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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174192
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】既存杭の切断装置
(51)【国際特許分類】
   E02D 9/02 20060101AFI20231130BHJP
【FI】
E02D9/02
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086905
(22)【出願日】2022-05-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】596164652
【氏名又は名称】太洋基礎工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076255
【弁理士】
【氏名又は名称】古澤 俊明
(72)【発明者】
【氏名】土屋 敦雄
【テーマコード(参考)】
2D050
【Fターム(参考)】
2D050DB08
(57)【要約】
【課題】地中に埋設されている既存杭の一部を切断し、引き抜くための既存杭の切断装置を提供すること。
【解決手段】地盤10に埋設された既存杭19の外周に、重機11に連結された掘進機14で円筒形のケーシング12を回転して引き抜き穴16を掘削し、前記既存杭19の切断個所における前記ケーシング12に突出孔30を穿設し、この突出孔30に臨ませて切断ビット29を具備した切断装置38を設け、この切断装置38を取り付けた前記ケーシング12に、前記切断ビット29を前記突出孔30の外方から内方に進退駆動する駆動部39を設け、前記切断ビット29を前記突出孔30から前記既存杭19に押圧しつつ前記ケーシング12を回転して前記既存杭19を切断する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤に埋設された既存杭の外周に、重機に連結された掘進機で円筒形のケーシングを回転して引き抜き穴を掘削して、前記既存杭を引き抜き除去する既存杭の切断装置において、
前記既存杭の切断個所における前記ケーシングに突出孔を穿設し、この突出孔に臨ませて切断ビットを具備した切断装置を設け、この切断装置を取り付けた前記ケーシングに、前記切断ビットを前記突出孔の外方から内方に進退駆動する駆動部を設け、前記切断ビットを前記突出孔から前記既存杭に押圧しつつ前記ケーシングを回転して前記既存杭を切断するようにしたことを特徴とする既存杭の切断装置。
【請求項2】
前記切断装置は、一端部に前記切断ビットを取り付けた切断アームと、この切断アームを前記突出孔に誘導する誘導枠と、前記切断アームの他端部に屈曲自在に連結された摺動自在のクランクロッドとを具備したことを特徴とする請求項1記載の既存杭の切断装置。
【請求項3】
前記切断アームは、円弧状をなし、前記誘導枠は、弧状枠からなり、前記切断アームの一端部の切断ビットが前記弧状枠に誘導されて前記突出孔に進退するように構成したことを特徴とする請求項2記載の既存杭の切断装置。
【請求項4】
前記駆動部は、油圧ジャッキと、この油圧ジャッキのピストンロッドに一端部が連結され、他端部が前記クランクロッドに連結された摺動自在のプッシュロッドとを具備したことを特徴とする請求項2又は3記載の既存杭の切断装置。
【請求項5】
前記ケーシングは、前記掘進機に取り付けられて地上に位置したトップケーシングと、前記既存杭の切断位置の先端ケーシングと、これらの間を連結する中間ケーシングとを有し、前記先端ケーシングに、前記切断装置と前記駆動部を設け、前記トップケーシングに、前記油圧ジャッキを制御するストローク指示シリンダーを設け、これらの油圧ジャッキとストローク指示シリンダーとを油送パイプで接続したことを特徴とする請求項4記載の既存杭の切断装置。
【請求項6】
前記駆動部は、モーターと、このモーターの回転軸に連結されたねじロッドと、このねじロッドの回転を往復動に変換する移動ナットと、一端部を前記移動ナットに連結され、他端部を前記クランクロッドに連結した連結アームとからなることを特徴とする請求項2記載の既存杭の切断装置。
【請求項7】
前記切断装置は、前記突出孔を含む前記ケーシングの外側の前記ケーシングの長手方向に設けたガイド枠内を摺動するスライダーを設け、このスライダーに形成した傾斜溝に、前記切断ビットに設けたピンを係合し、前記スライダーを前記駆動部に連結し、前記スライダーの往復動により前記切断ビットを前記突出孔に進退自在に設けたことを特徴とする請求項1記載の既存杭の切断装置。
【請求項8】
