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特開2023-174489ブラウザベースのカスタマイズされたゲームベースのマルチモーダル学習及び評価フレームワークを提供するための方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174489
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】ブラウザベースのカスタマイズされたゲームベースのマルチモーダル学習及び評価フレームワークを提供するための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G09B 19/00 20060101AFI20231130BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20231130BHJP
   A63F 13/60 20140101ALI20231130BHJP
   A63F 13/85 20140101ALI20231130BHJP
【FI】
G09B19/00 Z
G06Q50/20
A63F13/60
A63F13/85
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023003685
(22)【出願日】2023-01-13
(31)【優先権主張番号】202221030272
(32)【優先日】2022-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
2.YouTube
(71)【出願人】
【識別番号】510337621
【氏名又は名称】タタ コンサルタンシー サービシズ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TATA Consultancy Services Limited
【住所又は居所原語表記】Nirmal Building,9th Floor,Nariman Point,Mumbai 400021,Maharashtra,India.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ヴィラル プラカシュ シャー
(72)【発明者】
【氏名】ジスカール フィリップ スレンドラ フェラオ
(72)【発明者】
【氏名】ラジェシュ スンダレサン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】複数ユーザによる高度なカスタマイズを提供し、迅速なエンドツーエンドのゲーム又は学習ソリューション開発のための新技術を活用する、単一拡張可能ワンストップ知識プラットフォームを提供し、コンテンツオーサリングにおける独占、依存ループの作成という問題に対処する。
【解決手段】実施形態はカスタマイズされたゲームベースの学習及び評価フレームワークを提供する方法及びシステムを提供する。カスタムコンテンツをレディメイドの学習及び評価プラットフォームに構成するための機構を提供する。提案フレームワークは、モジュール式デジタル学習プラットフォームのスケーラブルなアーキテクチャ、及びその機能性をサポートするためにカスタム構築される。本システムは、コンテンツ作成者が、3D技術、AR及びVR又はゲームに及ぶ可能性のある没入型学習体験を1箇所で作成するためにカスタムコンテンツをオーサリングすることを可能にする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ実装方法(200)であって、
1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、複数のゲームファイルテンプレート及び対応するメタデータを設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションのゲームインスタンシオン構成要素への入力として動的に更新されたデータベースから受け取る(202)ステップであって、前記複数のゲームファイルテンプレートが、1又は2以上のタイプのゲーム、1又は2以上のタイプのゲーミフィケーションアクティビティ、及び1又は2以上のタイプのシミュレーションに関する情報を含むステップと、
前記1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、前記設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションの1又は2以上のドメインエキスパートから1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツの特徴を取得する(204)ステップと、
前記1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、1又は2以上のユーザ要求に基づいて、前記複数のゲームファイルテンプレートからゲームファイルテンプレートを選択する(206)ステップと、
前記1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、関心のある言語における1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツの特徴を、前記選択されたゲームファイルテンプレートと関連付けてゲーム化コンテンツを取得する(208)ステップと、
前記1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、共有可能なコンテンツオブジェクト参照モデル(SCORM)に対する前記ゲーム化コンテンツのコンプライアンスをチェックする(210)ステップと、
前記1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、SCORMに準拠したゲーム化コンテンツをエンドユーザに対してディスプレイデバイス上に出力する(212)ステップと、
を含む、プロセッサ実装方法。
【請求項2】
前記複数のゲームファイルテンプレートは、特定のフォーマットで1又は2以上のゲーム機能性を含む、請求項1に記載のプロセッサ実装方法。
【請求項3】
前記1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツ特徴は、テキスト学習文書、画像、テキストコンテンツを有するビデオ、アンケート、空間3次元(3D)モデル、没入型拡張現実ベースの特徴、体験型学習ベースの特徴、及び仮想現実ベースの特徴の相対パスを含む、請求項1に記載のプロセッサ実装方法。
【請求項4】
システム(100)であって、
命令を格納するメモリ(102)と、
1又は2以上の入力/出力(I/O)インタフェース(106)と、
前記1又は2以上のI/Oインタフェース(106)を介して、前記メモリ(102)に結合された1又は2以上のハードウェアプロセッサ(104)と、
を備え、
前記1又は2以上のハードウェアプロセッサ(104)は、前記命令によって、
