(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174355
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】表示方法、電子機器、プログラム、及び管理システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20231130BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20231130BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20231130BHJP
【FI】
G06F3/12 329
G06F3/12 303
G06F3/12 353
G06F3/12 373
G06F3/12 385
H04N1/00 127A
B41J29/38 204
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022087167
(22)【出願日】2022-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】000137823
【氏名又は名称】株式会社ミマキエンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142653
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 直樹
(72)【発明者】
【氏名】小林 幸成
(72)【発明者】
【氏名】川端 悠
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061HJ08
2C061HP00
2C061HQ05
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB22
5C062AB38
5C062AB40
5C062AB42
5C062AC04
5C062AC22
5C062AC34
5C062AC58
5C062AE15
(57)【要約】
【課題】プリンタの状態をより適切に管理する。
【解決手段】プリンタ114、管理サーバ12、及び電子機器(PC112及び電子デバイス116)を備える印刷システムにおいて前記電子機器に情報を表示させる表示方法であって、プリンタ情報を管理サーバ12から電子機器へ送信させる情報送信段階と、プリンタ情報に基づく情報を電子機器に表示させる表示段階とを備え、管理サーバ12は、プリンタ情報として、動作情報と、インク使用量情報と、印刷面積情報とを管理しており、表示段階において、動作情報、インク使用量情報、及び印刷面積情報に基づき、動作状態の集計と、インクの使用量の集計と、印刷面積の集計とを、一画面中に表示させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリンタと、前記プリンタの状態を示す情報であるプリンタ情報を管理する管理サーバと、前記管理サーバから取得する前記プリンタ情報に基づく表示を行う電子機器とを備える印刷システムにおいて前記電子機器に情報を表示させる表示方法であって、
前記プリンタに対応付けられている前記プリンタ情報を前記管理サーバから前記電子機器へ送信させる情報送信段階と、
前記情報送信段階で前記管理サーバから前記電子機器へ送信される前記プリンタ情報に基づく情報を前記電子機器に表示させる表示段階と
を備え、
前記管理サーバは、前記プリンタ情報として、前記プリンタと対応付けて、少なくとも、
前記プリンタの動作状態を示す動作情報と、
前記プリンタで使用したインクの量を示すインク使用量情報と、
前記プリンタにおいて印刷を行った面積である印刷面積を示す印刷面積情報と
を管理しており、
前記情報送信段階において、少なくとも、前記動作情報、前記インク使用量情報、及び前記印刷面積情報を前記管理サーバから前記電子機器へ送信させ、
前記表示段階において、前記動作情報、前記インク使用量情報、及び前記印刷面積情報に基づき、前記プリンタの動作状態の集計と、前記プリンタでのインクの使用量の集計と、前記プリンタで印刷を行った前記印刷面積の集計とを、一画面中に表示させることを特徴とする表示方法。
【請求項2】
前記表示段階で前記電子機器に表示させる情報に対応する集計の期間を設定する集計期間設定段階を更に備え、
前記集計期間設定段階において、前記動作状態の集計を行う期間、前記インクの使用量の集計を行う期間、及び前記印刷面積の集計を行う期間について、ユーザの選択に応じて、一括、又は個別に設定し、
前記表示段階において、前記集計期間設定段階で設定された期間に合わせて、前記動作状態の集計、前記インクの使用量の集計、及び前記印刷面積の集計を前記電子機器に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項3】
前記表示段階において、前記動作状態の集計として、
前記プリンタが待機中になっていた期間を示す待機期間と、
前記プリンタで印刷を実行していた期間を示す印刷期間と、
前記プリンタがエラーによって停止していた期間を示すエラー停止期間と、
前記プリンタの情報を取得できなかった期間を示すオフライン期間と
についての集計を前記電子機器に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項4】
前記表示段階において、前記動作状態の集計として、前記プリンタの複数種類の状態について、その状態にあった時間を示す棒グラフ又は円グラフを前記電子機器に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項5】
前記表示段階において、前記プリンタに対応する前記動作状態の集計を前記電子機器に表示させることで、前記プリンタの稼働状況を可視化させることを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項6】
前記表示段階において、前記インクの使用量の集計として、棒グラフ又は折れ線グラフを前記電子機器に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項7】
前記プリンタは、複数色のインクを用いて印刷を行い、
前記表示段階において、前記インクの使用量の集計について、ユーザの選択に応じて、インクの色毎の使用量の集計と、前記複数色のインクの全色をまとめた使用量の合計での使用量の集計とのいずれか又は両方を前記電子機器に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項8】
前記表示段階において、前記印刷面積の集計として、棒グラフ又は折れ線グラフを前記電子機器に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項9】
前記表示段階において、前記印刷面積の集計について、予め設定された複数のカテゴリでカテゴリ毎に分割表示することを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項10】
前記表示段階において、前記プリンタの動作状態の集計、前記インクの使用量の集計、及び前記印刷面積の集計のうちの複数について、一つのグラフで表示することを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項11】
前記表示段階において、
ユーザの操作に応じて移動するカーソルと、
前記プリンタの動作状態の集計、前記インクの使用量の集計、及び前記印刷面積の集計のうちの少なくともいずれかを示すグラフと
を表示し、
更に、前記ユーザの操作によって前記カーソルが前記グラフに合わせられた場合に、前記グラフにおける前記カーソルの位置に対応する数値を表示することを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項12】
前記表示段階において、前記プリンタの動作状態の集計、前記インクの使用量の集計、及び前記印刷面積の集計のうちの少なくともいずれかを示すグラフを表示し、
