(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023175655
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】情報提供システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/015 20230101AFI20231205BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20231205BHJP
【FI】
G06Q30/015
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085778
(22)【出願日】2023-05-24
(31)【優先権主張番号】P 2022087615
(32)【優先日】2022-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】715009765
【氏名又は名称】株式会社すなおネット
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】末松 大吉
(72)【発明者】
【氏名】山口 順子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB00
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】精度の高い情報を消費者に提供することが可能となる情報提供システムを提供する。
【解決手段】第1の情報提供者端末2から送信された第1の情報提供者情報を記録する第1の情報提供者情報記録手段6と、第2の情報提供者端末3から送信された第2の情報提供者情報を記録する第2の情報提供者情報記録手段7と、情報生成手段が生成した情報を記録する生成情報記録手段10と、情報出力手段8と、ポイント付与手段9を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の第1の情報を含み、第1の情報提供者の端末から送信された情報を、第1の情報提供者情報として記録する第1の情報提供者情報記録手段と、
前記第1の情報と対応付けられた第2の情報を含み、前記第1の情報提供者とは異なる第2の情報提供者の端末から送信された情報を、第2の情報提供者情報として記録する第2の情報提供者情報記録手段と、
前記第1の情報と対応付けた第3の情報を生成する情報生成手段と、
前記情報生成手段が生成した前記第3の情報を記録する生成情報記録手段と、
前記第2の情報提供者情報記録手段に記録された前記第2の情報提供者情報のうち、前記第1の情報提供者が選択した前記第2の情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記第2の情報を出力する情報出力手段と、
前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記第2の情報が利用された前記第2の情報提供者に対して、前記生成情報記録手段に記録された前記第3の情報と前記第2の情報との相違点に応じたポイントを付与するポイント付与手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項2】
所定の第1の情報を含み、第1の情報提供者の端末から送信された情報を、第1の情報提供者情報として記録する第1の情報提供者情報記録手段と、
前記第1の情報と対応付けられた第2の情報を含み、前記第1の情報提供者とは異なる第2の情報提供者の端末から送信された情報を、第2の情報提供者情報として記録する第2の情報提供者情報記録手段と、
前記第1の情報と対応付けた第3の情報を生成するための生成信号を、所定の情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、
前記情報生成手段が生成した前記第3の情報を記録する生成情報記録手段と、
前記第2の情報提供者情報記録手段に記録された前記第2の情報提供者情報のうち、前記第1の情報提供者が選択した前記第2の情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記第2の情報を出力する情報出力手段と、
前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記第2の情報が利用された前記第2の情報提供者に対して、前記生成情報記録手段に記録された前記第3の情報と前記第2の情報との相違点に応じたポイントを付与するポイント付与手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項3】
所定の第1の情報を含み、第1の情報提供者の端末から送信された情報を、第1の情報提供者情報として記録する第1の情報提供者情報記録手段と、
前記第1の情報と対応付けられた第2の情報を含み、前記第1の情報提供者とは異なる第2の情報提供者の端末から送信された情報を、第2の情報提供者情報として記録する第2の情報提供者情報記録手段と、
所定の情報生成手段が生成した第3の情報であって、前記第1の情報と対応付けられた前記第3の情報を記録する生成情報記録手段と、
前記第2の情報提供者情報記録手段に記録された前記第2の情報提供者情報のうち、前記第1の情報提供者が選択した前記第2の情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記第2の情報を出力する情報出力手段と、
前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記第2の情報が利用された前記第2の情報提供者に対して、前記生成情報記録手段に記録された前記第3の情報と前記第2の情報との相違点に応じたポイントを付与するポイント付与手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項4】
