(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174190
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】運転管理システム及び運転管理用サーバ
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/30 20120101AFI20231130BHJP
【FI】
G06Q50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086902
(22)【出願日】2022-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】391019681
【氏名又は名称】株式会社コムテック
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】黒川 鉄平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC42
(57)【要約】 (修正有)
【課題】利用報告書の作成が容易となる運転管理システム及び運転管理用サーバを提供する。
【解決手段】車両に搭載されると共に車両の走行状況を取得する車載機器10と無線通信回線を介して車載機器10と通信可能なサーバ50とを備える運転管理システム1であって、サーバ50は、車載機器10から走行状況を受信する通信部51と、走行状況に基づいて、車両の利用報告書データを作成する報告書作成部52と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されると共に前記車両の走行状況を取得するように構成された車載機器と、
無線通信回線を介して前記車載機器と通信可能なサーバと、
を備え、
前記サーバは、
前記車載機器から前記走行状況を受信するように構成された通信部と、
前記走行状況に基づいて、前記車両の利用報告書データを作成するように構成された報告書作成部と、
を有する、運転管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の運転管理システムであって、
前記利用報告書データには、前記車両における、少なくとも1つの乗車時刻、少なくとも1つの降車時刻、少なくとも1つの乗車地点、少なくとも1つの降車地点、走行時間及び走行距離が含まれる、運転管理システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の運転管理システムであって、
前記サーバと通信可能な端末装置をさらに備え、
前記サーバは、前記走行状況に基づいて、前記車両の1日ごとの稼働率を記録するように構成された稼働率記録部を有し、
前記通信部は、前記稼働率を前記端末装置に送信するように構成され、
前記端末装置は、前記稼働率の大きさに応じて前記稼働率を強調して表示するように構成された表示部を有する、運転管理システム。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の運転管理システムであって、
前記サーバは、前記走行状況に基づいて、前記車両における安全運転の度合いを評価するように構成された運転評価部を有する、運転管理システム。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の運転管理システムであって、
前記車両の利用者のアルコールチェックを行うアルコールチェッカをさらに備え、
前記報告書作成部は、前記アルコールチェッカが取得した前記利用者の検査結果を前記利用報告書データに埋め込むように構成される、運転管理システム。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載の運転管理システムであって、
前記サーバと通信可能な端末装置をさらに備え、
前記サーバは、予め定められた前記車両の点検日の接近を前記端末装置に通知するように構成された通知部を有する、運転管理システム。
【請求項7】
車両に搭載されると共に前記車両の走行状況を取得するように構成された車載機器との無線通信回線を介した通信が可能な運転管理用サーバであって、
前記車載機器から前記走行状況を受信するように構成された通信部と、
前記走行状況に基づいて、前記車両の利用報告書データを作成する報告書作成部と、
を備える、運転管理用サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、運転管理システム及び運転管理用サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
運転者(つまり利用者)を判定して車両の利用を許可するシステムが公知である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