かつ、前記グラフにおいて、最大値及び最小値の表示の仕方を他の値と異ならせることを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項13】
プリンタに対応付けられているプリンタ情報を管理する管理サーバから前記プリンタ情報を受信する通信部と、
前記管理サーバから受信した前記プリンタ情報に基づく情報を表示する表示部と
を備え、
前記プリンタ情報は、少なくとも、
前記プリンタの動作状態を示す動作情報と、
前記プリンタで使用したインクの量を示すインク使用量情報と、
前記プリンタにおいて印刷を行った面積である印刷面積を示す印刷面積情報と
を含む情報であり、
前記表示部は、前記動作情報、前記インク使用量情報、及び前記印刷面積情報に基づき、前記プリンタの動作状態の集計と、前記プリンタでのインクの使用量の集計と、前記プリンタで印刷を行った前記印刷面積の集計とを、一画面中に表示することを特徴とする電子機器。
【請求項14】
プリンタに対応付けられているプリンタ情報を管理する管理サーバから前記プリンタ情報に基づく表示を行う電子機器へ前記プリンタ情報を送信させる情報送信処理と、
前記管理サーバから前記電子機器へ送信された前記プリンタ情報に基づく情報を前記電子機器に表示させる表示処理と
を、前記管理サーバ又は前記電子機器の少なくともいずれかに実行させ、
前記プリンタ情報は、少なくとも、
前記プリンタの動作状態を示す動作情報と、
前記プリンタで使用したインクの量を示すインク使用量情報と、
前記プリンタにおいて印刷を行った面積である印刷面積を示す印刷面積情報と
を含む情報であり、
前記表示処理において、前記動作情報、前記インク使用量情報、及び前記印刷面積情報に基づき、前記プリンタの動作状態の集計と、前記プリンタでのインクの使用量の集計と、前記プリンタで印刷を行った前記印刷面積の集計とを、一画面中に表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項15】
プリンタを備える印刷システムにおいて前記プリンタを管理する管理システムであって、
前記プリンタの状態を示す情報であるプリンタ情報を管理する管理サーバを備え、
前記印刷システムは、前記プリンタと、前記管理サーバと、前記管理サーバから取得する前記プリンタ情報に基づく表示を行う電子機器とを備えるシステムであり、前記管理システムは、前記印刷システムの少なくとも一部を構成するシステムであり、
前記管理サーバは、前記プリンタ情報として、前記プリンタと対応付けて、少なくとも、
前記プリンタの動作状態を示す動作情報と、
前記プリンタで使用したインクの量を示すインク使用量情報と、
前記プリンタにおいて印刷を行った面積である印刷面積を示す印刷面積情報と
を管理し、
前記プリンタに対応付けられている前記プリンタ情報を前記管理サーバから前記電子機器へ送信することで、前記プリンタ情報に基づく情報を前記電子機器に表示させ、
かつ、前記プリンタ情報として、少なくとも、前記動作情報、前記インク使用量情報、及び前記印刷面積情報を前記管理サーバから前記電子機器へ送信することで、前記電子機器に、前記動作情報、前記インク使用量情報、及び前記印刷面積情報に基づき、前記プリンタの動作状態の集計と、前記プリンタでのインクの使用量の集計と、前記プリンタで印刷を行った前記印刷面積の集計とを、一画面中に表示させることを特徴とする管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示方法、電子機器、プログラム、及び管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インクジェットプリンタ等のプリンタが広く用いられている。また、プリンタの動作を制御する方法として、例えば、RIP処理を行うPCを用いる方法が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
RIP処理を行うPC等を用いてプリンタの動作を制御する場合、例えばプリンタの状態を管理するプログラム(アプリケーションソフトウェア)をそのPCで実行することで、プリンタの状態を管理することができる。しかし、プリンタの用途等によっては、より適切な方法でプリンタの状態を管理することが望まれる場合がある。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる表示方法、電子機器、プログラム、及び管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の発明者は、プリンタの管理の仕方について、鋭意研究を行った。そして、単にRIP処理用のPC等のみでプリンタの状態を管理するのではなく、プリンタの状態を示す情報をサーバに集めて、そのサーバから情報を取得することで、プリンタの状態を確認することを考えた。このように構成すれば、例えば、プリンタが設置されている場所等に限らず、様々な場所でプリンタの状態を確認することができる。また、これにより、例えば、プリンタの操作を行うユーザ(オペレータ)以外の者でも、必要に応じてプリンタの状態を確認することができる。
【0006】
また、この場合、プリンタの状態を容易かつ適切に確認するためには、情報を表示する電子機器等において、必要な情報について、一画面にまとめて表示することが望まれる場合がある。また、この点に関し、本願の発明者は、鋭意研究により、プリンタの動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計を一画面に表示することが特に好ましいこと見出した。これらの情報を一画面で表示することで、例えば、プリンタが安定して動作しているか否か等について、容易かつ適切に確認することができる。また、例えばプリンタのランニングコスト等を考える場合に有用な情報をまとめて把握すること等も可能になる。更には、例えばプリンタの状態に問題が生じた場合に、問題点を把握するために有用な情報をまとめて把握すること等も可能になる。
【0007】
また、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、このような効果を得るために必要な特徴を見出し、本発明に至った。上記の課題を解決するために、本発明は、プリンタと、前記プリンタの状態を示す情報であるプリンタ情報を管理する管理サーバと、前記管理サーバから取得する前記プリンタ情報に基づく表示を行う電子機器とを備える印刷システムにおいて前記電子機器に情報を表示させる表示方法であって、前記プリンタに対応付けられている前記プリンタ情報を前記管理サーバから前記電子機器へ送信させる情報送信段階と、前記情報送信段階で前記管理サーバから前記電子機器へ送信される前記プリンタ情報に基づく情報を前記電子機器に表示させる表示段階とを備え、前記管理サーバは、前記プリンタ情報として、前記プリンタと対応付けて、少なくとも、前記プリンタの動作状態を示す動作情報と、前記プリンタで使用したインクの量を示すインク使用量情報と、前記プリンタにおいて印刷を行った面積である印刷面積を示す印刷面積情報とを管理しており、前記情報送信段階において、少なくとも、前記動作情報、前記インク使用量情報、及び前記印刷面積情報を前記管理サーバから前記電子機器へ送信させ、前記表示段階において、前記動作情報、前記インク使用量情報、及び前記印刷面積情報に基づき、前記プリンタの動作状態の集計と、前記プリンタでのインクの使用量の集計と、前記プリンタで印刷を行った前記印刷面積の集計とを、一画面中に表示させることを特徴とする。
【0008】
このように構成した場合、例えば、管理サーバから取得するプリンタ情報に基づく表示を電子機器で行うことで、プリンタの状態を適切に把握することができる。また、この場合において、プリンタの動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計を電子機器に一画面中に表示させることで、例えば、プリンタの状態を容易かつ適切に把握することができる。そのため、このように構成すれば、例えば、プリンタの状態をより適切に管理することができる。
