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特開2023-174665ステビオール配糖体の調製方法およびその使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174665
(43)【公開日】2023-12-08
(54)【発明の名称】ステビオール配糖体の調製方法およびその使用
(51)【国際特許分類】
   C07H 15/256 20060101AFI20231201BHJP
   A23L 27/00 20160101ALI20231201BHJP
   B01J 20/26 20060101ALI20231201BHJP
   B01J 20/30 20060101ALI20231201BHJP
   B01J 20/34 20060101ALI20231201BHJP
   B01D 15/00 20060101ALI20231201BHJP
   A23L 2/60 20060101ALN20231201BHJP
【FI】
C07H15/256 A
A23L27/00 101A
B01J20/26 G
B01J20/30
B01J20/34 E
B01D15/00 K
A23L2/00 C
A23L2/60
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023150985
(22)【出願日】2023-09-19
(62)【分割の表示】P 2020540237の分割
【原出願日】2018-09-28
(31)【優先権主張番号】15/718,983
(32)【優先日】2017-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520108877
【氏名又は名称】ピュアサークル ユーエスエー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100108903
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 和広
(74)【代理人】
【識別番号】100142387
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 都子
(74)【代理人】
【識別番号】100135895
【弁理士】
【氏名又は名称】三間 俊介
(72)【発明者】
【氏名】マルコスヤン、アベチク
(72)【発明者】
【氏名】チャウ、シュウ、イン
(72)【発明者】
【氏名】ニザーム、ビン ナウィ、カイルール
【テーマコード(参考)】
4B047
4B117
4C057
4D017
4G066
【Fターム(参考)】
4B047LB03
4B047LB09
4B047LF07
4B047LG32
4B047LP01
4B117LC03
4B117LK01
4B117LK11
4B117LK12
4B117LL01
4B117LL02
4B117LP01
4C057AA12
4C057BB03
4C057BB04
4C057CC01
4C057DD01
4C057JJ53
4D017AA03
4D017AA07
4D017BA04
4D017CA13
4D017CB01
4D017DA01
4D017DB01
4D017DB02
4D017EA05
4G066AA14D
4G066AB03A
4G066AB06D
4G066AB07A
4G066AB13A
4G066AC12B
4G066AC17B
4G066AC35B
4G066BA09
4G066BA20
4G066CA56
4G066DA07
4G066FA03
4G066FA08
4G066FA09
4G066FA37
4G066GA11
4G066GA35
(57)【要約】
【課題】ステビオール配糖体を調製する方法が提供される。
【解決手段】本明細書では、レバウディオシドD、レバウディオシドE、レバウディオシドM、レバウディオシドNおよびレバウディオシドOを含むステビオール配糖体を調製する方法が提供される。本明細書では、レバウディオシドD、レバウディオシドE、レバウディオシドM、レバウディオシドNおよびレバウディオシドOを含有する甘味料および甘味消耗品も提供される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステビオール配糖体組成物を調製する方法であって、(a)ポリマー樹脂を充填したカラムに、ステビオール配糖体の供給溶液を通す工程と、(b)Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの含有量が高い画分を溶出して、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの含有量が高い溶出溶液を提供する工程とを含み、Reb DEMNO/T13SG比が、供給溶液のReb DEMNO/T13SG比よりも高い、上記方法。
【請求項2】
工程(a)のステビオール配糖体の供給溶液が、溶媒と、限定するものではないが、精製されたステビア・レバウディアナ(Stevia rebaudiana)植物材料、市販のステビア(Stevia)抽出物、市販のステビオール配糖体混合物、他のステビオール配糖体の単離および精製プロセスの副産物、合成または生合成ステビオール配糖体、例えば、酵素的にグリコシル化されたステビオール配糖体、生体触媒によるステビオール配糖体の生物変換から得られたステビオール配糖体生成物、ステビオール配糖体のデノボ合成が可能な組換え微生物宿主の発酵から得られたステビオール配糖体、ならびにそれらの組合せを含む群から選択されるステビオール配糖体とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
純水、または酸水溶液、またはアルコール-水、または40体積パーセント未満のアルコールを含むアルコール-酸水溶液混合物のいずれかを含む初期溶媒を使用して、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの含有量が高い画分を溶出する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
溶媒を除去して、供給溶液の乾燥固体よりも高いReb DEMNO/T13SG比を含有する乾燥固体を得ることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
初期溶媒よりもアルコールの体積パーセントが5~99%高い1つ以上のアルコール-水混合物または1つ以上のアルコール-酸水溶液混合物を1つ以上の工程で使用して、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの含有量が低い画分を溶出して、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの含有量が低い溶出溶液を得る工程をさらに含み、Reb DEMNO/T13SG比が、供給溶液のReb DEMNO/T13SG比よりも低い、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
溶媒を除去して、供給溶液の乾燥固体よりも低いReb DEMNO/T13SG比を含有する乾燥固体またはいくつかの乾燥固体を得ることをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ステビオール配糖体供給溶液のその後の充填のために再生溶媒を用いて再生する工程をさらに含み、再生溶媒が、純水、酸水溶液、5体積パーセント未満のアルコールを含む水、5体積パーセント未満のアルコールを含む酸水溶液、およびそれらの組合せを含む群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ポリマー樹脂が、以下のA群から選択される少なくとも1つのモノマー、または以下のB群からの少なくとも1つのモノマー、または各A群およびB群からの少なくとも1つのモノマーから作製されるホモポリマーまたはコポリマーである、請求項1に記載の方法
((a)A群-カテゴリー内の同族列の化合物を含め、N-ビニルアミド、アクリルアミド、メタクリルアミド、アミノ置換基が結合したアクリラート、アミノ置換基が結合したメタクリラート、アミノ置換基が結合したアクリルアミド、アミノ置換基が結合したメタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、スチレンのカテゴリーに該当する、炭素、水素、酸素および/または窒素を含有する任意のモノマー。
(b)B群-カテゴリー内の同族列の化合物を含め、アクリラート、メタクリラート、ジビニルベンゼンの一般的なカテゴリーに該当する、炭素、水素および/または酸素を含有する、任意の架橋剤タイプのモノマー。)。
【請求項9】
ポリマー樹脂が、以下の特性、
(a)約1ミクロン~約1,200ミクロンの粒径、
(b)約0%~約99%の窒素質量含有率
を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ポリマー樹脂が、以下の重合開始剤、
(a)限定するものではないが、過酸化ラウロイル(CAS no 105-74-8)および過酸化ベンゾイル(CAS no 94-36-0)を含む過酸化物系開始剤、 (b)限定するものではないが、2,2’-アゾビス(2,4ジメチルバレロニトリル)ABDV(CAS no 2638-94-0)を含むアゾ開始剤のうちの1つ以上の存在下で作製された、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ポリマー樹脂が、使用前に樹脂を洗浄することにより後に除去される以下の材料、
a)シクロヘキサノール(CAS no 108-93-0)
b)1-ドデカノール(CAS no 112-53-8)
c)トルエン(CAS no 108-88-3)
d)メチルイソブチルケトン(CAS no 108-10-1)
e)塩化カルシウム二水和物(CAS no 10035-04-8)
f)リン酸ナトリウム十二水和物(CAS no 10101-89-0)
g)リグノスルホン酸カルシウム(CAS no 8061-52-7)
h)ポリビニルアルコール(CAS no 9002-89-5)
i)塩酸(CAS no 7647-01-0)
j)メタノール(CAS no 67-56-1)
k)酢酸エチル(CAS no 141-78-6)
l)塩化ナトリウム(CAS no 7647-14-5)
m)水(CAS no 7732-18-5)
n)ドデシル硫酸ナトリウム(CAS no 151-21-3)
のうちの少なくとも1つの存在下で作製された、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
ポリマー樹脂が、撹拌水性懸濁重合、噴射重合または乳化重合によって作製された、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
請求項1に記載のステビオール配糖体組成物を含む甘味料組成物。
【請求項14】
請求項1に記載のステビオール配糖体組成物を含む甘味消耗品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、ステビオール配糖体の混合物から、レバウディオシドD(Reb D)、レバウディオシドE(Reb E)、レバウディオシドM(Reb M)、レバウディオシドN(Reb N)およびレバウディオシドO(Reb O)などの1つ以上のステビオール配糖体を調製する方法に関する。本発明はまた、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oを含む1つ以上のステビオール配糖体を含有する甘味料組成物および甘味消耗品、ならびにその調製方法に関する。本発明はまた、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oを利用して、甘味料組成物および甘味消耗品に糖様の香味および経時的プロファイルを提供する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スクロース、フルクトースおよびグルコースなどの天然のカロリーのある糖は、飲料、食品、医薬品および口腔衛生品/化粧品に心地よい味を提供するために利用されている。
特にスクロースは、消費者が好む味を付与する。スクロースは優れた甘味特性を提供するが、カロリーがある。消費者の需要を満たすために、ノンカロリーまたは低カロリーの甘味料が導入されている。しかし、この種の甘味料は、天然のカロリーのある糖とは異なり、消費者の不満を募らせ続けている。ノンカロリーまたは低カロリーの甘味料は、味覚に基づくと、糖とは異なる経時的プロファイル、最大応答、香味プロファイル、口当たりおよび/または適応挙動を示す。具体的には、ノンカロリーまたは低カロリーの甘味料は、甘味の立ち上がりの遅延、甘い後味の残存、苦味、金属味、渋味、冷涼な味および/または甘草のような味を示す。多くのノンカロリーまたは低カロリーの甘味料は、原料に基づくと、合成化学物質である。スクロースのような味の天然のノンカロリーまたは低カロリーの甘味料に対する欲求は依然として高いままである。ステビア・レバウディアナ(Stevia rebaudiana)は、南アメリカの特定の地域に自生するキク科(Asteraceae(Compositae))の多年生低木である。その葉は、パラグアイおよびブラジルでは、現地の茶および薬に甘味を付与するために何百年にもわたり伝統的に使用されてきた。この植物は、日本、シンガポール、台湾、マレーシア、韓国、中国、イスラエル、インド、ブラジル、オーストラリアおよびパラグアイで商業的に栽培されている。
【0003】
この植物の葉は、総乾燥重量の約10~20%の範囲の量でジテルペン配糖体を含有する混合物を含有する。これらのジテルペン配糖体は、糖の約150~450倍甘い。構造的には、ジテルペン配糖体は単一の塩基であるステビオールを特徴とし、C13およびC19の位置に炭水化物残基が存在することにより異なる。典型的には、ステビア(Stevia)の葉に見出される4つの主要なステビオール配糖体は、乾燥重量基準で、ズルコシドA(0.3%)、Reb C(0.6~1.0%)、Reb A(3.8%)およびステビオシド(9.1%)である。ステビア(Stevia)抽出物中で同定された他の配糖体には、Reb B、D、EおよびF、ステビオールビオシドならびにルブソシドが含まれる。これらのうち、ステビオシドおよびReb Aのみが商業規模で利用可能である。ステビオシドおよびReb Aはともに、苦味、残存、渋味などの望ましくない味覚属性を有し、スクロースの7~8%超に相当する甘味を達成することができない。
【0004】
一方、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oは、優れた味覚属性を有し、スクロースと同様の経時的および香味プロファイルを提供することができる。
【0005】
ステビオール配糖体は、水または有機溶媒抽出法を使用して葉から抽出することができる。超臨界流体抽出法および水蒸気蒸留法もこれまでに記載されている。超臨界CO、膜技術、および水または有機溶媒、例えば、メタノールおよびエタノールを使用して、ステビア・レバウディアナ(Stevia rebaudiana)からジテルペン甘味配糖体を回収する方法も使用することができる。
【0006】
したがって、スクロースと同様の経時的および香味プロファイルを提供する天然の低カロリーまたはノンカロリーの甘味料を製造する方法を開発する必要性が依然として存在する。
【0007】
さらに、スクロースと同様の経時的および香味プロファイルを提供する天然の低カロリーまたはノンカロリーの甘味料を含有する飲料および食品などの甘味消耗品を開発する必要性が依然として存在する。
【発明の概要】
【0008】
本発明は、ステビオール配糖体の出発混合物から、ステビオール配糖体の出発混合物よりも高い含有量でReb D、Reb E、Reb M、Reb N、Reb Oおよびそれらの組合せを含むステビオール配糖体組成物を調製する方法を提供する(以下、そのような組成物は「Reb DEMNO」と呼ばれる)。
【0009】
本明細書で使用される場合、用語「ステビオール配糖体」は、限定するものではないが、天然に存在するステビオール配糖体、例えば、レバウディオシドA(Reb A)、レバウディオシドB(Reb B)、レバウディオシドC(Reb C)、レバウディオシドD(Reb D)、レバウディオシドE(Reb E)、レバウディオシドF(Reb F)、レバウディオシドG(Reb G)、レバウディオシドH(Reb H)、レバウディオシドI(Reb I)、レバウディオシドJ(Reb J)、レバウディオシドK(Reb K)、レバウディオシドL(Reb L)、レバウディオシドM(Reb M)、レバウディオシドN(Reb N)、レバウディオシドO(Reb O)、レバウディオシドQ(Reb Q)、レバウディオシドR(Reb R)、レバウディオシドS(Reb S)、レバウディオシドT(Reb T)、レバウディオシドU(Reb U)、レバウディオシドV(Reb V)、レバウディオシドW(Reb W)、レバウディオシドY(Reb Y)、ステビオシド、ステビオールビオシド、ズルコシドAおよびルブソシドなど、または合成もしくは生合成ステビオール配糖体、例えば、酵素的にグリコシル化されたステビオール配糖体、生体触媒によるステビオール配糖体の生物変換から得られたステビオール配糖体生成物、ステビオール配糖体のデノボ合成が可能な組換え微生物宿主の発酵から得られたステビオール配糖体、およびそれらの組合せを含む、ステビオールの配糖体を指す。
【0010】
本明細書で使用される場合、用語「T13SG含有量」は、乾燥(無水)基準で、以下の13のステビオール配糖体、すなわち、レバウディオシドA(Reb A)、レバウディオシドB(Reb B)、レバウディオシドC(Reb C)、レバウディオシドD(Reb D)、レバウディオシドE(Reb E)、レバウディオシドF(Reb F)、レバウディオシドM(Reb M)、レバウディオシドN(Reb N)、レバウディオシドO(Reb O)、ステビオシド、ステビオールビオシド、ズルコシドAおよびルブソシドの含有量の合計として計算される。
【0011】
本明細書で使用される場合、用語「Reb DEMNO含有量」は、乾燥(無水)基準で、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの集合的な合計を指す。
【0012】
本明細書で使用される場合、用語「Reb DEMNO/T13SG比」は、以下の式に従って、乾燥基準での「Reb DEMNO含有量」と「T13SG含有量」との比として計算される。
【0013】
{Reb DEMNO含有量(%乾燥基準)/T13SG含有量(%乾燥基準)}×100%
【0014】
一実施形態では、本発明は、Reb DEMNOを調製する方法であって、ポリマー樹脂を充填したカラムシステムにステビオール配糖体の供給溶液を通すことと、Reb DEMNO含有量が比較的高い画分をカラムから溶出して、供給溶液よりもReb DEMNO含有量が高い溶出溶液を得ることとを含む方法である。
【0015】
Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oのうちの少なくとも1つ以上を含むステビオール配糖体の供給溶液の供給源は異なっていてもよい。一実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液は、市販のステビア(Stevia)抽出物またはステビオール配糖体混合物であってよい。別の実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液は、ステビア・レバウディアナ(Stevia rebaudiana)の植物材料(例えば、葉)から調製されてもよい。あるいは、ステビオール配糖体の供給溶液は、ステビア・レバウディアナ(Stevia rebaudiana)植物材料由来のステビオール配糖体の別の単離および精製プロセスの副産物であってよい。他の実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液は、生体触媒によるステビオール配糖体の生物変換によって得られてもよい。なお別の実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液は、ステビオール配糖体のデノボ合成が可能な組換え微生物宿主の発酵によって得られてもよい。
【0016】
本発明によれば、Reb DEMNOの調製に使用されるポリマー樹脂は、以下のA群から選択される少なくとも1つのモノマー、または以下のB群からの少なくとも1つのモノマー、または各A群およびB群からの少なくとも1つのモノマーから作製されるホモポリマーまたはコポリマーである。2つ以上のモノマーが使用される場合、全モノマーの合計に対する各個々のモノマーの質量パーセントは、約0.1%~約99.9%、例えば、0.1%~約5%、約5%~約10%、約10%~約15%、約15%~約20%、約20%~約25%、約25%~約30%、約30%~約35%、約35%~約40%、約40%~約45%、約45%~約50%、約50%~約55%、約55%~約60%、約60%~約65%、約65%~約70%、約70%~約75%、約75%~約80%、約80%~約85%、約85%~約90%、約90%~約95%、約95%~約99.9%などである。
【0017】
(a)A群-カテゴリー内の同族列の化合物を含め、N-ビニルアミド、アクリルアミド、メタクリルアミド、アミノ置換基が結合したアクリラート、アミノ置換基が結合したメタクリラート、アミノ置換基が結合したアクリルアミド、アミノ置換基が結合したメタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、スチレンのカテゴリーに該当する、炭素、水素、酸素および/または窒素を含有する任意のモノマー。例には、限定するものではないが、N-ビニルアセトアミド(CAS 5202-78-8)、N-ビニル-2-ピロリドン(CAS 88-12-0)、N-ビニル-2-ピペリドン(CAS 4370-23-4)、N-ビニルカプロラクタム(CAS 2235-00-9)、N-メチル-N-ビニルアセトアミド(CAS 3195-78-6)、N-メチル-アクリルアミド(CAS 1187-59-3)、N,N-ジメチル-アクリルアミド(CAS 2680-03-7)、N-エチル-アクリルアミド(CAS 5883-17-0)、N,N-ジエチル-アクリルアミド(CAS 2675-94-7)、N-tert-ブチル-アクリルアミド(CAS 107-58-4)、N-ベンジル-アクリルアミド(CAS 13304-62-6)、N-メチル-メタクリルアミド(CAS 3887-02-3)、N,N-ジメチル-メタクリルアミド(CAS 6976-91-6)、N-エチル-メタクリルアミド(CAS 7370-88-9)、N,N-ジエチル-メタクリルアミド(CAS 5441-99-6)、N-tert-ブチル-メタクリルアミド(CAS 6554-73-0)、N-ベンジル-メタクリルアミド(CAS 3219-55-4)、2-(ジメチルアミノ)-エチルメタクリラート(CAS 2867-47-2)、2-(ジメチルアミノ)-エチルアクリラート(CAS 2439-35-2)、N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]アクリルアミド(CAS 925-76-8)、N-[2-(N,N-ジメチルアミノ)エチル]メタクリルアミド(CAS 13081-44-2)、アクリル酸(CAS 79-10-7)、メタクリル酸(CAS 79-41-4)およびスチレン(CAS 100-42-5)が挙げられる。
【0018】
(b)B群-カテゴリー内の同族列の化合物を含め、アクリラート、メタクリラート、ジビニルベンゼンの一般的なカテゴリーに該当する、炭素、水素および/または酸素を含有する、任意の架橋剤タイプのモノマー。例には、限定するものではないが、エチレングリコールジアクリラート(CAS 2274-11-5)、1,2-プロパンジオールジアクリラート(CAS 25151-33-1)、1,3-プロパンジオールジアクリラート(CAS 24493-53-6)、1,4-ブタンジオールジアクリラート(CAS 1070-70-8)、ポリ(エチレングリコール)ジアクリラート(CAS 26570-48-9)、ポリ(プロピレングリコール)ジアクリラート(CAS 52496-08-9)、エチレングリコールジメタクリラート(CAS 97-90-5)、1,2-プロパンジオールジメタクリラート(CAS 7559-82-2)、1,3-プロパンジオールジメタクリラート(CAS 1188-09-6)、1,4-ブタンジオールジメタクリラート(CAS 2082-81-7)、ポリ(エチレングリコール)ジメタクリラート(CAS 25852-47-5)、ポリ(プロピレングリコール)ジメタクリラート(CAS 25852-49-7)、トリメチロールプロパントリメタクリラート(CAS 3290-92-4)およびジビニルベンゼン(CAS 105-06-6)が挙げられる。
【0019】
本発明によれば、前述のポリマー樹脂は、撹拌水性懸濁重合、噴射重合(jetting polymerization)または乳化重合によって作製される。
【0020】
本明細書では、Reb DEMNOを含む甘味料組成物も提供される。一実施形態では、Reb DEMNOは、甘味消耗品中に存在する場合、スクロースのブリックス度約0.5~約14、例えば、ブリックス度約0.5~ブリックス度約1.0、ブリックス度約1.0~ブリックス度約2.0、ブリックス度約2.0~ブリックス度約3.0、ブリックス度約3.0~ブリックス度約4.0、ブリックス度約4.0~ブリックス度約5.0、ブリックス度約5.0~ブリックス度約6.0、ブリックス度約6.0~ブリックス度約7.0、ブリックス度約7.0~ブリックス度約8.0、ブリックス度約8.0~ブリックス度約9.0、ブリックス度約9.0~ブリックス度約10.0、ブリックス度約10.0~ブリックス度約11.0、ブリックス度約11.0~ブリックス度約12.0、ブリックス度約12.0~ブリックス度約13.0およびブリックス度約13.0~ブリックス度約14.0などに相当する甘味を提供するのに有効な量で存在する。別の実施形態では、Reb DEMNOは、甘味消耗品中に存在する場合、約10%超、例えば、約20%超、約30%超、約40%超、約50%超、約60%超、約70%超、約80%超および約90%超などのスクロース当量を提供するのに有効な量で存在する。
【0021】
Reb DEMNOは任意の形態で使用することができる。一実施形態では、Reb DEMNOは、甘味料組成物中の唯一の甘味料である。別の実施形態では、Reb DEMNOは、組成物または混合物の一部として提供される。一実施形態では、Reb DEMNOは、ステビア(Stevia)抽出物として提供され、Reb DEMNO含有量は、乾燥基準で、ステビア(Stevia)抽出物の約5重量%~約99重量%、例えば、約5重量%~10重量%、約10重量%~20重量%、約20重量%~約30重量%、約30重量%~40重量%、約40重量%~50重量%、約50重量%~約60重量%、約60重量%~約70重量%、約70重量%~80重量%、約80重量%~約90重量%、約90重量%~約99重量%などである。さらなる実施形態では、Reb DEMNOは、ステビオール配糖体の混合物中に提供され、Reb DEMNOは、乾燥基準で、ステビオール配糖体混合物の約5重量%~約99重量%、例えば、約5重量%~10重量%、約10重量%~20重量%、約20重量%~約30重量%、約30重量%~40重量%、約40重量%~50重量%、約50重量%~約60重量%、約60重量%~約70重量%、約70重量%~80重量%、約80重量%~約90重量%、約90重量%~約99重量%などを構成する。
【0022】
甘味料組成物はまた、例えば、天然甘味料、高効能甘味料、炭水化物甘味料、ポリオール甘味料、合成甘味料およびそれらの組合せを含む1つ以上の追加の甘味料を含有することができる。
【0023】
特に望ましい甘味料組成物は、Reb DEMNOと、Reb A、Reb B、NSF-02、モグロシドV、エリスリトールまたはそれらの組合せからなる群から選択される化合物とを含む。
【0024】
甘味料組成物はまた、例えば、炭水化物、ポリオール、アミノ酸およびそれらの対応する塩、ポリアミノ酸およびそれらの対応する塩、糖酸およびそれらの対応する塩、ヌクレオチド、有機酸、無機酸、有機酸塩および有機塩基塩を含む有機塩、無機塩、苦味化合物、香味料および香味成分、渋味化合物、タンパク質またはタンパク質加水分解物、界面活性剤、乳化剤、フラボノイド、アルコール、ポリマーならびにそれらの組合せを含む1つ以上の添加物を含有することができる。
【0025】
甘味料組成物はまた、1つ以上の機能性成分、例えば、サポニン、抗酸化剤、食物繊維源、脂肪酸、ビタミン、グルコサミン、ミネラル、防腐剤、水分補給剤、プロバイオティクス、プレバイオティクス、体重管理剤、骨粗鬆症管理剤、フィトエストロゲン、長鎖第一級脂肪族飽和アルコール、フィトステロールおよびそれらの組合せなどを含有することができる。
【0026】
甘味料組成物を調製する方法も提供される。一実施形態では、甘味料組成物を調製する方法は、Reb DEMNOと、少なくとも1つの甘味料および/または添加物および/または機能性成分とを組み合わせることを含む。別の実施形態では、甘味料組成物を調製する方法は、Reb DEMNOを含む組成物と、少なくとも1つの甘味料および/または添加物および/または機能性成分とを組み合わせることを含む。
【0027】
本明細書では、本発明の甘味料組成物を含有する甘味消耗品も提供される。甘味消耗品には、例えば、医薬組成物、食用ゲル混合物および食用ゲル組成物、歯科用組成物、食料品、飲料および飲料製品が含まれる。
【0028】
本明細書では、甘味消耗品を調製する方法も提供される。一実施形態では、甘味消耗品を調製する方法は、甘味付与可能な組成物と、Reb DEMNOとを組み合わせることを含む。該方法は、1つ以上の甘味料、添加物および/または機能性成分を加えることをさらに含むことができる。別の実施形態では、甘味消耗品を調製する方法は、甘味付与可能な組成物と、Reb DEMNOを含む甘味料組成物とを組み合わせることを含む。甘味料組成物は、1つ以上の甘味料、添加物および/または機能性成分を場合により含むことができる。
【0029】
特定の実施形態では、Reb DEMNOまたは本発明の甘味料組成物を含有する飲料も本明細書で提供される。飲料は、液体マトリックス、例えば、脱イオン水、蒸留水、逆浸透水、炭素処理水、精製水、脱塩水、リン酸、リン酸緩衝液、クエン酸、クエン酸緩衝液および炭酸水などを含有する。
【0030】
Reb DEMNOまたは本発明の甘味料組成物を含有するフルカロリー、中カロリー、低カロリーおよびゼロカロリーの飲料も提供される。
【0031】
本明細書では、飲料を調製する方法も提供される。一実施形態では、飲料を調製する方法は、Reb DEMNOと液体マトリックスとを組み合わせることを含む。該方法は、1つ以上の甘味料、添加物および/または機能性成分を飲料に加えることをさらに含むことができる。別の実施形態では、飲料を調製する方法は、Reb DEMNOを含む甘味料組成物と液体マトリックスとを組み合わせることを含む。
【0032】
本明細書では、本発明の甘味料組成物を含有する卓上用甘味料組成物も提供される。卓上用組成物は、少なくとも1つのバルキング剤、添加物、固結防止剤、機能性成分およびそれらの組合せをさらに含むことができる。卓上用甘味料組成物は、固体または液体の形態で存在することができる。液体卓上用甘味料は、水と、場合により、例えば、ポリオール(例えば、エリスリトール、ソルビトール、プロピレングリコールまたはグリセロール)、酸(例えば、クエン酸)、抗菌剤(例えば、安息香酸またはその塩)などの添加物とを含むことができる。
【0033】
本明細書では、Reb DEMNOまたは本発明の甘味料組成物、例えば、糖またはポリオールとの共結晶化甘味料組成物、凝集甘味料組成物、圧縮甘味料組成物、乾燥甘味料組成物、粒子甘味料組成物、球形化甘味料組成物、顆粒状甘味料組成物および液体甘味料組成物を含む送達システムも提供される。
【0034】
最後に、本明細書では、高度に糖様の経時的プロファイル、香味プロファイルまたはその両方を甘味消耗品に付与する方法であって、甘味付与可能な組成物をReb DEMNOまたは本発明の甘味料組成物と組み合わせることを含む方法も提供される。該方法は、他の甘味料、添加物、機能性成分およびそれらの組合せを加えることをさらに含むことができる。
【0035】
添付の図面は、本発明をさらに理解するために含まれる。図面は、本発明の実施形態を示し、説明とともに、本発明の実施形態の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】ステビオール配糖体供給溶液のHPLCクロマトグラムを示す。
【0037】
図2】供給溶液よりも高いReb DEMNO/T13SG比を有する、水により溶出された画分のHPLCクロマトグラムを示す。
【0038】
図3】供給溶液よりも低いReb DEMNO/T13SG比を有する、15%エタノール水溶液により溶出された画分のHPLCクロマトグラムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本発明の利点は、以下に与えられる詳細な説明からさらに明らかになるであろう。ただし、この詳細な説明から本発明の趣旨および範囲内の様々な変更形態および修正形態が当業者には明らかになるため、詳細な説明および具体例は、本発明の好ましい実施形態を示すが、例示としてのみ与えられることを理解されたい。
【0040】
本発明は、ステビオール配糖体の出発混合物から、ステビオール配糖体の出発混合物よりも高い含有量でReb D、Reb E、Reb M、Reb N、Reb Oおよびそれらの組合せを含むステビオール配糖体組成物を調製する方法を提供する(以下、そのような組成物は「Reb DEMNO」と呼ばれる)。
【0041】
本明細書で使用される場合、用語「ステビオール配糖体」は、限定するものではないが、天然に存在するステビオール配糖体、例えば、レバウディオシドA(Reb A)、レバウディオシドB(Reb B)、レバウディオシドC(Reb C)、レバウディオシドD(Reb D)、レバウディオシドE(Reb E)、レバウディオシドF(Reb F)、レバウディオシドG(Reb G)、レバウディオシドH(Reb H)、レバウディオシドI(Reb I)、レバウディオシドJ(Reb J)、レバウディオシドK(Reb K)、レバウディオシドL(Reb L)、レバウディオシドM(Reb M)、レバウディオシドN(Reb N)、レバウディオシドO(Reb O)、レバウディオシドQ(Reb Q)、レバウディオシドR(Reb R)、レバウディオシドS(Reb S)、レバウディオシドT(Reb T)、レバウディオシドU(Reb U)、レバウディオシドV(Reb V)、レバウディオシドW(Reb W)、レバウディオシドY(Reb Y)、ステビオシド、ステビオールビオシド、ズルコシドAおよびルブソシドなど、または合成もしくは生合成ステビオール配糖体、例えば、酵素的にグリコシル化されたステビオール配糖体、生体触媒によるステビオール配糖体の生物変換から得られたステビオール配糖体生成物、ステビオール配糖体のデノボ合成が可能な組換え微生物宿主の発酵から得られたステビオール配糖体、およびそれらの組合せを含む、ステビオールの配糖体を指す。
【0042】
本明細書で使用される場合、用語「T13SG含有量」は、乾燥(無水)基準で、以下の13のステビオール配糖体、すなわち、レバウディオシドA(Reb A)、レバウディオシドB(Reb B)、レバウディオシドC(Reb C)、レバウディオシドD(Reb D)、レバウディオシドE(Reb E)、レバウディオシドF(Reb F)、レバウディオシドM(Reb M)、レバウディオシドN(Reb N)、レバウディオシドO(Reb O)、ステビオシド、ステビオールビオシド、ズルコシドAおよびルブソシドの含有量の合計として計算される。
【0043】
本明細書で使用される場合、用語「Reb DEMNO含有量」は、乾燥(無水)基準で、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの集合的な合計を指す。
【0044】
本明細書で使用される場合、用語「Reb DEMNO/T13SG比」は、以下の式に従って、乾燥基準での「Reb DEMNO含有量」と「T13SG含有量」との比として計算される。
【0045】
{Reb DEMNO含有量(%乾燥基準)/T13SG含有量(%乾燥基準)}×100%
【0046】
本発明の一態様では、Reb DEMNOを調製する方法は、
【0047】
(a)ポリマー樹脂を充填したカラムシステムに、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oのうちの少なくとも1つ以上を含むステビオール配糖体の供給溶液を通すことと、
【0048】
(b)純水、または40体積パーセント未満のアルコールを含む水を含む初期溶媒を使用して、カラムシステムからReb DEMNO含有量の高い画分を溶出して、供給溶液よりも高いReb DEMNO/T13SG比を有する溶出溶液を得ることと、
【0049】
(c)初期溶媒よりもアルコールの体積パーセントが5~99%高い1つ以上のアルコール-水混合物を使用して、カラムシステムからReb DEMNO含有量の低い画分を溶出して、供給溶液よりも低いReb DEMNO/T13SG比を有する1つ以上の溶出溶液を得ることとを含む。
【0050】
本発明の別の実施形態では、Reb DEMNOを調製する方法は、
【0051】
(a)ポリマー樹脂を充填したカラムシステムに、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oのうちの少なくとも1つ以上を含むステビオール配糖体の供給溶液を通すことと、
【0052】
(b)酸水溶液、または40体積パーセント未満のアルコールを含む酸水溶液を含む初期溶媒を使用して、カラムシステムからReb DEMNO含有量の高い画分を溶出して、供給溶液よりも高いReb DEMNO含有量/T13SG比を有する溶出溶液を得ることと、
【0053】
(c)初期溶媒よりもアルコールの体積パーセントが5~99%高い1つ以上のアルコール-酸水溶液混合物を使用して、カラムシステムからReb DEMNO含有量の低い画分を溶出して、供給溶液よりも低いReb DEMNO/T13SG比を有する1つ以上の溶出溶液を得ることとを含む。
【0054】
Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oのうちの少なくとも1つ以上を含むステビオール配糖体の供給溶液の供給源は異なっていてもよい。一実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液は、市販のステビア(Stevia)抽出物またはステビオール配糖体混合物であってよい。別の実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液は、ステビア・レバウディアナ(Stevia rebaudiana)植物の植物材料(例えば、葉)から調製されてもよい。あるいは、ステビオール配糖体の供給溶液は、ステビア・レバウディアナ(Stevia rebaudiana)植物材料由来のステビオール配糖体の別の単離および精製プロセスの副産物であってよい。他の実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液は、生体触媒によるステビオール配糖体の生物変換によって得られてもよい。なお別の実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液は、ステビオール配糖体のデノボ合成が可能な組換え微生物宿主の発酵によって得られてもよい。
【0055】
本発明の別の態様では、Reb DEMNOの調製に使用されるポリマー樹脂は、以下のA群から選択される少なくとも1つのモノマー、または以下のB群からの少なくとも1つのモノマー、または各A群およびB群からの少なくとも1つのモノマーから作製されるホモポリマーまたはコポリマーである。2つ以上のモノマーが使用される場合、全モノマーの合計に対する各個々のモノマーの質量パーセントは、約0.1%~約99.9%、例えば、0.1%~約5%、約5%~約10%、約10%~約15%、約15%~約20%、約20%~約25%、約25%~約30%、約30%~約35%、約35%~約40%、約40%~約45%、約45%~約50%、約50%~約55%、約55%~約60%、約60%~約65%、約65%~約70%、約70%~約75%、約75%~約80%、約80%~約85%、約85%~約90%、約90%~約95%、約95%~約99.9%などである。
【0056】
(a)A群-カテゴリー内の同族列の化合物を含め、N-ビニルアミド、アクリルアミド、メタクリルアミド、アミノ置換基が結合したアクリラート、アミノ置換基が結合したメタクリラート、アミノ置換基が結合したアクリルアミド、アミノ置換基が結合したメタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、スチレンのカテゴリーに該当する、炭素、水素、酸素および/または窒素を含有する任意のモノマー。例には、限定するものではないが、N-ビニルアセトアミド(CAS 5202-78-8)、N-ビニル-2-ピロリドン(CAS 88-12-0)、N-ビニル-2-ピペリドン(CAS 4370-23-4)、N-ビニルカプロラクタム(CAS 2235-00-9)、N-メチル-N-ビニルアセトアミド(CAS 3195-78-6)、N-メチル-アクリルアミド(CAS 1187-59-3)、N,N-ジメチル-アクリルアミド(CAS 2680-03-7)、N-エチル-アクリルアミド(CAS 5883-17-0)、N,N-ジエチル-アクリルアミド(CAS 2675-94-7)、N-tert-ブチル-アクリルアミド(CAS 107-58-4)、N-ベンジル-アクリルアミド(CAS 13304-62-6)、N-メチル-メタクリルアミド(CAS 3887-02-3)、N,N-ジメチル-メタクリルアミド(CAS 6976-91-6)、N-エチル-メタクリルアミド(CAS 7370-88-9)、N,N-ジエチル-メタクリルアミド(CAS 5441-99-6)、N-tert-ブチル-メタクリルアミド(CAS 6554-73-0)、N-ベンジル-メタクリルアミド(CAS 3219-55-4)、2-(ジメチルアミノ)-エチルメタクリラート(CAS 2867-47-2)、2-(ジメチルアミノ)-エチルアクリラート(CAS 2439-35-2)、N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]アクリルアミド(CAS 925-76-8)、N-[2-(N,N-ジメチルアミノ)エチル]メタクリルアミド(CAS 13081-44-2)、アクリル酸(CAS 79-10-7)、メタクリル酸(CAS 79-41-4)およびスチレン(CAS 100-42-5)が挙げられる。
【0057】
