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特開2023-175798ハウジングおよびカプラを含むエアロゾル送達装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023175798
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】ハウジングおよびカプラを含むエアロゾル送達装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20231205BHJP
   A24F 40/10 20200101ALI20231205BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/10
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023148442
(22)【出願日】2023-09-13
(62)【分割の表示】P 2022207004の分割
【原出願日】2016-12-27
(31)【優先権主張番号】14/981,051
(32)【優先日】2015-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】516097871
【氏名又は名称】アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】パーシー・ディー・フィリップス
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・エフ・デイビス
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス・エイチ・ワトソン
(72)【発明者】
【氏名】ノア・エム・ミンスコフ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】エアロゾル送達装置に関する。
【解決手段】エアロゾル送達装置500は、制御体501と、噴霧器およびエアロゾル前駆体組成物を収容するように構成されたリザーバを含むカートリッジ200”とを含み得る。制御体501は、第1の長手方向軸504aに沿って延在し、電源を受容するように構成された電源キャビティを画定するハウジング502を含み得る。制御体501は、エアロゾル前駆体組成物を含むカートリッジ200’’が第2の長手方向軸200a’’に沿って延在するように、カートリッジ200’’に係合するように構成されたカプラをさらに含み得る。第1の長手方向軸504aと第2の長手方向軸200a’’は、非同軸であり、互いに実質的に平行に配向され得る。関連する組み立て方法も提供される。
【選択図】図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源を受容するように構成された電源キャビティであり、第1の長手方向軸を確立する電源キャビティを画定するハウジングと、
ハウジングと係合され、エアロゾル前駆体組成物を含むカートリッジが第2の長手方向軸に沿って延在するようにカートリッジに係合するように構成されたカプラであって、
第1の長手方向軸と第2の長手方向軸は、非同軸であり、互いに実質的に平行に配向される、カプラと
を備える、エアロゾル送達装置。
【請求項2】
ハウジングは、カプラ部を含み、カプラは、カプラ部内に少なくとも部分的に位置決めされる、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項3】
電源をさらに備える、請求項1または請求項2に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項4】
電源の周囲に少なくとも部分的に巻き付けられるコントローラをさらに備える、請求項3に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項5】
カートリッジをさらに備える、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項6】
カートリッジは視認窓を備える、請求項5に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項7】
視認窓を通して照明を方向付けるように構成された照明源をさらに備える、請求項6に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項8】
ハウジングは、ボタンアセンブリを備える、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項9】
ボタンアセンブリは、電源からカートリッジへ方向付けられた電力出力レベルを制御するように構成される、請求項8に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項10】
ボタンアセンブリは、カートリッジを電源キャビティから分離する隔壁を少なくとも部分的に画定する、請求項8に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項11】
照明源をさらに備え、ボタンアセンブリは、照明源によって生成された照明をそれを通して方向付けるように構成された照明源カバーを含む、請求項10に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項12】
エアロゾル送達装置を組み立てる方法であって、前記方法は、
電源を受容するように構成された電源キャビティであって、第1の長手方向軸を確立する電源キャビティを画定するハウジングを提供するステップと、
エアロゾル前駆体組成物を含むカートリッジに係合するように構成されたカプラを、カートリッジが第2の長手方向軸に沿って延在するようにハウジングと係合させるステップであって、
第1の長手方向軸と第2の長手方向軸は非同軸であり、互いに実質的に平行に配向される、係合ステップと、
電源に係合するように構成されたコントローラをハウジング内に位置決めするステップと
を含む方法。
【請求項13】
電源をコントローラと係合させるステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
コントローラをハウジング内に位置決めするステップ同時に、電源を電源キャビティ内に挿入するステップをさらに含む、請求項12または請求項13に記載の方法。
【請求項15】
カートリッジをカプラと係合させるステップをさらに含む、請求項12から請求項14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
カートリッジは視認窓を備える、請求項12から請求項15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
視認窓を通して照明を方向付けるように構成された照明源をハウジング内に位置決めするステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
ハウジングを提供するステップは、第1の本体部を第2の本体部と係合させるステップを含む、請求項12から請求項17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
ハウジングを提供するステップは、電源キャビティへのアクセスを遮断するように構成された開閉扉を第1の本体部および第2の本体部のうちの少なくとも一方と係合させるステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
ハウジングを提供するステップは、ボタンアセンブリを第1の本体部および第2の本体部のうちの少なくとも一方と係合させるステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
照明源をハウジング内に位置決めするステップと、照明源カバーをボタンアセンブリと係合させるステップであって、照明源カバーは、それを通して、照明源によって生成された照明を方向付けるように構成されているステップとをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾル送達装置に関し、特に、ハウジングおよびカプラを含むエアロゾル送達装置に関する。エアロゾル送達装置は、エアロゾル前駆体を加熱するように構成された加熱要素を備える噴霧器を含み得る。タバコから製造された成分、またはタバコ由来の成分、または別の形でタバコを組み込んだ成分を含み得るエアロゾル前駆体組成物は、噴霧器によって加熱されて、ヒトが摂取するための吸入可能な物質を生成する。
【背景技術】
【0002】
使用するためにタバコを燃焼させる必要がある喫煙製品の改良品または代替品として、多くの喫煙具が長年にわたって提案されてきた。これらの装置の多くは、たばこ、葉巻またはパイプの喫煙に関連した感覚を提供するが、タバコの燃焼によって生じるかなりの量の不完全燃焼および熱分解生成物を送達しないように意図的に設計されている。この目的のために、電気エネルギーを利用して揮発性材料を気化または加熱する、またはタバコをあまり燃焼させずに、たばこ、葉巻またはパイプの喫煙の感覚を提供することを意図した多くの喫煙製品、香味発生器および薬剤吸入器が提案されてきた。例えば、Robinsonらの米国特許第7,726,320号明細書およびCollettらの米国特許第8,881,737号明細書の中の背景技術に記載されている様々な代替喫煙物品、エアロゾル送達装置および熱発生源を参照されたい。これらの特許の内容は参照によって本願明細書に引用したものとする。また、例えば、Blessらの米国特許出願公開第2015/0216232号明細書のブランド商品および商業的供給源で参照される様々なタイプの喫煙物品、エアロゾル送達装置、および電動熱発生源を参照されたい。この特許の内容は参照によって本願明細書に引用したものとする。さらに、種々のタイプの電動エアロゾルおよび蒸気送達装置が、Searsらの米国特許出願公開第2014/0096781号明細書およびMinskoffらの米国特許出願公開第2014/0283859号明細書、さらに2014年5月20日に出願されたSearsらの米国特許出願第14/282,768号明細書、2014年5月23日に出願されたBrinkleyらの米国特許出願第14/286,552号明細書、2014年7月10日に出願されたAmpoliniらの米国特許出願第14/327,776号明細書、および2014年8月21日に出願されたWormらの米国特許出願第14/465,167号明細書の中で提案されている。これらの特許の内容は参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0003】
エアロゾル送達装置の特定の既存の実施形態は、制御体およびカートリッジを含む。電力源(例えば、バッテリ)が制御体内に位置決めされ、エアロゾル前駆体組成物がカートリッジ内に位置決めされ得る。カートリッジおよび制御体は、互いに係合して、細長い管状構成を画定し得る。しかしながら、エアロゾル送達装置のためのある特定の他の形状が望ましい場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7,726,320号明細書
【特許文献2】米国特許第8,881,737号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2015/0216232号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2014/0096781号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2014/0283859号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、特定の実施形態では、電子たばことして特徴付けられ得るエアロゾル送達装置に関する。一態様では、エアロゾル送達装置が提供される。エアロゾル送達装置は、ハウジングを含み得る。ハウジングは、電源を受容する構成された電源キャビティと、エアロゾル前駆体組成物を含むカートリッジを受容するように構成されたカートリッジキャビティとを画定し得る。電源キャビティおよびカートリッジキャビティは、細長形状であり、それぞれ長手方向軸を確立し得る。電源キャビティの長手方向軸とカートリッジキャビティの長手方向軸は、非同軸であり、互いに実質的に平行に配向され得る。
【0006】
いくつかの実施形態では、エアロゾル送達装置は、電源をさらに含み得る。さらに、エアロゾル送達装置は、カートリッジを含み得る。さらに、エアロゾル送達装置は、ハウジング内に位置決めされ、カートリッジに係合するように構成されたカプラを含み得る。エアロゾル送達装置は、ハウジングの外部と係合される外側カバーをさらに含み得る。
【0007】
いくつかの実施形態では、ハウジングは、カートリッジキャビティに視認開口部をさらに画定し得る。さらに、エアロゾル送達装置は、カートリッジキャビティ内のカートリッジを照らすように構成された照明源を含み得る。エアロゾル送達装置は、電子ディスプレイをさらに含み得る。ハウジングは、電源キャビティにアクセスできるように構成された開閉扉を含み得る。ハウジングは、それを通してカートリッジを受容するように構成されたカートリッジキャビティに外部開口部を画定し得る。ハウジングは、電源キャビティをカートリッジキャビティから分離する隔壁を画定し得る。
【0008】
さらなる態様では、エアロゾル送達装置を組み立てる方法が提供される。方法は、ハウジングを提供するステップを含み得る。ハウジングは、電源を受容するように構成された電源キャビティと、エアロゾル前駆体組成物を含むカートリッジを受容するように構成されたカートリッジキャビティとを画定し得る。電源キャビティおよびカートリッジキャビティは、細長形状であり、それぞれ長手方向軸を確立し得る。電源キャビティの長手方向軸とカートリッジキャビティの長手方向軸は、非同軸であり、互いに実質的に平行に配向され得る。さらに、方法は、電源キャビティ内に電気接点を位置決めするステップを含み得る。電気接点は、電源に係合するように構成され得る。さらに、方法は、カプラをカートリッジキャビティ内に位置決めするステップを含み得る。カプラは、カートリッジに係合するように構成され得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、方法は、電源を電源キャビティ内に挿入するステップと、電源を電気接点と係合させるステップをさらに含み得る。さらに、方法は、カートリッジをカートリッジキャビティ内に挿入するステップと、カートリッジをカプラと係合させるステップとを含み得る。カートリッジをカートリッジキャビティ内に挿入するステップは、ハウジングによって画定された外部開口部を通してカートリッジを挿入するステップを含み得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、ハウジングを提供するステップは、カートリッジキャビティに視認開口部を画定するステップを含み得る。さらに、方法は、外側カバーをハウジングの外部と係合させるステップを含み得る。方法はさらに、ハウジング内に照明源を位置決めするステップを含み得る。照明源は、カートリッジキャビティ内のカートリッジを照らすように構成され得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、電子ディスプレイをハウジングと係合させるステップを含み得る。ハウジングを提供するステップは、第1の本体部を第2の本体部と係合させるステップを含み得る。ハウジングを提供するステップはさらに、開閉扉を第1の本体部および第2の本体部のうちの少なくとも一方と係合させるステップを含み得る。開閉扉は、電源キャビティへのアクセスを選択的に提供するように構成され得る。