【0009】
また、この場合、プリンタの動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計について、電子機器を操作するユーザから、集計期間(表示期間)の指定を受け付けることが考えられる。また、この場合、電子機器でのユーザインターフェイス(UI)において、期間を一括で設定するか、個別に設定するかをユーザに選択させ、その上で、指定された期間での集計を電子機器に表示させることが考えられる。より具体的に、この場合、表示方法は、例えば、表示段階で電子機器に表示させる情報に対応する集計の期間を設定する集計期間設定段階を更に備える。そして、集計期間設定段階において、動作状態の集計を行う期間、インクの使用量の集計を行う期間、及び印刷面積の集計を行う期間について、ユーザの選択に応じて、一括、又は個別に設定する。また、表示段階において、集計期間設定段階で設定された期間に合わせて、動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計を電子機器に表示させる。このように構成すれば、例えば、ユーザの希望に応じて、集計期間を適切に変更することができる。また、表示の仕方について、一括又は個別にすることで、例えば、プリンタの状態の確認や様々な検討等をより適切に行うことが可能になる。
【0010】
また、この構成において、表示段階では、動作状態の集計として、例えば、プリンタが待機中になっていた期間を示す待機期間と、プリンタで印刷を実行していた期間を示す印刷期間と、プリンタがエラーによって停止していた期間を示すエラー停止期間と、プリンタの情報を取得できなかった期間を示すオフライン期間とについての集計を、電子機器に表示させる。このように構成すれば、例えば、プリンタの動作状態を適切に把握することができる。
【0011】
表示段階では、動作状態の集計として、例えば、プリンタの複数種類の状態について、その状態にあった時間を示す棒グラフ又は円グラフを電子機器に表示させる。このように構成すれば、例えば、動作状態を把握しやすい表示を電子機器に行わせることができる。また、これにより、例えば、プリンタの動作状態をより適切に把握することができる。この場合、表示段階でプリンタに対応する動作状態の集計を電子機器に表示させることで、例えば、プリンタの稼働状況を可視化させていると考えることができる。また、プリンタの稼働状況を可視化させることで、例えば、プリンタの生産性を高める改善を行って、効率的な生産につなげること等も可能になる。
【0012】
また、表示段階では、インクの使用量の集計として、例えば、棒グラフ又は折れ線グラフを電子機器に表示させる。このように構成すれば、例えば、インクの使用量の集計を適切に把握することができる。また、この構成において、プリンタは、複数色のインクを用いて印刷を行ってもよい。この場合、表示段階では、インクの使用量の集計について、例えば、ユーザの選択に応じて、インクの色毎の使用量の集計と、複数色のインクの全色をまとめた使用量の合計での使用量の集計とのいずれか又は両方を電子機器に表示させる。このように構成すれば、例えば、複数色のインクを用いる場合において、インクの使用量の集計をより適切に把握することができる。また、全色をまとめた使用量の合計での使用量の集計を表示することで、例えば、印刷のコストを試算する場合等に、全色をまとめたコストの算出をより容易に行うことができる。
【0013】
また、表示段階では、印刷面積の集計として、例えば、棒グラフ又は折れ線グラフを電子機器に表示させる。このように構成すれば、例えば、印刷面積の集計を適切に把握することができる。また、表示段階では、印刷面積の集計について、例えば、予め設定された複数のカテゴリでカテゴリ毎に分割表示してもよい。このように構成すれば、例えば、印刷面積の集計に関し、より多様な情報を表示することができる。また、この場合、カテゴリ毎の表示として、例えば、印刷に使用する媒体毎(メディア毎)の表示や、印刷データ毎の表示等を行うことが考えられる。
【0014】
また、表示段階では、例えば、プリンタの動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計のうちの複数について、一つのグラフで表示してもよい。このように構成すれば、例えば、複数の集計対象の間の相関関係等を容易かつ適切に把握することができる。この場合、例えば、動作状態の集計と、インクの使用量の集計とを一つのグラフに表示して、両者の相関関係を確認すること等が考えられる。
【0015】
また、この構成においては、例えば、電子機器に対するユーザの操作に応じて、様々な数値等を表示すること等も考えられる。より具体的に、例えば、ユーザがグラフにカーソルを合わせた場合に、その位置に対応する数値を電子機器に表示させること等が考えられる。また、この場合、表示段階において、例えば、ユーザの操作に応じて移動するカーソルと、プリンタの動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計のうちの少なくともいずれかを示すグラフとを表示する。そして、ユーザの操作によってカーソルがグラフに合わせられた場合に、例えば、グラフにおけるカーソルの位置に対応する数値を表示する。このように構成すれば、例えば、電子機器により、ユーザに対してより詳細な情報を表示することができる。また、この場合、数値として、例えば、時間毎の値、日毎の値、積上げ値、縦軸の値、又は横軸の値等を電子機器に表示させることが考えられる。
【0016】
また、この構成においては、グラフについて、例えば、最大値や最小値を目立たせて表示すること等も考えられる。この場合、表示段階では、例えば、プリンタの動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計のうちの少なくともいずれかを示すグラフを表示し、かつ、グラフにおいて、最大値及び最小値の表示の仕方を他の値と異ならせることが考えられる。このように構成すれば、例えば、グラフ中の最大値又は最小値の位置を把握しやすくできる。また、この場合、期間中の最大値又は最小値について、色又は形等の表示を変化させること等が考えられる。
【0017】
また、本発明の構成としては、例えば、上記と同様の特徴を有する電子機器、プログラム、及び管理システム等の構成を考えることもできる。この場合、プログラムについては、例えば、電子機器に情報を表示させるために管理サーバ又は電子機器の少なくともいずれかにおいて実行されるプログラム等と考えることができる。管理システムについては、例えば、印刷システムにおいてプリンタを管理するシステム等と考えることができる。これらのように構成した場合も、例えば、上記と同様の効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、例えば、プリンタの状態をより適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態に係る印刷システム10の構成の一例を示す図である。
【
図2】ユーザ拠点14及び外部管理部16の具体的な構成について説明をする図である。
図2(a)は、ユーザ拠点14の構成の一例を示す。
図2(b)は、外部管理部16の構成の一例を示す。
【
図3】管理サーバ12でのプリンタ情報の管理の仕方について説明をする図である。
【
図4】PC112等でプリンタ114の一覧を表示する場合における表示画面の一例を示す図である。
【
図5】PC112等に表示させる表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る印刷システム10の構成の一例を示す。本例において、印刷システム10は、プリンタを用いて印刷を行うシステムであり、管理サーバ12、ユーザ拠点14、及び外部管理部16を備える。以下に説明をする点を除き、印刷システム10は、公知の印刷システムと同一又は同様の特徴を有してよい。
【0021】
