(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174470
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】プログラム、コンピュータ、情報処理システムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/10 20120101AFI20231130BHJP
【FI】
G06Q20/10 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022194898
(22)【出願日】2022-12-06
(62)【分割の表示】P 2022085040の分割
【原出願日】2022-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】514035947
【氏名又は名称】株式会社TOKIUM
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(72)【発明者】
【氏名】黒▲崎▼ 賢一
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA36
(57)【要約】
【課題】請求書の処理の代行先であるクライアント企業の端末を操作する人にとっての利便性を向上させることができるプログラム、コンピュータ、情報処理システムおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】コンピュータ(管理サーバ10)を取引先リスト生成手段12と、識別情報付与手段14と、送付先情報生成手段16と、送付先通知手段18として機能させるプログラムであって、識別情報付与手段14は、作成された取引先企業のリストに基づいて、少なくともクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち何れか一つに対して識別情報を付与し、送付先情報生成手段16は、識別情報付与手段14により付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を含む送付先情報を生成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを取引先リスト生成手段と、識別情報付与手段と、送付先情報生成手段として機能させるプログラムであって、
前記取引先リスト生成手段は、クライアント企業に請求書を発行する取引先企業のリストをオペレータ端末により作成させ、
前記識別情報付与手段は、作成された取引先企業のリストに基づいて、少なくともクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち何れか一つに対して識別情報を付与し、
前記送付先情報生成手段は、前記識別情報付与手段により付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を含む送付先情報を生成する、プログラム。
【請求項2】
前記送付先情報生成手段は、請求書の送付先の住所について、当該請求書が送付されるべき住所に、付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を追記することにより送付先情報を生成する、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記送付先情報生成手段は、請求書のデータの送信先のメールアドレスについて、当該請求書が送付されるべきメールアドレスに、付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を追記することにより送付先情報を生成する、請求項1記載のプログラム。
【請求項4】
前記送付先情報生成手段は、請求書のデータがアップロードされるウェブサイトのURLについて、当該請求書がアップロードされるべきウェブサイトのURLに、付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を追記することにより送付先情報を生成する、請求項1記載のプログラム。
【請求項5】
前記識別情報付与手段は、作成された取引先企業のリストに基づいて、取引先企業、取引先企業の部署および取引先企業の担当者のうち少なくとも何れか一つに対して識別情報を更に付与し、
前記送付先情報生成手段は、前記送付先情報を生成する際に、前記識別情報付与手段により付与された取引先企業、取引先企業の部署および取引先企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を更に含むようにする、請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
前記コンピュータを更に送付先通知手段として機能させ、
前記送付先通知手段は、前記送付先情報生成手段により生成された請求書の送付先情報を取引先企業の端末または印刷会社の端末に送信する、あるいは、前記送付先情報生成手段により生成された請求書の送付先情報を印刷機により印刷させる、請求項1乃至5のいずれか一項にプログラム。
【請求項7】
プログラムを実行することにより取引先リスト生成手段と、識別情報付与手段と、送付先情報生成手段として機能するコンピュータであって、
前記取引先リスト生成手段は、クライアント企業に請求書を発行する取引先企業のリストをオペレータ端末により作成させ、