【0012】
さらなる態様では、エアロゾル送達装置が提供される。エアロゾル送達装置は、電源を受容するように構成された電源キャビティを画定するハウジングを含み得る。電源キャビティは、第1の長手方向軸を画定し得る。エアロゾル送達装置は、ハウジングと係合され、エアロゾル前駆体組成物を含むカートリッジが第2の長手方向軸に沿って延在するようにカートリッジに係合するように構成されたカプラをさらに含み得る。第1の長手方向軸と第2の長手方向軸は、非同軸であり、互いに実質的に平行に配向され得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、エアロゾル送達装置は、電源をさらに含み得る。さらに、エアロゾル送達装置は、コントローラを含み得る。コントローラは、少なくとも部分的に電源の周囲に巻き付けられ得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、エアロゾル送達装置はさらに、カートリッジを含み得る。カートリッジは、視認窓を含み得る。エアロゾル送達装置はさらに、視認窓を通して照明を方向付けるように構成された照明源を含み得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、ハウジングはカプラ部を含み得る。カプラは、少なくとも部分的にカプラ部内に位置決めされ得る。ハウジングは、ボタンアセンブリを含み得る。ボタンアセンブリは、電源からカートリッジへ方向付けられた電力出力レベルを制御するように構成され得る。ボタンアセンブリは、カートリッジを電源キャビティから分離する隔壁を少なくとも部分的に画定し得る。さらに、エアロゾル送達装置は、照明源を含み得る。ボタンアセンブリは、照明源によって生成された照明をそれを通じて方向付けるように構成された照明源カバーを含み得る。
【0016】
さらなる態様では、エアロゾル送達装置を組み立てる方法が提供される。方法は、電源を受容するように構成された電源キャビティを画定するハウジングを提供するステップを含み得る。電源キャビティは、第1の長手方向軸を画定し得る。方法はさらに、エアロゾル前駆体組成物を含むカートリッジに係合するように構成されたカプラを、カートリッジが第2の長手方向軸に沿って延在するようにハウジングと係合させるステップを含み得る。第1の長手方向軸と第2の長手方向軸は、非同軸であり、互いに実質的に平行に配向され得る。さらに、方法は、ハウジング内にコントローラを位置決めするステップを含み得る。コントローラは、電源に係合するように構成され得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、方法は、電源をコントローラと係合させるステップをさらに含み得る。さらに、方法は、コントローラをハウジング内に位置決めするステップと同時に、電源を電源キャビティ内に挿入するステップを含み得る。さらに、方法は、カートリッジをカプラと係合させるステップを含み得る。カートリッジは、視認窓を含み得る。さらに、方法は、ハウジング内に照明源を位置決めするステップを含み得る。照明源は、視認窓を通して照明を方向付けるように構成され得る。
【0018】
いくつかの実施形態では、ハウジングを提供するステップは、第1の本体部を第2の本体部と係合させるステップを含み得る。さらに、ハウジングを提供するステップは、開閉扉を第1の本体部および第2の本体部のうちの少なくとも一方と係合させるステップをさらに含み得る。開閉扉は、電源キャビティへのアクセスを遮断するように構成され得る。ハウジングを提供するステップはさらに、ボタンアセンブリを第1の本体部および第2の本体部のうちの少なくとも一方と係合させるステップを含み得る。方法はさらに、照明源をハウジング内に位置決めするステップと、照明源カバーをボタンアセンブリと係合させるステップとを含み得る。照明源カバーは、照明源によって生成された照明をその中で方向付けするように構成され得る。
【0019】
本発明は、以下の実施形態を含むが、これらに限定されない。
【0020】
実施形態1:エアロゾル送達装置であって、
電源を受容するように構成された電源キャビティであり、第1の長手方向軸を画定する電源キャビティを画定するハウジングと、
ハウジングと係合され、エアロゾル前駆体組成物を含むカートリッジが第2の長手方向軸に沿って延在するようにカートリッジに係合するように構成されたカプラと
を備え、
第1の長手方向軸と第2の長手方向軸は、非同軸であり、互いに実質的に平行に配向される、エアロゾル送達装置。
【0021】
実施形態2:ハウジングはカプラ部を備え、カプラは少なくとも部分的にカプラ部内に位置決めされる、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達装置。
【0022】
実施形態3:電源をさらに備える、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達装置。
【0023】
実施形態4:少なくとも部分的に電源の周囲に巻き付けられるコントローラをさらに備える、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達装置。
【0024】
実施形態5:カートリッジをさらに備える、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達装置。
【0025】
実施形態6:カートリッジが視認窓を備える、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達装置。
【0026】
実施形態7:視認窓を通して照明を方向付けるように構成された照明源をさらに備える、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達装置。
【0027】
実施形態8:ハウジングはボタンアセンブリを備える、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達装置。
【0028】
実施形態9:ボタンアセンブリは電源からカートリッジに方向付けられた電力出力レベルを制御するように構成される、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達装置。
【0029】
実施形態10:ボタンアセンブリはカートリッジを電源キャビティから分離する隔壁を少なくとも部分的に画定する、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達装置。
【0030】
実施形態11:照明源をさらに備え、ボタンアセンブリは、照明源によって生成された照明をそれを通して方向付けるように構成された照明源カバーを含む、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載のエアロゾル送達装置。
【0031】
実施形態12:エアロゾル送達装置を組み立てる方法であって、
電源を受容するように構成された電源キャビティであって、第1の長手方向軸を画定する電源キャビティを画定するハウジングを提供するステップと、
エアロゾル前駆体組成物を含むカートリッジに係合するように構成されたカプラを、カートリッジが第2の長手方向軸に沿って延在するようにハウジングと係合させるステップであって、
第1の長手方向軸と第2の長手方向軸は、非同軸であり、互いに実質的に平行に配向される、係合ステップと、
電源に係合するように構成されたコントローラをハウジング内に位置決めするステップと
を含む方法。
【0032】
実施形態13:電源をコントローラと係合させるステップをさらに含む、いずれかの前述のまたは以下の実施形態の方法。
【0033】
実施形態14:コントローラをハウジング内に位置決めするステップと同時に、電源を電源キャビティ内に挿入するステップをさらに含む、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0034】
実施形態15:カートリッジをカプラと係合させるステップをさらに含む、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0035】
実施形態16:カートリッジは視認窓を備える、前述のまたは以下の実施形態のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0036】
実施形態17:視認窓を通して照明を方向付けるように構成された照明源をハウジング内に位置決めするステップをさらに含む、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0037】
実施形態18:ハウジングを提供するステップは、第1の本体部を第2の本体部と係合させるステップを含む、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0038】
実施形態19:ハウジングを提供するステップは、電源キャビティへのアクセスを遮断するように構成された開閉扉を第1の本体部および第2の本体部のうちの少なくとも一方と係合させるステップをさらに含む、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0039】
実施形態20:ハウジングを提供するステップは、ボタンアセンブリを第1の本体部および第2の本体部のうちの少なくとも一方と係合させるステップをさらに含む、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0040】
実施形態21:照明源をハウジング内に位置決めするステップと、照明源カバーをボタンアセンブリと係合させるステップであって、照明源カバーは、それを通して、照明源によって生成された照明を方向付けるように構成されているステップとをさらに含む、前述のまたは以下の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0041】
本開示の上述のおよび他の特徴、態様、および利点は、以下で簡単に説明する添付図面と併せて、以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。本発明は、上記の実施形態の2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の任意の組み合わせを含み、さらに本開示に記載されている特徴または要素が本明細書に記載されている特定の実施形態の中で明確に組み合わせられるかどうかに関係なく、任意の2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の特徴または要素の組み合わせを含む。本開示は、その様々な態様および実施形態のいずれかにおいて、開示されている本発明の任意の分離可能な特徴または要素が、文脈上明確な別段の指示がない限り、組み合わせ可能であるものと見なすべきであると総合的に解釈されることを意図している。
【0042】
上記では本開示を一般的な用語で説明したが、以下で添付図面を参照しながら説明する。添付図面は、必ずしも正確な縮尺率で書かれていない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本開示の一実施形態例の制御体およびカートリッジを含むエアロゾル送達装置の側面図である。
図2】本開示の一実施形態例の図1のエアロゾル送達装置の制御体を通る部分分解断面図である。
図3】本開示の一実施形態例の図1のエアロゾル送達装置の修正断面図である。
図4】リザーバ基体を含む図1のカートリッジの例示的な実施形態の分解図である。
図5】本開示の一実施形態例のリザーバを含む図1のカートリッジの代替実施形態 例の断面図である。
図6】本開示の一実施形態例の図5のカートリッジを含む図1のエアロゾル送達装置の修正断面図である。
図7】本開示のさらなる実施形態例の外側カバーおよび比較的広い視認開口部に係合するように構成された側方開口部を含む制御体の斜視図である。
図8】本開示の一実施形態例の外側カバーを備えた図7の制御体の斜視図である。
図9】本開示の一実施形態例の視認開口部における図8の制御体の拡大側面図である。
図10】本開示の一実施形態例の図7の制御体のハウジングの本体部の一部を示す図である。
図11】本開示のさらなる実施形態例の外側カバーおよび比較的狭い視認開口部に係合するように構成された側方開口部を含む制御体の斜視図である。
図12】本開示の一実施形態例の図11の制御体のハウジングの本体部の一部を示す図である。
図13】本開示の一実施形態例の図11の制御体の底面図である。
図14】本開示の一実施形態例の外側カバーを有する図11の制御体を示す図である。
図15】本開示の一実施形態例の視認開口部における図14の制御体の拡大側面図を示す。
図16】本開示の一実施形態例のエアロゾル送達装置を組み立てる方法を示す図である。
図17】本開示の一実施形態例の制御体およびカートリッジを含むエアロゾル送達装置の斜視図である。
図18】本開示の一実施形態例の図17の制御体の部分分解図である。
図19】本開示の一実施形態例の制御体のハウジングの第1の本体部を含む、部分的に組み立てられた構成の図17の制御体の部分側面図である。
図20】本開示の一実施形態例の図17の制御体のコントローラおよび電源の斜視図である。
図21】本開示の一実施形態例の制御体のハウジングの第1の本体部を含む、部分的に組み立てられた構成の図17の制御体の斜視図である。
図22】本開示の一実施形態例の制御体の電源ハウジング部とそのハウジングのカプラ部とを含む、部分的に組み立てられた構成の図17の制御体の斜視図である。
図23】本開示の一実施形態例の図17の制御体のカプラを通る断面図である。
図24】本開示の一実施形態例のエアロゾル送達装置を組み立てる方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
例示的な実施形態を参照しながら、本開示について、より詳細に後述する。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的かつ完全に実施され、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように説明される。実際に、本開示は、多くの異なる形態で具体化されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、「the」は、文脈上明確な別段の指示がない限り、複数形を含む。
