(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174356
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】表示方法、電子機器、プログラム、及び管理システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20231130BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20231130BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20231130BHJP
【FI】
G06F3/12 329
G06F3/12 303
G06F3/12 353
G06F3/12 373
G06F3/12 385
H04N1/00 127A
B41J29/38 204
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022087168
(22)【出願日】2022-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】000137823
【氏名又は名称】株式会社ミマキエンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142653
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 直樹
(72)【発明者】
【氏名】小林 幸成
(72)【発明者】
【氏名】川端 悠
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061HJ08
2C061HP00
2C061HQ05
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB22
5C062AB38
5C062AB40
5C062AB42
5C062AC04
5C062AC22
5C062AC34
5C062AC58
5C062AE15
(57)【要約】
【課題】プリンタの状態をより適切に管理する。
【解決手段】プリンタ114、管理サーバ12、及び電子機器(PC112及び電子デバイス116)を備える印刷システムにおいて電子機器に情報を表示させる表示方法であって、プリンタ情報を管理サーバ12から電子機器へ送信させる情報送信段階と、プリンタ情報に基づく情報を電子機器に表示させる表示段階とを備え、管理サーバ12は、プリンタ114について、ユーザと対応付けて、かつ、グループに分けて管理し、表示段階において、プリンタ毎表示と、グループ表示と、全表示とを含む複数種類の表示の仕方の中から、ユーザの指示に応じて、プリンタ毎表示、グループ表示、及び全表示を一画面で行う一括表示と、これらのうちのいずれかを選択して表示する個別表示とのいずれかを選択して、プリンタ情報に基づく情報を電子機器に表示させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリンタと、前記プリンタの状態を示す情報であるプリンタ情報を管理する管理サーバと、前記管理サーバから取得する前記プリンタ情報に基づく表示を行う電子機器とを備える印刷システムにおいて前記電子機器に情報を表示させる表示方法であって、
前記プリンタに対応付けられている前記プリンタ情報を前記管理サーバから前記電子機器へ送信させる情報送信段階と、
前記情報送信段階で前記管理サーバから前記電子機器へ送信される前記プリンタ情報に基づく情報を前記電子機器に表示させる表示段階と
を備え、
前記管理サーバは、前記プリンタについて、前記プリンタのユーザと対応付けて管理し、かつ、前記プリンタについて、一つ以上の前記プリンタを含むグループに分けて管理し、
前記電子機器を操作する前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタを前記管理サーバが管理している場合、前記表示段階において、前記プリンタ情報に基づく表示の仕方について、
個々の前記プリンタに関する情報の表示を行うプリンタ毎表示と、
いずれかの前記グループに含まれる前記プリンタに関する情報を表示するグループ表示と、
前記ユーザに対応付けられている全ての前記プリンタに関する情報を表示する全表示と
を含む複数種類の表示の仕方の中から、前記ユーザの指示に応じて、
前記プリンタ毎表示、前記グループ表示、及び前記全表示を一画面で行う一括表示と、
前記プリンタ毎表示、前記グループ表示、及び前記全表示のうちのいずれかを選択して表示する個別表示と
のいずれかを選択して、前記プリンタ情報に基づく情報を前記電子機器に表示させることを特徴とする表示方法。
【請求項2】
プリンタと、前記プリンタの状態を示す情報であるプリンタ情報を管理する管理サーバと、前記管理サーバから取得する前記プリンタ情報に基づく表示を行う電子機器とを備える印刷システムにおいて前記電子機器に情報を表示させる表示方法であって、
前記プリンタに対応付けられている前記プリンタ情報を前記管理サーバから前記電子機器へ送信させる情報送信段階と、
前記情報送信段階で前記管理サーバから前記電子機器へ送信される前記プリンタ情報に基づく情報を前記電子機器に表示させる表示段階と
を備え、
前記管理サーバは、前記プリンタについて、前記プリンタのユーザと対応付けて管理し、かつ、前記プリンタについて、一つ以上の前記プリンタを含むグループに分けて管理し、
前記電子機器を操作する前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタを前記管理サーバが管理している場合、前記表示段階において、
前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタに関する情報を集計して表示する集計表示と、
個々の前記プリンタに関する情報の表示を行うプリンタ毎表示と
を一画面で前記電子機器に表示させ、
かつ、前記集計表示において、
同じ前記グループに含まれる前記プリンタに関する情報を集計したグループ集計表示と、
前記ユーザに対応付けられている全ての前記プリンタに関する情報を集計した全集計表示と
のいずれかの表示を前記電子機器に行わせることを特徴とする表示方法。
【請求項3】
前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタは、前記ユーザの操作によるユーザマニュアル設定、又は、予め設定されたルールに基づく自動設定により、前記グループに分けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示方法。
【請求項4】
前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタは、前記プリンタを用いて制作物を生産する生産ライン毎、又は、前記制作物毎に、前記グループに分けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示方法。
【請求項5】
前記表示段階において、前記プリンタ情報に基づき、前記プリンタの概要を示すプリンタ概要、前記プリンタの状態を示すプリンタステータス、前記プリンタの稼働実績、及び前記プリンタに対するメンテナンス履歴のうちの少なくともいずれかを前記電子機器に表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示方法。
【請求項6】
プリンタの状態を示す情報であるプリンタ情報に基づく表示を行う電子機器であって、
前記プリンタに対応付けられている前記プリンタ情報を管理サーバから受信する通信部と、
前記管理サーバから受信した前記プリンタ情報に基づく情報を表示する表示部と、
