(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174762
(43)【公開日】2023-12-08
(54)【発明の名称】イメージセンサー用基板
(51)【国際特許分類】
G03B 5/00 20210101AFI20231201BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20231201BHJP
H04N 23/50 20230101ALI20231201BHJP
【FI】
G03B5/00 J
G03B30/00
H04N23/50
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023173703
(22)【出願日】2023-10-05
(62)【分割の表示】P 2022521553の分割
【原出願日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】10-2019-0126183
(32)【優先日】2019-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ソン ヨン チュン
(72)【発明者】
【氏名】ペク チ フム
(72)【発明者】
【氏名】キム ヘ ウン
【テーマコード(参考)】
2K005
5C122
【Fターム(参考)】
2K005CA24
2K005CA34
2K005CA45
2K005CA53
5C122EA55
5C122GE11
5C122GE18
5C122HA82
(57)【要約】
【課題】イメージセンサー用基板の提供。
【解決手段】実施例に係る基板は、絶縁層と、前記絶縁層上に配置される伝導性パターン部と、を含み、前記絶縁層は、第1絶縁部と、前記第1絶縁部の周囲を囲んで配置され、第1オープン領域を挟んで前記第1絶縁部から離隔する第2絶縁部と、を含み、前記伝導性パターン部は、前記第1絶縁部上に配置された第1伝導性パターン部と、前記第2絶縁部上に配置された第2伝導性パターン部と、前記第1オープン領域上に配置され、前記第1及び第2伝導性パターン部を互に連結する延長パターン部と、を含み、前記延長パターン部は、前記第1オープン領域のコーナー領域上に配置される折曲部分を含む。
【選択図】
図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージセンサーを配置可能な第1オープン領域が中央に形成された第1絶縁部分と、
前記第1絶縁部分の外側に、前記第1絶縁部分の周囲を囲んで配置された第2絶縁部分であって、前記第1絶縁部分の周囲を囲んで形成された第2オープン領域を挟んで前記第1絶縁部分と離隔する、第2絶縁部分と、
前記第1絶縁部分と前記第2絶縁部分とを含む絶縁層と、
前記絶縁層上に配置され、前記イメージセンサーを介して取得したイメージ信号を伝送するための信号伝送パターンである第1パターン部と、
前記絶縁層上に配置され、前記第1パターン部と分離された補強パターンである第2パターン部であって、前記イメージセンサーからの信号を伝達しない、第2パターン部と、を含み、
前記第1パターン部は、
前記第1絶縁部分上に配置された第1リードパターン部と、
前記第2絶縁部分上に配置された第2リードパターン部と、
前記第2オープン領域上に配置され、前記第1リードパターン部と前記第2リードパターン部とを連結する連結パターン部と、を含み、
前記第1リードパターン部は、前記絶縁層と厚さ方向に重ならない部分を含み、
前記第2パターン部は、
前記第1絶縁部分上に配置された第1補強パターンと、
前記第2絶縁部分上に配置された第2補強パターンと、
前記第2オープン領域上に配置され、前記第1補強パターンと前記第2補強パターンとを連結する第3補強パターンと、を含む、カメラ装置のイメージセンサー用基板。
【請求項2】
前記第1パターン部と前記第2パターン部は、前記絶縁層の同一面に配置され、同じ金属物質で形成されている、請求項1に記載のカメラ装置のイメージセンサー用基板。
【請求項3】
前記第1オープン領域は、略正方形であり、
前記第1リードパターン部は、前記第1絶縁部分上に配置される第1-1リードパターン部分と、前記第1-1リードパターン部分から延びて前記第1絶縁部分の内側方向に突出した第1-2リードパターン部分と、を含む、請求項1又は2に記載のカメラ装置のイメージセンサー用基板。
【請求項4】
前記第1絶縁部分、前記第1リードパターン部及び前記第1補強パターンは、前記イメージセンサー用基板上に配置される前記イメージセンサーと共に移動する、請求項1~3のいずれか一項に記載のカメラ装置のイメージセンサー用基板。
【請求項5】
前記第3補強パターン及び前記連結パターン部は、前記イメージセンサー用基板上に配置される前記イメージセンサーのシフトを可能とする弾性力を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のカメラ装置のイメージセンサー用基板。
【請求項6】
前記連結パターン部の長さは、前記第1絶縁部分の外側と前記第2絶縁部分の内側との間の直線距離の1.5倍~20倍の範囲を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のカメラ装置のイメージセンサー用基板。
【請求項7】
前記連結パターン部は、前記第1リードパターン部と連結される一端部及び前記第2リードパターン部と連結される他端部を含み、
前記一端部及び前記他端部のそれぞれの側面は、曲面を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載のカメラ装置のイメージセンサー用基板。
【請求項8】
前記第2絶縁部分は、複数の外側面を含み、
前記複数の外側面のうち前記第2オープン領域を挟んで対向する2つの外側面に突出部がそれぞれ備えられる、請求項1~7のいずれか一項に記載のカメラ装置のイメージセンサー用基板。
【請求項9】
前記第2補強パターンは、少なくとも1つの結合孔を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のカメラ装置のイメージセンサー用基板。
【請求項10】
イメージセンサーを駆動させるセンサー駆動装置であって、
請求項1~9のいずれか一項に記載のカメラ装置のイメージセンサー用基板と、
前記イメージセンサー用基板の一面に配置され、前記イメージセンサー用基板の前記第2絶縁部と連結して固定部として機能する第1基板と、
前記イメージセンサー用基板の他面に配置され、前記イメージセンサー用基板の前記第1絶縁部と連結して移動部として機能するコイル移動基板部であって、コイルが配置される、コイル移動基板部と、
前記コイル移動基板部の一面であって、前記イメージセンサー用基板と反対側の面に配置され、前記コイルに対向する位置にマグネットを配置するホルダー部と、を備え、
前記コイルに電流を印加することができる、センサー駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、基板に関し、特にレンズバレルを中心に相対移動が可能なイメージセンサー用基板に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、移動通信端末、MP3プレーヤーなどの携帯機器をはじめ、自動車、内視鏡、CCTVなどのような電子機器にカメラ装置が搭載されている。このようなカメラ装置は、次第に高画素を中心に発達しており、小型化及び薄型化が進んでいる。だけではなく、現在のカメラ装置は、低価格の製作コストで多様な付加機能が実現可能なように変化している。
【0003】
上記のようなカメラ装置は、レンズを収容するレンズバレル、レンズバレルに結合されるレンズホルダー、レンズホルダー内に配置されるイメージセンサー及びイメージセンサーが装着される駆動基板を含む。このとき、レンズが被写体の映像信号をイメージセンサーに伝達する。そしてイメージセンサーが映像信号を電気信号に変換する。
【0004】
ここで、レンズとイメージセンサーとの間の距離として定義される焦点距離(focal length)に応じて、カメラ装置における映像信号の精度が決定される。
【0005】
これにより、カメラ装置は、イメージセンサーに対してレンズバレルを相対移動させて焦点補償や揺れ補正を提供した。即ち、カメラ装置は、レンズを収容するレンズバレルをX軸、Y軸、Z軸に前記イメージセンサーに対して相対移動させた。このとき、カメラ装置は、前記レンズバレルを相対移動させるために、少なくとも6つのスプリングのような弾性部材が必要だった。そして、前記各弾性部材は、ボンディングのような方式によってレンズバレルと結合した。
【0006】
しかし、上記のような従来技術によるカメラ装置は、レンズバレルが相対移動することにより、レンズバレルの上部に配置された上部スプリングプレートと、レンズバレルの下部に配置された下部スプリングプレートと、Z軸の固定のための弾性ワイヤ(elastic wire)のような構造物とで構成され、これにより、カメラ装置のモジュール構造が複雑であるという問題がある。
【0007】
また、従来技術によるカメラ装置は、レンズバレルを動かすための複数の弾性部材が必要であり、前記複数の弾性部材の組立工数が増加するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
実施例においては、新しい構造の基板、センサー駆動装置、及びこれを含むカメラモジュールを提供できるようにする。
【0009】
また、実施例においては、レンズバレルに対してイメージセンサーが相対移動可能なようにした基板、センサー駆動装置、及びこれを含むカメラモジュールを提供できるようにする。
【0010】
また、実施例においては、X軸、Y軸、Z軸の移動のみならず、チルト補正も可能な基板、センサー駆動装置、及びこれを含むカメラモジュールを提供できるようにする。
【0011】
また、実施例においては、オートフォーカス機能や、手振れ補正機能を提供するためのスプリング構造を簡素化できる基板、センサー駆動装置、及びこれを含むカメラモジュールを提供できるようにする。
【0012】
また、実施例においては、イメージセンサーとの電気連結の役割を果たす板スプリング構造にワイヤスプリングを追加して、前記イメージセンサーの移動時に発生するチルトを抑制することができる基板、センサー駆動装置及びこれを含むカメラモジュールを提供できるようにする。
【0013】
提案される実施例において、解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していないまた別の技術的課題は、下記の記載から提案される実施例が属する技術分野における通常の知識を有した者にとって明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0014】
実施例に係る基板は、絶縁層と、前記絶縁層上に配置される第1パターン部と、前記絶縁層上に配置され、前記第1パターン部と離隔する第2パターン部と、を含み、前記絶縁層は、第1オープン領域を含む第1絶縁部分と、前記第1絶縁部分の外側を囲んで配置され、第2オープン領域を挟んで前記第1絶縁部分と離隔する第2絶縁部分とを含み、前記第1パターン部は、前記第1絶縁部分上に配置される第1リードパターン部と、前記第2絶縁部分上に配置される第2リードパターン部と、一端が前記第1リードパターン部と連結され、他端が前記第2リードパターン部と連結され、前記第2オープン領域上に配置される連結パターン部と、を含み、前記連結パターン部は、前記第2オープン領域のコーナーに位置した折曲部分を含む。
【0015】
また、前記第1パターン部は、信号伝送パターンであり、前記第2パターン部は、前記第1パターン部と物理的に分離された補強パターンである。
【0016】
また、前記第1リードパターン部は、前記第1絶縁部分上で第1方向に配置され、前記第2リードパターン部は、前記第2絶縁部分上で前記第1方向と直交する第2方向に配置される。
【0017】
また、前記連結パターン部の長さは、前記第1リードパターン部と前記第2リードパターン部との間の直線距離よりも大きい。
【0018】
また、前記連結パターン部の長さは、前記第2オープン領域の幅よりも大きい。
【0019】
また、前記連結パターン部の長さは、前記第1絶縁部分の外側と前記第2絶縁部分の内側との間の直線距離の1.5倍~20倍の範囲を有する。
【0020】
また、前記連結パターン部は、前記第2オープン領域上で浮遊して配置される。
【0021】
また、前記第1リードパターン部は、前記第1絶縁部分上に配置される第1-1リードパターン部分と、前記第1部分から内側に延び、前記第1オープン領域上に配置される第1-2リードパターン部分とを含む。
【0022】
また、前記第2リードパターン部は、前記第2絶縁部分上に配置される第2-1リードパターン部分と、前記第2-1リードパターン部分から外側に延び、前記第2絶縁部分と接触しない第2-2リードパターン部分とを含む。
【0023】
また、前記連結パターン部の線幅は、前記第1リードパターン部又は前記第2リードパターン部の線幅よりも小さい。
【0024】
また、前記連結パターン部は、前記第1リードパターン部と連結される一端部及び前記第2リードパターン部と連結される他端部を含み、前記一端部及び前記他端部のそれぞれの側面は曲面を有する。
【0025】
また、前記一端部及び前記他端部のそれぞれの側面の曲率Rは、30~100の間の範囲を有する。
【0026】
また、前記第2パターン部は、前記第1絶縁部分上に配置され、前記第1リードパターン部と離隔する第1補強パターンと、前記第2絶縁部分上に配置され、前記第2リードパターン部と離隔する第2補強パターンと、前記第2オープン領域上に配置されて前記第1補強パターンと前記第2補強パターンとの間を連結し、前記連結パターン部と離隔する第3補強パターンと、を含む。
【0027】
また、前記第2補強パターンは、前記第2絶縁部分上に配置される第2-1補強パターン部分と、前記第1部分から延びて前記第2絶縁部分の外側に配置され、前記第2絶縁部分と接触しない第2-2補強パターン部分とを含む。
【0028】
また、前記第2-2補強パターン部分は、少なくとも1つの結合孔を含む。
【0029】
また、前記絶縁層は、前記第2オープン領域上に配置され、前記連結パターン部と接触する第3絶縁部分を含む。
【0030】
また、前記第3絶縁部分は、前記第2オープン領域の前記コーナーに配置されて、前記連結パターン部の前記折曲部分と接触する。