1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、複数のゲームファイルテンプレート及び対応するメタデータを設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションのゲームインスタンシオン構成要素への入力として動的に更新されたデータベースから受け取る(202)ステップであって、前記複数のゲームファイルテンプレートが、1又は2以上のタイプのゲーム、1又は2以上のタイプのゲーミフィケーションアクティビティ、及び1又は2以上のタイプのシミュレーションに関する情報を含むステップと、
前記1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、前記設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションの1又は2以上のドメインエキスパートから1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツの特徴を取得する(204)ステップと、
前記1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、1又は2以上のユーザ要求に基づいて、前記複数のゲームファイルテンプレートからゲームファイルテンプレートを選択する(206)ステップと、
前記1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、関心のある言語における1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツの特徴を、前記選択されたゲームファイルテンプレートと関連付けてゲーム化コンテンツを取得する(208)ステップと、
前記1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、共有可能なコンテンツオブジェクト参照モデル(SCORM)に対する前記ゲーム化コンテンツのコンプライアンスをチェックする(210)ステップと、
前記1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、SCORMに準拠したゲーム化コンテンツをエンドユーザに対してディスプレイデバイス上に出力する(212)ステップと、
を行うように構成されている、システム。
【請求項5】
前記複数のゲームファイルテンプレートは、特定のフォーマットで1又は2以上のゲーム機能性を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツ特徴は、テキスト学習文書、画像、テキストコンテンツを有するビデオ、アンケート、空間3次元(3D)モデル、没入型拡張現実ベースの特徴、体験学習ベースの特徴、及び仮想現実ベースの特徴の相対パスを含む、請求項4に記載されたシステム。
【請求項7】
1又は2以上の命令を含む1又は2以上の非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記命令は、1又は2以上のハードウェアプロセッサによって実行されたときに、
複数のゲームファイルテンプレート及び対応するメタデータを設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションのゲームインスタンシオン構成要素への入力として動的に更新されたデータベースから受け取るステップであって、前記複数のゲームファイルテンプレートが、1又は2以上のタイプのゲーム、1又は2以上のタイプのゲーミフィケーションアクティビティ、及び1又は2以上のタイプのシミュレーションに関する情報を含むステップと、
前記設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションの1又は2以上のドメインエキスパートから1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツの特徴を取得するステップと、
1又は2以上のユーザ要求に基づいて、前記複数のゲームファイルテンプレートからゲームファイルテンプレートを選択するステップと、
関心のある言語における1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツの特徴を、前記選択されたゲームファイルテンプレートと関連付けてゲーム化コンテンツを取得するステップと、
共有可能なコンテンツオブジェクト参照モデル(SCORM)に対する前記ゲーム化コンテンツのコンプライアンスをチェックするステップと、
SCORMに準拠したゲーム化コンテンツをエンドユーザに対してディスプレイデバイス上に出力するステップと、
を引き起こすようにする、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項8】
前記複数のゲームファイルテンプレートは、特定のフォーマットで1又は2以上のゲーム機能性を含む、請求項7に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項9】
前記1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツ特徴は、テキスト学習文書、画像、テキストコンテンツを有するビデオ、アンケート、空間3次元(3D)モデル、没入型拡張現実ベースの特徴、体験型学習ベースの特徴、及び仮想現実ベースの特徴の相対パスを含む、請求項7に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願に対する相互参照及び優先件)
本出願は、2022年5月26日にインド国で出願されたインド特許出願第202221030272号からの優先権を主張する。
【0002】
(技術分野)
本明細書の実施形態は、一般に、ゲームベース学習に関し、より詳細には、ブラウザベースのカスタマイズされたゲームベースのマルチモーダル学習及び評価フレームワークを提供するための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
様々な領域においてインテリジェントな学習及び教育システムの出現に伴い、一般にコンピュータベースのトレーニングシステム及びウェブベースのトレーニングシステムの形態で学習管理システムを使用するコンピュータベースのトレーニングは、様々な産業及び領域において不可欠な部分となった。また、教育へのアプローチとしての学習におけるゲーミフィケーションは、学習環境におけるゲーム的要素を通じて、ユーザの学習意欲を高めることを意図している。ゲーム化学習は、楽しみ及びエンゲージメントを最大にし、学習者の自主的な興味を引き、従って、更なる学習のため学習者を鼓舞することが可能である。従来、ゲーム化学習システムは、コースウェアと共にオンライン指導を提供し、ユーザが学習コンテンツを作成及び管理することができる。しかしながら、既存のゲーム開発システムは、エンドツーエンドのゲーム又は学習及び評価ソリューションの迅速な開発に新たな技術を活用することができない。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施形態は、従来のシステムにおいて本発明者らが認識した上記技術的課題の1つ以上に対する解決策として、技術的改善を提示するものである。
