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  • 特開-タブレット端末運搬用ケース 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023175342
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】タブレット端末運搬用ケース
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20231205BHJP
   A45C 11/00 20060101ALI20231205BHJP
【FI】
G06F1/16 313C
A45C11/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022087741
(22)【出願日】2022-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】000003687
【氏名又は名称】東京電力ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120400
【弁理士】
【氏名又は名称】飛田 高介
(74)【代理人】
【識別番号】100124110
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 大介
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 一
(72)【発明者】
【氏名】上野 秀司
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 智之
(72)【発明者】
【氏名】一条 勝則
(72)【発明者】
【氏名】加瀬 知広
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045BA21
3B045CA01
3B045CE08
3B045DA23
3B045EA02
3B045EA06
3B045EB12
3B045LA10
3B045LB01
(57)【要約】
【課題】タブレット端末を取り外すことなく背面のカメラによる撮影を行うことができ、取り外し作業に起因するタブレット端末の落下を好適に防ぐことが可能なタブレット端末運搬用ケースを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかるタブレット端末運搬用ケース(運搬用ケース100)の構成は、タブレット端末102を収容可能なホルダ200と、書類を収容可能なバッグ300と、ホルダとバッグとを連結する帯体110と、ホルダとバッグとを固定する固定部材120とを含み、ホルダ200は、帯体110を倒す向きを変えることによって、バッグ300と重なる第1の位置P1と、タブレット端末102のカメラがバッグ300から露出する第2の位置P2に移動可能であり、固定部材は、ホルダが第1の位置P1および第2の位置P2のいずれにあるときもホルダとバッグとを固定可能であることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タブレット端末を収容可能なホルダと、
書類を収容可能なバッグと、
前記ホルダと前記バッグとを連結する帯体と、
前記ホルダと前記バッグとを固定する固定部材とを含み、
前記ホルダは、前記帯体を倒す向きを変えることによって、前記バッグと重なる第1の位置と、前記タブレット端末のカメラが前記バッグから露出する第2の位置に移動可能であり、
前記固定部材は、前記ホルダが前記第1の位置および前記第2の位置のいずれにあるときも前記ホルダと前記バッグとを固定可能であることを特徴とするタブレット端末運搬用ケース。
【請求項2】
前記ホルダは、防水ケースを装着した前記タブレット端末を収容可能であることを特徴とする請求項1に記載のタブレット端末運搬用ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タブレット端末の収容および運搬に用いられるタブレット端末運搬用ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、タブレット端末の普及に伴い、屋内だけでなく屋外においてもタブレット端末が使用される機会が増えている。厳密にはタブレット端末ではないが、例えば特許文献1には、液晶ディスプレイ付きの端末(パソコン)を携帯するための携帯端末キャリングケースが開示されている。
【0003】
特許文献1の携帯端末キャリングケースは、「端末本体を収納したケース本体のディスプレイ画面が位置する部位及びキーボードが位置する部位を切り開いてディスプレイ窓及びキーボード窓を形成すると共に、この窓を柔軟性を有する透明シートで開閉自在に覆い、更に、前記透明シートの外側を開閉自在の表カバーで覆った」状態となっている。また特許文献1の携帯端末キャリングケースでは、ケース本体に、書類や小物を入れるポケット(13)が備えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3054437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
