(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023175574
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】配管吊具
(51)【国際特許分類】
F16L 3/14 20060101AFI20231205BHJP
【FI】
F16L3/14 Z
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022088091
(22)【出願日】2022-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】593162361
【氏名又は名称】日本建設工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105212
【弁理士】
【氏名又は名称】保坂 延寿
(72)【発明者】
【氏名】森本 義紀
【テーマコード(参考)】
3H023
【Fターム(参考)】
3H023AA05
3H023AB07
3H023AC09
3H023AC73
3H023AD08
3H023AD26
3H023AD31
(57)【要約】 (修正有)
【課題】配管をその中心軸の方向に移動させる場合にバランスが崩れにくく、スムーズな吊り替えができるようにした配管吊具を提供する。
【解決手段】配管吊具1は、配管の外周を囲んで配管に固定されるバンド部10と、バンド部10に対して配管の中心軸Cを通る面内で回転できるようにバンド部10と結合され、バンド部10に対する回転軸Rと異なる位置に引掛け部22及び23を有し、バンド部10を吊下げる吊下げ部20と、を備える。配管を中心軸Cの方向に移動させる際にバランスが崩れにくく、複数のチェーンブロックによるスムーズな吊り替えができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管の外周を囲んで前記配管に固定されるバンド部と、
前記バンド部に対して前記配管の中心軸を通る面内で回転できるように前記バンド部と結合され、前記バンド部に対する回転軸と異なる位置に引掛け部を有し、前記バンド部を吊下げる吊下げ部と、
を備える、配管吊具。
【請求項2】
請求項1において、
前記吊下げ部は、前記回転軸から等距離の位置に、前記引掛け部を含む複数の引掛け部を有する、
配管吊具。
【請求項3】
請求項1又は請求項2において、
前記バンド部は第1のボルト及び第1のナットで締め付けられて前記配管に固定され、
前記吊下げ部は、前記バンド部と前記吊下げ部とを貫通して前記回転軸を構成する第2のボルトと、前記第2のボルトにかけられる第2のナットと、によって前記バンド部と結合される、
配管吊具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管材料の揚重及び運搬のために、配管に取り付けられ、チェーン又はワイヤーで吊下げられる配管吊具に関する。
【背景技術】
【0002】
配管の敷設作業において、配管を吊下げて揚重及び運搬することがある。配管にワイヤーを巻き付けることで配管を吊下げることもできるが、配管に対してワイヤーが滑ることがあり、配管を安定して支持することが困難な場合がある。
【0003】
下記の特許文献1には、配管の外周部に締め付けられるバンド体を含む配管吊具が開示されている。チェーンブロックのフックを掛けるためにバンド体の外周に複数の吊りピース部が配設され、さらに配管の外周部にバンド体をボルト及びナットで締め付けるためのジョイント部が配設されている。バンド体は配管の外周部にボルト及びナットで締め付けられるため滑りにくく、複数の吊りピース部にチェーンブロックのフックを掛けることができるので、配管を安定して支持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の配管吊具を用いた場合、配管を複数のワイヤー又はチェーンで吊り替えながら移動させる際に、バランスが崩れたりスムーズな吊り替えができなかったりすることがあった。例えば、配管をその中心軸の方向に移動させる場合の作業性が十分ではない場合があった。
【0006】
本発明の1つの態様は、配管をその中心軸の方向に移動させる場合にバランスが崩れにくく、スムーズな吊り替えができるようにした配管吊具に関連している。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの観点に係る配管吊具は、
