(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174442
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】テレビ電話端末装置
(51)【国際特許分類】
H04M 1/26 20060101AFI20231130BHJP
H04N 7/14 20060101ALI20231130BHJP
【FI】
H04M1/26
H04N7/14 110
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2022131416
(22)【出願日】2022-08-20
(71)【出願人】
【識別番号】520105164
【氏名又は名称】山崎 明美
(72)【発明者】
【氏名】山崎 貴志
【テーマコード(参考)】
5C164
5K127
【Fターム(参考)】
5C164FA09
5C164GA05
5C164VA02S
5C164VA16P
5K127AA12
5K127AA31
5K127GB04
5K127GB74
(57)【要約】
【課題】相手方1者につき1つのボタンのみで呼び出し・応答・通信終了の操作ができるテレビ電話端末装置を提供する。
【解決手段】テレビ電話装置の端末装置であって、相手方を呼び出すボタンと、相手方からの呼び出しに応答するボタンと、通信を終了するボタンとが、相手方1者につき同一の1つの呼出応答終了ボタン3であり、前記呼出応答終了ボタン3は本装置正面から容易に確認できる位置にあり、前記呼出応答終了ボタン3以外の操作可能なボタン・スイッチ類は、設置しない、または、本装置正面から容易に確認できる位置にはない、ことを特徴とする、テレビ電話端末装置とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ電話装置の端末装置であって、相手方を呼び出すボタンと、相手方からの呼び出しに応答するボタンと、通信を終了するボタンとが、相手方1者につき同一の1つの呼出応答終了ボタン(3)であり、前記呼出応答終了ボタン(3)は本装置正面から容易に確認できる位置にあり、前記呼出応答終了ボタン(3)以外の操作可能なボタン・スイッチ類は、設置しない、または、本装置正面から容易に確認できる位置にはない、ことを特徴とする、テレビ電話端末装置とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、相手方1者につき1つのボタンのみで呼び出し・応答・通信終了の操作ができるテレビ電話端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
離れた場所にいる高齢者や身障者等とのコミュニケーションを取る方法として、テレビ電話があるが、機器操作に不慣れな高齢者や身障者等にとっては、取り扱いが難しくて使用することができないことがあるという問題がある。引用文献1には、容易に操作できるテレビ電話システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
離れた場所にいる高齢者や身障者等とのコミュニケーションを取る方法として、引用文献1には、容易に操作できるテレビ電話システムが開示されているが、相手方を呼び出すためには、テレビ電話端末のICカードリーダへのICカード読み取らせ動作が必要なものとなっている。
【0005】
本発明は、相手方1者につき1つのボタンのみで呼び出し・応答・通信終了の操作ができるテレビ電話端末装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
テレビ電話装置の端末装置であって、相手方を呼び出すボタンと、相手方からの呼び出しに応答するボタンと、通信を終了するボタンとが、相手方1者につき同一の1つの呼出応答終了ボタン3であり、前記呼出応答終了ボタン3は本装置正面から容易に確認できる位置にあり、前記呼出応答終了ボタン3以外の操作可能なボタン・スイッチ類は、設置しない、または、本装置正面から容易に確認できる位置にはない、ことを特徴とする、テレビ電話端末装置とする。
【発明の効果】
【0007】
本テレビ電話端末装置の呼出応答終了ボタン3のみの操作により、相手方を呼び出すことができ、相手方からの呼び出しへの応答をすることができ、通信中においては通信を終了することができるため、機器操作に不慣れな高齢者や身障者等であっても簡単に操作を行うことができる。
相手方からの呼び出しに無応答の場合には、相手方端末から強制的に通信状態とすることも可能なようにすることで、本テレビ電話端末装置は、高齢者や身障者等の見守り装置等として利用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
テレビ電話装置の端末装置であって、相手方を呼び出すボタンと、相手方からの呼び出しに応答するボタンと、通信を終了するボタンとが、相手方1者につき同一の1つの呼出応答終了ボタン3であり、前記呼出応答終了ボタン3は本装置正面から容易に確認できる位置にあり、前記呼出応答終了ボタン3以外の操作可能なボタン・スイッチ類は、設置しない、または、本装置正面から容易に確認できる位置にはない、ことを特徴とする、テレビ電話端末装置とする。
【0010】
図1に、本テレビ電話端末装置の実施例1を示す。実施例1では、テレビ電話の相手方が1者のみとして、モニタ1とカメラ2と1つの呼出応答終了ボタン3を備えたものとしている。設定・調節のためのボタン・スイッチ類は設置しておらず、各種設定・調節は相手方の端末として想定するパソコンやスマートフォンからの遠隔操作により行うものとしている。