【0005】
例えば、一実施形態では、ブラウザベースのカスタマイズされたゲームベースのマルチモーダル学習及び評価フレームワークを提供するための方法が提供される。本方法は、1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、複数のゲームファイルテンプレート及び対応するメタデータを設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションのゲームインスタンシオン構成要素への入力として動的に更新されたデータベースから受け取るステップであって、複数のゲームファイルテンプレートは、1又は2以上のタイプのゲーム、1又は2以上のタイプのゲーム化アクティビティ、及び1又は2以上のタイプのシミュレーションに関する情報を含む、ステップと、1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションの1又は2以上のドメインエキスパートから1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツ特徴を取得するステップと、1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、1又は2以上のユーザ要件に基づいて、複数のゲームファイルテンプレートからゲームファイルテンプレートを選択するステップと、1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、関心のある言語での1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツ特徴を、選択したゲームファイルテンプレートに関連付けてゲーム化コンテンツを取得するステップと、1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、ゲーム化コンテンツの共有可能なコンテンツオブジェクト参照モデル(SCORM)への準拠をチェックするステップと、1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、SCORM準拠のゲーム化コンテンツをディスプレイデバイス上でエンドユーザに出力するステップと、を含む。
【0006】
別の態様では、ブラウザベースのカスタマイズされたゲームベースのマルチモーダル学習及び評価フレームワークを提供するためのシステムが提供される。本システムは、命令を格納するメモリと、1又は2以上の入出力(I/O)インタフェースと、1又は2以上のI/Oインタフェースを介してメモリに結合された1又は2以上のハードウェアプロセッサとを備え、1又は2以上のハードウェアプロセッサは、命令によって、複数のゲームファイルテンプレート及び対応するメタデータを設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションのゲームインスタンス化構成要素への入力として動的に更新されたデータベースから受け取り、複数のゲームファイルテンプレートが、1又は2以上のタイプのゲーム、1又は2以上のタイプのゲーム化アクティビティ及び1又は2以上のタイプのシミュレーションに関する情報を含み、設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションの1又は2以上のドメインエキスパートから1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツ特徴を取得し、1又は2以上のユーザ要件に基づいて複数のゲームファイルテンプレートからゲームファイルテンプレートを選択し、1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、関心のある言語での1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツ特徴を、選択されたゲームファイルテンプレートと関連付けてゲーム化コンテンツを取得し、共有可能コンテンツオブジェクト参照モデル(SCORM)に対するゲーム化コンテンツのコンプライアンスをチェックして、SCORM準拠ゲーム化コンテンツをエンドユーザに対してディスプレイデバイスで出力する。
【0007】
更に別の態様では、1又は2以上のハードウェアプロセッサによって実行されると、ブラウザベースのカスタマイズされたゲームベースのマルチモーダル学習及び評価フレームワークを提供するための方法を引き起こす、1又は2以上の命令を含む1又は2以上の非一時的機械可読情報ストレージ媒体が提供される。本方法は、設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションのゲームインスタンシオン構成要素への入力として、1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、動的に更新されたデータベースから複数のゲームファイルテンプレート及び対応するメタデータを受信するステップと、複数のゲームファイルテンプレートは、1又は2以上のタイプのゲーム、1又は2以上のタイプのゲーム化アクティビティ、及び1又は2以上のタイプのシミュレーションに関する情報を備え、1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションの1又は2以上のドメインエキスパートから1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価のコンテンツ特徴を取得するステップと、1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、1又は2以上のユーザ要件に基づいて、複数のゲームファイルテンプレートからゲームファイルテンプレートを選択するステップと、1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、関心のある言語での1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツ特徴を、選択したゲームファイルテンプレートに関連付け、ゲーム化コンテンツを取得するステップと、1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、ゲーム化コンテンツの共有可能なコンテンツオブジェクト参照モデル(SCORM)への準拠をチェックするステップと、1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、SCORM準拠のゲーム化コンテンツをディスプレイ装置でエンドユーザに出力するステップと、を含む。