(b)B群-カテゴリー内の同族列の化合物を含め、アクリラート、メタクリラート、ジビニルベンゼンの一般的なカテゴリーに該当する、炭素、水素および/または酸素を含有する、任意の架橋剤タイプのモノマー。例には、限定するものではないが、エチレングリコールジアクリラート(CAS 2274-11-5)、1,2-プロパンジオールジアクリラート(CAS 25151-33-1)、1,3-プロパンジオールジアクリラート(CAS 24493-53-6)、1,4-ブタンジオールジアクリラート(CAS 1070-70-8)、ポリ(エチレングリコール)ジアクリラート(CAS 26570-48-9)、ポリ(プロピレングリコール)ジアクリラート(CAS 52496-08-9)、エチレングリコールジメタクリラート(CAS 97-90-5)、1,2-プロパンジオールジメタクリラート(CAS 7559-82-2)、1,3-プロパンジオールジメタクリラート(CAS 1188-09-6)、1,4-ブタンジオールジメタクリラート(CAS 2082-81-7)、ポリ(エチレングリコール)ジメタクリラート(CAS 25852-47-5)、ポリ(プロピレングリコール)ジメタクリラート(CAS 25852-49-7)、トリメチロールプロパントリメタクリラート(CAS 3290-92-4)およびジビニルベンゼン(CAS 105-06-6)が挙げられる。
【0058】
本発明の別の態様では、前述の樹脂は、以下の特徴、すなわち、
(a)約1ミクロン~約1,200ミクロンの粒径、好ましくは、約5~約1,000ミクロンの平均粒径(体積加重平均)、例えば、約5ミクロン~約15ミクロン、約15ミクロン~約25ミクロン、約25ミクロン~約35ミクロン、約35ミクロン~約45ミクロン、約45ミクロン~約55ミクロン、約55ミクロン~約65ミクロン、約65ミクロン~約75ミクロン、約75ミクロン~約85ミクロン、約85ミクロン~約95ミクロン、約95ミクロン~約100ミクロン、約100ミクロン~約200ミクロン、約200ミクロン~約300ミクロン、約300ミクロン~約400ミクロン、約400ミクロン~約500ミクロン、約500ミクロン~約600ミクロン、約600ミクロン~約700ミクロン、約700ミクロン~約800ミクロン、約800ミクロン~約900ミクロン、約900ミクロン~約1,000ミクロンの平均粒径など、
(b)約0%~約99%、好ましくは約0%~約10.0%、例えば、約0%~約1.5%、約1.5%~約2.0%、約2.0%~約2.5%、約2.5%~約3.0%、約3.0%~約3.5%、約3.5%~約4.0%、約4.0%~約4.5%、約4.5%~約5.0%、約5.0%~約6.0%、約6.0%~約7.0%、約7.0%~約8.0%、約8.0%~約9.0%および約9.0%~約10.0%などの窒素質量含有率を有する。
【0059】
本発明の別の態様では、前述の樹脂は、以下の重合開始剤、すなわち、
(a)限定するものではないが、過酸化ラウロイル(CAS no 105-74-8)および過酸化ベンゾイル(CAS no 94-36-0)を含む過酸化物系開始剤、
(b)限定するものではないが、2,2’-アゾビス(2,4ジメチルバレロニトリル)ABDV(CAS no 2638-94-0)を含むアゾ開始剤のうちの1つ以上の存在下で作製した。
【0060】
本発明の別の態様では、前述の樹脂は、限定するものではないが、使用前に樹脂を洗浄することにより後に除去される以下の材料、すなわち、
シクロヘキサノール(CAS no 108-93-0)、1-ドデカノール(CAS no 112-53-8)、トルエン(CAS no 108-88-3)、メチルイソブチルケトン(CAS no 108-10-1)、塩化カルシウム二水和物(CAS no 10035-04-8)、リン酸ナトリウム十二水和物(CAS no 10101-89-0)、リグノスルホン酸カルシウム(CAS no 8061-52-7)、ポリビニルアルコール(CAS no 9002-89-5)、塩酸(CAS no 7647-01-0)、メタノール(CAS no 67-56-1)、酢酸エチル(CAS no 141-78-6)、塩化ナトリウム(CAS no 7647-14-5)、水(CAS no 7732-18-5)およびドデシル硫酸ナトリウム(CAS no 151-21-3)のうちの1つ以上または全部などの存在下で作製した。
【0061】
本発明のなお別の態様では、前述のポリマー樹脂は、撹拌水性懸濁重合、噴射重合または乳化重合によって作製される。
【0062】
ステビオール配糖体の供給溶液の調製
【0063】
当業者であれば、以下に記載される技術が、限定するものではないが、市販のステビア(Stevia)抽出物、市販のステビオール配糖体混合物、他のステビオール配糖体の単離およびその精製プロセスの副産物、合成または生合成ステビオール配糖体、例えば、酵素的にグリコシル化されたステビオール配糖体、生体触媒によるステビオール配糖体の生物変換から得られたステビオール配糖体生成物、ステビオール配糖体のデノボ合成が可能な組換え微生物宿主の発酵から得られたステビオール配糖体、ならびにそれらの組合せを含む、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oを含有する他の出発材料にも適用されることを認識するであろう。
【0064】
また、当業者であれば、以下に記載されるプロセスが記載された工程の特定の順序を想定しているが、この順序は場合によっては変更または省略することができることを理解するであろう。
【0065】
特定の実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液は、ステビア・レバウディアナ(Stevia rebaudiana)の葉の精製から得られた樹脂処理濾液である。別の実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液は、溶媒に溶解した市販のステビア(Stevia)抽出物である。なお別の実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液は、不溶性物質および/または高分子量化合物および/または塩が除去された市販の抽出物である。さらに別の実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液は、酵素的にグリコシル化されたステビオール配糖体の生成物である。他の実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液は、生体触媒によるステビオール配糖体の生物変換によって得られてもよい。なお別の実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液は、ステビオール配糖体のデノボ合成が可能な組換え微生物宿主の発酵によって得られてもよい。
【0066】
また、ステビオール配糖体の供給溶液のReb DEMNO/T13SG比は、ステビオール配糖体の供給源に応じて変化する。一実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液のReb DEMNO/T13SGは、約0.5%~約95%、例えば、約0.5%~約5%、約5%~約10%、約10%~約15%、約15%~約20%、約20%~約25%、約25%~約30%、約30%~約35%、約35%~約40%、約40%~約45%、約45%~約50%、約50%~約55%、約55%~約60%、約60%~約65%、約65%~約70%、約70%~約75%、約75%~約80%、約80%~約85%、約85%~約90%、約90%~約95%などである。特定の一実施形態では、ステビオール配糖体の供給溶液のReb DEMNO/T13SG比は、約55%~約80%である。
【0067】
ポリマー樹脂が充填された1つ以上の接続されたカラム(直列または並列に接続された)にステビオール配糖体の供給溶液を通して、吸着されたステビオール配糖体を有する少なくとも1つのカラムを得てもよい。いくつかの実施形態では、カラムの数は、3本超、例えば、5本のカラム、6本のカラム、7本のカラム、8本のカラム、9本のカラム、10本のカラム、11本のカラム、12本のカラム、13本のカラム、14本のカラムまたは15本のカラムなどであってよい。カラムは、約5~95℃の範囲の温度、例えば、約5℃~10℃、約10℃~15℃、約15℃~20℃、約20°C~25°C、約25°C~30°C、約30°C~35°C、約35°C~40°C、約40°C~45°C、約45°C~50°C、約50°C~55°C、約55°C~60°C、約60°C~65°C、約65°C~70°C、約70°C~75°C、約75°C~80°C、約80°C~85°C、約85°C~90°C、約90°C~95°Cに維持されてもよい。
【0068】
内径とカラムのカラム高さとの比、またはいわゆるカラムの「直径:高さ比」は、約100:1~約1:100、例えば、約2:1、約6:1、約10:1、約13:1、約16:1、約20:1、約1:2、約1:6、約1:10、約1:13、約1:16または約1:20などとする。
【0069】
マルチカラムシステムが並列に接続されている実施形態では、各カラムの入口は別個の供給源に接続されてもよく、各カラムの出口は別個の受取り器に接続する。第1のカラムの体積と第2のカラムの体積との比は、好ましくは約1:1~1:10の範囲である。最後のカラムの体積と前のカラム、すなわち、最後から2番目のカラムの体積との比は、好ましくは約3:1~1:10の範囲である。
【0070】
カラムシステムを通してステビオール配糖体溶液を運ぶ溶媒は、アルコール、水、酸水溶液またはそれらの組合せを含むことができる。酸水溶液が使用される実施形態では、酸水溶液の濃度は、約0.01mM~100.0mMの範囲、例えば、約0.01mM~0.1mM、約0.1mM~1.0mM、約1.0mM~10.0mMおよび約10.0mM~100.0mMなどであってよい。水性アルコール溶媒の水とアルコールとの比(体積/体積)は、約99.9:0.1~約0.1:99.9の範囲、例えば、約99:1~約90:10、約90:10~約80:20、約80:20~約70:30、約70:30~約60:40、約60:40~約50:50、約50:50~約40:60、約40:60~約30:70、約30:70~約20:80、約20:80~約10:90および約10:90~約1:99などであってよい。水性アルコール溶媒の酸水溶液とアルコールとの比(体積/体積)は、約99.9:0.1~約0.1:99.9、例えば、約99:1~約90:10、約90:10~約80:20、約80:20~約70:30、約70:30~約60:40、約60:40~約50:50、約50:50~約40:60、約40:60~約30:70、約30:70~約20:80、約20:80~約10:90および約10:90~約1:99などの範囲であってよい。比速度(SV)は、約0.3時間-1~約5.0時間-1、例えば、約0.3時間-1~約1.0時間-1、約1.0時間-1~約2.0時間-1、約2.0時間-1~約3.0時間-1、約3.0時間-1~約4.0時間-1および約4.0時間-1~約5.0時間-1などであってよい。
【0071】
アルコールは、例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノールおよびそれらの混合物から選択することができる。酸水溶液は、例えば、塩酸水溶液、硝酸水溶液、リン酸水溶液、硫酸水溶液、ギ酸水溶液、酢酸水溶液およびそれらの混合物から選択することができる。
【0072】
一般に、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oは弱く保持され、水、または40体積パーセント未満のアルコールを含む、約0.1mM濃度の水の酸水溶液により溶出される。その結果、ステビオール配糖体の初期混合物は異なる部分に分離する。これらの部分は、T13SG含有量、および個々の配糖体、特にReb DEMNO含有量の両方が互いに異なる。
【0073】
純水、40体積パーセント未満のアルコールを含有する水、酸水溶液、または40体積パーセント未満のアルコールを含有する酸水溶液を用いてReb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの脱着を行って、Reb DEMNO含有量の高い溶出溶液を得ることができる。本明細書で使用される場合、「Reb DEMNO含有量の高い」は、カラムシステムを通る前のステビオール配糖体の供給溶液よりも高いReb DEMNO/T13SG比を有する任意の材料を指す。Reb DEMNO含有量の高い溶出溶液は、供給溶液よりも約1%~約99.5%高い、例えば、供給溶液よりも約1%、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%および約99.5%高いなどのReb DEMNO/T13SG比を有する。酸水溶液が使用される実施形態では、酸水溶液の濃度は、約0.01mM~100.0mM、例えば、約0.01mM~0.1mM、約0.1mM~1.0mM、約1.0mM~10.0mMおよび約10.0mM~100.0mMなどの範囲であってよい。好適なアルコールには、メタノール、エタノール、n-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノールおよびそれらの混合物が含まれる。好適な酸水溶液には、塩酸水溶液、硝酸水溶液、リン酸水溶液、硫酸水溶液、ギ酸水溶液、酢酸水溶液およびそれらの混合物が含まれる。
【0074】
カラムからReb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oを脱着した後、アルコール水溶液、または酸水溶液とアルコールとの混合物、およびそれらの組み合わされた溶出液を用いてカラムを溶出して、Reb DEMNO含有量の低いステビオール配糖体の溶出溶液を得ることもできる。本明細書で使用される場合、「Reb DEMNO含有量の低い」は、カラムシステムを通る前のステビオール配糖体の供給溶液よりも低いReb DEMNO/T13SG比を有する任意の材料を指す。「Reb DEMNO含有量の低い」はまた、Reb DEMNO含有量がゼロの任意の材料も指す。特定の実施形態では、アルコール水溶液、または酸水溶液とアルコールとの混合物は、約1%~約100%、例えば、約1%~5%、約5%~10%、約10%~約20%、約20%~約30%、約30%~約40%、約40%~約50%、約50%~約60%、約60%~約70%、約70%~約80%、約80%~約90%および約90%~約100%などのアルコール含有率を含有することができる。
【0075】
別の実施形態では、カラムからReb DEMNO含有量の低い材料を溶出した後、純水、酸水溶液、5体積パーセント未満のアルコールを含む水、または5体積パーセント未満のアルコールを含む酸水溶液のいずれかを用いてカラムを洗浄して、ステビオール配糖体供給溶液のその後の充填のためにカラムシステムを再生する。
【0076】
Reb DEMNO/T13SG比は、HPLCにより実験的に決定することができる。例えば、ポンプ、カラムサーモスタット、オートサンプラー、バックグラウンド補正が可能なUV検出器、およびデータ取得システムから構成されるHPLCシステム、Agilent HP 1200または同等物を含むHPLCシステムを用いて、クロマトグラフィー分析を行うことができる。カラムは、40°Cでの「Agilent Poroshell 120 SB-C18、4.6mmx150mm、2.7um」であってよい。移動相は、グラジエント溶出(0~12分まで100% A、12~13分まで100% Aから100% Bの直線グラジエント、および13~45分まで100% B)では、75% 10mmol/Lリン酸緩衝液(pH2.6)と25%アセトニトリルとを含有するプレミックス1と、68% 10mmol/Lリン酸塩緩衝液(pH2.6)と32%アセトニトリルとを含有するプレミックス2の2種類のプレミックスからなる。ステビオール配糖体は、それらの保持時間によって同定し、例えば、ChromaDex Inc.(USA)によって市販されているそれぞれの参照標準を使用して定量することができる。
【0077】
Reb DEMNO含有量の高い溶出溶液を蒸留するか、真空で蒸発させて、水または任意のアルコール性溶媒を除去することができる。水または任意のアルコール性溶媒の除去は、例えば、ナノ濾過などの他の好適な方法によって行うこともできる。
【0078】
あるいは、例えば、減圧下での蒸発、凍結乾燥、気流乾燥、噴霧乾燥またはそれらの組合せなどの任意の好適な方法によって、Reb DEMNO含有量の高い溶出溶液を乾燥させて、Reb DEMNO含有量の高い乾燥粉末を得ることができ、Reb DEMNO/T13SG比は、カラムシステムを通る前のステビオール配糖体の供給溶液と比較して高くなる。
【0079】
甘味料組成物
【0080】
本明細書で使用される場合、甘味料組成物とは、例えば、別の甘味料または添加物などの少なくとも1つの他の物質と組み合わせて少なくとも1つの甘味成分を含有する組成物を意味する。
【0081】
本明細書で使用される場合、甘味付与可能な組成物とは、口に入れられて、その後に口から出される物質と、飲むか、食べるか、嚥下するか、またはその他の方法で摂取され、一般に許容可能な範囲で使用される場合にヒトまたは動物が摂取するのに安全である物質とを含め、人間または動物の口と接触する物質を意味する。
【0082】
本明細書で使用される場合、甘味消耗品とは、甘味付与可能な組成物および甘味料または甘味料組成物の両方を含有する物質を意味する。
【0083】
例えば、甘味料成分を含まない飲料は、一種の甘味付与可能な組成物である。甘味料を含まない飲料に、Reb DEMNOおよびエリスリトールを含む甘味料組成物を加え、それにより甘味料入り飲料を提供することができる。甘味料入り飲料は一種の甘味消耗品である。
【0084】
Reb DEMNOは、精製された形態で、またはReb DEMNOと1つ以上の追加の成分(すなわち、Reb DEMNOを含む甘味料組成物)とを含有する混合物の成分として提供されてもよい。一実施形態では、Reb DEMNOは、混合物の成分として提供される。特定の実施形態では、混合物はステビア(Stevia)抽出物である。ステビア(Stevia)抽出物は、乾燥基準で約5重量%~約99重量%、例えば、約10重量%~約99重量%、約20重量%~約99重量%、約30重量%~約99重量%、約40重量%~約99重量%、約50重量%~約99重量%、約60重量%~約99重量%、約70重量%~約99重量%、約80重量%~約99重量%および約90重量%~約99重量%などの範囲の量でReb DEMNOを含有してもよい。さらに別の実施形態では、ステビア(Stevia)抽出物は、乾燥基準で約90重量%超、例えば、約91%超、約92%超、約93%超、約94%超、約95%超、約96%超、約97%超、約98%超および約99%超の量のReb DEMNOを含有する。
【0085】
一実施形態では、Reb DEMNOは、甘味料組成物中のステビオール配糖体混合物、すなわち、混合物の非Reb DEMNO部分の残部がステビオール配糖体から完全に構成されるステビオール配糖体の混合物の成分として提供される。ステビオール配糖体の同一性は当技術分野で公知であり、限定するものではないが、ステビオールモノシド、ルブソシド、ステビオールビオシド、ステビオシド、レバウディオシドA、レバウディオシドB、レバウディオシドC、レバウディオシドFおよびズルコシドAが含まれる。ステビオール配糖体混合物は、乾燥基準で約5重量%~約99重量%のReb DEMNOを含有してもよい。例えば、ステビオール配糖体混合物は、乾燥基準で約10重量%~約99重量%、約20重量%~約99重量%、約30重量%~約99重量%、約40重量%~約99重量%、約50重量%~約99重量%、約60重量%~約99重量%、約70重量%~約99重量%、約80重量%~約99重量%および約90重量%~約99重量%のReb DEMNOを含有してもよい。さらに別の実施形態では、ステビオール配糖体混合物は、乾燥基準で約90重量%超、例えば、約91%超、約92%超、約93%超、約93%超、約94%超、約95%超、約96%超、約97%超、約98%超および約99%超のReb DEMNOを含有してもよい。
【0086】
一実施形態では、Reb DEMNOは、甘味料組成物中の唯一の甘味料であり、すなわち、Reb DEMNOは、甘味を提供する、甘味料組成物中に存在する唯一の成分である。別の実施形態では、Reb DEMNOは、甘味料組成物中に存在する2つ以上の甘味料成分のうちの1つである。
【0087】
基準溶液中のスクロースの量は、ブリックス度(°Bx)で記載され得る。1ブリックス度は、100グラムの溶液中の1グラムのスクロースであり、重量パーセント(%重量/重量)(厳密に言えば、質量パーセント)として溶液の強度を表す。一実施形態では、甘味料組成物は、甘味消耗品中に存在する場合、糖のブリックス度約0.50~14、例えば、ブリックス度約0.5~ブリックス度約1.0、ブリックス度約1.0~ブリックス度約2.0、ブリックス度約2.0~ブリックス度約3.0、ブリックス度約3.0~ブリックス度約4.0、ブリックス度約4.0~ブリックス度約5.0、ブリックス度約5.0~ブリックス度約6.0、ブリックス度約6.0~ブリックス度約7.0、ブリックス度約7.0~ブリックス度約8.0、ブリックス度約8.0~ブリックス度約9.0、ブリックス度約9.0~ブリックス度約10.0、ブリックス度約10.0~ブリックス度約11.0、ブリックス度約11.0~ブリックス度約12.0、ブリックス度約12.0~ブリックス度約13.0およびブリックス度約13.0~ブリックス度約14.0などに相当する甘味を提供するのに有効な量でReb DEMNOを含有する。別の実施形態では、Reb DEMNOは、甘味消耗品中に存在する場合、ブリックス度約10に相当する甘味を提供するのに有効な量で存在する。
【0088】
また、非スクロース甘味料のスクロース当量を決定することにより、スクロース基準に対して非スクロース甘味料の甘味を測定することができる。典型的には、味覚パネリストは、1~15%のスクロース(重量/体積)を含有する基準スクロース溶液の甘味を検出するように訓練される。次いで、一連の希釈度の他の非スクロース甘味料が試験されて、所与のパーセントのスクロース基準と同等に甘い非スクロース甘味料の濃度が決定される。例えば、甘味料の1%溶液が10%スクロース溶液と同等に甘い場合、その甘味料はスクロースの10倍強力であると言われる。
【0089】
一実施形態では、Reb DEMNOは、甘味消耗品中に存在する場合、約10%(重量/体積)超、例えば、約11%超、約12%超、約13%超または約14%超などのスクロース当量を提供するのに有効な量で存在する。
【0090】
甘味料組成物中のReb DEMNOの量は変化してもよい。一実施形態では、Reb DEMNOは、甘味料組成物が甘味消耗品中に存在する場合に所望の甘味を付与する任意の量で甘味料組成物中に存在する。例えば、Reb DEMNOは、甘味消耗品中に存在する場合、約1ppm~約10,000ppm、例えば、約1ppm~約4,000ppm、約1ppm~約3,000ppm、約1ppm~約2,000ppm、約1ppm~約1,000ppmなどのReb DEMNO濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。別の実施形態では、Reb DEMNOは、甘味消耗品中に存在する場合、約10ppm~約1,000ppm、例えば、約10ppm~約800ppm、約50ppm~約800ppm、約50ppm~約600ppmまたは約200ppm~約250ppmなどのReb DEMNO濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。特定の実施形態では、Reb DEMNOは、約300ppm~約600ppmのReb DEMNO濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0091】
いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、1つ以上の追加の甘味料を含有する。追加の甘味料は、任意の種類の甘味料、例えば、天然、非天然または合成甘味料であり得る。
少なくとも1つの実施形態では、少なくとも1つの追加の甘味料は、ステビア(Stevia)甘味料以外の天然甘味料から選択される。別の実施形態では、少なくとも1つの追加の甘味料は、合成高効能甘味料から選択される。
【0092】
例えば、少なくとも1つの追加の甘味料は、炭水化物甘味料であり得る。好適な炭水化物甘味料の非限定的な例には、スクロース、フルクトース、グルコース、エリスリトール、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、タガトース、トレハロース、ガラクトース、ラムノース、シクロデキストリン(例えば、α-シクロデキストリン、β-シクロデキストリンおよびγ-シクロデキストリン)、リブロース、トレオース、アラビノース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、イドース、ラクトース、マルトース、転化糖、イソトレハロース、ネオトレハロース、パラチノースまたはイソマルツロース、エリトロース、デオキシリボース、グロース、タロース、エリトルロース、キシルロース、プシコース、ツラノース、セロビオース、グルコサミン、マンノサミン、フコース、フクロース、グルクロン酸、グルコン酸、グルコノ-ラクトン、アベクオース、ガラクトサミン、キシロ-オリゴ糖(キシロトリオース、キシロビオースなど)、ゲンチオ-オリゴ糖(ゲンチオビオース、ゲンチオトリオース、ゲンチオテトラオースなど)、ガラクト-オリゴ糖、ソルボース、ケトトリオース(ジヒドロキシアセトン)、アルドトリオース(グリセルアルデヒド)、ニゲロ-オリゴ糖、フラクトオリゴ糖(ケストース、ニストースなど)、マルトテトラオース、マルトトリオール、四糖、マンナン-オリゴ糖、マルト-オリゴ糖(マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、マルトヘプタオースなど)、デキストリン、ラクツロース、メリビオース、ラフィノース、リボース、異性化液糖、例えば、高フルクトースコーン/デンプンシロップ(HFCS/HFSS)(例えば、HFCS55、HFCS42またはHFCS90)、カップリングシュガー、大豆オリゴ糖、グルコースシロップおよびそれらの組合せが挙げられる。適用可能な場合は、D-またはL-配置を使用することができる。
【0093】
他の実施形態では、追加の甘味料は、グルコース、フルクトース、スクロースおよびそれらの組合せからなる群から選択される炭水化物甘味料である。
【0094】
別の実施形態では、追加の甘味料は、D-アロース、D-プシコース、L-リボース、D-タガトース、L-グルコース、L-フコース、L-アルビノース、ツラノースおよびそれらの組合せから選択される炭水化物甘味料である。
【0095】
Reb DEMNOおよび炭水化物甘味料は、例えば、約0.001:14~約1:0.01など、例えば、約0.001:14~約0.01:14、約0.01:14~約0.1:14、約0.1:14~約1.0:14、約1.0:14~約1.0:10、約1.0:10~約1.0:1.0、約1.0:1.0~約1.0:0.1および約1.0:0.1~約1.0:0.01などの任意の重量比で存在し得る。炭水化物は、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約100ppm~約140,000ppm、例えば、約100ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約5,000ppm、約5,000ppm~約10,000ppm、約10,000ppm~約20,000ppm、約20,000ppm~約30,000ppm、約30,000ppm~約40,000ppm、約40,000ppm~約50,000ppm、約50,000ppm~約60,000ppm、約60,000ppm~約70,000ppm、約70,000ppm~約80,000ppm、約80,000ppm~約90,000ppm、約90,000ppm~約100,000ppm、約100,000ppm~約110,000ppm、約110,000ppm~約120,000ppm、約120,000ppm~約130,000ppmおよび約130,000ppm~約140,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0096】
なお他の実施形態では、少なくとも1つの追加の甘味料は合成甘味料である。本明細書で使用される場合、「合成甘味料」という語句は、天然には事実上見出されず、スクロース、フルクトースまたはグルコースよりも高い甘味効能を特徴的に有するが、カロリーはそれらよりも低い任意の組成物を指す。本開示の実施形態に適した合成高効能甘味料の非限定的な例には、スクラロース、アセスルファムカリウム、アセスルファム酸およびその塩、アスパルテーム、アリテーム、サッカリンおよびその塩、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、シクラマート、シクラミン酸およびその塩、ネオテーム、アドバンテーム、グルコシル化ステビオール配糖体(GSG)ならびにそれらの組合せが挙げられる。合成甘味料は、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約0.3ppm~約3,500ppm、例えば、約0.3ppm~約1.0ppm、約1.0ppm~10ppm、約10ppm~100ppm、約100ppm~1,000ppm、約1,000ppm~約2,000ppm、約2,000ppm~約3,000ppmおよび約3,000ppm~約3,500ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0097】
さらに他の実施形態では、追加の甘味料は、天然高効能甘味料であり得る。好適な天然高効能甘味料には、限定するものではないが、レバウディオシドA、レバウディオシドB、レバウディオシドC、レバウディオシドF、レバウディオシドI、レバウディオシドH、レバウディオシドL、レバウディオシドK、レバウディオシドJ、ズルコシドA、ズルコシドB、ルブソシド、ステビア(Stevia)、ステビオシド、ステビオールビオシド、モグロシドIV、モグロシドV、羅漢果、シアメノシド、モナチンおよびその塩(モナチンSS、RR、RS、SR)、クルクリン、グリチルリチン酸およびその塩、タウマチン、モネリン、マビンリン、ブラゼイン、ヘルナンズルチン、フィロズルチン、グリシフィリン、フロリジン、トリロバチン、バイユノシド、オスラジン、ポリポドシドA、プテロカリオシドA、プテロカリオシドB、ムクロジオシド、フロミソシドI、ペリアンドリンI、アブルソシドA、ステビオールビオシドおよびシクロカリオシドIが挙げられる。天然高効能甘味料は、純粋な化合物として、あるいは抽出物の一部として提供され得る。例えば、レバウディオシドAは、唯一の化合物として、またはステビア(Stevia)抽出物の一部として提供され得る。天然高効能甘味料は、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約0.1ppm~約3,000ppm、例えば、約0.1ppm~約1.0ppm、約1.0ppm~10ppm、約10ppm~100ppm、約100ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約2,000ppmおよび約2,000ppm~約3,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0098】
さらに他の実施形態では、追加の甘味料は、化学的または酵素的に修飾された天然高効能甘味料であり得る。修飾された天然高効能甘味料には、1~50個のグリコシド残基を含有するグルコシル-、ガラクトシル-、フルクトシル-誘導体などのグリコシル化天然高効能甘味料が含まれる。グリコシル化天然高効能甘味料は、トランスグリコシル化活性を有する様々な酵素によって触媒される酵素的トランスグリコシル化反応によって調製され得る。
【0099】
別の特定の実施形態では、甘味料組成物は、Reb DEMNOと、甘味料組成物の甘味料成分(すなわち、甘味を提供する単数または複数の物質)として機能する少なくとも1つの他の甘味料とを含む。甘味料組成物は、多くの場合、組み合わされた際に相乗効果を示し、各甘味料のみと比較して改善された香味プロファイルおよび経時的プロファイルを有する。甘味料組成物に、1つ以上の追加の甘味料を使用することができる。一実施形態では、甘味料組成物は、Reb DEMNOおよび1つの追加の甘味料を含有する。他の実施形態では、甘味料組成物は、Reb DEMNOおよび2つ以上の追加の甘味料を含有する。少なくとも1つの他の甘味料は、エリスリトール、Reb B、NSF-02、モグロシドV、Reb Aおよびそれらの組合せからなる群から選択することができる。
【0100】
一実施形態では、甘味料組成物は、甘味料成分としてReb DEMNOおよびエリスリトールを含む。Reb DEMNOとエリスリトールとの相対重量パーセントは様々であり得る。一般に、エリスリトールは、甘味料成分の約0.1重量%~約3.5重量%、例えば、約0.1重量%~約0.5重量%、約0.5重量%~約1.0重量%、約1.0重量%~約1.5重量%、約1.5重量%~約2.0重量%、約2.0重量%~約2.5重量%、約2.5重量%~約3.0重量%および約3.0重量%~約3.5重量%などを構成することができる。
【0101】
別の実施形態では、甘味料組成物は、甘味料成分としてReb DEMNOおよびReb Bを含む。Reb DEMNOとReb Bとの相対重量パーセントは、約1%から約99%までそれぞれ変化し得、例えば、約95%Reb DEMNO/5%Reb B、約90%Reb DEMNO/10%Reb B、約85%Reb DEMNO/15%Reb B、約80%Reb DEMNO/20%Reb B、約75%Reb DEMNO/25%Reb B、約70%Reb DEMNO/30%Reb B、約65%Reb DEMNO/35%Reb B、約60%Reb DEMNO/40%Reb B、約55%Reb DEMNO/45%Reb B、約50%Reb DEMNO/50%Reb B、約45%Reb DEMNO/55%Reb B、約40%Reb DEMNO/60%Reb B、約35%Reb DEMNO/65%Reb B、約30%Reb DEMNO/70%Reb B、約25%Reb DEMNO/75%Reb B、約20%Reb DEMNO/80% Reb B、約15%Reb DEMNO/85%Reb B、約10%Reb DEMNO/90%Reb Bまたは約5%Reb DEMNO/95%Reb Bなどである。特定の実施形態では、Reb Bは、甘味料成分の約5%~約40%、例えば、約10%~約30%または約15%~約25%などを構成する。
【0102】
なお別の実施形態では、甘味料組成物は、甘味料成分としてReb DEMNOおよびNSF-02(PureCircleから入手可能なGSGタイプの甘味料)を含む。Reb DEMNOとNSF-02との相対重量パーセントは、約1%から約99%までそれぞれ変化し得、例えば、約95%Reb DEMNO/5%NSF-02、約90%Reb DEMNO/10%NSF-02、約85%Reb DEMNO/15%NSF-02、約80%Reb DEMNO/20%NSF-02、約75%Reb DEMNO/25%NSF-02、約70%Reb DEMNO/30%NSF-02、約65%Reb DEMNO/35%NSF-02、約60%Reb DEMNO/40%NSF-02、約55%Reb DEMNO/45%NSF-02、約50%Reb DEMNO/50%NSF-02、約45%Reb DEMNO/55%NSF-02、約40%Reb DEMNO/60%NSF-02、約35%Reb DEMNO/65%NSF-02、約30%Reb DEMNO/70%NSF-02、約25%Reb DEMNO/75%NSF-02、約20%Reb DEMNO/80%NSF-02、約15%Reb DEMNO/85%NSF-02、約10%Reb DEMNO/90%NSF-02または約5%Reb DEMNO/95%NSF-02などである。特定の実施形態では、NSF-02は、甘味料成分の約5%~約50%、例えば、約10%~約40%または約20%~約30%などを構成する。
【0103】
さらに別の実施形態では、甘味料組成物は、甘味料成分としてReb DEMNOおよびモグロシドVを含む。Reb DEMNOとモグロシドVとの相対重量パーセントは、約1%から約99%までそれぞれ変化し得、例えば、約95%Reb DEMNO/5%モグロシドV、約90%Reb DEMNO/10%モグロシドV、約85%Reb DEMNO/15%モグロシドV、約80%Reb DEMNO/20%モグロシドV、約75%Reb DEMNO/25%モグロシドV、約70%Reb DEMNO/30%モグロシドV、約65%Reb DEMNO/35%モグロシドV、約60%Reb DEMNO/40%モグロシドV、約55%Reb DEMNO/45%モグロシドV、約50%Reb DEMNO/50%モグロシドV、約45%Reb DEMNO/55%モグロシドV、約40%Reb DEMNO/60%モグロシドV、約35%Reb DEMNO/65%モグロシドV、約30%Reb DEMNO/70%モグロシドV、約25%Reb DEMNO/75%モグロシドV、約20%Reb DEMNO/80%モグロシドV、約15%Reb DEMNO/85%モグロシドV、約10%Reb DEMNO/90%モグロシドVまたは約5%Reb DEMNO/95%モグロシドVなどである。特定の実施形態では、モグロシドVは、甘味料成分の約5%~約50%、例えば、約10%~約40%または約20%~約30%などを構成する。
【0104】
別の実施形態では、甘味料組成物は、甘味料成分としてReb DEMNOおよびReb Aを含む。Reb DEMNOとReb Aとの相対重量パーセントは、約1%から約99%までそれぞれ変化し得、例えば、約95%Reb DEMNO/5%Reb A、約90%Reb DEMNO/10%Reb A、約85%Reb DEMNO/15%Reb A、約80%Reb DEMNO/20%Reb A、約75%Reb DEMNO/25%Reb A、約70%Reb DEMNO/30%Reb A、約65%Reb DEMNO/35%Reb A、約60%Reb DEMNO/40%Reb A、約55%Reb DEMNO/45%Reb A、約50%Reb DEMNO/50%Reb A、約45%Reb DEMNO/55%Reb A、約40%Reb DEMNO/60%Reb A、約35%Reb DEMNO/65%Reb A、約30%Reb DEMNO/70%Reb A、約25%Reb DEMNO/75%Reb A、約20%Reb DEMNO/80%Reb A、約15%Reb DEMNO/85%Reb A、約10%Reb DEMNO/90%Reb Aまたは約5%Reb DEMNO/95%Reb Aなどである。特定の実施形態では、Reb Aは、甘味料成分の約5%~約40%、例えば、約10%~約30%または約15%~約25%を構成する。
【0105】
甘味料組成物は、所望のカロリー含有量を提供するようにカスタマイズすることができる。例えば、甘味料組成物は、甘味付与可能な組成物(例えば、飲料など)に加えられた際に所望の甘味を付与し、1杯8オンス当たり約120カロリーを有するように、「フルカロリー」であり得る。あるいは、甘味料組成物は、甘味付与可能な組成物(例えば、飲料など)に加えられた際に所望の甘味を付与し、1杯8オンス当たり約60カロリー未満を有するように、「中カロリー」であり得る。他の実施形態では、甘味料組成物は、甘味付与可能な組成物(例えば、飲料など)に加えられた際に所望の甘味を付与し、1杯8オンス当たり約40カロリー未満を有するように、「低カロリー」であり得る。さらに他の実施形態では、甘味料組成物は、甘味付与可能な組成物(例えば、飲料など)に加えられた際に所望の甘味を付与し、1杯8オンス当たり約5カロリー未満を有するように、「ゼロカロリー」であり得る。
【0106】
添加物
【0107】
Reb DEMNO、および場合により他の甘味料に加えて、甘味料組成物は、本明細書で以下に詳述する追加の添加物を場合により含むことができる。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、限定するものではないが、炭水化物、ポリオール、アミノ酸およびそれらの対応する塩、ポリアミノ酸およびそれらの対応する塩、糖酸およびそれらの対応する塩、ヌクレオチド、有機酸、無機酸、有機酸塩および有機塩基塩を含む有機塩、無機塩、苦味化合物、香味料および香味成分、渋味化合物、タンパク質またはタンパク質加水分解物、界面活性剤、乳化剤、増量剤、ガム、抗酸化剤、着色剤、フラボノイド、アルコール、ポリマーならびにそれらの組合せを含む添加物を含有する。いくつかの実施形態では、添加物は、甘味料の経時的および香味プロファイルを改善して、スクロースに類似した味を有する甘味料組成物を提供するように作用する。
【0108】
一実施形態では、甘味料組成物は、1つ以上のポリオールを含有する。本明細書で使用される場合、用語「ポリオール」は、2つ以上のヒドロキシル基を含有する分子を指す。
ポリオールは、2、3および4つのヒドロキシル基をそれぞれ含有するジオール、トリオールまたはテトラオールであり得る。ポリオールはまた、例えば、5、6または7つのヒドロキシル基をそれぞれ含有するペンタオール、ヘキサオール、ヘプタオールなど、4つを超えるヒドロキシル基を含有してもよい。さらに、ポリオールはまた、炭水化物の還元形態である糖アルコール、多価アルコールまたはポリアルコールであり得、カルボニル基(アルデヒドまたはケトン、還元糖)は、一級または二級ヒドロキシル基に還元されている。
【0109】
いくつかの実施形態では、ポリオールの非限定的な例には、エリスリトール、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、ラクチトール、キシリトール、イソマルト、プロピレングリコール、グリセロール(グリセリン)、トレイトール、ガラクチトール、パラチノース、還元イソマルト-オリゴ糖、還元キシロ-オリゴ糖、還元ゲンチオ-オリゴ糖、還元マルトースシロップ、還元グルコースシロップおよび糖アルコール、または甘味料組成物の味に悪影響を及ぼさない還元可能な任意の他の炭水化物が挙げられる。
【0110】
特定の実施形態では、ポリオールは、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約100ppm~約250,000ppm、例えば、約100ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約10,000ppm、約10,000ppm~約50,000ppm、約50,000ppm~約100,000ppm、約100,000ppm~約150,000ppm、約150,000ppm~約200,000ppmおよび約200,000ppm~約250,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。他の実施形態では、ポリオールは、甘味消耗品中に存在する場合、約400ppm~約80,000ppm、例えば、約400ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約5,000ppm、約5,000ppm~約10,000ppm、約10,000ppm~約50,000ppmおよび約50,000ppm~約80,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0111】
