(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174248
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】現像装置、及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 15/08 20060101AFI20231130BHJP
【FI】
G03G15/08 366
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086993
(22)【出願日】2022-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】酒向 潔
(72)【発明者】
【氏名】萩原 千尋
(72)【発明者】
【氏名】實方 啓二
(72)【発明者】
【氏名】下田 雅之
(72)【発明者】
【氏名】寺島 賢人
【テーマコード(参考)】
2H077
【Fターム(参考)】
2H077AB02
2H077AB14
2H077AC02
2H077AD06
2H077AD14
2H077EA01
2H077GA03
(57)【要約】
【課題】搬送体から現像体への現像剤の供給不良を抑制する。
【解決手段】現像装置は、内部に現像剤が収容された収容部と、螺旋状の羽根を有し、回転により前記現像剤を搬送する搬送体と、前記搬送体から前記現像剤が供給される現像体と、前記搬送体と前記現像体との間に配置され、前記搬送体から前記現像体へ供給される前記現像剤を通過させる開口を有し、前記開口を封止する封止材が取り外し可能に取り付けられる取付部と、前記現像体側から前記搬送体側へ見て前記羽根の螺旋角度に沿って前記開口を横切るように延び、一端部及び他端部が前記取付部に接続された接続部と、を備える。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に現像剤が収容された収容部と、
螺旋状の羽根を有し、回転により前記現像剤を搬送する搬送体と、
前記搬送体から前記現像剤が供給される現像体と、
前記搬送体と前記現像体との間に配置され、前記搬送体から前記現像体へ供給される前記現像剤を通過させる開口を有し、前記開口を封止する封止材が取り外し可能に取り付けられる取付部と、
前記現像体側から前記搬送体側へ見て前記羽根の螺旋角度に沿って前記開口を横切るように延び、一端部及び他端部が前記取付部に接続された接続部と、
を備える現像装置。
【請求項2】
前記接続部は、前記搬送体から前記現像体への供給方向の下流端部における前記搬送体の回転軸方向に沿った幅が、上流端部における前記幅よりも狭い
請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記接続部は、前記搬送体の回転軸方向に沿った幅が、前記供給方向に向けて徐々に狭くなっている
請求項2に記載の現像装置。
【請求項4】
前記接続部は、前記供給方向へ向かって鋭角に形成されている
請求項3に記載の現像装置。
【請求項5】
前記接続部は、
前記搬送体の回転軸方向に沿って複数配置され、
前記回転軸方向に沿った間隔が、前記羽根の螺旋間隔以上である
請求項1に記載の現像装置。
【請求項6】
前記接続部は、
前記回転軸方向に沿った間隔が、前記羽根の螺旋間隔の整数倍である
請求項5に記載の現像装置。
【請求項7】
前記接続部の前記搬送体の回転軸方向に沿った幅は、1mm以下である
請求項1に記載の現像装置。
【請求項8】
潜像を保持する保持体と、
前記潜像を現像する請求項1~7のいずれか1項に記載の現像装置と、
を備える画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像装置、及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、静電潜像が形成される像担持体と対向する開口部と現像剤が収容される現像剤収容部とが形成されたハウジングと、このハウジングの前記開口部付近に回転可能に取り付けられ、前記現像剤収容部に収容される現像剤を担持して前記像担持体と対向する現像領域まで搬送する現像剤担持体と、前記ハウジングの前記現像剤担持体と前記現像剤収容部の間となる部位に形成され、使用直前に剥離して取り除く仕切り用フィルムを貼付する仕切り枠部とを有する現像装置において、前記仕切り枠部は、前記仕切り用フィルムの一部が貼付される枠部と現像剤を通過させる開口部とを有する板形態からなり、その枠部を前記ハウジングに形成する取付け溝に差し込んで取り付ける仕切り枠板で構成されていることを特徴とする現像装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