タブレット端末では、表示面とは反対側の背面にカメラが取り付けられていることが一般的である。特許文献1の携帯端末キャリングケースでは、ケース本体が書類を収納できるように構成されているため、端末の背面のカメラがケース本体によって覆われてしまう(カメラ用の穴を設けることができない)。このため、屋外において作業現場や風景を撮影する場合には端末本体を携帯端末キャリングケースから取り外さなくてはならない。しかし、取り外し作業は煩雑であり、取り外す際に端末本体を落下させてしまうおそれもある。このため特許文献1の携帯端末キャリングケースは、タブレット端末に適用するには更なる改良の余地があった。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑み、タブレット端末を取り外すことなく背面のカメラによる撮影を行うことができ、取り外し作業に起因するタブレット端末の落下を好適に防ぐことが可能なタブレット端末運搬用ケースを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明にかかるタブレット端末運搬用ケースの代表的な構成は、タブレット端末を収容可能なホルダと、書類を収容可能なバッグと、ホルダとバッグとを連結する帯体と、ホルダとバッグとを固定する固定部材とを含み、ホルダは、帯体を倒す向きを変えることによって、バッグと重なる第1の位置と、タブレット端末のカメラがバッグから露出する第2の位置に移動可能であり、固定部材は、ホルダが第1の位置および第2の位置のいずれにあるときもホルダとバッグとを固定可能であることを特徴とする。
【0008】
上記ホルダは、防水ケースを装着したタブレット端末を収容可能であるとよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、タブレット端末を取り外すことなく背面のカメラによる撮影を行うことができ、取り外し作業に起因するタブレット端末の落下を好適に防ぐことが可能なタブレット端末運搬用ケースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態にかかるタブレット端末運搬用ケースの5面図である。
図2】ホルダの背面図およびバッグの背面図である。
図3】運搬用ケースの側面図である。
図4】本実施形態の運搬用ケースを立てて置いた状態を例示する図である。
図5】本実施形態の運搬用ケースに取り付けられる日除け板を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0012】
図1は、本実施形態にかかるタブレット端末運搬用ケース(以下、運搬用ケース100と称する)の5面図である。図2は、ホルダ200の背面図およびバッグ300の背面図である。図2(a)は、ホルダ200の背面図である。図2(b)は、バッグ300の背面図である。
【0013】
図1に示すように本実施形態の運搬用ケース100は、タブレット端末102を収容可能なホルダ200と、書類(不図示)を収容可能なバッグ300と、ホルダ200とバッグ300とを連結する帯体110と、ホルダ200とバッグ300とを固定する固定部材120とを含んで構成される。なお図1では、運搬用ケース100のホルダ200にタブレット端末102が収容されている場合を例示している。
【0014】
図1に示すようにホルダ200は、表面板210および背面板220を有する。表面板210の表面には、タブレット端末102のディスプレイ(不図示)を露出させる表示窓212が形成されている。表示窓212は開口であって、透明フィルムなどは張られていない。背面板220には、タブレット端末102のカメラ(不図示)と対応する位置にカメラ穴222が形成されている。
【0015】
また図1に示すように、表面板210の側縁にはタブ214が形成されていて、タブ214の裏側には面ファスナー216が貼り付けられている。図2(a)に示すように背面板220には、表面板210のタブ214に対応する位置に面ファスナー226が貼り付けられている。タブ214を背面板220に向かって押し曲げて、タブ214の面ファスナー216と背面板220の面ファスナー226とを重ね合わせと、表面板210および背面板220が連結される。これにより、タブレット端末102がホルダ200に保持された状態となる。
【0016】
なおタブレット端末102が防水機能を備えていればよいが、そうでない場合には運搬用ケース100に防水機能を持たせることが望ましい。防水機能を持たせるための構成として、本実施形態にかかるホルダ200は、防水ケースに収納した状態のタブレット端末102を収容可能な寸法となっている。防水機能を持たせるための他の構成としては、ホルダ200を密閉バッグとしてもよい。これにより、屋外での使用時における天候に起因するタブレット端末102の故障を好適に防止することが可能となる。
【0017】
図1に示すようにバッグ300は、1つの面が開口したボックス状の収容部310と、収容部の開口している面を覆う蓋部320とを有する。収容部310と蓋部320とはファスナー302によって連結されていて、かかるファスナー302によって蓋部320を開閉することでバッグ300に書類などを収容することが可能となる。
【0018】
蓋部320の表面には、ハンドベルト304およびフック306が設けられている。ハンドベルト304の裏面には面ファスナー304aが貼付されている。これにより、ハンドベルト304を折り返してフック306に引っかけて面ファスナー304aで止めることにより、ハンドベルト304をハンドルとして使用することができる。
【0019】
蓋部320の縁には、リング308が複数配置されている。これにより、ストラップのカラビナ(不図示)をリング308に係止することができ、タブレット端末102および書類の運搬時には運搬用ケース100を肩掛け使用することが可能となる。
【0020】
図3は、運搬用ケース100の側面図である。図3(a)は、ホルダ200が第1の位置P1に配置されている場合を示している。図3(b)はホルダ200が移動中の状態を示している。図3(c)は、ホルダ200が第2の位置P2に配置されている場合を示している。
【0021】