他の実施形態では、Reb DEMNOおよびポリオールは、約1:1~約1:800、例えば、約1:4~約1:800、約1:20~約1:600、約1:50~約1:300または約1:75~約1:150などの重量比で甘味料組成物中に存在する。
【0112】
好適なアミノ酸添加物には、限定するものではないが、アスパラギン酸、アルギニン、グリシン、グルタミン酸、プロリン、スレオニン、テアニン、システイン、シスチン、アラニン、バリン、チロシン、ロイシン、トランス-4-ヒドロキシプロリン、イソロイシン、アスパラギン、セリン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、メチオニン、カルニチン、アミノ酪酸(α-、β-、γ-および/またはδ-異性体)、グルタミン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒドロキシプロリン、タウリン、ノルバリン、サルコシン、およびそれらの塩形態、例えば、ナトリウム塩もしくはカリウム塩または酸塩が含まれる。アミノ酸添加物はまた、D-またはL-配置、および同一または異なるアミノ酸のモノ-、ジ-またはトリ-形態であってよい。さらに、アミノ酸は、適切な場合、α-、β-、γ-および/またはδ-異性体であってよい。前述のアミノ酸およびそれらの対応する塩(例えば、それらのナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩または他のアルカリもしくはアルカリ土類金属塩、または酸塩)の組合せも、いくつかの実施形態では好適な添加物である。アミノ酸は天然でも合成でもよい。アミノ酸もまた修飾され得る。修飾アミノ酸とは、少なくとも1つの原子が付加、除去、置換されているか、それらの組合せである任意のアミノ酸(例えば、N-アルキルアミノ酸、N-アシルアミノ酸またはN-メチルアミノ酸)を指す。修飾アミノ酸の非限定的な例には、アミノ酸誘導体、例えば、トリメチルグリシン、N-メチル-グリシンおよびN-メチル-アラニンが挙げられる。本明細書で使用される場合、修飾アミノ酸は、修飾および非修飾アミノ酸の両方を包含する。本明細書で使用される場合、アミノ酸はまた、ペプチドおよびポリペプチド(例えば、ジペプチド、トリペプチド、テトラペプチドおよびペンタペプチド)の両方、例えば、グルタチオンおよびL-アラニル-L-グルタミンを包含する。好適なポリアミノ酸添加物には、ポリ-L-アスパラギン酸、ポリ-L-リジン(例えば、ポリ-L-α-リジンまたはポリ-L-ε-リジン)、ポリ-L-オルニチン(例えば、ポリ-L-α-オルニチンまたはポリ-L-ε-オルニチン)、ポリ-L-アルギニン、アミノ酸の他のポリマー形態、およびそれらの塩形態(例えば、カルシウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩またはマグネシウム塩、例えば、L-グルタミン酸一ナトリウム塩)が含まれる。ポリアミノ酸添加物はまた、D-またはL-配置であってよい。さらに、ポリアミノ酸は、適切な場合、α-、β-、γ-、δ-およびε-異性体であってよい。前述のポリアミノ酸およびそれらの対応する塩(例えば、それらのナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩または他のアルカリもしくはアルカリ土類金属塩、または酸塩)の組合せも、いくつかの実施形態では好適な添加物である。本明細書に記載のポリアミノ酸はまた、様々なアミノ酸のコポリマーを含み得る。ポリアミノ酸は、天然でも合成でもよい。ポリアミノ酸はまた、少なくとも1つの原子が付加、除去、置換されているか、それらの組合せであるように修飾されてもよい(例えば、N-アルキルポリアミノ酸またはN-アシルポリアミノ酸)。本明細書で使用される場合、ポリアミノ酸は、修飾および非修飾ポリアミノ酸の両方を包含する。例えば、修飾ポリアミノ酸には、限定するものではないが、様々な分子量(MW)のポリアミノ酸、例えば、MW約1,500、MW約6,000、MW約25,200、MW約63,000、MW約83,000またはMW約300,000のポリ-L-α-リジンが含まれる。
【0113】
特定の実施形態では、アミノ酸は、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約10ppm~約50,000ppm、例えば、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約10,000ppmおよび約10,000ppm~約50,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。別の実施形態では、アミノ酸は、甘味消耗品中に存在する場合、約100ppm~約10,000ppm、例えば、約2,500ppm~約5,000ppmまたは約250ppm~約7,500ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0114】
好適な糖酸添加物には、限定するものではないが、アルドン酸、ウロン酸、アルダル酸、アルギン酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルカル酸、ガラクタル酸、ガラクツロン酸、およびそれらの塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩または他の生理学的に許容される塩)、およびそれらの組合せが含まれる。
【0115】
糖酸添加物は、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約5ppm~約1,000ppm、例えば、約5ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約500ppmおよび約500ppm~約1,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0116】
好適なヌクレオチド添加物には、限定するものではないが、イノシン一リン酸(「IMP」)、グアノシン一リン酸(「GMP」)、アデノシン一リン酸(「AMP」)、シトシン一リン酸(CMP)、ウラシル一リン酸(UMP)、イノシン二リン酸、グアノシン二リン酸、アデノシン二リン酸、シトシン二リン酸、ウラシル二リン酸、イノシン三リン酸、グアノシン三リン酸、アデノシン三リン酸、シトシン三リン酸、ウラシル三リン酸、それらのアルカリまたはアルカリ土類金属塩およびそれらの組合せが含まれる。本明細書に記載のヌクレオチドはまた、ヌクレオチド関連添加物、例えば、ヌクレオシドまたは核酸塩基(例えば、グアニン、シトシン、アデニン、チミン、ウラシル)を含み得る。
【0117】
ヌクレオチドは、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約5ppm~約1,000ppm、例えば、約5ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppmおよび100ppm~約1,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0118】
好適な有機酸添加物には、-COOH部分を含む任意の化合物、例えば、C2~C30カルボン酸、置換ヒドロキシルC2~C30カルボン酸、酪酸(エチルエステル)、置換酪酸(エチルエステル)、安息香酸、置換安息香酸(例えば、2,4-ジヒドロキシ安息香酸)、置換ケイ皮酸、ヒドロキシ酸、置換ヒドロキシ安息香酸、アニス酸置換シクロヘキシルカルボン酸、タンニン酸、アコニット酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、イソクエン酸、グルコン酸、グルコヘプトン酸、アジピン酸、ヒドロキシクエン酸、リンゴ酸、フルタリック酸(fruitaric acid)(リンゴ酸、フマル酸および酒石酸のブレンド)、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、クロロゲン酸、サリチル酸、クレアチン、カフェイン酸、胆汁酸、酢酸、アスコルビン酸、アルギン酸、エリトルビン酸、ポリグルタミン酸、グルコノデルタラクトン、およびそれらのアルカリまたはアルカリ土類金属塩誘導体などが含まれる。さらに、有機酸添加物は、D-またはL-配置のいずれであってもよい。
【0119】
好適な有機酸添加物の塩には、限定するものではないが、あらゆる有機酸のナトリウム塩、カルシウム塩、カリウム塩およびマグネシウム塩、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、乳酸(例えば、乳酸ナトリウム)、アルギン酸(例えば、アルギン酸ナトリウム)、アスコルビン酸(例えば、アスコルビン酸ナトリウム)、安息香酸(例えば、安息香酸ナトリウムまたは安息香酸カリウム)、ソルビン酸およびアジピン酸の塩が含まれる。記載される有機酸添加物の例は、場合により、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、カルボキシル誘導体、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、アルコキシ、アリールオキシ、ニトロ、シアノ、スルホ、チオール、イミン、スルホニル、スルフェニル、スルフィニル、スルファミル、カルボキサルコキシ(carboxalkoxy)、カルボキサミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホリル、ホスフィノ、チオエステル、チオエーテル、無水物、オキシミノ、ヒドラジノ、カルバミル、ホスホルまたはホスホナトから選択される少なくとも1つの基によって置換されてもよい。特定の実施形態では、有機酸添加物は、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約10ppm~約5,000ppm、例えば、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約500ppm、約500ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約5,000ppmなどの量で甘味料組成物中に存在する。
【0120】
好適な無機酸添加物には、限定するものではないが、リン酸、亜リン酸、ポリリン酸、塩酸、硫酸、炭酸、リン酸二水素ナトリウム、およびそれらのアルカリまたはアルカリ土類金属塩(例えば、イノシトール六リン酸Mg/Ca)が含まれる。
【0121】
無機酸添加物は、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約25ppm~約25,000ppm、例えば、約25ppm~約250ppm、約250ppm~約2500ppmおよび約2500ppm~約25000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0122】
好適な苦味化合物添加物には、限定するものではないが、カフェイン、キニーネ、尿素、ビターオレンジ油、ナリンギン、カシアおよびそれらの塩が含まれる。
【0123】
苦味化合物は、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約25ppm~約25,000ppm、例えば、約25ppm~約250ppm、約250ppm~約2,500ppmおよび約2,500ppm~約25,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0124】
好適な香味料および香味成分添加物には、限定するものではないが、バニリン、バニラ抽出物、マンゴー抽出物、シナモン、シトラス、ココナッツ、ショウガ、ビリジフロロール、アーモンド、メントール(ミントを含まないメントールを含む)、ブドウ皮抽出物およびブドウ種子抽出物が含まれる。「香味料」および「香味成分」は同義であり、天然もしくは合成物質またはそれらの組合せを含むことができる。香味料はまた、香味を付与する任意の他の物質を含み、一般に許容される範囲で使用される場合にヒトまたは動物にとって安全である天然または非天然(合成)物質を含んでもよい。独占所有権のある香味料の非限定的な例には、Doehler(商標)Natural Flavoring Sweetness Enhancer K14323(Doehler(商標),Darmstadt,Germany)、Symrise(商標)Natural Flavor Mask for Sweeteners 161453および164126(Symrise(商標),Holzminden,Germany)、Natural Advantage(商標)Bitterness Blockers 1、2、9および10(Natural Advantage(商標),Freehold,N.J.,U.S.A.)ならびにSucramask(商標)(Creative Research Management,Stockton,Calif.,U.S.A.)が挙げられる。
【0125】
香味料は、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約0.1ppm~約4,000ppm、例えば、約0.1ppm~約1ppm、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約2,000ppm、約2,000ppm~約3,000ppmおよび約3,000ppm~約4,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0126】
好適なポリマー添加物には、限定するものではないが、キトサン、ペクチン、ペクチン酸、ペクチニン酸、ポリウロン酸、ポリガラクツロン酸、デンプン、食品親水コロイドまたはその粗抽出物(例えば、アカシアセネガルガム(Fibergum(商標))、アカシアセイヤルガム、カラギーナン)、ポリ-L-リジン(例えば、ポリ-L-α-リジンまたはポリ-L-ε-リジン)、ポリ-L-オルニチン(例えば、ポリ-L-α-オルニチンまたはポリ-L-ε-オルニチン)、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ(エチレングリコールメチルエーテル)、ポリアルギニン、ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸、ポリエチレンイミン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、およびポリエチレングリコールアルギン酸ナトリウム(sodium polyethyleneglycolalginate)、ヘキサメタリン酸ナトリウムおよびその塩、ならびに他のカチオン性ポリマーおよびアニオン性ポリマーが含まれる。
【0127】
ポリマーは、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約30ppm~約2,000ppm、例えば、約30ppm~約50ppm、約50ppm~約100ppm、約100ppm~約500ppm、約500ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約1,500ppmおよび約1,500ppm~約2,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0128】
好適なタンパク質またはタンパク質加水分解物添加物には、限定するものではないが、ウシ血清アルブミン(BSA)、乳清タンパク質(90%インスタント乳清タンパク質単離物、34%乳清タンパク質、50%加水分解乳清タンパク質および80%乳清タンパク質濃縮物などのその画分または濃縮物を含む)、可溶性米タンパク質、大豆タンパク質、タンパク質単離物、タンパク質加水分解物、タンパク質加水分解物の反応生成物、糖タンパク質、および/またはアミノ酸を含有するプロテオグリカン(例えば、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、アスパラギン、グルタミン、アルギニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、ノルバリン、メチオニン、プロリン、チロシン、ヒドロキシプロリンなど)、コラーゲン(例えば、ゼラチン)、部分加水分解コラーゲン(例えば、加水分解魚コラーゲン)、およびコラーゲン加水分解物(例えば、ブタコラーゲン加水分解物)が含まれる。
【0129】
タンパク質加水分解物は、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約200ppm~約50,000ppm、例えば、約200ppm~約500ppm、約500ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約5,000ppm、約5,000ppm~約10,000ppm、約10,000ppm~約25,000ppmおよび約25,000ppm~約50,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0130】
好適な界面活性剤添加物には、限定するものではないが、ポリソルベート(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート(ポリソルベート80)、ポリソルベート20、ポリソルベート60)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルまたはスルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、塩化セチルピリジニウム(塩化ヘキサデシルピリジニウム)、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、コール酸ナトリウム、カルバモイル、塩化コリン、グリココール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、ラウリン酸アルギナート、ステアロイル乳酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、レシチン、スクロースオレイン酸エステル、スクロースステアリン酸エステル、スクロースパルミチン酸エステル、スクロースラウリン酸エステルおよび他の乳化剤などが含まれる。
【0131】
界面活性剤添加物は、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約30ppm~約2,000ppm、例えば、約30ppm~約50ppm、約50ppm~約100ppm、約100ppm~約500ppm、約500ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約1,500ppmおよび約1,500ppm~約2,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0132】
好適なフラボノイド添加物は、フラボノール、フラボン、フラバノン、フラバン-3-オール、イソフラボンまたはアントシアニジンとして分類される。フラボノイド添加物の非限定的な例には、限定するものではないが、カテキン(例えば、緑茶抽出物、例えば、Polyphenon(商標)60、Polyphenon(商標)30およびPolyphenon(商標)25(Mitsui Norin Co.,Ltd.,Japan)、ポリフェノール、ルチン(例えば、酵素修飾ルチンSanmelin(商標)AO(San-fi Gen F.F.I.,Inc.,Osaka,Japan))、ネオヘスペリジン、ナリンギン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコンなどが挙げられる。
【0133】
フラボノイド添加物は、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約0.1ppm~約1,000ppm、例えば、約0.1ppm~約1ppm、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約250ppm、約250ppm~約500ppmおよび約500ppm~約1,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0134】
好適なアルコール添加物には、限定するものではないが、エタノールが含まれる。特定の実施形態では、アルコール添加物は、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約625ppm~約10,000ppm、例えば、約625ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約2,500ppm、約2,500ppm~約5,000ppmおよび約5,000ppm~約10,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0135】
好適な渋味化合物添加物には、限定するものではないが、タンニン酸、塩化ユウロピウム(EuCl)、塩化ガドリニウム(GdCl)、塩化テルビウム(TbCl)、ミョウバン、タンニン酸およびポリフェノール(例えば、茶ポリフェノール)が含まれる。渋味添加物は、例えば、飲料などの甘味消耗品中に存在する場合、約10ppm~約5,000ppm、例えば、約10ppm~約50ppm、約50ppm~約100ppm、約100ppm~約500ppm、約500ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約2,500ppmおよび約2,500ppm~約5,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0136】
特定の実施形態では、甘味料組成物は、Reb DEMNOと、エリスリトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、ソルビトールおよびそれらの組合せから選択されるポリオールと、場合により少なくとも1つの追加の甘味料および/または機能性成分とを含む。Reb DEMNOは、上記のように、純粋な成分として、またはステビア(Stevia)抽出物もしくはステビオール配糖体混合物の一部として提供され得る。Reb DEMNOは、ステビオール配糖体混合物またはステビア(Stevia)抽出物中のいずれかに、乾燥基準で約5重量%~約99重量%の量で存在することができる。一実施形態では、Reb DEMNOおよびポリオールは、約1:1~約1:800、例えば、約1:4~約1:800、約1:20~約1:600、約1:50~約1:300または約1:75~約1:150などの重量比で甘味料組成物中に存在する。別の実施形態では、Reb DEMNOは、甘味消耗品中に存在する場合、約1ppm~約10,000ppm、例えば、約1ppm~約5ppm、約5ppm~約10ppm、約10ppm~約50ppm、約50ppm~約100ppm、約100ppm~約500ppm、約500ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約5,000ppmおよび約5,000ppm~約10,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。例えば、エリスリトールなどのポリオールは、甘味消耗品中に存在する場合、約100ppm~約250,000ppm、例えば、約100ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約10,000ppm、約10,000ppm~100,000ppmおよび約100,000ppm~約250,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在することができる。
【0137】
特定の実施形態では、甘味料組成物は、Reb DEMNOと、スクロース、フルクトース、グルコース、マルトースおよびそれらの組合せから選択される炭水化物甘味料と、場合により少なくとも1つの追加の甘味料および/または機能性成分とを含む。Reb DEMNOは、上記のように、純粋な成分として、またはステビア(Stevia)抽出物もしくはステビオール配糖体混合物の一部として提供され得る。Reb DEMNOは、ステビオール配糖体混合物またはステビア(Stevia)抽出物中のいずれかに、乾燥基準で約5重量%~約99重量%の量で存在することができる。一実施形態では、Reb DEMNOおよび炭水化物は、約0.001:14~約1:0.01、例えば、約0.001:14~約0.01:14、約0.01:14~約0.1:14、約0.1:14~約1:14、約1:14~約1:10、約1:10~約1:1、約1:1~約1:0.1および約1:0.1~約1:0.01などの重量比で甘味料組成物中に存在する。一実施形態では、Reb DEMNOは、甘味消耗品中に存在する場合、約1ppm~約10,000ppm、例えば、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約10,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。例えば、スクロースなどの炭水化物は、甘味消耗品中に存在する場合、約100ppm~約140,000ppm、例えば、約100ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約10,000ppm、約10,000ppm~約100,000ppmおよび約100,000ppm~約140,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在することができる。
【0138】
特定の実施形態では、甘味料組成物は、Reb DEMNOと、グリシン、アラニン、プロリンおよびそれらの組合せから選択されるアミノ酸と、場合により少なくとも1つの追加の甘味料および/または機能性成分とを含む。Reb DEMNOは、上記のように、純粋な成分として、またはステビア(Stevia)抽出物もしくはステビオール配糖体混合物の一部として提供され得る。Reb DEMNOは、ステビオール配糖体混合物またはステビア(Stevia)抽出物中のいずれかに、乾燥基準で約5重量%~約99重量%、例えば、約5重量%~約10重量%、約10重量%~約25重量%、約25重量%~約50重量%、約50重量%~約75重量%および約75重量%~約99重量%などの量で存在することができる。別の実施形態では、Reb DEMNOは、甘味消耗品中に存在する場合、約1ppm~約10,000ppm、例えば、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約10,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。例えば、グリシンなどのアミノ酸は、甘味消耗品中に存在する場合、約10ppm~約50,000ppm、例えば、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約10,000ppmおよび約10,000ppm~約50,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在することができる。
【0139】
特定の実施形態では、甘味料組成物は、Reb DEMNOと、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化カルシウムおよびそれらの組合せから選択される塩と、場合により少なくとも1つの追加の甘味料および/または機能性成分とを含む。Reb DEMNOは、上記のように、純粋な成分として、またはステビア(Stevia)抽出物もしくはステビオール配糖体混合物の一部として提供され得る。Reb DEMNOは、ステビオール配糖体混合物またはステビア(Stevia)抽出物中のいずれかに、乾燥基準で約5重量%~約99重量%の量で存在することができる。一実施形態では、Reb DEMNOは、約1ppm~約10,000ppm、例えば、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約10,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。例えば、塩化マグネシウムなどの無機塩は、甘味消耗品中に存在する場合、約25ppm~約25,000ppm、例えば、約25ppm~250ppm、約250ppm~約2,500ppmおよび約2,500ppm~約25,000ppmなどの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。
【0140】
機能性成分
【0141】
甘味料組成物はまた、組成物に実際のまたは知覚される健康上の利益を提供する1つ以上の機能性成分を含有することができる。機能性成分には、限定するものではないが、サポニン、抗酸化剤、食物繊維源、脂肪酸、ビタミン、グルコサミン、ミネラル、防腐剤、水分補給剤、プロバイオティクス、プレバイオティクス、体重管理剤、骨粗鬆症管理剤、フィトエストロゲン、長鎖第一級脂肪族飽和アルコール、フィトステロールおよびそれらの組合せが含まれる。
【0142】
サポニン
【0143】
特定の実施形態では、機能性成分は少なくとも1つのサポニンである。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つのサポニンと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、少なくとも1つのサポニンと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、少なくとも1つのサポニンと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0144】
本明細書で使用される場合、少なくとも1つのサポニンは、本明細書で提供される甘味料組成物または甘味消耗品のための機能性成分として、単一のサポニンまたは複数のサポニンを含み得る。一般に、本発明の特定の実施形態によれば、少なくとも1つのサポニンは、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0145】
サポニンは、アグリコン環構造および1つ以上の糖部分を含むグリコシド天然植物生成物である。非極性アグリコンと水溶性糖部分との組合せにより、サポニンの界面活性特性が得られ、これにより、水溶液中で振盪された際に泡を形成することが可能になる。
【0146】
サポニンは、いくつかの共通の特性に基づいてグループ化される。特に、サポニンは、溶血活性を示し、コレステロールと複合体を形成する界面活性剤である。サポニンはこれらの特性を共有するが、構造的に多様である。サポニンの環構造を形成するアグリコン環構造の種類は大きく異なり得る。本発明の特定の実施形態に使用するためのサポニンでは、アグリコン環構造の種類の非限定的な例には、ステロイド、トリテルペノイドおよびステロイドアルカロイドが挙げられる。本発明の特定の実施形態に使用するための特定のアグリコン環構造の非限定的な例には、ソヤサポゲノールA、ソヤサポゲノールBおよびソヤソポゲノール(soyasopogenol)Eが挙げられる。また、アグリコン環構造に結合する糖部分の数および種類も大きく異なり得る。本発明の特定の実施形態に使用するための糖部分の非限定的な例には、グルコース、ガラクトース、グルクロン酸、キシロース、ラムノースおよびメチルペントース部分が挙げられる。本発明の特定の実施形態に使用するための特定のサポニンの非限定的な例には、グループAアセチルサポニン、グループBアセチルサポニンおよびグループEアセチルサポニンが挙げられる。
【0147】
サポニンは多種多様な植物および植物生成物中に見出すことができ、植物の皮および樹皮に特に多く見られ、そこでサポニンはワックス状の保護コーティングを形成する。サポニンのいくつかの一般的な供給源には、乾燥重量で約5%のサポニン含有量を有する大豆、その根が石けんとして歴史的に使用されたシャボンソウ(サポナリア(Saponaria))、ならびにアルファルファ、アロエ、アスパラガス、ブドウ、ひよこ豆、ユッカ、および他の様々な豆および草が含まれる。サポニンは、当業者に周知の抽出技術を使用することにより、これらの供給源から得ることができる。従来の抽出技術の説明は、米国特許出願第2005/0123662号に見出すことができ、その開示は参照により明白に組み込まれる。
【0148】
抗酸化剤
【0149】
特定の実施形態では、機能性成分は少なくとも1つの抗酸化剤である。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つの抗酸化剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、少なくとも1つの抗酸化剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、少なくとも1つの抗酸化剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0150】
本明細書で使用される場合、少なくとも1つの抗酸化剤は、本明細書で提供される甘味料組成物または甘味消耗品のための機能性成分として、単一の抗酸化剤または複数の抗酸化剤を含み得る。一般に、本発明の特定の実施形態によれば、少なくとも1つの抗酸化剤は、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0151】
本明細書で使用される場合、「抗酸化剤」は、細胞および生体分子に対する酸化的損傷を阻害、抑制または低減する任意の物質を指す。理論に縛られることなく、抗酸化剤は、有害な反応を引き起こし得る前にフリーラジカルを安定化させることにより、細胞または生体分子に対する酸化的損傷を阻害、抑制または低減すると考えられている。このように、抗酸化剤は、いくつかの変性疾患の発症を予防または遅延させ得る。
【0152】
本発明の実施形態に適した抗酸化剤の例には、限定するものではないが、ビタミン、ビタミン補因子、ミネラル、ホルモン、カロテノイド、カロテノイドテルペノイド、非カロテノイドテルペノイド、フラボノイド、フラボノイドポリフェノール類(例えば、バイオフラボノイド)、フラボノール、フラボン、フェノール、ポリフェノール、フェノールのエステル、ポリフェノールのエステル、非フラボノイドフェノール類、イソチオシアナートおよびそれらの組合せが挙げられる。いくつかの実施形態では、抗酸化剤は、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ユビキノン、無機質セレン、マンガン、メラトニン、α-カロテン、β-カロテン、リコピン、ルテイン、ゼアンチン(zeanthin)、クリポキサンチン(crypoxanthin)、レセルバトール(reservatol)、オイゲノール、ケルセチン、カテキン、ゴシポール、ヘスペレチン、クルクミン、フェルラ酸、チモール、ヒドロキシチロソール、ターメリック、タイム、オリーブ油、リポ酸、グルタチノン(glutathinone)、グタミン(gutamine)、シュウ酸、トコフェロール由来化合物、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、tert-ブチルヒドロキノン、酢酸、ペクチン、トコトリエノール、トコフェロール、コエンザイムQ10、ゼアキサンチン、アスタキサンチン、カンタキサンチン、サポニン、リモノイド、ケンペドロール(kaempfedrol)、ミリセチン、イソラムネチン、プロアントシアニジン、ケルセチン、ルチン、ルテオリン、アピゲニン、タンゲリチン、ヘスペレチン、ナリンゲニン、エロジクチオール(erodictyol)、フラバン-3-オール(例えば、アントシアニジン)、ガロカテキン、エピカテキンおよびそのガラート形態、エピガロカテキンおよびそのガラート形態(ECGC)テアフラビンおよびそのガラート形態、テアルビジン、イソフラボンフィトエストロゲン、ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテイン、アニトシアニン(anythocyanin)、シアニジング(cyaniding)、デルフィニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、ペオニジン、ペツニジン、エラグ酸、没食子酸、サリチル酸、ロスマリン酸、ケイ皮酸およびその誘導体(例えば、フェルラ酸)、クロロゲン酸、チコリ酸、ガロタンニン、エラジタンニン、アントキサンチン、ベタシアニンおよび他の植物顔料、シリマリン、クエン酸、リグナン、抗栄養素、ビリルビン、尿酸、R-α-リポ酸、N-アセチルシステイン、エンブリカニン(emblicanin)、リンゴ抽出物、リンゴ皮抽出物(アップルフェノン)、ルイボス抽出物レッド、ルイボス抽出物、グリーン、ホーソンベリー抽出物、レッドラズベリー抽出物、グリーンコーヒー抗酸化剤(GCA)、アロニア抽出物20%、ブドウ種子抽出物(VinOseed)、ココア抽出物、ホップ抽出物、マンゴスチン抽出物、マンゴスチン外皮抽出物、クランベリー抽出物、ザクロ抽出物、ザクロ外皮抽出物、ザクロ種子抽出物、ホーソンベリー抽出物、ポメラザクロ抽出物、桂皮抽出物、ブドウ皮抽出物、ビルベリー抽出物、松樹皮抽出物、ピクノジェノール、エルダーベリー抽出物、クワ根抽出物、クコ(ゴジ(gogi))抽出物、ブラックベリー抽出物、ブルーベリー抽出物、ブルーベリー葉抽出物、ラズベリー抽出物、ターメリック抽出物、シトラスバイオフラボノイド、クロフサスグリ、ショウガ、アサイー粉末、グリーンコーヒー豆抽出物、緑茶抽出物ならびにフィチン酸またはそれらの組合せである。別の実施形態では、抗酸化剤は、例えばブチル化ヒドロキシトルエンまたはブチル化ヒドロキシアニソールなどの合成抗酸化剤である。本発明の実施形態に適した抗酸化剤の他の供給源には、限定するものではないが、果実、野菜、茶、ココア、チョコレート、スパイス、ハーブ、米、家畜の内臓肉、酵母、全粒または穀粒が含まれる。
【0153】
特定の抗酸化剤は、ポリフェノール(「ポリフェノール類」としても知られている)と呼ばれる植物栄養素のクラスに属し、ポリフェノールは、植物に見出される化学物質群であり、1分子当たり2つ以上のフェノール基の存在を特徴とする。例えば、癌、心疾患および慢性炎症疾患の予防、ならびに精神的な強さおよび身体的な強さの改善を含め、様々な健康上の利益をポリフェノールから得ることができる。本発明の実施形態に適したポリフェノールには、カテキン、プロアントシアニジン、プロシアニジン、アントシアニン、ケルセリン(quercerin)、ルチン、レセルバトロール(reservatrol)、イソフラボン、クルクミン、プニカラギン、エラジタンニン、ヘスペリジン、ナリンギン、シトラスフラボノイド、クロロゲン酸、他の類似した材料およびそれらの組合せが含まれる。
【0154】
特定の実施形態では、抗酸化剤は、例えばエピガロカテキンガラート(EGCG)などのカテキンである。本発明の実施形態に適したカテキンの供給源には、限定するものではないが、緑茶、白茶、紅茶、ウーロン茶、チョコレート、ココア、赤ワイン、ブドウ種子、赤ブドウの皮、紫ブドウの皮、赤ブドウジュース、紫ブドウジュース、ベリー、ピクノジェノールおよび赤リンゴの皮が含まれる。
【0155】
いくつかの実施形態では、抗酸化剤は、プロアントシアニジン、プロシアニジンまたはそれらの組合せから選択される。本発明の実施形態に適したプロアントシアニジンおよびプロシアニジンの供給源には、限定するものではないが、赤ブドウ、紫ブドウ、ココア、チョコレート、ブドウ種子、赤ワイン、カカオ豆、クランベリー、リンゴの皮、プラム、ブルーベリー、クロフサスグリ、チョークベリー、緑茶、ソルガム、シナモン、大麦、金時豆、ピント豆、ホップ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ピーカン、ピスタチオ、ピクノジェノールおよび色彩豊かなベリーが含まれる。
【0156】
特定の実施形態では、抗酸化剤はアントシアニンである。本発明の実施形態に適したアントシアニンの供給源には、限定するものではないが、レッドベリー、ブルーベリー、ビルベリー、クランベリー、ラズベリー、サクランボ、ザクロ、イチゴ、エルダーベリー、チョークベリー、赤ブドウの皮、紫ブドウの皮、ブドウ種子、赤ワイン、クロフサスグリ、アカフサスグリ、ココア、プラム、リンゴの皮、モモ、レッドペアー、赤キャベツ、赤タマネギ、赤オレンジおよびブラックベリーが含まれる。
【0157】
いくつかの実施形態では、抗酸化剤は、ケルセチン、ルチンまたはそれらの組合せから選択される。本発明の実施形態に適したケルセチンおよびルチンの供給源には、限定するものではないが、赤リンゴ、タマネギ、ケール、クロマメノキ、コケモモ、チョークベリー、クランベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、イチゴ、ラズベリー、クロフサスグリ、緑茶、紅茶、プラム、アプリコット、パセリ、リーキ、ブロッコリー、チリペッパー、ベリーワインおよびイチョウが含まれる。
【0158】
いくつかの実施形態では、抗酸化剤はレスベラトロールである。本発明の実施形態に適したレスベラトロールの供給源には、限定するものではないが、赤ブドウ、ピーナツ、クランベリー、ブルーベリー、ビルベリー、クワ、日本のイタドリ茶、および赤ワインが含まれる。
【0159】
特定の実施形態では、抗酸化剤はイソフラボンである。本発明の実施形態に適したイソフラボンの供給源には、限定するものではないが、大豆、大豆製品、豆類、アルファルファもやし、ひよこ豆、ピーナツおよびムラサキツメクサが含まれる。
【0160】
いくつかの実施形態では、抗酸化剤はクルクミンである。本発明の実施形態に適したクルクミンの供給源には、限定するものではないが、ターメリックおよびカラシが含まれる。
【0161】
特定の実施形態では、抗酸化剤は、プニカラギン、エラジタンニンまたはそれらの組合せから選択される。本発明の実施形態に適したプニカラギンおよびエラジタンニンの供給源には、限定するものではないが、ザクロ、ラズベリー、イチゴ、クルミ、およびオークで熟成させた赤ワインが含まれる。
【0162】
いくつかの実施形態では、抗酸化剤は、ヘスペリジンまたはナリンギンなどのシトラスフラボノイドである。本発明の実施形態に適したヘスペリジンまたはナリンギンなどのシトラスフラボノイドの供給源には、限定するものではないが、オレンジ、グレープフルーツおよびシトラスジュースが含まれる。
【0163】
特定の実施形態では、抗酸化剤はクロロゲン酸である。本発明の実施形態に適したクロロゲン酸の供給源には、限定するものではないが、グリーンコーヒー、イエルバ・マテ(yerba mate)、赤ワイン、ブドウ種子、赤ブドウの皮、紫ブドウの皮、赤ブドウジュース、紫ブドウジュース、リンゴジュース、クランベリー、ザクロ、ブルーベリー、イチゴ、ヒマワリ、エキナセア(Echinacea)、ピクノジェノールおよびリンゴの皮が含まれる。
【0164】
食物繊維
【0165】
特定の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1つの食物繊維源である。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つの食物繊維源と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、少なくとも1つの食物繊維源と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、少なくとも1つの食物繊維源と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0166】
