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特開2023-176021登録装置、会計装置およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023176021
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】登録装置、会計装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20231205BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20231205BHJP
【FI】
G07G1/12 321P
G07G1/01 301D
G07G1/12 321K
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023177963
(22)【出願日】2023-10-16
(62)【分割の表示】P 2022000326の分割
【原出願日】2016-09-12
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】志村 高広
(57)【要約】
【課題】会計処理を行う際に、複数設置された会計装置のうち、会計処理を行う会計装置を、顧客に確実に知らせる。
【解決手段】通信制御手段(受付手段)は、登録装置から、会計処理の実行先に選択されたことを指示する取引情報(指示情報)を受け付ける。そして、報知手段は、受付手段が指示情報を受け付けたことを条件として、表示器(表示部)に表示する画面を切り替えることによって、自己の会計装置が会計処理の実行先に選択されたことを顧客に報知する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録装置が売上登録した商品の商品情報に基づいて会計処理を実行する会計装置であって、
前記登録装置から、前記会計処理の実行先に選択されたことを指示する指示情報を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記指示情報を受け付けたことを条件として、表示部に表示する画面を切り替えることによって、自己の会計装置が前記会計処理の実行先に選択されたことを報知する報知手段と、
を備えることを特徴とする会計装置。
【請求項2】
前記報知手段は、自己の会計装置に固有の情報を前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の会計装置。
【請求項3】
顧客が購入する商品の売上登録を行う登録装置と、当該登録装置が売上登録した商品の商品情報に基づいて会計処理を実行する会計装置と、を備える会計システムであって、
前記登録装置は、前記会計装置の使用状態と、顧客が前記売上登録を行わせた前記登録装置に応じて付与された、前記会計装置の優先順位と、に基づいて、前記会計処理の実行先である会計装置を選択する選択手段と、前記選択手段が選択した前記会計装置に対して、当該会計装置が選択されたことを伝達する伝達手段と、を有し、
前記会計装置は、前記伝達手段から、前記会計処理の実行先に選択されたことを指示する指示情報を受け付けて、自己の会計装置が前記会計処理の実行先に選択されたことを報知する、
ことを特徴とする会計システム。
【請求項4】
前記優先順位は、前記登録装置と前記会計装置との間の距離が近い順に付与される、
ことを特徴とする請求項3に記載の会計システム。
【請求項5】
前記登録装置は、前記選択手段が選択した会計装置を示す情報を報知する報知手段を備える、
ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の会計システム。
【請求項6】
登録装置が売上登録した商品の商品情報に基づいて会計処理を実行する会計装置を制御するコンピュータを、
前記登録装置から、前記会計処理の実行先に選択されたことを指示する指示情報を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記指示情報を受け付けたことを条件として、表示部に表示する画面を切り替えることによって、自己の会計装置が前記会計処理の実行先に選択されたことを報知する報知手段と、
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、会計装置、会計システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オペレータが商品等の販売対象となる商品情報を登録する登録操作を行う登録装置と、登録された販売対象の情報に基づいて顧客が会計処理を行う会計装置とを備えたセミセルフ型のチェックアウトシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