ホルダ200とバッグ300を連結する帯体110は、第1取付部112、第2取付部114およびそれらの間に配置される中間部116を有する。帯体110は、第1取付部112がホルダ200の背面板220の上部に取り付けられていて、第2取付部114が収容部310の背面の上部に取り付けられている。帯体110は、第1取付部112と中間部116との境界、および第2取付部114と中間部116との境界の2か所において屈曲可能となっている。
【0022】
固定部材120は、図2(a)に示すホルダ側固定部材122および図2(b)に示すバッグ側固定部材124から構成される。ホルダ側固定部材122およびバッグ側固定部材124は図では面ファスナーで構成しているが、ホックやマグネットであってもよい。
【0023】
ホルダ側固定部材122は、ホルダ200の背面板220の下部に設けられている。バッグ側固定部材124は、バッグ300の収容部310の背面のうち、図3(a)に示す第1の位置P1および図3(b)に示す第2の位置P2に配置されるホルダ200のバッグ側固定部材124に対応する領域に設けられている。これにより固定部材120は、ホルダ200が第1の位置P1および第2の位置P2のいずれにあるときもホルダ200とバッグ300とを固定可能となる。
【0024】
本実施形態の運搬用ケース100は、ホルダ200は、帯体110を倒す向きを変えることによって、カメラ穴222がバッグ300と重なる第1の位置P1と、カメラ穴222がバッグ300から露出する第2の位置に移動可能であることを特徴としている。詳細には、カメラを使用しない通常時には、ホルダ200は図3(a)に示す第1の位置P1に配置されている。このときカメラ穴222は、バッグ300によって覆われた状態になっている。
【0025】
カメラを使用する際には、ホルダ200をバッグ300に対して移動させ、帯体110を倒す方向を変更する。図3(a)の場合にはホルダ200をバッグ300に対して上方に移動させる。これにより、バッグ300は図3(b)に示す第2の位置P2に配置され、カメラ使用時にはカメラ穴222ひいてはカメラがホルダ200から露出した状態となる。
【0026】
上記説明したように本実施形態の運搬用ケース100によれば、ホルダ200をバッグ300に対して移動させることにより、ホルダ200のカメラ穴222をバッグ300から露出させ、カメラを撮影位置に配置することができる。したがって、ホルダ200ひいてはタブレット端末102をバッグ300から取り外すといった煩雑な作業を要することなくカメラによる撮影を行うことができる。これにより、取り外し作業に起因するタブレット端末102の落下を好適に防ぐことが可能である。
【0027】
図4は、本実施形態の運搬用ケース100を立てて置いた状態を例示する図である。図1に示すように本実施形態の運搬用ケース100は、バッグ300の蓋部320に取り付けられたスタンド板330を有する。スタンド板330は、取付辺332において蓋部320に取り付けられている。これにより図4に示すようにスタンド板330を蓋部320から離れる方向に開くと、バッグ300とスタンド板330とによって運搬用ケース100を立てて置くことできる。
【0028】
好ましくは、運搬用ケース100は、図4に示すようにスタンド板330の取付辺332と対向する辺334および蓋部320とを連結するストッパ336を有するとよい。これにより、蓋部320とスタンド板330との開き角を所望の角度に維持することができるため、立てた状態での載置安定性を高めることが可能となる。なお、縦置き状態の運搬用ケース100と載置角度は、55°~60°程度とすることが好ましい。
【0029】
図5は、本実施形態の運搬用ケース100に取り付けられる日除け板400を説明する図である。図5に示すように日除け板400は、中央部410、中央部410の両側に配置された一対の側面部420a・420b、および中央部410の下縁から延びる挿入部430を有する。
【0030】
一対の側面部420a・420bの下縁近傍には、それぞれ面ファスナー422が取り付けられている。一方、ホルダ200のうち、2つの面ファスナー422に対向する位置にも、図5に示すようにそれぞれ面ファスナー232が配置されている。
【0031】
日除け板400を運搬用ケース100に取り付ける際には、図5に示すホルダ200とバッグ300との隙間に挿入部430を挿入する。そして日除け板400の一対の側面部420a・420bの面ファスナー422を、ホルダ200の面ファスナー232に貼り付ける。これにより日除け板400は立体的な庇(ひさし)を構成し、表示窓212から露出しているタブレット端末102のディスプレイが日除け板400の影によって覆われた状態となる。したがって、日差しによるディスプレイの反射を好適に防ぐことができ、タブレット端末102を快適に使用することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、タブレット端末の収容および運搬に用いられるタブレット端末運搬用ケースに利用することができる。
【符号の説明】
【0033】
P1…第1の位置、P2…第2の位置、20…ファスナー、100…運搬用ケース、102…タブレット端末、110…帯体、112…第1取付部、114…第2取付部、116…中間部、120…固定部材、122…ホルダ側固定部材、124…バッグ側固定部材、200…ホルダ、210…表面板、212…表示窓、214…タブ、216…面ファスナー、220…背面板、222…カメラ穴、226…面ファスナー、232…面ファスナー、300…バッグ、302…ファスナー、304…ハンドベルト、304a…面ファスナー、306…フック、308…リング、310…収容部、320…蓋部、330…スタンド板、332…取付辺、334…辺、336…ストッパ、400…日除け板、410…中央部、420a…側面部、420b…側面部、422…面ファスナー、430…挿入部
図1
図2
図3
図4
図5