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特開2023-175232設定情報管理方法、設定情報管理システム、およびプリンタドライバ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023175232
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】設定情報管理方法、設定情報管理システム、およびプリンタドライバ
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20231205BHJP
【FI】
G06F3/12 357
G06F3/12 304
G06F3/12 353
G06F3/12 385
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022087575
(22)【出願日】2022-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100159385
【弁理士】
【氏名又は名称】甲斐 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100163407
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100166936
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100174883
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 雅己
(74)【代理人】
【識別番号】100189429
【弁理士】
【氏名又は名称】保田 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100213849
【弁理士】
【氏名又は名称】澄川 広司
(72)【発明者】
【氏名】河野 真一
(57)【要約】
【課題】複数の情報処理装置で利用する共有設定情報を必要に応じて各情報処理装置に配信し、必要な時に更新させ、設定情報の入力操作に係るユーザーの操作負担を軽減させることを課題とする。
【解決手段】所定の機能に関する複数の設定項目の設定内容を記憶する記憶ステップと、複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む一括設定情報を保存するステップと、設定項目に、保存された一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用するか否かを決定する一括設定共有の情報が含まれ、一括設定共有の情報によって一括設定情報を情報処理装置で共通して利用することが有効化されているか否かを判定するステップと、一括設定情報を共通して利用することが有効化されている場合に一括設定情報を複数の情報処理装置に配信するステップと、情報処理装置が配信された一括設定情報を取得して共有設定情報として保存するステップとを含むことを特徴とする。
【選択図】図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置で実行される画像形成装置の機能に関する設定情報を管理する設定情報管理システムの設定情報管理方法であって、
前記画像形成装置の機能に関する複数の設定項目の設定内容を記憶する記憶ステップと、
前記複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む一括設定情報を保存する設定情報保存ステップと、
前記複数の設定項目に、保存された一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用するか否かを決定する一括設定共有の情報が含まれ、前記一括設定共有の情報によって、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されているか否かを判定する共有設定判定ステップと、
前記共有設定判定ステップにおいて、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されていると判定された場合に、保存されている一括設定情報を、前記複数の情報処理装置に配信する設定情報配信ステップと、
前記情報処理装置に配信された一括設定情報を取得して共有設定情報として保存する設定情報取得ステップとを含み、
前記一括設定共有の情報に、前記一括設定情報を前記複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されている場合に、前記一括設定情報が複数の情報処理装置において共通して利用されることを特徴とする設定情報管理システムの設定情報管理方法。
【請求項2】
前記一括設定共有の情報に、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することを有効化することが設定されている場合に、
前記設定情報保存ステップにおいて、新しい一括設定情報が追加保存された場合、前記設定情報配信ステップにおいて、前記追加保存された一括設定情報を、前記複数の情報処理装置に配信することを特徴とする請求項1に記載の設定情報管理システムの設定情報管理方法。
【請求項3】
前記一括設定共有の情報に、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することを有効化することが設定されていた状態で、前記一括設定共有の情報が、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することを無効化することに変更された場合、
前記一括設定情報が共有されていた情報処理装置に、すべての一括設定情報の削除を要求するための一括設定情報削除要求を送信する設定情報削除要求ステップと、
前記情報処理装置が前記一括設定情報削除要求を受信した場合、前記情報処理装置に保存されているすべての共有設定情報を削除するステップとをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の設定情報管理システムの設定情報管理方法。
【請求項4】
前記記憶ステップで保存されていた一括設定情報が削除された場合、
前記設定情報削除要求ステップにおいて、前記削除された一括設定情報が共有されていた情報処理装置に、前記削除された一括設定情報の削除を要求する削除要求を送信し、
前記情報処理装置が前記削除要求を受信した場合、前記情報処理装置に保存されている共有設定情報のうち、前記削除された一括設定情報に相当する共有設定情報を削除するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の設定情報管理システムの設定情報管理方法。
【請求項5】
前記情報処理装置から送信される設定情報要求を受信する設定情報要求受信ステップをさらに備え、
前記設定情報要求受信ステップにおいて、前記設定情報要求を受信した場合に、
前記設定情報配信ステップにおいて、前記記憶ステップで保存されていた一括設定情報を、前記設定情報要求を送信してきた情報処理装置に配信することを特徴とする請求項1に記載の設定情報管理システムの設定情報管理方法。
【請求項6】
前記設定情報保存ステップにおいて、前記一括設定情報を保存するとき、前記一括設定情報と、その一括設定情報を保存する日付情報とを対応付けて保存し、
前記情報処理装置に保存されている共有設定情報も、その共有設定情報に相当する一括設定情報が保存された日付情報である共有設定日付情報が対応づけて記憶されている場合、
前記共有設定情報に相当する一括設定情報が保存された最新の日付情報が、前記共有設定日付情報よりも新しい日付の場合に、前記設定情報配信ステップにおいて、前記最新の日付に保存された一括設定情報が情報処理装置に配信され、前記情報処理装置に保存されている共有設定情報が前記配信された一括設定情報に更新されることを特徴とする請求項1に記載の設定情報管理システムの設定情報管理方法。
【請求項7】
前記情報処理装置が、前記情報処理装置に保存されている共有設定情報に相当する一括設定情報が保存された最新の日付情報を送信することを要求する日付情報要求ステップと、
前記最新の日付情報である保存日付情報を取得する日付情報取得ステップと、
前記取得された保存日付情報と、前記共有設定情報に対応づけて記憶されている共有設定日付情報とを比較する共有設定日付判定ステップと、
前記保存日付情報が、前記共有設定日付情報よりも新しい日付の場合に、前記共有設定情報に相当する一括設定情報を送信することを要求する設定情報要求ステップとをさらに備え、
前記設定情報配信ステップにおいて、前記要求された最新の日付に保存された一括設定情報を情報処理装置に配信することを特徴とする請求項6に記載の設定情報管理システムの設定情報管理方法。
【請求項8】
前記情報処理装置に保存されている共有設定情報が前記共有設定日付情報と対応づけて記憶されていない場合、
前記設定情報配信ステップにおいて、前記共有設定情報に相当する一括設定情報であってその一括設定情報が保存された最新の日付情報が含まれる一括設定情報を、前記情報処理装置に配信することを特徴とする請求項6に記載の設定情報管理システムの設定情報管理方法。
【請求項9】
前記情報処理装置が、その情報処理装置でのみ利用され、かつ、所定の機能に関する複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む固有設定情報を保存する固有設定情報保存ステップをさらに備え、
前記固有設定情報は、その固有設定情報が保存された情報処理装置においてのみ追加することができ、その固有設定情報が追加された情報処理装置において実行された削除要求によってのみ削除することができることを特徴とする請求項1に記載の設定情報管理システムの設定情報管理方法。
【請求項10】
前記設定情報保存ステップにおいて、
前記一括設定情報を保存する場合、所定の名前を付与して保存させ、
さらに、新しい一括設定情報を追加保存する場合、すでに保存されている一括設定情報とは異なる名前を付与して保存させ、
すでに保存されている一括設定情報と同じ名前を付与して保存させる場合には、一括設定情報が上書き更新されることを示す更新警告画面を表示させることを特徴とする請求項1に記載の設定情報管理システムの設定情報管理方法。
【請求項11】
前記一括設定情報が、画像形成装置で実行される印刷機能に関する複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む情報であり、
前記一括設定共有の情報が、前記印刷機能に関する一括設定情報を前記複数の情報処理装置で共通して利用するか否かを決定する印刷設定共有の情報であることを特徴とする請求項1に記載の設定情報管理システムの設定情報管理方法。
【請求項12】
前記一括設定共有の情報に、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することを有効化するか否かを設定する操作ステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の設定情報管理システムの設定情報管理方法。
【請求項13】
共通して利用される一括設定情報を保存し、かつ、ネットワークを介して、前記一括設定情報を利用して画像形成装置の機能を実行させる情報処理装置に接続された設定管理装置であって、
画像形成装置の機能に関する複数の設定項目の設定内容を記憶する記憶部と、
前記複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む前記一括設定情報を、前記記憶部に保存する設定情報保存部と、
前記複数の設定項目に、前記保存された一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用するか否かを決定する一括設定共有の情報が含まれ、前記一括設定共有の情報によって、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されているか否かを判定する共有設定判定部と、
前記共有設定判定部が、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されていると判定した場合に、前記記憶部に保存されている一括設定情報を、前記複数の情報処理装置に配信する設定情報配信部とを備え、
前記一括設定共有の情報に、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されている場合にのみ、前記一括設定情報が、前記設定管理装置と前記複数の情報処理装置において共通して利用されることを特徴とする設定管理装置。
【請求項14】
共通して利用される一括設定情報を保存する設定管理装置と、前記一括設定情報を利用して画像形成装置の機能を実行させる情報処理装置とが、ネットワークを介して接続された設定情報管理システムであって、
前記設定管理装置が、
画像形成装置の機能に関する複数の設定項目の設定内容を記憶する記憶部と、
前記複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む前記一括設定情報を、前記記憶部に保存する設定情報保存部と、
前記複数の設定項目には、前記保存された一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用するか否かを決定する一括設定共有の情報が含まれ、前記一括設定共有の情報によって、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されているか否かを判定する共有設定判定部と、
前記共有設定判定部が、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されていると判定した場合に、前記記憶部に保存されている一括設定情報を、前記複数の情報処理装置に配信する設定情報配信部とを備え、
前記情報処理装置が、前記配信された一括設定情報を取得して共有設定情報として保存する設定情報取得部を備え、
前記一括設定共有の情報に、前記一括設定情報を前記複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されている場合に、前記一括設定情報が、前記設定管理装置と前記複数の情報処理装置において共通して利用されることを特徴とする設定情報管理システム。
【請求項15】
前記設定管理装置が、前記設定情報保存部と、前記共有設定判定部と、前記設定情報配信部の機能を実行するプリンタドライバを備え、
前記情報処理装置が、前記設定情報取得部の機能を実行するプリンタドライバを備えたことを特徴とする請求項14に記載の設定情報管理システム。
【請求項16】
共通して利用される一括設定情報を保存し、かつ、ネットワークを介して、前記一括設定情報を利用して画像形成装置の機能を実行させる情報処理装置に接続された設定管理装置のプリンタドライバであって、
画像形成装置の機能に関する複数の設定項目の設定内容を記憶し、
前記複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む前記一括設定情報を保存し、
前記複数の設定項目に、前記保存された一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用するか否かを決定する一括設定共有の情報が含まれ、前記一括設定共有の情報によって、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されているか否かを判定し、
前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されていると判定された場合に、前記保存されている一括設定情報は、前記複数の情報処理装置に配信されることを特徴とする設定管理装置のプリンタドライバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、所定の機能に関する設定情報を管理する設定情報管理方法や設定情報管理システムに関し、特に、たとえば、画像形成装置の印刷に関する設定情報を、画像形成装置を利用する情報処理装置に配信する設定情報管理方法や設定情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、印刷機能、原稿読取機能、読取画像データの送信機能、画像データの取得機能、文字認識機能など、多数の機能を有する画像形成装置が利用されている。
ユーザーが所有するパソコン等の情報処理装置から、ネットワークを介して画像形成装置を利用しようとする場合、画像形成装置を利用するためのドライバソフトウェアが、情報処理装置にインストールされ、ドライバソフトウェアを起動させて、画像形成装置の所望の機能を実行させる。
【0003】
また、たとえば、情報処理装置に含まれる所定のアプリケーションプログラムにおいて、印刷機能を実行する場合、情報処理装置において、ユーザーは、印刷に関する設定項目(印刷枚数、原稿サイズ、印刷の向き、カラー/白黒の選択、印刷用紙サイズ、拡大縮小率など)の設定情報を選択入力した後、印刷の実行を開始させると、印刷すべき原稿の情報と、選択入力された設定情報が、画像形成装置に送信され、画像形成装置では、その設定情報を利用して印刷処理が実行される。
【0004】
印刷機能などに関する設定情報の入力は、原則として、ユーザーが、その機能の実行ごとに行う必要がある。
しかし、設定入力すべき項目が多数ある場合、ユーザーの設定入力にかかる手間を軽減するために、ユーザーが通常よく利用する設定情報を、まとめて一括設定情報として保存しておき、機能実行時に、その保存された一括設定情報を呼び出して、各設定項目の設定情報を自動的に設定することが行われている。
【0005】