前記切断装置は、前記ケーシングの外周に、略同一中心角をもって複数個設けたことを特徴とする請求項1記載の既存杭の切断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地中に埋設されている既存杭の一部を切断し、引き抜くための既存杭の切断装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
新規に構造物を構築するために地中に埋設されている邪魔な既存杭は、根元からすべて引き抜くものとされてきた。
このような既存杭を引き抜くには、図9(a)に示すような工法(引用文献1)や図9(b)に示すような工法(引用文献2)が知られていた。
【0003】
図9(a)に示す工法(引用文献1)は、重機11のガイド柱13に、上下動自在に掘進機14を取り付け、この掘進機14にて円筒形のケーシング12を回転してこのケーシング12の先端部の掘削刃で既存杭19の周りに引き抜き穴16を掘削しつつ水等を噴射して既存杭19の周りを泥土18とし、前記ケーシング12の先端に括り付けて導入したワイヤロープ15を既存杭19の先端部に巻き付け、先にケーシング12を引き抜いた後で、ワイヤロープ15を引き上げて既存杭19を引き抜く方法である。
【0004】
図9(b)に示す工法(引用文献2)は、重機11のガイド柱13に、上下動自在に掘進機14を取り付け、この掘進機14にてケーシング12を回転してこのケーシング12の下端部の掘削刃で既存杭19の周りに引き抜き穴16を掘削しつつ水を噴射して既存杭19の周りを泥土18とするまでは、引用文献1と同様である。引用文献2の場合は、ケーシング12が既存杭19の先端まで到達したら、ケーシング12の先端から既存杭19の先端を囲い込むように内方に向かってチャック爪17を突出させ、ケーシング12の引き抜きと同時に既存杭19をも引き抜く工法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-206814号公報
【特許文献2】特開2010-101109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び2の工法によれば、埋設されている既存杭19を根元からすべて引き抜く方法であり、既存杭19が比較的短い場合には、有効である。
しかし、既存杭19が長い場合には、一気に引き抜くのにケーシング12も既存杭19を超えるような長さに連結しなければならず、引き抜き穴16の掘削と既存杭19の引き抜き作業が困難を極める。
また、既存杭19が長い場合には、新規に構造物を構築するために既存杭19を根元からすべて引き抜かなくても、上端の一部だけ切断除去すればよい場合や、長い既存杭19を多段階に切断して引き抜くような場合には、既存杭19を所定の長さに切断して順次引き抜くことが望まれる。
【0007】
本発明は、地中に埋設されている既存杭の一部を切断し、引き抜くための既存杭の切断装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による既存杭の切断装置は、
地盤10に埋設された既存杭19の外周に、重機11に連結された掘進機14で円筒形のケーシング12を回転して引き抜き穴16を掘削して、前記既存杭19を引き抜き除去する既存杭の切断装置において、
前記既存杭19の切断個所における前記ケーシング12に突出孔30を穿設し、この突出孔30に臨ませて切断ビット29を具備した切断装置38を設け、この切断装置38を取り付けた前記ケーシング12に、前記切断ビット29を前記突出孔30の外方から内方に進退駆動する駆動部39を設け、前記切断ビット29を前記突出孔30から前記既存杭19に押圧しつつ前記ケーシング12を回転して前記既存杭19を切断するようにしたことを特徴とする。
【0009】
前記切断装置38は、一端部に前記切断ビット29を取り付けた切断アーム27と、この切断アーム27を前記突出孔30に誘導する誘導枠28と、前記切断アーム27の他端部に屈曲自在に連結された摺動自在のクランクロッド26とを具備したものである。
【0010】
前記切断アーム27は、円弧状をなし、前記誘導枠28は、弧状枠28aからなり、前記切断アーム27の一端部の切断ビット29が前記弧状枠28aに誘導されて前記突出孔30に進退するように構成したことを特徴とする。
【0011】
前記駆動部39は、油圧ジャッキ20と、この油圧ジャッキ20のピストンロッド22に一端部が連結され、他端部が前記クランクロッド26に連結された摺動自在のプッシュロッド23とを具備したことを特徴とする。
【0012】