【0045】
本開示のエアロゾル送達装置は、吸入可能な物質を形成する(好ましくは、材料をあまり燃焼させずに)材料を加熱するために電気エネルギーを使用し得る。このような物品は、「携帯型」装置と見なされるように十分にコンパクトであることが最も好ましい。エアロゾル送達装置は、物品または装置の任意の成分をあまり燃焼させずに、たばこ、葉巻、またはパイプを喫煙する感覚(例えば、吸入および吐き出しの行為、風味または香味料の種類、感覚刺激効果、物理的感触、使用方式、可視エアロゾルによって得られるような視覚的刺激など)の一部または全てを提供することができる。エアロゾル送達装置は、タバコの燃焼または熱分解の副産物から生じるエアロゾルの意味で煙を生成しなくてもよく、むしろ、最も好ましくは、物品または装置が、物品または装置の特定の成分の揮発または気化によって生じた蒸気(煙状と記載されているような状態であると考えられ得る可視エアロゾルと考えられ得るエアロゾル内の蒸気を含む)を発生させるが、他の実施形態では、エアロゾルは可視エアロゾルでない場合もある。非常に好適な実施形態では、エアロゾル送達装置は、タバコおよび/またはタバコに由来する成分を組み込むことができる。したがって、エアロゾル送達装置は、電子たばこのような電子喫煙物品として特徴付けられ得る。
【0046】
本開示のエアロゾル送達装置はまた、蒸気生成物品または薬剤送達物品として特徴付けられ得る。したがって、このような物品または装置は、吸入可能な形態または状態の1つまたは複数の物質(例えば、香味料および/または医薬品有効成分)を提供するように適合され得る。例えば、吸入可能な物質は、実質的に蒸気の形態(すなわち、その臨界点よりも低い温度で気相状態にある物質)であり得る。あるいは、吸入可能な物質は、エアロゾル(すなわち、ガス中の微細な固体粒子または液滴の懸濁液)の形態であり得る。簡潔にするために、本明細書で使用される「エアロゾル」という用語は、目に見えるかどうか、煙状であると考えられ得る形態であるかどうかに関係なく、ヒトの吸入に適した形態またはタイプの蒸気、ガスおよびエアロゾルを含むことを意図されている。
【0047】
本開示のエアロゾル送達装置は、従来のタイプの喫煙物品(例えば、タバコに火を付けて吸入することによって使用されるたばこ、葉巻またはパイプ)を使用する際に、ヒトが取る物理的行為の多くを受け得る。例えば、本開示のエアロゾル送達装置は、使用者によって携帯され得、使用者は、その物品によって生成されたエアロゾルの吸入のために物品の一部を吸い込むことができ、使用者は、選択された時間間隔でたばこを吸うことができる。
【0048】
本開示のエアロゾル送達装置は、一般に、ハウジングと、ハウジングに結合された、および/またはハウジング内に位置決めされたいくつかの追加の構成要素とを含み、構成要素のいくつかは、取り外し可能または交換可能であり得る。ハウジングの全体的な設計は様々であり、ハウジングの全体のサイズおよび形状は様々であり得る。喫煙物品は、外側本体またはカバー(例えば、たばこまたは葉巻の一部の形状に似た細長い本体)によって画定され得るカートリッジを含み得る。例えば、カートリッジの外側カバーまたは本体は、実質的に管状形状であり得るので、従来のたばこまたは葉巻の形状に似ている。いくつかの実施形態では、ハウジングは、1つまたは複数の再利用可能な構成要素(例えば、充電式バッテリおよびその物品の動作を制御するための様々な電子機器)を収容し得、カートリッジは、取り外し可能、詰め替え可能および/または使い捨てであり得る。
【0049】
本開示のエアロゾル送達装置は、電力源(すなわち、電源)、少なくとも1つの制御部品(例えば、電力源からエアロゾル送達装置の他の構成要素への電流の流れを制御することによって、例えば、発熱のための電力を作動、制御、調整および/または停止するための手段)、ヒータまたは発熱部品(例えば、一般に「噴霧器」の一部と呼ばれる電気抵抗加熱要素または部品)、エアロゾル前駆体組成物(例えば、一般に、「スモークジュース」、「e-リキッド」および「e-ジュース」と一般に呼ばれる成分のような十分な熱を加えたときにエアロゾルを生成することができる液体)、およびエアロゾル吸入のためのエアロゾル送達装置を吸うことができるようにするための吸い口領域または先端(例えば、吸ったときに、生成されたエアロゾルがそこから引き込まれ得るように、物品を通る所定の空気流路)のいくつかの組み合わせを備えるのが最も好ましい。加熱要素がエアロゾル前駆体組成物を加熱すると、消費者による吸入に適した物理的形態でエアロゾルが形成され、放出され、または生成される。前述の用語は、放出する(release、releasing、releases、released)の表現が、形成または生成する(formまたはgenerate、formingまたはgenerating、formsまたはgenerates、formedまたはgenerated)を含むように交換可能であることが意図されていることに留意されたい。具体的には、吸入可能な物質は、蒸気またはエアロゾルまたはその混合物の形態で放出される。
【0050】
上述したように、エアロゾル送達装置は、エアロゾル送達装置に様々な機能性、例えば、ヒータの電力供給、制御システムの電源供給、インジケータの電力供給などの機能性を提供するのに十分な電流を供給するために、バッテリおよび/または電源(例えば、コンデンサ)を組み込み得る。電力源は、様々な実施形態を取り得る。好ましくは、電力源は、エアロゾル形成を行うために加熱要素を急速に加熱して、所望の時間の使用の間エアロゾル送達装置に電力を供給するのに十分な電力を供給することができる。電力源は、好ましくは、エアロゾル送達装置を操作しやすいように、エアロゾル送達装置内に都合よく収まるようなサイズである。さらに、好適な電力源は、望ましい喫煙体験を損ねないように十分に軽量である。本装置で使用するバッテリは、交換可能、取り外し可能、および/または再充電可能であり得、したがって、典型的な交流電流電気コンセントへの接続、車のソケット充電器(すなわち、シガーソケット)への接続、およびユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブルまたはコネクタを介するようなコンピュータへの接続を含む、任意のタイプの充電技術と組み合わせられ得る。1つの好適な実施形態では、電源は、軽量であり、再充電可能であり、大きなエネルギー貯蔵容量を提供し得るリチウムイオン電池を含む。電源の例は、Peckerarらの米国特許出願公開第2010/0028766号明細書に記載されている。その開示内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0051】
本開示に従うエアロゾル送達装置は、エアロゾル生成が望まれるときに(例えば、使用中に吸い込むときに)、発熱要素への電力の供給を制御するためのセンサまたは検出器を組み込むことが好ましい。したがって、例えば、使用時にエアロゾル生成ピースが吸い込まれないときには発熱要素への電力供給をオフにし、吸い込み時に発熱要素によって熱の生成を作動させる、または開始するために電力供給をオンにする方式または方法が提供される。例えば、流量センサに関して、代表的な電流調整部品、およびエアロゾル送達装置のための様々なマイクロコントローラ、センサ、およびスイッチを含む他の電流制御部品は、Gerthらの米国特許第4,735,217号明細書、Brooksらの米国特許第4,947,874号明細書、McCaffertyらの米国特許第5,372,148号明細書、Fleischhauerらの米国特許第6,040,560号明細書、Nguyenらの米国特許第7,040,314号明細書、Panの米国特許第8,205,622号明細書、Colletらの米国特許第8,881,737号明細書、Fernandoらの米国特許出願公開第2009/0230117号明細書、Ampoliniらの米国特許出願公開第2014/0270727号明細書、Henryらの米国特許出願公開第2015/0257445号明細書に記載されている。これらの特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。追加の代表的なタイプの検知または検出の機構、構造、部品、構成、およびその操作の一般的な方法は、Sprinkel、Jr.の米国特許第5,261,424号明細書、McCaffertyらの米国特許第5,372,148号明細書、Flickの国際公開第2010/003480号パンフレットに記載されている。これらの特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0052】
いくつかの実施形態では、エアロゾル送達装置は、1つまたは複数の発光ダイオードを備え得るインジケータを含むことができる。インジケータは、例えば、流量センサによって検出されたときに使用者が吸い口を吸っている間に、コネクタ回路を介して制御部品と通信して照らすことができる。
【0053】
ハウジングに含まれ得る様々な要素は、Wormらの米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されている。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。本開示のエアロゾル送達装置では、さらに別の構成要素が利用可能である。例えば、Sprinkelらの米国特許第5,154,192号明細書は、喫煙物品のためのインジケータを開示しており、Sprinkel、Jr.の米国特許第5,261,424号明細書は、吸い込みに関係する使用者の唇の動きを検出して加熱を開始するために装置の吸い口に関連付けられ得る圧電センサを開示しており、McCaffertyらの米国特許第5,372,148号明細書は、マウスピースを通る圧力降下に応答して加熱負荷アレイへのエネルギーの流れを制御するためのパフセンサを開示しており、Harrisらの米国特許第5,967,148号明細書は、挿入部品の赤外線透過率の不均一性を検出する識別子と、部品がレセプタクルに挿入されたときに検出ルーチンを実行するコントローラとを含む、喫煙具内のレセプタクルを開示しており、Fleischhauerらの米国特許第6,040,560号明細書は、複数の差動フェーズを有する規定の実行可能な動力サイクルを示しており、Watkinsらの米国特許第5,934,289号明細書は、フォトニックオプトエレクトロニクス部品を開示しており、Countsらの米国特許第5,954,979号明細書は、喫煙具を通る吸い込み抵抗を変更するための手段を開示しており、Blakeらの米国特許第6,803,545号明細書は、喫煙具に使用するための専用のバッテリ構成を開示しており、Griffenらの米国特許第7,293,565号明細書は、喫煙具と共に使用するための様々な充電システムを開示しており、Fernandoらの米国特許第8,402,976号明細書は、充電を容易にし、装置のコンピュータ制御を可能にするために喫煙具用のコンピュータインターフェース手段を開示しており、Fernandoらの米国特許第8,689,804号明細書は、喫煙具の識別システムを開示しており、Flickの国際公開第2010/003480号パンフレットは、エアロゾル生成システムにおけるパフを示す流量検知システムを開示している。前述の開示の全ての内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。電子エアロゾル送達物品および開示する材料に関連する構成要素または本発明の物品で使用され得る構成要素のさらなる例として、Gerthらの米国特許第4,735,217号明細書、Morganらの米国特許第5,249,586号明細書、Higginsらの米国特許第5,666,977号明細書、Adamsらの米国特許第6,053,176号明細書、Whiteの米国特許第6,164,287号明細書、Vogesの米国特許第6,196,218号明細書、Felterらの米国特許第6,810,883号明細書、Nicholsの米国特許第6,854,461号明細書、Honの米国特許第7,832,410号明細書、小林の米国特許第7,513,253号明細書、浜野の米国特許第7,896,006号明細書、Shayanの米国特許第6,772,756号明細書、Honの米国特許第8,156,944号明細書および第8,375,957号明細書、Thorensらの米国特許第8,794,231号明細書、Oglesbyらの米国特許第8,851,083号明細書、Monseesらの米国特許第8,915,254号明細書および第8,925,555号明細書、Honの米国特許出願公開第2006/0196518号明細書および米国特許出願公開第2009/0188490号明細書、Oglesbyらの米国特許出願公開第2010/0024834号明細書、Wangの米国特許出願公開第2010/0307518号明細書、Honの国際公開第2010/091593号パンフレット、Fooの国際公開第2013/089551号パンフレット、およびDePianoらの米国特許出願公開第2014/0261408号明細書が挙げられる。これらの各々の特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0054】
蒸気前駆体組成物とも呼ばれるエアロゾル前駆体組成物は、例えば、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、またはそれらの混合物)、ニコチン、タバコ、タバコ抽出物、および/または香味剤を含む、種々の成分を含み得る。エアロゾル前駆体組成物に含まれ得る種々の成分は、Robinsonらの米国特許第7,726,320号に記載されている。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。さらなる代表的なタイプのエアロゾル前駆体組成物は、Sensabaugh、Jr.らの米国特許第4,793,365号、Jakobらの米国特許第5,101,839号、Biggsらの国際公開第98/57556号パンフレット、「Chemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco」(R.J.Reynolds Tobacco Company社のモノグラフ(1988))に記載されている。これらの開示内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。本開示のエアロゾル送達装置に使用され得る他のエアロゾル前駆体としては、R.J.Reynolds Vapor Company社のVUSE(登録商標)製品、Lorillard Technologies社のBLU(商標)製品、Mistic Ecigs社のMistic Menthol製品、およびCN Creative Ltd.社のVype製品が挙げられる。さらに、望ましいものとして、Johnson Creek Enterprises LLC社から市販されている電子たばこ用のいわゆる「スモークジュース」がある。本開示に従って使用され得るエアロゾル前駆体物質用のさらなる例示的な製剤は、Zhengらの米国特許出願公開第2013/0008457号明細書、Chongらの米国特許出願公開第2013/0213417号明細書に記載されている。これらの開示内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0055】
