IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士フイルムヘルスケア株式会社の特許一覧

特開2023-175321X線撮影装置、および、長尺撮影方法
<>
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図1
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図2
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図3
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図4
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図5
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図6
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図7
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図8
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図9
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図10
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図11
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図12
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図13
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図14
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図15
  • 特開-X線撮影装置、および、長尺撮影方法 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023175321
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】X線撮影装置、および、長尺撮影方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/00 20060101AFI20231205BHJP
   A61B 6/04 20060101ALI20231205BHJP
【FI】
A61B6/00 330Z
A61B6/00 360B
A61B6/04 332A
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022087709
(22)【出願日】2022-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】320011683
【氏名又は名称】富士フイルムヘルスケア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000888
【氏名又は名称】弁理士法人山王坂特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】壁谷 秀太郎
【テーマコード(参考)】
4C093
【Fターム(参考)】
4C093AA07
4C093CA13
4C093EB17
4C093EC23
4C093ED07
4C093FD11
4C093FF22
4C093FF35
4C093FF37
(57)【要約】
【課題】ユーザの注目する点の高さを算出し、画像のつなぎ目において歪みのない長尺画像を作成する。
【解決手段】X線を前記被検体に対して斜め方向から入射させて斜入画像を撮影する。被検体の長手方向に沿って複数のX線画像を、隣接する画像が一部重なるように撮影する。斜入画像から被検体における注目点の高さを算出する。注目点の高さから、X線画像において注目点の高さの被検体の像が重なり合う領域を算出し、複数のX線画像の重なり合う領域を除去して結合することにより長尺画像を生成する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体を搭載する天板と、前記被検体に対してX線を照射するX線源と、前記被検体を挟んで前記X線源と対向する位置に配置されたX線検出器と、前記X線源と前記X線検出器の位置関係を保った状態で前記X線源と前記X線検出器を前記天板に対して、前記天板の長手方向に相対的に移動させる長手方向移動機構と、X線源を前記天板の法線方向に対して相対的に傾斜させる傾斜機構と、長尺撮影制御部とを有し、