、静電潜像が形成される像担持体に向けて開口する開口部と現像剤が収容される現像剤収容部とを有するハウジングと、前記ハウジングの前記開口部付近に回転可能に取り付けられ、前記現像剤収容部に収容される現像剤を担持して前記像担持体と対向する現像領域まで搬送する現像剤担持体と、前記ハウジングのうち、前記現像剤担持体と前記現像剤収容部の間となる部位に形成された溝に設けられ、前記現像剤収容部を前記開口部側に連通させる連通孔を有する仕切用枠体と、前記仕切用枠体の表裏面のうち一側面に設けられ、未使用時においては前記連通孔を閉塞して前記現像剤収容部を前記開口部側から隔離し、使用直前においては剥離されて前記連通孔を連通させ、前記現像剤収容部を前記開口部側に連通させる仕切手段と、前記仕切用枠体が前記ハウジングの溝に差し込まれる部位に設けられ、前記仕切用枠体を前記溝に対して密着させる密着手段と、を具備することを特徴とする現像装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-372862号公報
【特許文献2】特開2009-145674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現像装置としては、内部に現像剤が収容された収容部と、螺旋状の羽根を有し、回転により前記現像剤を搬送する搬送体と、前記搬送体から前記現像剤が供給される現像体と、前記搬送体と前記現像体との間に配置され、前記搬送体から前記現像体へ供給される前記現像剤を通過させる開口を有し、前記開口を封止する封止材が取り外し可能に取り付けられる取付部と、を備える現像装置が考えられる。
【0006】
当該現像装置において、前記現像体側から前記搬送体側へ見て前記羽根の螺旋角度に対して直交する方向に前記開口を横切るように延び、一端部及び他端部が前記取付部に接続された接続部を備える場合では、当該接続部が、前記搬送体から前記現像体へ供給される現像剤の移動を阻害し、前記搬送体から前記現像体への現像剤の供給不良が生じる場合がある。
【0007】
本発明は、接続部が羽根の螺旋角度に対して直交する方向に延びる場合に比べ、搬送体から現像体への現像剤の供給不良を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1態様は、内部に現像剤が収容された収容部と、螺旋状の羽根を有し、回転により前記現像剤を搬送する搬送体と、前記搬送体から前記現像剤が供給される現像体と、前記搬送体と前記現像体との間に配置され、前記搬送体から前記現像体へ供給される前記現像剤を通過させる開口を有し、前記開口を封止する封止材が取り外し可能に取り付けられる取付部と、前記現像体側から前記搬送体側へ見て前記羽根の螺旋角度に沿って前記開口を横切るように延び、一端部及び他端部が前記取付部に接続された接続部と、を備える。
【0009】
第2態様では、第1態様において、前記接続部は、前記搬送体から前記現像体への供給方向の下流端部における前記搬送体の回転軸方向に沿った幅が、上流端部における前記幅よりも狭い。
【0010】
第3態様では、第2態様において、前記接続部は、前記搬送体の回転軸方向に沿った幅が、前記供給方向に向けて徐々に狭くなっている。
【0011】
第4態様では、第3態様において、前記接続部は、前記供給方向へ向かって鋭角に形成されている。
【0012】
第5態様では、第1態様において、前記接続部は、前記搬送体の回転軸方向に沿って複数配置され、前記回転軸方向に沿った間隔が、前記羽根の螺旋間隔以上である。
【0013】
第6態様では、第5態様において、前記接続部は、前記回転軸方向に沿った間隔が、前記羽根の螺旋間隔の整数倍である。
【0014】
第7態様では、第1態様において、前記接続部の前記搬送体の回転軸方向に沿った幅は、1mm以下である。
【0015】
第8態様は、潜像を保持する保持体と、前記潜像を現像する第1態様から第7態様のいずれか1つの態様に係る現像装置と、を備える。
【発明の効果】
【0016】
第1態様の構成によれば、接続部が羽根の螺旋角度に対して直交する方向に延びる場合に比べ、搬送体から現像体への現像剤の供給不良が抑制される。
【0017】
第2態様の構成によれば、接続部の供給方向の下流端部における幅が、上流端部における幅と同じである場合に比べ、現像体から離脱した現像剤が接続部の下流端部で滞留することが抑制される。
【0018】
第3態様の構成によれば、接続部の幅が、供給方向に向けて段階的に狭くなっている場合に比べ、現像体から離脱した現像剤が接続部上に滞留することが抑制される。
【0019】
第4態様の構成によれば、接続部が供給方向へ向かって鈍角に形成されている場合に比べ、現像体から離脱した現像剤が接続部上に滞留することが抑制される。
【0020】
