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▶ 山崎 明美の特許一覧

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  • 特開-ポータブル排気装置 図1
  • 特開-ポータブル排気装置 図2
  • 特開-ポータブル排気装置 図3
  • 特開-ポータブル排気装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174642
(43)【公開日】2023-12-08
(54)【発明の名称】ポータブル排気装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/02 20060101AFI20231201BHJP
   F24F 7/06 20060101ALI20231201BHJP
【FI】
F24F13/02 B
F24F7/06 101Z
F24F13/02 F
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2023000012
(22)【出願日】2023-01-03
(71)【出願人】
【識別番号】520105164
【氏名又は名称】山崎 明美
(72)【発明者】
【氏名】山崎 貴志
【テーマコード(参考)】
3L058
3L080
【Fターム(参考)】
3L058BJ05
3L080AD03
(57)【要約】
【課題】屋内で焼き肉やバーベキュー等を行う際に発生する油煙を排気するのに好適な、ポータブル排気装置を提供する。
【解決手段】ポータブル性がある気流発生機1と、気流発生機1の気流吹出側に接続して気流を誘導するフィルム製または布製のダクトホース2と、ダクトホース2の気流吹出側端部と接続してダクトホース2の気流吹出側端部の配置位置固定を行うホース端具3と、を備えることを特徴とする、ポータブル排気装置とする。気流発生機1に、油煙を効率的に補足できるようにするフード4や、本装置への油汚れ付着を軽減するフィルタを設けても良い。また、ホース端具3に、気流の吹出方向を変えるための吹出エルボ6を設けても良い。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータブル性がある気流発生機(1)と、気流発生機(1)の気流吹出側に接続して気流を誘導するフィルム製または布製のダクトホース(2)と、ダクトホース(2)の気流吹出側端部と接続してダクトホース(2)の気流吹出側端部の配置位置固定を行うホース端具(3)と、を備えることを特徴とする、ポータブル排気装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋内で焼き肉やバーベキュー等を行う際に発生する油煙を排気するのに好適な、ポータブル排気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
屋内で焼き肉やバーベキューを等行うと多くの油煙が発生し、屋内ににおいや油分が充満する。この対策として、油煙の発生が少ないグリルが販売されていたり、引用文献1に、発生する油煙を屋外へ排気するための簡易設置型排煙機構が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-176941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
屋内で焼き肉やバーベキュー等を行う際に発生する油煙を屋外等へ排気するための装置として、引用文献1に簡易設置型排煙機構が開示されているが、笠からファンの間の排煙管内が負圧となる構造のため、負圧に耐えることができる程度に丈夫な構造の排煙管を用いなければならなく、コンパクトに収納することが難しいものとなっている。
【0005】
本発明は、ダクトホース2を、気流発生機器1の吹出圧力により内部を正圧にすることで膨らませて排気を通す構造の、フィルム製または布製のものとすることで、コンパクトに収納することができるとともにポータブル性に優れる、ポータブル排気装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ポータブル性がある気流発生機1と、気流発生機1の気流吹出側に接続して気流を誘導するフィルム製または布製のダクトホース2と、ダクトホース2の気流吹出側端部と接続してダクトホース2の気流吹出側端部の配置位置固定を行うホース端具3と、を備えることを特徴とする、ポータブル排気装置とする。気流発生機1に、油煙を効率的に補足できるようにするフード4や、本装置への油汚れ付着を軽減するフィルタを設けても良い。また、ホース端具3に、気流の吹出方向を変えるための吹出エルボ6を設けても良い。
【発明の効果】
【0007】
屋内で焼き肉やバーベキュー等を行う際に、気流発生機1をホットプレート8等の近傍へ設置し、ホース端具3を排気したい箇所(開放した窓や台所換気扇の下など)へ配置することで、ホットプレート8等から発生する油煙を屋外等の任意箇所へ排気することができる。ダクトホース2は、気流発生機器1の吹出圧力により膨らんで排気を通すフィルム製または布製のため、本装置を使用しないときには折りたたんでコンパクトにすることができる。ダクトホース2をコンパクトにすることで、本装置全体をコンパクトにまとめることができため、本装置はポータブル性や収納性が優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施例の使用状態における側面図である。
図2】実施例における気流発生機1の三面図である。(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図。
図3】実施例におけるホース端具3の三面図である。(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図。