前記長尺撮影制御部は、前記傾斜機構を制御して、X線を前記被検体に対して斜め方向から入射させて斜入画像を撮影する斜入撮影部と、前記長手方向移動機構を制御して、前記被検体の長手方向に沿って複数のX線画像を隣接する画像が一部重なるように撮影する長尺撮影部と、画像処理部とを含み、
前記画像処理部は、高さ算出部と、長尺画像生成部とを備え、
前記高さ算出部は、前記斜入画像から前記被検体における注目点の高さを算出し、
前記長尺画像生成部は、前記高さ算出部が算出した前記注目点の高さから、前記長尺撮影部が撮影した複数の前記X線画像において前記注目点の高さの被検体の像が重なり合う領域を算出し、前記複数のX線画像の重なり合う領域を除去して結合するか、もしくは、前記重なり合う領域を重ね合わせ、長尺画像を生成することを特徴とするX線撮影装置。
【請求項2】
請求項1に記載のX線撮影装置であって、前記傾斜機構は、前記X線源を前記天板の長手方向に平行な軸を中心として回転させることにより傾斜させるX線源傾斜機構と、前記X線検出器を前記天板の短手方向に移動させる短手方向移動機構とを備えることを特徴とするX線撮影装置。
【請求項3】
請求項1に記載のX線撮影装置であって、前記斜入撮影部は、前記X線源傾斜機構により所定角度だけ前記X線源を傾斜させるとともに、前記短手方向移動機構により前記X線源の傾斜に伴いX線の照射範囲が移動する距離だけ前記X線検出器を前記天板の短手方向に移動させ、その状態で前記X線源からX線を照射して前記被検体の斜入画像を取得することを特徴とするX線撮影装置。
【請求項4】
請求項1に記載のX線撮影装置であって、前記斜入撮影部は、時系列に連続した透視画像を前記斜入画像として撮影することを特徴とするX線撮影装置。
【請求項5】
請求項1に記載のX線撮影装置であって、前記長尺撮影部は、前記X線源が前記傾斜機構により傾斜した状態で、前記長手方向に移動させながら斜め方向から撮影した複数のX線画像を撮影し、
前記長尺画像生成部は、斜め方向から撮影した複数のX線画像から前記長尺画像を生成することを特徴とするX線撮影装置。
【請求項6】
請求項5に記載のX線撮影装置であって、前記画像処理部は、斜め方向から撮影した前記複数のX線画像を補正することにより、前記X線源に対して前記検出検出器を対向させて撮影した画像と同等の画像を生成する画像補正部を有し、
前記長尺画像生成部は、前記画像補正部の補正後のX線画像を用いて前記長尺画像を生成することを特徴とするX線撮影装置。
【請求項7】
請求項1に記載のX線撮影装置であって、前記長尺撮影部は、前記X線源が前記被検体の正面に配置された状態で、前記長手方向に移動させながら正面方向から複数のX線画像を撮影し、
前記長尺画像生成部は、正面方向から撮影した複数のX線画像から前記長尺画像を生成することを特徴とするX線撮影装置。
【請求項8】
請求項1に記載のX線撮影装置であって、前記長尺撮影制御部は、前記斜入画像を表示部に表示し、表示された前記斜入画像上で、ユーザから注目点の指定の入力を受け付ける注目点入力部を含み、
前記高さ算出部は、前記注目点入力部が受け付けた注目点の高さを前記斜入画像から算出することを特徴とするX線撮影装置。
【請求項9】
請求項4に記載のX線撮影装置であって、前記斜入撮影部は、前記斜入画像である前記透視画像を、前記長手方向移動機構により前記X線源と前記X線検出器を前記被検体の長手方向に移動させながら取得し、
前記長尺撮影制御部は、前記長尺画像の生成範囲の指定の入力を、前記透視画像上でユーザから受け付ける長尺撮影範囲入力部を含むことを特徴とするX線撮影装置。
【請求項10】
請求項6に記載のX線撮影装置であって、前記画像補正部は、斜め方向から撮影した前記複数のX線画像の領域に応じて拡大または縮小することを特徴とするX線撮影装置。
【請求項11】
請求項10に記載のX線撮影装置であって、前記画像補正部は、拡大または縮小した後のX線画像の画素ごとに、画素値に予め求めておいた補正用データを掛け合わせて補正することを特徴とするX線撮影装置。
【請求項12】
請求項11に記載のX線撮影装置であって、前記補正用データは、被検体を配置せず斜め方向から撮影した画像と、被検体を配置せず正面方向から撮影した画像の画素値の比であることを特徴とするX線撮影装置。
【請求項13】
請求項10に記載のX線撮影装置であって、前記補正用データは、前記被検体を斜め方向から撮影した画像と、前記被検体正面方向から撮影した画像の画素値の比であることを特徴とするX線撮影装置。
【請求項14】
X線撮影装置で被検体を長尺撮影する方法であって、
X線を前記被検体に対して斜め方向から入射させて斜入画像を撮影するステップと、
前記被検体の長手方向に沿って複数のX線画像を、隣接する画像が一部重なるように撮影するステップと、
前記斜入画像から前記被検体における注目点の高さを算出するステップと、
前記注目点の高さから、前記X線画像において前記注目点の高さの被検体の像が重なり合う領域を算出し、前記複数のX線画像の重なり合う領域を除去して結合するか、もしくは、前記重なり合う領域を重ね合わせ、長尺画像を生成するステップを