第5態様の構成によれば、接続部の軸方向に沿った間隔が、羽根の螺旋間隔未満である場合に比べ、搬送体から現像体への現像剤の供給不良が抑制される。
【0021】
第6態様の構成によれば、接続部の軸方向に沿った間隔が、羽根の螺旋間隔よりも大きく且つ羽根の螺旋間隔の整数倍と異なる間隔である場合に比べ、搬送体から現像体への現像剤の供給不良が抑制される。
【0022】
第7態様の構成によれば、接続部の前記搬送体の回転軸方向に沿った幅が、1mmを超える場合に比べ、搬送体から現像体への現像剤の供給不良が抑制される。
【0023】
第8態様の構成によれば、接続部が羽根の螺旋角度に対して直交する方向に延びる場合に比べ、画像不良が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本実施形態に係る画像形成装置を示す概略図である。
【
図2】本実施形態に係る現像装置を示す概略図である。
【
図3】本実施形態に係る取付部、接続部、及び第二搬送オーガを示す概略図である。
【
図4】本実施形態に係る取付部、接続部、及び封止材を示す概略図である。
【
図5】
図4に示される形態において、封止材を取り外す過程を示す概略図である。
【
図7】
図6に示される形態において、変形が生じた状態を示す概略図である。
【
図8】本実施形態に係る現像ロールから離脱した現像剤が第二搬送オーガへ落下した場合を示す概略図である。
【
図9】本実施形態に係る第二搬送オーガから現像ロールへ現像剤が供給される状態を示す概略図である。
【
図10】本実施形態に係る現像ロールから離脱した現像剤が接続部で滞留する場合を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
【0026】
(画像形成装置10)
本実施形態に係る画像形成装置10の構成を説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置10の構成を示す概略図である。
【0027】
なお、図中に示す矢印UPは、装置の上方(具体的には鉛直上方)を示し、矢印DOは、装置の下方(具体的には鉛直下方)を示す。また、図中に示す矢印LHは、装置の左方を示し、矢印RHは、装置の右方を示す。また、図中に示す矢印FRは、装置の前方を示し、矢印RRは、装置の後方を示す。これらの方向は、説明の便宜上定めた方向であるから、装置構成がこれらの方向に限定されるものではない。なお、装置の各方向において、「装置」の語を省略して示す場合がある。すなわち、例えば、「装置の上方」を、単に「上方」と示す場合がある。
【0028】
また、下記の説明では、「左右方向」を、「右方及び左方の両方」又は「右方及び左方のいずれか一方」という意味で用いる場合がある。なお、「左右方向」は、側方、横方向、及び水平方向ともいえる。「前後方向」を、「前方及び後方の両方」又は「前方及び後方のいずれか一方」という意味で用いる場合がある。なお、「前後方向」は、側方、横方向、及び水平方向ともいえる。また、上下方向、左右方向、前後方向は、互いに交差する方向(具体的には、直交する方向)である。
【0029】
また、図中の「○」の中に「×」が記載された記号は、紙面の手前から奥へ向かう矢印を意味する。また、図中の「○」の中に「・」が記載された記号は、紙面の奥から手前へ向かう矢印を意味する。
【0030】
図1に示される画像形成装置10は、画像を形成する装置である。具体的には、画像形成装置10は、
図1に示されるように、媒体収容部12と、搬送部13と、画像形成部14と、を備えている。以下、画像形成装置10の各部について説明する。
【0031】
(媒体収容部12及び搬送部13)
媒体収容部12は、画像形成装置10において、記録媒体Pを収容する部分である。この媒体収容部12に収容された記録媒体Pが、画像形成部14へ供給される。媒体収容部12に収容される記録媒体Pは、画像形成部14によって画像が形成される対象である。記録媒体Pとしては、例えば、用紙、及びフィルムなどがある。フィルムとしては、例えば、樹脂製フィルム、金属製フィルムなどがある。なお、記録媒体Pとしては、前述のものに限られず、種々の記録媒体を用いることが可能である。
【0032】
搬送部13は、媒体収容部12に収容された記録媒体Pを排出部(図示省略)へ搬送する。具体的には、搬送部13は、
図1に示されるように、複数の搬送ロール等の搬送部材13Aを有しており、搬送部材13Aにより記録媒体Pを搬送する。なお、搬送部材13Aとしては、例えば、搬送ベルト及び搬送ドラム等の搬送部材であってもよく、種々の搬送部材を用いることが可能である。
【0033】
(画像形成部14)
