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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023175959
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】コネクタアセンブリおよび使用方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/16 20060101AFI20231205BHJP
【FI】
A61M1/16 107
A61M1/16 105
【審査請求】有
【請求項の数】28
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023174424
(22)【出願日】2023-10-06
(62)【分割の表示】P 2020515096の分割
【原出願日】2018-09-13
(31)【優先権主張番号】62/558,412
(32)【優先日】2017-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】512254586
【氏名又は名称】サイトソーベンツ・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100211236
【弁理士】
【氏名又は名称】道下 浩治
(72)【発明者】
【氏名】グツラー,ドミニク
(72)【発明者】
【氏名】ヤング,ウェイ-タイ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】体外循環回路(ECC)システムの構成要素を交換する、コネクタアセンブリおよび方法が開示される。
【解決手段】ECCシステムで使用されるコネクタアセンブリ100は、管状体112を通って延在する管腔116を画定する内表面を有し、管腔が長手方向軸線に沿って延在する、管状体と、管腔と流体連通している第1の接続インターフェース104と、管腔と流体連通している第2の接続インターフェース108と、管腔を閉塞するようにそれぞれ構成された複数の閉鎖メカニズム140とを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
体外式膜型人工肺(ECMO)システムで使用されるコネクタアセンブリであって、
管状体を通って延在する管腔を画定する内表面を有し、前記管腔が長手方向軸線に沿って延在する、管状体と、
前記管腔と流体連通している第1の接続インターフェースと、
前記管腔と流体連通している第2の接続インターフェースと、
前記管腔を閉塞するようにそれぞれ構成されている、複数の閉鎖メカニズムとを備える、コネクタアセンブリ。
【請求項2】
前記複数の閉鎖メカニズムがピンチクランプとターンバルブとを備える、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項3】
体外式膜型人工肺(ECMO)システムの動作中に、中を通る管腔を画定する内表面を備えた管状体を有するコネクタと連通している、前記ECMOシステムの構成要素を修正する方法であって、
前記管腔を通る流体流が第1の閉鎖メカニズムによって妨げられるように、前記第1の閉鎖メカニズムを開放構成から閉止構成へと切り替えるステップと、
前記管腔を通る流体流が第2の閉鎖メカニズムによって妨げられるように、前記第2の閉鎖メカニズムを開放構成から閉止構成へと切り替えるステップと、
前記構成要素を前記ECMOシステムから分離するステップとを含む、方法。
【請求項4】
差替えの構成要素を前記ECMOシステムに接続するステップと、
流体が前記第1の閉鎖メカニズムを越えて前記管腔を流れることができるように、前記第1の閉鎖メカニズムを閉止構成から開放構成へと切り替えるステップと、
流体が前記第2の閉鎖メカニズムを越えて前記管腔を流れることができるように、前記第2の閉鎖メカニズムを閉止構成から開放構成へと切り替えるステップとを更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ECMOシステムの少なくとも一部分を、食塩水を含有する流体で洗浄するステップを更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記ECMOシステムを最大30日間連続して動作させるステップを更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記ECMOシステムを動作させて、約10ml/分から約2000ml/分で前記管腔を通して流体を移動させるステップを更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記ECMOシステムを動作させて、約100ml/分から約1000ml/分で前記管腔を通して流体を移動させるステップを更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ECMOシステムを動作させて、約200ml/分から約800ml/分で前記管腔を通して流体を移動させるステップを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記流体が血漿を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記構成要素がソルベント材料を有するカートリッジである、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
前記差替えの構成要素がソルベント材料を有する差替えカートリッジである、請求項4に記載の方法。
【請求項13】
前記ソルベント材料が、スチレン、ジビニルベンゼン、エチルビニルベンゼン、アクリレート、およびメタクリレートを含む1つまたは複数の重合性モノマーの残留物を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の閉鎖メカニズムを切り替えるステップが、ピンチクランプを開放構成から閉止構成へと切り替えるステップを含み、前記第2の閉鎖メカニズムを切り替えるステップが、ターンバルブを開放構成から閉止構成へと変えるステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項15】
内表面が中を通る管腔を画定している管状体と、第1の閉鎖メカニズムと、第2の閉鎖メカニズムとを有するコネクタアセンブリを介して、体外式膜型人工肺(ECMO)システムと流体連通している浄化構成要素を有する前記ECMOシステムを動作させる方法であって、
流体を流体源から前記ECMOシステムへと導入するステップと、
前記ECMOシステム内のポンプを動作させて、前記流体を前記浄化構成要素および酸素化構成要素に流すステップと、
前記流体を前記ECMOシステム外の流体送出先へと流すステップとを含む、方法。
【請求項16】
前記浄化構成要素の入口を前記ポンプの下流側に接続するステップと、前記浄化構成要素の出口を前記ポンプの上流側に接続するステップとを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記浄化構成要素の前記入口を前記酸素化構成要素の上流側の接続ポートに接続するステップを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記浄化構成要素の前記入口を前記酸素化構成要素の下流側の接続ポートに接続するステップを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記流体が血漿を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記浄化構成要素がソルベント材料を含むカートリッジである、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記ソルベント材料が、スチレン、ジビニルベンゼン、エチルビニルベンゼン、アクリレート、およびメタクリレートを含む1つまたは複数の重合性モノマーの残留物を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
ポンプと酸素化構成要素とを有する体外式膜型人工肺(ECMO)システムを備えた能動バイパスシステムを動作させる方法であって、
第1のコネクタアセンブリを介して前記能動バイパスシステムの入口を前記ECMOシステムに接続するステップと、
第2のコネクタアセンブリを介して前記能動バイパスシステムの出口を前記ECMOシステムに接続するステップと、
前記能動バイパスシステムおよび前記ECMOシステムを動作させるステップとを含み、
前記第1のコネクタアセンブリおよび前記第2のコネクタアセンブリがそれぞれ、中を通って延在する管腔を画定する内表面を有する管状体と、第1の閉鎖メカニズムと、第2の閉鎖メカニズムとを備え、前記第1および第2の閉鎖メカニズムがそれぞれ、前記第1および第2の閉鎖メカニズムそれぞれが前記管腔を妨げない開放構成と、前記第1および
第2の閉鎖メカニズムそれぞれが前記管腔を妨げる閉止構成とを有するように構成される、方法。
【請求項23】
前記能動バイパスシステムの前記入口および前記出口を前記ポンプの上流側に接続するステップを更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記能動バイパスシステムの前記入口および前記出口を前記ポンプの下流側に接続するステップを更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記バイパスシステムの前記入口を前記酸素化構成要素の下流側のコネクタに接続するステップと、前記能動バイパスシステムの前記出口を前記酸素化構成要素の上流側のコネクタに接続するステップとを更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の閉鎖メカニズムがピンチクランプを含み、前記第2の閉鎖メカニズムがターンバルブを含み、
前記管腔内の流体が前記ピンチクランプおよび前記ターンバルブを通ることができないように、前記ピンチクランプおよび前記ターンバルブを、前記第1および第2のコネクタアセンブリそれぞれにおいて開放構成から閉止構成へと移動させるステップと、
