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▶ 亀田 義行の特許一覧

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  • 特開-浸水対策用「自立止水版」 図1
  • 特開-浸水対策用「自立止水版」 図2
  • 特開-浸水対策用「自立止水版」 図3
  • 特開-浸水対策用「自立止水版」 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174420
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】浸水対策用「自立止水版」
(51)【国際特許分類】
   E06B 5/00 20060101AFI20231130BHJP
   E06B 7/16 20060101ALI20231130BHJP
【FI】
E06B5/00 Z
E06B7/16
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022093991
(22)【出願日】2022-05-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-19
(71)【出願人】
【識別番号】518262501
【氏名又は名称】亀田 義行
(72)【発明者】
【氏名】亀田 義行
【テーマコード(参考)】
2E036
2E239
【Fターム(参考)】
2E036AA01
2E036BA01
2E036EC05
2E239AC04
(57)【要約】
【課題】1)工事なしでどのように簡単に「止水板」を設置し止水するのか。
【解決手段】1)止水板を建物本体と分離した状態で止水板自立させる方法として「自立スタンド」考案。止水板を固定した2本のスタンド間に挿入し止水板を自立させる。下面・壁面は防水素材シート等を防水テープ等接着する。
工事不要なのでスタンドが設置できる場所であればどこでも設置可。
また、止水の長さは「自立スタンド」の間隔と数量で調整可。
止水板も間口に合わせて分割、コンパクトで収納性に優れ、
コスト的にも優位性を持つ。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
今回の発明は50cm以下の小規模浸水対策として簡単に止水できる自立型の止水板を考案、止水板は建物から独立しており専用の「自立スタンド」を使って自立、これを支えとして防水素材のシートで止水板を覆い止水する方法が請求の範囲となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は建物から独立した組み立て式「自立止水板」で、
止水板で止水するのでは無く、防水素材のシートで止水板を覆い止水効果を出す。ハザードマップ50cm以下の浸水に対して有効。
自立式の止水板なので取り付けのための事前の工事等が不要である。
設置する場所は自立用のスタンドが設置できる場所であればどこでも設置することができる。
【背景技術】
【0002】
自立した止水板を設置する方法として
巾50mm×長さ350mmのL字型ステンレスプレートの上にスタンドとして逆L字型とL字型2本を止水板挿入の巾を残し溶接等で固定。2本以上のスタンドで止水板挿入用の隙間に止水板を挿入、挟み込みスタンドと十字にクロスすることで自立させ「自立止水板」とした。スタンドを固定するために逆L字左側のプレート上に土嚢・水嚢等の重量物を置いて止水版を固定・安定させる。L字の右側に三角形のリブを補強し、水圧に対する強度を強化する。止水方法は防水素材シートで止水板を覆い止水する。下部・壁面の止水はシートの柔軟性を利用して防水テープ等で止水する。
最適と考えられるのは特許第7021451号の浸水対策用ウィング付水嚢が最適と思われる。理由としては、長尺の水嚢なので下部全面に安定した重量が加わり下部面は水嚢で止水することが出来る。両端の端末部分は一体となっているウィングシートを使って壁面を防水テープ等で止水。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4810059号
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】カタログ 止水板「ラクセット」
【非特許文献2】カタログ 簡易脱着型防水版アピアガード
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
小規模浸水対策として対象を水位50cm以下で想定。
従来の浸水対策用としての「止水板」は本体で止水するため止水板本体の止水性能が重要となる。そのため、止水板自体が1枚で大きい傾向にある。
さらに金属製等の止水板と壁面の密着性確保するために止水板を取り付けるための工事が必要とされる。もしくは気密性を維持するために特別な治具が必要となりコストアップの要因となる。
今回の止水板は自立型で建物からは独立しているので工事が不要である。
壁面と止水板との防水は防水素材のシートを壁面に防水テープ等で接着止水。この止水板は覆っている防水素材シートで前面・下面を止水している。そのため止水板は分割で使用できコンパクトに収容できる。この工事不要の「自立止水板」は特にコストも従来の止水板に比較し低コストで設置が可能になり、小規模店舗や住宅において有効である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
「止水板」を固定するために50mm巾のL字型ステンレスプレートの上に逆L字型とL型のステンレス素材で止水板を差込みできるような幅をもって溶接で固定。さらに逆L字型の下部のプレート上に土嚢・水嚢を置きその重量で自立スタンドを固定する。間口に応じてスタンド数を2本から4本と設置し止水板を挿入設置。その設置した「自立防止版」上に防水素材シートで覆い、止水することで多様な間口に対応できる。
「自立止水板」の上に防水素材で覆う方法として、一般の防水素材シートもあるがここではウィング付水嚢を使用例として説明。
連結された止水板に間口の適合したウィング付水嚢を設置。ウィングで止水板を覆い、水嚢部分は逆L字型の内側に設置、水嚢の重さで止水板が安定した形で重量が均一にかかり固定される。
下部は水嚢の重量で防水シートを均一に押え止水、上部は止水板を支えとしてウィングで止水。壁面との接点は防水テープ等で止水。
【発明の効果】
【0007】
本発明の「自立止水板」は止水板設置の事前工事が不要で自立スタンドが設置できれば、難しい条件はなくどこでも設置可能(例えば平行でなくても可能)。これにより多くの場所で簡単に設置が可能となる。止水巾も自立スタンドの数量、止水板の数量で自由に調整できる。
(止水板の上から間口の大きさに適した防水素材のシートで覆う必要がある)また、少人数2人(1人でも可能)で設置し浸水対策ができる。
特に特別な工事も必要なく、止水板も木材の合板パネルを使用し必要なサイズに分割できる。分割することでコンパクトになり収納性もよくなる。従来の災害対策の止水板と比べコンパクトで収納性に優れ低価格で対応できる。
【0008】
この「自立止水板」を利用する場合、「浸水対策用ウィング付水嚢」(特7021451号)を推奨する。理由としては止水板全体に均一に荷重が加わり底部分は水嚢の自重で止水よって止水する部分は壁面のみとなる。この水嚢は設置も簡単で少人数2人(1人でも可能)で十分対応できる 。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】 「自立止水板」スタンドと配置図の鳥観図
図2】 「自立止水板」スタンドの正面図と側面図
図3】 「自立止水板」スタンドに止水板装着図の鳥観図
図4】 「自立止水板」止水板に防水素材のシートを覆った完成設置図(ウィング付水嚢を使用の場合)
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1のように「自立スタンド」を設置。
図3のように止水板をスタンドに挟み込む。
図4のように止水板を支えとして防水素材のシートを覆い完成。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-12-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】

