(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174785
(43)【公開日】2023-12-08
(54)【発明の名称】バックパック
(51)【国際特許分類】
A45F 3/00 20060101AFI20231201BHJP
A45C 5/00 20060101ALI20231201BHJP
A45F 3/04 20060101ALI20231201BHJP
【FI】
A45F3/00
A45C5/00 A
A45F3/04 300
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023175363
(22)【出願日】2023-10-10
(62)【分割の表示】P 2020537244の分割
【原出願日】2018-12-20
(31)【優先権主張番号】62/613,795
(32)【優先日】2018-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】515284526
【氏名又は名称】イエティ クーラーズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Yeti Coolers,LLC
【住所又は居所原語表記】7601 Southwest Parkway,AustinTX 78735,USA
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100224775
【弁理士】
【氏名又は名称】南 毅
(72)【発明者】
【氏名】ロジャーズ、カイル エドワード
(72)【発明者】
【氏名】ムニエ、ジェフリー チャールズ
【テーマコード(参考)】
2E181
3B045
【Fターム(参考)】
2E181BC03
2E181BD01
3B045AA35
3B045CA01
3B045CB03
3B045CE10
3B045EA02
3B045EB05
3B045EB10
3B045FC04
3B045GA01
3B045GA03
3B045GC01
3B045GC02
3B045GD03
(57)【要約】
【課題】密閉収納コンパートメント内に私物を収納するのに役立つ、非剛体、半剛体、及び剛体のポータブル・コンテナ・デバイスを提供すること。
【解決手段】閉鎖機構によって封止される開口部付きの外側シェルを含む前面ポケットを有する、バックパック。閉鎖機構は、開口部を部分的に又は全体的に封止するように構成された磁気ストリップを含み、且つ、コンテナの内部表面への磁気ストリップのヒンジ式結合部を有し得る。
【選択図】
図30
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッグであって、
前面パネル、背面パネル、上面側壁、底面側壁、左側壁、及び右側壁を含む、耐水材料から形成された外側シェルと、
前記外側シェルに結合された1対の調節可能ストラップと、
前記左側壁、上面側壁、及び右側壁の一部分の周りに延在する第1のクロージャであって、第1の内部ポケットを再封可能に封止するために開位置から閉位置へ移動するように構成された、第1のクロージャと、
前記前面パネルの一部分の周りに延在する第2のクロージャであって、前面コンテナを再封可能に封止するために開位置から閉位置へ移動するように構成された、第2のクロージャと、
を備え、前記前面コンテナが、
第2の内部ポケットに及ぶ開口部、及び、
閉鎖機構
をさらに備え、前記閉鎖機構が、
第1の磁気ストリップ上面側及び第1の磁気ストリップ底面側を有する第1の磁気ストリップであって、前記第1の磁気ストリップ上面側が、前記開口部の前面縁部において前記外側シェルの第1の内部表面に結合され、前記第1の磁気ストリップ底面側が、前記外側シェルに取り付けられていない、第1の磁気ストリップと、
第2の磁気ストリップ上面側及び第2の磁気ストリップ底面側を有する第2の磁気ストリップであって、前記第2の磁気ストリップ上面側が、前記開口部の背面縁部において第2の内部表面に結合され、前記第2の磁気ストリップ底面側が、前記外側シェルに取り付けられていない、第2の磁気ストリップと、
をさらに備え、
前記第1の磁気ストリップが、前記開口部を再封可能に封止するために前記第2の磁気ストリップに磁気的に引き付けられる、
バッグ。
【請求項2】
バックパックである、請求項1に記載のバッグ。
【請求項3】
前記第2のクロージャから延在するフラップ部分であって、第1のファスナ要素を有する、フラップ部分と、
前記外側シェルの前記前面パネルに結合された第2のファスナ要素と、
をさらに備え、
前記外側シェルが、前記第1のファスナ要素を前記第2のファスナ要素に取外し可能に結合するために折り畳まれるように構成される、
請求項1に記載のバッグ。
【請求項4】
前記第1の磁気ストリップ及び前記第2の磁気ストリップが、前記開口部のそれぞれの前記前面縁部及び背面縁部においてヒンジ式に結合される、請求項1に記載のバッグ。
【請求項5】
前記第1の磁気ストリップ及び前記第2の磁気ストリップのうちの少なくとも一方が、前記開口部のそれぞれの前記前面縁部及び背面縁部においてヒンジ式に結合される、請求項1に記載のバッグ。
【請求項6】
前記第1のファスナ要素が、面ファスナにより前記第2のファスナ要素に取外し可能に結合されるように構成される、請求項3に記載のバッグ。
【請求項7】
前記第1のファスナ要素及び前記第2のファスナ要素が、磁石を含む、請求項3に記載のバッグ。
【請求項8】
バッグであって、
前面パネル、背面パネル、上面側壁、底面側壁、左側壁、及び右側壁を含む、耐水材料から形成された外側シェルと、
前記外側シェルに結合された1対の調節可能ストラップと、
前記左側壁、上面側壁、及び右側壁の一部分の周りに延在する第1のクロージャであって、 第1の内部ポケットを再封可能に封止するために開位置から閉位置へ移動するように構成された、第1のクロージャと、
前記前面パネルの一部分の周りに延在する第2のクロージャであって、前面コンテナを再封可能に封止するために開位置から閉位置へ移動するように構成された、第2のクロージャと、
を備え、前記前面コンテナが、
前面シェル、
前記前面シェルの内部周囲の周りに延在する前面フレーム、
背面シェル、
前記背面シェルの内部周囲の周りに延在し、且つ、底部表面において前記前面フレームにヒンジ式に結合された、背面フレーム、及び、
前記背面シェルを前記前面シェルに対して再封可能に封止するように構成された閉鎖機構
をさらに備え、前記閉鎖機構が、
少なくとも前記前面フレームの第1の部分の周りに延在する前面磁気ストリップ、
少なくとも前記背面フレームの第1の部分の周りに延在する背面磁気ストリップであって、前記前面磁気ストリップに磁気的に結合するように構成された、背面磁気ストリップ、及び、
少なくとも前記前面フレームの第2の部分及び前記背面フレームの第2の部分の周りに延在するジッパ
をさらに備える、バッグ。
【請求項9】
前記前面フレーム及び前記背面フレームが、エラストマを含む、請求項8に記載のバッグ。
【請求項10】
前記前面磁気ストリップ及び背面磁気ストリップが、それぞれの前記前面フレーム及び背面フレーム内のチャネル内に封入される、請求項8に記載のバッグ。
【請求項11】
前記閉鎖機構が、前記前面磁気ストリップが前記背面磁気ストリップに磁気的に結合されたときに形成されるジッパ・トラフをさらに含む、請求項8に記載のバッグ。
【請求項12】
前記ジッパが、少なくとも前記前面フレームの前記第2の部分及び前記背面フレームの前記第2の部分に伸縮自在に結合されたジッパ・テープをさらに含む、請求項8に記載のバッグ。
【請求項13】
前記ジッパが閉じられているときに、少なくとも前記前面フレームの前記第2の部分及び前記背面フレームの前記第2の部分への前記ジッパ・テープの前記伸縮自在な結合が、前記前面磁気ストリップ及び前記背面磁気ストリップを互いの方向に付勢する圧縮力を働かせる、請求項12に記載のバッグ。
【請求項14】
前記前面磁気ストリップ及び前記背面磁気ストリップが、それぞれ複数の磁気要素を含む、請求項8に記載のバッグ。
【請求項15】
前面パネル、背面パネル、上面側壁、底面側壁、左側壁、及び右側壁を含む、耐水材料から形成された外側シェルと、
前記外側シェルに結合された1対の調節可能ストラップと、
前記左側壁、上面側壁、及び右側壁の一部分の周りに延在するクロージャであって、内部ポケットを再封可能に封止するように構成された、クロージャと、
前記クロージャの下方で前記左側壁に結合された第1のオポーザ要素、及び、前記クロージャの下方で前記右側壁に結合された第2のオポーザ要素と、
前記前面パネルに結合された一連のループと、
を備える、バッグ。
【請求項16】
バックパックである、請求項15に記載のバッグ。
【請求項17】
前記クロージャが、ジッパ・クロージャを含む、請求項15に記載のバッグ。
【請求項18】
前記クロージャが、磁気クロージャを含む、請求項15に記載のバッグ。
【請求項19】
前記クロージャが、折り畳み閉鎖機構を含む、請求項15に記載のバッグ。
【請求項20】
前記上面側壁上の第1の持ち運びハンドル、前記左側壁上の第2の持ち運びハンドル、及び前記右側壁上の第3の持ち運びハンドルをさらに備える、請求項15に記載のバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、あらゆる非限定的な目的のために参照により本明細書に完全に組み込まれている、2018年1月5日に出願し「BACKPACK」と題した米国仮出願第62/613,795号の優先権を主張するものである。
【0002】
本開示は一般に、密閉収納コンパートメント内に私物を収納するのに役立つ、非剛体、半剛体、及び剛体のポータブル・コンテナ・デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
コンテナは、偶発的な衝撃(例えば、落下)並びに液体及びよごれからのある程度の保護を提供するために、ユーザの私物を収納するように設計され得る。コンテナは、金属若しくはプラスチックなどの剛体材料、又はファブリック若しくは発泡体などの可撓性材料から構成され得る。コンテナは、コンテナの内部コンテンツへのアクセスを可能にする開口部/開口を有して設計され得る。開口部はまた、閉鎖機構を備え得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【0005】
この発明の概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明される簡易化した形態における本発明に関連する幾つかの一般概念への導入を提供する。この発明の概要は、本発明の重要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図するものではない。
【0006】
本明細書における開示の態様は、(1)部分的防水又は完全防水のクロージャ(2)磁気クロージャのうちの1つ又は複数を有するコンテナ・デバイスに関し得る。
【0007】
上述の発明の概要、及び以下の発明を実施するための形態は、添付の図面と併せて考察すれば、より良く理解されるであろう。添付の図面では、同様の参照番号は、その参照番号が現れる様々な図の全てにおいて、同様の又は類似の要素を意味する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナの一実施態様を概略的に示す図である。
【
図2】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナの一実施態様を概略的に示す図である。
【
図3A】本明細書において説明されるより多くの態様による、コンテナの別の実施態様を概略的に示す図である。
【
図3B】本明細書において説明されるより多くの態様による、コンテナの別の実施態様を概略的に示す図である。
【
図4】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナの1つの実施態様を概略的に示す図である。
【
図5】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図4からのコンテナの別の図を概略的に示す図である。
【
図6】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図4からのコンテナの上面部分の断面図を概略的に示す図である。
【
図7】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナの1つの実施態様を示す図である。
【
図8A】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナの一実施態様を概略的に示す図である。
【
図8B】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナの一実施態様を概略的に示す図である。
【
図9A】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、開いた構成における
図8A~8Bからのコンテナを概略的に示す図である。
【
図9B】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、開いた構成における
図8A~8Bからのコンテナを概略的に示す図である。
【
図9C】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、開いた構成における
図8A~8Bからのコンテナを概略的に示す図である。
【
図10】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図8A~8Bからのコンテナの背面部分の図を概略的に示す図である。
【
図11】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図8A~8Bからのコンテナの内部背面パネルの一部分を概略的に示す図である。
【
図12】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図8A~8Bからのコンテナの内部前面パネルの一部分を概略的に示す図である。