前記能動バイパスシステムの前記入口および前記出口を前記ECMOシステムから分離するステップとを更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
中を通して流体を移動させる体外循環回路(ECC)システムとともに使用されるホットスワップアセンブリであって、
前記流体を受け入れるように構成された入口と、
前記入口の反対側にあり、前記流体が前記ホットスワップアセンブリを出ることができるように構成された出口と、
前記入口と前記出口との間に延在し、血液浄化デバイスを受け入れるように構成された、能動経路と、
前記入口と前記出口との間に延在し、前記能動経路から流体的に分離された、バイパスとを備え、
前記能動経路および前記バイパスがそれぞれ、前記流体が中を通って流れることができる開放構成と、前記流体が中を通って流れることができない閉止構成とを有し、
前記能動経路が前記閉止構成のとき、前記バイパスが前記開放構成であり、前記バイパスが前記閉止構成のとき、前記能動経路が前記開放構成である、ホットスワップアセンブリ。
【請求項28】
前記能動経路が、第1の能動クランプと第2の能動クランプとを含み、前記第1の能動クランプが前記出口よりも前記入口の近くに配置され、前記第2の能動クランプが前記入口よりも前記出口の近くに配置され、前記バイパスが、第1のバイパスクランプと第2のバイパスクランプとを含み、前記第1のバイパスクランプが前記出口よりも前記入口の近くに配置され、前記第2のバイパスクランプが前記入口よりも前記出口の近くに配置された、請求項27に記載のホットスワップアセンブリ。
【請求項29】
体外循環回路(ECC)システムの動作を中止することなく前記ECCシステム内の血液を濾過する方法であって、
前記血液が中に入らないように、能動経路を閉止するステップと、
前記血液がバイパスに入るように、前記バイパスを開放するステップと、
前記能動経路が閉止された状態で、第1の血液浄化デバイスを前記能動経路に導入するステップと、
前記血液が前記能動経路に入るように、前記能動経路を開放するステップと、
前記血液が中に入らないように、前記バイパスを閉止するステップとを含み、
前記方法が、前記ECCシステムの動作を停止することなく実施される、方法。
【請求項30】
前記第1の血液浄化デバイスを導入する前に、第2の血液浄化デバイスを前記能動経路から取り外すステップを更に含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記能動経路を閉止した後に前記能動経路を洗浄流体で洗浄するステップと、前記バイパスを閉止した後に前記バイパスを前記洗浄流体で洗浄するステップとを更に含む、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記能動経路を洗浄するステップが、
前記洗浄流体を前記能動経路に配置された能動ポートに導入するステップと、前記能動ポートから前記第2の能動クランプに向かう順方向洗浄を実施するステップと、前記能動ポートから前記第1の能動クランプに向かう逆方向洗浄を実施するステップとを含み、
前記バイパスを洗浄するステップが、前記洗浄流体を前記バイパスに配置されたバイパスポートに導入するステップと、前記バイパスポートから前記第2のバイパスクランプに向かう順方向洗浄を実施するステップと、前記バイパスポートから前記第1のバイパスクランプに向かう逆方向洗浄を実施するステップとを含む、請求項31に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]関連出願の相互参照
本出願は、2017年9月14日に出願された米国仮特許出願第62/558,412号の優先権の利益を主張し、その全体があらゆる目的のために本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002]本開示は、一般に、流体流動システムのコネクタに関し、より詳細には、体外循環回路(ECC)システムにおけるホットスワップ構成要素のコネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]体外循環回路(ECC)システムは、心臓および肺が適切な灌流およびガス交換を行うことができない状況にある患者に、長期にわたって心臓および呼吸の補助を提供するために使用される場合が多い。しかしながら、既存のECC機械は、ECCシステムを継続的に動作させながら血液を浄化する効果的な方法を提供しない。既存のシステムが有する浄化構成要素は、失血、空気の取込み、または流体汚染の非常に高いリスクを伴うことなく、安全で効果的な導入、取外し、または交換を行うことができない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0004]本明細書は、体外循環回路(ECC)システムの動作を継続しながら、ECCシステムの構成要素を導入し、取外し、交換するためのデバイスおよび方法を開示する。開示の方法およびデバイスは、体外式膜型人工肺(ECMO)システム、CRRT透析、血液灌流、心肺バイパス(CPB)、および他の類似の装置など、任意の適切なポンプ駆動式または圧力勾配駆動式のECCシステムとともに使用されてもよい。特定の実施形態は特定のECCシステム(例えば、ECMO)を対象とすることがあるが、本開示は例示のシステムのみに限定されないことが理解されるであろう。
【0005】
[0005]一実施形態によれば、体外式膜型人工肺(ECMO)システムで使用されるコネクタアセンブリは、管状体を通って延在する管腔を画定する内表面を有する管状体を含む。管腔は長手方向軸線に沿って延在する。コネクタアセンブリは、管腔と流体連通している第1の接続インターフェースと、管腔と流体連通している第2の接続インターフェースとを有する。コネクタアセンブリは、管腔を閉塞するようにそれぞれ構成されている、複数の閉鎖メカニズムを更に含む。
【0006】
[0006]別の実施形態によれば、ECMOシステムの動作中に体外式膜型人工肺(ECMO)システムの構成要素を修正する方法は、管腔を通る流体流が第1の閉鎖メカニズムによって妨げられるように、第1の閉鎖メカニズムを開放構成から閉止構成へと切り替えるステップを含む。方法は、管腔を通る流体流が第2の閉鎖メカニズムによって妨げられるように、第2の閉鎖メカニズムを開放構成から閉止構成へと切り替えるステップを更に含む。方法はまた、構成要素をECMOシステムから分離するステップを含む。ECMOシステムの構成要素は、中を通って延在する管腔を画定する内表面を備えた管状体を有するコネクタと流体連通している。
【0007】
[0007]別の実施形態によれば、コネクタアセンブリを介して体外式膜型人工肺(ECMO)システムと流体連通している浄化構成要素を有するECMOシステムを動作させる方法は、流体を流体源からECMOシステムへと導入するステップと、ECMOシステム内のポンプを動作させて、流体を浄化構成要素および酸素化構成要素に流すステップと、流
体をECMOシステム外の流体送出先へと流すステップとを含む。コネクタアセンブリは、内表面が中を通る管腔を画定している管状体と、第1の閉鎖メカニズムと、第2の閉鎖メカニズムとを有する。
【0008】
[0008]別の実施形態によれば、ポンプと酸素化構成要素とを有する体外式膜型人工肺(ECMO)システムを備えた能動バイパスシステムを動作させる方法は、第1のコネクタアセンブリを介して能動バイパスシステムの入口をECMOシステムに接続するステップと、第2のコネクタアセンブリを介して能動バイパスシステムの出口をECMOシステムに接続するステップと、能動バイパスシステムおよびECMOシステムを動作させるステップとを含む。第1のコネクタアセンブリおよび第2のコネクタアセンブリはそれぞれ、中を通って延在する管腔を画定する内表面を備えた管状体を有する。各コネクタアセンブリは、第1の閉鎖メカニズムおよび第2の閉鎖メカニズムを更に有し、第1および第2の閉鎖メカニズムはそれぞれ、第1および第2の閉鎖メカニズムそれぞれが管腔を妨げない開放構成と、第1および第2の閉鎖メカニズムそれぞれが管腔を妨げる閉止構成とを有するように構成される。
【0009】
[0009]本出願は、添付図面と併せ読むことによって更に理解される。主題を例証する目的で、図面には主題の例示的実施形態が示されるが、ここに開示する主題は、開示する特定の方法、デバイス、およびシステムに限定されない。更に、図面は必ずしも縮尺通りに描かれていない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】[0010]一実施形態によるECMOシステムを示す概略図である。
図2】[0011]本開示の一実施形態によるコネクタアセンブリを示す等角図である。
図3】[0012]一実施形態によるコネクタアセンブリを示す側面斜視図である。
図4】[0013]一実施形態によるコネクタアセンブリを示す側面斜視図である。
図5】[0014]一実施形態による2つのコネクタアセンブリを示す側面斜視図である。
図6】[0015]一実施形態による浄化デバイスを備えたECMOシステムを示す概略図である。
図7】[0016]一実施形態による浄化デバイスを備えたECMOシステムを示す図である。
図8】[0017]別の実施形態による浄化デバイスを備えたECMOシステムを示す図である。
図9】[0018]更に別の実施形態による浄化デバイスを備えたECMOシステムを示す図である。
図10】[0019]更に別の実施形態による浄化デバイスを備えたECMOシステムを示す図である。
図11】[0020]更に別の実施形態による浄化デバイスを備えたECMOシステムを示す図である。
図12】[0021]更に別の実施形態による浄化デバイスを備えたECMOシステムを示す図である。
図13】[0022]一実施形態によるECMOシステムおよび浄化デバイスを示す図である。
図14】[0023]浄化デバイスを備えたECMOシステムを動作させるプロセスを示すフローチャートである。
図15】[0024]一実施形態によるホットスワップアセンブリを示す図である。
図16】[0025]別の実施形態によるホットスワップアセンブリを示す図である。
図17】[0026]更に別の実施形態によるホットスワップアセンブリを示す図である。