【0031】
また、前記第3絶縁部分は、前記第1絶縁部分及び前記第2絶縁部分と物理的に分離される。
【0032】
また、実施例に係るセンサー駆動装置は、ホルダーと、前記ホルダーと結合するマグネット部と、前記ホルダー上に配置されるダンピングプレートと、を含むホルダー部と、第1端子部を含む第1基板とを含む固定部と、前記固定部と離隔して前記マグネットと対向するコイル部を含み、センサーを含むコイル移動基板と、前記コイル移動基板と連結される移動部分と、前記第1基板と連結される固定部分とを含み、前記マグネットと前記コイル部により発生する電磁力によって前記センサーを移動させる第4基板と、一端が前記固定部の前記ダンピングプレートと連結され、他端が前記コイル移動基板と連結され、前記コイル移動基板を弾性支持するワイヤと、を含む。
【0033】
また、前記第4基板は、絶縁層と、前記絶縁層上に配置される第1パターン部とを含み、前記絶縁層は、第1オープン領域を含む第1絶縁部分と、前記第1絶縁部分の外側を囲んで配置され、第2オープン領域を挟んで前記第1絶縁部分と離隔する第2絶縁部分と、を含み、前記第1パターン部は、前記第1絶縁部分上に配置される第1リードパターン部と、前記第2絶縁部分上に配置される第2リードパターン部と、一端が前記第1リードパターン部と連結され、他端が前記第2リードパターン部と連結され、前記第2オープン領域上に配置される連結パターン部と、を含み、前記連結パターン部は、前記第2オープン領域のコーナーに位置した折曲部分を含む。
【0034】
また、前記第1リードパターン部は、前記第1絶縁部分上に配置される第1-1リードパターン部分と、前記第1部分から内側に延び、前記第1オープン領域に配置され、前記コイル移動基板の第2端子部と連結される第1-2リードパターン部とを含み、前記第2リードパターン部は、前記第2絶縁部分上に配置される第2-1リードパターン部分と、前記第2-1リードパターン部分から外側に延びて、前記第2絶縁部分と接触せず、前記第1基板の前記第1端子部と連結される第2-2リードパターン部分とを含む。
【0035】
また、前記センサーが配置されるセンサー基板を含み、前記コイル移動基板は、前記センサー基板が配置される開口を含む。
【0036】
また、前記ホルダー及び前記コイル移動基板のそれぞれは、光軸方向に整列され、前記ワイヤが通過する貫通孔を含む。
【発明の効果】
【0037】
実施例によると、イメージセンサー部と第1基板とを電気的に連結する第4基板の連結パターン部がスプリング構造を有するようにしながら絶縁層上に浮遊して配置されるようにする。このとき、前記連結パターン部は、イメージセンサー部と第1基板との間で信号を伝達する回路の役割及び前記イメージセンサー部に含まれるイメージセンサーをX軸、Y軸、及びZ軸に移動させるためのスプリングの役割を果たす。これにより、実施例に係るカメラモジュールは、前記イメージセンサーを移動させるために必要なスプリングプレートのような構造物を除去することができ、これによるスプリングプレートと関連した工程を排除して製作工程を容易にすることができる。
【0038】
また、実施例によると、スプリング機能をする連結パターン部を配置するにあたり、第1リードパターン部と前記第1リードパターン部が配置された領域と対向する領域に配置された第2リードパターン部との間ではない第1リードパターン部が配置された領域と交差する領域に配置された第2リードパターン部との間を連結する。これにより、実施例における連結パターン部は、イメージセンサーのティルティング方向に回転して配置される形態を有する。これによると、実施例においては、前記連結パターン部を用いてイメージセンサーのチルト動作を安定して行うことができる。
【0039】
また、実施例における第4基板は、絶縁層及び前記絶縁層上に配置される連結パターン部を含み、前記絶縁層は、前記連結パターン部と垂直に重なる領域のうち少なくとも一部に配置される第3絶縁部を含む。これによるカメラモジュールは、イメージセンサーをより安定して弾性支持しながら、レンズバレルに対して前記イメージセンサーを移動させることができる。
【0040】
また、実施例における連結パターン部の長さは、互いに対向する第1リードパターン部と第2リードパターン部との間の直線距離の少なくとも1.5倍~20倍の間を有するようにする。これによると、イメージセンサー用基板の移動性を向上させながらノイズの発生を最小限に抑えることができる。
【0041】
また、実施例における第2アクチュエータは、チルト問題を解決できるようにする連結ワイヤを含む。前記連結ワイヤは、前記第2アクチュエータ内で電気的連結の役割ではなく支持の役割を果たし、前記第2アクチュエータの駆動時に発生し得るイメージセンサー部のZ軸へのチルト現象を抑制する。これによると、前記第4基板の連結パターン部以外に前記連結ワイヤを追加配置することによって、前記イメージセンサー部の移動時に発生するチルト現象を抑制して、動作信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】比較例に係るカメラモジュールを示す図である。
【
図4】本実施例に係るカメラ装置の分解斜視図である。
【
図5】実施例に係る第2アクチュエータの分解斜視図である。
【
図7】
図6に示すダンピングプレートを示す図である。
【
図9】
図5に示すコイル移動基板部の分解斜視図である。
【
図10】
図9に示すコイル移動基板部の第2基板の底面図である。
【
図11】(a)は、
図9に示すコイル移動基板部の第3基板の平面図であり、(b)は、
図9に示すコイル移動基板部の第3基板の底面図である。
【
図12】実施例に係る第2基板と第3基板との結合図である。
【
図15】実施例に係るイメージセンサーモジュール400の分解斜視図である。
【
図16a】本実施例に係るカメラ装置の一部構成を通じてx軸方向のシフト駆動を説明する図である。
【
図16b】本実施例に係るカメラ装置の一部構成を通じてy軸方向のシフト駆動を説明する図である。
【
図16c】本実施例に係るカメラ装置の一部構成を通じてz軸中心の回転駆動を説明する図である。
【
図17】本実施例に係るカメラ装置のマグネットとコイルとの間の磁力の流れ(magnetic flow)とローレンツ力(Lorentz Force)を示す図である。
【
図18】(a)は、比較例に係るカメラモジュールの信頼性評価結果を示す図であり、(b)は、実施例に係るカメラモジュールの信頼性評価結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する
【0044】
但し、本発明の技術思想は、説明されるいくつかの実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現され、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例の間、その構成要素のうち1つ以上を選択に結合、置換して使用することができる。
【0045】
また、本発明の実施例において使用される用語(技術及び科学的用語を含む)は、明らかに特に定義され記述されない限り、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者にとって一般的に理解され得る意味と解釈され、事前に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮して、その意味を解釈することができるであろう。また、本発明の実施例で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。
【0046】
本明細書において、単数形は、文言で特別に言及しない限り、複数形も含むことができ、「A及び(と)B、Cのうちの少なくとも1つ(又は1つ以上)」と記載される場合、A、B、Cと組み合わせするすべての組み合わせのうち1つ以上を含むことができる。また、本発明の実施例の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。
【0047】
このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって該当構成要素の本質や順序又は手順などが限定されない。そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、又は接続される場合のみならず、その構成要素とその他の構成要素の間にあるまた他の構成要素によって「連結」、「結合」又は「接続」される場合も含むことができる。
【0048】
また、各構成要素の「上(上部)又は、下(下部)」に形成又は配置されると記載される場合、上(上部)又は下(下部)は、2つの構成要素が互いに直接接触する場合のみならず、1つ以上のまた他の構成要素が前記2つの構成要素の間に形成又は配置される場合も含む。また、「上(上部)又は下(下部)」と表現される場合、1つの構成要素を基準として上側方向のみならず、下側方向の意味も含むことができる。
【0049】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明すると、次の通りである。
【0050】
図1は、比較例に係るカメラモジュールを示す図である。
【0051】
OIS(Optical Image Stabilizer)機能及びAF(Auto Focusing)機能を備えたカメラモジュールは、少なくとも2つのスプリングプレートが要求される。
【0052】
比較例に係るカメラモジュールは、スプリングプレートが2つであり得る。比較例に係るカメラモジュールは、スプリングプレートに少なくとも6つのスプリングのような弾性部材が要求される。
【0053】
図1を参照すると、比較例に係るカメラモジュールは、レンズアセンブリ、赤外線遮断フィルタ部及びセンサー部を含む光学系を含む。即ち、比較例に係るカメラモジュールは、レンズバレル10、レンズアセンブリ20、第1弾性部材31、第2弾性部材32、第1ハウジング41、第2ハウジング42、赤外線遮断フィルタ部50、センサー部60、回路基板80及び駆動部71、72、74を含む。
【0054】
このとき、レンズバレル10は、第1ハウジング41と連結される。即ち、レンズバレル10は、第1ハウジング41に第1弾性部材31を介して連結される。即ち、レンズバレル10は、第1ハウジング41に第1弾性部材31によって流動できるように連結される。このとき、第1弾性部材31は、複数のスプリング(図示せず)を含む。例えば、第1弾性部材31は、レンズバレル10の複数の地点で、前記レンズバレル10と第1ハウジング41との間を連結する。
【0055】
第2弾性部材32は、前記第1ハウジング41及び前記第1ハウジング41を収容する第2ハウジング42に連結される。前記第2弾性部材32は、前記第1ハウジング41を前記第2ハウジング42に流動できるように固定させる。前記第2弾性部材32は、複数のスプリングを含む。詳しくは、前記第2弾性部材32は、板状スプリングを含む。
【0056】
このとき、第1弾性部材31は、レンズバレル10を支持しながら、前記レンズバレル10をセンサー部60に対して垂直方向(Z軸方向)に相対移動させる。このために、第1弾性部材31は、少なくとも4つ以上のスプリングを含む。
【0057】
また、第2弾性部材32は、レンズバレル10を支持しながら、前記レンズバレル10をセンサー部60に対して水平方向(X軸方向及びY軸方向)に相対移動させる。このために、第2弾性部材32は、少なくとも2つ以上のスプリングを含む。
【0058】
上記のように、比較例に係るカメラモジュールは、レンズバレル10がX軸、Y軸及びZ軸方向に移動することによってOIS及びAFが行われる。このために、比較例に係るカメラモジュールは、少なくとも6つのスプリングのような弾性部材が必要である。また、比較例に係るカメラモジュールは、上記のような弾性部材を支持するための2つのスプリングプレートが必要である。また、比較例に係るカメラモジュールは、レンズバレル10のZ軸を固定する弾性ワイヤのような追加の部材が必要である。したがって、比較例に係るカメラモジュールは、レンズバレルをX軸、Y軸及びZ軸に移動させるためのスプリング構造物が複雑である。
【0059】
また、比較例に係るカメラモジュールは、弾性部材をレンズバレル10と結合させるために、手作業でそれぞれの弾性部材をボンディングする作業を行わなければならない。これにより、比較例に係るカメラモジュールは、製造工程が複雑であり、製造時間が多くかかる。
【0060】
また、比較例に係るカメラモジュールは、レンズバレル10のチルト機能を提供するものの、実質的にイメージに対するチルト補正は難しい構造である。即ち、レンズバレル10がセンサー部60に対して回転するとしても、センサー部60に入射するイメージには変化がないので、イメージに対するチルト補正が難しい形態であり、さらにチルト機能自体が不要であった。
【0061】
以下、実施例に係るイメージセンサー用基板、カメラモジュール及びこれらを含むカメラ装置について説明する。
【0062】
以下で使用される「光軸(Optical Axis)方向」は、レンズ駆動装置に結合されるレンズ及び/又はイメージセンサーの光軸方向と定義する。
【0063】
以下で使用される「垂直方向」は、光軸方向と平行な方向であり得る。垂直方向は「z軸方向」と対応することができる。以下で使用される「水平方向」は、垂直方向と垂直な方向であり得る。即ち、水平方向は光軸に垂直な方向であり得る。したがって、水平方向は「x軸方向」及び「y軸方向」を含むことができる。
【0064】
以下で使用される「オートフォーカス機能」は、イメージセンサーに被写体の鮮明な映像が得られるように、被写体の距離に応じてレンズを光軸方向に移動させて、イメージセンサーとの距離を調節することによって被写体への焦点を自動的に合わせる機能と定義する。一方、「オートフォーカス」は、「AF(Auto Focus)」と対応することができる。
【0065】
以下で使用される「手振れ補正機能」は、外力によってイメージセンサーに発生する振動(動き)を相殺するようにレンズ及び/又はイメージセンサーを移動させる機能と定義する。一方、「手振れ補正」は「OIS(Optical Image Stabilization)」と対応することができる。
【0066】
図2は、本実施例に係るカメラ装置の斜視図であり、
図3は、
図2のA-A’から眺めた断面図であり、