エアロゾル送達装置は、好ましくは、リザーバを含む。いくつかの実施形態では、リザーバは、液体エアロゾル前駆体を貯蔵するための容器、繊維質基体、または繊維質基体と容器との組み合わせを備え得る。リザーバとしての使用に適した繊維質基体は、不織繊維の複数の層を含み得、実質的に管状に形成され得る。例えば、形成された管は、エアロゾル送達装置で使用するためにカートリッジの外側本体またはカバー内に配置するような形状およびサイズにされ得る。液体成分は、例えば、繊維質基体によって収着可能に保持され、および/またはリザーバ容器内で保持され得る。リザーバは、好ましくは、液体移送要素と流体連通している。したがって、液体移送要素は、例えば、毛細管作用および/または能動移送(例えば、ポンピングまたは弁による制御運動)によって、リザーバから加熱要素に液体を移送するように構成され得る。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基体、リザーバ、または他の部品は、Newtonの米国特許第8,528,569号明細書およびChapmanらの米国特許出願公開第2014/0261487号明細書、Davisらの米国特許出願公開第2014/0004930号明細書、およびBlessらの米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。これらの特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0056】
液体移送要素は、加熱要素と直接接触した状態であり得る。種々のウィッキング材料、および特定のタイプのエアロゾル送達装置内のウィッキング材料の構成および操作は、Searsらの米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。前述の文献によって開示されている様々な材料は、様々な実施形態において本発明の装置に組み込まれてよい。前述の開示の全ての内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0057】
加熱要素は、液体移送要素の周囲に巻き付けられた複数のコイルを画定するワイヤを備え得る。いくつかの実施形態では、加熱要素は、Wardらの米国特許出願公開第2014/0157583号明細書に記載されている液体移送要素の周囲にワイヤを巻き付けることによって形成され得る。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。さらに、いくつかの実施形態では、ワイヤは、DePianoらの米国特許出願公開第2014/0270730号明細書に記載されているように、可変コイル間隔を画定し得る。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。それを通して電流が印加されたときに熱を生成するように構成された材料の様々な実施形態が加熱素子を形成するのに使用され得る。ワイヤコイルを形成することができる材料例としては、チタン、白金、銀、パラジウム、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、モリブデンダイシリサイド(MoSi2)、モリブデンシリサイド(MoSi)、アルミニウムをドープしたモリブデンダイシリサイド(Mo(Si,Al)2)、グラファイトおよびグラファイト系材料、およびセラミック(例えば、正または負の温度係数特性を有するセラミック)が挙げられる。加熱要素は、液体移送要素の周囲に位置決めされたメッシュ、スクリーンまたは格子構造を確立するワイヤを備え得る。ワイヤのメッシュ、スクリーン、または格子を形成することができる材料例としては、チタン、白金、銀、パラジウム、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、モリブデンダイシリサイド(MoSi2)、モリブデンシリサイド(MoSi)、アルミニウムをドープしたモリブデンダイシリサイド(Mo(Si,Al)2)、グラファイトおよびグラファイト系材料、およびセラミック(例えば、正または負の温度係数特性を有するセラミック)が挙げられる。メッシュ加熱要素の一実施形態例は、Honの米国特許出願公開第2015/0034103号明細書に開示されている。いくつかの実施形態では、DePianoらの米国特許出願公開第2014/0270729号明細書に記載されているように、打ち抜き加工の加熱要素が噴霧器内で用いられ得る。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。上記に加えて、さらなる代表的な加熱要素およびその中で使用する材料は、Countsらの米国特許第5,060,671号明細書、Deeviらの米国特許第5,093,894号明細書、Deeviらの米国特許第5,224,498号明細書、Sprinkel Jr.らの米国特許第5,228,460号明細書、Deeviらの米国特許第5,322,075号明細書、Deeviらの米国特許第5,353,813号明細書、Deeviらの米国特許第5,468,936号明細書、Dasの米国特許第5,498,850号明細書、Dasの米国特許第5,659,656号明細書、Deeviらの米国特許第5,498,855号明細書、Hajaligolの米国特許第5,530,225号明細書、Hajaligolの米国特許第5,665,262号明細書、Dasらの米国特許第5,573,692号明細書、およびFleischhauerらの米国特許第5,591,368号明細書に記載されている。これらの開示内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。さらに、他の実施形態では、化学的加熱が用いられる場合がある。ヒータおよびヒータを形成するために使用される材料の様々な別の例は、Collettらの米国特許第8,881,737号明細書に記載されている。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0058】
様々なヒータ部品が本発明のエアロゾル送達装置内で使用され得る。様々な実施形態では、1つまたは複数のマイクロヒータまたは同様の固体ヒータが使用され得る。本開示の装置での使用に適したマイクロヒータおよびマイクロヒータを組み込んだ噴霧器の実施形態は、Collettらの米国特許第8,881,737号明細書に記載されている。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0059】
1つまたは複数の加熱端子(例えば、正および負の端子)が、電源との電気的接続を形成するために加熱要素に接続され得、および/または端子がエアロゾル送達装置の1つまたは複数の制御要素に接続され得る。さらに、電子制御部品および電子制御部品によって実行される機能の様々な例は、Searsらの米国特許出願公開第2014/0096781号明細書に記載されている。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0060】
本開示に従うエアロゾル送達装置の様々な構成要素は、当技術分野で評されており市販されている構成要素から選択され得る。例えば、Sebastianらの米国特許出願公開第2014/0000638号明細書に開示されている電子喫煙物品における複数のエアロゾル化可能な材料の制御可能な送達のためのリザーバおよびヒータシステムが参照されている。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0061】
さらなる実施形態では、エアロゾル送達装置の1つまたは複数の構成要素は、生分解性およびワイヤがないという点で利点を提供し得る1つまたは複数の炭素材料で形成され得る。この点に関して、加熱要素は炭素発泡体を含み得、リザーバは炭化布を含み得、グラファイトはバッテリおよびコントローラと電気的接続部を形成するために使用され得る。炭素系カートリッジの一実施形態例は、Griffithらの米国特許出願公開第2013/0255702号明細書に記載されている。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0062】
エアロゾル送達装置は、たばこまたは葉巻のような特定の従来の喫煙具の態様を模倣するように構成されることが多い。この点に関して、エアロゾル送達装置は、典型的には、実質的に円筒状構成を画定する。例えば、エアロゾル送達装置は、実質的に円筒状構成を画定するために端と端をつなげた状態で取り付けられる制御体およびカートリッジを含むことが多い。このような構成は、従来の喫煙物品に類似した外観と雰囲気を提供し得るが、これらの構成は、特定の不利益を被る場合がある。例えば、円筒状構成のエアロゾル送達装置は、使用されていないときにエアロゾル送達装置を所望の位置で保持するのに使用可能な取り付け点を画定することができないおそれがある。さらに、このような構成にすることで、葉巻のサイズおよび形状に似た比較的大きな容量を有するリザーバと共に使用される場合、比較的大きな装置になり得、使用者のポケット内での一時的な保管または移送には適さない場合がある。
【0063】
いわゆる「最新」装置は、制御体とカートリッジの平行で同軸の配列でない構成を含み得る。しかしながら、このような装置は、制御体とカートリッジとを接続する露出したおよび/または支持が不十分な電気コネクタを含み得、このような電気コネクタは、使用または保管中に歪む場合があるので、その有用性に潜在的に影響を与える場合がある。したがって、従来の喫煙物品および従来のエアロゾル送達装置に関連する構成および形状とは異なる構成および形状のエアロゾル送達装置を提供するのが望ましい場合がある。
【0064】
このように、本開示の実施形態は、エアロゾル送達装置の既存の構成の上述の欠点に対処し、および/または他の利益をもたらすように構成された、代替のエアロゾル送達装置を提供する。図1は、本開示のエアロゾル送達装置100の側面図である。図示されているように、エアロゾル送達装置100は、ハウジング102を含み得る制御体101を含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジングはプラスチック材料を含み得るが、他の実施形態では、好ましくは実質的に剛性である様々な他の材料が使用される場合がある。ハウジング102は、単一のハウジングであり得る、または複数のピースを備え得る。例えば、ハウジング102は、それ自体が1つまたは複数のピースを含み得る本体部102aと、開閉扉102bとを含み得る。図1にさらに示されるように、エアロゾル送達装置100は、制御体101内に少なくとも部分的に受容され得るカートリッジ200をさらに含み得る。
【0065】
図2は、エアロゾル送達装置100の制御体101の部分分解断面図である。図示されているように、ハウジング102は、電源キャビティ104を画定し得る。特に、電源キャビティ104は、ハウジング102の本体部102a内に画定され得る。電源キャビティ104は、開閉扉102bによって閉鎖され、開閉扉102bからアクセスされ得る。以下で説明するように、電源キャビティ104は、電源を受容するように構成され得る。
【0066】
さらに、ハウジング102は、カートリッジキャビティ106を画定し得る。以下で詳細に説明するように、カートリッジキャビティ106は、カートリッジ200を受容するように構成され得る(例えば、図3参照)。この点に関して、ハウジング102は、カートリッジ200をカートリッジキャビティを通して受容するように構成されたカートリッジキャビティ106に外部開口部108を画定し得る。
【0067】
ハウジング102は、電源キャビティ104をカートリッジキャビティ106から分離する隔壁107を含み得る。いくつかの実施形態では、隔壁107は、電源キャビティ104をカートリッジキャビティ106から完全に分離する。例えば、隔壁107は、電源キャビティ104およびカートリッジキャビティ106が別個のキャビティになるように、制御体101の長さおよび厚さにわたって延在し得る。この構成は、電源キャビティ104とカートリッジキャビティ106との間の流体連通を妨げることができるという点で好ましい場合がある。このことにより、例えば、電源の構造上の欠陥が生じた場合には、カートリッジキャビティ106への化学的侵入が妨げられ得る。しかしながら、理解され得るように、他の実施形態では、隔壁は、長さおよび適合性の一方または両方において不連続であり得る。このような隔壁の構成は、電源を電源キャビティ内およびカートリッジをカートリッジキャビティ内にそれぞれ保持することで、これらの構成要素を所定位置にしっかりと保持することができる。
【0068】
制御体101は、1つまたは複数の追加の構成要素を含み得る。構成要素は、ハウジング102内に受容されるか、または別の方法でハウジング102と係合され得る。例えば、構成要素は電気回路を含み得る。その動作について後述する。電気回路は、コントローラ110、第1および第2の電気接点112a、112b、およびカプラ114を含み得る。いくつかの実施形態では、電気回路は、電子ディスプレイ116(例えば、液晶ディスプレイ)をさらに含み得る。さらに、電気回路は、カプラ114に位置決めされ得る、またはカプラ114と流体連通し得る流量センサ118を含み得る。ワイヤまたは他の電気コネクタは、電気回路の様々な構成要素間の接続を提供し得る。いくつかの実施形態では、電気回路は、通信モジュールをさらに備え得る。通信モジュールは、ブルートゥース(登録商標)または他の任意の通信規格を介して通信するように構成され得る。エアロゾル送達装置100に含まれ得る通信モジュールおよび関連するアンテナ部品の例は、いずれも2015年7月17日に出願されたMarionらの米国特許出願第14/802,789号明細書および2015年3月4日に出願されたMarionらの米国特許出願第14/638,562号明細書に記載されている。
【0069】
図3は、エアロゾル送達装置100の断面図である。図示されているように、カートリッジ200は、制御体101と係合したときにカートリッジキャビティ106内に少なくとも部分的に受容され得る。この点に関して、カートリッジ200は、外部開口部108を通ってカートリッジキャビティ106内に挿入され得る。カートリッジ200がカートリッジキャビティ106に挿入されると、カートリッジ200はカプラ114に係合し得る。この結果、カートリッジ200が制御回路との電気的接続を確立することができることで、電流がコントローラ110によってカートリッジへ選択的に方向付けられ、エアロゾルが生成され得る。
【0070】