前記第1の情報提供者の端末から送信された特定情報であって、前記第2の情報提供者情報記録手段に記録された複数の前記第2の情報提供者情報のうち、前記選択情報提供者情報を特定するための前記特定情報を記録する特定情報記録手段を備え、
前記情報出力手段は、前記特定情報記録手段に記録された前記特定情報に基づいて出力する
請求項1、請求項2または請求項3に記載の情報提供システム。
【請求項5】
第1の情報提供者の端末から送信された第1の情報と対応付けられた第2の情報を含み、前記第1の情報提供者とは異なる第2の情報提供者の端末から送信された情報を、第2の情報提供者情報として記録する第2の情報提供者情報記録手段と、
前記第1の情報と対応付けた第3の情報を生成する情報生成手段と、
前記情報生成手段が生成した前記第3の情報を記録する生成情報記録手段と、
前記第2の情報提供者情報記録手段に記録された前記第2の情報提供者情報のうち、前記第1の情報提供者が選択した前記第2の情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記第2の情報を出力する情報出力手段と、
前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記第2の情報が利用された前記第2の情報提供者に対して、前記生成情報記録手段に記録された前記第3の情報と前記第2の情報との相違点に応じたポイントを付与するポイント付与手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項6】
第1の情報提供者の端末から送信された第1の情報と対応付けられた第2の情報を含み、前記第1の情報提供者とは異なる第2の情報提供者の端末から送信された情報を、第2の情報提供者情報として記録する第2の情報提供者情報記録手段と、
前記第1の情報と対応付けた第3の情報を生成するための生成信号を、所定の情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、
前記情報生成手段が生成した前記第3の情報を記録する生成情報記録手段と、
前記第2の情報提供者情報記録手段に記録された前記第2の情報提供者情報のうち、前記第1の情報提供者が選択した前記第2の情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記第2の情報を出力する情報出力手段と、
前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記第2の情報が利用された前記第2の情報提供者に対して、前記生成情報記録手段に記録された前記第3の情報と前記第2の情報との相違点に応じたポイントを付与するポイント付与手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項7】
第1の情報提供者の端末から送信された第1の情報と対応付けられた第2の情報を含み、前記第1の情報提供者とは異なる第2の情報提供者の端末から送信された情報を、第2の情報提供者情報として記録する第2の情報提供者情報記録手段と、
所定の情報生成手段が生成した第3の情報であって、前記第1の情報と対応付けられた前記第3の情報を記録する生成情報記録手段と、
前記第2の情報提供者情報記録手段に記録された前記第2の情報提供者情報のうち、前記第1の情報提供者が選択した前記第2の情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記第2の情報を出力する情報出力手段と、
前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記第2の情報が利用された前記第2の情報提供者に対して、前記生成情報記録手段に記録された前記第3の情報と前記第2の情報との相違点に応じたポイントを付与するポイント付与手段と、を備える
情報提供システム。
【請求項8】
前記ポイント付与手段は、
前記第2の情報と前記第3の情報を比較し、前記第2の情報と前記第3の情報の相違点が多いほど多くのポイントを付与する
請求項1、請求項2、請求項3、請求項5、請求項6または請求項7に記載の情報提供システム。
【請求項9】
前記情報生成手段は、
前記第1の情報と、前記情報提供システムが備える情報記録手段に記録された情報と、に基づいて、前記第3の情報を生成する
請求項1、請求項2、請求項3、請求項5、請求項6または請求項7に記載の情報提供システム。
【請求項10】
前記情報生成手段は、
前記第1の情報と、前記情報提供システムとは別個の外部情報記録手段に記録された情報と、に基づいて、前記第3の情報を生成する
請求項1、請求項2、請求項3、請求項5、請求項6または請求項7に記載の情報提供システム。
【請求項11】
前記情報生成手段は、
前記第1の情報と、インターネット上に公開された情報と、に基づいて、前記第3の情報を生成する
請求項1、請求項2、請求項3、請求項5、請求項6または請求項7に記載の情報提供システム。
【請求項12】
前記情報生成手段は、
前記第1の情報と、インターネット上に公開されていた情報を記録したインターネット情報記録手段に記録された情報と、に基づいて、前記第3の情報を生成する
請求項1、請求項2、請求項3、請求項5、請求項6または請求項7に記載の情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システムに関する。詳しくは、消費者に精度の高い情報を提供することが可能となる情報提供システムに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、食品を中心として商品の安全性が消費者に注目されており、消費者が商品を選択する際に、消費者は商品自体や商品の原料がどの様な物であるのかという点にまで関心を示す様になっている。
【0003】
そのため、商品の提供者は、提供する商品や商品の原料の成分や産地、製造年月日等の情報を商品の包装に貼付したラベルに記載したり、ICタグに記録したりして、商品を提供している。
【0004】
しかし、単に情報を記載や記録したものを商品に添付して提供するだけでは、その情報の改竄や偽造等が容易であり、現に情報の改竄や偽造等が行われている事実もあり、消費者に信用度が低く、消費者が安心して商品を選択することが困難であった。