事業で使用される車両(つまり社用車)では、利用者は車両の使用後に利用報告書を作成する必要がある。利用報告書には、乗車の時刻及び地点、降車の時刻及び地点等の情報を記載する必要がある。
【0005】
そのため、複数の地点を巡回する車両では、記載すべき情報が多くなることで、利用者の手間が増加する。また、利用報告書において誤記や記載漏れが発生し、車両の適切な管理ができないおそれがある。
【0006】
本開示の一局面は、利用報告書の作成が容易となる運転管理システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、車両に搭載されると共に車両の走行状況を取得するように構成された車載機器と、無線通信回線を介して車載機器と通信可能なサーバと、を備える運転管理システムである。サーバは、車載機器から走行状況を受信するように構成された通信部と、走行状況に基づいて、車両の利用報告書データを作成するように構成された報告書作成部と、を有する。
【0008】
このような構成によれば、車載機器が取得する走行状況に基づいて利用報告書データが自動生成されるため、利用報告書の作成が容易となる。また、利用報告書における誤記や記載漏れを抑制できる。
【0009】
本開示の一態様では、利用報告書データには、車両における、少なくとも1つの乗車時刻、少なくとも1つの降車時刻、少なくとも1つの乗車地点、少なくとも1つの降車地点、走行時間及び走行距離が含まれてもよい。このような構成によれば、利用者の利用報告書への入力負荷が軽減される。
【0010】
本開示の一態様は、サーバと通信可能な端末装置をさらに備えてもよい。サーバは、走行状況に基づいて、車両の1日ごとの稼働率を記録するように構成された稼働率記録部を有してもよい。通信部は、稼働率を端末装置に送信するように構成されてもよい。端末装置は、稼働率の大きさに応じて稼働率を強調して表示するように構成された表示部を有してもよい。このような構成によれば、稼働率に基づいて、利用者の健康管理を行うことができる。
【0011】
本開示の一態様では、サーバは、走行状況に基づいて、車両における安全運転の度合いを評価するように構成された運転評価部を有してもよい。このような構成によれば、利用者の健康状態や教育の必要性等を把握することができる。
【0012】
本開示の一態様は、車両の利用者のアルコールチェックを行うアルコールチェッカをさらに備えてもよい。報告書作成部は、アルコールチェッカが取得した利用者の検査結果を利用報告書データに埋め込むように構成されてもよい。このような構成によれば、利用報告書の作成の手間の低減が促進される。
【0013】
本開示の一態様は、サーバと通信可能な端末装置をさらに備えてもよい。サーバは、予め定められた車両の点検日の接近を端末装置に通知するように構成された通知部を有してもよい。このような構成によれば、利用者又は管理者による車両の点検日の管理が容易となる。
【0014】
本開示の別の態様は、車両に搭載されると共に車両の走行状況を取得するように構成された車載機器との無線通信回線を介した通信が可能な運転管理用サーバである。運転管理用サーバは、車載機器から走行状況を受信するように構成された通信部と、走行状況に基づいて、車両の利用報告書データを作成する報告書作成部と、を備える。
【0015】
このような構成によれば、車載機器の走行状況に基づいて利用報告書データの項目が自動で入力されるため、利用報告書の作成が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、実施形態における運転管理システムの構成を概略的に示すブロック図である。
【
図2】
図2は、
図1の運転管理システムにおけるサーバの報告書作成部が作成する利用報告書データの表示例である。
【
図3】
図3は、
図1とは異なる実施形態における運転管理システムの構成を概略的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す運転管理システム1は、複数の業務用の車両を管理する。運転管理システム1は、車載機器10と、アルコールチェッカ30と、サーバ50と、端末装置70とを備える。
【0018】
<車載機器>
車載機器10は、複数の車両それぞれに搭載されると共に、搭載された車両の走行状況を取得するように構成されている。車載機器10は、サーバ50と無線通信回線を介して通信可能である。車載機器10は、取得部11と、記録部12とを有する。
【0019】
(取得部)
取得部11は、車両の走行状況を取得するように構成されている。取得部11が取得する走行状況には、車両の現在位置、車両が走行した経路、速度の履歴、停車した位置、原動機(つまりエンジン又はモータ)の稼働期間、衝撃発生の有無等の走行情報データが含まれる。
【0020】
取得部11は、車載機器10又は車両が有する各種のセンサから走行情報データを取得する。センサとしては、例えば、GPS(グローバルポジショニングシステム)を利用した位置センサ、加速度センサ等が挙げられる。
【0021】
