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特開2023-175093情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023175093
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/2665 20110101AFI20231205BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20231205BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20231205BHJP
【FI】
H04N21/2665
H04N21/24
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022087367
(22)【出願日】2022-05-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-12-14
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】浅井 拓己
(72)【発明者】
【氏名】氏原 佳彦
(72)【発明者】
【氏名】冨林 豊
(72)【発明者】
【氏名】増崎 和彦
(72)【発明者】
【氏名】下桐 希
【テーマコード(参考)】
5C164
5L049
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164SB41P
5C164SC04P
5C164UB88S
5C164YA30
5L049CC12
5L049CC18
(57)【要約】
【課題】ユーザにコンテンツを提供する。
【解決手段】情報処理装置2は、端末の位置を示す位置情報を取得する取得部231と、位置情報によって示される端末の位置が、スポットを含む所定の範囲に含まれるか否かを判定する判定部232と、端末の位置が所定の範囲に含まれると判定された場合、現実世界において端末に備えられたカメラがスポットを撮像した撮像画像にコンテンツを重畳した画像を表示するARモードで端末に表示するように制御し、端末の位置が所定の範囲に含まれないと判定された場合、仮想世界においてスポットを表現したスポット画像にコンテンツを重畳した画像を表示するVRモードで端末に表示するように制御する表示制御部233と、を有する。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末の位置を示す位置情報を取得する取得部と、
前記位置情報によって示される前記端末の位置が、スポットを含む所定の範囲に含まれるか否かを判定する判定部と、
前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれると判定された場合、現実世界において前記端末に備えられたカメラが前記スポットを撮像した撮像画像にコンテンツを重畳した画像を表示するARモードで前記端末に表示するように制御し、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、仮想世界において前記スポットを表現したスポット画像に前記コンテンツを重畳した画像を表示するVRモードで前記端末に表示するように制御する表示制御部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれると判定された場合、前記端末が前記VRモードで表示することを禁止し、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、前記端末が前記ARモードで表示することを禁止する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記ARモードで表示させた後において、前記位置情報である第1位置情報とは異なる第2位置情報をさらに取得し、
前記判定部は、前記第2位置情報によって示される前記端末の位置が、前記所定の範囲に含まれるか否かを判定し、
前記表示制御部は、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、前記ARモードから前記VRモードへの切り替えに関する情報を前記端末に表示するように制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記VRモードで表示させた後において、前記位置情報である第1位置情報とは異なる第2位置情報をさらに取得し、
前記判定部は、前記第2位置情報によって示される前記端末の位置が、前記所定の範囲に含まれるか否かを判定し、
前記表示制御部は、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれると判定された場合、前記VRモードから前記ARモードへの切り替えに関する情報を前記端末に表示するように制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、現在の前記スポットの天候を示す天候情報を取得し、