【0005】
そこで、本発明の発明者は、単に情報を記載や記録したものを食品に添付するのではなく、食品の原料を粉末にした原料粉末見本を食品に添付して食品を提供する技術を提案している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、食品を含む各種商品の品質や、各種サービスの品質は、その商品やサービスが消費者に提供されるまでの過程における様々な要因に強く影響を受けるものである。
【0008】
そして、商品やサービスの情報が充分に消費者に伝わっていない場合には、消費者が安心して商品やサービスを選択するといった目的を実現することができない場合がある。
また、商品やサービスを選択する場合に限らず、精度の高い情報を消費者に提供することは極めて重要であるといえる。
【0009】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、消費者に精度の高い情報を提供することが可能となる情報提供システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の情報提供システムは、所定の第1の情報を含み、第1の情報提供者の端末から送信された情報を、第1の情報提供者情報として記録する第1の情報提供者情報記録手段と、前記第1の情報と対応付けられた第2の情報を含み、前記第1の情報提供者とは異なる第2の情報提供者の端末から送信された情報を、第2の情報提供者情報として記録する第2の情報提供者情報記録手段と、前記第1の情報と対応付けた第3の情報を生成する情報生成手段と、前記情報生成手段が生成した前記第3の情報を記録する生成情報記録手段と、前記第2の情報提供者情報記録手段に記録された前記第2の情報提供者情報のうち、前記第1の情報提供者が選択した前記第2の情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記第2の情報を出力する情報出力手段と、前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記第2の情報が利用された前記第2の情報提供者に対して、前記生成情報記録手段に記録された前記第3の情報と前記第2の情報との相違点に応じたポイントを付与するポイント付与手段と、を備える。
【0011】
また、本発明の情報提供システムは、所定の第1の情報を含み、第1の情報提供者の端末から送信された情報を、第1の情報提供者情報として記録する第1の情報提供者情報記録手段と、前記第1の情報と対応付けられた第2の情報を含み、前記第1の情報提供者とは異なる第2の情報提供者の端末から送信された情報を、第2の情報提供者情報として記録する第2の情報提供者情報記録手段と、前記第1の情報と対応付けた第3の情報を生成するための生成信号を、所定の情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、前記情報生成手段が生成した前記第3の情報を記録する生成情報記録手段と、前記第2の情報提供者情報記録手段に記録された前記第2の情報提供者情報のうち、前記第1の情報提供者が選択した前記第2の情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記第2の情報を出力する情報出力手段と、前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記第2の情報が利用された前記第2の情報提供者に対して、前記生成情報記録手段に記録された前記第3の情報と前記第2の情報との相違点に応じたポイントを付与するポイント付与手段と、を備える。
【0012】
また、本発明の情報提供システムは、所定の第1の情報を含み、第1の情報提供者の端末から送信された情報を、第1の情報提供者情報として記録する第1の情報提供者情報記録手段と、前記第1の情報と対応付けられた第2の情報を含み、前記第1の情報提供者とは異なる第2の情報提供者の端末から送信された情報を、第2の情報提供者情報として記録する第2の情報提供者情報記録手段と、所定の情報生成手段が生成した第3の情報であって、前記第1の情報と対応付けられた前記第3の情報を記録する生成情報記録手段と、前記第2の情報提供者情報記録手段に記録された前記第2の情報提供者情報のうち、前記第1の情報提供者が選択した前記第2の情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記第2の情報を出力する情報出力手段と、前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記第2の情報が利用された前記第2の情報提供者に対して、前記生成情報記録手段に記録された前記第3の情報と前記第2の情報との相違点に応じたポイントを付与するポイント付与手段と、を備える。
【0013】
また、本発明の情報提供システムは、第1の情報提供者の端末から送信された第1の情報と対応付けられた第2の情報を含み、前記第1の情報提供者とは異なる第2の情報提供者の端末から送信された情報を、第2の情報提供者情報として記録する第2の情報提供者情報記録手段と、前記第1の情報と対応付けた第3の情報を生成する情報生成手段と、前記情報生成手段が生成した前記第3の情報を記録する生成情報記録手段と、前記第2の情報提供者情報記録手段に記録された前記第2の情報提供者情報のうち、前記第1の情報提供者が選択した前記第2の情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記第2の情報を出力する情報出力手段と、前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記第2の情報が利用された前記第2の情報提供者に対して、前記生成情報記録手段に記録された前記第3の情報と前記第2の情報との相違点に応じたポイントを付与するポイント付与手段と、を備える。
【0014】
