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特開2023-175160ロボットシステム、ロボットおよびロボットシステムの制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023175160
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】ロボットシステム、ロボットおよびロボットシステムの制御方法
(51)【国際特許分類】
   B25J 13/08 20060101AFI20231205BHJP
【FI】
B25J13/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022087471
(22)【出願日】2022-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】000000974
【氏名又は名称】川崎重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(74)【代理人】
【識別番号】100202728
【弁理士】
【氏名又は名称】三森 智裕
(72)【発明者】
【氏名】徐 天奮
(72)【発明者】
【氏名】大野 誠太
(72)【発明者】
【氏名】吉桑 栄二
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707BS10
3C707KS16
3C707KS20
3C707KT02
3C707LV15
(57)【要約】
【課題】ロボットアームによるワークの把持作業の作業効率が低下してしまうのを抑制することが可能なロボットシステム、ロボットおよびロボットシステムの制御方法を提供する。
【解決手段】このロボットシステム100では、ロボットコントローラ12は、第1撮像部31によるワークWの撮像中に、第2撮像部32によるワークWの撮像に基づいてロボットアーム11によるワークWの把持が可能な状態で、第2撮像部32を待機させる制御を行う。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークを把持するハンドが取り付けられるロボットアームと、
前記ワークを撮像する2つの撮像部と、
前記2つの撮像部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの他方による前記ワークの撮像に基づいて前記ロボットアームによる前記ワークの把持が可能な状態で、前記2つの撮像部のうちの他方を待機させる制御を行うとともに、前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、前記ワークの撮像を前記2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から前記2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換える制御を行う、ロボットシステム。
【請求項2】
前記制御部は、前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの他方による前記ワークの撮像に基づいて前記ロボットアームによる前記ワークの把持が可能なように前記2つの撮像部のうちの他方の位置情報と前記ロボットアームの位置情報とが関連付けられた状態で、前記2つの撮像部のうちの他方を待機させる制御を行う、請求項1に記載のロボットシステム。
【請求項3】
前記2つの撮像部同士は、互いに、前記2つの撮像部の各々を前記制御部に接続して前記制御部と情報通信を行うためのインタフェース、および、撮像範囲を角度で表したものである画角が同一のカメラである、請求項1に記載のロボットシステム。
【請求項4】
前記2つの撮像部の各々は、共通の前記ワークを撮像するように、前記ロボットアームに対して略同じ位置に配置されている、請求項1に記載のロボットシステム。
【請求項5】
前記制御部は、前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、前記2つの撮像部のうちの一方が故障していることを報知する制御を行う、請求項1に記載のロボットシステム。
【請求項6】
ワークを把持するハンドが取り付けられるロボットアームと、
前記ワークを撮像する2つの撮像部と、
前記2つの撮像部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの他方による前記ワークの撮像に基づいて前記ロボットアームによる前記ワークの把持が可能な状態で、前記2つの撮像部のうちの他方を待機させる制御を行うとともに、前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、前記ワークの撮像を前記2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から前記2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換える制御を行う、ロボット。
【請求項7】
ワークを把持するハンドが取り付けられるロボットアームと、前記ワークを撮像する2つの撮像部と、を備えるロボットシステムの制御方法であって、