前記表示制御部は、前記天候情報によって示される前記スポットの天候に応じた態様の前記VRモードで表示するように制御する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、現在の時間及び現在の時期のうちの少なくともいずれかに応じた態様の前記VRモードで表示するように制御する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、前記表示制御部が前記コンテンツを表示させた前記端末から、同じコンテンツの共有を希望する共有ユーザを特定するための共有ユーザ情報を取得し、
前記端末を使用するユーザが前記共有ユーザと前記コンテンツの共有を希望する希望要求を、前記共有ユーザ情報によって示される前記共有ユーザに通知する送信部をさらに有し、
前記取得部は、前記共有ユーザが前記希望要求を承諾した場合に、前記共有ユーザが使用する共有ユーザ端末から、前記共有ユーザ端末に対応する前記位置情報を取得し、
前記表示制御部は、前記共有ユーザ端末の位置が前記所定の範囲に含まれると判定された場合、前記ARモードで前記共有ユーザ端末に表示するように制御し、前記共有ユーザ端末の位置が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、前記VRモードで前記共有ユーザ端末に表示するように制御する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
通信サービスを提供する通信事業者と前記通信サービスを利用する利用者との間における前記通信サービスの契約情報を参照し、前記共有ユーザ情報に基づいて特定した電話番号を用いて、前記希望要求を前記共有ユーザ端末に送信する送信部をさらに有する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
複数の前記スポットを示す情報を前記端末に送信する送信部をさらに有し、
前記取得部は、前記複数のスポットの中から前記端末を使用するユーザが選択した前記スポットを示す情報をさらに取得し、
前記判定部は、前記端末の位置が前記ユーザによって選択された前記スポットを含む前記所定の範囲に含まれるか否かを判定する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記ユーザの嗜好を特定するための嗜好情報を記憶し、前記スポットを示す情報と当該スポットに適合する適合嗜好とを関連付けて記憶する記憶部をさらに有し、
前記送信部は、前記複数のスポットのうち、前記ユーザの嗜好に一致する前記適合嗜好に関連付けられている前記スポットを示す情報を前記端末に送信する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示制御部が前記ARモードで表示するように制御した前記端末を使用するユーザに特典を付与する付与部をさらに有する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータが実行する、
端末の位置を示す位置情報を取得するステップと、
前記位置情報によって示される前記端末の位置が、スポットを含む所定の範囲に含まれるか否かを判定するステップと、
前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれると判定された場合、現実世界において前記端末に備えられたカメラが前記スポットを撮像した撮像画像にコンテンツを重畳した画像を表示するARモードで前記端末に表示するように制御し、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、仮想世界の前記スポットを表現したスポット画像に前記コンテンツを重畳した画像を表示するVRモードで前記端末に表示するように制御するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータを、
端末の位置を示す位置情報を取得する取得部、
前記位置情報によって示される前記端末の位置が、スポットを含む所定の範囲に含まれるか否かを判定する判定部、及び
前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれると判定された場合、現実世界において前記端末に備えられたカメラが前記スポットを撮像した撮像画像にコンテンツを重畳した画像を表示するARモードで前記端末に表示するように制御し、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、仮想世界の前記スポットを表現したスポット画像に前記コンテンツを重畳した画像を表示するVRモードで前記端末に表示するように制御する表示制御部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、AR(Augmented Reality)及びVR(Virtual Reality)でコンテンツを提供するサービスが普及しつつある。