また、本発明の情報提供システムは、第1の情報提供者の端末から送信された第1の情報と対応付けられた第2の情報を含み、前記第1の情報提供者とは異なる第2の情報提供者の端末から送信された情報を、第2の情報提供者情報として記録する第2の情報提供者情報記録手段と、前記第1の情報と対応付けた第3の情報を生成するための生成信号を、所定の情報生成手段に出力する生成信号出力手段と、前記情報生成手段が生成した前記第3の情報を記録する生成情報記録手段と、前記第2の情報提供者情報記録手段に記録された前記第2の情報提供者情報のうち、前記第1の情報提供者が選択した前記第2の情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記第2の情報を出力する情報出力手段と、前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記第2の情報が利用された前記第2の情報提供者に対して、前記生成情報記録手段に記録された前記第3の情報と前記第2の情報との相違点に応じたポイントを付与するポイント付与手段と、を備える。
【0015】
また、本発明の情報提供システムは、第1の情報提供者の端末から送信された第1の情報と対応付けられた第2の情報を含み、前記第1の情報提供者とは異なる第2の情報提供者の端末から送信された情報を、第2の情報提供者情報として記録する第2の情報提供者情報記録手段と、所定の情報生成手段が生成した第3の情報であって、前記第1の情報と対応付けられた前記第3の情報を記録する生成情報記録手段と、前記第2の情報提供者情報記録手段に記録された前記第2の情報提供者情報のうち、前記第1の情報提供者が選択した前記第2の情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記第2の情報を出力する情報出力手段と、前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記第2の情報が利用された前記第2の情報提供者に対して、前記生成情報記録手段に記録された前記第3の情報と前記第2の情報との相違点に応じたポイントを付与するポイント付与手段と、を備える。
【0016】
ここで、第1の情報提供者情報として、第1の情報が第1の情報提供者情報記録手段に記録され、かつ、第2の情報提供者情報として、第2の情報が第2の情報提供者情報記録手段に記録されることによって、対応付けられた2つの情報(第1の情報、第2の情報)を異なる者(第1の情報提供者、第2の情報提供者)が記録することになる。そのため、情報の改竄や偽造等を抑止することができると共に、充分な量の情報の蓄積が期待できる。
【0017】
また、情報出力手段が、選択情報提供者情報に含まれる第2の情報を出力することによって、消費者は第2の情報提供者が記録した第2の情報を把握することができる。
なお、「第2の情報の出力」は、第2の情報にアクセス可能な識別情報(例えば、二次元バーコードなど)を出力する場合も含む趣旨である。
【0018】
更に、ポイント付与手段が第2の情報が利用された第2の情報提供者に対してポイントを付与することによって、第2の情報が利用されたいという第2の情報提供者のインセンティブを高めることができる。
【0019】
また、ポイントを付与される対象は、第1の情報提供者が選択した第2の情報提供者情報であるために、換言すると、第1の情報提供者に選択された第2の情報提供者情報のみが利用されるために、第2の情報提供者情報が利用されたい第2の情報提供者同士での競争が生まれ、より一層、第2の情報提供者情報に含まれる第2の情報の高品質化が期待できる。なお、第1の情報提供者が選択する第2の情報提供者情報は、単数であっても複数であっても良い。
【0020】
更に、第3の情報(情報生成手段が第1の情報と対応付けて生成した情報)を記録する生成情報記録手段によって、情報生成手段(例えば、ジェネレーティブAIなど)が機械的に生成した情報(没個性的で量産的な情報)を記録することができる。
そして、ポイント付与手段が、「第2の情報」と「第3の情報(生成情報記録手段に記録された情報)」の相違点に応じたポイントを付与することによって、より一層、第2の情報の高品質化が期待できる。
【0021】
即ち、多くのポイントを獲得したい第2の情報提供者は、「第3の情報(没個性的で量産的な情報)」を悪い例(付与されるポイントが少ない例)として捉え、こうした「第3の情報(没個性的で量産的な情報)」との差別化を図ろうとし、結果として、第2の情報が「個性的であり、かつ、唯一無二の情報」に近付き、上述のように、第2の情報の高品質化が期待できるのである。
【0022】
ここで、情報生成手段が第3の情報を生成するタイミング(即ち、第3の情報が、生成情報記録手段に記録されるタイミング)は、「第1の情報」が記録されたタイミング、「第2の情報」が記録されたタイミング、「ポイントを付与するタイミング」等、いずれのタイミングであっても良い。
【0023】
なお、「第1の情報」が記録されたタイミングで「第3の情報」を生成する場合には、「第1の情報」が記録されたタイミングにおける「没個性的で量産的な情報」に対しては、多くのポイントを付与しない(少ないポイントを付与する、若しくは、ポイントを付与しない)ということを意味する。
同様に、「第2の情報」が記録されたタイミングで「第3の情報」を生成する場合には、「第2の情報」が記録されたタイミングにおける「没個性的で量産的な情報」に対しては、多くのポイントを付与しない(少ないポイントを付与する、若しくは、ポイントを付与しない)ということを意味する。
また同様に、ポイントを付与するタイミングで「第3の情報」を生成する場合には、ポイントを付与するタイミングにおける「没個性的で量産的な情報」に対しては、多くのポイントを付与しない(少ないポイントを付与する、若しくは、ポイントを付与しない)ということを意味する。
【0024】
また、情報提供システムが「情報生成手段」を有していても良いが、情報提供システムと「外部の情報生成手段」が協働して第3の情報を生成しても良い。
即ち、情報提供システムが「生成信号出力手段」を有し、「生成信号出力手段」が「第1の情報と対応付けた第3の情報を生成するための生成信号」を「外部の情報生成手段」に出力し、「外部の情報生成手段」が第3の情報を生成しても良い。