図18】[0027]ECCシステムにおいてホットスワップを実施するプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0028]以下、本開示の態様について、図面を参照して詳細に記載する。図面全体を通して、別段の指定がない限り、同様の参照番号は同様の要素を指す。以下の説明において、限定の意味ではなく単に便宜上、特定の専門用語が使用される。
【0012】
[0029]「複数」という用語は、本明細書で使用するとき、1つを超えるということを意味する。単数形「a」、「an」、および「the」は複数を含み、特定の数値の言及は、文脈において別段の明示的な指示がない限り、少なくともその特定の値を含む。したがって、例えば、「材料」に対する言及は、当業者には知られている、かかる材料およびその等価物の少なくとも1つを指す。
【0013】
[0030]「~を備える(comprising)」、「~から本質的に成る(consisting essentially of)」、および「~から成る(consisting)」という移行語は、特許専門用語におけるそれらの一般に許容された意味を含むものとする。即ち、(i)「~を含む(including)」「~を含有する(containing)」、または「~によって特徴付けられる(characterized by)」と同義である「~を備える」は、包括的またはオープンエンドであって、追
加の列挙されない要素または方法ステップを除外せず、(ii)「~から成る」は、クレームにおいて指定されないいかなる要素、ステップ、または成分も除外し、(iii)「~から本質的に成る」は、クレームの範囲を指定される材料またはステップ、ならびに請求される発明の基本的かつ新規な特性に具体的に影響しないものに限定する。「~を備える」という語句(またはその等価物)に関連して記載される実施形態は、実施形態として、「~から成る」および「~から本質的に成る」に関連して独立して記載されるものも提供する。
【0014】
[0031]「約」という先行詞を使用することによって、値が近似として表現される場合、その特定の値が別の実施形態を形成することが理解される。一般に、「約」という用語の使用は、開示の主題によって得られることが求められ、それが使用される特定の文脈においてその機能に基づいて解釈されるべきであり、当業者がそのように解釈することができる、所望の性質に応じて変わり得る近似を含む。場合によっては、特定の値に対して使用される有効数字の数は、「約」という語句の範囲を決定する1つの非限定的方法であることがある。他の場合では、一連の値に使用される漸次的変化が、各値に対して「約」という用語に利用可能な意図される範囲を決定するのに使用されることがある。範囲が存在する場合、全ての範囲は包括的であって組み合わせ可能である。つまり、範囲内で示される値に対する言及は、その範囲内のあらゆる値を含む。
【0015】
[0032]リストが提示される場合、別段の提示がない限り、そのリストの個々の要素それぞれ、およびそのリストの全ての組み合わせが、別個の実施形態であることが理解されるべきである。例えば、「A、B、またはC」として提示される実施形態のリストは、「A」、「B」、「C」、「AまたはB」、「AまたはC」、「BまたはC」、あるいは「A、B、またはC」という実施形態を含むものとして解釈されるべきである。
【0016】
[0033]本明細書全体を通して、文言は、関連技術の当業者によって理解されるような、それらの通常の意味で提供されるものとする。しかしながら、誤解を回避するため、特定の用語の意味は具体的に定義または明確化される。
【0017】
[0034]以下の定義は本発明の理解を助けることが意図される。
【0018】
[0035]「生体適合性」という用語は、材料が、生理学的流体、生体組織、または有機物と接触している時間の間に許容できない臨床的変化を生じることなく、生理学的流体、生体組織、または有機物と接触することができることを意味するものと定義される。
【0019】
[0036]「血液適合性」という用語は、生体適合性材料が全血または血漿と接触して配置されたときに、臨床的に許容可能な生理学的変化をもたらすことによる状態として定義される。
【0020】
[0037]本明細書で使用するとき、「ソーベント」という用語は吸着剤および吸収剤を含む。
【0021】
[0038]「血液灌流」という用語は、適切な体外循環回路を通してまたはそれを用いて、多孔質ポリマー吸着剤を含有するデバイスに血液を流して、有害分子を流体から除去するものとして定義される。
【0022】
[0039]開示の方法およびデバイスは、体外式膜型人工肺(ECMO)システム、CRRT透析、血液灌流、心肺バイパス(CPB)、および他の類似の装置など、任意の適切なポンプ駆動式または圧力勾配駆動式のECCシステムとともに使用されてもよい。特定の実施形態は特定のECCシステム(例えば、ECMO)を対象とすることがあるが、本開示は例示のシステムのみに限定されないことが理解されるであろう。
【0023】
[0040]例示的実施形態を参照すると、体外式膜型人工肺(ECMO)システムは多数の構成要素で構成される。これらの構成要素のいくつかは、ECMOシステムの動作中に危険な状態が生じるのを防ぐような形で、ECMOシステムまたは互いに接続されなければならない。ECMOベースの治療が開始されると、治療を停止するかまたは遅らせることは、循環補助およびガス交換補助を遅らせたりまたは止めることにつながる場合があり、そのことが治療を受けている患者にとって有害な場合がある。コネクタアセンブリが、システムの様々な構成要素を接合するのに使用されてもよい。コネクタアセンブリは、ECMOシステムの動作を止める必要なく、ECMOシステムおよび治療プロセスの修正を可能にする、インターフェースを提供する。ECMOシステム10の実例が図1に示されており、膜型人工肺12と、膜前圧力モニタ14と、膜後圧力モニタ16と、ポンプ18と、静脈貯血槽20と、熱交換器22と、酸素ブレンダ24と、温水ブレンダ入力26と、追加の流体源28とを示している。しかしながら、様々な装置および異なる構成要素がECMO治療で使用されてもよいことが理解されるであろう。
【0024】
[0041]コネクタアセンブリは、それ自体を通して、一端に取り付けられた第1の構成要素から他端に取り付けられた第2の構成要素へと流体を搬送するように構成される。所望の用途に応じて、流体が妨げられずに中を流れるように、流れを部分的に妨害するように、または流れを完全に妨げるように、コネクタアセンブリは調整することができる。図2~5を参照すると、コネクタアセンブリ100は、第1の接続インターフェース104と、第2の接続インターフェース108と、第1の接続インターフェース104と第2の接続インターフェース108との間に延在する管状体112とを有する。管状体112は、管状体112の全長に沿って長手方向に延在する管腔116を画定する、内表面を有する。管腔116は、流体を受け入れ、流体が中を通って移動して管腔116から出るのを可能にするように構成される。管状体112は、一般的に給送用途で使用される適切な材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、材料は、生体適合性であって、医療処置において体液とともに使用するために滅菌できることが必要なことがある。適切な生体適合性材料は、例えば、熱可塑性エラストマーを含んでもよい。材料が血液または血液成分に接触する実施形態では、材料は血液適合性でもあるべきである。
【0025】
[0042]コネクタアセンブリ100に適した材料としては、ゴムおよびエラストマーが挙げられ、例えば、エチレンプロピレン、フルオロエラストマー、イソブチレンイソプレンブチル、イソプレン、ニトリルゴム、ポリクロロプレン、ポリウレタン、シリコーン、およびスチレンブタジエンが挙げられるがそれらに限定されない。いくつかの用途では、材料は、プラスチックを含んでもよく、例えば、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、およびアクリロニトリルブタジエンスチレンを含むがそれらに限定されない。特定の材料は意図される用途に基づいて変動するであろうことが理解されるであろう。意図される使用法、およびコネクタアセンブリ100に通される流体に応じて、特定の性質、例えば、生体成分との材料の相互作用、多孔性、通気性、耐久性、弾性、および管材料の他の仕様が、検討されなければならない。
【0026】
[0043]コネクタアセンブリ100は複数の接続インターフェースを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コネクタアセンブリ100は、互いから離隔された2つの接続インターフェースを有してもよい。更に図2~5を参照すると、第1の接続インターフェース104は管状体112の近位端に配置されてもよく、第2の接続インターフェース108は管状体112の遠位端に配置されてもよい。第1の接続インターフェース104および第2の接続インターフェース108は、流体が第1の接続インターフェース104を通り、管腔116を通り、第2の接続インターフェース108を通って、またはその逆に流れてもよいように、管腔116と流体連通してもよい。いくつかの実施形態では、コネクタアセンブリ100は、所望の用途に応じて、第3の接続インターフェース、第4の接続インターフェース、または別の適切な数の接続インターフェースを含んでもよい。
【0027】
[0044]各接続インターフェースは、コネクタアセンブリ、ECMOシステム、または別の適切なシステムの構成要素と係合するように、寸法決めされ構成されてもよい。各接続インターフェースの接続メカニズムは、所望の構成要素およびそこでの接続に応じて変更されてもよく、本開示は特定の接続メカニズムによって限定されないことが理解されるであろう。適切な接続メカニズムは、ルアーロックコネクタ、スリップチップ(slip tip)コネクタ、および他の適切なコネクタタイプを含んでもよいが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、各接続インターフェースは異なる接続メカニズムを有してもよい。あるいは、コネクタアセンブリの全ての接続インターフェースが同じ接続メカニズムを利用してもよい。図3の例示的実施形態を参照すると、第1の接続インターフェース104は回転ルアーロックを含んでもよく、第2の接続インターフェース108はスリップチップコネクタを含んでもよい。
【0028】