特許文献1には、ユーザが使用するスマートフォンに表示させるコンテンツを、当該スマートフォンの位置に応じてAR及びVRのいずれかに切り替えて提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-128815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記技術においては、AR及びVRいずれにおいてもコンテンツが提供される提供場所が予め定められており、ユーザが提供場所に行かないとコンテンツの提供を受けることができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ユーザにコンテンツを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、端末の位置を示す位置情報を取得する取得部と、前記位置情報によって示される前記端末の位置が、スポットを含む所定の範囲に含まれるか否かを判定する判定部と、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれると判定された場合、現実世界において前記端末に備えられたカメラが前記スポットを撮像した撮像画像にコンテンツを重畳した画像を表示するARモードで前記端末に表示するように制御し、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、仮想世界において前記スポットを表現したスポット画像に前記コンテンツを重畳した画像を表示するVRモードで前記端末に表示するように制御する表示制御部と、を有する。
【0007】
前記表示制御部は、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれると判定された場合、前記端末が前記VRモードで表示することを禁止し、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、前記端末が前記ARモードで表示することを禁止してもよい。
【0008】
前記取得部は、前記ARモードで表示させた後において、前記位置情報である第1位置情報とは異なる第2位置情報をさらに取得してもよいし、前記判定部は、前記第2位置情報によって示される前記端末の位置が、前記所定の範囲に含まれるか否かを判定してもよいし、前記表示制御部は、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、前記ARモードから前記VRモードへの切り替えに関する情報を前記端末に表示するように制御してもよい。
【0009】
前記取得部は、前記VRモードで表示させた後において、前記位置情報である第1位置情報とは異なる第2位置情報をさらに取得してもよいし、前記判定部は、前記第2位置情報によって示される前記端末の位置が、前記所定の範囲に含まれるか否かを判定してもよいし、前記表示制御部は、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれると判定された場合、前記VRモードから前記ARモードへの切り替えに関する情報を前記端末に表示するように制御してもよい。
【0010】
前記取得部は、現在の前記スポットの天候を示す天候情報を取得してもよいし、前記表示制御部は、前記天候情報によって示される前記スポットの天候に応じた態様の前記VRモードで表示するように制御してもよい。
前記表示制御部は、現在の時間及び現在の時期のうちの少なくともいずれかに応じた態様の前記VRモードで表示するように制御してもよい。
【0011】
前記取得部は、前記表示制御部が前記コンテンツを表示させた前記端末から、同じコンテンツの共有を希望する共有ユーザを特定するための共有ユーザ情報を取得してもよいし、前記情報処理装置は、前記端末を使用するユーザが前記共有ユーザと前記コンテンツの共有を希望する希望要求を、前記共有ユーザ情報によって示される前記共有ユーザに通知する送信部をさらに有してもよいし、前記取得部は、前記共有ユーザが前記希望要求を承諾した場合に、前記共有ユーザが使用する共有ユーザ端末から、前記共有ユーザ端末に対応する前記位置情報を取得してもよいし、前記表示制御部は、前記共有ユーザ端末の位置が前記所定の範囲に含まれると判定された場合、前記ARモードで前記共有ユーザ端末に表示するように制御し、前記共有ユーザ端末の位置が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、前記VRモードで前記共有ユーザ端末に表示するように制御してもよい。
【0012】
前記情報処理装置は、通信サービスを提供する通信事業者と前記通信サービスを利用する利用者との間における前記通信サービスの契約情報を参照し、前記共有ユーザ情報に基づいて特定した電話番号を用いて、前記希望要求を前記共有ユーザ端末に送信する送信部をさらに有してもよい。
【0013】
前記情報処理装置は、複数の前記スポットを示す情報を前記端末に送信する送信部をさらに有してもよいし、前記取得部は、前記複数のスポットの中から前記端末を使用するユーザが選択した前記スポットを示す情報をさらに取得してもよいし、前記判定部は、前記端末の位置が前記ユーザによって選択された前記スポットを含む前記所定の範囲に含まれるか否かを判定してもよい。
【0014】
前記情報処理装置は、前記ユーザの嗜好を特定するための嗜好情報を記憶し、前記スポットを示す情報と当該スポットに適合する適合嗜好とを関連付けて記憶する記憶部をさらに有してもよいし、前記送信部は、前記複数のスポットのうち、前記ユーザの嗜好に一致する前記適合嗜好に関連付けられている前記スポットを示す情報を前記端末に送信してもよい。
【0015】
前記情報処理装置は、前記表示制御部が前記ARモードで表示するように制御した前記端末を使用するユーザに特典を付与する付与部をさらに有してもよい。
【0016】