管理サーバ12は、印刷システム10において用いるプリンタの状態を示す情報であるプリンタ情報を管理するサーバである。本例において、管理サーバ12は、インターネット等の広域ネットワークを介して他の構成と通信するクラウドサーバであり、クラウド上で実行されるプログラムに従って、プリンタ情報を管理する。また、管理サーバ12は、例えば、ユーザ拠点14に設置されている電子機器と広域ネットワークを介して通信することで、ユーザ拠点14に設置されているプリンタに関するプリンタ情報を取得する。また、ユーザ拠点14及び外部管理部16に設けられている電子機器と広域ネットワークを介して通信することで、プリンタ情報を電子機器へ供給する。また、これにより、管理サーバ12は、プリンタ情報に基づく表示を電子機器に行わせる。プリンタ情報に基づく表示を電子機器に行わせる動作等については、後に更に詳しく説明をする。
【0022】
尚、管理サーバ12としては、例えば、クラウドサーバ事業者が提供するサーバ等を用いることが考えられる。この場合、管理サーバ12として機能するコンピュータについて、例えば、ユーザ拠点14及び外部管理部16の管理者と異なる者に管理されていると考えることができる。また、この場合、例えば、クラウドサーバ事業者が提供するサーバ等を外部管理部16から制御することで、このサーバ等を管理サーバ12として機能させることが考えられる。また、印刷システム10の構成の変形例においては、例えば、ユーザ拠点14又は外部管理部16の管理者と同一の管理者が管理するコンピュータを管理サーバ12として用いること等も考えられる。この場合、管理サーバ12について、例えば、ユーザ拠点14又は外部管理部16の中に設置してもよい。
【0023】
ユーザ拠点14は、印刷システム10において印刷の動作を実行する拠点である。ユーザ拠点14については、例えば、管理サーバ12による管理対象のプリンタが設置される拠点等と考えることもできる。また、ユーザ拠点14については、例えば、印刷システム10において用いるプリンタの管理者が管理する拠点等と考えることもできる。外部管理部16は、印刷システム10の少なくとも一部に対する管理をユーザ拠点14の外部で行う構成である。本例において、外部管理部16は、ユーザ拠点14におけるプリンタに対する保守等のサービスを提供する事業者の拠点であり、管理サーバ12から取得するプリンタ情報に基づき、ユーザ拠点14におけるプリンタに対する保守等のサービスを提供する。外部管理部16については、例えば、ユーザ拠点14の管理者と異なる管理者により管理される拠点等と考えることもできる。また、ユーザ拠点14及び外部管理部16としては、例えば、
図2に示す構成を用いることができる。
【0024】
図2は、ユーザ拠点14及び外部管理部16の具体的な構成について説明をする図である。
図2(a)は、ユーザ拠点14の構成の一例を示す。
図2(b)は、外部管理部16の構成の一例を示す。本例において、ユーザ拠点14は、プリンタを用いて印刷された制作物(印刷物)を生産する拠点であり、複数の生産拠点102及び管理部門104を有する。生産拠点102は、プリンタが設置される拠点である。また、本例において、生産拠点102は、PC112、複数のプリンタ114、及び電子デバイス116を有する。PC112は、プリンタ114による印刷の動作を制御するコンピュータである。また、本例において、PC112は、RIP処理用のコンピュータ(RIP-PC)であり、RIP処理によって生成するデータをプリンタ114へ供給することで、プリンタ114の動作を制御する。この場合、例えば、図中に示すように、一台のPC112により、複数のプリンタ114の動作を制御してもよい。
【0025】
また、本例において、PC112は、管理サーバ12から取得するプリンタ情報に基づく表示を行う電子機器の一例であり、通信インターフェイス及びモニタ等を有する。この場合、通信インターフェイスについて、例えば、PC112において管理するプリンタ114に対応付けられているプリンタ情報を管理サーバ12から受信する通信部の一例と考えることができる。また、モニタについて、例えば、管理サーバ12から送信されるプリンタ情報に基づく情報を表示する表示部の一例と考えることができる。この場合、モニタへの表示内容を制御するための構成を含めて、表示部の一例と考えてもよい。また、本例において、PC112は、更に、プリンタ114と通信してプリンタ114の情報を取得し、管理サーバ12へ送信することで、管理サーバ12におけるプリンタ情報の更新を行う。この場合、PC112について、例えば、プリンタ114の状態を検知して管理サーバ12へ通知する構成を兼ねていると考えることもできる。より具体的に、PC112は、例えば、所定のタイミングで定期的にプリンタ114の状態を検知し、検知した状態に基づき、管理サーバ12におけるプリンタ情報を更新する。また、この場合、PC112は、例えば、プリンタ114の検知やプリンタ情報の更新の動作について、例えば、ユーザの操作等によらず、自動的に実行してよい。
【0026】
プリンタ114は、生産拠点102において制作物を生産するためのプリンタであり、PC112の制御に応じて印刷の動作を実行する。また、本例において、プリンタ114は、複数色のインクを用いて印刷を行うカラープリンタである。プリンタ114としては、例えば、公知のインクジェットプリンタと同一又は同様の構成のインクジェットプリンタ等を好適に用いることができる。
【0027】
電子デバイス116は、例えばスマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等の情報表示デバイスである。また、本例においては、電子デバイス116も、電子機器の一例であり、管理サーバ12から取得するプリンタ情報に基づく表示を行う。この場合、電子デバイス116の通信インターフェイスについて、例えば、通信部の一例と考えることができる。また、電子デバイス116の画面について、例えば、表示部の一例と考えることができる。この場合、画面への表示内容を制御するための構成を含めて、表示部の一例と考えてもよい。また、本例において、電子デバイス116については、例えば、管理サーバ12におけるプリンタ情報の更新は行わずに、プリンタ情報に基づく表示を行う電子機器等と考えることができる。
【0028】
このような構成の生産拠点102を用いることで、例えば、PC112及び電子デバイス116において、プリンタ情報に基づく表示を適切に行うことができる。また、PC112により、例えば、管理サーバ12におけるプリンタ情報を適切に更新することができる。生産拠点102の具体的な構成については、図示した構成に限らず、様々に異ならせてもよい。例えば、PC112が管理するプリンタ114の台数は、1台又は3台以上であってもよい。また、一つの生産拠点102におけるPC112や電子デバイス116の台数は、複数であってもよい。また、PC112、プリンタ114、及び電子デバイス116の台数や、一つのPC112で管理するプリンタ114の台数等は、生産拠点102毎に異なっていてもよい。また、生産拠点102の数についても、図示した数に限らず、適宜変更することができる。また、生産拠点102として、例えば、印刷システム10におけるプリンタ114の台数が1台のみになる構成を用いること等も考えられる。
【0029】
また、上記のように、本例において、ユーザ拠点14は、複数の生産拠点102の他に、管理部門104を更に備える。管理部門104は、複数の生産拠点102の管理を行うための構成であり、PC112を有する。そして、本例においては、管理部門104におけるPC112も、管理サーバ12から取得するプリンタ情報に基づく表示を行う電子機器の一例である。より具体的に、例えば、PC112は、ユーザ拠点14の全体に対する管理者用のコンピュータであり、生産拠点102におけるPC112と同様に、管理サーバ12から取得するプリンタ情報に基づく表示を行う。管理部門104におけるPC112についても、例えば、管理サーバ12におけるプリンタ情報の更新は行わずに、プリンタ情報に基づく表示を行う電子機器等と考えることができる。
【0030】