本明細書で使用される場合、少なくとも1つの食物繊維源は、本明細書で提供される甘味料組成物または甘味消耗品のための機能性成分として、単一の食物繊維源または複数の食物繊維源を含み得る。一般に、本発明の特定の実施形態によれば、少なくとも1つの食物繊維源は、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0167】
組成および結合の両方に顕著に異なる構造を有する多数の高分子炭水化物が、食物繊維の定義に該当する。そのような化合物は当業者に周知であり、その非限定的な例には、非デンプン多糖類、リグニン、セルロース、メチルセルロース、ヘミセルロース、β-グルカン、ペクチン、ガム、粘液、ワックス、イヌリン、オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、シクロデキストリン、キチンおよびそれらの組合せが挙げられる。
【0168】
多糖類は、グリコシド結合によって結合された単糖類から構成される複合糖質である。非デンプン多糖類はβ結合によって結合されており、ヒトはβ結合を破壊する酵素がないためにこれを消化することができない。逆に、消化可能なデンプン多糖類は、一般に、α(1-4)結合を含む。
【0169】
リグニンは、酸化されたフェニルプロパン単位に基づく大型の高分岐および架橋ポリマーである。セルロースは、β(1-4)結合によって結合されたグルコース分子の線状ポリマーであり、哺乳類アミラーゼはこれを加水分解することができない。メチルセルロースは、セルロースのメチルエステルであり、増粘剤および乳化剤として食料品に使用されることが多い。メチルセルロースは市販されている(例えば、GlaxoSmithKline製のCitrucel、Shire Pharmaceuticals製のCelevac)。ヘミセルロースは、グルクロノ-および4-O-メチルグルクロキシランから主になる高分岐ポリマーである。β-グルカンは、オート麦および大麦などの穀類に主に見出される混合結合(1-3),(1-4)β-D-グルコースポリマーである。ベータペクチンなどのペクチンは、D-ガラクツロン酸から主に構成された多糖類群であり、様々な程度にメトキシル化されている。
【0170】
ガムおよび粘液は、広範囲の様々な分岐構造を表す。グアー種子の粉砕された胚乳に由来するグアーガムは、ガラクトマンナンである。グアーガムは市販されている(例えば、Novartis AG製のBenefiber)。アラビアガムおよびペクチンなどの他のガムは、さらに異なる構造を有する。さらに他のガムには、キサンタンガム、ゲランガム、タラガム、オオバコ種子殻ガムおよびローカストビーガムが含まれる。
【0171】
ワックスは、エチレングリコールおよび2つの脂肪酸のエステルであり、一般に、水に不溶性の疎水性液体として存在する。
【0172】
イヌリンは、フルクタンとして知られている炭水化物のクラスに属する天然に存在するオリゴ糖を含む。これらは一般に、末端グルコース単位を有するβ(2-1)グリコシド結合によって結合されたフルクトース単位から構成される。オリゴ糖は、典型的には3~6個の成分糖を含有する糖ポリマーである。これらは一般に、タンパク質中の適合性アミノ酸側鎖に、または脂質分子にO-またはN-結合されて見出される。フラクトオリゴ糖は、フルクトース分子の短鎖からなるオリゴ糖である。
【0173】
食物繊維の食品源には、限定するものではないが、穀物、豆類、果実および野菜が含まれる。食物繊維を提供する穀物には、限定するものではないが、オート麦、ライ麦、大麦、小麦が含まれる。繊維を提供する豆類には、限定するものではないが、エンドウマメおよびマメ、例えば、大豆が含まれる。繊維源を提供する果実および野菜には、限定するものではないが、リンゴ、オレンジ、セイヨウナシ、バナナ、ベリー、トマト、グリーンビーンズ、ブロッコリー、カリフラワー、ニンジン、ジャガイモ、セロリが含まれる。ふすま、ナッツおよび種子(亜麻仁など)などの植物性食品も食物繊維の供給源である。食物繊維を提供する植物の部分には、限定するものではないが、茎、根、葉、種子、果肉および皮が含まれる。
【0174】
食物繊維は一般に植物源に由来するが、キチンなどの消化しにくい動物性製品も食物繊維に分類される。キチンは、セルロースの結合と同様に、β(1-4)結合によって結合されたアセチルグルコサミン単位から構成される多糖である。
【0175】
食物繊維の供給源は、水中の溶解度に基づいて可溶性繊維および不溶性繊維のカテゴリーに分類されることが多い。可溶性繊維および不溶性繊維はいずれも植物の特性に応じて様々な程度で植物性食品に見出される。不溶性繊維は水中では不溶性であるが、受動的な親水性特性を有するため、嵩を増すのに役立ち、便を軟化させ、糞固体が腸管を通過する時間を短縮する。
【0176】
不溶性繊維とは異なり、可溶性繊維は水中に容易に溶解する。可溶性繊維は、大腸内の発酵による活性代謝処理を受け、大腸細菌叢を増大させ、それにより糞固体の質量を増大させる。また、大腸細菌による繊維の発酵は、著しい健康上の利益を有する最終生成物を生じる。例えば、食物塊の発酵は気体および短鎖脂肪酸を生成する。発酵中に生成される酸には、膵臓のインスリン放出に作用して血糖値を安定させ、グリコーゲンの分解によって肝臓を制御するなど、様々な有益な特性を有する酪酸、酢酸、プロピオン酸および吉草酸が含まれる。さらに、繊維の発酵は、肝臓によるコレステロール合成を低下させ、LDLおよびトリグリセリドの血中濃度を低下させることによって、アテローム性動脈硬化を減少させ得る。発酵中に生成される酸は大腸のpHを低下させ、それにより、癌ポリープの形成から大腸の内層を保護する。大腸のpHが低いと、ミネラル吸収が増大し、大腸粘膜層のバリア特性が改善され、炎症および接着刺激物が阻害される。繊維の発酵は、ヘルパーT細胞、抗体、白血球、脾細胞、サイトカイニンおよびリンパ球の産生を刺激することによって、免疫系にも利益をもたらし得る。
【0177】
脂肪酸
【0178】
特定の実施形態では、機能性成分は少なくとも1つの脂肪酸である。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つの脂肪酸と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、少なくとも1つの脂肪酸と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、少なくとも1つの脂肪酸と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0179】
本明細書で使用される場合、少なくとも1つの脂肪酸は、本明細書で提供される甘味料組成物または甘味消耗品のための機能性成分として、単一の脂肪酸または複数の脂肪酸であり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によれば、少なくとも1つの脂肪酸は、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0180】
本明細書で使用される場合、「脂肪酸」は、任意の直鎖モノカルボン酸を指し、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、長鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、短鎖脂肪酸、脂肪酸前駆体(オメガ-9脂肪酸前駆体を含む)およびエステル化脂肪酸を含む。本明細書で使用される場合、「長鎖多価不飽和脂肪酸」は、長い脂肪族尾部を有する任意の多価不飽和カルボン酸または有機酸を指す。本明細書で使用される場合、「オメガ-3脂肪酸」は、その炭素鎖の末端メチル端部から3番目の炭素-炭素結合として第1の二重結合を有する任意の多価不飽和脂肪酸を指す。特定の実施形態では、オメガ-3脂肪酸は、長鎖オメガ-3脂肪酸を含み得る。本明細書で使用される場合、「オメガ-6脂肪酸」は、その炭素鎖の末端メチル端部から6番目の炭素-炭素結合として第1の二重結合を有する任意の多価不飽和脂肪酸を指す。
【0181】
本発明の実施形態に使用するのに適したオメガ-3脂肪酸は、例えば、藻類、魚、動物、植物またはそれらの組合せから得ることができる。好適なオメガ-3脂肪酸の例には、限定するものではないが、リノレン酸、アルファ-リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、ステアリドン酸、エイコサテトラエン酸およびそれらの組合せが挙げられる。いくつかの実施形態では、好適なオメガ-3脂肪酸は、魚油(例えば、メンヘーデン油、マグロ油、サケ油、カツオ油およびタラ油)、微細藻類オメガ-3油またはそれらの組合せ中に提供され得る。特定の実施形態では、好適なオメガ-3脂肪酸は、市販のオメガ-3脂肪酸油、例えば、Microalgae DHA油(Martek(Columbia,Md.)製)、OmegaPure(Omega Protein(Houston,Tex.)製)、Marinol C-38(Lipid Nutrition(Channahon,Ill.)製)、Bonito油およびMEG-3(Ocean Nutrition(Dartmouth,NS)製)、Evogel(Symrise(Holzminden,Germany)製)、マグロまたはサケ由来のMarine Oil(Arista Wilton(CT)製)、OmegaSource 2000、メンヘーデン由来のMarine Oilおよびタラ由来のMarine Oil(OmegaSource(RTP,NC)製)から得ることができる。
【0182】
好適なオメガ-6脂肪酸には、限定するものではないが、リノール酸、ガンマ-リノレン酸、ジホモ-ガンマ-リノレン酸、アラキドン酸、エイコサジエン酸、ドコサジエン酸、アドレン酸、ドコサペンタエン酸およびそれらの組合せが含まれる。
【0183】
本発明の実施形態に適したエステル化脂肪酸には、限定するものではないが、オメガ-3および/またはオメガ-6脂肪酸を含有するモノアシルグリセロール、オメガ-3および/またはオメガ-6脂肪酸を含有するジアシルグリセロール、またはオメガ-3および/またはオメガ-6脂肪酸を含有するトリアシルグリセロール、およびそれらの組合せが含まれ得る。
【0184】
ビタミン
【0185】
特定の実施形態では、機能性成分は少なくとも1つのビタミンである。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つのビタミンと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、少なくとも1つのビタミンと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、少なくとも1つのビタミンと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0186】
本明細書で使用される場合、少なくとも1つのビタミンは、本明細書で提供される甘味料および甘味消耗品のための機能性成分として、単一のビタミンまたは複数のビタミンであり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によれば、少なくとも1つのビタミンは、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0187】
ビタミンは、人体が正常に機能するために少量必要とする有機化合物である。身体は、炭水化物およびタンパク質などの他の栄養素とは異なり、ビタミンを分解することなく使用する。現在までに13のビタミンが認識されており、本明細書中の機能性甘味料および甘味消耗品には1つ以上を使用することができる。好適なビタミンには、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB9、ビタミンB12およびビタミンCが含まれる。また、ビタミンの多くは代替の化学名を有し、その非限定的な例を以下に示す。
【表1-1】
【表1-2】
【0188】
いくつかの専門機関によって、様々な他の化合物がビタミンとして分類されている。これらの化合物は、プソイド-ビタミンと呼ばれる場合があり、これらの化合物には、限定するものではないが、ユビキノン(コエンザイムQ10)、パンガミン酸、ジメチルグリシン、タエストリル(taestrile)、アミグダリン、フラバノイド、パラ-アミノ安息香酸、アデニン、アデニル酸およびs-メチルメチオニンなどの化合物が含まれる。本明細書で使用される場合、ビタミンという用語には、プソイド-ビタミンが含まれる。
【0189】
いくつかの実施形態では、ビタミンは、ビタミンA、D、E、Kおよびそれらの組合せから選択される脂溶性ビタミンである。
【0190】
他の実施形態では、ビタミンは、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン、パントテン酸、ビタミンCおよびそれらの組合せから選択される水溶性ビタミンである。
【0191】
グルコサミン
【0192】
特定の実施形態では、機能性成分はグルコサミンである。一実施形態では、甘味料組成物は、グルコサミンと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、グルコサミンと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、グルコサミンと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0193】
一般に、本発明の特定の実施形態によれば、グルコサミンは、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で機能性甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0194】
キトサミンとも呼ばれるグルコサミンは、糖化タンパク質および脂質の生化学的合成では重要な前駆体であると考えられるアミノ糖である。D-グルコサミンは、グルコサミン-6-リン酸の形態で軟骨中に天然に存在し、グルコサミン-6-リン酸は、フルクトース-6-リン酸およびグルタミンから合成される。ただし、グルコサミンは他の形態でも入手可能であり、その非限定的な例には、グルコサミン塩酸塩、グルコサミン硫酸塩、N-アセチル-グルコサミン、または任意の他の塩形態もしくはそれらの組合せが挙げられる。グルコサミンは、当業者に周知の方法を使用して、ロブスター、カニ、小エビまたはテナガエビの殻の酸加水分解によって得ることができる。特定の実施形態では、グルコサミンは、米国特許公開第2006/0172392号に記載されているように、キチンを含有する真菌バイオマスから得ることができる。
【0195】
甘味料組成物または甘味消耗品は、コンドロイチン硫酸をさらに含むことができる。
【0196】
ミネラル
【0197】
特定の実施形態では、機能性成分は少なくとも1つのミネラルである。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つのミネラルと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、少なくとも1つのミネラルと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、少なくとも1つのミネラルと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0198】
本明細書で使用される場合、少なくとも1つのミネラルは、本明細書で提供される甘味料組成物または甘味消耗品のための機能性成分として、単一のミネラルまたは複数のミネラルであり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によれば、少なくとも1つのミネラルは、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0199】
本発明の教示によれば、ミネラルは、生物が必要とする無機化学元素を含む。ミネラルは広範囲の組成から構成され(例えば、元素、単塩および複雑ケイ酸塩)、結晶構造も大きく異なる。それらは、食品および飲料中に天然に存在し得るか、サプリメントとして添加され得るか、食品または飲料とは別個に摂取または投与され得る。
【0200】
ミネラルは、比較的大量に必要とされる多量ミネラルか、比較的少量で必要とされる微量ミネラルのいずれかに分類され得る。多量ミネラルは、一般に1日当たり約100mg以上の量で必要とされ、微量ミネラルは、1日当たり約100mg未満の量で必要とされるものである。
【0201】
本発明の特定の実施形態では、ミネラルは、多量ミネラル、微量ミネラルまたはそれらの組合せから選択される。多量ミネラルの非限定的な例には、カルシウム、塩素、マグネシウム、リン、カリウム、ナトリウムおよび硫黄が挙げられる。微量ミネラルの非限定的な例には、クロム、コバルト、銅、フッ素、鉄、マンガン、モリブデン、セレン、亜鉛およびヨウ素が挙げられる。ヨウ素は、一般に微量ミネラルに分類されるが、他の微量ミネラルよりも大量に必要とされ、多量ミネラルとして分類されることも多い。
【0202】
本発明の他の特定の実施形態では、ヒトの栄養に必要であると考えられているミネラルは微量ミネラルであり、その非限定的な例には、ビスマス、ホウ素、リチウム、ニッケル、ルビジウム、ケイ素、ストロンチウム、テルル、スズ、チタン、タングステンおよびバナジウムが挙げられる。
【0203】
本明細書で具体化されるミネラルは、当業者に公知の任意の形態であってよい。例えば、特定の実施形態では、ミネラルは、正または負のいずれかの電荷を有するそれらのイオン形態であってよい。別の特定の実施形態では、ミネラルは、それらの分子形態であってよい。例えば、硫黄およびリンは、スルファート、硫化物およびホスファートとして天然に見出されることが多い。
【0204】
防腐剤
【0205】
特定の実施形態では、機能性成分は少なくとも1つの防腐剤である。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つの防腐剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、少なくとも1つの防腐剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、少なくとも1つの防腐剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0206】
本明細書で使用される場合、少なくとも1つの防腐剤は、本明細書で提供される甘味料組成物または甘味消耗品のための機能性成分として、単一の防腐剤または複数の防腐剤であり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によれば、少なくとも1つの防腐剤は、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0207】
本発明の特定の実施形態では、防腐剤は、抗菌剤、抗酸化剤、抗酵素剤またはそれらの組合せから選択される。抗菌剤の非限定的な例には、サルファイト、プロピオナート、ベンゾアート、ソルバート、ニトラート、ニトライト、バクテリオシン、塩、糖、酢酸、二炭酸ジメチル(DMDC)、エタノールおよびオゾンが挙げられる。
【0208】
特定の実施形態によれば、防腐剤はサルファイトである。サルファイトには、限定するものではないが、二酸化硫黄、重硫酸ナトリウムおよび亜硫酸水素カリウムが含まれる。
【0209】
別の特定の実施形態によれば、防腐剤はプロピオナートである。プロピオナートには、限定するものではないが、プロピオン酸、プロピオン酸カルシウムおよびプロピオン酸ナトリウムが含まれる。
【0210】
なお別の特定の実施形態によれば、防腐剤はベンゾアートである。ベンゾアートには、限定するものではないが、安息香酸ナトリウムおよび安息香酸が含まれる。
【0211】
別の特定の実施形態では、防腐剤はソルバートである。ソルバートには、限定するものではないが、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カルシウムおよびソルビン酸が含まれる。
【0212】
さらに別の特定の実施形態では、防腐剤は、ニトラートおよび/またはニトライトである。ニトラートおよびニトライトには、限定するものではないが、硝酸ナトリウムおよび亜硝酸ナトリウムが含まれる。
【0213】
なお別の特定の実施形態では、少なくとも1つの防腐剤は、例えばナイシンなどのバクテリオシンである。
【0214】
別の特定の実施形態では、防腐剤はエタノールである。
【0215】
さらに別の特定の実施形態では、防腐剤はオゾンである。
【0216】
本発明の特定の実施形態では、防腐剤として使用するのに適した抗酵素剤の非限定的な例には、アスコルビン酸、クエン酸、およびエチレンジアミン四酢酸(EDTA)などの金属キレート剤が挙げられる。
【0217】
水分補給剤
【0218】
特定の実施形態では、機能性成分は少なくとも1つの水分補給剤である。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つの水分補給剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、少なくとも1つの水分補給剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、少なくとも1つの水分補給剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0219】
本明細書で使用される場合、少なくとも1つの水分補給剤は、本明細書で提供される甘味料組成物または甘味消耗品のための機能性成分として、単一の水分補給剤または複数の水分補給剤であり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によれば、少なくとも1つの水分補給剤は、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0220】
水分補給製品は、排出によって失われた体液を身体が補充するのに役立つ。例えば、体液は、体温を調節するための汗として、老廃物質を排出するための尿として、および肺中の気体を交換するための水蒸気として失われる。体液の損失は広範囲の外因によって生じることもあり、その非限定的な例には、身体活動、乾燥空気への曝露、下痢、嘔吐、高体温、ショック、失血および低血圧が挙げられる。体液の損失を引き起こす疾患には、糖尿病、コレラ、胃腸炎、細菌性赤痢および黄熱が含まれる。体液の損失を引き起こす栄養障害の形態には、アルコールの過剰摂取、電解質異常、絶食および急速な体重減少が含まれる。
【0221】
特定の実施形態では、水分補給製品は、運動中に失われた体液を身体が補充するのに役立つ組成物である。したがって、特定の実施形態では、水分補給製品は電解質であり、その非限定的な例には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、塩化物、ホスファート、バイカーボナートおよびそれらの組合せが挙げられる。本発明の特定の実施形態に使用するのに適した電解質はまた、米国特許第5,681,569号に記載されており、その開示は参照により本明細書に明白に組み込まれる。特定の実施形態では、電解質は、それらの対応する水溶性塩から得られる。特定の実施形態に使用するための塩の非限定的な例には、塩化物、カーボナート、スルファート、アセタート、バイカーボナート、シトラート、ホスファート、リン酸水素、タータラート(tartarates)、ソルバート、シトラート、ベンゾアートまたはそれらの組合せが挙げられる。他の実施形態では、電解質は、ジュース、果実抽出物、野菜抽出物、茶または茶抽出物によって得られる。
【0222】
本発明の特定の実施形態では、水分補給製品は、筋肉によって燃焼されるエネルギー貯蔵を補うための炭水化物である。本発明の特定の実施形態に使用するのに適した炭水化物は、米国特許第4,312,856号、米国特許第4,853,237号、米国特許第5,681,569号および米国特許第6,989,171号に記載されており、これらの開示は参照により本明細書に明白に組み込まれる。好適な炭水化物の非限定的な例には、単糖類、二糖類、オリゴ糖、複合多糖類またはそれらの組合せが挙げられる。特定の実施形態に使用するのに適した種類の単糖類の非限定的な例には、トリオース、テトロース、ペントース、ヘキソース、ヘプトース、オクトースおよびノノースが挙げられる。特定の種類の好適な単糖類の非限定的な例には、グリセルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン、エリトロース、トレオース、エリトルロース、アラビノース、リキソース、リボース、キシロース、リブロース、キシルロース、アロース、アルトロース、ガラクトース、グルコース、グロース、イドース、マンノース、タロース、フルクトース、プシコース、ソルボース、タガトース、マンノヘプツロース、セドヘルツロース(sedoheltulose)、オクトロース(octolose)およびシアロース(sialose)が挙げられる。好適な二糖類の非限定的な例には、スクロース、ラクトースおよびマルトースが挙げられる。好適なオリゴ糖の非限定的な例には、サッカロース、マルトトリオースおよびマルトデキストリンが挙げられる。他の特定の実施形態では、炭水化物は、コーンシロップ、甜菜糖、甘蔗糖、ジュースまたは茶によって得られる。
【0223】
別の特定の実施形態では、水分補給は、細胞の再水和をもたらすフラバノールである。
フラバノールは植物中に存在する一種の天然物質であり、一般に、1つ以上の化学部分に結合した2-フェニルベンゾピロン分子骨格を含む。本発明の特定の実施形態に使用するのに適したフラバノールの非限定的な例には、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガラート、エピガロカテキン3-ガラート、テアフラビン、テアフラビン3-ガラート、テアフラビン3’-ガラート、テアフラビン3,3’ガラート、テアルビジンまたはそれらの組合せが挙げられる。フラバノールのいくつかの一般的な供給源には、茶樹、果実、野菜および花が含まれる。好ましい実施形態では、フラバノールは緑茶から抽出される。
【0224】
特定の実施形態では、水分補給製品は、運動持久力を増強するためのグリセロール溶液である。グリセロール含有溶液を摂取すると、血液量の増加、心拍数の低下、および直腸温度の低下などの有益な生理学的効果がもたらされることが示されている。
【0225】
プロバイオティクス/プレバイオティクス
【0226】
特定の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1つのプロバイオティクス、プレバイオティクスおよびそれらの組合せから選択される。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つのプロバイオティクス、プレバイオティクスおよびそれらの組合せと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、少なくとも1つのプロバイオティクス、プレバイオティクスおよびそれらの組合せと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、少なくとも1つのプロバイオティクス、プレバイオティクスおよびそれらの組合せと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0227】
本明細書で使用される場合、少なくとも1つのプロバイオティクスまたはプレバイオティクスは、本明細書で提供される甘味料組成物または甘味消耗品のための機能性成分として、単一のプロバイオティクスもしくはプレバイオティクスまたは複数のプロバイオティクスもしくはプレバイオティクスであり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によれば、少なくとも1つのプロバイオティクス、プレバイオティクスまたはそれらの組合せは、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0228】
本発明の教示によれば、プロバイオティクスは、有効量で摂取されると健康に利益をもたらす微生物を含む。望ましくは、プロバイオティクスは人体の天然に存在する消化管細菌叢に有益に影響を与え、栄養とは別に、健康上の利益を付与する。プロバイオティクスには、限定するものではないが、細菌、酵母および真菌が含まれ得る。
【0229】
特定の実施形態によれば、プロバイオティクスは、人体の天然に存在する消化管細菌叢に有益に影響を与え、栄養とは別に、健康上の利益を付与する有益な微生物である。プロバイオティクスの例は、限定するものではないが、ヒトに有益な効果を与える、ラクトバチルス(Lactobacilli)属、ビフィドバクテリウム(Bifidobacteria)属、ストレプトコッカス(Streptococci)属の細菌、またはそれらの組合せが挙げられる。
【0230】
本発明の特定の実施形態では、少なくとも1つのプロバイオティクスは、ラクトバチルス(Lactobacilli)属から選択される。ラクトバチルス(Lactobacilli)(すなわち、ラクトバチルス(Lactobacillus)属の細菌、以下「L.」)は、食品防腐剤として、およびヒトの健康を促進するために数百年にわたって使用されてきた。ヒトの腸管に見出されるラクトバチルス(Lactobacilli)属の種の非限定的な例には、L.アシドフィルス(L.acidophilus)、L.カゼイ(L.casei)、L.ファーメンタム(L.fermentum)、L.サリバローズ(L.saliva roes)、L.ブレビス(L.brevis)、L.ライヒマニ(L.leichmannii)、L.プランタルム(L.plantarum)、L.セロビオスス(L.cellobiosus)、L.ロイテリ(L.reuteri)、L.ラムノサス(L.rhamnosus)、L.GG、L.ブルガリクス(L.bulgaricus)およびL.サーモフィルス(L.thermophilus)が挙げられる。
【0231】
本発明の他の特定の実施形態によれば、プロバイオティクスはビフィドバクテリウム(Bifidobacteria)属から選択される。ビフィドバクテリウム(Bifidobacteria)属も、炭水化物代謝の結果として、短鎖脂肪酸(例えば、酢酸、プロピオン酸および酪酸)、乳酸およびギ酸を生成することによって、ヒトの健康に有益な影響を与えることが知られている。ヒトの消化管に見出されるビフィドバクテリウム(Bifidobacteria)属の非限定的な種には、B.アングラタム(B.angulatum)、B.アニマリス(B.animalis)、B.アステロイデス(B.asteroides)、B.ビフィダム(B.bifidum)、B.ボウム(B.bourn)、B.ブレベ(B.breve)、B.カテヌラツム(B.catenulatum)、B.コエリヌム(B.choerinum)、B.コリネフォルメ(B.coryneforme)、B.クニクリ(B.cuniculi)、B.デンティウム(B.dentium)、B.ガリクム(B.gallicum)、B.ガリナルム(B.gallinarum)、B.インディクム(B indicum)、B.ロングム(B.longum)、B.マグナム(B.magnum)、B.メリシカム(B.merycicum)、B.ミニマム(B.minimum)、B.シュードカテヌラツム(B.pseudocatenulatum)、B.シュードロングム(B.pseudolongum)、B.サイクレロフィルム(B.psychraerophilum)、B.プロルム(B.pullorum)、B.ルミナンチウム(B.ruminantium)、B.サエクラレ(B.saeculare)、B.スカルドビ(B.scardovii)、B.シミエ(B.simiae)、B.サブチル(B.subtile)、B.サーマシドフィルム(B.thermacidophilum)、B.サーモフィルム(B.thermophilum)、B.ウリナリス(B.urinalis)およびB.種が含まれる。
【0232】
本発明の他の特定の実施形態によれば、プロバイオティクスはストレプトコッカス(Streptococcus)属から選択される。ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)は、グラム陽性の通性嫌気性菌である。ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)は、乳酸菌に分類され、一般に乳および乳製品中に見出され、ヨーグルトの製造に使用される。この細菌の他の非限定的なプロバイオティクス種には、ストレプトコッカス・サリバリウス(Streptococcus salivarus)およびストレプトコッカス・クレモリス(Streptococcus cremoris)が含まれる。
【0233】
本発明に従って使用され得るプロバイオティクスは、当業者に周知である。プロバイオティクスを含む食料品の非限定的な例には、ヨーグルト、ザワークラウト、ケフィア、キムチ、発酵野菜、および腸のマイクロバランスを改善することによって宿主動物に有益に影響を与える微生物要素を含有する他の食料品が挙げられる。
【0234】
本発明の教示によれば、プレバイオティクスは、腸内の有益な細菌の増殖を促進する組成物である。プレバイオティクス物質は、関連するプロバイオティクスによって消費され得るか、そうでなければ、関連するプロバイオティクスを生きた状態に保つのに役立つか、その増殖を刺激することができる。プレバイオティクスも、有効量で摂取されると、人体の天然に存在する消化管細菌叢に有益に影響を与え、それにより、単なる栄養とは別に、健康上の利益を付与する。プレバイオティクス食品は大腸に入り、内在細菌の基質として機能し、それにより、エネルギー、代謝基質および必須微量栄養素を間接的に宿主に提供する。プレバイオティクス食品の身体による消化および吸収は細菌の代謝活性に依存し、これにより、小腸内で消化および吸収を免れた栄養素から宿主のためにエネルギーが回収される。
【0235】
本発明の実施形態によるプレバイオティクスには、限定するものではないが、ムコ多糖類、オリゴ糖、多糖類、アミノ酸、ビタミン、栄養素前駆体、タンパク質およびそれらの組合せが含まれる。
【0236】
本発明の特定の実施形態によれば、プレバイオティクスは、限定するものではないが、多糖類およびオリゴ糖を含む食物繊維から選択される。これらの化合物は、プロバイオティクスの数を増加させる能力を有し、これにより、プロバイオティクスにより与えられる利益がもたらされる。本発明の特定の実施形態に従ってプレバイオティクスとして分類されるオリゴ糖の非限定的な例には、フラクトオリゴ糖、イヌリン、イソマルト-オリゴ糖、ラクチロール(lactilol)、ラクトスクロース、ラクツロース、ピロデキストリン(pyrodextrin)、大豆オリゴ糖、トランスガラクト-オリゴ糖およびキシロ-オリゴ糖が挙げられる。
【0237】
本発明の他の特定の実施形態によれば、プレバイオティクスはアミノ酸である。いくつかの公知のプレバイオティクスは分解してプロバイオティクスのための炭水化物を提供するが、一部のプロバイオティクスは栄養のためにアミノ酸も必要とする。
【0238】
プレバイオティクスは、限定するものではないが、バナナ、ベリー、アスパラガス、ニンニク、小麦、オート麦、大麦(および他の全粒)、亜麻仁、トマト、キクイモ、タマネギおよびチコリ、葉野菜(例えば、タンポポの若葉、ホウレン草、コラードの若葉、フダンソウ、ケール、カラシナ、カブラ菜)、ならびに豆類(例えば、レンズ豆、インゲン豆、ひよこ豆、白インゲン豆、白豆、黒豆)を含む様々な食品に天然に見出される。
【0239】
体重管理剤
【0240】
特定の実施形態では、機能性成分は少なくとも1つの体重管理剤である。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つの体重管理剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、少なくとも1つの体重管理剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、少なくとも1つの体重管理剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0241】
本明細書で使用される場合、少なくとも1つの体重管理剤は、本明細書で提供される甘味料組成物または甘味消耗品のための機能性成分として、単一の体重管理剤または複数の体重管理剤であり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によれば、少なくとも1つの体重管理剤は、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0242】
本明細書で使用される場合、「体重管理剤」には、食欲抑制剤および/または熱産生剤が含まれる。本明細書で使用される場合、「食欲抑制剤」、「食欲満足組成物」、「満腹剤」および「満腹成分」という語句は同義である。「食欲抑制剤」という語句は、有効量で送達されると、人の食欲を抑制、阻害、低減するか、そうでなければ削減する多量栄養素、ハーブ抽出物、外因性ホルモン、食欲低下薬、食欲不振誘発薬、医薬品およびそれらの組合せを表す。「熱産生剤」という語句は、有効量で送達されると、人の熱産生または代謝を活性化するか、そうでなければ増強する多量栄養素、ハーブ抽出物、外因性ホルモン、食欲低下薬、食欲不振誘発薬、医薬品およびそれらの組合せを表す。
【0243】
好適な体重管理剤には、タンパク質、炭水化物、食物性脂肪およびそれらの組合せからなる群から選択される多量栄養素が含まれる。タンパク質、炭水化物および食物性脂肪を摂取すると、食欲抑制効果を有するペプチドの放出が刺激される。例えば、タンパク質および食物性脂肪を摂取すると消化管ホルモンのコレシストキニン(CCK)の放出が刺激され、炭水化物および食物性脂肪を摂取するとグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)の放出が刺激される。
【0244】
好適な多量栄養素体重管理剤には炭水化物も含まれる。炭水化物は、一般に、エネルギーのために身体がグルコースに変換する糖、デンプン、セルロースおよびガムを含む。炭水化物は、消化可能な炭水化物(例えば、単糖類、二糖類およびデンプン)と、非消化性の炭水化物(例えば、食物繊維)との2つのカテゴリーに分類されることが多い。試験により、非消化性の炭水化物、ならびに小腸内での吸収および消化性が低下した複合高分子炭水化物が、食物摂取を阻害する生理学的応答を刺激することが示されている。したがって、本明細書で具体化される炭水化物は、非消化性の炭水化物または消化性が低下した炭水化物を含むことが望ましい。そのような炭水化物の非限定的な例には、ポリデキストロース;イヌリン;エリスリトール、マンニトール、キシリトールおよびソルビトールなどの単糖由来のポリオール;イソマルト、ラクチトールおよびマルチトールなどの二糖由来のアルコール;ならびに水素化デンプン加水分解物が挙げられる。本明細書では、炭水化物については以下にさらに詳細に記載されている。
【0245】
別の特定の実施形態では、体重管理剤は食物性脂肪である。食物性脂肪は、飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸の組合せを含む脂質である。多価不飽和脂肪酸は、モノ不飽和脂肪酸よりも高い満腹力を有することが示されている。したがって、本明細書で具体化される食物性脂肪は多価不飽和脂肪酸を含むことが望ましく、その非限定的な例にはトリアシルグリセロールが挙げられる。
【0246】
特定の実施形態では、体重管理剤はハーブ抽出物である。多数の種類の植物から得られた抽出物が食欲抑制特性を有することが特定されている。その抽出物が食欲抑制特性を有する植物の非限定的な例には、フーディア(Hoodia)属、トリコカウロン(Trichocaulon)属、カラルマ(Caralluma)属、スタペリア(Stapelia)属、オルベア(Orbea)属、アスクレピアス(Asclepias)属およびカメリア(Camelia)属の植物が挙げられる。他の実施形態には、ギムネマ・シルベストル(Gymnema Sylvestre)、コーラ・ナット(Kola Nut)、シトラス・アウランチウム(Citrus Aurantium)、イエルバ・マテ(Yerba Mate)、グリフォニア・シンプリシフォリア(Griffonia Simplicifolia)、ガラナ、ミルラ、ググル脂質(guggul Lipid)およびクロフサスグリ種子油から得られる抽出物が含まれる。
【0247】
ハーブ抽出物は、任意の種類の植物材料または植物バイオマスから調製され得る。植物材料およびバイオマスの非限定的な例には、茎、根、葉、植物材料から得られる乾燥粉末、および樹液または乾燥樹液が挙げられる。ハーブ抽出物は、一般に、植物から樹液を抽出し、次いで樹液を噴霧乾燥させることによって調製される。あるいは、溶媒抽出手順が使用されてもよい。初期抽出に続いて、(例えば、カラムクロマトグラフィーによって)初期抽出物をさらに分画して、増強された活性を有するハーブ抽出物を得ることが望ましい場合がある。そのような技術は当業者に周知である。
【0248】
特定の実施形態では、ハーブ抽出物はフーディア(Hoodia)属の植物に由来し、その種には、H.アルストニー(H.alstonii)、H.クローリー(H.currorii)、H.ドレゲイ(H.dregei)、H.フラバ(H.flava)、H.ゴルドニー(H.gordonii)、H.ユタタエ(H.jutatae)、H.モサメデンシス(H.mossamedensis)、H.オフィシナリス(H.officinalis)、H.パルビフロライ(H.parviflorai)、H.ペディセラタ(H.pedicellata)、H.ピリフェラ(H.pilifera)、H.ルスチー(H.ruschii)およびH.トリエブネリ(H.triebneri)が含まれる。フーディア(Hoodia)植物は南アフリカ原産の茎多肉植物である。P57として知られているフーディア(Hoodia)のステロール配糖体は、フーディア(Hoodia)種の食欲抑制効果の原因であると考えられている。
【0249】
別の特定の実施形態では、ハーブ抽出物はカラルマ(Caralluma)属の植物に由来し、その種には、C.インディカ(C.indica)、C.フィンブリアタ(C.fimbriata)、C.アテヌアテ(C.attenuate)、C.ツベルクラタ(C.tuberculata)、C.エドゥリス(C.edulis)、C.アドスセンデンス(C.adscendens)、C.スタラグミフェラ(C.stalagmifera)、C.ウンベラテ(C.umbellate)、C.ペニシラタ(C.penicillata)、C.ルセリアナ(C.russeliana)、C.レトロスピセンス(C.retrospicens)、C.アラビカ(C.Arabica)およびC.ラシアンタ(C.lasiantha)が含まれる。カラルマ(Carralluma)植物は、フーディア(Hoodia)と同じ亜科のガガイモ科(Asclepiadaceae)に属する。カラルマ(Caralluma)は、インド原産の小型で直立した多肉質の植物であり、配糖体のプレグナン群に属する配糖体に一般に起因する食欲抑制などの医薬特性を有し、このグリコシドの非限定的な例には、カラツベルシドA、カラツベルシドB、ボウセロシドI、ボウセロシドII、ボウセロシドIII、ボウセロシドIV、ボウセロシドV、ボウセロシドVI、ボウセロシドVII、ボウセロシドVIII、ボウセロシドIXおよびボウセロシドXが挙げられる。