本発明の第2の態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する、端末の位置を示す位置情報を取得するステップと、前記位置情報によって示される前記端末の位置が、スポットを含む所定の範囲に含まれるか否かを判定するステップと、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれると判定された場合、現実世界において前記端末に備えられたカメラが前記スポットを撮像した撮像画像にコンテンツを重畳した画像を表示するARモードで前記端末に表示するように制御し、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、仮想世界の前記スポットを表現したスポット画像に前記コンテンツを重畳した画像を表示するVRモードで前記端末に表示するように制御するステップと、を有する。
【0017】
本発明の第3の態様に係るプログラムは、コンピュータを、端末の位置を示す位置情報を取得する取得部、前記位置情報によって示される前記端末の位置が、スポットを含む所定の範囲に含まれるか否かを判定する判定部、及び前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれると判定された場合、現実世界において前記端末に備えられたカメラが前記スポットを撮像した撮像画像にコンテンツを重畳した画像を表示するARモードで前記端末に表示するように制御し、前記端末の位置が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、仮想世界の前記スポットを表現したスポット画像に前記コンテンツを重畳した画像を表示するVRモードで前記端末に表示するように制御する表示制御部、として機能させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ユーザにコンテンツを提供することを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】情報処理システムの概要を説明するための図である。
図2】情報処理装置の構成を示す図である。
図3】コンテンツ管理データベースの構成の一例を示す図である。
図4】操作画面の一例を模式的に表した図である。
図5】端末の位置の移動を模式的に表した図である。
図6】情報処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[情報処理システムSの概要]
図1は、情報処理システムSの概要を説明するための図である。情報処理システムSは、コンテンツサービスを提供するために用いられるシステムである。コンテンツサービスは、特定の場所(以下、「スポット」という。)に関連付けられたコンテンツを提供するサービスである。スポットは、例えば、観光地、ランドマーク等である。コンテンツは、現実世界には存在しない仮想的なオブジェクトである。コンテンツは、例えば、花火をはじめとする装飾的なオブジェクト、スポットを案内するガイドのオブジェクト、及びスポット等を説明するためのテキストのオブジェクト等である。コンテンツサービスでは、AR又はVRでコンテンツが提供される。情報処理システムSは、端末1と、情報処理装置2とを有する。
【0021】
端末1は、ユーザが使用する端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等である。端末1には、端末1の位置を特定するためのGPS(Global Positioning System)受信機と、撮像画像を撮像するカメラとが備えられている。情報処理装置2は、コンテンツサービスを管理する装置であり、例えば、サーバである。
【0022】
以下において、情報処理システムSがコンテンツをユーザに提供するために実行する処理の概要を説明する。図1に示す例においては、タワーPがスポットであり、タワーPの周囲に打ち上げられている花火Cがコンテンツである。
【0023】
まず、端末1は、コンテンツサービスを提供するWebページにアクセスすると、端末1の位置を示す位置情報を情報処理装置2に送信する(図1の(1))。なお、コンテンツサービスにおいては、Webページで提供されることに限らず、端末1においてインストールされるアプリケーションプログラムで提供されてもよい。情報処理装置2は、端末1から位置情報を取得すると、当該位置情報によって示される端末1の位置がタワーPを含む所定の範囲に含まれるか否か、すなわち、ユーザがタワーPの周辺に存在するか否かを判定する(図1の(2))。
【0024】
そして、情報処理装置2は、端末1に対して、上記判定結果に応じたモードで花火Cを表示するように制御する(図1の(3))。モードには、ARモードと、VRモードとが含まれる。ARモードは、現実世界において端末1のカメラがスポットを撮像した撮像画像にコンテンツを重畳したAR画像を表示するモードである。VRモードは、仮想世界においてスポットを表現したスポット画像にコンテンツを重畳したVR画像を表示するモードである。
【0025】
上記のとおり、ARモードにおいては、現実世界のスポットにコンテンツを重畳したAR画像を表示するため、VRモードよりも現実に近い体験をユーザに提供することができる。そのため、コンテンツサービスは、スポットの周辺にいるユーザにはARモードでコンテンツを優先して提供し、スポットの周辺にいないユーザにはVRモードでコンテンツを提供する。