【0008】
本開示の実施形態によれば、複数のゲームファイルテンプレートは、特定のフォーマットで1又は2以上のゲーム機能性を含む。
【0009】
本開示の実施形態による、1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツ特徴は、テキスト学習文書、画像、テキストコンテンツを有するビデオ、アンケート、空間3次元(3D)モデル、没入型拡張現実ベースの特徴、体験型学習ベースの特徴、及び仮想現実ベースの特徴の相対パスを含む。
【0010】
上述の概要及び以下の詳細な説明の両方は、例示的且つ説明的なものに過ぎず、請求項に記載されるような本発明を限定するものではないことは理解されたい。
【0011】
本開示に組み込まれ且つその一部を構成する添付図面は、例示的な実施形態を示し、本明細書と併せて、開示された原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の幾つかの実施形態による、ブラウザベースのカスタマイズされたゲームベースのマルチモーダル学習及び評価フレームワークを提供するためのシステムの機能ブロック図である。
図2】本開示の幾つかの実施形態による、図1のシステムを使用して、ブラウザベースのカスタマイズされたゲームベースのマルチモーダル学習及び評価フレームワークを提供するための方法300を示す流れ図である。
図3A】本開示の幾つかの実施形態による、ブラウザベースのカスタマイズされたゲームベースのマルチモーダル学習及び評価フレームワークを提供するための、図1のシステムのゲーミフィケーションアプリケーションのアーキテクチャの概要を示す図である。
図3B】本開示の幾つかの実施形態による、ブラウザベースのカスタマイズされたゲームベースのマルチモーダル学習及び評価フレームワークを提供するための図1のシステムの様々なモジュールの相互作用を示す、ゲームファイルテンプレートのアーキテクチャ図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書における任意のブロック図は、本主題の原理を具現化する例示的なシステム及びデバイスの概念図を表すことを当業者は理解されたい。同様に、任意のフローチャート、フロー図などは、このようなコンピュータ又はプロセッサが明示的に示されているかどうかにかかわらず、コンピュータ可読媒体で実質的に表され、そのようにコンピュータ又はプロセッサによって実行され得る様々な処理を表すことは理解されるであろう。
【0014】
例示的な実施形態について、添付図面を参照して説明する。図において、参照番号の最も左の桁は、参照番号が最初に現れる図を特定する。好都合な場合はいつでも、同じ参照番号は、同一又は類似の部品を参照するために図面全体を通して使用される。開示された原理の例及び特徴が本明細書に記載されているが、開示された実施形態の範囲から逸脱することなく、修正、適応、及び他の実施が可能である。
【0015】
教育へのアプローチとしての学習におけるゲーミフィケーションは、学習環境におけるゲーム的要素を通じて、ユーザの学習意欲を高めることを意図している。ゲーム化学習は、楽しみ及びエンゲージメントを最大にし、学習者の自主的な興味を引き、従って、更なる学習のために学習者を鼓舞することが可能である。従来、ゲーム化学習システムは、コースウェアと共にオンライン指導を提供し、ユーザが学習コンテンツを作成及び管理することができる。しかしながら、従来のゲーム開発システムは、高度なカスタマイズを提供し、エンドツーエンドのゲーム又はマルチモーダル学習及び評価ソリューションの迅速な開発のために新技術を活用する、単一のブラウザベースの拡張可能なワンストップの知識プラットフォームを提供することはできない。本開示の実施形態は、ブラウザベースのカスタマイズされたゲームベースのマルチモーダル学習及び評価のフレームワークを提供するための方法及びシステムを提供する。本開示は、カスタムコンテンツをレディメイドの学習及び評価プラットフォームに構成するための機構を提供する。本開示で提案されるフレームワークは、モジュール式デジタル学習プラットフォームのスケーラブルなアーキテクチャ、及びその機能性をサポートするためにカスタムビルドされる。フレームワークのビルディングブロックは、モジュラーデジタル学習プラットフォームの機能を拡張する一方で、ユーザが生成したカスタムコンテンツ内に独自の学習及び評価構成要素を維持する。
【0016】
本開示のシステムは、コンテンツ作成者が、空間2次元(2D)だけでなく3次元(3D)技術、拡張現実(AR)及び仮想現実(VR)又はゲームの範囲とすることができる没入型学習体験を一箇所で作成するためにカスタムコンテンツをオーサリングすることを可能にする。更に、堅牢な学習管理システム(LMS)の統合と膨大なコンテンツマーケットプレイスを特徴として備えるフレームワークは、迅速なゲームオーサリングを可能にし、ゲーム開発のサイクルタイムを大幅に短縮すると共に、高品質なソリューションのレベルを向上させることができる。異なる地域に広がる多数のコンテンツ作成者は、本開示のデジタル学習プラットフォームのカタログから適切な学習及び評価カートリッジを選択し、簡略化されたゲーム開発プロセスを通じて現代の学習者のための強化されたマルチモーダル学習及び評価ソリューションを迅速に作成できるようになる。本開示のフレームワークは、多面的なカスタムフレームワークであり、2Dゲームの作成をサポートするだけでなく、AR、VR、及び空間3D技術の可能性を活用し、民主化、魅力的、及び没入型学習のための道を開くことができる。本開示のフレームワークの下で提供されるカスタマイズ可能で設定可能な学習及び評価ソリューションは各々、ゲームプレイロジック、プレーヤー進行ロジック、リーダーボード、ユーザ体験(UX)、フィードバック機構、得点ロジック、マイクロインタラクション及びLMS統合で予め構築される。
【0017】
ここで図面及びより詳細には同じ参照文字が図全体を通して一貫して対応する特徴を示す図1図3Bを参照すると、好ましい実施形態が示され、これらの実施形態は、以下の例示的なシステム及び/又は方法の関連で説明される。
【0018】
図1は、本開示の幾つかの実施形態による、ブラウザベースのカスタマイズされたゲームベースのマルチモーダル学習及び評価フレームワークを提供するためのシステムの機能ブロック図である。
【0019】
一実施形態において、システム100は、プロセッサ104、入力/出力(I/O)インタフェース106と代替的に呼ばれる通信インタフェースデバイス、及びプロセッサ104に動作可能に結合された1又は2以上のデータストレージデバイス又はメモリ102を含む。1又は2以上のハードウェアプロセッサを有するシステム100は、システム100の1又は2以上の機能ブロックの機能を実行するように構成される。
【0020】
