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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023175549
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】浴室カウンター及び浴室構造
(51)【国際特許分類】
   A47K 4/00 20060101AFI20231205BHJP
   E04H 1/12 20060101ALI20231205BHJP
【FI】
A47K4/00
E04H1/12 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022088044
(22)【出願日】2022-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 日奈子
(72)【発明者】
【氏名】藤田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】井上 和典
【テーマコード(参考)】
2D132
2E025
【Fターム(参考)】
2D132GA04
2E025BA02
(57)【要約】
【課題】浴室の側壁に光が照射されることによる間接照明を得やすい浴室カウンター及び浴室構造を提供する。
【解決手段】浴室カウンター2は、浴室1の側壁12に沿って配置される。浴室カウンター2は、カウンター本体3と、照明装置4と、を備える。カウンター本体3は、側壁12に沿って延びる。照明装置4は、カウンター本体3の一部に設けられ、光を照射する。照明装置4は、カウンター本体3の上面から少なくとも側壁12に向けて照射するように構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室の側壁に沿って配置される浴室カウンターであって、
前記側壁に沿って延びるカウンター本体と、
前記カウンター本体の一部に設けられ、光を照射する照明装置と、を備え、
前記照明装置は、前記カウンター本体の上面から少なくとも前記側壁に向けて照射するように構成されている、
浴室カウンター。
【請求項2】
前記照明装置は、
光を発するための発光部と、
前記発光部が発した光を透過する透過部と、を有し、
前記透過部は、前記カウンター本体の上部の一部に設けられている、
請求項1に記載の浴室カウンター。
【請求項3】
前記照明装置の上面と前記カウンター本体の上面とが面一である、
請求項1に記載の浴室カウンター。
【請求項4】
前記照明装置は、前記カウンター本体と別体で形成されている、
請求項1に記載の浴室カウンター。
【請求項5】
浴室と、前記浴室の側壁に沿って配置される浴室カウンターと、を備えた浴室構造であって、
前記浴室カウンターは、
前記側壁に沿って延びるカウンター本体と、
前記カウンター本体の一部に設けられ、光を照射する照明装置と、を有し、
前記照明装置は、前記カウンター本体の上面から少なくとも前記側壁に向けて照射するように構成されている、
浴室構造。
【請求項6】
前記浴室は、
浴槽と、
前記浴槽に隣接する洗い場と、を有し、
前記浴室カウンターが、前記浴槽側の側壁と前記洗い場側の側壁とにわたって沿うように配置されている、
請求項5に記載の浴室構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、浴室カウンター及び浴室構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、浴室ユニットが記載されている。この浴室ユニットは、浴室の側壁に沿って横設されたカウンターと、カウンターの上面を構成する発光板と、を備えている。この浴室ユニットにあっては、光源から発せられて発光板の端部より入った光が、発光板の上方及び前方に発散され、使用者側を照らすように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8-4328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の浴室ユニットでは、発光板を通った光は使用者側に向けて照らされるものであるため、使用者が光を必要としない場合には使用者にとってまぶしいだけであると共に、発行板を通った光は、浴室の側壁には照射されないため、側壁に光が照射されることによる間接照明が得られないものであった。