また、特許文献1では、ネットワークを介して接続されたクライアントPCと、プリンタと、サーバPCとからなり、サーバPCは、サーバクライアント間で情報を共有する機能を持つランゲージモニタを備え、サーバPCの印刷開始時のタイミングで、サーバPCで設定記憶されている設定情報(設定ファイル)をランゲージモニタに書き出し、クライアントPCのアプリケーションの起動のタイミングで、アプリケーションが、設定情報の更新処理を開始し、ランゲージモニタに対して設定ファイルの更新を指示することで、設定ファイルが、ランゲージモニタからクライアントPCに渡され、アプリケーションが利用する設定情報を、クライアントPCの所定の記憶領域に書き込むことにより、サーバPCで設定されたドライバの設定情報を各クライアントPCに適用し、プリンタドライバなどのソフトウェアを追加したときに、当該ソフトウェアと連携するソフトウェアの設定処理の負担を軽減するようにした情報処理システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2015-176532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、機能の実行ごとに設定情報を入力する必要がある場合において、ユーザーが利用する情報処理装置が複数存在する場合、それらの情報処理装置ごとに、同様の設定をする必要があるので、設定情報の入力操作に係るユーザーの操作負担が大きい。
【0008】
また、ユーザーが通常よく利用する複数の設定情報をまとめた一括設定情報を保存できる場合においても、複数の情報処理装置ごとに、同様の設定をした後に、一括設定情報として保存する必要があるので、設定情報の入力操作に係るユーザーの操作負担は大きい。
さらに、特許文献1のように、サーバPCで設定されたドライバの設定情報を各クライアントPCに適用する場合、多数のクライアントPCで設定情報を共有することができても、クライアントPCで独自に設定した設定情報が、サーバPCで設定された設定情報に書き換わってしまうことがあり、また、クライアントPCにおいて設定情報を共有したくない場合でも、サーバPCで設定された設定情報がクライアントPCに配信されて、クライアントPCの設定情報が、クライアントPCのユーザーの意図しないものに自動的に変更されてしまう場合があった。
【0009】
そこで、この開示は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、複数の情報処理装置で利用する共有設定情報を、必要に応じて各情報処理装置に配信し、更新等が必要な時に共有設定情報を更新等することができ、設定情報の入力操作に係るユーザーの操作負担を軽減させることが可能な設定情報管理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この開示は、情報処理装置で実行される画像形成装置の機能に関する設定情報を管理する設定情報管理システムの設定情報管理方法であって、前記画像形成装置の機能に関する複数の設定項目の設定内容を記憶する記憶ステップと、前記複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む一括設定情報を保存する設定情報保存ステップと、前記複数の設定項目に、保存された一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用するか否かを決定する一括設定共有の情報が含まれ、前記一括設定共有の情報によって、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されているか否かを判定する共有設定判定ステップと、前記共有設定判定ステップにおいて、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されていると判定された場合に、保存されている一括設定情報を、前記複数の情報処理装置に配信する設定情報配信ステップと、前記情報処理装置に配信された一括設定情報を取得して共有設定情報として保存する設定情報取得ステップとを含み、前記一括設定共有の情報に、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されている場合に、前記一括設定情報が前記複数の情報処理装置において共通して利用されることを特徴とする設定情報管理システムの設定情報管理方法を提供するものである。
【0011】
また、この設定情報管理方法は、前記一括設定共有の情報に、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することを有効化することが設定されている場合に、前記設定情報保存ステップにおいて、新しい一括設定情報が追加保存された場合、前記設定情報配信ステップにおいて、前記追加保存された一括設定情報を、前記複数の情報処理装置に配信することを特徴とする。
【0012】
また、この設定情報管理方法は、前記一括設定共有の情報に、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することを有効化することが設定されていた状態で、前記一括設定共有の情報が、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することを無効化することに変更された場合、前記一括設定情報が共有されていた情報処理装置に、すべての一括設定情報の削除を要求するための一括設定情報削除要求を送信する設定情報削除要求ステップと、前記情報処理装置が前記一括設定情報削除要求を受信した場合、前記情報処理装置に保存されているすべての共有設定情報を削除するステップとをさらに備えたことを特徴とする。
【0013】
また、この設定情報管理方法は、前記記憶ステップで保存されていた一括設定情報が削除された場合、前記設定情報削除要求ステップにおいて、前記削除された一括設定情報が共有されていた情報処理装置に、前記削除された一括設定情報の削除を要求する削除要求を送信し、前記情報処理装置が前記削除要求を受信した場合、前記情報処理装置に保存されている共有設定情報のうち、前記削除された一括設定情報に相当する共有設定情報を削除するステップをさらに備えたことを特徴とする。
【0014】
また、この設定情報管理方法は、前記情報処理装置から送信される設定情報要求を受信する設定情報要求受信ステップをさらに備え、前記設定情報要求受信ステップにおいて、前記設定情報要求を受信した場合に、前記設定情報配信ステップにおいて、前記記憶ステップで保存されていた一括設定情報を、前記設定情報要求を送信してきた情報処理装置に配信することを特徴とする。
【0015】
また、この設定情報管理方法は、前記設定情報保存ステップにおいて、前記一括設定情報を保存するとき、前記一括設定情報と、その一括設定情報を保存する日付情報とを対応付けて保存し、前記情報処理装置に保存されている共有設定情報も、その共有設定情報に相当する一括設定情報が保存された日付情報である共有設定日付情報が対応づけて記憶されている場合、前記共有設定情報に相当する一括設定情報が保存された最新の日付情報が、前記共有設定日付情報よりも新しい日付の場合に、前記設定情報配信ステップにおいて、前記最新の日付に保存された一括設定情報が情報処理装置に配信され、前記情報処理装置に保存されている共有設定情報が前記配信された一括設定情報に更新されることを特徴とする。
【0016】
また、この設定情報管理方法は、前記情報処理装置が、前記情報処理装置に保存されている共有設定情報に相当する一括設定情報が保存された最新の日付情報を送信することを要求する日付情報要求ステップと、前記最新の日付情報である保存日付情報を取得する日付情報取得ステップと、前記取得された保存日付情報と、前記共有設定情報に対応づけて記憶されている共有設定日付情報とを比較する共有設定日付判定ステップと、前記保存日付情報が、前記共有設定日付情報よりも新しい日付の場合に、前記共有設定情報に相当する一括設定情報を送信することを要求する設定情報要求ステップとをさらに備え、前記設定情報配信ステップにおいて、前記要求された最新の日付に保存された一括設定情報を情報処理装置に配信することを特徴とする。
【0017】
また、この設定情報管理方法は、前記情報処理装置に保存されている共有設定情報が前記共有設定日付情報と対応づけて記憶されていない場合、前記設定情報配信ステップにおいて、前記共有設定情報に相当する一括設定情報であってその一括設定情報が保存された最新の日付情報が含まれる一括設定情報を、前記情報処理装置に配信することを特徴とする。
【0018】
また、この設定情報管理方法は、前記情報処理装置が、その情報処理装置でのみ利用され、かつ、所定の機能に関する複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む固有設定情報を保存する固有設定情報保存ステップをさらに備え、前記固有設定情報は、その固有設定情報が保存された情報処理装置においてのみ追加することができ、その固有設定情報が追加された情報処理装置において実行された削除要求によってのみ削除することができることを特徴とする。
【0019】
また、この設定情報管理方法は、前記設定情報保存ステップにおいて、前記一括設定情報を保存する場合、所定の名前を付与して保存させ、さらに、新しい一括設定情報を追加保存する場合、すでに保存されている一括設定情報とは異なる名前を付与して保存させ、すでに保存されている一括設定情報と同じ名前を付与して保存させる場合には、一括設定情報が上書き更新されることを示す更新警告画面を表示させることを特徴とする。
【0020】
また、この設定情報管理方法は、前記一括設定情報が、画像形成装置で実行される印刷機能に関する複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む情報であり、前記一括設定共有の情報が、前記印刷機能に関する一括設定情報を前記複数の情報処理装置で共通して利用するか否かを決定する印刷設定共有の情報であることを特徴とする。
【0021】
また、この設定情報管理方法は、前記一括設定共有の情報に、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することを有効化するか否かを設定する操作ステップをさらに備えることを特徴とする。
【0022】
また、この開示は、共通して利用される一括設定情報を保存し、かつ、ネットワークを介して、前記一括設定情報を利用して画像形成装置の機能を実行させる情報処理装置に接続された設定管理装置であって、画像形成装置の機能に関する複数の設定項目の設定内容を記憶する記憶部と、前記複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む前記一括設定情報を、前記記憶部に保存する設定情報保存部と、前記複数の設定項目に、前記保存された一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用するか否かを決定する一括設定共有の情報が含まれ、前記一括設定共有の情報によって、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されているか否かを判定する共有設定判定部と、前記共有設定判定部が、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されていると判定した場合に、前記記憶部に保存されている一括設定情報を、前記複数の情報処理装置に配信する設定情報配信部とを備え、前記一括設定共有の情報に、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されている場合にのみ、前記一括設定情報が、前記設定管理装置と前記複数の情報処理装置において共通して利用されることを特徴とする設定管理装置を提供するものである。
【0023】
また、この開示は、共通して利用される一括設定情報を保存する設定管理装置と、前記一括設定情報を利用して画像形成装置の機能を実行させる情報処理装置とが、ネットワークを介して接続された設定情報管理システムであって、前記設定管理装置が、画像形成装置の機能に関する複数の設定項目の設定内容を記憶する記憶部と、前記複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む前記一括設定情報を、前記記憶部に保存する設定情報保存部と、前記複数の設定項目には、前記保存された一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用するか否かを決定する一括設定共有の情報が含まれ、前記一括設定共有の情報によって、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されているか否かを判定する共有設定判定部と、前記共有設定判定部が、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されていると判定した場合に、前記記憶部に保存されている一括設定情報を、前記複数の情報処理装置に配信する設定情報配信部とを備え、前記情報処理装置が、前記配信された一括設定情報を取得して共有設定情報として保存する設定情報取得部を備え、前記一括設定共有の情報に、前記一括設定情報を前記複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されている場合に、前記一括設定情報が、前記設定管理装置と前記複数の情報処理装置において共通して利用されることを特徴とする設定情報管理システムを提供するものである。
【0024】
また、前記設定管理装置が、前記設定情報保存部と、前記共有設定判定部と、前記設定情報配信部の機能を実行するプリンタドライバを備え、前記情報処理装置が、前記設定情報取得部の機能を実行するプリンタドライバを備えたことを特徴とする。
【0025】
また、この開示は、共通して利用される一括設定情報を保存し、かつ、ネットワークを介して、前記一括設定情報を利用して画像形成装置の機能を実行させる情報処理装置に接続された設定管理装置のプリンタドライバであって、画像形成装置の機能に関する複数の設定項目の設定内容を記憶し、前記複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む前記一括設定情報を保存し、前記複数の設定項目に、前記保存された一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用するか否かを決定する一括設定共有の情報が含まれ、前記一括設定共有の情報によって、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されているか否かを判定し、前記一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されていると判定された場合に、前記保存されている一括設定情報を、前記複数の情報処理装置に配信することを特徴とする設定管理装置のプリンタドライバを提供するものである。
【発明の効果】
【0026】
この開示によれば、複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む一括設定情報を記憶部に保存し、複数の設定項目に、保存された一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用するか否かを決定する一括設定共有の情報が含まれ、一括設定共有の情報によって一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されていると判定された場合に、記憶部に保存されている一括設定情報が複数の情報処理装置に配信され、配信された一括設定情報が設定管理装置と複数の情報処理装置において共通して利用されるので、複数の情報処理装置で共有される一括設定情報を、必要に応じて各情報処理装置に配信することができ、更新等が必要な時に共有設定情報を更新等することができ、一括設定情報を複数の情報処理装置において共有させるための入力操作に係るユーザーの操作負担を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】この開示の設定情報管理システムの一実施例の構成ブロック図である。
図2】この開示の設定管理装置の一実施例の構成ブロック図である。
図3】この開示の情報処理装置の一実施例の構成ブロック図である。
図4】この開示の設定管理装置の記憶部に記憶される情報の一実施例の説明図である。
図5】この開示の情報処理装置の記憶部に記憶される情報の一実施例の説明図である。
図6】この開示の設定管理装置の記憶部のレジストリに保存される一括設定情報の一実施例の説明図である。
図7】この開示の設定管理装置の記憶部のレジストリに保存される一括設定情報の一実施例の説明図である。
図8】この開示の設定管理装置と情報処理装置に保存される設定情報の一実施例の説明図である。
図9】この開示の設定管理装置と情報処理装置に保存される設定情報の一実施例の説明図である。
図10】この開示の設定管理装置と情報処理装置に保存される設定情報の一実施例の説明図である。
図11】この開示の設定管理装置と情報処理装置に保存される設定情報の一実施例の説明図である。
図12】この開示の設定管理装置と情報処理装置に保存される設定情報の一実施例の説明図である。
図13】この開示の設定管理装置と情報処理装置に保存される設定情報の一実施例の説明図である。
図14】この開示の設定管理装置と情報処理装置との間の通信処理の一実施例の通信シーケンスである。
図15】この開示の設定管理装置と情報処理装置との間の通信処理の一実施例の通信シーケンスである。
図16】この開示の設定管理装置と情報処理装置との間の通信処理の一実施例の通信シーケンスである。
図17】この開示の設定管理装置と情報処理装置との間の通信処理の一実施例の通信シーケンスである。
図18】この開示の設定管理装置と情報処理装置との間の通信処理の一実施例の通信シーケンスである。
図19】この開示の設定管理装置と情報処理装置との間の通信処理の一実施例の通信シーケンスである。
図20】この開示の設定管理装置と情報処理装置との間の通信処理の一実施例の通信シーケンスである。
図21】この開示の設定管理装置における共有設定処理の一実施例のフローチャートである。
図22】この開示の設定管理装置における設定情報配信処理の一実施例のフローチャートである。