を備え、
前記プリンタについて、前記プリンタのユーザと対応付けて管理され、かつ、前記プリンタについて、一つ以上の前記プリンタを含むグループに分けて管理され、
前記電子機器を操作する前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタが管理されている場合、前記プリンタ情報に基づく表示の仕方について、
個々の前記プリンタに関する情報の表示を行うプリンタ毎表示と、
いずれかの前記グループに含まれる前記プリンタに関する情報を表示するグループ表示と、
前記ユーザに対応付けられている全ての前記プリンタに関する情報を表示する全表示と
を含む複数種類の表示の仕方の中から、前記ユーザの指示に応じて、
前記プリンタ毎表示、前記グループ表示、及び前記全表示を一画面で行う一括表示と、
前記プリンタ毎表示、前記グループ表示、及び前記全表示のうちのいずれかを選択して表示する個別表示と
のいずれかを選択して、前記プリンタ情報に基づく情報を前記表示部に表示することを特徴とする電子機器。
【請求項7】
プリンタの状態を示す情報であるプリンタ情報に基づく表示を行う電子機器であって、
前記プリンタに対応付けられている前記プリンタ情報を管理サーバから受信する通信部と、
前記管理サーバから受信した前記プリンタ情報に基づく情報を表示する表示部と、
を備え、
前記プリンタについて、前記プリンタのユーザと対応付けて管理され、かつ、前記プリンタについて、一つ以上の前記プリンタを含むグループに分けて管理され、
前記電子機器を操作する前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタが管理されている場合、
前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタに関する情報を集計して表示する集計表示と、
個々の前記プリンタに関する情報の表示を行うプリンタ毎表示と
を一画面で前記表示部に表示し、
かつ、前記集計表示において、
同じ前記グループに含まれる前記プリンタに関する情報を集計したグループ集計表示と、
前記ユーザに対応付けられている全ての前記プリンタに関する情報を集計した全集計表示と
のいずれかの表示を行うことを特徴とする電子機器。
【請求項8】
電子機器にプリンタの状態を示す情報であるプリンタ情報に基づく情報を表示させるプログラムであって、
前記プリンタに対応付けられている前記プリンタ情報を管理サーバから前記電子機器へ送信させる情報送信処理と、
前記管理サーバから前記電子機器へ送信された前記プリンタ情報に基づく情報を前記電子機器に表示させる表示処理と
を、前記管理サーバ又は前記電子機器の少なくともいずれかに実行させ、
前記プリンタについて、前記プリンタのユーザと対応付けて管理され、かつ、前記プリンタについて、一つ以上の前記プリンタを含むグループに分けて管理され、
前記電子機器を操作する前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタが管理されている場合、前記表示処理において、前記プリンタ情報に基づく表示の仕方について、
個々の前記プリンタに関する情報の表示を行うプリンタ毎表示と、
いずれかの前記グループに含まれる前記プリンタに関する情報を表示するグループ表示と、
前記ユーザに対応付けられている全ての前記プリンタに関する情報を表示する全表示と
を含む複数種類の表示の仕方の中から、前記ユーザの指示に応じて、
前記プリンタ毎表示、前記グループ表示、及び前記全表示を一画面で行う一括表示と、
前記プリンタ毎表示、前記グループ表示、及び前記全表示のうちのいずれかを選択して表示する個別表示と
のいずれかを選択して、前記プリンタ情報に基づく情報を前記電子機器に表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
電子機器にプリンタの状態を示す情報であるプリンタ情報に基づく情報を表示させるプログラムであって、
前記プリンタに対応付けられている前記プリンタ情報を管理サーバから前記電子機器へ送信させる情報送信処理と、
前記管理サーバから前記電子機器へ送信された前記プリンタ情報に基づく情報を前記電子機器に表示させる表示処理と
を、前記管理サーバ又は前記電子機器の少なくともいずれかに実行させ、
前記プリンタについて、前記プリンタのユーザと対応付けて管理され、かつ、前記プリンタについて、一つ以上の前記プリンタを含むグループに分けて管理され、
前記電子機器を操作する前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタが管理されている場合、前記表示処理において、
前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタに関する情報を集計して表示する集計表示と、
個々の前記プリンタに関する情報の表示を行うプリンタ毎表示と
を一画面で前記電子機器に表示させ、
かつ、前記集計表示において、
同じ前記グループに含まれる前記プリンタに関する情報を集計したグループ集計表示と、
前記ユーザに対応付けられている全ての前記プリンタに関する情報を集計した全集計表示と
のいずれかの表示を前記電子機器に行わせることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
プリンタを備える印刷システムにおいて前記プリンタを管理する管理システムであって、
前記プリンタの状態を示す情報であるプリンタ情報を管理する管理サーバを備え、
前記印刷システムは、前記プリンタと、前記管理サーバと、前記管理サーバから取得する前記プリンタ情報に基づく表示を行う電子機器とを備えるシステムであり、前記管理システムは、前記印刷システムの少なくとも一部を構成するシステムであり、
前記管理サーバは、前記プリンタについて、前記プリンタのユーザと対応付けて管理し、かつ、前記プリンタについて、一つ以上の前記プリンタを含むグループに分けて管理し、
前記電子機器を操作する前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタを前記管理サーバが管理している場合、前記プリンタ情報に基づく表示の仕方について、
個々の前記プリンタに関する情報の表示を行うプリンタ毎表示と、
いずれかの前記グループに含まれる前記プリンタに関する情報を表示するグループ表示と、
前記ユーザに対応付けられている全ての前記プリンタに関する情報を表示する全表示と
を含む複数種類の表示の仕方の中から、前記ユーザの指示に応じて、
前記プリンタ毎表示、前記グループ表示、及び前記全表示を一画面で行う一括表示と、
前記プリンタ毎表示、前記グループ表示、及び前記全表示のうちのいずれかを選択して表示する個別表示と
のいずれかを選択して、前記プリンタ情報に基づく情報を前記電子機器に表示させることを特徴とする管理システム。
【請求項11】
プリンタを備える印刷システムにおいて前記プリンタを管理する管理システムであって、
前記プリンタの状態を示す情報であるプリンタ情報を管理する管理サーバを備え、
前記印刷システムは、前記プリンタと、前記管理サーバと、前記管理サーバから取得する前記プリンタ情報に基づく表示を行う電子機器とを備えるシステムであり、前記管理システムは、前記印刷システムの少なくとも一部を構成するシステムであり、
前記管理サーバは、前記プリンタについて、前記プリンタのユーザと対応付けて管理し、かつ、前記プリンタについて、一つ以上の前記プリンタを含むグループに分けて管理し、
前記電子機器を操作する前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタを前記管理サーバが管理している場合、
前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタに関する情報を集計して表示する集計表示と、