【0005】
本開示は、浴室の側壁に光が照射されることによる間接照明を得やすい浴室カウンター及び浴室構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る浴室カウンターは、浴室の側壁に沿って配置される。前記浴室カウンターは、カウンター本体と、照明装置と、を備える。前記カウンター本体は、前記側壁に沿って延びる。前記照明装置は、前記カウンター本体の一部に設けられ、光を照射する。前記照明装置は、前記カウンター本体の上面から少なくとも前記側壁に向けて照射するように構成されている。
【0007】
本開示の一態様に係る浴室構造は、浴室と、前記浴室の側壁に沿って配置される浴室カウンターと、を備える。前記浴室カウンターは、カウンター本体と、照明装置と、を有する。前記カウンター本体は、前記側壁に沿って延びる。前記照明装置は、前記カウンター本体の一部に設けられ、光を照射する。前記照明装置は、前記カウンター本体の上面から少なくとも前記側壁に向けて照射するように構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示の浴室カウンター及び浴室構造にあっては、浴室の側壁に光が照射されることによる間接照明を得やすい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本開示に係る第1実施形態の浴室構造の斜視図である。
図2図2Aは、同上の浴室構造の浴室カウンターを設置した部分の平面図である。図2Bは、同上の浴室構造の浴室カウンターを設置した部分の正面図である。図2Cは、同上の浴室構造の浴室カウンターを設置した部分の右側面図である。図2Dは、同上の浴室構造の浴室カウンターを設置した部分の左側面図である。
図3図3は、同上の浴室カウンターの分解斜視図である。
図4図4は、同上の浴室カウンターの要部の側断面図である。
図5図5は、本開示に係る第2実施形態の浴室構造の浴室カウンターの要部の側断面図である。
図6図6は、本開示に係る第3実施形態の浴室構造の浴室カウンターの要部の側断面図である。
図7図7は、本開示に係る第4実施形態の浴室構造の浴室カウンターの要部の側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(1)概要
本開示に係る浴室カウンター及び浴室構造について説明する。以下に説明する実施形態は、本開示の様々な実施形態の一部に過ぎないものであり、以下の実施形態において、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
【0011】
図1に示すように、本開示に係る浴室カウンター2は、浴室1の側壁12に沿って配置される。浴室カウンター2は、カウンター本体3と、照明装置4と、を備える。カウンター本体3は、側壁12に沿って延びる。照明装置4は、カウンター本体3の一部に設けられ、光を照射する。照明装置4は、カウンター本体3の上面から少なくとも側壁12に向けて照射するように構成されている。
【0012】
本開示に係る浴室構造は、浴室1と、浴室1の側壁12に沿って配置される浴室カウンター2と、を備える。浴室カウンター2は、カウンター本体3と、照明装置4と、を有する。カウンター本体3は、側壁12に沿って延びる。照明装置4は、カウンター本体3の一部に設けられ、光を照射する。照明装置4は、カウンター本体3の上面から少なくとも側壁12に向けて照射するように構成されている。
【0013】
本開示に係る浴室カウンター2及び浴室構造にあっては、照明装置4から発せられた光が側壁12に照射されることによる間接照明の効果が得られる。また、照明装置4はカウンター本体3の一部に設けられるため、照射される光の光量を抑えやすく、使用者にとってまぶしくなりにくい。
【0014】
(2)第1実施形態
(2.1)浴室
図1に、第1実施形態に係る浴室1を示す。浴室1は、床部11と、側壁12と、天井部13と、を有する。第1実施形態では、浴室1は、床部11を構成する床パンと、側壁12を構成する壁パネルと、天井部13を構成する天井パネルと、を備えたユニットバスにより構成される。床部11、側壁12及び天井部13で囲まれるユニットバスの内部の空間が、浴室空間となる。
【0015】
床部11は、平面視矩形状をしている。床部11は、互いに隣接する、洗い場111と浴槽設置部112とを有する。洗い場111と浴槽設置部112とは、一方向に並設されている。なお、床部11は、洗い場111のみを有してもよい。