前記ケーシング12は、前記掘進機14に取り付けられて地上に位置したトップケーシング12aと、前記既存杭19の切断位置の先端ケーシング12cと、これらの間を連結する中間ケーシング12bとを有し、前記先端ケーシング12cに、前記切断装置38と前記駆動部39を設け、前記トップケーシング12aに、前記油圧ジャッキ20を制御するストローク指示シリンダー21を設け、これらの油圧ジャッキ20とストローク指示シリンダー21とを油送パイプで接続したことを特徴とする。
【0013】
前記駆動部39は、モーター40と、このモーター40の回転軸に連結されたねじロッド44と、このねじロッド44の回転を往復動に変換する移動ナット45と、一端部を前記移動ナット45に連結され、他端部を前記クランクロッド26に連結した連結アーム46とからなることを特徴とする。
【0014】
前記切断装置38は、前記突出孔30を含む前記ケーシング12の外側の前記ケーシング12の長手方向に設けたガイド枠50内を摺動するスライダー47を設け、このスライダー47に形成した傾斜溝48に、前記切断ビット29に設けたピン49を係合し、前記スライダー47を前記駆動部39に連結し、前記スライダー47の往復動により前記切断ビット29を前記突出孔30に進退自在に設けたことを特徴とする。
【0015】
前記切断装置38は、前記ケーシング12の外周に、略同一中心角をもって複数個設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の発明によれば、
地盤に埋設された既存杭の外周に、重機に連結された掘進機で円筒形のケーシングを回転して引き抜き穴を掘削して、前記既存杭を引き抜き除去する既存杭の切断装置において、
前記既存杭の切断個所における前記ケーシングに突出孔を穿設し、この突出孔に臨ませて切断ビットを具備した切断装置を設け、この切断装置を取り付けた前記ケーシングに、前記切断ビットを前記突出孔の外方から内方に進退駆動する駆動部を設け、前記切断ビットを前記突出孔から前記既存杭に押圧しつつ前記ケーシングを回転して前記既存杭を切断するようにしたので、以下の効果を有する。
(1)既存杭が長い場合には、新規に構造物を構築するために既存杭を根元からすべて引き抜かなくても、上端の邪魔になる一部だけ切断除去することができる。
(2)長い既存杭であっても所定の長さに切断して順次引き抜くことができるので、引き抜き作業性に優れている。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、
前記切断装置は、一端部に前記切断ビットを取り付けた切断アームと、この切断アームを前記突出孔に誘導する誘導枠と、前記切断アームの他端部に屈曲自在に連結された摺動自在のクランクロッドとを具備しているので、切断ビットの突出孔からの進退動をケーシングの外側の狭い空間で可能になる。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、
前記切断アームは、円弧状をなし、前記誘導枠は、弧状枠からなり、前記切断アームの一端部の切断ビットが前記弧状枠に誘導されて前記突出孔に進退するように構成したので、切断アームのケーシングの外周における往復動を切断ビットの突出孔への進退動に変換できる。
【0019】
請求項4記載の発明によれば、
前記駆動部は、油圧ジャッキと、この油圧ジャッキのピストンロッドに一端部が連結され、他端部が前記クランクロッドに連結された摺動自在のプッシュロッドとを具備したので、油圧ジャッキの往復動を切断ビットに円滑に伝達できる。
【0020】
請求項5記載の発明によれば、
前記ケーシングは、前記掘進機に取り付けられて地上に位置したトップケーシングと、前記既存杭の切断位置の先端ケーシングと、これらの間を連結する中間ケーシングとを有し、前記先端ケーシングに、前記切断装置と前記駆動部を設け、前記トップケーシングに、前記油圧ジャッキを制御するストローク指示シリンダーを設け、これらの油圧ジャッキとストローク指示シリンダーとを油送パイプで接続したので、地中にて駆動する切断装置と前記駆動部の動きを地上のストローク指示シリンダーで目視確認ができる。
【0021】
請求項6記載の発明によれば、
前記駆動部は、モーターと、このモーターの回転軸に連結されたねじロッドと、このねじロッドの回転を往復動に変換する移動ナットと、一端部を前記移動ナットに連結され、他端部を前記クランクロッドに連結した連結アームとからなるので、切断装置の切断ビット等のストロークをモーターの回転で操作できる。
【0022】
請求項7記載の発明によれば、
前記切断装置は、前記突出孔を含む前記ケーシングの外側の前記ケーシングの長手方向に設けたガイド枠内を摺動するスライダーを設け、このスライダーに形成した傾斜溝に、前記切断ビットに設けたピンを係合し、前記スライダーを前記駆動部に連結し、前記スライダーの往復動により前記切断ビットを前記突出孔に進退自在に設けたので、切断ビットを既存杭の表面に垂直に押圧して切断できる。