個々の前記プリンタに関する情報の表示を行うプリンタ毎表示と
を一画面で前記電子機器に表示させ、
かつ、前記集計表示において、
同じ前記グループに含まれる前記プリンタに関する情報を集計したグループ集計表示と、
前記ユーザに対応付けられている全ての前記プリンタに関する情報を集計した全集計表示と
のいずれかの表示を前記電子機器に行わせることを特徴とする管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示方法、電子機器、プログラム、及び管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インクジェットプリンタ等のプリンタが広く用いられている。また、プリンタの動作を制御する方法として、例えば、RIP処理を行うPCを用いる方法が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
RIP処理を行うPC等を用いてプリンタの動作を制御する場合、例えばプリンタの状態を管理するプログラム(アプリケーションソフトウェア)をそのPCで実行することで、プリンタの状態を管理することができる。しかし、プリンタの用途等によっては、より適切な方法でプリンタの状態を管理することが望まれる場合がある。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる表示方法、電子機器、プログラム、及び管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の発明者は、プリンタの管理の仕方について、鋭意研究を行った。そして、単にRIP処理用のPC等のみでプリンタの状態を管理するのではなく、プリンタの状態を示す情報をサーバに集めて、そのサーバから情報を取得することで、プリンタの状態を確認することを考えた。このように構成すれば、例えば、プリンタが設置されている場所等に限らず、様々な場所でプリンタの状態を確認することができる。また、これにより、例えば、プリンタの操作を行うオペレータ以外の者でも、必要に応じてプリンタの状態を確認することができる。
【0006】
プリンタの管理については、例えば、プリンタのユーザと対応付けて管理することが考えられる。また、本願の発明者は、更に、プリンタについて、例えば、グループに分けて管理することを考えた。このように構成すれば、例えば、一人のユーザもしくはユーザとしての一つの組織に対して複数のプリンタが対応付けられる場合等にも、プリンタの管理をより容易かつ適切に行うことができる。また、この場合、プリンタの状態を確認するための表示を行う電子機器に対し、複数種類の表示の仕方の中から、例えばユーザの指示に応じて選択される方法での表示を行わせることが考えられる。このように構成すれば、例えば、複数のプリンタに関する情報をサーバで管理する場合において、ユーザが必要とする情報を電子機器に適切に表示させることができる。また、これにより、例えば、プリンタの状態をより適切に管理することができる。
【0007】
また、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、このような効果を得るために必要な特徴を見出し、本発明に至った。上記の課題を解決するために、本発明は、プリンタと、前記プリンタの状態を示す情報であるプリンタ情報を管理する管理サーバと、前記管理サーバから取得する前記プリンタ情報に基づく表示を行う電子機器とを備える印刷システムにおいて前記電子機器に情報を表示させる表示方法であって、前記プリンタに対応付けられている前記プリンタ情報を前記管理サーバから前記電子機器へ送信させる情報送信段階と、前記情報送信段階で前記管理サーバから前記電子機器へ送信される前記プリンタ情報に基づく情報を前記電子機器に表示させる表示段階とを備え、前記管理サーバは、前記プリンタについて、前記プリンタのユーザと対応付けて管理し、かつ、前記プリンタについて、一つ以上の前記プリンタを含むグループに分けて管理し、前記電子機器を操作する前記ユーザに対応付けられている複数の前記プリンタを前記管理サーバが管理している場合、前記表示段階において、前記プリンタ情報に基づく表示の仕方について、個々の前記プリンタに関する情報の表示を行うプリンタ毎表示と、いずれかの前記グループに含まれる前記プリンタに関する情報を表示するグループ表示と、前記ユーザに対応付けられている全ての前記プリンタに関する情報を表示する全表示とを含む複数種類の表示の仕方の中から、前記ユーザの指示に応じて、前記プリンタ毎表示、前記グループ表示、及び前記全表示を一画面で行う一括表示と、前記プリンタ毎表示、前記グループ表示、及び前記全表示のうちのいずれかを選択して表示する個別表示とのいずれかを選択して、前記プリンタ情報に基づく情報を前記電子機器に表示させることを特徴とする。
【0008】
このように構成すれば、例えば、ユーザに対応付けられている複数のプリンタを管理サーバが管理している場合において、プリンタ情報に基づく表示の仕方について、複数の方法から選択することができる。また、この場合、ユーザの指示に応じて、プリンタ毎表示、グループ表示、及び全表示を一画面で行う一括表示と、プリンタ毎表示、グループ表示、及び全表示のうちのいずれかを選択して表示する個別表示とのいずれかを選択して、プリンタ情報に基づく情報を電子機器に表示させることで、例えば、ユーザが必要とする情報を電子機器に適切に表示させることができる。また、これにより、例えば、プリンタの状態を適切に把握することができる。
【0009】
また、電子機器を操作するユーザに対応付けられている複数のプリンタを管理サーバが管理している場合、表示段階において、例えば、ユーザに対応付けられている複数のプリンタに関する情報を集計して表示する集計表示と、個々のプリンタに関する情報の表示を行うプリンタ毎表示とを一画面で電子機器に表示させてもよい。この場合、集計表示において、例えば、同じグループに含まれるプリンタに関する情報を集計したグループ集計表示と、ユーザに対応付けられている全てのプリンタに関する情報を集計した全集計表示とのいずれかの表示を電子機器に行わせる。このように構成した場合も、例えば、ユーザが必要とする情報を電子機器に適切に表示させることができる。また、これにより、例えば、プリンタの状態をより適切に管理することができる。
【0010】
また、この構成において、ユーザに対応付けられているプリンタは、例えば、ユーザの操作によるユーザマニュアル設定、又は、予め設定されたルールに基づく自動設定により、グループに分けられる。このように構成すれば、例えば、プリンタのグループ分けを適切に行うことができる。また、グループ分けに関し、ユーザに対応付けられているプリンタについて、例えば、プリンタを用いて制作物を生産する生産ライン毎、又は、制作物毎に、グループに分けること等も考えられる。このように構成すれば、例えば、プリンタの使い方等に合わせたグループ分けを適切に行うことができる。また、これにより、例えば、プリンタを用いて行う制作物の生産について、生産高やコストの集計等を容易にすることができる。また、この構成において、表示段階では、プリンタ情報に基づき、例えば、プリンタの概要を示すプリンタ概要、プリンタの状態を示すプリンタステータス、プリンタの稼働実績、及びプリンタに対するメンテナンス履歴のうちの少なくともいずれかを電子機器に表示させることが考えられる。このように構成すれば、例えば、プリンタ情報に基づき、プリンタの状態を適切に確認することができる。
【0011】