画像形成部14は、搬送部13(具体的には、搬送部材13A)によって搬送される記録媒体Pに画像を形成する。具体的には、画像形成部14では、電子写真方式によりトナー画像(画像の一例)を記録媒体Pに形成する。さらに具体的には、画像形成部14は、
図1に示されるように、トナー像形成部20Y、20M、20C、20K(以下、20Y~20Kという)と、転写体24と、定着部26と、を有している。
【0034】
トナー像形成部20Y~20Kの各々は、感光体32を有している。なお、トナー像形成部20Y~20Kは、同様に構成されているので、
図1において、トナー像形成部20Y、20M、20Cにおける各部の符号を省略している。
【0035】
感光体32は、保持体の一例であり、潜像を保持する構造体である。具体的には、感光体32は、一方向(例えば、
図1における反時計回り方向)へ回転する。感光体32の周囲には、感光体32の回転方向上流側から順に、帯電装置34と、露光装置36と、現像装置38と、が設けられている。
【0036】
トナー像形成部20Y~20Kの各々では、帯電装置34が感光体32を帯電させる(帯電工程)。さらに、露光装置36が、帯電装置34によって帯電した感光体32を露光して、感光体32に潜像(具体的には静電潜像)を形成する(露光工程)。感光体32は、露光装置36によって形成された潜像を保持する。
【0037】
そして、現像装置38は、感光体32が保持する潜像を現像する(現像工程)。これにより、感光体32にトナー画像が形成される。なお、現像装置38の具体的な構成については後述する。
【0038】
画像形成部14では、トナー像形成部20Y~20Kの各々が、帯電、露光、及び現像の各工程を行い、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を転写体24に形成する。さらに、画像形成部14では、転写体24に形成された各色のトナー像を記録媒体Pに転写し、該トナー像を定着部26にて記録媒体Pに定着する。このように、画像形成部14では、転写体24を介して画像を記録媒体Pに転写する中間転写方式を用いている。
【0039】
なお、画像形成部としては、中間転写方式に限られず、記録媒体Pへ直接、画像を転写する直接転写方式を用いてもよく、種々の画像形成部を適用することが可能である。
【0040】
(現像装置38)
図2は、現像装置38を示す概略図である。
図3は、本実施形態に係る現像装置38の、後述の取付部60、接続部69、及び第二搬送オーガ82を示す概略図である。
図4は、現像装置38の、後述の取付部60、接続部69、及び封止材70を示す概略図である。
【0041】
図2に示される現像装置38は、前述のように、感光体32が保持する潜像を現像剤Gにより現像する装置である。なお、現像剤Gは、トナー及び磁性キャリアを含む現像剤である。現像装置38は、具体的には、
図2に示されるように、筐体40と、第一搬送オーガ81と、第二搬送オーガ82と、現像ロール50と、層規制部材54と、取付部60と、封止材70と、接続部69(
図3参照)と、を備えている。以下、現像装置38の各部について説明する。
【0042】
(筐体40)
図2に示される筐体40は、収容部の一例であり、内部に現像剤Gが収容されている。この筐体40は、前後方向に長さを有する箱状に形成されている。
【0043】
筐体40の内部には、現像剤Gが搬送される第一搬送路41及び第二搬送路42が形成されている。第一搬送路41は、筐体40における下方側であって右方側の部分に前後方向に沿って配置されている。この第一搬送路41では、筐体40に収容された現像剤Gが、第一搬送オーガ81によって搬送方向(具体的には前後方向の一方)へ搬送される。
【0044】
第二搬送路42は、仕切壁43を介して第一搬送路41と隣り合うように第一搬送路41に沿って配置されている。具体的には、第二搬送路42は、第一搬送路41に対する上方側であって左方側において前後方向に沿って配置されている。第二搬送路42は、前端部及び後端部の各々において、第一搬送路41の前端部及び後端部の各々と接続され、前端部と後端部との間の中間部では、仕切壁43によって、第一搬送路41と仕切られている。第二搬送路42及び第一搬送路41は、前端部同士及び後端部同士が接続されることで、循環経路を形成している。
【0045】
第二搬送路42には、第一搬送路41から供給された現像剤Gが収容され、当該現像剤Gが、第二搬送オーガ82によって、上記搬送方向に対する反対方向(具体的には前後方向の他方)へ搬送される。
【0046】
さらに、筐体40には、現像装置38がトナー像形成部20Y~20Kの各々に設置されている状態において、
図2に示されるように、感光体32側(具体的には、左方側)に向かって開口する開口部44が形成されている。なお、
図2には、現像装置38がトナー像形成部20Y~20Kに設置された状態における感光体32が二点鎖線にて図示されている。