【0023】
請求項8記載の発明によれば、
前記切断装置は、前記ケーシングの外周に、略同一中心角をもって複数個設けたので、既存杭がケーシングの中心からずれていても複数の切断ビットを略等しく押圧して、既存杭がケーシングの中心位置に調整して効率よく既存杭を切断できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明による既存杭の切断装置の実施例1を示す正面図である。
図2】(a)は、図1における先端ケーシング12cの側面図、(b)は、図1における先端ケーシング12cの正面図、(c)は、図1における先端ケーシング12cの底面図である。
図3図1における先端ケーシング12cの斜視図である。
図4】(a)は、本発明の切断装置38による既存杭19の切断断面図、(b)は、(a)の底面図である。
図5】本発明による既存杭の切断装置38に用いた切断ビット29とビットホルダー35の説明図で、(a)は、切断ビット29の側面図、(b)は、切断ビット29の平面図、(c)は、切断ビット29の正面図、(d)は、ビットホルダー35の斜視図である。
図6】本発明の既存杭の切断装置38にて既存杭19を切断した切断面36の斜視図である。
図7】本発明の既存杭の切断装置38の実施例2を示すもので、(a)は、全体の正面図、(b)は、(a)の要部の拡大正面図である。
図8】本発明の既存杭の切断装置38の実施例3の断面図である。
図9】(a)は、引用文献1に記載の説明図、(b)は、引用文献2に記載の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明による既存杭の切断装置は、
地盤10に埋設された既存杭19の外周に、重機11に連結された掘進機14で円筒形のケーシング12を回転して引き抜き穴16を掘削して、前記既存杭19を引き抜き除去する既存杭の切断装置において、
前記既存杭19の切断個所における前記ケーシング12に突出孔30を穿設し、この突出孔30に臨ませて切断ビット29を具備した切断装置38を設け、この切断装置38を取り付けた前記ケーシング12に、前記切断ビット29を前記突出孔30の外方から内方に進退駆動する駆動部39を設け、前記切断ビット29を前記突出孔30から前記既存杭19に押圧しつつ前記ケーシング12を回転して前記既存杭19を切断する。
【0026】
前記切断装置38は、一端部に前記切断ビット29を取り付けた切断アーム27と、この切断アーム27を前記突出孔30に誘導する誘導枠28と、前記切断アーム27の他端部に屈曲自在に連結された摺動自在のクランクロッド26とを具備している。
【0027】
前記切断アーム27は、円弧状をなし、前記誘導枠28は、弧状枠28aからなり、前記切断アーム27の一端部の切断ビット29が前記弧状枠28aに誘導されて前記突出孔30に進退するように構成する。
【0028】
前記駆動部39は、油圧ジャッキ20と、この油圧ジャッキ20のピストンロッド22に一端部が連結され、他端部が前記クランクロッド26に連結された摺動自在のプッシュロッド23とを具備している。
【0029】
前記ケーシング12は、前記掘進機14に取り付けられて地上に位置したトップケーシング12aと、前記既存杭19の切断位置の先端ケーシング12cと、これらの間を連結する中間ケーシング12bとを有し、前記先端ケーシング12cに、前記切断装置38と前記駆動部39を設け、前記トップケーシング12aに、前記油圧ジャッキ20を制御するストローク指示シリンダー21を設け、これらの油圧ジャッキ20とストローク指示シリンダー21とを油送パイプで接続する。
【0030】
前記駆動部39は、モーター40と、このモーター40の回転軸に連結されたねじロッド44と、このねじロッド44の回転を往復動に変換する移動ナット45と、一端部を前記移動ナット45に連結され、他端部を前記クランクロッド26に連結した連結アーム46とからなる。
【0031】
前記切断装置38は、前記突出孔30を含む前記ケーシング12の外側の前記ケーシング12の長手方向に設けたガイド枠50内を摺動するスライダー47を設け、このスライダー47に形成した傾斜溝48に、前記切断ビット29に設けたピン49を係合し、前記スライダー47を前記駆動部39に連結し、前記スライダー47の往復動により前記切断ビット29を前記突出孔30に進退自在に設ける。
【0032】
前記切断装置38は、前記ケーシング12の外周に、略同一中心角をもって複数個設ける。
【実施例0033】
本発明による既存杭の切断装置の実施例1を図1ないし図3に基づき説明する。
なお、従来例と同一部分については同一符号とする。