【0025】
ここで、情報生成手段が、「情報提供システムが備える情報記録手段に記録された情報」に基づいて、第3の情報(生成情報記録手段に記録される第3の情報)を生成する場合には、外部(情報提供システムの外部)との間で情報のやり取りを行うことなく、第3の情報を生成できることになる。但し、情報生成手段が、外部(情報提供システムの外部)に設けられている場合には、この限りではない。
【0026】
また、情報生成手段が、「情報提供システムとは別個の外部情報記録手段に記録された情報」に基づいて、第3の情報(生成情報記録手段に記録される第3の情報)を生成する場合には、情報提供システム内に情報を記録していなくても、外部(情報提供システムの外部)との間で情報のやり取りを行うことによって、第3の情報を生成できることになる。
【0027】
更に、情報生成手段が、「インターネット上に公開された情報」に基づいて、第3の情報(生成情報記録手段に記録される第3の情報)を生成する場合には、最新の情報も含めた膨大な情報をベースとした第3の情報を得ることができる。
【0028】
また、情報生成手段が、「インターネット上に公開されていた情報を記録したインターネット情報記録手段に記録された情報」に基づいて、第3の情報(生成情報記録手段に記録される第3の情報)を生成する場合には、インターネット情報記録手段に記録された情報のみをベースとする点において、インターネット上に公開された情報(インターネット情報記録手段に記録された情報に限定されない、インターネット上に公開された情報)をベースとする場合と比較すると、ベースとする情報量の点では劣るものの、多くの情報をベースとした第3の情報を得ることができる。
【0029】
また、情報出力手段が、第1の情報を出力する場合には、消費者は対応付けられた2つの情報(第1の情報、第2の情報)を把握することができる。
なお、「第1の情報の出力」は、第1の情報にアクセス可能な識別情報(例えば、二次元バーコードなど)を出力する場合も含む趣旨である。
【0030】
なお、第2の情報が、第1の情報を詳述した詳細情報である場合には、即ち、第1の情報が概要情報であり、第2の情報がその詳細情報である場合には、消費者は第2の情報提供者が記録した詳細情報を把握することができる。
【0031】
また、第2の情報が、第1の情報と同一内容であるべき情報の場合には、同一内容であるべき情報(第1の情報、第2の情報)について、異なる者(第1の情報提供者、第2の情報提供者)が記録することとなり、より一層情報の改竄や偽造等を抑止することができる。
【0032】
また、第1の情報及び第2の情報が、第1の情報提供者が提供する商品の品質に関する情報、若しくは、第1の情報提供者が提供するサービスの品質に関する情報である場合には、消費者は第1の情報提供者が提供する商品やサービスの品質を理解することができる。
【0033】
ところで、ここでの「ポイント」とは、景品や商品と交換したり、値引きしたり、次回以降の購入代金の一部に充当したりすることができる点数を意味し、換金できる点数、換金できない点数、のいずれも含むものである。
【発明の効果】
【0034】
本発明の情報提供システムでは、情報の改竄や偽造等を抑止することができると共に、充分な量の情報の蓄積が期待できるために、消費者に精度の高い情報を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本発明の情報提供システムの構成例の一例を説明するための模式図である。
【
図2】本発明の情報提供システムの使用方法の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。
【0037】
図1は、本発明の情報提供システムの構成例の一例を説明するための模式図である。
図1で示す情報提供システム1は、第1の情報提供者が利用する第1の情報提供者端末2と、第2の情報提供者が利用する第2の情報提供者端末3(3A,3B,3C,3D,3E,3F)と、サーバ4とで構成される。
【0038】
また、第1の情報提供者端末2、及び、第2の情報提供者端末3は、インターネット5を介してサーバ4とやり取り可能に構成される。
【0039】
また、サーバ4は、第1の情報提供者端末2から送信された第1の情報提供者情報を記録する第1の情報提供者情報記録手段6を有する。
【0040】
更に、第1の情報提供者情報記録手段6は、少なくとも、所定の概要情報6aと、出力する第2の情報提供者情報を特定するための出力対象情報6bを記録可能に構成されている。
【0041】
ここで、概要情報6aに紐付けて出力対象情報6bが記録される。なお、複数の概要情報6aが記録される場合(即ち、概要情報6aに加えて、概要情報6aとは別の概要情報も記録される場合)には、それぞれの概要情報に対応した出力対象情報が記録される。
【0042】
また、サーバ4は、第2の情報提供者が利用する第2の情報提供者端末3Aから送信された第2の情報提供者情報Aを記録する第2の情報提供者情報記録手段7Aと、第2の情報提供者が利用する第2の情報提供者端末3Bから送信された第2の情報提供者情報Bを記録する第2の情報提供者情報記録手段7Bと、第2の情報提供者が利用する第2の情報提供者端末3Cから送信された第2の情報提供者情報Cを記録する第2の情報提供者情報記録手段7Cと、第2の情報提供者が利用する第2の情報提供者端末3Dから送信された第2の情報提供者情報Dを記録する第2の情報提供者情報記録手段7Dと、第2の情報提供者が利用する第2の情報提供者端末3Eから送信された第2の情報提供者情報Eを記録する第2の情報提供者情報記録手段7Eと、第2の情報提供者が利用する第2の情報提供者端末3Fから送信された第2の情報提供者情報Fを記録する第2の情報提供者情報記録手段7Fを有する。
【0043】
また、第2の情報提供者情報記録手段7Aは、少なくとも、第2の情報提供者端末3Aを利用する第2の情報提供者の情報7Aaと、概要情報6aに対応する詳細情報7Abと、詳細情報7Abが利用された場合の還元率の情報7Acと、保有するポイントの情報7Adを記録可能に構成されている。