また、本例において、外部管理部16は、マーケティング部門106及びサポート部門108を有する。マーケティング部門106は、ユーザ拠点14におけるプリンタ114のユーザに対してプリンタ114に関連する物品や情報の提供を行う部門である。この場合、プリンタ114に関連する物品の提供としては、例えば、インクや媒体(メディア)等の販売を行うことが考えられる。また、例えばマーケティング部門106と連携して、プリンタ114のメンテナンス時に交換される消耗品等を販売すること等も考えられる。サポート部門108は、プリンタ114のユーザに対して保守サービス等を提供する部門である。また、本例において、マーケティング部門106及びサポート部門108は、PC112を有する。マーケティング部門106及びサポート部門108におけるPC112も、管理サーバ12から取得するプリンタ情報に基づく表示を行う電子機器の一例である。この場合、マーケティング部門106において、プリンタ情報に基づく表示をPC112で行うことで、例えば、プリンタ114の状態に合わせたマーケティング活動を行うこと等が可能になる。また、サポート部門108において、プリンタ情報に基づく表示をPC112で行うことで、例えば、プリンタ114が設置されている生産拠点102への訪問等を行わなくても、プリンタ114の状態を容易かつ適切に把握することができる。また、これにより、例えば、生産拠点102への訪問回数等を減らすことや、より高品質な保守サービスを低コストで提供すること等が可能になる。
【0031】
ここで、上記のように、本例の印刷システム10では、管理サーバ12で管理しているプリンタ情報に基づき、電子機器の一例であるPC112及び電子デバイス116に情報を表示させる。このような動作については、例えば、電子機器に情報を表示させる表示方法の動作の一例と考えることができる。また、この場合、管理サーバ12からPC112又は電子デバイス116(以下、PC112等という)へプリンタ情報を送信する動作について、例えば、情報送信段階の動作の一例と考えることができる。情報送信段階については、例えば、プリンタ114に対応付けられているプリンタ情報を管理サーバ12からPC112等へ送信させる段階等と考えることができる。また、管理サーバ12から送信されたプリンタ情報に基づく表示をPC112等に行わせる動作については、例えば、表示段階の動作の一例と考えることができる。表示段階については、例えば、情報送信段階で管理サーバ12から電子機器へ送信されるプリンタ情報に基づく情報をPC112等に表示させる段階等と考えることができる。
【0032】
また、PC112等では、プリンタ情報に基づく表示について、例えばウェブブラウザ(インターネットブラウザ)で行うことが考えられる。この場合、管理サーバ12は、例えば、HTTPプロトコル等の所定のプロトコルでPC112等と通信し、PC112等からのリクエストに応じて、ウェブページを表示するためのデータをPC112等へ送信する。そして、この場合、このデータを管理サーバ12からPC112等へ送ることについて、例えば、プリンタ情報を送ること等と考えることができる。また、この場合、PC112等では、管理サーバ12から送られたデータに基づく表示をウェブブラウザで表示することで、プリンタ情報に基づく表示を行う。PC112等の構成によっては、ウェブブラウザを利用せずに、例えば専用のアプリケーションプログラムを利用して、プリンタ情報に基づく表示を行ってもよい。
【0033】
また、本例の印刷システム10においては、PC112等に情報を表示させる動作について、例えば、管理サーバ12又はPC112等の少なくともいずれかにおいて実行されるプログラムにより実行していると考えることができる。この場合、このプログラムに従って管理サーバ12からPC112等へ情報を送信させる処理について、例えば、情報送信処理の一例と考えることができる。また、PC112等に画面表示を行わせる処理について、例えば、表示処理の一例と考えることができる。また、本例においては、例えば、管理サーバ12において実行されるプログラムに従って管理サーバ12からPC112等へデータを送ることで、管理サーバ12がPC112等に情報を表示させていると考えることができる。また、例えば、PC112等で実行されるプログラムに従って、PC112等において、プリンタ情報に基づく表示を行っていると考えることもできる。また、印刷システム10の構成及び動作とプログラムとの関係の考え方によっては、例えば、管理サーバ12で実行するプログラムと、PC112等で実行するプログラムとの両方の機能により、PC112等に情報を表示させていると考えることもできる。
【0034】
また、上記の説明等から理解できるように、本例においては、印刷システム10における少なくとも一部の構成により、プリンタ114を管理していると考えることができる。そのため、例えば、印刷システム10の少なくとも一部について、例えば、印刷システム10においてプリンタ114を管理する管理システム等と考えることもできる。この場合、この管理システムについて、例えば、印刷システム10における管理サーバ12を備える構成等と考えることができる。また、管理システムについて、管理サーバ12以外の構成を更に備えると考えてもよい。この場合、例えば、PC112等を管理システムが更に備えると考えることができる。
【0035】
続いて、管理サーバ12において管理するプリンタ情報等について、更に詳しく説明をする。
図3は、管理サーバ12でのプリンタ情報の管理の仕方について説明をする図であり、プリンタ情報と関連付けて管理する事項の例について、簡略化して示す。本例において、管理サーバ12は、ユーザ拠点14及び外部管理部16(
図1参照)等からアクセスされるサーバであり、ユーザ認証によってプリンタ114(
図2参照)のユーザを識別しながら、プリンタ情報を管理する。
【0036】
また、より具体的に、本例において、管理サーバ12は、予め登録されたユーザを識別するためのユーザ情報と、プリンタ114を識別するためのプリンタIDとを対応付けることで、ユーザとプリンタ114との対応関係を管理する。例えば、
図3に示す場合においては、ユーザ情報がaaa1とされている一人のユーザもしくはユーザとしての一つの組織に対し、プリンタIDがbbb1~5とされている複数のプリンタ114が対応付けられている。この場合、ユーザ情報とプリンタ114との対応付けについて、ユーザとプリンタ114との対応付けの一例と考えることができる。また、ユーザ情報が組織を示す場合、その組織について、ユーザ情報で識別されるユーザ等と考えることができる。また、ユーザ情報がaaa2とされているユーザに対し、プリンタIDがbbb6とされているプリンタ114が対応付けられている。実際の管理サーバ12においては、更に多くのユーザに対し、ユーザとプリンタ114との対応付けを管理することが考えられる。
【0037】
また、本例のように、一人のユーザもしくはユーザとしての一つの組織に対して複数のプリンタ114が対応付けられる場合、複数のプリンタ114について、グループに分けて管理すること等が考えられる。より具体的に、例えば、ユーザ拠点14が複数の生産拠点102(
図2参照)を有する場合等には、同じ生産拠点102に設置されるプリンタ114毎にプリンタ114のグループ分けを行うこと等が考えられる。また、生産拠点102において、例えば、複数のプリンタ114が対応付けられるユーザの指示に応じて作業を行う複数のオペレータがいる場合等に、オペレータ毎にグループを分けること等も考えられる。そのため、本例において、管理サーバ12は、プリンタIDに対してグループを対応付けることで、複数のプリンタ114をグループに分けて管理することを可能にしている。例えば、図中に示す場合において、プリンタIDがbbb1~3とされている複数のプリンタ114は、グループXに属している。プリンタIDがbbb4~5とされている複数のプリンタ114は、グループYに属している。また、プリンタIDがbbb6とされているプリンタ114は、グループZに属している。
【0038】