配管の外周を囲んで前記配管に固定されるバンド部と、
前記バンド部に対して前記配管の中心軸を通る面内で回転できるように前記バンド部と結合され、前記バンド部に対する回転軸と異なる位置に引掛け部を有し、前記バンド部を吊下げる吊下げ部と、
を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る配管吊具1を-Z方向に見た様子を示す。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る配管吊具1を-X方向に見た様子を示す。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係る配管吊具1の斜視図である。
【
図4】
図4は、配管吊具1p及び1qを用いて配管90を中心軸Cの方向に移動させる手順を
図5及び
図6とともに示す。
【
図5】
図5は、配管吊具1p及び1qを用いて配管90を中心軸Cの方向に移動させる手順を
図4及び
図6とともに示す。
【
図6】
図6は、配管吊具1p及び1qを用いて配管90を中心軸Cの方向に移動させる手順を
図4及び
図5とともに示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。また同一の構成要素には同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0010】
<1.構成>
図1~
図3は、本発明の実施形態に係る配管吊具1を示す。
図1~
図3の各々に、互いに垂直なX軸、Y軸、及びZ軸が示されている。Z軸の方向は、配管吊具1が固定される配管90の中心軸Cの方向である。チェーンブロックのフックなどを引掛け部22又は23に引掛けて配管吊具1を吊下げる場合、典型的にはX軸の方向はほぼ水平方向であり、Y軸の方向は重力方向とほぼ平行であるが、水平方向及び重力方向との関係は配管吊具1の姿勢に依存する。
配管吊具1は、バンド部10と、バンド部10を吊下げる吊下げ部20と、を備える。
【0011】
<1-1.バンド部10>
バンド部10は、配管90の外周を+X側及び-X側から挟んで固定される一対の板部材10a及び10bを含む。
【0012】
板部材10aは、1枚の板を曲げ加工したもので、半円筒部11aと、平板部12a及び13aと、を含む。半円筒部11aは、配管90の外周面に沿った形状を有し、半円筒部11aの中心軸は配管90の中心軸Cと一致する。平板部12a及び13aは、半円筒部11aの+Y側及び-Y側に位置しており、それらの表面はYZ面と平行である。半円筒部11a及び平板部12aには補強板14aが、半円筒部11a及び平板部13aには補強板15aが、それぞれ溶接により固定されている。補強板14a及び15aはXY面に平行である。
【0013】
半円筒部11aの外周面にはアイボルト16a及び17aが溶接により固定されている。アイボルト16a及び17aは半円筒部11aの外周面に対して垂直に立ち上がっており、貫通孔161a及び171aを有する。平板部12a及びアイボルト16aがなす角度と、アイボルト16a及び17aがなす角度と、アイボルト17a及び平板部13aがなす角度と、はいずれも約60°である。ここでは半円筒部11aに2つのアイボルト16a及び17aが固定された場合について説明したが、アイボルトは例えば1つでもよく、その場合のアイボルト及び平板部12aがなす角度と、アイボルト及び平板部13aがなす角度と、はいずれも約90°である。
【0014】
半円筒部11aの内周面には、配管90の外周面のすべりを防止するゴム板51a及び52aが貼り付けられている。また、半円筒部11aとゴム板51a及び52aとのずれを防止するため、これらの+Z側と-Z側の面にずれ止め53a及び54aが配置されている。
【0015】
もう1つの板部材10b及びこれに固定されるアイボルト等については、符号の末尾のaをbに置き換える他は、板部材10aに関して説明したものと同様である。
【0016】
<1-2.第1のボルト31~34>
平板部12a及び12bには第1のボルト31及び32がそれぞれ貫通する貫通孔が形成され、平板部13a及び13bには第1のボルト33及び34がそれぞれ貫通する貫通孔が形成されている。これらの貫通孔をX軸の方向に貫通する第1のボルト31~34に第1のナット35~38が掛けられ、締め付けられることで板部材10a及び10bが互いに固定される。