図1において、14は、図9と同様の重機11のガイド柱13に支持された掘進機である。この掘進機14には、地盤10に埋設されている既存杭19の周りに引き抜き穴16を掘削するためのケーシング12が回転自在に取り付けられる。このケーシング12は、前記引き抜き穴16の深さに応じて複数本が連結され、上端のトップケーシング12aと、下端の先端ケーシング12cと、これらの間の中間ケーシング12bとからなる。
【0034】
前記先端ケーシング12cには、その先端部に、前記引き抜き穴16を掘削する掘削刃31が設けられるとともに、充填液や水を噴射するための図示しないノズルが設けられる。
前記先端ケーシング12cには、また、先端部に切断装置38が設けられ、この切断装置38の上部に前記切断装置38を駆動する駆動部39が設けられる。この駆動部39は、実施例1では、油圧ジャッキ20を主体として構成される。前記トップケーシング12aには、前記駆動部39の油圧ジャッキ20を制御するストローク指示シリンダー21が取り付けられ、このストローク指示シリンダー21と前記油圧ジャッキ20との油口間は、Aポート、Bポート、Cポートで連結されている。詳しくは、前記ストローク指示シリンダー21の圧油口52に、Aポートの油送パイプが接続され、前記ストローク指示シリンダー21の圧油口53と前記油圧ジャッキ20の圧油口54の間にCポートが接続され、前記油圧ジャッキ20の圧油口55にBポートが接続される。51は、シーケンスバルブである。
前記切断装置38と駆動部39は、図2(b)に示すように、引き抜き穴16の掘削時に破損、泥土の侵入等から保護するためにカバー37で保護される。
【0035】
前記切断装置38と駆動部39の詳細を図2及び図3により説明する。
前記駆動部39の油圧ジャッキ20は、前記先端ケーシング12cの上端部に固定的に取り付けられる。この油圧ジャッキ20のピストンロッド22は、前記先端ケーシング12cの側面に固定的に取り付けられたロッドガイド24内を進退するプッシュロッド23に連結されている。
前記切断装置38には、前記先端ケーシング12cの下端部に固定的に誘導枠28が取り付けられている。この誘導枠28は、弧状枠28aと直線枠28bからなり、前記弧状枠28aには、ピン33aが摺動する弧状溝32aが形成され、前記直線枠28bには、ピン33bが摺動する直線溝32bが形成されている。
前記プッシュロッド23の先端部に取り付けられた2枚の原節フレーム25でクランクロッド26の一端部を遊嵌して前記ピン33bで屈曲自在に連結されている。また、前記クランクロッド26の他端部は、円弧状の切断アーム27の一端部の溝57に遊嵌して前記ピン33aで屈曲自在に連結されている。
【0036】
前記切断アーム27の他端部には、切断ビット29が取り付けられ、この切断ビット29が前記先端ケーシング12cに開けられた突出孔30から出没自在に設けられる。
この切断ビット29は、図4図5に示すように、台座56の先端部に超硬チップ34を埋め込み、この台座56をビットホルダー35にねじなどで交換できるように組み込み、前記切断アーム27の先端部に嵌め込み固定する。前記超硬チップ34の先端部の角度は、切断する既存杭19の材質により決定する。例えば、既存杭19が鋼管等の金属単体部材の場合には、先端角度の鋭角なものが用いられる。PC杭などの鉄筋、コンクリート混合の場合には、先端角度をやや鈍角にすることにより超硬チップ34の欠損を少なくできる。前記既存杭19の切断時の角度Xは、図4(a)に示すように、既存杭19の垂直線aに対して10~40度の角度に侵入するようにして切断する。この角度Xは、前記弧状枠28aの誘導溝角度により調整する。前記既存杭19の切断時の先端ケーシング12cの回転速度は、既存杭19の材質や引き抜き穴16の掘削時のトルクにより設定されるが、概ね5~20rpm/minとする。
【0037】
実施例1では、前記切断装置38は、先端ケーシング12cの外側に前記切断ビット29を既存杭19の中心に向けて180度の間隔で2個所に設けられる。しかし、この切断装置38は、等間隔で既存杭19の周りに3個所以上設けてもよく、また、この切断装置38は、1個所であってもよい。
【0038】
以上のような構成による切断の作用を説明する。
切断し、引き抜こうとする既存杭19の近くに重機11を設置し、ガイド柱13に吊り下げたケーシング12を掘進機14で回転しながら、掘削刃31にて引き抜き穴16を掘削する。
引き抜き穴16の深さに応じてトップケーシング12aと先端ケーシング12cの間に複数の中間ケーシング12bを順次つなぎ合わせながら既存杭19の切断位置まで引き抜き穴16を掘削する。
このとき、トップケーシング12aに取り付けたストローク指示シリンダー21は、地上に露出した位置にする。
【0039】