また、本例において、管理サーバ12は、プリンタIDで識別されるプリンタ114毎に、プリンタ情報を対応付ける。プリンタ情報としては、プリンタ114の状態や過去の履歴に関する様々な情報を用いることができる。本例によれば、例えば、プリンタ114に対応するプリンタ情報を適切に管理することができる。また、これにより、例えば、プリンタ情報を利用して、プリンタ114の管理等を適切に行うことができる。また、この場合、PC112等では、プリンタ情報に基づき、ユーザに対応付けられているプリンタ114の一覧や、プリンタ114の状態等の表示を行うことが考えられる。また、この場合、PC112等では、状態の表示に関連して、例えば
図4に示すように、プリンタ114の一覧の表示を行うことが考えられる。
【0039】
図4は、PC112等でプリンタ114の一覧を表示する場合における表示画面の一例を示す図であり、画面を表示する電子機器に合わせて選ばれる2種類の表示画面の例を示す。より具体的に、図中において、左側の図は、例えばPC112や電子デバイス116としてパーソナルコンピュータ等を用いる場合等において大きな画面での表示を行う場合の表示画面の例を示す。右側の図は、電子デバイス116としてスマートフォン等を用いる場合等に幅の狭い画面で表示を行う場合の表示画面の例を示す。また、この場合、左側及び右側の両方の画面表示の例について、画面表示の目的に応じて、実質的に同じ内容を表示していると考えることができる。
【0040】
また、本例において、PC112等に画面表示を行わせる場合、PC112等を操作するユーザによって管理サーバ12(
図1参照)に対するユーザ認証を行うことで、管理サーバ12へのサインインを行う。そして、PC112等では、ユーザ認証によって認証がされたユーザに対応付けられているプリンタ114に関する情報を画面に表示する。また、この場合、プリンタ114の一覧を表示する表示画面において、PC112等は、例えば、図中に示すように、ユーザに対応付けられているプリンタ114を示す情報を並べて表示する。より具体的に、例えば、
図4に示す場合、PC112等は、ユーザに対応付けられているすべてのプリンタ114について、プリンタ114の名称、機種、及び動作状態等を表示している。この場合、プリンタ114の名称については、例えば、プリンタ114を識別するためにユーザによって決められたプリンタ名等と考えることができる。また、動作状態については、例えば、印刷動作との関連でプリンタ114がどのような状態になっているかを示す情報等と考えることができる。より具体的に、本例において、動作状態としては、印刷中、待機中、エラー停止、及びオフラインのいずれであるかを示す情報を用いる。この場合、印刷中については、例えば、プリンタ114において印刷を実行している状態等と考えることができる。待機中については、例えば、印刷を開始できる状態でプリンタ114が待機している状態等と考えることができる。エラー停止については、例えば、何らかのエラーによってプリンタ114が停止している状態等と考えることができる。オフラインについては、例えば、プリンタ114の状態を取得できなかった状態等と考えることができる。また、オフラインについては、例えば、そのプリンタ114の最新の状態を管理サーバ12が把握できていない状態等と考えることもできる。この場合、オフラインについて、例えば、プリンタ114の電源が入っていない状態や、通信経路又は管理サーバ12等の問題でプリンタ114の状態を把握できていない状態等と考えることができる。また、本例において、オフラインについては、例えば、そのプリンタ114の最新の状態を管理サーバ12から取得できなかった状態等と考えることもできる。
【0041】
また、本例において、PC112等は、タブ202を用いた表示により、プリンタ114の状態毎にプリンタ114の一覧を表示することもできる。この場合、PC112等は、タブ202を選択するユーザの操作に応じて、タブ202に対応付けられている状態にあるプリンタ114の一覧を表示する。より具体的に、図中に示す場合において、PC112等は、すべて、待機中、印刷中、エラー停止、及びオフラインの間での表示の切り替えを行うためのタブ202を表示する。この場合、すべてに対応するタブ202の選択時には、ユーザに対応付けられているすべてのプリンタ114を表示する。また、それ以外のタブ202の選択時には、ユーザに対応付けられているプリンタ114のうち、選択されたタブ202に対応する状態にあるプリンタ114を表示する。このように構成すれば、例えば、ユーザが管理しているプリンタ114について、その状態等を容易かつ適切に確認することができる。
【0042】
また、本例において、PC112等は、管理サーバ12から受け取るプリンタ情報に基づき、プリンタ114に関するより詳細な情報を表示することもできる。この場合、例えば、プリンタ114の一覧からユーザによって選択されるプリンタ114について、プリンタ情報に基づく情報をPC112等に表示させることが考えられる。また、より具体的に、この場合、例えば
図5に示すような情報をPC112等に表示させることが考えられる。
【0043】
図5は、PC112等に表示させる表示画面の一例を示す図であり、ユーザによって選択されるプリンタ114についてプリンタ情報に基づいて表示する情報の例を示す。
図5においても、
図4と同様に、表示画面の例として、画面を表示する電子機器に合わせて選ばれる2種類の表示画面の例を示している。上記においても説明をしたように、本例において、管理サーバ12は、プリンタ114と対応付けて、プリンタ情報を管理する。また、
図5に示す画面表示をPC112等に行わせる場合、管理サーバ12は、プリンタ情報として、プリンタ114と対応付けて、少なくとも、プリンタ114の動作状態を示す動作情報、プリンタ114で使用したインクの量を示すインク使用量情報、及びプリンタ114において印刷を行った面積である印刷面積を示す印刷面積情報を管理する。また、この場合、管理サーバ12は、PC112等からの要求に応じて、少なくとも、これらの情報を含むプリンタ情報をPC112等へ送信する。そして、PC112等は、管理サーバ12から送られるこれらの情報に基づき、動作状態の集計と、インクの使用量の集計と、印刷面積の集計とを、一画面中に表示する。
【0044】
この場合、これらの集計を一画面中に表示することについては、例えば、PC112等において一画面として扱える状態での表示を行うこと等と考えられる。例えば、PC112等において、ウェブブラウザでの画面表示を行う場合、ウェブブラウザでの一画面に対応する表示を行うこと等と考えることができる。また、ウェブブラウザでの一画面については、例えば、ページの移動を行うことなく表示できる範囲等と考えることができる。ページの移動を行うことなく表示できる範囲については、例えば、URLを変更しないで表示できる範囲等と考えることができる。また、PC112等で上記の集計の表示を行う場合、管理サーバ12からPC112等へ、動作状態の集計、インクの使用量の集計、印刷面積の集計等を直接送信してもよい。この場合、これらの集計を送信することについて、例えば、動作情報、インク使用量情報、及び印刷面積情報を含むプリンタ情報を送信すること等と考えることができる。
【0045】
また、本例において、PC112等では、例えば、図中に示すように、一画面として、タブ202、動作情報表示部212、インク使用量表示部214、印刷面積表示部216、及び期間設定部218を示す画面を表示する。この場合、タブ202は、プリンタ114に関連して表示する事項の選択を受け付けるための選択部である。また、本例において、PC112等は、プリンタステータス、稼働実績、プリント履歴、メンテナンス履歴、設定・マニュアルの間での表示の切り替えを行うためのタブ202を表示する。また、
図5は、これらの中から稼働実績のタブ202が選択された場合の画面の例を示している。
【0046】
