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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023175616
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】端末、及び、制御システム
(51)【国際特許分類】
   G05D 1/02 20200101AFI20231205BHJP
   G05B 23/02 20060101ALI20231205BHJP
【FI】
G05D1/02 H
G05B23/02 301Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208383
(22)【出願日】2022-12-26
(31)【優先権主張番号】P 2022087773
(32)【優先日】2022-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】須藤 浩章
【テーマコード(参考)】
3C223
5H301
【Fターム(参考)】
3C223AA15
3C223BA02
3C223BB05
3C223CC02
3C223DD03
3C223FF45
3C223GG01
3C223HH08
5H301AA02
5H301BB14
5H301CC03
5H301CC06
5H301CC10
5H301GG09
5H301GG14
5H301GG17
5H301KK07
5H301KK19
5H301MM04
5H301MM10
5H301QQ02
(57)【要約】
【課題】移動体が正常に動作できないケースにおける制御を適切に行う。
【解決手段】端末は、移動体の正常な動作に影響を及ぼすことを示す情報に基づいて、移動体の状態を含む移動体の周囲の環境の状態が正常でないことを示す複数の状態の候補の中から1つを決定し、決定した1つの状態に応じた通知情報の送信制御を行う制御部と、送信制御に従って、移動体を監視する外部装置へ通知情報を送信する送信部と、を備える。
【選択図】図21
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体の正常な動作に影響を及ぼすことを示す情報に基づいて、前記移動体の状態を含む前記移動体の周囲の環境の状態が正常でないことを示す複数の状態の候補の中から1つを決定し、前記決定した1つの状態に応じた通知情報の送信制御を行う制御部と、
前記送信制御に従って、前記移動体を監視する外部装置へ前記通知情報を送信する送信部と、
を備える端末。
【請求項2】
前記送信制御は、前記通知情報の送信の有無の決定、及び、前記通知情報に含まれる情報の決定の少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記状態の候補は、前記移動体が正常な動作でないことを示す第1の状態と、前記移動体から所定の範囲内の周辺に障害物が存在する第2の状態とを含む、
請求項1に記載の端末。
【請求項4】
前記制御部は、前記移動体の状態が前記第1の状態である場合に前記通知情報を通知せず、前記移動体の状態が前記第2の状態である場合に、前記移動体が正常に動作可能な場合と同じ送信制御を行う、
請求項3に記載の端末。
【請求項5】
前記第1の状態は、前記移動体が有し、前記移動体の前記周辺の状態を検知するセンサが正常動作でない第3の状態と、前記センサ以外が正常動作でない第4の状態とに分類される、
請求項3に記載の端末。
【請求項6】
前記制御部は、前記移動体の状態が前記第3の状態である場合と、前記第4の状態である場合とで、互いに異なる送信制御を行う、
請求項5に記載の端末。
【請求項7】
前記制御部は、前記移動体の状態が前記第3の状態である場合に前記センサが正常動作でないことを示す情報を含む通知情報を送信する送信制御を行う、
請求項6に記載の端末。
【請求項8】
前記第4の状態は、前記移動体が前記周辺の障害物に対する障害物となる第5の状態と、前記移動体が前記周辺の障害物に対する障害物とならない第6の状態とに分類され、
前記制御部は、前記移動体の状態が前記第5の状態である場合と、前記第6の状態である場合とで、互いに異なる送信制御を行う、
請求項5に記載の端末。
【請求項9】
端末と制御装置とを備え、
前記端末は、
移動体の正常な動作に影響を及ぼすことを示す情報に基づいて、前記移動体の状態を含む前記移動体の周囲の環境の状態が正常でないことを示す複数の状態の候補の中から1つを決定し、前記決定した1つの状態に応じた通知情報の送信制御を行う第1制御部と、
前記送信制御に従って、前記移動体を監視する前記制御装置へ前記通知情報を送信する第1送信部と、
を備え、
前記制御装置は、
前記通知情報を受信する第1受信部と、
前記通知情報に基づいて、前記移動体を監視する表示を制御する第2制御部と、
を備える、
制御システム。
【請求項10】
端末と制御装置とを備え、
前記制御装置は、
移動体の正常な動作に影響を及ぼすことを示す情報に基づいて、前記移動体の状態を含む前記移動体の周囲の環境の状態が正常でないことを示す複数の状態の候補の中から1つを決定し、前記決定した1つの状態に応じた通知情報の送信制御を決定する第1制御部と、
前記決定した送信制御を指示する指示情報を、前記端末へ送信する第1送信部と、
を備え、
前記端末は、
前記指示情報を受信する第2受信部と、
前記指示情報に基づいて、通知情報の送信制御を行う第2制御部と、
前記送信制御に従って、前記移動体を監視する前記制御装置へ前記通知情報を送信する第2送信部と、
を備える
制御システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末、及び、制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自律走行、または、ユーザの操作によって走行し、屋内及び/又は屋外を移動しながら作業を行う移動体(例えば、ロボット)が検討されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、ビルに設けられた搬送機構(例えば、エレベータ)が移動体を搬送する際に、搬送機構によって搬送された先のエリアの地図情報を移動体に対して送信するシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-113917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、移動体が正常に動作できないケースにおける制御については検討の余地がある。
【0006】
本開示の非限定的な実施例は、移動体が正常に動作できないケースにおける制御を適切に行うことができる端末、及び、制御システムの提供に資する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施例に係る端末は、移動体の正常な動作に影響を及ぼすことを示す情報に基づいて、前記移動体の状態を含む前記移動体の周囲の環境の状態が正常でないことを示す複数の状態の候補の中から1つを決定し、前記決定した1つの状態に応じた通知情報の送信制御を行う制御部と、前記送信制御に従って、前記移動体を監視する外部装置へ前記通知情報を送信する送信部と、を備える。
【0008】
本開示の一実施例に係る制御システムは、端末と制御装置とを備え、前記端末は、移動体の正常な動作に影響を及ぼすことを示す情報に基づいて、前記移動体の状態を含む前記移動体の周囲の環境の状態が正常でないことを示す複数の状態の候補の中から1つを決定し、前記決定した1つの状態に応じた通知情報の送信制御を行う第1制御部と、前記送信制御に従って、前記移動体を監視する前記制御装置へ前記通知情報を送信する第1送信部と、を備え、前記制御装置は、前記通知情報を受信する第1受信部と、前記通知情報に基づいて、前記移動体を監視する表示を制御する第2制御部と、を備える。
【0009】
本開示の一実施例に係る制御システムは、端末と制御装置とを備え、前記制御装置は、移動体の正常な動作に影響を及ぼすことを示す情報に基づいて、前記移動体の状態を含む前記移動体の周囲の環境の状態が正常でないことを示す複数の状態の候補の中から1つを決定し、前記決定した1つの状態に応じた通知情報の送信制御を決定する第1制御部と、前記決定した送信制御を指示する指示情報を、前記端末へ送信する第1送信部と、を備え、前記端末は、前記指示情報を受信する第2受信部と、前記指示情報に基づいて、通知情報の送信制御を行う第2制御部と、前記送信制御に従って、前記移動体を監視する前記制御装置へ前記通知情報を送信する第2送信部と、を備える。
【0010】
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、又は、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本開示の一実施例によれば移動体が正常に動作できないケースにおける制御を適切に行うことができる。
【0012】
本開示の一実施例における更なる利点及び効果は、明細書及び図面から明らかにされる。かかる利点及び/又は効果は、いくつかの実施形態並びに明細書及び図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つ又はそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】一実施の形態における監視システムの一例を示す図
図2】ロボットの状態、周囲の状態、及び、ロボットとエレベータとの位置関係に対応する動作例を示す図
図3】第1の例における通知情報の一例を示す図
図4】第2の例における通知情報の一例を示す図
図5】監視サーバの第1の表示例を示す図
図6】監視サーバの第2の表示例を示す図
図7】監視サーバの第3の表示例を示す図
図8】監視サーバの第4の表示例を示す図
図9】第3の例における通知情報の一例を示す図
図10】監視サーバの第5の表示例を示す図
図11】状態の分類と通知される情報と表示される情報の一例を示す図
図12】通知情報のバリエーションの一例を示す図
図13】通知情報のバリエーションの別の一例を示す図
図14】一実施の形態における端末の処理の流れを示すフローチャート
図15】一実施の形態における端末が正常な状態である場合の端末の処理の流れを示すフローチャート
図16】一実施の形態における基地局の処理の流れを示すフローチャート
図17】一実施の形態における端末が正常な状態である場合の基地局の処理の流れを示すフローチャート
図18】一実施の形態における監視サーバの処理の流れを示すフローチャート
図19】一実施の形態における端末が正常な状態である場合の監視サーバの処理の流れを示すフローチャート
図20】一実施の形態に係る基地局の構成例を示すブロック図
図21】一実施の形態に係る端末の構成例を示すブロック図
図22】一実施の形態に係る監視サーバの構成例を示すブロック図
図23】異常状態が生じた場合における通知情報の送信の第1の例を示す図
図24】異常状態が生じた場合における通知情報の送信の第2の例を示す図
図25】異常状態が生じた場合における通知情報の送信の第3の例を示す図
図26】異常状態であるか否かを示す情報を通知する通知情報のフォーマットの一例を示す図
図27図26の通知情報のフォーマットの第1の変形例を示す図
図28図26の通知情報のフォーマットの第2の変形例を示す図
図29】異常状態が生じた場合における通知情報の送信の第4の例を示す図
図30】異常状態の内容が変化した場合の表示例を示す図
図31】異常状態が生じた場合における通知情報の送信の第5の例を示す図
図32】異常状態が生じた場合における通知情報の送信の第6の例を示す図
図33】異常状態から正常状態に変化した場合の表示例を示す図
図34】異常状態の内容の変化の有無を通知する通知情報のフォーマットの一例を示す図
図35図34の通知情報のフォーマットの変形例を示す図
図36】一実施の形態における端末の処理の流れの別の一例を示すフローチャート
図37】通知タイミング外での通知に関する処理の流れを示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0015】
(一実施の形態)
屋内及び/又は屋外において、シームレスに、かつ、高精度に測位する技術が検討されている。また、屋内においては、複数のフロアのうち、どのフロアに存在するかを短時間で検出可能な技術が検討されている。
【0016】
例えば、Global Positioning System(GPS)等の衛星を用いて測位(以下、衛星測位)が行われる場合、屋外において高精度な測位が可能であるが、屋内においては測位精度が劣化してしまう可能性がある。また、加速度センサ及びジャイロセンサといったセンサを用いて測位を行う場合、屋内での測位は可能ではあるが、十分な測位精度が得られない可能性がある。
【0017】
また、カメラ(例えば、Time-of-flight(TOF)カメラ)によって撮影された画像を用いて測位を行うことが検討される。例えば、TOFカメラを用いる場合、被写体に対して照射したパルス光の反射時間を画素毎に計測することによって三次元的な情報の計測が可能である。
【0018】
衛星測位、TOFカメラによる測位、屋内での通信による測位を組み合わせることによって、屋内及び/又は屋外において、シームレスに、かつ、高精度に測位する技術の検討が進められている。
【0019】
上述した複数の測位方式を組み合わせて、屋内及び/又は屋外において、シームレスに、かつ、高精度に測位する技術は、ロボット(移動体の一例)が、屋内及び/又は屋外を移動しながら、ロボットの位置情報及びロボットが撮影したカメラ画像等に基づいて周囲の監視を行うシステムに利用される。
【0020】
以下、本実施の形態のユースケースの一例として、監視システムのロボットが、複数のフロアを有する建物を移動し、ロボットが取得したロボットの位置情報及びカメラ画像を、建物の監視に用いるサーバ(以下、監視サーバ)へ送信する。そして、監視を行う者(以下、ユーザ)が、監視サーバに表示された情報を確認するものとして、例を説明する。
【0021】
図1は、本実施の形態における監視システム1の一例を示す図である。図1には、基地局10と、ロボット20xと、監視サーバ30と、屋内測位用アクセスポイント(AP)40とが示される。ロボット20xには、端末20が搭載される。
【0022】
なお、以下では、ロボット20xと端末20とは、相互に置き換えられてよい。例えば、ロボット20xの位置情報は、端末20の位置情報と置き換えられてよい。
【0023】
監視システム1では、ロボット20xが、建物Bの内部を移動しながら位置情報及びカメラ画像を取得し、端末20が、ロボット20xの位置情報及びカメラ画像を、監視サーバ30へ送信する。
【0024】
基地局10は、端末20と無線接続し、端末20と無線通信を行う。なお、基地局10と端末20とは、5th generation mobile communication system(5G)の規格に準拠してもよいし、5Gと異なる無線通信規格に準拠してもよい。例えば、Wi-Fi(登録商標)通信及び/又は、WiGig(登録商標)通信などが使用されてもよい。
【0025】
また、基地局10は、監視サーバ30と通信を行う。監視サーバ30と基地局10との間の通信は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。あるいは、監視サーバ30と基地局10との間の通信は、インターネット等のネットワークを介した通信であってもよい。
【0026】
監視サーバ30は、基地局10から情報を取得し、取得した情報を表示部313に表示する。ユーザは、表示部313に表示された情報を確認することによって、監視を行う。なお、ロボット20xがユーザの操作によって走行する場合、監視サーバ30は、ロボット20xを制御してもよい。例えば、監視サーバ30は、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に基づく操作情報を、基地局10を介して、ロボット20x(又は端末20)へ送信してもよい。
【0027】
監視サーバ30は、表示部313を有する表示装置と称されてもよい。また、表示部313は、監視サーバ30に含まれる代わりに、監視サーバ30と有線または無線で接続する構成であってもよい。この場合、監視サーバ30は、表示部313への表示を制御する表示制御装置と称されてもよい。
【0028】
なお、本実施の形態では、基地局10と監視サーバ30とは、別々の装置である例を示すが、基地局10と監視サーバ30とは、1つの装置に含まれてよい。例えば、基地局10が、監視サーバ30の機能を有してもよいし、監視サーバ30が、基地局10の機能を有してもよい。
【0029】
ロボット20xは、自律走行、または、ユーザの操作によって走行する。ロボット20xは、少なくとも、カメラを有する。ロボット20xは、建物Bの内部を移動しながらカメラ画像を取得する。取得したカメラ画像は、端末20及び基地局10を介して、監視サーバ30へ送信される。ロボット20xが有するカメラは、例えば、TOFカメラであってよい。なお、以下では、ロボット20xに搭載されたカメラによって撮影された画像は、ロボットによって撮影された画像と称される場合がある。
【0030】
端末20は、1つ以上の測位機器を有する。端末20は、建物Bの内部を移動しながら位置情報を取得する。取得した位置情報は、基地局10を介して、監視サーバ30へ送信される。端末20が有する測位機器には、カメラ画像に基づいて測位する機器が含まれてよい。端末20が有する測位機器には、GPSを用いて測位する機器が含まれてよい。端末20が有する測位機器には、屋内測位用AP40から送信された信号に基づいて測位する機器が含まれてよい。なお、屋内測位用AP40は、Wi-FiのAPであってもよいし、WiGigのAPであってもよい。