【0044】
ここで、「詳細情報7Ab」は、概要情報6aを詳述したものであり、例えば、概要情報6aが記事タイトルで、詳細情報7Abが記事内容といった具合である。
【0045】
更に、第2の情報提供者の情報7Aaに紐付けて、詳細情報7Abと、還元率の情報7Acと、ポイントの情報7Adが記録される。また、詳細情報7Abと紐付けて、還元率の情報7Acが記録される。なお、複数の詳細情報7Abが記録される場合(即ち、詳細情報7Abに加えて、詳細情報7Abとは別の詳細情報も記録される場合)には、それぞれの詳細情報に対応した還元率の情報が記録される。
【0046】
同様に、第2の情報提供者情報記録手段7Bは、少なくとも、第2の情報提供者端末3Bを利用する第2の情報提供者の情報7Baと、概要情報6aに対応する詳細情報7Bbと、詳細情報7Bbが利用された場合の還元率の情報7Bcと、保有するポイントの情報7Bdを記録可能に構成されている。
【0047】
ここで、「詳細情報7Bb」は、概要情報6aを詳述したものであり、例えば、概要情報6aが記事タイトルで、詳細情報7Bbが記事内容といった具合である。
【0048】
更に、第2の情報提供者の情報7Baに紐付けて、詳細情報7Bbと、還元率の情報7Bcと、ポイントの情報7Bdが記録される。また、詳細情報7Bbと紐付けて、還元率の情報7Bcが記録される。なお、複数の詳細情報7Bbが記録される場合(即ち、詳細情報7Bbに加えて、詳細情報7Bbとは別の詳細情報も記録される場合)には、それぞれの詳細情報に対応した還元率の情報が記録される。
【0049】
同様に、第2の情報提供者情報記録手段7Cは、少なくとも、第2の情報提供者端末3Cを利用する第2の情報提供者の情報7Caと、概要情報6aに対応する詳細情報7Cbと、詳細情報7Cbが利用された場合の還元率の情報7Ccと、保有するポイントの情報7Cdを記録可能に構成されている。
【0050】
ここで、「詳細情報7Cb」は、概要情報6aを詳述したものであり、例えば、概要情報6aが記事タイトルで、詳細情報7Cbが記事内容といった具合である。
【0051】
更に、第2の情報提供者の情報7Caに紐付けて、詳細情報7Cbと、還元率の情報7Ccと、ポイントの情報7Cdが記録される。また、詳細情報7Cbと紐付けて、還元率の情報7Ccが記録される。なお、複数の詳細情報7Cbが記録される場合(即ち、詳細情報7Cbに加えて、詳細情報7Cbとは別の詳細情報も記録される場合)には、それぞれの詳細情報に対応した還元率の情報が記録される。
【0052】
同様に、第2の情報提供者情報記録手段7Dは、少なくとも、第2の情報提供者端末3Dを利用する第2の情報提供者の情報7Daと、概要情報6aに対応する詳細情報7Dbと、詳細情報7Dbが利用された場合の還元率の情報7Dcと、保有するポイントの情報7Ddを記録可能に構成されている。
【0053】
ここで、「詳細情報7Db」は、概要情報6aを詳述したものであり、例えば、概要情報6aが記事タイトルで、詳細情報7Dbが記事内容といった具合である。
【0054】
更に、第2の情報提供者の情報7Daに紐付けて、詳細情報7Dbと、還元率の情報7Dcと、ポイントの情報7Ddが記録される。また、詳細情報7Dbと紐付けて、還元率の情報7Dcが記録される。なお、複数の詳細情報7Dbが記録される場合(即ち、詳細情報7Dbに加えて、詳細情報7Dbとは別の詳細情報も記録される場合)には、それぞれの詳細情報に対応した還元率の情報が記録される。
【0055】
同様に、第2の情報提供者情報記録手段7Eは、少なくとも、第2の情報提供者端末3Eを利用する第2の情報提供者の情報7Eaと、概要情報6aに対応する詳細情報7Ebと、詳細情報7Ebが利用された場合の還元率の情報7Ecと、保有するポイントの情報7Edを記録可能に構成されている。
【0056】
ここで、「詳細情報7Eb」は、概要情報6aを詳述したものであり、例えば、概要情報6aが記事タイトルで、詳細情報7Ebが記事内容といった具合である。
【0057】
更に、第2の情報提供者の情報7Eaに紐付けて、詳細情報7Ebと、還元率の情報7Ecと、ポイントの情報7Edが記録される。また、詳細情報7Ebと紐付けて、還元率の情報7Ecが記録される。なお、複数の詳細情報7Ebが記録される場合(即ち、詳細情報7Ebに加えて、詳細情報7Ebとは別の詳細情報も記録される場合)には、それぞれの詳細情報に対応した還元率の情報が記録される。
【0058】
同様に、第2の情報提供者情報記録手段7Fは、少なくとも、第2の情報提供者端末3Fを利用する第2の情報提供者の情報7Faと、概要情報6aに対応する詳細情報7Fbと、詳細情報7Fbが利用された場合の還元率の情報7Fcと、保有するポイントの情報7Fdを記録可能に構成されている。
【0059】
ここで、「詳細情報7Fb」は、概要情報6aを詳述したものであり、例えば、概要情報6aが記事タイトルで、詳細情報7Fbが記事内容といった具合である。
【0060】
更に、第2の情報提供者の情報7Faに紐付けて、詳細情報7Fbと、還元率の情報7Fcと、ポイントの情報7Fdが記録される。また、詳細情報7Fbと紐付けて、還元率の情報7Fcが記録される。なお、複数の詳細情報7Fbが記録される場合(即ち、詳細情報7Fbに加えて、詳細情報7Fbとは別の詳細情報も記録される場合)には、それぞれの詳細情報に対応した還元率の情報が記録される。
【0061】
また、サーバ4は、情報生成手段11と、生成情報記録手段10を有し、情報生成手段11が生成した生成情報10bが、生成情報記録手段10に記録される。
情報生成手段11は、概要情報6aをインプット情報として、汎用のジェネレーティブAI(生成系AI)を活用して生成情報10bを生成する。
【0062】
ここで、生成情報記録手段10に記録される生成情報10bは、「詳細情報7Ab~7Fb」と同種の情報(換言すると、概要情報6aを詳述した情報)であり、例えば、概要情報6aが記事タイトルで、生成情報10bが記事内容といった具合である。
【0063】
また、生成情報10bの作成タイミングは、
(1)「概要情報6a」が記録されたタイミング、
