(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023175590
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】泡立て器
(51)【国際特許分類】
A47J 43/10 20060101AFI20231205BHJP
【FI】
A47J43/10
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022096888
(22)【出願日】2022-05-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】522236590
【氏名又は名称】衣川 長三郎
(72)【発明者】
【氏名】衣川 長三郎
【テーマコード(参考)】
4B053
【Fターム(参考)】
4B053AA03
4B053CA01
4B053CB01
(57)【要約】
【課題】従来の泡立て器は、洗浄がしにくいという問題があった。これは、泡立て部のエレメント間隔が狭く、洗浄器具を内部に挿入しにくいためである。
【解決手段】泡立て部のエレメントを回転する構造にし、エレメンの隙間を大きく開けることにより、洗浄器具が容易に内部に挿入でき、洗浄が容易に行える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
針金を洋梨状に丸めたエレメント(1)の両端折返し部を、持ち柄(4)の軸方向に対して斜めに曲げ、スライドリング(6)の穴(6a)に通し、スライドリングの前移動と共に、泡立て部(10)のエレメントが回転し、その隙間が大きく開く泡立て器。
【請求項2】
スライドリング(61)の嵌合突起(62)と、エレメントラジアル部(22)を、スライドリング後退時に、嵌合固定させる泡立て器。
【請求項3】
回転するエレメントと、回転機構を持たず、持ち柄(4)の構造部に固定した固定エレメント(9)の両方を有する泡立て器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、泡立て部を開く構造にし、泡立て部内側の洗浄が容易になることを特徴とした泡立て器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
泡立て器は、ステンレス製の針金を洋ナシ状に曲げたもの(以下、エレメントという)を複数本円形に並べて束ね、持ち柄に固定したものが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、並んだエレメント間の隙間が狭く、洗浄器具を泡立て部内側に挿入しにくく、そこの洗浄がしにくい構造であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
エレメントをそれぞれ回転させて1箇所に集め、泡立て部エレメントの隙間が大きく開く構造にする。
【発明の効果】
【0006】
洗浄器具が泡立て部内側に容易に挿入できるため、そこの洗浄が容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【発明を実施するための形態】
【構成】
【0008】
(イ)各エレメント
図2(11)は、芯棒(8)の円周上に配置し、エレメント保持器(7)により回転可能な状態に保持する。
(ロ)エレメント傾斜部
図1(3)は、スライドリング(6)のリング穴(6a)に通す。
(ハ)エレメント傾斜部
図2(31)は、芯棒(8’)に対し、斜めに弯曲させる。
(ニ)エレメント傾斜部
図3(34)(p)~(r)は、芯棒(83)の(t)を支点に後ろから見て円弧(p’~(r’)状に曲げる。
(ホ)芯棒
図3(81)の外周上に複数配置したエレメントの中の、端部(u)の反対側は(u’)であり、以下(v、w、x、y、z)共に同様である。
(ヘ)エレメント傾斜部
図3(u、v、w、u’、v’、w’)と(x、y、z、x’、y’、z’)は、曲げ方向を逆にし、スライドリングの移動によるエレメントの回転方向を逆向き
図3(e)、(f))にする。
(ト)各エレメント傾斜部の、芯棒
図3(82)からの高さ(i)、(j)には、差を付ける。傾斜部(u、v、w、x、y、z)は(32)、(u’、v’、w’、x’、y’、z’)は(33)である。
(チ)スライドリング
図3(61)には、嵌合突起(62)を設け、リング後退時にエレメントラジアル部(22)と噛合わせる。
(リ)芯棒
図4(84)に固定したエレメント(9)を取付ける。
【作用効果】
【0009】
(イ)泡立て部
図1(10)が、スライドリング(6)の移動に伴い回転し、エレメントの隙間が大きく開くため、泡立て部内側の洗浄が容易になる。[構成](ロ)、(ハ)
(ロ)エレメントの回転に伴うエレメントの形状変形は、
図2(s)点に於いてエレメントラジアル部(21a)(21b)が、(21a’)(21b’)に位置移動する、即ち(s)点でエレメント両側の間隔を長さ(c)変化させたのと同じである。これは、エレメント(h)部分両側の長さに対して、長さ(c)の曲げであり、小さな力である。ゆえに、エレメントは軽い力で回転させられる。
(ハ)スライドリングの後退移動により、エレメントラジアル部とスライドリングの固定突起が噛み合い、エレメントの回転が拘束されるため、泡立て部の形状を強固に保てる。[構成](チ)
(ニ)エレメント傾斜部の、芯棒からの高さに差が付けてあり、スライドリング後退時の、エレメント境界域
図3(g)に於ける干渉が起こらない。[構成](ト)
(ホ)スライドリング移動時、弯曲させたエレメント傾斜部と、リング穴との間隔が変動しないため、リングの移動がスムーズである。[構成](ニ)
(ヘ)持ち柄構造に固定した固定エレメントにより、回転エレメントの位置ずれを押えられる。
(ト)固定エレメントにより、エレメント本数が加算される。
【符号の説明】
【0010】
1 泡立て器のエレメント
3 エレメントの傾斜端部
4 泡立て器の持ち柄
6 スライドリング
9 固定したエレメント
10 泡立て部
【手続補正書】
【提出日】2023-07-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
針金を洋梨状に丸めたエレメント(1)の両端折返し部を、持ち柄(4)の軸方向に対して斜めに曲げ、スライドリング(6)の穴(6a)に通し、スライドリングの前移動と共に、泡立て部(10)のエレメントが回転し、その隙間が大きく開く泡立て器。
【請求項2】
スライドリング(61)の嵌合突起(62)と、エレメントラジアル部(22)を、スライドリング後退時に、嵌合固定させる、請求項1に記載の泡立て器。
【請求項3】
回転するエレメントと、回転機構を持たず、持ち柄(4)の構造部に固定した固定エレメント(9)の両方を有する、請求項1又は2に記載の泡立て器。