【
図13A】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図8A~8Bからのコンテナの1つの実施態様の端面断面図を概略的に示す図である。
【
図13B】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図8A~8Bからのコンテナの開口部のより詳細な図を概略的に示す図である。
【
図13C】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図8A~8Bからのコンテナの開口部の代替的な一実施態様を概略的に示す図である。
【
図13D】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図8A~8Bからのコンテナの開口部の代替的な一実施態様を概略的に示す図である。
【
図14】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナの1つの実施態様を示す図である。
【
図15】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図14からのコンテナの別の見た目を示す図である。
【
図16】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図14からのコンテナの別の見た目を示す図である。
【
図17A】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナの別の実施態様の等角図を概略的に示す図である。
【
図17B】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナの別の実施態様の等角図を概略的に示す図である。
【
図18A】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、閉鎖機構の等角図を概略的に示す図である。
【
図18B】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、閉鎖機構の等角図を概略的に示す図である。
【
図19】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、閉鎖機構の別の実施態様の断面図を概略的に示す図である。
【
図20】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、様々な内容物を収納するように構成され得るバッグを全体的に示す図である。
【
図21】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、様々な内容物を収納するように構成され得るバッグを全体的に示す図である。
【
図22】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、様々な内容物を収納するように構成され得るバッグを全体的に示す図である。
【
図23】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、様々な内容物を収納するように構成され得るバッグを全体的に示す図である。
【
図24】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、様々な内容物を収納するように構成され得るバッグを全体的に示す図である。
【
図25A】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、バッグの別の実施態様を示す図である。
【
図25B】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、バッグの別の実施態様を示す図である。
【
図25C】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、バッグの別の実施態様を示す図である。
【
図26A】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、バッグの別の実施態様を示す図である。
【
図26B】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、バッグの別の実施態様を示す図である。
【
図27A】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図26A及び26Bのバッグの等角図である。
【
図27B】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図26A及び26Bのバッグの等角図である。
【
図28A】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、胸骨ストラップ・バックルを示す図である。
【
図28B】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、胸骨ストラップ・バックルを示す図である。
【
図29】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、ハンドル構造の組立分解等角図を概略的に示す図である。
【
図30】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、バッグの別の実施態様の等角図である。
【
図31】本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、開いた収納コンパートメントを含むバッグの見た目を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
さらに、図面は種々の実例の様々な構成要素の尺度を表わし得ることが、理解されるべきである。しかし、開示される実例は、その具体的な尺度に限定されるものではない。さらに、図面は、特に指定のない限り、特定の尺度が必要であると解釈されるべきではない。
【0010】
本開示の様々な実例及び構成要素に関する以下の説明では、本開示の一部を形成する添付の図面が参照され、添付の図面には、本開示の態様が実践され得る様々な例示的な構造及び環境が、例示として示されている。他の構造及び環境が利用され得ること、並びに、本開示の範囲から逸脱することなしに、明確に記載された構造及び方法から構造上及び機能上の変更がなされ得ることが、理解されるべきである。
【0011】
また、様々な例示的な特徴及び要素を説明するために、本明細書では「表側」、「裏側」、「前面」、「背面」、「上部」、「基部」、「底部」、「側面」、「前方」、及び「後方」などの用語が使用され得るが、これらの用語は、本明細書では、例えば図に示された例示的な配向及び/又は典型的な使用における配向に基づいて、便宜上使用されるものである。本明細書のいかなる内容も、特許請求の範囲に記載の範囲に収まるために構造の特異的な3次元的配向又は空間的配向を必要とすると解釈されることはない。
【0012】
以下の説明では、1つ又は複数のコンテナ構造が参照される。開示される構造のいずれもが、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、任意のポリマー、複合材、及び/又は金属/合金材料から作製され得ることが、意図されている。さらに、これらの開示の範囲から逸脱することなしに任意の製造方法が利用され得ることが、意図されている。これらの開示にわたって説明される様々なコンテナの作製のために、例えば、1種又は複数種の溶接法(例えば、ファブリックの超音波溶接若しくはレーザ溶接、又は金属/合金溶接)、接着法、縫い合わせ法、成形法、射出成形法、ブロー成形法、打抜き加工法、深絞り加工法、鋳造法、ダイカスティング法、穴あけ法、ばり取り法、研削法、研磨法、サンディング法、又はエッチング法が、数多くある中でも利用され得る。さらに、これらの開示にわたって磁気的な要素又は構造が参照される場合、1つ又は複数の磁石(例えば、永久磁石)或いは磁石に引き付けられる1種若しくは複数種の金属又は合金(例えば、とりわけ、強磁性材料)をその要素又は構造が含むことが、推測され得る。
【0013】
本明細書にわたって論じられるコンテナのいずれもが、塵又は他の物質がコンテナの中に入ること及び/又はコンテナから抜け出すことを実質的に又は完全に防ぐために、部分的に又は完全に水密とされ、気密とされ、且つ/又は封止され得る。例えば、続く段落でさらに詳細に説明されるコンテナ100、200、300、400、700、800、及び/又は1400は、部分的に又は完全に耐水の外側シェル/外壁、及び閉鎖機構を含み得る。
【0014】
図1は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様によるコンテナ100の実施態様を概略的に示す。コンテナ100などのコンテナは、これらの開示にわたって、とりわけポーチ、バッグ、箱、又は器と代わりに呼ばれ得ることが、意図されている。1つの実例では、コンテナ100は、変形に対して耐性がある硬いシェルを有し得る。1つの実施態様では、コンテナ100は、背面シェル104にヒンジ式に(hingedly)結合される前面シェル102を含む、クラムシェル機構を有する。これらの開示にわたって論じられる場合、ヒンジ結合は、数多くある中でも、屈曲要素(例えば、ライブ・ヒンジ(live hinge))又はピアノ・ヒンジのうちの1つ又は複数を利用し得る。シェル102及び104は、とりわけ、任意のポリマー、複合材、及び/又は金属/合金材料から作製され得ることが、意図されている。1つの実施態様では、前面シェル102は、部分的に又は全体的に透明とされ得る。1つの実例では、前面シェル102及び/又は背面シェル104は、ポリカーボネート材料から作製され得る。しかし、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、追加の又は代替的なポリマー材料が利用され得る。
【0015】
コンテナ100は、背面シェル104の内周の少なくとも一部分の周りに延在するパッキン106を有し得る。パッキン106は、背面シェル104のチャネル107内に位置決めされ得る。パッキン106は、とりわけ、シリコーン、ネオプレン、ニトリル、ポリ塩化ビニル、又はブチル・ゴムから作製され得る。1つの実例では、パッキン106は、コンテナ100内の内部収納コンパートメント内への開口部108を部分的に又は全体的に封止するように構成され得る。
【0016】
1つの実施態様では、コンテナ100は、これらの開示にわたってファスナ機構と呼ばれることもある、留め具110を有する閉鎖機構を含み得ることが意図されており、この留め具110は、前面シェル102にヒンジ式に結合され、且つ、背面シェル104の上部部分112に取外し可能に結合するように構成される。幾つかの実例では、留め具110は、パッキン106とともに、前面シェル102と背面シェル104との間に防水の又は耐水のシールを作り出すことができる。さらに、コンテナ100は、コンテナ100内に乾燥コンパートメントを形成するために、防水の又は耐水のファブリックで形成され得る。しかし、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、追加の又は代替的な閉鎖機構が利用され得る。例えば、コンテナ100は、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、留め具110に似た2つ以上の留め具、1つ又は複数のジッパ、レール型閉鎖機構、面ファスナ、タブ、干渉嵌まり閉鎖機構、若しくは磁気閉鎖機構を利用し得る。
【0017】
図2は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様によるコンテナ200の実施態様を概略的に示す。コンテナ200は、変形に対して少なくとも部分的に耐性がある、頑丈なシェルを有し得る。1つの具体的な実例では、コンテナ200は、クラムシェル設計を利用し、且つ、背面シェル204にヒンジ式に結合される前面シェル202を有する。背面シェル204は、背面シェル204の内周の少なくとも一部分の周りに延在するチャネル207内に位置決めされるパッキン206を有し得る。示されるように、開口部が、コンテナ200の内部収納コンパートメント208へのアクセスを提供する。この内部収納コンパートメント208は、前面シェル202がパッキン206に沿って背面シェル204と係合されたときに、部分的に又は全体的に封止される(例えば、とりわけ空気及び/又は水に対して部分的に又は全体的に封止される)。1つの実例では、パッキン206は、
図1に関連して説明されたパッキン106に類似し得る。コンテナ200は、ファブリック被覆を有する成形エチレン酢酸ビニルから作製され得ることが、さらに意図されている。
【0018】
示された実例では、コンテナ200は、前面シェル202の上部表面212にヒンジ式に結合される留め具210を有する閉鎖機構を含み得る。したがって、留め具210は、背面シェル204の上部表面214上のタブ構造(図示せず)と係合するように構成され得る。上記の実例におけるように、留め具110は、パッキン206とともに、前面シェル202と背面シェル204との間に防水又は耐水のシールを作り出すことができることも、意図されている。さらに、コンテナ200は、コンテナ200内に乾燥コンパートメントを形成するために、防水又は耐水のファブリックで形成され得る。しかし、とりわけ磁気閉鎖機構又は面ファスナなどの、追加の又は代替的な閉鎖機構が利用されてもよい。
【0019】
図3A及び3Bは、本明細書において説明されるより多くの態様によるコンテナ300の別の実施態様を概略的に示す。具体的には、
図3Aは、開いた構成におけるコンテナ300を概略的に示し、
図3Bは、閉じた構成におけるコンテナ300を概略的に示す。1つの実施態様では、コンテナ300は、外側シェル302の1つ又は複数の表面が折り畳まれ得るように、1種又は複数種の変形可能な材料から作製される。
【0020】