有することを特徴とする長尺撮影方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、X線透視撮影装置に関し、特に、被検体の体軸方向に沿ってX線源とX線検出部とを移動させながら連続撮影した画像をつなぎ合わせ、長尺画像を作成可能なX線透視撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
被検体を挟んで対向するX線源とX線検出器を、位置関係を保ったまま被検体の体軸方向に移動させながら複数のX線画像を連続撮影し、得られた複数のX線画像をつなぎ合わることにより、長尺画像を作成する技術が例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
この長尺撮影の技術において、隣り合うX線画像は、端部が重なり合うように撮影されるため、隣り合うX線画像をつなぎ合わせる際には、重なり合っている領域の幅を計算により求め、画像処理によりつなぎ合わせる際にも隣り合う画像を重ね合わせることにより、被検体の連続した長尺画像を作成している。
【0004】
X線撮影装置では、一般的にX線源からコーンビームが照射されるため、被検体の厚み方向の位置によって、隣り合うX線画像が重なり合う領域の幅が異なる。そのため、特許文献1では、ユーザは、操作部を操作して被検体の厚み方向の所望の位置を設定し、X線撮影装置は、ユーザに設定された所望の位置から重なり合う領域を計算により求め、算出した領域だけ隣り合う画像を重ねて長尺画像を生成している。また、生成した長尺画像において、画像の重なり合う部分で被検体像が不連続になった場合には、ユーザの操作により重なり合う領域の幅を調整する技術も開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013-106708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の技術は、ユーザが操作部を操作して被検体の厚み方向の所望の位置を設定しているが、長尺画像で連続させたい部位(例えば、背骨)が被検体の厚み方向でどの位置にあるのかを正確に知ることは難しい。そのため、ユーザは、統計的または経験的に知った平均的な体格の被検体の背骨の高さ情報等を所望の位置として設定し、長尺画像を生成している。被検体の実際の背骨の高さが、設定された背骨の高さと異なると、複数の画像のつなぎ目において背骨の像が不連続になり、歪んだ長尺画像になるため、ユーザは、表示された長尺画像を見て、背骨の高さ情報を調整し、長尺画像を再生成する必要がある。
【0007】
本発明の目的は、ユーザの注目する点の高さを算出し、画像のつなぎ目において歪みのない長尺画像を作成できるX線透視撮影装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明のX線透視撮影装置は、被検体を搭載する天板と、被検体に対してX線を照射するX線源と、被検体を挟んでX線源と対向する位置に配置されたX線検出器と、X線源とX線検出器の位置関係を保った状態でX線源とX線検出器を天板に対して、天板の長手方向に相対的に移動させる長手方向移動機構と、X線源を天板の法線方向に対して相対的に傾斜させる傾斜機構と、長尺撮影制御部とを有する。長尺撮影制御部は、傾斜機構を制御して、X線を被検体に対して斜め方向から入射させて斜入画像を撮影する斜入撮影部と、長手方向移動機構を制御して、被検体の長手方向に沿って複数のX線画像を隣接する画像が一部重なるように撮影する長尺撮影部と、画像処理部とを含む。画像処理部は、高さ算出部と、長尺画像生成部とを備える。高さ算出部は、斜入画像から被検体における注目点の高さを算出する。長尺画像生成部は、高さ算出部が算出した注目点の高さから、長尺撮影部が撮影した複数のX線画像において注目点の高さの被検体の像が重なり合う領域を算出し、複数のX線画像の重なり合う領域を除去して結合するか、もしくは、重なり合う領域を重ね合わせ、長尺画像を生成する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザの注目する点の高さを算出し、画像のつなぎ目において歪みのない長尺画像を作成できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態1のX線透視撮影装置の全体構成のブロック図である。
図2】実施形態1のX線透視撮影装置の画像処理部15の構成を示すブロック図である。
図3】実施形態1のX線透視撮影装置の長尺撮影を説明する図である。
図4】実施形態1のX線透視撮影装置の斜入撮影を説明する図である。
図5】実施形態1のX線透視撮影装置の斜入撮影から注目点の高さYを算出することを説明する図である。
図6】実施形態1のX線透視撮影装置の長尺撮影の隣り合う画像の重なりを説明する図である。
図7】実施形態1のX線透視撮影装置の長尺撮影の隣り合う画像の重なりを説明する図である。
図8】実施形態1のX線透視撮影装置の長尺撮影の隣り合う画像の重なりを説明する図である。
図9】実施形態1のX線透視撮影装置の長尺撮影の隣り合う画像を結合した状態を示す図である。