【0031】
屋内測位用AP40は、各フロアに設けられ、屋内測位用信号を端末20へ送信する。また、屋内測位用AP40は、フロアを識別する情報(フロア情報)を端末20へ送信する。
【0032】
端末20に含まれる測位機器は、上述した例に限定されない。例えば、加速度センサ及びジャイロセンサといったセンサを用いて測位機器が、端末20に含まれてもよい。
【0033】
また、端末20が測位機器を有する例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、測位機器は、端末20に含まれる代わりに、ロボット20xに搭載されてもよい。この場合、端末20は、測位機器から、測位結果(例えば、位置情報)を取得してもよい。
【0034】
なお、ロボット20xがカメラを有する例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、カメラは、端末20に含まれる構成であってもよい。
【0035】
図1の例では、ロボット20xが建物Bの2階からエレベータ(搬送機構の一例)に乗車し、3階にて下車する。なお、エレベータの制御方法については、特に限定されない。例えば、ロボット20xに設けられたアームが、エレベータの操作盤(操作ボタン)を操作してもよい。あるいは、ロボット20xが、エレベータと通信を行い、乗降に関する指示を示す情報をエレベータへ送信してもよい。あるいは、監視を行うユーザが、遠隔でエレベータを操作してもよい。
【0036】
図1の例では、ロボット20xがエレベータを利用して2階から3階へ移動しながら、端末20が基地局10へ情報を送信(通知)する。なお、以下では、端末20が通知する情報は、「通知情報」と記載される。
【0037】
以下では、端末20が、基地局10へ通知情報を通知する例を示すが、本開示はこれに限定されない。例えば、端末20は、屋内測位用AP40を介して、通知情報を基地局10へ通知してもよい。また、端末20は、基地局10へ通知情報を通知する例に限定されず、監視サーバ30へ通知情報を通知してもよい。基地局10、及び、監視サーバ30は、ロボット20xを監視する外部装置の一例に相当する。
【0038】
ロボット20xの動作に対して、正常ではない状態が生じるケースが存在する。正常ではない状態とは、ロボット20x自体が正常ではない状態と、ロボット20xの周囲が正常ではない状態とを含んでよい。なお、以下では、正常ではない状態は、異常状態と称される場合がある。また、以下では、ロボット20x自体が正常ではない状態における、ロボット20xの動作は、ロボット20xの異常動作と称される場合がある。ロボット20xの異常動作とは、ロボット20xが正常に動作しない場合の動作に相当してよい。
【0039】
なお、「異常」は、「不規則」、「変則的」、又は、「イレギュラー」等の表現に置き換えられてもよい。また、「正常」は、「通常」、「規則的」等の表現に置き換えられてもよい。また、例えば、「正常」とは、「指示、設定、制御、規則、及びプログラムの少なくとも1つに従うこと」に相当してもよい。
【0040】
例えば、ロボット20x自体が正常ではない状態とは、ロボット20x自体の原因によってロボット20xが正常に動作しない状態である。別言すると、ロボット20x自体の異常状態は、ロボット20x自体の原因によってロボット20xが異常動作を行う状態である。例えば、ロボット20xが正常に動作しない状態とは、ロボット20xが有する駆動系及び/又は制御系等を構成するパーツの故障及び/又は不具合等が原因となって当該パーツが正常に動作しないことによって、ロボット20xが正常に動作しない状態である。
【0041】
例えば、ロボット20x自体が正常に動作しない状態とは、ロボット20xが、ロボット20xが意図せずに停止してしまう状態、正しい進行方向に進まない状態、正しい速度で進まない状態、及び、正しいセンシング動作(例えば、カメラ撮影、または、位置の検知)を行わない状態の少なくとも1つに相当する。なお、正しい進行方向、正しい速度、及び、正しいセンシング動作は、ロボット20xを操作する操作者によって指示されてもよいし、ロボット20xによって判断されてもよい。
【0042】
ロボット20xの周囲が正常ではない状態とは、例えば、ロボット20xの周囲の人又は物が障害物となって、ロボット20xが正常に動作しない状態である。また、子供などが興味本位でロボット20xに近づくなどの行為により、結果として、ロボット20xが本来の業務(例えば、監視、案内、運搬等)ができなくなる状態も含まれる。別言すると、ロボット20xの周囲の異常状態は、ロボット20xの周囲がロボット20xの動作に影響を与える状態である。
【0043】
ここで、ロボット20xの周囲については、特に、限定されない。例えば、ロボット20xの周囲は、ロボット20xから特定の距離以下の範囲に対応してもよいし、ロボット20xに搭載されたセンサの検知範囲に対応してもよい。あるいは、或る位置に置かれた障害物が、ロボット20xの正常な動作に影響を及ぼすことが想定される場合、障害物が置かれた位置がロボット20xの周囲に含まれる。別言すると、或る位置に置かれた障害物が、ロボット20xの正常な動作に影響を及ぼすことが想定されない場合、障害物が置かれた位置がロボット20xの周囲に含まれなくてよい。
【0044】
ロボット20xが異常動作を行うケースには、ロボット20xが周囲に影響を与えるケースが含まれる。ロボット20xが周囲に影響を与えるケースとは、ロボット20xが周囲の人、及び/又は、機械(例えば、ロボット)の移動を妨害するケースが含まれる。例えば、ロボット20xの周囲が正常ではない状態では、ロボット20x自体は正常に動作可能であるにも関わらず、ロボット20xの周囲の障害物の影響でロボット20xが移動することができなくなると共に、ロボット20xが移動できないことによって他の人物等の移動を妨害してしまう。
【0045】
上述したように、ロボット20xの正常な動作に影響を及ぼすケースには、様々なケースが存在し得る。以下では、ロボット20xの正常な動作に影響を及ぼすケースは、ロボット20x自体が異常状態であるケースと、ロボット20xの周囲が異常状態であり、ロボット20x自体は正常状態であるケースと、ロボット20xの周囲が異常状態であり、ロボット20x自体は結果的に異常状態となるケースとに区別されてよい。
【0046】
本実施の形態では、ロボット20xが、エレベータを用いて複数のフロアの間を移動しながら、各フロアを巡回する場合に、上述したようなロボット20xの正常な動作に影響を及ぼすケースが発生した場合の制御の例を説明する。
【0047】
<異常動作の分類の例>
以下では、ロボット20x自体が異常動作を行っているか否かの判定がロボット20x(例えば、端末20)によって行われる例を説明するが、本開示はこれに限定されない。ロボット20x自体が異常動作を行っているか否かの判定は、基地局10が行ってもよい。あるいは、この判定は、ロボット20xを制御するユーザ、または、当該ユーザが操作する監視サーバ30が行ってもよい。また、この判定の判定方法については特に限定されない。例えば、この判定は、ロボット20xの正常な動作に影響を及ぼすことを示す情報に基づいて実行されてよい。ロボット20xの正常な動作に影響を及ぼすことを示す情報とは、例えば、ロボット20xが正常な動作を行っている場合と、ロボット20x自体が異常動作を行っている場合との間で差が生じる情報であってよい。例えば、ロボット20xに搭載された各種センサ(カメラ(画像センサ)、人感センサ、振動センサ等)のセンシング結果に基づいて、判定が行われてもよいし、ロボット20xが移動する経路に設けられた各種センサのセンシング結果に基づいて、判定が行われてもよい。
【0048】
また、以下では、周囲が異常動作を行っているか否かの判定は、ロボット20x(例えば、端末20)が行う例を説明するが、本開示はこれに限定されない。ロボット20x自体が異常動作を行っているか否かの判定は、基地局10が行ってもよい。あるいは、この判定は、ロボット20xを制御するユーザ、または、当該ユーザが操作する監視サーバ30が行ってもよい。また、周囲が異常動作を行っているか否かの判定の判定方法については特に限定されない。例えば、この判定は、ロボット20xの正常な動作に影響を及ぼすことを示す情報に基づいて実行されてよい。ロボット20xの正常な動作に影響を及ぼすことを示す情報とは、例えば、周囲が正常動作を行っている場合と、周囲が異常動作を行っている場合との間で差が生じる情報であってよい。例えば、ロボット20xに搭載された各種センサ(カメラ(画像センサ)、人感センサ、振動センサ等)のセンシング結果に基づいて、判定が行われてもよいし、ロボット20xが移動する経路に設けられた各種センサのセンシング結果に基づいて、判定が行われてもよい。
【0049】
なお、以下では、ロボット20x自体が異常状態であるか否か、周囲が異常状態であるか否か等が、区別して判定される例を示すが、本開示はこれに限定されない。例えば、ロボット20x自体が異常状態であるか否かは、所定の条件を満たすか否かに相当してもよい。別言すると、所定の条件を満たす状態は、ロボット20x自体が異常状態であることに相当し、所定の条件を満たさない状態は、ロボット20x自体が異常状態ではない(正常状態である)ことに相当してよい。本実施の形態では、例示的に、異常状態と正常状態といった状態の呼称が用いられるが、別の呼称に置き換えられてもよい。
【0050】
図2は、ロボットの状態、周囲の状態、及び、ロボットとエレベータとの位置関係に対応する動作例を示す図である。図2には、ロボットが異常動作を行うか否か、周囲が異常動作を行うか否かのそれぞれに対応する動作例が、ロボットがエレベータ内のケースとエレベータ外のケースとに分けてテーブル形式で示される。
【0051】
なお、図2において、ロボットとエレベータとの位置関係が「エレベータ内」であることは、ロボット20xがエレベータ内に存在することが検知されていることに相当してよい。
【0052】
また、図2において、ロボットとエレベータとの位置関係が「エレベータ外」であることは、ロボット20xがエレベータ外に存在することが検知されている、または、ロボット20xの位置が検知できていないことを含んでよい。
【0053】
以下、図2の各項目を説明する。
【0054】
(ロボットがエレベータ外で、ロボット自体が異常動作)
ロボット20xがエレベータ外で、ロボット20xの現在位置が検知できない場合、ロボット20x自体が異常動作を行っていると判定される。例えば、ロボット20xの現在位置が検知できない場合とは、例えば、ロボット20xが、人及び/又は障害物等が多い場所を通過している場合、あるいは、人及び/又は障害物等が移動した場合等を含む。
【0055】
また、ロボット20xの故障が検知された場合、ロボット20x自体が異常動作を行っていると判定される。なお、ロボット20xに生じた故障が検知されない場合、ロボット20x自体が異常動作を行っていない、と判定されてよい。別言すると、ロボット20xに生じた故障が検知されない場合、ロボット20x自体が正常動作を行っている、と判定されてよい。例えば、ロボット20xに生じた故障であり、検知できない故障とは、例えば、ロボット20xの外観の形状の変形、及び、ロボット20xの外観を構成する部品の欠落といった故障を含む。
【0056】
(ロボットがエレベータ内でロボット自体が異常動作)
ロボット20xがエレベータ外のケースと同様に、ロボット20xがエレベータ内でロボット20xの故障が検知された場合、ロボット20x自体が異常動作を行っていると判定される。
【0057】
(ロボットがエレベータ外で、周囲が異常動作であり、ロボットは正常動作が可能)
ロボット20xがエレベータ外で、周囲が異常動作であり、ロボット20xは正常動作が可能なケースとは、ロボット20xがエレベータ外で、周囲がロボット20xに対して影響を与えるが、ロボット20xが周囲に対して影響を与えないケースに相当する。なお、エレベータ外には、ロボット20xがエレベータ内に存在するが、エレベータの扉が開状態であることが含まれてよい。
【0058】
ロボット20xがエレベータ外で、周囲が異常動作であり、ロボット20xは正常動作が可能なケースには、例示的に、以下に挙げるケースが含まれる。
・ロボット20xに子供が近づいて、ロボット20xの本来の動作が妨げられる。
・人が、意図的に、ロボット20xの進路を妨害したり、ロボット20xの作業を妨害したり、あるいは、ロボット20xに衝突する。
・人及び/又は障害物(例えば、他のロボット、または、機械)が、ロボット20xに衝突する。
・移動可能な物体(例えば、自転車、車椅子等)が、ロボット20xに衝突する。特に、何れか少なくとも一方が右折または左折を行う場合に、衝突が生じる。
・エレベータ外の人が、意図的に、ロボット20xのエレベータからの下車を妨害する。
【0059】
(ロボットがエレベータ内で、周囲が異常動作であり、ロボットは正常動作が可能)
ロボット20xがエレベータ内で、周囲が異常動作であり、ロボット20xは正常動作が可能なケースとは、ロボット20xがエレベータ内で、周囲がロボット20xに対して影響を与えるが、ロボット20xが周囲に対して影響を与えないケースに相当する。つまり、このケースでは、ロボット20xは、正常動作を行うことができるが、周囲からの影響により、正常動作が妨げられる。別言すると、このケースでは、ロボット20xは、周囲から影響を受けてしまう。
【0060】
ロボット20xがエレベータ内で、周囲が異常動作であり、ロボット20xは正常動作が可能なケースには、例示的に、以下に挙げるケースが含まれる。
・機械専用エレベータに人が搭乗する。
・人と機械の共用エレベータの中で、ロボットに子供が近寄り、ロボット20xがエレベータから下車できなくなる。
・人と機械の共用エレベータの中で、人が意図的にロボット20xの進路を妨害し、ロボット20xがエレベータから下車できなくなる。
【0061】
(ロボットがエレベータ外で周囲が異常動作であり、結果的にロボットが異常動作)
ロボット20xがエレベータ外で、周囲が異常動作であり、結果的に、ロボットが異常動作であるケースとは、エレベータ外で、周囲がロボット20xに対して影響を与え、結果として、ロボット20xが周囲に対して影響を与えるケースに相当する。このケースでは、ロボット20xは、周囲からの影響により、正常動作が妨げられ、結果的に、周囲に対して影響を与える異常動作を行ってしまう。別言すると、このケースでは、ロボット20xは、周囲からの影響により異常な動作を行い、周囲に影響を与えてしまう。
【0062】
ロボット20xがエレベータ外で、周囲が異常動作であり、結果的にロボットが異常動作であるケースには、例示的に、以下に挙げるケースが含まれる。
・人と機械の共用エレベータの中で、エレベータの扉が開状態であるにも関わらず、人が妨げとなり、ロボット20xがエレベータから下車できなくなり、同時に人もエレベータに乗車できなくなる。
・エレベータ外にいる他のロボット及び/又は機械が妨げとなり、ロボット20xがエレベータから下車できなくなり、同時に他のロボット及び/又は機械も乗車できなくなる。
【0063】
(ロボットがエレベータ内で周囲が異常動作であり、結果的に、ロボットが異常動作)
ロボット20xがエレベータ内で、周囲が異常動作であり、結果的に、ロボットが異常動作であるケースとは、ロボット20xがエレベータ内で、周囲がロボット20xに対して影響を与え、結果として、ロボット20xが周囲に対して影響を与えるケースに相当する。
【0064】
ロボット20xがエレベータ内で、周囲が異常動作であり、結果的に、ロボットが異常動作であるケースには、例示的に、以下に挙げるケースが含まれる。
・機械専用エレベータ内にロボット20xと人とが乗車している状態で、結果的に、ロボット20xが妨げとなり、人が下車できなくなる。例えば、ロボット20xが下車する予定の階層ではなく、途中階において、人が下車できなくなる。
【0065】
なお、上述した分類は例示であって、本開示は上述した分類に限定されない。例えば、上述した分類よりも細分化されてもよいし、上述した分類の2以上の項目が1つに纏められてもよい。また、上述した分類の中で、どこに属するかの判定が困難なケースが発生した場合、所定のルールに基づいて判定が行われてよい。
【0066】
例えば、エレベータ内外に区別されなくてもよい。また、ロボット20xが異常動作を行う状態か、あるいは、周囲が異常動作を行う状態かに、区別されなくてもよい。例えば、ロボット20xが正常な動作が可能な状態か、ロボット20xが正常な動作が可能ではない状態かの2つの状態に区別されてもよい。
【0067】
以下では、例示的に、ロボットの状態に応じた通知情報の通知例を説明する。
【0068】
端末20は、ロボット20xの状態に応じて、通知情報の通知を制御する。ここで、ロボット20xの状態は、ロボット20xの位置(例えば、端末20の位置)に基づいて決定されてよい。あるいは、ロボット20xの状態は、ロボット20xの位置と、ロボット20xが利用するエレベータの位置及び状態に基づいて決定される。あるいは、ロボット20xの状態は、ロボット20xが異常状態であるか否か、ロボット20xの周囲が異常状態であるか否か、及び、周囲が異常状態である場合にはロボット20xが結果的に異常動作を行うか否かに基づいて決定されてよい。エレベータの状態とは、例えば、ロボット20xが異常状態であるか否か、ロボット20xの周囲が異常状態であるか否か、エレベータの扉の開閉の状態、及び、エレベータの混雑状況に応じて規定される。
【0069】