【0016】
側壁12は、床部11の各端辺から起立する四つの壁パネルを有する。側壁12の下端部は、防水処理が施されて床部11に接続される。隣接する壁パネル同士は、防水処理が施されて接続される。なお、図1においては、便宜上、二つの壁パネルを除いた状態での浴室1を示している。
【0017】
天井部13は、側壁12の上端部に防水処理が施されて接続される。互いに接続された床部11、側壁12及び天井部13により、ユニットバスが形成される。
【0018】
ここで、便宜上、前後左右を定義する。洗い場111と浴槽設置部112が並ぶ方向を左右方向とし、水平方向において左右方向に直交する方向のうちの一方を前方とし、その反対の方を後方とする。また、後方より前方を見た時の左の方を左方とすると共に右の方を右方とする。また、前方に位置する壁パネルが構成する側壁12を、第1側壁121とし、左方に位置する壁パネルが構成する側壁12を、第2側壁122とする。
【0019】
浴槽設置部112には、浴槽14が載置される。浴槽14は、第2側壁122に沿って配置され、前後方向において第2側壁122の全長にわたっている。浴槽14と洗い場111とは、左右方向において隣接している。
【0020】
第1側壁121には、浴室カウンター2が取り付けられる。図2A図2Dに示すように、浴室カウンター2は、第1側壁121から後方に向けて突出している。浴室カウンター2は、浴室1の第1側壁121(側壁12)に沿って左右方向に延びるように配置されている。すなわち、浴室カウンター2の長手方向は左右方向である。第1実施形態では、浴室カウンター2が、第1側壁121の浴槽14側の部分と洗い場111側の部分とにわたって沿うように配置されている。浴室1と、浴室カウンター2とにより、浴室構造が構成される。
【0021】
第1側壁121には、鏡15が取り付けられている。鏡15は、第1側壁121の洗い場111に対応する部分に配置されている。
【0022】
第1側壁121には、棚16が設けられている。棚16は、第1側壁121の洗い場111に対応する部分の鏡15の右側に配置されている。棚16は、洗剤容器等が載置されるもので、上下に複数個(図1においては三個)が形成されている。
【0023】
側壁12には、浴室1の出入口およびドアが設けられる。第1実施形態では、図1において図示を省略した壁パネルに出入口およびドアが設けられている。
【0024】
天井部13には、浴室照明装置17が設けられる。浴室照明装置17は、上方より浴室1全体を照らすための照明装置である。
【0025】
(2.2)浴室カウンター
図3及び図4に示すように、浴室カウンター2は、カウンター本体3と、照明装置4と、を備える。
【0026】
カウンター本体3は、第1側壁121から後方に向けて突出している。カウンター本体3は、第1側壁121(側壁12)に沿って左右方向に延びるように配置されている。
【0027】
図3に示すように、浴室カウンター2は、カウンター本体3を取り付けるためのベース部材21を有している。ベース部材21は、取付片211と、支持片212と、を有している。取付片211は、左右方向に延びて第1側壁121に沿うもので、その下端部から支持片212が接続される。支持片212は、取付片211の下端部から前方に突出する。支持片212は、左右方向に延びる。取付片211に孔213が形成されており、この孔213にビス等からなる固着具(不図示)が支持片212にねじ込まれて、ベース部材21が第1側壁121(側壁12)に取り付けられる。
【0028】
ベース部材21には、水栓装置22が取り付けられる。水栓装置22は、水、湯又は任意に温度調節した温水を吐水可能である。水栓装置22は、吐水と止水とを切り替える操作部、吐水する温水の温度を調節するための温度調節操作部、吐水する水、湯又は任意に温度調節した温水の量を調節するための水量調節部、カラン吐水又はシャワー吐水を切り替える切り替え部、を有する。
【0029】
図4に示すように、カウンター本体3は、上面が載置面となる、上側の露出面を構成する上板部31と、後側の露出面を構成する後板部32と、下側の露出面を構成する下板部33と、前側の露出面を構成する前板部34と、を有する。カウンター本体3は、ベース部材21に載置されて、ビス等からなる固着具(不図示)によりベース部材21に取り付けられる。カウンター本体3の上板部31、後板部32、下板部33及び前板部34で囲まれる内部に、照明装置4が収納される収納空間35が形成される。