【0047】
(第一搬送オーガ81及び第二搬送オーガ82)
第一搬送オーガ81及び第二搬送オーガ82は、螺旋状の羽根81B、82Bを有し、回転により、現像剤Gを搬送する。具体的には、第一搬送オーガ81及び第二搬送オーガ82は、前後方向に沿って配置された軸部81A、82Aと、軸部81A、82Aの外周に形成された螺旋状の羽根81B、82Bと、を有している。第二搬送オーガ82は、搬送体の一例である。
【0048】
第一搬送オーガ81は、第一搬送路41に配置されている。第一搬送オーガ81は、軸部81Aが回転することで、第一搬送路41において、羽根81Bによって、現像剤Gを搬送方向(具体的には前後方向の一方)へ搬送する。
【0049】
第二搬送オーガ82は、第二搬送路42に配置されている。第二搬送オーガ82は、軸部82Aが回転することで、第二搬送路42において、羽根82Bによって、現像剤Gを反対方向(具体的には前後方向の他方)へ搬送する。
【0050】
(現像ロール50及び層規制部材54)
現像ロール50は、現像体の一例であり、第二搬送オーガ82から現像剤Gが供給される構成部である。この現像ロール50は、筐体40の開口部44から一部が露出するように、筐体40内に設けられている。層規制部材54は、現像ロール50の下方側に設けられている。
【0051】
現像ロール50は、第二搬送オーガ82から供給された現像剤Gを外周面に保持して、当該現像剤Gを感光体32と対向する対向位置へ搬送する。当該対向位置へ向かって搬送される現像剤Gは、層規制部材54によって、現像剤Gの層の厚さ(現像剤量)が規制される。そして、現像ロール50上の現像剤G(具体的にはトナー)が対向位置にて感光体32へ供給され、感光体32に形成された静電潜像が、現像剤G(具体的にはトナー)によって現像される。
【0052】
(取付部60)
図2及び
図3に示される取付部60は、封止材70(
図4参照)が取り付けられる構造体である。具体的には、取付部60は、現像ロール50から第二搬送オーガ82へ見て(すなわち、
図2の矢印A方向に見て)、
図3に示されるように、前後方向に長い長方形の枠状に形成されている。したがって、取付部60は、左右方向に間隔を有した状態で前後方向に沿って延びる第一辺61及び第二辺62と、第一辺61及び第二辺62の前端部同士を接続する第三辺63と、第一辺61及び第二辺62の後端部同士を接続する第四辺64と、を有している。
【0053】
なお、
図3では、第二搬送オーガ82及び取付部60の構成を見やすくするため、第二搬送オーガ82と取付部60とを左右方向にずらして図示しているが、矢印A方向に見た場合、実際には、第二搬送オーガ82と取付部60とは重なって配置されている(
図2参照)。
【0054】
取付部60は、矢印A方向を厚み方向とする板状に形成されている(
図4参照)。すなわち、取付部60は、矢印A方向に扁平状に形成されている。また、取付部60は、樹脂材料にて形成されている。
【0055】
なお、各図に示される矢印A方向は、現像ロール50から第二搬送オーガ82へ向かう方向である。具体的には、矢印A方向は、側面視にて、現像ロール50の軸中心から第二搬送オーガ82の軸中心へ向かう方向である。
【0056】
各図に示される矢印C方向は、第二搬送オーガ82から現像ロール50へ向かう方向である。具体的には、矢印C方向は、側面視にて、第二搬送オーガ82の軸中心から現像ロール50の軸中心へ向かう方向である。すなわち、矢印C方向は、矢印A方向に対する反対方向である。
図2に示される矢印B方向は、矢印A方向及び矢印C方向に対して直交する方向である。
【0057】
取付部60は、
図2に示されるように、第二搬送オーガ82と現像ロール50との間に配置されている。取付部60は、筐体40に支持されている。具体的には、取付部60は、第一辺61及び第二辺62が、筐体40に形成された凹部48に対して前後方向に差し込まれることで、筐体40に支持されている。
【0058】
取付部60は、
図3に示されるように、第二搬送オーガ82から現像ロール50へ供給される現像剤Gを通過させる開口66を有している。開口66は、具体的には、第一辺61、第二辺62、第三辺63及び第四辺64で囲まれた空間で形成されている。
【0059】
(封止材70)
封止材70は、開口66を封止する構成部である。封止材70は、取付部60に対して取り外し可能に取り付けられている。この封止材70は、自身が除去されることで、開口66を通じて、第二搬送オーガ82から現像ロール50への現像剤Gの移動を可能にする。
【0060】
封止材70は、フィルム状(すなわち膜状)に形成されている。封止材70は、具体的には、例えば、樹脂製のフィルムで形成されている。封止材70は、例えば、溶融接着(いわゆるヒートシール)により、開口66を覆うように、取付部60に接合されている。
