(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023175562
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】検査システム
(51)【国際特許分類】
G05B 19/418 20060101AFI20231205BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022088064
(22)【出願日】2022-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】000147833
【氏名又は名称】株式会社イシダ
(74)【代理人】
【識別番号】110001564
【氏名又は名称】フェリシテ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】藤本 祥平
(72)【発明者】
【氏名】川俣 光司
(72)【発明者】
【氏名】竹村 幸紘
【テーマコード(参考)】
3C100
【Fターム(参考)】
3C100AA22
3C100AA38
3C100AA62
3C100BB13
3C100BB17
3C100CC02
(57)【要約】
【課題】検査条件の設定に制限を設けなくても、管理者の方針に合致した検査条件で検査すること。
【解決手段】一実施形態に係る検査装置10は、設定された検査条件の下で被検査物Xを検査する検査装置10と、検査装置10から受け取った検査条件について承認するか否かを示す通知を検査装置10に送信する管理装置20とを備える。検査装置10は、管理装置20から検査条件を承認する旨の通知を受け取ると、承認された検査条件を新たな検査条件として設定する設定部15を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定された検査条件の下で被検査物を検査する検査装置と、
前記検査装置から受け取った前記検査条件について承認するか否かを示す通知を前記検査装置に送信する管理装置と、を備え、
前記検査装置は、前記管理装置から前記検査条件を承認する旨の通知を受け取ると、承認された前記検査条件を新たな検査条件として設定する設定部を有する、検査システム。
【請求項2】
前記検査装置は、
前記検査条件を設定するための設定画面を表示する表示部と、
前記管理装置との間で通信を行う通信部と、を備え、
第1ユーザによって前記設定画面において前記検査条件が変更された場合、前記通信部は、前記管理装置に対して、前記検索条件の承認を要求する承認要求を送信し、
前記管理装置は、前記承認要求に応じて、前記検査条件を承認するか否かを示す通知を前記検査装置に送信する、請求項1に記載の検査システム。
【請求項3】
前記承認要求は、前記設定画面の画像を含む、請求項2に記載の検査システム。
【請求項4】
前記通信部は、電子メールとして前記承認要求を送信し、
第2ユーザによって前記電子メールの本文内の所定箇所がクリックされた場合に、前記管理装置は、前記検査装置に対して、前記検査条件を承認する旨の通知を送信する、請求項2又は3に記載の検査システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、検査装置において、オペレータが検査条件の設定を変更する場合、ログイン画面が表示され、管理者によって承認された場合のみ、ワンタイムパスワードが発行されるように構成されていた。
【0003】
しかしながら、オペレータが、かかるワンタイムパスワードを用いて一旦ログインしてしまうと、かかる検査装置において、自由に検査条件の設定を変更することができてしまう。その結果、管理者の意図しない検査条件の設定の変更が行われ、適切な検査を行うことができず品質の問題につながるという問題点があった。
【0004】
かかる問題点を解決するために、特許文献1に記載されている検査装置では、検査装置における検査条件の設定に一定の制限を加えて、管理者の方針に合致しない設定値への変更を禁止するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載されている検査装置では、ユーザによって検査条件が異なる場合には、ユーザごとに制限を変える必要があるため、検査装置として汎用性に欠けるものとなってしまうという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、検査条件の設定に制限を設けなくても、管理者の方針に合致した検査条件で検査することができる検査システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態に係る検査システムは、設定された検査条件の下で被検査物を検査する検査装置と、前記検査装置から受け取った前記検査条件について、前記検査条件を承認するか否かを示す通知を前記検査装置に送信する管理装置と、を備え、前記検査装置は、前記管理装置から前記検査条件を承認する旨の通知を受け取ると、承認された前記検査条件を新たな検査条件として設定する設定部を有することを要旨とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、検査条件の設定に制限を設けなくても、管理者の方針に合致した検査条件で検査することができる検査システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る検査システム1の全体構成の一例を説明する図である。