[0045]各接続インターフェースはシステムの別の構成要素と係合することができる。いくつかの実施形態では、接続インターフェースは、別の構成要素のポートと直接、または1つもしくは複数の構成要素につながるチューブラインと間接的に、解放可能に係合してもよい。特定の接続インターフェースが様々な構造上の利点を提供することがある。各接続インターフェースは、中を通って延在するキャビティを有する本体120を含み、キャビティは、管腔116と流体連通している通路128を画定する。引き続き図2~5を参照すると、第1の接続インターフェース104は、管腔116が通路128と流体連通しているようにして、管腔116と同軸で配置されてもよい。
【0029】
[0046]各接続インターフェースは、取付け点132で管状体112に取り付けられてもよい。第1の接続インターフェース104は、管状体112に対して固定的にまたは取外し可能に取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、接続インターフェースは取付け点で回転するように構成されてもよい。再び図2~5を参照すると、第1の接続インターフェース104は、第1の接続インターフェース104の本体120がその中心線を中心にして回転するように構成されるようにして、取付け点132で管状体112に取付けてもよい。いくつかの実施形態では、第1の接続インターフェース104はどちらの方向でも360度自由に回転するように構成されてもよい。あるいは、いくつかの実施形態では、回転範囲は所望の円周方向距離および/または特定の回転方向に限定されてもよい。
【0030】
[0047]回転する接続インターフェースを有することで、コネクタアセンブリと、管、または接続インターフェースを介してそれと係合する他の構成要素と、の間の相互作用がより良好になる。構成要素および管を移動させると、またはそれらが流体流を受け入れると、接続インターフェースに対して横方向または回転方向のねじれ力を加えることがある。このねじれ力は、接続された構成要素および管材自体に移動して、管のねじれまたはよじれをもたらす場合がある。これが、流体流の妨げ、管材および/または構成要素の損傷、ならびにコネクタアセンブリからの偶発的な分離につながる場合がある。コネクタ側では、ねじれ力が、様々な予期しない方向でコネクタアセンブリのねじれまたは曲がりをもたらす場合がある。これが次いで、コネクタアセンブリが他の管材または構成要素に引っかかったり、管状体および/または接続インターフェースの構造的一体性が損なわれたり、管状体のよじれまたは曲がりが生じたり、管状体を通る流体流を妨げたり、1つまたは複数の接続インターフェースから偶発的に分離されたりすることにつながる場合がある。医療環境では、上述のリスクの多くが、患者、医療専門家、または両者にとって危険な状態をもたらす場合がある。回転接続インターフェースは、力が加わると取付け点の周りで回転することによって、これらのねじれ力を緩和する助けとなることがある。例えば、図3の例示的実施形態を参照すると、第1の接続インターフェース104は回転するように構成され、第2の接続インターフェース108は、コネクタアセンブリ100に固く取り付けられるように構成される。しかしながら、使用法、製造能力、および好みに応じて、回転または固定接続インターフェースの任意の組み合わせが許容可能であろうことが理解されるであろう。
【0031】
[0048]いくつかの実施形態では、回転接続インターフェースは、自由回転から固定位置に移行するように構成されてもよい。例えば、所定の閾値を超えて、管腔の内側または管腔の外のどちらかで圧力が接続インターフェースに加えられると(即ち、「正」または「負」の圧力)、接続インターフェースは一時的に固くなり、加えられた圧力が所定の閾値圧力以下に低下するまで、回転に抵抗してもよい。これによって、流体移動中、接続インターフェースの取付け点132に、より有効な液密シールが確立されることが確保され得る。
【0032】
[0049]管状体112および各接続インターフェースは、アセンブリに流される流体に対する損傷のリスクを減少させる、凸状、隆起、切欠き、または他の偏移がない、実質的に平滑な内表面を含んでもよい。いくつかの実施形態では、流体は、血液および血液成分例えば、血漿、血清、赤血球、血小板、凝固因子、およびヒトまたは動物の血液の他の成分を含むことができる。かかる実施形態では、血液および/または血液成分に接触する平滑な表面を有するのが好ましいことがある。接触面の突出部または切欠きは、血球を損傷してバースト(溶血)させることがあり、それによって、処置後にユーザに戻される血球の数が減少する。それに加えて、接触面の不一致が、例えば血小板および他の凝固成分など、血液の他の成分を損傷して、アセンブリ内の血液の局所的凝血につながることがある。このことが、凝固した血液がバルブを詰まらせるか、流体流を妨げるか、またはアセンブリから患者の体内に入った場合に、患者にとって危険な状態をもたらす場合がある。
【0033】
[0050]コネクタアセンブリ100は、アセンブリを通る流体流を制限するかまたは終了させるように構成された、複数の閉鎖メカニズムを更に含む。引き続き図2~5を参照すると、第1の閉鎖メカニズム140は、管状体112に配置され、開放構成と閉止構成との間で作動させられるように構成される。開放構成では、第1の閉鎖メカニズム140は管状体112の管腔116を通る流れを妨げず、閉止構成では、第1の閉鎖メカニズム140は管腔116を遮断するので、流体は第1の閉鎖メカニズム140の地点を越えて移動することはできない。いくつかの実施形態では、第1の閉鎖メカニズム140は、第2のピンチ部分144に向かって、またはそこから離れる方向で移動するように構成された第1のピンチ部分142を有する、ピンチクランプである。開放構成では、ピンチクランプは、管腔116を遮断することなく管状体112上に配置される。閉止構成では、第1のピンチ部分142は、管腔116を通る流体流が禁止されるまで、第1のピンチ部分142と第2のピンチ部分144との間の管状体112が拘束されるように、第2のピンチ部分144に向かって移動させられる。ピンチクランプを有する実施形態では、管状体112に使用される管材料は、管を挟むことおよび緩めることと関連付けられた繰り返される応力に耐えるのに十分に剛性であって、ピンチクランプが挟むのを助けるのに十分に可撓性でなければならないことをさらに理解されるであろう。
【0034】
[0051]第2の閉鎖メカニズム150は、コネクタアセンブリ100に配置され、開放構成と閉止構成との間で作動させられるように構成される。開放構成では、第2の閉鎖メカニズム150は管状体112の管腔116を通る流れを妨げず、閉止構成では、第2の閉鎖メカニズム150は管腔116を遮断するので、流体は第2の閉鎖メカニズム150の地点を越えて移動することはできない。いくつかの実施形態では、第2の閉鎖メカニズム150は、アクチュエータ152と遮断要素154とを有するターンバルブである。開放構成では、アクチュエータ152は、遮断要素154が管腔116を妨げないような、第1の位置に配置される。閉止構成では、アクチュエータ152は、流体が管腔116を通るのを遮断要素154が完全に遮断する、第2の位置に移動させられる。適切なターンバルブは、ボールバルブ、ゲートバルブ、または他のバルブタイプを含んでもよく、本開示は、本明細書に記載する例示的なバルブによって限定されることを意味しないことが理解されるであろう。
【0035】
[0052]コネクタアセンブリ100は、少なくとも2つの閉鎖メカニズム、例えば、上述したような第1および第2の閉鎖メカニズム140、150を有してもよいが、より多くの閉鎖メカニズム、例えば3つ、4つ、5つ、または別の適切な数の閉鎖メカニズムが存在してもよいことが理解されるであろう。
【0036】
[0053]2つ以上の閉鎖メカニズムを有するコネクタアセンブリは、管腔116を通る流れが必要に応じて停止される、追加の安全性および確実性をもたらす。いくつかの実施形態では、外部構成要素がコネクタアセンブリ100に接続されるか、またはそこから分離されてもよい。任意の構成要素をコネクタアセンブリに接続するか、またはそこから分離する前に、コネクタアセンブリ100を通る流体流が停止されることを確保する必要がある。いくつかの実施形態では、コネクタアセンブリ100が医療分野で使用され、血液または血液成分を運ぶ。接続された構成要素または管を分離するかもしくは取り外す前に、コネクタアセンブリ100を通る血液流が完全に妨げられていることを確保するのが重要である。単一の閉鎖メカニズムを有するコネクタアセンブリは、同じレベルの安全性を提供しないことがある。単一の閉鎖メカニズムは、損傷し、管腔を適切に妨げないことがある。それに加えて、閉鎖メカニズムは、動作中に不用意に早く開放構成へと移動させられてしまうことがある。単一の閉鎖メカニズムの故障は、システムから(およびそれに続いて患者から)の失血、空気または汚染物質のシステム内への進入、ならびに/あるいは環境および医療スタッフに対する生体有害物質の暴露につながる場合がある。第2の閉鎖メカニズムを有することによって、上述の故障のリスクが減少する。これによって、閉鎖メカニズムの所望の冗長性を作り出して、漏れまたは意図しない空気取込みの可能性を更に低減することができる。それに加えて、いくつかの実施形態では、第1の閉鎖メカニズム140は、第2の閉鎖メカニズム150とは異なる構造を有し、第2の閉鎖メカニズム150とは異なる形で動作するように構成され、それによって管腔が偶発的に開く可能性が更に減少する。図2~5の図示される実施形態では、第1の閉鎖メカニズム140はピンチクランプであり、第2の閉鎖メカニズム150はターンバルブである。ピンチクランプは、構造、管腔を妨げるメカニズム、および開放構成から閉止構成へ、またはその逆の作動の点で、本質的にターンバルブとは異なる。
【0037】
[0054]いくつかの実施形態では、コネクタアセンブリ100は、血液もしくは血液成分を血液浄化デバイス200に、またはそこから供給するため、血液浄化デバイス200に接続するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、血液浄化デバイス200は、流体材料、例えば血液または血液成分を浄化するように構成された、ソルベント材料を含むカートリッジを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ソルベント材料は、スチレン、ジビニルベンゼン、エチルビニルベンゼン、アクリレートおよびメタクリレート、または他の使用に適した重合性モノマーを含む、1つまたは複数の重合性モノマーの残留物を含んでもよい。本開示は血液浄化デバイスについて言及するが、血液浄化デバイスの代わりに異なる構成要素が使用されてもよく、本開示は血液浄化デバイスのみを利用する実施形態に限定されないことが理解されるであろう。適切な構成要素としては、吸着体、血液濾過器、透析装置、または他の浄化デバイスが挙げられるが、それらに限定されない。