また、本発明の構成としては、例えば、上記と同様の特徴を有する電子機器、プログラム、及び管理システム等の構成を考えることもできる。この場合、プログラムについては、例えば、電子機器に情報を表示させるために管理サーバ又は電子機器の少なくともいずれかにおいて実行されるプログラム等と考えることができる。管理システムについては、例えば、印刷システムにおいてプリンタを管理するシステム等と考えることができる。これらのように構成した場合も、例えば、上記と同様の効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、例えば、プリンタの状態をより適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施形態に係る印刷システム10の構成の一例を示す図である。
【
図2】ユーザ拠点14及び外部管理部16の具体的な構成について説明をする図である。
図2(a)は、ユーザ拠点14の構成の一例を示す。
図2(b)は、外部管理部16の構成の一例を示す。
【
図3】管理サーバ12でのプリンタ情報の管理の仕方について説明をする図である。
【
図4】PC112等でプリンタ114の一覧を表示する場合における表示画面の一例を示す図である。
【
図5】複数のプリンタ114に関して表示する情報の一例を示す図である。
【
図6】集計期間の変更の仕方の一例を示す図である。
【
図7】プリンタ114に関する情報の一部に対してより詳細な情報を示す表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る印刷システム10の構成の一例を示す。本例において、印刷システム10は、プリンタを用いて印刷を行うシステムであり、管理サーバ12、ユーザ拠点14、及び外部管理部16を備える。以下に説明をする点を除き、印刷システム10は、公知の印刷システムと同一又は同様の特徴を有してよい。
【0015】
管理サーバ12は、印刷システム10において用いるプリンタの状態を示す情報であるプリンタ情報を管理するサーバである。本例において、管理サーバ12は、インターネット等の広域ネットワークを介して他の構成と通信するクラウドサーバであり、クラウド上で実行されるプログラムに従って、プリンタ情報を管理する。また、管理サーバ12は、例えば、ユーザ拠点14に設置されている電子機器と広域ネットワークを介して通信することで、ユーザ拠点14に設置されているプリンタに関するプリンタ情報を取得する。また、ユーザ拠点14及び外部管理部16に設けられている電子機器と広域ネットワークを介して通信することで、プリンタ情報を電子機器へ供給する。また、これにより、管理サーバ12は、プリンタ情報に基づく表示を電子機器に行わせる。プリンタ情報に基づく表示を電子機器に行わせる動作等については、後に更に詳しく説明をする。
【0016】
尚、管理サーバ12としては、例えば、クラウドサーバ事業者が提供するサーバ等を用いることが考えられる。この場合、管理サーバ12として機能するコンピュータについて、例えば、ユーザ拠点14及び外部管理部16の管理者と異なる者に管理されていると考えることができる。また、この場合、例えば、クラウドサーバ事業者が提供するサーバ等を外部管理部16から制御することで、このサーバ等を管理サーバ12として機能させることが考えられる。また、印刷システム10の構成の変形例においては、例えば、ユーザ拠点14又は外部管理部16の管理者と同一の管理者が管理するコンピュータを管理サーバ12として用いること等も考えられる。この場合、管理サーバ12について、例えば、ユーザ拠点14又は外部管理部16の中に設置してもよい。
【0017】
ユーザ拠点14は、印刷システム10において印刷の動作を実行する拠点である。ユーザ拠点14については、例えば、管理サーバ12による管理対象のプリンタが設置される拠点等と考えることもできる。また、ユーザ拠点14については、例えば、印刷システム10において用いるプリンタの管理者が管理する拠点等と考えることもできる。外部管理部16は、印刷システム10の少なくとも一部に対する管理をユーザ拠点14の外部で行う構成である。本例において、外部管理部16は、ユーザ拠点14におけるプリンタに対する保守等のサービスを提供する事業者の拠点であり、管理サーバ12から取得するプリンタ情報に基づき、ユーザ拠点14におけるプリンタに対する保守等のサービスを提供する。外部管理部16については、例えば、ユーザ拠点14の管理者と異なる管理者により管理される拠点等と考えることもできる。また、ユーザ拠点14及び外部管理部16としては、例えば、
図2に示す構成を用いることができる。
【0018】
図2は、ユーザ拠点14及び外部管理部16の具体的な構成について説明をする図である。
図2(a)は、ユーザ拠点14の構成の一例を示す。
図2(b)は、外部管理部16の構成の一例を示す。本例において、ユーザ拠点14は、プリンタを用いて印刷された制作物(印刷物)を生産する拠点であり、複数の生産拠点102及び管理部門104を有する。生産拠点102は、プリンタが設置される拠点である。また、本例において、生産拠点102は、PC112、複数のプリンタ114、及び電子デバイス116を有する。PC112は、プリンタ114による印刷の動作を制御するコンピュータである。また、本例において、PC112は、RIP処理用のコンピュータ(RIP-PC)であり、RIP処理によって生成するデータをプリンタ114へ供給することで、プリンタ114の動作を制御する。この場合、例えば、図中に示すように、一台のPC112により、複数のプリンタ114の動作を制御してもよい。
【0019】
また、本例において、PC112は、管理サーバ12から取得するプリンタ情報に基づく表示を行う電子機器の一例であり、通信インターフェイス及びモニタ等を有する。この場合、通信インターフェイスについて、例えば、PC112において管理するプリンタ114に対応付けられているプリンタ情報を管理サーバ12から受信する通信部の一例と考えることができる。また、モニタについて、例えば、管理サーバ12から送信されるプリンタ情報に基づく情報を表示する表示部の一例と考えることができる。この場合、モニタへの表示内容を制御するための構成を含めて、表示部の一例と考えてもよい。また、本例において、PC112は、更に、プリンタ114と通信してプリンタ114の情報を取得し、管理サーバ12へ送信することで、管理サーバ12におけるプリンタ情報の更新を行う。この場合、PC112について、例えば、プリンタ114の状態を検知して管理サーバ12へ通知する構成を兼ねていると考えることもできる。より具体的に、PC112は、例えば、所定のタイミングで定期的にプリンタ114の状態を検知し、検知した状態に基づき、管理サーバ12におけるプリンタ情報を更新する。また、この場合、PC112は、例えば、プリンタ114の検知やプリンタ情報の更新の動作について、例えば、ユーザの操作等によらず、自動的に実行してよい。
【0020】
プリンタ114は、生産拠点102において制作物を生産するためのプリンタであり、PC112の制御に応じて印刷の動作を実行する。また、本例において、プリンタ114は、複数色のインクを用いて印刷を行うカラープリンタである。プリンタ114としては、例えば、公知のインクジェットプリンタと同一又は同様の構成のインクジェットプリンタ等を好適に用いることができる。
【0021】
電子デバイス116は、例えばスマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等の情報表示デバイスである。また、本例においては、電子デバイス116も、電子機器の一例であり、管理サーバ12から取得するプリンタ情報に基づく表示を行う。この場合、電子デバイス116の通信インターフェイスについて、例えば、通信部の一例と考えることができる。また、電子デバイス116の画面について、例えば、表示部の一例と考えることができる。この場合、画面への表示内容を制御するための構成を含めて、表示部の一例と考えてもよい。また、本例において、電子デバイス116については、例えば、管理サーバ12におけるプリンタ情報の更新は行わずに、プリンタ情報に基づく表示を行う電子機器等と考えることができる。