【
図2】
図2は、一実施形態に係る検査システム1に含まれる検査装置10によって被検査物Xを検査する様子の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、一実施形態に係る検査システム1に含まれる検査装置10の表示部12によって表示される設定画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、一実施形態に係る検査システム1の動作の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0012】
(第1実施形態)
以下、
図1~
図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る検査システム1について説明する。
【0013】
図1に示すように、本実施形態に係る検査システム1は、検査装置10と、管理装置20とを備えている。
【0014】
図2に示すように、本実施形態に係る検査装置10は、設定された検査条件の下で被検査物Xを検査するように構成されている。
【0015】
なお、検査装置10は、カメラによって撮像された被検査物Xの画像に基づいて様々な検査を行う画像検査装置であってもよいし、被検査物Xの重量を検査する重量チェッカー(重量検査装置)であってもよいし、被検査物Xに金属が含まれているか否かについて検査する金属検査装置であってもよいし、袋詰めされた被検査物Xのシール部分の不良を検査するシールチェッカーであってもよいし、X線で撮影した被検査物Xの画像に基づいて被検査物Xの内部を検査するX線検査装置であってもよいし、被検査物Xにアニサキスが含まれているか否かについて検査するアニサキス検査装置であってもよい。
【0016】
以下、本実施形態では、検査装置10として、カメラによって撮像された被検査物Xの画像に基づいて被検査物Xの包材に付与されているラベルの検査を行う画像検査装置を例に挙げて説明するが、本発明は、他の種類の検査装置にも適用可能である。
【0017】
図1に示すように、検査装置10は、操作部11と、表示部12と、通信部13と、検査部14と、設定部15と備えている。
【0018】
操作部11は、検査装置のオペレータ(第1ユーザ)によって操作されるように構成されている。例えば、操作部11は、キーボートやマウス等によって構成されていてもよいし、表示部12を構成する液晶ディスプレイ上に表示されるタッチパネルとしての操作画面によって構成されていてもよい。
【0019】
本実施形態に係る検査装置10は、例えば、被検査物Xに貼付されたラベルが正しい位置に貼付されているか否か、ラベルに印字された商品名やその他の印字情報が正しいか否か、印字文字が抜けていないか、バーコードに必要な項目が含まれているか否か、等について判定を行うように構成されている。
【0020】
また、判定を行う場合の検査条件は、例えば、ラベルの貼付位置が基準位置からどの程度ズレていれば、NGとするか、文字やバーコードの読取精度がどの程度であれば、NGとするか等を規定したものである。
【0021】
この検査条件は、例えば、1つの検査項目について、複数個の良品サンプルを検査し、得られた検査結果(確からしさ)の標準偏差に基づいて決めることができる。そのため、オペレータは、操作部11を操作することにより、1つの検査項目についての検査条件をパラメータとして設定することができるように構成されている。
【0022】
しかし、種類の異なる被検査物Xを常に一定の条件下で検査することはできないから、被検査物Xによっては、NGが連発することがある。そうした場合、オペレータは、検査条件を変えて、見かけ上、不良品は発生していないように調整することができる。しかし、それを許してしまうと、市場に出回った不良品を回収しなければならない事態になるから、管理者は、検査条件が変更された場合は、それが許容限度内の変更であるか否かを、検査結果を踏まえて判断するようになっている。
【0023】
表示部12は、検査装置10における検査条件を設定するための設定画面や上述の操作画面等の画面を表示するように構成されている。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ等によって構成されている。
【0024】
図3に、表示部12によって表示される設定画面の一例を示す。
図3において、画像12Aは、
図2に示すカメラ14A(上カメラ)によって被検査物Xを上方から撮像した画像であり、画像12Bは、
図2に示すカメラ14B(横カメラ)によって被検査物Xを側方から撮像した画像であり、画像12Cは、
図2に示すカメラ14C(下カメラ)によって被検査物Xを下方から撮像した画像である。
【0025】
ただし、本実施形態では、被検査物Xの底面(下面)には、下ラベルが貼付されていないとして、
図3の画像12Cには、ラベルを表示していない。
【0026】
また、
図2に示すように、本実施形態では、上面側、下面側及び側面(正面)側の3台のカメラ14A、14B、14Cを用いた一例を示しているが、表示部12が組み込まれた本体側にも被検査物Xの背面を撮像するカメラを設ける場合もある。
【0027】
被検査物Xの上面には、