システム100の構成要素を参照すると、一実施形態では、プロセッサ104、は、1又は2以上のハードウェアプロセッサ104とすることができる。一実施形態において、1又は2以上のハードウェアプロセッサ104は、1又は2以上のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、中央処理装置、ステートマシン、論理回路、及び/又は操作命令に基づいて信号を操作する任意のデバイスとして実装することができる。他の機能の中でも、1又は2以上のハードウェアプロセッサ104は、メモリ102に格納されたコンピュータ可読命令をフェッチして実行するように構成される。一実施形態において、システム100は、ラップトップコンピュータ、ノートブック、携帯電話などのハンドヘルドデバイス、ワークステーション、メインフレームコンピュータ、サーバなどを含む様々なコンピュータシステムで実施することができる。
【0021】
I/Oインタフェース106は、例えば、ウェブインタフェース、グラフィカルユーザインタフェースなどの様々なソフトウェア及びハードウェアインタフェースを含むことができ、例えば、LAN、ケーブルなどの有線ネットワーク、及びWLAN、セルラーなどの無線ネットワークなどの様々なネットワークN/W及びプロトコルタイプ内の複数の通信を容易にすることができる。一実施形態では、I/Oインタフェース106は、複数の外部デバイスに又は別のサーバもしくはデバイスに接続するための1又は2以上のポートを含むことができる。
【0022】
メモリ102は、例えば、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)及び動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)などの揮発性メモリ、及び/又はリードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、光ディスク、及び磁気テープなどの不揮発性メモリなどの当技術分野で既知の任意のコンピュータ可読媒体を含むことができる。
【0023】
更に、メモリ102は、システム100の機能の実行に必要な複数のモジュール110(図示せず)を含む。更に、メモリ102は、複数のゲームファイルテンプレート及び対応するメタデータ、マルチモーダル学習及び評価コンテンツの特徴、得られたゲーム化コンテンツ、共有可能なコンテンツオブジェクト参照モデル、及び/又は同様のようを格納するデータベース108を含む。更に、メモリ102は、システム100及び本開示の方法のプロセッサ104によって実行される各ステップの入力/出力に関する情報を含むことができる。一実施形態において、データベース108は、システム100の外部(図示せず)にあって、I/Oインタフェース106を介してシステムに結合することができる。一実施形態では、システム100は、設定可能なゲーミフィケーションアプリケーション112と連動して動作する。システム100の構成要素の機能は、図2のフロー図、図3Aのゲーミフィケーションアプリケーションのアーキテクチャ概要、及び図3Bのゲームファイルテンプレートのアーキテクチャ図と関連して説明される。
【0024】
図2は、本開示の幾つかの実施形態による、図1のシステムを使用してブラウザベースのカスタマイズされたゲームベースのマルチモーダル学習及び評価フレームワークを提供するための方法200を示すフロー図である。
【0025】
一実施形態において、システム100は、1又は2以上のデータストレージデバイス又はプロセッサ104に動作可能に結合されたメモリ102を備え、プロセッサ又は1又は2以上のハードウェアプロセッサ104による方法200のステップの実行のための命令を格納するように構成される。ここで、本開示の方法200のステップを、図1に描かれたシステム200の構成要素又はブロック、図2に描かれたフロー図のステップ、図3Aのアーキテクチャの概要、及び図3Bのゲームファイルテンプレートのアーキテクチャ図を参照して説明する。プロセスステップ、方法ステップ、技法などは、順番に説明することができるが、このようなプロセス、方法、技法は、好適には、代替の順序で動作するように構成することができる。言い換えれば、説明することができるステップの任意の順番又は順序は、必ずしもその順序で実行されるステップの要件を示すものではない。本明細書に記載されるプロセスのステップは、任意の順序で実行されてもよい。更に、幾つかのステップは、同時に実行されてもよい。
【0026】
図2の方法200のステップを参照すると、ステップ202で、1又は2以上のハードウェアプロセッサ104は、複数のゲームファイルテンプレート及び対応するメタデータを設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションのゲームインスタンス化構成要素への入力として動的に更新されるデータベースから受け取るように構成される。一実施形態において、ゲーミフィケーションアプリケーションは、ゲーミフィケーションの概念を適用することが望ましい任意のシナリオ又は状況を指す。設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションは、オンラインコース文書、オーディオ、ビデオ、及び3Dコンテンツ、並びにコンテンツ作成者のための簡単な方法での評価を含む学習のゲーミフィケーションを可能にする概念に基づいて設計されている。図3Aは、本開示の幾つかの実施形態による、ブラウザベースのカスタマイズされたゲームベースのマルチモーダル学習及び評価フレームワークを提供するための設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションのアーキテクチャの概要を示す図である。図3Aで見えるように、設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションは、3つの主要構成要素、すなわち、ゲームファイルテンプレート(代替的にゲームファイルと呼ばれる)、ゲームインスタンス化構成要素、及び共有可能コンテンツオブジェクト参照モデル(SCORM)準拠の学習管理システム(LMS)で実行される。
【0027】
ゲームファイルテンプレートは、ウェブアプリケーションではなく、予め定義されたフォーマットを含むファイルである。ゲームファイルテンプレートは、HTMLコンテンツ、ビデオ、画像、JavaScriptを含むZIPファイルを、SCORM形式を拡張した独自フォーマットでバンドルしたものである。ゲームファイルテンプレートは、ゲームを実行するためのゲームロジックを含み、実行可能なファイルであるEXEのようなものとすることができるが、SCORM準拠のLMS内からのみ実行される。ゲームインスタンス化構成要素は、a)ゲームファイルを読み込み、及びb)対応するメタデータを表示する、ように構成することができるソフトウェアを表す。ここで、対応するメタデータは、名前、説明、プレビュー画像、及び/又はこのようなものを含むが、これらに限定されない。更に、ユーザ入力は、ゲームインスタンス化構成要素によって、学習コンテンツ、及び評価の質問と回答のため受け取られる。学習コンテンツ、及び評価コンテンツは、ゲームファイルテンプレートの提供されたプレースホルダに差し込まれ、ゲームファイルテンプレートの新しいパッケージ化されたインスタンスが作成される。一実施形態では、SCORM準拠のLMSは、SCORMファイルを再生する方法を知っている任意のLMSとすることができる。ゲームは本質的にSCORMであるので、任意のSCORM準拠のLMSで再生することができる。