ここで、通知情報の通知の制御とは、通知情報を通知するか否かの決定、及び、通知情報を通知する場合の通知情報の内容(例えば、通知情報のフォーマット)の決定の少なくとも一方を含む。
【0070】
ロボット20xの状態は、特に限定されない。例えば、図2に示した「エレベータ外」及び「エレベータ内」に対応する以下の状態が規定される。
【0071】
ロボット20xがエレベータ空間の外に存在する状態は、「エレベータ外状態」と称されてよい。エレベータ空間とは、エレベータの扉によって区切られるエレベータ内部の空間に相当する。例えば、ロボット20xの少なくとも一部がエレベータ空間の外へ出ている状態が、エレベータ外状態であってよい。
【0072】
ロボット20xがエレベータ空間の中に存在する状態は、「エレベータ内状態」と称されてよい。例えば、ロボット20xがエレベータ空間の中へ収まっている状態が、エレベータ内状態であってよい。
【0073】
ロボット20xがエレベータ空間の中に存在するか、エレベータ空間の外に存在するかは、例えば、ロボット20xの位置が、予め記憶されたエレベータの位置に存在するか否かによって、判定されてよい。
【0074】
なお、第1の例において、エレベータ内状態は、エレベータの扉が開いている状態、及び、扉が閉じている状態の両方を含む。
【0075】
以下では、ロボット20x及び/又は周囲の異常状態に応じた通知情報の通知例を説明する。
【0076】
<第1の例>
第1の例では、エレベータ内で周囲が異常状態である場合の通知情報の例を示す。
【0077】
図3は、第1の例における通知情報の一例を示す図である。図3には、エレベータ内状態、及び、エレベータ外状態のそれぞれにおける通知情報の例が示される。なお、図3において、横軸は時間軸を示す。
【0078】
図3に示すように、第1の例では、エレベータ外状態において、ロボット20xは、通知情報を通知する。また、第1の例では、エレベータ内状態であり、正常状態である場合において、ロボット20xは、通知情報を通知しない。また、第1の例では、エレベータ内状態であり、周囲が異常状態である場合、ロボット20xは、通知情報を通知する。
【0079】
エレベータ内状態において通知される通知情報のフォーマットには、ロボット20xを識別する情報を含む「端末ID」フィールドと、ロボット20xが存在するフロアを示す情報を含む「フロア情報」フィールドと、ロボット20xの位置を示す情報を含む「位置情報」フィールドと、ロボット20xに搭載されたカメラによって撮影された画像の情報を含む「カメラ画像情報」フィールドとが含まれる。
【0080】
例えば、フロア情報は、ロボット20xが存在するフロアにおいて、ロボット20xが無線接続した屋内測位用AP40のIDであってもよい。つまり、各フロアに設置された屋内測位用AP40のIDによって、ロボットが存在するフロアが識別されてよい。
【0081】
なお、以下では、「端末ID」フィールドに含まれる情報、すなわち、ロボット20xを識別する情報は、端末IDと記載される場合がある。他のフィールドに含まれる情報についても、同様に、フィールドの名称を用いて記載される場合がある。また、以下では、「通知情報が互いに同じフォーマットを有する」ことは、「通知情報が互いに同じである」と記載される場合がある。
【0082】
そして、図3に示すように、第1の例では、エレベータ外状態において通知される通知情報が、エレベータ内状態であり周囲が異常な状態である場合において通知される通知情報と同じであってよい。なお、エレベータ内状態では、エレベータ内に設置された機器(例えば、基地局)を介して、通知情報が通知されてよい。
【0083】
第1の例では、エレベータ内状態であり、周囲が異常な状態である場合において、ロボット20xは、通知情報を通知することによって、周囲の異常な状態の要因等を監視することができる。
【0084】
なお、第1の例において、エレベータ外状態であり周囲が異常状態である場合、エレベータ内状態であり周囲が異常状態である場合と同じ通知情報が通知されてもよい。
【0085】
<第2の例>
第2の例では、エレベータ内でロボット20x自体が異常状態である場合の通知情報の例を示す。
【0086】
図4は、第2の例における通知情報の一例を示す図である。図4には、図3と同様に、エレベータ内状態、及び、エレベータ外状態のそれぞれにおける通知情報の例が示される。なお、図4において、横軸は時間軸を示す。
【0087】
図4に示すように、第2の例では、第1の例と同様に、エレベータ外状態において、ロボット20xは、通知情報を通知し、エレベータ内状態であり、正常状態である場合において、ロボット20xは、通知情報を通知しない。そして、第2の例では、エレベータ内状態であり、ロボットが異常状態である場合、ロボット20xは、通知情報を通知しない。
【0088】
第2の例では、エレベータ内状態であり、ロボット20xが異常状態である場合に、通知情報を通知しないことによって、無線リソースの消費を抑制できる。
【0089】
なお、第2の例では、エレベータ内状態でありロボット20x自体が異常状態である場合に通知情報が通知されないことが示されたが、エレベータ外状態でありロボット20x自体が異常状態である場合、通知情報が通知されてよい。例えば、エレベータ外状態でありロボット20x自体が異常状態である場合、エレベータ外状態でありロボット20x自体が正常状態である場合と同様の通知情報が通知されてよい。
【0090】
<第1の例及び第2の例の表示例>
上述した第1の例及び第2の例のように通知情報が通知された場合の監視サーバ30の表示部313における表示例について、以下、説明する。
【0091】
はじめに、ロボット及び周囲が正常状態である場合の表示例を説明する。
【0092】
図5は、監視サーバ30の第1の表示例を示す図である。図5には、エレベータ外状態であり、ロボット20x及び周囲が正常状態である場合の表示例と、エレベータ内状態であり、ロボット及び周囲が正常な状態である場合の表示例とが示される。図5に示すように、エレベータ内状態とエレベータ外状態とにおいて、表示させる情報が、個別に設定される。
【0093】
エレベータ外状態であり、ロボット20x及び周囲が正常状態である場合、表示部313には、ロボット20xの位置と、ロボット20xによって撮影されたカメラ画像が表示される。なお、ロボット20xが移動中である場合、表示部313には、ロボット20xの進行方向が表示されてもよい。
【0094】
一方で、エレベータ内状態であり、ロボット20x及び周囲が正常状態である場合、表示部313には、ロボット20xの位置と、ロボット20xがエレベータ内に存在することを示す情報とが表示される。ロボット20xがエレベータ内に存在することを示す情報は、例えば、メッセージによって表されてよい。
【0095】
なお、エレベータ内状態であり、ロボット及び周囲が正常状態である場合、表示部313には、ロボット20xの位置が表示される代わりに、ロボット20xがどのエレベータ内に存在するかを示す情報が表示されてもよい。
【0096】
次に、ロボット及び/又は周囲が異常状態である場合の表示例を説明する。
【0097】
図6は、監視サーバ30の第2の表示例を示す図である。図7は、監視サーバ30の第3の表示例を示す図である。図6図7には、ロボット20xとエレベータとの位置関係に基づく状態と、ロボット及び/又は周囲の状態が異常状態であるか否かに基づく表示例が示される。
【0098】
図6には、エレベータ内状態であり、ロボット20x及び周囲が正常状態である場合の表示例と、エレベータ外状態であり、ロボット自体が異常な状態である場合の表示例とが示される。2つの表示例は、表示の態様(例えば、色、形、大きさ、点滅の有無、グラデーション等)が互いに異なる。
【0099】
ロボット20xの状態がエレベータ外状態であり、ロボット20x自体が異常な状態である場合、ロボット20x自体が異常であることを表示する。
【0100】
なお、ロボット20x自体が異常状態とは、ロボット20xの現在位置と、予定されていたロボット20xの位置との間の誤差が、所定値以上である状態に相当してよい。図6に示すように、例えば、位置誤差が生じていることが、文字情報として表示されてもよいし、監視サーバ30から音声メッセージとして出力されてもよい。音声メッセージと文字情報の両方が用いられて、ロボット20xの状態が示されてもよい。
【0101】
図7には、エレベータ外状態であり、ロボット20x自体が正常状態であり、周囲が異常状態である場合の表示例と、エレベータ外状態であり、周囲が異常状態であり、結果的に、ロボット20xが異常状態である場合の表示例とが示される。2つの表示例は、表示の態様が互いに異なる。
【0102】
エレベータ外状態であり、ロボット20x自体が正常状態であり、周囲が異常状態である場合、ロボット20x自体が正常であり、周囲が異常であることを表示する。
【0103】
なお、図7の例では、周囲が異常な状態は、機械専用エレベータに人が乗車した状態に相当する。
【0104】
例えば、周囲が異常状態である要因に関する情報が、音声で案内されてもよい。例えば、「機械専用エレベータに人が搭乗、ロボット自体は正常」という音声メッセージが出力されてもよいし、図7に示すように、文字情報として表示されてもよい。音声メッセージと文字情報の両方が用いられて、ロボット20xの状態が示されてもよい。
【0105】
エレベータ外状態であり、周囲が異常状態であり、結果的に、ロボット20x自体が異常状態である場合、ロボット20x自体が正常であり、周囲が異常であることを表示する。
【0106】
なお、図7の例では、周囲が異常状態であり、結果的に、ロボットが異常状態は、機械専用エレベータに人が乗車し、その乗車した人が下車できない状態に相当する。
【0107】
例えば、周囲が異常状態であり、結果的に、ロボットが異常状態である要因に関する情報が、音声で案内されてもよい。例えば、「機械専用エレベータに人が搭乗し、結果的に人が下車できない」という音声メッセージが出力されてもよいし、図7に示すように、文字情報として表示されてもよい。音声メッセージと文字情報の両方が用いられて、ロボット20xの状態が示されてもよい。
【0108】
図8は、監視サーバ30の第4の表示例を示す図である。図8には、ロボット20xとエレベータとの位置関係に基づく状態と、ロボット及び/又は周囲の状態が異常状態であるかに基づく表示例が示される。
【0109】
図8には、図7と同様に、エレベータ外状態であり、ロボット20x自体が正常状態であり、周囲が異常状態である場合の表示例と、エレベータ外状態であり、周囲が異常状態であり、結果的に、ロボット20xが異常状態である場合の表示例とが示される。2つの表示例は、表示の態様が互いに異なる。ただし、図8では、図7と異なり、異常な状態となっている要因がイラスト形式で表示される。
【0110】
例えば、図8にて、ロボット20xが正常状態であり、周囲が異常状態である場合では、機械専用エレベータに乗車している人が表示されている。
【0111】
また、例えば、図8にて、周囲が異常状態であり、結果的に、ロボット20xが異常な状態である場合では、監視対象であるロボット20xと、ロボット20xと異なるロボットとが機械専用エレベータに乗車していることがイラスト形式で表示されている。
【0112】
なお、図8の例においても、図7に示した例と同様に、音声メッセージが出力されてもよい。
【0113】
なお、図8では、要因がイラストで表示される例を示したが、本開示はこれに限定されない。異常状態の要因の位置、及び/又は、要因の方向が、矢印等を用いて示されてもよい。
【0114】
図6等では、ロボット自体が異常な状態であるか否か、周囲が異常な状態であるか否か、ロボットがエレベータ内であるかエレベータ外であるか等に応じて、表示態様、音声等を変更する形式が採られる。これにより、ユーザに対して、ロボットを含むシステムの状態を速やかに知らせることができる。
【0115】
<第3の例>
第3の例では、エレベータ内でロボットに搭載されたカメラが異常状態である場合の通知情報の例を示す。なお、カメラが異常状態である場合とは、カメラによって撮影された画像が正常な画像ではないことが検知できた場合に相当してよい。また、カメラが異常状態である場合とは、カメラによって撮影された画像が何も表示されない場合、及び、カメラが撮影動作を行えない場合(例えば、カメラから画像データが出力されない場合)を含めてもよい。
【0116】
図9は、第3の例における通知情報の一例を示す図である。図9には、図3図4と同様に、エレベータ内状態、及び、エレベータ外状態のそれぞれにおける通知情報の例が示される。なお、図9において、横軸は時間軸を示す。
【0117】
図9に示すように、第3の例では、第1の例、第2の例と同様に、エレベータ外状態において、ロボット20xは、通知情報を通知し、エレベータ内状態であり、正常状態である場合において、ロボット20xは、通知情報を通知しない。そして、第3の例では、エレベータ内状態であり、ロボットに搭載されたカメラが異常な状態である場合、ロボット20xは、通知情報を通知する。
【0118】
ロボットに搭載されたカメラが異常な状態である場合に通知される通知情報のフォーマットには、「端末ID」フィールドと、「フロア情報」フィールドと、「位置情報」フィールドと、ロボット20xに搭載されたカメラが異常であることを示す情報を含む「カメラ異常発生情報」フィールドとが含まれる。「端末ID」フィールドと、「フロア情報」フィールドと、「位置情報」フィールドとは、図3に示した例と同様であってよい。
【0119】
「カメラ異常発生情報」フィールドには、ロボット20xに搭載されたカメラが異常であることを示す情報が含まれる。
【0120】
第3の例では、ロボット自体の異常のうち、カメラに異常があることを特定し、通知しているので、通知を受けた相手が、故障箇所を速やかに把握できる。また、カメラ画像を通知するよりも、情報量を削減できるので、無線リソースの消費を抑制できる。
【0121】
なお、第3の例では、エレベータ内状態でありカメラが異常状態である場合に通知される通知情報が示されたが、エレベータ外状態でありカメラが異常状態である場合、通知情報が通知されてよい。例えば、エレベータ外状態でありカメラが異常状態である場合、エレベータ内状態でありカメラが正常状態である場合と同様の通知情報が通知されてよい。
【0122】
<第3の例の表示例>
第3の例に示したように、ロボット20xに搭載されたカメラが異常状態である場合の表示例を説明する。
【0123】
図10は、監視サーバ30の第5の表示例を示す図である。図10には、ロボット20xに搭載されたカメラが異常な状態である場合の表示例が示される。
【0124】
図10に示すように、ロボット20xに搭載されたカメラが異常状態である場合、ロボット20xに搭載されたカメラが異常であることを表示する。
【0125】
例えば、ロボットに搭載されたカメラが異常であることに関する情報が、音声で案内されてもよい。例えば、「カメラは異常」という音声メッセージが出力されてもよいし、図10に示すように、文字情報として表示されてもよい。音声メッセージと文字情報の両方が用いられて、ロボット20xの状態が示されてもよい。
【0126】
<通知される情報と表示される情報の一例>
次に、上述した各例を含む、状態の分類と通知される情報と表示される情報との対応関係の一例を説明する。
【0127】
図11は、状態の分類と通知される情報と表示される情報の一例を示す図である。図11には、分類された状態と、各状態に応じた通知情報と、結果表示との対応関係が示される。なお、通知情報は、上述した通り、ロボット20x(端末20)から通知されてよい。また、結果表示は、監視サーバ30において実行されてよい。また、図11には、7つの状態が示されるが、以下の説明の便宜上、7つの状態は、それぞれ、St1~St7と記載される場合がある。これらの7つの状態は、ロボット20xの状態を含むロボット20xの周辺の環境の状態が正常でないことを示す状態の候補の一例である。
【0128】
例えば、エレベータ外状態であり、ロボット20xが異常状態であるケース(St1のケース)では、フロア情報、位置情報、及び、カメラ画像が通知される。また、このケースでは、位置情報及びカメラ画像が表示される。また、このケースでは、表示において、ロボット自体が異常であることを示すメッセージが表示される。
【0129】
エレベータ内状態であり、ロボット20xが異常状態であるケース(St2のケース)では、フロア情報、位置情報、及び、カメラ画像の何れも通知されなくてよい。また、このケースでは、位置情報が表示され、カメラ画像が表示されなくてよい。なお、このケースにおいて、位置情報は、エレベータ内であることを示す。また、このケースでは、表示において、エレベータ内に存在することを示すメッセージが表示される。
【0130】
エレベータ内状態又はエレベータ外状態であり、ロボット20xに搭載されたカメラが異常な状態であるケース(St3のケース)では、フロア情報及び位置情報が通知される。また、このケースでは、カメラ画像が通知できない代わりに、カメラが異常であることを示すカメラ異常発生情報が通知される。また、このケースでは、位置情報が表示され、カメラ画像が表示されなくてよい。なお、このケースにおいて、エレベータ内状態である場合、位置情報は、エレベータ内であることを示す。また、このケースでは、表示において、カメラが異常であることを示すメッセージが表示される。
【0131】
エレベータ外状態であり、ロボット20x自体が正常状態であり、周囲が異常状態であるケース(St4のケース)では、フロア情報、位置情報、及び、カメラ画像が通知される。また、このケースでは、位置情報及びカメラ画像が表示される。また、このケースでは、表示において、周囲が異常であり、ロボット自体が正常であることを示すメッセージが表示される。また、表示には、異常状態である要因がイラストにて表示されてもよい。