このようなセミセルフ型のチェックアウトシステムを用いることによって、レジの混雑を緩和することができる。しかしながら、初めてその店舗に来店した顧客や、セミセルフ型のチェックアウトシステムに不慣れな顧客にあっては、会計処理を行う際に、顧客が、複数の会計装置のうち、どの会計装置で会計処理を行えばよいか迷ってしまうことがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、複数設置された会計装置のうち、会計処理を行う会計装置まで顧客を迷わないように誘導することができる会計装置、会計システムおよびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の会計装置は、受付手段と、報知手段とを有する。受付手段は、登録装置から、会計処理の実行先に選択されたことを指示する指示情報を受け付ける。報知手段は、受付手段が指示情報を受け付けたことを条件として、表示部に表示する画面を切り替えることによって、自己の会計装置が会計処理の実行先に選択されたことを報知する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、本実施形態に係る会計システムの全体構成を示す模式図である。
図2図2は、登録装置の外観を示す斜視図である。
図3図3は、会計装置の外観を示す斜視図である。
図4図4は、会計システムの構成を示すハードウェアブロック図である。
図5図5は、会計システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
図6図6は、会計装置の表示器に表示される画面の状態遷移を示す状態遷移図である。
図7図7は、登録装置および会計装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8図8は、登録装置のオペレータ用表示器に表示される、支払可能なメディアを選択する選択画面の一例を示す図である。
図9図9は、登録装置の客用表示器に表示される、選択された会計装置を案内する案内画面の一例を示す図である。
図10図10は、登録装置が、会計処理を行う会計装置を選択する選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(会計装置の全体構成の説明)
以下、添付図面を参照して、会計装置、会計システムおよびプログラムの実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、係る会計装置、会計システムおよびプログラムの一実施形態として、オペレータが操作する、顧客が購入する商品の売上登録を行う登録装置と、顧客が操作する、売上登録された商品の商品情報に基づいて会計処理を行う会計装置を備えた会計システム(セミセルフ型のチェックアウトシステム)を一例として説明する。
【0008】
図1は、実施形態に係る会計システム101の全体構成を示す模式図である。図1に示すように、会計システム101は、店員であるオペレータOが操作する登録装置102と、顧客Cが操作する会計装置103と、を備えている。図1は、2台の登録装置(102a、102b)と6台の会計装置(103a、103b、103c、103d、103e、103f)とを備えた例である。なお、各登録装置(102a、102b)は同じ構造と機能を備えている。また、各会計装置(103a、103b、103c、103d、103e、103f)は同じ構造と機能を備えている。
【0009】
登録装置(102a、102b)は、それぞれ、テーブル状の作業台105の上に設置されている。店員であるオペレータOと顧客Cとは、作業台105を挟んで対面した状態となる。また、各登録装置(102a、102b)と各会計装置(103a、103b、103c、103d、103e、103f)とは、LAN(Local Area Network)等のネットワークNTで互いに電気的に接続されている。
【0010】
(登録装置の構成の説明)
ここで、まず、オペレータOが操作する登録装置102aについて説明する。なお、登録装置(102a、102b)は同じ構造と機能を備えているため、以下の説明は、登録装置102aについてのみ行う。図2は、登録装置102aの外観を示す斜視図である。図2に示すように、作業台105の上面に設置された登録装置102aは、読取窓112を有する縦型のスキャナ111をベースに構成されている。スキャナ111は、例えば、下記に示す一般物体認識の技法を用いて、撮像したコードシンボルから商品コード(販売対象コード)を読み取る。また、スキャナ111は、商品に付されたコードシンボル(例えばバーコード)を走査して受光したレーザ光を解析することで、コードシンボルに含まれている商品コードを読み取るスキャン式のスキャナであってもよい。
【0011】
また、登録装置102aは、スキャナ111の上部にタッチパネル113付きオペレータ用表示器114および操作部115を備えている。オペレータ用表示器114にはスキャナ111の撮像部で撮像された商品の商品名および価格等が表示される。タッチパネル113および操作部115は、商品情報(販売対象情報)の入力を補助するためのものである。
【0012】