【0250】
別の特定の実施形態では、少なくとも1つのハーブ抽出物は、トリコカウロン(Trichocaulon)属の植物に由来する。トリコカウロン(Trichocaulon)植物は、フーディア(Hoodia)と同様に一般に南アフリカ原産の多肉植物であり、トリコカウロン(Trichocaulon)植物には、T.ピリフェルム(T.piliferum)種およびT.オフィシナレ(T.officinale)種が含まれる。
【0251】
別の特定の実施形態では、ハーブ抽出物は、スタペリア(Stapelia)属またはオルベア(Orbea)属の植物に由来し、その種には、それぞれ、S.ギガンテアン(S.gigantean)およびO.バリエガテ(O.variegate)が含まれる。スタペリア(Stapelia)およびオルベア(Orbea)の両植物は、フーディア(Hoodia)と同じ亜科のガガイモ科(Asclepiadaceae)に属する。いかなる理論にも縛られることを望まないが、食欲抑制活性を示す化合物は、サポニン、例えば、スタバロシド(stavaroside)A、B、C、D、E、F、G、H、I、JおよびKを含むプレグナン配糖体であると考えられている。
【0252】
別の特定の実施形態では、ハーブ抽出物は、アスクレピアス(Asclepias)属の植物に由来する。アスクレピアス(Asclepias)植物もガガイモ科(Asclepiadaceae)の植物に属する。アスクレピアス(Asclepias)植物の非限定的な例には、A.インカルナテ(A.incarnate)、A.クラサイカ(A.curassayica)、A.シリアカ(A.syriaca)およびA.チュベローズ(A.tuberose)が挙げられる。いかなる理論にも縛られることを望まないが、抽出物は、食欲抑制効果を有するステロイド系化合物、例えば、プレグナン配糖体およびプレグナンアグリコンを含むと考えられている。
【0253】
特定の実施形態では、体重管理剤は、体重管理効果を有する外因性ホルモンである。そのようなホルモンの非限定的な例には、CCK、ペプチドYY、グレリン、ボンベシンおよびガストリン放出ペプチド(GRP)、エンテロスタチン、アポリポタンパク質A-IV、GLP-1、アミリン、ソマスタチン(somastatin)ならびにレプチンが挙げられる。
【0254】
別の実施形態では、体重管理剤は医薬品である。非限定的な例には、フェンテニム(phentenime)、ジエチルプロピオン、フェンジメトラジン、シブトラミン、リモナバン、オキシントモジュリン、塩酸フロキセチン(floxetine hydrochloride)、エフェドリン、フェネチルアミンまたは他の刺激薬が挙げられる。
【0255】
少なくとも1つの体重管理剤は、本発明で提供される甘味料組成物のための機能性成分として、個別にまたは組み合わせて利用されてもよい。
【0256】
骨粗鬆症管理剤
【0257】
特定の実施形態では、機能性成分は少なくとも1つの骨粗鬆症管理剤である。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つの骨粗鬆症管理剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、少なくとも1つの骨粗鬆症管理剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、少なくとも1つの骨粗鬆症管理剤と、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0258】
本明細書で使用される場合、少なくとも1つの骨粗鬆症管理剤は、本明細書で提供される甘味料組成物または甘味消耗品のための機能性成分として、単一の骨粗鬆症管理剤または複数の骨粗鬆症管理剤であり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によれば、少なくとも1つの骨粗鬆症管理剤は、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0259】
骨粗鬆症は、骨強度が低下し、骨折のリスクの増大に至る骨障害である。一般に、骨粗鬆症は、骨ミネラル密度(BMD)の低下、骨微細構造の破壊、ならびに骨中の非コラーゲン性タンパク質の量および種類の変化を特徴とする。
【0260】
特定の実施形態では、骨粗鬆症管理剤は、少なくとも1つのカルシウム源である。特定の実施形態によれば、カルシウム源は、塩錯体、可溶化種および他の形態のカルシウムを含むカルシウムを含有する任意の化合物である。カルシウム源の非限定的な例には、アミノ酸キレートカルシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム、クエン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、クエン酸リンゴ酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、酒石酸カルシウム、乳酸カルシウム、それらの可溶化種およびそれらの組合せが挙げられる。
【0261】
特定の実施形態によれば、骨粗鬆症管理剤はマグネシウム源である。マグネシウム源は、塩錯体、可溶化種および他の形態のマグネシウムを含むマグネシウムを含有する任意の化合物である。マグネシウム源の非限定的な例には、塩化マグネシウム、クエン酸マグネシウム、グルセプト酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、マグネシウムピコラート(magnesium picolate)、硫酸マグネシウム、それらの可溶化種およびそれらの混合物が挙げられる。別の特定の実施形態では、マグネシウム源は、アミノ酸キレートマグネシウムまたはクレアチンキレートマグネシウムを含む。
【0262】
他の実施形態では、骨粗鬆症剤は、ビタミンD、C、K、それらの前駆体および/またはベータカロテンおよびそれらの組合せから選択される。
【0263】
多数の植物および植物抽出物も骨粗鬆症の予防および治療に有効であることが特定されている。いかなる理論にも縛られることを望まないが、植物および植物抽出物は、骨形態形成タンパク質を刺激し、および/または骨吸収を阻害し、それにより骨の再生および強度を刺激すると考えられている。骨粗鬆症管理剤として好適な植物および植物抽出物の非限定的な例には、米国特許公開第2005/0106215号に開示されているタンポポ(Taraxacum)属およびザイフリボク(Amelanchier)属の種、ならびに米国特許公開第2005/0079232号に開示されているクロモジ(Lindera)属、ヨモギ(Artemisia)属、ショウブ(Acorus)属、ベニバナ(Carthamus)属、カルム(Carum)属、ハマゼリ(Cnidium)属、クルクマ(Curcuma)属、カヤツリグサ(Cyperus)属、ビャクシン(Juniperus)属、プルヌス(Prunus)属、アヤメ(Iris)属、キクニガナ(Cichorium)属、ドドナエア(Dodonaea)属、イカリソウ(Epimedium)属、エリゴヌム(Erigonoum)属、ダイズ(Soya)属、メンタ(Mentha)属、オシマム(Ocimum)属、ティムス(thymus)属、タナセタム(Tanacetum)属、オオバコ(Plantago)属、スペアミント(Spearmint)属、ベニノキ(Bixa)属、ビティス(Vitis)属、ロスマリヌス(Rosemarinus)属、ヌルデ(Rhus)属およびイノンド(Anethum)属の種が挙げられる。
【0264】
フィトエストロゲン
【0265】
特定の実施形態では、機能性成分は少なくとも1つのフィトエストロゲンである。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つのフィトエストロゲンと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、少なくとも1つのフィトエストロゲンと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、少なくとも1つのフィトエストロゲンと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0266】
本明細書で使用される場合、少なくとも1つのフィトエストロゲンは、本明細書で提供される甘味料組成物または甘味消耗品のための機能性成分として、単一のフィトエストロゲンまたは複数のフィトエストロゲンであり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によれば、少なくとも1つのフィトエストロゲンは、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0267】
フィトエストロゲンは、植物に見出される化合物であり、典型的には、フィトエストロゲンを有する植物または植物部分を摂取することにより人体に送達され得る。本明細書で使用される場合、「フィトエストロゲン」は、身体に導入されると、ある程度のエストロゲン様効果をもたらす任意の物質を指す。例えば、フィトエストロゲンは体内のエストロゲン受容体に結合し、小さいエストロゲン様の効果を有し得る。
【0268】
本発明の実施形態に適したフィトエストロゲンの例には、限定するものではないが、イソフラボン、スチルベン、リグナン、レソルシル酸ラクトン(resorcyclic acid lactone)、クメスタン、クメストロール(coumestroI)、エコールおよびそれらの組合せが挙げられる。好適なフィトエストロゲンの供給源には、限定するものではないが、全粒、穀類、繊維、果実、野菜、ブラックコホシュ、リュウゼツランの根、クロフサスグリ、ブラックホー、チェストベリー、クランプバーク、トウキの根、アメリカハリブキの根、フォルスユニコーンの根、朝鮮人参の根、ノボロギクのハーブ、甘草、ライフルートのハーブ、マザーワートのハーブ、シャクヤクの根、ラズベリーの葉、バラ科植物、セージの葉、サルサパリラの根、液果があるノコギリヤシ、自然薯の根、ノコギリソウの花、豆類、大豆、大豆製品(例えば、みそ、大豆粉、豆乳、大豆ナッツ、大豆タンパク質単離物、テンペン(tempen)または豆腐)ひよこ豆、ナッツ、レンズ豆、種子、クローバー、ムラサキツメクサ、タンポポの葉、タンポポの根、コロハの種子、緑茶、ホップ、赤ワイン、亜麻仁、ニンニク、タマネギ、アマニ、ルリジサ、ヤナギトウワタ、キャラウェー、チェストツリー、バイテックス、ナツメヤシ、ディル、フェネルの種子、ゴツ・コラ(gotu kola)、オオアザミ、ペニーロイヤル、ザクロ、サザンウッド、大豆粉、ヨモギギク、およびクズの根(プエラリアの根)など、ならびにそれらの組合せが挙げられる。
【0269】
イソフラボンは、ポリフェノールと呼ばれる植物栄養素の群に属する。一般に、ポリフェノール(「ポリフェノール類」としても知られている)は、植物に見出される化学物質の群であり、1分子当たり2つ以上のフェノール基の存在を特徴とする。
【0270】
本発明の実施形態による好適なフィトエストロゲンイソフラボンには、ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテイン、ビオカニンA、ホルモノネチン、それらのそれぞれの天然に存在する配糖体および配糖体抱合体、マタイレシノール、セコイソラリシレシノール、エンテロラクトン、エンテロジオール、テクスチャード植物性タンパク質ならびにそれらの組合せが含まれる。
【0271】
本発明の実施形態に適したイソフラボンの供給源には、限定するものではないが、大豆、大豆製品、豆類、アルファルファもやし、ひよこ豆、ピーナツおよびムラサキツメクサが含まれる。
【0272】
長鎖第一級脂肪族飽和アルコール
【0273】
特定の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1つの長鎖第一級脂肪族飽和アルコールである。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つの長鎖第一級脂肪族飽和アルコールと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、少なくとも1つの長鎖第一級脂肪族飽和アルコールと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、少なくとも1つの長鎖第一級脂肪族飽和アルコールと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0274】
本明細書で使用される場合、少なくとも1つの長鎖第一級脂肪族飽和アルコールは、本明細書で提供される甘味料組成物または甘味消耗品のための機能性成分として、単一の長鎖第一級脂肪族飽和アルコールまたは複数の長鎖第一級脂肪族飽和アルコールであり得る。一般に、本発明の特定の実施形態によれば、少なくとも1つの長鎖第一級脂肪族飽和アルコールは、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0275】
長鎖第一級脂肪族飽和アルコールは、有機化合物の多様な群である。アルコールという用語は、これらの化合物が炭素原子に結合したヒドロキシル基(-OH)を特徴とするという事実を指す。第一級という用語は、これらの化合物では、ヒドロキシル基に結合している炭素原子が他の1つの炭素原子だけに結合しているという事実を指す。飽和という用語は、これらの化合物が炭素-炭素パイ結合を有しないことを特徴とするという事実を指す。脂肪族という用語は、これらの化合物の炭素原子が、環ではなく直鎖または分岐鎖で結合しているという事実を指す。長鎖という用語は、これらの化合物中の炭素原子の数が少なくとも8個の炭素であるという事実を指す)。
【0276】
本発明の特定の実施形態に使用するための特定の長鎖第一級脂肪族飽和アルコールの非限定的な例には、炭素原子8個の1-オクタノール、炭素原子9個の1-ノナノール、炭素原子10個の1-デカノール、炭素原子12個の1-ドデカノール、炭素原子14個の1-テトラデカノール、炭素原子16個の1-ヘキサデカノール、炭素原子18個の1-オクタデカノール、炭素原子20個の1-エイコサノール、炭素22個の1-ドコサノール、炭素24個の1-テトラコサノール、炭素26個の1-ヘキサコサノール、炭素27個の1-ヘプタコサノール、炭素28個の1-オクタノソール、炭素29個の1-ノナコサノール、炭素30個の1-トリアコンタノール、炭素32個の1-ドトリアコンタノールおよび炭素34個の1-テトラコンタノールが挙げられる。
【0277】
本発明の特に望ましい実施形態では、長鎖第一級脂肪族飽和アルコールはポリコサノールである。ポリコサノールとは、炭素28個の1-オクタノソールおよび炭素30個の1-トリアコンタノールと、他の低濃度のアルコール、例えば、炭素22個の1-ドコサノール、炭素24個の1-テトラコサノール、炭素26個の1-ヘキサコサノール、炭素27個の1-ヘプタコサノール、炭素29個の1-ノナコサノール、炭素32個の1-ドトリアコンタノールおよび炭素34個の1-テトラコンタノールとから主に構成される長鎖第一級脂肪族飽和アルコールの混合物に対する用語である。
【0278】
長鎖第一級脂肪族飽和アルコールは、天然の脂肪および油に由来する。これらは、当業者に周知の抽出技術を使用することにより、これらの供給源から得ることができる。ポリコサノールは、サトウキビ(サッカルム・オフィシナリウム(Saccharum officinarium))、ヤムイモ(例えば、ディオスコレア・オプポシテ(Dioscorea opposite))、米(例えば、オリザ・サティバ(Oryza sativa))のぬか、および蜜ろうを含む様々な植物および材料から単離することができる。ポリコサノールは、当業者に周知の抽出技術を使用することにより、これらの供給源から得ることができる。このような抽出技術の説明は、米国特許出願第2005/0220868号に見出すことができ、その開示は参照により明白に組み込まれる。
【0279】
フィトステロール
【0280】
特定の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1つのフィトステロール、フィトスタノールまたはそれらの組合せである。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1つのフィトステロール、フィトスタノールまたはそれらの組合せと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、少なくとも1つのフィトステロール、フィトスタノールまたはそれらの組合せと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。さらに別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物および甘味料組成物を含み、甘味料組成物は、少なくとも1つのフィトステロール、フィトスタノールまたはそれらの組合せと、Reb DEMNOと、場合により少なくとも1つの添加物とを含む。
【0281】
一般に、本発明の特定の実施形態によれば、少なくとも1つのフィトステロール、フィトスタノールまたはそれらの組合せは、健康およびウェルネスを促進するのに十分な量で甘味料組成物または甘味消耗品中に存在する。
【0282】
本明細書で使用される場合、「スタノール」、「植物スタノール」および「フィトスタノール」という語句は同義である。
【0283】
植物ステロールおよびスタノールは、多数の果実、野菜、ナッツ、種子、穀類、豆類、植物油、樹皮および他の植物源中に、天然に少量存在する。人々は通常、植物ステロールおよびスタノールを毎日摂取するが、著しいコレステロール低下効果または他の健康上の利益をもたらすには摂取量は不十分である。したがって、食品および飲料に植物ステロールおよびスタノールを補充することが望ましいであろう。
【0284】
ステロールは、C-3にヒドロキシル基を有するステロイドのサブグループである。一般に、フィトステロールはコレステロールのようにステロイド核内に二重結合を有するが、フィトステロールは、C-24のエチルもしくはメチル基などの置換側鎖(R)、または付加的な二重結合を含み得る。フィトステロールの構造は当業者に周知である。
【0285】
少なくとも44の天然に存在するフィトステロールが発見されており、一般に、コーン、大豆、小麦および木油などの植物に由来するが、これらは、天然のものと同一であるか、天然に存在するフィトステロールと同様の特性を有する組成物を形成するように、合成的に生成されてもよい。本発明の特定の実施形態によれば、当業者に周知のフィトステロールの非限定的な例には、4-デスメチルステロール(例えば、β-シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール、22-デヒドロブラシカステロールおよびΔ5-アベナステロール)、4-モノメチルステロールおよび4,4-ジメチルステロール(トリテルペンアルコール)(例えば、シクロアルテノール、24-メチレンシクロアルタノールおよびシクロブラノール)が挙げられる。
【0286】
本明細書で使用される場合、「スタノール」、「植物スタノール」および「フィトスタノール」という語句は同義である。フィトスタノールは、天然に微量しか存在しない飽和ステロールアルコールであり、フィトステロールの水素化などによって合成的に生成されてもよい。本発明の特定の実施形態によれば、フィトスタノールの非限定的な例には、β-シトスタノール、カンペスタノール、シクロアルタノール。および他のトリテルペンアルコールの飽和形態が挙げられる。
【0287】
本明細書で使用される場合、フィトステロールおよびフィトスタノールにはいずれも、αおよびβ異性体などの様々な異性体が含まれる(例えば、哺乳類の血清コレステロールを低下させるために最も効果的なフィトステロールおよびフィトスタノールのうちの1つをそれぞれ含むα-シトステロールおよびβ-シトスタノール)。
【0288】
本発明のフィトステロールおよびフィトスタノールは、それらのエステル形態であってもよい。フィトステロールおよびフィトスタノールのエステルを誘導するための好適な方法は、当業者に周知であり、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,589,588号、米国特許第6,635,774号、米国特許第6,800,317号および米国特許公開第2003/0045473号に開示されている。好適なフィトステロールおよびフィトスタノールエステルの非限定的な例には、酢酸シトステロール、オレイン酸シトステロール、オレイン酸スチグマステロールおよびこれらの対応するフィトスタノールエステルが挙げられる。本発明のフィトステロールおよびフィトスタノールはまた、それらの誘導体を含み得る。
【0289】
一般に、甘味料組成物または甘味消耗品中の機能性成分の量は、特定の甘味料組成物または甘味消耗品および所望の機能性成分に応じて大きく変化する。当業者であれば、各甘味料組成物または甘味消耗品に対して適切な量の機能性成分を容易に確認するであろう。
【0290】
一実施形態では、甘味料組成物を調製する方法は、Reb DEMNOと、少なくとも1つの甘味料および/または添加物および/または機能性成分とを組み合わせることを含む。別の実施形態では、甘味料組成物を調製する方法は、Reb DEMNOを含む組成物と、少なくとも1つの甘味料および/または添加物および/または機能性成分とを組み合わせることを含む。Reb DEMNOは、甘味料組成物中の唯一の甘味料としてその純粋な形態で提供され得るか、ステビア(Stevia)抽出物のステビオール配糖体混合物の一部として提供され得る。本明細書に記載の甘味料、添加物および機能性成分のいずれも、本発明の甘味料組成物に使用することができる。
【0291】
甘味消耗品
【0292】
Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物は、例えば、医薬組成物、食用ゲル混合物および組成物、歯科用組成物、食料品(糖菓、調味料、チューインガム、穀類組成物焼き食品(baked goods)乳製品および卓上用甘味料組成物)飲料および飲料製品などの任意の公知の食用材料(本明細書では「甘味付与可能な組成物」と呼ばれる)中に取り込むことができる。
【0293】
一実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物およびReb DEMNOを含む。別の実施形態では、甘味消耗品は、甘味付与可能な組成物と、Reb DEMNOを含む甘味料組成物とを含む。甘味消耗品は、添加物、甘味料、機能性成分およびそれらの組合せを場合により含むことができる。
【0294】
一実施形態では、甘味消耗品を調製する方法は、甘味付与可能な組成物とReb DEMNOとを組み合わせることを含む。該方法は、少なくとも1つの甘味料および/または添加物および/または機能性成分を加えることをさらに含むことができる。別の実施形態では、甘味消耗品を調製する方法は、甘味付与可能な組成物と、Reb DEMNOを含む甘味料組成物とを組み合わせることを含む。Reb DEMNOは、甘味料組成物中の唯一の甘味料としてその純粋な形態で提供され得るか、ステビア(Stevia)抽出物のステビオール配糖体混合物の一部として提供され得る。本明細書に記載の甘味料、添加物および機能性成分のいずれも、本発明の甘味消耗品に使用することができる。特定の実施形態では、甘味付与可能な組成物は飲料である。
【0295】
医薬組成物
【0296】
一実施形態では、医薬組成物は、医薬活性物質およびReb DEMNOを含有する。別の実施形態では、医薬組成物は、医薬活性物質と、Reb DEMNOを含む甘味料組成物とを含有する。Reb DEMNOまたはReb DEMNO甘味料組成物は、医薬組成物中の賦形剤材料として存在することができ、これにより、医薬活性物質または別の賦形剤材料の苦味または他の望ましくない味をマスクすることができる。医薬組成物は、錠剤、カプセル、液体、エアロゾル、粉末、発泡錠もしくは粉末、シロップ、エマルジョン、懸濁液、溶液の形態、または医薬組成物を患者に提供するための任意の他の形態であり得る。特定の実施形態では、医薬組成物は、経口投与、口腔内投与、舌下投与、または当技術分野で公知の任意の他の投与経路のための形態であってよい。
【0297】
本明細書で言及される場合、「医薬活性物質」は、任意の薬物、薬物製剤、医薬品、予防薬、治療薬、または生物活性を有する他の物質を意味する。本明細書で言及される場合、「賦形剤材料」は、医薬活性物質の取扱い、安定性、分散性、湿潤性および/または放出動態を促進するための任意の材料など、活性成分のためのビヒクルとして使用される任意の不活性物質を指す。
【0298】
好適な医薬活性物質には、限定するものではないが、消化管もしくは消化器系のため、心血管系のため、中枢神経系のため、疼痛もしくは意識のため、筋骨格障害のため、目のため、耳、鼻および中咽頭のため、呼吸器系のため、内分泌問題のため、生殖系もしくは泌尿器系のため、避妊のため、産科および婦人科のため、皮膚のため、感染および寄生虫のため、免疫のため、アレルギー疾患のため、栄養のため、腫瘍性疾患のため、診断のため、安楽死のため、または他の生物学的機能もしくは障害のための医薬品が含まれる。本発明の実施形態に適した医薬活性物質の例には、限定するものではないが、制酸剤、還流抑制剤、整腸剤、抗ドーパミン作用薬、プロトンポンプ阻害剤、細胞保護剤、プロスタグランジン類似体、緩下剤、鎮痙剤、止痢剤、胆汁酸捕捉剤、オピオイド、β受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、利尿剤、強心配糖体、抗不整脈剤、ニトラート、抗狭心症剤、血管収縮剤、血管拡張剤、末梢活性剤、ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体遮断薬、α遮断薬、抗凝固剤、ヘパリン、抗血小板薬、線維素溶解剤、抗血友病因子、止血剤、抗高脂血症剤、スタチン、睡眠剤(hynoptics)、麻酔剤、抗精神病薬、抗鬱剤、制吐剤、抗痙攣剤、抗癲癇剤、抗不安剤、バルビツラート、運動障害薬、刺激薬、ベンゾジアゼピン、シクロピロロン、ドーパミン拮抗薬、抗ヒスタミン剤、コリン作動薬、抗コリン作動薬、催吐薬、カンナビノイド、鎮痛剤、筋弛緩剤、抗生物質、アミノグリコシド、抗ウイルス剤、抗真菌剤、抗炎症剤、抗緑内障薬、交感神経作動薬、ステロイド、耳垢溶解剤、気管支拡張剤、NSAIDS、鎮咳剤、粘液溶解剤、充血緩和剤、副腎皮質ステロイド、アンドロゲン、抗アンドロゲン薬、ゴナドトロピン、成長ホルモン、インスリン、抗糖尿病薬、甲状腺ホルモン、カルシトニン、ジホスホナート、バソプレシン類似体、アルカリ化剤、キノロン、抗コリンエステラーゼ薬、シルデナフィル、経口避妊薬、ホルモン補充療法薬、骨調整剤、卵胞刺激ホルモン、黄体ホルモン、ガモレン酸、プロゲストーゲン、ドーパミン作用薬、エストロゲン、プロスタグランジン、ゴナドレリン、クロミフェン、タモキシフェン、ジエチルスチルベストロール、抗癩菌薬、抗結核薬、抗マラリア剤、駆虫薬、抗原虫剤、抗血清、ワクチン、インターフェロン、強壮剤、ビタミン、細胞毒性薬、性ホルモン、アロマターゼ阻害剤、ソマトスタチン阻害剤、または類似の種類の物質、またはそれらの組合せが挙げられる。このような成分は、一般に安全と認められており(GRAS)、および/または米国食品医薬品局(FDA)に認可されている。
【0299】
医薬活性物質は、使用される特定の医薬活性剤およびその意図される用途に応じて、広範囲の量で医薬組成物中に存在する。本明細書に記載の医薬活性物質のいずれかの有効用量は、従来の技術を使用することにより、および類似の状況下で得られた結果を観察することにより、容易に決定することができる。有効用量を決定する際には、限定するものではないが、患者の人種;そのサイズ、年齢および一般的な健康状態;関連する特定の疾患;疾患の関連の程度または重症度;個々の患者の応答;投与される特定の医薬活性剤;投与方法;投与される調製物に特徴的な生物学的利用能;選択される投与計画;ならびに医薬品の併用を含むいくつかの因子が考慮される。医薬活性物質は、一般に許容される量で使用した場合、深刻な毒性作用がない状態で、治療量の医薬活性物質をインビボで患者に送達するのに十分な量で薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤に含まれる。したがって、好適な量は、当業者によって容易に認識され得る。
【0300】
本発明の特定の実施形態によれば、医薬組成物中の医薬活性物質の濃度は、薬物の吸収、不活性化および排泄率、ならびに当業者に公知の他の因子に応じて決まる。投与量の値は、緩和される症状の重症度によっても変化することに留意されたい。さらに、どの特定の対象に対しても、個々の必要性と、医薬組成物の投与を管理または監視する人の専門的判断とに従って、経時的に特定の投薬計画を調整すべきであること、および本明細書に記載の投与量範囲は単なる例示であって、特許請求される組成物の範囲または実施を限定することを意図するものではないことを理解されたい。医薬活性物質は、一度に投与されても、複数の比較的少ない用量に分割されて様々な時間間隔で投与されてもよい。
【0301】
医薬組成物はまた、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物に加えて、他の薬学的に許容される賦形剤材料を含んでもよい。本発明の実施形態に適した賦形剤材料の例には、限定するものではないが、抗接着剤、結合剤(例えば、微結晶性セルロース、トラガカントガムまたはゼラチン)、コーティング、崩壊剤、充填剤、希釈剤、軟化剤、乳化剤、香味剤、着色剤、補助剤、潤滑剤、機能剤(例えば、栄養素)、粘度調節剤、バルキング剤、流動化剤(glidiant)(例えば、コロイド状二酸化ケイ素)界面活性剤、浸透剤、希釈剤、または任意の他の非活性成分、またはそれらの組合せが挙げられる。例えば、本発明の医薬組成物は、炭酸カルシウム、着色剤、漂白剤、防腐剤、および香味、トリアセチン、ステアリン酸マグネシウム、ステロート(sterote)、天然もしくは人工香味、精油、植物抽出物、果実エッセンス、ゼラチンまたはそれらの組合せからなる群から選択される賦形剤材料を含んでもよい。
【0302】
医薬組成物の賦形剤材料は、他の人工もしくは天然甘味料、バルク甘味料またはそれらの組合せを場合により含んでもよい。バルク甘味料は、カロリー化合物およびノンカロリー化合物の両方を含む。特定の実施形態では、添加物はバルク甘味料として機能する。バルク甘味料の非限定的な例には、スクロース、デキストロース、マルトース、デキストリン、乾燥転化糖、フルクトース、高フルクトースコーンシロップ、レブロース、ガラクトース、コーンシロップ固体、タガトース、ポリオール(例えば、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、エリスリトールおよびマルチトール)、水素化デンプン加水分解物、イソマルト、トレハロースおよびそれらの混合物が挙げられる。特定の実施形態では、バルク甘味料は、所望の甘味の程度に応じて広範囲の量で医薬組成物中に存在する。両甘味料の好適な量は、当業者には容易に認識することができるであろう。
【0303】
食用ゲル混合物および食用ゲル組成物
【0304】
一実施形態では、食用ゲルまたは食用ゲル混合物は、Reb DEMNOを含む。別の実施形態では、食用ゲルまたは食用ゲル混合物は、Reb DEMNOを含む甘味料組成物を含む。食用ゲルまたは食用ゲル混合物は、添加物、機能性成分またはそれらの組合せを場合により含むことができる。
【0305】
食用ゲルは食べることができるゲルである。ゲルは、粒子の網目が液体媒体の容積に広がるコロイド系である。ゲルは液体から主に構成されるため、液体と同様の密度を示すが、液体媒体に広がる粒子の網目のために、ゲルは固体の構造上の統一性を有する。このため、ゲルは一般に、固体のゼリー状材料であるように見える。ゲルは多くの用途に使用することができる。例えば、ゲルは食品、塗料および接着剤に使用することができる。
【0306】
特定の実施形態に使用するための食用ゲル組成物の非限定的な例には、ゲルデザート、プディング、ゼリー、ペースト、トライフル、アスピック、マシュマロ、グミキャンディなどが挙げられる。食用ゲル混合物は一般に粉末状または顆粒状の固体であり、これに流体を加えて食用ゲル組成物を形成してもよい。特定の実施形態に使用するための流体の非限定的な例には、水、乳製品流体、乳製品類似流体、ジュース、アルコール、アルコール飲料およびそれらの組合せが挙げられる。特定の実施形態に使用され得る乳製品流体の非限定的な例には、乳、発酵乳、クリーム、流体乳清およびそれらの混合物が挙げられる。特定の実施形態に使用され得る乳製品類似流体の非限定的な例には、例えば、豆乳、および非乳製品のコーヒー用クリームが挙げられる。市場で典型的に見られる食用ゲル製品はスクロースによって甘味が付与されているため、代替甘味料によって食用ゲルに甘味を付与して、低カロリーまたはノンカロリーの代替品を提供することが望ましい。
【0307】
本明細書で使用される場合、用語「ゲル化成分」は、液体媒体内でコロイド系を形成することができる任意の材料を意味する。特定の実施形態に使用するためのゲル化成分の非限定的な例には、ゼラチン、アルジナート、カラギーナン、ガム、ペクチン、コンニャク、寒天、食物酸、レンネット、デンプン、デンプン誘導体およびそれらの組合せが挙げられる。食用ゲル混合物または食用ゲル組成物に使用されるゲル化成分の量が、使用される特定のゲル化成分、使用される特定の流体ベース、およびゲルの所望の特性などのいくつかの要因に応じて大幅に変化することは、当業者には周知である。
【0308】
食用ゲル混合物および食用ゲルが、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物、およびゲル化剤に加えて他の成分を使用して調製され得ることは、当業者には周知である。特定の実施形態に使用するための他の成分の非限定的な例には、食物酸、食物酸の塩、緩衝系、バルキング剤、捕捉剤、架橋剤、1つ以上の香味、1つ以上の着色剤およびそれらの組合せが挙げられる。特定の実施形態に使用するための食物酸の非限定的な例には、クエン酸、アジピン酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸およびそれらの組合せが挙げられる。特定の実施形態に使用するための食物酸の塩の非限定的な例には、食物酸のナトリウム塩、食物酸のカリウム塩、およびそれらの組合せが挙げられる。特定の実施形態に使用するためのバルキング剤の非限定的な例には、ラフチロース、イソマルト、ソルビトール、ポリデキストロース、マルトデキストリンおよびそれらの組合せが挙げられる。特定の実施形態に使用するための捕捉剤の非限定的な例には、エチレン四酢酸カルシウム二ナトリウム(calcium disodium ethylene tetra-acetate)、グルコノデルタ-ラクトン、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびそれらの組合せが挙げられる。
特定の実施形態に使用するための架橋剤の非限定的な例には、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオンおよびそれらの組合せが挙げられる。
【0309】
歯科用組成物
【0310】
一実施形態では、歯科用組成物は、Reb DEMNOを含む。別の実施形態では、歯科用組成物は、Reb DEMNOを含む甘味料組成物を含む。歯科用組成物は、一般に、活性歯科用物質およびベース材料を含む。Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物は、歯科用組成物に甘味を付与するためのベース材料として使用することができる。歯科用組成物は、例えば、口腔清涼剤、うがい薬、口腔洗浄剤、練り歯磨き、歯の研磨剤、歯磨剤、マウススプレー、歯のホワイトニング剤、デンタルフロスなど、口腔内で使用される任意の口腔用組成物の形態であり得る。
【0311】
本明細書で言及される場合、「活性歯科用物質」は、歯または歯茎の審美的外観および/または健康を改善するため、または虫歯を予防するために使用することができる任意の組成物を意味する。本明細書で言及される場合、「ベース材料」は、活性歯科用物質の取扱い、安定性、分散性、湿潤性、泡立ちおよび/または放出動態を促進するための任意の材料など、活性歯科用物質のためのビヒクルとして使用される任意の不活性物質を指す。
【0312】
本発明の実施形態に適した活性歯科用物質には、限定するものではないが、歯垢を除去し、歯から食物を除去し、口臭の除去および/またはマスキングを促進し、虫歯を予防し、歯茎の疾患(すなわち、歯肉)を予防する物質が含まれる。本発明の実施形態に適した活性歯科用物質の例には、限定するものではないが、虫歯予防薬、フッ化物、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズ、過酸化水素、過酸化カルバミド(すなわち、過酸化尿素)、抗菌剤、歯垢除去剤、ステイン除去剤、抗歯石剤、研磨剤、重曹、パーカーボナート、アルカリおよびアルカリ土類金属のパーボラート、または類似の種類の物質、またはそれらの組合せが挙げられる。このような成分は、一般に安全と認められており(GRAS)、および/または米国食品医薬品局(FDA)に認可されている。
【0313】
本発明の特定の実施形態によれば、活性歯科用物質は、歯科用組成物の約50ppm~約3,000ppm、例えば、約50ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約3,000ppmなどの範囲の量で歯科用組成物中に存在する。一般に、活性歯科用物質は、少なくとも歯または歯茎の審美的外観および/または健康を最低限改善するか、虫歯を予防するのに有効な量で歯科用組成物中に存在する。例えば、練り歯磨きを含む歯科用組成物は、フッ化物を約850~約1,150ppmの量で含む活性歯科用物質を含み得る。
【0314】
歯科用組成物はまた、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物に加えて、他のベース材料を含んでもよい。本発明の実施形態に適したベース材料の例には、限定するものではないが、水、ラウリル硫酸ナトリウムもしくは他のスルファート、湿潤剤、酵素、ビタミン、ハーブ、カルシウム、香味料(例えば、ミント、バブルガム、シナモン、レモンまたはオレンジ)、界面活性剤、結合剤、防腐剤、ゲル化剤、pH調節剤、過酸化物活性剤、安定剤、着色剤、または類似の種類の材料、およびそれらの組合せが挙げられる。
【0315】
歯科用組成物のベース材料は、他の人工もしくは天然甘味料、バルク甘味料またはそれらの組合せを場合により含んでもよい。バルク甘味料は、カロリー化合物およびノンカロリー化合物の両方を含む。バルク甘味料の非限定的な例には、スクロース、デキストロース、マルトース、デキストリン、乾燥転化糖、フルクトース、高フルクトースコーンシロップ、レブロース、ガラクトース、コーンシロップ固体、タガトース、ポリオール(例えば、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、エリスリトールおよびマルチトール)、水素化デンプン加水分解物、イソマルト、トレハロースおよびそれらの混合物が挙げられる。一般に、歯科用組成物中に存在するバルク甘味料の量は、歯科用組成物の特定の実施形態と、所望の甘味度とに応じて広範囲に及ぶ。当業者であれば、適切な量のバルク甘味料を容易に確認するであろう。特定の実施形態では、バルク甘味料は、歯科用組成物の約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの範囲、例えば、約0.1重量パーセント~約1重量パーセント、約1重量パーセント~約2重量パーセント、約2重量パーセント~約3重量パーセント、約3重量パーセント~約4重量パーセントおよび約4重量パーセント~約5重量パーセントの範囲などの量で歯科用組成物中に存在する。
【0316】
本発明の特定の実施形態によれば、ベース材料は、歯科用組成物の約20重量パーセント~約99重量パーセント、例えば、約20重量パーセント~約50重量パーセント、約50重量パーセント~約75重量パーセントおよび約75重量パーセント~約99重量パーセントなどの範囲の量で歯科用組成物中に存在する。一般に、ベース材料は、活性歯科用物質のためのビヒクルを提供するのに有効な量で存在する。
【0317】
特定の実施形態では、歯科用組成物は、Reb DEMNOおよび活性歯科用物質を含む。別の特定の実施形態では、歯科用組成物は、Reb DEMNOを含む甘味料組成物と、活性歯科用物質とを含む。一般に、甘味料の量は、特定の歯科用組成物の性質と、所望の甘味度とに応じて大きく変化する。当業者であれば、そのような歯科用組成物に適した甘味料の量を認識することができるであろう。特定の実施形態では、Reb DEMNOは、歯科用組成物の約1ppm~約5,000ppm、例えば、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約5,000ppmなどの範囲の量で歯科用組成物中に存在し、少なくとも1つの添加物は、歯科用組成物の約0.1ppm~約100,000ppm、例えば、約0.1ppm~約1ppm、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約10,000ppmおよび約10,000ppm~約100,000ppmなどの範囲の量で歯科用組成物中に存在する。
【0318】
食料品には、限定するものではないが、糖菓、調味料、チューインガム、穀類、焼き食品および乳製品が含まれる。
【0319】
糖菓
【0320】
一実施形態では、糖菓はReb DEMNOを含む。別の実施形態では、糖菓は、Reb DEMNOを含む甘味料組成物を含む。
【0321】
本明細書で言及される場合、「糖菓」は、砂糖菓子、キャンディ、菓子類、または類似の用語を意味することができる。糖菓は、一般に、ベース組成物成分および甘味料成分を含有する。Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物は、甘味料成分として役立ち得る。糖菓は、典型的には糖が豊富であると認識されるか、典型的には甘い任意の食品の形態であり得る。本発明の特定の実施形態によれば、糖菓は、ベーカリー製品、例えば、ペストリー;デザート、例えば、ヨーグルト、ゼリー、飲用ゼリー、プディング、ババロア、ブラマンジェ、ケーキ、ブラウニー、ムースなど、ティータイムまたは食後に食べる甘味食品;冷凍食品;冷たい糖菓、例えば、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスなどのアイスクリームの種類(甘味料および様々な他の種類の生の材料が乳製品に加えられ、得られた混合物が撹拌および冷凍された食品)、ならびにシャーベット、デザートアイスなどのアイス糖菓の種類(様々な他の種類の生の材料が砂糖を含む液体に加えられ、得られた混合物が撹拌および冷凍された食品);一般的な糖菓、例えば、クラッカー、ビスケット、あんこの入ったバンズ、ハルバ、アルファホルなどの焼いた糖菓または蒸した糖菓;餅および米菓;卓上用製品;一般的な砂糖菓子、例えば、チューインガム(例えば、ジェツロング(jetulong)、ガッタカイ(guttakay)ゴムまたは特定の食用天然合成樹脂またはワックスを含め、チクルまたはその代替品など、実質的に水不溶性のチュアブルガムベースを含む組成物を含む)、ハードキャンディ、ソフトキャンディ、ミント、ヌガーキャンディ、ゼリービーンズ、ファッジ、トフィー、タフィー、スイスミルクタブレット、リコリス・キャンディ、チョコレート、ゼラチンキャンディ、マシュマロ、マジパン、ディヴィニティー、綿菓子など;果実フレーバーのソース、チョコレートソースなどを含むソース;食用ゲル;バタークリーム、穀粉ペースト、ホイップクリームなどを含むクリーム;イチゴジャム、マーマレードなどを含むジャム;および甘いパンなどを含むパン、または他のデンプン製品、ならびにそれらの組合せであり得る。