【0061】
封止材70は、具体的には、
図4に示されるように、封止部72と、引抜部74と、を有している。封止部72は、開口66の全体を封止する部分である。引抜部74は、封止部72の一端部72R(具体的には、後端部)と接続され、封止部72の一端部72Rから他端部72F(具体的には、前端部)へ向かう方向側(具体的には、前方側)へ引き抜かれる部分である。封止材70では、
図5に示されるように、引抜部74が使用者によって前方側へ引き抜かれることで、封止材70が取付部60から取り外される。
【0062】
なお、封止材としては、金属製のフィルムで形成されていてもよく、種々の封止材を用いることが可能である。また、封止材としては、接着剤等の接合剤による接合方法、他の接合方法により取付部60に接合された構成であってもよい。
【0063】
(接続部69)
接続部69は、取付部60に接続される構造部である。具体的には、接続部69は、矢印A方向に見て、第二搬送オーガ82の羽根82Bの螺旋角度θに沿って、開口66を横切るように延び、一端部69A及び他端部69Bが取付部60に接続されている。
【0064】
具体的には、接続部69の一端部69Aが、取付部60の第一辺61に接続され、接続部69の他端部69Bが取付部60の第二辺62に接続されている。すなわち、接続部69は、取付部60の第一辺61から第二辺62へ掛け渡されている。
【0065】
接続部69は、羽根82Bの螺旋角度に沿って線状に形成されている。したがって、第二搬送オーガ82の軸部82Aに対して傾斜している。本実施形態では、接続部69は、矢印A方向の厚みが、取付部60における厚みと同じとされており、取付部60と一体に形成されている。また、接続部69は、取付部60と同じ材料で形成されている。本実施形態では、接続部69は、樹脂材料にて形成されている。
【0066】
なお、接続部69は、取付部60と別体で形成されていてもよい。また、接続部69は、取付部60と異なる材料で形成されていてもよい。
【0067】
ここで、螺旋角度θとは、現像ロール50から第二搬送オーガ82へ見た(すなわち、矢印A方向に見た)場合において、軸部82Aの軸方向に対する羽根82Bの角度(鈍角)である。
【0068】
また、接続部69が羽根82Bの螺旋角度θに沿って配置された構成としては、接続部69の配置方向が、羽根82Bの螺旋角度θに完全に一致している必要はなく、例えば、接続部69が、螺旋角度θに対して、予め定められた角度(例えば±30度)の範囲で角度を有して配置される場合も含まれる。
【0069】
接続部69は、第二搬送オーガ82から現像ロール50への供給方向(矢印C方向)の下流端部における第二搬送オーガ82の回転軸方向に沿った幅69Wが、上流端部における幅69Wよりも狭い。
【0070】
具体的には、接続部69は、第二搬送オーガ82の回転軸方向に沿った幅69Wが、供給方向に向けて徐々に狭くなっている。さらに具体的には、接続部69は、供給方向へ向かって鋭角に形成されている。
【0071】
接続部69の第二搬送オーガ82の回転軸方向に沿った幅69Wは、具体的には、1mm以下とされている。なお、ここでの幅69Wは、接続部69における最大幅である。本実施形態では、当該幅69Wは、接続部69において、第二搬送オーガ82から現像ロール50への供給方向(矢印C方向)の上流端部における幅69Wである。
【0072】
接続部69は、第二搬送オーガ82の回転軸方向に沿って複数配置されている。接続部69の回転軸方向に沿った間隔69Pが、羽根82Bの螺旋間隔82P以上である。螺旋間隔82Pとは、羽根82Bにおける軸部82Aの周方向の360度(一周)当たりの軸方向長さをいう。
【0073】
さらに、本実施形態では、接続部69における間隔69Pが、羽根82Bの螺旋間隔82Pの整数倍とされている。すなわち、接続部69における間隔69Pが、螺旋間隔82Pに対して整数を乗じた値と等しくされている。
【0074】
なお、封止材70は、取付部60に加えて、接続部69に対して取り外し可能に取り付けられてもよい。この場合では、引抜部74が使用者によって前方側へ引き抜かれることで、封止材70が取付部60及び接続部69から取り外される。
【0075】
(本実施形態の作用)
本実施形態では、
図3に示されるように、接続部69の一端部69A及び他端部69Bが、取付部60に接続されている。
【0076】
ここで、
図6に示されるように、接続部69を有さない形態(以下、形態Aという)では、取付部60の剛性が低いため、
図7に示されるように、変形を生じやすい。そして、
図7に示されるように、第一辺61及び第二辺62が内側に入り込むように変形した場合では、第二搬送オーガ82から現像ロール50への現像剤Gの供給が阻害され、現像剤Gの供給不良が生じる場合がある。