オペレータO側から見て登録装置102aの左側には、プリンタ116が設けられている。プリンタ116は、登録装置102aによって売上登録を行った取引を特定する取引番号を含む情報をバーコードで印字して、伝票として発行する。
【0013】
オペレータO側から見て登録装置102aの右側には、カードリーダ118が設けられている。カードリーダ118は、挿入口118Aから挿入されたクレジットカード(図示せず)に対して磁気的に情報を読み書きする。クレジットカードは、顧客Cを特定する顧客コードや累計ポイント等を磁気的に記憶するカードであり、顧客Cが携帯可能である。
【0014】
また、オペレータ用表示器114の対面側には、顧客Cに対して取引に必要な情報を表示する客用表示器117が設けられている。
【0015】
登録装置102aでは、商品に付されたバーコードやQRコード(登録商標)等のコードを読み取って、当該コードに含まれる商品コードに基づいて商品を特定する。
【0016】
また、登録装置102aは、商品コードに基づいて特定した商品の確認や、個数などの入力を受け付ける画面をオペレータ用表示器114に表示する。そして、登録装置102aは、入力を受け付けた商品の商品コード、入力された個数等の情報に基づき、商品コードに対応する商品の商品分類、商品コード、商品名、単価等の商品情報をPLUファイルF1(図4参照)から読み出して、後述する商品情報部F2(図4参照)に記憶する。
【0017】
このような登録装置102aにおいて、顧客Cが購入する商品を入れたカゴを作業台105の図2における右側に載置すると、オペレータOはカゴから商品を取り出して、当該商品に付されている商品コードを読取窓112の正面に翳す。すると、スキャナ111は商品コードを読み取る。登録装置102aは読み取った商品コードに基づいて商品情報を読み出して商品情報部F2に記憶する売上登録処理を実行する。
【0018】
(会計装置の構成の説明)
次に、顧客Cが自ら操作して会計処理を行う会計装置103aについて説明する。なお、会計装置(103a、103b、103c、103d、103e、103f)は同じ構造と機能を備えているため、以下の説明は、会計装置103aについてのみ行う。図3は、会計装置103aの外観を示す斜視図である。
【0019】
会計装置103aは、第一の筐体10と、第二の筐体11とを備えている。第一の筐体10は、釣銭機4とスキャナ5を備えている。第二の筐体11は、第一の筐体10の上面10aに載置しており、表示操作パネル6と、プリンタ9と、カードリーダ8とを備えている。
【0020】
スキャナ5は、スキャナ111と同一構造である。スキャナ5は、第一の筐体10の上部に設けられた撮像窓の前に翳した例えばバーコードなどのコードシンボルを読み取る。撮像部は、読み取ったコードシンボルをデコードした商品コードを制御部150(図4参照)に出力する。スキャナ5は、登録装置102aが発行した伝票に印字されたバーコードから、取引を特定する取引番号を読み取る。
【0021】
表示操作パネル6は、表示部の一例である表示器61と、タッチパネル62とを備え、第二の筐体11に載せられている。表示器61は、例えば液晶パネルで構成され、会計装置103aの動作状態に関する情報を画像や文字で表示する。タッチパネル62は、表示器61の表面に設けられており、顧客Cが触れた位置に基づく情報を制御部50(図4参照)に出力する。
【0022】
カードリーダ8は、第二の筐体11の左横であって第一の筐体10の上面10aに配されている。カードリーダ8は、カード挿入口8aから挿入されたクレジットカード等に対して情報を読み書きする。
【0023】
釣銭機4は、硬貨投入口46と、紙幣投入口41と、紙幣出金口42と、硬貨出金部43とを備えている。釣銭機4は、紙幣投入口41に投入された紙幣を紙幣収納部(図示せず)に収納する。また、釣銭機4は、硬貨投入口46に投入された硬貨を硬貨収納部(図示せず)に収納する。そして、釣銭機4は、制御部50からの釣銭の払い出し要求に応じて、紙幣の釣銭を紙幣出金口42に払い出す。また釣銭機4は、制御部50からの釣銭の払い出し要求に応じて、硬貨の釣銭を硬貨出金部43に払い出す。例えば釣銭額が1300円の場合、紙幣出金口42に1000円札1枚を払い出し、硬貨出金部43に300円分の硬貨を払い出す。
【0024】
プリンタ9は、第二の筐体11に内蔵された印刷部(不図示)と、第二の筐体11の前面11aに設けられたレシート発行口9aとを有している。プリンタ9は、制御部50の制御に従い、取引情報を印字したレシートをレシート発行口9aから発行する。
【0025】
また、会計装置103aは、第一の筐体10の上面10a後方側に円柱状の表示ポール22を立設している。表示ポール22は、上方の先端部に、青色と赤色とに選択的に発光する発光部22aを有する。発光部22aは、会計装置103aの現在の状態を表示する。発光部22aの発行状態は適宜設定することができる。例えば、会計装置103aの処理部が正常に動作している場合、発光部22aは青色に発光する。また、会計装置103aにおいて、処理部がエラーに近い注意状態である場合には、発光部22aは青色に点滅する。注意状態には、例えば、プリンタ9に収納されたレシート用紙がもうすぐなくなる状態や、釣銭機4に収納されている硬貨や紙幣が釣銭として必要な最低収納数量よりも不足している状態等がある。なお、処理部とは、会計装置103aにおいて、会計処理に関与する構成をいい、例えば、釣銭機4、スキャナ5、カードリーダ8、プリンタ9等を含む。