図10】実施形態1のX線透視撮影装置の長尺撮影の隣り合う画像を結合した状態を示す図である。
図11】実施形態1のX線透視撮影装置の動作を示すフローチャートである。
図12】実施形態1のX線透視撮影装置において、注目点入力部151が注目点を受け付けるユーザーインターフェースの画面例を示す図である。
図13】実施形態2のX線透視撮影装置の斜め方向からX線が入射した画像の補正を説明する図である。
図14】(a)実施形態2のX線透視撮影装置の斜め方向からX線が入射したX線画像(台形画像)を示す図、(b)台形補正後のX線画像を示す図である。
図15】実施形態3のX線透視撮影装置において、斜め方向からX線が入射した画像の画素値の補正に用いる補正データを説明する図である。
図16】実施形態4のX線透視撮影装置において、斜め方向からX線が入射した画像の画素値の補正に用いる補正データを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0012】
<<実施形態1>>
実施形態1のX線透視撮影装置について、図1等を用いて説明する。
【0013】
図1は、実施形態1のX線透視撮影装置の全体構成を示す図である。図2は、画像処理部の構成を示す図である。図3は、X線源を天板の長手方向に移動させて長尺撮影を行う状態を示す図である。図4は、斜入撮影時のX線源10とX線検出器12の位置関係を示す図であり、図5は、斜入画像から注目点Aの高さの算出方法を説明する図である。
【0014】
図1のように、X線透視撮影装置は、被検体20を搭載する寝台天板21と、被検体20に対してX線を照射するX線源10と、被検体20を挟んでX線源10と対向する位置に配置されたX線検出器12と、長尺撮影制御部17とを備えている。X線源10は、X線を発生させるX線管球を含む。X線源10は、特定のエネルギーのX線を選択的に透過させるX線フィルタやX線照射領域を設定する絞り装置などを有していてもよい。X線検出器12は、X線源10から照射され、被検体20を透過したX線の入射量に応じたX線信号を検出する機器である。X線検出器12としては、例えば、X線を検出する複数の検出素子が二次元アレイ状に配置されたFPD(フラットパネルディテクタ)を用いることができる。
【0015】
X線源10は、支柱16によって支持されている。支柱16には、X線源長手方向移動機構16aと、X線源傾斜機構16bが備えられている。
【0016】
X線源長手方向移動機構16aは、図3に示すように、X線源10を寝台天板21の長手方向に移動させる。X線源傾斜機構16bは、図3に示すように、X線源10を寝台天板21の長手方向に平行な軸Oを中心として回転させることにより、X線の被検体20への入射方向を寝台天板21の長手方向に垂直な面内で傾斜させる。軸Oは、寝台天板21の上面から所定の高さs(例えば10cm)に位置する。
【0017】
また、寝台天板21には、検出器長手方向移動機構21aと検出器短手方向移動機構21bとが備えられている。検出器長手方向移動機構21aは、X線検出器12を、図3のように寝台天板21の長手方向に移動させる。検出器短手方向移動機構21bは、X線検出器12を図4のように、寝台天板21の短手方向に移動させる。
【0018】
X線源10、X線源長手方向移動機構16aおよびX線源傾斜機構16bには、X線源10の曝射や移動や傾斜を制御するX線源制御部11が接続されている。
【0019】
検出器長手方向移動機構21aと検出器短手方向移動機構21bには、X線検出器12の寝台天板21の長手方向の移動と、短手方向の移動を制御するX線検出器制御部13が接続されている。
【0020】
X線源制御部11とX線検出器制御部13には、長手方向移動制御部18と、傾斜制御部19が接続されている。
【0021】
長手方向移動制御部18は、図3のように、X線源10とX線検出器12の位置関係を保った状態でX線源10とX線検出器12を寝台天板21に対して、寝台天板21の長手方向に移動させるように、X線源制御部11とX線検出器制御部13を制御する。
【0022】
傾斜制御部19は、図4のように、X線源傾斜機構16bにより所定角度だけX線源を傾斜させるとともに、X線源の傾斜に伴いX線の照射範囲が移動する距離wだけX線検出器12を寝台天板21の短手方向に検出器短手方向移動機構21bにより移動させるように、X線源制御部11とX線検出器制御部13を制御する。
【0023】
X線検出器12には、X線検出器12から出力されたX線画像(透視画像を含む)を記憶する画像記憶部14が接続されている。
【0024】
長尺撮影制御部17は、斜入撮影部17aと、長尺撮影部17bと、画像処理部15とを備えている。
【0025】
斜入撮影部17aは、傾斜制御部19に指示して、図4のように、X線源10を傾斜させるとともに、X線源10の傾斜に伴いX線の照射範囲が移動する距離wだけX線検出器12を寝台天板21の短手方向に移動させ、その状態でX線源制御部11にX線の曝射を指示する。これにより、斜入撮影部17aは、X線を被検体20に対して斜め方向から入射させて斜入画像を撮影する。斜入画像は、X線画像の撮影であってもよいし、透視画像(時系列なX線画像の動画撮影)であってもよい。