図3にさらに示されているように、エアロゾル送達装置100は、電源300をさらに含み得る。電源300は、電源キャビティ104内に受容され、開閉扉102bは、電源キャビティ104に電源300が保持されるように、ハウジング102の本体部102aに固定され得る。この点に関して、エアロゾル送達装置100は、開閉扉102bをハウジング102の本体部102aと係合した状態で保持するように構成された少なくとも1つの留め具120(例えば、ねじ)をさらに含み得る。
【0071】
電源300が電源キャビティ104内に挿入されると、第1の電気接点112aは電源の第1の端部に係合し得、その位置に電源の第1の端子が位置決めされ得る。その後、開閉扉102bが本体部102に固定されると、第2の電気接点112bは電源300の対向する第2の端部に係合し得、その位置に第2の端子が位置決めされ得る。このことにより、電源300からの電力はコントローラ110に供給され得る。しかしながら、理解され得るように、電気接点112a、112bは、電源の様々な実施形態を使用することができるように、電源300の端子との係合に適した他の方法で位置決めされ、構成されてもよい。例えば、別の実施形態では、電気接点の両方が電源の上部または下部のいずれかに位置決めされ、電源の上部または下部のいずれかに係合するように構成され得る。
【0072】
いくつかの実施形態では、電源300は、保護回路をさらに備え得る。このような保護回路は、電源の過充電を防止し、および/または許容可能な範囲内で電流の開放を調節し得る。さらに、電源は、いくつかの実施形態では、エアロゾル送達装置100の落下に伴う損傷から電源を保護し得る衝撃吸収部材(例えば、発泡パッド)をさらに含み得る。
【0073】
図2および図3にさらに示されているように、いくつかの実施形態では、電源キャビティ104およびカートリッジキャビティ106は、細長形状であり得、それぞれ長手方向軸104a、106aを確立し得る。電源キャビティ104の長手方向軸104aおよびカートリッジキャビティ106の長手方向軸106aは、互いに実質的に平行であり得る。このような構成により、ハウジング102内で空間効率の良い方法でカートリッジ200および電源300の両方を受容することが可能になる。
【0074】
本明細書で述べるように、エアロゾル送達装置の多くの既存の実施形態は、一般に細長い管状構成を確立し、電源およびカートリッジは、たばこおよび葉巻のような喫煙物品を模倣するように、一般に端と端をつなげた状態で位置決めされる。このことにより、エアロゾル送達装置の既存の実施形態は、各々の長手軸が互いに平行になるように配置されたカートリッジおよびエアロゾル送達装置を含むことが多い。しかしながら、図2および図3に示されているように、本開示のエアロゾル送達装置100は、電源キャビティ104の長手方向軸104aおよびカートリッジキャビティ106の長手方向軸106aが非同軸となるように構成され得る。
【0075】
平行であるが非同軸である長手方向軸104a、106aを有する電源キャビティ104およびカートリッジキャビティ106を構成することは、多くの利益をもたらし得る。この点に関して、エアロゾル送達装置100は、端と端をつなげた関係ではなく、カートリッジ200と電源300とが横並びに位置決めされることにより、比較的短い長さを画定することができる。さらに、横並びで電源キャビティ104およびカートリッジキャビティ106を構成することによって、エアロゾル送達装置100は、使用者のポケット内での移送により適した全体形状を画定することができる。さらに、この構成により、エアロゾル送達装置100は使用者の手により収まりやすくなり得る。この点に関して、使用者は、エアロゾル送達装置が比較的短い長さであるために、使用者の手のひらの中で隠れた形でエアロゾル送達装置をより持ち運びおよび使用しやすくなり得る。このことは、特定の社会的環境において望ましい場合がある。
【0076】
横並び構成はさらに、多数の様々な位置でエアロゾル送達装置100の構成要素を受容するのに適したハウジング102内の比較的大きな内部容積を提供し得る。それに対し、端と端をつなげた状態で配置されたエアロゾル送達装置は、カートリッジ内のリザーバおよび制御体内の電源が典型的には円筒状構成を確立するために、構成要素の位置に関する選択肢を限定する。このことにより、カートリッジおよび制御体内の残りのスペースは、典型的には環状または円筒状であり、空間効率の良い方法で多くの部品を受容するのに適していない。さらに、ハウジング102によって提供される本開示のエアロゾル送達装置100の比較的大きな内部容積は、比較的大きな電源300および/または比較的大きなカートリッジ200を収容することができ、したがって、それぞれの電気容量およびエアロゾル前駆体組成物の貯蔵容量を大きくすることができる。さらに、エアロゾル送達装置100の比較的大きな内部容積は、エアロゾル送達装置の構成要素に関連する費用を低減することができるように、円筒状構成に必要とされ得るカスタム電源よりもむしろ、様々な市販の電源を収容することができる。
【0077】
横並び構成はさらに、比較的大きな外部表面積を提供することができる。さらに、横並び構成は、円筒状のエアロゾル送達装置によって提供される鋭く湾曲した表面とは対照的に、ディスプレイ116により適し得る比較的平坦な外面(人間工学的または美的目的で、わずかに湾曲し得る)を提供し得る。この点に関して、市販の電子ディスプレイは、典型的には、平面状ディスプレイ面を形成する。
【0078】
このことにより、例えば、電子ディスプレイ116は、多くの位置に位置決めされ得、円筒状構成を確立するエアロゾル送達装置上の電子ディスプレイよりも比較的大きなサイズを確立し得る。図示されている実施形態では、電子ディスプレイ116は、ハウジング102の本体部102aの上部に位置決めされる。カートリッジキャビティ106へ開口する外部開口部108はさらに、ハウジングの本体部102aの上部に位置決めされる場合もある。電子ディスプレイ116のこの位置は、エアロゾル送達装置がカートリッジ200の吸うのに適した方法で使用者の手で把持されている間に、使用者が電子ディスプレイを見ることを可能にし得る。この点に関して、電子ディスプレイ116とカートリッジ200の露出部分とが位置決めされるエアロゾル送達装置の上面が露出されるように、かつ使用者の手で覆われないように、使用者の手はエアロゾル送達装置の側面の周囲を持つことができる。したがって、エアロゾル送達装置100に関する様々な情報を、通常の使用中に容易に見ることができる。例えば、電子ディスプレイ116によって表示されるデータは、カートリッジエアロゾル前駆体組成物残量、残りの電源レベル、使用履歴情報、熱およびエアロゾル放出設定、充電状態、通信状態(例えば、ブルートゥース(登録商標)または他の通信プロトコルを介して別の装置に接続される場合)、時間、および/または様々な他のデータを含み得る。
【0079】
本開示のエアロゾル送達装置100の横並び構成は、さらなる利点を提供することができる。例えば、カートリッジ200は、カートリッジと制御体101との間の接続部が露出されたエアロゾル送達装置の実施形態(例えば、カートリッジと制御体が端と端をつなげた状態で配置される実施形態)と比較して、応力および歪みを低減することができるように、カートリッジと制御体との間をしっかりと接続することができる方法で、制御体に係合し得る。この点に関して、カプラ114は、ハウジング102がカートリッジ200と制御体101との間の接続部を保護するように、カートリッジキャビティ106内またはその近傍が窪んだ状態であり得る。さらに、カートリッジ200の長手方向長さの一部、より好ましくは大部分がカートリッジキャビティ106内で保持され得、カートリッジキャビティのサイズおよび形状は、カートリッジのサイズおよび形状に実質的に一致し得るので、カプラ114がカートリッジおよび制御体101の一方または両方に加えられる力に伴うこのような応力および歪みの全体を支えるよりもむしろ、ハウジング102がカートリッジの動きに抵抗し得る。この点に関して、制御体とカートリッジが端と端をつなげた状態で配置されたエアロゾル送達装置では、カートリッジと制御体との間の接続部は、カートリッジおよび制御体のうちの一方または両方に加えられる力に伴う応力および歪みの全てまたは実質的に全てを支え得る。このような応力および歪みは、それらの間の接続部を損傷する場合があり、気化のためにカートリッジに電流を供給する電気的接続部を含む接続が原因で、その動作を妨げる可能性がある。さらに、「最新」装置は、上述の端と端をつなげた構成以外の構成を確立し得るが、このような装置は、応力および歪みを受ける露出した電気コネクタを含む場合が多い。したがって、本開示のエアロゾル送達装置100の電源キャビティ104およびカートリッジキャビティ106の横並びで、平行であるが、非同軸の構成は、様々な利点を提供することができる。
【0080】
エアロゾル送達装置100では、カートリッジ200の様々な実施形態が使用され得る。この点に関して、カートリッジの構成要素の様々な可能な構成に照らして、カートリッジ200の断面図よりもむしろ、カートリッジの側面図が図3に示されている。しかしながら、図4には、カートリッジの一実施形態例が示されている。
【0081】
図4に示されているように、カートリッジ200’は、本開示の一実施形態例によれば、基部シッピングプラグ202’、基部204’、制御部品端子206’、電子制御部品208’、フローディレクタ210’、噴霧器212’、リザーバ基体214’、外側本体216’、ラベル218’、マウスピース220’、およびマウスピースシッピングプラグ222’を備え得る。基部204’は、外側本体216’の第1の端部に結合され得、マウスピース220’は、ラベル218’、マウスピースシッピングプラグ222’、および基部シッピングプラグ202’を除いてカートリッジ200’の残りの構成要素の少なくとも一部を封入するように外側本体の対向する第2の端部に結合され得る。基部204’は、カプラ114に係合するように構成され得る。いくつかの実施形態では、基部204’は、Novakらの米国特許出願公開第2014/0261495号明細書に記載されているように、カートリッジと電力源を含む関連装置との間の相対回転を実質的に防止する回転防止の特徴を備え得る。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0082】
基部シッピングプラグ202’は、カートリッジ200’の使用前に基部204’に係合させて基部204’を保護するように構成され得る。同様に、マウスピースシッピングプラグ222’は、カートリッジ200’の使用前にマウスピース220’に係合させてマウスピース220’を保護するように構成され得る。制御部品端子206’、電子制御部品208’、フローディレクタ210’、噴霧器212’、およびリザーバ基体214’は、外側本体216’内に保持され得る。ラベル218’は、少なくとも部分的に外側本体216’を囲み、その上に製品識別子のような情報を含み得る。
【0083】
噴霧器212’は、第1の加熱端子234a’および第2の加熱端子234b’と、液体移送要素238’と、加熱要素240’とを備え得る。この点に関して、リザーバ基体214’は、エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成され得る。リザーバ基体214’は、リザーバ基体214’から加熱要素240’へエアロゾル前駆体組成物を(例えば、毛細管作用によって)移送するために、液体移送要素238’と流体連通している。このことにより、電流が加熱端子234a’、234b’を介して加熱要素240’へ方向付けられると、エアロゾル前駆体組成物が気化され得る。
【0084】
カートリッジ200’に含まれ得る構成要素に関する様々な他の詳細は、例えば、Novakらの米国特許出願公開第2014/0261495号明細書に記載されている。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。この点に関して、図7は、基部および制御部品端子の拡大分解図であり、図8は、基部および制御部品端子を組み立てられた構成で示した拡大斜視図であり、図9は、基部、制御部品端子、電子制御部品、および噴霧器の加熱端子を組み立てられた構成で示した拡大斜視図であり、図10は、基部、噴霧器、および制御部品を組み立てられた構成で示した拡大斜視図であり、図11は、対向する図10のアセンブリの斜視図であり、図12は、基部、噴霧器、フローディレクタ、およびリザーバ基体を組み立てられた構成で示した拡大斜視図であり、図13は、基部および外側本体を組み立てられた構成で示した斜視図であり、図14は、カートリッジを組み立てられた構成で示した斜視図であり、図15は、図14のカートリッジおよび制御体のカプラの第1の部分斜視図であり、図16は、図14のカートリッジおよび図11のカプラの対向する第2の部分斜視図であり、図17は、回転防止機構を備えた基部を含むカートリッジの斜視図であり、図18は、回転防止機構を備えたカプラを含む制御体の斜視図であり、図19は、図17のカートリッジと図18の制御体の位置合わせを示しており、図20は、図17のカートリッジと図18の制御体とを備えるエアロゾル送達装置を示しており、エアロゾル送達装置を通る修正図は、カートリッジの回転防止機構と接続体の回転防止機構との係合を示しており、図21は、回転防止機構を備えた基部の斜視図であり、図22は、回転防止機構を備えたカプラの斜視図であり、図23は、係合された構成で示された図21の基部および図22のカプラを通る断面図である。
【0085】
別の実施形態では、カートリッジ200は、2014年5月23日に出願されたBrinkleyらの米国特許出願第14/286,552号明細書に開示されているカートリッジと実質的に同様である、または同一であり得る。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。したがって、例えば、カートリッジは、非管状構成を画定するフローディレクタ、リザーバコンパートメントに対して封止される電子機器コンパートメント、および/または本明細書に開示されている様々な他の特徴および構成要素のいずれかを含み得る。したがって、本明細書に記載されているカートリッジ200の特定の実施形態は、単なる例示目的で提供されていることを理解されたい。
【0086】
この点に関して、カートリッジ200のさらなる実施形態の断面図が図5に示されている。図示されているように、カートリッジ200’’は、本開示の一実施形態例によれば、基部204’’、制御部品端子206’’、電子制御部品208’’、外側本体216’’または別個の構成要素によって画定され得るフローディレクタ210’’、噴霧器212’’、およびマウスピース220’’を含み得る。噴霧器212’’は、第1の加熱端子234a’’および第2の加熱端子234b’’、液体移送要素238’’、ならびに加熱要素240’’を含み得る。カートリッジ200’’は、上述したように、基部シッピングプラグ、ラベル、およびマウスピースシッピングプラグをさらに含み得る。
【0087】