【0022】
このような構成の生産拠点102を用いることで、例えば、PC112及び電子デバイス116において、プリンタ情報に基づく表示を適切に行うことができる。また、PC112により、例えば、管理サーバ12におけるプリンタ情報を適切に更新することができる。生産拠点102の具体的な構成については、図示した構成に限らず、様々に異ならせてもよい。例えば、PC112が管理するプリンタ114の台数は、1台又は3台以上であってもよい。また、一つの生産拠点102におけるPC112や電子デバイス116の台数は、複数であってもよい。また、PC112、プリンタ114、及び電子デバイス116の台数や、一つのPC112で管理するプリンタ114の台数等は、生産拠点102毎に異なっていてもよい。また、生産拠点102の数についても、図示した数に限らず、適宜変更することができる。また、生産拠点102として、例えば、印刷システム10におけるプリンタ114の台数が1台のみになる構成を用いること等も考えられる。
【0023】
また、上記のように、本例において、ユーザ拠点14は、複数の生産拠点102の他に、管理部門104を更に備える。管理部門104は、複数の生産拠点102の管理を行うための構成であり、PC112を有する。そして、本例においては、管理部門104におけるPC112も、管理サーバ12から取得するプリンタ情報に基づく表示を行う電子機器の一例である。より具体的に、例えば、PC112は、ユーザ拠点14の全体に対する管理者用のコンピュータであり、生産拠点102におけるPC112と同様に、管理サーバ12から取得するプリンタ情報に基づく表示を行う。管理部門104におけるPC112についても、例えば、管理サーバ12におけるプリンタ情報の更新は行わずに、プリンタ情報に基づく表示を行う電子機器等と考えることができる。
【0024】
また、本例において、外部管理部16は、マーケティング部門106及びサポート部門108を有する。マーケティング部門106は、ユーザ拠点14におけるプリンタ114のユーザに対してプリンタ114に関連する物品や情報の提供を行う部門である。この場合、プリンタ114に関連する物品の提供としては、例えば、インクや媒体(メディア)等の販売を行うことが考えられる。また、例えばマーケティング部門106と連携して、プリンタ114のメンテナンス時に交換される消耗品等を販売すること等も考えられる。サポート部門108は、プリンタ114のユーザに対して保守サービス等を提供する部門である。また、本例において、マーケティング部門106及びサポート部門108は、PC112を有する。マーケティング部門106及びサポート部門108におけるPC112も、管理サーバ12から取得するプリンタ情報に基づく表示を行う電子機器の一例である。この場合、マーケティング部門106において、プリンタ情報に基づく表示をPC112で行うことで、例えば、プリンタ114の状態に合わせたマーケティング活動を行うこと等が可能になる。また、サポート部門108において、プリンタ情報に基づく表示をPC112で行うことで、例えば、プリンタ114が設置されている生産拠点102への訪問等を行わなくても、プリンタ114の状態を容易かつ適切に把握することができる。また、これにより、例えば、生産拠点102への訪問回数等を減らすことや、より高品質な保守サービスを低コストで提供すること等が可能になる。
【0025】
ここで、上記のように、本例の印刷システム10では、管理サーバ12で管理しているプリンタ情報に基づき、電子機器の一例であるPC112及び電子デバイス116に情報を表示させる。このような動作については、例えば、電子機器に情報を表示させる表示方法の動作の一例と考えることができる。また、この場合、管理サーバ12からPC112又は電子デバイス116(以下、PC112等という)へプリンタ情報を送信する動作について、例えば、情報送信段階の動作の一例と考えることができる。情報送信段階については、例えば、プリンタ114に対応付けられているプリンタ情報を管理サーバ12からPC112等へ送信させる段階等と考えることができる。また、管理サーバ12から送信されたプリンタ情報に基づく表示をPC112等に行わせる動作については、例えば、表示段階の動作の一例と考えることができる。表示段階については、例えば、情報送信段階で管理サーバ12から電子機器へ送信されるプリンタ情報に基づく情報をPC112等に表示させる段階等と考えることができる。
【0026】
また、PC112等では、プリンタ情報に基づく表示について、例えばウェブブラウザ(インターネットブラウザ)で行うことが考えられる。この場合、管理サーバ12は、例えば、HTTPプロトコル等の所定のプロトコルでPC112等と通信し、PC112等からのリクエストに応じて、ウェブページを表示するためのデータをPC112等へ送信する。そして、この場合、このデータを管理サーバ12からPC112等へ送ることについて、例えば、プリンタ情報を送ること等と考えることができる。また、この場合、PC112等では、管理サーバ12から送られたデータに基づく表示をウェブブラウザで表示することで、プリンタ情報に基づく表示を行う。PC112等の構成によっては、ウェブブラウザを利用せずに、例えば専用のアプリケーションプログラムを利用して、プリンタ情報に基づく表示を行ってもよい。
【0027】
また、本例の印刷システム10においては、PC112等に情報を表示させる動作について、例えば、管理サーバ12又はPC112等の少なくともいずれかにおいて実行されるプログラムにより実行していると考えることができる。この場合、このプログラムに従って管理サーバ12からPC112等へ情報を送信させる処理について、例えば、情報送信処理の一例と考えることができる。また、PC112等に画面表示を行わせる処理について、例えば、表示処理の一例と考えることができる。また、本例においては、例えば、管理サーバ12において実行されるプログラムに従って管理サーバ12からPC112等へデータを送ることで、管理サーバ12がPC112等に情報を表示させていると考えることができる。また、例えば、PC112等で実行されるプログラムに従って、PC112等において、プリンタ情報に基づく表示を行っていると考えることもできる。また、印刷システム10の構成及び動作とプログラムとの関係の考え方によっては、例えば、管理サーバ12で実行するプログラムと、PC112等で実行するプログラムとの両方の機能により、PC112等に情報を表示させていると考えることもできる。
【0028】
また、上記の説明等から理解できるように、本例においては、印刷システム10における少なくとも一部の構成により、プリンタ114を管理していると考えることができる。そのため、例えば、印刷システム10の少なくとも一部について、例えば、印刷システム10においてプリンタ114を管理する管理システム等と考えることもできる。この場合、この管理システムについて、例えば、印刷システム10における管理サーバ12を備える構成等と考えることができる。また、管理システムについて、管理サーバ12以外の構成を更に備えると考えてもよい。この場合、例えば、PC112等を管理システムが更に備えると考えることができる。
【0029】
続いて、管理サーバ12において管理するプリンタ情報等について、更に詳しく説明をする。
図3は、管理サーバ12でのプリンタ情報の管理の仕方について説明をする図であり、プリンタ情報と関連付けて管理する事項の例について、簡略化して示す。本例において、管理サーバ12は、ユーザ拠点14及び外部管理部16(
図1参照)等からアクセスされるサーバであり、ユーザ認証によってプリンタ114(
図2参照)のユーザを識別しながら、プリンタ情報を管理する。