図4は、本実施例に係るカメラ装置の分解斜視図である。
【0067】
実施例におけるカメラ装置は、カメラモジュール(camera module)を含むことができる。カメラ装置は、レンズ駆動装置を含むことができる。ここで、レンズ駆動装置は、ボイスコイルモーター(VCM、Voice Coil Motoer)であり得る。レンズ駆動装置はレンズ駆動モータであり得る。レンズ駆動装置はレンズ駆動アクチュエータであり得る。レンズ駆動装置は第1アクチュエータであり得る。カメラ装置はセンサー駆動装置を含むことができる。ここで、センサー駆動装置はボイスコイルモーターであり得る。センサー駆動装置はセンサー駆動モータであり得る。センサー駆動装置はセンサー駆動アクチュエータであり得る。センサー駆動装置は第2アクチュエータであり得る。
【0068】
ここで、レンズ駆動装置は、AFモジュールを含むことができる。
【0069】
そして、センサー駆動装置は、OISモジュールを含むことができる。
【0070】
<カメラ装置>
カメラ装置は、レンズモジュール100を含むことができる。
【0071】
レンズモジュール100は、レンズ及びレンズバレルを含むことができる。レンズモジュール100は、1つ以上のレンズと、1つ以上のレンズを収容できるレンズバレルとを含むことができる。但し、レンズモジュール100の一構成がレンズバレルに限定されるものではなく、1つ以上のレンズを支持できるホルダー構造であればいずれでも可能である。レンズモジュール100は、第1アクチュエータ200に結合されて移動することができる。レンズモジュール100は、一例として、第1アクチュエータ200の内側に結合され得る。これにより、レンズモジュール100は、前記第1アクチュエータ200の内側で、前記第1アクチュエータ200の動きに対応じて移動することができる。レンズモジュール100は、第1アクチュエータ200とねじ結合され得る。レンズモジュール100は、一例として、第1アクチュエータ200と接着剤(図示せず)によって結合され得る。一方、レンズモジュール100を通過した光は、イメージセンサーに照射され得る。一方、レンズモジュール100は、一例として、5枚のレンズを含むことができる。レンズモジュール100は、液体レンズと固体レンズとを含むことができる。液体レンズは、伝導性液体と非伝導性液体とを含んで、伝導性液体と非伝導性液体とが形成する界面を電気力で制御することができる。液体レンズは、界面を調節して焦点距離が調節されるレンズであり得る。
【0072】
カメラ装置は、アクチュエータを含むことができる。
【0073】
具体的に、カメラ装置は、レンズモジュール100をシフトさせるための第1アクチュエータ200を含むことができる。前記第1アクチュエータ200は、AFモジュールであり得る。前記第1アクチュエータ200は、前記レンズモジュール100を上下方向(明確に、光軸方向)に移動させることができる。即ち、前記第1アクチュエータ200は、前記レンズモジュール100を光軸方向に移動させてオートフォーカス機能を行わせることができる。
【0074】
第2アクチュエータ600は、イメージセンサー430を駆動することができる。第2アクチュエータ600は、イメージセンサー430をチルト又は回転させることができる。第2アクチュエータ600は、イメージセンサー430を移動させることができる。第2アクチュエータ600は、イメージセンサー430を光軸に垂直な第1方向に移動させ、前記光軸と前記第1方向に垂直な第2方向に移動させ、前記光軸を基準に回転させることができる。このとき、前記第1方向はx軸方向であり、前記第2方向はy軸方向であり、前記光軸はz軸方向であり得る。
【0075】
一方、第1アクチュエータ200及び第2アクチュエータ600は、レンズモジュール100及びイメージセンサー430をそれぞれ移動させるために、駆動部を含むことができる。即ち、第1アクチュエータ200は、第1駆動部(後述)を含むことができる。また、第2アクチュエータ600は、第2駆動部(後述)を含むことができる。第1及び第2駆動部のそれぞれは、コイル及びマグネットを含むことができる。そして、前記コイルとマグネットは、相互間の電磁力を発生させて、レンズモジュール100及びイメージセンサー430をそれぞれ駆動させることができる。
【0076】
カメラ装置は、ケースを含むことができる。ケースは、第1ケース300及び第2ケース500を含むことができる。第1ケース300は、カメラ装置の上部領域をカバーする上部ケースであり得る。このとき、第1ケース300は、シールド缶であり得る。
【0077】
第1ケース300は、第1開口310及び第2開口320を含むことができる。
【0078】
前記第2開口320は、前記第1ケース300に収容される第1アクチュエータ200の一部の構成を外部に露出させる露出孔であり得る。
【0079】
一方、最近、カメラ技術が発展するにつれてイメージ解像度が増加しており、これによりイメージセンサー430のサイズも大きくなっている。このとき、イメージセンサー430のサイズが大きくなる状況でレンズモジュール100のサイズ及びレンズモジュール100をシフトさせるためのアクチュエータの部品も大きくなっている。これにより、レンズモジュール100の独自重量だけでなく、レンズモジュール100をシフトするための他のアクチュエータ部品の重さが増加するにつれて、従来のVCM技術を利用してレンズモジュール100を安定的にシフトさせるには無理があり、信頼性の面でも多くの問題が発生している。
【0080】
これにより、本実施例においては、レンズシフト方式を実現する第1アクチュエータ200を用いてAFを行い、イメージセンサーシフト方式を実現する第2アクチュエータ600を用いてOISを行うことにより、カメラ装置の信頼性を向上できるようにする。
【0081】
さらに、カメラ装置における手振れには5軸手振れが存在する。例えば、5軸手振れは角度で振れる2つの手振れと、シフトで振れる2つの手振れと、回転で振れる1つの手振れとが存在する。このとき、レンズシフト方式では4軸手振れ補正のみが可能であり、回転で振れる手振れについては補正が不可能である。これは、回転で発生する手振れについては光学モジュールの回転で補正をしなければならないが、レンズモジュール100を回転させても入射する光路はそのまま維持され、これによりレンズシフト方式では5軸手振れ補正が不可能である。したがって、本実施例においては、センサーシフト方式を適用して5軸手振れ補正を可能にしつつ、上述したようなカメラ技術の発展に伴うレンズシフト方式に対する信頼性問題を解決できるようにする。
【0082】
以下では、実施例に係るカメラ装置の各構成についてより具体的に説明する。実施例のカメラ装置の特徴は第2アクチュエータにあり、これにより、以下では第2アクチュエータについて具体的に説明する。
【0083】
<第2アクチュエータ>
以下では、第2アクチュエータ600について説明する。
【0084】
第2アクチュエータ600は、第1アクチュエータ200の下部に位置し、前記第1アクチュエータ200とは別に動作して、イメージセンサーモジュール400をシフトさせることができる。
【0085】
このために、第2アクチュエータ600は、位置が固定される固定部と、前記固定部に結合された状態で第2駆動部の電磁力によって位置が移動する移動部とを含むことができる。固定部は、第2アクチュエータ600を構成する構成要素のうち、前記第2アクチュエータ600の駆動時に位置が変わらず固定された構成要素を意味し、移動部は、前記第2アクチュエータ600の駆動時に位置が変わる構成要素を意味する。
【0086】
図5は、実施例に係る第2アクチュエータの分解斜視図であり、
図6は、
図5に示すホルダー部の分解斜視図であり、
図7は、
図6に示すダンピングプレートを示す図であり、
図8は、
図5に示す第1基板の斜視図であり、
図9は、
図5に示すコイル移動基板部の分解斜視図であり、
図10は、
図9に示すコイル移動基板部の第2基板の底面図であり、
図11の(a)は、
図9に示すコイル移動基板部の第3基板の平面図であり、
図11の(b)は、
図9に示すコイル移動基板部の第3基板の底面図であり、
図12は、実施例に係る第2基板と第3基板との結合図であり、
図13は、
図5に示す第4基板の分解斜視図であり、
図14aは、
図5に示す第4基板の平面図であり、
図14bは、
図5に示す第4基板の底面図であり、
図14cは、第4基板の一部領域の拡大図である。
【0087】
図5乃至
図14cを参照すると、第2アクチュエータ600は、固定部及び移動部を含む。このとき、第2アクチュエータ600の固定部は、ハウジング610、ホルダー部620、及び基板部630、640、650の一部を含むことができる。また、第2アクチュエータ600の移動部は、前記基板部630、640、650の残りの一部を含むことができる。基板部630、640、650は、第1基板630、第2基板641、及び第3基板642を含むコイル移動基板部640と、第4基板650とを含むことができる。
【0088】
そして、前記基板部630、640、650の第1基板630は、第2アクチュエータ600の固定部であり得る。そして、基板部630、640、650の第2基板641及び第3基板642を含むコイル移動基板部640は、第2アクチュエータ600の移動部であり得る。そして、第4基板650は固定部であり、これとは異なって移動部であり得る。即ち、第4基板650の一部は固定部であり、第4基板650の残りの一部は移動部であり得る。好ましくは、第4基板650の外側フレーム(後述)は、前記第1基板630と連結されて固定部として機能することができ、第4基板650の内側フレームは、前記第2基板641及び第3基板642を含むコイル移動基板部640と連結されて移動部として機能することができる。これについては、以下でより詳細に説明する。
【0089】
また、第2アクチュエータ600は、ハウジング610を含むことができる。ハウジング610は、内部に第2アクチュエータ600を構成する構成要素を収容する収容空間を有することができる。好ましくは、ハウジング610は、第1基板630の一部、第2基板641、ホルダー部620、第3基板642、及び第4基板650を収容することができる。
【0090】
上記のような第2アクチュエータ600について具体的に説明すると、次の通りである。
【0091】
-ハウジング-
ハウジング610は、中央に第1開口部612が形成された底部611と、底部611の端領域から上側方向に突出した側壁部613とを含むことができる。前記ハウジング610の側壁部613の少なくとも一部は、露出部616を含むことができる。そして、前記露出部616は、前記ハウジング610内に収容された第1基板630の一部が前記ハウジング610の外部に露出できるようにする。前記ハウジング610は、前記底部611の内側と隣接した領域に形成された複数の第1ガイド突起614を含むことができる。前記ハウジング610は、前記側壁部613の上面に下側方向に陥没した結合溝615を含むことができる。
【0092】
-ホルダー部-
前記ハウジング610上には、ホルダー部620が配置される。
【0093】
前記ホルダー部620は、ホルダー621、ダンピングプレート622、及びマグネット部623を含むことができる。
【0094】
ホルダー621は、マグネット部623が配置されるマグネットホルダーであり得る。
【0095】
また、ホルダー621は、ダンピングプレート622が配置されるダンピングプレートホルダーであり得る。
【0096】
ホルダー621は、中央に第2開口部621-1が形成され、前記ハウジング610上に配置される第1フレーム621aと、前記第1フレーム621aの下側端部から下側方向に延びる第2フレーム621bとを含むことができる。
【0097】
前記ホルダー621の第1フレーム621aは、前記ハウジング610の開放された上部領域の一部を覆って配置され得る。第1フレーム621aは、中央に第2開口部621-1が形成された板状形状を有することができる。第2開口部621-1は、第1開口部612と光軸上で整列され得る。
【0098】
前記第2フレーム621bは、前記第1フレーム621aの下面のうち前記ハウジング610の露出部616に対応する領域に配置され得る。前記第2フレーム621bは、前記第1フレーム621aから下側方向に延びて、前記ハウジング610の露出部616内に配置され得る。好ましくは、前記第2フレーム621bは、前記ハウジング610の前記開放された露出部616の一部を覆うことがある。即ち、前記第2フレーム621bは、前記露出部616の第2部分に対応する領域621-5が開放され得る。
【0099】
即ち、前記第2フレーム621bの面積は、前記露出部616の面積よりも小さいことがある。これにより、前記第2フレーム621bは、前記露出部616の前記第1部分のみを覆って配置され得る。そして、前記露出部616の前記第1部分を除いた前記第2部分は、前記ハウジング610上に前記ホルダー621が配置された状態でも開放され続ける状態であり得る。前記第2フレーム621bの前記領域621-5と前記露出部616の前記第2部分は、前記第1ケース300の前記第2オープン領域320及び光軸と垂直な方向に整列され得る。これにより、前記露出部616の前記第2部分は、前記第1ケース300の第2オープン領域320と共に前記第1アクチュエータ200の軟性回路基板260の端子262を露出させることができる。
【0100】
前記ホルダー621の第1フレーム621a上には、第1安着部621-2を設けることができる。前記第1安着部621-2は、前記第1フレーム621aの内側の上面に配置された段差であり得る。
【0101】
前記ホルダー621の前記第1安着部621-2には、ダンピングプレート622の弾性部622-2、622-3が配置される第1リセス621-3が形成される。前記第1リセス621-3は、前記第1安着部621-2上で互いに一定間隔で離隔して複数に配置され得る。
【0102】
また、前記第1リセス621-3には、連結ワイヤ624が挿入される第1貫通孔621-4が形成され得る。
【0103】
前記ホルダー621の前記第1安着部621-2上には、ダンピングプレート622を配置され得る。前記ダンピングプレート622は、第1安着部621-2上に配置されるプレート部622-1と、前記プレート部622-1から延びて前記第1リセス621-3に配置される弾性部622-2、622-3とを含むことができる。
【0104】