また、取得部11は、利用者の携帯端末100(例えばスマートフォン)、免許証の読み取り、又は車載機器10が有するカメラによって利用者を認識する。取得部11は、車両の起動時(つまり、車載機器10の起動時)に利用者の認識を行う。取得部11は、車載機器10の停止から再起動までの時間が予め定めた閾値以下の場合は、停止前の利用者の情報を再起動後の利用者の情報とし、利用者の認識を改めて行わない。
【0022】
(記録部)
記録部12は、車両の利用者の識別情報、取得部11が取得した走行情報データ等を記録する。
【0023】
<アルコールチェッカ>
アルコールチェッカ30は、利用者(つまり運転者)のアルコールチェックを行う。アルコールチェッカ30は、呼気中のアルコール濃度を検出する公知の装置である。
【0024】
アルコールチェッカ30は、車両内又は車両の保管場所に設置されている。利用者は、定められたタイミング(例えば、運転開始時)においてアルコールチェッカ30による検査を行う。
【0025】
アルコールチェッカ30の検査結果は、例えば、利用者の携帯端末100を介して、利用者の識別情報と共にサーバ50に送られる。また、アルコールチェッカ30は、有線又は無線によって車載機器10と接続されてもよい。これにより、検査時の様子を車載機器10のカメラで撮影し、検査画像を検査結果と共にサーバ50に送ることができる。
【0026】
<サーバ>
サーバ50は、複数の車両それぞれに搭載された車載機器10との無線通信回線を介した通信と、端末装置70との通信とが可能である。
【0027】
サーバ50は、例えば、プロセッサと、記憶媒体と、通信インタフェースとを備えるコンピュータにより構成される。サーバ50は、通信部51と、報告書作成部52と、稼働率記録部53と、運転評価部54と、通知部55とを有する。
【0028】
(通信部)
通信部51は、車載機器10及び携帯端末100から、走行状況、利用者の識別情報及びアルコールチェッカ30の検査結果を受信するように構成されている。
【0029】
また、通信部51は、端末装置70からの要求を受けて、指定された車両の管理情報を端末装置70に送信する。管理情報には、利用報告書データ、稼働率、及び安全運転の度合が含まれる。
【0030】
(報告書作成部)
報告書作成部52は、通信部51が受信した走行状況に基づいて、車両の利用報告書データを作成するように構成されている。
【0031】
図2は、報告書作成部52が作成する利用報告書データの表示例である。
図2は、利用報告書データを端末装置70の表示部72で表示した際の画像イメージである。
【0032】
利用報告書データには、対象となる車両における、少なくとも1つの乗車時刻、少なくとも1つの降車時刻、少なくとも1つの乗車地点、少なくとも1つの降車地点、走行時間及び走行距離が含まれる。報告書作成部52は、走行情報データからこれらの項目を抽出し、ソートする。
【0033】
利用報告書データには、さらに、利用者の情報(例えば、氏名、所属、識別番号等)、利用者のアルコール検査結果、利用者以外の車両の同乗者の情報、及びその他の情報が含まれる。
【0034】
報告書作成部52は、利用者の情報として、例えば、利用者の認識時に利用者の携帯端末100からサーバ50へ送信される識別情報を用いる。また、報告書作成部52は、アルコールチェッカ30が取得した利用者の検査結果を利用報告書データに埋め込む。
【0035】
同乗者の情報は、車載機器10によって自動検出されてもよいし、端末装置70を介して利用者によって直接入力されてもよい。その他の情報には、例えば、給油、洗車、及び有料道路の使用の有無又はその料金が含まれる。また、その他の情報として、利用者が検知した車両の異常が含まれてもよい。その他の情報は、例えば、端末装置70を介して利用者によって入力される。
【0036】
利用報告書データのフォーマットは、運転管理システム1の運用者に合わせて適宜設計できる。報告書作成部52は、例えば、他のデータ形式に変換が容易なCSV形式で利用報告書データを出力する。
【0037】
報告書作成部52は、利用者の携帯端末100又は端末装置70からの要求に応じて利用報告書データを作成する。また、報告書作成部52は、予め定めた時刻(例えば営業終了時刻)にその日の利用報告書データを自動作成してもよい。
【0038】
(稼働率記録部)
図1に示す稼働率記録部53は、通信部51が受信した走行状況に基づいて、車両の1日ごとの稼働率を記録するように構成されている。
【0039】
具体的には、稼働率記録部53は、対象の車両の1日当たりの走行時間の合計、又は走行時間の合計を特定時間(例えば、24時間又は定められた営業時間)で除した数値を算出し、リスト化する。
【0040】
(運転評価部)
運転評価部54は、通信部51が受信した走行状況に基づいて、車両における安全運転の度合いを評価するように構成されている。
【0041】
具体的には、運転評価部54は、単位時間当たりの危険イベントの発生回数と、許容値との対比(例えば比率)によって安全運転の度合いを評価する。つまり、運転評価部54は、危険イベントの発生回数が少ないほど、安全運転の度合いを高くする。危険イベントの発生回数の許容値は、通信部51が受信した走行状況に含まれる走行距離、走行時期、走行経路等の情報に基づいて設定される。