【0030】
また、より具体的に、本例において、管理サーバ12は、予め登録されたユーザを識別するためのユーザ情報と、プリンタ114を識別するためのプリンタIDとを対応付けることで、ユーザとプリンタ114との対応関係を管理する。例えば、
図3に示す場合においては、ユーザ情報がaaa1とされている一人のユーザもしくはユーザとしての一つの組織に対し、プリンタIDがbbb1~5とされている複数のプリンタ114が対応付けられている。この場合、ユーザ情報とプリンタ114との対応付けについて、ユーザとプリンタ114との対応付けの一例と考えることができる。また、ユーザ情報が組織を示す場合、その組織について、ユーザ情報で識別されるユーザ等と考えることができる。また、ユーザ情報がaaa2とされているユーザに対し、プリンタIDがbbb6とされているプリンタ114が対応付けられている。実際の管理サーバ12においては、更に多くのユーザに対し、ユーザとプリンタ114との対応付けを管理することが考えられる。
【0031】
また、本例のように、一人のユーザもしくはユーザとしての一つの組織に対して複数のプリンタ114が対応付けられる場合、複数のプリンタ114について、グループに分けて管理すること等が考えられる。より具体的に、例えば、ユーザ拠点14が複数の生産拠点102(
図2参照)を有する場合等には、同じ生産拠点102に設置されるプリンタ114毎にプリンタ114のグループ分けを行うこと等が考えられる。また、生産拠点102において、例えば、複数のプリンタ114が対応付けられるユーザの指示に応じて作業を行う複数のオペレータがいる場合等に、オペレータ毎にグループを分けること等も考えられる。そのため、本例において、管理サーバ12は、プリンタIDに対してグループを対応付けることで、複数のプリンタ114をグループに分けて管理することを可能にしている。例えば、図中に示す場合において、プリンタIDがbbb1~3とされている複数のプリンタ114は、グループXに属している。プリンタIDがbbb4~5とされている複数のプリンタ114は、グループYに属している。また、プリンタIDがbbb6とされているプリンタ114は、グループZに属している。
【0032】
また、本例において、管理サーバ12は、プリンタIDで識別されるプリンタ114毎に、プリンタ情報を対応付ける。プリンタ情報としては、プリンタ114の状態や過去の履歴に関する様々な情報を用いることができる。本例によれば、例えば、プリンタ114に対応するプリンタ情報を適切に管理することができる。また、これにより、例えば、プリンタ情報を利用して、プリンタ114の管理等を適切に行うことができる。また、この場合、PC112等では、プリンタ情報に基づき、ユーザに対応付けられているプリンタ114の一覧や、プリンタ114の状態等の表示を行うことが考えられる。また、この場合、PC112等では、状態の表示に関連して、例えば
図4に示すように、プリンタ114の一覧の表示を行うことが考えられる。
【0033】
図4は、PC112等でプリンタ114の一覧を表示する場合における表示画面の一例を示す図であり、画面を表示する電子機器に合わせて選ばれる2種類の表示画面の例を示す。より具体的に、図中において、左側の図は、例えばPC112や電子デバイス116としてパーソナルコンピュータ等を用いる場合等において大きな画面での表示を行う場合の表示画面の例を示す。右側の図は、電子デバイス116としてスマートフォン等を用いる場合等に幅の狭い画面で表示を行う場合の表示画面の例を示す。また、この場合、左側及び右側の両方の画面表示の例について、画面表示の目的に応じて、実質的に同じ内容を表示していると考えることができる。
【0034】
また、本例において、PC112等に画面表示を行わせる場合、PC112等を操作するユーザによって管理サーバ12(
図1参照)に対するユーザ認証を行うことで、管理サーバ12へのサインインを行う。そして、PC112等では、ユーザ認証によって認証がされたユーザに対応付けられているプリンタ114に関する情報を画面に表示する。また、この場合、プリンタ114の一覧を表示する表示画面において、PC112等は、例えば、図中に示すように、ユーザに対応付けられているプリンタ114を示す情報を並べて表示する。より具体的に、例えば、
図4に示す場合、PC112等は、ユーザに対応付けられているすべてのプリンタ114について、プリンタ114の名称、機種、及び動作状態等を表示している。この場合、プリンタ114の名称については、例えば、プリンタ114を識別するためにユーザによって決められたプリンタ名等と考えることができる。また、動作状態については、例えば、印刷動作との関連でプリンタ114がどのような状態になっているかを示す情報等と考えることができる。より具体的に、本例において、動作状態としては、印刷中、待機中、エラー停止、及びオフラインのいずれであるかを示す情報を用いる。この場合、印刷中については、例えば、プリンタ114において印刷を実行している状態等と考えることができる。待機中については、例えば、印刷を開始できる状態でプリンタ114が待機している状態等と考えることができる。エラー停止については、例えば、何らかのエラーによってプリンタ114が停止している状態等と考えることができる。オフラインについては、例えば、プリンタ114の状態を取得できなかった状態等と考えることができる。また、オフラインについては、例えば、そのプリンタ114の最新の状態を管理サーバ12が把握できていない状態等と考えることもできる。この場合、オフラインについて、例えば、プリンタ114の電源が入っていない状態や、通信経路又は管理サーバ12等の問題でプリンタ114の状態を把握できていない状態等と考えることができる。また、本例において、オフラインについては、例えば、そのプリンタ114の最新の状態を管理サーバ12から取得できなかった状態等と考えることもできる。
【0035】
また、本例において、PC112等は、タブ202を用いた表示により、プリンタ114の状態毎にプリンタ114の一覧を表示することもできる。この場合、PC112等は、タブ202を選択するユーザの操作に応じて、タブ202に対応付けられている状態にあるプリンタ114の一覧を表示する。より具体的に、図中に示す場合において、PC112等は、すべて、待機中、印刷中、エラー停止、及びオフラインの間での表示の切り替えを行うためのタブ202を表示する。この場合、すべてに対応するタブ202の選択時には、ユーザに対応付けられているすべてのプリンタ114を表示する。また、それ以外のタブ202の選択時には、ユーザに対応付けられているプリンタ114のうち、選択されたタブ202に対応する状態にあるプリンタ114を表示する。このように構成すれば、例えば、ユーザが管理しているプリンタ114について、その状態等を容易かつ適切に確認することができる。
【0036】
また、本例において、PC112等は、管理サーバ12から受け取るプリンタ情報に基づき、プリンタ114に関するより詳細な情報を表示することもできる。この場合、例えば、プリンタ114の一覧からユーザによって選択されるプリンタ114について、プリンタ情報に基づく情報をPC112等に表示させることが考えられる。また、プリンタ114に関する情報の表示として、例えば、ユーザに対応付けられている全てのプリンタ114や、グループに含まれるプリンタ114等をまとめて選択することで、例えば
図5~7に示すように、複数のプリンタ114に関する情報をPC112等に表示させてもよい。
【0037】
図5~7は、PC112等に表示させる表示画面の一例を示す図であり、ユーザによって選択される複数のプリンタ114に関してプリンタ情報に基づいて表示する情報の例を示す。
図5は、複数のプリンタ114に関して表示する情報の一例を示す。
図6は、表示する情報に関して集計を行う集計期間の変更の仕方の一例を示す。