【0017】
<1-3.第2のボルト41、42>
平板部12a及び12bには第2のボルト41が貫通する貫通孔が形成され、平板部13a及び13bには第2のボルト42が貫通する貫通孔が形成されている。第2のボルト41及び42は、第1のボルト31~34よりも配管90の中心軸Cから遠い位置に配置される。平板部12a及び12bの間には第2のボルト41が貫通する吊下げ部20が配置される。平板部13a及び13bの間には第2のボルト42が貫通するカラー25が配置される。平板部13a及び13bの間に、カラー25の代わりにもう1つの吊下げ部20が配置されてもよい。
【0018】
第2のボルト42は、平板部13b、カラー25、及び平板部13aをこの順でX軸の方向に貫通する。この第2のボルト42に第2のナット46が掛けられる。
第2のボルト41及び42は、これらのボルトにかかるY軸の方向の剪断荷重に耐えるため、第1のボルト31~34よりも太いボルトで構成される。
【0019】
<1-4.吊下げ部20>
吊下げ部20は、第2のボルト41が貫通する貫通孔21と、チェーンブロックのフックなどを引掛けるための引掛け部22及び23と、を有する板状の部材である。
第2のボルト41は、平板部12b、吊下げ部20、及び平板部12aをこの順でX軸の方向に貫通する。この第2のボルト41に第2のナット45が掛けられることによってバンド部10と吊下げ部20とが結合される。第2のボルト41は、バンド部10に対する吊下げ部20の回転軸Rを規定し、吊下げ部20は、配管90の中心軸Cを通る面内で回転できるようになっている。
【0020】
引掛け部22及び23の各々は、貫通孔21とは異なる位置で吊下げ部20を貫通する貫通孔である。引掛け部22及び23の各々にはチェーンブロックのフックなどを引掛けることができる。本明細書において引掛け部22及び23に「フックなど」を引掛ける、というときは、引掛け部22及び23の各々にシャックルを取り付け、このシャックルにチェーンブロックのフックを引掛けるような場合も含まれる。引掛け部22及び23は貫通孔21から等距離に位置することが望ましい。なお、引掛け部22及び23は貫通孔でなくてもよく、チェーンブロックのフックを引掛けることが可能なカギ状であってもよい。また吊下げ部20を吊下げる道具はチェーンブロックに限定されない。先端にフックが取り付けられたワイヤーでもよい。
【0021】
吊下げ部20には第2のボルト41のネジ山を保護するために貫通孔21を囲む筒状のカラー部24が溶接により固定されている。
あるいは、吊下げ部20にカラー部24を固定する代わりに、吊下げ部20とは別体の筒状のカラーが、カラー部24を有しない吊下げ部の貫通孔21を貫通し、このカラーを第2のボルト41が貫通していてもよい。そのようなカラーは、カラー25と同様のものでよい。
【0022】
<2.動作>
図4~
図6は、配管吊具1p及び1qを用いて配管90を中心軸Cの方向に移動させる手順を示す。配管吊具1p及び1qの各々の構成は配管吊具1と同様である。
【0023】
図4に示されるように、配管90には複数の配管吊具1p及び1qが固定される。配管90を中心軸Cの方向に移動させる場合には、複数の配管吊具1p及び1qは互いに同じ向きに配置されることが望ましい。すなわち、配管吊具1p及び1qのそれぞれのY軸の方向(
図1~
図3参照)は互いに平行であることが望ましい。
【0024】
配管吊具1p及び1qは、それぞれ移動元チェーンブロック8p及び8qによって吊下げられ、中心軸Cの方向の移動に適した高さまで配管90とともに引き揚げられる。例えば、配管90が既設の構造物の上を移動する必要がある場合は、その構造物より高い位置まで引き揚げられる。このとき、配管吊具1p及び1qは、それぞれ移動元チェーンブロック8p及び8qのほぼ真下に位置する。すなわち、移動元チェーンブロック8p及び8qの各々のチェーンはY軸の方向とほぼ平行である(図ではわずかに傾いている)。
【0025】
図5に示されるように、配管吊具1p及び1qに、それぞれ移動先チェーンブロック8r及び8sのフックを引掛ける。移動先チェーンブロック8rは移動元チェーンブロック8qの近傍に位置し、移動先チェーンブロック8sは移動元チェーンブロック8q及び移動先チェーンブロック8rの位置を挟んで移動元チェーンブロック8pと反対側に位置する。このとき、移動先チェーンブロック8r及び8sの各々のチェーンはYZ面内に位置するが、Y軸の方向に対して大きく傾いている。