【0042】
危険イベントには、急加減速の発生回数、法定速度超過回数、衝撃検知回数、ふらつき回数、居眠り回数、わき見回数、携帯電話使用回数、喫煙回数、アルコール濃度超過回数、及びあおり運転回数が含まれる。居眠り回数、わき見回数、携帯電話使用回数、及び喫煙回数は、例えば車載機器10のカメラが取得した画像に基づいて、運転評価部54が判定する。
【0043】
(通知部)
通知部55は、予め定められた車両の点検日の接近を端末装置70に通知するように構成されている。
【0044】
点検日とは、法定で定められた車両の検査、又は車両の管理者が自主的に行う検査の期日である。点検日は、端末装置70を介して車両ごとに入力され、サーバ50に記録される。
【0045】
点検日の通知は、一定間隔で行われるか、又は、所定の期限(例えば検査期限の1月前)までに点検記録がサーバ50に入力されない場合に行われる。また、通知部55は、車両の検査期限、及び車両の利用登録者の免許証の更新期日を端末装置70に通知してもよい。さらに、通知部55は、車両の走行距離が一定以上となった際に、端末装置70にその旨を通知してもよい。
【0046】
なお、
図3に示すように、サーバ50は、携帯端末100を介して車載機器10と通信してもよい。つまり、サーバ50の通信部51は、車載機器10と直接通信しなくてもよい。
【0047】
<端末装置>
端末装置70は、インターネット等の広域ネットワークを介して、サーバ50と通信可能である。端末装置70は、例えば、プロセッサと、記憶媒体と、入出力部と、通信インタフェースとを備えるコンピュータにより構成される。
【0048】
端末装置70としては、例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等が使用できる。端末装置70は、受信部71と、表示部72とを有する。
【0049】
(受信部)
受信部71は、サーバ50から車両の管理情報及び通知を受信するように構成されている。
【0050】
(表示部)
表示部72は、受信部71が受信した車両の管理情報(つまり、利用報告書データ、稼働率及び安全運転の度合い)と、通知部55が発した通知内容とを画像として表示するように構成されている。
【0051】
表示部72は、利用報告書データを設定されたフォーマットに沿って表示する。また、表示部72は、管理情報に含まれる稼働率の大きさに応じて稼働率を強調して表示する。例えば、表示部72は、一定の値以上の稼働率の背景を警告色(例えば赤)とし、稼働率の表示(つまり文字のサイズ)を大きくする。さらに、表示部72は、一定の値以上の稼働率に警告を示すアイコンを付して表示する。
【0052】
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)車載機器10が取得する走行状況に基づいて利用報告書データの項目が自動で入力されるため、利用報告書の作成が容易となる。また、利用報告書における誤記や記載漏れを抑制できる。
【0053】
(1b)利用報告書データに、車両における少なくとも1つの乗車時刻、少なくとも1つの降車時刻、少なくとも1つの乗車地点、少なくとも1つの降車地点、走行時間及び走行距離が含まれることで、利用者の利用報告書への入力負荷が軽減される。
【0054】
(1c)車両の1日ごとの稼働率の大きさに応じて稼働率が強調表示されることで、稼働率に基づいて利用者の健康管理を行うことができる。また、稼働率に基づいて、管理する(つまり保持する)車両の台数の見直しを検討することができる。
【0055】
(1d)走行状況に基づいて車両における安全運転の度合いが評価されることで、利用者の健康状態や教育の必要性等を把握することができる。
【0056】
(1e)アルコールチェッカ30が取得した利用者の検査結果が利用報告書データに埋め込まれることで、利用報告書の作成の手間の低減が促進される。
(1f)通知部55による点検日の通知によって、利用者又は管理者による車両の点検日の管理が容易となる。
【0057】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0058】
(2a)上記実施形態の運転管理システムにおいて、サーバは、必ずしも稼働率記録部及び運転評価部を有しなくてもよい。また、報告書作成部は、必ずしもアルコールチェッカが取得した利用者の検査結果を利用報告書データに埋め込まなくてもよい。
【0059】
(2b)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0060】
1…運転管理システム、10…車載機器、11…取得部、12…記録部、
30…アルコールチェッカ、50…サーバ、51…通信部、52…報告書作成部、
53…稼働率記録部、54…運転評価部、55…通知部、70…端末装置、
71…受信部、72…表示部、100…携帯端末。