図7は、プリンタ114に関する情報の一部に対してより詳細な情報を示す表示画面の一例を示す。図示の便宜上、
図5~7では、
図4に示した2種類の画面表示のうち、一方に対応する画面の例のみを図示している。
【0038】
また、図中に文字で組織内プリンタ集計と示すように、
図5、6は、一つの組織の中にあるプリンタ114で集計したプリンタ114の状態を示している。この場合、一つの組織の中にあるプリンタ114については、例えば、管理サーバ12において同じユーザに対応付けて管理されているプリンタ114等と考えることができる。また、組織内プリンタ集計の表示画面については、例えば、一人のユーザもしくはユーザとしての一つの組織に対して複数のプリンタ114が対応付けられている場合にユーザの指示に応じてPC112等が表示する表示画面の一例等と考えることができる。一人のユーザもしくはユーザとしての一つの組織に対して複数のプリンタ114が対応付けられていることについては、例えば、管理サーバ12において、同じユーザに対応付けて複数のプリンタ114が登録されていること等と考えることができる。
【0039】
また、本例において、PC112等は、組織内プリンタ集計に関する画面表示として、例えば、図中に示すように、表示対象選択部222及び期間設定部224を有する画面を表示する。この場合、表示対象選択部222は、PC112等による画面表示で表示する事項において集計の対象とするプリンタ114を選択するための選択部である。より具体的に、本例において、ユーザに対して複数のプリンタ114が対応付けられている場合、表示対象選択部222は、集計の対象とするプリンタ114について、例えば、全てのプリンタ114、グループ分けされたプリンタ114、及び個々のプリンタ114のうちのいずれかの選択をユーザから受け付ける。この場合、全てのプリンタ114については、例えば、PC112等を操作するユーザに対応付けられている全てのプリンタ114等と考えることができる。PC112等を操作するユーザについては、例えば、PC112等を操作するために管理サーバ12にサインインしているユーザ等と考えることができる。また、グループ分けされたプリンタ114については、例えば、全てのプリンタの少なくとも一部であり、同じグループに属しているプリンタ114等と考えることができる。個々のプリンタ114については、例えば、全てのプリンタ114に含まれる個々のプリンタ114等と考えることができる。また、
図5及び
図6では、表示対象選択部222において全てのグループが選択されている状態を示している。この場合、全てのグループが選択されることについて、例えば、全てのプリンタ114が選択されることに対応していると考えることができる。
【0040】
PC112等は、表示対象選択部222でのユーザの選択に応じて、全表示、グループ表示、及びプリンタ毎表示の少なくともいずれかについて、プリンタ情報に基づく画面表示を行う。この場合、全表示については、例えば、ユーザに対応付けられている全てのプリンタ114に関する情報を表示すること等と考えることができる。グループ表示については、例えば、いずれかのグループに含まれるプリンタ114に関する情報を表示すること等と考えることができる。プリンタ毎表示については、例えば、個々のプリンタ114に関する情報の表示を行うこと等と考えることができる。また、本例において、全表示は、全てのプリンタ114が選択された場合に行う画面表示である。グループ表示は、グループ分けされたプリンタ114が選択された場合に行う画面表示である。プリンタ毎表示は、個々のプリンタ114が選択された場合に行う画面表示である。また、PC112等を操作するユーザに対応付けられている複数のプリンタ114を管理サーバ12が管理している場合、PC112等は、プリンタ情報に基づく表示の仕方について、全表示、グループ表示、及びプリンタ毎表示を含む複数種類の表示の仕方の中から、ユーザの指示に応じて、いずれを行うかを選択する。この場合、この選択については、例えば、全表示、グループ表示、及びプリンタ毎表示のうちの少なくともいずれかを行う選択等と考えることができる。
【0041】
また、
図5及び
図6では、PC112等の画面表示について、全表示、グループ表示、及びプリンタ毎表示のうちのいずれか一つを選択して表示する場合の例を示している。また、
図5及び
図6において、PC112等は、全てのプリンタ114(全てのグループのプリンタ114)に対し、プリンタの稼働実績の集計を表示している。また、稼働実績の集計として、使用実績、インク使用量、及び印刷面積の集計を表示している。プリンタ114の使用実績の集計については、例えば、プリンタ114の動作状態の集計等と考えることができる。また、本例において、PC112等は、動作状態の集計として、例えば、図中に示すように、集計期間において待機中、印刷中、エラー停止、及びオフラインの各状態にあった時間及び比率を表示する。インクの使用量の集計については、例えば、集計対象のプリンタ114で使用したインクの量の集計等と考えることができる。また、本例において、PC112等は、インクの使用量の集計として、例えば、図中に示すように、インクセット毎に、期間合計での使用量及びコストを表示する。また、PC112等は、インクセット毎に、より詳細な情報を示すためのボタンを更に表示する。印刷面積の集計については、例えば、集計対象のプリンタ114で印刷を行った面積の集計等と考えることができる。また、本例において、PC112等は、印刷面積の集計として、例えば、図中に示すように、印刷長、印刷面積、及びコストを表示する。このように構成すれば、例えば、一人のユーザもしくはユーザとしての一つの組織に対して複数のプリンタ114が対応付けられる場合等に、必要に応じて、複数のプリンタ114の状態を適切に把握することができる。また、これにより、例えば、プリンタ114の管理等をより容易かつ適切に行うことができる。
【0042】
また、
図5及び
図6に示す画面表示において、プリンタ114に関する情報の集計期間については、期間設定部224を用いて変更することが可能である。期間設定部224は、PC112等での画面表示で表示する事項において集計を行う集計期間の設定を行うための設定部である。期間設定部224については、例えば、PC112等でのユーザインターフェイス(UI)において期間の指定を受けるための構成等と考えることもできる。また、本例において、期間設定部224は、例えば
図6に示すように、期間の設定の仕方及び期間の指定をユーザから受け付けることで、集計期間の設定を行う。このように構成すれば、例えば、ユーザが希望する集計期間の設定を適切に行うことができる。また、これにより、例えば、プリンタ114の状態の確認等をより適切に行うことができる。
【0043】
また、上記においても説明をしたように、本例において、PC112等は、インクの使用量の集計に関し、インクセット毎に、より詳細な情報を示すためのボタンを更に表示する。そして、いずれかのインクセットに対応するボタンがユーザによって押された場合、PC112等は、例えば
図7に示すように、インクセットに関するより詳細な情報を表示する。このように構成すれば、例えば、インクに関するコスト管理等をより適切に行うことができる。
【0044】
ここで、PC112等での画面表示の行い方について、より詳しく説明をする。本例において、ユーザに対して複数のプリンタ114が対応付けられている場合、PC112等は、上記のように、全てのプリンタ114、グループ分けされたプリンタ114、及び個々のプリンタ114のいずれを対象にするかを選択する指示をユーザから受け付ける。このように構成すれば、例えば、ユーザが確認したい内容に応じて、情報を表示する対象のプリンタ114を適切に変化させることができる。また、これにより、例えば、複数のプリンタ114に関する情報を管理サーバ12で管理する場合において、ユーザが必要とする情報をPC112等に適切に表示させることができる。