前記2つの撮像部のうちの一方により前記ワークを撮像するとともに、前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの他方による前記ワークの撮像に基づいて前記ロボットアームによる前記ワークの把持が可能な状態で、前記2つの撮像部のうちの他方を待機させることと、
前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、前記ワークの撮像を前記2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から前記2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換えることと、を備える、ロボットシステムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、ロボットシステム、ロボットおよびロボットシステムの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ワークを把持するハンドが取り付けられるロボットアームと、ワークを撮像する2つの撮像部と、を備えるロボットシステムが知られている。たとえば、特許文献1には、ロボットシステムは、ワークの上方に固定されワークを撮像する固定カメラと、ロボットのハンドに装着されワークを撮像するハンドカメラと、固定カメラおよびハンドカメラが撮像したワークを認識する画像処理装置と、を有するロボットシステムが開示されている。特許文献1に開示されているロボットシステムでは、固定カメラがワークを誤認識するか、または、固定カメラが破損したことが検出された場合、ワークを撮像するカメラが、固定カメラからハンドカメラに切り換えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6-155349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記特許文献1には明確に記載されていないが、上記特許文献1に記載されているようなロボットシステムでは、ワークを撮像するカメラが固定カメラからハンドカメラに切り換えられることが決定した後に、まず、カメラおよびロボットを制御する制御部により、ハンドカメラによるワークの撮像に基づいてロボットのハンドによるワークの把持を行うための事前の処理が行われると考えられる。ハンドカメラによるワークの撮像に基づいてロボットのハンドによるワークの把持を行うための事前の処理は、たとえば、制御部によるカメラの位置情報とロボットのハンドの位置情報とを対応付ける処理等である。すなわち、上記特許文献1に記載されているようなロボットシステムでは、ワークを撮像するカメラが固定カメラからハンドカメラに切り換った直後に、ハンドカメラによるワークの撮像に基づいてロボットのハンドによるワークの把持が可能な状態になっていないと考えられる。この場合、ハンドカメラによるワークの撮像に基づいてロボットのハンドによるワークの把持を行えない時間が生じる。すなわち、ロボットアームによるワークの把持作業の作業効率が低下してしまう。このため、ロボットアームによるワークの把持作業の作業効率が低下してしまうのを抑制することが望まれている。
【0005】
この開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この開示の1つの目的は、ロボットアームによるワークの把持作業の作業効率が低下してしまうのを抑制することが可能なロボットシステム、ロボットおよびロボットシステムの制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、この開示の第1の局面によるロボットシステムは、ワークを把持するハンドが取り付けられるロボットアームと、ワークを撮像する2つの撮像部と、2つの撮像部を制御する制御部と、を備え、制御部は、2つの撮像部のうちの一方によるワークの撮像中に、2つの撮像部のうちの他方によるワークの撮像に基づいてロボットアームによるワークの把持が可能な状態で、2つの撮像部のうちの他方を待機させる制御を行うとともに、2つの撮像部のうちの一方によるワークの撮像中に、2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、ワークの撮像を2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換える制御を行う。
【0007】