弾性部622-2、622-3は、前記プレート部622-1と一体に形成され得る。但し、前記弾性部622-2、622-3は、前記プレート部622-1から延び、少なくとも1回折り曲げられる折曲領域を含むことができる。
【0105】
好ましくは、弾性部分622-2、622-3は、少なくとも1回折り曲げられる折曲領域を含む第1弾性部分622-2と、前記第1弾性部分622-2から延び、前記第1貫通孔621-4に対応する領域に孔が形成された第2弾性部622-3とを含むことができる。即ち、前記第2弾性部622-3に形成された孔と、前記ホルダー621の前記第1貫通孔621-4は、連結ワイヤ624が通過する孔であり得る。
【0106】
そして、前記連結ワイヤ624の一端は、前記ダンピングプレート622の前記第2弾性部分622-3とソルダリングによって結合され得る。
【0107】
上述のように、ダンピングプレート622の弾性部分622-2、622-3は、曲げられた部分を含むことができ、好ましくは複数に折り曲げられて形成され得る。これにより、前記ダンピングプレート622の前記弾性部622-2、622-3は弾性を有することができる。
【0108】
このとき、前記ダンピングプレート622の前記弾性部622-2、622-3が曲げられた部分を含まない場合、前記連結ワイヤ624は、前記イメージセンサーモジュール400の移動時に一緒に移動して反りが発生することがあり、前記反りの発生の程度に応じて切れが発生し得る。これとは異なり、実施例においては、前記ダンピングプレート622の弾性部622-2、622-3が曲げられた部分を含んでいるため、前記イメージセンサーモジュール400の移動時にサスペンスとして役割を果たすことができ、これにより、連結ワイヤ624に弾性を付与して連結ワイヤ624の剛性を増加させることができる。
【0109】
上記のような連結ワイヤ624は、前記ダンピングプレート622の前記弾性部622-2、622-3に一端が結合する。そして、連結ワイヤ624は、前記ホルダー621の第1貫通孔621-4を通過して、前記ホルダー621の下側方向、好ましくは、前記ハウジング610の底部611が位置した方向に延びることができる。
【0110】
前記連結ワイヤ624は、一端が前記ダンピングプレート622と連結され、他端が前記コイル移動基板部640に連結され得る。このとき、前記ダンピングプレート622は、第2アクチュエータ600の固定部であり、前記コイル移動基板部640は、第2アクチュエータ600の移動部である。このとき、前記連結ワイヤ624が存在しない状況において、前記コイル移動基板部640のシフトによるイメージセンサーモジュール400のシフトが発生する場合、前記シフトが発生する方向とは関係なく、前記コイル移動基板部640又は第4基板650が有する弾性によって前記イメージセンサーモジュール400のチルトが発生し得る。
【0111】
これにより、連結ワイヤ624は、前記ダンピングプレート622に連結され、他端に前記コイル移動基板部640が連結されて、前記コイル移動基板部640を支持することができる。好ましくは、連結ワイヤ624は、前記コイル移動基板部640、さらに前記第4基板650、さらには前記イメージセンサーモジュール400のシフト時に発生するチルト現象を抑制することができる。ここで、前記チルト現象とは、前記イメージセンサーモジュール400が前記第4基板650が有する弾性によって下側方向に垂れ下がる現象を含むことができる。そして、前記連結ワイヤ624は、前記コイル移動基板部640の下側方向への垂れ下がりを防止することができる。即ち、コイル移動基板部640は、前記連結ワイヤ624を介して前記ホルダー部620に吊り下げられた状態でシフトされることがあり、これによるチルト現象を最小限に抑えることができる。
【0112】
前記連結ワイヤ624は、弾性を有することができる。前記連結ワイヤ624は弾性部材であり得る。連結ワイヤ624はワイヤスプリングであり得る。連結ワイヤ624は、上述したように、ホルダー部620と前記コイル移動基板部640との間を一定間隔で離隔させた状態で、前記ダンピングプレート622と前記コイル移動基板部640の第3基板642を連結することができる。連結ワイヤ624は、金属で形成され得る。連結ワイヤ624は、コイル移動基板部640の移動を弾性的に支持することができる。
【0113】
連結ワイヤ624は、複数のワイヤを含むことができる。連結ワイヤ624は、4つの側面に均一に分散して配置され得る。即ち、連結ワイヤ624は、4つの側面でそれぞれ対向する側面と相互対称構造をなすことができる。このとき、前記連結ワイヤ624は、前記コイル移動基板部640を弾性的に支持しなければならない。ここで、前記連結ワイヤ624が非対称構造を有して配置される場合、コイル移動基板部640がシフトされる動作で、連結ワイヤが多く配置された部分とそれ以外の部分での移動量又はチルト量に差が生じ、これによる動作信頼性に問題が発生し得る。したがって、実施例においては、連結ワイヤ624をそれぞれの領域に均一に配置して、イメージセンサーシフト動作の信頼性を向上させるようにする。一方、図面上には、連結ワイヤ624が4つであるものと示したが、これは一実施例に過ぎず、上述した対称構造を有し、8つ又は12つなどに増加できるであろう。
【0114】
一方、前記ホルダー621の前記第1フレーム621aの下面には、マグネット部623が配置されるマグネット安着部(図示せず)が形成され得る。前記ホルダー621の前記マグネット安着部にはマグネット部623が配置され得る。
【0115】
マグネット部623は、コイル移動基板部640に配置されたコイル部(後述)と対向して配置され得る。このとき、前記コイル部に電流が印加されると、前記コイル部の周辺には電場が形成され得る。前記コイル部に電流が印加されると、前記コイル部と前記マグネット部623との電磁的相互作用を通じて前記コイル部が前記マグネット部623に対して相対的に移動することができる。
【0116】
前記マグネット部623は、前記ホルダー621の下面のコーナーに配置され得る。即ち、前記マグネット部623は、前記ホルダー621の下面の4つのコーナーに配置され得る。そして、マグネット部623は、前記コイル移動基板部640のコイル部と対向し得る。マグネット部623は、平板状の平板マグネットであり得る。
【0117】
マグネット部623は、複数のマグネットを含むことができる。マグネット部623は、4つのマグネットを含むことができる。マグネット部623は、第1乃至第4マグネット623-1、623-2、623-3、623-4を含むことができる。
【0118】
第1マグネット623-1は、コイル移動基板部640の第2基板641に配置された第1コイル641-2aと対向し得る。第1マグネット623-1は、ホルダー621の左上側に形成された第1コーナーに配置され得る。第2マグネット623-2は、コイル移動基板部640の第2基板641に配置された第2コイル641-2bと対向し得る。第2マグネット623-2は、ホルダー621の右上側に形成された第2コーナーに配置され得る。第3マグネット623-3は、コイル移動基板部640の第2基板641に配置された第3コイル641-2cと対向し得る。第3マグネット623-3は、ホルダー621の右下側に形成された第3コーナーに配置され得る。第4マグネット623-4は、コイル移動基板部640の第2基板641に配置された第4コイル641-2dと対向し得る。第4マグネット623-4は、ホルダー621の左下側に形成された第4コーナーに配置され得る。前記マグネット部623を構成するマグネットそれぞれは、隣接したマグネットと垂直に配置され、対角方向に配置されたマグネットと平行に配置され得る。
【0119】
-第1基板-
第1基板630は、中央に第3開口部631aが形成された第1領域631と、第1領域631から延びて外部装置と連結されるコネクタが配置される第2領域632とを含むことができる。
【0120】
前記第1基板630は、前記第1領域631に配置される第1端子部635を含むことができる。前記第1端子部635は、後述する第4基板650の第2リードパターン部652-2と連結され得る。例えば、前記第1基板630の前記第1端子部635上には、前記第4基板650の第2リードパターン部652-2が配置され、これによりソルダリング(soldering)工程を介して、前記第2リードパターン部652-2と前記第1端子部635は互に電気的に連結され得る。
【0121】
好ましくは、第1端子部635は、前記第1領域631の上面のうち前記第3開口部631aの周囲に配置され得る。前記第1端子部635は、前記第4基板650の第2リードパターン部652-2と電気的に連結されるパッドとも言える。
【0122】
前記第1端子部635は、複数の端子で構成され得る。前記第1端子部635は、複数の第1端子を含むことができる。例えば、第1端子部635は、前記第1領域631の前記第3開口部631aの一側に配置される複数の第1-1端子635-1と、前記第1領域631の前記第3開口部631aの一側と反対となる他側に配置される複数の第1-2端子635-2とを含むことができる。
【0123】
前記第1端子部635の端子の個数は、第2リードパターン部652-2のパターンの個数と同じか多い場合がある。前記第1端子部635を構成する第1端子の個数が前記第2リードパターン部652-2を構成する第2リードパターンの個数と同じである場合、前記第1端子はすべて前記第2リードパターンと連結され得る。また、前記第1端子部635を構成する第1端子の個数が前記第2リードパターン部652-2を構成する第2リードパターンの個数よりも多い場合、前記第1端子の一部が前記第2リードパターンと連結され得る。そして、前記第1端子の残りの一部は、連結状態などをテストするためのテスト端子などとして機能することができる。
【0124】
前記第1領域631に連結される第2領域632にコネクタが配置され得る。前記コネクタは、外部装置と電気的に連結されるためのポートであり得る。
【0125】
前記第1領域631は、カメラ装置の内部に配置され、前記第2領域632は、前記第1領域631から延びて前記カメラ装置の外部に露出し得る。
【0126】
例えば、前記第1領域631は、前記ハウジング610の内側に配置され、前記第2領域632は、前記ハウジング610の露出部616を介して前記ハウジング610の外部に配置され得るものであり、前記外部に配置された領域には、外部装置と連結されるコネクタを含むことができる。
【0127】
前記第1基板630は、第4基板650に信号を伝送したり、前記第4基板650から伝送される信号を受信することができる。前記第1基板630は、前記第4基板650の第1パターン部652aと電気的に連結され、これにより前記第4基板650に電源信号や通信信号を伝達し、前記イメージセンサーモジュール400を介して取得されたイメージ信号などを含む情報を受信することができる。
【0128】
例えば、イメージセンサーモジュール400は、コイル移動基板部640の第3基板642に結合される。そして、前記第3基板642は、前記コイル移動基板部640の第2基板641に結合される。そして、前記第4基板650の第1パターン部652aは、前記第3基板642に結合される。即ち、前記第4基板650の前記第1パターン部652aの第1リードパターン部652-1は、前記第3基板642に結合される。また、前記第4基板650の前記第1パターン部652aは、前記第1基板630に結合される。即ち、前記第4基板650の前記第1パターン部652aの第2リードパターン部652-2は、前記第1基板630に結合される。
【0129】
一方、前記イメージセンサーモジュール400を介して取得されたイメージ信号は、前記第2基板641に伝達される。このとき、前記イメージ信号は、前記第2基板641に連結された第3基板642に伝達され、これは再び前記第3基板642から前記第4基板650に伝達され、これはまた再び前記第1基板630に伝達され得る。
【0130】
また、前記第1基板630から前記第2基板641に伝達される電源信号や通信信号は、前記第4基板650及び前記第3基板642を介して前記第2基板641に伝達され得る。
【0131】
前記第1基板630は、前記第1領域631の端領域に配置される第2端子部636を含むことができる。前記第2端子部636は、前記第1アクチュエータ200に含まれた軟性回路基板260と電気的に連結され得る。
【0132】
前記第1基板630は、前記ハウジング610の第1ガイド突起614によって前記ハウジング610上に安着することができる。前記第1基板630は、前記ハウジング610内に固定された状態で位置し得る。即ち、前記第1基板630は、第2アクチュエータ600の駆動時に移動せずに固定された位置を維持することができる。
【0133】
一方、上記では、前記第1基板630の前記第1領域631がハウジング610内に配置されるとした。しかし、実質的に前記第1領域631の一部は、前記ハウジング610内に配置され、残りの一部は、前記第2領域632と共に前記ハウジング610の外部に露出し得る。そして、前記第1領域631の前記露出した部分には、ジャイロセンサ633が配置され得る。
【0134】
また、前記第1領域631の前記露出した部分には、受動素子634が配置され得る。
【0135】
即ち、本実施例においては、手振れ機能を実現するためのジャイロセンサ633が前記第1基板630上に配置される。そして、前記第1基板630は、前記ジャイロセンサ633を介して取得された情報を用いて前記コイル移動基板部640に手振れによる角速度/線速度感知情報をフィードバックすることができる。
【0136】
-コイル移動基板部-
コイル移動基板部640は、前記ハウジング610内で、前記ホルダー部620の下部に配置され得る。前記コイル移動基板部640は、前記ホルダー部620と一定間隔で離隔した位置で、前記連結ワイヤ624を介して前記ホルダー部620に支持され得る。
【0137】
即ち、連結ワイヤ624は、一端が前記ホルダー部620を構成するダンピングプレート622に結合され、他端がホルダー部620の下部に配置された前記コイル移動基板部640に結合される。前記連結ワイヤ624は、前記第2アクチュエータ600の駆動時に前記コイル移動基板部640が移動方向ではない他の方向にチルトされることを防止することができる。即ち、前記連結ワイヤ624は、前記コイル移動基板部640がシフト方向とは関係ない光軸方向にチルトされることを防止することができる。即ち、前記コイル移動基板部640は、前記連結ワイヤ624を介して前記ホルダー部620に支持された状態で、前記マグネット部623と前記コイル部641-2との間の相互間の作用により、前記ホルダー部620又はレンズ部100に対して相対移動することができる。