【0132】
エレベータ内状態であり、ロボット20x自体が正常状態であり、周囲が異常状態であるケース(St5のケース)では、フロア情報、位置情報、及び、カメラ画像が通知される。また、このケースでは、位置情報及びカメラ画像が表示される。また、このケースでは、表示において、周囲が異常であり、ロボット20x自体が正常であることを示すメッセージが表示される。また、表示には、異常な状態である要因がイラストにて表示されてもよい。
【0133】
エレベータ外状態であり、周囲が異常状態であり、結果的に、ロボット20xにも異常動作を行うケース(St6のケース)では、フロア情報、位置情報、及び、カメラ画像が通知される。また、このケースでは、位置情報及びカメラ画像が表示される。また、このケースでは、表示において、周囲が異常状態であり、結果的に、ロボット20xも異常動作が生じたことを示すメッセージが表示される。また、表示には、異常な状態である要因がイラストにて表示されてもよい。
【0134】
エレベータ内状態であり、周囲が異常状態であり、結果的に、ロボット20xも異常動作を行うケース(St7のケース)では、フロア情報、位置情報、及び、カメラ画像が通知される。また、このケースでは、位置情報及びカメラ画像が表示される。また、このケースでは、表示において、周囲が異常な状態であり、結果的に、ロボット20xも異常動作が生じたことを示すメッセージが表示される。また、表示には、異常な状態である要因がイラストにて表示されてもよい。
【0135】
なお、上述した分類の中で、どこに属するかの判定が困難なケースが発生した場合、所定のルールに基づいて判定が行われてよい。
【0136】
なお、上述した例において、ロボット20xが異常状態である要因が特定された場合、特定された要因が、端末20から通知されてもよい。
【0137】
図12は、通知情報のバリエーションの一例を示す図である。図12には、図3図4図9と同様に、エレベータ内状態、及び、エレベータ外状態のそれぞれにおける通知情報の例が示される。なお、図12において、横軸は時間軸を示す。
【0138】
図12では、上述した第1の例~第3の例と同様に、エレベータ外状態において、ロボット20xは、通知情報を通知し、エレベータ内状態であり、ロボット20xが正常状態である場合において、ロボット20xは、通知情報を通知しない。そして、エレベータ内状態であり、ロボット20x自体が異常な状態であって、異常の要因(不具合の要因)が特定されている場合、ロボット20xは、通知情報を通知する。
【0139】
エレベータ内状態であり、ロボット自体が異常な状態であって、異常の要因(不具合の要因)が特定されている場合の通知情報のフォーマットには、「不具合箇所情報」フィールドが含まれる。不具合箇所情報フィールドには、不具合箇所及び内容を示す情報が含まれる。
【0140】
なお、この場合、特定された要因に基づく異常状態は、カメラが異常状態であるケースと同様に、表示が行われてもよい。あるいは、特定された要因に基づく異常な状態は、カメラが異常な状態とは別の状態として定義され、カメラが異常な状態とは別の表示が行われてもよい。
【0141】
また、ロボットが異常状態であるが、異常状態の要因が特定できない場合、不具合箇所が特定されないことを示す情報が、端末20から通知されてもよい。
【0142】
図13は、通知情報のバリエーションの別の一例を示す図である。図13には、図3図4図9図12と同様に、エレベータ内状態、及び、エレベータ外状態のそれぞれにおける通知情報の例が示される。なお、図13において、横軸は時間軸を示す。
【0143】
図13では、上述した第1の例~第3の例と同様に、エレベータ外状態において、ロボット20xは、通知情報を通知し、エレベータ内状態であり、ロボット20xが正常状態である場合において、ロボット20xは、通知情報を通知しない。そして、エレベータ内状態であり、ロボット20x自体が異常状態であって、異常の要因(不具合の要因)が特定されていない場合、ロボット20xは、「不具合発生情報」フィールドを含む通知情報を通知する。
【0144】
不具合発生情報フィールドには、不具合箇所が特定できなかったことを示す情報が含まれる。
【0145】
また、図13では、エレベータ内状態であり、ロボット20x自体が異常状態であって、異常の要因(不具合の要因)が特定されていないケースから、カメラの異常状態が特定されたケースに遷移している。この場合、カメラの異常状態では、図9に示した例と同要因、「カメラ異常発生情報」フィールドを含む通知情報が通知される。
【0146】
なお、この場合、要因が特定できなかった異常な状態では、カメラが異常な状態であるケースと同様に、表示が行われてもよい。あるいは、要因が特定できなかった異常な状態は、カメラが異常な状態とは別の状態として定義され、カメラが異常な状態とは別の表示が行われてもよい。
【0147】
なお、図4図9図12図13等に示した通知の例は、組み合わせられてもよいし、切り替えられてもよい。例えば、ロボット20xが、何らかの正常ではないセンシング結果を検知した場合、不具合発生情報を含む通知情報を通知し、その後、ロボット20xが不具合の要因を特定できた場合、不具合箇所情報を含む通知情報を通知してもよい。
【0148】
以上説明した各例及び各例のバリエーションは、一例であり、本開示はこれらに限定されない。例えば、途中フロア状態においてロボットがエレベータ内に存在する場合と、途中フロア状態においてロボットがエレベータから下車し、再度乗車する場合とにおいて、ロボットの動作(端末の動作)が同一であってもよい。
【0149】
<本実施の形態における処理の流れ>
次に、本実施の形態における端末20と基地局10と監視サーバ30とのそれぞれの処理の流れの一例について説明する。
【0150】
図14は、本実施の形態における端末20の処理の流れを示すフローチャートである。例えば、図14に示すフローチャートは、端末20が起動した場合に開始されてもよいし、端末20が搭載されたロボット20xが動作を開始した場合に開始されてもよい。また、図14に示すフローチャートは、端末20の動作が停止した場合に終了されてよいし、端末20が搭載されたロボット20xの動作が停止した場合に終了されてもよい。あるいは、ユーザの操作によって、フローチャートの開始及び/又は終了が、制御されてもよい。
【0151】
端末20は、異常状態を判定し、状態を分類する(S101)。
【0152】
端末20は、状態を決定する(S102)。
【0153】
端末20は、決定した状態が異常状態であるか否かを判定する(S103)。異常状態には、ロボット20x自体が異常状態である場合と、周囲が異常状態である場合とが含まれる。
【0154】
決定した状態が異常状態ではない場合(S103にてNO)、正常状態におけるフローが実行される(S104)。正常状態におけるフローが実行された後、フローはS101へ戻る。なお、正常状態におけるフローは後述する。
【0155】
決定した状態が異常状態である場合(S103にてYES)、端末20は、ロボット20x自体が正常状態であるか否かを判定する(S105)。
【0156】
ロボット20x自体が正常状態である場合(S105にてYES)、端末20は、通知タイミングが到来したか否かを判定する(S106)。
【0157】
通知タイミングが到来していない場合(S106にてNO)、フローは、S101へ戻る。
【0158】
通知タイミングが到来した場合(S106にてYES)、端末20は、通知情報を生成し、生成した通知情報を基地局10へ送信する(S107)。S107において生成される通知情報は、周囲が異常状態であり、ロボット20x自体が正常状態である場合(例えば、図11のSt4及びSt5の場合)の通知情報である。S107において生成される通知情報には、例えば、フロア情報、位置情報、及び、カメラ画像情報が含まれてよい。そして、フローは、S101へ戻る。
【0159】
ロボット20x自体が正常状態ではない場合(S105にてNO)、端末20は、通知タイミングが到来したか否かを判定する(S108)。
【0160】
通知タイミングが到来していない場合(S108にてNO)、フローは、S101へ戻る。
【0161】
通知タイミングが到来した場合(S108にてYES)、端末20は、通知情報を生成し、生成した通知情報を基地局10へ送信する(S109)。S109において生成される通知情報は、ロボット20x自体が異常状態である場合(例えば、図11のSt1、St6、及び、St7の場合)の通知情報である。S109において生成される通知情報には、例えば、フロア情報、位置情報、及び、カメラ画像情報が含まれてよい。あるいは、S109では、通知情報が生成されずに、通知されなくてもよい。例えば、ロボット20xがエレベータ内に存在する場合(例えば、図11のSt2の場合)、通知情報は通知されなくてもよい。また、S109において、ロボット自体の不具合の要因が特定されている場合(例えば、カメラが不具合であることを特定する図11のSt3の場合)、不具合の要因を示す情報が通知情報に含まれてよい。そして、フローは、S101へ戻る。
【0162】
図15は、本実施の形態における端末20が正常な状態である場合の端末20の処理の流れを示すフローチャートである。図15は、図14のS104にて実行されるフローを示す。
【0163】
端末20は、判定した状態がエレベータ外状態であるか否かを判定する(S202)。
【0164】
判定した状態がエレベータ外状態である場合(S202にてYES)、端末20は、通知タイミングが到来したか否かを判定する(S203)。なお、通知タイミングは予め設定されてもよいし、基地局10から指示されてもよい。
【0165】
通知タイミングが到来していない場合(S203にてNO)、図15のフローは終了し、図14のS101の処理が実行される。
【0166】
通知タイミングが到来した場合(S203にてYES)、端末20は、通知情報を生成し、生成した通知情報を基地局10へ送信する(S204)。S204において生成される通知情報には、フロア情報、位置情報、及び、カメラ画像情報が含まれてよい。そして、図15のフローは終了し、図14のS101の処理が実行される。
【0167】
判定した状態がエレベータ外状態ではない場合(S202にてNO)、端末20は、判定した状態が途中フロア状態であるか否かを判定する(S205)。
【0168】
判定した状態が途中フロア状態である場合(S205にてYES)、端末20は、エレベータの乗降人数が所定数よりも多いか否かを判定する(S206)。
【0169】
エレベータの乗降人数が所定数よりも多い場合(S206にてYES)、S203の処理が実行される。
【0170】
エレベータの乗降人数が所定数よりも多くない場合(S206にてNO)、端末20は、通知タイミングが到来したか否かを判定する(S207)。
【0171】
通知タイミングが到来していない場合(S207にてNO)、図15のフローは終了し、図14のS101の処理が実行される。
【0172】
通知タイミングが到来した場合(S207にてYES)、端末20は、通知情報を生成し、生成した通知情報を基地局10へ送信する(S208)。S208において生成される通知情報には、フロア情報が含まれ、位置情報、及び、カメラ画像情報が含まれなくてよい。そして、図15のフローは終了し、図14のS101の処理が実行される。
【0173】
判定した状態が途中フロア状態ではない場合(S205にてNO)、端末20は、判定した状態がエレベータ乗車状態であるか否かを判定する(S209)。
【0174】
判定した状態がエレベータ乗車状態である場合(S209にてYES)、端末20は、通知タイミングが到来したか否かを判定する(S210)。
【0175】
通知タイミングが到来していない場合(S210にてNO)、図15のフローは終了し、図14のS101の処理が実行される。
【0176】
通知タイミングが到来した場合(S210にてYES)、端末20は、通知情報を生成し、生成した通知情報を基地局10へ送信する(S211)。S211において生成される通知情報には、フロア情報が含まれ、位置情報、及び、カメラ画像情報が含まれなくてよい。そして、図15のフローは終了し、図14のS101の処理が実行される。
【0177】
判定した状態がエレベータ乗車状態ではない場合(S209にてNO)、端末20は、判定した状態がエレベータ下車状態であるか否かを判定する(S212)。
【0178】
判定した状態がエレベータ下車状態である場合(S212にてYES)、端末20は、通知タイミングが到来したか否かを判定する(S213)。
【0179】
通知タイミングが到来していない場合(S213にてNO)、図15のフローは終了し、図14のS101の処理が実行される。
【0180】
通知タイミングが到来した場合(S213にてYES)、端末20は、通知情報を生成し、生成した通知情報を基地局10へ送信する(S214)。S214において生成される通知情報には、フロア情報が含まれ、位置情報、及び、カメラ画像情報が含まれなくてよい。そして、図15のフローは、終了し、図14のS101の処理が実行される。
【0181】
判定した状態がエレベータ下車状態ではない場合(S212にてNO)、別言すると、判定した状態がエレベータ扉閉状態である場合、端末20は、通知情報を通知せずに、図15のフローは終了し、図14のS101の処理が実行される。
【0182】
次に、基地局10の処理の流れの一例について説明する。図16は、本実施の形態における基地局10の処理の流れを示すフローチャートである。例えば、図16に示すフローチャートは、基地局10が、端末20と無線接続した場合に開始されてもよいし、基地局10と無線接続する端末20を搭載したロボット20xが動作を開始した場合に開始されてもよい。また、図16に示すフローチャートは、基地局10が、端末20との無線接続が途切れた場合に終了されてよいし、基地局10と無線接続する端末20が搭載されたロボット20xが動作を停止した場合に終了されてもよい。あるいは、ユーザの操作によって、フローチャートの開始及び/又は終了が、制御されてもよい。
【0183】
基地局10は、端末20から、通知情報を受信したか否かを判定する(S301)。
【0184】
通知情報を受信した場合(S301にてYES)、基地局10は、ロボット20xの状態を更新する(S302)。例えば、基地局10は、通知情報に含まれる情報とロボット20xの状態との対応関係(例えば、図11)に基づいて、ロボット20xの状態を判定し、更新する。
【0185】
通知情報を受信しない場合(S301にてNO)、基地局10は、ロボット20xの状態を更新せずに、S303の処理を行う。
【0186】
基地局10は、状態が異常状態であるか否かを判定する(S303)。異常状態には、ロボット20x自体が異常状態である場合と、周囲が異常状態である場合とが含まれる。
【0187】
状態が異常状態ではない場合(S303にてNO)、正常状態におけるフローが実行される(S304)。正常状態におけるフローが実行された後、フローはS301へ戻る。なお、正常状態におけるフローは後述する。
【0188】
状態が異常状態である場合(S303にてYES)、基地局10は、ロボット20x自体が正常状態であるか否かを判定する(S305)。
【0189】
ロボット20x自体が正常状態である場合(S305にてYES)、基地局10は、エレベータ乗車状態において監視サーバ30に表示させる表示用情報を生成し、生成した表示用情報を監視サーバ30へ送信する(S306)。S306において生成される表示用情報は、周囲が異常状態であり、ロボット20x自体が正常状態である場合(例えば、図11のSt4及びSt5の場合)の表示用情報である。S306において生成される表示用情報には、フロア情報、位置情報、及び、カメラ画像情報が含まれてよい。また、ロボット20xの状態が異常状態であることを示す状態情報が含まれてよい。そして、フローは、S301へ戻る。
【0190】
ロボット20x自体が正常状態ではない場合(S305にてNO)、基地局10は、エレベータ乗車状態において監視サーバ30に表示させる表示用情報を生成し、生成した表示用情報を監視サーバ30へ送信する(S307)。S307において生成される表示用情報は、ロボット20x自体が異常状態である場合(例えば、図11のSt1、St6、及び、St7の場合)の表示用情報である。S307において生成される表示用情報には、フロア情報、位置情報、及び、カメラ画像情報が含まれてよい。また、ロボット20xの状態が異常状態であることを示す状態情報が含まれてよい。S307において生成される表示用情報には、例えば、位置情報、及び/又は、カメラ画像情報が含まれなくてもよい。例えば、ロボット20xがエレベータ内に存在する場合(例えば、図11のSt2の場合)、表示用情報には、位置情報、及び、カメラ画像情報が含まれなくてもよい。また、S307において、ロボット自体の不具合の要因が特定されている場合(例えば、カメラが不具合であることを特定する図11のSt3の場合)、不具合の要因を示す情報が表示用情報に含まれてよい。そして、フローは、S301へ戻る。
【0191】
図17は、本実施の形態における端末20が正常な状態である場合の基地局10の処理の流れを示すフローチャートである。図17は、図16のS304にて実行されるフローを示す。
【0192】
基地局10は、ロボット20xの状態がエレベータ外状態であるか否かを判定する(S401)。
【0193】
ロボット20xの状態がエレベータ外状態である場合(S401にてYES)、基地局10は、エレベータ外状態において監視サーバ30に表示させる表示用情報を生成し、生成した表示用情報を監視サーバ30へ送信する(S402)。S402において生成される表示用情報には、ロボット20xの状態がエレベータ外状態であることを示す状態情報が含まれてよい。そして、図17のフローは終了し、図16のS301の処理が実行される。