【0026】
一方、会計装置103aの処理部がエラー状態である場合には、発光部22aは赤色に発光する。表示ポール22は、表示ポール22の上方の先端部に発光部22aを設けているため、オペレータOは、発光部22aの発光色を遠方から確認することができ、発光状態に応じた対処を行う。
【0027】
また、表示ポール22は、発光部22aの下方に、情報表示部70を有している。情報表示部70は、例えば液晶パネルで構成されて、画像情報や文字情報を表示する。情報表示部70は、表示器61と同方向に表示面を向けて固定的に設置されている。情報表示部70には、例えば、会計装置103aで発生したエラーの内容等を表示する。
【0028】
この会計装置103aを顧客C自身が操作することで、会計装置103aは、登録装置102aにおいて売上登録した取引情報に基づいて、現金による会計処理を実行する。ここで、会計処理とは、取引情報に基づいて、取引に係る合計金額を表示する処理、および顧客Cから預かった預り金に基づいて会計を行う処理をいう。
【0029】
このような会計システム101において、登録装置102aは、読み取られた商品コードに基づいて商品の商品情報を読み出して売上登録処理を実行する。そして登録装置102aは、商品情報を会計装置103aに送信するとともに、当該取引を特定する取引番号を含むバーコードを印字した伝票を発行する。顧客Cは、会計装置103aのスキャナ5を用いて、発行された伝票に印字されたバーコードを読み取らせると、会計装置103aは、取引番号に基づいて当該取引を特定し、会計装置103aにおいて、当該取引に係る会計処理を実行する。
【0030】
(チェックアウトシステムのハードウェア構成の説明)
次に、会計システム101のハードウェア構成について説明する。図4は、会計システム101のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、会計システム101は、図1に示すように、複数の登録装置102と複数の会計装置103を備えているが、ここでは、説明を簡単にするため、それぞれ1台ずつ(登録装置102aと会計装置103a)を備えた構成として説明する。
【0031】
図4に示すように、登録装置102aは、制御部150を備えている。制御部150は、制御処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、記憶媒体であるROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)(いずれも不図示)等から構成される。ROMは、CPUが実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAMは、CPUが各種プログラムを実行する際に一時的にデータやプログラムを記憶する。またRAMは、オペレータ用表示器114に表示する各種の画面表示データを記憶する。
【0032】
制御部150は、I/O(Input/Output)機器制御部139およびバス138を介して、スキャナ111と、タッチパネル113とに接続される。また制御部150は、I/O機器制御部139およびバス138を介して、オペレータ用表示器114と、キーボード等の操作部115とに接続される。また、制御部150は、I/O機器制御部139およびバス138を介して、プリンタ116と、客用表示器117と、カードリーダ118と、HDD(Hard Disk Drive)136とに接続される。
【0033】
操作部115は、取引における商品コードの入力の終了を宣言するための小計キー1151等を備えている。また、タッチパネル113には、代金の支払い方法を選択するキー(後述する現金キーB3、クレジットキーB4(図8参照))等のソフトスイッチが表示される。
【0034】
HDD136は、制御部150のCPUが実行可能なプログラム137を記憶するとともに、PLUファイルF1、商品情報部F2を格納している。PLUファイルF1は、各商品にユニークに割り当てられた商品コードと、その商品の名称、価格、商品分類等の商品に関する商品情報とを対応付けて格納するファイルである。また、PLUファイルF1は、商品を一般物体認識により特定する場合には、商品画像から読み取られる色合いや表面の凹凸状況等の特徴量も格納する。また、商品情報部F2は、スキャナ111が読み取った商品コードに対応してPLUファイルF1から読み出した商品情報を商品コード別に記憶する。
【0035】
なお、制御部150のCPUを動作させるプログラム137は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0036】