この開示の第1の局面によるロボットシステムでは、上記のように、制御部は、2つの撮像部のうちの一方によるワークの撮像中に、2つの撮像部のうちの他方によるワークの撮像に基づいてロボットアームによるワークの把持が可能な状態で、2つの撮像部のうちの他方を待機させる制御を行う。また、制御部は、2つの撮像部のうちの一方によるワークの撮像中に、2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、ワークの撮像を2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換える制御を行う。これにより、2つの撮像部のうちの一方によるワークの撮像中に、2つの撮像部のうちの他方によるワークの撮像に基づいてロボットアームによるワークの把持が可能な状態で、2つの撮像部のうちの他方を待機させているので、2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、ワークの撮像を2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換えた後、直ちに、2つの撮像部のうちの他方によるワークの撮像に基づいてロボットアームによるワークの把持を行うことができる。すなわち、ワークの撮像を2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換える際に、撮像部によるワークの撮像に基づいてロボットアームによるワークの把持を行うことができない時間を短くすることができる。その結果、ロボットアームによるワークの把持作業の作業効率が低下してしまうのを抑制することができる。
【0008】
また、上記目的を達成するために、この開示の第2の局面によるロボットは、ワークを把持するハンドが取り付けられるロボットアームと、ワークを撮像する2つの撮像部と、2つの撮像部を制御する制御部と、を備え、制御部は、2つの撮像部のうちの一方によるワークの撮像中に、2つの撮像部のうちの他方によるワークの撮像に基づいてロボットアームによるワークの把持が可能な状態で、2つの撮像部のうちの他方を待機させる制御を行うとともに、2つの撮像部のうちの一方によるワークの撮像中に、2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、ワークの撮像を2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換える制御を行う。
【0009】
この開示の第2の局面によるロボットでは、上記のように、制御部は、2つの撮像部のうちの一方によるワークの撮像中に、2つの撮像部のうちの他方によるワークの撮像に基づいてロボットアームによるワークの把持が可能な状態で、2つの撮像部のうちの他方を待機させる制御を行う。また、制御部は、2つの撮像部のうちの一方によるワークの撮像中に、2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、ワークの撮像を2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換える制御を行う。これにより、上記第1の局面によるロボットシステムと同様に、2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、ワークの撮像を2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換えた後、直ちに、2つの撮像部のうちの他方によるワークの撮像に基づいてロボットアームによるワークの把持を行うことができる。その結果、ロボットアームによるワークの把持作業の作業効率が低下してしまうのを抑制することが可能なロボットを提供することができる。
【0010】
また、上記目的を達成するために、この開示の第3の局面によるロボットシステムの制御方法は、ワークを把持するハンドが取り付けられるロボットアームと、ワークを撮像する2つの撮像部と、を備えるロボットシステムの制御方法であって、2つの撮像部のうちの一方によりワークを撮像するとともに、2つの撮像部のうちの一方によるワークの撮像中に、2つの撮像部のうちの他方によるワークの撮像に基づいてロボットアームによるワークの把持が可能な状態で、2つの撮像部のうちの他方を待機させることと、2つの撮像部のうちの一方によるワークの撮像中に、2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、ワークの撮像を2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換えることと、を備える。
【0011】
この開示の第3の局面によるロボットシステムの制御方法では、上記のように、2つの撮像部のうちの一方によるワークの撮像中に、2つの撮像部のうちの他方によるワークの撮像に基づいてロボットアームによるワークの把持が可能な状態で、2つの撮像部のうちの他方を待機させる。また、2つの撮像部のうちの一方によるワークの撮像中に、2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、ワークの撮像を2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換える。これにより、上記第1の局面によるロボットシステムと同様に、2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、ワークの撮像を2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換えた後、直ちに、2つの撮像部のうちの他方によるワークの撮像に基づいてロボットアームによるワークの把持を行うことができる。その結果、ロボットアームによるワークの把持作業の作業効率が低下してしまうのを抑制することが可能なロボットシステムの制御方法を提供することができる。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、上記のように、ロボットアームによるワークの把持作業の作業効率が低下してしまうのを抑制することが可能なロボットシステム、ロボットおよびロボットシステムの制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の一実施形態によるロボットシステムのロボットアームおよび2つの撮像部を示す斜視図である。