【0030】
(2.3)照明装置
照明装置4は、カウンター本体3の一部に設けられる。照明装置4は、カウンター本体3の上面から少なくとも第1側壁121に向けて照射するように構成されている。照明装置4は、第1側壁121から離れて位置している。
【0031】
具体的には、照明装置4は、発光部41と、透過部42と、を有する。発光部41は、光を発する。発光部41は、光源411と、導光部材412と、を有する。光源411は、例えばLED(Light Emitting Diode)により構成される。導光部材412は、透光性を有するアクリル樹脂等をはじめとする樹脂により形成される。導光部材412は、保持フレーム43によって保持された状態で、カウンター本体3の収納空間35に収納される。保持フレーム43は、その前面が収納空間35の前側の内側面に接触すると共に、その後面が収納空間35の後側の内側面に接触した状態で、収納空間35に収納される。これにより、保持フレーム43に保持される導光部材412のカウンター本体3(具体的には収納空間35)に対する位置決めがなされる。収納空間35に収納された導光部材412は、左右方向に延びている。導光部材412の長手方向(左右方向)における端部に、光源411が配置される。光源411は、導光部材412の長手方向における両端部に配置されてもよいし、一方の端部のみに配置されてもよい。光源411は、導光部材412に取り付けられてもよいし、保持フレーム43に取り付けられてもよいし、更に別の部材に取り付けられてもよい。
【0032】
光源411が発した光は、導光部材412の長手方向における端部より導光部材412内に進入する。導光部材412の長手方向における端部より導光部材412内に進入した光は、直進又は導光部材412の長手方向に沿う内側面で反射しながら、導光部材412の長手方向に進行する。導光部材412の長手方向に進行する光は、導光部材412の長手方向に沿う出射面413より出射する。出射面413は、左右方向に延びており、導光部材412内に進入した光は、出射面413の左右方向全長より出射する。
【0033】
透過部42は、発光部41が発した光を透過する。第1実施形態では、透過部42は、カウンター本体3の上部(上板部31)の一部に設けられている。具体的には、透過部42は、カウンター本体3の前端部の近傍に設けられている。透過部42の前端部421は、カウンター本体3の上板部31の前端部よりは後方に位置している。また、透過部42(照明装置4)の上面と上板部31(カウンター本体3)の上面とが面一となっている。
【0034】
前後方向において、発光部41の出射面413の前端部414は、透過部42の前端部421よりも後方に位置している。また、前後方向において、発光部41の出射面413の後端部415は、透過部42の後端部422よりも後方または同じ位置に位置している。
【0035】
発光部41の出射面413より出射した光の照射範囲の中心が上方を向くように、カウンター本体3内に発光部41が配置されている。この時、発光部41の出射面413の前端部414が透過部42の前端部421よりも後方に位置しているため、出射面413より出射して透過部42を透過した光は、前方の第1側壁121に向けて照射される。
【0036】
また、前後方向において、発光部41の出射面413の後端部415が透過部42の後端部422よりも後方または同じ位置に位置しているため、出射面413より出射して透過部42を透過した光は、後方へ向けて照射されにくい。
【0037】
(2.4)作用効果
上述した浴室カウンター2及び浴室構造にあっては、照明装置4は、カウンター本体3の上面から少なくとも側壁12に向けて照射するように構成されている。これにより、照明装置4から発せられた光が側壁12に照射されることによる間接照明の効果が得られる。
【0038】
また、照明装置4はカウンター本体3の一部に設けられるため、照射される光の光量を抑えやすく、カウンター本体3の後側に座る使用者にとってまぶしくなりにくい。特に、発光部41の出射面413の後端部415が透過部42の後端部422よりも後方または同じ位置に位置しているため、出射面413より出射して透過部42を透過した光は、後方へ向けて照射されにくく、カウンター本体3の後側に座る使用者にとってまぶしさを抑えることができる。
【0039】
また、カウンター本体3から斜め上方に向けて光を照射することで、側壁12の広い範囲に光を照射しやすくなる。
【0040】