前記識別情報付与手段は、作成された取引先企業のリストに基づいて、少なくともクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち何れか一つに対して識別情報を付与し、
前記送付先情報生成手段は、前記識別情報付与手段により付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を含む送付先情報を生成する、コンピュータ。
【請求項8】
前記プログラムを実行することにより更に送付先通知手段として機能し、
前記送付先通知手段は、前記送付先情報生成手段により生成された請求書の送付先情報を取引先企業または印刷会社の端末に送信する、あるいは、前記送付先情報生成手段により生成された請求書の送付先情報を印刷機により印刷させる、請求項7記載のコンピュータ。
【請求項9】
管理サーバと、
オペレータ端末とを備え、
前記管理サーバは、プログラムを実行することにより取引先リスト生成手段と、識別情報付与手段と、送付先情報生成手段として機能し、
前記取引先リスト生成手段は、クライアント企業に請求書を発行する取引先企業のリストをオペレータ端末により作成させ、
前記識別情報付与手段は、作成された取引先企業のリストに基づいて、少なくともクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち何れか一つに対して識別情報を付与し、
前記送付先情報生成手段は、前記識別情報付与手段により付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を含む送付先情報を生成する、情報処理システム。
【請求項10】
前記管理サーバは、前記プログラムを実行することにより更に送付先通知手段として機能し、
前記送付先通知手段は、前記送付先情報生成手段により生成された請求書の送付先情報を取引先企業または印刷会社の端末に送信する、あるいは、前記送付先情報生成手段により生成された請求書の送付先情報を印刷機により印刷させる、請求項9記載の情報処理システム。
【請求項11】
管理サーバと、オペレータ端末とを備えた情報処理システムにより実行される情報処理方法であって、
前記管理サーバが、クライアント企業に請求書を発行する取引先企業のリストをオペレータ端末により作成させる工程と、
前記管理サーバが、作成された取引先企業のリストに基づいて、少なくともクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち何れか一つに対して識別情報を付与する工程と、
前記管理サーバが、前記識別情報付与手段により付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を含む送付先情報を生成する工程と、
を備えた、情報処理方法。
【請求項12】
生成された請求書の送付先情報を取引先企業または印刷会社の端末に送信する、あるいは、生成された請求書の送付先情報を印刷機により印刷させる工程を更に備えた、請求項11記載の情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、コンピュータ、情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、請求書のデータを処理する処理システムとして様々なものが知られている。例えば、特許文献1には、請求書の処理効率を向上させることができるデータ処理装置、データ処理方法およびプログラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クライアント企業の取引先から当該クライアント企業に送付される請求書の処理の代行サービスを行うにあたり、クライアント企業のどの部署やどの担当者に送付された請求書であるかが分かるとクライアント企業の端末を操作する人にとって便利であるがこのようなシステムは従来はなかった。
【0005】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、請求書の処理の代行先であるクライアント企業の端末を操作する人にとっての利便性を向上させることができるプログラム、コンピュータ、情報処理システムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のプログラムは、
コンピュータを取引先リスト生成手段と、識別情報付与手段と、送付先情報生成手段として機能させるプログラムであって、
前記取引先リスト生成手段は、クライアント企業に請求書を発行する取引先企業のリストをオペレータ端末により作成させ、
前記識別情報付与手段は、作成された取引先企業のリストに基づいて、少なくともクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち何れか一つに対して識別情報を付与し、
前記送付先情報生成手段は、前記識別情報付与手段により付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を含む送付先情報を生成することを特徴とする。
【0007】
本発明のプログラムにおいては、
前記送付先情報生成手段は、請求書の送付先の住所について、当該請求書が送付されるべき住所に、付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を追記することにより送付先情報を生成してもよい。
【0008】
本発明のプログラムにおいては、
前記送付先情報生成手段は、請求書のデータの送信先のメールアドレスについて、当該請求書が送付されるべきメールアドレスに、付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を追記することにより送付先情報を生成してもよい。