図23】この開示の情報処理装置における設定情報取得処理の一実施例のフローチャートである。
図24】この開示の設定管理装置における共有設定処理の一実施例のフローチャートである。
図25】この開示の設定管理装置における設定情報配信処理の一実施例のフローチャートである。
図26】この開示の情報処理装置における設定情報取得処理の一実施例のフローチャートである。
図27】この開示の情報処理装置における設定情報取得処理の一実施例のフローチャートである。
図28】この開示の設定管理装置における印刷設定共有を含む設定表示画面(プリンタドライバ設定画面)の一実施例の説明図である。
図29】この開示の設定管理装置における印刷設定項目の設定表示画面(印刷設定画面)の一実施例の説明図である。
図30】この開示の設定管理装置における印刷設定項目の設定表示画面(印刷設定画面)の一実施例の説明図である。
図31】この開示の設定管理装置における印刷設定項目の設定表示画面(印刷設定画面)の一実施例の説明図である。
図32】この開示の設定管理装置における印刷設定項目の設定表示画面(印刷設定画面)の一実施例の説明図である。
図33】この開示の設定管理装置における設定情報の更新警告画面の一実施例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を使用して本開示の実施の形態を説明する。なお、以下の実施例の記載によって、この開示が限定されるものではない。
【0029】
<設定情報管理システムの構成>
この開示の設定情報管理システムは、複数の情報処理装置で共通して利用される設定情報(以下、一括設定情報と呼ぶ)を保存する設定管理装置と、一括設定情報を利用して所定の機能を実行させる情報処理装置とが、ネットワークを介して接続された管理システムである。
【0030】
図1に、この開示の設定情報管理システムの一実施例の概略構成ブロック図を示す。
図1の設定情報管理システムは、画像形成装置などで所定の機能を実行させるときに利用される複数の設定項目の設定内容や、一括設定情報を管理するシステムであり、主に、インターネットやLANなどのネットワーク4に接続された設定管理装置1と、情報処理装置2と、画像形成装置3とから構成される。
設定管理装置1と情報処理装置2と画像形成装置3とは、それぞれ、ネットワーク4を介して、相互にデータ通信が可能なものとする。
【0031】
また、設定情報管理システムでは、複数の情報処理装置で共通して利用される設定情報(一括設定情報)を、設定管理装置1で設定保存した後、たとえば、情報処理装置2からの要求によって、保存されている一括設定情報を、設定管理装置1から情報処理装置2に配信する。
【0032】
設定管理装置1(SV)は、所定の機能に関する複数の設定項目の設定内容を記憶し、共通して利用される設定情報(一括設定情報)を、設定、保存、配信する装置であり、管理サーバー、あるいは、単に、サーバー、SVとも呼ぶ。
情報処理装置2(PC)は、共通して利用される設定情報(一括設定情報)を利用して、画像形成装置に対して所定の機能を実行させる装置であり、独自の設定情報(固有設定情報と呼ぶ)を設定保存し、この固有設定情報を利用して画像形成装置に対して所定の機能を実行させる装置であり、クライアントパソコン、クライアントPCあるいは、単に、パソコン、PCとも呼ぶ。
情報処理装置2(PC)は、1台だけでなく、複数の情報処理装置2(PC)が、ネットワーク4を介して、設定管理装置1と、画像形成装置3に接続できるものとする。
【0033】
ここで、共通して利用される設定情報(一括設定情報)は、所定の機能に関する複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む情報であり、たとえば、画像形成装置3で実行される印刷機能等に関する複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む情報である。
また、言いかえれば、一括設定情報とは、所定の機能に関する複数の設定項目について設定入力された設定内容をまとめて記憶した情報であり、以下の実施例では、「お気に入り」とも呼ぶ。
【0034】
固有設定情報は、一括設定情報と同様に、所定の機能に関する複数の設定項目について設定入力された設定内容をまとめて記憶した情報であるが、各情報処理装置2で設定保存される情報であり、その固有設定情報が保存されている情報処理装置でのみ利用される情報である。
固有設定情報も、「お気に入り」に相当する。
【0035】
なお、以下の実施例では、複数の設定項目の各設定内容、一括設定情報、固有設定情報は、画像形成装置3で実行される機能に関するものとして説明するが、画像形成装置3で実行される機能に限定するものではない。
たとえば、ネットワーク4に、スキャナ装置、外部記憶装置、ルータ等の通信制御装置、表示装置が接続されており、情報処理装置2(PC)が、これらの装置を利用する場合、スキャナ装置等で実行される機能に関する設定情報を、設定管理装置1や情報処理装置2で、設定保存するようにしてもよい。
【0036】
また、この開示では、設定管理装置1において、設定保存されている一括設定情報を、複数の情報処理装置に配信するか否かを決定するための「配信可否」の設定ができるものとする。
配信可否の設定は、同じ一括設定情報を、複数の情報処理装置で利用するか否かを決定する「設定共有の可否」の設定を意味する。
【0037】
以下の実施例では、設定管理装置1に記憶される複数の設定項目には、保存された一括設定情報を、複数の情報処理装置2で共通して利用するか否かを決定する一括設定共有の情報(以下、単に、一括設定共有とも呼ぶ)が含まれるものとする。
たとえば、画像形成装置で実行可能な機能に利用する一括設定情報の「設定共有の可否」を設定するための「一括設定共有」が、設定管理装置1の設定項目の中に含まれるものとする。
この一括設定共有の情報は、後述する共有設定判定部22が、一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されているか否かを判定するのに利用される。
【0038】
「一括設定共有」には、「共有する」と、「共有しない」のどちらかが設定されるものとする。
一括設定共有の情報は、実行可能な機能ごとに設定してもよく、たとえば、画像形成装置で実行可能な複数の機能のうち、印刷機能に関する一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用するか否かを決定する情報を、印刷設定共有の情報、あるいは、単に、「印刷設定共有」と呼ぶものとする。
【0039】
「印刷設定共有」が、共有するに設定された場合は、設定管理装置1で設定保存された印刷機能に利用する一括設定情報が、複数の情報処理装置に配信可能となる。
一方、「印刷設定共有」が、共有しないに設定された場合は、設定管理装置1で設定保存された印刷機能に利用する一括設定情報が、複数の情報処理装置には配信されないものとし、複数の情報処理装置にすでに配信されていた一括設定情報は削除してもよい。
【0040】
画像形成装置3(MFP:Multifunction Peripheral)は、画像データを処理する装置であり、画像データの入力、形成、出力、保存、転送等を行う。
画像形成装置3を、複合機、または単に、MFPとも呼ぶ。
画像形成装置3において、所定の機能を実行させようとするユーザーは、画像形成装置3に設けられた操作キーなどを用いて入力操作を行うことで、その所定の機能を実行させる。
また、ネットワーク4を介して、情報処理装置2からの遠隔操作により、情報処理装置2から印刷要求等の情報を画像形成装置3に送信し、画像形成装置3の機能を実行させることができるものとする。
画像形成装置3(MFP)は、1台だけでなく、複数の画像形成装置3(MFP)が、ネットワーク4を介して、設定管理装置1と情報処理装置2に接続できるものとする。
【0041】
<設定管理装置(管理サーバー)の構成>
図2に、この開示の設定管理装置(管理サーバー)の一実施例の構成ブロック図を示す。
図2において、この開示の設定管理装置(SV)1は、主として、制御部11、操作部12、表示部13、通信部14、設定情報保存部21、共有設定判定部22、問合要求受信部23、設定情報要求受信部24、日付情報要求受信部25、問合応答部26、設定情報配信部27、保存日付送信部28、日付情報取得部29、設定情報削除部30、設定情報削除要求部31、設定情報表示制御部32、記憶部40を備える。
【0042】
制御部11は、操作部や表示部などの各構成要素の動作を制御する部分であり、主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。
CPUは、ROM等の不揮発性メモリに予め格納された制御プログラムに基づいて、各種ハードウェアを有機的に動作させて、管理サーバーSVにおける設定情報保存機能、設定情報配信機能等を実行する。
【0043】
また、上記構成要素のうち、設定情報保存部21、共有設定判定部22、日付情報取得部29、設定情報削除部30などは、CPUが、所定のプログラムに基づいてそれぞれの処理を実行する機能ブロックである。
【0044】
操作部12は、管理サーバーSVの管理担当者等が所定の入力操作をするための入力装置である。たとえば、文字などの情報の入力や、機能の選択入力をする部分であり、キーボード、マウス、タッチパネルなどが用いられる。
管理担当者が操作するキーとしては、動作開始キー、機能選択キー、設定キーなどがある。
管理担当者は、たとえば、タッチパネルや所定の設定キーを入力する操作をすることによって、画像形成装置MFPの印刷機能に関する設定項目の設定内容を選択入力する。
【0045】
あるいは、一括設定情報を記憶部40に保存させたい場合は、所定の設定項目の設定内容を選択入力した後に、一括設定情報を特定する名称を付けて、保存に相当する入力操作をする。
また、この開示では、操作部12は、上記した一括設定共有の情報に、一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することを有効化するか否かを設定するための共有設定手段を有する。
共有設定手段は、たとえば、一括設定共有の情報を設定する専用キーでもよく、あるいは、表示部13に選択可能に表示される一括設定共有の情報の表示領域でもよい。
【0046】
表示部13は、情報を表示する部分であり、各機能の実行に必要な情報や、機能の実行の結果などを、管理担当者に知らせるために表示する。たとえば、LCD、有機ELディスプレイなどが用いられ、操作部12としてタッチパネルが用いられる場合は、表示部13とタッチパネルとが重ね合わせて配置される。
表示部13には、たとえば、画像形成装置に関する機能選択画面や、印刷機能に関する設定項目の設定内容を表示する画面や、所定の機能を実行させるのに必要な情報などが、文字、記号、図形、画像、アイコン、アニメーション、動画等を用いて、表示される。
【0047】
また、この開示では、後述するような印刷設定共有を含む設定表示画面(プリンタドライバ設定画面)や、印刷設定項目の設定表示画面(印刷設定画面)などが、表示部13に表示される。
あるいは、すでに保存されている一括設定情報と同じ名前を付与して記憶部40に保存させる場合には、一括設定情報が上書き更新されることを示す更新警告画面を、表示部13に表示させてもよい。
【0048】
通信部14は、ネットワーク4を介して、情報処理装置PCや画像形成装置MFPとデータ通信をする部分である。
たとえば、情報処理装置PCから送信される問合要求を受信する。
また、「印刷設定共有」が共有するに設定されている場合に、情報処理装置PCに、一括設定情報を送信する。
【0049】
ネットワーク4としては、インターネットやLANなど、既存のあらゆる通信網を用いることができ、通信形態は、有線通信および無線通信のどちらを用いてもよい。
【0050】
設定情報保存部21は、設定管理装置SVにおいて、設定管理装置SVの管理担当者等によって入力された設定項目の設定内容を記憶部40に記憶する部分である。
また、複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む一括設定情報を、記憶部40に保存する。
設定情報保存部21は、一括設定情報を保存する場合、所定の名前を付与して記憶部40に保存させ、さらに、新しい一括設定情報を追加保存する場合、すでに保存されている一括設定情報とは異なる名前を付与して記憶部40に保存させる。
ここで、一括設定情報の名前は、原則として、設定管理装置SVの管理担当者等が設定入力するものとするが、所定の名称付与基準に基づいて、自動的に付与するようにしてもよい。
【0051】
さらに、設定情報保存部21は、一括設定情報を記憶部40に保存するとき、一括設定情報と、その一括設定情報を記憶部40に保存する日付情報とを対応付けて保存してもよい。
同じ名前で一括設定情報を更新する場合には、その更新日、すなわち、一括設定情報が保存された最新の日付情報を対応付けて保存する。
【0052】
共有設定判定部22は、複数の情報処理装置PCで一括設定情報を共有するか否かを判定する部分である。
この判定は、上記したように、設定管理装置SVで設定可能な設定項目の1つである一括設定共有の情報によって、一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されているか否かによって行う。
たとえば、画像形成装置の印刷機能の設定項目の1つである「印刷設定共有」が、有効化されているか否かによって、印刷機能に関する一括設定情報を複数の情報処理装置で共有するか否かが判定される。
【0053】
「一括設定共有」は、「印刷設定共有」に限るものではなく、画像形成装置で実行される他の機能(たとえば、原稿読取機能など)ごとに設けてもよく、あるいは、情報処理装置PCによって遠隔制御する画像形成装置以外の他の装置の機能に対応する「一括設定共有」でもよい。
【0054】
「印刷設定共有」は、後述するように、画像形成装置MFPの印刷機能を実行させるプリンタドライバの設定項目の1つであり、「印刷設定共有」に共有することが設定されている場合、一括設定情報を共有すると判定され、一方、「印刷設定共有」に共有しないことが設定されている場合、一括設定情報を共有しないと判定される。
【0055】
一括設定情報を共有すると判定された場合、設定管理装置SVに接続可能な複数の情報処理装置PCで一括設定情報を共有することが可能な状態となり、たとえば、設定管理装置SVが情報処理装置PCからの設定情報要求を受信した場合に、設定管理装置SVから情報処理装置PCに、一括設定情報が配信される。
【0056】
一括設定情報を共有しないと判定された場合、設定管理装置SVに接続可能な複数の情報処理装置PCで一括設定情報を共有しないので、設定管理装置SVに保存されている一括設定情報は情報処理装置PCに配信されない。
また、「印刷設定共有」の設定内容が、「共有する」から「共有しない」に変更された場合、後述するように、一括設定情報の削除要求を各情報処理装置PCに送信し、各情報処理装置PCにおいて、すでに情報処理装置PCに保存されていた一括設定情報を削除してもよい。
【0057】
なお、「印刷設定共有」の設定内容は、後述する共有設定フラグFに記憶されるものとし、一括設定情報を共有することが設定されている場合は、共有設定フラグFには、有効(ON)を示す2が記憶され、一括設定情報を共有しないことが設定されている場合は、共有設定フラグFには、無効(OFF)を示す1が記憶されるものとする。
ただし、一括設定情報の共有の有効および無効を示す情報が他の形式で記憶される場合、たとえば、共有の有効または無効を示す情報を含む一括設定情報が、設定管理装置SVの記憶領域のレジストリに保存される場合は、設定フラグFはなくてもよい。
【0058】
問合要求受信部23は、情報処理装置PCから送信される問合せ要求を受信する部分である。
情報処理装置PCからの問合せ要求には、たとえば、一括設定情報が設定管理装置SVに保存されているか否かを問い合わせる要求、一括設定情報が保存されている場合にその一括設定情報を配信することの要求、一括設定情報が保存されている場合にその一括設定情報が保存された日付を送信することの要求などがある。
問合要求受信部23には、以下に示す設定情報要求受信部24と、日付情報要求受信部25とが含まれる。
【0059】
設定情報要求受信部24は、情報処理装置PCから送信される設定情報要求を受信する部分である。
設定情報要求は、設定管理装置SVに一括設定情報が保存されている場合に、その一括設定情報を、情報処理装置PCに配信することを要求する情報である。
設定管理装置SVが設定情報要求を受信した場合に、上記したように、「印刷設定共有」の設定内容に、共有することが設定されている場合、後述する設定情報配信部27が、設定管理装置SVの記憶部40に保存されている一括設定情報を、設定情報要求を送信してきた情報処理装置PCに配信する。
一方、設定管理装置SVが設定情報要求を受信した場合に、「印刷設定共有」の設定内容に、共有しないことが設定されている場合、設定管理装置SVに一括設定情報が保存されていても、その一括設定情報は配信しない。
【0060】
日付情報要求受信部25は、情報処理装置PCから送信される日付情報要求を受信する部分である。
日付情報要求は、設定管理装置SVに一括設定情報が保存されている場合に、その一括設定情報が設定管理装置SVに保存された日付情報(保存日付情報)を、情報処理装置PCに送信することを要求する情報である。
日付情報要求を送受信する場合は、設定管理装置SVに一括設定情報が保存されるときに、その保存の日付(年月日時分秒)が、一括設定情報に含めて記憶されることを前提とする。
たとえば、一括設定情報を設定管理装置SVの記憶領域のレジストリに保存する場合は、後述する図6に示すように、一括設定情報の一部分に保存日付情報を含む形式の情報として保存してもよい。
【0061】
設定管理装置SVが日付情報要求を受信した場合、設定管理装置SVに保存されている一括設定情報が保存された日付(保存日付情報)を読み出し、後述する保存日付送信部28が、読み出した保存日付情報を、日付情報要求を送信してきた情報処理装置PCに送信する。
【0062】
問合応答部26は、情報処理装置PCから送信された問合せ要求に対する応答を送信する部分である。