図2】本開示の一実施形態によるロボットシステムの全体構成を示すブロック図である。
図3】本開示の一実施形態によるロボットシステムのロボットコントローラによる制御フローを示す図である。
図4】本開示の一実施形態の変形例によるロボットの全体構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
[ロボットシステム構成]
図1および図2を参照して、本開示の一実施形態によるロボットシステム100の構成について説明する。
【0016】
(ロボットシステムの全体構成)
図1に示すように、ロボットシステム100は、撮像部により撮像されたワークWに対してロボットアーム11が作業を行うシステムである。ロボットアーム11が行う作業は、たとえば、ロボットアーム11が、ロボットアーム11の近傍に配置されたワークWを所定位置に積み換える作業である。図1では、ワークWが、段ボール箱である例を示している。
【0017】
図2に示すように、ロボットシステム100は、ロボット10と、ビジョンコントローラ20と、第1撮像部31と、第2撮像部32と、を備える。なお、第1撮像部31および第2撮像部32は、それぞれ、特許請求の範囲の「2つの撮像部のうちの一方」および「2つの撮像部のうちの他方」の一例である。
【0018】
ロボット10は、ロボットアーム11と、ロボットコントローラ12と、を含む。なお、ロボットコントローラ12は、特許請求の範囲の「制御部」の一例である。
【0019】
図1に示すように、ロボットアーム11は、複数の関節部を有する垂直多関節ロボットアームである。ロボットアーム11には、ワークWを把持するハンドHが取り付けられている。ハンドHは、ロボットアーム11の先端部に取り付けられている。ロボットアーム11は、ロボットコントローラ12に制御されて、複数の関節部を動作させる。
【0020】
図2に示すように、ロボットコントローラ12は、ロボットアーム11の動作を制御する。ロボットコントローラ12は、ロボットアーム11に取り付けられたハンドHの動作を制御する。ロボットコントローラ12は、ビジョンコントローラ20を介して、第1撮像部31および第2撮像部32の動作を制御する。ロボットコントローラ12は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、情報を記憶するメモリと、を含む。
【0021】
ビジョンコントローラ20は、第1撮像部31および第2撮像部32において撮像された画像を処理する画像処理装置である。ビジョンコントローラ20は、たとえば、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサと、情報を記憶するメモリと、を含む。
【0022】
第1撮像部31および第2撮像部32は、ワークW(図1参照)を撮像する。第1撮像部31と第2撮像部32とは、ビジョンコントローラ20に対して並列に接続されている。これにより、ロボットコントローラ12は、ビジョンコントローラ20を介して、第1撮像部31および第2撮像部32を同時に制御可能である。
【0023】
第1撮像部31および第2撮像部32は、互いに、第1撮像部31および第2撮像部32の各々をロボットコントローラ12に接続してロボットコントローラ12と情報通信を行うためのインタフェース、および、撮像範囲を角度で表したものである画角が同一のカメラである。好ましくは、第1撮像部31および第2撮像部32は、互いに、同一のメーカーの同一の機種である全く同一のカメラである。
【0024】
第1撮像部31および第2撮像部32の各々は、たとえば、耐環境性の規格に対応する産業用カメラ以外の耐環境性の規格に対応しない汎用カメラである。これにより、汎用カメラは産業用カメラと比較して価格が安いので、第1撮像部31および第2撮像部32の各々に産業用カメラを用いる場合と比較して、ロボットシステム100に掛かるコストを削減することができる。また、汎用カメラは産業用カメラと比較して入手が容易であるので、第1撮像部31および第2撮像部32の各々に産業用カメラを用いる場合と比較して、ロボットシステム100を容易に稼働させることができる。また、後述するように、ロボットシステム100では、第1撮像部31の故障が検出された場合に、ワークWの撮像を第1撮像部31のうちの一方によって行う状態から第2撮像部32によって行う状態に切り換えた後、直ちに、第2撮像部32によるワークWの撮像に基づいてロボットアーム11によるワークWの把持を行うことができる。この効果は、カメラの種類に依らず、第1撮像部31および第2撮像部32の各々が汎用カメラであっても得られる。
【0025】