【0009】
本発明のプログラムにおいては、
前記送付先情報生成手段は、請求書のデータがアップロードされるウェブサイトのURLについて、当該請求書がアップロードされるべきウェブサイトのURLに、付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を追記することにより送付先情報を生成してもよい。
【0010】
本発明のプログラムにおいては、
前記識別情報付与手段は、作成された取引先企業のリストに基づいて、取引先企業、取引先企業の部署および取引先企業の担当者のうち少なくとも何れか一つに対して識別情報を更に付与し、
前記送付先情報生成手段は、前記送付先情報を生成する際に、前記識別情報付与手段により付与された取引先企業、取引先企業の部署および取引先企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を更に含むようにしてもよい。
【0011】
本発明のプログラムは、
前記コンピュータを更に送付先通知手段として機能させ、
前記送付先通知手段は、前記送付先情報生成手段により生成された請求書の送付先情報を取引先企業の端末または印刷会社の端末に送信する、あるいは、前記送付先情報生成手段により生成された請求書の送付先情報を印刷機により印刷させてもよい。
【0012】
本発明のコンピュータは、
プログラムを実行することにより取引先リスト生成手段と、識別情報付与手段と、送付先情報生成手段として機能するコンピュータであって、
前記取引先リスト生成手段は、クライアント企業に請求書を発行する取引先企業のリストをオペレータ端末により作成させ、
前記識別情報付与手段は、作成された取引先企業のリストに基づいて、少なくともクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち何れか一つに対して識別情報を付与し、
前記送付先情報生成手段は、前記識別情報付与手段により付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を含む送付先情報を生成することを特徴とする。
【0013】
本発明のコンピュータは、
前記プログラムを実行することにより更に送付先通知手段として機能し、
前記送付先通知手段は、前記送付先情報生成手段により生成された請求書の送付先情報を取引先企業または印刷会社の端末に送信する、あるいは、前記送付先情報生成手段により生成された請求書の送付先情報を印刷機により印刷させてもよい。
【0014】
本発明の情報処理システムは、
管理サーバと、
オペレータ端末とを備え、
前記管理サーバは、プログラムを実行することにより取引先リスト生成手段と、識別情報付与手段と、送付先情報生成手段として機能し、
前記取引先リスト生成手段は、クライアント企業に請求書を発行する取引先企業のリストをオペレータ端末により作成させ、
前記識別情報付与手段は、作成された取引先企業のリストに基づいて、少なくともクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち何れか一つに対して識別情報を付与し、
前記送付先情報生成手段は、前記識別情報付与手段により付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を含む送付先情報を生成することを特徴とする。
【0015】
本発明の情報処理システムにおいては、
前記管理サーバは、前記プログラムを実行することにより更に送付先通知手段として機能し、
前記送付先通知手段は、前記送付先情報生成手段により生成された請求書の送付先情報を取引先企業または印刷会社の端末に送信する、あるいは、前記送付先情報生成手段により生成された請求書の送付先情報を印刷機により印刷させてもよい。
【0016】
本発明の情報処理方法は、
管理サーバと、オペレータ端末とを備えた情報処理システムにより実行される情報処理方法であって、
前記管理サーバが、クライアント企業に請求書を発行する取引先企業のリストをオペレータ端末により作成させる工程と、
前記管理サーバが、作成された取引先企業のリストに基づいて、少なくともクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち何れか一つに対して識別情報を付与する工程と、
前記管理サーバが、前記識別情報付与手段により付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を含む送付先情報を生成する工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明の情報処理方法は、
生成された請求書の送付先情報を取引先企業または印刷会社の端末に送信する、あるいは、生成された請求書の送付先情報を印刷機により印刷させる工程を更に備えてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明のプログラム、コンピュータ、情報処理システムおよび情報処理方法によれば、請求書の処理の代行先であるクライアント企業の端末を操作する人にとっての利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施の形態による情報処理システムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】
図1に示す情報処理システムにおいて請求書の処理の代行サービスを開始する際の各構成要素間での情報の流れを示すチャートである。
【
図3】