また、制御部150のCPUを動作させるプログラム137を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、制御部150のCPUを動作させるプログラム137をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0037】
制御部150は、通信I/F140を介して、ネットワークNTで接続されたストアサーバ(不図示)や会計装置103aと相互に通信を行う。
【0038】
一方、図4に示すように、会計装置103aは、CPUと、記憶媒体であるROMおよびRAM(いずれも不図示)等から構成されるコンピュータ構成の制御部50を備えている。ROMは、CPUが実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAMは、CPUが各種プログラムを実行する際に一時的にデータやプログラムを記憶するものであり、商品の販売記録を示す販売データや、表示器61に表示する各種の画面表示データを記憶する。
【0039】
制御部50は、I/O機器制御部39およびバス38を介して、タッチパネル62、表示器61、スキャナ5、カードリーダ8、プリンタ9、釣銭機4、発光部22a、情報表示部70、HDD36と接続している。
【0040】
カードリーダ8は、カード挿入口8aから挿入された顧客Cのクレジットカードの情報を読み取る。プリンタ9は、会計処理後にレシートを印刷して、これをレシート発行口9aから発行する。釣銭機4は、紙幣投入口41に投入された紙幣や硬貨投入口46に投入された硬貨の入金処理を行う。また、釣銭機4は、制御部50からの要求に応じて、顧客Cに支払う釣銭を出金する。
【0041】
HDD36には、制御部50が実行可能なプログラム37を記憶する。また、HDD36は、登録装置102aから受信した商品情報を記憶する商品情報部F4と、情報表示部70に表示するエラーの内容を示す図柄を記憶するエラー情報部F5とが設けられている。詳細には、エラー情報部F5は、エラーの内容がアイコン化された表示情報を記憶する。例えば、釣銭機4において、釣銭として払い出す10円硬貨がなくなったというエラーが発生した場合には、オペレータOが一目で分かるように、情報表示部70に、例えば、赤色の背景色に10円硬貨を模ったエラー情報を表示する。また、プリンタ9においてレシート用紙がなくなった場合には、情報表示部70に、例えば、赤色の背景色にロール状のレシート用紙のエラー情報を表示する。
【0042】
なお、制御部50のCPUを動作させるプログラム37は、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0043】
また、制御部50のCPUを動作させるプログラム37を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、会計装置103aの制御部50のCPUを動作させるプログラム37をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0044】
制御部50は、通信I/F40を介してLAN等のネットワークNTで接続されたストアサーバ(不図示)や登録装置102aと相互に通信を行う。
【0045】
(会計システムの機能構成の説明)
次に、会計システム101の機能構成について説明する。図5は、会計システム101の機能構成を示す機能ブロック図である。
【0046】
登録装置102aの制御部150は、ROMやHDD136(図4)に記憶されたプログラム137と協働することで、選択手段151、報知手段152、および通信制御手段153として機能する。
【0047】
選択手段151は、会計処理を行う会計装置(103a~103f)を選択する選択処理を行う。具体的には、選択手段151は、会計装置(103a~103f)の中から、会計処理を行っていない、すなわち待機中の会計装置(103a~103f)を選択する。さらに選択手段151は、待機中の会計装置(103a~103f)の中から、登録装置102aから最も近い位置にある会計装置(103a~103f)を選択する。なお、登録装置(102a、102b)と各会計装置(103a~103f)との間の距離は、予め測定して、HDD136に格納されているものとする。
【0048】
報知手段152は、選択手段151が選択した会計装置(103a~103f)に予め付与された識別情報Kを客用表示器117(図2)に表示することによって、顧客Cに報知する。なお、会計装置(103a~103f)に付与された識別情報Kとは、例えば、会計装置103aには「1」、会計装置103bには「2」、…のように、各会計装置(103a~103f)を一意に特定することができる任意の数値やアルファベット等を含む情報である。
【0049】
通信制御手段153は、伝達手段の一例である。通信制御手段153は、会計装置(103a~103f)の中から選択手段151が選択した会計装置(103a~103fのいずれか)に対して、図4に示す通信I/F140を制御することによって、ネットワークNT(図1)を介して、登録装置102aの選択手段151によって選択されたことを伝達する。具体的には、通信制御手段153は、選択手段151が選択した会計装置(103a~103fのいずれか)に対して、登録装置102aにおいて登録された合計金額情報等の取引情報(指示情報)を送信する。
