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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174347
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】画像表示装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 13/363 20180101AFI20231130BHJP
   B60R 1/24 20220101ALI20231130BHJP
   B60R 1/29 20220101ALI20231130BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20231130BHJP
   H04N 13/239 20180101ALI20231130BHJP
   H04N 13/366 20180101ALI20231130BHJP
【FI】
H04N13/363
B60R1/24
B60R1/29
H04N7/18 J
H04N13/239
H04N13/366
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022087152
(22)【出願日】2022-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100132045
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 伸
(74)【代理人】
【識別番号】100180655
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 俊樹
(72)【発明者】
【氏名】新谷 勇志
(72)【発明者】
【氏名】竹内 凌一
【テーマコード(参考)】
5C054
5C061
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054EA01
5C054EA05
5C054FC12
5C054FC15
5C054FD02
5C054FE05
5C054FE12
5C054FF03
5C054HA30
5C061AA06
5C061AA23
5C061AB04
5C061AB06
5C061AB08
5C061AB12
5C061AB14
5C061AB18
(57)【要約】
【課題】観察者に遮蔽部が透明化されたように知覚させ、且つ容易に近くへピントを合わせることが可能な画像表示装置が提供される。
【解決手段】画像表示装置(1)は、観察者が搭乗する車両の周囲を撮像し、撮像して得られた車外画像データを出力する車外カメラを含む撮像部と、車外画像データに基づいて、観察者の左眼及び右眼の一方によって見られる、観察者の視界を遮る遮蔽部に対応する範囲の第1画像と、観察者の左眼及び右眼の他方によって見られる、遮蔽部に対応する範囲の第2画像を生成する、画像データ処理部と、遮蔽部に第1画像及び第2画像からなる視差画像を遮蔽部上に表示する画像表示部と、を備え、画像表示部は、遮蔽部のうち、実在の物体又は車両に関する表示の周囲の領域の少なくとも一部に枠として表示される枠画像を視差画像とともに表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
観察者が搭乗する車両の周囲を撮像し、撮像して得られた車外画像データを出力する車外カメラを含む撮像部と、
前記車外画像データに基づいて、観察者の左眼及び右眼の一方によって見られる、前記観察者の視界を遮る遮蔽部に対応する範囲の第1画像と、前記観察者の左眼及び右眼の他方によって見られる、前記遮蔽部に対応する範囲の第2画像を生成する、画像データ処理部と、
前記遮蔽部に前記第1画像及び前記第2画像からなる視差画像を前記遮蔽部上に表示する画像表示部と、を備え、
前記画像表示部は、前記遮蔽部のうち、実在の物体又は車両に関する表示の周囲の領域の少なくとも一部に枠として表示される枠画像を前記視差画像とともに表示する、画像表示装置。
【請求項2】
前記撮像部は、前記車両の内部を撮像して車内画像データを出力する車内カメラを含み、
前記車内画像データに基づいて認識した、前記実在の物体が存在する領域の周囲の領域の少なくとも一部に前記枠画像を表示する、請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記車内画像データに基づいて認識した、前記観察者の動作に基づいて、前記枠画像の表示の有無を切替える、請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記観察者による前記実在の物体を使用する意思が有ると検出した場合に、使用する意思のある前記実在の物体の周囲の領域の少なくとも一部に前記枠画像を表示する、請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記視差画像と、実在の物体又は前記車両に関する表示と、が前記観察者の視線の先に存在する場合に、前記画像データ処理部は、前記枠画像を表示する、請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記視差画像は、前記観察者に前記車外画像データに基づく画像を立体的に知覚させ、前記枠画像を立体的に知覚させない、請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記視差画像は、前記観察者に車外画像データに基づく画像を立体的に知覚させ、