【0138】
このために、コイル移動基板部640は、第2基板641、第3基板642、及び基板ホルダー643を含むことができる。ここで、前記第2基板641及び第3基板642は、前記コイル移動基板部640を構成する基板部であり得るが、さらに、前記第2アクチュエータ600の駆動時に移動する移動部であり得る。
【0139】
第2基板641は、メイン基板であり得る。第2基板641は、第2アクチュエータ600を駆動するための駆動基板であり得る。
【0140】
前記第2基板641は、第4開口部641aを含むことができる。前記第4開口部641aは、前記第1基板630に形成された第3開口部631aと光軸方向で重なることがある。
【0141】
前記第2基板641は、これのそれぞれのコーナー部に配置されるコイル部641-2を含むことができる。
【0142】
前記コイル部641-2は、前記第2基板641に含まれた回路パターン(図示せず)と電気的に連結され得る。コイル部641-2は、前記ホルダー部620に配置されたマグネット部623と対向して配置され得る。そして、前記コイル部641-2に電流が印加されると、これの周辺に電場が形成され得る。
【0143】
コイル部641-2は、4つのコイルを含むことができる。このとき、4つのコイルのうち少なくとも3つのコイルには独立して電流を印加することができる。第1実施例において、コイル部641-2は、3つのチャネルで制御され得る。又は、第2実施例において、コイル部641-2は、4つのそれぞれの個別チャネルで制御され得る。コイル部641-2を構成する4つのコイルは、互いに電気的に分離され得る。コイル部641-2の4つのコイルのそれぞれには、正方向電流及び逆方向電流のうちいずれか1つが選択的に印加され得る。本実施例においては、4つのコイルのうち3つのみが電気的に分離され、1つのコイルは他の1つコイルと電気的に連結され得る。あるいは、コイル部641-2を構成する4つのコイルすべては互に電気的に分離され得る。ここで、4つのコイルのうち3つのコイルのみが電気的に分離される場合、コイル部641-2から3対、計6つの引出線が出て、4つのコイルすべてが電気的に分離される場合、コイル部641-2から4対の計8つの引出線が出ることがある。
【0144】
本実施例の第1実施例のように、3チャンネルで4つのコイルを制御する場合、z軸中心の回転駆動において、コイル部641-2とマグネット部623の一対で駆動しなければならないが、第2実施例のように、4チャンネルで4つのコイルを制御する場合、z軸中心の回転駆動において、コイル部641-2とマグネット部623の2対で駆動することができる。
【0145】
コイル部641-2は、第1乃至第4コイル641-2a、641-2b、641-2c、641-2dを含むことができる。そして、前記第1乃至第4コイル641-2a、641-2b、641-2c、641-2dのそれぞれは、前記ホルダー部620に配置されたマグネット部623のそれぞれのマグネットに対向するように配置され得る。
【0146】
第1コイル641-2aは、第2基板641の第1コーナーに配置され得る。第2コイル641-2bは、第2基板641の第2コーナーに配置され得る。第3コイル641-2cは、第2基板641の第3コーナーに配置され得る。第4コイル641-2dは、第2基板641の第4コーナーに配置され得る。第1コイル641-2aと第3コイル641-2cは、第2基板641の第1対角方向に配置され、第2コイル641-2bと第4コイル641-2dは、第2基板641の第2対角方向に配置され得る。
【0147】
本実施例において、第1コイル641-2aと第3コイル641-2cは、第1方向に長く配置され、第2コイル641-2bと第4コイル641-2dは、第2方向に長く配置され得る。このとき、第1方向と第2方向は、垂直であり得る。第1コイル641-2aの長辺と第3コイル641-2cの長辺は、互いに平行に配置され得る。第2コイル641-2bの長辺と第4コイル641-2dの長辺は、互いに平行に配置され得る。第1コイル641-2aの長辺と第2コイル641-2bの長辺は、互いに平行でないように配置され得る。このとき、第1コイル641-2aの長辺と第2コイル641-2bの長辺は、仮想の延長線が互いに直交するように配置され得る。第1コイル641-2aの配置方向と第2コイル641-2bの配置方向は、直交することがある。
【0148】
本実施例において、第1乃至第4コイル641-2a、641-2b、641-2c、641-2dのうち少なくとも3つのコイルには、独立して電流を印加され得る。第1乃至第4コイル641-2a、641-2b、641-2c、641-2dは、互いに電気的に分離され得る。
【0149】
一方、第1乃至第4コイル641-2a、641-2b、641-2c、641-2dの内側には、ホールセンサー641-3が配置され得る。このとき、実施例においては、第1乃至第4コイル641-2a、641-2b、641-2c、641-2dのうち3つのコイルの内側にのみホールセンサー641-3が配置され得る。これは、第1実施例において、3つのチャンネルで第1乃至第4コイル641-2a、641-2b、641-2c、641-2dを制御するため、1つのコイルにはホールセンサーを設けなくてもよい。ホールセンサー641-3は、マグネット部623の磁力を感知することができる。ホールセンサー641-3で感知されたマグネット部623の磁力によってイメージセンサーモジュールの移動をリアルタイムで把握することができる。そして、これによりOISフィードバック(feedback)制御が可能である。
【0150】
ホールセンサー641-3は、複数で構成され得る。即ち、上述したように、ホールセンサー641-3は、3つのセンサー-を含むことができる。3つのセンサー-を介してイメージセンサー430のx軸方向移動、y軸方向移動、z軸中心回転をすべて感知することができる。ホールセンサー641-3は、第1乃至第3センサーを含むことができる。第1センサーは第1マグネットと対向し、第2センサーは第2マグネットと対向し、第3センサーは第3マグネットと対向し得る。
【0151】
ホールセンサー641-3は、マグネット部623のx軸方向の移動量及び/又は変位を感知する第1ホールセンサーを含むことができる。ホールセンサー641-3は、マグネット部623のy軸方向の移動量及び/又は変位を感知する第2ホールセンサーを含むことができる。ホールセンサー641-3は、マグネット部623のx軸方向移動量及び/又は変位またはy軸方向移動量及び/又は変位を感知する第3ホールセンサーを含むことができる。第1ホールセンサー、第2ホールセンサー、及び第3ホールセンサーのうちいずれか2つ以上を介してマグネット部623がz軸を中心に回転する動きを感知することができる。
【0152】
前記第2基板641上には、第2アクチュエータの動作制御のためのドライバIC641-4が配置され得る。また、第2基板641上には、第2アクチュエータの動作のための多様な受動素子641-5が配置され得る。
【0153】
このとき、第2基板641は、コイル部641-2、ドライバIC641-4、及び受動素子641-5を互いに電気的に連結し、これを再び前記第1基板630と連結しなければならない。ここで、第2基板641で第1基板630との電気的連結のために必要な端子は12つであり得る。前記12つの端子は、前記ドライバIC641-4と連結される端子であり得る。このとき、前記12つの端子のうち4つは互いに連結され得る。したがって、4つの端子は1つの端子で構成され得る。これにより、前記第1基板630と第2基板641との間の連結において、ドライバIC641-4との連結のために必要な端子は8つであり得る。
【0154】
また、前記第2基板641において、イメージセンサーモジュール400と電気的連結のために必要な端子は28個であり得る。そして、前記第2基板641は、前記イメージセンサーモジュール400を介して取得されたイメージ信号を前記第1基板630に伝達しなければならない。したがって、前記第1基板630と前記第2基板641との間の連結において、前記イメージ信号の伝達のために必要な端子は28個であり得る。
【0155】
これにより、前記第2基板641の下面には、ドライバIC641-4と連結されるか、前記イメージセンサーモジュール400を介して取得されたイメージ信号を第1基板630に伝達するための第3端子部641-8が配置され得る。前記第3端子部641-8は、前記第1基板630と電気的に連結するためのパッドであり得る。好ましくは、前記第1基板630と前記第2基板641は、互いに直接信号を送受信するのではなく、中間に配置された第3基板642を介して信号を送受信する。したがって、前記第3端子部641-8は、前記第3基板642と電気的に連結するためのパッドであり得る。好ましくは、前記第3端子部641-8は、前記第2基板641に連結され、それにより前記第1基板630で発生した信号(例えば、制御信号)を前記第2基板641に伝達したり、前記第2基板641で発生した信号(例えば、イメージ信号)を第1基板630に伝達することができる。
【0156】
一方、前記第3端子部641-8は、前記第2基板641の下面で複数の領域に分けて配置され得る。例えば、前記第3端子部641-8は、前記第2基板641の下面のうち第4開口部641aの第1側に配置される第3-1端子部641-8a及び前記第1側と対向する第2側に配置される第3-2端子部641-8bを含むことができる。
【0157】
また、前記第2基板641の下面には、イメージセンサーモジュール400が結合される第4端子部641-7が形成され得る。前記第4端子部641-7は、前記第2基板641の下面で複数の領域に分けて配置され得る。
【0158】
即ち、前記第4端子部641-7は、前記第4開口部641aを挟んで、前記第4開口部641aの下面で互いに対向する領域に配置される第4-1端子部641-7a及び第4-2端子部641-7bを含むことができる。このとき、前記第4端子部641-7は、前記イメージセンサーモジュール400と連結されて、前記イメージセンサーモジュール400を介して伝達されるイメージ信号を受信したり、イメージ信号以外の他の信号を受信することができる。
【0159】
このとき、前記イメージ信号を受信する端子と、それ以外の信号を受信する端子が前記第2基板641の下面の同一領域に配置される場合、前記イメージ信号にノイズ信号が含まれることがある。したがって、実施例においては、前記イメージセンサーモジュール400に連結される第4端子部641-7のうちイメージ信号が伝達される第4-1端子部641-7aと、それ以外の信号が伝達される第4-2端子641-7bを互いに異なる領域に配置させて、これによるイメージ信号の品質を向上できるようにする。
【0160】
一方、前記第2基板641には第2貫通孔641-6が形成され得る。このとき、前記第2貫通孔641-6は、前記ホルダー621に配置された第1貫通孔621-4と光軸方向に整列して配置され得る。前記第2貫通孔641-6は、前記ダンピングプレート622に結合された連結ワイヤ624が通過するワイヤ貫通孔であり得る。
【0161】
前記第2基板641の下には第3基板642が配置され得る。前記第3基板642は、第1基板630、第2基板641、及び第4開口部641aの間で相互間の電気的連結を中継することができる。
【0162】
このとき、前記第2基板641と前記第3基板642との間には基板ホルダー643が配置され得る。
【0163】
基板ホルダー643は、前記第2基板641が第3基板642の間の結合力を増加させるために、前記第2基板641と前記第3基板642との間に配置され得る。
【0164】
前記基板ホルダー643は、中央に第5開口部643-1が形成され得る。前記第5開口部643-1は、前記第2基板641に形成された第4開口部641aと光軸方向に整列され得る。
【0165】
また、前記基板ホルダー643は、端領域に外側方向に延びる突起643-2を含むことができる。前記突起643-2は、前記基板ホルダー643の側面から外側方向に突出して形成され得る。前記突起643-2は、前記第2基板641の上面に安着して、下面が前記第2基板641の上面と接触することがある。このとき、前記突起643-2は、複数で構成され得るが、これにより前記基板ホルダー643が第2基板641上に安定して安着できるようにする。
【0166】
一方、前記基板ホルダー643に形成された突起643-2は、前記第2基板641に形成された第2貫通孔641-6と光軸方向に重なる領域に配置され得る。したがって、前記突起643-2は、前記第2貫通孔641-6を露出するために内側方向に陥没した陥没部643-3を含むことができる。
【0167】
そして、第3基板642は、前記第2基板641の下で前記基板ホルダー643に結合され得る。前記第3基板642にも中央に開口部を形成され得るが、前記開口部は、第2基板641、第3基板642、第1アクチュエータなどに配置された開口部と光軸方向内で整列され得る。
【0168】
図11の(a)のように、前記第3基板642は、上面に形成された第5端子部642-2を含むことができる。
【0169】
前記第5端子部642-2は、前記第2基板641の下面に形成された第3端子部641-8に対向し得る。即ち、前記第5端子部642-2は、前記第2基板641に形成された第3端子部641-8と光軸方向で整列して配置され得る。そして、前記第5端子部642-2は、前記第3端子部641-8の端子の個数に対応する端子を含むことができる。前記第5端子部642-2と前記第3端子部641-8は、ソルダリングを通じて互に電気的に連結され得る。
【0170】
このとき、前記第5端子部642-2は、前記第3端子部641-8の第3-1端子部641-8aと連結される第5-1端子部642-2aと、前記第2端子部641-8bと連結される第5-2端子部642-2bとを含むことができる。
【0171】
また、
図11の(b)のように、第3基板642は、下面に形成された第6端子部642-3を含むことができる。前記第6端子部642-3は、後述する第4基板650の第1パターン部652aと電気的に連結され得る。より好ましくは、前記第6端子部642-3は、前記第4基板650の第1パターン部652aのうち第1リードパターン部652-1と結合され得る。即ち、前記第6端子部642-3の下には、前記第4基板650が配置され、さらに前記第4基板650の第1パターン部652aのうち前記第1リードパターン部652-1が位置し得る。そして、前記第6端子部642-3は、前記第1リードパターン部652-1とソルダリングを通じて結合及び電気的に連結され得る。