動作情報表示部212は、動作状態の集計を表示する部分である。また、上記においても説明をしたように、本例において、動作状態としては、印刷中、待機中、エラー停止、及びオフラインのいずれであるかを示す情報を用いる。そのため、動作情報表示部212に対し、PC112等は、動作状態の集計として、プリンタ114が印刷中になっていた印刷期間、プリンタ114が待機中になっていた期間を示す待機期間、プリンタ114がエラー停止になっていたエラー停止期間、及びプリンタ114がオフラインになっていたオフライン期間についての集計を表示する。これらの期間の集計については、例えば、その動作状態になっていた時間の集計等と考えることができる。より具体的に、印刷期間の集計については、例えば、プリンタ114で印刷を実行していた期間の集計等と考えることができる。待機期間の集計については、例えば、プリンタが待機状態になっていた期間の集計等と考えることができる。エラー停止期間の集計については、例えば、プリンタ114がエラーによって停止していた期間の集計等と考えることができる。オフライン期間の集計については、例えば、プリンタ114の情報を取得できなかった期間の集計等と考えることができる。このように構成すれば、例えば、プリンタ114の動作状態を適切に把握することができる。
【0047】
また、本例において、PC112等は、動作状態の集計として、例えば、図中に示すように、プリンタ114の複数種類の状態(動作状態)について、その状態にあった時間を示す棒グラフ及び円グラフを表示する。このように構成すれば、例えば、動作状態を把握しやすい表示をPC112等に適切に行わせることができる。また、これにより、例えば、プリンタ114の動作状態の集計を適切に把握することができる。また、この場合、PC112等は、棒グラフにより、例えば、動作状態毎の時間を直接示し、円グラフにより、例えば、動作状態毎の時間の比率を示す。棒グラフ及び円グラフの2種類のグラフを用いることで、例えば、プリンタ114の動作状態を詳細かつ適切にユーザに把握させることができる。また、本例においては、プリンタ114に対応する動作状態の集計をPC112等に表示させることで、例えば、プリンタ114の稼働状況を可視化させていると考えることができる。また、この場合、プリンタ114の稼働状況を可視化させることで、例えば、プリンタ114の生産性を高める改善を行って、効率的な生産につなげること等が可能になる。また、動作情報表示部212での表示の仕方については、図示した表示の仕方に限らず、様々に変更することができる。例えば、棒グラフとして、図示したような縦棒のグラフに限らず、横棒のグラフを用いてもよい。また、情報を表示する目的等に応じて、棒グラフ又は円グラフの一方のみを動作情報表示部212に表示すること等も考えられる。
【0048】
インク使用量表示部214は、インクの使用量の集計を表示する部分である。本例において、PC112等は、インク使用量表示部214に対し、インクの使用量の集計として、例えば、図中に示すように、折れ線グラフ及び棒グラフを表示する。この場合、PC112等は、折れ線グラフにより、例えば、時系列でのインクの色毎の使用量を表示する。また、棒グラフにより、例えば、期間合計でのインクの色毎の使用量を表示する。このように構成すれば、例えば、インクの使用量の集計を適切に把握することができる。また、インク使用量表示部214での表示の仕方についても、図示した表示の仕方に限らず、様々に変更することができる。例えば、棒グラフとして、図示したような縦棒のグラフに限らず、横棒のグラフを用いてもよい。また、情報を表示する目的等に応じて、折れ線グラフ又は棒グラフの一方のみをインク使用量表示部214に表示すること等も考えられる。また、インクの使用量の集計について、例えば、色毎ではなく、複数色のインクの全色をまとめた使用量の合計での使用量の集計を表示すること等も考えられる。この場合、PC112等は、インクの使用量の集計について、例えば、ユーザの選択に応じて、インクの色毎の使用量の集計と、複数色のインクの全色をまとめた使用量の合計での使用量の集計とのいずれか又は両方を表示する。このように構成すれば、例えば、複数色のインクを用いる場合において、インクの使用量をより適切に把握することができる。また、全色をまとめた使用量の合計での使用量の集計を表示することで、例えば、印刷のコストを試算する場合等に、全色をまとめたコストの算出をより容易に行うことができる。
【0049】
印刷面積表示部216は、印刷面積の集計を表示する部分である。本例において、PC112等は、印刷面積表示部216に対し、印刷面積の集計に関連して、印刷長、印刷面積、及びコストの表示を行う。この場合、印刷面積の集計については、例えば、媒体の消費量に応じて増加するパラメータ等と考えることができる。このように構成すれば、例えば、印刷面積の集計を適切に把握することができる。また、印刷面積表示部216での表示の仕方についても、図示した表示の仕方に限らず、様々に変更することができる。例えば、印刷面積の集計について、棒グラフ又は折れ線グラフを表示してもよい。棒グラフとしては、例えば、縦棒のグラフ又は横棒のグラフを用いることが考えられる。このように構成すれば、例えば、印刷面積の集計を直感的に把握することができる。また、PC112等は、印刷面積の集計について、例えば、予め設定された複数のカテゴリでカテゴリ毎に分割表示してもよい。このように構成すれば、例えば、印刷面積の集計に関し、より多様な情報を表示することができる。また、この場合、カテゴリ毎の表示として、例えば、印刷に使用する媒体毎(メディア毎)の表示や、印刷データ毎の表示等を行うことが考えられる。
【0050】
期間設定部218は、集計の期間の指定をユーザから受け付けるための部分である。本例において、PC112等は、期間設定部218により、動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計について、動作情報表示部212等を操作するユーザから、集計期間(表示期間)の指定を受け付ける。期間設定部218については、例えば、PC112等でのユーザインターフェイス(UI)において期間の指定を受け付けるための構成等と考えることができる。また、期間設定部218によって期間の指定を受け付ける動作については、例えば、集計期間設定段階の動作の一例と考えることができる。集計期間設定段階については、例えば、PC112等に表示させる情報に対応する集計の期間を設定する段階等と考えることができる。本例において、期間設定部218で期間の指定をユーザから受けた場合、PC112等は、指定された期間に合わせて、動作情報表示部212、インク使用量表示部214、及び印刷面積表示部216での表示を行う。また、期間設定部218の操作によって指定の期間が変更された場合、PC112等は、新たに指定された期間に合わせて、動作情報表示部212、インク使用量表示部214、及び印刷面積表示部216での表示を更新する。
【0051】
また、本例において、期間設定部218は、動作情報表示部212、インク使用量表示部214、及び印刷面積表示部216での集計期間について、同じ期間を一括で受け付ける。しかし、期間設定部218での期間の指定の受け付け方は、一括の設定に限らず、個別での設定を行う方法で行ってもよい。この場合、PC112等は、例えば、期間を一括で設定するか、個別に設定するかをユーザに選択させ、その上で、期間の指定をユーザから受け付ける。また、これにより、PC112等は、例えば、指定された期間での集計を表示する。このように構成すれば、例えば、集計結果に対する検討時等に一部の項目の集計期間のみを変化させたい場合にも、集計期間の変更を適切に行うことができる。また、より具体的に、この場合、期間設定部218を用いて行う期間の設定時において、PC112等は、動作状態の集計を行う期間、インクの使用量の集計を行う期間、及び印刷面積の集計を行う期間について、ユーザの選択に応じて、一括、又は個別に設定を受け付ける。また、動作情報表示部212、インク使用量表示部214、及び印刷面積表示部216への表示を行う表示時において、PC112等は、期間の設定時に設定された期間に合わせて、動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計を表示する。このように構成すれば、例えば、ユーザの希望に応じて、集計期間を適切に変更することができる。また、表示の仕方について、一括又は個別にすることで、例えば、プリンタ114の状態の確認や様々な検討等をより適切に行うことが可能になる。
【0052】