図4】実施例の収納状態における側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ポータブル性がある気流発生機1と、気流発生機1の気流吹出側に接続して気流を誘導するフィルム製または布製のダクトホース2と、ダクトホース2の気流吹出側端部と接続してダクトホース2の気流吹出側端部の配置位置固定を行うホース端具3と、を備えることを特徴とする、ポータブル排気装置とする。気流発生機1に、油煙を効率的に補足できるようにするフード4や、本装置への油汚れ付着を軽減するフィルタを設けても良い。また、ホース端具3に、気流の吹出方向を変えるための吹出エルボ6を設けても良い。
【0010】
図1に、本ポータブル排気装置の実施例の使用状態を示す。実施例では、気流発生機1やホース端具3へのダクトホース2の接続方法をリング状の嵌め輪7としているが、ゴムバンドや面ファスナーバンドなどのバンド、粘着テープ、クリップ等での接続方法も考えられる。ダクトホース2は、本装置の使用時配置状況により必要長さが異なることや、汚れた時には交換が望ましいことから、ロール状や折りたたみ状で保存している状態から必要長さを切り取って使用することが考えられる。本装置では、希望する気流吹出方向がホース端具3の背面方向である場合には、吹出エルボ6は使用しないことを想定している。吹出エルボ6を使用することにより気流吹出方向を変えることができるため、気流吹出方向を、台所換気扇の下から上方向に向けることや、壁沿いに這わせたダクトホース2から壁側の窓へ向けること等が可能となる。
【0011】
図2に、本ポータブル排気装置の実施例における気流発生機1を示す。気流発生機1には、上昇する油煙を効率的に補足できるようにするフード4と、本装置への油汚れの付着を軽減するフィルタを取り付けるためのフィルタ固定具5を設けている。フード4は、気流発生機1とのスライド機構と2段のスライド機構により、気流発生機1からの張り出し量調節や着脱ができるようにしている。フィルタ固定具5は、フィルタ材を気流発生機1との間に挟むことで固定する構造としており、気流発生機1からの着脱ができるようにしている。フィルタ材は1枚ものでも良いし、袋状のものでフィルタ固定具5に被せて使用するものでも良く、袋状のものの場合にはフィルタ固定具5への油汚れの付着も軽減できる。ダクトホース2の抜け落ちを防ぐため、気流発生機1のダクトホース2接続部分円周上に凸部を設け、図示にはないが嵌め輪7の内側円周上に前記凸部と嵌り合う凹部を設けているが、凸部と凹部は反対でも良い。
【0012】
図3に、本ポータブル排気装置の実施例におけるホース端具3を示す。ホース端具3は、気流吹出側に、回動自在かつ反対向きにも取り付け可能な吹出エルボ6を取り付けられるものとしている。ダクトホース2の抜け落ちを防ぐため、ホース端具3のダクトホース2接続部分円周上に凸部を設け、図示にはないが嵌め輪7の内側円周上に前記凸部と嵌り合う凹部を設けているが、凸部と凹部は反対でも良い。
【0013】
図4に、本ポータブル排気装置の実施例の収納状態を示す。実施例では、フード4を使用状態とは反対方向へ張り出して、張り出しの下にホース端具3を配置することで、収納状態をコンパクトにしている。図4ではダクトホース2を図示していないが、ダクトホース2はフィルム製または布製でコンパクトに折りたたむことができるため、ダクトホース2を接続したままでも図4に示すような収納状態にすることができる。また、吹出エルボ6を使用状態とは反対向きにホース端具3へ取り付けることで、収納状態をコンパクトにしている。
【0014】
図1~4に示した実施例は、本発明の実施例に過ぎず、気流発生機1・ホース端具3の構造・形状・大きさ、ダクトホース2の太さ・接続方法、フード4・フィルタ固定具5・吹出エルボ6・嵌め輪7の有無・構造・形状・大きさ、等を限定するものではない。
【0015】
前記実施例の図1では、油煙の発生源をホットプレート8としているが、本ポータブル排気装置を耐熱性や難燃性に優れた材質で製作することで、七輪等の火の粉が発生するようなものにも適用可能である。本ポータブル排気装置を各種の油煙発生源に適応させるため、気流発生機1に配置高さを調節する伸縮可能な脚を設けることも考えられる。
【0016】
前記実施例は気流発生機1をホットプレート8の側方に配置したものであるが、気流発生機1をホットプレート8の上方に配置する構造とすることも考えられる。この場合、気流発生機1の気流発生方向は鉛直方向も水平方向も斜め方向も考えられる。また、ダクトホース2の配置位置は前記実施例と比較して高い位置となり、ホース端具3を天井やカーテンレール等からぶら下げることも考えられるため、ホース端具3にぶら下げるためのフック等を設けることも考えられる。
【0017】
前記では本ポータブル排気装置での排気対象を油煙としているが、本装置は煙やにおいなどの排気にも適応できるため、本装置での排気対象を油煙に限定するものではない。
【符号の説明】
【0018】
1 気流発生機
2 ダクトホース
3 ホース端具
4 フード
5 フィルタ固定具
6 吹出エルボ
7 嵌め輪
8 ホットプレート
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-05-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
ポータブル性がある気流発生機(1)と、気流発生機(1)の気流吹出側に接続して気流を誘導するフィルム製または布製のダクトホース(2)と、ダクトホース(2)の気流吹出側端部と接続してダクトホース(2)の気流吹出側端部の配置位置固定を行うホース端具(3)と、を備え、ホース端具(3)にはポータブル性があるとともに本ポータブル排気装置全体としてもポータブル性があり、本ポータブル排気装置の使用時に気流発生機(1)やホース端具(3)は配置箇所の加工なしに任意箇所へ配置することができることを特徴とする、ポータブル排気装置。