【0026】
図6に示されるように、移動先チェーンブロック8r及び8sの各々のチェーンを巻き取りながら、移動元チェーンブロック8p及び8qの各々のチェーンを送り出す。すなわち、移動先チェーンブロック8r及び8sの各々のチェーンを短くし、移動元チェーンブロック8p及び8qの各々のチェーンを長くする。これにより、配管吊具1p及び1qは、それぞれ移動元チェーンブロック8p及び8qのほぼ真下の位置から、移動先チェーンブロック8r及び8sのほぼ真下の位置まで移動するとともに、配管90が中心軸Cの方向に移動する。
【0027】
<3.実施形態の効果>
(1)本発明の実施形態によれば、配管吊具1は、
配管90の外周を囲んで配管90に固定されるバンド部10と、
バンド部10に対して配管90の中心軸Cを通る面内で回転できるようにバンド部10と結合され、バンド部10に対する回転軸Rと異なる位置に引掛け部22及び23を有し、バンド部10を吊下げる吊下げ部20と、
を備える。
【0028】
図5及び
図6に示されるように、配管90を中心軸Cの方向に移動させると、チェーンブロックの各々の引張り方向及び引張り強さの変化に応じて、吊下げ部20がバンド部10に対して配管90の中心軸Cを通る面内で回転する。これにより、配管90を中心軸Cの方向に移動させる際にバランスが崩れにくく、移動元チェーンブロック8p及び8qから移動先チェーンブロック8r及び8sへのスムーズな吊り替えができる。また、吊下げ部20がバンド部10に対して配管90の中心軸Cを通る面内で回転するので、チェーンブロックのチェーンがY軸の方向に対して大きく傾くような場合であっても配管吊具1及び配管90に対して無理な力がかかることなく、配管90を安定して吊下げた状態で配管90を中心軸Cの方向に移動させることができる。
【0029】
配管90を長距離にわたって移動させる場合は、移動先チェーンブロック8r及び8sとは別の移動先チェーンブロック8t、8u(図示していない)を用意し、移動先チェーンブロック8r及び8sを移動元チェーンブロックとして
図5及び
図6と同様の動作を行えばよい。同様の動作を繰り返し行うことで、より遠くまで配管90を移動させることができる。
上述のように本実施形態においては吊下げ部20がバンド部10に対して配管90の中心軸Cを通る面内で回転できるようになっていて、チェーンブロックのチェーンがY軸の方向に対して大きく傾くような場合であっても配管吊具1及び配管90に無理な力がかかりにくくなっている。このため、移動元チェーンブロック8p及び8qから移動先チェーンブロック8r及び8sへの吊り替え1回あたりの移動距離を大きくすることができるので、
図5及び
図6の動作の繰り返しに伴うチェーンブロックのフックの掛け替えの回数を軽減できるし、予め用意すべきチェーンブロックの数を減らすこともできる。
【0030】
(2)本発明の実施形態によれば、吊下げ部20は、回転軸Rから等距離の位置に複数の引掛け部22及び23を有する。
複数の引掛け部22及び23を有することにより、複数のチェーンブロックのフックなどを引掛け部22及び23に引掛けることができる。また複数の引掛け部22及び23はバンド部10に対する吊下げ部20の回転軸Rから等距離に位置しているので、複数のチェーンブロックからの引張り荷重をバランスよく受けることができる。
なお、1つの配管吊具が1つの引掛け部のみを有している場合には、より多くの配管吊具を配管90に取り付けておけば、配管90を中心軸Cの方向に移動させることできる。
【0031】
配管90は、中心軸Cの方向にのみ移動させるとは限らない。例えばX軸の方向に移動させる場合には、複数のアイボルト16a、16b、17a、及び17bのうちの任意の2つ以上を用いれば、チェーンブロックの掛け替えをしながら配管90を移動させることができる。
【0032】
また、吊下げ部20にチェーンブロックのフックを引掛ける代わりに、第2のボルト42に直接、チェーンブロックのフックを引掛けてもよい(
図1、
図2参照)。第2のボルト42のネジ山はカラー25によって保護される。これにより、チェーンブロックと配管90との高低差を吊下げ部20の貫通孔21から引掛け部22又は23までの長さ分だけ小さくすることができる。従って、狭いスペースでの配管90の敷設も可能となる。なお、この場合の配管吊具1は