基部204’’は、外側本体216’’の第1の端部に結合され得、マウスピース220’’は、カートリッジ200’’の残りの構成要素の少なくとも一部を封入するために、外側本体の対向する第2の端部に結合され得る。いくつかの実施形態では、基部204’’は、Novakらの米国特許出願公開第2014/0261495号に開示されているように、カートリッジと電源を含む関連装置との間の相対回転を実質的に防止する回転防止の特徴を備え得る。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0088】
カートリッジ200’’は、封止部材242’’および初期液体移送要素244’’をさらに備え得る。この点に関して、外側本体216’’および/または追加の構成要素は、エアロゾル前駆体組成物246’’をリザーバ248’’内に保持するように構成され得る。いくつかの実施形態では、リザーバ248’’は詰め替え可能に構成され得るが、他の実施形態では、カートリッジ200’’は使い捨て用に構成され得る。封止部材242’’は、チャンバ248’’の一端に位置決めされ、エアロゾル前駆体組成物246’’が初期液体移送要素244’’に接触できるようにする1つまたは複数のアパーチャ250’’を含み得る。さらに、噴霧器212’’の液体移送要素238’’は、初期液体移送要素244’’と接触し得る。初期液体移送要素244’’および噴霧器212’’の液体移送要素238’’は共に、エアロゾル前駆体組成物246’’を(例えば、毛細管作用を介して)その中を移動させることができるウィッキングおよび/または多孔質材料を含み得るので、制御体101のコントローラ110によって加熱端子234a’’、234b’’を介して電流が加熱要素に印加されたときに、エアロゾル前駆体組成物が加熱要素240’’に引き込まれ、加熱され、気化され得る(例えば、図6を参照)。
【0089】
図6は、電源300が電源キャビティ104内に受容され、図5のカートリッジ200’’がカートリッジキャビティ106内に受容されているときのエアロゾル送達装置100を示している。図示されているように、いくつかの実施形態では、電気回路は、発光ダイオード(LED)のような照明源122をさらに含み得る。さらに、制御体101は、照明源122を覆い、保護し、および/または隠すことができる照明源カバー124を含み得る。照明源カバー124は、照明源によって放出された光がその中を通過することができるように、半透明または透明であり得る。いくつかの実施形態では、照明源カバー124は、使用されていないときに照明源の存在が隠されるかまたは見えなくなるように、着色カバーまたは拡散カバーであり得る。
【0090】
図6にさらに示されているように、いくつかの実施形態では、カートリッジ200’’は、使用者がリザーバ248’’に残っているエアロゾル前駆体組成物246’’の残量を見ることができるようにする視認窓252’’を含み得る。例えば、カートリッジ200’’の外側本体216’’の全てまたは一部は、半透明または透明な材料を含み得る。照明源122および照明源カバー124は、照明源によって生成された光がカートリッジ200’’へ方向付けられて、エアロゾル前駆体組成物246’’のレベルが見やすくなるように、視認窓252’’と位置合わせされた位置にあるカートリッジキャビティ106の位置でハウジング102の本体部102aに位置決めされ得る。この点に関して、ハウジング102の本体部102aは、視認開口部126を画定する切り欠きまたは他の特徴を含み得る。このことにより、使用者は、視認開口部126を通してエアロゾル前駆体組成物246’’のレベルを見ることができる。
【0091】
コントローラ110は、例えば、カートリッジ200’’における吸い込みが検出された後のような特定の状況下で、照明源122に光を出力するように指示することができる。照明源122は、別個のアクチュエータ(例えば、ボタン)が押されるか、または別の方法で作動されたときに、光を追加的または代替的に出力することができる。したがって、使用者に、カートリッジ200’’内のエアロゾル前駆体組成物のレベルを知らせ続けることができる。
【0092】
照明源122を含むことは、随意選択であることに留意されたい。この点に関して、いくつかの実施形態では、周囲光は、視認開口部126を通してエアロゾル前駆体組成物246’’のレベルを見るのに十分である場合がある。しかしながら、照明源122を含むことは、微光の状況における有用性が向上するので、好ましい場合がある。
【0093】
コントローラ110は、エアロゾル送達装置100の1つまたは複数の動作を制御するように構成され得る。コントローラ110は、制御部品208’、208’’によって提供された情報を使用してカートリッジ200が純正品であることを検証することができる。カートリッジ200の使用は、カートリッジが純正品であると判定された場合にのみ許可され得る。さらに、使用者がカートリッジ200を吸い込むと、流量センサ118(例えば、圧力センサ)が吸い込みを検出することができる。それに応答して、コントローラ110はカートリッジ200へ電流を方向付け、そのことにより加熱要素240’、240’’が熱を発生させてエアロゾル前駆体組成物を気化させ、それが使用者へ向けられ得る。さらに、エアロゾル送達装置は、カートリッジ200へ電流を方向付けるようにコントローラを始動させるために手動で作動され得るアクチュエータを含み得る。アクチュエータは、流量センサ118の代わりに、または電源から補助電力をカートリッジに供給することでエアロゾル送達装置のエアロゾル放出を変化させる(例えば、増加させる)ために、使用され得る。他の実施形態では、アクチュエータは、エアロゾル送達装置が様々なエアロゾル放出設定(例えば、エアロゾル質量放出設定)を有することができるように、電源からカートリッジへの電力量を調整するためにコントローラと併用され得る。したがって、アクチュエータ(例えば、ボタンまたはボタンアセンブリ)は、電源からカートリッジへ方向付けられる電力出力レベルを制御するように構成され得る。
【0094】
いくつかの実施形態では、アクチュエータ(例えば、ボタンまたはボタンアセンブリ)は、選択領域または複数の領域(例えば、下部領域、中間領域、および上部領域)を有し得る。アクチュエータの各領域は、異なるレベルの電力(例えば、電流および/または電圧)を電源からカートリッジへ方向付けるように構成され得る。このことにより、アクチュエータの異なる領域はそれぞれ、異なるエアロゾル放出設定に対応し得る。アクチュエータは、各領域に1つまたは複数のセンサ(例えば、圧力センサおよび/または力センサ)を含み得るので、電源からカートリッジへ方向付けられた異なる選択可能な電力出力レベルによってエアロゾルの放出を制御するために、1つまたは複数の領域で使用者によってアクチュエータに加えられた力が検出され得る。したがって、アクチュエータが作動される位置に基づいて電力出力レベルが制御され得る。代替的にまたは追加的に、電力出力レベルは、力センサ(例えば、応力センサまたは歪みセンサ)を介して決定され得るアクチュエータに加えられた力の量に基づいて制御され得る。
【0095】
理解され得るように、エアロゾル送達装置100の正確な形状および寸法は変化し得る。この点に関して、図7から図10は、制御体101’の代替形態を示しており、ここでは、上述した制御体101に関する相違点のみについて説明する。したがって、エアロゾル送達装置の各々は、特記しない限り、本明細書に記載されている構成要素および特徴のいくつかまたは全てを任意の組み合わせで含み得る。
【0096】
図7に示されているように、制御体101’は、人間工学的な改善のためにより丸みを帯びた輪郭を画定し得る。図7にさらに示されているように、制御体101’は、インジケータ128’をさらに備え得る。インジケータ128’は、制御体の動作状態を示すために光を出力することができる。いくつかの実施形態では、インジケータ128’は、電子ディスプレイ面116’を使用せずに、装置の動作状態を伝達するのに使用され得る。例えば、インジケータ128’は、カートリッジのエアロゾル前駆体組成物が少ないときに、または、電源が再充電または交換を必要とすることを示すために、点滅する、または色を変化させることができる。さらに、インジケータ128’は、流量センサがカートリッジ上の息を吹くことを検出すると点灯し得る。
【0097】
いくつかの実施形態では、インジケータ128’は、使用者に、例えば、電力出力レベル、電源の状態、および/またはインジケータの出力に対応するエアロゾル送達装置の作動状態または非作動状態のようなエアロゾル送達装置の特定の状況を示すために、複数の色、持続時間、周波数、および/または強度のうちの1つまたは複数で照明するように構成され得る。このことにより、インジケータ128’は、使用者に、例えば、電力出力レベル、電源の状態、および/またはエアロゾル送達装置の作動状態または非作動状態のようなエアロゾル送達装置の特定の状況を示すために複数の色、持続時間、周波数、および/または強度のうちの1つまたは複数で作動する照明源を含み得る。インジケータ128’は、使用者によって、照明源の色(単数または複数)および/または照明源の他の出力パラメータを制御するように構成可能であり得る。さらに、使用者は、照明信号によってどの装置状態値が使用者に伝達されるかを制御することができる。
【0098】
図7にさらに示されているように、ハウジング102’の本体部102a’は側方開口部130’を含み得る。側方開口部130’は、図8に示されている(例えば、締まり嵌めにより)外側カバー132’に係合するように構成され得る。このことにより、外側カバー132’は、ハウジング102’の外側と係合され得る。いくつかの実施形態では、外側カバー132’はシリコンを含み得、制御体101’を落とさずに手でより保持しやすくするように、つかみ具合を改善することができる。しかしながら、他の実施形態では、ざらつきのある、または滑らかな材料であり得る様々な他の材料(例えば、他のゴム)が使用される場合がある。弾性外側カバー132’の使用は、様々な他の利点を提供することができる。例えば、一実施形態では、側方開口部130’における外側カバー132’を押すことで、カートリッジ200内の流体レベルを照らすために(例えば、アクチュエータの作動によって)照明源122を作動させることができる。別の実施形態では、側方開口部130’における外側カバー132’を押すことで、照明源122を作動させることができ、外側カバーを押している持続時間は照明源の作動時間に対応するので、使用者は、カートリッジの充填または再充填中に、または使用者が選択した期間で別の形で所望される場合に、カートリッジ200を所望の時間にわたって連続的に照らすことができる。
【0099】
図9は、制御体101’の部分側面図である。図示されているように、照明源カバー124’は、上述したように、視認開口部126’と位置合わせされ得る。この図示されている実施形態では、視認開口部126’は、カートリッジ内のエアロゾル前駆体組成物のレベルが見やすくなるように、比較的広くてもよい。例えば、視認開口部126’は、いくつかの実施形態では、カートリッジキャビティ106’の長手方向軸106a’に垂直な幅(カートリッジの直径の少なくとも半分に等しい)を有する開口部を画定し得る。
【0100】
上述したように、いくつかの実施形態では、制御体のハウジングの本体部は、複数のピースを含み得る。この点に関して、図10は、ハウジング102’の本体部102a’の第1の部分102a1’を示している(図7参照)。ハウジング102’の本体部102a’の第2の部分102a2’および第3の部分102a3’は、図7に示されている。第3の部分102a3’は、部分102a2’と一体であり得る、または別個の部品であり得る。ハウジング102’の本体部102’の第1および第2の部分102a1’、102a2’は、開閉扉102b’に係合するように構成され得る(図10参照)。電子ディスプレイ116’は、ハウジング102’の本体部102a’の第3の部分102a3’に(例えば、その下に)位置決めされ得る。この点に関して、いくつかの実施形態では、ハウジング102’の全てまたは一部は、半透明または透明であり得る。ハウジング102’は、照明源をさらに含み得る、またはその近傍に照明源を有し得る。例えば、ハウジング102’は、半透明または透明であり得るハウジング102’を通って直接的または間接的な照明を放出するように構成され得る上述の照明源122を含み得る。
【0101】
図10に示されているように、ハウジング102’の本体部102a’の第1の部分102a1’は、外側カバー132’に係合するように構成された側部開口部134’をさらに含み得る(例えば、図8参照)。このことにより、外側カバー132’は、対向する側方開口部130’、134’を介して定位置でしっかりと保持され得る。外側本体132’はつかみ具合を改善し得るが、第3の部分102a’は強度を高め、および/または外観を改善するためにアルミニウムのような金属を含み得、またはこのような特性を確立する別個の外側本体が第3の部分に取り付けられ得る。
【0102】
図10はさらに、ハウジング102’の本体部102a’の第1の部分102a1’の内側を示している。図示されているように、ハウジング102’は、電源キャビティ104’内に電源300(例えば、図3参照)を保持し、および/またはカートリッジキャビティ106’内にカートリッジ200(例えば、図3参照)を保持するようにするように構成され得る1つまたは複数のリブ136’を形成し得る。この点に関して、リブ136’は、電源300および/またはカートリッジ200のサイズおよび形状に適合するように曲線状である、または別の形に調整され得る。リブ136’は、端部138’まで延在し得る。ハウジング102’の本体部102a’の第1の部分102a1’におけるリブ136’の端部138’は、電源キャビティ104’をカートリッジキャビティ106’から分離して電源300およびカートリッジ200(図3参照)をそれぞれ中に保持するように、ハウジングの本体部の第2の部分102a2’におけるリブの対応する端部(図7参照)に係合するように構成され得る。この点に関して、リブ136’の端部138’は一緒になって、その長さに沿って分割された隔壁107’を画定することができる。中実構造ではなくむしろ、リブ136’を使用することにより、ハウジング102’を形成するのに必要な材料の量を減らすことができ、その結果、さらに制御体101’の構成要素を所望の位置で保持しながらハウジングの重量を低減し、剛性を付与することができる。リブ136’は、発泡体または熱可塑性ポリマーのような非剛性材料を備え得、または、発泡体、熱可塑性ポリマー、もしくは電源300がリチウム型電池に共通する直径の膨張によって生じ得るような直径が変化した場合にリブ136’が圧縮または変位できるようにする他の非剛性材料を含む要素を含み得る。この点に関して、リブ136’は、電源300を少なくとも部分的に取り囲むことができる(例えば、図3参照)。
【0103】
図10にさらに示されているように、ハウジング102’の本体部102a’の第1の部分102a1’は、第2の部分102a2’(図7参照)の対応するレセプタクル/突起に係合するように構成され得る突起および/またはレセプタクル140’を含み得る。このことにより、ハウジング102’の部分102a1’、102a2’は、組み立てられたときに相互に連結することができる。