図3の画像12Aに示すように、商品名や価格や調理方法や保存方法等を印字したラベルL1が貼付され、被検査物Xの側面には、
図3の画像12Bに示すように、どの品目を、何個、どこへ運ぶかを印字した現品票が表示されている。また、被検査物Xの底面に貼付される図示しない下ラベルには、例えば、原材料名や添加物やアレルギー物質等が印字される。
【0028】
検査に際しては、例えば、商品名を検査するときは、
図3に示すように、ラベルL1に印字された「ナスのミートソースパスタ」の領域を指定する。また、その下段に表示された消費期限を検査するときは、その領域を指定する。すると、検査部14は、指定された領域から類似のパターンを抽出し、それが登録された「ナスのミートソースパスタ」とどれだけ類似しているかの相関値を求め、それが設定値を下回った場合は、NG判定を下すようになっている。
【0029】
また、検査部14は、これに代えて、指定領域の文字をOCR(Optical Character Recognition/Reader)で文字コードに変換し、それに基づいて、商品名が正しいか否かを判断するようにしてもよい。
【0030】
なお、
図3に示す「基準」は、ラベルL1/L2の貼付位置の座標を示し、その設定値は、座標の始点を表している。また、
図3に示す「商品名」の設定値は、NGとするか否かの閾値である。また、
図3に示す「バーコード」は、そこから読み取った特定の情報を表示している。かかる「バーコード」に含まれる情報には、例えば、商品コードや、配送される曜日、配達便等の情報が含まれていてもよい。
【0031】
通信部13は、管理装置20との間で通信を行うことができるように構成されている。例えば、通信部13は、無線通信モジュール等によって構成されているが、有線であってもよい。
【0032】
ここで、オペレータによって設定画面において検査条件が変更された場合、通信部13は、管理装置20に対して、かかる検索条件の承認を要求する承認要求を送信するように構成されている。
【0033】
例えば、
図3に示す設定画面において、オペレータが、上述の検査項目について追加や変更を行った後に、「本体に保存」ボタン(保存ボタン)を押下すると、通信部13は、管理装置20に対して、追加や変更を行った検査項目を含む検索条件の承認を要求する承認要求を送信するように構成されている。
【0034】
かかる承認要求は、上述の設定画面の画像を含んでもよい。例えば、通信部13は、
図3に示す設定画面の画像(例えば、設定画面のスクリーンショット)を含む承認要求を送信するように構成されていてもよい。
【0035】
通信部13は、電子メールとして、かかる承認要求を送信するように構成されていてもよい。かかる場合、通信部13は、
図3に示す設定画面の画像を添付し、本文に承認要求である旨の記載を含む電子メールを送信するように構成されていてもよい。
【0036】
検査部14は、カメラによって撮像された画像に基づいて、設定部15によって設定された検査条件の下で、被検査物Xに貼付されたラベルの位置や印字内容を検査するように構成されている。
【0037】
ここで、検査部14は、機械学習やディープラーニング等により生成される学習済モデルを用いて被検査物Xを検査するように構成されていてもよい。
【0038】
具体的には、本実施形態では、検査部14は、被検査物Xに貼付されているラベルL1/L2を検査するように構成されている。
【0039】
例えば、検査部14は、検査条件として設定されている検査項目「基準」に基づいて、画像12A/12B内においてラベルL1/L2の位置が正常範囲内にあるか否かについて検査するように構成されていてもよい。また、検査部14は、ラベルL1/L2の大きさが正常範囲内にあるか否かについて検査するように構成されていてもよい。
【0040】
また、検査部14は、検査条件として設定されている検査項目「商品名」に基づいて、ラベルL1/L2における商品名の欄の位置及び大きさが正常範囲内にあるか否かについて検査するように構成されていてもよい。
【0041】
ここで、検査部14は、OCR(Optical Character Recognition/Reader)や形状サーチを用いて、かかる商品名の欄内の商品名の記載が正しいか否かについて検査するように構成されていてもよい。
【0042】
なお、検査部14は、OCRや形状サーチを用いて、ラベルL1/L2内の商品名以外の他の文字の記載が正しいか否かについて検査するように構成されていてもよい。
【0043】
さらに、検査部14は、検査条件として設定されている検査項目「バーコード」に基づいて、ラベルL1/L2内において記載されたバーコードに含まれる値が正しいか否かについて検査するように構成されていてもよい。
【0044】
搬送部101は、
図2に示すように、被検査物Xを搬送するように構成されている。搬送部101は、例えば、搬入口と搬出口との間に掛け渡されたベルトコンベアである。
【0045】
設定部15は、オペレータによる操作に従って、検査装置10における検査条件を設定するように構成されている。
【0046】
具体的には、設定部15は、通信部13を介して管理装置20から検査条件を承認する旨の通知を受け取ると、承認された検査条件を新たな検査条件として設定するように構成されている。
【0047】