情報処理装置PCからの問合せ要求に対する応答には、たとえば、一括設定情報が保存されている場合にその一括設定情報を配信すること、一括設定情報が保存されている場合にその一括設定情報が保存された日付を送信することなどがある。
問合応答部26には、以下に示す設定情報配信部27と、保存日付送信部28とが含まれる。
【0063】
設定情報配信部27は、共有設定判定部22が、一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されていると判定した場合に、設定管理装置SVの記憶部40に保存されている一括設定情報を、複数の情報処理装置PCに配信する部分である。
すなわち、一括設定共有の情報に、一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することが有効化されている場合にのみ、一括設定情報が、設定管理装置SVと複数の情報処理装置PCにおいて共通して利用される。
【0064】
また、たとえば、一括設定共有の情報に、一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することを有効化することが設定されている場合に、設定情報保存部21によって、新しい一括設定情報が記憶部40に追加保存された場合、設定情報配信部27が、その追加保存された一括設定情報を、複数の情報処理装置PCに配信する。
さらに、上記したように、情報処理装置PCから設定情報要求を受信した場合も、その要求に対する応答として、設定管理装置SVの記憶部40に保存されている一括設定情報を、情報処理装置PCに配信する。
【0065】
また、特に、一括設定情報を保存するとき、一括設定情報と、その一括設定情報を記憶部40に保存する日付情報とが対応付けて保存されており、情報処理装置PCに保存されている共有設定情報も、その共有設定情報に相当する一括設定情報が設定管理装置SVの記憶部40に保存された日付情報である共有設定日付情報が対応づけて記憶されている場合、共有設定情報に相当する一括設定情報が記憶部40に保存された最新の日付情報が、共有設定日付情報よりも新しい日付の場合に、設定情報配信部27によって、最新の日付に保存された一括設定情報が情報処理装置に配信される。
この場合、情報処理装置PCに保存されている共有設定情報が、配信された一括設定情報に更新される。
これにより、設定管理装置SVに保存されている一括設定情報と、その一括設定情報に相当する情報処理装置PCに保存されている共有設定情報とが、常に、同じ最新の情報で共有することができる。
【0066】
一方、情報処理装置PCに保存されている共有設定情報が、共有設定日付情報が対応づけて記憶されていない場合は、日付情報の比較ができないので、設定情報配信部27が、共有設定情報に相当する一括設定情報であって、その一括設定情報が記憶部40に保存された最新の日付情報が含まれる一括設定情報を、情報処理装置PCに配信する。
この場合も、情報処理装置PCに保存されている共有設定情報が、配信された一括設定情報に更新され、一括設定情報と共有設定情報とが、常に、同じ最新の情報で共有することができる。
【0067】
保存日付送信部28は、情報処理装置PCから日付情報要求を受信した場合に、その要求に対する応答として、設定管理装置SVに保存されている一括設定情報の保存日付情報を、情報処理装置PCに送信する部分である。
設定管理装置SVに1つの一括設定情報が保存されている場合は、その一括設定情報が保存された日付情報を送信すればよいが、複数の一括設定情報が保存されている場合は、すべての一括設定情報の保存日付情報を、各一括設定情報を特定する情報と対応付けて、送信するものとする。
あるいは、受信した日付情報要求に、一括設定情報を特定する情報が含まれている場合は、日付情報要求で特定された一括設定情報を保存した日付情報のみを送信すればよい。
【0068】
日付情報取得部29は、一括設定情報を保存する場合に、現在の日付(たとえば、年月日時分秒)を、設定管理装置SVが有している時計機能から取得する部分である。
取得された日付は、保存日付情報として、保存しようとする一括設定情報に対応付けて記憶される。
【0069】
設定情報削除部30は、設定管理装置SVの記憶部40に保存されている一括設定情報を削除する部分である。
たとえば、設定管理装置SVの管理担当者により、一括設定情報を削除することを意味する入力操作がされた場合に、記憶部40に保存されている一括設定情報を削除する。
【0070】
また、設定管理装置SVで一括設定情報が削除された場合は、共有すべき一括設定情報が無くなったので、その一括設定情報が保存されている情報処理装置PCでも、削除することが好ましい。
【0071】
設定情報削除要求部31は、情報処理装置PCに対して、一括設定情報の削除要求を送信する部分である。
たとえば、設定管理装置SVにおいて、記憶部40に保存されていた一括設定情報が削除された場合、設定情報削除要求部31が、削除された一括設定情報が共有されていた情報処理装置PCに、削除された一括設定情報の削除を要求する削除要求を送信する。
情報処理装置PCが、この削除要求を受信した場合、情報処理装置PCの記憶部90に保存されている共有設定情報のうち、削除された一括設定情報に相当する共有設定情報を削除する。
【0072】
また、設定管理装置SVにおいて、「一括設定共有」に、一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することを有効化することが設定されていた状態で、一括設定共有の情報が、一括設定情報を複数の情報処理装置で共通して利用することを無効化することに変更された場合、設定管理装置SVが、一括設定情報が共有されていた情報処理装置に、すべての一括設定情報の削除を要求するための一括設定情報削除要求を送信する。
情報処理装置PCが、この一括設定情報削除要求を受信した場合、情報処理装置PCの記憶部90に保存されているすべての共有設定情報を削除する。
【0073】
設定情報表示制御部32は、表示部13に表示される設定情報に関する画面の表示を制御する部分である。
たとえば、管理担当者が画像形成装置の所定の機能を実行するための設定項目の内容を変更するために、所定の入力操作がされた場合に、表示部13に、設定項目を一覧表示させる。
また、画像形成装置の印刷機能の設定項目を確認あるいは変更する場合には、後述する図29に示すような画像形成装置のプリンタドライバの設定項目を含む表示画面(プリンタドライバ設定画面)を表示させる。
【0074】
さらに、印刷機能を実行するための複数の印刷設定項目の設定内容や、一括設定情報(お気に入り)の追加や削除を行う場合には、後述する図29に示すように、一括設定情報(お気に入り)の初期設定などを含む表示画面(印刷設定項目の印刷設定画面)を表示させる。
あるいは、一括設定情報(お気に入り)の更新を行う場合、すなわち、すでに保存されている一括設定情報と同じ名前で、一括設定情報(お気に入り)を保存する場合には、後述する図33に示すような更新警告画面を表示させる。
【0075】
記憶部40は、この開示の設定管理装置SVの各機能を実行するために必要な情報やプログラムを記憶する部分であり、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子、HDD、SSDなどの記憶装置、その他の記憶媒体が用いられる。
記憶部40には、たとえば、クライアント情報41、一括設定情報42、共有設定フラグ43、保存日付情報44などが記憶される。
【0076】
クライアント情報41は、設定管理装置SVに接続可能な情報処理装置PCに関する情報であり、予め設定記憶される。
クライアント情報41としては、たとえば、情報処理装置PCの名称、品番、IPアドレス、接続に必要な情報(認証番号ID、パスワードPW)などが含まれる。
【0077】
一括設定情報42は、上記したように、所定の機能に関する複数の設定項目について設定入力された設定内容をまとめて記憶した情報であり、複数の情報処理装置PCで共通して利用される設定情報である。
たとえば、一括設定情報42は、印刷機能に関する設定情報であり、画像形成装置で実行される印刷機能に関する複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む情報である。
また、この場合、一括設定共有の情報は、印刷機能に関する一括設定情報を、複数の情報処理装置で共通して利用するか否かを決定する印刷設定共有の情報である。
【0078】
印刷機能に関する複数の設定項目に、たとえば、印刷部数、原稿サイズ、原稿の向き、ページ集約、両面印刷という項目があり、印刷部数に「1」、原稿サイズに「A4」、原稿の向きに「たて」、ページ集約に「なし」、両面印刷に「なし」という設定内容が記憶されていた場合、これらの複数の設定項目について記憶されている設定内容をすべて含む情報が、一括設定情報42である。
【0079】
一括設定情報42(SD)としては、複数の一括設定情報が記憶できるものとし、各一括設定情報は、それぞれ識別できるように、異なる名称を付けて保存されるものとする。
図4に、設定管理装置の記憶部40に記憶される情報(一括設定情報42(SD))の一実施例の説明図を示す。
図4の一括設定情報42(SD)では、設定情報名(NO)、機能項目名(FC)、共有可否(F)、保存日付情報(SVDT)、設定内容(SET)からなるものを示している。
ここで、共有可否(F)は、「印刷設定共有」の現在の設定内容に相当する情報であり、共有設定フラグFの設定内容である。
また、設定内容(SET)には、上記したように、たとえば、5つの印刷機能に関する設定項目に対して記憶されている設定内容が含まれる。
【0080】
図4では、5つの異なる一括設定情報42(SD)を示している。
たとえば、図4の最初の一括設定情報42(SD)には、設定情報名NOが「S_001」であり、その機能名FCが「FC01」であり、共有可否Fが「2(有効)」であり、保存日付情報SVDTが「DT001」であり、設定内容SETが「SET01」であることが対応付けて記憶されている。
「DT001」には、たとえば、2022年4月20日12時34分50秒というような日付が記憶され、「SET01」には、印刷部数が「1」、原稿サイズが「A4」、原稿の向きが「たて」、ページ集約が「なし」、両面印刷が「なし」という設定内容に相当する情報が記憶される。
また、この最初の一括設定情報SDは、「印刷設定共有」が有効であるので、情報処理装置PCに配信可能な情報である。
【0081】
同様に、2番目の一括設定情報SDには、設定情報名NOが「S_002」であり、その機能名FCが「FC02」であり、共有可否Fが「2(有効)」であり、保存日付情報SVDTが「DT002」であり、設定内容SETが「SET02」であることが対応付けて記憶されている。
3番目から5番目の一括設定情報SDも、同様に、設定情報名(NO)、機能項目名(FC)等の情報が対応付けて記憶されている。
【0082】
図4の一括設定情報SDでは、共有可否Fは、一括設定情報SDごとに設定できるものとしており、1番目から4番目の一括設定情報SDでは、共有可否Fが「2(有効)」であるが、5番目の一括設定情報SDでは、共有可否Fが「1(無効)」に設定されている。
この場合、1番目から4番目の一括設定情報SDは、情報処理装置PCに配信され共有されるが、5番目の一括設定情報SDは、情報処理装置PCに配信されず、共有されないことを意味する。
ただし、「印刷設定共有」は、一括設定情報SDごとに設定できるものでなくてもよく、設定管理装置SVに保存されているすべての一括設定情報SDに対して、同じ設定が適用されるようにしてもよい。
【0083】
また、一括設定情報SDは、これらの情報に限るものではなく、他の情報を追加してもよく、あるいは、他の記述形式で保存してもよい。
たとえば、保存日付情報を管理しない場合は、保存日付情報は記憶しなくてもよい。
保存日付情報を管理し、保存日付情報を利用して、情報処理装置PCに保存される一括設定情報SDを常に最新の情報に更新する場合に、保存日付情報を記憶すればよい。
【0084】
また、図4の一括設定情報SDに、情報処理装置PCに配信した日付や、配信した情報処理装置PCの情報を含めてもよい。
これらの情報を記憶することにより、一括設定情報SDを、いつ、どの情報処理装置PCに配信したかを管理することができる。
また、すでに説明したように、記憶部40のレジストリに保存できる形式で、一括設定情報42の内容を構成し、レジストリに一括設定情報42を保存してもよい。
【0085】
図6図7に、設定管理装置の記憶部40のレジストリに保存される一括設定情報の一実施例の説明図を示す。
図6は、「印刷設定共有」が有効(共有設定フラグFが2)である場合に、レジストリに保存されている一括設定情報SDの一実施例の説明図である。
図7は、「印刷設定共有」が無効(共有設定フラグFが1)である場合に、レジストリに保存されている一括設定情報SDの一実施例の説明図である。
【0086】
図6のレジストリにおいて、「share_daytime_func」で始まる名前の行の情報が、この開示の一括設定情報SDに相当する。
レジストリに保存される一括設定情報SDは、レジストリの記述形式に対応する形式で記述され、名前と、種類と、データとが対応付けて記憶されている。
また、データは、共有設定フラグFの設定値である「2」と、保存日付情報と、機能名とからなるものとする。
【0087】
図6のレジストリにおいて、たとえば、「share_daytime_func_carbon_copy」という名前の一括設定情報SDは、種類が「REG_SZ」であり、データが「2,20211222165701,carbon_copy」であり、共有設定フラグFの設定値が「2」であり、保存日付情報が、「20211222165701」(2021年12月22日16時57分01秒)であり、機能名が「carbon_copy」である。
この一括設定情報SDは、共有設定フラグFの設定値が「2」なので、「印刷設定共有」が有効であり、情報処理装置PCに配信可能な情報である。
図6のレジストリに保存されている他の「share_daytime_func」で始まる名前の一括設定情報SDも、同様に、共有設定フラグFの設定値が「2」なので、「印刷設定共有」が有効であり、情報処理装置PCに配信可能な情報である。
【0088】
図7のレジストリにおいても、「share_daytime_func」で始まる名前の行の情報が、この開示の一括設定情報SDに相当する。
図7のこれらの一括設定情報SDも、図6の一括設定情報SDと同様の構成であるが、機能名の部分を省略している。
また、図7のこれらの一括設定情報SDでは、「印刷設定共有」が無効(共有設定フラグFが1)であるので、データの中の共有設定フラグFの設定値が、「1」に設定されている。
図7のこれらの一括設定情報SDは、共有設定フラグFの設定値が「1」なので、「印刷設定共有」が無効であり、情報処理装置PCには配信されず、情報処理装置PCでは共有されない。
【0089】
共有設定フラグ43(F)は、「印刷設定共有」の有効または無効を示す情報である。
図4に示すように、共有設定フラグ43(F)が「1」の場合、「印刷設定共有」が無効であること、すなわち、一括設定情報SDが、情報処理装置PCで共有されないことを意味する。
一方、共有設定フラグ43(F)が「2」の場合、「印刷設定共有」が有効であること、すなわち、一括設定情報SDが、情報処理装置PCで共有されることを意味する。
【0090】
保存日付情報44は、上記したように、一括設定情報SDを、設定管理装置SVに保存した日付(SVDT)である。
【0091】
<情報処理装置(クライアントPC)の構成>
図3に、この開示の情報処理装置の一実施例の構成ブロック図を示す。
情報処理装置2(PC)は、ネットワーク4を介して、画像形成装置MFPに対して、所定の機能を実行させる装置であり、画像形成装置MFPを利用するユーザーが所有する電子機器に相当する。
たとえば、ユーザーが、画像形成装置MFPで実行させたい機能に関する設定項目の設定内容を選択入力し、画像形成装置MFPに所定の画像データを送信し、複写(コピー)機能、印刷機能、原稿読取(スキャン)機能などを実行させる。
【0092】
また、この開示では、管理サーバーSVから送信される一括設定情報SDを受信し、その一括設定情報SDを利用して、画像形成装置MFPの所定の機能を実行させる。
あるいは、ユーザーが、情報処理装置2(PC)において、独自の設定情報を設定入力し、その独自の設定情報を固有設定情報として保存し、固有設定情報を利用して、画像形成装置MFPの所定の機能を実行させる。
【0093】
図3において、この開示の情報処理装置2(PC)は、主として、制御部61、操作部62、表示部63、通信部64、固有設定情報保存部71、設定情報要求部72、設定情報取得部73、日付情報要求部74、日付情報取得部75、共有設定日付判定部76、固有設定情報削除部77、共有設定情報削除部78、記憶部90を備える。
【0094】
制御部61は、表示部63や通信部64などの各構成要素の動作を制御する部分であり、主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。
CPUは、ROM等の不揮発性メモリに予め格納された制御プログラムに基づいて、各種ハードウェアを有機的に動作させて、この情報処理装置PCの固有設定情報保存機能、設定情報取得機能などを実行する。
【0095】
また、上記構成要素のうち、固有設定情報保存部71、共有設定日付判定部76、固有設定情報削除部77などは、CPUが、所定のプログラムに基づいてそれぞれの処理を実行する機能ブロックである。
【0096】
操作部62は、情報処理装置2のユーザーが所定の入力操作をするための入力装置である。たとえば、文字などの情報の入力や、機能の選択入力をする部分であり、キーボード、マウス、タッチパネルなどが用いられる。
ユーザーが操作するキーとしては、動作開始キー、機能選択キー、設定キーなどがある。
ユーザーは、たとえば、タッチパネルや所定の設定キーを入力する操作をすることによって、画像形成装置の所定の機能に関する設定項目の設定内容を選択入力する。
【0097】