【0026】
また、斜入撮影部17aは、ユーザから長尺撮影を行う範囲の設定を受け付けるために、長手方向移動制御部18を制御して、被検体20の長手方向に沿って透視画像を撮影することも可能である。そのため、斜入撮影部17aには、ユーザから長尺撮影を行う範囲の設定を受け付ける視点・終点入力部171が接続されている。
【0027】
長尺撮影部17bは、図3のように、長手方向移動制御部18を制御して、被検体20の長手方向に沿って複数のX線画像を、隣接する画像が一部重なるように撮影する。長尺撮影部17bが撮影する複数のX線画像は、X線源10を被検体20の正面(寝台天板21の法線方向)に配置して撮影してもよいし、傾斜制御部19により、X線源10を傾斜させて斜め方向から撮影してもよい。
【0028】
図2に示すように、画像処理部15は、高さ算出部15aと、長尺画像生成部15bと、画像補正部15cとを備えている。
【0029】
高さ算出部15aは、図5に示すように、斜入撮影部17aが撮影した斜入画像から、被検体20における注目点Aの高さYを算出する。高さ算出部15aの算出方法については、あとで詳しく説明する。
【0030】
長尺画像生成部15bは、高さ算出部15aが算出した注目点Aの高さYを用いて、長尺撮影部17bが撮影した複数のX線画像において、注目点の高さの被検体20の像が重なり合う領域の幅Q=(N-M)/2を図6図8のように算出する。ただし、Mは、図6のように、撮影時の被検体20上で隣り合うX線画像において、高さYの位置にある被検体20の組織が投影された像が重なり合う領域の幅である。Nは、図7のように、撮影時の被検体20上で隣り合うX線画像が重なり合う領域の幅である。長尺画像生成部15bは、複数のX線画像から、重なり合う領域Qを除去して結合するか(図9参照)、もしくは、重なり合う領域Qを重ね合わせ(図10参照)、長尺画像を生成する。
【0031】
画像補正部15cは、長尺撮影部17bが斜め方向から複数のX線画像を撮影した場合、撮影した画像の歪みを画像処理により補正し、正面方向から撮影したX線画像と同等の画像を生成する。長尺画像生成部15bは、画像補正部15cの補正後のX線画像を用いて長尺画像を生成する。
【0032】
なお、長尺撮影部17bが正面方向から撮影した場合には、長尺画像生成部15bは、補正していないX線画像を用いて長尺画像を生成する。
【0033】
画像処理部15には、注目点入力部151と画像表示部152が接続されている。高さ算出部15aは、斜入画像を画像表示部152に表示する。注目点入力部は、表示された斜入画像上で、ユーザから注目点Aの指定を受け付ける。高さ算出部15aは、注目点入力部151がユーザから受け付けた注目点Aの高さを算出することができる。
【0034】
なお、高さ算出部15aが、高さを算出する注目点Aは、ユーザが指定した注目点に限られるものではなく、斜入画像を画像処理して注目点を決定することも可能である。例えば、注目点が骨である場合、斜入画像を二値化処理し、白色の部分を抽出し、注目点とすることが可能である。
【0035】
また、画像表示部152には、長尺画像生成部15bが生成した長尺画像が生成される。
【0036】
画像記憶部14は、X線検出器12に接続され、X線検出器12から出力された斜入画像およびX線画像を記憶する。画像処理部15の高さ算出部15a、長尺画像生成部15bおよび画像補正部は、画像記憶部14からそれぞれ斜入画像およびX線画像を受け取って、上述の処理を行う。
【0037】
<長尺撮影時の各部の動作>
図1のX線透視撮影装置を用いて、長尺撮影を行う場合の各部の動作について図11のフローを用いて説明する。
【0038】
なお、長尺撮影制御部17は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサーと、メモリとを備えたコンピュータ等によって構成され、CPUが、メモリに格納されたプログラムを読み込んで実行することにより、以下の処理を実現する。なお、長尺撮影制御部17の一部または全部をハードウエアにより構成することもできる。例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)のようなカスタムICや、FPGA(Field-Programmable Gate Array)のようなプログラマブルICを用いて、長尺撮影制御部17の各処理を実現するように回路設計を行えばよい。
【0039】
(ステップ101)
まず、長尺撮影制御部17の斜入撮影部17aは、ユーザから長尺撮影を行う範囲の設定を受け付けるために、X線源10を被検体20の正面(寝台天板21の法線方向)に配置した状態で透視画像を撮影開始し、透視画像を画像表示部152に表示する。
【0040】
(ステップ102)