図1に示すように、第1撮像部31および第2撮像部32の各々は、共通のワークWを撮像するように、ロボットアーム11に対して略同じ位置に配置されている。具体的には、第1撮像部31および第2撮像部32の各々は、ワークWの近傍に配置されたカメラ取付部材33における所定の位置に取り付けられている。所定の位置は、第1撮像部31および第2撮像部32の各々がワークWを撮像可能な位置である。
【0026】
(ワークの撮像に基づくロボットアームによるワークの把持)
ロボットシステム100では、第1撮像部31または第2撮像部32により撮像されたワークWの画像に基づいて、ロボットアーム11によるワークWの把持が行われる。具体的には、ロボットコントローラ12(図2参照)は、ワークWの撮像を行うように第1撮像部31または第2撮像部32を制御する。ビジョンコントローラ20(図2参照)は、第1撮像部31または第2撮像部32により撮像された画像を処理する。ロボットコントローラ12は、ビジョンコントローラ20によって処理された画像に基づいて、ワークWの位置を認識する。ロボットコントローラ12は、認識したワークWの位置に基づいて、ロボットアーム11に取り付けられたハンドHがワークWを把持するように、ロボットアーム11およびハンドHを制御する。
【0027】
(ワークの撮像を行う撮像部の切り換え)
ロボットシステム100では、第2撮像部32を待機させた状態で、第1撮像部31によりワークWの撮像が行われるとともに、第1撮像部31が故障した場合に、ワークWの撮像を第1撮像部31により行う状態から第2撮像部32により行う状態に切り換わる。具体的には、先ず、ロボットコントローラ12(図2参照)は、第2撮像部32を待機させる制御を行うとともに、ワークWの撮像を行うように第1撮像部31を制御する。第2撮像部32を待機させる制御は、ロボットコントローラ12が第2撮像部32を制御したい場合に、直ぐに、ロボットコントローラ12が第2撮像部32を制御できるように、第2撮像部32をスタンバイさせる制御である。第2撮像部32を待機させる制御は、少なくとも、第2撮像部32に電源が投入された状態、かつ、ロボットコントローラ12と第2撮像部32とが通信可能な状態にする制御である。
【0028】
そして、ロボットコントローラ12(図2参照)は、第2撮像部32を待機させる制御を継続したまま、認識したワークWの位置に基づいて、ロボットアーム11に取り付けられたハンドHがワークWを把持するように、ロボットアーム11およびハンドHを制御する。そして、ロボットコントローラ12は、第1撮像部31によるワークWの撮像中に、第1撮像部31の故障が検出された場合に、ワークWの撮像を第1撮像部31によって行う状態から第2撮像部32によって行う状態に切り換える制御を行う。ロボットコントローラ12は、第1撮像部31が故障したか否かを、たとえば、第1撮像部31から撮像した画像が正常に取得できないこと等に基づいて判断する。そして、ワークWの撮像が第1撮像部31によって行われる状態から第2撮像部32によって行われる状態に切り換わった後、ロボットコントローラ12は、第2撮像部32により撮像されたワークWの画像に基づいて認識したワークWの位置に基づいて、ロボットアーム11に取り付けられたハンドHがワークWを把持するように、ロボットアーム11およびハンドHを制御する。
【0029】
ロボットコントローラ12(図2参照)は、第1撮像部31によるワークWの撮像中に、第2撮像部32によるワークWの撮像に基づいてロボットアーム11によるワークWの把持が可能な状態で、第2撮像部32を待機させる制御を行う。詳細には、ロボットコントローラ12は、第1撮像部31によるワークWの撮像中に、第2撮像部32によるワークWの撮像に基づいてロボットアーム11によるワークWの把持が可能なように第2撮像部32の位置情報とロボットアーム11の位置情報とが関連付けられた状態で、第2撮像部32を待機させる制御を行う。
【0030】
具体的には、ロボットシステム100では、第1撮像部31によるワークWの撮像に基づいてロボットアーム11によるワークWの把持を行う場合には、ロボットコントローラ12(図2参照)は、第1撮像部31の座標系とロボットアーム11の座標系との相対的な関係を認識する必要がある。同様に、第2撮像部32によるワークWの撮像に基づいてロボットアーム11によるワークWの把持を行う場合には、ロボットコントローラ12は、第2撮像部32の座標系とロボットアーム11の座標系との相対的な関係を認識する必要がある。そして、ロボットシステム100の稼働に伴って、第1撮像部31の座標系とロボットアーム11の座標系との相対的な関係に誤差が生じるとともに、第2撮像部32の座標系とロボットアーム11の座標系との相対的な関係に誤差が生じる。上記の誤差が大きくなった場合、ロボットアーム11によるワークWの把持を適切に行うことができない。したがって、ロボットコントローラ12は、所定のタイミングにおいて、第1撮像部31の座標系とロボットアーム11の座標系との相対的な関係、および、第2撮像部32の座標系とロボットアーム11の座標系との相対的な関係を補正するキャリブレーション処理を行う。キャリブレーション処理は、たとえば、以下のように行う。ロボットアーム11のハンドHに設けられたマーカを、ハンドHの位置を変えながら複数回撮像する。そして、ハンドHの複数の位置と、ハンドHの複数の位置の各々に対応するマーカの複数の位置と基づいて、撮像部の座標系とロボットアーム11の座標系との相対的な関係を取得する。なお、キャリブレーション処理は、常時行ってもよいし、所定の時間間隔で行ってもよいし、ロボットシステム100のメンテナンス時のみ行ってもよい。