【0194】
ロボット20xの状態がエレベータ外状態ではない場合(S401にてNO)、基地局10は、ロボット20xの状態が途中フロア状態であるか否かを判定する(S403)。
【0195】
ロボット20xの状態が途中フロア状態である場合(S403にてYES)、基地局10は、エレベータの乗降人数が所定数よりも多いか否かを判定する(S404)。
【0196】
エレベータの乗降人数が所定数よりも多くない場合(S404にてNO)、基地局10は、途中フロア状態で乗降人数が少ない場合において監視サーバ30に表示させる表示用情報を生成し、生成した表示用情報を監視サーバ30へ送信する(S405)。S405において生成される表示用情報には、ロボット20xの状態が途中フロア状態であり、乗降人数が少ない状態であることを示す状態情報が含まれてよい。そして、図17のフローは終了し、図16のS301の処理が実行される。
【0197】
エレベータの乗降人数が所定数よりも多い場合(S404にてYES)、基地局10は、途中フロア状態で乗降人数が多い場合において監視サーバ30に表示させる表示用情報を生成し、生成した表示用情報を監視サーバ30へ送信する(S406)。S406において生成される表示用情報には、ロボット20xの状態が途中フロア状態であり、乗降人数が多い状態であることを示す状態情報が含まれてよい。そして、図17のフローは終了し、図16のS301の処理が実行される。
【0198】
ロボット20xの状態が途中フロア状態ではない場合(S403にてNO)、基地局10は、ロボット20xの状態がエレベータ乗車状態であるか否かを判定する(S407)。
【0199】
ロボット20xの状態がエレベータ乗車状態である場合(S407にてYES)、基地局10は、エレベータ乗車状態において監視サーバ30に表示させる表示用情報を生成し、生成した表示用情報を監視サーバ30へ送信する(S408)。S408において生成される表示用情報には、ロボット20xの状態がエレベータ乗車状態であることを示す状態情報が含まれてよい。そして、図17のフローは終了し、図16のS301の処理が実行される。
【0200】
ロボット20xの状態がエレベータ乗車状態ではない場合(S407にてNO)、基地局10は、ロボット20xの状態がエレベータ下車状態であるか否かを判定する(S409)。
【0201】
ロボット20xの状態がエレベータ下車状態である場合(S409にてYES)、基地局10は、エレベータ下車状態において監視サーバ30に表示させる表示用情報を生成し、生成した表示用情報を監視サーバ30へ送信する(S410)。S410において生成される表示用情報には、ロボット20xの状態がエレベータ下車状態であることを示す状態情報が含まれてよい。そして、図17のフローは終了し、図16のS301の処理が実行される。
【0202】
ロボット20xの状態がエレベータ下車状態ではない場合(S409にてNO)、別言すると、ロボット20xの状態がエレベータ扉閉状態である場合、基地局10は、表示用情報を送信せずに、図17のフローは終了し、図16のS301の処理が実行される。
【0203】
次に、監視サーバ30の処理の流れの一例について説明する。図18は、本実施の形態における監視サーバ30の処理の流れを示すフローチャートである。例えば、図18に示すフローチャートは、監視サーバ30が起動した場合に開始されてもよいし、基地局10から表示用情報を取得した場合に開始されてもよいし、基地局10と無線接続する端末20を搭載したロボット20xが動作を開始した場合に開始されてもよい。また、図18に示すフローチャートは、監視サーバ30が停止した場合に終了されてもよいし、一定時間、基地局10から表示用情報を取得しない場合に終了されてよいし、基地局10と無線接続する端末20が搭載されたロボット20xが動作を停止した場合に終了されてもよい。あるいは、ユーザの操作によって、フローチャートの開始及び/又は終了が、制御されてもよい。
【0204】
監視サーバ30は、基地局10から、ロボット20xの状態情報を受信したか否かを判定する(S501)。
【0205】
状態情報を受信した場合(S501にてYES)、監視サーバ30は、ロボット20xの状態を、状態情報が示す状態に更新する(S502)。なお、監視サーバ30は、状態情報の代わりに、基地局10から受信する表示用情報に含まれる情報に基づいて、状態を判定してもよい。例えば、監視サーバ30は、表示用情報に含まれる情報とロボット20xの状態との対応関係(例えば、図11)に基づいて、ロボット20xの状態を判定し、更新してもよい。
【0206】
状態情報を受信しない場合(S501にてNO)、監視サーバ30は、ロボット20xの状態を更新せずに、S503の処理を行う。
【0207】
基地局10は、状態が異常状態であるか否かを判定する(S503)。異常状態には、ロボット20x自体が異常状態である場合と、周囲が異常状態である場合とが含まれる。
【0208】
状態が異常状態ではない場合(S503にてNO)、正常状態におけるフローが実行される(S504)。正常状態におけるフローが実行された後、フローはS501へ戻る。なお、正常状態におけるフローは後述する。
【0209】
状態が異常状態である場合(S503にてYES)、基地局10は、ロボット20x自体が正常状態であるか否かを判定する(S505)。
【0210】
ロボット20x自体が正常状態である場合(S505にてYES)、監視サーバ30は、基地局10から表示用情報を受信したか否かを判定する(S506)。
【0211】
表示用情報を受信していない場合(S506にてNO)、フローは、S501へ戻る。
【0212】
表示用情報を受信した場合(S506にてYES)、監視サーバ30は、表示用情報に基づいて、表示部313の表示を更新する(S507)。S507において表示される表示用情報は、周囲が異常状態であり、ロボット20x自体が正常状態である場合(例えば、図11のSt4及びSt5の場合)の表示用情報である。S507において表示される表示用情報には、フロア情報、位置情報、及び、カメラ画像情報が含まれてよい。そして、フローは、S501へ戻る。
【0213】
ロボット20x自体が正常状態ではない場合(S505にてNO)、監視サーバ30は、基地局10から表示用情報を受信したか否かを判定する(S508)。
【0214】
表示用情報を受信していない場合(S508にてNO)、フローは、S501へ戻る。
【0215】
表示用情報を受信した場合(S508にてYES)、監視サーバ30は、表示用情報に基づいて、表示部313の表示を更新する(S509)。S509において表示される表示用情報は、ロボット20x自体が異常状態である場合(例えば、図11のSt1、St6、及び、St7の場合)の表示用情報である。S509において表示される表示用情報には、フロア情報、位置情報、及び、カメラ画像情報が含まれてよい。S509において表示される表示用情報には、例えば、位置情報、及び/又は、カメラ画像情報が含まれなくてもよい。例えば、ロボット20xがエレベータ内に存在する場合(例えば、図11のSt2の場合)、表示用情報には、位置情報、及び、カメラ画像情報が含まれなくてもよい。この場合、カメラ画像は、表示されなくてよいし、エレベータ内にロボット20xが存在することが表示されてもよい。また、S509において、ロボット自体の不具合の要因が特定されている場合(例えば、カメラが不具合であることを特定する図11のSt3の場合)、不具合の要因を示す情報が表示されてもよい。そして、フローは、S501へ戻る。
【0216】
図19は、本実施の形態における端末20が正常な状態である場合の監視サーバ30の処理の流れを示すフローチャートである。図19は、図18のS504にて実行されるフローを示す。
【0217】
監視サーバ30は、ロボット20xの状態がエレベータ外状態であるか否かを判定する(S601)。
【0218】
ロボット20xの状態がエレベータ外状態である場合(S601にてYES)、監視サーバ30は、基地局10から表示用情報を受信したか否かを判定する(S602)。
【0219】
表示用情報を受信していない場合(S602にてNO)、図19のフローは終了し、図18のS501の処理が実行される。
【0220】
表示用情報を受信した場合(S602にてYES)、監視サーバ30は、表示用情報に基づいて、表示部313の表示を更新する(S603)。S603において表示される表示用情報には、フロア情報、位置情報、及び、カメラ画像情報が含まれてよい。そして、図19のフローは終了し、図18のS501の処理が実行される。
【0221】
ロボット20xの状態がエレベータ外状態ではない場合(S601にてNO)、監視サーバ30は、ロボット20xの状態が途中フロア状態であるか否かを判定する(S604)。
【0222】
ロボット20xの状態が途中フロア状態である場合(S604にてYES)、監視サーバ30は、エレベータの乗降人数が所定数よりも多いか否かを判定する(S605)。
【0223】
エレベータの乗降人数が所定数よりも多くない場合(S605にてNO)、監視サーバ30は、基地局10から表示用情報を受信したか否かを判定する(S606)。
【0224】
表示用情報を受信していない場合(S606にてNO)、図19のフローは終了し、図18のS501の処理が実行される。
【0225】
表示用情報を受信した場合(S606にてYES)、監視サーバ30は、表示用情報に基づいて、表示部313の表示を更新する(S607)。S607において表示される表示用情報には、位置情報が含まれ、カメラ画像情報が含まれなくてよい。そして、図19のフローは終了し、図18のS501の処理が実行される。
【0226】
エレベータの乗降人数が所定数よりも多い場合(S605にてYES)、監視サーバ30は、基地局10から表示用情報を受信したか否かを判定する(S608)。
【0227】
表示用情報を受信していない場合(S608にてNO)、図19のフローは終了し、図18のS501の処理が実行される。
【0228】
表示用情報を受信した場合(S608にてYES)、監視サーバ30は、表示用情報に基づいて、表示部313の表示を更新する(S609)。S609において表示される表示用情報には、位置情報、及び、カメラ画像情報が含まれてよい。そして、図19のフローは終了し、図18のS501の処理が実行される。
【0229】
ロボット20xの状態が途中フロア状態ではない場合(S604にてNO)、監視サーバ30は、ロボット20xの状態がエレベータ乗車状態であるか否かを判定する(S610)。
【0230】
ロボット20xの状態がエレベータ乗車状態である場合(S610にてYES)、監視サーバ30は、基地局10から表示用情報を受信したか否かを判定する(S611)。
【0231】
表示用情報を受信していない場合(S611にてNO)、図19のフローは終了し、図18のS501の処理が実行される。
【0232】
表示用情報を受信した場合(S611にてYES)、監視サーバ30は、表示用情報に基づいて、表示部313の表示を更新する(S612)。S612において表示される表示用情報には、位置情報が含まれ、カメラ画像情報が含まれなくてよい。そして、図19のフローは終了し、図18のS501の処理が実行される。
【0233】
ロボット20xの状態がエレベータ乗車状態ではない場合(S610にてNO)、監視サーバ30は、ロボット20xの状態がエレベータ下車状態であるか否かを判定する(S613)。
【0234】
ロボット20xの状態がエレベータ下車状態である場合(S613にてYES)、監視サーバ30は、基地局10から表示用情報を受信したか否かを判定する(S614)。
【0235】
表示用情報を受信していない場合(S614にてNO)、図19のフローは終了し、図18のS501の処理が実行される。
【0236】
表示用情報を受信した場合(S614にてYES)、監視サーバ30は、表示用情報に基づいて、表示部313の表示を更新する(S615)。S615において表示される表示用情報には、位置情報が含まれ、カメラ画像情報が含まれなくてよい。そして、図19のフローは終了し、図18のS501の処理が実行される。
【0237】
ロボット20xの状態がエレベータ下車状態ではない場合(S613にてNO)、別言すると、ロボット20xの状態がエレベータ扉閉状態である場合、監視サーバ30は、表示部313の表示を更新せずに、図19のフローは終了し、図18のS501の処理が実行される。
【0238】
<各構成の例>
上述した本実施の形態に係る通信システムの各構成の例を説明する。本実施の形態に係る通信システムは、図20に示す基地局10と、図21に示す端末20と、図22に示す監視サーバ30とを含む。本実施の形態に係る無線通信方式(無線通信システム)は、特に限定されない。例えば、本実施の形態に係る無線通信方式は、5th generation mobile communication system(5G)の規格に準拠してもよいし、他の無線通信規格に準拠してもよい。
【0239】
なお、以下に示す構成は一例であり、本開示はこれに限定されない。図18図20に示される構成の一部が省略されてもよいし、各図に示されない構成が追加されてもよい。
【0240】
<基地局10の構成>
図20は、本実施の形態に係る基地局10の構成例を示すブロック図である。基地局10は、受信部101と、受信制御部102と、状態判定部103と、表示用情報生成部104と、サーバ通信部105と、送信制御部106と、送信部107と、を備える。受信制御部102と、状態判定部103と、表示用情報生成部104と、送信制御部106とは、基地局10の制御部108に含まれてもよい。
【0241】
受信部101は、受信制御部102におけるタイミング制御に基づいて、基地局1010宛の上りリンク(UL)信号を受信する。受信部101は、UL信号を受信制御部102へ出力する。UL信号には、例えば、端末20からの通知情報が含まれる。
【0242】
受信制御部102は、受信部101における受信タイミングを制御する。また、受信制御部102は、UL信号に所定の受信処理を行う。例えば、所定の受信処理は、周波数変換処理(ダウンコンバート)を含む。また、所定の受信処理は、復調処理、復号処理等のベースバンド信号処理を含んでよい。
【0243】
受信制御部102は、所定の受信処理を施したUL信号から、受信データ及び/又は通知情報を抽出する。受信制御部102は、受信データを上位レイヤの信号処理を行うデータ処理部(図20では省略)へ出力する。受信制御部102は、端末20の通知情報を抽出した場合、抽出した通知情報を状態判定部103へ出力する。
【0244】
状態判定部103は、端末20の通知情報に含まれる位置情報等に基づいて、端末20が搭載されたロボット20xの状態を判定する。ここで判定される状態の候補には、ロボット20xが異常状態であるか否か、ロボット20xの周囲が異常状態であるか否か、及び、周囲が異常状態である場合にはロボット20xが結果的に異常動作を行うか否かが含まれてよい。また、ここで判定するロボット20xの状態は、ロボット20xの位置、及び、ロボット20xが利用するエレベータの挙動(例えば、扉の開閉)に基づいて判定される。
【0245】
表示用情報生成部104は、状態判定部103によって判定されたロボット20x状態に基づいて、表示される内容を決定し、決定した内容を含む表示用情報を生成する。
【0246】
サーバ通信部105は、監視サーバ30との通信インタフェースである。サーバ通信部105は、監視サーバ30との間の信号の送受信を行う。例えば、サーバ通信部105は、表示用情報生成部104によって生成された表示用情報を監視サーバ30へ送信する。
【0247】
なお、基地局10は、監視サーバ30と、直接、有線又は無線で接続してもよい。あるいは、基地局10は、ネットワークを介して、監視サーバ30と接続してもよい。
【0248】
送信制御部106は、データ処理部(図20では省略)から取得する送信データ及び/又は端末20へ送信する制御情報の送信タイミングを制御する。また、送信制御部106は、送信データ、及び、制御情報の少なくとも1つに対して、所定の送信処理を行い、DL信号を生成する。なお、所定の送信処理は、符号化処理、変調処理等のベースバンド信号処理を含んでよい。
【0249】
送信部107は、送信制御部106における送信タイミング制御に基づいて、端末20に対してDL信号を送信する。
【0250】
<端末20の構成>
図21は、本実施の形態に係る端末20の構成例を示すブロック図である。端末20は、無線受信部201と、受信制御部202と、衛星信号受信部203と、屋内測位信号受信部204と、位置検出部205と、状態判定部206と、通知情報生成部207と、送信制御部208と、無線送信部209と、を備える。受信制御部202と、位置検出部205と、状態判定部206と、通知情報生成部207と、送信制御部208とは、端末20の制御部210に含まれてもよい。
【0251】
無線受信部201は、受信制御部202におけるタイミング制御に基づいて、端末20宛のDL信号を受信する。無線受信部201は、端末20宛のDL信号を受信制御部202へ出力する。
【0252】
受信制御部202は、無線受信部201における受信タイミングを制御する。また、受信制御部202は、端末20宛のDL信号に所定の受信処理を行う。例えば、所定の受信処理は、周波数変換処理(ダウンコンバート)を含む。また、所定の受信処理は、復調処理、復号処理等のベースバンド信号処理を含んでよい。
【0253】
受信制御部202は、所定の受信処理を施した信号から、基地局10が送信した注意喚起情報、受信データ及び/又は制御情報を抽出する。受信制御部202は、受信データを上位レイヤの信号処理を行うデータ処理部(図21では省略)へ出力する。