前記画像表示部は、前記実在の物体又は観察者に立体的に知覚させない前記車両に関する表示の周囲の領域に、立体的に知覚させない前記枠画像を表示させる、請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記第2画像は前記第1画像に対して視差を有する車外画像データに基づく画像を含み、
前記枠画像は、前記第1画像及び前記第2画像に含まれる視差を有さない画像から生成される、請求項6又は請求項7に記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記遮蔽部がダッシュボードである、請求項1から7のいずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記枠は単色である、請求項1から7のいずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項11】
前記枠の色は、前記第1画像及び前記第2画像に対して高いコントラストを有するように選択される、請求項1から7のいずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項12】
前記実在の物体が計器である、請求項1から7のいずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項13】
前記車両に関する表示が前記車両のサイズを示す車体像である、請求項1から7のいずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項14】
前記画像表示部は、
前記遮蔽部に設けられた、再帰反射性スクリーンと、
前記第1画像を、前記再帰反射性スクリーンに投射する第1投射部と、
前記第2画像を、前記再帰反射性スクリーンに投射する第2投射部と、を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項15】
前記画像表示部は、
前記再帰反射性スクリーンに近接して設けられた拡散板を、さらに含む、請求項14に記載の画像表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は画像表示装置に関する。本開示は、特に車両周囲の撮像画像を遮蔽部に表示することによって、車外の景色が繋がったように運転者に知覚させることができる画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウィンドシールド等の表示領域に物標を表示させる車両用の情報表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。さらに再帰性投影技術を活用して、あたかも物体が透けて見えるように画像を観察者に知覚させることができる透明化技術が知られている。この透明化技術では、例えば車両の外部に設けたカメラの撮像画像に基づいて、観察者の左眼及び右眼のそれぞれが知覚する左眼画像及び右眼画像がコンピュータによって作成される。左眼画像及び右眼画像が例えば車両のピラー、ダッシュボード等の視線を遮る遮蔽部に投射され、観察者である運転者は車外の景色を撮像した画像を立体画像として知覚し、死角となる部分が透けて外界の景色とつながったように知覚する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-128202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ダッシュボード等に投射される景色の画像を外界の景色とつながったように正しく知覚するためには、観察者のピントが景色にあっていること、すなわち遠方を見るようになっていることが必要である。しかし、例えば観察者が運転者であるような場合に、走行中にダッシュボードのスピードメータ等を見ることがある。スピードメータ等を見る場合に、観察者は車内の構造物自体にピントを合わせる必要があるが、遠方から近くにピントを調整することが難しい場合がある。
【0005】
かかる点に鑑みてなされた本開示の目的は、観察者に遮蔽部が透明化されたように知覚させ、且つ容易に近くへピントを合わせることが可能な画像表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る画像表示装置は、
観察者が搭乗する車両の周囲を撮像し、撮像して得られた車外画像データを出力する車外カメラを含む撮像部と、