先端ケーシング12cに設けた切断装置38が既存杭19の切断位置に達したら地上のストローク指示シリンダー21の圧油口52にAポートから圧油を送り、ストローク指示シリンダー21の圧油口53を経て油圧ジャッキ20の圧油口54に圧油を送り、ピストンロッド22を突出させてプッシュロッド23とクランクロッド26と切断アーム27を押し出し、2個所の切断ビット29を突出孔30から突出させる。このとき、既存杭19が先端ケーシング12cの中心に位置しているとは限らないので、2個所の切断ビット29が既存杭19に略同一負荷で接触するようにケーシング12を掘進機14で回転しながら、2個所のストローク指示シリンダー21から2個所の油圧ジャッキ20に圧油を送り、2個所のシーケンスバルブ51で圧力を調整する。
2個所の切断ビット29に略同一負荷がかかるように調整したら、ケーシング12を図4(b)の方向に5~20rpm/minで回転しつつ、2個所の切断ビット29を図4(a)のように押し出して、既存杭19を切削する。図4(a)では、一方の切断ビット29が既存杭19に届いており、他方の切断ビット29が既存杭19に届いていないが、切断ビット29の動きを説明するためにこのような記載になっているが、既存杭19の切断時には、両方の切断ビット29が同様の力で接触する。他の図面についても同様である。
ケーシング12の回転により、既存杭19が切断される。切断図が図6に示されるように、切断面36には、既存杭19を構成するコンクリートと鉄筋が切断されていることが示されている。
【0040】
切断された既存杭19は、引き抜き穴16から引き抜かれ除去される。
引き抜きには、図9(a)に示す工法(引用文献1)や図9(b)に示す工法(引用文献2)、その他公知の方法により行われる。
【実施例0041】
本発明の実施例2は、図7(a)(b)において、駆動部39をモーター40で構成した例である。前記モーター40は、前記トップケーシング12a、中間ケーシング12b、先端ケーシング12cのいずれかのケーシング12に固定的に取り付けられる。このモーター40の回転軸には、延長ロッド41と固定フランジ42を適宜介在して先端ケーシング12cの位置でねじロッド44に連結されている。このねじロッド44には、このねじロッド44の正転と逆転により進退動する移動ナット45が螺合され、この移動ナット45に、連結アーム46を連結し、この連結アーム46の先端部に、前記クランクロッド26がピン33bにて屈曲自在に連結されている。前記クランクロッド26から先の切断装置38の構成は、実施例1と同一である。
【0042】
このような構成において、モーター40の正転によりねじロッド44に螺合する移動ナット45とともに連結アーム46が進出し、切断装置38の切断ビット29が先端ケーシング12cの突出孔30から突出して既存杭19を切断する。既存杭19の切断後、前記モーター40の逆回転により切断装置38の切断ビット29が先端ケーシング12cから退出する。
【実施例0043】
本発明の実施例3は、図8に示すように、切断装置38を既存杭19に対して既存杭19の軸方向と直角に進退動するように構成したもので、前記先端ケーシング12cの突出孔30の外側に切断ビット29を既存杭19の軸方向と直角に進退動するように配置する。この切断ビット29の台座56には、2個のピン49を固着し、このピン49を、スライダー47の傾斜溝48と嵌合する。前記スライダー47は、先端ケーシング12cの外側面を摺動するようにガイド枠50で被覆する。前記スライダー47に、プッシュロッド23を連結し、このプッシュロッド23を油圧ジャッキ20のピストンロッド22に連結する。
【0044】
このような構成において、油圧ジャッキ20でプッシュロッド23を往復動すると、プッシュロッド23に連結されたスライダー47も往復動する。すると、スライダー47の傾斜溝48にピン49が嵌合しているので、切断ビット29が先端ケーシング12cの突出孔30から既存杭19に向かって進退動する。切断ビット29の進出とケーシング12の回転により、切断ビット29にて既存杭19が切断される。切断された既存杭19は、図9(a)や図9(b)、その他の方法で引き抜き除去される。
前記スライダー47を押し出すと、切断ビット29は突出孔30から引き抜かれる。
【符号の説明】
【0045】