【0026】
具体的には、情報処理装置2は、端末1の位置が所定の範囲に含まれると判定した場合、すなわち、ユーザがタワーPの周辺に存在すると判定した場合、ARモードで端末1に表示するように制御する。例えば、ユーザが端末1のカメラをタワーPの方向に向けると、端末1のディスプレイには、カメラが撮像したタワーPの撮像画像に花火Cを重畳した画像が表示される。
【0027】
一方、情報処理装置2は、端末1の位置が所定の範囲に含まれないと判定した場合、すなわち、ユーザがタワーPの周辺に存在しないと判定した場合、VRモードで端末1に表示するように制御する。例えば、ユーザがタワーPから遠い場所にある自宅にいる場合、端末1のディスプレイには、仮想世界においてタワーPを表現したタワー画像に花火Cを情報した画像が表示される。
【0028】
このようにすることで、情報処理システムSは、ユーザがいる場所に応じてコンテンツを提供することができる。これにより、情報処理システムSは、スポットに訪れたユーザが感じるスポットの魅力を高めることができる。また、情報処理システムSは、スポットの周辺にいないユーザに対して、スポットに訪れる動機づけを提供することができる。
以下、情報処理装置2の構成について説明する。
【0029】
[情報処理装置2の構成]
図2は、情報処理装置2の構成を示す図である。情報処理装置2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。制御部23は、取得部231と、判定部232と、表示制御部233と、送信部234と、付与部235とを有する。
【0030】
通信部21は、ネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えば通信コントローラを含んで構成されている。記憶部22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部22は、制御部23が実行するプログラムを記憶している。また、記憶部22は、コンテンツが関連付けられているスポットに関する情報を管理するスポット管理データベースを記憶している。
【0031】
図3は、スポット管理データベースの構成の一例を示す図である。図3に示すように、スポット管理データベースは、スポットID(identifier)と、スポット名と、基準位置と、適合嗜好とを関連付けて記憶している。スポットIDは、スポットを識別するための情報である。スポット名は、スポットの名称である。基準位置は、スポットにおいて基準となる位置であり、例えば、位置座標で示される。適合嗜好は、スポットに適合する嗜好である。
【0032】
図2に戻り、制御部23は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部23は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部231、判定部232、表示制御部233、送信部234及び付与部235として機能する。
【0033】
取得部231は、端末1から種々の情報を取得する。取得部231は、例えば、端末1の位置を示す位置情報を取得する。取得部231は、特定のスポットを示す情報をさらに取得してもよい。
【0034】
具体的には、まず、端末1がコンテンツサービスを提供するWebページにアクセスすると、送信部234は、複数のスポットそれぞれを示すスポット情報を端末1に送信する。端末1は、情報処理装置2から取得したスポット情報に基づいて、スポットの一覧を表示し、位置情報と、ユーザが複数のスポットの中から選択したスポットを示す選択情報とを情報処理装置2に送信する。そして、取得部231は、位置情報と選択情報とを端末1から取得する。取得部231は、例えば、ユーザが選択したスポットに対応するスポットIDを、選択情報として取得する。
【0035】
送信部234は、例えば、コンテンツサービスでコンテンツが関連付けられている全てのスポットを示すスポット情報を端末1に送信する。送信部234は、ユーザがいる場所の近くにあるスポットを示すスポット情報を端末1に送信してもよい。送信部234は、例えば、取得部231が取得した位置情報によって示される端末1の位置から予め定められた距離までの間にあるスポットを特定し、特定したスポットを示すスポット情報を端末1に送信する。
【0036】
送信部234は、ユーザの嗜好に合うスポットを示すスポット情報を端末1に送信してもよい。例えば、記憶部22には、ユーザの嗜好を特定するための嗜好情報が記憶されている。この場合において、送信部234は、スポット管理データベースに記憶されている複数のスポットのうち、ユーザの嗜好に一致する適合嗜好に関連付けられているスポットを示すスポット情報を端末1に送信する。このようにすることで、情報処理装置2は、スポットを選択しやすくすることができる。
【0037】
判定部232は、取得部231が取得した位置情報によって示される端末1の位置が、所定のスポットを含む所定の範囲に含まれるか否かを判定する。具体的には、判定部232は、取得部231が取得した位置情報によって示される端末1の位置が、ユーザによって選択されたスポットを含む所定の範囲に含まれるか否かを判定する。
【0038】