【0254】
衛星信号受信部203は、GPS衛星等の衛星から測位用の信号を受信する。
【0255】
屋内測位信号受信部204は、屋内測位用AP40から屋内測位用の信号を受信する。
【0256】
位置検出部205は、衛星信号受信部203が受信した信号、屋内測位信号受信部204が受信した信号、及び、ロボット20xに搭載されたカメラ(図21では省略)から取得したカメラ画像の少なくとも1つに基づいて、端末20の位置を検出する。
【0257】
状態判定部206は、端末20の位置を示す情報等に基づいて、ロボット20xの状態を判定する。ここで判定される状態の候補には、ロボット20xが異常状態であるか否か、ロボット20xの周囲が異常状態であるか否か、及び、周囲が異常状態である場合にはロボット20xが結果的に異常動作を行うか否かが含まれてよい。また、ここで判定するロボット20xの状態は、ロボット20xの位置、及び、ロボット20xが利用するエレベータの挙動(例えば、扉の開閉)に基づいて判定される。
【0258】
通知情報生成部207は、状態判定部206によって判定された状態に基づいて、通知情報の通知の有無を決定し、通知を行う場合には通知情報の内容(例えば、フォーマット)を決定する。通知情報生成部207は、通知情報の通知を行う場合には、決定した内容を有する通知情報を生成する。
【0259】
送信制御部208は、無線送信部209における信号送信タイミングを制御する。また、送信制御部208は、データ処理部(図21では省略)から取得する送信データ、及び/又は、基地局10へ送信する制御情報又は通知情報の送信タイミングを制御する。また、送信制御部208は、通知情報、送信データ、及び、制御情報の少なくとも1つに対して、所定の送信処理を行い、UL信号を生成する。なお、所定の送信処理は、符号化処理、変調処理等のベースバンド信号処理を含んでよい。
【0260】
無線送信部209は、送信制御部208における送信タイミング制御に基づいて、基地局10に対してUL信号を送信する。
【0261】
上述した端末20において、制御部210は、ロボット20x(移動体の一例)の位置及びロボット20xが利用するエレベータ(搬送機構の一例)の状態に基づいて、ロボット20xの状態を表す複数の候補の中から、ロボット20xの状態を決定し、ロボット20xの状態に応じて、通知情報の送信制御を行う。また、無線送信部209(送信部の一例)は、送信制御に従って、ロボット20xを監視する監視サーバ30(外部装置の一例)へ通知情報を送信する。
【0262】
この構成により、ロボット20xの状態に応じて適切な通知情報が送信されるため、ロボット20xから通知される情報の制御を適切に行うことができる。
【0263】
なお、上述した基地局10の構成の少なくとも一部が、端末20に含まれてもよい。あるいは、上述した端末20の構成の少なくとも一部が、基地局10に含まれてもよい。
【0264】
<監視サーバ30の構成>
図22は、本実施の形態に係る監視サーバ30の構成例を示すブロック図である。監視サーバ30は、受信部301と、受信制御部302と、情報分類部303と、エレベータ外状態表示制御部304と、エレベータ扉閉状態表示制御部305と、エレベータ乗車状態表示制御部306と、エレベータ下車状態表示制御部307と、途中フロア状態第1表示制御部308と、途中フロア状態第2表示制御部309と、ロボット異常状態表示制御部310と、周囲異常状態表示制御部311と、送信制御部312と、送信部314と、表示部313と、を備える。受信制御部302と、情報分類部303と、エレベータ外状態表示制御部304と、エレベータ扉閉状態表示制御部305と、エレベータ乗車状態表示制御部306と、エレベータ下車状態表示制御部307と、途中フロア状態第1表示制御部308と、途中フロア状態第2表示制御部309と、ロボット異常状態表示制御部310と、周囲異常状態表示制御部311と、送信制御部312とは、監視サーバ30の制御部315に含まれてもよい。
【0265】
受信部301は、受信制御部302におけるタイミング制御に基づいて、基地局10から信号を受信する。受信部301は、受信した信号を受信制御部302へ出力する。受信した信号には、例えば、表示用情報が含まれる。
【0266】
受信制御部302は、受信部301における受信タイミングを制御する。また、受信制御部302は、受信した信号に所定の受信処理を行う。例えば、所定の受信処理は、周波数変換処理(ダウンコンバート)を含む。また、所定の受信処理は、復調処理、復号処理等のベースバンド信号処理を含んでよい。
【0267】
受信制御部302は、所定の受信処理を施した信号から、受信データ及び/又は表示用情報を抽出する。受信制御部302は、受信データを上位レイヤの信号処理を行うデータ処理部(図22では省略)へ出力する。受信制御部302は、表示用情報を抽出した場合、抽出した表示用情報を情報分類部303へ出力する。
【0268】
情報分類部303は、ロボット20xの状態毎に表示用情報を分類する。情報分類部303は、分類した情報を、ロボット20xの状態毎の表示制御部へ出力する。
【0269】
エレベータ外状態表示制御部304は、ロボット20xの状態がエレベータ外状態である場合の表示用情報を取得し、表示部313において、エレベータ外状態に応じた表示の制御を行う。
【0270】
エレベータ扉閉状態表示制御部305は、ロボット20xの状態がエレベータ扉閉状態である場合の表示用情報を取得し、表示部313において、エレベータ扉閉状態に応じた表示の制御を行う。
【0271】
エレベータ乗車状態表示制御部306は、ロボット20xの状態がエレベータ乗車状態である場合の表示用情報を取得し、表示部313において、エレベータ乗車状態に応じた表示の制御を行う。
【0272】
エレベータ下車状態表示制御部307は、ロボット20xの状態がエレベータ下車状態である場合の表示用情報を取得し、表示部313において、エレベータ下車状態に応じた表示の制御を行う。
【0273】
途中フロア状態第1表示制御部308は、ロボット20xの状態が途中フロア状態であり、エレベータの乗降人数が所定数より多い場合の表示用情報を取得し、表示部313において、この場合に応じた表示の制御を行う。
【0274】
途中フロア状態第2表示制御部309は、ロボット20xの状態が途中フロア状態であり、エレベータの乗降人数が所定数以下である場合の表示用情報を取得し、表示部313において、この場合に応じた表示の制御を行う。
【0275】
ロボット異常状態表示制御部310は、ロボット20xの状態がロボット20x自体の異常状態である場合の表示用情報を取得し、表示部313において、この場合に応じた表示の制御を行う。
【0276】
周囲異常状態表示制御部311は、ロボット20xの状態がロボット20xの周囲が異常状態である場合の表示用情報を取得し、表示部313において、この場合に応じた表示の制御を行う。
【0277】
送信制御部312は、データ処理部(図22では省略)から取得する送信データ及び/又は基地局10へ送信する制御情報の送信タイミングを制御する。また、送信制御部312は、送信データ、及び、制御情報の少なくとも1つに対して、所定の送信処理を行い、信号を生成する。なお、所定の送信処理は、符号化処理、変調処理等のベースバンド信号処理を含んでよい。
【0278】
送信部314は、送信制御部312における送信タイミング制御に基づいて、基地局10に対して信号を送信する。
【0279】
以上、本実施の形態では、端末20は、ロボット20x(移動体の一例)の正常な動作に影響を及ぼすことを示す情報(例えば、センシング情報)に基づいて、ロボット20xの状態を含むロボット20xの周囲の環境の状態が正常でないことを示す複数の状態の候補の中から1つを決定し、決定した1つの状態に応じた通知情報の送信制御を行う制御部210と、送信制御に従って、ロボット20xを監視する監視サーバ30(外部装置の一例)へ通知情報を送信する無線送信部209(送信部の一例)と、を備える。この構成により、移動体の状態に応じて適切な通知を行う事ができるため、移動体が正常に動作できないケースにおける制御を適切に行うことができる。
【0280】
以上、実施の形態について説明した。
【0281】
上述した実施の形態は、例示的に、ロボット20xが、屋内及び/又は屋外を移動しながら取得した情報を、監視サーバ30において監視するシステムを示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、本開示は、ロボットが、屋内及び/又は屋外を移動しながら物を輸送するシステム、あるいは、ロボットが屋内及び/又は屋外を移動して来訪者の送迎を行うシステムに適用されてもよい。この場合、ロボットを操作するサーバにおいて、ロボットの位置情報及びカメラ画像を確認することによって、ロボットの制御を適切に行うことができる。
【0282】
なお、上述した実施の形態は、ロボットをユーザが操作する場合、ロボットが自律的に動作する場合の両方に適用可能である。また、一部の動作及び/又は一部の状態においてロボットをユーザが操作し、それ以外はロボットが自律的に動作する場合においても適用可能である。ここで、一部の動作及び/又は一部の状態には、例えば、エレベータの途中階に停止した場合の動作が選定されてもよい。また、エレベータの途中階に停止し、かつ、途中階における乗降人数が所定数よりも多い場合の動作が選定されてもよい。また、乗り降りする他のロボット及び/又は機械の数が所定数よりも多い場合に、ロボットが、一旦エレベータから降車し、他のロボット及び/又は機械が降車した後に、再度エレベータに乗車してもよい。この場合、例えば、乗降するロボット及び/又は機械の数が所定数よりも多い場合に、ロボットが一旦エレベータから降車し、再度エレベータに乗車する動作は、ユーザの指示(又は操作)によって、実行されてもよい。なお、ロボットが自律的に動作する場合であっても、ロボットが一旦エレベータから降車し、再度エレベータに乗車する動作は、ユーザの指示(又は操作)によって実行されてもよい。
【0283】
ここで、上述した実施の形態は、ロボットが任意のエレベータに搭乗する場合について適用可能である。基本的には、ロボットは、ロボット及び機械専用のエレベータに搭乗するようにしてもよい。ロボット及び機械専用のエレベータの前で搭乗を待っているロボット及び機械が所定数よりも多い場合、搭乗を待っているロボットの少なくとも1つは、ロボット及び機械専用のエレベータを搭乗する代わりに、人とロボットや機械が共用するエレベータに搭乗するようにしてもよい。また、ロボットは、各エレベータの前で搭乗を待っている人及び/又はロボット等の待機数を比較し、待機数が所定数よりも少ないエレベータ、または、待機数が最も少ないエレベータを選択して搭乗してもよい。
【0284】
なお、搭乗するエレベータを選択する場合、ロボットが自律的に搭乗するエレベータを選択してもよいし、ユーザがエレベータを選択してもよい。また、ロボットが自律的に動作する場合であっても、搭乗するエレベータは、ユーザによって選択されてもよい。このように、ロボットが自律的に動作する場合であっても、特定の動作はユーザによって操作されてもよい。
【0285】
また、全てのエレベータの前で搭乗を待っている人及び/又はロボットなどの数が所定数よりも多い場合、あるいは、ロボット及び機械専用のエレベータの前で搭乗を待っているロボット及び/又は機械が所定数よりも多い場合、ロボットの少なくとも1つは、エレベータが到着しても搭乗せずに、エレベータに空きができるまで待機する待機動作を行ってもよい。この場合も、同様に、ロボットが自律的に判断して待機動作を行ってもよいし、ユーザによって操作されてロボットが待機動作を行ってもよい。なお、エレベータの前で搭乗を待っている人及び/又はロボットなどの数が所定数よりも多い場合に限らず、エレベータ内の人及び/又はロボットなどの数が所定数よりも多い場合においても、ロボットは、同様に、待機動作を行ってもよい。
【0286】
以下、本実施の形態の更なる変形の一例を説明する。
【0287】
<異常状態が生じた場合の通知情報の例>
図14等では、端末20は、通知タイミングが到来した場合に、通知情報を基地局10へ送信する例を示した。通知タイミングは、あらかじめ規定された周期で到来してもよいし、基地局10によって指示された周期で到来してもよい。
【0288】
なお、例えば、通知タイミングが周期的に到来する場合において、異常状態が生じた場合には、端末20は、通知タイミングではないタイミングにおいて、通知情報を送信してもよい。端末20は、異常状態が生じたと判定された場合に、通知タイミングとは異なるタイミングで通知情報を送信してもよい。なお、異常状態には、ロボット20x自体が異常状態である場合と、周囲が異常状態である場合との少なくとも一方であってよい。異常状態が生じた場合とは、ロボット20x自体に異常が生じている場合、及び/又は、ロボット20xの周辺に異常が生じている場合であってもよい。
【0289】
異常状態が生じた場合に通知される通知情報のフォーマットは、異常状態であることを示す通知情報のフォーマットであってよい。
【0290】
図23は、異常状態が生じた場合における通知情報の送信の第1の例を示す図である。図23は、例示的に、ロボット20xがエレベータ外に存在するケースを示す。
【0291】
図23の横軸は、時間軸を示す。図23には、通知タイミング#1~通知タイミング#4の4つの通知タイミングが示される。なお、通知タイミング#1は、4つの通知タイミングの中で最初の通知タイミングであることを示すが、全体の中で最初の通知タイミングであることを示さなくもよい。
【0292】
また、図23及び図23以降の図示において、通知情報の表示態様が共通することは、通知情報が示す状態(正常状態、異常状態、及び、異常状態の内容)が共通することを意味する。別言すると、互いに異なる表示態様の通知情報は、通知情報が示す状態が互いに異なることを示す。
【0293】
図23の例において通知タイミング#2までの各通知タイミングでは、正常状態を示す通知情報が送信される。
【0294】
図23に示すように、異常状態が生じたと判定された後では、通知タイミングが到来する前に、通知情報が送信されてもよい。図23の例では、通知タイミング#2と通知タイミング#3との間で異常状態が生じたと判定され、通知タイミング#3が到来する前に、異常状態を示す通知情報が送信される。また、図23の例では、通知タイミング#3以降も異常状態が継続しているため、通知タイミング#3以降の通知タイミングでは、異常状態を示す通知情報が送信される。
【0295】
このように、異常状態が生じた場合に、通知タイミングが到来する前に、通知情報が送信されることによって、異常状態に関する情報を迅速に通知できるため、状況把握を迅速に行うことができる。これにより、異常状態においてロボット20xへの指示を迅速に行うことができる。
【0296】
なお、図23では、ロボット20xがエレベータ外に存在するケースである例を示したが、ロボット20xがエレベータ外ではない場所に存在するケースにおいても、図23の例と同様に、通知情報が送信されてもよい。
【0297】
図24は、異常状態が生じた場合における通知情報の送信の第2の例を示す図である。図24は、例示的に、正常な状態であるロボット20xがエレベータ外からエレベータに乗車し、エレベータ内においてロボット20xに異常状態が発生し、異常状態であるロボット20xがエレベータ内からエレベータ外へ移動するケースを示す。なお、ここでの2つのエレベータ外が示すエレベータ外のフロアは、互いに異なるフロアであってもよいし、同じフロアでなくてもよい。
【0298】
図24の横軸は、時間軸を示す。図24には、通知タイミング#1~通知タイミング#4の4つの通知タイミングが示される。
【0299】
図24の例において通知タイミング#1では、正常状態を示す通知情報が送信される。また、通知タイミング#2では、ロボット20xがエレベータ内に存在するため、通知情報は送信されなくてもよい。
【0300】
図24に示すように、異常状態が生じたと判定された後では、通知タイミングが到来する前に、通知情報が送信されてもよい。図24の例では、通知タイミング#2と通知タイミング#3との間で異常状態が生じたと判定され、通知タイミング#3が到来する前に、異常状態を示す通知情報が送信される。また、図24の例では、通知タイミング#3以降も異常状態が継続しているため、通知タイミング#3以降の通知タイミングでは、異常状態を示す通知情報が送信される。
【0301】
このように、異常状態が生じた場合では、ロボット20xがエレベータ内に存在する場合であっても、通知情報が送信されることによって、異常状態に関する情報を迅速に通知できるため、状況把握を迅速に行うことができる。これにより、異常状態においてロボット20xへの指示を迅速に行うことができる。
【0302】
<異常状態が生じたロボット20xが移動した場合の通知情報の例>
なお、図24では、異常状態が生じたと判定され、通知タイミングが到来する前に通知情報が送信された後は、所定の通知タイミングにおいて通知情報が送信される例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、ロボット20xがエレベータ内からエレベータ外に移動した場合には、通知タイミングが到来する前に、通知情報が送信されてもよい。
【0303】
図25は、異常状態が生じた場合における通知情報の送信の第3の例を示す図である。図25は、図24と同様に、例示的に、正常な状態であるロボット20xがエレベータ外からエレベータに乗車し、エレベータ内においてロボット20xに異常状態が発生し、異常状態であるロボット20xがエレベータ内からエレベータ外へ移動するケースを示す。
【0304】