【0322】
本明細書で言及される場合、「ベース組成物」は、食料品であり得、甘味料成分を支持するためのマトリックスを提供する任意の組成物を意味する。
【0323】
本発明の実施形態に適したベース組成物は、穀粉、酵母、水、塩、バター、卵、乳、粉乳、酒、ゼラチン、ナッツ、チョコレート、クエン酸、酒石酸、フマル酸、天然香味、人工香味、着色料、ポリオール、ソルビトール、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、リンゴ酸、ステアリン酸マグネシウム、レシチン、水素化グルコースシロップ、グリセリン、天然または合成ガム、デンプンなど、およびそれらの組合せを含み得る。このような成分は、一般に安全と認められており(GRAS)、および/または米国食品医薬品局(FDA)に認可されている。本発明の特定の実施形態によれば、ベース組成物は、糖菓の約0.1重量パーセント~約99重量パーセント、例えば、約0.1重量パーセント~約1重量パーセント、約1重量パーセント~約10重量パーセント、約10重量パーセント~約25重量パーセント、約25重量パーセント~約50重量パーセント、約50重量パーセント~約75重量パーセントおよび約75重量パーセント~約99重量パーセントなどの範囲の量で糖菓中に存在する。一般に、ベース組成物は、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物と組み合わせた量で糖菓中に存在して、食品を提供する。
【0324】
糖菓のベース組成物は、他の人工もしくは天然甘味料、バルク甘味料またはそれらの組合せを場合により含んでもよい。バルク甘味料は、カロリー化合物およびノンカロリー化合物の両方を含む。バルク甘味料の非限定的な例には、スクロース、デキストロース、マルトース、デキストリン、乾燥転化糖、フルクトース、高フルクトースコーンシロップ、レブロース、ガラクトース、コーンシロップ固体、タガトース、ポリオール(例えば、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、エリスリトールおよびマルチトール)、水素化デンプン加水分解物、イソマルト、トレハロースおよびそれらの混合物が挙げられる。一般に、糖菓中に存在するバルク甘味料の量は、糖菓の特定の実施形態と、所望の甘味度とに応じて広範囲に及ぶ。当業者であれば、適切な量のバルク甘味料を容易に確認するであろう。
【0325】
特定の実施形態では、糖菓は、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物、およびベース組成物を含む。一般に、糖菓中のReb DEMNOの量は、糖菓の特定の実施形態と、所望の甘味度とに応じて広範囲に及ぶ。当業者であれば、適切な量の甘味料を容易に確認するであろう。特定の実施形態では、Reb DEMNOは、糖菓の約30ppm~約6,000ppm、例えば、約30ppm~約100ppm、約100ppm~約500ppm、約500ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約3,000ppmおよび約3,000ppm~約6,000ppmなどの範囲の量で糖菓中に存在する。別の実施形態では、Reb DEMNOは、糖菓の約1ppm~約10,000ppm、例えば、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約10,000ppmなどの範囲の量で糖菓中に存在する。糖菓がハードキャンディを含む実施形態では、Reb DEMNOは、ハードキャンディの約150ppm~約2,250ppm、例えば、約150ppm~約500ppm、約500ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約1,500ppm、約1,500ppm~約2,000ppmおよび約2,000ppm~約2,250ppmなどの範囲の量で存在する。
【0326】
調味料組成物
【0327】
一実施形態では、調味料はReb DEMNOを含む。別の実施形態では、調味料はReb DEMNOを含む甘味料組成物を含む。本明細書で使用される場合、調味料とは、食品または飲料の香味を増強または改善するために使用される組成物である。調味料の非限定的な例には、ケチャップ;カラシ;バーベキューソース;バター;チリソース;チャツネ;カクテルソース;カレー;ディップ;フィッシュソース;西洋ワサビ;ホットソース;ゼリー、ジャム、マーマレードまたは保存食品;マヨネーズ;ピーナツバター;薬味;レムラード;サラダドレッシング(例えば、油および酢、シーザー、フレンチ、ランチ、ブルーチーズ、ロシアン、サウザンドアイランド、イタリアンおよびバルサミコ酢ビネグレット)、サルサ;ザワークラウト;醤油;ステーキソース;シロップ;タルタルソース;およびウスターソースが挙げられる。
【0328】
調味料ベースは、一般に、様々な成分の混合物を含み、その非限定的な例には、ビヒクル(例えば、水および酢);スパイスまたはシーズニング(例えば、塩、コショウ、ニンニク、カラシ種子、タマネギ、パプリカ、ターメリックおよびそれらの組合せ);果実、野菜またはその製品(例えば、トマトまたはトマトベースの製品(ペースト、ピューレ)、果実ジュース、果実ジュースピールおよびそれらの組合せ);油または油エマルジョン、特に植物油;増粘剤(例えば、キサンタンガム、食物デンプン、他の親水コロイドおよびそれらの組合せ);および乳化剤(例えば、卵黄固体、タンパク質、アラビアガム、カロブビーンガム、グアーガム、カラヤガム、トラガカントガム、カラギーナン、ペクチン、アルギン酸のプロピレングリコールエステル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリソルベートおよびそれらの組合せ)が挙げられる。調味料ベースのレシピおよび調味料ベースの製造方法は、当業者に周知である。
【0329】
一般に、調味料はまた、スクロース、高フルクトースコーンシロップ、糖蜜、蜂蜜またはブラウンシュガーなどのカロリーのある甘味料を含む。本明細書で提供される調味料の例示的な実施形態では、従来のカロリーのある甘味料の代わりに、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物が使用される。したがって、調味料組成物は、望ましくは、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物、および調味料ベースを含む。
【0330】
調味料組成物は、他の天然および/または合成高効能甘味料、バルク甘味料、pH調節剤(例えば、乳酸、クエン酸、リン酸、塩酸、酢酸およびそれらの組合せ)、充填剤、機能剤(例えば、医薬品、栄養素、または食品もしくは植物の成分)、香味料、着色料またはそれらの組合せを場合により含んでもよい。
【0331】
チューインガム組成物
【0332】
一実施形態では、チューインガム組成物は、Reb DEMNOを含む。別の実施形態では、チューインガム組成物は、Reb DEMNOを含む甘味料組成物を含む。チューインガム組成物は、一般に、水溶性部分と、水不溶性のチュアブルガムベース部分とを含む。典型的には甘味料または甘味料組成物を含む水溶性部分は、咀嚼中のある期間にわたって香味剤の一部とともに消散するが、不溶性ガムベース部分は口の中に留まる。不溶性ガムベースによって、一般に、ガムがチューインガム、バブルガムまたは機能性ガムのいずれであるかが決定される。
【0333】
不溶性ガムベースは、一般に、チューインガム組成物の約15重量パーセント~約35重量パーセントの範囲、例えば、チューインガム組成物の約15重量パーセント~約20重量パーセント、約20重量パーセント~約25重量パーセント、約25重量パーセント~約30重量パーセントおよび約30重量パーセント~約35重量パーセントの範囲などの量でチューインガム組成物中に存在し、一般に、エラストマー、軟化剤(可塑剤)、乳化剤、樹脂および充填剤の組合せを含む。このような成分は、一般に食品グレードであると考えられ、安全と認められており(GRA)、および/または米国食品医薬品局(FDA)に認可されている。
【0334】
ガムベースの主成分であるエラストマーは、ガムにゴム状の粘着性をもたらし、1つ以上の天然ゴム(例えば、燻製ラテックス、液体ラテックスまたはグアユール);天然ガム(例えば、ジェルトン、ペリロ(perillo)、ソルバ、マッサランドババラタ(massaranduba balata)、マッサランドバチョコレート(massaranduba chocolate)、ニスペロ(nispero)、ロジンジンハ(rosindinha)、チクルおよびグッタハンカン(gutta hang kang));または合成エラストマー(例えば、ブタジエン-スチレンコポリマー、イソブチレン-イソプレンコポリマー、ポリブタジエン、ポリイソブチレンおよびビニル高分子エラストマー)を含むことができる。特定の実施形態では、エラストマーは、ガムベースの約3重量パーセント~約50重量パーセントの範囲、例えば、ガムベースの約3重量パーセント~約5重量パーセント、約5重量パーセント~約10重量パーセント、約10重量パーセント~約20重量パーセント、約20重量パーセント~約30重量パーセント、約30重量パーセント~約40重量パーセントおよび約40重量パーセント~約50重量パーセントの範囲などの量でガムベース中に存在する。
【0335】
樹脂は、ガムベースの硬さを変化させ、ガムベースのエラストマー成分の軟化を促進するために使用される。好適な樹脂の非限定的な例には、ロジンエステル、テルペン樹脂(例えば、α-ピネン、β-ピネンおよび/またはd-リモネンからのテルペン樹脂)、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、エチレン酢酸ビニルおよび酢酸ビニル-ラウリン酸ビニルコポリマーが挙げられる。ロジンエステルの非限定的な例には、部分水素化ロジンのグリセロールエステル、重合ロジンのグリセロールエステル、部分二量体化ロジンのグリセロールエステル、ロジンのグリセロールエステル、部分水素化ロジンのペンタエリトリトールエステル、ロジンのメチルエステル、または部分水素化ロジンのメチルエステルが挙げられる。特定の実施形態では、樹脂は、ガムベースの約5重量パーセント~約75重量パーセントの範囲、例えば、ガムベースの約5重量パーセント~約15重量パーセント、約15重量パーセント~約25重量パーセント、約25重量パーセント~約35重量パーセント、約35重量パーセント~約45重量パーセント、約45重量パーセント~約55重量パーセント、約55重量パーセント~約65重量パーセントおよび約65重量パーセント~約75重量パーセントの範囲などの量でガムベース中に存在する。
【0336】
可塑剤としても知られている軟化剤は、チューインガム組成物の咀嚼および/または口当たりの容易さを変化させるために使用される。一般に、軟化剤は、油、脂肪、ワックスおよび乳化剤を含む。油および脂肪の非限定的な例には、獣脂、水素化獣脂、大きい水素化または部分水素化植物油(例えば、大豆油、キャノーラ油、綿実油、ヒマワリ油、パーム油、ココナッツ油、コーン油、ベニバナ油またはパーム核油)、ココアバター、モノステアリン酸グリセロール、三酢酸グリセロール、アビエチン酸グリセロール、レイチン(leithin)、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドアセチル化モノグリセリドおよび遊離脂肪酸が挙げられる。ワックスの非限定的な例には、ポリプロピレン/ポリエチレン/Fisher-Tropschワックス、パラフィン、ならびに微結晶性ワックスおよび天然ワックス(例えば、キャンデリラ、蜜ろうおよびカルナウバ)が挙げられる。微結晶性ワックス、特に高度の結晶性および高い融点を有するものは、増粘剤またはテクスチャ調節剤とも考えられ得る。特定の実施形態では、軟化剤は、ガムベースの約0.5重量パーセント~約25重量パーセントの範囲、例えば、ガムベースの約0.5重量パーセント~約1重量パーセント、約1重量パーセント~約5重量パーセント、約5重量パーセント~約10重量パーセント、約10重量パーセント~約15重量パーセント、約15重量パーセント~約20重量パーセントおよび約20重量パーセント~約25重量パーセントの範囲などの量でガムベース中に存在する。
【0337】
乳化剤は、チューインガム組成物の不溶性相および可溶性相の均一な分散を形成するために使用され、可塑化特性も有する。好適な乳化剤には、モノステアリン酸グリセロール(GMS)、レシチン(ホスファチジルコリン)、ポリリシノール酸ポリグリセロール(PPGR)、脂肪酸のモノおよびジグリセリド、ジステアリン酸グリセロール、トラセチン(tracetin)、アセチル化モノグリセリド、三酢酸グリセロールおよびステアリン酸マグネシウムが含まれる。特定の実施形態では、乳化剤は、約2重量パーセント~約30重量の範囲、例えば、ガムベースの約2重量パーセント~約5重量パーセント、約5重量パーセント~約10重量パーセント、約10重量パーセント~約15重量パーセント、約15重量パーセント~約20重量パーセント、約20重量パーセント~約25重量パーセントおよび約25重量パーセント~約30重量パーセントの範囲などの量でガムベース中に存在する。
【0338】
チューインガム組成物はまた、チューインガム組成物のガムベースおよび/または可溶性部分のいずれかに補助剤または充填剤を含んでもよい。好適な補助剤および充填剤には、レシチン、イヌリン、ポリデキストリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、粉砕石灰石(ground limestome)、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、クレイ、アルミナ、二酸化チタンおよびリン酸カルシウムが含まれる。特定の実施形態では、不活性充填剤としてレシチンを使用して、チューインガム組成物の粘着性を低下させることができる。他の特定の実施形態では、乳酸コポリマー、タンパク質(例えば、グルテンおよび/またはゼイン)および/またはグアーを使用して、さらに容易に生分解可能なガムを作製することができる。補助剤または充填剤は、一般に、ガムベースの約20重量パーセントまでの量でガムベース中に存在する。他の任意の成分には、着色剤、漂白剤、防腐剤および香味が含まれる。
【0339】
チューインガム組成物の特定の実施形態では、ガムベースは、チューインガム組成物の約5重量パーセント~約95重量パーセント、例えば、約5重量パーセント~約10重量パーセント、約10重量パーセント~約15重量パーセント、約15重量パーセント~約20重量パーセント、約20重量パーセント~約25重量パーセント、約25重量パーセント~約30重量パーセント、約30重量パーセント~約50重量パーセントおよび約50重量パーセント~約95重量パーセント、さらに望ましくはチューインガム組成物の約15~約50重量パーセント、さらに一層望ましくはチューインガム組成物の約20~約30重量パーセントを構成する。
【0340】
チューインガム組成物の可溶性部分は、他の人工もしくは天然甘味料、バルク甘味料、軟化剤、乳化剤、香味剤、着色剤、補助剤、充填剤、機能剤(例えば、医薬品または栄養素)またはそれらの組合せを場合により含んでもよい。軟化剤および乳化剤の好適な例は上に記載されている。
【0341】
バルク甘味料は、カロリー化合物およびノンカロリー化合物の両方を含む。バルク甘味料の非限定的な例には、スクロース、デキストロース、マルトース、デキストリン、乾燥転化糖、フルクトース、高フルクトースコーンシロップ、レブロース、ガラクトース、コーンシロップ固体、タガトース、ポリオール(例えば、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、エリスリトールおよびマルチトール)、水素化デンプン加水分解物、イソマルト、トレハロースおよびそれらの混合物が挙げられる。特定の実施形態では、バルク甘味料は、チューインガム組成物の約1重量パーセント~約75重量パーセント、例えば、約1重量パーセント~約15重量パーセント、約15重量パーセント~約30重量パーセント、約30重量パーセント~約45重量パーセント、約45重量パーセント~約60重量パーセントおよび約60重量パーセント~約75重量パーセントなどの範囲の量でチューインガム組成物中に存在する。
【0342】
香味剤は、チューインガム組成物の不溶性ガムベースまたは可溶性部分のいずれかに使用され得る。そのような香味剤は、天然または人工香味であり得る。特定の実施形態では、香味剤は、植物または果実に由来する油、ペパーミント油、スペアミント油、他のミント油、クローブ油、シナモン油、ウィンターグリーンの油、ベイ、タイム、セダーリーフ、ナツメグ、オールスパイス、セージ、メースおよびアーモンドなどの精油を含む。別の特定の実施形態では、香味剤は、リンゴ、バナナ、スイカ、セイヨウナシ、モモ、ブドウ、イチゴ、ラズベリー、サクランボ、プラム、パイナップル、アプリコットおよびそれらの混合物などの植物抽出物または果実エッセンスを含む。さらに別の特定の実施形態では、香味剤は、レモン、ライム、オレンジ、タンジェリン、グレープフルーツ、シトロンまたはキンカンの抽出物、エッセンスまたは油などのシトラス香味を含む。
【0343】
特定の実施形態では、チューインガム組成物は、Reb DEMNOを含む甘味料組成物と、ガムベースとを含む。特定の実施形態では、Reb DEMNOは、チューインガム組成物の約1ppm~約10,000ppmの範囲、例えば、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約10,000ppmの範囲などの量でチューインガム組成物中に存在する。
【0344】
穀類組成物
【0345】
一実施形態では、穀類組成物は、Reb DEMNOを含む。別の実施形態では、穀類組成物は、Reb DEMNOを含む甘味料組成物を含む。穀類組成物は、典型的には、主食または軽食のいずれかとして食べられる。特定の実施形態に使用するための穀類組成物の非限定的な例には、インスタント穀類およびホットシリアルが挙げられる。インスタント穀類とは、消費者がさらに加工(すなわち、調理)することなく食べることができる穀類である。インスタント穀類の例には、朝食用シリアルおよびスナックバーが挙げられる。朝食用シリアルは、典型的には、細切り状、フレーク状、パフ状、または押出された形態を生じるように加工される。朝食用シリアルは、一般に、冷たいままで食べられ、乳および/または果実と混ぜられることが多い。スナックバーには、例えば、エネルギーバー、餅、グラノーラバーおよび栄養バーが含まれる。ホットシリアルは、一般に、食べる前に、通常は乳または水のいずれかで調理される。ホットシリアルの非限定的な例には、グリッツ、ポリッジ、ポレンタ、米およびロールドオートが挙げられる。
【0346】
穀類組成物は、一般に、少なくとも1つの穀類成分を含む。本明細書で使用される場合、用語「穀類成分」は、全粒または部分粒、種子の全体または一部、および草の全体または一部などの材料を示す。特定の実施形態に使用するための穀類成分の非限定的な例には、トウモロコシ、小麦、米、大麦、ふすま、ふすま胚乳、ブルグア、ソガム(soghum)、雑穀、オート麦、ライ麦、ライ小麦、ソバ、フォニオ、キノア、マメ、大豆、アマランス、テフ、スペルトおよびカニワ(kaniwa)が挙げられる。
【0347】
特定の実施形態では、穀類組成物は、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物、および少なくとも1つの穀類成分を含む。Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物は、例えば、コーティングとして、糖衣として、艶出しとして、またはマトリックスブレンドとして(すなわち、最終穀類製品の調製前に穀類配合物に成分として加えられる)など、様々な方法で穀類組成物に加えられてもよい。
【0348】
したがって、特定の実施形態では、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物は、マトリックスブレンドとして穀類組成物に加えられる。一実施形態では、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物は、調理前にホットシリアルとブレンドされて、甘味料入りホットシリアル製品を提供する。別の実施形態では、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料は、穀類が押出される前に穀類マトリックスとブレンドされる。
【0349】
別の特定の実施形態では、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物は、例えば、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料を食品グレードの油と組み合わせ、この混合物を穀類に適用することなどによって、コーティングとして穀類組成物に加えられる。異なる実施形態では、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物、および食品グレードの油は、最初に油または甘味料のいずれかを適用することによって、別個に穀類に適用されてもよい。特定の実施形態に使用するための食品グレードの油の非限定的な例には、コーン油、大豆油、綿実油、ピーナツ油、ココナッツ油、キャノーラ油、オリーブ油、ゴマ油、パーム油、パーム核油およびそれらの混合物などの植物油が挙げられる。なお別の実施形態では、穀類に脂肪を適用する前に脂肪を溶かすことを条件として、油の代わりに食品グレードの脂肪が使用されてもよい。
【0350】
別の実施形態では、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物は、艶出しとして穀類組成物に加えられる。特定の実施形態に使用するための艶出し剤の非限定的な例には、コーンシロップ、蜂蜜シロップおよび蜂蜜シロップ固体、メープルシロップおよびメープルシロップ固体、スクロース、イソマルト、ポリデキストロース、ポリオール、水素化デンプン加水分解物、その水溶液ならびにそれらの混合物が挙げられる。別のそのような実施形態では、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物は、艶出し剤および食品グレードの油または脂肪と組み合わせ、この混合物を穀類に適用することによって、艶出しとして加えられる。なお別の実施形態では、例えば、アカシアガム、カルボキシメチルセルロースまたはアルギンなどのガム系を艶出しに加えて、構造的な支持を提供してもよい。さらに、艶出しは着色剤を含んでもよく、香味を含んでもよい。
【0351】
別の実施形態では、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物は、糖衣として穀類組成物に加えられる。そのような一実施形態では、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物は、水および糖衣剤と組み合わされ、次いで穀類に適用される。特定の実施形態に使用するための糖衣剤の非限定的な例には、マルトデキストリン、スクロース、デンプン、ポリオールおよびそれらの混合物が挙げられる。糖衣はまた、食品グレードの油、食品グレードの脂肪、着色剤および/または香味を含んでもよい。
【0352】
一般に、穀類組成物中のReb DEMNOの量は、特定の種類の穀類組成物と、その所望の甘味とに応じて大きく異なる。当業者であれば、穀類組成物に入れる甘味料の適切な量を容易に認識することができる。特定の実施形態では、Reb DEMNOは、穀類組成物の約0.02重量パーセント~約1.5重量パーセントの範囲、例えば、約0.02重量パーセント~約0.2重量パーセント、約0.2重量パーセント~約1重量パーセントおよび約1重量パーセント~約1.5重量パーセントの範囲などの量で穀類組成物中に存在し、少なくとも1つの添加物は、穀類組成物の約1重量パーセント~約5重量パーセントの範囲、例えば、約1重量パーセント~約2重量パーセント、約2重量パーセント~約3重量パーセント、約3重量パーセント~約4重量パーセントおよび約4重量パーセント~約5重量パーセントの範囲などの量で穀類組成物中に存在する。
【0353】
焼き食品
【0354】
一実施形態では、焼き食品は、Reb DEMNOを含む。別の実施形態では、焼き食品は、Reb DEMNOを含む甘味料組成物を含む。本明細書で使用される場合、焼き食品とは、食べられる状態になった食品、ならびに食べる前に準備を必要とする、焼く状態になったあらゆる製品、穀粉およびミックスを含む。焼き食品の非限定的な例には、ケーキ、クラッカー、クッキー、ブラウニー、マフィン、ロールケーキ、ベーグル、ドーナツ、シュトルーデル、ペストリー、クロワッサン、ビスケット、パン、パン製品およびバンズが挙げられる。
【0355】
本発明の実施形態による好ましい焼き食品は、3つの群、すなわち、パンタイプの生地(例えば、白パン、様々なパン、ソフトバンズ、ハードロール、ベーグル、ピザ生地およびフラワートルティーヤ)と、甘い生地(例えば、デニッシュ、クロワッサン、クラッカー、パフペストリー、パイクラスト、ビスケットおよびクッキー)と、バッター(例えば、スポンジ、パウンド、デビルズフー、チーズケーキおよびレイヤーケーキなどのケーキ、ドーナツ、または他の酵母で膨らませたケーキ、ブラウニー、ならびにマフィン)とに分類することができる。生地は一般に穀粉ベースであることを特徴とし、バッターは水分が多いベースである。
【0356】
本発明の特定の実施形態による焼き食品は、一般に、甘味料、水および脂肪の組合せを含む。本発明の多くの実施形態に従って作製された焼き食品はまた、生地またはバッターを作製するために穀粉を含有する。本明細書で使用される場合、用語「生地」は、練ったり丸めたりするのに十分硬い、穀粉と他の成分との混合物である。本明細書で使用される場合、用語「バッター」は、穀粉、乳または水などの液体、および他の成分からなり、スプーンから注いだり落としたりするのに十分薄い。望ましくは、本発明の特定の実施形態によれば、穀粉は、乾燥重量基準で約15~約60%、さらに望ましくは乾燥重量基準で約15%~約23%、約23%~約35%、約35%~約48%および約48%~約60%の範囲の量で焼き食品中に存在する。
【0357】
穀粉の種類は、所望の製品に基づいて選択されてもよい。一般に、穀粉は、焼き食品に従来利用されている食用の非毒性の穀粉を含む。特定の実施形態によれば、穀粉は、漂白ベーク穀粉、汎用の穀粉、または無漂白穀粉であってよい。他の特定の実施形態では、他の方法で処理された穀粉も使用され得る。例えば、特定の実施形態では、穀粉は、追加のビタミン、ミネラルまたはタンパク質により強化されてもよい。本発明の特定の実施形態に使用するのに適した穀粉の非限定的な例には、小麦、コーンミール、全粒、全粒の画分(小麦、ふすまおよびオートミール)およびそれらの組合せが挙げられる。特定の実施形態では、デンプンまたはデンプン質材料が穀粉として使用されてもよい。一般的な食物デンプンは、一般に、ジャガイモ、コーン、小麦、大麦、オート麦、タピオカ、アロールートおよびサゴに由来する。本発明の特定の実施形態では、加工デンプンおよびアルファ化デンプンが使用されてもよい。
【0358】
本発明の特定の実施形態に使用される脂肪または油の種類は、ベーキングに適した任意の食用脂肪、油またはそれらの組合せを含んでもよい。本発明の特定の実施形態に使用するのに適した脂肪の非限定的な例には、植物油、獣脂、ラード、マリン油およびそれらの組合せが挙げられる。特定の実施形態によれば、脂肪は、分画、部分水素化および/またはエステル交換されてもよい。別の特定の実施形態では、脂肪は、望ましくは、カロリー低減、低カロリーもしくは非消化性の脂肪、脂肪代替物または合成脂肪を含む。なお別の特定の実施形態では、ショートニング、脂肪、またはハードおよびソフト脂肪の混合物が使用されてもよい。特定の実施形態では、ショートニングは、植物源(例えば、綿実油、大豆油、ピーナツ油、アマニ油、ゴマ油、パーム油、パーム核油、菜種油、ベニバナ油、ココナッツ油、コーン油、ヒマワリ種子油およびそれらの混合物)に由来するトリグリセリドから主に得ることができる。特定の実施形態では、8~24個の炭素原子の鎖長を有する脂肪酸の合成または天然トリグリセリドが使用されてもよい。望ましくは、本発明の特定の実施形態によれば、脂肪は、乾燥基準で約2重量%~約35重量%、さらに望ましくは乾燥基準で約2重量%~約12重量%、約12重量%~約22重量%、約22重量%~約29重量%および約29重量%~約35重量%の範囲の量で焼き食品中に存在する。
【0359】
本発明の特定の実施形態による焼き食品はまた、所望の粘稠度をもたらすのに十分な量の水を含み、調理の前または後に焼き食品の適切な形成、機械加工および切断を可能にする。焼き食品の総水分含有量には、焼き食品に直接加えられる任意の水と、別個に加えられた成分(例えば、一般に約12重量%~約14重量%の水分を含む穀粉)中に存在する水とが含まれる。望ましくは、本発明の特定の実施形態によれば、水は、焼き食品の最大約25%、例えば、最大約5%、最大約10%、最大約15%、最大約20%および最大約25重量%などの量で焼き食品中に存在する。
【0360】
本発明の特定の実施形態による焼き食品はまた、いくつかの追加の従来の成分、例えば、膨張剤、香味、着色料、乳、乳副産物、卵、卵副産物、ココア、バニラまたは他の香味料、ならびに含有物、例えば、ナッツ、レーズン、サクランボ、リンゴ、アプリコット、モモ、他の果実、シトラス皮、防腐剤、ココナッツ、チョコレートチップ、バタースコッチチップおよびカラメルチップなどの香味チップ、およびそれらの組合せを含んでもよい。特定の実施形態では、焼き食品はまた、レシチンおよびモノグリセリドなどの乳化剤を含んでもよい。
【0361】
本発明の特定の実施形態によれば、膨張剤は、化学膨張剤または酵母膨張剤を含んでもよい。本発明の特定の実施形態に使用するのに適した化学膨張剤の非限定的な例には、重曹(例えば、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムまたは重炭酸アルミニウム)、ベーキング酸(例えば、リン酸アルミニウムナトリウム、リン酸一カルシウムまたはリン酸二カルシウム)およびそれらの組合せが挙げられる。
【0362】
本発明の別の特定の実施形態によれば、ココアは、溶媒抽出、圧搾または他の手段によって脂肪またはココアバターの大部分が搾出または除去された天然または「ダッチ(Dutched)」チョコレートを含んでもよい。特定の実施形態では、ココアバター中に存在する追加の脂肪のために、チョコレートを含む焼き食品中の脂肪の量を低減することが必要な場合がある。特定の実施形態では、等量の香味料および着色料を提供するために、ココアよりも多くの量のチョコレートを加えることが必要な場合がある。
【0363】
焼き食品はまた、一般に、スクロース、高フルクトースコーンシロップ、エリスリトール、糖蜜、蜂蜜またはブラウンシュガーなどのカロリーのある甘味料を含む。本明細書で提供される焼き食品の例示的な実施形態では、カロリーのある甘味料は、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物によって部分的または全体的に置き換えられる。したがって、一実施形態では、焼き食品は、脂肪、水および場合により穀粉と組み合わせて、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物を含む。特定の実施形態では、焼き食品は、他の天然および/または合成高効能甘味料および/またはバルク甘味料を場合により含んでもよい。
【0364】
乳製品
【0365】
一実施形態では、乳製品は、Reb DEMNOを含む。別の実施形態では、乳製品は、Reb DEMNOを含む甘味料組成物を含む。本発明に使用するのに適した乳製品、および乳製品の製造方法は、当業者に周知である。本明細書で使用される場合、乳製品は、乳、または乳から製造された食料品を含む。本発明の実施形態に使用するのに適した乳製品の非限定的な例には、乳、ミルククリーム、サワークリーム、クレームフレーシュ、バターミルク、発酵バターミルク、粉乳、コンデンスミルク、エバミルク、バター、チーズ、カテージチーズ、クリームチーズ、ヨーグルト、アイスクリーム、フローズンカスタード、フローズンヨーグルト、ジェラート、フラー(vla)、ピーマ(piima)、フィールミョルク、カイマック、ケフィア、ヴィーリ、クミス、アイラグ、アイスミルク、カゼイン、アイラン、ラッシー、コアまたはそれらの組合せが挙げられる。
【0366】
乳は、子どもの栄養のためのにメスの哺乳類の乳腺によって分泌される体液である。メスが乳を生成する能力は哺乳類を決定付ける特徴の1つであり、さらに多様な食品を消化することができるようになる前に新生児に主要な栄養源を提供する。本発明の特定の実施形態では、乳製品は、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ウマ、ロバ、ラクダ、水牛、ヤク、トナカイ、ムースまたはヒトの生乳に由来する。
【0367】
本発明の特定の実施形態では、生乳からの乳製品の加工は、一般に、低温殺菌、クリーミングおよび均質化の工程を含む。生乳は低温殺菌せずに摂取され得るが、通常は、細菌、ウイルス、原生動物、カビおよび酵母などの有害な微生物を破壊するために低温殺菌される。低温殺菌は、一般に、乳を短時間高温に加熱して微生物の数を実質的に減少させ、それにより疾患のリスクを低下させることを含む。
【0368】
クリーミングは、低温殺菌工程の後に従来行われ、乳を比較的高脂肪のクリーム層および比較的低脂肪の乳層に分離することを含む。乳は、12~24時間放置すると、乳層およびクリーム層に分離する。クリームは乳層の上部に浮き上がり、これをすくい取り、別個の乳製品として使用してもよい。あるいは、遠心分離を使用して、乳からクリームを分離してもよい。残りの乳は、乳の脂肪含有量に従って分類され、その非限定的な例には、全乳、2%乳、1%乳およびスキムミルクが挙げられる。
【0369】
クリーミングによって乳から所望の量の脂肪を除去した後、乳は均質化されることが多い。均質化は、クリームが乳から分離することを防止し、一般に、高圧でポンプにより乳を狭い管に通して、乳中の脂肪球を破壊することを含む。乳の低温殺菌、クリーミングおよび均質化は一般的であるが、摂取可能な乳製品の製造に必須ではない。したがって、本発明の実施形態に使用するのに適した乳製品は、本明細書に記載の加工工程を全く受けなくてもよいし、単一の加工工程、または加工工程の組合せを受けてもよい。本発明の実施形態に使用するのに適した乳製品はまた、本明細書に記載の加工工程に加えて、またはそれとは別に加工工程を受けてもよい。
【0370】
本発明の特定の実施形態は、追加の加工工程によって乳から製造された乳製品を含む。上記のように、クリームは、乳の上部からすくい取られてもよいし、遠心分離機を使用して乳から分離されてもよい。特定の実施形態では、乳製品はサワークリームを含み、サワークリームは、細菌培養を使用してクリームを発酵させることによって得られる、脂肪に富む乳製品である。細菌は発酵中に乳酸を生成し、乳酸がクリームを酸敗させ、濃厚にする。別の特定の実施形態では、乳製品はクレームフレーシュを含み、クレームフレーシュは、サワークリームと同様の方法で細菌培養によってわずかに酸敗された濃いクリームである。クレームフレーシュは、通常、サワークリームほど濃厚でなく、酸っぱくもない。なお別の特定の実施形態では、乳製品は発酵バターミルクを含む。発酵バターミルクは、乳に細菌を加えることによって得られる。その結果生じる発酵では、細菌培養によってラクトースが乳酸に変わり、発酵バターミルクに酸味が与えられる。発酵バターミルクは、異なる方法で製造されるが、バター製造の副産物である従来のバターミルクと一般に類似している。
【0371】
本発明の他の特定の実施形態によれば、乳製品は、粉乳、コンデンスミルク、エバミルクまたはそれらの組合せを含む。粉乳、コンデンスミルクおよびエバミルクは、一般に、乳から水を除去することによって製造される。特定の実施形態では、乳製品は、水分含有量の低い乾燥乳固体を含む粉乳を含む。別の特定の実施形態では、乳製品はコンデンスミルクを含む。コンデンスミルクは、一般に、含水量が低減されて甘味料が加えられた乳を含み、これにより、長い貯蔵期間を有する濃厚な甘い製品が得られる。なお別の特定の実施形態では、乳製品はエバミルクを含む。エバミルクは、一般に、水の約60%が除去され、冷却され、ビタミンおよび安定剤などの添加物により強化され、包装され、最終的に滅菌された新鮮な均質化乳を含む。本発明の別の特定の実施形態によれば、乳製品は、乾燥クリーマー(dry creamer)と、Reb DEMNOまたはReb DEMNO甘味料組成物とを含む。
【0372】
別の特定の実施形態では、本明細書で提供される乳製品はバターを含む。バターは、一般に、新鮮なまたは発酵したクリームまたは乳を撹拌することによって製造される。バターは、一般に、水および乳タンパク質を主に含む小滴を取り囲むバター脂肪を含む。撹拌プロセスはバター脂肪の微細な球を取り囲む膜に損傷を与え、これにより乳脂肪が結合し、クリームの他の部分から分離することが可能になる。なお別の特定の実施形態では、乳製品はバターミルクを含み、バターミルクは、撹拌プロセスによってフルクリーム乳からバターを製造した後に残る、酸味のある液体である。
【0373】
さらに別の特定の実施形態では、乳製品はチーズを含み、チーズは、レンネットまたはレンネット代替品および酸性化の組合せを使用して乳を凝固させることによって製造される固体の食料品である。レンネットは、哺乳類の胃の中で乳を消化するために産生される酵素の天然複合体であり、チーズ製造では乳を凝固させるために使用され、これにより、チーズをカードとして知られる固体と、乳清として知られる液体とに分離させる。一般に、レンネットは仔ウシなどの若い反芻動物の胃から得られるが、代替的なレンネットの供給源には、いくつかの植物、微生物、および遺伝子改変細菌、真菌または酵母が含まれる。さらに、クエン酸などの酸を加えることにより、乳を凝固させてもよい。一般に、レンネットおよび/または酸性化の組合せを使用して、乳を凝固させる。乳をカードおよび乳清に分離させた後、単にカードの水気を切り、塩を加え、包装することによって一部のチーズが製造される。ただし、ほとんどのチーズでは、さらに加工が必要である。多くの異なる方法を使用して、何百もの利用可能な種類のチーズを製造してもよい。加工方法には、チーズの加熱、チーズを小さい立方体に切断して水気を切ること、加塩、ストレッチング、チェダリング、洗浄、成形、熟成および成熟が含まれる。ブルーチーズなどの一部のチーズでは、熟成前または熟成中に追加の細菌またはカビが導入され、最終製品に香味および芳香が付与される。カテージチーズはまろやかな香味を有するチーズカード製品であり、乳清がいくらか残存するように水気は切られるが圧搾はされない。カードは、通常、酸味を取り除くために洗浄される。クリームチーズは、柔らかくてまろやかな味の白いチーズであり、脂肪含有量が高く、乳にクリームを加えてから凝固させ、濃厚なカードを形成することによって製造される。あるいは、クリームチーズは、カードにクリームを加えてスキムミルクから製造することができる。本明細書で使用される場合、チーズとは、乳の凝固によって製造されるあらゆる固体の食料品を含むことを理解されたい。
【0374】
本発明の別の特定の実施形態では、乳製品はヨーグルトを含む。ヨーグルトは、一般に、乳の細菌発酵によって製造される。ラクトースの発酵により乳酸が生成され、乳酸が乳中のタンパク質に作用して、ヨーグルトにゲル様の質感および酸味を与える。特に望ましい実施形態では、ヨーグルトは、甘味料によって甘味を付与され、および/または香味付けされてもよい。香味料の非限定的な例には、限定するものではないが、果実(例えば、モモ、イチゴ、バナナ)、バニラおよびチョコレートが挙げられる。本明細書で使用される場合、ヨーグルトには、ダヒ、ダディまたはダディア、ラブネまたはラバネ、ブルガリアン、ケフィアおよびマツォーニなど、様々な粘稠度および粘度を有するヨーグルトの種類も含まれる。別の特定の実施形態では、乳製品は、飲用ヨーグルトまたはヨーグルトスムージーとしても知られているヨーグルトベースの飲料を含む。特に望ましい実施形態では、ヨーグルトベースの飲料は、甘味料、香味料、他の成分またはそれらの組合せを含んでもよい。
【0375】
本発明の特定の実施形態では、本明細書に記載されているもの以外の他の乳製品が使用されてもよい。そのような乳製品は当業者に周知であり、その非限定的な例には、乳、乳およびジュース、コーヒー、茶、フラー、ピーマ、フィールミョルク、カイマック、ケフィア、ヴィーリ、クミス、アイラグ、アイスミルク、カゼイン、アイラン、ラッシーならびにコアが挙げられる。
【0376】
本発明の特定の実施形態によれば、乳組成物はまた、他の添加物を含んでもよい。好適な添加物の非限定的な例には、チョコレート、イチゴおよびバナナなどの甘味料および香味料が挙げられる。本明細書で提供される乳組成物の特定の実施形態はまた、乳の栄養組成を改善するために、ビタミン(例えば、ビタミンD)およびミネラル(例えば、カルシウム)などの追加の栄養サプリメントを含んでもよい。
【0377】
特に望ましい実施形態では、乳組成物は、乳製品と組み合わせて、Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物を含む。特定の実施形態では、Reb DEMNOは、乳組成物の約200ppm~約20,000ppmの範囲、例えば、約200ppm~約2,000ppmおよび約2,000ppm~約20,000ppmの範囲などの量で乳組成物中に存在する。
【0378】
Reb DEMNO、またはReb DEMNOを含む甘味料組成物はまた、加工農産物、畜産物または海産物;ソーセージなどの加工肉製品;レトルト食品、ピクルス、醤油で煮た保存食品、珍味、付け合わせ;スープ;ポテトチップス、クッキーなどの軽食;細断したフィラー、葉、茎、柄、均質化した乾葉および動物飼料に使用するのにも適している。
【0379】
卓上用甘味料組成物
【0380】
本明細書では、Reb DEMNOを含有する卓上用甘味料組成物も企図されている。
卓上用組成物は、少なくとも1つのバルキング剤、添加物、固結防止剤、機能性成分またはそれらの組合せをさらに含むことができる。
【0381】