【0031】
ロボットコントローラ12(図2参照)は、第1撮像部31によるワークWの撮像中に、第1撮像部31の故障が検出された場合に、第1撮像部31が故障していることを報知する制御を行う。具体的には、ビジョンコントローラ20(図2参照)には、第1撮像部31および第2撮像部32が正常であるかを示す報知部21が設けられている。報知部21は、たとえば、ディスプレイ、ランプ、スピーカー等である。ロボットコントローラ12は、ビジョンコントローラ20の報知部21によりを第1撮像部31が故障していることを報知するように、ビジョンコントローラ20を制御する。
【0032】
なお、第1撮像部31および第2撮像部32が略同時に故障する確率は、第1撮像部31のみが故障する確率、および、第2撮像部32のみが故障する確率と比較して非常に低い。したがって、第2撮像部32によるワークWの撮像が可能な状態である間に、ロボットシステム100を点検する作業者によって、故障した第1撮像部31の修理または交換を行うことが可能である。これにより、撮像部により撮像されたワークWに対するロボットアーム11による作業を継続して行うことができる。
【0033】
[ロボットシステムの制御方法]
図3を参照して、ロボットコントローラ12による制御フローに沿って、ロボットシステム100の制御方法について説明する。
【0034】
図3に示すように、ステップS1において、ロボットコントローラ12は、第1撮像部31によりワークWを撮像するとともに、第1撮像部31によるワークWの撮像中に、第2撮像部32によるワークWの撮像に基づいてロボットアーム11によるワークWの把持が可能な状態で、第2撮像部32の他方を待機させる制御を行う。
【0035】
ステップS2において、ロボットコントローラ12は、第1撮像部31の故障が検出されたか否かを判断する。ステップS2において、第1撮像部31の故障が検出された場合、ステップS3に進む。ステップS2において、第1撮像部31の故障が検出されない場合、ステップS1に戻る。すなわち、ステップS2は、第1撮像部31の故障が検出されるまで、繰り返し行われる。
【0036】
ステップS3において、ロボットコントローラ12は、ワークWの撮像を第1撮像部31によって行う状態から第2撮像部32によって行う状態に切り換える制御を行う。そして、ステップS4に進む。
【0037】
ステップS4において、ロボットコントローラ12は、第1撮像部31が故障していることを報知する制御を行う。
【0038】
なお、上記の制御フローにおいて、ステップS3とステップS4とは、互いに逆の順序で行われてもよい。
【0039】
[実施形態の効果]
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0040】
本実施形態では、ロボットコントローラ12は、第1撮像部31によるワークWの撮像中に、第2撮像部32によるワークWの撮像に基づいてロボットアーム11によるワークWの把持が可能な状態で、第2撮像部32を待機させる制御を行う。また、ロボットコントローラ12は、第1撮像部31によるワークWの撮像中に、第1撮像部31の故障が検出された場合に、ワークWの撮像を第1撮像部31によって行う状態から第2撮像部32によって行う状態に切り換える制御を行う。これにより、第1撮像部31によるワークWの撮像中に、第2撮像部32によるワークWの撮像に基づいてロボットアーム11によるワークWの把持が可能な状態で、第2撮像部32を待機させているので、第1撮像部31の故障が検出された場合に、ワークWの撮像を第1撮像部31のうちの一方によって行う状態から第2撮像部32によって行う状態に切り換えた後、直ちに、第2撮像部32によるワークWの撮像に基づいてロボットアーム11によるワークWの把持を行うことができる。すなわち、ワークWの撮像を第1撮像部31によって行う状態から第2撮像部32によって行う状態に切り換える際に、撮像部によるワークWの撮像に基づいてロボットアーム11によるワークWの把持を行うことができない時間を短くすることができる。その結果、ロボットアーム11によるワークWの把持作業の作業効率が低下してしまうのを抑制することができる。
【0041】
また、本実施形態では、ロボットコントローラ12は、第1撮像部31によるワークWの撮像中に、第2撮像部32によるワークWの撮像に基づいてロボットアーム11によるワークWの把持が可能なように第2撮像部32の位置情報とロボットアーム11の位置情報とが関連付けられた状態で、第2撮像部32を待機させる制御を行う。これにより、第2撮像部32の位置情報とロボットアーム11の位置情報とが関連付けられることによって、第2撮像部32によるワークWの撮像に基づいてロボットアーム11によるワークWの把持が可能な状態に容易にすることができる。その結果、第2撮像部32を、第2撮像部32によるワークWの撮像に基づいてロボットアーム11によるワークWの把持が可能な状態で、確実に待機させることができる。
【0042】