図25の横軸は、時間軸を示す。図25には、通知タイミング#1~通知タイミング#4の4つの通知タイミングが示される。なお、図25において、通知タイミング#3における通知情報の送信を含む通知タイミング#3までの時間での通知情報の送信については、図24と同様であるので、説明を省略する。
【0305】
図25の例では、通知タイミング#3以降も異常状態が継続しているため、通知タイミング#3以降の通知タイミングでは、異常動作時の通知フォーマットを有する通知情報が送信される。また、図25の例では、通知タイミング#3と通知タイミング#4との間で、ロボット20xはエレベータ内からエレベータ外へ移動する。ロボット20xがエレベータ内からエレベータ外に移動した場合、次の通知タイミングである通知タイミング#4が到来する前に(例えば、ロボット20xがエレベータ外へ移動したことを検知した時点で)、通知情報が送信されてもよい。一例として、次の通知タイミングである通知タイミング#4が到来する前に、ロボット20xがエレベータ外へ移動したことを検知した時点で、通知情報が送信されてもよい。ここで送信される通知情報は、異常状態を示す。
【0306】
このように、異常状態が生じた場合では、ロボット20xが存在する場所が変わる場合に、通知情報が送信されることによって、異常状態に関する情報を迅速に通知できるため、ロボット20xの存在する場所の変更を含む状況把握を迅速に行うことができる。これにより、異常状態においてロボット20xへの指示を迅速に行うことができる。
【0307】
<通知情報のフォーマットの例>
なお、図23図25に示す正常状態及び異常状態を示す通知情報のフォーマットについては特に限定されない。例えば、図3等に示した通知情報のフォーマットに、異常状態であるか否かを示す情報が追加された形式のフォーマットが使用されてもよい。
【0308】
図26は、異常状態であるか否かを示す情報を通知する通知情報のフォーマットの一例を示す図である。図26に示す通知情報のフォーマットには、「端末ID」フィールドと、「異常フラグ」フィールドと、「異常内容」フィールドと、「フロア情報」フィールドと、「位置情報」フィールドと、「カメラ画像情報」フィールドとが含まれる。「端末ID」フィールドと、「フロア情報」フィールドと、「位置情報」フィールドと、「カメラ画像情報」フィールドとは、図3等に示した例と同様であるので、説明を省略する。
【0309】
「異常フラグ」フィールドには、異常状態であるか否かを示す情報(例えば、1ビットの情報)が含まれる。例えば、正常状態である場合(つまり、異常状態ではない場合)、「異常フラグ」フィールドには、「0」が設定され、異常状態である場合、「異常フラグ」フィールドには、「1」が設定される。
【0310】
「異常内容」フィールドには、異常状態の内容を示す情報が含まれる。「異常内容」フィールドに含まれる1又は複数のビットと、異常状態の内容との対応関係については特に限定されない。例えば、1つのビットパターンと1つの異常状態の内容とが対応付けられてもよいし、1つのビットと1つの異常状態の内容とが対応付けられてもよい。
【0311】
1つのビットパターンと1つの異常状態の内容とが対応付けられる場合、例えば、「異常内容」フィールドに含まれる3ビットのビットパターンの中で、「001」が、カメラが異常であることに対応付けられてもよい。また、「010」が、測位結果が異常であることに対応付けられ、「011」が、周囲が異常であることに対応付けられ、「100」、異常の要因の特定が不可であることに対応付けられてもよい。
【0312】
1つのビットと1つの異常状態の内容とが対応付けられる場合、ビットの数と異常状態の種類とが対応してよい。例えば、「異常内容」フィールドに含まれる4ビットの中で、1ビット目が要因特定不可であるか否かを示してよい。また、2ビット目が、カメラが異常であるか否かを示し、3ビット目が、測位結果が異常であるか否かを示し、4ビット目が周囲が異常であるか否かを示してよい。この場合、1ビットの「0」と「1」のパターンの一方のパターンが、異常であることを示し、他方のパターンが、異常がないことを示してもよい。
【0313】
端末20は、異常状態であるか否かに関わらず、あるいは、異常状態の内容に関わらず、図26に示したフォーマットを有する通知情報を送信してよい。あるいは、端末20は、異常状態であるか否かに応じて、あるいは、異常状態の内容に応じて、図26に示したフォーマットの一部のフィールドを省略し、フィールドが省略されたフォーマットを有する通知情報を送信してもよい。
【0314】
図27は、図26の通知情報のフォーマットの第1の変形例を示す図である。図27は、異常状態でない場合に端末20から通知される通知情報のフォーマットの一例である。
【0315】
図27に示すように、異常状態でない場合、「異常フラグ」フィールドには、「0」が設定される。そして、この場合、異常状態ではないため、「異常内容」フィールドが省略される。
【0316】
図28は、図26の通知情報のフォーマットの第2の変形例を示す図である。図28は、カメラが異常である場合に端末20から通知される通知情報のフォーマットの一例である。
【0317】
図28に示すように、カメラが異常である場合、「異常フラグ」フィールドには、「1」が設定され、「異常内容」フィールドには、カメラが異常であることを示す「001」という3ビットのパターンが設定される。そして、この場合、カメラが異常であり、カメラが正常に動作していないため、「カメラ画像情報」フィールドが省略される。
【0318】
図27図28に示した例のように、異常状態であるか否かに応じて、あるいは、異常状態の内容に応じて、通知情報のフォーマットの一部を省略することによって、通知する情報量を削減できる。
【0319】
<異常状態の内容が変化した場合の通知情報の例>
なお、図23図25では、正常状態から異常状態が生じた場合の、通知情報の通知タイミングの例を示す。以下では、異常状態の内容が変化した場合の通知情報の通知タイミングについて説明する。
【0320】
例えば、異常状態の内容が変化した場合には、端末20は、通知タイミングではないタイミングにおいて、通知情報を送信してもよい。端末20は、異常状態の内容が変化したと判定した場合に、通知タイミングとは異なるタイミングで通知情報を送信してもよい。
【0321】
図29は、異常状態が生じた場合における通知情報の送信の第4の例を示す図である。図29は、図23と同様に、例示的に、ロボット20xがエレベータ外に存在するケースを示す。
【0322】
図29の横軸は、時間軸を示す。図29には、通知タイミング#1~通知タイミング#4の4つの通知タイミングが示される。なお、図29において、通知タイミング#3における通知情報の送信を含む通知タイミング#3までの時間での通知情報の送信については、図23と同様であるので、説明を省略する。
【0323】
図29の例では、通知タイミング#3と通知タイミング#4との間で、異常状態の内容が変化する。異常状態の内容が変化した場合、次の通知タイミングである通知タイミング#4が到来する前に、通知情報が送信されてもよい。一例として、次の通知タイミングである通知タイミング#4が到来する前に、異常状態の内容が変化したと判定した時点で、通知情報が送信されてもよい。ここで送信される通知情報は、異常動作時の通知フォーマットを有する。ただし、ここで送信される通知情報の異常内容は、その前の通知タイミング#3における通知情報の異常内容と異なる。
【0324】
また、図29の例では、通知タイミング#4においても異常状態が継続しているため、通知タイミング#4では、通知タイミング#3と通知タイミング#4との間で送信された通知情報と同じ異常状態を示す通知情報が送信される。
【0325】
このように、異常状態の内容に変化が生じた場合に、通知タイミングが到来する前に、通知情報が送信されることによって、異常状態に関する情報を迅速に通知できるため、状況把握を迅速に行うことができる。これにより、異常状態においてロボット20xへの指示を迅速に行うことができる。
【0326】
なお、図29に示した例のように、異常状態の内容が変化したことが検知された場合、監視サーバ30の表示部313における表示例において、変化されたことを知らせるために、変化した後の一定期間、表示方法が変更されてもよい。
【0327】
図30は、異常状態の内容が変化した場合の表示例を示す図である。図30には、一例として、周囲が異常であり、ロボット20xが正常である状態から、周囲が異常であり、かつ、ロボット20xが異常である状態に変化した場合の表示例が示される。なお、図30において、表示例(a)は、異常状態の内容が変化する前の表示例であり、表示例(b)は、異常状態の内容が変化してから、一定期間経過する前までの表示例であり、表示例(c)は、異常状態の内容が変化してから一定期間経過した後の表示例である。
【0328】
図30の例に示すように、異常状態の内容が変化したことに該当する表示例(a)から表示例(b)への遷移において、異常状態を示すメッセージ及び/又は画像が強調されるように表示態様が変更される。変更後の表示態様は、特に限定されないが、例えば、表示例(a)よりも、表示例(b)の方が、大きな文字で表示される態様であってもよい。あるいは、表示例(a)よりも、表示例(b)の方が、背景の色がより強調されていてもよい。なお、メッセージ及び/又は画像を強調するような表示態様の変更の例は、これらに限定されない。例えば、メッセージ及び/又は画像に対して装飾を加えることによって、メッセージ及び/又は画像が強調されてもよい。メッセージ及び/又は画像に対して加える装飾は、特に限定されないが、例えば、メッセージ及び/又は画像の色、形、サイズの少なくとも1つの変更、あるいは、メッセージ及び/又は画像を囲む背景の色、形、サイズの少なくとも1つの変更を含む。また、メッセージ及び/又は画像の時間的な変化によって、メッセージ及び/又は画像が強調されてもよい。メッセージ及び/又は画像の点滅、色と形とサイズの少なくとも1つの周期的な変更、メッセージ及び/又は画像が表示される位置の変更等によってメッセージ及び/又は画像が強調されてもよい。このように、メッセージ及び/又は画像を強調するように表示態様が変更されることによって、ユーザが、メッセージ及び/又は画像を認知しやすくなり、異常状態の確認を速やかに行うことができる。
【0329】
また、表示例(b)と共に、異常状態が変化したことを知らせる音声ガイダンスが出力されてもよい。例えば、この音声ガイダンスの出力の大きさ(例えば、音量)は、表示例(a)のケースよりも大きくてよい。
【0330】
なお、図30の表示例(c)に示すように、異常状態の内容が変化してから一定期間経過した後においては、異常状態を示すメッセージが強調されるような表示態様が解除されてよい。
【0331】
このように、異常状態の内容が変化した場合に、表示を強調したり、音声を強調したりすることによって、異常状態の内容の変化を迅速に知らせることができる。ここで、各異常状態によって、表示方法(例えば、表示の強調の方法)及び/又は音声の出力方法(例えば、音声の強調の方法)が独立に設定されてもよい。特定の異常状態(例えば、カメラが異常)である場合に、特定の異常状態と異なる異常状態よりも、特定の異常状態であることを示す表示を強調したり、特定の異常状態であることを示す音声を強調したりすることも可能である。
【0332】
<正常状態に戻った場合の通知情報の例>
なお、図23等の例では、正常状態から異常状態に変わった場合の通知情報の送信について説明した。以下では、正常状態に戻った場合(例えば、異常状態から正常状態に変わった場合の通知情報の送信について説明する。
【0333】
図31は、異常状態が生じた場合における通知情報の送信の第5の例を示す図である。図29は、図23と同様に、例示的に、ロボット20xがエレベータ外に存在するケースを示す。
【0334】
図31の横軸は、時間軸を示す。図31には、通知タイミング#1~通知タイミング#4の4つの通知タイミングが示される。なお、図31において、通知タイミング#3における通知情報の送信を含む通知タイミング#3までの時間での通知情報の送信については、図23と同様であるので、説明を省略する。
【0335】
図31の例では、通知タイミング#3と通知タイミング#4との間で、異常状態から正常状態に変化する。正常状態に変化した場合、次の通知タイミングである通知タイミング#4が到来する前に、通知情報が送信されてもよい。一例として、次の通知タイミングである通知タイミング#4が到来する前に、異常状態から正常状態に変化したと判定した時点で、通知情報が送信されてもよい。ここで送信される通知情報は、正常状態であることを示す。
【0336】
また、図31の例では、通知タイミング#4においても正常状態が継続しているため、通知タイミング#4では、通知タイミング#3と通知タイミング#4との間で送信された通知情報と同じ正常状態を示す通知情報が送信される。
【0337】
このように、異常状態から正常状態に変化した場合(例えば、正常状態に戻った場合)に、通知タイミングが到来する前に、通知情報が送信されることによって、正常状態に戻ったことを迅速に通知できるため、状況把握を迅速に行うことができる。これにより、正常状態においてロボット20xへの指示を迅速に行うことができる。
【0338】
なお、正常状態に戻った場合に通知タイミングが到来する前に通知情報を送信する動作は、図31に例示したようなロボット20xがエレベータ外に存在するケースに限定されなくてよい。例えば、ロボット20xがエレベータ内に存在するケースにおいても、図31と同様の動作が行われてもよい。
【0339】
図32は、異常状態が生じた場合における通知情報の送信の第6の例を示す図である。図32は、例示的に、正常な状態であるロボット20xがエレベータ外からエレベータに乗車し、エレベータ内においてロボット20xに異常状態が発生し、エレベータ内で異常状態から正常状態に戻り、正常状態であるロボット20xがエレベータ内からエレベータ外へ移動するケースを示す。
【0340】
図32の横軸は、時間軸を示す。図32には、通知タイミング#1~通知タイミング#4の4つの通知タイミングが示される。なお、図32において、通知タイミング#3における通知情報の送信を含む通知タイミング#3までの時間での通知情報の送信については、図24と同様であるので、説明を省略する。
【0341】
図32の例では、エレベータ内において、通知タイミング#3と通知タイミング#4との間で、異常状態から正常状態に変化する。正常状態に変化した場合、エレベータ内において、次の通知タイミングである通知タイミング#4が到来する前に、通知情報が送信されてもよい。
【0342】
また、図32の例では、異常状態から正常状態に変化した後、通知タイミング#4が到来する前に、ロボット20xはエレベータ内からエレベータ外へ移動する。ロボット20xがエレベータ内からエレベータ外に移動した場合、次の通知タイミングである通知タイミング#4が到来する前に(例えば、ロボット20xがエレベータ外へ移動したことを検知した時点で)、通知情報が送信されてもよい。一例として、次の通知タイミングである通知タイミング#4が到来する前に、ロボット20xがエレベータ外へ移動したことを検知した時点で、通知情報が送信されてもよい。ここで送信される通知情報は、正常状態を示す。
【0343】
このように、異常状態から正常状態に変化した場合(例えば、正常状態に戻った場合)では、ロボット20xが存在する場所が変わる場合に、通知情報が送信されることによって、正常状態に戻ったことを迅速に通知できるため、ロボット20xの存在する場所の変更を含む状況把握を迅速に行うことができる。これにより、正常状態においてロボット20xへの指示を迅速に行うことができる。
【0344】
なお、図31及び図32に示した例のように、異常状態から正常状態に変化したことが検知された場合、監視サーバ30の表示部313における表示例において、変化されたことを知らせるために、変化した後の一定期間、表示方法が変更されてもよい。
【0345】
図33は、異常状態から正常状態に変化した場合の表示例を示す図である。図33には、一例として、周囲が異常であり、かつ、ロボット20xが異常である状態から、正常状態に変化した場合の表示例が示される。なお、図33において、表示例(a)は、周囲が異常であり、かつ、ロボット20xが異常である異常状態の表示例であり、表示例(b)は、異常状態から正常状態に変化してから、一定期間経過する前までの表示例であり、表示例(c)は、正常状態に変化してから一定期間経過した後の表示例である。
【0346】
図33の例に示すように、異常状態から正常状態に変化したことに該当する表示例(a)から表示例(b)への遷移において、正常状態に戻ったことを示すメッセージ及び/又は画像が強調されるように表示態様が変更される。変更後の表示態様は、特に限定されないが、例えば、表示例(a)よりも、表示例(b)の方が、大きな文字で表示される態様であってもよい。あるいは、表示例(a)よりも、表示例(b)の方が、背景の色がより強調されていてもよい。
【0347】
また、表示例(b)と共に、正常状態に変化したことを知らせる音声ガイダンスが出力されてもよい。例えば、この音声ガイダンスの出力の大きさ(例えば、音量)は、表示例(a)のケースよりも大きくてよい。
【0348】
なお、図33の表示例(c)に示すように、正常状態に変化してから一定期間経過した後においては、正常状態に変化したことを示すメッセージが強調されるような表示態様が解除されてよい。
【0349】
このように、正常状態に変化した場合に、表示を強調したり、音声を強調したりすることによって、正常状態への変化を迅速に知らせることができる。ここで、正常状態に変化した場合の表示方法及び/又は音声の出力方法として、異常状態に変化した場合と異なる表示方法及び/又は音声の出力方法が用いられてもよい。