1つの実例では、開口部304が、コンテナ300の内部収納コンパートメントに及ぶ。開口部304は、第1の閉鎖機構306により部分的に又は全体的に封止され得る。1つの実例では、第1の閉鎖機構は、開口部304の周囲の少なくとも一部分の周りに延在する磁気クロージャを含む。さらに、又はその代わりに、第1の閉鎖機構306は、とりわけ、レール型ファスナ及び/又はジッパ・ファスナを含み得る。さらに、開口部304は、外側シェル302の上方部分308を第2の閉鎖機構310に向かって折り畳む/巻くことにより、部分的に又は全体的に封止され得る。
図3Bに示されるように、第2の閉鎖機構310は、折り畳まれた上部部分308上に延在して外側シェル302の背面側(図示せず)に貼り付くように構成され得る。したがって、第2の閉鎖機構310は、とりわけ、1つ又は複数の面ファスナ、留め具ファスナ、ひも、若しくは磁気要素を含み得る。
【0021】
図4は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様によるコンテナ400の1つの実施態様を概略的に示す。1つの実施態様では、コンテナ400は、背面シェル404に結合される前面シェル402を有する。1つの実例では、前面シェル402は、コンテナ400の1つ又は複数の側部表面(例えば、底部表面410、左側表面412、右側表面414、及び/又は上部表面416)に沿って位置決めされたヒンジ機構(
図4では示されていない)により、背面シェル404に結合される。前面シェル402は、コンテナ400の収納コンパートメント(
図4では示されていない)に及ぶ開口部を部分的に又は全体的に封止するように構成された1つ又は複数の追加の又は代替的な閉鎖機構により、背面シェル404に結合され得る。1つの実例では、コンテナ400は、とりわけ、レール型閉鎖機構、ジッパ・クロージャ、及び/又は磁気閉鎖機構を含み得る。したがって、1つ又は複数の追加の又は代替的な閉鎖機構は、フレーム要素406の周りに部分的に又は全体的に延在する開口部を封止するように構成され得る。
【0022】
1つの実例では、コンテナ400は、前面シェル402を背面シェル404からヒンジ式に分離してコンテナ400の1つ又は複数の内部収納コンパートメントへのアクセスを得る/前面シェル402を背面シェル404にヒンジ式に結合させてコンテナ400の1つ又は複数の内部収納コンパートメントを封止するために、ユーザがコンテナ400を手で把持できるようにする把持表面を提供するように構成されたプル・タブ408a及び408bを含む。コンテナ400は、コンテナ400の1つ又は複数の側部表面に沿って位置決めされるヒンジ機構(
図4では示されていない)の代わりに、1つ又は複数の代替的な結合機構を含み得ることが、さらに意図されている。例えば、前面シェル402は、背面シェル404に取外し可能に結合されるように構成され得る。
【0023】
前面シェル402及び背面シェル404のうちの1つ又は複数は、変形可能であってもよく、又は、部分的に若しくは完全に剛体であってもよい。1つの実例では、背面シェル404内の前面シェル402のうちの1つ又は複数は、成形EVA(エチレン酢酸ビニル)から作製されてもよく、且つ、ファブリック被覆を有し得る。このファブリック被覆は、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、任意の合成繊維材料又は天然繊維材料を含み得る。コンテナ400は、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、任意のポリマー、複合材、及び/又は金属/合金を利用し得ることが、さらに意図されている。
【0024】
図5は、コンテナ400の内部コンパートメント502内を見せるために前面シェル402の前部表面が取り除かれているコンテナ400の別の図を概略的に示す。
図5は、底部表面410の一部分に沿って延在し且つ前面シェル402を背面シェル404にヒンジ式に結合するように構成されたヒンジ機構504を、概略的に示す。さらに、
図5は、少なくとも部分的にコンテナ400の周囲の周りに延在するフレーム406の内部の見た目を概略的に示す。1つの実例では、フレーム406は、エラストマから作製される。前述のように、フレーム406は、内部収納コンパートメント502内への開口部を部分的に又は全体的に封止するように構成された、1つ又は複数の追加の又は代替的な閉鎖機構を含む。これらの追加の又は代替的な閉鎖機構は、続く図に関連してさらに詳細に説明される。
【0025】
図6は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様によるコンテナ400の上部部分の断面図を概略的に示す。
図6は、前面シェル402の内部周囲の少なくとも一部分の周りに延在する前面フレーム602を有する前面シェル402を概略的に示す。コンテナ400はまた、背面シェル404、及び、背面シェル404の内部周囲の周りに延在する背面フレーム604を含む。1つの実例では、コンテナ400は、前面磁気ストリップ606を含む閉鎖機構を有する。前面磁気ストリップ606は、前面フレーム602の少なくとも一部分の周りに延在し得る。さらに、前面磁気ストリップ606は、前面フレーム602の前面チャネル610内に封入され得る。同様に、閉鎖機構は、背面フレーム604の少なくとも一部分の周りに延在する背面磁気ストリップ608を含み得る。背面磁気ストリップ608もまた、背面フレーム604の背面チャネル612内に封入され得る。前面磁気ストリップ606及び背面磁気ストリップ608は、1つ若しくは複数の線形ストリップ又は2次元アレイに構成された1つ又は複数の磁気要素を含み得ることが、意図されている。例えば、前面磁気ストリップ606及び背面磁気ストリップ608は、連続的な磁気要素、又は、前面チャネル610及び背面チャネル612内で互いに離間された幾つかの磁気要素を含み得る。前面磁気ストリップ606及び背面磁気ストリップ608は、1つ又は複数の永久磁石、及び/又は、磁石に引き付けられる金属/合金を含む要素を含み得ることが、意図されている。したがって、前面磁気ストリップ606は、背面磁気ストリップ608に磁気的に結合するように構成され得る。
【0026】
さらに、コンテナ400の閉鎖機構は、ジッパ614を含み得る。ジッパ614は、前面フレーム602及び背面フレーム604の少なくとも一部分の周りに延在し得る。本開示の範囲から逸脱することなしに、任意のサイズ(例えば、歯サイズ、間隔)を有し且つ/又は任意のスライダ体及びプル・タイプを有する任意のジッパ機構が利用され得ることが、意図されている。ジッパ614は、部分的に又は全体的に耐水であるように構成されることが、さらに意図されている。したがって、ジッパ614は、閉じられたときに、収納コンパートメント502内への水の侵入を部分的に又は全体的に防ぐことができる。さらに、又はその代わりに、前面磁気ストリップ606及び背面磁気ストリップ608を含む磁気クロージャは、内部収納コンパートメント502が部分的に又は全体的に耐水且つ/又は気密であるように、内部収納コンパートメント502内への開口部を封止し得る。
【0027】
1つの実例では、ジッパ組立体614は、圧縮空気を用いた試験中に、大気圧より最高で48.263299kPa(7psi)高い水密とされ得る。しかし、他の実例では、クロージャ614の水密性は、大気圧より34.473785kPa(5psi)から62.052813kPa(9psi)まで高くされ得、また、他の実例では、クロージャ614の水密性は、大気圧より13.789514kPa(2psi)から96.526598kPa(14psi)まで高くされ得る。防水ジッパ組立体614は、スライダ体及びプル・タブ(図示せず)を含み得る。1つの具体的な実例では、防水ジッパ組立体614は、コンテナ400の内部収納コンパートメントから内容物を取り出すときの負傷を防ぐために、プラスチック又は他の非金属の歯を有して作製され得る。
【0028】
さらに有利には、前面磁気ストリップ606及び背面磁気ストリップ608を含む磁気閉鎖機構は、ストリップ606及び608が互いに磁気的に結合されたときに、前面シェル402と背面シェル404とを位置合わせすることができる。この磁気的な位置合わせは、ジッパ歯の位置ずれ等に起因して起こり得るジッパ機構の引っかかり(snagging)/他の部分的な故障を伴うことなしにジッパ614が手動で開閉されることを可能にし得る。
【0029】
図7は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナ400に類似し得るコンテナ700の1つの実施態様を示す。具体的には、コンテナ700は、前面シェル402に類似し得る前面シェル702と、背面シェル404に類似し且つ前面シェル702にヒンジ式に結合されるよう構成され得る背面シェル704と、を有する。示されるように、前面シェル702は、内部収納コンパートメントが開口部706を通じてアクセス可能であるように、背面シェル704から分離される。
図7はまた、ジッパ614に類似し得るジッパ708を示す。
【0030】
図8A~8Bは、本明細書において説明される1つ又は複数の態様によるコンテナ800の実施態様を概略的に示す。具体的には、
図8Aは、コンテナ800の正面図を概略的に示し、
図8Bは、コンテナ800の同じ実施態様の部分的な背面図を概略的に示す。1つの実例では、コンテナ800は、部分的に又は全体的に耐水材料から形成された外側シェル802を有し得る。コンテナ800の外側シェル802は、前面部分804、背面部分806、側面部分808、及び基部部分810を含み得ることが、意図されている。コンテナ800はまた、コンテナ800の上部における開口部(
図8A又は8Bでは示されていない)を再封可能に封止するように構成され得る閉鎖機構812を含んでもよい。さらに、コンテナ800は、背面部分806上に取付機構814を含んでもよく、この取付機構814は、数ある中でも例えばバッグ、断熱容器、又は衣料品(例えば、ベルト)などの別の構造にコンテナ800を取外し可能に結合するために利用され得る。1つの実施態様では、取付機構は、ストラップが外部構造に取外し可能に結合されることを可能にするように構成された、面ファスナ付きの1つ又は複数のストラップを含み得る。
【0031】
1つの実例では、コンテナ800は、断熱デバイス又は断熱容器などの別のコンテナに取外し可能に結合されるように構成され得る。具体的には、コンテナ800は、あらゆる非限定的な目的のためにその全内容が参照によりそのまま本明細書に組み込まれている、2016年9月9日に出願された米国特許出願第15/261407号で説明されている断熱デバイスのうちの1つ又は複数に取外し可能に結合されるように構成され得る。同様に、本明細書にわたって説明される他のコンテナ100、200、300、400、700、及び/又は1400のいずれもが、米国特許出願第15/261407号で説明されている断熱デバイスのうちの1つ又は複数に取外し可能に結合されるように構成され得る。
【0032】
コンテナ800の外側シェル802は、示された前面部分804、背面部分806、側面部分808、及び基部部分810を形成するように互いに結合される1つ又は複数のパネルから作製され得ることが、意図されている。具体的には、1つ又は複数のパネルは、とりわけ、互いに接着されるか、縫い付けられるか、又は溶接(とりわけ、超音波溶接、RF溶接)され得る。コンテナ800の外側シェル802は、実質的に剛体の1つ若しくは複数の構造体、より変形しやすい1つ若しくは複数の構造体、又はそれらの組合せを有し得ることが、意図されている。さらに、外側シェル802は、1種若しくは複数種の(とりわけ、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエチレン・テレフタレート、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンなどの)ポリマー、複合材料、及び/又は1種若しくは複数種の金属/合金を利用し得る。
【0033】
図9A~9Cは、本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、開いた構成におけるコンテナ800を概略的に示す。具体的には、
図9Aは、コンテナ800の正面図を概略的に示し、
図9Bは、側面図を概略的に示し、
図9Cは、背面図を概略的に示す。1つの実施態様では、外側シェル802によって封入された1つ又は複数の収納コンパートメントに及ぶ開口部902が、コンテナ800の上部に位置決めされ得る。コンテナ800は、磁気シールを含む閉鎖機構を含み得る。磁気シールは、本明細書の続く節においてさらに詳細に説明され、且つ、要素904として
図9Aの破断窓内に部分的に概略的に示されている。後続の図に関連してさらに詳細に説明されるように、磁気シール904は、コンテナ800における開口部902を磁気的に且つ再封可能に封止するように構成され得る。さらに、又はその代わりに、コンテナ800の閉鎖機構は、背面部分806から開口部902の縁部(破線903により概略的に示されている開口部902の縁部)より上側へ延在するフラップ部分906を含み得る。フラップ部分906は、第2のファスナ要素910に取外し可能に結合されるように構成された第1のファスナ要素908を含み得る。第2のファスナ要素910は、コンテナ800の前面部分804の外部表面にさらに結合される。1つの実例では、第1のファスナ要素908及び第2のファスナ要素910は、面ファスナ要素を含み得る。別の実施態様では、第1のファスナ要素908及び第2のファスナ要素910は、とりわけ、レール/ジッパ型ファスナ、1つ又は複数のボタン、留め具、スナップ、ひも、又は干渉型の取外し可能な結合具、又は磁石を含み得る。
【0034】
1つの実施態様では、コンテナ800の外側シェルは、第1のファスナ要素908及び第2のファスナ要素910を互いに係合させるために、1つ又は複数の線(
図9A~9Cでは示されていない)に沿って折り畳まれるように構成され得る。コンテナ800は、第1のファスナ要素908と第2のファスナ要素910との間のおおよそ中ほどに離間された1つ又は複数の折畳み線に沿って(例えば、概略的に示された線905に沿って)折り畳まれ得ることが、意図されている。さらに、又はその代わりに、コンテナ800の外側シェルの少なくとも一部分は、第1のファスナ要素908及び第2のファスナ要素910を互いに係合させるために、巻かれるように構成されてもよい。