また、本実施形態では、第1撮像部31および第2撮像部32同士は、互いに、第1撮像部31および第2撮像部32の各々をロボットコントローラ12に接続してロボットコントローラ12と情報通信を行うためのインタフェース、および、撮像範囲を角度で表したものである画角が同一のカメラである。これにより、ワークWの撮像を第1撮像部31によって行う状態から第2撮像部32によって行う状態に切り換えた時点の前後で、ワークWを撮像するためのロボットコントローラ12による撮像部の制御内容が同一になるので、撮像部を制御するためのロボットコントローラ12の処理負担を低減することができる。
【0043】
また、本実施形態では、第1撮像部31および第2撮像部32の各々は、共通のワークWを撮像するように、ロボットアーム11に対して略同じ位置に配置されている。これにより、第1撮像部31と第2撮像部32とがロボットアーム11に対して互いに大きく異なる位置に配置されている場合と比較して、第1撮像部31および第2撮像部32の各々により、共通のワークWを容易に撮像することができる。
【0044】
また、本実施形態では、ロボットコントローラ12は、第1撮像部31によるワークWの撮像中に、第1撮像部31の故障が検出された場合に、第1撮像部31が故障していることを報知する制御を行う。これにより、第1撮像部31が故障した場合に、第1撮像部31が故障していることを、ユーザに容易に認識させることができる。
【0045】
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
【0046】
たとえば、上記実施形態では、ビジョンコントローラ20には、第1撮像部31および第2撮像部32が正常であるかを示す報知部21が設けられている例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、ビジョンコントローラ以外の部分に、2つの撮像部が正常であるかを示す報知部が設けられていてもよい。
【0047】
また、上記実施形態では、ロボットコントローラ12が、第1撮像部31によるワークWの撮像中に、第1撮像部31の故障が検出された場合に、第1撮像部31が故障していることを報知する制御を行う例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、制御部が、2つの撮像部のうちの一方によるワークの撮像中に、2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、2つの撮像部のうちの一方が故障していることを報知する制御を行わなくてもよい。なお、2つの撮像部が略同時に故障する確率は、1つの撮像部が故障する確率と比較して非常に低いので、2つの撮像部のうちの一方が故障した直後に2つの撮像部のうちの一方が故障したことをユーザが認識することは必須ではない。
【0048】
また、上記実施形態では、第1撮像部31および第2撮像部32の各々が、共通のワークWを撮像するように、ロボットアーム11に対して略同じ位置に配置されている例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、2つの撮像部の各々が、共通のワークを撮像することが可能であれば、2つの撮像部のうちの一方と他方とがロボットアームに対して互いに大きく異なる位置に配置されていてもよい。
【0049】
また、上記実施形態では、第1撮像部31および第2撮像部32同士が、互いに、第1撮像部31および第2撮像部32の各々をロボットコントローラ12に接続してロボットコントローラ12と情報通信を行うためのインタフェース、および、撮像範囲を角度で表したものである画角が同一のカメラである例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、2つの撮像部同士が、互いに、インタフェースおよび画角の一方のみが同一のカメラであってもよいし、インタフェースおよび画角の両方が異なるカメラであってもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、ロボットコントローラ12が、ビジョンコントローラ20を介して、第1撮像部31および第2撮像部32の動作を制御する例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、ビジョンコントローラ20が、直接、第1撮像部および第2撮像部32の動作を制御してもよい。
【0051】
また、上記実施形態では、ビジョンコントローラ20、第1撮像部31および第2撮像部32が、ロボット10とは別個に設けられている例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、図4に示す変形例のように、ロボット210が、ロボットアーム11およびロボットコントローラ12に加えて、ビジョンコントローラ220、第1撮像部231および第2撮像部232を備えていてもよい。なお、第1撮像部231および第2撮像部232は、それぞれ、特許請求の範囲の「2つの撮像部のうちの一方」および「2つの撮像部のうちの他方」の一例である。
【0052】