【0050】
会計装置103aの制御部50は、ROMやHDD36に記憶されたプログラム37と協働することで、報知手段154および通信制御手段155として機能する。
【0051】
報知手段154は、登録装置102aから取引情報(指示情報)が送信されたことを条件として、表示器61(図3)に、会計装置103a自身に予め付与された番号等の識別情報Kを表示する。これによって、会計装置103aは、自身が選択手段151によって選択されたことを顧客Cに報知する。
【0052】
通信制御手段155は、受付手段の一例である。通信制御手段155は、登録装置102aから、会計処理を行う会計装置として選択されたことを示す情報を受け付ける。具体的には、通信制御手段155は、図4に示す通信I/F140を制御することによって、ネットワークNTを介して、登録装置102aから送信された取引情報(指示情報)を受信する。
【0053】
(会計装置の表示器に表示される画面の状態遷移の説明)
次に、会計装置103aの表示器61(表示部)に表示される画面の状態遷移について説明する。図6は、会計装置103aの表示器61に表示される画面の状態遷移を示す状態遷移図である。
【0054】
図6に示すように、会計装置103aが待機中である場合には、表示器61に待機中であることを示す画面が表示される(画面N1)。続いて、登録装置102aの選択手段151は選択処理を行って、会計装置103aを選択する。登録装置102aの通信制御手段153(伝達手段)は、選択された会計装置103aに対して取引情報(指示情報)を送信する。そして、会計装置103aの通信制御手段155(受付手段)は、取引情報を受信したことを条件として(アークA1)、報知手段154は、会計装置103aの表示器61に、会計装置103aを特定する識別情報Kを表示する(画面N2)。なお、図6の画面N2は、識別情報Kとして、会計装置103aに付与された識別番号である「1」が表示された例である。
【0055】
一方、画面N1が表示されている間、すなわち、会計装置103aが待機中を維持している場合(アークA2)には、表示器61には、待機中であることを示す画面N1が表示され続ける。
【0056】
また、画面N2において、会計装置103aが会計処理の開始を待つ間は、表示器61には、会計装置103aを特定する識別情報Kである「1」が表示された画面N2が表示され続ける(アークA4)。
【0057】
画面N2において、会計処理が開始された場合(アークA3)には、表示器61には、会計画面である画面N3が表示される。実例は図示しないが、会計画面には、商品の名称、商品の単価、商品の個数、合計金額等が表示される。
【0058】
そして、会計処理が行われている間は、表示器61には、画面N3が表示され続ける(アークA6)。
【0059】
一方、画面N3において、会計処理が終了した場合(アークA5)は、会計装置103aは待機中に移行して、表示器61には、画面N1が表示される。
【0060】
(登録装置および会計装置が行う処理の流れの説明)
以下、実施形態である会計システム101に係る登録装置102aおよび会計装置103aが行う処理の流れについて説明する。
【0061】
図7は、登録装置102aおよび会計装置103aが行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。登録装置102aの制御部150および会計装置103aの制御部50は、それぞれ、プログラム137およびプログラム37に従い、図7のフローチャートに沿って動作する。なお、説明の便宜上、図7において、登録装置102aは、選択処理によって会計装置103aを選択するものとする。
【0062】
登録装置102aの制御部150は、スキャナ111によって商品を特定する特定情報である商品コードが読み取られたか否かを判断する(ステップS10)。商品コードが読み取られたと判断した場合は(ステップS10:Yes)、制御部150は、読み取った商品コードに基づいて、PLUファイルF1から該当する商品の商品情報を読み出して、商品情報部F2に記憶する売上登録処理を実行する(ステップS12)。そして制御部150は、ステップS10に戻り、全ての商品の商品コードを読み取るまでステップS10とステップS12を繰り返す。
【0063】
一方、商品コードが読み取られていないと判断した場合は(ステップS10:No)、制御部150は、小計キー1151が操作されたか否かを判断する(ステップS14)。小計キー1151が操作されたと判断した場合は(ステップS14:Yes)、制御部150は、ステップS12で売上登録処理された商品の商品情報に基づいて、合計金額を算出する(ステップS16)。なお、小計キー1151が操作されない場合は(ステップS14:No)、ステップS10に戻る。
【0064】