好適な「バルキング剤」には、限定するものではないが、マルトデキストリン(10 DE、18 DEまたは5 DE)、コーンシロップ固体(20または36 DE)、スクロース、フルクトース、グルコース、転化糖、ソルビトール、キシロース、リブロース、マンノース、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、エリスリトール、マルチトール、ラクチトール、イソマルト、マルトース、タガトース、ラクトース、イヌリン、グリセロール、プロピレングリコール、ポリオール、ポリデキストロース、フラクトオリゴ糖、セルロースおよびセルロース誘導体など、ならびにそれらの混合物が含まれる。さらに、本発明のさらに他の実施形態によれば、グラニュー糖(スクロース)または他のカロリーのある甘味料、例えば、結晶性フルクトース、他の炭水化物または糖アルコールなどは、カロリーをほとんど追加することなく良好な内容物均一性を提供することから、バルキング剤として使用することができる。
【0382】
本明細書で使用される場合、「固結防止剤」および「流動剤」という語句は、内容物均一性および均一な溶解に役立つ任意の組成物を指す。特定の実施形態によれば、固結防止剤の非限定的な例には、酒石クリーム、ケイ酸カルシウム、二酸化ケイ素、微結晶性セルロース(Avicel,FMC BioPolymer,Philadelphia,Pa.)およびリン酸三カルシウムが挙げられる。一実施形態では、固結防止剤は、卓上用機能性甘味料組成物の約0.001重量%~約3重量%、例えば、卓上用機能性甘味料組成物の約0.001重量%~約0.01重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約0.1重量%~約1重量%、約1重量%~約2重量%および約2重量%~約3重量%などの量で卓上機能性甘味料組成物中に存在する。
【0383】
卓上用甘味料組成物は、当技術分野で公知の任意の形態で包装することができる。非限定的な形態には、限定するものではないが、粉末形態、顆粒状形態、パケット、錠剤、小袋、ペレット、キューブ、固体および液体が挙げられる。
【0384】
一実施形態では、卓上用甘味料組成物は、乾燥ブレンドを含む1回分(規定量)のパケットである。乾燥ブレンド配合物は、一般に、粉末または顆粒を含んでもよい。卓上用甘味料組成物は任意のサイズのパケットであり得るが、従来の規定量卓上用甘味料パケットの例示的な非限定的な例は、約2.5×1.5インチであり、ティースプーン2杯分のグラニュー糖(約8g)に相当する甘味を有する約1グラムの甘味料組成物を保持する。乾燥ブレンド卓上用甘味料配合物中のReb DEMNOの量は様々であり得る。特定の実施形態では、乾燥ブレンド卓上用甘味料配合物は、卓上用甘味料組成物の約1%(重量/重量)~約10%(重量/重量)、例えば、約1%(重量/重量)~約2%(重量/重量)、約2%(重量/重量)~約4%(重量/重量)、約4%(重量/重量)~約6%(重量/重量)、約6%(重量/重量)~約8%(重量/重量)および約8%(重量/重量)~約10%(重量/重量)の量でReb DEMNOを含有してもよい。
【0385】
固体卓上用甘味料の実施形態は、キューブおよび錠剤を含む。従来のキューブの非限定的な例は、標準的なグラニュー糖キューブとサイズが等しく、約2.2×2.2×2.2cmであり、約8gの重量である。一実施形態では、固体卓上用甘味料は、錠剤の形態、または当業者に公知の任意の他の形態である。
【0386】
卓上用甘味料組成物はまた、液体の形態で具体化されてもよく、Reb DEMNOは液体担体と組み合わされる。液体卓上用機能性甘味料用の担体剤の好適な非限定的な例には、水、アルコール、ポリオール、水中に溶解したグリセリンベースまたはクエン酸ベース、およびそれらの混合物が挙げられる。本明細書に記載されているか、当技術分野で公知の任意の形態の卓上用甘味料組成物の甘味当量は、所望の甘味プロファイルを得るために変化させてもよい。例えば、卓上用甘味料組成物は、等量の標準的な糖に匹敵する甘味を含んでもよい。別の実施形態では、卓上用甘味料組成物は、等量の糖の最大100倍の甘味を含んでもよい。別の実施形態では、卓上用甘味料組成物は、等量の糖の最大90倍、80倍、70倍、60倍、50倍、40倍、30倍、20倍、10倍、9倍、8倍、7倍、6倍、5倍、4倍、3倍、2倍の甘味を含んでもよい。
【0387】
飲料および飲料製品
【0388】
一実施形態では、甘味消耗品は飲料製品である。本明細書で使用される場合、「飲料製品」は、そのまま飲める飲料、飲料濃縮物、飲料シロップまたは粉末飲料である。好適なそのまま飲める飲料には、炭酸飲料および非炭酸飲料が含まれる。炭酸飲料には、限定するものではないが、強化発泡性飲料、コーラ、レモン-ライムフレーバーの発泡性飲料、オレンジフレーバーの発泡性飲料、ブドウフレーバーの発泡性飲料、イチゴフレーバーの発泡性飲料、パイナップルフレーバーの発泡性飲料、ジンジャーエール、ソフトドリンクおよびルートビアが含まれる。非炭酸飲料には、限定するものではないが、果実ジュース、果実フレーバーのジュース、ジュース飲料、ネクター、野菜ジュース、野菜フレーバーのジュース、スポーツドリンク、エネルギードリンク、強化飲料水、ビタミン強化水、ニアウォーター飲料(例えば、天然または合成香味料を含む水)、ココナッツ水、茶タイプの飲料(例えば、紅茶、緑茶、ルイボス茶、ウーロン茶)、コーヒー、ココアドリンク、乳成分を含有する飲料(例えば、乳飲料、乳成分を含有するコーヒー、カフェオレ、ミルクティ、フルーツミルク飲料)、穀類抽出物を含有する飲料、スムージーおよびそれらの組合せが含まれる。
【0389】
飲料濃縮物および飲料シロップは、初期容積の液体マトリックス(例えば、水)および所望の飲料成分を用いて調製される。次いで、追加の容積の水を加えることによって、フルストレングス(Full strength)飲料が調製される。粉末飲料は、液体マトリックスを存在させずに、飲料成分をいずれも乾燥混合することによって調製される。
フルストレングス飲料は、次いで、全容積の水を加えることによって調製される。
【0390】
飲料は、液体マトリックス、すなわち材料(甘味料または甘味料組成物を含む)が溶解された基本成分を含む。一実施形態では、飲料は、液体マトリックスとして飲料品質の水を含み、例えば、脱イオン水、蒸留水、逆浸透水、炭素処理水、精製水、脱塩水、炭酸水およびそれらの組合せなどを使用することができる。追加の好適な液体マトリックスには、限定するものではないが、リン酸、リン酸緩衝液、クエン酸およびクエン酸緩衝液が含まれる。
【0391】
一実施形態では、飲料は、唯一の甘味料としてReb DEMNOを含有する。
【0392】
別の実施形態では、飲料は、Reb DEMNOを含む甘味料組成物を含有する。本明細書に詳述されるReb DEMNOを含む任意の甘味料組成物を飲料に使用することができる。
【0393】
別の実施形態では、飲料を調製する方法は、液体マトリックスとReb DEMNOとを組み合わせることを含む。該方法は、1つ以上の甘味料、添加物および/または機能性成分を加えることをさらに含むことができる。
【0394】
さらに別の実施形態では、飲料を調製する方法は、液体マトリックスと、Reb DEMNOを含む甘味料組成物とを組み合わせることを含む。
【0395】
一実施形態では、飲料は、約1ppm~約10,000ppm、例えば、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約10,000ppmなどの範囲の量でReb DEMNOを含有する。別の実施形態では、Reb DEMNOは、約100ppm~約600ppmの範囲の量で飲料中に存在する。なお他の実施形態では、Reb DEMNOは、約100~約200ppm、約100ppm~約300ppm、約100ppm~約400ppmまたは約100ppm~約500ppmの範囲の量で飲料中に存在する。さらに別の実施形態では、Reb DEMNOは、約300~約700ppm、例えば、約400ppm~約600ppmなどの範囲の量で飲料中に存在する。特定の実施形態では、Reb DEMNOは、約500ppmの量で飲料中に存在する。
【0396】
別の実施形態では、飲料は、Reb DEMNOを含有する甘味料組成物を含有し、Reb DEMNOは、約1ppm~約10,000ppm、例えば、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約10,000ppmの範囲の量で飲料中に存在する。別の実施形態では、Reb DEMNOは、約100ppm~約600ppmの範囲の量で飲料中に存在する。なお他の実施形態では、Reb DEMNOは、約100~約200ppm、約100ppm~約300ppm、約100ppm~約400ppmまたは約100ppm~約500ppmの範囲の量で飲料中に存在する。さらに別の実施形態では、Reb DEMNOは、約300~約700ppm、例えば、約400ppm~約600ppmなどの範囲の量で飲料中に存在する。特定の実施形態では、Reb DEMNOは、約500ppmの量で飲料中に存在する。
【0397】
飲料は、少なくとも1つの追加の甘味料をさらに含むことができる。天然、非天然または合成甘味料を含め、本明細書に詳述される甘味料のいずれかを使用することができる。
【0398】
一実施形態では、炭水化物甘味料は、約100ppm~約140,000ppm、例えば、約100ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約10,000ppm、約10,000ppm~約100,000ppmおよび約100,000ppm~約140,000ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。合成甘味料は、約0.3ppm~約3,500ppm、例えば、約0.3ppm~約3ppm、約3ppm~約30ppm、約30ppm~約300ppm、約300ppm~約3,000ppmおよび約3,000ppm~約3,500ppmなどの濃度で飲料中に存在し得る。天然高効能甘味料は、約0.1ppm~約3,000ppm、例えば、約0.1ppm~約1ppm、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約3,000ppmなどの濃度で飲料中に存在し得る。
【0399】
飲料は、限定するものではないが、炭水化物、ポリオール、アミノ酸およびそれらの対応する塩、ポリアミノ酸およびそれらの対応する塩、糖酸およびそれらの対応する塩、ヌクレオチド、有機酸、無機酸、有機酸塩および有機塩基塩を含む有機塩、無機塩、苦味化合物、カフェイン、香味料および香味成分、渋味化合物、タンパク質またはタンパク質加水分解物、界面活性剤、乳化剤、増量剤、ジュース、乳製品、穀類および他の植物抽出物、フラボノイド、アルコール、ポリマーならびにそれらの組合せを含む添加物をさらに含むことができる。本明細書に記載の任意の好適な添加物を使用することができる。
【0400】
一実施形態では、ポリオールは、約100ppm~約250,000ppm、例えば、約100ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約5,000ppm、約5,000ppm~約40,000ppm、約40,000ppm~約100,000ppmおよび約100,000ppm~約250,000ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。
【0401】
別の実施形態では、アミノ酸は、約10ppm~約50,000ppm、例えば、約1,000ppm~約10,000ppm、約2,500ppm~約5,000ppmまたは約250ppm~約7,500ppmの濃度で飲料中に存在することができる。
【0402】
さらに別の実施形態では、ヌクレオチドは、約5ppm~約1,000ppm、例えば、約5ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppmおよび約100ppm~約1,000ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。
【0403】
なお別の実施形態では、有機酸添加物は、約10ppm~約5,000ppm、例えば、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約5,000ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。
【0404】
なお別の実施形態では、無機酸添加物は、約25ppm~約25,000ppm、例えば、約25ppm~約250ppm、約250ppm~約2,500ppmおよび約2,500ppm~約25,000ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。
【0405】
さらに別の実施形態では、苦味化合物は、約25ppm~約25,000ppm、例えば、約25ppm~約250ppm、約250ppm~約2,500ppmおよび約2,500ppm~約25,000ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。
【0406】
なお別の実施形態では、香味料は、約0.1ppm~約4,000ppm、例えば、約0.1ppm~約1ppm、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約4,000ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。
【0407】
さらに別の実施形態では、ポリマーは、約30ppm~約2,000ppm、例えば、約30ppm~約100ppm、約100ppm~約500ppm、約500ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約2,000ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。
【0408】
別の実施形態では、タンパク質加水分解物は、約200ppm~約50,000ppm、例えば、約200ppm~約500ppm、約500ppm~約5,000ppmおよび約5,000ppm~約50,000ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。
【0409】
なお別の実施形態では、界面活性剤添加物は、約30ppm~約2,000ppm、例えば、約30ppm~約100ppm、約100ppm~約500ppm、約500ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約2,000ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。
【0410】
さらに別の実施形態では、フラボノイド添加物は、約0.1ppm~約1,000ppm、例えば、約0.1ppm~約1ppm、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppmおよび約100ppm~約1,000ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。
【0411】
なお別の実施形態では、アルコール添加物は、約625ppm~約10,000ppm、例えば、約625ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約5,000ppm、約5,000ppm~約10,000ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。
【0412】
さらに別の実施形態では、渋味添加物は、約10ppm~約5,000ppm、例えば、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約5,000ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。
【0413】
飲料は、上で詳述した1つ以上の機能性成分をさらに含有することができる。機能性成分には、限定するものではないが、ビタミン、ミネラル、抗酸化剤、防腐剤、グルコサミン、ポリフェノールおよびそれらの組合せが含まれる。本明細書に記載の任意の好適な機能性成分を使用することができる。
【0414】
例えば、飲料などの甘味消耗品のpHは、甘味料の味に対して物質的な影響または悪影響を与えないことが企図される。甘味付与可能な組成物のpH範囲の非限定的な例は、約1.8~約10であり得る。さらなる例には、約2~約5のpH範囲が含まれる。特定の実施形態では、飲料のpHは、約2.5~約4.2であり得る。当業者であれば、飲料のpHが飲料の種類に基づいて変化し得ることを理解するであろう。例えば、乳飲料は4.2を超えるpHを有することができる。
【0415】
Reb DEMNOを含む飲料の滴定可能な酸性度は、例えば、飲料の約0.01重量%~約1.0重量%、例えば、飲料の約0.01重量%~0.1重量%および約0.1重量%~1.0重量%などの範囲であり得る。
【0416】
一実施形態では、発泡性飲料製品は、飲料の約0.01~約1.0重量%、例えば、飲料の約0.01重量%~約0.05重量%、約0.05重量%~約0.25重量%、約0.25重量%~約0.50重量%および約0.50重量%~約1.0重量%などの酸性度を有する。
【0417】
発泡性飲料製品の炭酸化は、0~約2%(重量/重量)、例えば、約0.1%(重量/重量)~約1.0%(重量/重量)および約1.0%(重量/重量)~約2.0%(重量/重量)などの二酸化炭素またはその同等物を有する。
【0418】
Reb DEMNOを含む飲料の温度は、例えば、約4℃~約100℃、例えば、約4℃~約25℃、約25℃~約50℃、約50°C~約75°Cおよび約75°C~約100°Cなどの範囲であり得る。
【0419】
飲料は、1杯8オンス当たり最大約60カロリーを有する中カロリー飲料であり得る。
【0420】
飲料は、1杯8オンス当たり最大約40カロリーを有する低カロリー飲料であり得る。
【0421】
飲料は、1杯8オンス当たり約5カロリー未満を有するゼロカロリーであり得る。
【0422】
一実施形態では、飲料は、約200ppm~約500ppm、例えば、約200ppm~約300ppm、約300ppm~約400ppmおよび約400ppm~約500ppmなどのReb DEMNOを含み、飲料の液体マトリックスは、水、酸性化水、リン酸、リン酸緩衝液、クエン酸、クエン酸緩衝液、炭素処理水およびそれらの組合せからなる群から選択される。飲料のpHは、約2.5~約4.2、例えば、約2.5~約3.0、約3.0~約3.5および約3.5~約4.2などであり得る。飲料は、例えば、エリスリトールなどの添加物をさらに含むことができる。飲料は、例えば、ビタミンなどの機能性成分をさらに含むことができる。
【0423】
特定の実施形態では、飲料は、Reb DEMNOと、エリスリトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、グリセロール、ソルビトールおよびそれらの組合せから選択されるポリオールと、場合により少なくとも1つの追加の甘味料および/または機能性成分とを含む。特定の実施形態では、ポリオールはエリスリトールである。一実施形態では、Reb DEMNOおよびポリオールは、約1:1~約1:800、例えば、約1:4~約1:800、約1:20~約1:600、約1:50~約1:300または約1:75~約1:150などの重量比で飲料中に存在する。別の実施形態では、Reb DEMNOは、約1ppm~約10,000ppm、例えば、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約10,000ppmの濃度で飲料中に存在する。例えば、エリスリトールなどのポリオールは、約100ppm~約250,000ppm、例えば、約200ppm~約100000ppm、約5,000ppm~約40,000ppmおよび約1,000ppm~約35,000ppmなどの濃度で飲料中に存在する。
【0424】
特定の実施形態では、飲料は、甘味料組成物の甘味料成分としてReb DEMNOおよびエリスリトールを含む甘味料組成物を含む。一般に、エリスリトールは、甘味料成分の約0.1重量%~約3.5重量%、例えば、約0.1重量%~約1重量%、約1重量%~約2重量%および約2重量%~約3.5重量%などを構成することができる。Reb DEMNOは、約50ppm~約600ppm、例えば、約50ppm~100ppm、約100ppm~300ppmおよび約50ppm~100ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。エリスリトールは、甘味料成分の約0.1重量%~約3.5重量%、例えば、約0.1重量%~約1重量%、約1重量%~約2重量%および約2重量%~約3.5重量%などであり得る。特定の実施形態では、飲料中のReb DEMNOの濃度は約300ppmであり、エリスリトールは、甘味料成分の0.1重量%~約3.5重量%、例えば、約0.1重量%~約1重量%、約1重量%~約2重量%および約2重量%~約3.5重量%などである。飲料のpHは、好ましくは、約2.5~約4.2、例えば、約2.5~約3.0、約3.0~約3.5および約3.5~約4.2などである。
【0425】
特定の実施形態では、飲料は、Reb DEMNOと、スクロース、フルクトース、グルコース、マルトースおよびそれらの組合せから選択される炭水化物甘味料と、場合により少なくとも1つの追加の甘味料および/または機能性成分とを含む。Reb DEMNOは、上記のように、純粋な成分として、またはステビア(Stevia)抽出物もしくはステビオール配糖体混合物の一部として提供され得る。Reb DEMNOは、ステビオール配糖体混合物またはステビア(Stevia)抽出物のいずれかに、乾燥基準で約5重量%~約99重量%、例えば、約5重量%~約25重量%、約25重量%~約50重量%、約50重量%~約75重量%および約75重量%~約99重量%などの量で存在することができる。一実施形態では、Reb DEMNOおよび炭水化物は、約0.001:14~約1:0.01、例えば、約0.001:14~約0.01:14、約0.01:14~約0.1:14、約0.1:14~約1:14、約1:14~約1:10、約1:10~約1:1、約1:1~約1:0.1および約1:0.1~約1:0.01などの重量比で甘味料組成物中に存在する。一実施形態では、Reb DEMNOは、約1ppm~約10,000ppm、例えば、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約10,000ppmなどの濃度で飲料中に存在する。例えば、スクロースなどの炭水化物は、約100ppm~約140,000ppm、例えば、約100ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約10,000ppm、約10,000ppm~約100,000ppmおよび約100,000ppm~約140,000ppmなどの濃度で飲料中に存在する。
【0426】
特定の実施形態では、飲料は、Reb DEMNOと、グリシン、アラニン、プロリン、タウリンおよびそれらの組合せから選択されるアミノ酸と、場合により少なくとも1つの追加の甘味料および/または機能性成分とを含む。一実施形態では、Reb DEMNOは、約1ppm~約10,000ppm、例えば、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約10,000ppmなどの濃度で飲料中に存在する。例えば、グリシンなどのアミノ酸は、甘味消耗品中に存在する場合、約10ppm~約50,000ppm、例えば、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppm、約1,000ppm~約10,000ppmおよび約10,000ppm~約50,000ppmなどの濃度で飲料中に存在することができる。
【0427】
特定の実施形態では、飲料は、Reb DEMNOと、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、リン酸塩およびそれらの組合せから選択される塩と、場合により少なくとも1つの追加の甘味料および/または機能性成分とを含む。一実施形態では、Reb DEMNOは、約1ppm~約10,000ppm、例えば、約1ppm~約10ppm、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約1,000ppmおよび約1,000ppm~約10,000ppmなどの濃度で飲料中に存在する。例えば、塩化マグネシウムなどの無機塩は、約25ppm~約25,000ppm、例えば、約25ppm~約250ppm、約250ppm~約2,500ppmおよび約2,500ppm~約25,000ppmなどの濃度で飲料中に存在する。
【0428】
別の実施形態では、飲料は、甘味料組成物の甘味料成分としてReb DEMNOおよびReb Bを含む甘味料組成物を含む。Reb DEMNOとReb Bとの相対重量パーセントは、乾燥時に約1%から約99%までそれぞれ変化し得、例えば、約95%Reb DEMNO/5%Reb B、約90%Reb DEMNO/10%Reb B、約85%Reb DEMNO/15%Reb B、約80%Reb DEMNO/20%Reb B、約75%Reb DEMNO/25%Reb B、約70%Reb DEMNO/30%Reb B、約65%Reb DEMNO/35%Reb B、約60%Reb DEMNO/40%Reb B、約55%Reb DEMNO/45%Reb B、約50%Reb DEMNO/50%Reb B、約45%Reb DEMNO/55%Reb B、約40%Reb DEMNO/60%Reb B、約35%Reb DEMNO/65%Reb B、約30%Reb DEMNO/70%Reb B、約25%Reb DEMNO/75%Reb B、約20%Reb DEMNO/80%Reb B、約15%Reb DEMNO/85%Reb B、約10%Reb DEMNO/90%Reb Bまたは約5%Reb DEMNO/95%RebBなどである。特定の実施形態では、Reb Bは、甘味料成分の約5重量%~約40重量%、例えば、約10重量%~約30重量%または約15重量%~約25重量%などを構成する。別の特定の実施形態では、Reb DEMNOは、約50ppm~約600ppm、例えば、約50ppm~約100ppm、約100ppm~約400ppmおよび約400ppm~約600ppmなどの濃度で飲料中に存在し、Rebは、甘味料成分の約5重量%~約40重量%、例えば、甘味料成分の約5重量%~約10重量%、約10重量%~約20重量%、約20重量%~約30重量%および約30重量%~約40重量%などを構成する。別の実施形態では、Reb DEMNOは、約50ppm~約600ppm、例えば、約50ppm~約100ppm、約100ppm~約300ppmおよび約300ppm~約600ppmなどの濃度で存在し、Reb Bは、約10ppm~約150ppm、例えば、約10ppm~約50ppm、約50ppm~約100ppmおよび約100ppm~約150ppmなどの濃度で存在する。さらに具体的な実施形態では、Reb DEMNOは約300ppmの濃度で存在し、Reb Bは約50ppm~約100ppmの濃度で存在する。飲料のpHは、好ましくは、約2.5~約4.2、例えば、約2.5~約3.0、約3.0~約3.5、約3.5~約4.0および約4.0~約4.2などである。
【0429】
別の実施形態では、飲料は、甘味料組成物の甘味料成分としてReb DEMNOおよびNSF-02(PureCircleから入手可能)を含む甘味料組成物を含む。Reb DEMNOとNSF-02との相対重量パーセントは、約1%から約99%までそれぞれ変化し得、例えば、約95%Reb DEMNO/5%NSF-02、約90%Reb DEMNO/10%NSF-02、約85%Reb DEMNO/15%NSF-02、約80%Reb DEMNO/20%NSF-02、約75%Reb DEMNO/25%NSF-02、約70%Reb DEMNO/30%NSF-02、約65%Reb DEMNO/35%NSF-02、約60%Reb DEMNO/40%NSF-02、約55%Reb DEMNO/45%NSF-02、約50%Reb DEMNO/50%NSF-02、約45%Reb DEMNO/55%NSF-02、約40%Reb DEMNO/60%NSF-02、約35%Reb DEMNO/65%NSF-02、約30%Reb DEMNO/70%NSF-02、約25%Reb DEMNO/75%NSF-02、約20%Reb DEMNO/80%NSF-02、約15%Reb DEMNO/85%NSF-02、約10%Reb DEMNO/90%NSF-02または約5%Reb DEMNO/95%NSF-02などである。特定の実施形態では、NSF-02は、甘味料成分の約5重量%~約50重量%、例えば、約10重量%~約40重量%または約20重量%~約30重量%などを構成する。別の特定の実施形態では、Reb DEMNOは、約50ppm~約600ppm、例えば、約50ppm~約100ppm、約100~約400ppm、約400ppm~約600ppmの濃度で飲料中に存在し、NSF-02は、甘味料成分の約5重量%~約50重量%、例えば、甘味料成分の約5重量%~約10重量%、約10重量%~約20重量%、約20重量%~約30重量%、約30重量%~約40重量%および約40重量%~約50重量%などを構成する。さらに具体的な実施形態では、Reb DEMNOは、約50ppm~約600ppm、例えば、約50ppm~約100ppm、約100ppm~約400ppm、約400ppm~約600ppmなどの濃度で存在し、NSF-02は、約10ppm~約150ppm、例えば、約10ppm~約50ppm、約50ppm~約100ppmおよび約100ppm~約150ppmなどの濃度で存在する。さらに具体的な実施形態では、Reb DEMNOは、約300ppmの濃度で存在し、NSF-02は、約25ppm~約100ppm、例えば、約25ppm~約50ppm、約50ppm~約75ppmおよび約75ppm~約100ppmなどの濃度で存在する。飲料のpHは、好ましくは、約2.5~約4.2、例えば、約2.5~約3.0、約3.0~約3.5、約3.5~約4.0および約4.0~約4.2などである。
【0430】
さらに別の実施形態では、飲料は、甘味料組成物の甘味料成分としてReb DEMNOおよびモグロシドVを含む甘味料組成物を含む。Reb DEMNOとモグロシドVとの相対重量パーセントは、約1%から約99%までそれぞれ変化し得、例えば、約95%Reb DEMNO/5%モグロシドV、約90%Reb DEMNO/10%モグロシドV、約85%Reb DEMNO/15%モグロシドV、約80%Reb DEMNO/20%モグロシドV、約75%Reb DEMNO/25%モグロシドV、約70%Reb DEMNO/30%モグロシドV、約65%Reb DEMNO/35%モグロシドV、約60%Reb DEMNO/40%モグロシドV、約55%Reb DEMNO/45%モグロシドV、約50%Reb DEMNO/50%モグロシドV、約45%Reb DEMNO/55%モグロシドV、約40%Reb DEMNO/60%モグロシドV、約35%Reb DEMNO/65%モグロシドV、約30%Reb DEMNO/70%モグロシドV、約25%Reb DEMNO/75%モグロシドV、約20%Reb DEMNO/80%モグロシドV、約15%Reb DEMNO/85%モグロシドV、約10%Reb DEMNO/90%モグロシドVまたは約5%Reb DEMNO/95%モグロシドVなどである。特定の実施形態では、モグロシドVは、甘味料成分の約5%~約50%、例えば、約10%~約40%または約20%~約30%などを構成する。別の特定の実施形態では、Reb DEMNOは、約50ppm~約600ppm、例えば、約50ppm~約100ppm、約100ppm~約400ppmおよび約400ppm~約600ppmなどの濃度で飲料中に存在し、モグロシドVは、甘味料成分の約5重量%~約50重量%、例えば、甘味料成分の約5重量%~約10重量%、約10重量%~約20重量%、約20重量%~約30重量%、約30重量%~約40重量%および約40重量%~約50重量%などを構成する。さらに具体的な実施形態では、Reb DEMNOは、約50ppm~約600ppm、例えば、約50ppm~約100ppm、約100~約400ppm、約400ppm~約600ppmなどの濃度で存在し、モグロシドVは、約10ppm~約250ppm、例えば、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約200ppmおよび約200ppm~約250ppmなどの濃度で存在する。さらに具体的な実施形態では、Reb DEMNOは、約300ppmの濃度で存在し、モグロシドは、約100ppm~約200ppm、例えば、約100ppm~約125ppm、約125~約175ppmおよび約175ppm~約200ppmなどの濃度で存在する。飲料のpHは、好ましくは、約2.5~約4.2、例えば、約2.5~約3.0、約3.0~約3.5、約3.5~約4.0および約4.0~約4.2などである。
【0431】
別の実施形態では、飲料は、甘味料組成物の甘味料成分としてReb DEMNOおよびReb Aを含む甘味料組成物を含む。Reb DEMNOとReb Aとの相対重量パーセントは、約1%から約99%までそれぞれ変化し得、例えば、約95%Reb DEMNO/5%Reb A、約90%Reb DEMNO/10%Reb A、約85%Reb DEMNO/15%Reb A、約80%Reb DEMNO/20%Reb A、約75%Reb DEMNO/25%Reb A、約70%Reb DEMNO/30%Reb A、約65%Reb DEMNO/35%Reb A、約60%Reb DEMNO/40%Reb A、約55%Reb DEMNO/45%Reb A、約50%Reb DEMNO/50%Reb A、約45%Reb DEMNO/55%Reb A、約40%Reb DEMNO/60%Reb A、約35%Reb DEMNO/65%Reb A、約30%Reb DEMNO/70%Reb A、約25%Reb DEMNO/75%Reb A、約20%Reb DEMNO/80%Reb A、約15%Reb DEMNO/85%Reb A、約10%Reb DEMNO/90%Reb Aまたは約5%Reb DEMNO/95%Reb Aなどである。特定の実施形態では、Reb Aは、甘味料成分の約5%~約40%、例えば、約10%~約30%または約15%~約25%を構成する。別の特定の実施形態では、Reb DEMNOは、約50ppm~約600ppm、例えば、約50ppm~約100ppm、約100ppm~約400ppmおよび約400ppm~約600ppmなどの濃度で飲料中に存在し、Reb Aは、甘味料成分の約5重量%~約40重量%を構成する。別の実施形態では、Reb DEMNOは、約50ppm~約600ppm、例えば、約50ppm~約100ppm、約100~約400ppm、約400ppm~約600ppmなどの濃度で存在し、Reb Aは、約10ppm~約500ppm、例えば、約10ppm~約100ppm、約100ppm~約250ppmおよび約250ppm~約500ppmなどの濃度で存在する。さらに具体的な実施形態では、Reb DEMNOは約300ppmの濃度で存在し、Reb Aは約100ppmの濃度で存在する。飲料のpHは、好ましくは、約2.5~約4.2、例えば、約2.5~約3.0、約3.0~約3.5、約3.5~約4.0および約4.0~約4.2などである。
【0432】
経時的および/または香味プロファイルを改善する方法
【0433】
高度に糖様の経時的プロファイル、香味プロファイルまたはその両方を甘味付与可能な組成物に付与する方法は、甘味付与可能な組成物をReb DEMNOまたは本発明の甘味料組成物、すなわち、Reb DEMNOを含有する甘味料組成物と組み合わせることを含む。
【0434】
該方法は、他の甘味料、添加物、機能性成分およびそれらの組合せを加えることをさらに含むことができる。本明細書に詳述される任意の甘味料、添加物または機能性成分を使用することができる。
【0435】
本明細書で使用される場合、「糖様」特性には、スクロースの特性に類似する任意の特性が含まれ、限定するものではないが、最大応答、香味プロファイル、経時的プロファイル、適応挙動、口当たり、濃度/応答機能、味物質/および香味/甘味相互作用、空間パターン選択、ならびに温度効果が含まれる。
【0436】
甘味料の香味プロファイルは、呈示されるあらゆる味覚属性の相対強度の定量的なプロファイルである。
【0437】
これらの特性は、スクロースの味がReb DEMNOの味とは異なっている側面である。ただし、これらのうち、香味プロファイルおよび経時的プロファイルが特に重要である。甘味食品または飲料の1回の試食では、スクロースについて観察されるものと、Reb DEMNOについて観察されるものとの間で、(1)甘味料の香味プロファイルを構成する属性の差、ならびに(2)甘味料の経時的プロファイルを構成する、甘味の立ち上がり速度および消散速度の差が顕著であり得る。
【0438】
特性が高度に糖様であるかどうかは、熟練した官能パネルによって決定され、添加物の有無にかかわらず、糖を含む組成物と、Reb DEMNOを含む組成物とが試食され、添加物の有無にかかわらず、甘味料組成物の、糖を含む組成物との特性の類似性に関して官能パネルの印象が提供される。組成物が高度に糖様の味を有するかどうかを決定するための好適な手順は、本明細書で以下に記載される実施形態に記載されている。
【0439】
特定の実施形態では、評価者のパネルを使用して、甘味の残存の低減が測定される。簡単に説明すると、評価者のパネル(一般に8~12人)は、甘味の認知を評価し、サンプルを最初に口に入れた時から吐き出した後3分までのいくつかの時点で甘味を測定するように訓練される。統計分析を使用して、添加物を含有するサンプルと、添加剤を含有しないサンプルとの間で結果が比較される。サンプルが口からなくなった後に測定された時点のスコアの低下は、甘味の認知の低下があったことを示す。
【0440】
評価者のパネルは、当業者に周知の手順を使用して訓練され得る。特定の実施形態では、評価者のパネルは、Spectrum(商標)Descriptive Analysis Method(Meilgaard et al,Sensory Evaluation Techniques,3rd edition,Chapter 11)を使用して訓練され得る。望ましくは、訓練の焦点は、基本的な味、特に甘味の認識および測定であるべきである。結果の正確性および再現性を保証するために、各評価者は、甘味の残存の低減の測定をサンプル1個当たり約3回~約5回繰り返し、各繰返しおよび/またはサンプルの間に少なくとも5分間の休憩を取り、口をきれいにするために水で十分にすすぐべきである。
【0441】
一般に、甘味の測定方法は、10mLのサンプルを口に入れ、口内にサンプルを5秒間保持し、口内でサンプルを静かに回し、5秒の時点で認知した甘味強度を採点し、サンプルを吐き出し(サンプルを吐き出した後に飲み込まない)、一口分の水ですすぎ(例えば、マウスウォッシュの場合のように口内で水を激しく動かす)、すすいだ水を吐き出し、すすいだ水を吐き出した直後に認知した甘味強度を採点し、45秒間待ち、この45秒間待っている間に、甘味強度が最大に認知された時点を識別し、その時点の甘味強度を採点し(口を普通に動かし、必要であれば飲み込む)、さらに10秒後に甘味強度を採点し、さらに60秒後(すすいでから累計120秒後)に甘味強度を採点し、またさらに60秒後(すすいでから累計180秒後)に甘味強度を採点することを含む。サンプル間で5分間の休憩を取り、口をきれいにするために水で十分にすすぐ。
【0442】
送達システム
【0443】
Reb DEMNO、およびReb DEMNOを含む甘味料組成物はまた、取扱いの容易さおよび溶解速度が改善された様々な送達システムに配合することができる。好適な送達システムの非限定的な例には、糖またはポリオールと共結晶化された甘味料組成物、凝集甘味料組成物、圧縮甘味料組成物、乾燥甘味料組成物、粒子甘味料組成物、球形化甘味料組成物、顆粒状甘味料組成物および同時乾燥(co-dried)甘味料組成物が挙げられる。
【0444】
共結晶化された糖/ポリオールおよびReb DEMNO組成物
【0445】
特定の実施形態では、実質的にダスティングの問題がなく実質的に水溶性の甘味料を調製するために、甘味料組成物が糖またはポリオールと様々な比率で共結晶化される。本明細書で使用される場合、糖は一般にスクロース(C122211)を指す。本明細書で使用される場合、ポリオールは、糖アルコールと同義であり、一般に、2つ以上のヒドロキシル基を含有する分子、エリスリトール、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、ラクチトール、キシリトール、イソマルト、プロピレングリコール、グリセロール(グリセリン)、トレイトール、ガラクチトール、パラチノース、還元イソマルト-オリゴ糖、還元キシロ-オリゴ糖、還元ゲンチオ-オリゴ糖、還元マルトースシロップ、還元グルコースシロップおよび糖アルコール、または甘味料組成物の味に悪影響を及ぼさず還元可能な他の炭水化物を指す。
【0446】
別の実施形態では、糖またはポリオール共結晶化Reb DEMNO甘味料組成物を調製するプロセスが提供される。そのような方法は、当業者に公知であり、米国特許第6,214,402号にさらに詳細に説明されている。特定の実施形態によれば、糖またはポリオール共結晶化Reb DEMNO甘味料組成物を調製するプロセスは、過飽和された糖またはポリオールシロップを調製する工程と、激しく機械的に撹拌しながら、所望の比率のReb DEMNO甘味料組成物および糖またはポリオールを含む所定量のプレミックスをシロップに加える工程と、糖またはポリオールシロップ混合物を加熱から取り出す工程と、結晶化および凝集中に激しく撹拌しながら糖またはポリオールシロップ混合物を急速に冷却する工程とを含み得る。プロセス中、Reb DEMNO甘味料組成物は糖またはポリオールマトリックスの一体部分として取り込まれ、それにより、取扱い、包装または貯蔵中に、甘味料組成物が混合物から分離また沈降するのを防止する。得られた生成物は、顆粒状で自由に流動し、固化せず、水中に容易かつ均一に分散または溶解され得る。
【0447】
特定の実施形態では、糖またはポリオールシロップは、商業的に入手されてもよいし、糖またはポリオールを水と効果的に混合することによって得られてもよい。糖シロップから水を除去することによって、糖またはポリオールシロップが過飽和されて、シロップの約95重量%~約98重量%の範囲の固形分を有するシロップを生成してもよい。一般に、糖またはポリオールシロップを約120℃以上の温度に維持しながら糖またはポリオールシロップを加熱および撹拌することによって、糖またはポリオールシロップから水を除去して、早期結晶化を防止してもよい。
【0448】
別の特定の実施形態では、Reb DEMNO甘味料組成物と糖またはポリオールを所望の量で組み合わせることによって、乾燥プレミックスが調製される。特定の実施形態によれば、Reb DEMNO甘味料組成物と糖またはポリオールとの重量比は、約0.001:1~約1:1の範囲、例えば、約0.001:1~約0.01:1、約0.01:1~約0.1:1および約0.1:1~約1:1の範囲などである。香味または他の高効能甘味料などの他の成分も、その量が糖共結晶化甘味料組成物の全体的な味に悪影響を及ぼさない限り、乾燥プレミックスに加えることができる。
【0449】