例えば、まず、判定部232は、取得部231が取得したスポットIDに関連付けて記憶されている基準位置と、所定の範囲を定めるために設定されている設定距離とに基づいて、スポットを含む所定の範囲を特定する。設定距離は、「所定の範囲」は、スポットの大きさを考慮して実験により定めればよいが、例えばスポットを目視できる範囲である。各スポットにおいて設定されている共通の距離であってもよいし、スポットごとに設定されている距離(例えば、スポット管理データベースにおいてスポットIDに関連付けて記憶されている設定距離)であってもよい。そして、判定部232は、取得部231が取得した位置情報によって示される端末1の位置が、特定した所定の範囲に含まれるか否かを判定する。
【0039】
表示制御部233は、端末1の位置が所定の範囲に含まれると判定された場合、現実世界において端末1に備えられたカメラがスポットを撮像した撮像画像にコンテンツを重畳したAR画像を表示するARモードで端末1に表示するように制御する。例えば、まず、表示制御部233は、ARモードで表示することを示すモード情報と、コンテンツ画像とを端末1に送信する。そして、端末1は、モード情報によって示されるARモードに基づいてカメラを起動し、カメラがスポットを撮像した撮像画像に情報処理装置2から取得したコンテンツ画像を重畳したAR画像をディスプレイに表示する。例えば、コンテンツがスポットを案内するガイドのオブジェクトである場合、端末1は、ユーザ(端末1)の移動に応じて、スポットのガイドのオブジェクトを表示する。
【0040】
一方、表示制御部233は、端末1の位置が所定の範囲に含まれないと判定された場合、仮想世界においてスポットを表現したスポット画像にコンテンツを重畳したVR画像を表示するVRモードで端末1に表示するように制御する。例えば、まず、表示制御部233は、VRモードで表示することを示すモード情報と、VR画像とを端末1に送信する。そして、端末1は、モード情報によって示されるVRモードに基づいて、情報処理装置2から取得したVR画像をディスプレイに表示する。例えば、コンテンツがスポットを案内するガイドのオブジェクトである場合、端末1は、仮想世界におけるユーザ(ユーザオブジェクト)の移動に応じてスポットのガイドのオブジェクトを表示する。
【0041】
表示制御部233は、ARモード及びVRモードのいずれかでコンテンツを表示することを操作するための操作画面に設けられたボタンを制御することにより、ARモード及びVRモードのいずれかでコンテンツを表示するように端末1を制御してもよい。図4は、操作画面の一例を模式的に表した図である。図4に示す操作画面には、スポットの一覧からユーザが選択したスポットに関連付けられているコンテンツをARモードで表示するためのARボタンB1と、当該コンテンツをVRモードで表示するためのVRボタンB2とが設けられている。
【0042】
この場合において、表示制御部233は、端末1の位置が所定の範囲に含まれると判定された場合、端末1がVRモードで表示することを禁止し、端末1の位置が所定の範囲に含まれないと判定された場合、端末1がARモードで表示することを禁止する。図4に示す例において、表示制御部233は、端末1の位置が所定の範囲に含まれると判定された場合、VRボタンB2を押下できないように制御し、端末1の位置が所定の範囲に含まれないと判定された場合、ARボタンB1を押下できないように制御する。
【0043】
表示制御部233は、例えば、ボタンを非表示にしたり、押下されてもボタンが反応しないようにしたりすることにより、ボタンを押下できないように制御する。このようにすることで、情報処理装置2は、ユーザがいる場所に応じてコンテンツを提供することができる。
【0044】
図2に戻り、表示制御部233は、ARモードで端末1に表示するように制御した後において、端末1の移動に応じて、ARモードからVRモードへの切り替えに関する情報をユーザに提示してもよい。具体的には、まず、取得部231は、表示制御部233が第1位置情報に基づいてARモードで表示させた後において、第2位置情報をさらに取得する。第2位置情報は、第1位置情報とは異なる位置情報、すなわち、第1位置情報の後に取得部231が取得した位置情報である。
【0045】
判定部232は、第2位置情報によって示される端末1の位置が、所定の範囲に含まれるか否かを判定する。そして、表示制御部233は、端末1の位置が所定の範囲に含まれないと判定された場合、ARモードからVRモードへの切り替えに関する情報を端末1に表示するように制御する。
【0046】
図5は、端末1の位置の移動を模式的に表した図である。図5に示すエリアAは、タワーPを含む所定の範囲を示す。図5(a)に示す例においては、エリアAに含まれる位置L1から、エリアAに含まれない位置L2に移動したことを示す。この場合において、表示制御部233は、位置L1に基づいてARモードでコンテンツを表示するように端末1を制御した後において、端末1が位置L1から位置L2に移動すると、ARモードからVRモードへの切り替えに関する情報を端末1に表示させる。
【0047】
表示制御部233は、例えば、ARモードからVRモードへの切り替えに関する情報として、ARモードからVRモードに切り替えることができる旨のメッセージを端末1に表示させる。表示制御部233は、端末1の位置が所定の範囲に含まれないと判定された場合、ARモードからVRモードに切り替え、VRモードに切り替えた旨のメッセージを、ARモードからVRモードへの切り替えに関する情報として端末1に表示させてもよい。このようにすることで、情報処理装置2は、ユーザがスポットから離れてしまったことによってコンテンツを提供することができなくなる事態を防ぐことができる。