以上のように、本例によれば、例えば、管理サーバ12から取得するプリンタ情報に基づく表示をPC112等で行うことで、PC112の状態等を適切に把握することができる。また、この場合において、動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計をPC112等に一画面中に表示させることで、例えば、プリンタ114の状態を容易かつ適切に把握することができる。また、これにより、例えば、プリンタ114が安定して動作しているか否か等について、容易かつ適切に確認することができる。また、例えば、プリンタ114の状態に問題が生じた場合に、問題点を把握するために有用な情報をまとめて把握することもできる。
【0053】
また、この場合、関連した情報を一画面中にまとめて表示することで、例えば、プリンタ114に対するユーザの管理や、プリンタ114に関連する様々な判断に関し、ユーザが見たい情報を効率的かつ適切に表示することができると考えることもできる。より具体的に、例えば、動作状態、インクの使用量、及び印刷面積についての集計をまとめて表示することで、例えば、プリンタ114の全体の状態を容易かつ適切に把握して、プリンタ114において問題が発生しているか否か等について、総合的な判断を行いやすくすることができる。また、この場合、例えば、ユーザ拠点14における管理部門104や外部管理部16で情報を確認するユーザのような、プリンタ114の近くにいないユーザであっても、プリンタ114の状態等を容易かつ適切に確認することができる。また、生産拠点102でプリンタ114を直接に使用するユーザ(オペレータ)においても、例えば電子デバイス116を用いることで、例えば、プリンタ114から離れた位置でプリンタ114の状態等を適切に確認できる。また、これにより、例えば、プリンタ114で長時間の連続運転を行う場合等に、プリンタ114から離れた位置で別の作業等と行うことも可能になる。そのため、本例によれば、例えば、生産拠点102での作業効率を適切に高めること等も可能になる。
【0054】
更に、本例においては、インクの使用量の集計と、印刷面積の集計とを一画面中に表示することで、例えば、印刷面積に対してインク使用量が適正であるか等についても、容易かつ適切に判断を行うことができる。また、例えばプリンタ114の異常等によってインクの使用量が変化した場合等に、一画面中に表示されている印刷面積とインク使用量との関係(バランス)が変化することで、異常の検知を行うこと等も可能になる。また、上記においても説明をしたように、印刷面積の集計については、例えば、媒体の消費量に応じて増加するパラメータ等と考えることができる。そのため、インクの使用量の集計と、印刷面積の集計とを一画面中に表示することで、例えば、印刷動作によって消費されるインク及び媒体についての消費量をまとめて表示することができる。また、これにより、例えば、プリンタ114のランニングコスト等を考える場合に有用な情報をまとめて把握すること等が可能になる。
【0055】
また、動作状態の集計において、印刷中、待機中、エラー停止、及びオフラインになっている時間を示すことで、例えば、プリンタ114を用いて行う作業が計画どおりに進んでいるか否かを確認することができる。また、これらの比率に基づき、例えば、生産拠点102でプリンタ114を用いて行う作業に関連する労務管理を行うこと等も可能になる。更には、動作状態の集計について、インクの使用量及び印刷面積の集計と共に一画面中に表示することで、例えば、作業の仕方による作業の効率性を判断すること等も可能になる。より具体的に、この場合、例えば、同じ印刷面積を実現するために必要なインク消費量についてプリンタ114による差等が生じた場合に、動作状況の集計との関係を確認することで、作業の仕方の影響を検討すること等が可能になる。
【0056】
また、PC112等は、動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計について、上記と異なる方法で、表示してもよい。例えば、PC112等は、動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計のうちの複数について、一つのグラフで表示してもよい。このように構成すれば、例えば、複数の集計対象の間の相関関係等を容易かつ適切に把握することができる。また、この場合、例えば、動作状態の集計と、インクの使用量の集計とを一つのグラフに表示して、両者の相関関係を確認すること等が考えられる。
【0057】
また、PC112等は、例えば、ユーザの操作に応じて、様々な数値等を表示してもよい。この場合、例えば、ユーザがグラフにカーソルを合わせた場合に、その位置に対応する数値をPC112等に表示させること等が考えられる。より具体的に、この場合、PC112等は、例えば、ユーザの操作に応じて移動するカーソルと、動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計のうちの少なくともいずれかを示すグラフとを表示する。そして、ユーザの操作によってカーソルがグラフに合わせられた場合に、PC112等は、例えば、グラフにおけるカーソルの位置に対応する数値を表示する。このように構成すれば、例えば、ユーザに対してより詳細な情報を表示することができる。また、この場合、数値として、例えば、時間毎の値、日毎の値、積上げ値、縦軸の値、又は横軸の値等をPC112等に表示させることが考えられる。また、PC112等は、例えば、グラフについて、最大値や最小値を目立たせて表示してもよい。この場合、PC112等は、例えば、動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計のうちの少なくともいずれかを示すグラフを表示し、かつ、グラフにおいて、最大値及び最小値の表示の仕方を他の値と異ならせる。この場合、集計期間中の最大値又は最小値について、例えば、色又は形等の表示を変化させること等が考えられる。このように構成すれば、例えば、グラフ中の最大値又は最小値の位置を把握しやすくできる。
【0058】
また、
図5において、PC112等は、動作状態の集計、インクの使用量の集計、及び印刷面積の集計について、一台のプリンタ114に対する集計を表示している。これに対し、PC112等は、これらの集計について、例えば、複数台のプリンタ114に関する情報をまとめた集計を表示してもよい。この場合、これらの集計について、例えば、複数のプリンタ114について指定の期間で集計した集計等と考えることができる。また、この場合、複数のプリンタ114の単位として、例えば、管理サーバ12においてプリンタ114と対応付けているグループを単位とすること等が考えられる。この場合、PC112等は、例えば、集計の単位とするグループの指定をユーザから受け付ける。また、集計の単位とする複数のプリンタ114として、グループと関係なく指定される複数のプリンタ114を用いること等も考えられる。また、PC112等は、例えば、同じユーザに対応付けられているすべてのプリンタ114に関する情報をまとめた集計を表示してもよい。
【0059】
また、上記においては、印刷システム10において用いるプリンタ114について、例えばインクジェットプリンタを用いることについて、説明をした。しかし、印刷システム10において用いるプリンタ114としては、インクジェットプリンタ以外のプリンタを用いてもよい。また、印刷システム10において用いるプリンタ114として、例えば、3Dプリンタを用いること等も考えられる。この場合、印刷面積について、例えば、造形の材料として用いるインクによって形成したインクの層の面積の合計を用いることが考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、例えば電子機器の情報を表示させる表示方法に好適に利用できる。
【符号の説明】
【0061】
10・・・印刷システム、102・・・生産拠点、104・・・管理部門、106・・・マーケティング部門、108・・・サポート部門、112・・・PC、114・・・プリンタ、116・・・電子デバイス、12・・・管理サーバ、14・・・ユーザ拠点、16・・・外部管理部、202・・・タブ、212・・・動作情報表示部、214・・・インク使用量表示部、216・・・印刷面積表示部、218・・・期間設定部