本明細書で開示する要素の機能は、開示された機能を実行するよう構成またはプログラムされた汎用プロセッサ、専用プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、従来の回路、および/または、それらの組み合わせ、を含む回路または処理回路を使用して実行できる。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含むため、処理回路または回路と見なされる。本開示において、回路、ユニット、または手段は、列挙された機能を実行するハードウェアであるか、または、列挙された機能を実行するようにプログラムされたハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示されているハードウェアであってもよいし、あるいは、列挙された機能を実行するようにプログラムまたは構成されているその他の既知のハードウェアであってもよい。ハードウェアが回路の一種と考えられるプロセッサである場合、回路、手段、またはユニットはハードウェアとソフトウェアの組み合わせであり、ソフトウェアはハードウェアおよび/またはプロセッサの構成に使用される。
【0053】
[態様]
上記した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
【0054】
(項目1)
ワークを把持するハンド取り付けられるロボットアームと、
前記ワークを撮像する2つの撮像部と、
前記2つの撮像部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの他方による前記ワークの撮像に基づいて前記ロボットアームによる前記ワークの把持が可能な状態で、前記2つの撮像部のうちの他方を待機させる制御を行うとともに、前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、前記ワークの撮像を前記2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から前記2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換える制御を行う、ロボットシステム。
【0055】
(項目2)
前記制御部は、前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの他方による前記ワークの撮像に基づいて前記ロボットアームによる前記ワークの把持が可能なように前記2つの撮像部のうちの他方の位置情報と前記ロボットアームの位置情報とが関連付けられた状態で、前記2つの撮像部のうちの他方を待機させる制御を行う、項目1に記載のロボットシステム。
【0056】
(項目3)
前記2つの撮像部同士は、互いに、前記2つの撮像部の各々を前記制御部に接続して前記制御部と情報通信を行うためのインタフェース、および、撮像範囲を角度で表したものである画角が同一のカメラである、項目1または項目2に記載のロボットシステム。
【0057】
(項目4)
前記2つの撮像部の各々は、共通の前記ワークを撮像するように、前記ロボットアームに対して略同じ位置に配置されている、項目1から項目3までのいずれか1項に記載のロボットシステム。
【0058】
(項目5)
前記制御部は、前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、前記2つの撮像部のうちの一方が故障していることを報知する制御を行う、項目1から項目4までのいずれか1項に記載のロボットシステム。
【0059】
(項目6)
ワークを把持するハンド取り付けられるロボットアームと、
前記ワークを撮像する2つの撮像部と、
前記2つの撮像部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの他方による前記ワークの撮像に基づいて前記ロボットアームによる前記ワークの把持が可能な状態で、前記2つの撮像部のうちの他方を待機させる制御を行うとともに、前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、前記ワークの撮像を前記2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から前記2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換える制御を行う、ロボット。
【0060】
(項目7)
ワークを把持するハンド取り付けられるロボットアームと、前記ワークを撮像する2つの撮像部と、を備えるロボットシステムの制御方法であって、
前記2つの撮像部のうちの一方により前記ワークを撮像するとともに、前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの他方による前記ワークの撮像に基づいて前記ロボットアームによる前記ワークの把持が可能な状態で、前記2つの撮像部のうちの他方を待機させることと、
前記2つの撮像部のうちの一方による前記ワークの撮像中に、前記2つの撮像部のうちの一方の故障が検出された場合に、前記ワークの撮像を前記2つの撮像部のうちの一方によって行う状態から前記2つの撮像部のうちの他方によって行う状態に切り換えることと、を備える、ロボットシステムの制御方法。
【符号の説明】
【0061】
10、210 ロボット
11 ロボットアーム
12 ロボットコントローラ(制御部)
31、231 第1撮像部(2つの撮像部のうちの一方)
32、232 第2撮像部(2つの撮像部のうちの他方)
100 ロボットシステム
H ハンド
W ワーク
図1
図2
図3
図4