【0028】
一実施形態において、複数のゲームファイルテンプレートは、1又は2以上のタイプのゲーム、1又は2以上のタイプのゲーミフィケーションアクティビティ及び1又は2以上のタイプのシミュレーションに関する情報を含む。言い換えれば、複数のゲームファイルテンプレートは、すぐに設定可能なカートリッジを備え、このカートリッジは、3つのタイプ、すなわち、ゲームベースのカートリッジ、ゲーム化アクティビティベースのカートリッジ、及びシミュレーションベースのカートリッジに分類される。これらのカートリッジは全て、デバイス及びプラットフォームに依存せず、学習者/エンドユーザにインターネットブラウザ内で学習/評価コンテンツを利用する機能を提供する。各カートリッジは、学校数学について誰かの学習を教える、又は安全ドリルについて誰かをトレーニングする、又は仮想企業オンボーディング演習など、特定の学習/評価の必要性に対処するために独自に作成されるが、これら全てのカートリッジは、必要な学習目標を作成するために一緒に働くモジュールとして構築される基礎となる共通フレームワークを使用して構築されている。一実施形態において、複数のゲームファイルテンプレートは、特定のフォーマットの1又は2以上のゲーム機能性を含む。1又は2以上のゲーム機能性は、目標及び規則、課題、進捗トラッカー、ユーザインタフェース、教育学、相互作用、ロールプレイキャラクタ、フィードバック及び得点機構、決定木、シングル/マルチプレーヤー、リーダーボード、報酬、及び架空のストーリーを含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0029】
一実施形態において、複数のゲームファイルテンプレートは、動的に更新されるデータベースに格納される複数のモジュールを更に備える。複数のモジュールは、構成モジュール(ルートフォルダに分類される)、学習モジュール、評価モジュール、会話モジュール、及びメディアモジュールを含む。図3Bは、本開示の幾つかの実施形態による、カスタマイズされたゲームベースの学習及び評価フレームワークを提供するための図1のシステムの様々なモジュールの相互作用を示すゲームファイルテンプレートのアーキテクチャ図である。構成モジュールは、XMLの形式であり、特定のタイプのゲームソリューションのための情報提供データを含む。情報提供データは、ステージ数、デフォルト言語、難易度オプションを表示すべきかどうか、リーダーボードを表示すべきかどうか、ヘッダー画像、バナー画像、どのステージ学習データを表示すべきか、どのステージ評価を表示すべきかを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションのゲームインスタンス化構成要素は、このXMLのデータを読み取り、また、ゲームの実行方法に関してゲーミフィケーションアプリケーションの作成者又は著者から受け取った入力に基づいて、データを変更することが可能である。学習モジュールは、XMLの形式であり、固定フォーマットで、ゲームが学習者に示さなければならないテキストコンテンツと共に、学習ドキュメント、画像、ビデオの相対パスを含み、構成モジュールのような様々な段階において、ゲームインスタンシオン構成要素は、作成者又は著者から受信した入力に基づいて、このXML内のデータを読み取り、また、変更することが可能である。ゲーム作成者は、ゲームに付随するテキストやビデオをゲーム作成構成要素に入力することができる。評価モジュールはXML形式で、問題やその解答(MCQ、MSQ、テキスト解答の場合はテキストの選択肢)、ゲーム内で問題をグループ化するかどうか、などの評価データを固定形式で格納している。再度、ゲームインスタンスメント構成要素では、作者は自分の質問と答えを与えることができ、これらはこの構成要素によってXMLにおいて置き換えられる。つまり、ゲームインスタンスメント構成要素は、ゲーム化コンテンツをマージして作成しながら、このXMLのデータを変更する。会話モジュールはXMLのフォーマットであり、ゲームの画面ごとの会話ダイアログを含む。これらは言語別に提供されるので、ユーザが選択した言語に基づいて適切なダイアログが表示される。メディアモジュールは、評価モジュールで参照される全てのファイル(画像、ビデオ)を格納する評価フォルダと、学習モジュールで参照される全てのファイル(PDF、画像、ビデオ)を格納する学習フォルダと、ゲームの他のメディアファイルを格納する内部メディアフォルダとを含む。
【0030】
更に、図2のステップ204において、1又は2以上のハードウェアプロセッサ104は、設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションの1又は2以上のドメインエキスパートから1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツ特徴を取得するように構成される。一実施形態において、1又は2以上のドメインエキスパートは、ゲーミフィケーションアプリケーションの著者又は作成者とすることができる。一実施形態において、1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツ特徴は、テキスト学習文書、画像、テキストコンテンツを有するビデオ、アンケート、空間三次元(3D)モデル、没入型拡張現実ベースの特徴、体験学習ベースの特徴、及び仮想現実ベースの特徴の相対パスを含む。別の実施形態において、本開示は、ゲームベースのカートリッジ、ゲーム化アクティビティベースのカートリッジ、及びシミュレーションベースのカートリッジの方法によって、高レベルのカスタマイズを提供する。ゲームベースのカートリッジでは、学習者中心の学習及び評価ソリューションが、紆余曲折及び最終目的を有して設定されたストーリーを備えたゲーム内にこれらを埋め込むことによって作成される。この場合、学習者は、進歩のステップ毎に報酬を取得することができ、成績が悪いと挫折する。学習及び評価は、ゲームカートリッジ内に存在するゲームロジックとゲームプレイモジュール内に定義された内蔵のゲームプレイ力学機能を使用して、学習者に全ての試みに対してユニークなゲームプレイを提供する、設定可能な線形及び非線形のランダム化方法でこのようなゲーム内で促進される。これは、複数の達成レベルを有する架空のゲーム内に迅速に統合できる複数選択、複数選択対象、理解力、真又は偽タイプの質問を用いて構築された学習及び/又は評価を含むことができ、ここでは、ゲームを進行しゲームミッションを満足して完了する様々な独自の方法を通じて、学習者がゲームプレイとゲームストーリー内で定義された架空の目的とに集中することができる。例えば、生徒をセッション全体で没頭させながら、主題/トピックを修正する複数の方法を生徒に与えることが目標である場合、教師は、生徒に楽しい学習/評価をさせることを望む。ゲームベースのソリューションは、生徒の学習パフォーマンスをこの体験の中心に維持しながら、このニーズに対応するよう機能しつつ、生徒が学習中のテーマ/トピックに親しみ又は自己評価を受けるようにする。生徒の進歩は、ゲームベースのカートリッジに内蔵されたゲームユーザインタフェース内で実現され、プレーヤーのスコア、レベルの進歩、獲得したバッジ、リーダーボードなどの情報を共有する。