前記車外画像データに基づいて、観察者の左眼及び右眼の一方によって見られる、前記観察者の視界を遮る遮蔽部に対応する範囲の第1画像と、前記観察者の左眼及び右眼の他方によって見られる、前記遮蔽部に対応する範囲の第2画像を生成する、画像データ処理部と、
前記遮蔽部に前記第1画像及び前記第2画像からなる視差画像を前記遮蔽部上に表示する画像表示部と、を備え、
前記画像表示部は、前記遮蔽部のうち、実在の物体又は車両に関する表示の周囲の領域の少なくとも一部に枠として表示される枠画像を前記視差画像とともに表示する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の実施形態によれば、観察者に遮蔽部が透明化されたように知覚させ、且つ容易に近くへピントを合わせることが可能な画像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本開示の一実施形態に係る画像表示装置の一例を模式的に示す平面図である。
図2図2は、スクリーン及び拡散板の構成を示す一部の拡大断面図である。
図3図3は、画像表示装置を装備した車両を模式的に示す平面図である。
図4図4は、画像表示装置を装備した車両を模式的に示す側面図である。
図5図5は、画像表示装置の構成を示すブロック図である。
図6図6は、制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
図7図7は、ダッシュボードが透明化される状態を示す図である。
図8図8は、枠画像の一例を示す図である。
図9図9は、枠画像の一例を示す図である。
図10図10は、枠画像の一例を示す図である。
図11図11は、枠画像の一例を示す図である。
図12図12は、枠画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本開示の実施形態に係る画像表示装置が説明される。各図中、同一又は相当する部分には、同一符号が付されている。以下の実施形態の説明において、同一又は相当する部分については、説明を適宜省略又は簡略化する。
【0010】
図1は、本実施形態に係る画像表示装置1を模式的に示す平面図である。図2は、画像表示装置1に備えられる再帰反射性スクリーン11及び拡散板16の構成を示す一部の拡大断面図である。図3は、画像表示装置1を搭載する車両2を模式的に示す平面図である。図4は、画像表示装置1を搭載する車両2を模式的に示す側面図である。
【0011】
画像表示装置1は、撮像部と、第1画像処理部8及び第2画像処理部9を含む画像データ処理装置33(図5参照)と、画像表示部と、を備える。また、画像表示装置1は検出部を備えてよい。画像データ処理装置33は画像データ処理部と称されることがある。
【0012】
撮像部は、観察者及び観察者の周囲を撮像し、撮像して得られた画像データを出力する。本実施形態において、撮像部は、前部車外カメラ3a及び後部車外カメラ3bと、車内カメラ6と、を含んで構成される。前部車外カメラ3a及び後部車外カメラ3bは観察者が搭乗する車両2の周囲の景色を撮像する。以下において、前部車外カメラ3a及び後部車外カメラ3bを含む車外カメラが、観察者が搭乗する車両2の周囲を撮像して得られた画像データを車外画像データと称することがある。車内カメラ6は運転者5を撮像する。車内カメラ6は、ダッシュボードを含む車内の物体を撮影してよい。車内カメラ6の画像データは、例えば車両2の運転席4に着座した観察者である運転者5の左眼EL及び右眼ERの位置を検出し、左眼EL及び右眼ERの位置及び瞳の位置から運転者5の視線を検出することに用いられる。以下において、車内カメラ6が、車両2の内部を撮像して得られた画像データを車内画像データと称することがある。ここで、撮像部は、前部車外カメラ3a及び後部車外カメラ3bのうち、一方のみを含んでよい。
【0013】
画像データ処理部の第1画像処理部8は、前部車外カメラ3a及び後部車外カメラ3bから出力される画像データに基づいて、左眼EL及び右眼ERの一方によって見られる、遮蔽部7に対応する範囲の第1画像を生成する。ここで、遮蔽部7は、観察者の視線を遮る物体であって、左眼EL及び右眼ERから車外を見たときに観察者の視界を遮る物体である。例えば、右眼ERによって見られる、遮蔽部7に対応する範囲の画像が第1画像とされてよい。
【0014】
画像データ処理部の第2画像処理部9は、前部車外カメラ3a及び後部車外カメラ3bから出力される画像データに基づいて、左眼EL及び右眼ERの他方によって見られる、遮蔽部7に対応する範囲の第2画像を生成する。例えば、左眼LRによって見られる、遮蔽部7に対応する範囲の画像が第2画像とされてよい。第2画像は、第1画像に対して視差を有する画像を含む。従って、第1画像と第2画像に含まれる同一の物体であっても、当該物体を見る視点が異なっているため、画像中における当該物体の位置及び形状は視差に応じて異なっている。ここで、左眼ELによって見られる、遮蔽部7に対応する範囲とは、遮蔽部7が無かったならば左眼ELによって視認しうる範囲を指す。同様に、右眼RLによって見られる、遮蔽部7に対応する範囲とは、遮蔽部7が無かったならば右眼RLによって視認しうる範囲を指す。