表示部63は、情報を表示する部分であり、各機能の実行に必要な情報や、機能の実行の結果などを、利用者に知らせるために表示する。たとえば、LCD、有機ELディスプレイなどが用いられ、操作部62としてタッチパネルが用いられる場合は、表示部63とタッチパネルとが重ね合わせて配置される。
表示部63には、たとえば、画像形成装置の印刷等に利用する設定項目の設定や、原稿読取機能等を実行するのに必要な情報や、選択した機能の操作画面などが、文字、記号、図形、画像、アイコン、アニメーション、動画等を用いて、表示される。
【0098】
通信部64は、ネットワーク4を介して、管理サーバーSVや画像形成装置MFPなどとデータ通信をする部分である。
情報処理装置PCは、通信部64によって、たとえば、管理サーバーSVから配信される一括設定情報を受信する。
あるいは、管理サーバーSVに対して、設定情報を要求する情報を送信したり、一括設定情報が保存された日付を要求する情報を送信したりする。
ネットワーク4との接続形態は、既存のあらゆる通信網を利用することができ、通信形態は、有線通信および無線通信のどちらを用いてもよい。
【0099】
固有設定情報保存部71は、情報処理装置PCでのみ利用され、かつ、所定の機能に関する複数の設定項目についてそれぞれ設定された設定内容を含む固有設定情報(CD)を保存する部分である。
たとえば、情報処理装置PCを所有するユーザーが、情報処理装置2(PC)において実行させる所定の機能に関する設定項目について、ユーザー独自の設定内容を設定入力した場合に、その独自の設定内容をまとめて記憶した情報が、固有設定情報(CD)として保存される。
【0100】
ただし、固有設定情報CDは、その固有設定情報CDが保存された情報処理装置PCでのみ利用される情報であり、保存された情報処理装置PCにおいてのみ追加することができ、さらに、その固有設定情報CDが追加された情報処理装置PCにおいて実行された削除要求によってのみ削除することができ、他の情報処理装置PCでは、共通して利用されない。
【0101】
設定情報要求部72は、設定管理装置SVに対して、設定情報の配信を要求する部分である。
ここで要求される設定情報は、すべての情報処理装置PCで共有が可能な設定情報を意味し、上記した一括設定情報SDであるものとする。
たとえば、情報処理装置PCにおいて、ユーザーが、印刷機能に関する設定画面を表示させる操作をした場合に、一括設定情報SDの配信を要求する設定情報要求を、設定管理装置SVに送信する。
印刷機能に関する設定画面は、たとえば、後述する図29に示すような表示画面である。
【0102】
また、設定情報要求部72は、設定管理装置SVに保存されている一括設定情報の保存日付情報が、情報処理装置PCに保存されている共有設定情報に対応付けて記憶されている共有設定日付情報よりも新しい日付の場合に、共有設定情報に相当する一括設定情報を送信することを要求する。
この場合、設定管理装置SVの設定情報配信部27が、要求された最新の日付に保存された一括設定情報を、情報処理装置PCに配信する。
【0103】
設定情報取得部73は、設定管理装置SVから配信された一括設定情報SDを取得し、共有設定情報93として、記憶部90に保存する部分である。
一括設定情報SDは、原則として、設定管理装置SVから、設定管理装置SVに接続可能なすべての情報処理装置PCに配信されるものとし、各情報処理装置PCには、同じ一括設定情報SDが共有設定情報93として保存される。
【0104】
また、設定管理装置SVにおいて保存された一括設定情報SDに、その一括設定情報SDが保存された日付情報が含まれており、日付情報を含む一括設定情報SDが情報処理装置PCに配信された場合、情報処理装置PCに保存される共有設定情報93にも、設定管理装置SVにおいて一括設定情報SDが保存された日付情報が含まれている。
この情報処理装置PCに保存される共有設定情報93に含まれる日付情報を、共有設定日付情報95と呼ぶ。
共有設定日付情報95は、共有設定情報93が情報処理装置PCに保存された日付ではなく、共有設定情報93に相当する一括設定情報SDが設定管理装置SVで保存された日付であり、後述する保存日付情報94と比較される。
【0105】
日付情報要求部74は、設定管理装置SVに対して、一括設定情報SDの日付情報の送信を要求する部分である。
ここで、日付情報は、情報処理装置PCに保存されている共有設定情報93と同一の名称の一括設定情報SDが、設定管理装置SVに保存された日付であって、最新の保存日を意味する。
すなわち、日付情報要求部74は、情報処理装置PCに保存されている共有設定情報93に相当する同じ名前の一括設定情報SDが、設定管理装置SVの記憶部40に保存された最新の日付情報(最新の保存日)を送信することを、設定管理装置SVに要求する。
【0106】
設定管理装置SVには複数の一括設定情報SDが保存されている場合があるので、特定の一括設定情報SDの日付のみを要求する場合は、日付情報要求部74から送信される日付情報要求には、たとえば、送信元である情報処理装置PCの識別情報と、要求する一括設定情報SDの設定情報名(NO)を含めることが好ましい。
【0107】
設定管理装置SVで保存された一括設定情報SDが、情報処理装置PCに配信された場合、一般的に、一括設定情報SDが更新されない限り、設定管理装置SVに保存されている一括設定情報SDと、情報処理装置PCに配信されて保存されている共有設定情報93とは、同一なので、設定管理装置SVに保存された日付情報も同一である。
設定管理装置SVに保存されている一括設定情報SDと、共有設定情報93とが同一であれば、共有設定情報93を更新する必要がない。
【0108】
しかし、一旦、一括設定情報(SD-1)が情報処理装置PCに配信された後に、設定管理装置SVにおいて、同一名称の一括設定情報が更新される場合があり、設定管理装置SVには、その更新後の新しい一括設定情報(SD-2)が保存されている場合がある。
この新しい一括設定情報(SD-2)が保存された日付は、最初に保存されていた一括設定情報(SD-1)の保存日とは異なる。
設定管理装置SVにおいて、同一名称の一括設定情報(SD-1)が更新されていない場合は、その一括設定情報(SD-1)を、再度、情報処理装置PCに配信する必要はない。
【0109】
一方、設定管理装置SVにおいて同一名称の一括設定情報SDが更新されている場合は、すべての情報処理装置PCで、同じ内容の一括設定情報SDを共有させるという観点では、更新後の新しい一括設定情報(SD-2)を、情報処理装置PCに配信することが好ましい。
そこで、設定管理装置SVにおいて同一名称の一括設定情報SDが更新されたか否かを確認するために、設定管理装置SVに現在保存されている最新の一括設定情報(SD-2)の保存日付を、設定管理装置SVに対して送信することを要求する。
【0110】
設定管理装置SVに現在保存されている最新の一括設定情報SDの保存日付と、情報処理装置PCに現在保存されている共有設定情報93の設定管理装置SVにおける保存日付とが同じでない場合は、最新の一括設定情報SDを情報処理装置PCに配信することを要求することが好ましい。
【0111】
日付情報取得部75は、上記した日付情報の送信要求に対する応答として、設定管理装置SVから送信される最新の日付情報である保存日付情報94を取得し、記憶部90に記憶する部分である。
上記のように、情報処理装置PCから日付情報の送信を要求された設定管理装置SVでは、設定管理装置SVに保存されている一括設定情報SDの最新の保存日付を読み出し、読み出した保存日付を、日付情報の送信を要求してきた情報処理装置PCに送信する。
【0112】
共有設定日付判定部76は、日付情報取得部75によって取得された保存日付情報94と、情報処理装置PCに保存されている共有設定情報93に対応付けて記憶されている共有設定日付情報95とを比較する部分である。
その比較によって、取得された保存日付情報94が、共有設定情報93の共有設定日付情報95よりも新しいか否かを判定する。
【0113】
取得された保存日付情報94と、上記した共有設定日付情報95とを比較し、両者の日付が一致する場合は、一括設定情報SDは更新されていないと判断される。
この場合は、一括設定情報SDを情報処理装置PCに送信することを要求する情報(設定情報要求)は送信しない。
これにより、同一の一括設定情報SDの送信を要求するという無駄な通信を回避することができる。
【0114】
一方、取得された保存日付情報94と、上記した共有設定日付情報95とを比較し、両者の日付が異なり、取得された保存日付情報94のほうが新しい日付の場合は、同じ名称の一括設定情報SDは更新されており、新しい一括設定情報SDが、設定管理装置SVに保存されていると判断される。
したがって、取得された保存日付情報94のほうが、共有設定日付情報95よりも新しい日付の場合は、設定管理装置SVに対して、更新された新しい一括設定情報SDを、情報処理装置PCに送信することを要求する情報(設定情報要求)を送信する。
【0115】
すなわち、設定管理装置SVにおいて一括設定情報SDが新しいものに更新された場合にだけ、設定情報要求が設定管理装置SVに送信されるので、無駄な通信を回避し、各情報処理装置PCにおいて、確実に一括設定情報SDを更新させて、設定管理装置SVに保存されている一括設定情報と同じ内容の設定情報を共有することができる。
【0116】
固有設定情報削除部77は、情報処理装置PCにおいて保存された固有設定情報92を削除する部分である。
たとえば、情報処理装置PCにおいて、ユーザーが、固有設定情報92を削除する入力操作をした場合に、情報処理装置PCの記憶部90に記憶されている固有設定情報92を削除する。
情報処理装置PCにおいて削除される情報は、その情報処理装置PCで独自に保存された固有設定情報92に限り、設定管理装置SVから配信され保存されている共有設定情報93は削除されない。
【0117】
たとえ、情報処理装置PCにおいて、共有設定情報93を削除する入力操作がされたとしても、情報処理装置PCに保存されている共有設定情報93は削除されないようにする。
情報処理装置PCに保存されている共有設定情報93は、以下に示すように、設定管理装置SVから送信される削除要求が受信された場合にのみ、削除されるものとする。
【0118】
共有設定情報削除部78は、情報処理装置PCに保存されている共有設定情報93を削除する部分である。
たとえば、上記したように、設定管理装置SVの設定情報削除要求部31によって、設定管理装置SVで削除された一括設定情報の削除を要求する削除要求が送信され、情報処理装置PCがこの削除要求を受信した場合に、共有設定情報削除部78が、情報処理装置PCの記憶部90に保存されている共有設定情報のうち、削除された一括設定情報SDに相当する共有設定情報93を削除する。
【0119】
また、設定管理装置SVの設定情報削除要求部31によって、一括設定情報が共有されていた情報処理装置PCに、すべての一括設定情報の削除を要求するための一括設定情報削除要求が送信され、情報処理装置PCがこの一括設定情報削除要求を受信した場合に、共有設定情報削除部78が、情報処理装置PCの記憶部90に保存されているすべての共有設定情報93を削除する。
【0120】
記憶部90は、この開示の情報処理装置PCの各機能を実行するために必要な情報やプログラムを記憶する部分であり、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子、HDD、SSDなどの記憶装置、その他の記憶媒体が用いられる。
記憶部90には、たとえば、サーバー情報91、固有設定情報92、共有設定情報93、保存日付情報94、共有設定日付情報95などが記憶される。
図5に、情報処理装置の記憶部90に記憶される情報の一実施例の説明図を示す。
【0121】
サーバー情報91は、情報処理装置PCに接続可能な設定管理装置SVに関する情報であり、予め設定記憶される。
サーバー情報91としては、たとえば、設定管理装置SVの名称、品番、IPアドレス、接続に必要な情報(認証番号ID、パスワードPW)などが含まれる。
【0122】
固有設定情報92は、すでに説明したように、所定の機能に関する複数の設定項目について設定入力された設定内容をまとめて記憶した情報であり、設定保存された情報処理装置PCでのみ使用される「お気に入り」に相当する。
図5に、情報処理装置PCの記憶部90に記憶される固有設定情報92(CD)の一実施例の説明図を示す。
【0123】
図5の固有設定情報92(CD)では、設定情報名(CDNO)、機能項目名(CDFC)、保存日付情報(CDDT)、設定内容(CDSET)からなるものを示している。
保存日付情報(CDDT)は、固有設定情報92(CD)が、情報処理装置PCにおいて保存された日付である。
設定内容(CDSET)には、一括設定情報SDの設定内容(SET)と同様に、たとえば、印刷機能に関する設定項目に対して記憶されている設定内容が含まれる。
なお、固有設定情報92(CD)には、一括設定情報SDのような共有可否(F)はなく、他の情報処理装置PCでは共有されない。
【0124】
図5では、2つの異なる固有設定情報92(CD)を示している。
たとえば、最初の固有設定情報92(CD)には、設定情報名CDNOが「C1_001」であり、その機能名CDFCが「FC11」であり、保存日付情報CDDTが「DT101」であり、設定内容CDSETが「CST101」であることが対応付けて記憶されている。
「DT101」には、たとえば、2022年4月30日14時56分23秒というような日付が記憶され、「CST101」には、印刷部数が「1」、原稿サイズが「B4」、原稿の向きが「よこ」、ページ集約が「なし」、両面印刷が「する」という設定内容に相当する情報が記憶される。
以上のような固有設定情報CDは、保存された情報処理装置PCにおいて有効となる情報なので、その情報処理装置PCにおける入力操作によって削除することができるが、設定管理装置SVおよび他の情報処理装置PCからの削除要求では削除できないものとする。
【0125】
共有設定情報93は、上記したように、設定管理装置SVから配信された一括設定情報SDに相当する。
情報処理装置PCに保存された一括設定情報SDを、設定管理装置SVから配信される一括設定情報SDと区別して説明するために、名称を「共有設定情報」に変更したものである。
図5に、情報処理装置PCの記憶部90に記憶される共有設定情報93(SD)の一実施例の説明図を示す。
【0126】
図5の共有設定情報93(SD)には、設定情報名(SDNO)、機能項目名(SDFC)、共有可否(F)、共有設定日付情報(PCDT)、設定内容(PCSET)からなるものを示しているが、これらの項目は、それぞれ、図4に示した一括設定情報42(SD)の設定情報名(NO)、機能項目名(FC)、共有可否(F)、保存日付情報(SVDT)、設定内容(SET)に対応する。
したがって、共有設定日付情報(PCDT)は、情報処理装置PCに保存された日付ではなく、設定管理装置SVに保存された日付である。
なお、上記したように、一括設定情報SDがレジストリに保存できる形式で構成されている場合は、共有設定情報93(SD)も、レジストリに保存できる形式で構成される。
【0127】
保存日付情報94は、日付情報要求部74が設定管理装置SVに日付情報要求を送信したときに、設定管理装置SVから送信される日付に関する情報である。
設定管理装置SVから送信される日付に関する情報は、一括設定情報SDが設定管理装置SVに保存された日付情報であり、上記した保存日付情報44(SVDT)に相当する。
設定管理装置SVにおいて、同じ名称の一括設定情報SDが何度か更新されている場合は、最後に更新された日付の情報(保存日付情報44(SVDT))が情報処理装置PCに送信されるので、保存日付情報94も、最後に更新された日付の情報に等しい。
設定管理装置SVに複数の一括設定情報SDが保存されている場合に、それらすべての一括設定情報SDの保存日付情報SVDTが送信されてきた場合は、各一括設定情報SDに相当する共有設定情報93に対応させて、保存日付情報94が記憶される。
【0128】
共有設定日付情報95は、記憶部90に保存された共有設定情報93(SD)に含まれる日付を意味し、図5に示した共有設定情報93(SD)に含まれる共有設定日付情報(PCDT)に相当する。
すでに説明したように、共有設定日付判定部76は、上記した保存日付情報94と、共有設定日付情報95との比較を行う。
【0129】
たとえば、図5に示すように、受信した保存日付情報94(SVDT)として、DT111(=2022年4月25日)が記憶され、情報処理装置PCに記憶されている共有設定情報93(SD)の共有設定日付情報95(PCDT)として、2022年3月1日が記憶されていたとする。
この場合、受信した保存日付情報94(SVDT)が、共有設定日付情報95(PCDT)よりも新しいので、その共有設定情報93と同一名称の一括設定情報SDは、設定管理装置SVにおいてすでに更新されている。
そこで、共有設定情報93(SD)を、更新後の一括設定情報SDに一致させるために、情報処理装置PCに記憶されている共有設定情報93(SD)も、更新する。
【0130】
<設定管理装置と情報処理装置に保存される設定情報の概略説明>
以下に、設定管理装置SVにおける一括設定情報SDの保存操作や、情報処理装置PCにおける固有設定情報CDの保存操作等をした場合に、設定管理装置と情報処理装置に保存される設定情報の変化についての一実施例を示す。
【0131】
(設定情報の実施例1:一括設定情報の追加)
図8に、設定管理装置(サーバーSV)と情報処理装置(クライアントパソコン)に保存される設定情報の一実施例の説明図を示す。
図8には、サーバーSVと、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)に保存される設定情報を示している。
まず、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)のそれぞれにおいて、固有設定情報CDが保存されたとする。
このとき、図8において、PC1には、固有設定情報C1_001が保存され、PC2には、固有設定情報C2_001が保存されたとする。
【0132】
次に、サーバーSVにおいて、S_001という名称の一括設定情報SDが追加保存されたとする。