【0035】
図10は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様によるコンテナ800の背面部分の図を概略的に示す。具体的には、
図10は、開いた構成における取付機構814を含むコンテナ800を概略的に示す。1つの実例では、取付機構814は、2つのストラップ(例えば、ストラップ1002a及び1002b)を含み得る。取付機構814は、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、単一の(ストラップ1002a及び1002bのうちの1つに類似した)ストラップ、又は3つ以上の(ストラップ1002a及び1002bのうちの1つ又は複数に類似した)ストラップを利用し得ることが、意図されている。ストラップ1002a及び1002bは、実質的に類似し得ることが、意図されている。したがって、以下ではストラップ1002aについて説明され、また、同様の特徴がストラップ1002bに存在することが推測され得る。
【0036】
1つの実施態様では、ストラップ1002aは、ファスナ要素1004a、1006a、及び1008aを含む。1つの実例では、要素1004a、1006a、及び1008aは、面ファスナを含むことができ、また、要素1004a、1006a、及び1008aのそれぞれは、要素1004a、1006a、及び1008aのうちの選択された1つがそれ自体に又は他の2つのファスナ要素のうちの1つ若しくは複数に取外し可能に結合するように構成され得るように、フック要素及びループ要素のうちの一方又は両方を含む。1つの実例では、ファスナ要素1004a、1006a、及び1008aは、ストラップ1002a上に接着されるか、溶接されるか、又は縫合され得る。例えば、要素1010a、1012a、及び1014aが、それに沿ってファスナ要素1008aがストラップ1004aに縫合される継ぎ目を表わし得る。さらに、継ぎ目1010a、1012a、及び1014aは、さらに又はその代わりに、ストラップ1004aを背面部分806に結合し得る。さらに、ファスナ要素1004a、1006a、及び1008aは、フック要素及びループ要素に加えて又はその代わりとしてファスナ構造体を含み得ることが、意図されている。具体的には、ファスナ要素は、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、とりわけ、1つ又は複数のレール/ジッパ型ファスナ、1つ又は複数のボタン、留め具、スナップ、バックル、ペグ、磁石、又はひもを含み得る。
【0037】
1つの実施態様では、コンテナ800の収納コンパートメントは、1つ又は複数の副コンパートメントを含み得る。したがって、
図11は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナ800の内部背面パネル1100の一部分を概略的に示す。具体的には、コンテナ800の収納コンパートメントは、収納副コンパートメント1102を含み得る。1つの特定の実例では、収納副コンパートメント1102は、パッド入りスリップ・ポケット(padded slip pocket)を含み得る。1つの実施態様では、パッド入りスリップ・ポケット1102は、内部背面1104に結合され得る。1つの実例では、コンテナ800の背面部分806は、内部背面1104が背面部分806の内部表面であるように、材料の単一の層を含み得る。別の実施態様では、コンテナ800は、内部背面1104が背面部分806のそれに対して独立した構造であるように、材料の複数の層を含む。パッド入りスリップ・ポケット1102は、スリップ・ポケット前面パネル1108とスリップ・ポケット背面パネル1110との間に形成された開口部1106を含み得ることが、意図されている。スリップ・ポケット前面パネル1108は、位置1114a及び1114bにおいてスリップ・ポケット背面パネル1110に結合される、上縁部継ぎ目1112を有し得る。さらに、スリップ・ポケット背面パネル1110は、ポケット1108の全周の周りに延在し得る継ぎ目1116に沿って、内部背面1104に結合され得る。1つの実施態様では、継ぎ目1116並びに結合点1114a及び1114bは、縫合結合部を含み得る。他の実施態様では、継ぎ目1116並びに結合点1114a及び1114bは、さらに又はその代わりに、とりわけ溶接又は接着され得る。
【0038】
幾つかの実例では、副コンパートメント1102は、コンテナ800が落とされるか又は外部の要素/構造にぶつかった場合の損傷の可能性を低くするために、その中に収納された1つ又は複数の物品にいくらかの衝撃吸収が提供されるように、パッド入りとされ得る。したがって、スリップ・ポケット前面パネル1108及びスリップ・ポケット背面パネル1110のうちの1つ又は複数は、1つ又は複数のパッディング要素を含み得る。1つの実例では、パネル1108及び1110のうちの1つ又は複数は、2つの外部層間に位置決めされた発泡体(例えば、ポリエチレン発泡体)、ハニカム、及び/又は気嚢材料のうちの1つ又は複数を含み得る。別の実施態様では、パネル1108及び1110のうちの1つ又は複数は、とりわけネオプレン/ポリクロロプレンなどのパッド入り材料の単一の層を含み得る。
【0039】
図12は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナ800の内部前面パネル1200の一部分を概略的に示す。
図12は、
図11の副コンパートメント1102と同様の方法で、副コンパートメント1202を概略的に示し、この副コンパートメント1202は、ジッパ・クロージャを有するパッド入り又はパッド無しのコンパートメントとされ得る。具体的には、ジッパ・クロージャ1204は、副コンパートメント1202に及ぶ開口部1206のための部分的に又は完全に封止可能なクロージャを提供するように構成され得る。副コンパートメント1102と同様に、副コンパートメント1202は、ジップ・ポケット背面パネル1208及びジップ・ポケット前面パネル1210を含み得る。ジップ・ポケット背面パネル1208は、コンテナ800の内部前面1212に結合され得る。1つの実例では、内部前面1212は、前面部分804の内部表面である。他の実例では、コンテナ800は、内部前面1212が1つ又は複数の中間材料層により前面部分804から離間されるように、複数の層を有し得る。
【0040】
1つの実例では、ジップ・ポケット背面パネル1208は、ポケット1202の全周の周りに延在し得る継ぎ目1214に沿って、内部前面1212に結合され得る。さらに、継ぎ目1214は、とりわけ、縫い付けられるか、溶接されるか、又は接着され得る。さらに、ジップ・ポケット前面パネル1210は、継ぎ目1214に沿って背面パネル1208及び/又は内部前面1212に結合され得る。ジッパ・クロージャ1204は、開口部1206をはさんで離間されたエンド・ストップ1216a及び1216bを含み得る。
【0041】
ジップ・ポケット背面パネル1208及びジップ・ポケット前面パネル1210のうちの1つ又は複数は、スリップ・ポケット前面パネル1108及びスリップ・ポケット背面パネル1110と同様に、パッド入り又はパッド無しとされ得る。さらに、又はその代わりに、ジップ・ポケット背面パネル1208及びジップ・ポケット前面パネル1210のうちの1つ又は複数は、メッシュ材料、又は部分的に若しくは全体的に透明なポリマー材料を含み得る。
【0042】
図13Aは、本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナ800の1つの実施態様の端面断面図を概略的に示す。前述のように、前面部分804、背面部分806、及び基部部分810(並びに、
図13Aでは示されていない側面部分808)により、内部コンパートメント1302が囲まれる。さらに、内部コンパートメント1302は、1つ又は複数の副コンパートメント1102及び1202を含み得る。
【0043】
図11の説明に付け加えて、
図13Aは、スリップ・ポケット前面パネル1108及びスリップ・ポケット背面パネル1110内のパッディング層1304を概略的に示す。1つの特定の実施態様では、パッディング層1304は、0.5~5mmのポリエチレン発泡体を含み得る。これらの開示の範囲から逸脱することなしに、他のタイプの発泡体、パッディング材料、及び/又は他の厚さが利用され得ることが、意図されている。
【0044】
前述のように、前面部分804、背面部分806、側面部分808、及び基部部分810のうちの1つ又は複数は、互いに結合される複数の材料のパネルを含み得る。1つの特定の実例では、前面部分804は、上方前面部分1308に結合される下方前面部分1306を含み得る。同様に、背面部分806は、上方背面部分1312に結合される下方背面部分1310を含み得る。或いは、下方前面部分1306及び上方前面部分1308は、単一の要素として形成されてもよく、且つ/又は、下方背面部分1310及び上方背面部分1312は、単一の要素として形成されてもよい。
【0045】
1つの実例では、上方前面部分1308は、コンパートメント1302内への開口部1316の前面縁部1314を含み得る。同様に、上方背面部分1312は、開口部1316の背面縁部1318を含み得る。
【0046】
図13Bは、本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナ800の開口部1316のより詳細な見た目を概略的に示す。具体的には、
図13Bは、第1の磁気ストリップ上面側1329及び第1の磁気ストリップ底面側1331を有し且つ開口部1316の前面縁部1314において前面部分804の内部表面1212に結合された第1の磁気ストリップ1320の端面断面図を概略的に示す。同様に、第2の磁気ストリップ上面側1333及び第2の磁気ストリップ底面側1335を有する第2の磁気ストリップ1322が、開口部1316の背面縁部1318において背面部分806の内部表面1104に結合され得る。
【0047】
1つの実施態様では、第1の磁気ストリップ1320は、少なくとも上方継ぎ目1324及び下方継ぎ目1326に沿って内部表面1212にしっかりと結合され得る。さらに、第2の磁気ストリップ1322は、内部表面1104にヒンジ式に結合され得る。磁気ストリップ1322のヒンジ結合は、開口部1316の背面縁部1318に位置する継ぎ目1328におけるものであってよい。したがって、第2の磁気ストリップ1322は、表面1104から分離され且つ継ぎ目1328の周りで回転することができる、自由な端部1330を有し得る。さらに、第2の磁気ストリップ底面側1335は、外側シェル802から離され得る。別の実例では、第1の磁気ストリップ底面側1331及び第2の磁気ストリップ底面側1335のどちらか又は両方が、外側シェル802から離され得る。
【0048】
別の実施態様では、
図13Cに概略的に示されるように、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、第1の磁気ストリップ1320は、上方継ぎ目1324に沿って内部表面1212にヒンジ式に結合されてもよく、第2の磁気ストリップ1322は、上方継ぎ目1328及び別の下方継ぎ目1340により、内部表面1104に堅固に結合されてもよい。したがって、第1の磁気ストリップ1320は、表面1212から分離され且つ継ぎ目1324の周りで回転することができる、自由な端部1342を有し得る。
【0049】
さらに別の実施態様では、
図13Dに概略的に示されるように、第1の磁気ストリップ1320及び第2の磁気ストリップ1322の両方が、それぞれの前面縁部1314及び1318においてそれぞれの内部表面1212及び1104にヒンジ式に結合され得る。したがって、第1の磁気ストリップ1320は、表面1212から分離される自由な端部1342を有することができ、第2の磁気ストリップ1322は、表面1104から分離される自由な端部1330を有することができる。
【0050】
有利には、第1の磁気ストリップ1320及び/又は第2の磁気ストリップ1322のうちの1つ又は複数のヒンジ式結合は、磁気ストリップ1320及び1322の両方がそれぞれの内部表面1212及び1104に堅固に結合された場合よりも比較的高い内部/外部圧力が内部コンパートメント1302の側壁に加えられるまで、磁気結合が係合され続けてコンパートメント1302を封止することを可能にし得る。
【0051】
図14は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナ800に類似したコンテナ1400の1つの実施態様を示す。具体的には、コンテナ1400は、前面部分802に類似し得る前面部分1402と、背面部分806に類似し得る背面部分1404と、を含み得る。コンテナ1400はまた、フラップ部分906に類似し得るフラップ部分1406を含み得る。したがって、フラップ部分1406は、それに結合された第1のファスナ要素1408を有し得る。第1のファスナ要素1408は、第1のファスナ要素908に類似してもよく、且つ、前面部分1402の外部表面に結合される第2のファスナ要素1410に結合するように構成され得る。したがって、第2のファスナ要素1410は、第2のファスナ要素910に類似し得る。1つの特定の実例では、第1のファスナ要素1408及び第2のファスナ要素1410は、面ファスナ要素を含み得る。しかし、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、これらの要素とともに追加の又は代替的なファスナ要素が利用されてもよい。
【0052】
さらに、
図14は、磁気ストリップ1412を示す。この磁気ストリップ1412は、磁気ストリップ1322に類似してもよく、且つ、コンテナ1400の開口部1414を磁気的に封止するように構成され得る。具体的には、磁気ストリップ1412は、開口部1414の背面縁部1405において背面部分1404の内部表面に結合され得る。1つの実例では、磁気ストリップ1412は、開口部1414の前面縁部1416において前面部分1402の内部表面に結合される第2の磁気ストリップ(図示せず)に磁気的に付着するように構成され得る。