【0350】
<通知情報のフォーマットの例>
なお、異常状態の内容の変化の有無は、図26に示した通知情報のフォーマットの「異常内容」フィールドに含まれる情報の変更の有無によって通知されてよい。また、異常状態から正常状態への変化の有無は、例えば、図26に示した通知情報のフォーマットの「異常フラグ」フィールドに含まれる情報の変更によって通知される。
【0351】
また、異常状態の内容の変化の有無は、通知情報のフォーマットに設けられた異常状態の内容の変化の有無を通知するフィールドによって通知されてもよい。
【0352】
図34は、異常状態の内容の変化の有無を通知する通知情報のフォーマットの一例を示す図である。図34に示す通知情報のフォーマットには、「端末ID」フィールドと、「異常フラグ」フィールドと、「変更フラグ」フィールドと、「異常内容」フィールドと、「フロア情報」フィールドと、「位置情報」フィールドと、「カメラ画像情報」フィールドとが含まれる。「端末ID」フィールドと、「フロア情報」フィールドと、「位置情報」フィールドと、「カメラ画像情報」フィールドとは、図3等に示した例と同様であり、「異常フラグ」フィールドと、「異常内容」フィールドとは、図26に示した例と同様であるので、説明を省略する。
【0353】
「変更フラグ」フィールドには、異常状態の内容に変化があったか否かを示す情報(例えば、1ビットの情報)が含まれる。例えば、異常状態の内容に変化がない場合(つまり、「異常内容」フィールドが変更されない場合)、「変更フラグ」フィールドには、「0」が設定される。また、例えば、異常状態の内容に変化がある場合(つまり、「異常内容」フィールドが変更される場合)、「変更フラグ」フィールドには、「1」が設定される。
【0354】
端末20は、異常状態の内容に変化があったか否かに関わらず、あるいは、異常状態と正常状態との間で変化したか否かに関わらず、図34に示したフォーマットを有する通知情報を送信してよい。あるいは、端末20は、異常状態の内容に変化があったか否かに応じて、あるいは、異常状態と正常状態との間で変化したか否かに応じて、図34に示したフォーマットの一部のフィールドを省略し、フィールドが省略されたフォーマットを有する通知情報を送信してもよい。
【0355】
図35は、図34の通知情報のフォーマットの変形例を示す図である。図35には、異常状態の内容に変化があったか否か、あるいは、異常状態と正常状態との間で変化したか否かという状況に応じて異なる3通りの通知情報のフォーマットが示される。
【0356】
図35のフォーマット(a)は、異常状態から正常状態へ変化した場合の通知情報のフォーマットを示す。この場合の通知情報では、図27に示した、正常状態である場合(つまり、異常状態ではない場合)と同様に、「異常フラグ」フィールドに「0」が設定され、異常状態ではないため、「異常内容」フィールドが省略される。
【0357】
図35のフォーマット(b)は、異常状態の内容に変化がある場合、または、正常状態から異常状態へ変化した場合の通知情報のフォーマットを示す。この場合の通知情報では、「異常フラグ」フィールドに「1」が設定され、「変更フラグ」フィールドに「1」が設定される。また、この場合の通知情報では、「異常内容」フィールドに、変化後の異常状態の内容を示す情報が含まれる。
【0358】
図35のフォーマット(c)は、異常状態の内容に変化がない場合の通知情報のフォーマットを示す。この場合の通知情報では、この場合の通知情報では、「異常フラグ」フィールドに「1」が設定され、「変更フラグ」フィールドに「0」が設定される。また、前回までに通知されている異常状態の内容から変更しなくてもよいので、この場合、通知情報では、「異常内容」フィールドが省略される。
【0359】
図35に示した例のように、異常状態の内容に変化があったか否か、あるいは、異常状態と正常状態との間で変化したか否かという状況に応じて、通知情報のフォーマットの一部を省略することによって、通知する情報量を削減できる。
【0360】
<処理の流れの一例>
次に、異常状態が発生した場合に通知タイミングと異なるタイミングで通知情報が送信される例について、端末20の処理の流れの一例について説明する。
【0361】
図36は、本実施の形態における端末20の処理の流れの別の一例を示すフローチャートである。例えば、図36に示すフローチャートは、端末20が起動した場合に開始されてもよいし、端末20が搭載されたロボット20xが動作を開始した場合に開始されてもよい。また、図36に示すフローチャートは、端末20の動作が停止した場合に終了されてよいし、端末20が搭載されたロボット20xの動作が停止した場合に終了されてもよい。あるいは、ユーザの操作によって、フローチャートの開始及び/又は終了が、制御されてもよい。なお、図36において、図14と同様の処理については、同一の符番を付し、説明を省略する場合がある。
【0362】
図36において、ロボット20x自体が正常状態である場合(S105にてYES)、例えば、ロボット20x自体が正常状態であり、周囲が異常状態である場合、端末20は、通知タイミング外での通知に関するフローを実行する(S701)。なお、通知タイミング外での通知に関するフローは後述する。そして、フローは、S106へ移行する。
【0363】
図36において、ロボット20x自体が正常状態ではない場合(S105にてNO)、例えば、ロボット20x自体が異常状態である場合、端末20は、通知タイミング外での通知に関するフローを実行する(S702)。S702は、S701と同様であってよい。そして、フローは、S108へ移行する。
【0364】
図36において、決定した状態が異常状態ではない場合(S103にてNO)、例えば、ロボット20x自体が正常状態であり、周囲が正常状態である場合、端末20は、通知タイミング外での通知に関するフローを実行する(S703)。S703は、S702、S701と同様であってよい。そして、フローは、S104へ移行する。
【0365】
図37は、通知タイミング外での通知に関する処理の流れを示すフローチャートである。図37は、図36のS701、S702、または、S703にて実行されるフローを示す。
【0366】
端末20は、異常状態の内容を示す通知情報を送信済みであるか否かを判定する(S801)。別言すると、端末20は、異常状態が生じたと判定してから現時点までの間に、1回以上、異常状態の内容を示す通知情報が送信されているか否かを判定する。さらに別言すると、端末20は、現時点が、異常状態が生じたと判定したタイミングから、周期的な通知タイミングが到来するまでの間に含まれるか否かを判定する。
【0367】
なお、「異常状態の内容を示す通知情報を送信済みである」とは、別言すると、「異常状態が生じたと判定した直後ではない」こと、例えば、「正常状態から異常状態へ変化した直後ではない」に相当する。
【0368】
異常状態の内容を示す通知情報を送信済みである場合(S801にてYES)、例えば、端末20が、異常状態が生じたと判定してから、現時点までの間に、1回以上、異常状態の内容を示す通知情報を送信している場合、端末20は、ロボット20xがエレベータ内からエレベータ外へ移動した直後であるか否かを判定する(S802)。
【0369】
なお、「ロボット20xがエレベータ内からエレベータ外へ移動した直後である」とは、現時点が、ロボット20xがエレベータ内からエレベータ外へ移動したタイミングから、周期的な通知タイミングが到来するまでの間に含まれる、ことに相当してよい。つまり、「ロボット20xがエレベータ内からエレベータ外へ移動した直後である」とは、異常状態が生じたと判定したタイミングから現時点までの間に、通知情報が送信されていない、ことに相当してよい。
【0370】
ロボット20xがエレベータ内からエレベータ外へ移動した直後ではない場合(S802にてNO)、端末20は、異常状態の内容が変化した直後であるか否かを判定する(S803)。
【0371】
また、「異常状態の内容が変化した直後である」とは、現時点が、異常状態の内容が変化したと判定されたタイミングから、周期的な通知タイミングが到来するまでの間に含まれる、ことに相当してよい。つまり、「異常状態の内容が変化した直後である」とは、異常状態の内容が変化したと判定されたタイミングから現時点までの間に、通知情報が送信されていない、ことに相当してよい。
【0372】
異常状態の内容が変化した直後ではない場合(S803にてNO)、端末20は、異常状態から正常状態へ戻った直後であるか否かを判定する(S804)。
【0373】
なお、「異常状態から正常状態へ戻った直後である」とは、現時点が、異常状態から正常状態へ戻ったタイミングから、周期的な通知タイミングが到来するまでの間に含まれる、ことに相当してよい。つまり、「異常状態から正常状態へ戻った直後である」とは、異常状態から正常状態へ戻ったタイミングから現時点までの間に、通知情報が送信されていない、ことに相当してよい。
【0374】
異常状態から正常状態へ戻った直後ではない場合(S804にてNO)、図37に示すフローは終了する。
【0375】
異常状態の内容を示す通知情報を送信済みではない場合(S801にてNO)、ロボット20xがエレベータ内からエレベータ外へ移動した直後である場合(S802にてYES)、異常状態の内容が変化した直後である場合(S803にてYES)、または、異常状態から正常状態へ戻った直後である場合(S804にてYES)、端末20は、通知情報を生成し、生成した通知情報を基地局10へ送信する(S805)。なお、S805において、端末20が送信する通知タイミングは、周期的に到来する通知タイミングと異なるタイミングである。また、S805にて生成される通知情報は、S801~S804の何れの条件を満たすかに応じて変更されてもよい。
【0376】
以上のように、異常状態が発生した場合(正常状態から異常状態に変化した場合)、ロボット20xがエレベータ内からエレベータ外へ移動した場合、異常状態の内容が変化した場合、及び、異常状態から正常状態に戻った場合には、通常の通知タイミング(例えば、周期的な通知タイミング)が到来する前のタイミングにおいて、通知情報が送信されてよい。これにより、状態の変化、ロボット20xの位置の変化が生じた場合であっても、監視サーバ30等を介して、ユーザが、状況把握を迅速に行うことができる。
【0377】
なお、本実施の形態において、異常状態と異常動作という表記は、相互に置き換えられてよい。また、正常状態と正常動作という表記は、相互に置き換えられてよい。
【0378】
なお、異常状態が発生した場合のロボット20xの動作については特に限定されない。例えば、測位結果が異常である場合には、端末20は、端末20の測位結果が正常であった際に算出した測位結果(例えば、直近の測位結果)を流用してもよい。あるいは、端末20は、端末20の測位結果が正常であった際に算出した測位結果(例えば、直近の測位結果)に補間処理(例えば、外挿補間)を行い、補間処理後の測位結果を用いてもよい。端末20と異なる装置(例えば、監視サーバ30)が、端末20の測位結果が異常である場合に、端末20の測位結果の流用及び/又は端末20の測位結果の補間処理等を行ってもよい。
【0379】
また、測位結果が異常である場合には、ロボット20xが、現在位置に停止してもよい。なお、測位結果が異常であると判定された場合に、ロボット20xは、即座に、現在位置に停止してもよい。あるいは、測位結果が異常である状態が所定時間連続した場合に、ロボット20xは、現在位置に停止してもよい。端末20と異なる装置(例えば、監視サーバ30)が、ロボット20xを現在位置に停止させるか否かを判断し、判断結果に基づいて、端末20に指示してもよい。あるいは、端末20が、ロボット20xcを現在位置に停止させるか否かを判断し、判断結果に基づいて、ロボット20xを停止させてもよい。
【0380】
また、自律走行しているロボット20xに搭載された端末20の測位結果が異常である場合、ロボット20xの走行が、端末20と異なる装置(例えば、監視サーバ30)を介したユーザの操作によって制御されてもよい。
【0381】
なお、上述した測位結果が異常である場合の動作は、測位結果が正常に戻った場合に停止され、元の動作(例えば、測位結果が正常である場合の動作)に戻されてよい。なお、測位結果が正常に戻ったと判定された場合に、即座に、元の動作に戻されてもよい。あるいは、測位結果が正常に戻った状態が所定時間連続した場合に、元の動作に戻されてもよい。この場合、正常に戻った状態が連続する時間と比較される所定時間は、異常である状態が連続する時間と比較される所定時間よりも、長く設定されてもよい。
【0382】
なお、図23等では、通知情報を送信する周期が一定周期である例を示したが、本開示はこれに限定されない。通知情報を送信する周期は、ロボット20xの位置、ロボット20xの状態、及び、エレベータの状態の少なくとも1つに基づいて設定されてもよい。例えば、ロボット20xがエレベータ外に存在する場合の周期と、ロボット20xがエレベータ内に存在する場合の周期とが、互いに独立して設定されてもよい。この場合は、ロボット20xがエレベータ内に存在する場合の周期が、ロボット20xがエレベータ外に存在する場合の周期より短く設定されてもよい。
【0383】
なお、上記実施の形態における「・・・部」は、「・・・回路(circuitry)」、「・・・デバイス」、「・・・ユニット」、又は、「・・・モジュール」であってもよい。
【0384】
また、上記実施の形態における「チャネル」という表記は、「周波数」、「周波数チャネル」、「帯域」、「バンド」、「キャリア」、「サブキャリア」、又は、「(周波数)リソース」といった他の表記に置換されてもよい。
【0385】
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。
【0386】
上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部又は全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0387】
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。
【0388】
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【0389】
本開示は、通信機能を持つあらゆる種類の装置、デバイス、システム(通信装置と総称)において実施可能である。通信装置の、非限定的な例としては、電話機(携帯電話、スマートフォン等)、タブレット、パーソナル・コンピューター(PC)(ラップトップ、デスクトップ、ノートブック等)、カメラ(デジタル・スチル/ビデオ・カメラ等)、デジタル・プレーヤー(デジタル・オーディオ/ビデオ・プレーヤー等)、着用可能なデバイス(ウェアラブル・カメラ、スマートウオッチ、トラッキングデバイス等)、ゲーム・コンソール、デジタル・ブック・リーダー、テレヘルス・テレメディシン(遠隔ヘルスケア・メディシン処方)デバイス、通信機能付きの乗り物又は移動輸送機関(自動車、飛行機、船等)、及び上述の各種装置の組み合わせがあげられる。
【0390】
通信装置は、持ち運び可能又は移動可能なものに限定されず、持ち運びできない又は固定されている、あらゆる種類の装置、デバイス、システム、例えば、スマート・ホーム・デバイス(家電機器、照明機器、スマートメーター又は計測機器、コントロール・パネル等)、自動販売機、その他IoT(Internet of Things)ネットワーク上に存在し得るあらゆる「モノ(Things)」をも含む。
【0391】
通信には、セルラーシステム、無線LANシステム、通信衛星システム等によるデータ通信に加え、これらの組み合わせによるデータ通信も含まれる。
【0392】
また、通信装置には、本開示に記載される通信機能を実行する通信デバイスに接続又は連結される、コントローラやセンサ等のデバイスも含まれる。例えば、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスが使用する制御信号やデータ信号を生成するような、コントローラやセンサが含まれる。
【0393】
また、通信装置には、上記の非限定的な各種装置と通信を行う、あるいはこれら各種装置を制御する、インフラストラクチャ設備、例えば、基地局、アクセスポイント、その他あらゆる装置、デバイス、システムが含まれる。
【0394】
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【0395】
以上、本開示の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0396】
本開示は、無線通信システムに好適である。
【符号の説明】
【0397】
10 基地局
20 端末
30 監視サーバ
101、301 受信部
102、202、302 受信制御部
103、206 状態判定部
104 表示用情報生成部
105 サーバ通信部
106、208、312 送信制御部
107、314 送信部
108、210、315 制御部
201 無線受信部
203 衛星信号受信部
204 屋内測位信号受信部
205 位置検出部
207 通知情報生成部
209 無線送信部
303 情報分類部
304 エレベータ外状態表示制御部
305 エレベータ扉閉状態表示制御部
306 エレベータ乗車状態表示制御部
307 エレベータ下車状態表示制御部
308 途中フロア状態第1表示制御部
309 途中フロア状態第2表示制御部
310 ロボット異常状態表示制御部
311 周囲異常状態表示制御部
313 表示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37