次に、制御部150は、当該取引について、支払いが可能なメディアを表示した選択画面P2(図8参照)をオペレータ用表示器114に表示する(ステップS18)。本実施形態では、支払いが可能なメディアとして、現金で支払いをする現金キーB3とクレジットカードで支払いをするクレジットキーB4を表示する。
【0065】
図8は、ステップS18において、制御部150がオペレータ用表示器114に表示する選択画面P2の一例を示す図である。図8に示すように、登録装置102aの制御部150は、選択画面P2に、支払額表示ウィンドウW3を表示する。
【0066】
支払額表示ウィンドウW3は、ステップS16において算出した合計金額および合計商品点数、購入した商品の商品情報B1を表示する。また、支払額表示ウィンドウW3は、支払メディアの選択を促すメッセージB2を表示する。また、支払額表示ウィンドウW3は、支払メディアを選択するキーとして、現金を選択するための現金キーB3とクレジットカードを選択するためのクレジットキーB4を表示する。
【0067】
再び図7の説明に戻る。制御部150は、現金キーB3が操作されたか否かを判断する(ステップS20)。現金キーB3が操作されたと判断した(ステップS20:Yes)ことを条件として、制御部150は、通信制御手段153を介して、会計装置103(103a~103f)に対して、各会計装置(103a~103f)の状態を問い合わせる(ステップS22)。
【0068】
そして、制御部150は、通信制御手段153を介して、各会計装置(103a~103f)の状態を取得する(ステップS24)。
【0069】
登録装置102aの選択手段151は、会計処理を行う会計装置(103a~103f)を選択する選択処理を行う(ステップS26)。なお、ステップS26で行う処理の詳細については後述する。
【0070】
制御部150は、選択された会計装置103aに対して、通信制御手段153を介して、ステップS12で商品情報部F2に記憶した商品情報とステップS16で算出した合計金額情報等の取引情報を転送する(ステップS28)。
【0071】
登録装置102aの報知手段152は、客用表示器117に、顧客Cを、会計装置103aにて会計処理を行うように案内する案内画面P3(図9参照)を表示する(ステップS30)。具体的な例は後述するが、例えば、各会計装置(103a~103f)に対して予め付与された、会計装置103aを一意に特定できる番号等の識別情報Kを表示する。
【0072】
次に、制御部150は、当該取引を特定する取引番号等を含む情報をプリンタ116で印字した伝票を発行して(ステップS32)、登録装置102aは一連の処理を終了する。オペレータOは、発行された伝票を顧客Cに手渡す。そして、顧客Cは手渡された伝票を持って、客用表示器117の表示で促された番号の会計装置103aに向かう。
【0073】
なお、ステップS20において、制御部150が、現金キーB3が操作されないと判断した場合は(ステップS20:No)、制御部150は、クレジットキーB4が操作されたかを判断する(ステップS34)。制御部150が、クレジットキーB4が操作されたと判断した場合は(ステップS34:Yes)、ステップS36に進み、それ以外の場合は(ステップS34:No)、ステップS20に戻る。
【0074】
制御部150は、ステップS12で売上登録処理した商品情報とステップS16で算出した合計金額情報等の会計情報に基づいて、クレジットカードによる会計処理を実行する(ステップS36)。
【0075】
そして制御部150は、プリンタ116を用いて、商品情報と会計情報を印字したレシートを発行して(ステップS38)、登録装置102aは一連の処理を終了する。
【0076】
このように、顧客Cがクレジットカードを使用する場合、顧客Cと会計システム101との間で金銭の授受が発生しない。そのため、登録装置102aにおいて、オペレータOの操作によって売上登録処理と会計処理を実行する。この場合、登録装置102aは、顧客Cに対して会計装置103aで会計処理を実行するメッセージを表示しない。そのため、顧客Cは、会計装置103aに向かうことなく、登録装置102aにおいて会計処理を済ませる。
【0077】
次に、会計装置103aの制御部50が行う処理の流れについて説明する。まず、会計装置103aの制御部50は、登録装置102aから、会計装置103aの状態の問い合わせがあるかを確認する(ステップS40)。会計装置103aの状態の問い合わせがある場合(ステップS40:Yes)はステップS42に進み、それ以外(ステップS40:No)の場合はステップS40を繰り返す。
【0078】
制御部50は、会計装置103aの状態、すなわち、稼働状態であるか待機中であるかを、通信制御手段155を介して登録装置102aに送信する(ステップS42)。
【0079】
制御部50は、登録装置102aから転送された取引情報を受信したかを確認する(ステップS44)。取引情報を受信した場合(ステップS44:Yes)はステップS46に進み、それ以外の場合(ステップS44:No)はステップS44を繰り返す。
【0080】
会計装置103aの報知手段154は、図6の画面N2に示すように、表示器61に会計装置103a自身に付与された識別情報Kを表示する(ステップS46)。