斜入撮影部17aは、長手方向移動制御部18を制御して、X線源10とX線検出器12を被検体20の長手方向に沿って、足から頭の方向に移動させて透視画像を連続して画像表示部152に表示させる。この間に、始点・終点入力部171を介して、ユーザから長尺撮影の終点と始点(図3参照)の設定を順次受け付ける。
【0041】
(ステップ103)
斜入撮影部17aは、ユーザから始点の設定を受け付けた場合、始点において正面から撮影している透視画像の1フレームを画像記憶部14に記憶させる。
(ステップ104)
斜入撮影部17aは、透視撮影を継続しながら、始点において、X線源10を傾斜制御部19により予め定めた角度θだけ傾斜させ、X線検出器12を所定角度θに対応する予め定めた距離wだけ短手方向に移動させる。
【0042】
(ステップ105)
斜入撮影部17aは、始点において、斜め方向から撮影している透視画像の1フレームを斜入画像として画像記憶部14に記憶させる。
【0043】
(ステップ106)
斜入撮影部17aは、透視撮影を終了する。
【0044】
(ステップ107)
斜入撮影部17aは、ステップ105で画像記憶部14に記憶させた斜入画像を、例えば図12のように画像表示部152に表示させ、表示させた斜入画像上で注目点Aの像A’の位置の指定をユーザから受け付ける。
【0045】
(ステップ108)
高さ算出部15aは、像A’のX線検出器12上の座標(原点はO’’)をX線検出器12から取り込んで、注目点Aの寝台天板21からの高さYを、式(1)により算出する。
Y=X/tanθ ・・・(1)
但し、
X=x+w
w:X線検出器12の移動距離であり、斜入撮影部17aが傾斜制御部19に指示したwの値である
x:注目点Aの像A’のX線検出器12上の座標(原点O’’)である
ここで、式(1)がどのように導出されたかについて説明する。
【0046】
図4に示すように、X線源傾斜機構16bによりX線源10の回転中心の軸Oは、X線源10が正面(寝台天板21の法線方向)にある場合、軸Oは、軸Oの法線方向の直下の点O’に投影される。X線検出器12は、点O’が短手方向の中心に位置するように配置される。
【0047】
傾斜制御部19が、X線源傾斜機構16bによりX線源10を、軸Oを中心に法線方向から角度θだけ傾斜させた場合、軸Oは、点O’’に投影される。点O’と点O’’の短手方向の距離はwであり、式(2)により求められる。
【0048】
w=s・tanθ ・・・(2)
wは、設定可能なθの値ごと予め求められ、斜入撮影部17aの記憶部に格納されている。上述のステップ104において、斜入撮影部17aは、X線源10の傾斜角θに応じてX線検出器12をwだけ移動させるように、傾斜制御部19に指示する。
【0049】
注目点Aは、X線源10が角度θだけ傾斜している場合、図5に示すように、点A’に投影される。X線検出器12の原点O’’に対する点A’の短手方向の座標xをすると、X線源10を傾斜させていない場合の点O’と、点A’との距離Xは、X=x+wである。よって、注目点Aの高さYは、Y=X/tanθにより算出でき、上述の式(1)の通りである。
【0050】
(ステップ109)
つぎに、長尺撮影部17bは、ステップ102で受け付けた長尺撮影の始点から終点まで予め定めた間隔dでX線源10を移動させながら、隣接する画像が一部重なるように、複数のX線画像を撮影する(図3参照)。ここでは、X線源10は、傾斜させず正面方向から複数のX線画像を撮影する場合について以下説明する。なお、X線源10を傾斜させて複数のX線画像を撮影する場合については、実施形態2において説明する。
【0051】
(ステップ110)
長尺画像生成部15bは、注目点Aの高さYに位置する被検体20の組織が投影された像が、隣り合うX線画像において重なり合う領域の幅Q=(N-M)/2(図8参照)を、各X線画像の長手方向の両端から除去して結合するか(図9参照)、もしくは、重なり合う領域Qを重ね合わせ(図10参照)、長尺画像を生成する。ここで、Mは、図6のように、撮影時の被検体20上で隣り合うX線画像において、高さYの位置にある組織が投影された像が重なり合う領域の幅である。Mは、式(3)により算出される。Nは、図7のように、撮影時の被検体20上で隣り合うX線画像が重なり合う領域の幅である。Nは、式(4)により算出される。
【0052】
M=Yd/(L-Y) ・・・(3)
N=k-d ・・・(4)
但し、
Y: ステップ108で算出した注目点Aの高さ
d:長尺撮影の複数のX線画像の撮影時のX線源10の間隔
L:X線源10から注目点Aまでの距離
k:X線画像の寝台天板21の長手方向の幅

なお、重なり合う領域の幅Qが(N-M)/2で算出されることは、公知の技術であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0053】
このように、隣り合うX線画像の端部から幅Q(=(N-M)/2)の領域(図8参照)をX線画像から除去し、隣り合う画像を結合することにより、図9のように、注目点Aの高さYに位置する被検体20の組織を歪みなく連続させた長尺画像を生成することができる。または、幅Qの領域を除去するのではなく、幅Qの領域を隣り合うX線画像同士で重ね合わせ、重なり合う2つのX線画像の画素の画素値の平均を、長尺画像の画素値として、長尺画像を生成してもよい。画素値の平均をとる際に、重み付け加算等の処理を行うことも可能である。