【0172】
このとき、第5端子部642-2と第6端子部642-3は、互に光軸方向内で整列して配置され得る。即ち、前記第5端子部642-2及び第6端子部642-3の一部は、第2基板641から伝送されるイメージ信号を受信し、これを再び第4基板650を介して第1基板630に伝達する。このとき、前記イメージ信号を伝達する信号配線の長さが長くなるほど、前記イメージ信号の品質に影響を与えることがあり、これにより前記信号配線の長さを最小化するために、前記第5端子部642-2及び第6端子部642-3は、光軸方向内で互いに整列できるようにする。そして、前記第5端子部642-2及び第6端子部642-3のうち一つは、イメージ信号を伝達するための端子であり、他の一つは、前記イメージ信号を除いた他の信号を伝達するための端子である。これにより、実施例においては、前記第5端子部642-2及び第6端子部642-3を開口部を挟んで相互に分離されるようにして、前記イメージ信号の伝達過程で発生するノイズの影響を最小限に抑えるようにする。
【0173】
一方、前記第3基板642は、外側面から外側方向に突出した複数の結合突起642-1を含むことができる。そして、前記結合突起642-1は、光軸方向に貫通する第3貫通孔642-4が形成され得る。
【0174】
前記第3貫通孔642-4は、光軸方向内で前記ホルダー621に形成された第1貫通孔621-4及び第2基板641に形成された第2貫通孔641-6と整列され得る。そして、前記第3貫通孔642-4内には、前記第1貫通孔621-4及び前記第2貫通孔641-6を介して通過した連結ワイヤ624の一部が配置され得る。
【0175】
このとき、前記結合突起642-1の下面のうち前記第3貫通孔642-4の周囲には結合パッド(図示せず)が配置され得る。前記結合パッド(図示せず)は、前記連結ワイヤ624をソルダリングするために前記第3貫通孔642-4の周囲に配置され得る。そして、前記連結ワイヤ624の他端は、前記第3貫通孔642-4を通過した後、前記結合パッドにソルダリングされ得る。
【0176】
結論として、連結ワイヤ624は、一端が前記ダンピングプレート622に結合される。そして、連結ワイヤ624は、他端が前記第3基板642に結合される。そして、前記連結ワイヤ624の一端及び他端の間の部分は、前記第1貫通孔621-4、第2貫通孔641-6、及び第3貫通孔642-4内に位置し得る。このとき、前記連結ワイヤ624の長さは、前記ダンピングプレート622の厚さ、前記ホルダー621の厚さ、前記第2基板641の厚さ、及び前記第3基板642の厚さをすべて合わせたものよりも大きいことがある。したがって、前記コイル移動基板部640は、前記連結ワイヤ624を介して前記ホルダー部620と一定間隔で離隔した位置で前記ホルダー部620に吊り下げられた状態で配置され得る。
【0177】
-第4基板-
第4基板650は、前記第1基板630と前記第3基板642との間に配置され得る。前記第4基板650は、少なくとも一部が弾性を有することがある。そして、前記第4基板650上に配置されたコイル移動基板部640は、前記第4基板650が有する弾性力及び前記マグネット部623と前記コイル部641-2との相互作用によってレンズ部に対して相対的に移動することができる。第4基板650は、イメージセンサーが配置されるイメージセンサー基板とも表現し得る。
【0178】
第4基板650は、イメージセンサーモジュール400のシフトを可能にしながら信号伝達も可能にする。
【0179】
第4基板650は、絶縁層651と、前記絶縁層651の一面上に配置されたパターン部652とを含む。このとき、図面上には、パターン部652が前記絶縁層651の下面に配置されるものと示したが、これに限定されず、前記パターン部652は、前記絶縁層651の上面に配置されることもある。
【0180】
絶縁層651は、互いに分離された複数の領域に区分することができる。
【0181】
例えば、絶縁層651は、中央に第1オープン領域OR1が形成された第1絶縁部分651-1と、前記第1絶縁部分651-1の外側に配置され、前記第1絶縁部分651-1と離隔する第2絶縁部分651-2とを含むことができる。このとき、図面上には、前記第1絶縁部分651-1と前記第2絶縁部分651-2とが互いに分離されたものと示したが、これに限定されない。例えば、前記第1絶縁部分651-1の外側と前記第2絶縁部分651-2の内側との間には、これを互いに連結する連結絶縁部分(図示せず)がさらに配置されることもある。言い換えれば、絶縁層651は、第1絶縁部分651-1及び第2絶縁部分651-2がオープン領域を挟んで物理的に完全に分離された構造を有することがあり、これとは異なり、オープン領域に追加に配置された連結絶縁部分を介して一部の領域で互いに連結され得る。これは、前記第1絶縁部分651-1及び第2絶縁部分651-2の間の全領域の絶縁部分をすべて除去せずに一部残すようにして、この残された部分が前記第1絶縁部分651-1と前記第2絶縁部分651-2との間を連結する連結絶縁部分として機能すようにすることができる。前記連結絶縁部分は、前記イメージセンサーモジュール400のシフト動作において弾性力を付与することができ、さらに、前記シフト過程で前記第1絶縁部分651-1及び第2絶縁部分651-2の間の着脱を防止することができる。前記絶縁層651は、1つの絶縁部材上に前記オープン領域に対応する領域をエッチング又は物理的パンチングなどを通じて除去することにより形成することができる。
【0182】
但し、ここで重要なことは、実施例における絶縁層651は、前記第1絶縁部分651-1と前記第2絶縁部分651-2との間に第2オープン領域OR2が形成され、前記第2オープン領域OR2における前記第1絶縁部分651-1と前記第2絶縁部分651-2とは互いに連結されずに分離され得る。
【0183】
即ち、前記第2オープン領域OR2を介して、前記第2絶縁部分651-2は、前記第1絶縁部分651-1と一定間隔で離隔した位置で、前記第1絶縁部分651-1の周囲を囲んで配置され得る。このとき、前記第1絶縁部分651-1と前記第2絶縁部分651-2は、互いに同一平面上に配置される1つの層構造を成すことができる。
【0184】
前記絶縁層651は、20μm~100μmの厚さを有することができる。例えば、絶縁層651は、25μm~50μmの厚さを有することができる。例えば、絶縁層651は、30μm~40μmの厚さを有することができる。前記絶縁層651の厚さが100μmを超える場合には、全体的な第4基板650の厚さが増加することがある。前記絶縁層651の厚さが20μm未満の場合には、前記パターン部652を安定して支持できないことがある。例えば、前記絶縁層651の厚さが20μm未満の場合には、第1基板630や第3基板642との結合のためのソルダリング工程で熱/圧力などに弱いことがあるので、前記第1基板630や第3基板642との結合力を低減させることがある。
【0185】
一方、図面には示していないが、前記第1絶縁部分651-1上には少なくとも1つのスリット(図示せず)が形成され得る。前記スリットは、前記第1絶縁部分651-1の平坦度を維持するために形成され得る。前記スリットは、絶縁層651、さらに第4基板650の重量を減少させながら平坦度を維持するようにして、カメラモジュールの全体的な信頼性を向上させることができるようにする。
【0186】
前記絶縁層651の一面上にはパターン部652が配置される。
【0187】
前記パターン部652は、信号伝達機能を果たす第1パターン部652aと、前記第1パターン部652aと分離され、剛性確保のための第2パターン部652bとを含む。前記第2パターン部652bは、前記第4基板650の剛性を確保するための補強パターンとも言える。一方、図面上には示していないが、前記絶縁層651と前記パターン部652との間には接着シート(図示せず)を配置され得るが、これにより前記絶縁層651と前記パターン部652との間の接着力を向上させることができる。
【0188】
第1パターン部652aは、絶縁層651の第1絶縁部分651-1上に配置される第1リードパターン部652-1と、絶縁層651の第2絶縁部651-2上に配置される第2リードパターン部652-2と、前記第1絶縁部分651-1と前記第2絶縁部分651-2との間の第2オープン領域OR2上に配置され、前記第1リードパターン部652-1と第2リードパターン部652-2との間を電気的に連結する連結パターン部652-3と、を含むことができる。このとき、前記連結パターン部652-3は、前記第1絶縁部分651-1と前記第2絶縁部分651-2との間の第2オープン領域OR2上に配置される。
【0189】
前記第1リードパターン部652-1は、前記第1絶縁部分651-1が有する4辺領域のうち互いに対向する2つの辺領域にそれぞれ配置され得る。即ち、前記第1絶縁部分651-1は、左側辺領域、右側辺領域、上側辺領域、下側辺領域を含むことができる。そして、前記第1リードパターン部652-1は、前記第1絶縁部分651-1の4つの辺領域のうち互いに対向する上側辺領域及び下側辺領域にそれぞれ配置され得る。また、前記第1絶縁部分651-1の辺領域のうち左側辺領域及び右側辺領域には、前記第1リードパターン部652-1が配置されないことがある。
【0190】
前記第2リードパターン部652-2は、前記第2絶縁部分651-2が有する4つの辺領域のうち前記第1リードパターン部652-1が配置された辺領域とは異なる辺領域に配置され得る。
【0191】
即ち、前記第2絶縁部分651-2は、左側辺領域、右側辺領域、上側辺領域、下側辺領域を含むことができる。そして、前記第2リードパターン部652-2は、前記第2絶縁部分651-2の4つの辺領域のうち互いに対向する左側辺領域及び右側辺領域にそれぞれ配置され得る。また、前記第2絶縁部分651-2の辺領域のうち上側辺領域及び下側辺領域には、前記第2リードパターン部652-2が配置されないことがある。
【0192】
上記のように、第1リードパターン部652-1及び第2リードパターン部652-2は、前記第1絶縁部分651-1及び前記第2絶縁部分651-2のそれぞれにおいて、互に異なる辺領域に配置され得る。即ち、前記第1リードパターン部652-1は、前記第1絶縁部分651-1の上側辺領域及び下側辺領域に配置される。そして、これとは異なり、前記第2リードパターン部652-2は、前記第2絶縁部分651-2の左側辺領域及び右側辺領域に配置される。これにより、前記第1リードパターン部652-1及び第2リードパターン部652-2は、前記第1絶縁部分651-1及び前記第2絶縁部分651-2の間の第2オープン領域OR2内で互いに対向することなく配置され得る。これは、イメージセンサーモジュール400のZ軸へのロール(roll)動作における信頼性を向上させることができる。
【0193】
ここで、前記第1リードパターン部652-1は、前記第3基板642の第6端子部642-3と連結されるインナーリードパターン部であり得る。そして、第2リードパターン部652-2は、前記第1基板630の第1端子部635と連結されるアウターリードパターン部であり得る。
【0194】
前記第1リードパターン部652-1及び第2リードパターン部652-2は、連結パターン部652-3を介して互いに連結され得る。前記連結パターン部652-3は、一端が前記第1リードパターン部652-1に連結され、他端が前記第2リードパターン部652-2に連結され、前記一端及び他端を除いた領域が前記第1絶縁部分651-1及び第2絶縁部分651-2の間の第2オープン領域OR2上に位置し得る。即ち、前記連結パターン部652-3は、前記第1絶縁部分651-1及び前記第2絶縁部分651-2の間の第2オープン領域OR2上にフライングして配置され得る。ここで、前記フライングされるという意味は、前記連結パターン部652-3の少なくとも一部分上に前記絶縁層651が存在せず、これにより前記連結パターン部652-3の少なくとも一部分が空中に浮いている状態を意味し得る。
【0195】
このとき、前記第1リードパターン部652-1は、複数で構成される。また、前記第2リードパターン部652-2も複数で構成される。そして、前記連結パターン部652-3は、前記複数の第1リードパターン部652-1と前記複数の第2リードパターン部652-2との間を1:1で連結することができる。
【0196】
このとき、前記第1リードパターン部652-1は、36個の第1リードパターンを含むことができる。そして、前記第2リードパターン部652-2も、36個の第2リードパターンを含むことができる。これにより、前記連結パターン部652-3は、36個の連結パターンを含み、これにより前記第1リードパターンと前記第2リードパターンとの間を連結することができる。
【0197】
前記連結パターン部652-3は、前記第2オープン領域OR2上で少なくとも1回折り曲げられて配置され得る。即ち、連結パターン部652-3は、少なくとも1つの折曲部を含むことができる。前記連結パターン部652-3は、前記第2オープン領域OR2上で回転する形態の構造を有して配置され得る。
【0198】
例えば、前記第1リードパターン部652-1と前記第2リードパターン部652-2が前記絶縁層651上で互いに対向して配置される場合、前記連結パターン部652-3は、折曲部なしで前記第1リードパターン部652-1と前記第2リードパターン部652-2との間を直線で連結することができる。
【0199】
これとは異なり、実施例においては、前記第1リードパターン部652-1と前記第2リードパターン部652-2が互いに対向して配置されないので、前記連結パターン部652-3は、少なくとも1回折り曲げられる折曲部を含む。そして、前記連結パターン部652-3が有する折曲部は、前記連結パターン部652-3の弾性力を向上させることができるだけでなく、前記連結パターン部652-3の剛性を向上させることができる。
【0200】
このとき、前記連結パターン部652-3の長さは、前記第1絶縁部分651-1と前記第2絶縁部分651-2との間の第2オープン領域OR2の幅よりも大きい。
【0201】