【0015】
画像表示部は、遮蔽部7に第1画像及び第2画像が混合された画像を表示する。本実施形態において、画像表示部は、表示装置10を含んで構成される。ここで、車両2における遮蔽部7としては、ダッシュボード(インストルメントパネル)、ドア、ピラー、バックシート23等を列挙することができる。遮蔽部7に車外カメラ3で撮像され、画像処理された画像が映し出されることによって、観察者である運転者5は、画像が車外の景色とつながっているとの知覚を得ることができる。
【0016】
検出部は、観察者が撮影された画像データに基づいて、観察者の視線などを検出できる。観察者が撮影された画像データは例えば車内カメラ6から出力される。
【0017】
図1及び図2に示すように、表示装置10は、再帰反射性スクリーン11と、再帰反射性スクリーン11に近接して設けられる拡散板16と、を含んで構成される。拡散板16は再帰反射性スクリーン11の観察者に臨む側の表面に貼り付けられて積層されてよい。表示装置10は、ダッシュボードに設けられたダッシュボード表示装置10aと、右サイドピラーに設けられた右サイドピラー表示装置10bと、左サイドピラーに設けられた左サイドピラー表示装置10cと、後部座席22のバックシート23の設けられたバックシート表示装置10dとを含んでよい。
【0018】
また、表示装置10は、投射部として、第1画像を再帰反射性スクリーン11に投射する第1投射部と、第2画像を再帰反射性スクリーン11に投射する第2投射部を含んで構成される。例えば右サイドピラーに貼付けられた右サイドピラー表示装置10bの投射部(右サイドピラー投射部12)は、第1画像を投射する第1投射部12R及び第2画像を投射する第2投射部12Lを含んで構成される。ここで、表示装置10a、10b、10c、10dは可撓性を有し、各遮蔽部7の起伏に応じて柔軟に湾曲させた状態で、接着剤等によって各遮蔽部7に接合されている。各投射部は同じ構成であるので、右サイドピラー投射部12を例に詳細に説明する。
【0019】
第1投射部12Rは、第1画像を表示する液晶表示装置13Rと、液晶表示装置13Rから出射された第1画像の画像光を再帰反射性スクリーン11に投影する第1投射レンズ14Rとを有してよい。第2投射部12Lは、第2画像を表示する液晶表示装置13Lと、液晶表示装置13Lから出射された第2画像の画像光を再帰反射性スクリーン11に投影する第2投射レンズ14Lとを有してよい。各液晶表示装置13R、13Lは、透過型液晶表示素子と、液晶表示素子の背面に光を出射するバックライト装置とを備えてよい。ここで、液晶表示装置に代えてLED発光表示装置が用いられてよい。各投射レンズ14R、14Lは、第1画像及び第2画像が互いに視差をもたせて再帰反射性スクリーン11上に結像されるように、それぞれ複数のレンズの組合わせによって構成されてよい。ここで、観察者として運転者5を例示したが、助手席に座っている同乗者が観察者であってよい。第1投射部12Rは、その射出瞳が観察者の右眼ERと同じ高さかつ右眼ERの近傍となるように、例えばヘッドレストの右側に配置されてよい。第2投射部12Lも同様に、その射出瞳が観察者の左眼ELと同じ高さかつ左眼ELの近傍となるように、例えばヘッドレストの左側に配置されてよい。
【0020】
バックシート投射部24及びダッシュボード投射部25もまた、右サイドピラー投射部12と同様に構成され、バックシート投射部24はバックシート表示装置10dにバックシート23によって遮蔽される範囲に対応する画像を投射する。またダッシュボード投射部25はダッシュボード表示装置10aにダッシュボードによって遮蔽される範囲に対応する画像を投射する。
【0021】
ダッシュボード投射部25は、例えば車両2の天井の中央部に取り付けられてよい。バックシート投射部24は、例えば運転席4の背もたれシートの上部に取付けられてよい。
【0022】
再帰反射性スクリーン11は、再帰反射性を有し、入射した光を入射方向に反射する。第1投射レンズ14R及び第2投射レンズ14Lから出射された第1画像の画像光及び第2画像の画像光は、再帰反射性スクリーン11によって、第1投射レンズ14R及び第2投射レンズ14Lに向けて反射される。そのため、再帰反射性スクリーン11上で重なっている(混合された)第1画像の画像光と第2画像の画像光は、観察者の位置において分離して知覚される。また、本実施形態において、再帰反射性スクリーン11の観察者側の表面には拡散板16が配置される。拡散板16は、再帰反射性スクリーン11で反射した光を、観察者の両眼に向けさせる拡散能力を有する。例えば、観察者の上方にダッシュボード投射部25がある場合に、拡散能が上下方向に大きく、左右方向に小さい拡散板16がダッシュボード表示装置10aで用いられてよい。ここで、右眼ER用の画像が左眼ELに入るといった画像の混同をなるべく抑制して、観察者に明瞭な立体画像を知覚させるために、左右方向の拡散能は上下方向の拡散能よりも小さいことが好ましい。拡散板16は、例えば再帰反射性スクリーン11の反射面上に接合されたホログラフィック光学素子であってよい。