【0054】
長尺画像生成部15bは、生成した長尺画像を画像表示部152に表示する。
【0055】
<効果>
上述してきたように、本実施形態のX線透視撮影装置では、斜入画像を用いて注目点の高さYを算出することができるため、長尺撮影の複数の画像が重なり合う領域の幅Qを精度よく算出することができる。よって、つなぎ目において歪みがなく、精度のよい長尺画像生成することができる。
【0056】
なお、実施形態1では、図11のフローのうち、ステップ101において、正面から透視を開始しているが、斜め方向から透視を開始してもよい。この場合、ステップ102およびステップ104を省略できる。
【0057】
<<実施形態2>>
実施形態2のX線透視撮影装置について説明する。
【0058】
従来、X線透視撮影装置では、X線源とX線検出器とが対向配置された間に被検体を配置し、被検体の体位を斜めに傾けることにより、被検体を斜め方向から撮影する斜入撮影が行われている。この場合、被検体自身に体位を斜めに傾けて静止してもらう必要がある。
本実施形態2のX線透視撮影装置は、被検体を動かさずに、被検体の斜め方向からX線を入射させ、斜入撮影により長尺画像を取得する装置である。実施形態2のX線透視撮影装置の動作について、実施形態1と異なる点のみについて以下説明する。実施形態2のX線透視撮影装置の装置構成は、実施形態1の装置と同様である。
【0059】
実施形態2では、実施形態1の図11のステップ109において、長尺撮影部17bは、X線源10をX線源10を正面(寝台天板21の法線方向)から所定角度θだけ傾斜させ、その状態で、X線源10を寝台天板21の長手方向に間隔dで移動させながら、隣接する画像が一部重なるように、複数のX線画像を撮影する(図13参照)。
【0060】
このとき、通常の斜入撮影と異なり、X線検出器12はX線源10とともに傾斜せず、寝台天板21に対して平行に配置されている。そのため、X線検出器12にはX線が斜め方向から入射し、撮影されるX線画像は、図14(a)に示すように、台形に歪んだ画像となる。そこで、実施形態2では、台形に歪んだ画像を補正し、歪を除去する。
【0061】
画像の歪について詳しく説明する。傾斜したX線源10に対して、正面に配置した仮想的なX線検出器12aよりも、X線源10に近くなる領域、すなわち、X線源10から見て、短手方向の中央の点O’’よりも、手前側のX線検出器12の領域で撮影される画像は、中央の点O’’の周辺領域の画像にくらべて、寝台天板21の長手方向および短手方向に拡大された画像となる。その拡大率は、画像中央から短手方向の距離cの位置で距離a=c・sinθの分だけ拡大される割合である。
【0062】
一方、X線源10から遠くなる領域、すなわち、X線源10から見て、短手方向の中央の点O’’よりも奥側のX線検出器12の領域で撮影される画像は、中央の点O’’の周辺領域の画像にくらべて、寝台天板21の長手方向および短手方向に縮小された画像となる。その縮小率は、画像中央から短手方向の距離cの位置で距離a=c・sinθの分だけ縮小される割合である。
【0063】
そこで、画像補正部15cは、ステップ110において、台形に歪んだX線画像を画像記憶部14から受け取って、傾斜角θに応じて、寝台天板21の長手方向および短手方向において、拡大されている領域は射影変換により縮小し、縮小されている領域は射影変換により縮小する。これにより、歪みを除去した画像に補正する。
【0064】
射影変換後の画像を図14(b)に示す。補正後に存在しない画素(黒い部分)は、画素値をゼロにするか、または、元の画素値で埋める。
【0065】
長尺画像生成部15bは、ステップ110において、画像補正部15cが補正後のX線画像を用いて、実施形態1と同様の計算方法により、隣り合うX線画像において重なり合う領域の幅Qを求め、補正後のX線画像の長手方向の両端から除去して結合し、長尺画像を生成する。
【0066】
図14(b)の補正後の画像において、寝台天板21の長手方向の両端で画素が存在しない領域の幅は、重なり合う領域の幅Qよりも小さいため、画素が存在しない領域は、両端から除去される。よって、画像が長手方向に連続した長尺画像を生成することできる。
【0067】
<効果>
このように、本実施形態では、X線源を傾斜させて長尺撮影を行うことにより、被検体20を動かすことなく、X線を斜入させた長尺画像を生成することができる。一般的に寝台天板21に背をつけて寝ている被検体20に対して、斜入体位の長尺画像を撮影する場合、被検体20に背中を浮かして斜めの体位になってもらう必要があるが、実施形態2の装置を用いることにより、被検体20を動かすことなく、斜入体位の長尺画像を取得することができる。
【0068】
<<実施形態3>>
実施形態3のX線透視撮影装置について説明する。
【0069】