【0077】
これに対して、本実施形態では、接続部69の一端部69A及び他端部69Bが、取付部60に接続されているため、形態Aに比べ、取付部60の変形が抑制される。この結果、本実施形態によれば、形態Aに比べ、取付部60の変形に起因して生じる現像剤Gの供給不良が抑制される。
【0078】
また、形態Aでは、現像ロール50から離脱した現像剤Gが第二搬送オーガ82へ落下した場合に、
図8の矢印Xに示されるように、現像剤Gが第二搬送オーガ82に直接衝突しやすいため、現像剤Gが浮揚しやすい。
【0079】
これに対して、本実施形態では、接続部69の一端部69A及び他端部69Bが、取付部60に接続されているため、現像ロール50から離脱した現像剤Gが第二搬送オーガ82へ落下した場合に、
図8の矢印Yに示されるように、形態Aに比べ、現像剤Gが接続部69に接触することで緩衝効果があるため、現像剤Gが浮揚しにくい。
【0080】
また、本実施形態では、接続部69は、矢印A方向に見て、第二搬送オーガ82の羽根82Bの螺旋角度θに沿って、開口66を横切るように延び、一端部69A及び他端部69Bが取付部60に接続されている。
【0081】
ここで、第二搬送オーガ82の羽根82Bに付着した現像剤Gは、羽根82Bの螺旋角度θに沿って配置され、当該現像剤Gが現像ロール50へ供給される(
図9参照)。
【0082】
このため、接続部69が羽根82Bの螺旋角度θに対して直交する方向に延びる場合(以下、形態Bという)に比べ、第二搬送オーガ82から現像ロール50への現像剤Gの供給が阻害されにくく、第二搬送オーガ82から現像ロール50への現像剤Gの供給不良が抑制される。この結果、画像形成装置10では、形態Bに比べ、記録媒体Pに形成される画像に生じる画像不良が抑制される。
【0083】
また、本実施形態では、接続部69は、第二搬送オーガ82から現像ロール50への供給方向(矢印C方向)の下流端部における第二搬送オーガ82の回転軸方向に沿った幅69Wが、上流端部における幅69Wよりも狭い。
【0084】
ここで、接続部69の供給方向の下流端部における幅69Wが、上流端部における幅69Wと同じである場合(以下、形態Cという)では、
図10の符号110に示されるように、現像ロール50から離脱した現像剤Gが、接続部69の下流端部に付着して滞留する場合がある。この結果、接続部69の下流端部で滞留した現像剤Gが現像ロール50へ再供給される場合がある。
【0085】
これに対して、本実施形態では、接続部69の供給方向の下流端部における幅69Wが、上流端部における幅69Wよりも狭いので、形態Cに比べ、現像ロール50から離脱した現像剤Gが、接続部69の下流端部で滞留することが抑制される。
【0086】
また、本実施形態では、接続部69は、第二搬送オーガ82の回転軸方向に沿った幅69Wが、供給方向に向けて徐々に狭くなっている。このため、接続部69における幅69Wが、供給方向に向けて段階的に狭くなっている場合に比べ、現像ロール50から離脱した現像剤Gが、接続部69の下流端部で滞留することが抑制される。
【0087】
また、本実施形態では、接続部69は、供給方向へ向かって鋭角に形成されている。このため、接続部69が、供給方向へ向かって鈍角に形成されている場合に比べ、現像ロール50から離脱した現像剤Gが、接続部69の下流端部で滞留することが抑制される。
【0088】
また、本実施形態では、接続部69の回転軸方向に沿った間隔69Pが、羽根82Bの螺旋間隔82P以上とされている。このため、接続部69の回転軸方向に沿った間隔69Pが、羽根82Bの螺旋間隔82P未満である場合に比べ、第二搬送オーガ82から現像ロール50への現像剤Gの供給が阻害されにくく、第二搬送オーガ82から現像ロール50への現像剤Gの供給不良が抑制される。
【0089】
また、本実施形態では、接続部69における間隔69Pが、羽根82Bの螺旋間隔82Pの整数倍とされている。このため、接続部69における間隔69Pが、羽根82Bの螺旋間隔82Pよりも大きく且つ羽根82Bの螺旋間隔82Pの整数倍と異なる間隔である場合に比べ、第二搬送オーガ82から現像ロール50への現像剤Gの供給が阻害されにくく、第二搬送オーガ82から現像ロール50への現像剤Gの供給不良が抑制される。
【0090】
また、本実施形態では、接続部69の第二搬送オーガ82の回転軸方向に沿った幅69Wは、1mm以下とされている。このため、接続部69の第二搬送オーガ82の回転軸方向に沿った幅69Wが、1mmを超える場合に比べ、第二搬送オーガ82から現像ロール50への現像剤Gの供給が阻害されにくく、第二搬送オーガ82から現像ロール50への現像剤Gの供給不良が抑制される。
【0091】
(変形例)