【0104】
図10に示されているように、部分102b’は、電源300(例えば、図3参照)によって生成され得る任意のガス(単数または複数)を逃がすことによってガス(単数または複数)がハウジング102’内の圧力上昇領域を発生させるのを防ぐことができるように、電源キャビティ104’とハウジング102’の外部の大気とに流体連通しているオリフィス137’または複数のオリフィスを含み得る。オリフィス137’は、ハウジング102’の内部領域と外部大気との間の圧力差を防ぐために十分な断面積を有する1つまたは複数の開口部を備え得る。一実施形態では、オリフィス137’は、透過性膜または多孔質材料を含み得、透過性膜または多孔質材料は、電源300(例えば、図3参照)によって生成され得るガス(単数または複数)を外部大気へ逃がすことができると同時に、膜または多孔質材料の選択的な透過性によりハウジング102’内に液体が進入するのを防ぐことができる。
【0105】
図11から図15は、制御体101’’のさらなる実施形態を示している。制御体101’’は、1つまたは複数の点において図7から図10の制御体101’と実質的に同様であり得る。この点に関して、図11および図12に示されているように、制御体101’’は、本体部102a’’と、ねじ120’’によって本体部に固定され得る開閉扉102b’’とを備えるハウジング102’’を含み得る(図13参照)。本体部102a’’は、第1および第2の部分102a1’’、102a2’’を含む複数の部分を含み得る。第1の部分102a1’’は、第2の部分102a2’(図7参照)における対応するレセプタクル/突起に係合するように構成された突起および/またはレセプタクル140’’を画定し得る。本体部102a’’は、隔壁107’’を画定するためにそれぞれ端部138’’まで延在する1つまたは複数のリブ136’’を画定し得る。図示されているように、いくつかの実施形態では、リブ136’’は、電源キャビティ104’’およびカートリッジキャビティ106’’の両方に延在し、そのことにより電源およびカートリッジをそれぞれその中に保持するのを支援し得る。さらに、制御体101’’は、インジケータ128’’および外側カバー132’’を含み得る(図14参照)。電子ディスプレイ116’’は、長手方向軸106a’’に沿って延在するカートリッジキャビティ106’’へ開口する外部開口部108’’への開口部に近接してハウジング102’’の上部に位置決めされ得る。
【0106】
しかしながら、制御体101’’は、1つまたは複数の点において、上述の制御体と異なる場合がある。この点に関して、リブ136’’の端部138’’に加えて、隔壁107’’は、カートリッジをカートリッジキャビティ106’’内で保持するのをさらに支援する部分壁109’’をさらに含み得る。さらに、図11および図12に示されているように、いくつかの実施形態では、ハウジング102’’の本体部102a’’は、第1の部分102a1’’に第1および第2の部分側方開口部130a’’、130b’’を含み、それの第2の部分102a2’’に第1および第2の側方開口部134a’’、134b’’を含み得る(図11および図13参照)。図12に示されているように、ハウジング102’’の本体部102a’’の各部分102a1’’、102a2’’における複数の側方開口部130a’’、130b’’、134a’’、134b’’を使用することで、それと外側カバー132’’との係合が改善され得る。
【0107】
さらに、図15に示されているように、上述したように、いくつかの実施形態では、視認開口部126’は比較的幅が広くてもよい(例えば図9参照)。しかしながら、図13に示されているように、他の実施形態では、視認開口部126’’は比較的幅が狭くてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、視認開口部は、カートリッジコンパートメント106’’内に受容されるように構成された直径の半分以下の幅を画定し得る。幅広の視認開口部は、エアロゾル前駆体組成物のレベルを見やすくし得るが、比較的幅の狭い視認開口部は、カートリッジをより十分に保護することができると同時に、依然として使用者がエアロゾル前駆体組成物のレベルを見ることができるようにする。
【0108】
さらなる実施形態において、図16は、エアロゾル送達装置を組み立てる方法を示している。図示されているように、方法は、動作402においてハウジングを提供するステップを含み得る。ハウジングは、電源を受容するように構成された電源キャビティと、エアロゾル前駆体組成物を含むカートリッジを受容するように構成されたカートリッジキャビティとを画定し得る。電源キャビティおよびカートリッジキャビティは、細長形状であり、それぞれ長手方向軸を確立し得る。電源キャビティの長手方向軸とカートリッジキャビティの長手方向軸は、非同軸であり、互いに実質的に平行に配向され得る。さらに、方法は、動作404において、電源に係合するように構成された電気接点を電源キャビティ内に位置決めするステップを含み得る。さらに、方法は、動作406において、カートリッジに係合するように構成されたカプラをカートリッジキャビティ内に位置決めするステップを含み得る。
【0109】
いくつかの実施形態では、方法は、電源を電源キャビティ内に挿入するステップと、電源を電気接点と係合させるステップとをさらに含み得る。方法は、カートリッジをカートリッジキャビティ内に挿入するステップと、カートリッジをカプラに係合させるステップとをさらに含み得る。カートリッジをカートリッジキャビティ内に挿入するステップは、ハウジングによって画定された外部開口部を通してカートリッジを挿入するステップを含み得る。
【0110】
動作402におけるハウジングを提供するステップは、カートリッジキャビティに視認開口部を画定するステップを含み得る。さらに、方法は、外側カバーをハウジングの外部と係合させるステップを含み得る。方法はさらに、ハウジング内に照明源を位置決めするステップを含み得る。照明源は、カートリッジキャビティ内のカートリッジを照らすように構成され得る。方法は、電子ディスプレイをハウジングと係合させるステップをさらに含み得る。動作402におけるハウジングを提供するステップは、第1の本体部を第2の本体部に係合させるステップを含み得る。動作402におけるハウジングを提供するステップは、電源キャビティへのアクセスを選択的に提供するように構成された開閉扉を第1の本体部および第2の本体部のうちの少なくとも一方と係合させるステップをさらに含み得る。
【0111】
エアロゾル送達装置500のさらなる実施形態が図17に示されている。図示されているように、エアロゾル送達装置500は、制御体501およびカートリッジを含み得る。図示されている実施形態では、図5のカートリッジ200’’は、エアロゾル送達装置500に含まれる。しかしながら、他の実施形態では、理解されるように、他のカートリッジが使用される場合もある。
【0112】
制御体501は、ハウジング502を含み得る。ハウジング502は、一体部品であり得、または複数のピースを備え得る。例えば、ハウジング502は、電源部502aと、開閉扉502bと、カプラ部502cとを含み得る。開閉扉502bは、図10のオリフィス137に関して上述したように、電源504(図18参照)によって生成され得る任意のガス(単数または複数)を逃がすことによってガス(単数または複数)がハウジング502内の圧力上昇領域を発生させるのを防ぐことができるように、ハウジング502bの外部の大気と流体連通するオリフィスまたは複数のオリフィスを含み得る。この点に関して、本開示のエアロゾル送達装置のハウジングの各々は、このようなオリフィスを含み得る。オリフィスは、好ましくは、オリフィスを隠し、オリフィスを電源キャビティに位置決めするために、開閉扉に配置され得るが、他の実施形態では、オリフィスは、他の位置に位置決めされ得る。
【0113】
この点に関して、図18は、制御体501の部分分解図を示している。図示されているように、ハウジング502の電源部502aは、第1の本体部502a1および第2の本体部502a2を含み得る。第1の本体部502a1および第2の本体部502a2は、互いに係合して電源キャビティ504を画定するように構成され得る。電源キャビティ504は、電源600(例えば、バッテリおよび/またはコンデンサ)を受容するように構成され得る。電源キャビティ504は、第1の長手方向軸504aを画定し得る。
【0114】
さらに、ハウジング502のカプラ部502cは、ハウジングの電源部502aに係合するように構成され得る。カプラ514は、ハウジング502のカプラ部502cと係合され得る。例えば、カプラ514は、ハウジング502のカプラ部502c内に少なくとも部分的に位置決めされ得る。
【0115】
カプラ514は、エアロゾル前駆体組成物を含み得るカートリッジ200’’(図17参照)に係合するように構成され得る。図17に示されているように、カートリッジ200’’は、カプラ514と係合したときに、第2の長手方向軸200a’’に沿って延在し得る。電源キャビティ504によって画定される第1の長手方向軸504aとカートリッジ200’’によって確立される第2の長手方向軸200a’’は、非同軸であり、互いに対して実質的に平行に配向され得る。この構成は、電源キャビティの長手方向軸とカートリッジキャビティの長手方向軸とが非同軸であるが実質的に平行である制御体の実施形態に関して上述したような様々な利点を提供することができる。
【0116】
いくつかの実施形態では、カートリッジ200’’は、ハウジング502のカプラ部502cによって画定されたカプラキャビティ506内に少なくとも部分的に受容され得る。この点に関して、上述したように、カプラ514は、カプラキャビティ506内に少なくとも部分的に受容され得る。このことにより、カプラキャビティ506の深さおよびその中におけるカプラ514の位置(図18参照)は、カートリッジ200’’がカプラキャビティ506内に少なくとも部分的受容されるか否かを決定することができる。カプラキャビティ506内でカートリッジ200’’を部分的に受容することによって、カートリッジと制御体501との係合を改善し、および/またはカプラ514の損傷または汚染の受け易さを低減することができる。しかしながら、他の実施形態では、カートリッジ200’’は、ハウジング502のカプラ部502c内に延在しない場合がある。この構成は、カートリッジ200’’とカプラ514との係合を容易にし得、より広範な形状およびサイズのカートリッジを制御体501と共に使用できるようにする。
【0117】
制御体501は、分かりやすくするために図18には示されていないコントローラ510(例えば、図20参照)をさらに含み得る。コントローラ510は、いくつかの実施形態では、制御ボードを備え得る。コントローラ510は、電源600からカートリッジ200’’へ電流を方向付けることを含む、制御体501の機能の一部または全てを制御するように構成され得る。この点に関して、コントローラ510は、電源600に電気的に結合され得る。
【0118】
図18に示されているように、制御体501は、1つまたは複数のボタンアセンブリをさらに含み得る。特に、制御体501は、第1のボタンアセンブリ542および第2のボタンアセンブリ544を含み得る。図19に示されているように、第1のボタンアセンブリ542は、コントローラ510上の第1のスイッチ546を作動させるように構成され得る。同様に、第2のボタンアセンブリ544は、コントローラ510上の第2のスイッチ548を作動させるように構成され得る。この点に関して、ボタンアセンブリ542,544は、スイッチ546,548を作動させるために曲がる、または別の方法で動くように構成され得る。例として、第1のボタンアセンブリ542および第2のボタンアセンブリ544は、ハウジング502の電源部502aの第1の本体部502a1および第2の本体部502a2(例えば、図18参照)の一方または両方にヒンジ式に結合され得る。
【0119】
このことにより、スイッチ546,548の作動は、制御体501の1つまたは複数の機能を制御することができる。例えば、第1のスイッチ546を作動させることにより、電源600からカートリッジ200’’(図17参照)へ電流を方向付けて、カートリッジ200’’内のエアロゾル前駆体組成物を加熱し、エアロゾルを生成することができる。さらに、第2のスイッチ548の作動は、他の機能を制御することができる。
【0120】
例として、制御体501は、発光ダイオード(LED)のような照明源522をさらに備え得る。照明源522は、照明を出力するように構成され得る。この点に関して、制御体501は、照明源522を覆い、保護し、および/または隠すことができる照明源カバー524を含み得る。照明源カバー524は、照明源によって放出された光がその中を通過することができるように、半透明または透明であり得る。いくつかの実施形態では、照明源カバー524は、使用されていないときに照明源522の存在が隠されるかまたは見えなくなるように、着色カバーまたは拡散カバーであり得る。
【0121】
照明源522は、カートリッジ200’’を照らすように構成され得る。特に、図17に概略的に示されているように、カートリッジ200’’は、上述したように、カートリッジ200’’内のエアロゾル前駆体のレベルを見ることができるように、視認窓252’’を含み得る。したがって、第2のボタンアセンブリ544は、照明がカートリッジ200’’の視認窓252’’を通って方向付けられることにより、使用者がカートリッジ200’’内のエアロゾル前駆体組成物のレベルをより見やすくなりように、照明源522をオンにするために使用され得、および/または第2のスイッチは他の機能を実行し得る。例えば、別の実施形態では、第2のボタンアセンブリ544を押すことによって第2のスイッチ548を作動させることにより、コントローラ510に、電源からカートリッジに補助電力を供給させて、エアロゾル送達装置のエアロゾル放出を増加させる、またはカートリッジの吸い込みが検出されるかどうかに関係なく、カートリッジへ電力を方向付けることができる。この点に関して、いくつかの実施形態では、エアロゾル送達装置は、流量センサを含まない場合がある。他の実施形態では、第2のボタンアセンブリ544は、第2のスイッチ548を作動させて装置が様々なエアロゾル質量放出設定を有することができるように、または様々な他の機能が制御され得るように、様々な調整可能なコントローラ電力出力レベルを繰り返すために使用され得る。したがって、本明細書で説明する第2のボタンアセンブリ544および/または他のアクチュエータのいずれかは、電源からカートリッジへ方向付けられた電力出力レベルを制御し、および/または別の方法でエアロゾルの放出量(例えば、質量)を制御するように構成され得る。
【0122】
いくつかの実施形態では、第2のボタンアセンブリ544は、カートリッジ200’’を電源キャビティ504(図18参照)から分離する隔壁550を少なくとも部分的に画定し得る。さらに、後述するように、コントローラ510は、電源キャビティ504内に受容され得る。このことによって、第2のボタンアセンブリ544は、照明を照明源カバーを通してカートリッジ200’’へ方向付けることができるように、隔壁550に照明源カバー524を含み得る。