図1~
図3における上下方向を逆にして使用される。
【0033】
以上説明した吊下げ部20による吊下げ、アイボルト16a、16b、17a、及び17bによる吊下げ、及び第2のボルト42による吊下げを併用することで、配管90を任意の方向に移動することができる。また、配管90の姿勢を変えながら、あるいは配管90の移動方向を変えながら、配管90を移動させることができる。
【0034】
(3)本発明の実施形態によれば、
バンド部10は第1のボルト31~34及び第1のナット35~38で締め付けられて配管90に固定され、
吊下げ部20は、バンド部10と吊下げ部20とを貫通して回転軸Rを構成する第2のボルト41と、第2のボルト41にかけられる第2のナット45と、によってバンド部10と結合される。
これによれば、バンド部10を配管90に固定したまま、バンド部10に対して吊下げ部20を着脱することができる。バンド部10を配管90に固定したまま、吊下げ部20を一時的に外して第2のボルト41にカラー25を装着することもできる。
【符号の説明】
【0035】
1、1p、1q...配管吊具、8p、8q...移動元チェーンブロック、8r、8s...移動先チェーンブロック、10...バンド部、10a、10b...板部材、11a、11b...半円筒部、12a、12b、13a、13b...平板部、14a、14b、15a、15b...補強板、16a、16b、17a、17b...アイボルト、20...吊下げ部、21...貫通孔、22、23...引掛け部、24...カラー部、25...カラー、31~34...第1のボルト、35~38...第1のナット、41、42...第2のボルト、45、46...第2のナット、51a、51b、52a、52b...ゴム板、53a、53b、54a、54b...ずれ止め、90...配管、161a、161b、171a、171b...貫通孔、C...中心軸、R...回転軸
【手続補正書】
【提出日】2023-07-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管の外周を囲んで前記配管に固定されるバンド部と、
前記バンド部に対して前記配管の中心軸を通る面内で回転できるように前記バンド部と結合され、前記バンド部に対する回転軸と異なる位置に複数の引掛け部を有し、前記バンド部を吊下げる吊下げ部と、
を備え、前記複数の引掛け部の各々は、前記吊下げ部を前記回転軸と平行に貫通する貫通孔で構成される、配管吊具。
【請求項2】
請求項1において、
前記バンド部は第1のボルト及び第1のナットで締め付けられて前記配管に固定され、
前記吊下げ部は、前記バンド部と前記吊下げ部とを貫通して前記回転軸を構成し前記第1のボルトのボルト軸より太いボルト軸を有する第2のボルトと、前記第2のボルトにかけられる第2のナットと、によって前記バンド部と結合される、
配管吊具。
【請求項3】
請求項2において、
前記吊下げ部は、
前記第2のボルトが貫通するボルト貫通孔と、前記複数の引掛け部と、を有する板状部と、
前記第2のボルトが貫通する筒状のカラー部と、
を含む、
配管吊具。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管の外周を囲んで、第1のボルト及び第1のナットで締め付けられて前記配管に固定されるバンド部と、
前記バンド部に対して前記配管の中心軸を通る面内で回転できるように前記バンド部と結合され、前記バンド部に対する回転軸と異なる位置に複数の引掛け部を有し、前記バンド部を吊下げる吊下げ部であって、前記バンド部と前記吊下げ部とを貫通して前記回転軸を構成する第2のボルトと、前記第2のボルトにかけられる第2のナットと、によって前記バンド部と結合される前記吊下げ部と、
を備え、前記複数の引掛け部の各々は、前記吊下げ部を前記回転軸と平行に貫通する貫通孔で構成され、前記回転軸から前記第1のボルトのボルト軸の最近端までの距離が、前記回転軸に垂直であって前記貫通孔の中心を通る直線の前記回転軸から前記吊下げ部の最遠端までの長さよりも短い、配管吊具。
【請求項2】
請求項1において、
前記吊下げ部は、
前記第2のボルトが貫通するボルト貫通孔と、前記複数の引掛け部と、を有する板状部と、
前記板状部の表面から前記板状部の厚み方向に突出する筒状のカラー部であって前記第2のボルトが貫通する前記カラー部と、
を含む、
配管吊具。