前記連結パターン部652-3は、アディティブ工法(Additive process)、サブトレックティブ工法(Subtractive Process)、MSAP(Modified Semi Additive Process)およびSAP(Semi Additive Process)工法などを通じて上記のような形状を有するようにエッチングを進行して形成することができる。好ましくは、前記第1リードパターン部652-1、前記第2リードパターン部652-2、及び前記連結パターン部652-3は、互いに一体に形成され、これにより1つの金属層をエッチングすることによって同時に形成され得る。
【0202】
一方、前記第1リードパターン部652-1、前記第2リードパターン部652-2、及び前記連結パターン部652-3で構成される第1パターン部652の厚さは、10μm~50μmであり得る。例えば、第1パターン部652の厚さは、30μm~40μmであり得る。このとき、第1パターン部652の厚さが10μmよりも小さいと、イメージセンサーモジュール400のシフト過程で前記第1パターン部652の切れが発生し得る。また、第1パターン部652の厚さが50μmよりも大きいと、前記連結パターン部652-3の弾性力が低くなることがあり、これによるイメージセンサーモジュール400の移動性に邪魔を与えることがある。これにより、実施例においては、安定してイメージセンサーモジュール400のシフト動作が可能なように、前記第1パターン部652の厚さは35μm±5μmを有するようにする。
【0203】
そして、前記連結パターン部652-3の長さは、前記第1絶縁部分651-1と前記第2絶縁部分651-2との間の第2オープン領域OR2の幅よりも大きい。ここで、前記第2オープン領域OR2の幅は、前記第1絶縁部分651-1と前記第2絶縁部分651-2との間を直線で連結する直線距離であり得る。
【0204】
そして、前記連結パターン部652-3の長さは、前記直線距離の少なくとも1.5倍以上を有するようにする。また、前記連結パターン部652-3の長さは、前記直線距離の20倍以下となるようにする。
【0205】
このとき、前記連結パターン部652-3の長さが前記直線距離の1.5倍よりも小さいと、前記連結パターン部652-3の弾性力低下によるイメージセンサーモジュール400のシフト動作に影響を与えることがある。また、連結パターン部652-3の長さが前記直線距離の20倍よりも大きいと、前記連結パターン部652-3による信号伝達距離が大きくなるにつれて抵抗が増加し、これにより前記連結パターン部652-3を介して伝達される信号にノイズが含まれることがある。これにより、ノイズの発生を最小限に抑えるために、連結パターン部652-3の長さは、第1リードパターン部652-1と第2リードパターン部652-2との間の直線距離の10倍以下となるようにする
【0206】
一方、上記のような第1パターン部652は、電気的信号を伝達する配線であり、電気伝導性の高い金属物質に形成され得る。このために、前記第1パターン部652は、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、チタニウム(Ti)、スズ(Sn)、銅(Cu),及び亜鉛(Zn)のうちから選択される少なくとも一つの金属物質に形成され得る。また、前記第1パターン部652は、ボンディング力に優れた金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、チタニウム(Ti)、スズ(Sn)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)のうちから選択される少なくとも一つの金属物質を含むペースト又はソルダーペーストに形成され得る。
【0207】
好ましくは、第1パターン部652は、電気的信号を伝達する配線の役割を果たしながら、前記第4基板650上のコイル移動基板640に配置されたイメージセンサーモジュール400のX軸、Y軸、及びZ軸方向にシフトが可能にする弾性力を有する金属物質に形成され得る。このために、第1パターン部652は、1000MPa以上の引張強度を有する金属物質に形成され得る。例えば、第1パターン部652は、銅を含む二元系合金又は三元系合金であり得る。例えば、第1パターン部652は、ニッケル(Ni)、スズ(Sn)、ベリリウム(Be)、及びコバルト(Co)のうちから選択される少なくとも1つと、銅(Cu)を含む二元系合金又は三元系合金であり得る。前記第1パターン部652は、スプリングの役割が可能な弾性力を有しながら電気特性の良い鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、亜鉛などの合金に形成され得る。また、第1パターン部652は、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)などのような金属物質を含むメッキ層として表面処理され得るものであり、これによる電気伝導度を向上させることができる。
【0208】
第2パターン部652bは、前記絶縁層651の一面のうち前記第1パターン部652が配置されない領域に選択的に配置され得る。
【0209】
第2パターン部652bは、前記第1絶縁部分651-1上に配置される第1補強パターン652-4と、前記第2絶縁部分651-2上に配置される第2補強パターンパターン652-5と、前記第2オープン領域OR2上に配置され、前記第1補強パターン652-4と第2補強パターン652-5とを連結する第3補強パターン652-6と、を含むことができる。
【0210】
前記第1補強パターン652-4は、前記第1絶縁部分651-1の左側辺領域及び右側辺領域に配置され得る。
【0211】
そして、第2補強パターン652-5は、前記第2絶縁部分651-2の一面のうち前記第2リードパターン部652-2が配置されない領域に配置され得る。
【0212】
また、前記第2補強パターン652-5は、前記第2絶縁部分651-2の上面に配置される第1部分と、前記第1部分から延びて前記第2絶縁部分651-2の外側に配置される第2部分とを含むことができる。前記第2補強パターン部652bの前記第2部分は、前記第2基板641の剛性を確保しながら、前記第2基板641の平坦度を維持するために前記第2絶縁部分651-2の外側に延びて配置され得る。また、前記第2補強パターン652-5の前記第2部分に少なくとも1つの結合孔652-7が形成され得る。これにより、図面には示していないが、前記第1基板630上には、前記結合孔652-7に対応する結合突起(図示せず)が配置され得るが、これにより前記第4基板650と前記第1基板630との結合力を向上させることができる。
【0213】
一方、前記第2パターン部652bは、前記第1パターン部652と同じ金属物質に形成され得る。好ましくは、前記第2パターン部652bは、前記第1パターン部652と同一工程内で共に形成され得る。
【0214】
一方、前記第4基板650のうち前記第1絶縁部分651-1と、前記第1リードパターン部652-1と、前記第1補強パターン652-4とは、前記コイル移動基板640と共に移動する移動部であり得る。
【0215】
そして、前記第4基板650のうち前記第2絶縁部分651-2と、前記第2リードパターン部652-2と、前記第2補強パターン652-5とは、前記第1基板630上に固定される固定部であり得る。
【0216】
また、前記第4基板650のうち前記連結パターン部652-3は、信号伝達をしながらイメージセンサーモジュール400のシフトを可能にする弾性力を有する金属パターンであり得る。
【0217】
また、前記第4基板650のうち前記第3補強パターン652-6は、前記連結パターン部652-3と共に前記イメージセンサーモジュール400のシフトを可能にする弾性力を有し得る。
【0218】
一方、前記第1リードパターン部652-1が有する線幅は、前記第2リードパターン部652-2が有する線幅と同一であり得る。
【0219】
また、前記連結パターン部652-3が有する線幅は、前記第1リードパターン部652-1及び前記第2リードパターン部652-2が有する線幅よりも小さいことがある。
【0220】
このとき、前記第1リードパターン部652-1と前記連結パターン部652-3との間及び前記第2リードパターン部652-2と前記連結パターン部652-3との間には、徐々に幅が小さくなり、側面が直線ではなくラウンドした形状を有する緩衝部分を含むことができる。
【0221】
即ち、前記連結パターン部652-3の両端部の側面は、曲率を有することができる。このとき、前記連結パターン部652-3の両端部の側面が直線形状を有する場合、この部分に応力が集中することがあり、これにより前記連結パターン部652-3が前記第1リードパターン部652-1又は前記第2リードパターン部652-2から分離される切れ現象が発生し得る。
【0222】
これにより、前記連結パターン部652-3の端部は、側面がラウンドした形状を有するようにして、前記端部に応力が集中することを防止することができる。
【0223】
このとき、前記連結パターン部652-3の端部の側面の曲率R値は、30~100の間の値を有するようにする。前記側面の曲率R値が30よりも小さい場合、前記応力集中防止効果が不十分であり、100よりも大きい場合、前記連結パターン部652-3の弾性力が低下することがある。
【0224】
ここで、前記連結パターン部652-3の線幅は、20~1000μmの線幅を有することができる。前記連結パターン部652-3の線幅が20μmよりも小さいと、前記連結パターン部652-3の全体的な剛性が低下して信頼性が低くなることがある。そして、前記連結パターン部652-3の線幅が1000μmよりも大きいと、前記連結パターン部652-3の弾性力が低くなって、前記イメージセンサーモジュール400のシフトに問題が発生し得る。
【0225】
一方、前記第1リードパターン部652-1は、前記絶縁層651の前記第1絶縁部分651-1上に配置される第1-1リードパターン部分652-1aと、前記第1-1リードパターン部分652-1aから延びて前記第1絶縁部分651-1の内側方向に突出した第1-2リードパターン部分652-1bとを含むことができる。前記第1-2リードパターン部分652-1bは、前記第1絶縁部分651-1から突出して配置され、これにより前記第3基板642の前記第6端子部642-3との結合のために進行されるソルダリング工程の容易性を提供することができる。
【0226】
前記第2リードパターン部652-2は、前記絶縁層651の前記第2絶縁部分651-2上に配置される第2-1リードパターン部分652-2aと、前記第2-1リードパターン部分652-2aから延びて前記第1絶縁部分651-2の外側方向に突出した第2-2リードパターン部分652-2bとを含むことができる。前記第2-2リードパターン部分652-2bは、前記第2絶縁部分651-2から外側に突出して配置され、これにより前記第1基板630の前記第1端子部635との結合のために進行されるソルダリング工程の容易性を提供することができる。
【0227】
一方、前記絶縁層651は、前記第1絶縁部分651-1と前記第2絶縁部分651-2との間の第2オープン領域OR2上に配置される第3絶縁部分651-3を含むことができる。
【0228】
前記第3絶縁部分651-3は、前記連結パターン部652-3上に配置され得る。前記第3絶縁部分651-3は、前記連結パターン部652-3の剛性を高める機能を果たすことができる。
【0229】
また、イメージセンサーモジュール400のシフト過程で前記前記連結パターン部652-3の形状が変化し、この過程で互いに異なる連結パターン部が相互接触することがある。これにより、前記第3絶縁部分651-3は、前記連結パターン部652-3上に配置され、前記連結パターン部652-3との間隔を維持することができる。即ち、前記第3絶縁部分651-3は、前記イメージセンサーモジュール400のシフト過程で複数の連結パターン部652-3が相互接触するにつれて発生し得るショート問題を解決するために形成され得る。
【0230】
このために、第3絶縁部分651-3は、互いに異なる複数の連結パターン部652-3上に共通配置され得る。好ましくは、前記第3絶縁部分651-3は、互いに異なる複数の連結パターン部652-3の折曲部分上に配置され得る。即ち、前記連結パターン部652-3の折曲部分は、剛性が低くなることがあり、これにより前記第3絶縁部分651-3は、前記折曲部分に対する剛性を向上させながら、ショート問題を解決するようにする。
【0231】
<イメージセンサーモジュール>
図15は、実施例に係るイメージセンサーモジュール400の分解斜視図である。
【0232】
図15を参照すると、イメージセンサーモジュール400は、フィルタ440、センサーベース410、イメージセンサー430、及びイメージセンサー基板420を含むことができる。
【0233】
イメージセンサーモジュール400は、センサーベース410を含む。
【0234】
センサーベース410は、開口部411を含み、前記開口部411と隣接するようにフィルタ440が安着できる段差を設けられ得る。そして、前記段差には接着部材(図示せず)が配置され、前記接着部材上にフィルタ440が固定配置され得る。このようなフィルタ440は、レンズモジュール100を通過する光のうち特定の周波数帯域の光がイメージセンサー430に入射することを遮断する役割を果たすことができる。フィルタ440は、x-y平面と平行に配置され得る。フィルタ440は、レンズモジュール100とイメージセンサー430との間に配置され得る。フィルタ440は、赤外線フィルタを含むことができる。赤外線フィルタは、赤外線フィルタに入射する赤外線を吸収又は反射することができる。
【0235】