(2)「詳細情報7Ab~7Fb」のいずれかが登録されたタイミング、
(3)後述するポイント付与手段9がポイントを付与するタイミング、
(4)一定期間毎(例えば、1ヶ月毎など)
などが挙げられる。
【0064】
なお、1つの「概要情報6a」に対応付けて、数百以上の「生成情報10b」を作成する。
即ち、汎用のジェネレーティブAIで生成情報10bを生成する場合には、インプット情報が同じであっても、その都度、異なる情報を生成する(アウトプット情報が異なる)ことが想定されるため、生成情報10bについても多数(数百以上)を生成し、生成情報記録手段10に記録するのである。
【0065】
また、サーバ4は、消費者が情報を求めた場合に、出力対象情報6bに基づいて、第2の情報提供者情報記録手段7に記録された詳細情報を出力する情報出力手段8を有する。
【0066】
ところで、第2の情報提供者情報の変更を第2の情報提供者の判断のみで行えるとした場合には、変更後の情報の内容によっては第1の情報提供者が大きな不利益を被ることも考えられる。例えば、新規記録時には第1の情報提供者が好む内容として第1の情報提供者が選択するように仕向け、その後に悪意をもって虚偽の情報に変更する場合等が挙げられる。
そのため、第2の情報提供者情報の変更については、第2の情報提供者自身で行えるものの、変更内容を第1の情報提供者が承認した場合に限って、その変更が反映されるように構成しても良い。
なお、(記録された情報の変更ではなく)新規の記録の場合には、第1の情報提供者が選択しなければ情報が出力されることは無いため、承認の仕組み等は不要である。
【0067】
更に、サーバ4は、情報出力手段8が情報を出力した場合に、第2の情報提供者にポイントを付与するポイント付与手段9を有する。
具体的には、例えば、詳細情報7Ebが出力された場合には、第2の情報提供者情報記録手段7Eの保有するポイントの情報7Edに、「生成情報10bとの非類似度」及び「還元率の情報7Ec」に応じたポイントが加算されることになる。
【0068】
即ち、「詳細情報7Eb」が出力された場合には、「生成情報10b」の中から、「詳細情報7Eb」と最も共通点が多い生成情報(類似生成情報)を抽出し、抽出された「類似生成情報」と「詳細情報7Eb」との非類似度(どの程度の相違点が存在するのか、といった度合い)を判定し、非類似度が大きい(相違点が多い)場合は付与するポイントが多く、非類似度が小さい(相違点が少ない)場合は付与するポイントが少ない、といった具合である。
【0069】
図2は、本発明の情報提供システムの使用方法の一例を示す概略図である。
なお、以下では、消費者は情報の収集を行っていることを前提として説明を行う。
【0070】
[1.各種情報の記録]
本発明の情報提供システムの使用方法の一例では、消費者40が情報を得るためには、各種情報がサーバ4に記録される必要がある。そのために、サーバ4への各種情報の記録について説明を行う。
【0071】
先ず、第1の情報提供者20が、概要情報6aを、第1の情報提供者端末2を用いて第1の情報提供者情報記録手段6に記録する。
この記録については、
図2中符号(1)で示すステップである。
【0072】
次に、第2の情報提供者30Aは、自身を特定する情報(第2の情報提供者の情報7Aa)を、第2の情報提供者端末3Aを用いて第2の情報提供者情報記録手段7Aに記録する。
また、第2の情報提供者の情報7Aaに紐付けて、詳細情報7Abを、第2の情報提供者端末3Aを用いて第2の情報提供者情報記録手段7Aに記録する。
【0073】
更に、第2の情報提供者の情報7Aaに紐付けて、詳細情報7Abが利用された場合の還元率の情報7Acを、第2の情報提供者端末3Aを用いて第2の情報提供者情報記録手段7Aに記録する。
これらの記録は、
図2中符号(2)で示すステップである。
【0074】
続いて、第2の情報提供者30Aが各種情報を記録すると、情報生成手段11が「概要情報6a」をインプット情報として、「詳細情報(生成情報10b)」を生成(アウトプット)し、生成情報記録手段10に記録する。
【0075】
なお、生成情報記録手段10に「詳細情報(生成情報)10b」が記録されると、第1の情報提供者20に「情報提供者情報が記録された旨」が送信される(
図2中符号(3)で示すステップ)。
【0076】
ここでは、第2の情報提供者30Aが、第2の情報提供者の情報7Aa、詳細情報7Ab、還元率の情報7Acを記録する場合の説明を行っているが、同様にして、第2の情報提供者30B、第2の情報提供者30C、第2の情報提供者30D、第2の情報提供者30E及び第2の情報提供者30Fも、記録を行う。
なお、第2の情報提供者30A~30Fは、同タイミングで記録を行うということではなく、順次行うものである。
【0077】
次に、上記(3)で示すステップで「情報提供者情報が記録された旨」が送信されていることから、第1の情報提供者20は、サーバ4にアクセスして、記録された第2の情報提供者情報(A~F)を確認した上で、いずれかの第2の情報提供者情報を選択し(例えば、詳細情報の質を比較して第2の情報提供者情報を選択する、還元率を比較して第2の情報提供者情報を選択する、など)、第1の情報提供者端末2を用いて、出力対象情報6bを記録する(
図2中符号(4)で示すステップ)。
【0078】
上述したような各種情報の記録の後に、消費者40に対して、各種情報の提供が可能となる。
【0079】
なお、ここでは、第1の情報提供者20が記録した概要情報6aに関連する情報について、第2の情報提供者30が各種情報の記録を行う場合のみを説明しているが、サーバ4に記録される情報は「第1の情報提供者20が記録する概要情報6a」に関するもののみではなく、「第1の情報提供者20が記録する概要情報6aとは別の概要情報」や、「第1の情報提供者20とは別の情報提供者が記録する概要情報」に関するものについても記録される。
即ち、本実施の形態では、消費者40が、第1の情報提供者20が記録した概要情報6aに関連する情報を得る場合を例に挙げて説明を行うが(後述)、サーバ4は、「第1の情報提供者20が記録する概要情報6aとは別の概要情報」や、「第1の情報提供者20とは別の情報提供者が記録する概要情報」に関連する情報も提供することができる。