また、サーバーSVの共有設定フラグFが「有効」(ON)に設定されていたとする。
この場合、S_001という名称の一括設定情報は、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)に配信される。
【0133】
配信後、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)には、S_001という名称の共有設定情報SDが保存される。
すなわち、追加保存されたS_001という名称の一括設定情報SDは、設定管理装置SVと、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)で共有される。
【0134】
図14に、設定管理装置と情報処理装置との間の通信処理の一実施例の通信シーケンスを示す。
この通信シーケンスは、図8の設定情報の保存状態に対応する。
図14の情報処理装置PC1のステップPA1において、「C1_001」という名称を付けられた固有設定情報CDが保存されたとする。
また、図14の情報処理装置PC2のステップPB1において、「C2_001」という名称を付けられた固有設定情報CDが保存されたとする。
【0135】
図14の設定管理装置SVのステップSA1において、印刷設定共有が無効(OFF)に、初期設定されたとする。
このとき、共有設定フラグFには、無効(OFF)を示す「1」が記憶される。
設定管理装置SVのステップSA2において、「S_001」という名称を付けられた一括設定情報SDが追加保存されたとする。
このとき、一括設定情報SDがレジストリに保存できる形式で保存される場合は、たとえば、図7に示すように、一括設定情報SDのデータに「1」を含むような情報で保存される。
【0136】
ステップSA3において、印刷設定共有が、有効(ON)に、設定されたとする。
このとき、共有設定フラグFは、有効(ON)を示す「2」に変更される。
また、一括設定情報SDがレジストリに保存できる形式で保存されている場合は、たとえば、図6に示すように、一括設定情報SDのデータに「2」を含むような情報に書き換えられる。
【0137】
その後、情報処理装置PC1のステップPA2において、ユーザーが、印刷設定画面を表示させる操作をしたとする。
この場合、ステップPA3において、情報処理装置PC1から設定管理装置SVに、設定情報要求が送信される。
設定管理装置SVのステップSA4において、設定情報要求が受信される。
【0138】
ステップSA5において、印刷設定共有が有効(ON)に設定されているので、設定管理装置SVに保存されている一括設定情報(S_001)を読み出す。
ステップSA6において、印刷設定共有が有効(ON)に設定されているので、読み出した一括設定情報(S_001)を、設定情報要求を送信してきた情報処理装置PC1に配信する。
情報処理装置PC1のステップPA4において、一括設定情報(S_001)を受信する。
ここで、受信した一括設定情報(S_001)を、共有設定情報SDとして記憶する。
これにより、情報処理装置PC1では、固有設定情報(C1_001)と、共有設定情報(S_001)とが保存された状態となる。
【0139】
一括設定情報(S_001)は、設定管理装置SVに接続可能なすべての情報処理装置PCにおいて、共有されるべき情報であるとすると、1台の情報処理装置PC1に送信したので、他の情報処理装置PCにも配信してもよい。
そこで、設定管理装置SVのステップSA7において、ステップSA6と同様に、一括設定情報(S_001)を、接続可能な他の情報処理装置PC2に配信する。
【0140】
情報処理装置PC2のステップPB2において、一括設定情報(S_001)を受信する。
ここで、受信した一括設定情報(S_001)を、共有設定情報SDとして記憶する。
これにより、情報処理装置PC2では、固有設定情報(C2_001)と、共有設定情報(S_001)とが保存された状態となる。
なお、一括設定情報(S_001)の情報処理装置PC2への配信は、情報処理装置PC2からの設定情報要求が受信された後に行ってもよい。
【0141】
図15に、設定管理装置と情報処理装置との間の通信処理の一実施例の通信シーケンスを示す。
図15の通信シーケンスも、図14と同様に、図8の設定情報の保存状態に対応するが、図14の通信シーケンスと異なり、情報処理装置PCから設定情報要求を受信しなくても、設定管理装置SVにおいて、印刷設定共有が有効(ON)に設定された場合に、設定管理装置SVに保存されている一括設定情報SDを、情報処理装置PCに配信するシーケンスを示している。
【0142】
図15の通信シーケンスにおいて、ステップPA1、PB1、SA1、SA2、SA3は、図14の通信シーケンスと同じである。
ただし、ステップSA3において、印刷設定共有が有効(ON)に設定されたので、ただちに、ステップSA5に進み、一括設定情報(S_001)を読み出して、ステップSA6において、一括設定情報(S_001)を、情報処理装置PC1に配信する。
以後のステップSA7と、ステップPA4と、ステップPB2は、図14の通信シーケンスと同じである。
【0143】
(設定情報の実施例2:一括設定情報の追加)
図9に、設定管理装置と情報処理装置に保存される設定情報の一実施例の説明図を示す。
図9も、図8と同様に、サーバーSVと、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)に保存される設定情報を示しており、サーバーSVの共有設定フラグFが「有効」(ON)に設定されていたとする。
また、図9では、図8の保存状態の後に、サーバーSVにおいて、S_002という名称の一括設定情報SDが追加保存されたとする。
【0144】
この場合、サーバーSVの共有設定フラグFが「有効」(ON)に設定されているので、S_002という名称の一括設定情報は、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)に配信される。
【0145】
配信後、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)には、S_002という名称の共有設定情報SDが追加保存される。
すなわち、2つの一括設定情報(S_001、S_002)が、設定管理装置SVと、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)で共有される。
【0146】
図16に、設定管理装置と情報処理装置との間の通信処理の一実施例の通信シーケンスを示す。
この通信シーケンスは、図9の設定情報の保存状態に対応する。
図16の通信シーケンスにおいて、前提として、設定管理装置SVには、一括設定情報S_001が保存され、情報処理装置PC1には、固有設定情報C1_001と共有設定情報S_001が保存され、情報処理装置PC2には、固有設定情報C2_001と共有設定情報S_001が保存されているものとする。
【0147】
図16の設定管理装置SVのステップSA11において、「S_002」という名称を付けられた一括設定情報SDが追加保存されたとする。
このとき、一括設定情報SDが、レジストリに保存できる形式で保存される場合は、たとえば、図6に示すように、一括設定情報SDのデータに「2」を含むような情報で保存される。
【0148】
ステップSA12において、印刷設定共有が、有効(ON)に設定されているか否かを確認する。
すなわち、共有設定フラグFが有効(ON)を示す「2」であるか否かを確認する。
共有設定フラグFが「2」である場合に、ステップSA13に進む。
なお、共有設定フラグFが「1」(無効(OFF))である場合は、以降の処理は実行されない。
【0149】
ステップSA13において、印刷設定共有が有効(ON)に設定されているので、設定管理装置SVに新たに追加保存された一括設定情報(S_002)を読み出す。
ステップSA14において、読み出した一括設定情報(S_002)を、情報処理装置PC1に配信する。
情報処理装置PC1のステップPA11において、一括設定情報(S_002)を受信する。
ここで、受信した一括設定情報(S_002)を、共有設定情報SDとして記憶する。
これにより、情報処理装置PC1では、固有設定情報(C1_001)と、2つの共有設定情報(S_001、S_002)とが保存された状態となる。
【0150】
また、ステップSA15において、ステップSA14と同様に、読み出した一括設定情報(S_002)を、接続可能な情報処理装置PC2に配信する。
情報処理装置PC2のステップPB11において、一括設定情報(S_002)を受信する。
ここで、受信した一括設定情報(S_002)を、共有設定情報SDとして記憶する。
これにより、情報処理装置PC2では、固有設定情報(C2_001)と、2つの共有設定情報(S_001、S_002)とが保存された状態となる。
【0151】
(設定情報の実施例3:固有設定情報の追加)
図10に、設定管理装置と情報処理装置に保存される設定情報の一実施例の説明図を示す。
図10も、図8と同様に、サーバーSVと、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)に保存される設定情報を示しており、サーバーSVの共有設定フラグFが「有効」(ON)に設定されていたとする。
また、図10では、図9の保存状態の後に、クライアントパソコンPC1において、C1_002という名称の固有設定情報CDが追加保存されたとする。
この場合、固有設定情報C1_002が、クライアントパソコンPC1に追加保存されるだけで、サーバーSVと他のクライアントパソコンPC2の保存状態に変化はない。
【0152】
図17に、設定管理装置と情報処理装置との間の通信処理の一実施例の通信シーケンスを示す。
この通信シーケンスは、図10の設定情報の保存状態に対応する。
図17の通信シーケンスにおいて、前提として、設定管理装置SVには、2つの一括設定情報S_001とS_002が保存され、情報処理装置PC1には、固有設定情報C1_001と2つの共有設定情報(S_001、S_002)が保存され、情報処理装置PC2には、固有設定情報C2_001と2つの共有設定情報(S_001、S_002)が保存されているものとする。
【0153】
図17の情報処理装置PC1のステップPA21において、「C1_002」という名称を付けられた固有設定情報CDを追加保存する操作がされたとする。
ステップPA22において、「C1_002」という名称を付けられた固有設定情報CDが、情報処理装置PC1の記憶部90に保存されるだけで、設定管理装置SVと情報処理装置PC2の保存状態は変化しない。
すなわち、情報処理装置PC1には、2つの固有設定情報(C1_001、C1_002)と、2つの共有設定情報(S_001、S_002)が保存された状態となる。
【0154】
(設定情報の実施例4:サーバーにおける一括設定情報の削除)
図11に、設定管理装置と情報処理装置に保存される設定情報の一実施例の説明図を示す。
図11も、図8と同様に、サーバーSVと、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)に保存される設定情報を示しており、サーバーSVの共有設定フラグFが「有効」(ON)に設定されていたとする。
また、図11では、図10の保存状態の後に、サーバーSVにおいて、S_002という名称の一括設定情報SDが削除されたとする。
【0155】
この場合、サーバーSVでは、一括設定情報S_002が削除され、一括設定情報S_001が保存されている状態になる。
また、サーバーSVの共有設定フラグFが「有効」(ON)に設定されているので、S_002という名称の一括設定情報は、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)から削除される。
クライアントパソコン(PC1、PC2)における一括設定情報S_002の削除は、サーバーSVからの削除要求を受信した後に行われる。
したがって、図11に示すように、情報処理装置PC1では、2つの固有設定情報(C1_001、C1_002)と、共有設定情報S_001が保存された状態となる。
また、情報処理装置PC2では、固有設定情報C2_001と、共有設定情報S_001が保存された状態となる。
【0156】
図18に、設定管理装置と情報処理装置との間の通信処理の一実施例の通信シーケンスを示す。
この通信シーケンスは、図11の設定情報の保存状態に対応する。
図18の通信シーケンスにおいて、前提として、設定管理装置SVには、2つの一括設定情報(S_001、S_002)が保存され、情報処理装置PC1には、2つの固有設定情報(C1_001、C1_002)と2つの共有設定情報(S_001、S_002)が保存され、情報処理装置PC2には、固有設定情報C2_001と2つの共有設定情報(S_001、S_002)が保存されているものとする。
【0157】
図18の設定管理装置SVのステップSA21において、「S_002」という名称を付けられた一括設定情報SDを削除する入力操作がされたとする。
ステップSA22において、一括設定情報S_002が、設定管理装置SVの記憶部40から削除される。一方、一括設定情報S_001は削除されない。
【0158】
ステップSA23において、一括設定情報S_002の削除要求を、情報処理装置PC1に送信する。
情報処理装置PC1のステップPA31において、一括設定情報S_002の削除要求を受信する。
ステップPA32において、情報処理装置PC1の記憶部90から、一括設定情報S_002を削除する。
【0159】
また、同様に、ステップSA24において、一括設定情報S_002の削除要求を、情報処理装置PC2に送信する。
情報処理装置PC2のステップPB31において、一括設定情報S_002の削除要求を受信する。
ステップPB32において、情報処理装置PC2の記憶部90から、一括設定情報S_002を削除する。
【0160】
したがって、共有されていた一括設定情報S_002が、設定管理装置SVと、2つの情報処理装置(PC1、PC2)から削除される。
図18に示すように、設定管理装置SVでは、一括設定情報S_001が保存された状態となり、情報処理装置PC1では、2つの固有設定情報(C1_001、C1_002)と共有設定情報S_001が保存された状態となり、情報処理装置PC2では、固有設定情報C2_001と共有設定情報S_001が保存された状態となる。
【0161】
(設定情報の実施例5:クライアントPCにおける一括設定情報の削除)
図12に、設定管理装置と情報処理装置に保存される設定情報の一実施例の説明図を示す。
図12も、図8と同様に、サーバーSVと、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)に保存される設定情報を示しており、サーバーSVの共有設定フラグFが「有効」(ON)に設定されていたとする。
【0162】
また、図12では、図11の保存状態の後に、クライアントパソコンPC1において、S_001という名称の一括設定情報SDを削除する操作がされたとする。
この場合、一括設定情報S_001は、すべての情報処理装置PCにおいて共有されている情報なので、クライアントパソコンであるPC1では削除できず、設定管理装置SVにおいてのみ削除することができる。
【0163】
したがって、設定管理装置SVと、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)では、一括設定情報S_001は保存されたままであり、保存状態は、図11の保存状態と同じである。
クライアントパソコンPCにおいて、一括設定情報SDを削除する操作がされた場合は、その操作は無効であることなどを示す警告画面を表示してもよい。
【0164】
図19に、設定管理装置と情報処理装置との間の通信処理の一実施例の通信シーケンスを示す。
この通信シーケンスは、図12の設定情報の保存状態に対応する。
図19の通信シーケンスにおいて、前提として、設定管理装置SVには、一括設定情報S_001が保存され、情報処理装置PC1には、2つの固有設定情報(C1_001、C1_002)と共有設定情報S_001が保存され、情報処理装置PC2には、固有設定情報C2_001と共有設定情報S_001が保存されているものとする。
【0165】
図19の情報処理装置PC1のステップPA41において、「S_001」という名称を付けられた一括設定情報SDを削除する操作がされたとする。
上記したように、情報処理装置PC1では、一括設定情報S_001の削除はできないので、
その入力操作は無視される。
したがって、設定管理装置SVと、2つの情報処理装置(PC1、PC2)の保存状態には変化がない。
【0166】
(設定情報の実施例6:共有設定フラグの無効(OFF)設定)
図13に、設定管理装置と情報処理装置に保存される設定情報の一実施例の説明図を示す。
図13も、図8と同様に、サーバーSVと、2台のクライアントパソコン(PC1、PC2)に保存される設定情報を示している。
ただし、図13では、図12の保存状態の後に、サーバーSVの共有設定フラグFが、「無効」(OFF)に設定変更されたとする。
【0167】
共有設定フラグFが「無効」(OFF)となったので、一括設定情報SDの共有が解除される。
すなわち、共有されている一括設定情報SDが、情報処理装置PCに保存されている場合は、その情報処理装置PCから削除される。
ただし、設定管理装置SVに保存されている一括設定情報SDは削除されない。
情報処理装置PCに保存されている一括設定情報SDの削除は、設定管理装置SVから送信される削除要求を受信した場合に行われる。
【0168】
したがって、図13に示すように、設定管理装置SVの保存状態は変化せずに、共有設定情報S_001が保存されたままである。
しかし、情報処理装置PC1では、共有設定情報S_001が削除され、2つの固有設定情報(C1_001、C1_002)が保存された状態となる。
また、情報処理装置PC2では、共有設定情報S_001が削除され、固有設定情報C2_001のみが保存された状態となる。
【0169】
図20に、設定管理装置と情報処理装置との間の通信処理の一実施例の通信シーケンスを示す。