図1に示す情報処理システムにおいて取引先リストを作成するときの動作を示すフローチャートである。
【
図4】
図1に示す情報処理システムにおいて取引先端末に請求書の送付先に関する情報を送信するときの動作を示すフローチャートである。
【
図5】
図1に示す情報処理システムにおいて請求書の処理の代行処理を行う際の各構成要素間での情報の流れを示すチャートである。
【
図6】
図1に示す情報処理システムにおいて請求書の処理の代行処理が行われるときの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至
図6は、本実施の形態に係る情報処理システム1を示す図である。
【0021】
本実施の形態による情報処理システム1は、管理サーバ10と、オペレータ端末20と、取引先端末30と、クライアント端末40と、クラウドサービス50とを備えている。本実施の形態による情報処理システム1は、取引先端末30が設置されている取引先企業から、クライアント端末40が設置されているクライアント企業に送付されるべき請求書の処理の代行サービスに関するものである。すなわち、本実施の形態による情報処理システム1によって、取引先企業がクライアント企業に対して行った役務について当該取引先企業が請求書を発行する際に、従来では請求書が取引先企業からクライアント企業に送付されて当該クライアント企業にて請求書の処理(具体的には、請求書データの入力や請求書一覧の作成等)を行うところ、本実施の形態では管理サーバ10の管理を行う管理会社が代行して請求書の処理を行うようになる。管理サーバ10は、インターネット回線を通じて利用できるサーバであり、インターネットでアクセスできる物理サーバ内に仮想的な専用サーバを構築した状態で提供される。管理サーバ10には、インターネット回線等のネットワークを介してオペレータ端末20、取引先端末30、クライアント端末40およびクラウドサービス50にそれぞれ通信可能に接続されている。また、クラウドサービス50は、インターネット回線を通じて利用できるものであり、取引先の従業員が取引先端末30を用いてクラウドサービス50に請求書のデータをアップロードすることができるようになっている。このような情報処理システム1の各構成要素について以下に説明する。
【0022】
オペレータ端末20は、管理サーバ10の管理を行う管理会社のオフィス等に設置されているパーソナルコンピュータ等を含み、この管理会社の社員であるオペレータがオペレータ端末20を操作することにより管理サーバ10に対して情報の送受信を行うようになっている。具体的には、オペレータがオペレータ端末20を操作することにより請求書の請求日、明細、金額、支払期限日等の情報を入力することができるようになっている。
【0023】
取引先端末30は、クライアント企業に対して請求書を発行すべきクライアント企業の取引先の企業に設置されているパーソナルコンピュータ等を含み、この取引先企業の社員が操作するようになっている。
【0024】
クライアント端末40は、従来であれば取引先企業から請求書が送付されるクライアント企業に設置されているパーソナルコンピュータ等を含み、このクライアント企業の社員が操作するようになっている。
【0025】
クラウドサービス50は、管理サーバ10の管理を行う管理会社が管理するものであり、例えばインターネット空間にウェブサイトを構築して当該ウェブサイトに請求書のデータ(具体的には、請求書の画像)をアップロード可能とするものである。このようにして、取引先企業の経理担当者は取引先端末30により、発行した請求書のデータを、クラウドサービス50により構築されたウェブサイトにアップロードすることができるようになっている。ウェブサイトにアップロードされた請求書のデータはクラウドサービス50から管理サーバ10に送信される。なお、このようなクラウドサービス50のウェブサイトは、後述するようにクライアント企業の部署または担当者毎に生成することもできる。
【0026】
管理サーバ10は、所定のプログラムを実行することにより取引先リスト生成手段12、識別情報付与手段14、送付先情報生成手段16および送付先通知手段18として機能する。取引先リスト生成手段12は、クライアント企業に請求書を発行する取引先企業のリストをオペレータ端末20により作成させる。取引先企業のリストには、取引先企業の会社名、部署名、担当者名、口座情報、電話番号、クライアント企業の会社名、部署名、担当者名等の情報が含まれる。識別情報付与手段14は、クライアント企業の部署毎またはクライアント企業の担当者毎にそれぞれ識別情報を付与する。送付先情報生成手段16は、請求書の送付先としての住所やメールアドレスに、クライアント企業の部署または担当者の識別情報を追加することにより請求書の送付先情報を生成する。送付先通知手段18は、送付先情報生成手段16により生成された請求書の送付先情報を取引先企業の取引先端末30に送付する。これらの取引先リスト生成手段12、識別情報付与手段14、送付先情報生成手段16および送付先通知手段18の機能の詳細については後述する。
【0027】
管理サーバ10により実行される所定のプログラムは、管理サーバ10のメモリに記憶されている。なお、所定のプログラムは、外部装置から管理サーバ10に都度送信されることにより当該管理サーバ10によって実行されるようになっていてもよい。
【0028】
次に、本実施の形態の情報処理システム1による処理の流れについて
図2乃至
図6に示すチャート等を用いて説明する。
【0029】
まず、本実施の形態の情報処理システム1において請求書の処理の代行サービスを開始する際の動作について
図2乃至
図4を用いて説明する。
図2は、請求書の処理の代行サービスを開始する際の各構成要素間での情報の流れを示すチャートであり、