本実施形態に係る管理装置20は、検査装置10から受け取った検査条件について承認するか否かを示す通知を検査装置10に送信するように構成されている。例えば、管理装置20は、管理者(第2ユーザ)によって使用されるPC(Personal Computer)やスマートフォンやタブレット等によって構成されていてもよい。
【0048】
図2に示すように、管理装置20は、通信部21と、操作部22と、表示部23とを備えている。
【0049】
通信部21は、検査装置10との間で通信を行うことができるように構成されている。例えば、通信部21は、PCに挿入されている無線通信モジュール等によって構成されている。
【0050】
具体的には、通信部21は、検査装置10によって送信された承認要求を受信し、検査装置10に対して後述の検査条件を承認するか否かを示す通知を送信するように構成されている。
【0051】
操作部22は、管理者によって操作されるように構成されている。例えば、操作部22は、キーボートやマウス等によって構成されていてもよいし、表示部23を構成する液晶ディスプレイ上に表示されるタッチパネルとしての操作画面によって構成されていてもよい。
【0052】
ここで、管理者は、操作部22を操作することによって、上述の承認要求に応じて、上述の検索条件の承認又は否認を行うことができる。例えば、管理者は、承認要求が含まれている電子メールの本文内の所定箇所(例えば、「承認」ボタンや「承認」リンク等)をクリックすることによって、上述の検索条件の承認を行うことができる。なお、管理者は、電子メールの本文内の所定箇所(例えば、「否認」ボタンや「否認」リンク等)をクリックすることによって、上述の検索条件の否認を行うことができる。或いは、管理者が、所定期間内に、承認要求が含まれている電子メールに対して何のアクションも行わない場合、上述の検索条件が否認されたものとされてもよい。
【0053】
表示部23は、上述の承認要求等を表示するように構成されている。例えば、表示部23は、PCの液晶ディスプレイ等によって構成されている。
【0054】
ここで、通信部21は、検査装置10からの承認要求に応じて、管理者によって行われた承認要求に係る検査条件を承認するか否かを示す通知を検査装置10に送信するように構成されている。
【0055】
以下、
図4を参照して、本実施形態に係る検査装置10の動作の一例について説明する。
【0056】
図4に示すように、オペレータは、検査装置10の表示部12に表示されている設定画面において、操作部11を操作することにより、ステップS1001において、検査項目の検査条件の変更を行い、ステップS1002において、保存ボタンを押下すると、ステップS1003において、通信部13が、管理装置20に対して、変更を行った検査項目の検索条件の承認を要求する承認要求を送信する。ここで、かかる承認要求には、変更後の設定画面の画像が含まれる。
【0057】
ステップS1004において、管理者は、管理装置20の表示部23に表示されている承認要求に対して、操作部22を用いて承認或いは否認を行う。例えば、管理者は、承認要求に対応する電子メールの本文内の所定箇所をクリックすることによって、かかる承認或いは否認を行う。
【0058】
ステップS1005において、通信部21は、管理者によって行われた承認要求に係る検査条件を承認するか否かを示す通知を検査装置10に送信する。
【0059】
ステップS1006において、検査装置10の設定部15は、かかる通知が承認を示すものである場合、変更を行った検査項目を含む検索条件を新たな検査条件として設定(反映)する。
【0060】
一方、ステップS1006において、検査装置10の設定部15は、かかる通知が否認を示すものである場合、変更を行った検査項目を含む検索条件を破棄する。
【0061】
本実施形態によれば、オペレータが行った検索条件の変更について管理者が承認するだけで、管理者が意図する検査条件で検査させることができるため、汎用性の高い検査装置10を提供することができる。したがって、管理者の意図しない検査条件の下で検査が行われてしまい、品質に問題がある商品(被検査物X)が市場に流出してしまうという事態を防ぐことができる。
【0062】
また、本実施形態によれば、管理者が検査装置10の設置場所に行くことなく、オペレータ及び管理者の両者にて、検査条件の変更内容をチェックすることができるため、かかる検査条件の変更時におけるミスを減らすことができる。
【0063】
また、本実施形態によれば、承認要求に設定画面の画像を含めることで、オペレータ及び管理者の両者で同じ設定画面を見ながら検査条件の変更内容をチェックすることができ、管理者の意図しない検査条件が設定されてしまうという事態をより確実に回避することができる。
【0064】
また、本実施形態によれば、管理者は、電子メールの本文内の所定箇所をクリックするだけで、承認或いは否認を行うことができるため、手間をかけずに承認/否認を行うことができる。また、管理者によって承認或いは否認が行われたことが電子メールとして容易に保管することができる。
【0065】
上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0066】
1…検査システム
10…検査装置
11、22…操作部
12、23…表示部
13、21…通信部
14…検査部
14A、14B、14C…カメラ
15…設定部
20…管理装置
101…搬送部
X…被検査物
L1、L2…ラベル