【0023】
図2に示すように、再帰反射性スクリーン11は、直径が例えば20μm以上100μm以下の微小な複数のガラスビーズ11aを反射膜11bに配置した構成であってよい。再帰反射性スクリーン11に投射された画像光は、ガラスビーズ11aに入射し、ガラスビーズ11aの表面で屈折して反射膜11b側の背面に達し、反射膜11bによって反射される。反射膜11bによって反射された光は、ガラスビーズ11aの背面で再び屈折し、ガラスビーズ11aの表面に達し、ガラスビーズ11aの直径以下の微小距離だけ入射光の入射経路から離間して、入射光と平行な光路を進むため、再帰反射が実現される。
【0024】
上記のように、再帰反射性スクリーン11上で重なっている右眼ER用の第1画像の画像光と左眼EL用の第2画像の画像光は、観察者の位置で分離されており、右眼ER及び左眼ELに個別に入射する。第1画像及び第2画像は、観察者の視差を反映させた画像である。そのため、運転者5は、第1画像の画像光と第2画像の画像光との混合画像から立体的な像を知覚することができる。観察者の視差を反映させた第1画像の画像光と第2画像の画像光との混合画像を視差画像という。
【0025】
ここで、フロントガラス及び後部ウインドガラスから見える車外の景色と、遮蔽部7に表示される画像とがつながったように知覚させるために、車体を基準とする座標系を用いて再帰性投影に関する計算が実行されてよい。例えば車長方向をX軸、車幅方向をY軸、車高方向をZ軸とする座標系が用いられて、運転者5の左眼ELと右眼ERの位置などがこの座標系における座標として定められてよい。車体を基準とする座標系において、運転者5の両眼の位置が定められて、再帰性投影に関する計算が実行されることによって、車外の景色と遮蔽部7に表示される画像とに連続性を持たせることができる。また、運転者5の両眼位置を検出することによって、運転者5の体形及び姿勢の相違に対しても柔軟に追従して画像を表示することができる。
【0026】
また、車両2の前部に設置される前部車外カメラ3aと後部に設置される後部車外カメラ3bは、魚眼レンズを取り付けたカメラであってよい。魚眼レンズを用いることによって、車外の景色を立体角で広範囲にわたって撮像することができる。ここで、車外カメラ3の数は限定されず、例えば1台であってよいし、3台以上であってよい。また、車外の撮像が可能であれば、車外カメラ3の設置場所は限定されない。つまり、車外カメラ3は、車外に設置されていてよいし、車内に設置されていてよい。また、車内カメラ6は、例えばルームミラーに隣接する位置など、運転者5を撮像できる位置に設置される。車外カメラ3及び車内カメラ6は、例えばCCDカメラであってよいが、特定の種類のカメラに限定されない。ここで、車内カメラ6、視線認識装置31及び車内カメラ制御装置37を含んで、検出部が構成される。
【0027】
図5は、画像表示装置1の構成を示すブロック図である。前部車外カメラ3a及び後部車外カメラ3bによって撮像された画像の画像データは、車外カメラ制御装置35に送られる。車外カメラ制御装置35は、画像表示装置1の一部を構成する。車外カメラ制御装置35は、画像データに対して必要な信号処理(一例としてアナログ-デジタル変換)を実行して、画像データ処理装置33に出力する。
【0028】
また、本実施形態において、画像表示装置1は運転者5の着席の有無を検出する着座センサ36を備える。着座センサ36は運転席4に設けられる。着座センサ36は、公知の荷重センサ又はリミットスイッチによって構成されてよい。
【0029】
運転席4に運転者5が着座すると、運転席4に設置してある着座センサ36によって運転者5の着席が検出される。着座センサ36の検出結果が視線認識装置31に送られて、検出部は運転者5の両眼位置などの計測を開始する。視線認識装置31は、車内カメラ6の撮影画像から運転者5の左眼EL及び右眼ERの位置及び瞳位置を画像認識処理によって抽出し、運転者5の視線を計算する。視線の計算は公知の手法が用いられてよい。視線認識装置31は、眼球を球体と扱って、基準位置からの瞳の位置のずれ(眼球角度)を用いて視線を計算してよい。視線認識装置31の計算結果は画像データ処理装置33に出力される。画像データ処理装置33は遮蔽部7が透明化されたように知覚させるための画像処理(透明化処理)を実行し、画像処理の結果に基づいて表示制御装置39が表示装置10を制御する。また、本実施形態において、視線認識装置31は、観察者である運転者5の視線だけでなく動作を検知することができる。視線認識装置31は、車内カメラ6の撮影画像から運転者5の手などを認識して、運転者5がダッシュボードに手を伸ばしているといった動作を検知してよい。ここで、視線認識装置31は例えばディープラーニングなどを用いた公知の物体認識技術によって、運転者5の体の一部を認識してよい。また、例えばダッシュボードなどに近接センサが設けられて、近接センサによって運転者5がダッシュボードに手を伸ばしているといった動作が検知されてよい。つまり、検出部は、さらに近接センサを含んで構成されてよい。