【0038】
[0055]血液浄化デバイス200は、図6の例示的実施形態に示されるような、ポンプ304および人工肺308を有する体外式膜型人工肺(ECMO)システム300の一部であってもよく、またはそれと係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、血液浄化デバイス200は、ECMOシステム300を通って流れる物質の一部分を受け入れ、次に浄化された物質をECMOシステム300に戻すように構成されてもよい。血液浄化デバイス200は、物質がそこを通って血液浄化デバイス200に入る入口204と、物質がそこを通って出る出口208とを有する。入口204および出口208はそれぞれ、別個のコネクタアセンブリ100を介して、ECMOシステム300に接続するように構成されてもよい。第1のコネクタアセンブリ100aは、ECMOシステム300と入口204との間に配置され、第2のコネクタアセンブリ100bは、ECMOシステム300と血液浄化デバイス200の出口208との間に配置される。
【0039】
[0056]血液浄化デバイス200をECMOシステム300に接続する際、様々な配置が可能である。いくつかの実施形態では、血液浄化デバイス200の入口204および出口208は、ポンプ304および人工肺308に対して、ECMOシステム300の異なる部分に配置されてもよい。ECMOシステム300内の流体物質が、第1のコネクタアセンブリ100aに達する前にポンプ304を通るように、第1のコネクタアセンブリ100aがポンプ304の下流側の位置でECMOシステム300に接続される、受動浄化装置が図7~9に示されている。第2のコネクタアセンブリ100bは、血液浄化デバイス200を通る流体物質が、次にポンプ304をもう一度通らなければならないような位置で導入されてECMOシステム300に戻されるように、ポンプ304の上流側に配置される。
【0040】
[0057]本明細書に記載するような受動装置により、処置がより高速になるとともに、必要な材料が少なくなることによりコストが低下する。更に、接続が少ないので、患者および医療スタッフにとって危険な状態をもたらす恐れがある、漏れが起こり得るインターフェース、種類、および他の故障が少なくなる。
【0041】
[0058]更に、コネクタアセンブリ100は、高い流量に対して最適化され、既存の代替物よりも大きい開口部を含む。いくつかの既存のコネクタでは、より小さい開口部およびボアを通る高い流体流量は、流体がシステムを通って移動する際に大きい圧力低下をもたらし、それによって流体に対する剪断応力が増加する。血液灌流で使用されると、剪断応力によって血球が損傷し、溶血をもたらす。しかしながら、開示のコネクタアセンブリ100によって、コネクタアセンブリ100を通る流量を多くすることが可能になるとともに、圧力差およびその後に流体に作用する剪断力が低減される。これによって、高い流量(例えば、約700ml/分)を維持するとともに、血球の損傷および溶血を減少させることが可能になる。
【0042】
[0059]図10~12に示される代替実施形態では、能動浄化装置が示されている。この実施形態では、流体物質は、別個のポンプ(図示なし)を介してECMOシステム300から血液浄化デバイス200へと移動させられる。物質は、血液濾過および血液灌流を施され、次にECMOシステム300に戻される。能動システムを利用する実施形態は、異なる接続構成を有してもよい。図10を参照すると、例えば、入口204および出口208にそれぞれ対応する、第1のコネクタアセンブリ100aおよび第2のコネクタアセンブリ100bは、両方ともポンプ304の上流側でECMOシステム300に接続されてもよい。あるいは、図11を参照すると、第1のコネクタアセンブリ100aおよび第2のコネクタアセンブリ100bは、両方ともポンプ304の下流側に接続されてもよい。更なる実施形態では、第1のコネクタアセンブリ100aはポンプ304の上流側に配置されてもよく、第2のコネクタアセンブリ100bはポンプ304の下流側に配置されてもよく、またはその逆であってもよい。
【0043】
[0060]本明細書に記載するような能動ポンプ装置は、別個のポンプを制御することによって、流量に対してより良好にカスタマイズされた制御を提供する。それに加えて、能動装置を使用することによって、難しいまたは時間がかかる修正を要することなく、既存のECMOシステムとより簡単に統合することが可能になる。更に、能動装置は、浄化構成要素が故障した場合に、患者にとって失血または空気取込みのリスクが低くなることにつながることがある。浄化構成要素など、交換する必要がある能動ポンプ装置またはECMOのいずれの要素も、ECMOシステムを動作させ続けながら停止されるか、またはECMOシステムから取り外されてもよい。
【0044】
[0061]いくつかの実施形態では、コネクタアセンブリ100は、管材316上またはECMOシステム300の構成要素上、例えば人工肺308上の、接続ポートに接続されてもよい。図8の例示的実施形態を参照すると、受動装置では、第1のコネクタアセンブリ100aは、人工肺308上の上流側ポート310に接続するように構成されてもよい。図9に示される代替実施形態では、第1のコネクタアセンブリ100aは、代わりに、人工肺308上の下流側ポート312に接続するように構成されてもよい。図12を参照すると、能動装置を利用するいくつかの実施形態では、第1のコネクタアセンブリ100aは下流側ポート312に接続するように構成されてもよく、第2のコネクタアセンブリ100bは上流側ポート310に接続するように構成されてもよい。更なる実施形態では、血液浄化デバイスを有する能動装置は、図13の例示的実施形態に示されるように、別個のECMOシステムとは独立して動作するように構成されてもよい。
【0045】
[0062]いくつかの実施形態では、本明細書に記載するようなコネクタアセンブリは、流体流システム、例えばECMOシステムの構成要素の追加、取外し、または交換を容易にするために使用されてもよい。図14は、コネクタアセンブリ100を介してECMOシステム300と係合された構成要素、例えば血液浄化システム200を、取外しおよび交換するプロセス500を示すフローチャートを示している。ECMOシステムは、プロセスの間動作しており、停止させる必要はない。ステップ504で、第1の閉鎖メカニズム140は開放構成から閉止構成へと移動させられる。ステップ508で、第2の閉鎖メカニズム150は開放構成から閉止構成へと移動させられる。両方の閉鎖メカニズムの切替えによって管腔116が妨げられ、流体および空気がコネクタアセンブリ100を通るのが防止される。血液浄化デバイス200が2つの地点でECMOシステムに接続される実施形態では、各コネクタアセンブリ100にある両方の閉鎖メカニズムが閉止構成へと移動させられるべきである。いくつかの実施形態では、出口208に接続された第2のコネクタアセンブリ100bの閉鎖メカニズムを閉止する前に、入口204に接続された第1
のコネクタアセンブリ100aの両方の閉鎖メカニズムを閉止するのが有利なことがある。全ての閉鎖メカニズムを閉止構成へと移動させることは、失血または空気取込みを防ぐために必要である。各コネクタアセンブリ100の複数の閉鎖メカニズムによって、管腔116が確実に妨げられ、管腔が偶発的に早期に妨げられなくなるリスクが低下する。
【0046】
[0063]本明細書全体を通して記載する構成要素は、ユーザが簡単に観察できるように製造することができる。いくつかの実施形態では、コネクタアセンブリ100は、中の流体を検査するのが容易になるように、透明材料を含んでもよい。これは、異物または気泡の検出を助けることができる。
【0047】
[0064]プロセスのこの段階で、血液浄化デバイス200は、流体流をECMOシステムから受け取らなくなっている。目標が血液浄化デバイス200をバイパスすることである場合、プロセスは完了し、ECMOシステムは、閉止構成にある各コネクタアセンブリの閉鎖メカニズムに対して機能し続けてもよい。任意のステップ512では、血液浄化デバイスは、適切な有害物質廃棄のため、各コネクタアセンブリから物理的に取り外される。
【0048】
[0065]あるいは、いくつかの実施形態では、血液浄化デバイス200などの構成要素を交換するのが好ましいことがある。かかる実施形態では、ステップ512は必然的に、既存の構成要素を取り外して差替えの構成要素のための隙間を作るために実施される。ステップ516で、差替えの構成要素は1つまたは複数のコネクタアセンブリに接続される。差替えの構成要素は、元の構成要素と同じであって同様のタスクを実施してもよく、または異なる仕事を実施するように構成された他の構成要素であってもよいことを理解されるであろう。差替えの構成要素が接続されていると、ステップ520で、第1の閉鎖メカニズムは閉止構成から開放構成へと移動させられる。ステップ524で、第2の閉鎖メカニズムは閉止構成から開放構成へと移動させられる。ステップ520および524が実施された後、コネクタアセンブリ100の管腔116は妨げられなくなっており、流体は、コネクタアセンブリを通ってECMOシステムと差替えの構成要素との間を自由に流れることができる。複数のコネクタアセンブリが先行するステップで閉止されていた場合、ステップ520および524は各コネクタアセンブリに対して繰り返されるべきである。いくつかの実施形態では、ECMOシステムの部分ならびに/あるいは元の構成要素および差替えの構成要素は、プロセスの様々な段階において、洗浄流体で、例えば食塩水で洗浄されてもよい。
【0049】