【0080】
[2.各種情報の提供]
第1の情報提供者20が記録する概要情報6aに関連して、各種情報の提供を希望する消費者40は、消費者端末(図示せず)でインターネット5を介してサーバ4にアクセスを行う(
図2中符号(5)で示すステップ)。
【0081】
サーバ4にアクセスすると、消費者端末には、情報提供が可能な情報提供者の一覧が表示され、消費者40は表示された一覧の中から「第1の情報提供者20」を選択する。また、「第1の情報提供者20」を選択すると、第1の情報提供者20が記録した概要情報の一覧が表示され、消費者40は表示された一覧の中から「概要情報6a」を選択する。
【0082】
そして、消費者端末から「第1の情報提供者20の概要情報6a」が選択されると、情報出力手段8が、第1の情報提供者情報記録手段6に記録された概要情報6aを出力する(消費者端末に情報が表示される)。
【0083】
併せて、情報出力手段8は、概要情報6aに紐付けられた出力対象情報6bに基づいて、第2の情報提供者情報を出力する(消費者端末に情報が表示される)。具体的には、例えば、出力対象情報6bに出力対象として「詳細情報7Eb」が記録されている場合には、詳細情報7Ebを出力する。
【0084】
[3.ポイントの付与]
情報出力手段8が情報を出力すると、ポイント付与手段9は、情報出力手段8が出力した情報の登録者にポイントを付与する。具体的には、例えば、情報出力手段8が詳細情報7Ebを出力した場合には、「詳細情報(生成情報10b)」との非類似度、及び、還元率の情報7Ecに応じたポイントを付与し、保有するポイントの情報7Edが更新されることになる。
【0085】
ここで、ポイント付与手段9がポイントを付与すると、第2の情報提供者に「ポイントが付与された旨」が送信される(第2の情報提供者30Eに送信される場合について、
図2中符号(6)で示すステップ)。
【0086】
なお、「ポイントが付与された旨」の送信の際に、「詳細情報(生成情報10b)」との非類似度についても通知する。
【0087】
[効果]
上記した本発明の情報提供システムでは、消費者40は詳細情報7Ebを把握することができる。
【0088】
また、情報生成手段11が生成した「詳細情報(生成情報10b)」との非類似度に応じてポイントが付与されるために、情報生成手段11で生成するような「没個性的で量産的な情報」と差別化した第2の情報提供者情報を記録しようというインセンティブが高まり、結果として、「個性的であり、かつ、唯一無二の情報」の充実が期待でき、高精度な情報の提供が実現できることになる。
【0089】
例えば、「汎用のジェネレーティブAIで生成した情報(没個性的で量産的な情報)」が、そのまま第2の情報提供者情報として記録される、といったことが減り、第2の情報提供者が充分に検討した情報(高品質な情報)が記録されることによって、高精度な情報の提供が実現できることになる。
【0090】
更に、「ポイントが付与された旨」の送信の際に、「詳細情報(生成情報10b)」との非類似度を通知することにより、より一層、非類似度を大きくしたいという第2の情報提供者のインセンティブを高めることが期待でき、より高品質な情報の登録(修正)が期待できる。
【0091】
また、第2の情報提供者にポイントが付与されることから、第2の情報提供者情報を記録しようというインセンティブが高まり、第2の情報提供者情報の充実(数量の充実、品質の充実)が期待でき、結果として、高精度な情報の提供が実現できることになる。
【0092】
更に、第2の情報提供者自身が詳細情報や還元率の情報を登録できること、第1の情報提供者20が選択した第2の情報提供者情報に対してのみポイントが付与されること、から、第2の情報提供者情報の品質が高められることが期待でき、このことによっても、高精度な情報の提供が実現することになる。
【0093】
[変形例1]
上記した本発明の情報提供システムの一例では、詳細情報7Ebが出力される場合を例に挙げて説明を行っているが、消費者40が詳細情報7Ebを確認することができれば充分であるために、詳細情報7Ebにアクセスできる識別情報(二次元バーコードやカラーコード等の識別子)を出力しても良い。
この場合、識別情報を用いて、消費者端末で詳細情報7Ebが掲載されたウェブサイト等にアクセスして、詳細情報7Ebを確認することになる。
【0094】
なお、変形例1のように、識別情報を通じて詳細情報7Ebにアクセスする場合は、アクセスしたウェブサイトには同一の情報が掲載されているであろうという消費者の期待を考慮して、第2の情報提供者情報記録手段7Eの詳細情報7Ebが変更された場合であっても、変更前に出力した識別情報でアクセスするウェブサイトには変更前の詳細情報7Ebが掲載されるようにしても良い。
【0095】
[変形例2]
また、上記した本発明の情報提供システムの一例では、第1の情報提供者が「概要情報(第1の情報の一例)」を記録し、第2の情報提供者が「詳細情報(第2の情報の一例)」を記録する場合を例に挙げて説明を行っているが、第1の情報及び第2の情報はこれに限られるものではない。例えば、第1の情報と第2の情報とが、同一内容となるべき情報(具体的には、商品の品質に関する情報や、セカンドオピニオンの様な情報)であっても良い。
【0096】
[変形例3]
また、上記した本発明の情報提供システムの一例では、サーバ4内に情報生成手段11を有する場合を例に挙げて説明を行っているが、「生成情報10b」を生成することができれば充分であって、サーバ4の外部に設けられた情報生成手段11と協働して「生成情報10b」を生成しても良い。
例えば、サーバ4から、外部の情報生成手段11に生成信号を出力し、情報生成手段11が「生成情報10b」を生成しても良い。
【符号の説明】
【0097】
1 情報提供システム
2 第1の情報提供者端末
3 第2の情報提供者端末
4 サーバ
5 インターネット
6 第1の情報提供者情報記録手段
7 第2の情報提供者情報記録手段
8 情報出力手段
9 ポイント付与手段
10 生成情報記録手段
11 情報生成手段
20 第1の情報提供者
30 第2の情報提供者
40 消費者