【0030】
また、画像表示装置1において、車外カメラ制御装置35、画像データ処理装置33、車内カメラ制御装置37、視線認識装置31及び表示制御装置39を含んで、制御部50が構成される。制御部50は、画像表示装置1を制御する。制御部50は、ハードウェア資源として例えば電子制御装置(Electronic Control Unit;ECU)等のプロセッサと、ソフトウェア資源としてコンピュータよって読み取り可能なプログラムとによって実現される。制御部50は、1以上のプロセッサを含んでよい。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ及び特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)を含んでよい。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでよい。制御部50は、1個又は複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)及びSiP(System In a Package)のいずれかであってよい。制御部50は、記憶部を備え、記憶部に各種情報又は画像表示装置1の各構成要素を動作させるためのプログラム等を格納してよい。記憶部は、例えば半導体メモリ等で構成されてよい。
【0031】
ここで、ダッシュボード等に投射される景色の画像を外界の景色とつながったように正しく知覚するためには、観察者のピントが景色にあっていること、すなわち遠方を見るようになっていることが必要である。しかし、例えば観察者が運転者5であるような場合に、走行中にダッシュボードのスピードメータ等を見ることがある。また、運転者5はハンドル又はナビゲーションシステム等を見ることがある。つまり、運転者5にとって、ピント位置の異なる映像及び物体が混在することがあり、それぞれにピントを合わせること(特に遠くから近くにピントを直ちに戻すこと)が難しい場合がある。言い換えれば、運転者5にとってダッシュボード等に投射される景色の画像を見ている状態で、ダッシュボードのスピードメータ等を知覚するのが難しい場合がある。
【0032】
本実施形態に係る画像表示装置1では、例えば車外の景色の視差画像と、実在の物体又は車両2に関する表示が行われる遮蔽部7の領域と、が共に観察者の視線の先に存在する場合に、枠画像を生成し、画像表示部が遮蔽部7に枠画像を表示する。枠画像は実在の物体又は車両2に関する表示が行われる領域の周囲の領域、又はこれらの境界の少なくとも一部に枠として表示されてよい。枠画像は、車両2に関する表示と共に表示してよいし、車両2に関する表示を行う予定の領域の周辺に表示してよい。第1画像と第2画像に枠を表す画像が含まれることで、観察者は視差画像に含まれる枠画像を知覚することができる。ここで、第1画像と第2画像に含まれる枠を表す画像は、視差を有さない形態としてよい。言い換えれば、枠画像は視差画像として表示されなくてよい。この場合、観察者が立体的に知覚する車外の景色の視差画像の中において、枠画像は立体的に知覚されない。例えば、第1画像と第2画像に含まれる、枠を表す画像は視差を有さないものとしてよい。第1画像と第2画像において、枠を表す画像の表示位置及び形状を同一することで、枠画像は立体的に知覚されない形態で表示される。車両2に関する表示を視差画像として表示する場合には、これを囲う枠画像も視差画像として表示してよい。車両2に関する表示を視差画像として表示しない場合、実在の物体を枠画像で囲う場合には、枠画像は視差画像で表示しなくてよい。枠画像が表示されることにより、いわゆる額縁効果が発生し、囲まれた部分が強調されるため、囲まれた部分(実在の物体又は車両2に関する表示)にピントを合わせやすくなる。立体的に知覚される視差画像の中で、枠画像が立体的に知覚されないようにすることで、観察者は枠画像で囲まれた部分に、よりピントを合わせやすくなる。つまり、本実施形態に係る画像表示装置1は、車外の遠方にピントが合った観察者に遮蔽部7が透明化されたように知覚させる一方、近くへピントを合わせることを容易にすることが可能である。また、ピントを合わせることが容易になることによって、運転者5は素早くスピードメータ等を見ることができるため、運転の快適性の向上を支援することができる。ここで、視差画像は第1画像及び第2画像が混合された画像であって、観察者に遮蔽部7が透明化されたように知覚させるための画像である。また、実在の物体及び車両2に関する表示は、観察者がピントを遮蔽部7に合わせることによって明確に見ることができる物体及び表示であって、具体例について後述する。画像表示装置1が枠画像を表示する遮蔽部7は、特に限定されないが、以下においてダッシュボードであるとして説明する。
【0033】
図6は、制御部50の動作を説明するためのフローチャートである。運転者5が運転席4に着座し、スタートボタン等によって車両2の運転を開始すると、運転者5が運転席4に着座したことが着座センサ36によって検出される。そして、運転中に、車外カメラ制御装置35が各車外カメラ3a、3bを作動させて、車両2の周囲を撮像する(ステップS1)。