イメージセンサー基板420は、パッケージ基板であり得る。即ち、イメージセンサー基板420上には、イメージセンサー430がパッケージ形態に実装され得る。イメージセンサー基板420は、印刷回路基板(PCB、Printed Circuit Board)を含むことができる。イメージセンサー基板420は、回路基板を含むことができる。イメージセンサー基板420にはイメージセンサー430が配置され得る。イメージセンサー基板420は、第2基板641と結合され得る。このために、イメージセンサー基板420の下面には、前記第2基板641の第4端子部641-7と電気的に連結される第7端子部421が設けられ得る。このとき、前記第7端子部421も上述したように、イメージセンサー基板420の下面で互いに反対となる端領域にそれぞれ配置され、これによりイメージ信号が伝達されるパッドとそれ以外のパッドの位置を分離させることができる。一方、イメージセンサー基板420は、前記第2基板641の開口部内に位置することができ、前記第2基板641の開口部内で前記第7端子部421は、前記第2基板641の第4端子部641-7と水平方向に整列して配置され得る。そして、第4端子部641-7と第7端子部421とは、ソルダリングなどを通じて互いに結合され得る。このとき、図面上にはソルダリングによる接着部材が省略されており、前記ソルダリング工程の前には前記第7端子部421と前記第4端子部641-7との間は離隔することがあり、ソルダリング過程を通じて第7端子部421と第4端子部641-7とは、互いに電気的に連結され得る。
【0236】
イメージセンサー430は、レンズモジュール100とフィルタ440を通過した光が入射してイメージが結像される構成であり得る。イメージセンサー430は、イメージセンサー基板420に実装され得る。イメージセンサー430は、イメージセンサー基板420に電気的に連結され得る。一例として、イメージセンサー430は、イメージセンサー基板420に表面実装技術(SMT、Surface Mounting Technology)によって結合され得る。他の例として、イメージセンサー430は、イメージセンサー基板420にフリップチップ(flip chip)技術によって結合され得る。イメージセンサー430は、レンズモジュール100と光軸が一致するように配置され得る。即ち、イメージセンサー430の光軸とレンズモジュール100の光軸とは、アライメント(alignment)され得る。イメージセンサー430は、イメージセンサー430の有効イメージ領域に照射した光を電気的信号に変換することができる。そして、前記変換された電気的信号がイメージ信号であり得る。イメージセンサー430は、CCD(charge coupled device、電荷結合素子)、MOS(metal oxide semi-conductor、金属酸化物半導体)、CPD、及びCIDのうちいずれか一つであり得る。
【0237】
<イメージセンサーモジュールシフト駆動動作>
以下では、イメージセンサーモジュール400のシフト動作について説明する。
【0238】
図16aは、本実施例に係るカメラ装置の一部構成を通じてx軸方向のシフト駆動を説明する図であり、
図16bは、本実施例に係るカメラ装置の一部構成を通じてy軸方向のシフト駆動を説明する図であり、
図16cは、本実施例に係るカメラ装置の一部構成を通じてz軸中心の回転駆動を説明する図であり、
図17は、本実施例に係るカメラ装置のマグネットとコイルとの間の磁力の流れ(magnetic flow)とローレンツ力(Lorentz Force)を示す図である。
【0239】
図16aに示すように、本実施例において、第2コイル641-2bと第4コイル623-2dに同じ方向の電流が印加されると、それぞれ第2マグネット623-2と第4マグネット623-4との電磁的相互作用を通じて、イメージセンサーモジュール400に結合されたイメージセンサー430がx軸方向に移動(シフト)され得る。即ち、第2コイル641-2bと第2マグネット623-2及び第4コイル623-2dと第4マグネット623-4は、イメージセンサー430のx軸方向のシフト駆動に使用され得る。このとき、第2コイル641-2bと第2マグネット623-2は、第1x軸シフト駆動部X1であり、第4コイル623-2dと第4マグネット623-4は、第2x軸シフト駆動部X2であり得る。
【0240】
図16bに示すように、本実施例において、第1コイル641-2aと第3コイル641-2cに同じ方向の電流が印加されると、それぞれ第1マグネット623-1と第3マグネット623-3との電磁的相互作用を通じて、イメージセンサーモジュール400に結合されたイメージセンサー430がy軸方向に移動(シフト)され得る。即ち、第1コイル641-2aと第1マグネット623-1及び第3コイル641-2cと第3マグネット623-3は、イメージセンサー430のy軸方向のシフト駆動に使用され得る。このとき、第1コイル641-2aと第1マグネット623-1は、第1y軸シフト駆動部Y1であり、第3コイル641-2cと第3マグネット623-3は、第2y軸シフト駆動部Y2であり得る。
【0241】
図16cに示すように、本実施例において、第1コイル641-2aと第3コイル641-2cに反対方向の電流が印加され、第2コイル641-2bと第4コイル641-2d)に反対方向の電流が印加され、このとき第1コイル641-2aに印加される電流と第2コイル641-2bに印加される電流によりコイル部641-2の回転方向が同じであると、イメージセンサーモジュール400に結合されたイメージセンサー430がz軸を中心に回転(ローリング、rolling)され得る。
図16cに示す実施例は、コイル部641-2が4チャンネルに制御される場合を示したものであり、コイル部641-2が3チャンネルに制御される場合であれば、第1コイル641-2aと第3コイル641-2c又は第2コイル641-2bと第4コイル641-2dを介してイメージセンサー430をローリングすることができる。第1コイル641-2aと第3コイル641-2c及び第2コイル641-2bと第4コイル641-2dのうちの1つのチャネルで束ねられたコイルがあれば、反対方向に電流を印加できないからである。
【0242】
本実施例において、マグネット部623の磁力の流れ(magnetic flow)は、
図17に示した通りである。
図17を参照すると、コイル部641-2に対して垂直に通る磁力線が存在することを確認でき、本状態でコイル部641-2に電流が印加されると、ローレンツ力(Lorentz Force)によりコイル部641-2がマグネット部623に対して移動することができる。
【0243】
<シフト信頼性評価>
図18の(a)は、比較例に係るカメラモジュールの信頼性評価結果を示す図であり、
図18の(b)は、実施例に係るカメラモジュールの信頼性評価結果を示す図である。
【0244】
実施例においては、第4基板650の連結パターン部652-3を介して提供される弾性力によって、前記第4基板650の第1絶縁部分651-1上に配置された第1リードパターン部652-1と連結されるコイル移動基板640及び前記コイル移動基板640に結合されるイメージセンサーモジュール400のシフトが行われる。
【0245】
このとき、前記連結パターン部652-3は、光軸方向と水平な方向に配置されて、前記イメージセンサーモジュール400のシフトが可能なようにする。
【0246】
ここで、前記連結パターン部652-3のみで前記イメージセンサーモジュール400のシフト動作が行われる場合、前記イメージセンサーモジュール400のシフト過程で前記連結パターン部652-3は、光軸方向へのチルトが発生し得る。
【0247】
即ち、
図18の(a)のようにx軸方向にイメージセンサーモジュール400をシフトさせる過程で、前記イメージセンサーモジュール400が光軸方向にチルトが発生することが確認できた。即ち、イメージセンサーモジュール400が配置されるコイル移動基板640の一側は、第1チルトtilt1が発生する上側方向に移動し、前記コイル移動基板640の他側は、第2チルトtilt2が発生して、下側方向に移動することが確認できた。そして、上記のような第1および第2チルトtilt1、2は、前記イメージセンサーモジュール400のシフト動作の信頼性に影響を与えることがある。
【0248】
一方、
図18の(b)のように、実施例においては、ホルダー部に含まれたダンピングプレートに一端が連結され、前記コイル移動基板640の他端が連結される連結ワイヤを含む。そして、前記連結ワイヤは、前記カメラ装置内で光軸方向に配置される。これにより、前記連結ワイヤは、前記コイル移動基板640のシフト動作時に上側又は下側にチルトすることを抑制する。即ち、前記連結ワイヤは、前記コイル移動基板640を支持して、シフト動作時に発生する前記コイル移動基板640の垂れ下がり現象を防止する。
【0249】
一方、上記のような実施例に係るカメラ装置は、光学機器内に備えられ得る。ここで、光学機器は、セルファーフォン、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、携帯用スマート機器、デジタルカメラ、ノートブック型コンピュータ(laptop computer)、デジタル放送用端末機、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、ナビゲーションのうちいずれか一つであり得る。但し、光学機器の種類はこれに限定されず、映像又は写真を撮影するためのいかなる装置も光学機器に含まれ得る。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定部と、前記固定部に対して移動可能な移動部と、前記固定部と前記移動部を連結する連結部とを含むイメージセンサー基板と、
前記イメージセンサー基板の前記移動部と一緒に移動可能に前記イメージセンサー基板上に配置されたコイル移動基板と、
前記コイル移動基板上に配置されたコイル部と、
を含み、
前記コイル部は、前記コイル移動基板の複数の第1コーナー部にそれぞれ配置された複数のコイルを含み、
前記連結部は、前記複数のコイルのそれぞれと光軸方向に重なり、互いに異なる水平方向に折り曲げられた複数の折曲部分を含む、センサー駆動装置。
【請求項2】
前記イメージセンサー基板の前記移動部上に配置され、前記移動部及び前記コイル移動基板と一緒に移動するイメージセンサーをさらに含む、請求項1に記載のセンサー駆動装置。
【請求項3】
前記イメージセンサー基板は、前記イメージセンサーと光軸方向に重なった第1オープン領域を含み、
前記コイル移動基板は、前記第1オープン領域及び前記イメージセンサーと光軸方向に重なった第2オープン領域を含む、請求項2に記載のセンサー駆動装置。
【請求項4】
前記コイル移動基板は、
前記コイル部が配置される第1基板部と、
前記第1基板部と前記イメージセンサー基板の間に配置され、前記イメージセンサー基板に対して前記第1基板部を光軸方向に離隔させる第2基板部とを含む、請求項1に記載のセンサー駆動装置。
【請求項5】
前記コイル移動基板上に前記コイル部と水平方向に離隔して配置された駆動素子をさらに含む、請求項1に記載のセンサー駆動装置。
【請求項6】
前記駆動素子は、前記連結部の前記複数の折曲部分と光軸方向に重ならない、請求項5に記載のセンサー駆動装置。
【請求項7】
前記コイル移動基板は、4つのコーナー部を含み、
前記コイル部は、前記4つのコーナー部に配置された4つのコイルを含み、
前記連結部は、前記4つのコイルとそれぞれ光軸方向に重なった第1~第4グループの複数の折曲部分を含む、請求項1に記載のセンサー駆動装置。
【請求項8】
前記4つのコイルは、第1対角方向に対向して配置された第1及び第2コイルと、
前記第1対角方向と異なる第2対角方向に対向して配置された第3及び第4コイルを含み、
前記第1及び第2コイルのそれぞれの長辺の配置方向は、前記第3及び第4コイルのそれぞれの長辺の配置方向と異なる、請求項7に記載のセンサー駆動装置。
【請求項9】
前記第1及び第2コイルのそれぞれの長辺の配置方向は、互いに平行であり、
前記第3及び第4コイルのそれぞれの長辺の配置方向は、互いに平行である、請求項8に記載のセンサー駆動装置。
【請求項10】
前記連結部は、前記固定部に対して前記移動部を弾性的に支持しながら前記固定部と前記移動部を電気的に連結する、請求項1から9のいずれか一項に記載のセンサー駆動装置。
【請求項11】
前記イメージセンサー基板は、
前記移動部に対応する第1絶縁部と、前記第1絶縁部と離隔し、前記固定部に対応する第2絶縁部とを含む絶縁層と、
前記移動部に対応し、前記第1絶縁部に配置された第1リードパターン部と、前記固定部に対応し、前記第2絶縁部に配置された第2リードパターン部と、前記連結部に対応し、前記第1リードパターン部と第2リードパターン部の間を連結する連結パターン部とを含む回路パターン部と、
を含む、請求項10に記載のセンサー駆動装置。
【請求項12】
前記絶縁層は、前記第1絶縁部と前記第2絶縁部の間に備えられ、前記複数の第1コーナー部と光軸方向に重なった複数の第2コーナー部を含む第3オープン領域を含み、
前記回路パターン部の前記連結パターン部は、前記複数の第2コーナー部にそれぞれ配置され、前記複数のコイルと光軸方向に重なった前記複数の折曲部分を含む、請求項11に記載のセンサー駆動装置。
【請求項13】
前記イメージセンサー基板は、
前記移動部に対応し、前記第1絶縁部に配置された第1補強パターンと、前記固定部に対応し、前記第2絶縁部に配置された第2補強パターンと、前記第1補強パターンと第2補強パターンの間を連結し、前記連結部に対応する第3補強パターンとを含む補強部をさらに含む、請求項11に記載のセンサー駆動装置。
【請求項14】
前記補強部と前記回路パターン部は、互いに同一金属物質を含む、請求項13に記載のセンサー駆動装置。
【請求項15】
前記第1補強パターン及び前記連結パターン部は、前記イメージセンサー基板の前記移動部及び前記コイル移動基板と一緒に移動する、請求項13に記載のセンサー駆動装置。
【請求項16】
前記第2絶縁部は、複数の外側面を含み、
前記複数の外側面のうち前記第3オープン領域を挟んで対向する2つの外側面のそれぞれには突出部が備えられる、請求項12に記載のセンサー駆動装置。
【請求項17】
前記絶縁層は、前記第3オープン領域に配置された第3絶縁部をさらに含み、
前記第3絶縁部は、前記光軸方向に前記連結パターン部と重なった重畳領域と、前記光軸方向に前記連結パターン部と重ならない非重畳領域とを含む、請求項12に記載のセンサー駆動装置。
【請求項18】
前記第3絶縁部は、前記連結パターン部の前記複数の折曲部分を互いに連結する、請求項17に記載のセンサー駆動装置。
【請求項19】
請求項1から18のいずれか一項に記載のセンサー駆動装置と、
前記センサー駆動装置上に配置され、前記コイル部に対向する位置にマグネット部が配置されたホルダー部と、
を含み、
前記複数のコイルに電流を印加して前記マグネット部に対して前記コイル部が相対移動可能とする、カメラモジュール。
【請求項20】
前記マグネット部は、前記複数のコイル及び前記連結部の前記複数の折曲部分とそれぞれ光軸方向に重なる複数のマグネットを含む、請求項19に記載のカメラモジュール。