【0053】
1つの実施態様では、磁気ストリップ1412は、磁気要素(例えば、要素1418a、1418b、等)の列を含み得る。1つの実施態様では、これらの磁気要素1418a、1418bは、永久磁石であり得る。別の実例では、磁気要素1418a、1418bは、永久磁石に磁気的に引き付けられ得る。磁気ストリップ1412は、さらに又はその代わりに、2つ以上の列を有する要素1418a及び1418bに類似した磁気要素のアレイを含み得ることが、さらに意図されている。さらに、磁気ストリップ1412は、一連の複数の磁気要素(例えば、要素1418a及び1418b)ではなく、1つ又は複数の連続的な磁気バンドを含み得ることが、意図されている。これらの磁気バンドは、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、1つ又は複数の磁気ワイヤ若しくは磁気フォイルを含み得る。さらに、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、磁気クロージャの追加の又は代替的な実施態様が、コンテナ1400とともに利用され得る。
【0054】
1つの実例では、磁気ストリップ1320、1322及び/又は1412によって形成される磁気シールは、開口部902及び/又は1414の部分的に又は全体的に耐水のシールを形成し得る。
【0055】
図15は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図14からのコンテナ1400の別の図を示す。1つの実例では、
図15は、磁気ストリップ1412は開口部1414の背面縁部1405において背面部分1404の内部表面にヒンジ式に結合され得ることを示す。
【0056】
図16は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、
図14からのコンテナ1400の別の図を示す。具体的には、
図16は、コンテナ1400の磁気ファスナ、例えば開口部1414を封止するために第2の磁気ストリップに磁気的に結合するように構成された磁気ストリップ1412を含むファスナの試験を示す。
【0057】
示されるように、コンテナ1400は、コンテナ1600の背面部分1604上に5kgの質量が位置決めされたときに気密シールを維持する磁気ファスナの能力を示す(この試験の段取りでは、コンテナ1600は空気のみを収容する)。
【0058】
図17A~17Bは、本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、コンテナ1700の別の実施態様の等角図を概略的に示す。具体的には、
図17Aは、開いた構成におけるコンテナ1700を概略的に示し、
図17Bは、閉じた構成におけるコンテナを概略的に示す。1つの実例では、コンテナ1700は、コンテナ800に類似し、且つ、前面部分1704、背面部分1706、側面部分1708、及び基部部分1710を含む外側シェル1702を有し得る。さらに、コンテナ1700は、第2のファスナ要素1714に取外し可能に結合されるように構成された第1のファスナ要素1712を有する。第1のファスナ要素1712を第2のファスナ要素1714に取外し可能に結合するために、背面部分1706のフラップ部分1716が、第1のファスナ要素1712を第2のファスナ要素1714に近接させるように折り畳まれるか又は巻かれ得る。コンテナ1700は、
図13Bに関連して説明された磁気クロージャのそれに類似した磁気クロージャ1713を有し得ることが、さらに意図されている。したがって、1つの実例では、コンテナ1700が
図17Aの開いた構成にあるときに、磁気クロージャは、最高で1.723689kPa(0.25psi)の圧力までコンテナ1700を封止することが可能とされ得る。他の実例では、コンテナ1700が
図17Aの開いた構成にあるときに、磁気クロージャは、最高で2.068427kPa(0.3psi)、2.757902kPa(0.4psi)、3.447378kPa(0.5psi)、4.136854kPa(0.6psi)、4.826329kPa(0.7psi)、又は6.894757kPa(1.0psi)までの圧力に対してコンテナ1700を封止することを可能とされ得る。さらに、
図17Bの閉じた構成にある場合、磁気クロージャ1713と第1のファスナ要素1712及び第2のファスナ要素1714との組合せは、最高で18.960581kPa(2.75psi)の圧力までコンテナ1700を封止することを可能とされ得る。他の実例では、磁気クロージャ1713と第1の磁気要素1712及び第2の磁気要素1714との組合せは、最高で20.684271kPa(3.0psi)、24.131649kPa(3.5psi)、27.579028kPa(4.0psi)、31.026406kPa(4.5psi)、又は3.447378kPa(.50psi)の圧力までコンテナ1700を封止することを可能とされ得る。
【0059】
図18A~18Bは、本明細書において説明される1つ又は複数の態様による閉鎖機構の等角図を概略的に示す。具体的には、
図18Aは、閉鎖機構1800の上面部分の等角図を概略的に示す。閉鎖機構1800は、コンテナ400の閉鎖機構に類似し、且つ、背面フレーム604に類似した背面フレーム1802を含むことができ、背面フレーム1802は、前面フレーム602に類似した前面フレーム1804に磁気的に且つ取外し可能に結合されるように構成される。結合されると、
図18A~18Cに示されるように、ジッパ・トラフ又はジッパ・チャネル1806が形成される。1つの実例では、ジッパ・トラフ1806は、スライダ体がジッパ・テープ(例えば、ジッパ614)に沿って移動するための隙間を提供するように構成され得る。
図18Bは、閉鎖機構1800の底面部分の等角図を概略的に示す。1つの実例では、背面フレーム1802及び前面フレーム1804のそれぞれは、複数の磁気要素を含むことができ、そのうちの要素1808a~1808cが、複数の類似の要素の実例である。1つの実施態様では、磁気要素、例えば要素1808a~1808cは、1種若しくは複数種の成形法、オーバモールド法、接着法、又は干渉嵌まり法を使用して、前面フレーム1804及び背面フレーム1802に結合され得る。1つの実例では、背面フレーム1802及び前面フレーム1804のそれぞれに含まれる磁気要素は、前面フレーム1804が背面フレーム1802に磁気的に結合されたときに、互いに当接し得る。別の実例では、背面フレーム1802及び/又は前面フレーム1804のそれぞれに含まれる磁気要素は、互いに直接接触することなしに、磁力を働かせ得る。1つの実例では、磁気要素、例えば要素1808a~1808cは、永久磁石であり得るか、又は、強磁性材料若しくは常磁性材料であり得る。さらに、又はその代わりに、閉鎖機構1800は、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、個別の磁気要素(例えば、要素1808a~1808c)ではなく磁気ストリップを含み得る。
【0060】
図19は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様による閉鎖機構1900の別の実施態様の断面図を概略的に示す。1つの実例では、閉鎖機構1900は、コンテナ400の閉鎖機構に類似し、且つ、コンテナ400に類似したコンテナの外側シェルを形成する背面シェル1902及び前面シェル1904を含み得る。さらに、閉鎖機構1900は、背面シェル1902と前面シェル1904との間に開口部1908の第1のクロージャを提供するように構成されたジッパ1906を含み得る。1つの実例では、ジッパ1906は、ジッパ1906が閉じられたときに張力が前面フレーム1912を背面フレーム1910に向かって付勢するように、背面シェル1902及び前面シェル1904に伸縮自在に結合され得る。同様に、この張力は、前面磁気ストリップ1914を背面磁気ストリップ1916に向かって付勢する。1つの実例では、前面フレーム1912が背面フレーム1910に磁気的に且つ取外し可能に結合されたときに、ジッパ・トラフ1918が形成される。別の実例では、閉鎖機構1900は、前面磁気ストリップ1914が背面磁気ストリップ1916に磁気的に結合されたときに開口部1908のさらなる封止を提供するように構成されたパッキン要素1920及び1922を含み得る。
【0061】
図20~24は、様々な内容物を収納するように構成され得る例示的なバッグ2300の全体を示す。
図20は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様によるバッグ2300の前面の等角図を示し、
図21は、バッグ2300の背面の図を示し、
図22は、バッグ2300の右側面を示し、
図23は、バッグの左側面を示し、
図24は、バッグ2300の底面を示す。バッグ2300は、柔軟側面構造(soft-sided structure)を含むことができ、且つ、とりわけ、立方形、丸みを帯びた隅部を含む矩形の角柱、円筒、長円の円筒、又は楕円の円筒を全体的に表わすことができる。1つの実施態様では、バッグ2300は、ユーザの一方又は両方の肩上で支持されるときのユーザの背中での人間工学的な装着のための幾何形状を有するバックパックとして実施され得る。さらに、又はその代わりに、バッグ2300は、手で持ち運ばれてもよく、又は、ダッフル・タイプのバッグとして持ち運ばれてもよい。例示的なバッグ2300の外側シェルは、
図23に示されるような前面パネル2302、及び、
図24に示されるような背面パネル2304を含み得る。さらに、バッグ2300の外側シェルは、
図23に示されるような上面側壁2306、
図24に示されるような底面側壁2308、
図22に示されるような右側壁2310、及び、
図23に示されるような左側壁2312を含むことができ、それらは、例示的なバッグ2300の外側シェルを形成する。例示的なバッグ2300はまた、場合により主クロージャ又は主開口部2314とも呼ばれるクロージャ2314を含むことができ、このクロージャ2314は、1つの実例では、外側シェルの一部分に沿って延在し得る。示されるように、クロージャ2314は、右側壁2310から上面側壁2306を越えて左側壁2312まで延在し得る。以下で論じられるように、外側シェル及びクロージャ2314は、封止されたコンパートメントをバッグ2300内に形成するために、防水又は耐水とされ得る。バッグ2300は、気密に形成されてよく、また、収納された内容物を乾燥した状態又は実質的に乾燥した状態に保ちながら水面下に潜水可能であるように構成され得る。1つの実例では、バッグ2300は、バッグの内容物を完全に乾燥した状態に維持しながら30分間まで又は30分間を超えて潜水可能であるように構成され得る。1つの実例では、バッグ2300は、水面下に潜水可能であり、且つ、とりわけ、少なくとも1.524m(5フィート)、少なくとも3.048m(10フィート)、少なくとも4.572m(15フィート)、少なくとも6.096m(20フィート)、少なくとも15.24m(50フィート)の深さまで、また最長で30分間又は少なくとも30分間にわたって、封止されたコンパートメント内の内容物を乾燥した状態に保つように、構成され得る。
【0062】
例示的なバッグ2300は、例示的なバッグ2300を持ち運ぶための、隣接する2つの肩ストラップ2316a及び2316b、上面ハンドル2318、並びに側面ハンドル2324を含み得る。ストラップ2316a及び2316bは、1つの実例では、同じ又は一致する特徴及び構成要素を含む、全く同様に形成されたストラップであり得る。1つの実例では、ストラップ2316a及び2316bは、上面側壁2306から底面側壁2308まで延在する。別の実例では、ストラップ2316a及び2316bは、上面側壁2306から左側壁2312及び右側壁2310の下方部分まで延在する。例示的なバッグ2300はまた、それぞれ肩ストラップ2316a及び2316bの外側表面状に配置されてそこから延在する、一連のループ2320a及び2320bを含み得る。これらのループ2320a及び2320bは、1つ又は複数のファスナ(図示せず)を使用してバッグ2300に物品を取り付けるために使用され得る。さらに、又はその代わりに、ループ2320a及び2320bは、ストラップ2316a及び2316bの1種又は複数種の材料が伸びることができる範囲を制限するように構成され得る。したがって、ループ2320a及び2320bは、ストラップ2316a及び2316bの1つ又は複数の他の部分よりも伸縮性に劣る材料から作製され、且つ、ストラップ2316a及び2316bの伸びを制限する前に所定の量の弛みを提供し得る。さらに、バッグ2300は、ボトル・ストラップ2322a及び2322bを含むことができ、これらのボトル・ストラップ2322a及び2322bは、再封可能なボトル(図示せず)の形態をした飲料容器などの外部容器をバッグ2300に固定するように構成され得る。ストラップ2322a及び2322bは、バックル、面ファスナ、若しくはストラップの2つの端部を互いに取外し可能に取り付けるための任意の他の機構、又はそれらの組合せを使用して外部容器の周りに留められ得ることが、意図されている。さらに、様々な物品のコンパートメント化された収納のために、1つ又は複数の内部ポケット(図示せず)もまた、バッグ2300の内側に含まれ得る。また、図示されていないが、バッグは、内容物を受容するための内側コンパートメントをバッグ2300内に形成する内側ライナも含むことができる。内側ライナ及び外側シェルは、気密且つ防水/耐水の構造を一緒に形成し得る。
【0063】