【0034】
車内カメラ制御装置37が視線認識装置31及び車内カメラ6を作動させて、車内カメラ6による撮像が開始される。視線認識装置31は、車内カメラ6によって撮像された画像に基づいて、運転者5の視線及び動作を検出する(ステップS2)。
【0035】
観察者に遮蔽部7が透明化されたように知覚させるため、視差画像を遮蔽部7に表示する場合に(ステップS3のYES)、画像データ処理装置33は、遮蔽部7に投射する画像を、車外カメラ3によって撮像された画像から切り出し、第1画像及び第2画像を生成する(ステップS4)。視差画像を遮蔽部7に表示するか否かは、運転者5によって設定されてよいし、車両2の走行状態に応じて自動的に決定されてよい。
【0036】
視差画像を遮蔽部7に表示しない場合に(ステップS3のNO)、又は、ステップS4の後に、車両2の周囲の景色及び視差画像の少なくとも一方と、実在の物体又は車両2に関する表示が、観察者の視線の先に存在するかについて判定される(ステップS5)。実在の物体は、例えば運転者5によって走行中に見られるものであって、具体例としてダッシュボードに取り付けられたスピードメータ、タコメータなどの計器51(図7参照)、ナビゲーションシステム52(図11参照)などの車載機器、ハンドル53(図11参照)などを含む。また、車両2に関する表示は、例えば車両2のサイズを示す車体像などの運転支援のための表示を含む。例えば制御部50は、検出部によって運転者5の視線が進行方向前方にあると検出された場合に、ダッシュボードの計器51などが景色とともに見られる状態にある、すなわち「実在の物体又は車両2に関する表示が、観察者の視線の先に存在する」と判定してよい。また、例えば制御部50は、検出部によって運転者5が手をダッシュボードに伸ばす動作があると検出された場合にも、「実在の物体及び車両2に関する表示が、観察者の視線の先に存在する」と判定してよい。また、例えば制御部50は、検出部によって運転者5の視線がバックシート23にあると検出された場合に、「実在の物体又は車両2に関する表示が、観察者の視線の先に存在しない」と判定してよい。
【0037】
「実在の物体及び車両2に関する表示が、観察者の視線の先に存在する」と判定された場合に(ステップS5のYES)、画像データ処理装置33は枠画像を生成し(ステップS6)、処理がステップS7に進む。また、「実在の物体及び車両2に関する表示が、観察者の視線の先に存在しない」と判定された場合に(ステップS5のNO)、画像データ処理装置33は枠画像を生成せず、処理がステップS7に進む。上記のように、枠画像は、観察者から見て、実在の物体又は車両2に関する表示の境界の少なくとも一部に枠として表示される画像である。枠画像の枠は単色であってよい。枠の色は、特定の色に限定されないが、額縁効果が生じるように周囲に対してコントラストの高い色であることが好ましい。例えば枠の色は、第1画像及び第2画像に対して高いコントラストを有するように、画像データ処理装置33によって選択されてよい。また、枠画像の枠の色は、周囲の明るさ、天候などに応じて変更されてよい。
【0038】
画像表示部は、遮蔽部7に生成された画像を表示する(ステップS7)。画像データ処理装置33によって枠画像が生成された場合に、画像表示部が枠画像を遮蔽部7に表示し、観察者は枠によって強調されたダッシュボード又は計器51などを見ることができる。以下に図面を参照しながら、いくつかの表示例が説明される。
【0039】
図7は、遮蔽部7であるダッシュボード55が透明化される状態を示す図である。透明化処理が実行されると、計器51などを有するダッシュボード55の部分について、図7の左図から右図のように変化する。つまり、ダッシュボード表示装置10aに第1画像及び第2画像が混合された視差画像が表示されて、運転者5は、ダッシュボード55の部分がフロントガラス42から見える景色とつながったように知覚する。ただし、運転者5が計器51などを確認する場合など、運転状況に応じて、図7の右図から左図のように戻ってダッシュボード55が表示されることがある。本実施形態に係る画像表示装置1は、例えば図8に示すように、遮蔽部7であるダッシュボード55の外枠を囲むように、枠画像60を生成して表示する。枠画像60が表示されて額縁効果が生じることによって、それまで遠方の景色にピントを合わせていた運転者5は、素早くダッシュボード55にピントを合わせ、計器51などを確認することができる。ここで、枠画像60は、実在の物体又は車両2に関する表示の少なくとも一部を囲めばよく、全体を囲むものに限定されない。また、枠画像60は、連続する線で描かれなくてよい。例えば枠画像60は、一部に隙間がある線で描かれてよいし、破線で示されてよい。
【0040】
画像表示装置1は、例えば図9のように、計器51の外枠を囲むように、枠画像60を生成して表示してよい。複数の計器51がある場合に、それぞれに対して枠画像60が表示されてよいし、一部の計器51に対して枠画像60が表示されてよい。
【0041】