図3は、取引先リストを作成するときの動作を示すフローチャートであり、
図4は、取引先端末30に請求書の送付先に関する情報を送信するときの動作を示すフローチャートである。
【0030】
まず、管理サーバ10の取引先リスト生成手段12は、クライアント企業に請求書を発行する取引先企業のリストをオペレータ端末20により作成させる。具体的には、管理サーバ10の管理を行う管理会社の社員は、クライアント企業の経理担当者等に対して、今まで取引先企業からクライアント企業に送付された過去の請求書の送付を依頼する。クライアント企業から管理会社に過去の請求書が送付されると、過去の請求書をスキャンして画像を読み取る。読み取られた過去の請求書の画像はオペレータ端末20のモニタに表示される。管理会社の社員であるオペレータは、オペレータ端末20を操作することにより、当該オペレータ端末20のモニタに表示される過去の請求書の画像を見ながら取引先情報を入力する(ステップSt11)。具体的には、管理サーバ10の取引先リスト生成手段12は、オペレータ端末20からログイン情報を受け付けると、オペレータ端末20のモニタに取引先情報の入力画面を表示させる。このことにより、オペレータはオペレータ端末20により取引先情報を入力することができるようになる。また、オペレータ端末20からログイン情報を受け付けると、オペレータ端末20のモニタに取引先情報のスプレッドシートが表示され、オペレータはこのスプレッドシートに取引先情報を入力するようになっていてもよい。オペレータによってオペレータ端末20により入力される取引先情報には、取引先企業の会社名、部署名、担当者名、口座情報、電話番号、クライアント企業の会社名、部署名、担当者名等が含まれる。オペレータによってオペレータ端末20により入力された取引先情報は管理サーバ10に送信される。
【0031】
取引先リスト生成手段12は、オペレータ端末20から管理サーバ10に送信された取引先情報に基づいて取引先リストを生成し、生成された取引先リストをクライアント企業のクライアント端末40に送信する(ステップSt12)。クライアント企業の経理担当者は、管理サーバ10からクライアント端末40に送信され当該クライアント端末40のモニタに表示される取引先リストを確認し、取引先リストの情報に誤りがないかをチェックする。取引先リストの情報に誤りがある場合は、クライアント企業の経理担当者は取引先リストの修正を行う。そして、管理サーバ10からオペレータ端末20に送信された取引先リストの情報に元々誤りがなかったり、取引先リストの修正が行われることにより取引先リストの情報に誤りがなくなった場合は、クライアント企業の経理担当者はクライアント端末40に承認の指令を入力する。なお、クライアント企業の経理担当者による取引先リストの確認は、メールでの確認や取引先情報のスプレッドシート上での確認を含む。このことにより、クライアント端末40から管理サーバ10に承認情報が送信される(ステップSt13)。また、クライアント企業の経理担当者はクライアント端末40に取引先企業の経理担当者のメールアドレスである取引先メールアドレス、取引先企業の住所および電話番号等の情報を入力する。このことにより、クライアント端末40から管理サーバ10に取引先メールアドレス、取引先企業の住所および電話番号等の情報が送信される(ステップSt13)。
【0032】
なお、取引先リストの作成は、管理会社の社員であるオペレータによってオペレータ端末20により行われるのではなく、クライアント企業の経理担当者によってクライアント端末40により行われてもよい。この場合は、クライアント企業の経理担当者によってクライアント端末40により作成された取引先リストがクライアント端末40から管理サーバ10に送信される。
【0033】
次に、識別情報付与手段14は、クライアント企業の部署毎またはクライアント企業の担当者毎にそれぞれ識別情報を付与する(ステップSt21)。以下の説明では、クライアント企業の部署毎またはクライアント企業の担当者毎の識別情報として例えばaa、bb、cc、dd等の文字が付与される場合について説明する。
【0034】
その後、送付先情報生成手段16は、クライアント端末40から承認情報が送信された取引先リストについて、請求書の送付先としての住所(具体的には、管理サーバ10の管理会社の住所)やメールアドレス、クラウドサービス50のウェブサイトのURLに、クライアント企業の部署またはクライアント企業の担当者の識別情報を追加することにより送付先情報を生成する(ステップSt22)。例えば、クライアント企業の部署またはクライアント企業の担当者の識別情報がaaであるときに、請求書の送付先としての住所が「東京都中央区日本橋1-1-1 〇〇ビル5階 △△△△株式会社」である場合は、送付先情報生成手段16は「東京都中央区日本橋1-1-1〇〇ビル5階 △△△△株式会社 aa」という送付先住所情報を作成する。また、例えば、クライアント企業の部署またはクライアント企業の担当者の識別情報がaaであるときに、請求書のデータが添付されるメールの送信先としてのメールアドレスが例えばsoufusaki@kanri.co.jpである場合は、送付先情報生成手段16はsoufusaki+aa@kanri.co.jpというメールアドレス情報を作成する。また、例えば、クライアント企業の部署またはクライアント企業の担当者の識別情報がaaであるときに、請求書のアップロード先としてのクラウドサービス50のウェブサイトのURLが例えばhttps://www.soufusaki.co.jpである場合は、送付先情報生成手段16はhttps://www.soufusaki.co.jp/aaというURL情報を作成する。そして、送付先通知手段18は、送付先情報生成手段16により生成された請求書の送付先に関する情報を取引先端末30に送信し、当該取引先端末30のモニタに表示させる(ステップSt23)。このことにより、取引先企業の担当者は、取引先端末30を操作することにより、紙の請求書の今後の送付先や請求書のデータが添付されたメールの送信先、請求書のデータのアップロード先を認識することができるようになる。