1つの実例では、クロージャ2314は、実質的に防水であるか、又は、液体コンテンツがバッグ2300に侵入するか又はバッグ2300から出て行くのを防ぐための障壁を形成し得る。さらに、クロージャ2314は、バッグ2314のいかなる配向においてもクロージャ2314内への液体の浸透が防がれるか又は実質的に減少されるように、液体に対して不浸透性とされ得る。クロージャ2314はまた、気密であるように作製され得る。1つの実例では、クロージャ2314は、防水ジッパ組立体であり得、且つ、圧縮空気を用いた試験中に大気圧より最高で48.263299kPa(7psi)又は最高で103.421355kPa(15psi)高く水密とされ得る。防水ジッパ組立体2314は、スライダ体、及びプル・タブ2326を含み得る。1つの具体的な実例では、防水ジッパ組立体は、内側チャンバから内容物を取り出すときの負傷を防ぐために、プラスチック又は他の非金属の歯を有して作製され得る。別の実施態様では、クロージャ2314は、コンテナ100、200、300、400、700、800、1400、1700に関連して説明された閉鎖機構並びに/又は閉鎖機構1800及び/若しくは1900に類似した機構を含み得る。あらゆる非限定的な目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、2016年9月9日に出願された米国特許出願第15/261,407号では、さらなる適切な例示的な閉鎖機構が開示されている。
【0064】
幾つかの実例では、前面パネル2302、背面パネル2304、底面側壁2308、左側壁2312、右側壁2310、及び/又は上面側壁2306のうちの1つ又は複数は、それらのセクションにおける追加的な補強を提供してバッグ2300内に収納された内容物のための支持を提供するために、バッグ2300の他の部分よりも厚く且つ/又はより硬いファブリックから形成され得る。幾つかの実例では、セクションのそれぞれは、類似の材料で形成され得る。1つの実例では、前面パネル2302、背面パネル2304、底面側壁2308、左側壁2312、右側壁2310、及び/又は上面側壁2306のうちの1つ又は複数は、二重積層TPUナイロン・ファブリックで形成され得る。1つの実例では、ナイロン・ファブリックが、バッグのこれらの部分のための基礎材料として使用され得、且つ、そのファブリックの各側においてTPUラミネートで被覆され得る。1つの実例では、使用されるTPUナイロン・ファブリックは、0.6ミリメートル厚、又は厚さが0.2から1.5ミリメートルの間の範囲とされ得、且つ、防水とされ得る。さらに、バッグ2300を作製するために使用されるファブリックは、白カビの生えない環境(mildew-free environment)を作り出すために抗菌性材料を組み込み得ることが、意図されている。1つの特定の実例では、ナイロンは、TPUを含む840dナイロンとされ得る。バッグ2300の構造体を製造するために使用される代替的な材料には、PVC、TPU被覆ナイロン、被覆されたファブリック、及び、他の溶接可能且つ防水のファブリックが含まれ得る。
【0065】
幾つかの実例では、前面パネル2302、背面パネル2304、底面側壁2308、左側壁2312、右側壁2310、及び/又は上面側壁2306を含む、バッグ2300の外側シェルを形成する材料は、防水又は耐水に形成され得る。また、幾つかの実例では、前面パネル2302、背面パネル2304、底面側壁2308、左側壁2312、右側壁2310、及び/又は上面側壁2306のうちの1つ又は複数には、バッグ2300のそれらのセクションを支持するための剛体のプレート又はパネルが設けられ得る。例えば、剛体のプレート又はパネルは、ポリエチレンなどの、適切なポリマー又はプラスチックで形成され得る。しかし、可撓性又は実質的に非可撓性であり得る任意の補強材料が使用されてもよい。熱成形されたPE、及び/又はTPU射出成形された特注の構成要素が、実例に含まれ得る。前面パネル2302、背面パネル2304、底面側壁2308、左側壁2312、右側壁2310、及び/又は上面側壁2306を含むバッグ2300の構成要素は、縫い付け、接着剤、ポリマー溶接、及び他の適切な付着方法により、互いに固着され得る。
【0066】
バッグ2300の底面側壁2308は、幾つかの実例では、幾つかの材料の層で形成され得る。例えば、底面側壁2308は、EVA圧縮成形底面であってもよく、且つ、追加の構造層を含むことができ、この追加の構造層は、ポリエチレン発泡体、EVA発泡体、又は他の適切な軟発泡体などの発泡材料と、TPU被覆ナイロン又は他の適切なファブリックで形成され得る内側ライナと、TPU被覆ナイロン又は他の適切なファブリックで形成され得る外側層とで形成され得る。さらに、やはりポリエチレン発泡体、EVA発泡体、又は他の適切な軟発泡体などの発泡材料で形成される追加の層が、底面側壁2308のパッディング層と外側層との間に形成され得る。また、幾つかの実例では、底面側壁2308に対する類似の層状構造が、前面パネル2302、背面パネル2304、左側壁2312、右側壁2310、及び/又は上面側壁2306のうちの1つ又は複数において実装され、且つ、バッグ2300がその使用中にその全体的な形状を維持するように、より堅固な構造を提供し得る。バッグ2300の1つ又は複数の領域、例えばバッグ2300の底面及び側面における追加の構造及びパッディングは、バッグの破れ、引裂き、及び擦れを防ぐために、追加の保護及び耐久性をバッグに提供するのに役立ち得る。また、バッグ2300を持ち運ぶときのユーザに快適さを提供するために、バッグ2300をバックパックとして持ち運ぶときにユーザの背中及び肩に接触するバッグ2300の領域(例えば、背面パネル2304、並びにストラップ2316a及び2316b)内に発泡体などのパッディング層が設けられ得ることが、意図されている。
【0067】
幾つかの実例では、ストラップ2316a及び2316bは、バッグ2300から取外し可能とされ得ない。別の実例では、ストラップ2316a及び2316bは、1つ又は複数のクリップ、留め具、バックル、若しくは他の取外し可能な取付けデバイスにより、バッグ2300に取外し可能に取り付けられ得る。ストラップ2316a及び2316bは、ストラップ2316a及び2316bの長さを調節するように構成され得るストラップ調節具2328a及び2328bをそれぞれ含み得る。1つの実施態様では、一連のループ2320a及び2320bの一部分は、ストラップ調節具131の周りに縫合され得る。さらに、ストラップ2316a及び2316bの下方部分2330a及び2330bは、ストラップ調節具2328a及び2328bの底面セクションを通して輪状にされ得る。
【0068】
バッグ2300は、カラビナ、コップ類(drinkware)、より小さなバッグ、等のような物品を受け入れるように構成され得る、2セットの又は一連のループ2320a及び2320bを備え得る。ループ2320a及び2320bは、取付け点、ラッチ点、持ち運び用ループ、握りハンドル、又はバッグを把持、保持、若しくは吊り下げるためのストラップとして構成され得ることが、意図されている。ループ2320a及び2320bは、様々な機能性を提供するために、様々な長さ及びサイズで形成され得る。また、幾つかの代替的な実例では、ループ2320a及び2320bは、MOLLEループ又はPALSウェビングとして構成され得る。
【0069】
幾つかの実例では、ストラップ2316a及び2316b、ループ2320a及び2320b、並びにハンドル2318及び2324は、部分的に又は全体的にナイロン・ウェビングで形成され得る。他の適切な材料には、ポリプロピレン、ネオプレン、ポリエステル、ダイニーマ(Dyneema)、ケブラー(登録商標)(Kevlar)、コットン・ファブリック、皮革、プラスチック、ゴム、又はロープが含まれ得る。ストラップ2316a及び2316b、ループ2320a及び2320b、並びにハンドル2318及び2324は、縫い付け、接着剤、又はポリマー溶接により、バッグ2300の外側シェルに付着され得る。また、ストラップ2316a及び2316b、ループ2320a及び2320b、並びにハンドル2318及び2324がバッグ2300の外側の表面又はシェルに固着される領域において、バッグ2300のこれらの領域をより頑丈にしてこれらの領域におけるバッグの重量をより良く支持するために、材料の補強パッチが使用され得ることが、意図されている。バッグ2300のハードウェアは、多くの力に耐えることができるように設計され得る。幾つかの実例では、ハードウェアは、90.7815kg(200ポンド)から136.078kg(300ポンド)の力に耐えることができ、また、他の実例では、ハードウェアは、226.796kg(500ポンド)から453.592kg(1000ポンド)の力に耐えるように構成され得る。
【0070】
前述の持ち運び選択肢に加えて、バッグ2300は、1つの肩ストラップだけを有するように構成され得る。さらに、バッグ2300は、場合によりヒップ・ベルト(図示せず)と呼ばれる腰部ストラップ、及び/又は胸骨ストラップ(図示せず)を有して構成される。バッグ2300並びにストラップ2316a及び2316bは、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、
図20~24に示されたものに対する代替的な幾何形状を有し得ることが、さらに意図されている。
【0071】
幾つかの実例では、バッグ2300の容積は、5リットル、7.5リットル、10リットル、15リットル、20リットル、25リットル、30リットル、35リットル、40リットル、45リットル、50リットル、75リットル、又は100リットル以上とされ得る。他のバッグ・サイズも意図されている。バッグ長さは、25cmから100cmに及んでもよく、バッグ幅は、10から60cmに及んでもよく、バッグ奥行きは、4から40cmに及んでもよい。幾つかの実例では、長さ対幅の比は、1.1から3に及ぶ場合があり、幅対奥行きの比は、1から10に及ぶ場合がある。
【0072】
1つの実例では、バッグ2300は、場合により前面コンテナ2332又は前面垂直ポケット2332と呼ばれる前面ポケット2332をさらに含み得る。
図20に示されるように、1つの実例では、前面パネル2302は、前面ポケット2332の前面側を形成することができ、また、場合により2次クロージャ又は2次開口部2334と呼ばれる再封可能な開口部2334が、バッグ2300の前面周囲の少なくとも一部分の周りに延在し得る。
図22においてバッグ2300の側面図に概略的に示された破線の囲み2202は、前面ポケット2332の位置を示す。1つの実例では、前面ポケット2332は、防水又は耐水のポケットを含み得る。幾つかの実施態様では、前面ポケット2332は、コンテナとして構成され、且つ、これらの開示で既に説明されたようなコンテナ100、200、300、400、700、800、1400、1700並びに/又は閉鎖機構1800及び/若しくは1900のうちの1つ又は複数を含み得る。したがって、幾つかの実例では、バッグ2300の前面ポケットは、(例えば、前面ポケット2332がコンテナ100、200、300、400、700、800、1400、及び/又は1700の要素を含む場合に)実質的に剛体又は半剛体であり得、一方で、バッグ2300の別の部分は、実質的に非剛体且つ変型可能であり得る。或いは、前面ポケット2332及びバッグ2300のさらなる部分の両方が、剛体の若しくは部分的に剛体の構造として又は非剛体の変形可能な構造として、作製され得る。前面ポケット2332の開口部2334は、とりわけコンテナ100、200、300、400、700、800、1400、1700並びに/又は閉鎖機構1800及び/若しくは1900に関連して説明された開口機構のうちのいずれかを含み得ることが、さらに意図されている。さらに、又はその代わりに、クロージャ2334は、クロージャ2314に関連して説明されたものと同じ又は類似の要素を含み得る。
【0073】
図25A及び25Bは、本明細書において説明される1つ又は複数の態様によるバッグ2500の別の実施態様を示す。具体的には、
図25Aは、バッグ2500の右側面の等角図を示し、
図25Bは、バッグ2500の左側面の等角図を示す。1つの実施態様では、バッグ2500は、肩ストラップ2501及び2503を有するバックパックとして構成され、且つ、コンパートメント2502内に様々な内容物を収納するために使用され得る。肩ストラップ2501及び2503は、パッド入り上方ストラップ部分2522及び2524を含むことができ、このパッド入り上方ストラップ2522及び2524は、1つの実例では、耐摩耗性外側ポリマー・シェルによって取り囲まれた発泡体コアを含む、材料の複数の層を使用して作製され得る。したがって、発泡体コアは、エチレン酢酸ビニル、低密度ポリエチレン、ニトリル・ゴム、ポリクロロプレン発泡体、ポリイミド発泡体、ポリプロピレン発泡体、ポリウレタン発泡体、ポリ塩化ビニル発泡体、シリコーン発泡体、及びマイクロセルラー発泡体のうちの1つ若しくは複数、又はそれらの組合せを含み得る。さらに、パッド入り上方ストラップ部分2522及び2524は、補強要素及び/又は複数のループ2526を形成するためにパッド入り上方ストラップ部分2522及び2524上に縫合される、外側ウェビングを含み得る。
【0074】
パッド入り上方ストラップ部分2522及び2524は、任意の物理的寸法を有することができる任意の数のループ2526を含み得ることが、意図されている。これらのループは、ナイロン・ウェビングで作製され得る。さらに、又はその代わりに、ループ2526は、ポリプロピレン、ネオプレン、ポリエステル、ダイニーマ、ケブラー(登録商標)、コットン・ファブリック、皮革、プラスチック、ゴム、又はロープなどの他の材料から作製され得る。1つの実施態様では、ループは、物品(例えば、とりわけカラビナ、ドライ・バッグ)をバッグ2500に取り付けるために使用されるように構成される。さらに、又はその代わりに、ループ2526は、パッド入り上方ストラップ部分2522及び2524が拡大され得る範囲を制限するように構成される。したがって、パッド入り上方ストラップ部分2522及び2524は、バッグ2500がユーザの背中に装着されたときに衝撃吸収を提供するために、変形し且つ拡大するように構成された材料から作製され得る。バッグ2500がユーザによって担がれていない又は装着されていないときに、パッド入り上方ストラップ部分2522及び2524は、縮められた位置にあってよく、また、ウェビング/ループ2526は、パッド入り上方ストラップ部分2522及び2524から外方に輪を描く若干の弛みを有してよい。ユーザによって装着されると、バッグ2500の重量は、パッド入り上方ストラップ部分2522及び2524を断続的に又は連続的に拡大させることができ、ループ2526は、ピンと張られてパッド入り上方ストラップ部分2522及び2524の外側表面に近接して再位置決めされ得る。したがって、ループ2526は、パッド入り上方ストラップ部分2522及び2524が拡大し得る範囲を制限するように構成され、それにより、過度の拡大並びにパッド入り上方ストラップ部分2522及び2524への損傷を防ぐと同時に、衝撃吸収機能性を提供することもできる。