止水板は建物から独立しており専用の自立スタンドで対応している。
その方法は止水板を固定するためにL字型金属プレートの上に逆L字
型金属プレートとL字型金属プレートで挟み込みできるような幅で固定し
上部からプレートを挿入し止水板とする。プレートの重量も自立スタンド
の安定に寄与する。自立スタンドで設置した止水板に防水シートを覆い
止水する。防水シートの上から、L字型金属プレート上に土嚢・水嚢を置
き重しとして利用する。置き。土嚢を利用する場合はフラットな金属プレート
でも対応可能。間口の広さに応じて自立スタンドの数量を増減して止水板を
設置することにより多様な間口に対応できる。


【手続補正書】
【提出日】2023-02-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】

「L字型金属ベースプレートの上に逆L字型金属プレートとL字型金属プレートを
止水板を挟み込みできるような幅で固定した自立スタンドを用意し、建物の間口
の広さに応じた数の前期自立スタンドを設置して、前記逆L字型金属プレートの
間に上部から止水板を挿入し、前記止水板を防水シートで覆い、前記防水シート
上から前記逆プレート上に土嚢または水嚢を置き重しとして利用した、
多様な間口に対応できる止水方法。」


【手続補正書】
【提出日】2023-04-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】

L字型金属ベースプレートの上に逆L字型金属プレートとL字型金属プレートを
止水板を挟み込みできるような幅で固定した自立スタンドを用意し、建物の間口
の広さに応じた数の前記自立スタンドを設置して、前記逆L字型金属プレートと
前期L字型金属プレートの間に上部から止水板を挿入し、前記止水板を防水
シートで覆い、前記防水シート上から前記逆L字型プレート上に土嚢または水嚢
を置き重しとして利用した、多様な間口に対応できる止水方法。