10…地盤、11…重機、12…ケーシング、13…ガイド柱、14…掘進機、15…ワイヤロープ、16…引き抜き穴、17…チャック爪、18…泥土、19…既存杭、20…油圧ジャッキ、21…ストローク指示シリンダー、22…ピストンロッド、23…プッシュロッド、24…ロッドガイド、25…原節フレーム、26…クランクロッド、27…切断アーム、28…誘導枠、29…切断ビット、30…突出孔、31…掘削刃、32a…弧状溝、32b…直線溝、33a…ピン、33b…ピン、34…超硬チップ、35…ビットホルダー、36…切断面、37…カバー、38…切断装置、39…駆動部、40…モーター、41…延長ロッド、42…固定フランジ、43…フレキシブルジョイント、44…ねじロッド、45…移動ナット、46…連結アーム、47…スライダー、48…傾斜溝、49…ピン、50…ガイド枠、51…シーケンスバルブ、52…圧油口、53…圧油口、54…圧油口、55…圧油口、56…台座、57…溝。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-03-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤に埋設された既存杭の外周に、重機に連結された掘進機で円筒形のケーシングを回転して引き抜き穴を掘削して、前記既存杭を引き抜き除去する既存杭の切断装置において、
前記既存杭の切断個所における前記ケーシングに突出孔を穿設し、この突出孔に臨ませて切断ビットを具備した切断装置を設け、この切断装置を取り付けた前記ケーシングに、前記切断ビットを前記突出孔の外方から内方に進退駆動する駆動部を設け、前記切断ビットを前記突出孔から前記既存杭に押圧しつつ前記ケーシングを回転して前記既存杭を切断するようにし、
前記切断装置は、一端部に前記切断ビットを取り付けた切断アームと、この切断アームを前記突出孔に誘導する誘導枠と、前記切断アームの他端部に屈曲自在に連結された摺動自在のクランクロッドとを具備し、
前記切断アームは、円弧状をなし、前記誘導枠は、弧状枠からなり、前記切断アームの一端部の切断ビットが前記弧状枠に誘導されて前記突出孔に進退するように構成したことを特徴とする既存杭の切断装置。
【請求項2】
前記駆動部は、油圧ジャッキと、この油圧ジャッキのピストンロッドに一端部が連結され、他端部が前記クランクロッドに連結された摺動自在のプッシュロッドとを具備したことを特徴とする請求項1記載の既存杭の切断装置。
【請求項3】
前記ケーシングは、前記掘進機に取り付けられて地上に位置したトップケーシングと、前記既存杭の切断位置の先端ケーシングと、これらの間を連結する中間ケーシングとを有し、前記先端ケーシングに、前記切断装置と前記駆動部を設け、前記トップケーシングに、前記油圧ジャッキを制御するストローク指示シリンダーを設け、これらの油圧ジャッキとストローク指示シリンダーとを油送パイプで接続したことを特徴とする請求項2記載の既存杭の切断装置。
【請求項4】
前記駆動部は、モーターと、このモーターの回転軸に連結されたねじロッドと、このねじロッドの回転を往復動に変換する移動ナットと、一端部を前記移動ナットに連結され、他端部を前記クランクロッドに連結した連結アームとからなることを特徴とする請求項1記載の既存杭の切断装置。
【請求項5】
地盤に埋設された既存杭の外周に、重機に連結された掘進機で円筒形のケーシングを回転して引き抜き穴を掘削して、前記既存杭を引き抜き除去する既存杭の切断装置において、
前記既存杭の切断個所における前記ケーシングに突出孔を穿設し、この突出孔に臨ませて切断ビットを具備した切断装置を設け、この切断装置を取り付けた前記ケーシングに、前記切断ビットを前記突出孔の外方から内方に進退駆動する駆動部を設け、前記切断ビットを前記突出孔から前記既存杭に押圧しつつ前記ケーシングを回転して前記既存杭を切断するようにし、
前記切断装置は、前記突出孔を含む前記ケーシングの外側の前記ケーシングの長手方向に設けたガイド枠内を摺動するスライダーを設け、このスライダーに形成した傾斜溝に、前記切断ビットに設けたピンを係合し、前記スライダーを前記駆動部に連結し、前記スライダーの往復動により前記切断ビットを前記突出孔に進退自在に設けたことを特徴とする既存杭の切断装置。
【請求項6】
前記切断装置は、前記ケーシングの外周に、略同一中心角をもって複数個設けたことを特徴とする請求項1記載の既存杭の切断装置。
【請求項7】
前記切断装置は、前記ケーシングの外周に、略同一中心角をもって複数個設けたことを特徴とする請求項5記載の既存杭の切断装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
請求項1記載の発明によれば、
地盤に埋設された既存杭の外周に、重機に連結された掘進機で円筒形のケーシングを回転して引き抜き穴を掘削して、前記既存杭を引き抜き除去する既存杭の切断装置において、
前記既存杭の切断個所における前記ケーシングに突出孔を穿設し、この突出孔に臨ませて切断ビットを具備した切断装置を設け、この切断装置を取り付けた前記ケーシングに、前記切断ビットを前記突出孔の外方から内方に進退駆動する駆動部を設け、前記切断ビットを前記突出孔から前記既存杭に押圧しつつ前記ケーシングを回転して前記既存杭を切断するようにし、