【0031】
ゲーム化アクティビティベースカートリッジにおいて、異なるタイプの学習及び評価コンテンツは、リアルタイム更新のためのルール、スコアガイドライン、リーダーボードを備えたゲーム化セットアップ内に統合される。生徒が特定の主題又はトピックを理解する能力を評価するのに使用される複数選択肢、複数選択肢対象、理解力、簡単な答え、正誤質問を用いて構成される評価は、一般的に単調になり、しばらくすると退屈になる。しかしながら、同じ評価をゲーミフィケーションのレイヤーを用いて導入するときには、ゲーム化アクティビティベースのカートリッジが報酬ポイント及び短い達成マイルストーンを生成するので大きな進歩が見られ、また、同様の回答者との比較で自分の進歩をすぐに確認でき、自発的に更なる知識のレベルを追求することができる。更に、ゲーム化アクティビティベースのカートリッジ内に構築された使いやすい設定方法と共に導入すると、ゲーム化アクティビティベースのカートリッジの設定プロセスの一部となり、事前要件なしにこのような評価コンテンツを作成する傾向のあるユーザを容易にする。ここで、ゲーム化アクティビティベースのカートリッジ内に構築された使いやすい構成方法は、ランダム化された評価質問、適応的質問選択肢、言語選択オプション、リーダーボード、フィードバックの表示、ヒントの表示、及び/又はこのようなものを可能にすることを含むことができる。
【0032】
シミュレーションベースのカートリッジでは、空間学習及び評価ソリューションが、利用可能なリッチメディアライブラリを使用して作成され、安全トレーニング、仮想ツアー及び他の有意義なユースケースに適用できる探索的及び体験的学習を可能にし、複数選択肢、複数選択対象、真又は偽、理解力、及び/又は同様のものなどの任意の又は全ての質問タイプを使用する学習/評価コンテンツで有効になったシミュレーションベースのカートリッジは、特定又は汎用のシミュレーション学習/評価目的に作成することができる。このようなカートリッジは、学習者がそれらを見つけるか、正しい答えでタグ付けするか、それ自体が評価問題の一部である3Dモデルの部分を識別できるホットスポットを使用して、誰でも3Dモデル又は360画像もしくはビデオを追加して、学習コンテンツ又は評価コンテンツでこれらを迅速にオーサリングすることができる。シミュレーションベースのカートリッジは、アップロードされたメディアを使用するか、或いはYouTubeビデオ又はパブリックドメインからの画像などの既存のオンラインメディアへのリンクを使用して、ホットスポットに基づく空間評価及び学習を迅速に作成する機能を提供する。
【0033】
図2に戻って参照すると、図2のステップ206において、1又は2以上のハードウェアプロセッサ104は、1又は2以上のユーザ要件に基づいて、複数のゲームファイルテンプレート(図3Aの2行目に示すような)からゲームファイルテンプレートを選択するように構成される。言い換えれば、化学物質を調製するために化学についての誰かの学習を教えること、又は仮想企業のオンボーディング演習、及び/又は同様のもののような、1又は2以上のユーザ要件又は特定の学習/評価の必要性に対処するために、すぐに設定可能なカートリッジからカートリッジが選択される。
【0034】
更に、図2のステップ208において、1又は2以上のハードウェアプロセッサ104は、関心のある言語における1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツの特徴を、選択されたゲームファイルテンプレートと関連付けて(図3Aの第2行に示すような)ゲーム化コンテンツを取得するように構成される。ここで、関心のある言語は、著者、作成者、及び/又はエンドユーザによって話され知られている任意の言語とすることができる。言い換えれば、コンテンツ作成者が関連する学習又は評価コンテンツをカートリッジに追加することを可能にしながら、選択されたカートリッジがインスタンス化される。
【0035】
更に、図2のステップ210において、1又は2以上のハードウェアプロセッサ104は、共有可能コンテンツオブジェクト参照モデル(SCORM)に対するゲーム化コンテンツ(図3Aの第3行に示すような)のコンプライアンスをチェックするように構成される。ゲーム化コンテンツがSCORMに準拠していることが判明した場合、図2のステップ212において、1又は2以上のハードウェアプロセッサ104は、SCORMに準拠したゲーム化コンテンツをエンドユーザに対してディスプレイデバイス上に提供するように構成されている。図3Aに示すように、ゲーム化コンテンツは、SCORM準拠のLMSにおいてSCORMとしてアップロードされ、SCORM準拠が見つかった場合に学習者により消費される。一実施形態において、SCORM準拠のゲーム化コンテンツは、リーダーシップダッシュボード、獲得した報酬、及び/又はこのようなものとして表示することができる。一実施形態において、ディスプレイデバイスは、モニター、テレビ画面、表示コンソール、及び/又は、このようなものとすることができる。言い換えれば、学習者は、SCORM準拠のLMSを通じてゲーム化コンテンツにアクセスすることができる。
【0036】
本明細書では、当業者であれば本実施形態を実施及び利用することを可能にするように主題を説明している。本主題の実施形態の範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者であれば想起される他の修正形態を含むことができる。このような他の修正形態は、請求項の文言と差違のない構造要素を有する場合、或いは、請求項の文言と僅かな差違を有する均等な構造要素を含む場合には、本発明の範囲内にあるものとする。
【0037】
本開示は、高度なカスタマイズを提供し且つ迅速なエンドツーエンドのゲーム又は学習ソリューション開発のため新技術を活用する、単一の拡張可能なワンストップ知識プラットフォームを提供することによって、コンテンツオーサリングにおける独占、依存ループの生成という未解決の問題に対処するものである。本開示の実施形態は、カスタマイズされたゲームベースの学習及び評価フレームワークを提供するための方法及びシステムを提供する。本開示は、カスタムコンテンツを既製の学習及び評価プラットフォームに構成するための機構を提供する。本開示で提案されるフレームワークは、モジュール式デジタル学習プラットフォームのスケーラブルなアーキテクチャ、及びその機能性をサポートするためにカスタム構築される。フレームワークのビルディングブロックは、モジュラーデジタル学習プラットフォームの機能を拡張する一方で、ユーザが生成したカスタムコンテンツ内に独自の学習及び評価構成要素を維持する。本開示のシステムは、コンテンツ作成者が、空間3次元(3D)技術、拡張現実(AR)及び仮想現実(VR)又はゲームを一度に網羅し得る没入型学習体験を作成するためにカスタムコンテンツをオーサリングすることを可能にする。