[0066]上述のプロセスによって、1つもしくは複数の構成要素の取外しまたは交換の間、ECMOシステムを継続して使用することが可能になる。連続稼働するECMOシステムは患者に必要な補助を提供し、構成要素の交換などの保守点検中におけるECMOシステムの動作の停止を回避するのに有益である。ECMOシステムは構成要素の取外しまたは交換の間動作しているので、システムを通って移動している流体がシステムから逃げず、接続インターフェースまたは閉鎖メカニズムの故障によって、空気または汚染物質がシステムに入らないことを確保することが必要である。システムが動作している状態で構成要素を交換することは、構成要素の「ホットスワップ」としても知られている。
【0050】
[0067]いくつかの実施形態では、ECMOシステムは、数時間または数日間にわたって、例えば1~24時間、1~7日間、1~14日間、1~30日間、または所望の処置に応じて別の持続時間にわたって、連続して動作していてもよい。
【0051】
[0068]ECMOシステムは、好ましい設定および所定の処置に応じて様々な流量で動作させられてもよく、ECMOシステムの流量は、コネクタアセンブリおよびコネクタアセンブリに接続された構成要素を通る流量に影響する。いくつかの実施形態では、コネクタアセンブリを通る流量は、約10ml/分~約2000ml/分、または約100ml/
分~約1000ml/分、または約200ml/分~約800ml/分、または約300ml/分~約700ml/分であってもよい。いくつかの実施形態では、コネクタアセンブリを通る流量は約700ml/分であってもよい。コネクタアセンブリを通る流量は、所望の設定、ECMOシステムの流量、および他の値に基づいて変動してもよく、本開示は上述の流量のみに限定されることを意図していないことを理解されるであろう。
【0052】
[0069]例示の態様は、ECMOシステムとともに使用される上述の構成要素について記載しているが、他の灌流システムが使用されてもよく、記載する構成要素(例えば、コネクタアセンブリ100および血液浄化デバイス200)がそこに組み込まれてもよいことが理解されるであろう。適切なシステムは、体外循環回路(ECC)システム、体外式膜型人工肺(ECMO)システム、CRRT透析、血液灌流、心肺バイパス(CPB)、および他の類似の装置など、任意のポンプ駆動式または圧力勾配駆動式システムを含む。
【0053】
[0070]ECC(もしくは類似のシステム)の1つまたは複数の構成要素を交換する必要がある場合、交換プロセスの間、ECC全体を停止させることができる。しかしながら、複雑なシステムを停止させ再始動させるには多くのステップ(例えば、滅菌性を確保するため)を要し、長い時間がかかる。それに加えて、システムが動作できない時間が長いほど、患者がその利益を受けられない時間が長くなる。これは、患者の合併症につながる恐れがあり、ならびに/あるいは患者を別のシステムへと移動させる必要がある。このことは、患者の恒久的な健康上の問題または死亡につながる場合があり、患者が医療機関に滞在する時間を増加させる恐れがあり、所望の処置を達成するのにより長い時間と専門家の補助を必要とする。
【0054】
[0071]いくつかの態様では、構成要素を交換する間、ECCシステムを休止または停止させることなく継続して動作させるのが有益である。図15および16を参照すると、ECCシステムの一部分が表示されている。システムは、管材316の複数の部分とホットスワップアセンブリ410とを含んでもよい。図面に示すように、ホットスワップアセンブリ410を通して、管材316の2つの区画のうち一方と、管材316の2つの区画のうち他方との間に流体通路が確立されるようにして、管材316の2つの区画は、ホットスワップアセンブリ410に動作可能に接続されてもよい。ECC全体を通して他の配置が可能であり、任意の適切な数の管材部分316を利用できることが理解されるであろう。ホットスワップアセンブリ410は、1つまたは複数の適切なコネクタを介して、ECCシステムまたは類似のシステムと結合することができる。いくつかの実施形態では、ホットスワップアセンブリ410は、本明細書全体を通して開示される1つ、2つ、またはそれ以上のコネクタアセンブリ100を介して、ECCに接続してもよい。
【0055】
[0072]ホットスワップアセンブリ410は、ECCの灌流流体がホットスワップアセンブリ410に入る入口414と、流体がホットスワップアセンブリ410を出る出口418とを含む。入口414は、入ってくる流体を2つの流れに分割するY字コネクタ422を含んでもよい。いくつかの態様では、流体は2つを超える流れに分割されてもよく、適切な対応するコネクタを使用できることが認識されるであろう。複数の流体経路を、必要に応じて独立して開放または閉止することができる。
【0056】
[0073]同様に、出口418は、ホットスワップアセンブリ410からの2つの流体を結合して単一の流れにするY字コネクタ422を含んでもよい。いくつかの実施形態では、流れを停止することなく流れの分岐を可能にするのに、Y字コネクタ422を利用するのが有利なことがある。代替のコネクタ、例えば三方向バルブは、流れが能動経路430および/またはバイパス460内で一時的に停止するのを必要とすることがあり、それは上述したように、患者の健康にとって望ましくない場合が多い。
【0057】
[0074]複数の流体経路がホットスワップアセンブリ410を通って延在する。再び図15および16を参照すると、能動経路430およびバイパス460はそれぞれ、入口414と出口418との間に延在する。入口414において、ホットスワップアセンブリ410に入る流体はY字コネクタ422で2つの別個の流れに分割され、一方の流れは能動経路430に方向付けられ、他方の流れはバイパス460に方向付けられる。別個の経路から来る任意の流体は、出口418に配置されたY字コネクタ422で再び組み合わされて単一の流体となる。
【0058】
[0075]能動経路430およびバイパス460はそれぞれ、入口414からの流体を受け入れ、流体を通過させるように構成することができ、流体が入らないように、および/または中を通って出口418へと行かないように構成することができる。能動経路430およびバイパス460の両方が同時に開放され、且つ流体を受け入れ流体を通過させるように構成されるように、バイパス460が閉止されている間に能動経路430は開放されるように、バイパス460が開放されている間に能動経路430は閉止されるように、または能動経路430およびバイパスの両方が閉止されるように、経路は、構成することができる。
【0059】
[0076]能動経路430は、ECCシステムで一般的に使用される1つまたは複数の構成要素を受け入れるように構成されてもよい。図15では、能動経路430は、入口414と出口418との間に配置される管接続部434を含む。管接続部434は、本明細書を通して開示する管材316と構造的および/または機能的に類似していてもよい。いくつかの態様では、管接続部434はホットスワップアセンブリ410から取外し可能であってもよい。図面に示されるように、管接続部434が能動経路430と係合されたとき、流体を入口414から出口418に向かって能動経路430に通すことができるように、2つのコネクタ438が管接続部434のどちらかの端部に配置されてもよく、係脱可能なインターフェースを管接続部434と能動経路430との間に設けてもよい。コネクタ438は、本明細書を通して記載するコネクタのいずれかと構造的および/または機能的に類似していてもよい。
【0060】
[0077]管接続部434は、両端で2つのコネクタ438を分離することによって能動経路430から取り外されてもよい。代替実施形態では、管接続部434は、一端に単一の切離し可能なコネクタ438を含んでもよく、能動経路430に恒久的に固着されるか、またはその一部であってもよい。かかる実施形態では、単一のコネクタ438は、能動経路430が中断されるようにして分離されてもよい。
【0061】
[0078]管接続部434が能動経路430から切離されると、別の管接続部434が、元の管接続部434の代わりに、またはそれに隣接して結合されてもよい。あるいは、異なる構成要素が結合されてもよい。図16を参照すると、血液浄化デバイス200は、血液浄化デバイス200が入口414と出口418との間で能動経路430内に配置されるようにして、ホットスワップアセンブリ410に結合されてもよい。血液浄化デバイス200は、能動経路430に存在する同じコネクタ438と係合し、またそこから係脱するように構成されてもよい。単一の構成要素が図面に示されているが、複数の血液浄化デバイス200、複数の管接続部434、または上述の構成要素の組み合わせなど、複数の構成要素が直列で能動経路430に取り付けられてもよいことが認識されるであろう。
【0062】
[0079]能動経路430は、能動経路430を開放された状態と流体が出入りできる状態との間で切り替える、少なくとも1つの閉鎖メカニズムを更に含む。能動経路430は、出口418よりも入口414の近くに配置された第1の能動クランプ442と、入口414よりも出口418の近くに配置された第2の能動クランプ446とを含んでもよい。第1の能動クランプ442は入口414に隣接してもよく、第2の能動クランプ446は出口418に隣接してもよい。第1および第2の能動クランプ442、446は、本明細書を通して記載されるクランプまたは閉鎖メカニズムのいずれかと、構造的および/または機能的に類似していてもよい。第1の能動クランプ442が開位置にあると、流体は能動経路430に入ることができ、第1の能動クランプ442が閉位置にあると、流体は能動経路430に入らないようにされる。第2の能動クランプ446が開位置にあると、流体は出口418において能動経路430を出ることができ、第2の能動クランプ446が閉位置にあると、流体は能動経路430から出なくなる。第2の能動クランプ446は、閉位置のとき、任意の流体が(例えば、圧力差によって)出口418から能動経路430内へと逆戻りするのを防ぐのに役立つこともある。
【0063】