【0048】
表示制御部233は、VRモードで端末1に表示するように制御した後において、端末1の移動に応じて、VRモードからARモードへの切り替えに関する情報をユーザに提示してもよい。具体的には、まず、取得部231は、表示制御部233が第1位置情報に基づいてVRモードで表示させた後において、第2位置情報をさらに取得する。判定部232は、第2位置情報によって示される端末1の位置が、所定の範囲に含まれるか否かを判定する。そして、表示制御部233は、端末1の位置が所定の範囲に含まれると判定された場合、VRモードからARモードへの切り替えに関する情報を端末1に表示するように制御する。
【0049】
図5(b)に示す例においては、エリアAに含まれない位置L3から、エリアAに含まれる位置L4に移動したことを示す。この場合において、表示制御部233は、位置L3に基づいてVRモードでコンテンツを表示するように端末1を制御した後において、端末1が位置L3から位置L4に移動すると、VRモードからARモードへの切り替えに関する情報を端末1に表示させる。
【0050】
表示制御部233は、例えば、VRモードからARモードへの切り替えに関する情報として、VRモードからARモードに切り替えることができる旨のメッセージを端末1に表示させる。表示制御部233は、端末1の位置が所定の範囲に含まれると判定された場合、VRモードからARモードに切り替え、ARモードに切り替えた旨のメッセージを、VRモードからARモードへの切り替えに関する情報として端末1に表示させてもよい。このようにすることで、情報処理装置2は、VRモードよりも現実に近い体験をユーザに提供することができる。
【0051】
上記において、表示制御部233は、端末1の位置が所定の範囲に含まれる場合にARモードでコンテンツを表示するように端末1を制御し、端末1の位置が所定の範囲に含まれない場合にVRモードでコンテンツを表示するように端末1を制御する例を説明したが、これに限らない。表示制御部233は、例えば、端末1の位置が所定の範囲に含まれない場合、VRモードでコンテンツを表示するように端末1を制御し、端末1の位置が所定の範囲に含まれる場合、ARモード及びVRモードの中からユーザが選択したモードでコンテンツを表示するように端末1を制御してもよい。
【0052】
表示制御部233は、スポットの天候に応じたモードで端末1に表示するように制御してもよい。具体的には、まず、取得部231は、現在のスポットの天候を示す天候情報を、気象予報を管理する不図示のサーバから取得する。そして、表示制御部233は、天候情報によって示されるスポットの天候に応じた態様のVRモードで表示するように制御する。
【0053】
例えば、天候情報によって示されるスポットの天気が雨である場合、表示制御部233は、雨天が表現された仮想世界におけるスポット画像にコンテンツを重畳した画像を端末1に表示するように制御する。また、天候情報によって示されるスポットが強風である場合、表示制御部233は、強風が表現された仮想世界におけるスポット画像にコンテンツを重畳した画像を端末1に表示するように制御する。このようにすることで、情報処理装置2は、現実に近い体験をユーザに提供することができる。
【0054】
表示制御部233は、現在の時間及び現在の時期のうちの少なくともいずれかに応じた態様のVRモードで表示するように制御してもよい。例えば、現在の時間が日中である場合、表示制御部233は、日中が表現された仮想世界におけるスポット画像にコンテンツを重畳した画像を端末1に表示するように制御し、現在の時間が夜間である場合、表示制御部233は、夜間が表現された仮想世界におけるスポット画像にコンテンツを重畳した画像を端末1に表示するように制御する。
【0055】
また、例えば、現在の季節が夏である場合、表示制御部233は、夏が表現された仮想世界におけるスポット画像にコンテンツを重畳した画像を端末1に表示するように制御し、現在の季節が冬である場合、表示制御部233は、冬が表現された仮想世界におけるスポット画像にコンテンツを重畳した画像を端末1に表示するように制御する。このようにすることで、情報処理装置2は、現実に近い体験をユーザに提供することができる。
【0056】
情報処理装置2は、ユーザに提供したコンテンツを他のユーザに共有させてもよい。具体的には、表示制御部233は、ユーザが同じコンテンツの共有を希望する共有ユーザに対して、当該共有ユーザがコンテンツの提供を承諾した場合に、共有ユーザの端末1の位置に応じたモードでコンテンツを表示するように制御する。
【0057】
より具体的には、まず、取得部231は、表示制御部233がコンテンツを表示させた端末1から、共有ユーザ情報を取得する。共有ユーザ情報は、共有ユーザを特定するための情報であり、例えば、SNS(Social Networking Service)のユーザIDである。
【0058】
送信部234は、ユーザが共有ユーザとコンテンツの共有を希望する希望要求を、共有ユーザ情報によって示される共有ユーザに通知する。送信部234は、例えば、SNSにおいて共有ユーザ情報が示すユーザIDの共有ユーザに対して希望要求を通知する。希望要求には、例えば、コンテンツの提供を受けるか否かを問うためのメッセージが含まれる。