この通信シーケンスは、図13の設定情報の保存状態に対応する。
図20の通信シーケンスにおいて、前提として、設定管理装置SVには、一括設定情報S_001が保存され、情報処理装置PC1には、2つの固有設定情報(C1_001、C1_002)と共有設定情報S_001が保存され、情報処理装置PC2には、固有設定情報C2_001と共有設定情報S_001が保存されているものとする。
【0170】
図20の設定管理装置SVのステップSA31において、印刷設定共有を無効(OFF)に設定する入力操作がされたとする。
このとき、共有設定フラグFが、「1」に変更される。
印刷設定共有が無効(OFF)になったので、一括設定情報の共有を解除するために、すべての一括設定情報の削除要求を、すべての情報処理装置PCに送信する。
【0171】
ステップSA32において、すべての一括設定情報の削除要求を、情報処理装置PC1に送信する。
情報処理装置PC1のステップPA51において、一括設定情報の削除要求を受信する。
ステップPA52において、情報処理装置PC1の記憶部90から、すべての一括設定情報(S_001)を削除する。
【0172】
また、同様に、ステップSA33において、すべての一括設定情報の削除要求を、情報処理装置PC2に送信する。
情報処理装置PC2のステップPB51において、一括設定情報の削除要求を受信する。
ステップPB52において、情報処理装置PC2の記憶部90から、すべての一括設定情報(S_001)を削除する。
【0173】
したがって、共有されていたすべての一括設定情報が、2つの情報処理装置(PC1、PC2)から削除されるが、設定管理装置SVに保存されている一括設定情報SDは削除されない。
図20に示すように、設定管理装置SVでは、一括設定情報S_001が保存された状態のままであるが、情報処理装置PC1では、一括設定情報S_001が削除されて2つの固有設定情報(C1_001、C1_002)が保存された状態となり、情報処理装置PC2では、一括設定情報S_001が削除されて固有設定情報C2_001のみが保存された状態となる。
【0174】
<設定情報の配信と取得処理の実施例>
以下に、設定管理装置SVにおける共有設定処理と、設定管理装置SVで保存された一括設定情報の配信処理と、情報処理装置PCにおける一括設定情報の取得処理について説明する。
【0175】
(設定情報の配信と取得処理の実施例1)
(設定管理装置における共有設定処理の一実施例)
図21に、設定管理装置における共有設定処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、設定管理装置SVにおいて、プリンタドライバの複数の設定項目を設定するための設定画面(プリンタドライバ設定画面)の中に、「一括設定共有」を設定するための表示領域があるものとする。
【0176】
また、共有設定処理では、設定管理装置SVの管理担当者等が、一括設定情報SDの名前を付けて、一括設定情報SDを保存する入力操作をし、さらに、その一括設定情報SDを共有するか否かを決定する「一括設定共有」の有効(共有する)または無効(共有しない)を設定するものとする。
たとえば、「一括設定共有」に相当する「印刷設定共有」を設定する場合、後述する図28に示すようなプリンタドライバ設定画面を表示させて、「印刷設定共有」の有効(共有する)または無効(共有しない)を設定する。
【0177】
図21のステップS1において、一括設定情報SDを保存させる入力操作がされたか否かをチェックする。
一括設定情報SDを保存させる入力操作では、たとえば、印刷機能に関する設定項目(印刷部数、原稿サイズ、原稿の向きなど)の設定内容を選択入力した後、一括設定情報(お気に入り)SDの名前を付けて「保存」を意味する入力操作を行う。
ステップS2において、一括設定情報SDを保存させる入力操作がされた場合、ステップS3に進み、そうでない場合は、ステップS4に進む。
【0178】
ステップS3において、一括設定情報SDを、記憶部40に保存する。
また、同じ名前の一括設定情報SDがすでに記憶されている場合は、その一括設定情報SDを更新(上書き保存)する。
【0179】
ステップS4において、「一括設定共有」が入力されたか否かをチェックする。
ここでは、「一括設定共有」が、「有効」(共有する)に設定されているか、「無効」(共有しない)に設定されているかをチェックする。
たとえば、管理担当者が保存させた印刷機能に関する一括設定情報SDを、複数の情報処理装置PCにおいて共有させたい場合は、「一括設定共有」に相当する「印刷設定共有」を、有効(共有する)に設定する入力操作をすればよい。
【0180】
ステップS5において、「一括設定共有」に「有効」(共有する)が入力された場合は、ステップS6に進み、そうでない場合、すなわち「一括設定共有」に「無効」(共有しない)が入力された場合は、ステップS7に進む。
ステップS6において、共有設定フラグFを、「有効」(ON)に設定し(F=2)、ステップS1に戻る。
ステップS7において、共有設定フラグFを、「無効」(OFF)に設定し(F=1)、ステップS1に戻る。
【0181】
以上のように、共有設定フラグFが設定された後、後述する処理のように、共有設定フラグFが「有効」(ON)に設定されている場合に、一括設定情報SDが複数の情報処理装置PCに配信され、それらの情報処理装置PCにおいて共有される。
一方、共有設定フラグFが「無効」(OFF)に設定されている場合は、一括設定情報SDは、設定管理装置SVに保存されているが、複数の情報処理装置PCには配信されない。
【0182】
なお、一括設定情報SDが、上記した図6図7に示すようにレジストリに保存される場合、「一括設定共有」が「有効」(共有する)に設定されたときは、一括設定情報SDのデータの先頭に、「2」が書き込まれるものとする。
一方、「一括設定共有」が「無効」(共有しない)に設定されたときは、一括設定情報SDのデータの先頭に、「1」が書き込まれるものとする。
【0183】
(設定管理装置における設定情報配信処理の一実施例)
図22に、設定管理装置における設定情報配信処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、情報処理装置PCから、一括設定情報を要求する設定情報要求を受信した場合に、現在設定管理装置SVに保存されている一括設定情報SDを、設定情報要求を送信してきた情報処理装置PCに配信する処理について説明する。
また、共有設定フラグが有効(F=2)のときに、一括設定情報SDを配信し、共有設定フラグが有効(F=2)から無効(F=1)に変化した場合に、一括設定情報SDを削除する要求(一括設定情報削除要求)を、情報処理装置PCに送信するものとする。
【0184】
図22のステップS11において、情報処理装置PCからの設定情報要求の受信の有無をチェックする。
ステップS12において、設定情報要求を受信した場合、ステップS13に進み、そうでない場合は、ステップS11に戻る。
【0185】
ステップS13において、共有設定フラグが有効(F=2)である場合、ステップS14に進み、そうでない場合、すなわち、共有設定フラグが無効(F=1)である場合は、ステップS16に進む。
ステップS14において、記憶部40に保存されている現在の一括設定情報SDを読み出す。
ステップS15において、読み出した一括設定情報SDを、設定情報要求を送信してきた情報処理装置PCに配信し、ステップS11に戻る。
【0186】
ただし、共有設定フラグが有効に設定されており、読み出した一括設定情報SDは「共有する」に設定されているので、設定情報要求を送信してきた情報処理装置PCだけでなく、設定情報要求を送信していない情報処理装置PCも含めて、設定管理装置SVに接続可能なすべての情報処理装置PCに配信することが好ましい。
また、設定管理装置SVに保存される一括設定情報SDごとに、配信の有無や配信日時を記憶し、情報処理装置PCに配信したことのない一括設定情報のみを配信し、配信したことのある一括設定情報は配信しなくてもよい。
【0187】
ステップS16において、現在、共有設定フラグFが「無効」になっているが、前回のチェック時に「有効」であったものが「無効」に変化した場合は、ステップS18に進み、共有設定フラグFが無効のままであった場合は、ステップS17に進む。
【0188】
ステップS17において、情報処理装置PCからの設定情報要求に対する応答として、現在、一括設定情報の共有が無効(OFF)に設定されていることを示す「共有無効応答」を、設定情報要求を送信してきた情報処理装置PCに送信し、ステップS11に戻る。
ただし、「共有無効応答」を送信しなくてもよく、情報処理装置PCでは、一定時間経過しても一括設定情報SDを受信しない場合に、一括設定情報の共有が無効(OFF)になっていると判定すればよい。
【0189】
ステップS18において、共有設定フラグFが「有効」から「無効」に変化した場合は、一括設定情報の共有を解除するものと判断し、一括設定情報SDを削除することを要求する情報(一括設定情報削除要求)を、設定管理装置SVに接続可能なすべての情報処理装置PCに送信し、ステップS11に戻る。
【0190】
以上のように、情報処理装置PCから、設定情報要求を受信し、かつ、共有設定フラグFが「有効」になっている場合に、一括設定情報SDを配信する。
これにより、設定管理装置SVの管理担当者の意思により、一括設定情報を複数の情報処理装置PCで共有させたい場合に、一括設定情報SDを共有化させることができる。
【0191】
なお、図22では、設定情報要求を受信することを、一括設定情報SDを配信する条件としているが、これに限るものではない。
たとえば、設定管理装置SVに新しい一括設定情報SDが追加された場合、あるいは、同じ名前の一括設定情報SDが更新された場合に、情報処理装置PCからの設定情報要求を受信しなくても、追加あるいは更新された一括設定情報SDを、設定管理装置SVに接続可能なすべての情報処理装置PCに配信するようにしてもよい。
【0192】
(情報処理装置における設定情報取得処理の一実施例)
図23に、情報処理装置における設定情報取得処理の一実施例のフローチャートを示す。
情報処理装置PCにおいて、ユーザーが、その情報処理装置PCにおいてのみ有効な固有設定情報CDを設定入力した場合には、その固有設定情報CDを、記憶部90に記憶する。
また、設定管理装置SVに対して設定情報要求を送信した後、設定管理装置SVから、一括設定情報SDが送信されてきた場合には、その一括設定情報SDを、共有設定情報として保存する。
さらに、設定管理装置SVから一括設定情報の削除要求が送信されてきた場合には、記憶部90にすでに保存されているすべての一括設定情報(共有設定情報)を削除する。
【0193】
図23のステップP1において、設定情報の入力の有無をチェックする。
ここでの設定情報は、入力操作が行われている情報処理装置PCにおいてのみ利用する設定項目の設定情報である。
ステップP2において、設定情報の入力があった場合は、ステップP3に進み、そうでない場合は、ステップP1に戻る。
【0194】
ステップP3において、情報処理装置PCにおける独自の固有設定情報(固有のお気に入り)を変更する入力操作、あるいは、新たに固有設定情報を保存する入力操作がされた場合は、ステップP4に進み、そうでない場合は、ステップP5に進む。
【0195】
ステップP4において、情報処理装置PCにおける独自の固有設定情報CDを更新保存した後、ステップP1に戻る。
たとえば、独自の固有設定情報CDに新たに名前をつけて保存した場合は、新たな固有設定情報CDを追加し、同じ名前のまま保存した場合は、固有設定情報CDの内容を変更し、また、固有設定情報CDを削除する操作をした場合は、その固有設定情報CDを削除する。
【0196】
ステップP5において、情報処理装置PCの所定の設定項目の内容が変更されたが、独自の固有設定情報を変更する入力操作がされていない場合は、設定情報要求を、設定管理装置SVに送信する。
ステップP6において、設定管理装置SVからの応答を受信するか否かをチェックする。
【0197】
ステップP7において、設定管理装置SVから、一括設定情報SDを受信した場合は、ステップP8に進み、そうでない場合は、ステップP9に進む。
ステップP8において、受信した一括設定情報SDを共有設定情報SDとして保存し、ステップP1に戻る。
情報処理装置PCにおいて、同じ名前の共有設定情報SDがすでに存在している場合は、その共有設定情報SDを更新し、同じ名前の共有設定情報SDが存在しない場合は、その共有設定情報SDを追加する。
【0198】
ステップP9において、一括設定情報の削除要求が受信された場合は、ステップP10に進み、そうでない場合は、ステップP1に戻る。
ステップP10において、情報処理装置PCの記憶部90に保存されている全ての一括設定情報(共有設定情報SD)を削除し、ステップP1に戻る。
【0199】
以上のように、情報処理装置PCにおいて、固有設定情報を保存し、さらに、設定管理装置SVからの一括設定情報を保存し、あるいは削除する。
情報処理装置PCにおいてユーザーが保存させた固有設定情報と、共有される共有設定情報とを、それぞれ個別に、記憶部90に保存するので、複数の情報処理装置PCで共有される共有設定情報が削除されても、独自に保存された固有設定情報が削除されることがない。
すなわち、共有される共有設定情報SDは、設定管理装置SVからの削除要求によって削除され、情報処理装置PCにおける削除操作入力よっては削除されないのに対し、情報処理装置PCにおいて独自に保存された固有設定情報CDは、情報処理装置PCにおけるユーザーの意思による削除操作入力よって削除され、設定管理装置SVからの削除要求によっては削除されない。
【0200】
(設定情報の配信と取得処理の実施例2)
(設定管理装置における共有設定処理の一実施例)
図24に、設定管理装置における共有設定処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、図21の共有設定処理とは、記憶部40に一括設定情報SDを保存するときに、その保存をした日付(保存日付情報44)を、一括設定情報SDと対応付けて記憶する点が異なる。
【0201】
図24のステップS31において、所定の機能における各設定項目の入力がされたか否かをチェックする。
たとえば、プリンタドライバに含まれる印刷機能に関する各設定項目について、その内容を変更する入力操作がされたか否かをチェックする。
ステップS32において、設定項目のいずれかについて、変更する入力がされた場合には、ステップS33に進み、そうでないステップS31に戻る。
【0202】
ステップS33において、変更された設定項目の内容を記憶する。
ステップS34において、ステップS1と同様に、一括設定情報SDを保存させる入力操作がされたか否かをチェックする。
ステップS35において、一括設定情報SDを保存させる入力操作がされた場合、ステップS36に進み、そうでない場合は、ステップS38に進む。
【0203】
ステップS36において、一括設定情報SDを、記憶部40に保存する。
また、同じ名前の一括設定情報SDがすでに記憶されている場合は、その一括設定情報SDを更新(上書き保存)する。
ステップS37において、一括設定情報SDを保存した日付(保存日付情報44)を、その一括設定情報SDに対応付けて記憶する。
【0204】
ステップS38において、ステップS4と同様に、「一括設定共有」が入力されたか否かをチェックする。
ここでは、「一括設定共有」が、「有効」(共有する)に設定されているか、「無効」(共有しない)に設定されているかをチェックする。
【0205】
ステップS39において、「一括設定共有」に「有効」(共有する)が入力された場合は、ステップS40に進み、そうでない場合、すなわち「一括設定共有」に「無効」(共有しない)が入力された場合は、ステップS41に進む。
ステップS40において、共有設定フラグFを、「有効」(ON)に設定し(F=2)、ステップS31に戻る。
ステップS41において、共有設定フラグFを、「無効」(OFF)に設定し(F=1)、ステップS31に戻る。
【0206】
以上のように、設定管理装置SVにおいて、記憶部40に保存される一括設定情報SDに、その一括設定情報SDを保存した日付(保存日付情報44)を付加する。
このように、保存日付情報44を付加して一括設定情報SDを保存することによって、後述するように、新たな保存日付情報が付加されて保存されている一括設定情報が、情報処理装置PCに配信されるようにすることができる。
【0207】
(設定管理装置における設定情報配信処理の一実施例)
図25に、設定管理装置における設定情報配信処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、図22と同様に、情報処理装置PCから、一括設定情報を要求する設定情報要求を受信した場合に、現在設定管理装置SVに保存されている一括設定情報SDを、設定情報要求を送信してきた情報処理装置PCに配信する処理について説明する。
ただし、情報処理装置PCからの日付情報要求を受信した場合に、保存されている一括設定情報の保存日付情報を、その情報処理装置PCに送信する点が、図22と異なる。
【0208】
図25のステップS51において、情報処理装置PCからの日付情報要求の受信の有無をチェックする。
ステップS52において、日付情報要求を受信した場合、ステップS53に進み、そうでない場合は、ステップS55に進む。
【0209】
ステップS53において、設定管理装置SVに保存されている一括設定情報SDの保存日付情報44を読み出す。
ここで、一括設定情報SDが、同じ名前で更新されている場合には、最も新しい日付の保存日付情報(更新日)を読み出す。
ステップS54において、読み出された保存日付情報44を、日付情報要求を送信してきた情報処理装置PCに送信し、ステップS51に戻る。
【0210】
ステップS55において、図22のステップS11と同様に、情報処理装置PCからの設定情報要求の受信の有無をチェックする。
ステップS56において、設定情報要求を受信した場合、ステップS57に進み、そうでない場合は、ステップS51に戻る。
【0211】