[0080]バイパス460は、入口414から出口418へと延在し、流体が中を通ることができる開放構成と、流体がバイパス460に入らないように、および/またはバイパス460を出ないようにされる閉止構成とを有するように構成される。バイパス460は、開放および閉止構成の間でバイパスを切り替える、少なくとも1つの閉鎖メカニズムを含む。図15および16に示されるように、第1のバイパスクランプ462および第2のバイパスクランプ466の2つのクランプは、バイパス460に配置される。第1のバイパスクランプ462は、出口418よりも入口414に近く、入口414に隣接していてもよい。第2のバイパスクランプ466は、入口414よりも出口418に近く、出口418に隣接していてもよい。第1および第2のバイパスクランプ462、466は、第1および第2の能動クランプ442、446、または本明細書を通して記載する他のクランプもしくは閉鎖メカニズムと、構造的および/または機能的に類似していてもよい。第1のバイパスクランプ462が開位置にあると、流体はバイパス460に入ることができ、第1のバイパスクランプ462が閉位置にあると、流体はバイパス460に入らないようにされる。第2のバイパスクランプ466が開位置にあると、流体は出口418においてバイパス460を出ることができ、第2のバイパスクランプ466が閉位置にあると、流体はバイパス460から出なくなる。第2のバイパスクランプ466は、閉位置のとき、任意の流体が(例えば、圧力差によって)出口418からバイパス460内へと逆戻りするのを防ぐのに役立つこともある。
【0064】
[0081]ホットスワップアセンブリ410によって、ECCシステムの動作を中止することなく、ECCシステムの1つまたは複数の構成要素を追加、取外し、または交換することが可能になる。変更される構成要素は、流体の経路の1つに、例えば能動経路430に配置されてもよい。構成要素の追加、取外し、または交換の間、ECCシステムを通って移動する流体は、特定の構成要素なしに、1つまたは複数の経路へと分岐されてもよい。いくつかの実施形態では、血液浄化デバイス200が追加、能動経路430から取外し、または交換されてもよい。血液浄化デバイス200はECCシステムに挿入されるか、またはそこから取り外されているが、流体は異なる経路に、例えばバイパス460に分岐される。
【0065】
[0082]図18は、ホットスワップアセンブリ410を動作させる例示のプロセス600を示している。プロセス600は、動作しているECCシステムとともに、あるいは稼働していないものとともに利用することができる。必要に応じてECCシステムが既に動作していない場合、プロセス600を始める前にECCシステムの動作を開始、および/または所望のレベルまで持って行くのに、追加のステップが必要なことがあることが理解されるであろう。
【0066】
[0083]プロセス600は、ECCシステムによって給送される流体が入口414で能動経路430に入らないようにして、能動経路430が閉止される、ステップ604で始まる。能動経路430が閉止されると、流体は代わりにバイパス460を通過する。本明細書を通して記載され図面に示される特定の実施形態を参照すると、能動経路430は、最
初に第1の能動クランプ442を開放構成から閉止構成へと移動させることによって、次に第2の能動クランプ446を開放構成から閉止構成へと移動させることによって、閉止されてもよい。中間洗浄ステップが、第2の能動クランプ446を閉止する前に実施されてもよい。洗浄ステップでは、能動経路430は、出口418に向かう適切な洗浄流体(例えば、食塩水)で洗浄される。第2の能動クランプ446を閉止した後、第1の能動クランプ442が開放されてもよく、洗浄ステップは、入口414の方向で能動経路430で実施されてもよく、その後、第1の能動クランプ442が再び閉止される。この時点で、能動経路430は閉止されて、流体は入口414でそこに入らず、または出口418でそこから出ない。
【0067】
[0084]能動経路430の閉止時にバイパス460が開放構成ではない場合、バイパス460は開放される。能動経路430の閉止の直前またはそれと同時に、バイパス460を開放するのが有益なことがある。これによって、プロセス600中の著しい中断なしに、流体がホットスワップアセンブリ410を通って移動することが可能になる。これにより、どちらも患者の合併症につながる恐れがある、両方の経路の閉止による流体流の不必要な停止または圧力の蓄積が回避される。
【0068】
[0085]能動経路430が閉止され、流体が流れなくなった後、所望の構成要素交換動作がステップ608で実施されてもよい。上述したように、適切な動作は、能動経路430と直列の1つもしくは複数の構成要素の追加または取外しを含んでもよい。例えば、管接続部434は能動経路430に結合されるか、またはそこから切離されてもよい。それに加えて、またはその代わりに、血液浄化デバイス200は、別の構成要素の代わりにまたはそれに加えて、能動経路430内に結合されてもよい。構成要素が交換される場合、既存の構成要素(例えば、血液浄化デバイス200)は切離され、その代わりに差替えの構成要素が結合される。
【0069】
[0086]ステップ608で所望の構成要素動作が完了した後、ステップ612で能動経路430が開放される。第1および第2の能動クランプ442、446は、閉位置から開位置へと移動させられ、次に流体は入口414で能動経路430に入り、出口418に向かって進むことができる。
【0070】
[0087]能動経路430が再開放された後、ステップ616でバイパス460が閉止される。バイパス460を閉止するには、第1および第2のバイパスクランプ462、466が開位置から閉位置へと移動させられる。これによって、流体がバイパス460に入らなくなり、代わりに能動経路430へと方向付けられて、全ての流体が能動経路430を通して移動させられ、中の構成要素(例えば、血液浄化デバイス200)を通る。
【0071】
[0088]更に、バイパス460の洗浄を実施することができる。第1および第2のバイパスクランプ462、466の両方が閉止された後、第2のバイパスクランプ466が開放されてもよく、バイパス460を、出口418の方向で適切な洗浄流体を用いて洗浄することができる。第2のバイパスクランプ466が次に閉止され、第1のバイパスクランプ462が開放される。バイパス460が次に、入口414に向かって反対方向で洗浄され、その後、第1のバイパスクランプ462も閉止される。
【0072】
[0089]洗浄は、例えば、洗浄シリンジ(図示なし)を能動経路430およびバイパス460に沿ってポートに導入することによって、任意の適切な形で実施することができる。ポートは、適切なコネクタと相互作用するときのみ開放するように構成された、自己封止バルブを含んでもよい。洗浄シリンジおよびポートは、ルアータイプのインターフェースを有してもよく、洗浄ステップの持続時間の間、互いと係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、洗浄ライン(図示なし)をポートに恒久的に接続することができる。図15~17を参照すると、第1および第2の能動クランプ442、446の間に配置された能動経路ポート444は、洗浄シリンジを受け入れて、能動経路430の洗浄ステップを実施するように構成されてもよい。同様に、第1および第2のバイパスクランプ462、466の間に配置されたバイパスポート464は、洗浄シリンジを受け入れて、バイパス460の洗浄ステップを実施するように構成されてもよい。
【0073】
[0090]洗浄ステップは、流体(例えば、血液)を洗浄された経路から除去する役割を果たす。能動経路ポート444を第1および第2の能動クランプ442、446の間に配置し、バイパスポート464を第1および第2のバイパスクランプ462、466の間に配置することによって、能動経路430およびバイパス460それぞれの順方向および逆方向両方の洗浄が可能になる。順方向洗浄は、第2の能動クランプ446または第2のバイパスクランプ466それぞれの方向で能動経路430またはバイパス460を洗浄することとして定義することができ、逆方向洗浄は、第1の能動クランプ442または第1のバイパスクランプ462に向かうそれぞれの、反対方向で洗浄することとして定義することができる。
【0074】
[0091]いくつかの実施形態では、洗浄ステップは、治療にとって、またECCシステムを適切かつ安全に動作させるために重要である。ECCシステム内の血液が有効に除去されない場合、システムは損傷を受けることがある。それに加えて、治療を受けている患者は、血液凝固、感染、または不十分な血液量など、健康への悪影響を経験することがある。
【0075】
[0092]いくつかの実施形態では、ホットスワップアセンブリ410は、複数の能動経路430を含んでもよく、それらはそれぞれ、1つもしくは複数の構成要素と結合し、またはそれから切離すように構成される。図17を参照すると、2つの別個の能動経路430がそれぞれ血液浄化デバイス200を含んでもよい。かかる実施形態では、ホットスワッププロセスを能動経路430の1つに対して実施する必要がある場合、1つまたは複数の他の能動経路はバイパス460として動作することができる。これによって、血液浄化デバイス200が能動経路430内で取外しまたは交換されているときであっても、ECCシステムの連続動作が可能になるだけではなく、上述のホットスワッププロセス600中であっても少なくとも1つの血液浄化デバイス200を通した連続濾過が可能になる。
【0076】
[0093]本開示について、様々な図面の様々な実施形態に関連して記載してきたが、上述の実施形態に対して、その広範な発明の概念から逸脱することなく変更を行い得ることが、当業者には認識されるであろう。したがって、本開示は開示する特定の実施形態に限定されず、特許請求の範囲によって定義されるような本開示の趣旨および範囲内の修正を網羅することが意図されることが理解される。
【0077】
[0094]別個の実施形態に関連して上述した本開示の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよい。逆に、単一の実施形態に関連して記載した本開示の様々な特徴が、別個にまたは任意の好適な部分的組み合わせでも提供されてもよい。最後に、一実施形態は、一連のステップの一部またはより一般的な構造の一部として記載されることがあるが、上記ステップはそれぞれ、それ自体が独立した実施形態であって他のものと組み合わせ可能なものと見なされてもよい。
【0078】
[0095]本明細書における値の範囲の列挙は、単に、本明細書において別段の指示がない限り、範囲内にある各々の値を個々に指す簡潔な方法として役立つことが意図され、各々の値は、本明細書で個々に列挙されたものとして明細書に組み込まれる。本明細書に記載される全ての方法は、本明細書において別段の指示があるか文脈によって明らかに否定されない限り、任意の適切な順序で実施することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
