(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174421
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】ベーンエンジンのケース・サイドケースにフィンを付け、その熱から動力を取り出す装置
(51)【国際特許分類】
F02B 53/00 20060101AFI20231130BHJP
F02B 55/06 20060101ALI20231130BHJP
【FI】
F02B53/00 P
F02B55/06
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022094739
(22)【出願日】2022-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】500571620
【氏名又は名称】生武 好包
(72)【発明者】
【氏名】生武 好包
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ベーンエンジンの熱効率を格段に上げる。
【解決手段】ベーンエンジンのケース・サイドケースにフィンを付け、それをドーナツ状に囲んだ中をタービン圧縮機から出た空気を循環させ、ケース・サイドケースの熱を取り出してタービン膨張機に入れて動力を取り出す。また排気ガスで出来た蒸気は潤滑シールに使った残りもタービン膨張機に入れる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベーンエンジンのケース・サイドケースにフィンを付け、それをドーナツ状に囲み、そのフィンの熱から圧縮・膨張タービンの空気を通して動力を得るようにした装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】日本国特許第3787768号
【特許文献2】特許第6292458号
【特許文献3】特許第6537001号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
いま世界は地球温暖化抑制のため自動車の動力源を炭酸ガスを出す熱機関から電気モータに変えようとする流れにある。しかし家庭用電気で充電すると発電所からの送電ロスがあるし、発電所そのものも火力発電が大きな割合を占めており、燃料を変えるか再生可能発電に変えなければならない。熱機関は炭酸ガスを出すが燃料をガソリンや軽油からアンモニアや水素に変えれば炭酸ガスを出さない熱機関をそのまま使える。ただ熱機関は熱効率が低い。
【0004】
レシプロエンジンは圧縮行程と膨張行程が同じ容積であるがベーンエンジンは膨張終りの容積を圧縮始めの容積より大きく出来るので動力を相対的に多く引き出すことが出来る。
【0005】
内燃機関の熱効率は40%を超える付近が限界と言われているが排気熱で蒸気を作り、それで動力を生成すれば熱効率の限界を超えることが出来る。またベーンエンジンは冷却しないので高温になったケースを熱源として動力を生成することによっても熱効率の限界を超えることが出来る。これら二つの動力生成によりベーンエンジンの熱効率を70%を超える付近まで高めようとするのが本発明の目的である。これが実現すれば蒸気機関からガソリン・ジーゼルエンジンへ、ガソリン・ジーゼルエンジンからベーンエンジンへと歴史的発展を見ることが出来る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ベーンエンジンのケース・サイドケースにフィンを付け、それをドーナツ状に囲んだ中をタービン圧縮機から出た空気を循環させ、ケース・サイドケースの熱を取り出してタービン膨張機に入れて動力を取り出す。また排気ガスで出来た蒸気は潤滑シールに使った残りもタービン膨張機に入れる。
【発明の効果】
【0007】
炭酸ガスを出さないエンジンで熱効率も格段に良くなれば地球温暖化対策になるだけでなく、小型軽量化が可能なので活用範囲が拡大する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
ベーンエンジンの吸気排気が十分できる限度で最高回転になる運転状態。
【実施例0009】
なし
ベーンエンジンの潤滑は気体潤滑なのでケース・サイドケースにフインを付け、それをドーナツ形の覆いで囲み、エンジンの燃焼で高温になったケース・サイドケース・フィンを熱源とし、圧縮・膨張タービンの圧縮部から出た圧縮空気[A]をドーナツに入れてケース・サイドケースを高温冷却し、膨張した圧縮空気[B]を圧縮・膨張タービンの膨張部に導入し回転力を発生させて動力または電気の有効エネルギーを生むようにした装置。