【0075】
1つの実例では、パッド入り上方ストラップ部分2522及び2524は、近位端部2528及び2530においてバッグ2500の背面パネルの上面部分に結合され得る。パッド入り上方ストラップ部分2522及び2524は、とりわけ、縫合、接着、又は1つ若しくは複数のファスナ要素により近位端部2528及び2530においてバッグ2500の背面パネルに結合され得ることが、意図されている。肩ストラップ2501及び2503は、下方調節ストラップ2530及び2532をさらに含み得る。下方調節ストラップ2530及び2532は、近位端部2534及び2536においてバッグ2500の背面パネルの底面部分に結合され得る。1つの実例では、下方調節ストラップ2530及び2532は、ナイロン・ウェビングから作製され得る。しかし、下方調節ストラップ2530及び2532は、とりわけ、追加の又は代替的なポリマー、金属、合金、セラミック、若しくは繊維強化材料から作製され得ることが、意図されている。
【0076】
パッド入り上方ストラップ部分2522及び2524の遠位端部2540及び2542は、調節バックル2548及び2550により、下方調節ストラップ2530及び2532の遠位端部2544及び2546に調節可能に結合され得る。1つの実例では、調節バックル2548及び2550は、とりわけ、ポリマー、金属、合金、セラミック、又は繊維強化材料のうちの1つ又は複数から作製され得る。
【0077】
バッグ2500は、下方調節ストラップ2530及び2532の近位端部2534及び2536に近接した下方取付けループをさらに含み得る。下方取付けループは、バッグ2500の背面パネルの側部に縫い込まれてもよく、また、下方調節ストラップ2530及び2532に類似した材料から作製され得る。下方取付けループは、ナイロン・ウェビング材料から作製され得ることが、意図されている。しかし、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、追加の又は代替的な材料が使用され得る。1つの実例では、下方取付けループは、
図25Cに関連して記述されるように、腰部ストラップの取付けのための係止点として使用され得る。
【0078】
図25Cは、バッグの背面部分2550の1つの実施態様を概略的に示す。1つの実例では、背面部分2550は、バッグ2500で使用され得る。しかし、類似の要素が、バッグ2300及び2600で使用され得る。示されるように、腰部ストラップ2552が、下方取付けループ2554A及び2554Bに取外し可能に取り付けられる。1つの実例では、腰部ストラップ2552は、バックル2560により第2のストラップ部分2558に取外し可能に結合される、第1のストラップ部分2556を含む。第1のストラップ部分2556及び第2のストラップ部分2558は、下方調節ストラップ2530及び2532と同様にナイロン・ウェビングから作製され得ることが、意図されている。しかし、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、追加の又は代替的なポリマー材料、金属材料、合金材料、若しくはセラミック材料、又はそれらの組合せが、第1のストラップ部分2556及び第2のストラップ部分2558に使用され得る。バックル2560は、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、任意の取外し可能な結合の実施態様を含み得ることが、さらに意図されている。
【0079】
腰部ストラップ2552は、2つの割りリング・ファスナ2562A及び2562Bにより、下方取付けループ2554A及び2554Bに取外し可能に取り付けられ得る。1つの実例では、割りリング・ファスナ2562A及び2562Bは、アルミニウムから作製され得、且つ、間隙を有する細長いループ要素を含むことができ、下方取付けループ2562A及び2562Bは、その間隙を通して挿入されるように構成される。他の実施態様では、割りリング・ファスナ2562A及び2562Bは、別の金属、合金、ポリマー、繊維強化材料、若しくはセラミック、又はそれらの組合せから作製され得る。1つの実施態様では、ファスナ2562A及び2562Bは、さらに、又はその代わりに、バックル、留め具、クリップ、面ファスナ、又はひもを含み得る。別の実施態様では、腰部ストラップ2552は、取外し可能ではないように、バッグ2500上に縫合され得る。
【0080】
図25Cは、肩ストラップ2551及び2553の代替的な実施態様をさらに示す。肩ストラップ2551及び2553は、肩ストラップ2501及び2503に類似し、且つ、構造上の耐荷重特性及び耐摩耗性のために設けられたパッディング材料及び/又は外側ウェビング材料の1つ又は複数の層を含み得る。さらに、肩ストラップ2551及び2553は、一連の多重ループを含み得る(
図25Cでは、ループの一部分がループ2555として標識されている)。肩ストラップ2551及び2553は、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、任意の数のループ2555を含み得ることが、意図されている。1つの実例では、一連のループ2555は、調節バックル2557及び2559から補強パッチ2561及び2563まで延在し、補強パッチ2561及び2563は、肩ストラップ2551及び2553の幅にわたって延在する。
【0081】
バッグ2300、2500、及び2600の肩ストラップ(例えば、肩ストラップ2501、2503、2551、2553、2601、及び2603)は、胸骨ストラップ(図示せず)に取外し可能に結合され得る。この胸骨ストラップは、ループ2526及び/又は2555などの肩ストラップのループのうちの1つ又は複数に取外し可能に結合されるように構成され得る。1つの実例では、取外し可能な結合は、
図28A及び28Bに示されるように、胸骨ストラップ・バックル2800を使用し得る。胸骨ストラップ・バックル2800は、胸骨ストラップの一部分を受け入れるためのスロット2802と、2526及び/又は2555などのウェビング・ループに取外し可能に結合されるように構成されたフック2804とを含み得る。さらに、胸骨ストラップ・バックル2800は、ループ2526及び/又は2555などの肩ストラップ・ループがフック2804から不用意に分離されるのを防ぐように構成された歯2806を含む。1つの実例では、歯2806は、フック2804が圧迫されたときにスロット2802内へ下がるように構成される。バックル2800は、ポリオキシメチレン/アセタールなどの熱可塑性プラスチックから作製され得ることが、意図されている。他の実施態様では、バックル2800は、とりわけ、1種又は複数種の追加の又は代替的なポリマー、金属、合金、セラミック、若しくは繊維強化材料から作製され得る。
【0082】
1つの実例では、バッグ2500のジッパ付きコンパートメント2502は、1つ又は複数の物品整理構造を含み得る。1つの実例では、物品整理構造は、ジッパ付きコンパートメント2502の1つ又は複数の内部側壁に結合されるパッチを含み得る。パッチは、縫合、接着、又は溶接のうちの1つ又は複数により、ジッパ付きコンパートメント2502の1つ又は複数の内部側壁に結合され得る。パッチは、ジッパ付きコンパートメント2502内に繋ぎ止められる物品の対応する1つ又は複数の面ファスナに取外し可能に結合されるように構成された面ファスナのうちの1つ又は複数を含み得る。面ファスナが説明されている場合、面ファスナは、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、あらゆるフック・ファスナ要素、あらゆるループ・ファスナ要素、又はその両方の組合せを有する領域若しくは要素を含み得ることが、意図されている。例えば、フック及びループ・タブを有するキー・リングが、内部パッチのフック要素及びループ要素に取外し可能に結合され得る。これらの物品整理構造は、さらに又はその代わりに、とりわけ、1つ又は複数の内部ポケット、ポーチ・スリーブ、ストラップ、ひも、弾性ストラップ、ネット、又は可撓性の、部分的に剛体の、若しくは完全に剛体の仕切り要素を含み得る。物品整理構造は、とりわけ1つ又は複数のジッパ、磁石、プル・タイ、若しくは面ファスナ、又はそれらの組合せを含む任意の閉鎖機構を使用して閉鎖可能とされ得る開口部を有し得る。物品整理構造は、様々なサイズの物品を収納するように構成され得るように、任意の寸法を有し得る。さらに、物品整理構造は、その中に収納された内容物に対する保護を提供するために、パッド入りの側壁及び/又は縁部を含み得る。1つの実例では、バッグ2500のジッパ付きコンパートメント2502は、とりわけラップトップ・デバイス、タブレット・デバイス、又は電話デバイスを収納するように構成されたパッド入りスリーブを含み得る。さらに、又はその代わりに、バッグ2500のジッパ付きコンパートメント2502は、飲料容器を保持するように構成されたポーチを含み得る。物品整理構造は、その中に保持された物品の熱伝導率を低下させるように構成された断熱要素をさらに含み得ることが、意図されている。例えば、飲料容器を保持するように構成されたポーチは、1つ又は複数の断熱要素を含み得る。
【0083】
しかし、バッグ2500は、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、メッセンジャー・バッグ又は他のキャリー・バッグ・タイプとして構成され得ることが、意図されている。1つの実施態様では、バッグ2500は、バッグ2300に関連して説明されたものに類似した材料及び手法を使用するものであり得る。したがって、ジッパ付きコンパートメント2502は、とりわけコンテナ100、200、300、400、700、800、1400、1700並びに/又は閉鎖機構1800及び/若しくは1900に関連して説明された開口機構のうちのいずれかを含み得る。
【0084】
1つの実例では、バッグ2500は、柔軟側面の、半剛体の、若しくは剛体の側壁(例えば、側壁2504及び2506)、又はそれらの組合せを含み得る。さらに、又はその代わりに、バッグ2500は、領域2508などの、補強材料及び/又はより高い耐水性若しくは耐久性のある材料を含む1つ又は複数の領域を含み得る。さらに、バッグ2500は、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、任意の材料から作製され得る。バッグ2500、及びコンパートメント2502の閉鎖機構は、高度に耐水且つ/又は防水であり得ることが、意図されている。1つの実例では、コンパートメント2502は、プル・タブ2510を有するジッパ付きクロージャと、2つのジッパ・オポーザ(zipper opposer)2512及び2514とを有し得ることが、意図されている。1つの実例では、バッグ2500は、3つ以上の持ち運びハンドル2516、2518、及び2520をさらに含み得る。
【0085】
図26A及び26Bは、本明細書において説明される1つ又は複数の態様によるバッグ2600の別の実施態様を示す。具体的には、
図26Aは、バッグ2600の右側面の等角図を示し、
図26Bは、バッグ2600の左側面の等角図を示す。1つの実施態様では、バッグ2600は、バックパックとして構成され、且つ、肩ストラップ2601及び2603を含み、且つ、コンパートメント2602内に様々な内容物を収納するために使用され得る。したがって、
図26A及び26Bは、閉じた構成におけるコンパートメント2602を示す。他の実例では、バッグ2600は、メッセンジャー・バッグ、又は任意の他のタイプのキャリー・バッグとして構成され得る。1つの特定の実施態様では、バッグ2600のコンパートメント2602は、磁気ファスナ要素及び/又は面ファスナ要素と一緒に折り畳み閉鎖機構を含む、コンテナ800及び1400に関連して説明された機構のうちの1つ又は複数を使用し得る。
【0086】
バッグ2500と同様に、バッグ2600は、柔軟側面の、半剛体の、若しくは剛体の側壁(例えば、側壁2604及び2606)、又はそれらの組合せを含み得る。さらに、又はその代わりに、バッグ2600は、領域2608などの、補強材料及び/又はより高い耐水性若しくは耐久性のある材料を含む、1つ又は複数の領域を含み得る。さらに、バッグ2600は、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、任意の材料から作製され得る。バッグ2600、及びコンパートメント2602の閉鎖機構は、高度に耐水且つ/又は防水であり得ることが、意図されている。1つの実施態様では、バッグ2600は、3つ以上の持ち運びハンドル2610、2612、及び/又は2614を含み得る。しかし、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、3つよりも少ない又は3つよりも多い持ち運びハンドルが、使用され得る。
【0087】
図27A及び27Bは、
図13Aに関連して説明されたものに類似した部分的に開いた構成における、コンパートメント2602を含むバッグ2600の等角図を示す。1つの実例では、バッグ2600は、第2のファスナ要素2652に取外し可能に結合されるように構成された第1のファスナ要素2650を含む。1つの実例では、第1のファスナ要素2650及び第2のファスナ要素2652は、面ファスナ、及び又は1つ若しくは複数の磁気ファスナ要素を含み得る。
【0088】