前記切断装置は、一端部に前記切断ビットを取り付けた切断アームと、この切断アームを前記突出孔に誘導する誘導枠と、前記切断アームの他端部に屈曲自在に連結された摺動自在のクランクロッドとを具備し、
前記切断アームは、円弧状をなし、前記誘導枠は、弧状枠からなり、前記切断アームの一端部の切断ビットが前記弧状枠に誘導されて前記突出孔に進退するように構成したことを特徴とする既存杭の切断装置。
したので、以下の効果を有する。
(1)既存杭が長い場合には、新規に構造物を構築するために既存杭を根元からすべて引き抜かなくても、上端の邪魔になる一部だけ切断除去することができる。
(2)長い既存杭であっても所定の長さに切断して順次引き抜くことができるので、引き抜き作業性に優れている。
(3)切断ビットの突出孔からの進退動をケーシングの外側の狭い空間で可能になる。
(4)切断アームのケーシングの外周における往復動を切断ビットの突出孔への進退動に変換できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
請求項2記載の発明によれば、
前記駆動部は、油圧ジャッキと、この油圧ジャッキのピストンロッドに一端部が連結され、他端部が前記クランクロッドに連結された摺動自在のプッシュロッドとを具備したので、油圧ジャッキの往復動を切断ビットに円滑に伝達できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
請求項3記載の発明によれば、
前記ケーシングは、前記掘進機に取り付けられて地上に位置したトップケーシングと、前記既存杭の切断位置の先端ケーシングと、これらの間を連結する中間ケーシングとを有し、前記先端ケーシングに、前記切断装置と前記駆動部を設け、前記トップケーシングに、前記油圧ジャッキを制御するストローク指示シリンダーを設け、これらの油圧ジャッキとストローク指示シリンダーとを油送パイプで接続したので、地中にて駆動する切断装置と前記駆動部の動きを地上のストローク指示シリンダーで目視確認ができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
請求項4記載の発明によれば、
前記駆動部は、モーターと、このモーターの回転軸に連結されたねじロッドと、このねじロッドの回転を往復動に変換する移動ナットと、一端部を前記移動ナットに連結され、他端部を前記クランクロッドに連結した連結アームとからなるので、切断装置の切断ビット等のストロークをモーターの回転で操作できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
請求項5記載の発明によれば、
地盤に埋設された既存杭の外周に、重機に連結された掘進機で円筒形のケーシングを回転して引き抜き穴を掘削して、前記既存杭を引き抜き除去する既存杭の切断装置において、
前記既存杭の切断個所における前記ケーシングに突出孔を穿設し、この突出孔に臨ませて切断ビットを具備した切断装置を設け、この切断装置を取り付けた前記ケーシングに、前記切断ビットを前記突出孔の外方から内方に進退駆動する駆動部を設け、前記切断ビットを前記突出孔から前記既存杭に押圧しつつ前記ケーシングを回転して前記既存杭を切断するようにし、
前記切断装置は、前記突出孔を含む前記ケーシングの外側の前記ケーシングの長手方向に設けたガイド枠内を摺動するスライダーを設け、このスライダーに形成した傾斜溝に、前記切断ビットに設けたピンを係合し、前記スライダーを前記駆動部に連結し、前記スライダーの往復動により前記切断ビットを前記突出孔に進退自在に設けたことを特徴とする既存杭の切断装置。
ので、切断ビットを既存杭の表面に垂直に押圧して切断できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
請求項6記載の発明によれば、
前記切断装置は、前記ケーシングの外周に、略同一中心角をもって複数個設けたので、既存杭がケーシングの中心からずれていても複数の切断ビットを略等しく押圧して、既存杭がケーシングの中心位置に調整して効率よく既存杭を切断できる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
請求項7記載の発明によれば、
前記切断装置は、前記ケーシングの外周に、略同一中心角をもって複数個設けたので、既存杭がケーシングの中心からずれていても複数の切断ビットを略等しく押圧して、既存杭がケーシングの中心位置に調整して効率よく既存杭を切断できる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
【補正の内容】