ステップS57において、共有設定フラグが有効(F=2)である場合、ステップS58に進み、そうでない場合、すなわち、共有設定フラグが無効(F=1)である場合は、ステップS60に進む。
ステップS58において、ステップS14と同様に、記憶部40に保存されている現在の一括設定情報SDを読み出す。
ステップS59において、ステップS15と同様に、読み出した一括設定情報SDを、設定情報要求を送信してきた情報処理装置PCに配信し、ステップS51に戻る。
【0212】
ただし、共有設定フラグが有効に設定されており、読み出した一括設定情報SDは「共有する」に設定されているので、設定情報要求を送信してきた情報処理装置PCだけでなく、設定情報要求を送信していない情報処理装置PCも含めて、設定管理装置SVに接続可能なすべての情報処理装置PCに配信することが好ましい。
【0213】
ステップS60において、現在、共有設定フラグFが「無効」になっているが、前回のチェック時に「有効」であったものが「無効」に変化した場合は、ステップS62に進み、共有設定フラグFが無効のままであった場合は、ステップS61に進む。
【0214】
ステップS61において、ステップS17と同様に、情報処理装置PCからの設定情報要求に対する応答として、現在、一括設定情報の共有が無効(OFF)に設定されていることを示す「共有無効応答」を、設定情報要求を送信してきた情報処理装置PCに送信し、ステップS51に戻る。
ただし、「共有無効応答」を送信しなくてもよく、情報処理装置PCでは、一定時間経過しても一括設定情報SDを受信しない場合に、一括設定情報の共有が無効(OFF)になっていると判定すればよい。
【0215】
ステップS62において、ステップS18と同様に、共有設定フラグFが「有効」から「無効」に変化した場合は、一括設定情報の共有を解除するものと判断し、一括設定情報SDを削除することを要求する情報(一括設定情報削除要求)を、設定管理装置SVに接続可能なすべての情報処理装置PCに送信し、ステップS51に戻る。
【0216】
以上のように、情報処理装置PCから、設定情報要求を受信し、かつ、共有設定フラグFが「有効」になっている場合に、一括設定情報SDを配信する。
これにより、設定管理装置SVの管理担当者の意思により、一括設定情報を複数の情報処理装置PCで共有させたい場合に、一括設定情報SDを共有化させることができる。
また、情報処理装置PCから日付情報要求を受信した場合は、一括設定情報SDの更新日(最も新しい保存日付情報44)を送信する。
なお、図25においても、図22と同様に、設定情報要求を受信することを、一括設定情報SDを配信する条件としているが、これに限るものではない。
【0217】
(情報処理装置における設定情報取得処理の一実施例)
図26図27に、情報処理装置における設定情報取得処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、図23と同様に、情報処理装置PCにおいて、ユーザーが、その情報処理装置PCにおいてのみ有効な固有設定情報CDを設定入力した場合には、その固有設定情報CDを、記憶部90に記憶する。
また、設定管理装置SVから一括設定情報の削除要求が送信されてきた場合には、記憶部90にすでに保存されているすべての一括設定情報(共有設定情報)を削除する。
【0218】
ただし、図23と異なり、設定管理装置SVに対して日付情報要求を送信した後、その応答として、設定管理装置SVから一括設定情報SDの保存日付情報が送信されてきた場合に、受信した保存日付情報と、情報処理装置PCに記憶されている共有設定情報の日付情報(共有設定日付情報)を比較して、保存日付情報の方が新しい場合、新しい保存日付情報の一括設定情報SDを設定管理装置SVから受信して、共有設定情報SD93として保存する。
【0219】
図26のステップP21において、図23のステップP1と同様に、設定情報の入力の有無をチェックする。
ステップP22において、設定情報の入力があった場合は、ステップP23に進み、そうでない場合は、ステップP21に戻る。
【0220】
ステップP23において、情報処理装置PCにおける独自の固有設定情報(固有のお気に入り)を変更する入力操作、あるいは、新たに固有設定情報を保存する入力操作がされた場合は、ステップP24に進み、そうでない場合は、ステップP25に進む。
【0221】
ステップP24において、図23のステップP4と同様に、情報処理装置PCにおける独自の固有設定情報CDを更新保存した後、ステップP21に戻る。
たとえば、独自の固有設定情報CDに新たに名前をつけて保存した場合は、新たな固有設定情報CDを追加し、同じ名前のまま保存した場合は、固有設定情報CDの内容を変更し、また、固有設定情報CDを削除する操作をした場合は、その固有設定情報CDを削除する。
【0222】
ステップP25において、日付情報要求を、設定管理装置SVに送信する。
ステップP26において、設定管理装置SVからの応答を受信するか否かをチェックする。
ステップP27において、設定管理装置SVから、保存日付情報を受信した場合は、ステップP28に進み、そうでない場合は、ステップP26に戻る。
【0223】
ステップP28において、受信した保存日付情報を記憶する。
ステップP29において、情報処理装置PCに記憶されている共有設定情報SDの日付(共有設定日付情報)を読み出す。
ステップP30において、共有設定情報SDに保存日付が含まれている場合は、ステップP31に進み、そうでない場合は、図27のステップP41に進む。
【0224】
ステップP31において、受信した保存日付情報と、読み出した共有設定日付情報とを比較する。
ステップP32において、受信した保存日付情報の方が新しい場合は、図27のステップP41に進み、そうでない場合は、ステップP21に戻る。
【0225】
図27のステップP41において、図23のステップP5と同様に、設定管理装置SVに、設定情報要求を送信する。
ステップP42において、設定管理装置SVからの応答を受信するか否かをチェックする。
【0226】
ステップP43において、設定管理装置SVから、一括設定情報SDを受信した場合は、ステップP44に進み、そうでない場合は、ステップP45に進む。
ステップP44において、ステップP8と同様に、受信した一括設定情報SDを共有設定情報SDとして保存し、図26のステップP21に戻る。
情報処理装置PCにおいて、同じ名前の共有設定情報SDがすでに存在している場合は、その共有設定情報SDを更新し、同じ名前の共有設定情報SDが存在しない場合は、その共有設定情報SDを追加する。
【0227】
ステップP45において、ステップP9と同様に、一括設定情報の削除要求が受信された場合は、ステップP46に進み、そうでない場合は、図26のステップP21に戻る。
ステップP46において、ステップP10と同様に、情報処理装置PCの記憶部90に保存されている全ての一括設定情報(共有設定情報SD)を削除し、図26のステップP21に戻る。
【0228】
以上のように、情報処理装置PCにおいて、固有設定情報を保存し、さらに、設定管理装置SVから、情報処理装置PCに保存されている共有設定情報SD93よりも保存日付が新しい一括設定情報SDを受信した場合に、その一括設定情報SDを、共有設定情報SD93として保存する。
このように、設定管理装置SVに、保存日付情報44を付加して一括設定情報SDを保存しておき、新たな保存日付情報が付加されて保存されている一括設定情報が、情報処理装置PCに配信されるようにすることで、情報処理装置PCに保存される共有設定情報を、常に最新の情報に更新することができる。
【0229】
この実施例の場合も、図23と同様に、共有される共有設定情報SDは、設定管理装置SVからの削除要求によって削除され、情報処理装置PCにおける削除操作入力よっては削除されないのに対し、情報処理装置PCにおいて独自に保存された固有設定情報CDは、情報処理装置PCにおけるユーザーの意思による削除操作入力よって削除され、設定管理装置SVからの削除要求によっては削除されない。
【0230】
<印刷設定共有の設定表示画面の実施例>
設定管理装置SVにおいて、画像形成装置MFPの有する機能の設定項目の設定内容を設定入力するために、画像形成装置MFPのプリンタドライバが、設定管理装置SVにインストールされる。
情報処理装置PCにおいても、同様に、画像形成装置MFPのプリンタドライバが、情報処理装置PCにインストールされる。
【0231】
プリンタドライバでは、たとえば、印刷機能に関する設定項目の設定内容が設定できるが、設定管理装置SVにおいて、管理担当者が所定の入力操作をすることによって、印刷枚数や、印刷用紙を収納した給紙トレイや、画質などの設定項目の設定内容を設定するための設定画面(プリンタドライバ設定画面)が、設定管理装置SVの表示部13に表示される。
この開示では、設定管理装置SVのプリンタドライバ設定画面に、設定項目の1つとして、上記した「印刷設定共有」の表示領域を備えるものとする。
【0232】
図28に、設定管理装置における印刷設定共有を含む設定表示画面(プリンタドライバ設定画面)の一実施例の説明図を示す。
図28(A)のプリンタドライバ設定画面(G1)では、「印刷設定共有」の表示領域に、「共有する」と、「共有しない」の選択領域を表示したものを示している。
この画面G1において、一括設定情報SDを、複数の情報処理装置PCで共有させたい場合は、「共有する」を選択入力し、一括設定情報SDを、複数の情報処理装置PCで共有させたくない場合は、「共有しない」を選択入力すればよい。
【0233】
「共有する」を選択入力し、さらに、「OK」の表示領域を選択入力することにより、「印刷設定共有」が有効となり、共有設定フラグFが有効(ON)を示す「2」となり、一括設定情報SDが共有可能な状態となる。
また、一括設定情報SDをレジストリに保存する場合において、「印刷設定共有」が有効となった場合は、一括設定情報SDのデータの先頭に、「2」が記憶される。
【0234】
一方、「共有しない」を選択入力し、さらに、「OK」の表示領域を選択入力することにより、「印刷設定共有」が無効となり、共有設定フラグFが無効(OFF)を示す「1」となり、一括設定情報SDを共有しない状態となる。
また、一括設定情報SDをレジストリに保存する場合において、「印刷設定共有」が無効となった場合は、一括設定情報SDのデータの先頭に、「1」が記憶される。
【0235】
図28(B)のプリンタドライバ設定画面(G1)では、「印刷設定共有」の表示領域において、「お気に入り印刷設定共有」の左横にチェック領域(チェックボックス)を表示したものを示している。
この画面G1において、一括設定情報SDを、複数の情報処理装置PCで共有させたい場合は、チェック領域を選択入力し、一括設定情報SDを、複数の情報処理装置PCで共有させたくない場合は、チェック領域を選択入力しないようにチェックをはずす入力をすればよい。
図28(B)の画面G1には、チェック領域を選択入力し、一括設定情報SDを共有させた状態を示している。
【0236】
図28(B)の画面G1においても、「お気に入り印刷設定共有」のチェック領域を選択入力し、さらに、「OK」の表示領域を選択入力することにより、「印刷設定共有」が有効となり、共有設定フラグFが有効(ON)を示す「2」となり、一括設定情報SDが共有可能な状態となる。
また、一括設定情報SDをレジストリに保存する場合において、「印刷設定共有」が有効となった場合は、一括設定情報SDのデータの先頭に、「2」が記憶される。
【0237】
一方、「お気に入り印刷設定共有」のチェック領域の選択をはずす入力をし、さらに、「OK」の表示領域を選択入力することにより、「印刷設定共有」が無効となり、共有設定フラグFが無効(OFF)を示す「1」となり、一括設定情報SDを共有しない状態となる。
また、一括設定情報SDをレジストリに保存する場合において、「印刷設定共有」が無効となった場合は、一括設定情報SDのデータの先頭に、「1」が記憶される。
【0238】
図28に、「印刷設定共有」の表示領域を備えたプリンタドライバ設定画面(G1)の実施例を2つ示したが、プリンタドライバ設定画面(G1)は、図28に示したものに限るものではなく、「印刷設定共有」の表示領域も、図28の表示領域の構成に限るものではなく、「印刷設定共有」の選択入力が可能な画面であればよい。
【0239】
<印刷設定画面の実施例>
ここでは、設定管理装置SVにおいて、印刷機能に関する印刷設定項目の内容を設定入力し、一括設定情報(お気に入り)を保存する場合の一実施例について説明する。
図29から図32に、設定管理装置SVにおける印刷設定項目の設定表示画面(印刷設定画面)の一実施例の説明図を示す。
なお、印刷設定画面は、図29から図32に示したものに限るものではない。
【0240】
図29の印刷設定項目の印刷設定画面G2には、印刷機能に関する設定項目(印刷部数、原稿サイズ、原稿の向き、ページ集約)の表示領域と、一括設定情報(お気に入り)の表示領域を示している。
【0241】
図29の印刷設定項目の印刷設定画面G2において、一括設定情報(お気に入り)の表示領域には、「初期設定」と表示されているが、一括設定情報(お気に入り)は、まだ保存されていない状態を示している。
たとえば、印刷機能に関する設定項目のうち、所望の設定項目を選択入力し、その設定項目の内容を変更等する入力操作をした後に、一括設定情報(お気に入り)の保存操作を行う。
【0242】
画面G2において、印刷機能に関する設定項目が変更されるような選択入力がされた場合、図30に示すような印刷設定画面G3が表示される。
図30の印刷設定画面G3では、一括設定情報(お気に入り)の表示領域において、「未登録」と、「保存」が表示されている。
「未登録」は、現在、一括設定情報(お気に入り)が未登録であることを示しており、「保存」は、一括設定情報(お気に入り)を保存するために選択する領域である。
【0243】
画面G3において、「保存」の表示領域が選択入力された場合、図31に示すような印刷設定画面G4が表示される。
図31の印刷設定画面G4では、印刷機能に関する設定項目とその設定内容が表示され、一括設定情報(お気に入り)の表示領域において、お気に入りの名前を入力するための領域が表示されている。
設定管理装置SVの管理担当者は、この画面G4の表示内容を確認して、印刷機能に関する設定項目の設定内容が、意図した内容であるか否かをチェックすることができる。
さらに、印刷機能に関する設定項目の設定内容が意図した内容であれば、お気に入りの名前を入力するための領域に、所望の名前を入力する。
【0244】
図31の印刷設定画面G4では、お気に入りの名前として、「S_001」が入力された状態を示している。
ただし、印刷機能に関する設定項目の設定内容が意図した内容でなければ、設定をやり直すために、「キャンセル」の表示領域を選択入力し、再度、設定項目の設定内容を意図したものに設定し直す。
【0245】
画面G4において、お気に入りの名前「S_001」が入力された後、「OK」の表示領域が選択入力された場合、「S_001」という名前の一括設定情報(お気に入り)が、記憶部40に保存される。
また、「OK」の表示領域が選択入力された場合、図32に示すような印刷設定画面G5が表示される。
印刷設定画面G5では、一括設定情報(お気に入り)の表示領域において、お気に入りの名前「S_001」と、「削除」が表示されている。
設定管理装置SVの管理担当者は、この画面G5の表示内容を確認することで、「S_001」という名前の一括設定情報(お気に入り)が保存されたことを知ることができる。
【0246】
ただし、「S_001」という名前の一括設定情報(お気に入り)が、すでに、記憶部40に保存されている場合、意図しない上書き更新をしないようにするために、図33に示すような更新警告画面(G6)を表示させることが好ましい。
図33の更新警告画面G6では、たとえば、「お気に入りの名前は既に登録されています。登録情報を更新しますか?」というような警告文と、「OK」と、「キャンセル」の表示領域を表示すればよい。
【0247】
設定管理装置SVの管理担当者は、上書き更新をしてもよい場合は、「OK」を選択入力すればよく、「OK」を選択入力した場合は、「S_001」という名前の一括設定情報(お気に入り)が、上書き更新される。
設定管理装置SVの管理担当者は、上書き更新をしたくない場合は、「キャンセル」を選択入力すればよく、「キャンセル」を選択入力した場合は、再度、一括設定情報(お気に入り)の名前を入力するための画面G4に戻る。
【0248】
また、印刷設定画面G5において、「削除」の表示領域が選択入力された場合、「S_001」という名前の一括設定情報(お気に入り)を削除する。
一括設定情報(お気に入り)が削除された場合、上記したように、すでに、「S_001」という名前の一括設定情報が、情報処理装置PCにおいて共有されている場合は、情報処理装置PCに対して、削除要求が送信される。
【符号の説明】
【0249】
1 設定管理装置(管理サーバー)、
2 情報処理装置(クライアントパソコン)、
3 画像形成装置、
4 ネットワーク、
11 制御部、
12 操作部、
13 表示部、
14 通信部、
21 設定情報保存部、
22 共有設定判定部、
23 問合要求受信部、
24 設定情報要求受信部、
25 日付情報要求受信部、
26 問合応答部、
27 設定情報配信部、
28 保存日付送信部、
29 日付情報取得部、
30 設定情報削除部、
31 設定情報削除要求部、
32 設定情報表示制御部、
40 記憶部、
41 クライアント情報、
42 一括設定情報、
43 共有設定フラグ、
44 保存日付情報、
61 制御部、
62 操作部、
63 表示部、
64 通信部、
71 固有設定情報保存部、
72 設定情報要求部、
73 設定情報取得部、
74 日付情報要求部、
75 日付情報取得部、
76 共有設定日付判定部、
77 固有設定情報削除部、
78 共有設定情報削除部、
90 記憶部、
91 サーバー情報、
92 固有設定情報、
93 共有設定情報、
94 保存日付情報、
95 共有設定日付情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
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