【0035】
なお、送付先通知手段18は、送付先情報生成手段16により生成された請求書の送付先に関する情報を取引先端末30に送信する代わりに印刷会社の端末に送信し、印刷会社により請求書の送付先に関する案内状を作成させてもよい。この際に、案内状の宛名として、クライアント端末40から管理サーバ10に送信された取引先の住所の情報が用いられる。このことにより、管理サーバ10の管理を行う管理会社の社員は、印刷会社により作成された案内状を取引先企業に送付することができるようになる。また、更に他の態様として、送付先通知手段18は、管理サーバ10の管理を行う管理会社の印刷機に、送付先情報生成手段16により生成された請求書の送付先情報を例えば葉書等に印刷させて案内状を作成するようにしてもよい。この際に、案内状の宛名として、クライアント端末40から管理サーバ10に送信された取引先の住所の情報が用いられる。このことにより、管理サーバ10の管理を行う管理会社の社員は、社内の印刷機により作成された案内状を取引先企業に送付することができるようになる。なお、識別情報の付与方法や取引先企業への請求書の送付先の通知方法は、上述したものに限定されることはない。
【0036】
次に、本実施の形態の情報処理システム1において請求書の処理を行う際の処理の流れについて
図5および
図6を用いて説明する。
図5は、情報処理システム1において請求書の処理の代行処理を行う際の各構成要素間での情報の流れを示すチャートであり、
図6は、情報処理システム1において請求書の処理の代行処理が行われるときの動作を示すフローチャートである。
【0037】
取引先企業の経理担当者は、管理サーバ10の管理会社に紙の請求書を送付するか、取引先端末30によって管理サーバ10のメールアドレスに請求書のデータ(具体的には、請求書の画像)が添付されたメールを送信するか、取引先端末30によってクラウドサービス50のウェブサイトに請求書のデータをアップロードする。この際に、取引先企業の経理担当者が管理サーバ10の管理会社に紙の請求書を送付する場合は、送付先通知手段18により取引先端末30に通知された、送付先情報生成手段16により生成された請求書の送付先の住所に紙の請求書を送付する。また、取引先企業の経理担当者が取引先端末30によって管理サーバ10のメールアドレスに請求書のデータが添付されたメールを送信する場合は、送付先通知手段18により取引先端末30に通知された、送付先情報生成手段16により生成された請求書の送付先のメールアドレスに請求書のデータが添付されたメールを送信する。また、取引先企業の経理担当者が取引先端末30によってクラウドサービス50のウェブサイトに請求書のデータをアップロードする場合は、送付先通知手段18により取引先端末30に通知された、送付先情報生成手段16により生成された請求書の送付先のURLに係るウェブサイトにアクセスして請求書のデータに関する情報をアップロードする。
【0038】
次に、管理サーバ10の管理会社の社員であるオペレータはオペレータ端末20により請求書の情報の入力を行う。具体的には、紙の請求書については、オペレータはこの紙の請求書を見ながらオペレータ端末20により請求書の情報として請求日、明細、金額、支払期限日の情報を入力する。オペレータ端末20により入力された請求書の情報は管理サーバ10に送信される。また、オペレータによってオペレータ端末20により請求書の情報が入力される前に、請求書の画像がスキャナにより読み取られ、この請求書の画像が管理サーバ10に送信される。ここで、オペレータは、紙の請求書を見ながらオペレータ端末20により請求書の情報を入力する代わりに、スキャナによって読み取られた請求書の画像が管理サーバ10からオペレータ端末20に送信されることにより当該オペレータ端末20に請求書の画像が表示され、オペレータはオペレータ端末20に表示される請求書の画像を見ながら請求書の情報を入力してもよい。また、請求書の送付先としての住所(具体的には、管理サーバ10の管理会社の住所)に、クライアント企業の部署またはクライアント企業の担当者の識別情報が追加されているため、取引先企業から管理サーバ10の管理会社に請求書が郵送されたときに、管理会社にて請求書をクライアント企業の部署またはクライアント企業の担当者の識別情報毎に仕分けることができる。そして、オペレータによってオペレータ端末20により請求書の情報が入力される際に、オペレータはオペレータ端末20によりクライアント企業の部署またはクライアント企業の担当者の識別情報も入力する。オペレータ端末20に入力されたクライアント企業の部署またはクライアント企業の担当者の識別情報は管理サーバ10に送信される。このようにして、管理サーバ10は、取引先企業から送付された紙の請求書に基づいてオペレータ端末20により入力された請求書の情報として請求日、明細、金額、支払期限日、クライアント企業の部署またはクライアント企業の担当者の識別情報を受け付ける(ステップSt31)。
【0039】