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図12
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図14
図15
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図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2023-10-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
体外式膜型人工肺(ECMO)システムの動作中に、中を通る管腔を画定する内表面を備えた管状体を有するコネクタと連通している、前記ECMOシステムの構成要素を修正する方法であって、
前記管腔を通る流体流が第1の閉鎖メカニズムによって妨げられるように、前記第1の閉鎖メカニズムを開放構成から閉止構成へと切り替えるステップと、
前記管腔を通る流体流が第2の閉鎖メカニズムによって妨げられるように、前記第2の閉鎖メカニズムを開放構成から閉止構成へと切り替えるステップと、
前記構成要素を前記ECMOシステムから分離するステップと、
を含み、
前記第1の閉鎖メカニズムを切り替えるステップが、ピンチクランプを開放構成から閉止構成へと切り替えるステップを含み、前記第2の閉鎖メカニズムを切り替えるステップが、ターンバルブを開放構成から閉止構成へと変えるステップを含む、方法。
【請求項2】
前記差替えの構成要素を前記ECMOシステムに接続するステップと、
流体が前記第1の閉鎖メカニズムを越えて前記管腔を流れることができるように、前記第1の閉鎖メカニズムを閉止構成から開放構成へと切り替えるステップと、
流体が前記第2の閉鎖メカニズムを越えて前記管腔を流れることができるように、前記第2の閉鎖メカニズムを閉止構成から開放構成へと切り替えるステップとを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ECMOシステムの少なくとも一部分を、食塩水を含有する流体で洗浄するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ECMOシステムを最大30日間連続して動作させるステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ECMOシステムを動作させて、約10ml/分から約2000ml/分で前記管腔を通して流体を移動させるステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ECMOシステムを動作させて、約100ml/分から約1000ml/分で前記管腔を通して流体を移動させるステップを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ECMOシステムを動作させて、約200ml/分から約800ml/分で前記管腔を通して流体を移動させるステップを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記流体が血漿を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記構成要素がソルベント材料を有するカートリッジである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記差替えの構成要素がソルベント材料を有する差替えカートリッジである、請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記ソルベント材料が、スチレン、ジビニルベンゼン、エチルビニルベンゼン、アクリレート、およびメタクリレートを含む1つまたは複数の重合性モノマーの残留物を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の閉鎖メカニズムを切り替えるステップが、ピンチクランプを開放構成から閉止構成へと切り替えるステップを含み、前記第2の閉鎖メカニズムを切り替えるステップが、ターンバルブを開放構成から閉止構成へと変えるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
内表面が中を通る管腔を画定している管状体と、第1の閉鎖メカニズムと、第2の閉鎖メカニズムとを有するコネクタアセンブリを介して、体外式膜型人工肺(ECMO)システムと流体連通している浄化構成要素を有する前記ECMOシステムを動作させる方法であって、
流体を流体源から前記ECMOシステムへと導入するステップと、
前記ECMOシステム内のポンプを動作させて、前記流体を前記浄化構成要素および酸素化構成要素に流すステップと、
前記流体を前記ECMOシステム外の流体送出先へと流すステップとを含む、方法。
【請求項14】
前記浄化構成要素の入口を前記ポンプの下流側に接続するステップと、前記浄化構成要素の出口を前記ポンプの上流側に接続するステップとを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記浄化構成要素の前記入口を前記酸素化構成要素の上流側の接続ポートに接続するステップを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記浄化構成要素の前記入口を前記酸素化構成要素の下流側の接続ポートに接続するステップを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記流体が血漿を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記浄化構成要素がソルベント材料を含むカートリッジである、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記ソルベント材料が、スチレン、ジビニルベンゼン、エチルビニルベンゼン、アクリレート、およびメタクリレートを含む1つまたは複数の重合性モノマーの残留物を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
ポンプと酸素化構成要素とを有する体外式膜型人工肺(ECMO)システムを備えた能動バイパスシステムを動作させる方法であって、
第1のコネクタアセンブリを介して前記能動バイパスシステムの入口を前記ECMOシステムに接続するステップと、
第2のコネクタアセンブリを介して前記能動バイパスシステムの出口を前記ECMOシステムに接続するステップと、
前記能動バイパスシステムおよび前記ECMOシステムを動作させるステップとを含み、
前記第1のコネクタアセンブリおよび前記第2のコネクタアセンブリがそれぞれ、中を通って延在する管腔を画定する内表面を有する管状体と、第1の閉鎖メカニズムと、第2の閉鎖メカニズムとを備え、前記第1および第2の閉鎖メカニズムがそれぞれ、前記第1および第2の閉鎖メカニズムそれぞれが前記管腔を妨げない開放構成と、前記第1および第2の閉鎖メカニズムそれぞれが前記管腔を妨げる閉止構成とを有するように構成される、方法。
【請求項21】
前記能動バイパスシステムの前記入口および前記出口を前記ポンプの上流側に接続するステップを更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記能動バイパスシステムの前記入口および前記出口を前記ポンプの下流側に接続するステップを更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記バイパスシステムの前記入口を前記酸素化構成要素の下流側のコネクタに接続するステップと、前記能動バイパスシステムの前記出口を前記酸素化構成要素の上流側のコネクタに接続するステップとを更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の閉鎖メカニズムがピンチクランプを含み、前記第2の閉鎖メカニズムがターンバルブを含み、
前記管腔内の流体が前記ピンチクランプおよび前記ターンバルブを通ることができないように、前記ピンチクランプおよび前記ターンバルブを、前記第1および第2のコネクタアセンブリそれぞれにおいて開放構成から閉止構成へと移動させるステップと、
前記能動バイパスシステムの前記入口および前記出口を前記ECMOシステムから分離するステップとを更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
体外循環回路(ECC)システムの動作を中止することなく前記ECCシステム内の血液を濾過する方法であって、
前記血液が中に入らないように、能動経路を閉止するステップと、
前記血液がバイパスに入るように、前記バイパスを開放するステップと、
前記能動経路が閉止された状態で、第1の血液浄化デバイスを前記能動経路に導入するステップと、
前記血液が前記能動経路に入るように、前記能動経路を開放するステップと、
前記血液が中に入らないように、前記バイパスを閉止するステップとを含み、
前記方法が、前記ECCシステムの動作を停止することなく実施される、方法。
【請求項26】
前記第1の血液浄化デバイスを導入する前に、第2の血液浄化デバイスを前記能動経路から取り外すステップを更に含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記能動経路を閉止した後に前記能動経路を洗浄流体で洗浄するステップと、前記バイパスを閉止した後に前記バイパスを前記洗浄流体で洗浄するステップとを更に含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記能動経路を洗浄するステップが、
前記洗浄流体を前記能動経路に配置された能動ポートに導入するステップと、前記能動ポートから前記第2の能動クランプに向かう順方向洗浄を実施するステップと、前記能動ポートから前記第1の能動クランプに向かう逆方向洗浄を実施するステップとを含み、
前記バイパスを洗浄するステップが、前記洗浄流体を前記バイパスに配置されたバイパスポートに導入するステップと、前記バイパスポートから前記第2のバイパスクランプに向かう順方向洗浄を実施するステップと、前記バイパスポートから前記第1のバイパスクランプに向かう逆方向洗浄を実施するステップとを含む、請求項27に記載の方法。
【外国語明細書】