プレミックスおよび過飽和シロップの量は、生成物に様々なレベルの甘味をもたらすために変化させてもよい。特定の実施形態では、Reb DEMNO甘味料組成物は、最終生成物の約0.001重量%~約50重量%、例えば、約0.001重量%~約0.01重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約0.1重量%~約1重量%、約1重量%~約2.5重量%、約2.5重量%~約10重量%、約10重量%~約20重量%、約20重量%~約30重量%、約30重量%~約40重量%および約40重量%~約50重量%などの量で存在する。
【0450】
本発明の糖またはポリオール共結晶化甘味料組成物は、従来のカロリーのある甘味料、ならびに他の種類の低カロリーまたはノンカロリー甘味料に取って代わるために、任意の甘味付与可能な組成物に使用するのに適している。さらに、特定の実施形態では、本明細書に記載の糖またはポリオール共結晶化甘味料組成物は、バルキング剤と組み合わせることができ、その非限定的な例には、デキストロース、マルトデキストリン、ラクトース、イヌリン、ポリオール、ポリデキストロース、セルロースおよびセルロース誘導体が挙げられる。そのような製品は、卓上用甘味料として使用するのに特に適している場合がある。
【0451】
凝集甘味料組成物
【0452】
特定の実施形態では、Reb DEMNO甘味料組成物の凝集体が提供される。本明細書で使用される場合、「甘味料凝集体」は、クラスター化され、一緒に保持された複数の甘味料粒子を意味する。甘味料凝集体の例には、限定するものではないが、結合剤保持凝集体、押出物および顆粒が挙げられる。
【0453】
結合剤保持凝集体
【0454】
特定の実施形態によれば、Reb DEMNO甘味料組成物、結合剤および担体の凝集体を調製するプロセスが提供される。凝集体を作製するための方法は、当業者に公知であり、米国特許第6,180,157号にさらに詳細に開示されている。一般的に述べると、特定の実施形態に従って凝集体を調製するプロセスは、溶媒中にReb DEMNO甘味料組成物および結合剤を含むプレミックス溶液を調製する工程と、プレミックスの混合物を効果的に形成するのに十分な温度にプレミックスを加熱する工程と、流動床アグロメレータによって流動化担体上にプレミックスを適用する工程と、得られた凝集体を乾燥させる工程とを含む。得られる凝集体の甘味レベルは、プレミックス溶液中の甘味料組成物の量を変えることによって変化させてもよい。
【0455】
特定の実施形態では、プレミックス溶液は、溶媒に溶解されたReb DEMNO甘味料組成物および結合剤を含む。結合剤は、凝集を促進するのに十分な結合強度を有し得る。好適な結合剤の非限定的な例には、マルトデキストリン、スクロース、ゲランガム、アラビアガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、セロビオース、タンパク質およびそれらの混合物が挙げられる。Reb DEMNO甘味料組成物および結合剤は、同じ溶媒または2つの別個の溶媒に溶解させてもよい。甘味料組成物および結合剤を溶解させるために別個の溶媒が使用される実施形態では、溶媒は、単一の溶液に組み合わされる前に、同じであっても異なっていてもよい。Reb DEMNO甘味料組成物および/または結合剤が溶解する任意の溶媒が使用されてもよい。望ましくは、溶媒は食品グレードの溶媒であり、その非限定的な例には、エタノール、水、イソプロパノール、メタノールおよびそれらの混合物が挙げられる。プレミックスを完全に混合するために、プレミックスは、約30℃~約100℃の範囲、例えば、約30℃~約50℃、約50°C~約75°Cおよび約75°C~約100°Cの範囲などの温度まで加熱されてもよい。本明細書で使用される場合、用語「混合する」は、混合物を形成するように十分にブレンドすることを意味する。
【0456】
溶液中の結合剤の量は、特定の結合剤の結合強度、および選択された特定の溶媒を含む様々な要因に応じて変化し得る。結合剤は、一般に、プレミックス溶液の約1重量%~約50重量%、例えば、プレミックス溶液の約1重量%~約5重量%、約5重量%~約15重量%、約15重量%~約25重量%、約25重量%~約35重量%、約35重量%~約45重量%および約45重量%~約50重量%などの量でプレミックス溶液中に存在する。プレミックス溶液中の結合剤とReb DEMNO甘味料組成物との重量比は、約1:10の低さから約10:1の高さまで、例えば、約1:10から約1:5まで、約1:5から約1:1まで、約1:1から約5:1まで、および約5:1から約10:1までなどに変化し得る。また、結合剤とReb DEMNO甘味料組成物との重量比は、約0.5:1.0から約2:1まで変化し得る。
【0457】
プレミックス溶液の調製後、プレミックス溶液は、流動床凝集ミキサーを使用して流動化担体上に適用される。好ましくは、プレミックスは、流動化担体上にプレミックスを噴霧して、Reb DEMNO甘味料組成物および担体の凝集体を形成することにより、流動化担体上に適用される。流動床アグロメレータは、当業者に公知の任意の好適な流動床アグロメレータであり得る。例えば、流動床アグロメレータは、バッチ式、連続式または連続乱流式アグロメレータであり得る。
【0458】
担体は流動化され、その温度は約20℃~約50℃または約35℃~約45℃に調整される。特定の実施形態では、担体は約40°Cに加熱される。担体は、流動床アグロメレータの着脱式ボウル内に配置され得る。ボウルが流動床アグロメレータに固定された後、担体は流動化され、入口空気の温度を調整することによって必要に応じて加熱される。入口空気の温度は、約50℃~約100℃、例えば、約50℃~約60℃、約60℃~約70℃、約70℃~約80°C、約80°C~約90°Cおよび約90°C~約100°Cなどに維持することができる。例えば、流動化担体を約40°Cに加熱するために、入口空気の温度を約70℃~約75℃に調整してもよい。
【0459】
流動化担体が所望の温度に達したら、流動床アグロメレータのスプレーノズルを通してプレミックス溶液を適用してもよい。プレミックス溶液は、所望の粒径分布を有する凝集体を生成するのに有効な任意の速度で流動化担体上に噴霧され得る。当業者であれば、所望の粒径分布を得るために多くのパラメータが調整され得ることを認識するであろう。噴霧が完了した後、凝集体を乾燥させてもよい。特定の実施形態では、出口空気の温度が約35℃~約40℃に達するまで凝集体を乾燥させる。
【0460】
得られた凝集体中のReb DEMNO甘味料組成物、担体および結合剤の量は、結合剤および担体の選択、ならびに凝集体の所望の甘味効能を含む様々な要因に応じて変化し得る。当業者であれば、凝集体中に存在するReb DEMNO甘味料組成物の量が、プレミックス溶液に加えられるReb DEMNO甘味料組成物の量を変えることによって制御され得ることを理解するであろう。甘味の量は、様々な製品に対して他の天然および/または合成甘味料によってもたらされる甘味と一致させようとする場合に特に重要である。
【0461】
一実施形態では、担体とReb DEMNO甘味料組成物との重量比は、約1:10~約10:1、例えば、約1:10~約1:5、約1:5~約1:1、約1:1~約5:1および約5:1~約10:1などである。一実施形態では、Reb DEMNO甘味料組成物は、約0.1重量%~約99.9重量%の範囲、例えば、約0.1重量%~約1重量%、約1重量%~約10重量%、約10重量%~約50重量%、約50重量%~約90重量%、約90重量%~約99重量%および約99重量%~99.9重量%の範囲などの量で凝集体中に存在し、担体は、約50重量%~約99.9重量%の範囲、例えば、約50重量%~約60重量%、約60重量%~約70重量%、約70重量%~約80重量%、約80重量%~約90重量%および約90重量%~99.9重量%の範囲などの量で凝集体中に存在し、結合剤の量は、凝集体の総重量に基づいて、約0.1~約15重量%の範囲、例えば、約0.1重量%~約1重量%、約1重量%~約5重量%、約5重量%~約10重量%および約10重量%~約15重量%の範囲などの量で凝集体中に存在する。別の実施形態では、凝集体中に存在するReb DEMNO甘味料組成物の量は、約50重量%~約99.9重量%の範囲、例えば、約50重量%~約60重量%、約60重量%~約70重量%、約70重量%~約80重量%、約80重量%~約90重量%および約90重量%~99.9重量%の範囲などであり、凝集体中に存在する担体の量は、約75~約99重量%の範囲、例えば、約75重量%~約80重量%、約80重量%~約85重量%、約85重量%~約90重量%、約90重量%~約95重量%および約95重量%~約99重量%の範囲などであり、凝集体中に存在する結合剤の量は、約1重量%~約7重量%の範囲、例えば、約1重量%~約2重量%、約2重量%~約4重量%、約4重量%~約6重量%および約6重量%~約7重量%の範囲などである。
【0462】
凝集体の粒径分布は、様々なサイズのスクリーンを通して凝集体を選別することによって決定されてもよい。所望により、生成物をスクリーニングして、さらに狭い粒径分布をもたらしてもよい。例えば、14メッシュのスクリーンを使用して大きい粒子を除去し、特に良好な外観の生成物を生成してもよいし、120メッシュよりも小さい粒子を除去して、流動特性が改善された凝集体を得てもよいし、特定の用途のために、所望により、さらに狭い粒径分布を得てもよい。
【0463】
当業者であれば、凝集体の粒径分布が、結合剤の選択、溶液中の結合剤の濃度、噴霧溶液の噴霧速度、噴霧空気圧、および使用される特定の担体を含む様々な要因によって制御され得ることを理解するであろう。例えば、噴霧速度を上げると平均粒径が増大され得る。
【0464】
特定の実施形態では、本明細書で提供される凝集体は、混合剤とブレンドされてもよい。本明細書で使用される場合、混合剤は、限定するものではないが、結合剤、担体、バルキング剤および甘味料として使用される成分を含め、食品または飲料に一般的に使用される広範囲の成分を含む。例えば、凝集体は、当業者に周知の方法を使用して卓上用甘味料または粉末飲料ミックスを調製するために一般的に使用される混合剤と本発明の凝集体を乾燥ブレンドすることによって卓上用甘味料または粉末飲料ミックスを調製するために使用され得る。
【0465】
押出物
【0466】
本明細書の実施形態では、実質的にダストが少なく実質的に自由に流動する、Reb DEMNO甘味料組成物の押出物または押出凝集体も提供される。特定の実施形態によれば、そのような粒子は、結合剤の使用の有無にかかわらず、押出および球形化プロセスを使用して形成されてもよい。本明細書で使用される場合、「押出物」または「押出甘味料組成物」は、円筒形で自由に流動し、比較的ダストがなく、機械的強度のある、Reb DEMNO甘味料組成物の顆粒を指す。本明細書で使用される場合、用語「球体」または「球形化甘味料組成物」は、比較的球形で滑らかであり、自由に流動し、比較的ダストがなく、機械的強度のある顆粒を指す。球体は、典型的には、押出物よりも滑らかな表面を有し、押出物よりも強い/硬い場合があるが、押出物は、必要な加工が少ないためコスト面で有利である。所望により、本発明の球体および押出物をさらに加工して、例えば、粉砕または細断などによって他の様々な粒子を形成してもよい。
【0467】
別の実施形態では、Reb DEMNO甘味料組成物の押出物を作製するプロセスが提供される。そのような方法は当業者に公知であり、米国特許第6,365,216号にさらに詳細に記載されている。一般的に述べると、Reb DEMNO甘味料組成物の押出物を作製するプロセスは、Reb DEMNO甘味料組成物、可塑剤および場合により結合剤を組み合わせて湿潤塊を形成する工程と、湿潤塊を押し出して押出物を形成する工程と、押出物を乾燥させて、Reb DEMNO甘味料組成物の粒子を得る工程とを含む。
【0468】
好適な可塑剤の非限定的な例には、限定するものではないが、水、グリセロールおよびそれらの混合物が挙げられる。特定の実施形態によれば、可塑剤は、一般に、約4重量%~約45重量%、例えば、約4重量%~約15重量%、約15重量%~約25重量%、約25重量%~約35重量%および約35重量%~約45重量%などの量で湿潤塊中に存在する。
【0469】
好適な結合剤の非限定的な例には、限定するものではないが、ポリビニルピロリドン(PVP)、マルトデキストリン、微結晶性セルロース、デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、アラビアガム、ゼラチン、キサンタンガムおよびそれらの混合物が挙げられる。結合剤は、一般に、約0.01重量%~約45重量%、例えば、約0.01重量%~約0.5重量%、約0.5重量%~約1重量%、約1重量%~約10重量%、約10重量%~約20重量%、約20重量%~約30重量%、約30重量%~約40重量%および約40重量%~約45重量%などの量で湿潤塊中に存在する。
【0470】
特定の実施形態では、結合剤を可塑剤に溶解させて、後でReb DEMNO甘味料組成物および他の任意の成分に加えられる結合剤溶液を形成してもよい。結合剤溶液を使用すると、湿潤塊全体に結合剤が良好に分布する。
【0471】
湿潤塊に含められ得る他の任意の成分には、担体および添加物が含まれる。当業者は、担体および添加物が任意の典型的な食品成分を含み得ることを容易に理解し、また所望の香味、味または機能性を達成するために所与の食品成分の適切な量を容易に認識すべきである。
【0472】
湿潤塊を押し出して押出物を形成する方法は、当業者に周知である。特定の実施形態では、ダイを備えた低圧押出機を使用して、押出物を形成する。押出機の吐出端部に取り付けられた切断装置を使用して押出物をある長さに切断して、実質的に円筒形状であり、めん類またはペレットの形態を有し得る押出物を形成することができる。押出物の形状およびサイズは、ダイ開口部の形状およびサイズならびに切断装置の使用に応じて変化し得る。
【0473】
押出物の押出に続いて、当業者に周知の方法を使用して押出物を乾燥させる。特定の実施形態では、流動床乾燥機を使用して押出物を乾燥させる。
【0474】
場合により、特定の実施形態では、乾燥工程の前に押出物を球体に形成する。球体は、内部に水平回転ディスク(摩擦板)を備えた鉛直中空シリンダ(ボウル)からなるマルメライザに押出物を入れることによって形成される。回転ディスク表面は、特定の目的に適した様々なテクスチャを有することができる。例えば、所望の粒径に対応する格子パターンが使用されてもよい。押出物は、回転ディスクとの接触によって、ならびにボウルの壁との衝突および粒子間の衝突によって球体に形成される。球体の形成中に、過剰な水分が表面に移動するか、押出物がチキソトロピー挙動を示すことがあり、粒子が互いに粘着する可能性を低減するために好適な粉末によるわずかなダスティングが必要とされる。
【0475】
前述のように、Reb DEMNO甘味料組成物の押出物は、結合剤を使用して、または結合剤を使用せずに形成されてもよい。結合剤を使用せずに押出物を形成することは、コストが低下し、製品品質が改善されるために望ましい。加えて、押出物中の添加物の数が減少する。結合剤を使用せずに押出物が形成される実施形態では、粒子を形成する方法は、Reb DEMNO甘味料組成物および可塑剤の湿潤塊を加熱して、湿潤塊の結合を促進する工程をさらに含む。望ましくは、湿潤塊は、約30℃~約90℃、例えば、約30℃~約40℃、約40℃~約50℃、約50℃~約60°C、約60°C~約70°C、約70°C~約80°Cおよび約80°C~約90°Cなどの温度に加熱される。特定の実施形態によれば、湿潤塊を加熱する方法には、限定するものではないが、オーブン、加熱ジャケット付の混練機、または混合および加熱能力を有する押出機が含まれる。
【0476】
顆粒
【0477】
一実施形態では、Reb DEMNO甘味料組成物の顆粒化形態が提供される。本明細書で使用される場合、用語「顆粒」、「顆粒化形態」および「顆粒状形態」は同義であり、自由に流動し、実質的にダストがなく、機械的強度のある、Reb DEMNO甘味料組成物の凝集体を指す。
【0478】
別の実施形態では、顆粒状形態のReb DEMNO甘味料組成物を作製するプロセスが提供される。顆粒化の方法は当業者に公知であり、PCT公開WO01/60842号にさらに詳細に記載されている。いくつかの実施形態では、そのような方法には、限定するものではないが、流動化の有無にかかわらず湿潤結合剤を使用する噴霧顆粒化、粉末圧縮、微粉化、押出およびタンブル凝集が含まれる。顆粒を形成する好ましい方法は、その単純さのために粉末圧縮である。本明細書では、甘味料Reb DEMNO組成物の圧縮形態も提供される。
【0479】
一実施形態では、Reb DEMNO甘味料組成物の顆粒を形成するプロセスは、Reb DEMNO甘味料組成物を圧縮して圧縮体を形成する工程と、圧縮体を粉砕して顆粒を形成する工程と、場合により、顆粒をスクリーニングして、所望の粒径を有するReb DEMNO甘味料組成物の顆粒を得る工程とを含む。
【0480】
Reb DEMNO甘味料組成物を圧縮する方法は、任意の公知の圧縮技術を使用して達成されてもよい。そのような技術の非限定的な例には、ローラ圧縮、錠剤化、スラッギング、ラム押出、プランジャ加圧、ローラブリケッティング、往復式ピストン処理、ダイ加圧およびペレット化が挙げられる。圧縮体は、その後のサイズ縮小に供され得る任意の形態を取ってもよく、その非限定的な例には、薄片、チップ、ブリケット、塊およびペレットが挙げられる。当業者であれば、圧縮体の形状および外観が、圧縮工程で使用される装置の形状および表面特性に応じて変化することを理解するであろう。したがって、圧縮体は、滑らか、波形、溝付き、またはピローポケット付(pillow-pocketed)などのように見えることがある。さらに、圧縮体の実際のサイズおよび特性は、装置のタイプ、および圧縮中に使用される動作パラメータに応じて決まる。
【0481】
特に望ましい実施形態では、Reb DEMNO甘味料組成物は、ローラ圧縮機を使用して薄片またはチップに圧縮される。従来のローラ圧縮装置は、通常、圧縮対象の甘味料組成物を供給するためのホッパと、いずれかまたは両方がその軸に固定され、1つのロールは場合によりわずかに可動可能な一対の逆回転ロールとを含む。Reb DEMNO甘味料組成物は、重力または強制供給スクリュによりホッパを通して装置に供給される。得られる圧縮体の実際のサイズは、ロールの幅および使用される装置の規模に応じて決まる。さらに、硬度、密度および厚さなどの圧縮体の特性は、圧縮プロセス中に使用される圧力、ロール速度、供給速度、および供給スクリュのアンペアなどの要因に応じて決まる。
【0482】
特定の実施形態では、甘味料組成物は、圧縮工程の前に脱気され、さらに効果的な圧縮と、さらに強い圧縮体およびその結果の顆粒の形成とがもたらされる。脱気は、任意の公知の手段によって達成されてもよく、その非限定的な例には、スクリュ供給、真空脱気およびそれらの組合せが挙げられる。
【0483】
別の特定の実施形態では、圧縮前に、乾燥結合剤がReb DEMNO甘味料組成物と混合される。乾燥結合剤を使用すると、顆粒の強度が向上し、液体中のそれらの分散が促進される。好適な乾燥結合剤には、限定するものではないが、アルファ化コーンスターチ、微結晶性セルロース、親水性ポリマー(例えば、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルジナート、キサンタンガム、ゲランガムおよびアラビアガム)およびそれらの混合物が挙げられる。特定の実施形態によれば、乾燥結合剤は、一般に、Reb DEMNO甘味料組成物と乾燥結合剤との混合物の総重量に基づいて、約0.1重量%~約40重量%、例えば、約0.1重量%~約1重量%、約1重量%~約5重量%、約5重量%~約10重量%、約10重量%~約20重量%、約20重量%~約30重量%および約30重量%~約40重量%などの量で存在する。
【0484】
圧縮の工程に続いて、圧縮体を破壊して顆粒を形成する。ミリングを含め、圧縮体を破壊する任意の好適な手段が使用されてもよい。1つの特定の実施形態では、圧縮体の破壊は、ミリングのための様々な開口部サイズを使用して、複数の工程で達成される。いくつかの実施形態では、圧縮体の破壊は、2つの工程、すなわち、粗破壊工程およびその後のミリング工程で達成される。圧縮体を破壊する工程は、顆粒化甘味料組成物中の「超過分」の数を減少させる。本明細書で使用される場合、「超過分」は、最大の所望の粒径よりも大きい材料を指す。
【0485】
圧縮体の破壊は、一般に、様々なサイズの顆粒をもたらす。したがって、所望の粒径範囲を有する顆粒を得るために、顆粒をスクリーニングすることが望ましい場合がある。スクリーナおよびシフタを含め、粒子をスクリーニングするための任意の従来の手段を使用して、顆粒をスクリーニングしてもよい。スクリーニングに続いて、圧縮機を通して「微細粉」が場合により再利用されてもよい。本明細書で使用される場合、「微細粉」は、最小の所望の粒径よりも小さい材料を指す。
【0486】
同時乾燥甘味料組成物
【0487】
本明細書では、Reb DEMNO甘味料組成物および1つ以上の助剤を含む同時乾燥Reb DEMNO甘味料組成物も提供される。本明細書で使用される場合、助剤は、製造される製品のための甘味料組成物とともに使用されることが望まれ、それと適合性のある任意の成分を含む。当業者であれば、甘味料組成物が使用される製品用途に使用するのに望ましい1つ以上の機能性に基づいて助剤が選択されることを理解するであろう。広範囲の成分が甘味料組成物と適合性があり、このような機能特性のために選択され得る。一実施形態では、1つ以上の助剤は、本明細書で以下に記載される甘味料組成物の少なくとも1つの添加物を含む。別の実施形態では、1つ以上の助剤は、バルキング剤、流動剤、カプセル化剤またはそれらの混合物を含む。
【0488】
別の実施形態では、Reb DEMNO甘味料組成物と1つ以上の助剤とを同時乾燥する方法が提供される。そのような方法は当業者に公知であり、PCT公開WO02/05660号にさらに詳細に記載されている。当業者に公知の任意の従来の乾燥装置または技術を使用して、Reb DEMNO甘味料組成物と1つ以上の助剤とを同時乾燥してもよい。好適な乾燥プロセスには、限定するものではないが、噴霧乾燥、対流乾燥、真空ドラム乾燥、凍結乾燥、パン乾燥および高速パドル乾燥が含まれる。
【0489】
特に望ましい実施形態では、Reb DEMNO甘味料組成物は噴霧乾燥される。Reb DEMNO甘味料組成物および1つ以上の所望の助剤の溶液が調製される。Reb DEMNO甘味料組成物および1つ以上の助剤の溶解度特性に応じて、任意の好適な溶媒、または溶媒の混合物を使用して、溶液を調製してもよい。特定の実施形態によれば、好適な溶媒には、限定するものではないが、水、エタノールおよびそれらの混合物が挙げられる。
【0490】
一実施形態では、Reb DEMNO甘味料組成物および1つ以上の助剤の溶液は、噴霧乾燥の前に加熱されてもよい。温度は、乾燥成分の溶解特性と、噴霧乾燥供給溶液の所望の粘度とに基づいて選択することができる。
【0491】
別の実施形態では、噴霧前に、Reb DEMNO甘味料組成物および1つ以上の助剤の溶液に、非反応性の不燃性ガス(例えば、二酸化炭素)を加えてもよい。非反応性の不燃性ガスは、得られる噴霧乾燥生成物の嵩密度を低下させ、中空球体を含む生成物を生成するのに有効な量で加えることができる。
【0492】
噴霧乾燥の方法は、当業者に周知である。一実施形態では、Reb DEMNO甘味料組成物および1つ以上の助剤の溶液は、約150℃~約350℃の範囲、例えば、約150°C~約200°C、約200°C~約250°C、約250°C~約300°Cおよび約300°C~約350°Cの範囲などの空気入口温度で噴霧乾燥機を通して供給される。一定の空気流で空気入口温度が上昇すると、嵩密度が低下した生成物が生じる場合がある。空気出口温度は、特定の実施形態によれば、約70℃~約140℃、例えば、約70℃~約80℃、約80℃~約90℃、約90℃~約100℃、約100℃~約110℃、約110℃~約120℃、約120℃~約130℃および約130℃~約140℃などの範囲であってよい。空気出口温度を下げると、水分含有量の高い生成物が生じ得、これにより、流動床乾燥機での凝集が容易になり、優れた溶解特性を有する甘味料組成物が得られる。
【0493】
任意の好適な噴霧乾燥装置を使用して、Reb DEMNO甘味料組成物および1つ以上の助剤を同時乾燥してもよい。当業者であれば、特定の物理的特性を有する生成物を得るために機器の選択を調整することができることを理解するであろう。例えば、発泡噴霧乾燥を使用して、嵩密度の低い生成物を生成してもよい。あるいは、噴霧乾燥機の出口に流動床を取り付けて、インスタント製品に使用するために溶解速度を向上させた生成物を生成してもよい。噴霧乾燥機の例には、限定するものではないが、並流ノズルタワー噴霧乾燥機、並流回転アトマイザ噴霧乾燥機、逆流ノズルタワー噴霧乾燥機および混合流噴水ノズル噴霧乾燥機が挙げられる。
【0494】
当業者に周知の技術を使用して、得られた同時乾燥Reb DEMNO甘味料組成物をさらに処理または分離してもよい。例えば、スクリーニング技術を使用することにより、所望の粒径分布を得ることができる。あるいは、得られた同時乾燥Reb DEMNO甘味料組成物は、凝集などの追加の加工を受けてもよい。
【0495】
噴霧乾燥では、霧化することができる液体供給物(例えば、スラリー、溶液および懸濁液)が使用される。供給の種類に応じて、代替的な乾燥方法が選択されてもよい。例えば、凍結乾燥およびパン乾燥は、上記のような液体供給物だけでなく、湿潤ケーキおよびペーストも取り扱うことができる。高速パドル乾燥機などのパドル乾燥機は、スラリー、懸濁液、ゲルおよび湿潤ケーキを受け入れることができる。真空ドラム乾燥法は、主に液体供給物とともに使用されるが、幅広い粘度を有する供給物を取り扱う際に大きな柔軟性を有する。
【0496】
得られた同時乾燥Reb DEMNO甘味料組成物は、様々な系で使用するための驚くべき機能性を有する。特に、同時乾燥Reb DEMNO甘味料組成物は、優れた味特性を有すると考えられている。さらに、同時乾燥Reb DEMNO甘味料組成物は、低水分系での増大した安定性を有し得る。
【0497】
本発明は、以下の例によってさらに説明されるが、例は、その範囲に制限を課すものとして決して解釈されるべきではない。反対に、本明細書中の説明を読んだ後に、本発明の趣旨および/または添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、当業者に示唆され得る様々な他の実施形態、修正およびその等価物の手段を取り得ることを明白に理解すべきである。
【0498】

例1
市販のステビア(Stevia)抽出物からのReb DEMNO組成物の調製
Reb DEMNO組成物の調製にポリマー樹脂を使用した。この樹脂は、N‐ビニルピロリドン(NVP)とエチレングリコールジメタクリラート(EGDMA)とのコポリマーであり、平均粒径(体積加重平均)は60ミクロンである。重合開始剤として過酸化ラウロイルを使用し、シクロヘキサノールおよび1-ドデカノールの存在下、75°Cで、NVP:EGDMAの質量比が50:50のN-ビニルピロリドン(NVP)およびエチレングリコールジメタクリラート(EGDMA)の撹拌水性懸濁重合により樹脂を作製した。使用した供給物材料は、(重量/重量、乾燥基準)23.78%Reb D、2.58%Reb E、11.31%Reb M、6.88%Reb N、5.53%Reb O、9.29%Reb A、3.25%ステビオシド、0.28%Reb F、1.75%Reb C、0.11%ズルコシドA、0.77%ルブソシド、0.36%Reb B、0.07%ステビオールビオシドを含有する市販のステビア(Stevia)抽出物「SGD」であった。ポリマー樹脂(2g、自由流動)をエタノール(約20mL)と混合してスラリーにし、ガラスカラムに充填して、12mL床容量の充填カラムを得た。カラムを蠕動ポンプに接続し、99%エタノール(20mL)を54mL/hrで樹脂に圧送した。水(40mL)を用いて54mL/hrで樹脂をさらに洗浄した。市販のステビア(Stevia)サンプル「SGD」(16mLの水に溶解させた150mgの乾燥サンプル)の供給溶液を54mL/hrで樹脂に充填した。次いで、水64mL、15%エタノール96mL、40%エタノール96mLおよび99%エタノール80mLを用いて(流速54mL/hrで)樹脂を溶出し、使用した各溶離液に応じて画分を収集した。ロータリーエバポレータおよび真空オーブン上で画分を蒸発させ(一晩40C、<1mbar)、乾燥生成物を得た。供給溶液および様々な画分のReb DEMNO/T13SG比を表1に示す。
【表2】
【0499】
例2
飲料配合物
コーラ味の炭酸飲料
例1に従って調製されたReb DEMNOを唯一の甘味料として使用して、炭酸コーラ飲料サンプルを調製した。表2に概要が示されている成分を用いて、通常のコーラ飲料およびダイエットコーラ飲料を調製した。異なるステビア(Stevia)組成物(99.7%のReb DEMNO/T13SG比または98%のReb A/T13SG比を含有する)を用いて、ダイエット飲料にそれぞれ甘味を付与した。使用したステビア(Stevia)組成物の濃度は500ppmであった。
【表3】
【0500】
5名の訓練されたパネルが、7つの属性(甘味、苦味、甘味の残存、苦味の残存、渋味、ブラウンスパイス、およびバニラ香味のノート)についてサンプルを2回評価した。Reb DEMNOを含有するダイエット飲料は、HFCSを含有する対照飲料およびReb Aを含有するダイエット飲料と比較して、顕著に高い甘味と、指向的に高いスパイスのノートとを示した。HFCSを含有する対照飲料と比較して、バニラノート、および苦味、甘味の残存、苦味の残存、渋味などの負の属性に差はなかった。苦味、甘味の残存、苦味の残存、渋味などの負の属性に関してReb DEMNOを含む配合の全体的な味は、Reb Aを含有するダイエット飲料よりも好まれた。
本開示は以下も包含する。
[1]
ステビオール配糖体組成物を調製する方法であって、(a)ポリマー樹脂を充填したカラムに、ステビオール配糖体の供給溶液を通す工程と、(b)Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの含有量が高い画分を溶出して、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの含有量が高い溶出溶液を提供する工程とを含み、Reb DEMNO/T13SG比が、供給溶液のReb DEMNO/T13SG比よりも高い、上記方法。
[2]
工程(a)のステビオール配糖体の供給溶液が、溶媒と、限定するものではないが、精製されたステビア・レバウディアナ(Stevia rebaudiana)植物材料、市販のステビア(Stevia)抽出物、市販のステビオール配糖体混合物、他のステビオール配糖体の単離および精製プロセスの副産物、合成または生合成ステビオール配糖体、例えば、酵素的にグリコシル化されたステビオール配糖体、生体触媒によるステビオール配糖体の生物変換から得られたステビオール配糖体生成物、ステビオール配糖体のデノボ合成が可能な組換え微生物宿主の発酵から得られたステビオール配糖体、ならびにそれらの組合せを含む群から選択されるステビオール配糖体とを含む、項目1に記載の方法。
[3]
純水、または酸水溶液、またはアルコール-水、または40体積パーセント未満のアルコールを含むアルコール-酸水溶液混合物のいずれかを含む初期溶媒を使用して、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの含有量が高い画分を溶出する、項目1に記載の方法。
[4]
溶媒を除去して、供給溶液の乾燥固体よりも高いReb DEMNO/T13SG比を含有する乾燥固体を得ることをさらに含む、項目1に記載の方法。
[5]
初期溶媒よりもアルコールの体積パーセントが5~99%高い1つ以上のアルコール-水混合物または1つ以上のアルコール-酸水溶液混合物を1つ以上の工程で使用して、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの含有量が低い画分を溶出して、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの含有量が低い溶出溶液を得る工程をさらに含み、Reb DEMNO/T13SG比が、供給溶液のReb DEMNO/T13SG比よりも低い、項目1に記載の方法。
[6]
溶媒を除去して、供給溶液の乾燥固体よりも低いReb DEMNO/T13SG比を含有する乾燥固体またはいくつかの乾燥固体を得ることをさらに含む、項目5に記載の方法。
[7]
ステビオール配糖体供給溶液のその後の充填のために再生溶媒を用いて再生する工程をさらに含み、再生溶媒が、純水、酸水溶液、5体積パーセント未満のアルコールを含む水、5体積パーセント未満のアルコールを含む酸水溶液、およびそれらの組合せを含む群から選択される、項目1に記載の方法。
[8]
ポリマー樹脂が、以下のA群から選択される少なくとも1つのモノマー、または以下のB群からの少なくとも1つのモノマー、または各A群およびB群からの少なくとも1つのモノマーから作製されるホモポリマーまたはコポリマーである、項目1に記載の方法
((a)A群-カテゴリー内の同族列の化合物を含め、N-ビニルアミド、アクリルアミド、メタクリルアミド、アミノ置換基が結合したアクリラート、アミノ置換基が結合したメタクリラート、アミノ置換基が結合したアクリルアミド、アミノ置換基が結合したメタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、スチレンのカテゴリーに該当する、炭素、水素、酸素および/または窒素を含有する任意のモノマー。
(b)B群-カテゴリー内の同族列の化合物を含め、アクリラート、メタクリラート、ジビニルベンゼンの一般的なカテゴリーに該当する、炭素、水素および/または酸素を含有する、任意の架橋剤タイプのモノマー。)。
[9]
ポリマー樹脂が、以下の特性、
(a)約1ミクロン~約1,200ミクロンの粒径、
(b)約0%~約99%の窒素質量含有率
を有する、項目1に記載の方法。
[10]
ポリマー樹脂が、以下の重合開始剤、
(a)限定するものではないが、過酸化ラウロイル(CAS no 105-74-8)および過酸化ベンゾイル(CAS no 94-36-0)を含む過酸化物系開始剤、 (b)限定するものではないが、2,2’-アゾビス(2,4ジメチルバレロニトリル)ABDV(CAS no 2638-94-0)を含むアゾ開始剤のうちの1つ以上の存在下で作製された、項目1に記載の方法。
[11]
ポリマー樹脂が、使用前に樹脂を洗浄することにより後に除去される以下の材料、
a)シクロヘキサノール(CAS no 108-93-0)
b)1-ドデカノール(CAS no 112-53-8)
c)トルエン(CAS no 108-88-3)
d)メチルイソブチルケトン(CAS no 108-10-1)
e)塩化カルシウム二水和物(CAS no 10035-04-8)
f)リン酸ナトリウム十二水和物(CAS no 10101-89-0)
g)リグノスルホン酸カルシウム(CAS no 8061-52-7)
h)ポリビニルアルコール(CAS no 9002-89-5)
i)塩酸(CAS no 7647-01-0)
j)メタノール(CAS no 67-56-1)
k)酢酸エチル(CAS no 141-78-6)
l)塩化ナトリウム(CAS no 7647-14-5)
m)水(CAS no 7732-18-5)
n)ドデシル硫酸ナトリウム(CAS no 151-21-3)
のうちの少なくとも1つの存在下で作製された、項目1に記載の方法。
[12]
ポリマー樹脂が、撹拌水性懸濁重合、噴射重合または乳化重合によって作製された、項目1に記載の方法。
[13]
項目1に記載のステビオール配糖体組成物を含む甘味料組成物。
[14]
項目1に記載のステビオール配糖体組成物を含む甘味消耗品。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2023-09-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステビオール配糖体組成物を調製する方法であって、
(a)ポリマー樹脂を充填したカラムに、ステビオール配糖体と初期溶媒との初期混合物を通す工程であって、前記ステビオール配糖体が前記カラム内に弱く保持される工程と、
(b)前記初期溶媒と異なる第2の溶媒を用いてReb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの含有量が高い画分を回収して、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの含有量が高い溶液を提供する工程とを含み、
前記溶液中のReb DEMNO/T13SG比が、ステビオール配糖体の前記初期混合物のReb DEMNO/T13SG比よりも高く、前記Reb DEMNO/T13SG比は、Reb A、Reb B、Reb C、Reb D、Reb E、Reb F、Reb M、Reb N、Reb O、ステビオシド、ステビオールビオシド、ズルコシドA、およびルブコシドの総量に対する、Reb D、Reb E、Reb M、Reb N、およびReb Oの総量の乾燥基準での比であり、
前記ポリマー樹脂が、以下のA群から選択される少なくとも1つのモノマー、または以下のB群からの少なくとも1つのモノマー、または各A群およびB群からの少なくとも1つのモノマーから作製されるホモポリマーまたはコポリマー
(a)A群-N-ビニルアミド、アクリルアミド、メタクリルアミド、アミノ置換基が結合したアクリラート、アミノ置換基が結合したメタクリラート、アミノ置換基が結合したアクリルアミド、アミノ置換基が結合したメタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン
(b)B群-アクリラート、メタクリラート、およびジビニルベンゼンからなる群から選択される架橋剤タイプのモノマー
である、上記方法。
【請求項2】
前記ステビオール配糖体が、精製されたステビア・レバウディアナ(Stevia rebaudiana)植物材料、市販のステビア(Stevia)抽出物、市販のステビオール配糖体混合物、他のステビオール配糖体の単離および精製プロセスの副産物、合成または生合成ステビオール配糖体、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記合成または生合成ステビオール配糖体が、酵素的にグリコシル化されたステビオール配糖体、生体触媒によるステビオール配糖体の生物変換から得られたステビオール配糖体生成物、ステビオール配糖体のデノボ合成が可能な組換え微生物宿主の発酵から得られたステビオール配糖体からなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記初期溶媒が、アルコール、水、酸水溶液又はこれらの組合せからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の溶媒が、純水、酸水溶液、40体積パーセント未満のアルコールを含むアルコール-水、および40体積パーセント未満のアルコールを含むアルコール-酸水溶液混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
溶媒を除去して、ステビオール配糖体の前記初期混合物の乾燥固体よりも高いReb DEMNO/T13SG比を含有する乾燥固体を得ることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記溶媒よりもアルコールの体積パーセントが5~99%高い1つ以上のアルコール-水混合物または1つ以上のアルコール-酸水溶液混合物を1つ以上の工程で使用して、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの含有量が低い画分を溶出して、Reb D、Reb E、Reb M、Reb NおよびReb Oの含有量が低い溶出溶液を得る工程をさらに含み、Reb DEMNO/T13SG比が、ステビオール配糖体の前記初期混合物のReb DEMNO/T13SG比よりも低い、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
溶媒を除去して、ステビオール配糖体の前記初期混合物の乾燥固体よりも低いReb DEMNO/T13SG比を含有する乾燥固体またはいくつかの乾燥固体を得ることをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
ステビオール配糖体のその後の充填のために再生溶媒を用いて再生する工程をさらに含み、再生溶媒が、純水、酸水溶液、5体積パーセント未満のアルコールを含む水、5体積パーセント未満のアルコールを含む酸水溶液、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ポリマー樹脂が、以下の特性、
(a)約1ミクロン~約1,200ミクロンの粒径、
(b)約0%~約99%の窒素質量含有率
を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ポリマー樹脂が、以下の重合開始剤、
(a)過酸化物系開始剤、
(b)アゾ開始剤
のうちの1つ以上の存在下で作製された、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記過酸化物系開始剤が、過酸化ラウロイル(CAS no 105-74-8)および過酸化ベンゾイル(CAS no 94-36-0)からなる群から選択され、
前記アゾ開始剤が、2,2’-アゾビス(2,4ジメチルバレロニトリル)ABDV(CAS no 2638-94-0)である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ポリマー樹脂が、使用前に樹脂を洗浄することにより後に除去される以下の材料、
a)シクロヘキサノール(CAS no 108-93-0)
b)1-ドデカノール(CAS no 112-53-8)
c)トルエン(CAS no 108-88-3)
d)メチルイソブチルケトン(CAS no 108-10-1)
e)塩化カルシウム二水和物(CAS no 10035-04-8)
f)リン酸ナトリウム十二水和物(CAS no 10101-89-0)
g)リグノスルホン酸カルシウム(CAS no 8061-52-7)
h)ポリビニルアルコール(CAS no 9002-89-5)
i)塩酸(CAS no 7647-01-0)
j)メタノール(CAS no 67-56-1)
k)酢酸エチル(CAS no 141-78-6)
l)塩化ナトリウム(CAS no 7647-14-5)
m)水(CAS no 7732-18-5)
n)ドデシル硫酸ナトリウム(CAS no 151-21-3)
のうちの少なくとも1つの存在下で作製された、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
ポリマー樹脂が、撹拌水性懸濁重合、噴射重合または乳化重合によって作製された、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
請求項1に記載の方法でステビオール配糖体組成物を得ることと、
前記ステビオール配糖体組成物を少なくとも1つの成分と組合せて甘味料組成物を形成することと、
を含む甘味料組成物の製造方法
【請求項16】
請求項1に記載の方法でステビオール配糖体組成物を得ることと、
前記ステビオール配糖体組成物を少なくとも1つの成分と組合せて甘味消耗品を形成することと、
を含む甘味消耗品の製造方法