また、照明装置4は発光部41と透過部42とを有するものであり、透過部42をカウンター本体3の上部の一部に設けるだけでよく、簡単な構成で照明装置4をカウンター本体3の一部に設けることができる。
【0041】
また、透過部42の上面とカウンター本体3の上面とが面一であるため、透過部42の上面をカウンター本体3の上面として使用しやすい。
【0042】
また、浴室カウンター2が、浴槽14側の側壁12と洗い場111側の側壁12とにわたって沿うように配置されているため、浴室カウンター2を長くとりやすい。また、浴室カウンター2が、使用者が浴槽14に入っている場合と洗い場111にいる場合の両方の場合において、間接照明の明かりを得やすくなる。
【0043】
(3)第2実施形態
以下、第2実施形態に係る浴室カウンター2及び浴室構造について、図5を参照して説明する。なお、第2実施形態に係る浴室カウンター2及び浴室構造は、第1実施形態に係る浴室カウンター2及び浴室構造と大部分において同じであるため、重複する説明については省略する。
【0044】
第1実施形態においては、透過部42の上面とカウンター本体3の上面とが面一であった。これに対して第2実施形態では、透過部42の上面とカウンター本体3の上面とが面一ではない。
【0045】
透過部42の上面は、カウンター本体3の上面よりも低く形成されている。更に説明すると、上板部31前部の上面は、上板部31の後部の上面よりも低く形成されており、この低く形成されている上板部31の前部の一部に、透過部42が形成されている。透過部42は、上板部31とは別体として形成された後、上板部31の所定の位置に嵌め込まれてもよいし、二色成形等により上板部31と一体に形成されてもよい。
【0046】
第2実施形態にあっては、透過部42が上板部31の上面よりも低く形成されていることにより、カウンター本体3の後側に座る使用者から透過部42からの直接光が見えにくくなる。
【0047】
(4)第3実施形態
以下、第3実施形態に係る浴室カウンター2及び浴室構造について、図6を参照して説明する。なお、第3実施形態に係る浴室カウンター2及び浴室構造は、第1実施形態に係る浴室カウンター2及び浴室構造と大部分において同じであるため、重複する説明については省略する。
【0048】
第1実施形態においては、照明装置4は、カウンター本体3と一体で形成されていた。これに対して第3実施形態では、照明装置4は、カウンター本体3と別体で形成されている。照明装置4は、収納ケース5の収納空間50に収納される。収納ケース5は、カウンター本体3の前側に配置され、ベース部材21に取り付けられる。透過部42は、収納ケース5の上壁部の一部に形成されている。透過部42の上面とカウンター本体3の上面とは、面一となっている。
【0049】
第3実施形態にあっては、照明装置4は、カウンター本体3と別体で形成されていることにより、浴室カウンター2の小型化が可能となり、浴室カウンター2と照明装置4の搬送や取り扱いが容易となる。
【0050】
(5)第4実施形態
以下、第4実施形態に係る浴室カウンター2及び浴室構造について、図7を参照して説明する。なお、第4実施形態に係る浴室カウンター2及び浴室構造は、第3実施形態に係る浴室カウンター2及び浴室構造と大部分において同じであるため、重複する説明については省略する。
【0051】
第3実施形態においては、透過部42の上面とカウンター本体3の上面とが面一であった。これに対して第4実施形態では、透過部42の上面とカウンター本体3の上面とが面一ではない。透過部42の上面は、カウンター本体3の上面よりも低く形成されている。
【0052】
第4実施形態にあっては、透過部42が上板部31の上面よりも低く形成されていることにより、カウンター本体3の後側に座る使用者から透過部42からの直接光が見えにくくなる。
【0053】
(6)変形例
浴室1は、ユニットバスにより構成されるものに限定されない。
【0054】
床部11の形状は、平面視矩形状に限定されない。
【0055】
浴槽14は、側壁12の全長にわたって側壁12に沿うように配置されなくてもよい。また、浴槽14は、本開示においては任意の構成であり、設けられなくてもよい。
【0056】
浴室カウンター2は、第1側壁121(側壁12)に取り付けられていたが、浴室カウンター2は必ずしも側壁12に取り付けられなくてもよい。例えば、浴室カウンター2は、床部11に取り付けられてもよい。浴室カウンター2は、浴室1の側壁12に沿うように配置されていれば、取り付けられる対象は限定されない。