【0059】
送信部234は、SNSを介さずに希望要求を共有ユーザに通知してもよい。例えば、記憶部22には、通信サービスを提供する通信事業者と通信サービスを利用する利用者との間における通信サービスの契約情報が記憶されている。例えば、通信サービスの契約情報には、ユーザの電話番号と、ユーザのSNSのユーザIDとが含まれている。
【0060】
この場合において、まず、送信部234は、記憶部22に記憶されている通信サービスの契約情報を参照し、共有ユーザ情報に基づいて共有ユーザの電話番号を特定する。そして、送信部234は、特定した電話番号を用いて、希望要求を共有ユーザ端末に送信する。共有ユーザ端末は、共有ユーザが使用する端末1である。
【0061】
希望要求を通知された共有ユーザが、共有ユーザ端末において表示されたメッセージでコンテンツの提供を受けることに承諾する操作を行うと、共有ユーザ端末は、希望要求を承諾することを示す情報と、共有ユーザ端末の位置を示す位置情報とを情報処理装置に送信する。取得部231は、共有ユーザが希望要求を承諾した場合に、共有ユーザ端末から、共有ユーザ端末に対応する位置情報を取得する。
【0062】
そして、表示制御部233は、共有ユーザ端末の位置が所定の範囲に含まれると判定された場合、ARモードで共有ユーザ端末に表示するように制御し、共有ユーザ端末の位置が所定の範囲に含まれないと判定された場合、VRモードで共有ユーザ端末に表示するように制御する。このようにすることで、情報処理装置2は、ユーザと共有ユーザとでコンテンツを共有することができる。
【0063】
情報処理装置2は、所定の条件を満たすユーザに特典を付与してもよい。特典は、例えば、ポイント又はクーポン等であり、コンテンツサービスで利用可能な特典、又はユーザが訪れているスポットで利用可能な特典である。
【0064】
具体的には、付与部235は、表示制御部233がARモードで表示するように制御した端末1を使用するユーザに特典を付与する。このようにすることで、情報処理装置2は、スポットに訪れる動機づけをユーザに提供することができる。
【0065】
[情報処理システムSの処理]
続いて、情報処理システムSの処理の流れについて説明する。図6は、情報処理システムSの処理の流れを示すシーケンス図である。本処理は、端末1が、コンテンツサービスを提供するWebページにアクセスしたことを契機として開始する。送信部234は、複数のスポットそれぞれを示すスポット情報を端末1に送信する(S1)。
【0066】
ユーザが、端末1において情報処理装置2から取得したスポット情報に基づいて表示されたスポットの一覧からスポットを選択する操作を行うと、位置情報と選択情報とを情報処理装置2に送信する(S2)。取得部231が位置情報と選択情報とを取得すると、判定部232は、取得部231が取得した選択情報によって示されるスポットIDに関連付けられている基準位置と、所定の範囲を定めるために設定されている設定距離とに基づいて、スポットを含む所定の範囲を特定する(S3)。判定部232は、取得部231が取得した位置情報によって示される端末1の位置が、特定した所定の範囲に含まれるか否かを判定する(S4)。
【0067】
表示制御部233は、上記判定結果に応じたモード情報及び画像を端末1に送信する(S5)。具体的には、表示制御部233は、端末1の位置が所定の範囲に含まれると判定された場合、ARモードでコンテンツを表示することを示すモード情報と、コンテンツの画像とを端末1に送信し、端末1の位置が所定の範囲に含まれないと判定された場合、VRモードでコンテンツを表示することを示すモード情報と、VR画像とを端末1に送信する。
【0068】
そして、端末1は、情報処理装置2からモード情報及び画像を取得すると、当該モード情報によって示されるモードに応じた態様でコンテンツをディスプレイに表示する(S6)。具体的には、端末1は、モード情報がARモードでコンテンツを表示することを示す場合、カメラがスポットを撮像した撮像画像にコンテンツの画像を重畳したAR画像を表示し、モード情報がVRモードでコンテンツを表示することを示す場合、VR画像を表示する。
【0069】
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、情報処理装置2は、端末1の位置が所定の範囲に含まれる場合にARモードで表示するように端末1を制御し、端末1の位置が所定の範囲に含まれない場合にVRモードで表示するように端末1を制御する。このようにすることで、情報処理装置2は、スポットに訪れたユーザが感じるスポットの魅力を高めることができる。また、情報処理装置2は、スポットの周辺にいないユーザに対して、スポットに訪れる動機づけを提供することができる。
【0070】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0071】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0072】
1 端末
2 情報処理装置
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
231 取得部
232 判定部
233 表示制御部
234 送信部
235 付与部
S 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6