【0123】
制御体501の組み立ては、様々な方法で実行され得る。一実施形態では、コントローラ510は、図20に示されているように、電源600の周囲に少なくとも部分的に巻き付けられ得る。例えば、コントローラ510は、コントローラの対向する実質的に平行な壁の間に電源600が受容されるように、曲げられ得、またはそのように構成され得る。このとき、コントローラ510は、電源600に電気的に接続されていてもよい。この点に関して、例として、電源は、コントローラ510にはんだ付けされた、または別の方法で接続されたワイヤまたは他の導線を含み得る。
【0124】
図21に示されているように、コントローラ510および電源600は、ハウジング502内に挿入され得る。より詳細には、コントローラ510および電源は、電源キャビティ504内に受容され得る。いくつかの実施形態では、ハウジング500は、コントローラ510に係合するように構成された特徴を含み得る。例えば、図示されているように、コントローラ510は、ハウジング502の電源部502aの第1の本体部502a1によって形成された延長部554によって画定され得るスロット552内に受容され得る。このことにより、延長部554は、上述したように、コントローラ510を支持することによって、スイッチ546,548を作動させることができる。
【0125】
一実施形態では、第1のボタンアセンブリ542は、コントローラ510と電源600が電源キャビティ504内に挿入される前に、ハウジング502の電源部502aの第1の本体部502a1と係合され得る。例えば、第1のボタンアセンブリ542の一部は、ハウジング502の電源部502aの第1の本体部502a1に、溶接(例えば、超音波溶接)されるか、接着されるか、締まり嵌めによって嵌合されるか、または機械的に結合され得る。このことにより、第1のボタンアセンブリ542は、第1の本体部502a1と係合され得るが、上述したように第1のスイッチ546を作動させるために依然として可動であり得る。また、図21にさらに示されているように、いくつかの実施形態では、第2のボタンアセンブリ544は、コントローラ510と電源600が電源キャビティ504内に挿入される前に、ハウジング502の電源部502aの第1の本体部502a1と係合され得る。例えば、第2のボタンアセンブリ544の一部は、ハウジング502の電源部502aの第1の本体部502a1に、溶接(例えば、超音波溶接)されるか、接着されるか、締まり嵌めによって嵌合されるか、または機械的に結合され得る。このことにより、第2のボタンアセンブリ544は、第1の本体部502a1と係合され得るが、上述したように第2のスイッチ546を作動させるために依然として可動であり得る。
【0126】
図20に戻ると、コントローラ510は、コネクタ556を含み得る。コネクタ556は、電気コネクタおよび/またはデータコネクタを備え得る。このことにより、コネクタ556は、電源600を再充電し、および/またはコントローラ510との間でデータを送受信するために使用され得る。図21に示されているように、ハウジング502は、コネクタ556を受容するように構成された凹部558を含み得る。例えば、凹部558は、ハウジング502の電源部502aの第1の本体部502a1および第2の本体部502a2の一方または両方によって画定され得る。
【0127】
図22に示されているように、ハウジング502の電源部502aの第2の本体部502a2は、コントローラ510と電源600が電源キャビティ504内に挿入された後に、第1の本体部502a1と係合され得る。例えば、第2の本体部502a2は、ハウジング502の電源部502aの第1の本体部502a1に、溶接(例えば、超音波溶接)されるか、接着されるか、締まり嵌めによって嵌合されるか、または機械的に結合され得る。また、ハウジング502のカプラ部502cは、ハウジング502の電源部502aと係合され得る。例えば、カプラ部502cは、ハウジング502の電源部502aに、溶接(例えば、超音波溶接)されるか、接着されるか、締まり嵌めによって嵌合されるか、または機械的に結合され得る。
【0128】
図22はさらに、ハウジング502と係合されたカプラ514を示している。特に、カプラ514は、カプラキャビティ506内に受容され得る。図23に示されているように、追加の構成要素がカプラキャビティ506内に挿入され得る。特に、シール560がカプラ514を通って挿入され得る。さらに、電気接点562は、シール560を通って延在し得る。シール560は、カプラ514を電気接点562から電気的に絶縁するように構成され得る。この点に関して、電気接点562は黄銅のような導電性材料を含み得、シール560はシリコンのような電気絶縁材料を含み得る。電気接点562は、コントローラ510の第1の端子564(例えば、図22参照)と係合され得る。例えば、電気接点562は、第1の端子564が曲げられて電気接点562と接触した後に、第1の端子564に溶接され得る。
【0129】
さらに、タブ566は、カプラ514と係合されて、ハウジング502のカプラ部502cによって画定されたカプラキャビティ506内に受容され得る。タブ566をカプラ514に係合保持するために、留め具568(例えば、ナット)がカプラ514に固定され得る。タブ566は、コントローラ510の第2の端子570(例えば、図22参照)に結合され得る。例えば、第2の端子570は、第2の端子が曲げられてタブ566と係合した後に、タブ566に溶接され得る。このことにより、カプラ514は、コントローラ510に電気的に結合され得る。別の実施形態では、第2の端子570は、カプラ514に直接係合し得る。いずれにしても、カートリッジ200’’が電気接点562およびカプラ514を介して制御体501と係合しているときに、カートリッジとの正および負の接続が確立され得る(図17参照)。このことにより、使用者が第1のボタンアセンブリ542(例えば、図18参照)を押したときに、コントローラ510によって指示されるようにエアロゾル前駆体組成物をカートリッジの中で気化させるために、電流がカートリッジ200’’へ方向付けられ得る。
【0130】
上記の様々な構成要素がカプラキャビティ506内に挿入された後、開閉扉502b(図18参照)は、ハウジング502の電源部502aおよびカプラ部502cと係合され得る。このことにより、制御体501は、図17に示されている完成構成を画定することができる。
【0131】
本開示の制御体は、カートリッジと共に使用可能であるとして本明細書に記載されているが、「カートリッジ」という用語は、「タンク」または「タンク式カートリッジ」と呼ばれる実施形態を含むことが意図されていることを理解されたい。タンクは、リザーバ基体を含まない場合があり、エアロゾル前駆体組成物のレベルを見ることができるように少なくともその一部が透明または半透明であり得、タンクに収容され得るエアロゾル前駆物質組成物の量が比較的多くなり得るという点において、エアロゾル送達装置用のカートリッジの他の実施形態とは区別できる。タンク式カートリッジの実施形態は、2015年7月17日に出願されたO’Brienの米国特許出願第14/802,667号明細書に記載されている。この特許の内容全体を参照によって本願明細書に引用したものとする。
【0132】
さらなる実施形態では、エアロゾル送達装置を組み立てる方法が提供される。図24に示されているように、方法は、動作702において、電源を受容するように構成された電源キャビティであって、第1の長手方向軸を画定する電源キャビティを画定するハウジングを提供するステップを含み得る。さらに、方法は、動作704において、エアロゾル前駆体組成物を含むカートリッジに係合するように構成されたカプラを、カートリッジが第2の長手方向軸に沿って延在するようにハウジングと係合させるステップであって、第1の長手方向軸と第2の長手方向軸は非同軸であり、互いに実質的に平行である、係合ステップを含み得る。さらに、方法は、動作706において、電源に係合するように構成されたコントローラをハウジング内に位置決めするステップを含み得る。
【0133】
いくつかの実施形態では、方法は、電源をコントローラと係合させるステップをさらに含み得る。さらに、方法は、動作706において、コントローラをハウジング内に位置決めするステップと同時に、電源を電源キャビティ内に挿入するステップを含み得る。さらに、方法は、カートリッジをカプラと係合させるステップを含み得る。カートリッジは、視認窓を含み得る。方法はさらに、視認窓を通して照明を方向付けるように構成された照明源をハウジング内に位置決めするステップを含み得る。
【0134】
いくつかの実施形態では、動作702におけるハウジングを提供するステップは、第1の本体部を第2の本体部と係合させるステップを含み得る。動作702におけるハウジングを提供するステップは、電源キャビティへのアクセスを遮断するように構成された開閉扉を第1の本体部および第2の本体部のうちの少なくとも一方と係合させるステップをさらに含み得る。動作702におけるハウジングを提供するステップは、ボタンアセンブリを第1の本体部および第2の本体部のうちの少なくとも一方と係合させるステップをさらに含み得る。さらに、方法は、照明源をハウジング内に位置決めするステップと、照明源カバーをボタンアセンブリと係合させるステップであって、照明源カバーは、それを通して、照明源によって生成された照明を方向付けるように構成されているステップとを含み得る。
【0135】
前述の説明および関連する図面に示された教示の利益を有する本開示の多くの修正形態および他の実施形態は、本開示に関連する分野の当業者の頭に浮かぶであろう。したがって、本開示は、本明細書で開示されている特定の実施形態に限定されるものではなく、修正形態および他の実施形態も添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されていることを理解されたい。本明細書では特定の用語を使用しているが、これらの用語は一般的かつ説明的な意味でのみ使用され、限定目的で使用されていない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
【手続補正書】
【提出日】2023-10-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部、電源及びマウスピースを備えるエアロゾル伝達装置であって、
前記本体部は、第1端と反対側の第2端との間に規定された長手形状並びに第1側及び第2側を備え、前記第1端と前記第2端との間で延びる長手方向軸を有し、前記本体部は、前記本体部内に画定されたカートリッジキャビティを備え、
前記カートリッジキャビティは、
エアロゾル前駆体組成物を含むリザーバと、
前記リザーバの近くに配置され、前記エアロゾル前駆体組成物をエアロゾル化させてエアロゾルを形成するために前記エアロゾル前駆体組成物に接触する噴霧器と、を備え、
前記電源は、前記本体部内に収容され、前記カートリッジキャビティの隣に配置され、前記噴霧器に電力を伝達し、
前記マウスピースは、前記本体部の前記第2端の近くに配置され、前記長手方向軸からオフセットされ、前記エアロゾルを受けるように配置されている、
エアロゾル送達装置。
【請求項2】
前記マウスピースは、前記本体部に対して取り外し可能及び交換可能である、
請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項3】
前記リザーバは、前記カートリッジキャビティ内に配置されて前記エアロゾル前駆体組成物を含む繊維質のリザーバ基体を備える、
請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項4】
前記エアロゾル前駆体組成物は、前記リザーバ基体内に収着可能に保持される、
請求項3に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項5】
前記リザーバは、頂端と底端を規定し、前記頂端と前記底端との間で延びる開口を有する、
請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項6】
前記リザーバは、前記リザーバの前記頂端における前記開口が前記マウスピースと整列すると共に前記リザーバの前記底端が前記本体部の前記第1端の近くに配置されるように、前記長手方向軸に沿って延びている、
請求項5に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項7】
前記電源は、前記長手方向軸に沿って延び、前記本体部内の前記リザーバの隣に配置されている、
請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項8】
前記リザーバの前記開口を通って延びるフロー管であって、空気と混ぜられた前記エアロゾルを、前記フロー管を介して前記マウスピースを通る経路へ方向付ける前記フロー管を更に備える、
請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項9】
前記噴霧器は、前記リザーバの前記開口に挿入されている、
請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項10】
入力機構、インジケータ及び光放出部の少なくとも1つを更に備える、
請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項11】
1つ又は複数の動作モードを備える、
請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項12】
前記噴霧器は、前記エアロゾル前駆体組成物を加熱するための熱を生成する複数のコイルを規定するワイヤであり、前記マウスピースを通る経路のための前記エアロゾルを形成する、
請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項13】
前記エアロゾル前駆体組成物は、タバコ及び/又はグリコールを含む、
請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項14】
前記装置は、キーフォブ、直方体状プリズム、円筒状又は直方体状の形を規定している、
請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項15】
第1側及び第2側は、平行である、
請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項16】
前記電源は、再充電可能である、
請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項17】
前記リザーバは、再充填可能である、
請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項18】
前記リザーバの前記底端の近くに複数の電気端子が配置され、前記電気端子が前記電源と電気的に接続されている、請求項5に記載のエアロゾル送達装置。
【外国語明細書】