実施形態3のX線透視撮影装置の動作について、実施形態2と異なる点のみについて以下説明する。実施形態3のX線透視撮影装置は、実施形態2と同様に、図11のステップ109において、長尺撮影部17bが、X線源10を所定角度θで傾斜させ、複数のX線画像を撮影する。実施形態1では、画像補正部15cは、台形に歪んだX線画像を、射影変換により拡大・縮小して長方形画像に補正したが、実施形態3では、さらに画素値の補正を行う。
【0070】
X線源10を傾斜させて撮影した実施形態2の長尺画像の複数のX線画像は、図13のように、X線源10とX線検出器12との距離が、X線源10とX線検出器12とを対向配置させて撮影した従来の斜入画像とは異なるため、拡大・縮小が生じるだけでなく画素値にも変化が生じる。
【0071】
そこで、実施形態3では、事前に、被検体20を配置していない状態で、X線源10を正面に配置してX線画像Rを撮影するとともに、X線源10を所定の角度θだけ傾斜させてX線画像R’を撮影する。斜め方向から撮影したX線画像R’は、実施形態2で説明したように、射影変換により台形補正を行う。正面から撮影したX線画像Rと、台形補正後のX線画像R’の対応する画素ごとに画素値の比(R/R’)を求め、これを補正用データ(R/R’)として、画像補正部15cに格納しておく。補正用データは、設定可能な傾斜角度θごとに用意して、画像補正部15cに格納しておく。
【0072】
画像補正部15cは、ステップ110において、複数のX線画像を画像記憶部14から受け取って、傾斜角θに応じて射影変換により台形補正した後、台形補正後の画像の各画素値に、傾斜角θに応じた補正用データ(R/R’)を掛け合わせ、画素値の補正を行う。
【0073】
長尺画像生成部15bは、ステップ110において、画像補正部15cが台形補正および画素値の補正を行った後の複数のX線画像を補正後のX線画像を用いて、長尺画像を生成する。
【0074】
<効果>
実施形態3のX線透視撮影装置は、画素値の補正を行うことができるため、実施形態2の歪除去の効果に加えて、X線源10とX線検出器12とを対向させて撮影した画像に近い画素値の長尺画像を生成することができる。
【0075】
<<実施形態4>>
実施形態4のX線透視撮影装置について説明する。
【0076】
実施形態4のX線透視撮影装置の動作について、実施形態3と異なる点のみについて以下説明する。実施形態4のX線透視撮影装置は、図11のすべてのステップを行うが、ステップ110において画素値の補正を行う際に用いる補正用データ(R/R’)を、ステップ103およびステップ105で撮影した画像から算出する。
【0077】
すなわち、図11のステップ109において、長尺撮影部17bがX線源10を所定角度θで傾斜させ、複数のX線画像を撮影し、画像補正部15cは、台形補正した後、画素値の補正を行う。画素値の補正の際に、実施形態3では、補正用データとして、被検体20がない状態で撮影した画像から予め求めておいた補正用データ(R/R’)を用いたが、実施形態4では、ステップ103で保存した正面から撮影した透視画像Fの1フレームと、ステップ105で保存した斜入画像F’(透視画像)の1フレームから補正用データ(F/F’)を算出する。
【0078】
さらに具体的には、ステップ110において、画像補正部15cは、ステップ103で保存した正面から撮影した透視画像Fと、ステップ105で保存した斜入画像F’を画像記憶部14から受け取る。画像補正部15cは、斜入画像F’を傾斜角θに応じて射影変換により台形補正する。X線画像Fと、台形補正後のX線画像F’の対応する画素ごとに画素値の比(F/F’)を補正データとして求める。
【0079】
また、画像補正部15cは、ステップ110において、ステップ109において撮影された複数のX線画像を画像記憶部14から受け取って、傾斜角θに応じて射影変換により台形補正した後、台形補正後の画像の各画素値に、補正用データ(F/F’)を掛け合わせ、画素値の補正を行う。
【0080】
長尺画像生成部15bは、ステップ110において、画像補正部15cが台形補正および画素値の補正を行った後の複数のX線画像を補正後のX線画像を用いて、長尺画像を生成する。
【0081】
<効果>
実施形態4のX線透視撮影装置は、実際の被検体20から算出した補正用データ(F/F’)を用いて、長尺データを生成する複数のX線画像の画素値の補正を行った長尺画像を生成することができる。
【符号の説明】
【0082】
10 X線源
11 X線源制御部
12 X線検出器
12a X線検出器
13 X線検出器制御部
14 画像記憶部
15 画像処理部
15a 高さ算出部
15b 長尺画像生成部
15c 画像補正部
16 支柱
16a X線源長手方向移動機構
16b X線源傾斜機構
17 長尺撮影制御部
17a 斜入撮影部
17b 長尺撮影部
18 長手方向移動制御部
19 傾斜制御部
20 被検体
21 寝台天板
21a 検出器長手方向移動機構
21b 検出器短手方向移動機構
151 注目点入力部
152 画像表示部
171 始点・終点入力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16