【0038】
保護の範囲は、このようなプログラムに拡張され、更にそこにメッセージを有するコンピュータ可読手段に拡張されることが理解されたく、このようなコンピュータ可読記憶手段は、プログラムがサーバ又はモバイルデバイス又は任意の適切なプログラマブルデバイス上で実行されるときに、本方法の1又は2以上のステップの実装のためのプログラム-コード手段を含む。ハードウェアデバイスは、例えば、サーバ又はパーソナルコンピュータなどのような任意のタイプのコンピュータ、又はそれらの任意の組み合わせを含むプログラム可能な任意のタイプの装置とすることができる。デバイスはまた、例えば特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)のようなハードウェア手段、又はハードウェアとソフトウェア手段の組み合わせ、例えばASICとFPGA、又はソフトウェア処理構成要素が配置された少なくとも1つのマイクロプロセッサと少なくとも1つのメモリとすることができる手段を含むことができる。従って、手段は、ハードウェア手段、及びソフトウェア手段の両方を含むことができる。本明細書に記載された方法の実施形態は、ハードウェア及びソフトウェアで実装することができる。また、デバイスは、ソフトウェア手段を含むことができる。或いは、実施形態は、異なるハードウェアデバイス、例えば複数のCPUを使用して実装することができる。
【0039】
本明細書の実施形態は、ハードウェア要素及びソフトウェア要素を備えることができる。ソフトウェアで実装される実施形態は、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含むが、これらに限定されるものではない。本明細書で記載される様々な構成要素によって実行される機能は、他の構成要素又は他の構成要素の組み合わせで実装することができる。本明細書の目的のために、コンピュータ使用可能又はコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって又はそれに関連して使用するためのプログラムを構成、格納、通信、伝播、又は輸送することができる任意の装置とすることができる。
【0040】
図示されたステップは、図示の例示的な実施形態を説明するために設定され、進行中の技術開発によって特定の機能が実行される方法が変更されることが予想される。これらの例は、説明のために本明細書に提示されており、限定するものではない。更に、機能的なビルディングブロックの境界は、説明の便宜のために本明細書で任意に定義されている。指定された機能及びその関係が適切に実行される限り、代替の境界を定義することができる。代替形態(本明細書に記載されたものの等価物、拡張、変形、逸脱などを含む)は、本明細書に含まれる教示に基づいて、関連技術の当業者には明らかであろう。このような代替形態は、開示された実施形態の範囲に含まれる。また、単語「comprising」、「having」、「containing」、及び「including」、並びに他の同様の形態は、これらの単語の何れかに続く1又は複数の項目が、当該1又は複数の項目を網羅的にリストすることを意味せず、リストされた1又は複数の項目のみに限定することを意味しない点において、同等の意味を有しオープンエンドであることが意図される。また、本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈状上で明らかにそうでないことを指示しない限り、複数形の照応を含むことに留意されたい。
【0041】
更に、1又は2以上のコンピュータ可読記憶媒体は、本開示と一致する実施形態を実装する際に利用することができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プロセッサによって読み取り可能な情報又はデータが格納できる任意のタイプの物理メモリを指す。従って、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プロセッサに本明細書に記載の実施形態と一致するステップ又は段階を実行させるための命令を含む、1又は2以上のプロセッサによる実行のための命令を格納することができる。「コンピュータ可読媒体」という用語は、有形の項目を含み、搬送波及び過渡信号を除外する、すなわち非一時的であると理解されるべきである。例として、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ハードドライブ、CD ROM、DVD、フラッシュドライブ、ディスク、及び他の任意の既知の物理的記憶媒体が挙げられる。
【0042】
開示及び実施例は例示的なものであるとみなされることが意図され、開示された実施形態の真の範囲は以下の請求項によって示される。
【符号の説明】
【0043】
202 1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、複数のゲームファイルテンプレート及び対応するメタデータを設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションのゲームインスタンス化構成要素への入力として動的に更新されるデータベースから受け取り、ここで複数のゲームファイルテンプレートは、1又は2以上のタイプのゲーム、1又は2以上のタイプのゲーム化アクティビティ、及び1又は2以上のタイプのシミュレーションに関する情報を含む
204 1又は2以上のハードウェアプロセッサ104を介して、設定可能なゲーミフィケーションアプリケーションの1又は2以上のドメインエキスパートから1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツ特徴を取得する
206 1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、1又は2以上のユーザ要件に基づいて、複数のゲームファイルテンプレートからゲームファイルテンプレートを選択する
208 1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、関心のある言語における1又は2以上のカスタマイズされた学習及び評価コンテンツの特徴を、選択されたゲームファイルテンプレートと関連付けてゲーム化コンテンツを取得する
210 1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、共有可能コンテンツオブジェクト参照モデル(SCORM)に対するゲーム化コンテンツのコンプライアンスをチェックする
212 1又は2以上のハードウェアプロセッサを介して、SCORMに準拠したゲーム化コンテンツをエンドユーザに対してディスプレイデバイス上に提供する
図1
図2
図3A
図3B
【外国語明細書】