【0045】
また、
図5等においては、PC112等での情報の表示の仕方について、全表示、グループ表示、及びプリンタ毎表示に対応する表示の仕方のうちのいずれか一つを選択して表示を行う場合の例を図示している。これに対し、PC112等は、例えばユーザの選択等に応じて、
図5等と異なる方法での情報の表示を更に行ってもよい。この場合、PC112等は、例えば、ユーザの指示に応じて、情報を一覧(一括)で表示するか、個別で表示するかを選択する。より具体的に、本例において、PC112等は、全表示、グループ表示、及びプリンタ毎表示の表示の仕方について、ユーザの指示に応じて、一括表示及び個別表示のうちのいずれかを選択して、プリンタ情報に基づく情報を表示する。この場合、一括表示については、例えば、全表示、グループ表示、及びプリンタ毎表示を一画面で行う表示等と考えることができる。個別表示については、例えば、全表示、グループ表示、及びプリンタ毎表示の中からいずれか一つを選択して表示する表示等と考えることができる。
【0046】
また、この場合、PC112等において、複数の事項を一画面で表示することについては、例えば、PC112等において一画面として扱える状態での表示を行うこと等と考えられる。例えば、PC112等において、ウェブブラウザでの画面表示を行う場合、ウェブブラウザでの一画面に対応する表示を行うこと等と考えることができる。また、ウェブブラウザでの一画面については、例えば、ページの移動を行うことなく表示できる範囲等と考えることができる。ページの移動を行うことなく表示できる範囲については、例えば、URLを変更しないで表示できる範囲等と考えることができる。本例によれば、ユーザに対応付けられている複数のプリンタ114を管理サーバ12が管理している場合において、プリンタ情報に基づく表示の仕方について、例えば、情報を確認する目的等に応じて、複数の方法から適切に選択をすることができる。また、これにより、例えば、ユーザが必要とする情報をより適切にユーザに示すことができる。
【0047】
また、グループ表示を行う場合、PC112等は、例えば、ユーザの選択に応じて、グループの集計の情報、又は、グループに所属している個々のプリンタ114の情報の表示を行う。この場合、グループの集計の情報については、例えば、同じグループに含まれるプリンタ114ついての集計をした情報等と考えることができる。グループに所属している個々のプリンタ114の情報については、例えば、グループに含まれているプリンタ114毎の情報等と考えることができる。このように構成すれば、例えば、ユーザの希望に応じて、グループに関する情報を適切に表示することができる。
【0048】
また、PC112等は、例えばユーザの選択に応じて、グループ単位等での集計に関する集計表示と、個々のプリンタ114に関するプリンタ毎表示とを、一画面で表示してもよい。この場合、集計表示については、例えば、ユーザに対応付けられている複数のプリンタ114に関する情報を集計した表示等と考えることができる。プリンタ毎表示については、例えば、個々のプリンタに関する情報の表示等と考えることができる。また、この場合、集計表示として、グループ毎の表示等に限らず、例えば、全てのプリンタ114に対する集計を表示してもよい。より具体的に、この場合、PC112等は、集計表示において、例えば、ユーザの選択に応じて、グループ集計表示及び全集計表示のうちの少なくともいずれかの表示を行う。また、グループ集計表示については、例えば、同じグループに含まれるプリンタ114に関する情報を集計した表示等と考えることができる。全集計表示については、例えば、ユーザに対応付けられている全てのプリンタ114に関する情報を集計した表示等と考えることができる。また、この場合、PC112等は、例えば、ユーザの指示に応じて、グループ集計表示及び全集計表示のいずれか一方のみを集計表示として行う。また。例えばユーザが望む情報等に応じて、グループ集計表示及び全集計表示の両方を集計表示として行うこと等も考えられる。このように構成すれば、例えば、ユーザが必要とする情報をPC112等により適切に表示させることができる。また、これにより、例えば、プリンタ114の状態をより適切に把握することができる。
【0049】
また、本例において、ユーザに対応付けられているプリンタ114は、例えば、ユーザの操作によるユーザマニュアル設定、又は、予め設定されたルールに基づく自動設定により、グループに分けられる。このように構成すれば、例えば、プリンタ114のグループ分けを適切に行うことができる。また、この場合、自動設定でのグループ分けについて、例えば、プリンタ114の使われ方、プリンタ114の導入時期、プリンタ114に対するメンテナンス履歴、プリンタ114の稼働実績、プリンタ114に設定される生産目標等の少なくともいずれかに応じてグループ分けを行うことが考えられる。また、これらの観点でのグループ分けについては、マニュアル設定でのグループ分けでも同様に行うことができる。また、例えばプリンタ114の使われ方に着目する場合、ユーザに対応付けられているプリンタ114について、例えば、プリンタ114を用いて制作物を生産する生産ライン毎、又は、制作物毎に、グループに分けること等が考えられる。このように構成すれば、例えば、プリンタ114の使い方等に合わせたグループ分けを適切に行うことができる。また、これにより、例えば、プリンタ114を用いて行う制作物の生産について、生産高やコストの集計等を容易にすることができる。
【0050】
以上のように、本例によれば、例えば、管理サーバ12から取得するプリンタ情報に基づく表示をPC112等で行うことで、PC112の状態等を適切に把握することができる。また、ユーザに対して複数のプリンタ114が対応付けられている場合等において、全表示、グループ表示、及びプリンタ毎表示等の表示の仕方を用いることで、ユーザが必要とする情報をPC112等に適切に表示させることができる。また、これにより、例えば、複数のプリンタ114の状態等を容易かつ適切に把握することができる。
【0051】
また、プリント情報に基づいて表示する情報に関し、PC112等は、
図5等に図示した情報に限らず、他の情報を表示してもよい。より具体的に、PC112等は、プリンタ情報に基づき、例えば、プリンタの概要を示すプリンタ概要、プリンタの状態を示すプリンタステータス、プリンタの稼働実績、及びプリンタに対するメンテナンス履歴のうちの少なくともいずれかを表示してもよい。この場合、例えば、
図5等に示す表示画面の表示を行う選択を行う画面等において、他の情報に関する画面表示を選択可能にすることが考えられる。このように構成すれば、例えば、プリンタ情報に基づき、プリンタ114の状態をより適切に確認することができる。
【0052】
また、上記においては、印刷システム10において用いるプリンタ114について、例えばインクジェットプリンタを用いることについて、説明をした。しかし、印刷システム10において用いるプリンタ114としては、インクジェットプリンタ以外のプリンタを用いてもよい。また、印刷システム10において用いるプリンタ114として、例えば、3Dプリンタを用いること等も考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、例えば電子機器の情報を表示させる表示方法に好適に利用できる。
【符号の説明】
【0054】
10・・・印刷システム、102・・・生産拠点、104・・・管理部門、106・・・マーケティング部門、108・・・サポート部門、112・・・PC、114・・・プリンタ、116・・・電子デバイス、12・・・管理サーバ、14・・・ユーザ拠点、16・・・外部管理部、222・・・表示対象選択部、224・・・期間設定部