図29は、ハンドル構造2900の組立分解等角図を概略的に示す。このハンドル構造2900は、とりわけハンドル2318、2516、2518、2520、2612、及び/又は2614のうちの1つ又は複数に使用され得る。1つの実施態様では、ハンドル構造2900は、とりわけバッグ2300、2500、及び/又は2600の構造に追加の剛性を提供する。ハンドル構造2900は、折り畳まれたウェビング又はグリップ構造体2902を含み得る。1つの実例では、折り畳まれたウェビング2902は、発泡体の層を封入し得る。1つの実施態様では、折り畳まれたウェビング2902は、ナイロン・ウェビングなどの可撓性ポリマーから作製され得る。しかし、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、追加の又は代替的な材料が使用され得る。折り畳まれたウェビング構造体2902は、ウェビング層2904に結合され得る。1つの実例では、ウェビング層2904は、折り畳まれたウェビング2902と同じ材料から作製され得る。しかし、追加の又は代替的な材料が使用され得る。ウェビング層2904は、ファブリック層2906に結合され得る。1つの実例では、ファブリック層2906は、ナイロン又はポリエステルなどの、二重被覆された1608デニール・ファブリックから作製され得る。これらの開示の範囲から逸脱することなしに、様々な材料及び/又は様々なライナ密度が使用され得ることが、意図されている。ファブリック層2906は、剛体の又は部分的に剛体のポリマー板2908に結合され得る。1つの特定の実例では、ポリマー板2908は、ポリエチレン材料から作製され得、且つ、おおよそ3mmの厚さを有し得る。しかし、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、追加の又は代替的なポリマー板2908の材料及び/若しくは厚さが使用され得る。要素2910は、要素2902~2908を結合するために使用され得る縫い付け経路を概略的に示す。しかし、縫い付けに加えて又は縫い付けの代わりとして、要素2902~2908は、とりわけ1つ又は複数のステープル、鋲、ねじ、接着剤、若しくはレーザ溶接部により互いに結合され得る。
【0089】
別の実例では、ハンドル構造2900並びに/又はハンドル2318、2516、2518、2520、2612及び/若しくは2614は、その全内容が参照により本明細書に組み込まれている、2016年9月9日に出願された米国特許出願第15/261,407号で説明されているハンドル(例えば、ハンドル210、212、3210、4210、5216)の要素を含み得る。
【0090】
図30は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様によるバッグ3000の別の実施態様の等角図を示す。バッグ3000は、前面パネル3006、背面パネル3010、上面側壁3012、左側壁3014、右側壁3016、及び底面側壁3018を有する、外側シェルを含み得る。1つの実例では、バッグ3000は、バッグ2500に類似し、且つ、バッグ3000の前面パネル3006上に第1の一連のファブリック・ループ3002及び第2の一連のファブリック・ループ3004をさらに含み得る。バッグ3000は、内部収納コンパートメントにアクセスするために使用されるクロージャ3008を含むことができ、それらは、クロージャ2314及び/又は収納コンパートメント2502に類似し得る。これらの開示の範囲から逸脱することなしに、バッグ2500に関連して説明された材料及び構造のいずれもがバッグ3000に対して使用され得ることが、意図されている。一連のファブリック・ループ3002及び3004は、場合によりウェビング・ループと呼ばれることもあり、且つ、前面パネル3006上に縫合される1つ又は複数のウェビング材料で形成され得る。ファブリック・ループ3002及び3004を作製するために、任意のウェビング材料又は代替的な材料が使用され得ることが、意図されている。1つの実例では、一連のファブリック・ループ3002及び3004は、バッグ3000に物品を取り付けるために使用され得る。
【0091】
図31は、本明細書において説明される1つ又は複数の態様による、開いた収納コンパートメント3102を含むバッグ3100の図を示す。バッグ3100は、1種又は複数種のポリマー材料から作製され得ることが、意図されている。1つの実施態様では、バッグ3100は、これらの開示で既に説明された任意の1種又は複数種の材料から作製され得る。収納コンパートメント3102は、収納コンパートメント2502に類似し、且つ、収納コンパートメント3102の部分的な又は完全な再封可能な封止を提供するように構成されたクロージャ3104を含み得る。1つの実例では、クロージャ3104は、ジッパ・クロージャを含み得る。これらの開示の範囲から逸脱することなしに、任意の寸法を有する任意のジッパ・タイプが使用され得ることが、意図されている。バッグ3100は、バッグ2500及び3000に類似し、且つ、既に説明された構造材料及び特徴のいずれかを含み得る。
【0092】
1つの実例では、バッグ3100の収納コンパートメント3102は、ジッパ付きコンパートメント3102の背面内部側壁3108に結合されるパッチ3106を含み得る。パッチ3106は、とりわけ縫合、接着、又は溶接のうちの1つ又は複数により、背面内部側壁3108に結合され得る。パッチ3106は、ジッパ付きコンパートメント3102内に繋ぎ止められる物品の対応する1つ又は複数の面ファスナに取外し可能に結合されるように構成された面ファスナのうちの1つ又は複数を含み得る。面ファスナが説明されている場合、これらの開示の範囲から逸脱することなしに、面ファスナは、あらゆるフック・ファスナ要素、あらゆるループ・ファスナ要素、又はその両方の組合せを有する領域若しくは要素を含み得ることが、意図されている。
【0093】
バッグ3100の収納コンパートメント3102は、背面内部側壁3108に取り付けられるスリップ・ポケット又はスリーブ3110をさらに含み得る。スリップ・ポケット3110は、背面内部側壁3108と同じ材料で形成されてもよく、且つ、背面内部側壁3108に、とりわけ縫合、接着、及び/又は溶接され得る。1つの実例では、収納コンパートメント3102の前面内部側壁3112は、ジッパ付きメッシュ・ポケット3114を含むことができ、このメッシュ・ポケット3114は、メッシュ・ポケット3114の上部に沿って延在するジッパ3116によって閉鎖可能な収納コンパートメントを提供する。
【0094】
例示的なバッグが、前面パネル、背面パネル、上面側壁、底面側壁、左側壁、右側壁を有する、耐水材料から作られた外側シェルを含み得る。バッグはまた、外側シェルに取り付けられる1対の調節可能ストラップと、左側壁、上面側壁、及び右側壁の一部分の周りに延在するファーストとを含み得る。第1のクロージャは、バッグの第1の内部ポケットを再封可能に封止するために、開位置から閉位置へ移動することができる。第2のクロージャが、前面パネルの一部分の周りに延在し、且つ、前面コンテナを再封可能に封止するために開位置から閉位置へ移動する。前面コンテナは、収納コンパートメントに及ぶ、コンテナの上面に位置する開口部と、閉鎖機構とを含み得る。閉鎖機構は、開口部の前面縁部において第1の内部表面に結合される、第1の磁気ストリップを含み得る。さらに、閉鎖機構は、開口部の背面縁部において第2の内部表面に結合される、第2の磁気ストリップを含み得る。第1の磁気ストリップは、開口部を再封可能に封止するために、第2の磁気ストリップに磁気的に引き付けられ得る。
【0095】
1つの実例では、第2の磁気ストリップ上の第1の磁気ストリップは、開口部のそれぞれの前面縁部及び背面縁部にヒンジ式に結合され得る。
【0096】
別の実例では、第1の磁気ストリップ及び第2の磁気ストリップのうちの少なくとも一方は、開口部のそれぞれの前面縁部及び背面縁部においてヒンジ式に結合され得る。
【0097】
さらに別の実例では、第1のファスナ要素は、面ファスナにより、第2のファスナ要素に取外し可能に結合され得る。
【0098】
第1のファスナ要素及び第2のファスナ要素は、磁石を含み得る。
【0099】
別の例示的なバッグが、前面パネル、背面パネル、上面側壁、底面側壁、左側壁、右側壁を有する、耐水材料から作られた外側シェルを含み得る。バッグはまた、外側シェルに取り付けられる1対の調節可能ストラップと、左側壁、上面側壁、及び右側壁の一部分の周りに延在するファーストとを含み得る。第1のクロージャは、バッグの第1の内部ポケットを再封可能に封止するために、開位置から閉位置へ移動することができる。第2のクロージャが、前面パネルの一部分の周りに延在し、且つ、前面コンテナを再封可能に封止するために開位置から閉位置へ移動する。前面コンテナは、前面シェル、前面シェルの内部周囲の周りに延在する前面フレーム、背面シェル、背面シェルの内部周囲の周りに延在し且つ底部表面において前面フレームにヒンジ式に結合された背面フレームを含み得る。コンテナはまた、背面シェルを前面シェルに対して再封可能に封止するように構成された閉鎖機構を含み得る。閉鎖機構は、少なくとも前面フレームの第1の部分の周りに延在する前面磁気ストリップ、及び、少なくとも背面フレームの第1の部分の周りに延在する背面磁気ストリップをさらに含み得る。さらに、閉鎖機構は、少なくとも前面フレームの第2の部分及び背面フレームの第2の部分の周りに延在するジッパを含み得る。
【0100】
1つの実例では、前面フレーム及び背面フレームは、1種又は複数種のエラストマから作製され得る。
【0101】
別の実例では、前面及び背面の磁気ストリップは、それぞれの前面フレーム及び背面フレーム内のチャネル内に封入され得る。
【0102】
さらに別の実例では、閉鎖機構はまた、前面磁気ストリップが背面磁気ストリップに磁気的に結合されたときに形成されるジッパ・トラフを含み得る。
【0103】
ジッパはまた、少なくとも前面フレームの第2の部分及び背面フレームの第2の部分に結合された、伸縮自在のジッパ・テープを含み得る。
【0104】
さらに、ジッパが閉じられているときに、少なくとも前面フレームの第2の部分及び背面フレームの第2の部分へのジッパ・テープの伸縮自在な結合は、前面磁気ストリップ及び背面磁気ストリップを互いの方向に付勢する圧縮力を働かせることができる。
【0105】
さらに、背面磁気ストリップ内の前面磁気ストリップは、それぞれ複数の磁気要素を有することができる。
【0106】
1つの態様では、バッグが、耐水材料から形成された外側シェルを含み得る。外側シェルは、前面パネル、背面パネル、上面側壁、底面側壁、左側壁、及び右側壁を含み得る。バッグは、外側シェルに取り付けられた1対の調節可能ストラップをさらに含み得る。クロージャが、バッグ内の内部ポケットを再封可能に封止するように、左側壁、上面側壁、及び右側壁の一部分の周りに延在し得る。バッグは、クロージャの下方で左側壁に取り付けられた第1のオポーザ要素と、クロージャの下方で右側壁に取り付けられた第2のオポーザとをさらに含み得る。バッグは、前面パネルに結合された一連のループをさらに含み得る。
【0107】
1つの実例では、バッグは、バックパックである。
【0108】
別の実例では、クロージャが、ジッパ・クロージャを含み得る。
【0109】
別の実例では、バッグは、上面側壁上の第1の持ち運びハンドル、左側壁上の第2の持ち運びハンドル、及び右側壁上の第3の持ち運びハンドルを含み得る。
【0110】
本開示は、上記で、また、様々な実例に関連する添付の図面において、開示された。しかし、本開示によって果たされる目的は、本開示に関連する様々な特徴及び概念の実例を提供することであり、本開示の範囲を限定することではない。当業者は、本開示の範囲から逸脱することなしに上記で説明された実例に対して多数の変形及び変更がなされ得ることを認識するであろう。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッグであって、
前面パネル、背面パネル、上面側壁、底面側壁、左側壁、及び右側壁を含む、耐水材料から形成された外側シェルと、
前記外側シェルに結合された1対の調節可能ストラップと、
前記左側壁、上面側壁、及び右側壁の一部分の周りに延在するクロージャであって、内部ポケットを再封可能に封止するように構成された、クロージャと、
前記クロージャの下方で前記左側壁に結合された第1のオポーザ要素、及び、前記クロージャの下方で前記右側壁に結合された第2のオポーザ要素と、
前記前面パネルに結合された一連のループと、
を備える、バッグ。
【請求項2】
バックパックである、請求項1に記載のバッグ。
【請求項3】
前記クロージャが、ジッパ・クロージャを含む、請求項1に記載のバッグ。
【請求項4】
前記クロージャが、磁気クロージャを含む、請求項1に記載のバッグ。
【請求項5】
前記クロージャが、折り畳み閉鎖機構を含む、請求項1に記載のバッグ。
【請求項6】
前記上面側壁上の第1の持ち運びハンドル、前記左側壁上の第2の持ち運びハンドル、及び前記右側壁上の第3の持ち運びハンドルをさらに備える、請求項1に記載のバッグ。
【請求項7】
バッグであって、
前面パネル、背面パネル、上面側壁、底面側壁、左側壁、及び右側壁を含む、外側シェルであって、前記前面パネル、前記左側壁、及び前記右側壁は、TPUラミネートで被覆される外側シェルと、
前記外側シェルに結合された1対の調節可能ストラップと、
前記左側壁上の第1の持ち運びハンドルと、
前記右側壁上の第2の持ち運びハンドルと、
前記左側壁、前記上面側壁、及び前記右側壁の一部分の周りに延在するクロージャであって、収納コンパートメントを再封可能に封止するように構成された、クロージャと、
を備える、バッグ。
【請求項8】
前記クロージャは防水ジッパである、請求項7に記載のバッグ。
【請求項9】
前記前面パネルに結合された一連のループをさらに含み、前記一連のループは前記前面パネルに固定される、請求項7に記載のバッグ。
【請求項10】
バックパックである、請求項7に記載のバッグ。
【請求項11】
前記前面パネル、前記左側壁、及び前記右側壁は、TPUにより被覆されたナイロン材料を含む、請求項7に記載のバッグ。
【請求項12】
前記クロージャが、磁気クロージャを含む、請求項7に記載のバッグ。
【請求項13】
前記前面パネルの内部側壁に沿うメッシュ・ポケットをさらに含み、前記メッシュ・ポケット3114は、該メッシュ・ポケットの上部に沿って延在するジッパによって閉鎖可能である、請求項7に記載のバッグ。
【外国語明細書】