また、取引先端末30によって管理サーバ10のメールアドレスに請求書のデータ(具体的には、請求書の画像)が添付されたメールが送信された場合は、管理サーバ10からオペレータ端末20に請求書のデータが送信され、オペレータ端末20に表示される。オペレータは、管理サーバ10からオペレータ端末20に送信され、当該オペレータ端末20に表示された請求書の画像を見ながら当該オペレータ端末20により請求書の情報として請求日、明細、金額、支払期限日の情報を入力する。オペレータ端末20により入力された請求書の情報は管理サーバ10に送信される。また、請求書の送付先としてのメールアドレスに、クライアント企業の部署またはクライアント企業の担当者の識別情報が追加されているため、管理サーバ10は、請求書のデータが添付されたメールが送信されたメールアドレスに基づいて、当該請求書についてのクライアント企業の部署またはクライアント企業の担当者の識別情報を検出することができる。このようにして、管理サーバ10は、取引先端末30から送信された請求書の画像に基づいてオペレータ端末20により入力された請求書の情報として請求日、明細、金額、支払期限日の情報を受け付ける(ステップSt32)。
【0040】
また、取引先端末30によってクラウドサービス50のウェブサイトに請求書のデータ(具体的には、請求書の画像)がアップロードされた場合は、クラウドサービス50から管理サーバ10に請求書のデータが送信された後にこの管理サーバ10からオペレータ端末20に請求書のデータが送信され、当該オペレータ端末20に表示される。また、請求書のデータがアップロードされたウェブサイトのURLの情報もクラウドサービス50から管理サーバ10に送信された後にこの管理サーバ10からオペレータ端末20に送信される。オペレータは、管理サーバ10からオペレータ端末20に送信され、当該オペレータ端末20に表示された請求書の画像を見ながら当該オペレータ端末20により請求書の情報として請求日、明細、金額、支払期限日の情報を入力する。オペレータ端末20により入力された請求書の情報は管理サーバ10に送信される。また、請求書のデータがアップロードされたウェブサイトのURLに、クライアント企業の部署またはクライアント企業の担当者の識別情報が追加されているため、管理サーバ10は、請求書のデータがアップロードされたウェブサイトのURLに基づいて、当該請求書についてのクライアント企業の部署またはクライアント企業の担当者を検出することができる。このようにして、管理サーバ10は、取引先端末30から送信された請求書の画像に基づいてオペレータ端末20により入力された請求書の情報として請求日、明細、金額、支払期限日の情報を受け付ける(ステップSt32)。
【0041】
そして、管理サーバ10から、クライアント企業の部署に対応するクライアント端末40に、請求書の画像およびこの請求書についてのオペレータ端末20による入力情報(具体的には、請求日、明細、金額、支払期限日の情報)が送信される(ステップSt33)。このことにより、クライアント企業の経理担当者は、クライアント端末40に表示される請求書の画像および入力情報に基づいて、取引先企業への請求金額の支払い処理(例えば、銀行振込処理)を行うことができるようになる。
【0042】
以上のような構成からなる本実施の形態の情報処理システム1、管理サーバ10、プログラムおよび情報処理方法によれば、プログラムを実行することにより管理サーバ10(コンピュータ)は取引先リスト生成手段12と、識別情報付与手段14と、送付先情報生成手段16と、送付先通知手段18として機能し、取引先リスト生成手段12は、クライアント企業に請求書を発行する取引先企業のリストをオペレータ端末20により作成させ、識別情報付与手段14は、作成された取引先企業のリストに基づいて、クライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つに対して識別情報を付与する。また、送付先情報生成手段16は、識別情報付与手段14により付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を含む送付先情報を生成する。このことにより、クライアント企業のどの部署やどの担当者に送付された請求書であるかがクライアント企業のクライアント端末40を操作する人にとって分かるようになるので、請求書の処理の代行先であるクライアント企業の端末を操作する人にとっての利便性を向上させることができる。
【0043】
また、本実施の形態の情報処理システム1、管理サーバ10、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、送付先情報生成手段16は、請求書の送付先の住所について当該請求書が送付されるべき住所に、付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を追記することにより送付先情報を生成する。この場合は、管理サーバ10の管理会社に郵送で送付された請求書について、当該請求書が入っている封筒の宛名の住所に含まれるクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報に基づいて請求書をクライアント企業の部署毎または担当者毎に仕分けることができるようになるため、請求書の仕分けにかかる負担を軽減することができる。
【0044】
また、本実施の形態の情報処理システム1、管理サーバ10、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、送付先情報生成手段16は、請求書のデータの送信先のメールアドレスについて当該請求書が送付されるべきメールアドレスに、付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を追記することにより送付先情報を生成する。この場合は、取引先企業の取引先端末30から管理サーバ10に送信される、請求書のデータが添付されたメールについて、このメールの送信先のメールアドレスに含まれるクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報に基づいて請求書のデータをクライアント企業の部署毎または担当者毎に自動的に仕分けることができるようになるため、請求書の仕分けにかかる負担を軽減することができる。