実施例1では、呼出応答終了ボタン3は、ランプ付き押しボタンとしている。相手方からの呼び出しがないときに押すことで、ランプが点滅して相手方を呼び出し、相手方が応答したらランプが点灯となり、一定時間応答がなければランプが消灯して呼び出しを終える。相手方からの呼び出し時には、モニタ1に相手方の名前等の情報が表示されると同時にランプが点滅し、呼出応答終了ボタン3を押すことで応答することができ、通信中はランプが点灯する。通信中に呼出応答終了ボタン3を押すことで、ランプが消灯して通信を終了する。相手方の呼び出しに一時的に応答できない場合、呼出応答終了ボタン3を押した後すぐに再度呼出応答終了ボタン3を押すことで、通信確立前に相手方からの呼び出しを終了させることができるものとしており、相手方には自身の存在や無事を知らせたうえでの通信拒否の意思を示すことができる。
【0011】
図2に、本テレビ電話端末装置の実施例2を示す。実施例2では、テレビ電話の相手方が3者として、モニタ1とカメラ2と3個の呼出応答終了ボタン3を備えたものとしている。設定・調節のためのボタン・スイッチ類は設置しておらず、本装置側面に設置した、細いピンでしか押すことができないピン押しスイッチ4によりモニタ1をタッチパネル操作による設定画面モードに移行して、この設定画面モードから設定・調節を行うものとしている。また、実施例1と同様に、各種設定・調節は相手方の端末として想定するパソコンやスマートフォンからの遠隔操作により行うこともできるものとしている。
呼出応答終了ボタン3は、実施例1と同様にランプ付き押しボタンとしており、相手方が単独の場合には、呼出応答終了ボタン3の操作方法や点灯点滅消灯方法は実施例1と同様としている。実施例2では、相手方の設定が3名のため、相手方からの呼び出しが重複した場合、応答したい相手方に対応した呼出応答終了ボタン3を押すことで応答したい相手方に応答することができ、相手方との通信中に別の相手方からの呼び出しがあった場合には、前記別の相手方には他者との通信中である旨が通知され、本装置側では前記別の相手方に対応した呼出応答終了ボタン3を押すことで3者間通信とすることができ、相手方の者数に応じたモニタ画面の分割がされるものとしている。3者間通信とはしたくない場合には、実施例1で示したように、前記別の相手方に対応した呼出応答終了ボタン3を押した後すぐに再度前記別の相手方に対応した呼出応答終了ボタン3を押すことで、通信確立前に前記別の相手方からの呼び出しを終了させることができるものとしている。3者間通信中にさらに別の相手方を加えて4者間通信とすることもできるものとしている。
【0012】
タッチパネルへのタッチ操作は、ボタンを押した感触や反応した感覚が乏しく、高齢者等ではタッチパネルに反応しにくい場合もある、等の理由により、タッチパネル操作を苦手とする高齢者や身障者等も存在することから、呼出応答終了ボタン3は物理ボタンにすることが望ましい。
【0013】
本テレビ電話端末装置の相手方が1者の場合には、相手方の端末はパソコンやスマートフォンを想定しており。また、本テレビ電話端末装置の相手方が2者以上の場合には、相手方のうち少なくとも1者の端末はパソコンやスマートフォンを想定しているが、すべての相手方の端末を本テレビ電話端末装置とすることを排除するものではない。本テレビ電話端末装置における各種設定や音量・画面輝度等の調節は、相手方の端末からの遠隔操作により行うか、本テレビ電話端末装置の蓋等を開けなければ操作することができない場所に設定・調節機能を設置してそれにより行うか、本テレビ電話端末装置のアクセスしにくい部分にモニタ1をタッチパネル操作による設定画面モードに移行するスイッチを設置してこの設定画面モードにより行う、等の方法を想定している。
【0014】
カメラ2を魚眼レンズカメラ等の広角カメラとすることで、前記見守り装置等として利用する場合に、相手方は広範囲の様子を把握することができる。この場合でも、通常の通信時には画像処理等により画角や画像の歪みを補正すること等により、通常の通信時には違和感のない通信を行うことができる。
【0015】
図1~2に示した実施例1~2は、本発明の実施例に過ぎず、全体形状、モニタ1・カメラ2・呼出応答終了ボタン3の形状・構造・大きさ・配置位置・個数、呼出応答終了ボタン3の操作方法・点灯点滅消灯方法、各種設定・調節方法、等を限定するものではない。また、テレビ電話端末装置として当然必要な機器・機能、例えば、通信機器・通信機能・マイク・スピーカ・電源機器、等については図面や明細書には記載していないものであっても、記載していないことをもって不要であるということではない。
【符号の説明】
【0016】
1 モニタ
2 カメラ
3 呼出応答終了ボタン
4 ピン押しスイッチ
【手続補正書】
【提出日】2022-12-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ電話装置の端末装置であって、相手方を呼び出すボタンと、相手方からの呼び出しに応答するボタンと、通信を終了するボタンとが、相手方1者につき同一の1つの呼出応答終了ボタン(3)であり、前記呼出応答終了ボタン(3)は本装置正面から容易に確認できる位置にあり、前記呼出応答終了ボタン(3)以外の設定・調節のためのボタン・スイッチ類を本装置正面から容易に確認できない位置に配置する、または、モニタ(1)をタッチパネル操作により設定・調節を行う設定画面モードに移行するボタン・スイッチ類を本装置正面から容易に確認できない位置に配置する、ことを特徴とする、テレビ電話端末装置とする。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ電話装置の端末装置であって、相手方を呼び出すボタンと、相手方からの呼び出しに応答するボタンと、通信を終了するボタンとが、相手方1者につき同一の1つの呼出応答終了ボタン(3)であり、前記呼出応答終了ボタン(3)は本装置正面から容易に確認できる位置にあり、前記呼出応答終了ボタン(3)以外の設定・調節のためのすべてのボタン・スイッチ類を本装置正面から容易に確認できない位置に配置する、または、モニタ(1)をタッチパネル操作により設定・調節を行う設定画面モードに移行するボタン・スイッチ類を本装置正面から容易に確認できない位置に配置する、ことを特徴とする、テレビ電話端末装置。