【0057】
鏡15、棚16及び浴室照明装置17は、本開示においては任意の構成であり、設けられなくてもよい。
【0058】
水栓装置22は、本開示においては任意の構成であり、設けられなくてもよい。
【0059】
光源411は、LEDに限定されない。
【0060】
導光部材412は、アクリル樹脂以外の樹脂により形成されてもよいし、樹脂以外の部材、例えばガラス等の部材により形成されてもよい。光源411は、導光部材412の長手方向における端部に配置されなくてもよい。
【0061】
(7)まとめ
以上説明したように、第1の態様の浴室カウンター(2)は、浴室(1)の側壁(12)に沿って配置される。浴室カウンター(2)は、カウンター本体(3)と、照明装置(4)と、を備える。カウンター本体(3)は、側壁(12)に沿って延びる。照明装置(4)は、カウンター本体(3)の一部に設けられ、光を照射する。照明装置(4)は、カウンター本体(3)の上面から少なくとも側壁(12)に向けて照射するように構成されている。
【0062】
第1の態様では、照明装置(4)から発せられた光が側壁(12)に照射されることによる間接照明の効果が得られる。また、照明装置(4)はカウンター本体(3)の一部に設けられるため、照射される光の光量を抑えやすく、使用者にとってまぶしくなりにくい。
【0063】
第2の態様は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様では、照明装置(4)は、発光部(41)と、透過部(42)と、を有する。発光部(41)は、光を発する。透過部(42)は、発光部(41)が発した光を透過する。透過部(42)は、カウンター本体(3)の上部の一部に設けられている。
【0064】
第2の態様では、透過部(42)をカウンター本体(3)の上部の一部に設けるだけでよく、簡単な構成で照明装置(4)をカウンター本体(3)の一部に設けることができる。
【0065】
第3の態様は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様では、照明装置(4)の上面とカウンター本体(3)の上面とが面一である。
【0066】
第3の態様では、照明装置(4)の上面とカウンター本体(3)の上面とが面一であるため、照明装置(4)の上面をカウンター本体(3)の上面として使用しやすい。
【0067】
第4の態様は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様では、照明装置(4)は、カウンター本体(3)と別体で形成されている。
【0068】
第4の態様では、浴室カウンター(2)の小型化が可能となり、浴室カウンター(2)と照明装置(4)の搬送や取り扱いが容易となる。
【0069】
第5の態様の浴室構造は、浴室(1)と、浴室(1)の側壁(12)に沿って配置される浴室カウンター(2)と、を備える。浴室カウンター(2)は、カウンター本体(3)と、照明装置(4)と、を有する。カウンター本体(3)は、側壁(12)に沿って延びる。照明装置(4)は、カウンター本体(3)の一部に設けられ、光を照射する。照明装置(4)は、カウンター本体(3)の上面から少なくとも側壁(12)に向けて照射するように構成されている。
【0070】
第5の態様では、照明装置(4)から発せられた光が側壁(12)に照射されることによる間接照明の効果が得られる。また、照明装置(4)はカウンター本体(3)の一部に設けられるため、照射される光の光量を抑えやすく、使用者にとってまぶしくなりにくい。
【0071】
第6の態様は、第5の態様との組み合わせにより実現され得る。第6の態様では、浴室(1)は、浴槽(14)と、浴槽(14)に隣接する洗い場(111)と、を有する。浴室カウンター(2)が、浴槽(14)側の側壁(12)と洗い場(111)側の側壁(12)とにわたって沿うように配置されている。
【0072】
第6の態様では、浴室カウンター(2)を長くとりやすい。また、浴室カウンター(2)が、使用者が浴槽(14)に入っている場合と洗い場(111)にいる場合の両方の場合において、間接照明の明かりを得やすくなる。
【符号の説明】
【0073】
1 浴室
111 洗い場
12 側壁
14 浴槽
2 浴室カウンター
3 カウンター本体
4 照明装置
41 発光部
42 透過部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7