【0045】
また、本実施の形態の情報処理システム1、管理サーバ10、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、送付先情報生成手段16は、請求書のデータがアップロードされるウェブサイトのURLについて当該請求書が送付されるべきURLに、付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を追記することにより送付先情報を生成する。この場合は、取引先企業の取引先端末30によりクラウドサービス50のウェブサイトにアップロードされる請求書のデータについて、このウェブサイトのURLに含まれるクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報に基づいて請求書のデータをクライアント企業の部署毎または担当者毎に自動的に仕分けることができるようになるため、請求書の仕分けにかかる負担を軽減することができる。
【0046】
また、本実施の形態の情報処理システム1、管理サーバ10、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、送付先通知手段18は、送付先情報生成手段16により生成された請求書の送付先情報を取引先企業の取引先端末30または印刷会社の端末に送信する、あるいは、送付先情報生成手段16により生成された請求書の送付先情報を印刷機により印刷させる。このことにより、取引先企業の担当者は、紙の請求書の今後の送付先や請求書のデータが添付されたメールの送信先、請求書のデータのアップロード先を認識することができるようになる。
【0047】
なお、本実施の形態による情報処理システム1や情報処理方法等は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0048】
例えば、上記の説明では、識別情報付与手段14は、取引先リスト生成手段12により作成された取引先企業のリストに基づいて、少なくともクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち何れか一つに対して識別情報を付与し、送付先情報生成手段16は、識別情報付与手段14により付与されたクライアント企業の部署およびクライアント企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を含む送付先情報を生成しているが、本実施の形態はこのような態様に限定されることはない。本実施の形態の他の態様として、識別情報付与手段14は、取引先リスト生成手段12により作成された取引先企業のリストに基づいて、取引先企業、取引先企業の部署および取引先企業の担当者のうち少なくとも何れか一つに対して識別情報を更に付与し、送付先情報生成手段16は、送付先情報を生成する際に、識別情報付与手段14により付与された取引先企業、取引先企業の部署および取引先企業の担当者のうち少なくとも何れか一つの識別情報を更に含むようにしてもよい。この場合は、請求書の送付元の取引先企業がどの企業であるか、あるいは取引先企業の部署または取引先企業の担当者がどこであるかがクライアント企業のクライアント端末40を操作する人にとって分かるようになるので、請求書の処理の代行先であるクライアント企業の端末を操作する人にとっての利便性を更に向上させることができる。
【0049】
また、取引先企業が発行した請求書の送付先として、送付先情報生成手段16はFAX番号を生成してもよい。送付先情報生成手段16により生成されたFAX番号が送付先通知手段18により取引先企業の取引先端末30に送信されたり、当該FAX番号が送付先通知手段18により印刷会社の端末に送信されて当該印刷会社でこのFAX番号を含む案内状が作成されたり、当該FAX番号が送付先通知手段18によって印刷機により案内状に印刷されたりすることにより、取引先企業の担当者は、紙の請求書をFAXで送付する際のFAX番号を認識することができるようになる。また、この際に、送付先情報生成手段16は、送付先情報としてFAX番号を生成する際に、クライアント企業の部署やクライアント企業の担当者の識別情報毎に異なるFAX番号を生成する。この場合も、クライアント企業のどの部署やどの担当者に送付された請求書であるかがクライアント企業のクライアント端末40を操作する人にとって分かるようになるので、請求書の処理の代行先であるクライアント企業の端末を操作する人にとっての利便性を向上させることができる。
【0050】
また、本実施の形態に係る情報処理システム1のコンピュータは管理サーバ10に限定されることはない。本実施の形態に係る情報処理システム1のコンピュータとして、インターネットでアクセスできる物理サーバ内に構築される仮想的な専用サーバではなく、有体物としてのコンピュータが用いられてもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 情報処理システム
10 管理サーバ
12 取引先リスト生成手段
14 識別情報付与手段
16 送付先情報生成手段
18 送付先通知手段
20 オペレータ端末
30 取引先端末
40 クライアント端末
50 クラウドサービス