本実施形態では、接続部69の供給方向の下流端部における幅69Wが、上流端部における幅69Wよりも狭くされていたが、これに限られない。例えば、接続部69の供給方向の下流端部における幅69Wが、上流端部における幅69Wと同じである構成であってもよい。
【0092】
また、本実施形態では、接続部69は、第二搬送オーガ82の回転軸方向に沿った幅69Wが、供給方向に向けて徐々に狭くなっていたが、これに限られない。例えば、接続部69における幅69Wが、供給方向に向けて段階的に狭くなっている構成であってもよい。
【0093】
また、本実施形態では、接続部69は、供給方向へ向かって鋭角に形成されていたが、これに限られない。例えば、接続部69が、供給方向へ向かって鈍角に形成されている構成であってもよい。また、接続部69は、例えば、左右方向視における断面形状が、円形、半円、楕円、及びひし形などの形状をしているものを用いてもよい。
【0094】
また、本実施形態では、接続部69の回転軸方向に沿った間隔69Pが、羽根82Bの螺旋間隔82P以上とされていたが、これに限られない。例えば、接続部69の回転軸方向に沿った間隔69Pが、羽根82Bの螺旋間隔82P未満である構成であってもよい。
【0095】
また、本実施形態では、接続部69における間隔69Pが、羽根82Bの螺旋間隔82Pの整数倍とされていたが、これに限られない。例えば、接続部69における間隔69Pが、羽根82Bの螺旋間隔82Pよりも大きく且つ羽根82Bの螺旋間隔82Pの整数倍と異なる間隔である構成であってもよい。
【0096】
また、本実施形態では、接続部69の第二搬送オーガ82の回転軸方向に沿った幅69Wは、1mm以下とされていたが、これに限られない。例えば、接続部69の第二搬送オーガ82の回転軸方向に沿った幅69Wが、1mmを超える構成であってもよい。
【0097】
さらに、接続部69の各々は、形状及び寸法等が異なる構成であってもよい。
【0098】
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成してもよい。
【0099】
(((1)))
内部に現像剤が収容された収容部と、
螺旋状の羽根を有し、回転により前記現像剤を搬送する搬送体と、
前記搬送体から前記現像剤が供給される現像体と、
前記搬送体と前記現像体との間に配置され、前記搬送体から前記現像体へ供給される前記現像剤を通過させる開口を有し、前記開口を封止する封止材が取り外し可能に取り付けられる取付部と、
前記現像体側から前記搬送体側へ見て前記羽根の螺旋角度に沿って前記開口を横切るように延び、一端部及び他端部が前記取付部に接続された接続部と、
を備える現像装置。
(((2)))
前記接続部は、前記搬送体から前記現像体への供給方向の下流端部における前記搬送体の回転軸方向に沿った幅が、上流端部における前記幅よりも狭い
(((1)))に記載の現像装置。
(((3)))
前記接続部は、前記搬送体の回転軸方向に沿った幅が、前記供給方向に向けて徐々に狭くなっている
(((2)))に記載の現像装置。
(((4)))
前記接続部は、前記供給方向へ向かって鋭角に形成されている
(((3)))に記載の現像装置。
(((5)))
前記接続部は、
前記搬送体の回転軸方向に沿って複数配置され、
前記回転軸方向に沿った間隔が、前記羽根の螺旋間隔以上である
(((1)))~(((4)))のいずれか1つに記載の現像装置。
(((6)))
前記接続部は、
前記回転軸方向に沿った間隔が、前記羽根の螺旋間隔の整数倍である
(((5)))に記載の現像装置。
(((7)))
前記接続部の前記搬送体の回転軸方向に沿った幅は、1mm以下である
(((1)))~(((6)))のいずれか1つに記載の現像装置。
(((8)))
潜像を保持する保持体と、
前記潜像を現像する(((1)))~(((7)))のいずれか1つに記載の現像装置と、
を備える画像形成装置。
【符号の説明】
【0100】
10 画像形成装置
12 媒体収容部
13 搬送部
13A 搬送部材
14 画像形成部
20Y、20M、20C、20K トナー像形成部
24 転写体
26 定着部
32 感光体
34 帯電装置
36 露光装置
38 現像装置
40 筐体
41 第一搬送路
42 第二搬送路
43 仕切壁
44 開口部
48 凹部
50 現像ロール
54 層規制部材
60 取付部
61 第一辺
62 第二辺
63 第三辺
64 第四辺
66 開口
69 接続部
69A 一端部
69B 他端部
69P 間隔
69W 幅
70 封止材
72 封止部
72F 他端部
72R 一端部
74 引抜部
81 第一搬送オーガ
81A 軸部
81B 羽根
82 第二搬送オーガ
82A 軸部
82B 羽根
82P 螺旋間隔
θ 螺旋角度
G 現像剤
P 記録媒体