また、図10のように、例えばダッシュボード上の領域のうち、計器51が存在する部分については視差画像を表示させないことによって、計器51を透過させて(計器51を観察者が見えるようにして)、ダッシュボード55を透明化することが可能である。画像表示装置1は、透過させた計器51の外枠を囲むように、枠画像60を生成して表示してよい。
【0042】
また、図11のように、透明化されるダッシュボード55に含まれない実在の物体であるナビゲーションシステム52及びハンドル53などについて枠画像60が生成されてよい。運転者5がナビゲーションシステム52又はハンドル53を見る場合に素早くピントを調整できるとともに、透明化による景色の画像の中にナビゲーションシステム52及びハンドル53が浮遊しているように見える違和感を低減することができる。
【0043】
また、制御部50は、車内カメラ6で撮影した画像から、透明化されるダッシュボード55上に置かれた実在の物体(財布、ドリンク等)の位置を認識し、当該実在の物体が存在する領域については、視差画像を表示させないようにしてよい。若しくは、当該実在の物体が存在する領域の周囲に枠画像60を表示してよい。
【0044】
また、図12のように、運転者5の運転支援のために車両2のサイズを示す車体像が表示される場合に、車体像について枠画像60が生成されてよい。運転者5は、車体像に素早くピントを合わせることができるため、運転の快適性が向上する。
【0045】
以上のように、本実施形態に係る画像表示装置1は、上記の構成によって、観察者に遮蔽部が透明化されたように知覚させ、且つ容易に近くへピントを合わせることが可能である。
【0046】
本開示に係る実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各工程などに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又は工程などを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本開示に係る実施形態について装置を中心に説明してきたが、本開示に係る実施形態は装置の各構成部が実行するステップを含む方法としても実現し得るものである。本開示に係る実施形態は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものである。本開示の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
【0047】
例えば図10のような遮蔽部7に含まれる装置又は装備の透過、又は枠画像60の表示の有無を切替えることは、観察者の動作に基づいて実行されてよい。例えばダッシュボード55にドリンクホルダー等の実在の物体が備えられており、検出部が観察者のドリンクホルダーを使用する動作を検出した場合に、当該ドリンクホルダーが存在する領域については、視差画像を表示させないようにしてよい。視差画像が表示されないことで、それまで透明化によって視認しづらかったドリンクホルダーが明瞭に見えるように変化する。そして、ドリンクホルダーの周囲の領域に対して枠画像60が表示されてよい。検出部は、車内カメラ6が撮像する車内画像データに基づいて観察者の動作を検出してよい。例えば、観察者がドリンクホルダーに手を伸ばす動作をした場合、ドリンクホルダーと観察者の手との距離が所定以内となった場合に、ドリンクホルダーを使用する意思が有る動作であると検出してよい。観察者が、ドリンクを手に把持している場合に、ドリンクホルダーを使用する動作であると検出してよい。検出部が、観察者がドリンクホルダーを使用する意思がない動作を検出した場合に、当該ドリンクホルダーが存在する領域について、視差画像を表示させてよい。例えば、観察者がドリンクホルダーから手を放す動作をした場合、ドリンクホルダーと観察者の手との距離が所定以上となった場合に、ドリンクホルダーを使用する意思がないと検出してよい。車内にドリンクが存在してない場合に、ドリンクホルダーを使用する意思がないと検出してよい。
【符号の説明】
【0048】
1 画像表示装置
2 車両
3 車外カメラ
4 運転席
5 運転者
6 車内カメラ
7 遮蔽部
8 第1画像処理部
9 第2画像処理部
10 表示装置
11 再帰反射性スクリーン
11a ガラスビーズ
11b 反射膜
12 投射部
12L 第2投射部
12R 第1投射部
13L、13R 液晶表示装置
14L 第2投射レンズ
14R 第1投射レンズ
16 拡散板
22 後部座席
23 バックシート
24 バックシート投射部
25 ダッシュボード投射部
31 視線認識装置
33 画像データ処理装置
35 車外カメラ制御装置
36 着座センサ
37 車内カメラ制御装置
39 表示制御装置
42 フロントガラス
46 右ウインドガラス
50 制御部
51 計器
52 ナビゲーションシステム
53 ハンドル
55 ダッシュボード
60 枠画像
EL 左眼
ER 右眼
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12