【0081】
続いて、会計装置103aの制御部50は、ステップS44で受信した取引情報に基づいて会計処理を行う(ステップS48)。
【0082】
制御部50は、会計処理が終了したかを判定する(ステップS50)。会計処理が終了したと判定された場合(ステップS50:Yes)は図7の一連の処理を終了する。会計処理が終了したと判定されない場合(ステップS50:No)は、ステップS48を繰り返す。
【0083】
なお、図7のフローチャートにおいて、会計装置103aの状態の問い合わせ(ステップS40)および取引情報の受信(ステップS44)は、割り込みによって発生する。
【0084】
(登録装置に表示される案内画面の説明)
図9は、図7のステップS30において、登録装置102aの客用表示器117に表示される、選択された会計装置103aを案内する案内画面P3の一例を示す図である。
【0085】
登録装置102aの報知手段152は、顧客Cに対して、図9に示すように、顧客Cを迷わずに会計装置103aまで誘導して、会計装置103aにおいて会計処理を行わせるために、会計装置103aに付与された識別情報Kを含む案内情報を表示する。
【0086】
なお、顧客Cを所定の会計装置103aまで案内する情報は、客用表示器117に表示する以外に、プリンタ116が発行する伝票の中に印字してもよい。
【0087】
(会計装置を選択する選択処理の流れの説明)
次に、登録装置102aが、顧客Cに対して会計処理を行わせる会計装置103aを選択する選択処理(図7のフローチャートのステップS26)の詳細な流れについて、図10を用いて説明する。
【0088】
図10は、登録装置102aが、会計処理を行う会計装置103aを選択する選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0089】
まず、登録装置102aの選択手段151は、全ての会計装置(103a~103f)の中から、待機中の会計装置(103a~103f)を全て選出する(ステップS60)。なお、待機中であるかは、図7のステップS24で取得した、各会計装置(103a~103f)の状態を用いて、選択手段151が判定する。
【0090】
次に、選択手段151は、選出した待機中の会計装置(103a~103f)の中から、登録装置102aとの距離が最も近い会計装置(103a~103f)を1つ選択する(ステップS62)。なお、前述したように、登録装置(102a、102b)と各会計装置(103a~103f)との距離は、予め測定されてHDD136に格納してある。そして、選択手段151は、HDD136に格納された距離を参照して、待機中の会計装置(103a~103f)のうち、登録装置102aから最も近い会計装置103aを選択する。すなわち、選択手段151は、登録装置(102a、102b)毎に、各登録装置(102a、102b)からの距離が近い順に付与された、各会計装置(103a~103f)の優先順位に基づいて、会計処理を行う会計装置(103a~103f)を選択する。例えば、登録装置102aから距離が最も近い位置にある会計装置103aが使用中の状態であるときは、選択手段151は、登録装置102aから2番目に距離が近い会計装置103bを選択する。
【0091】
選択手段151は、ステップS62で選択した会計装置103aに予め付与されている固有の識別情報K(会計装置103aの番号等)を特定する(ステップS64)。ここで特定された識別情報Kは、前述したように、報知手段154によって表示器61に表示される。また、報知手段152によって客用表示器117に表示される。
【0092】
以上説明したように、実施形態に係る会計装置(103a~103f)によれば、通信制御手段155(受付手段)は、登録装置102aから、会計処理の実行先に選択されたことを指示する取引情報(指示情報)を受け付ける。そして、報知手段154は、通信制御手段155が取引情報(指示情報)を受け付けたことを条件として、表示器61(表示部)に表示する画面を切り替えることによって、自己の会計装置103aが会計処理の実行先に選択されたことを顧客Cに報知する。したがって、会計処理を行う顧客Cは、迷うことなく、自身が会計処理を行う会計装置103aに向かうことができる。
【0093】
また、実施形態に係る会計装置(103a~103f)によれば、選択された会計装置103aの報知手段154は、自己の会計装置103aに固有の識別情報K(情報)を、会計装置103aの表示器61(表示部)に表示する。したがって、会計処理を行う顧客Cは、迷うことなく、自身が会計処理を行う会計装置103aに向かうことができる。
【0094】
さらに、実施形態に係る会計システム101によれば、顧客Cが購入する商品の売上登録を行う登録装置102aの選択手段151は、当該登録装置102aが売上登録した商品の商品情報に基づいて会計処理を実行する会計装置(103a~103f)の使用状態と、顧客Cが売上登録を行わせた登録装置102aに応じて設定された、会計装置(103a~103f)の優先順位と、に基づいて、会計処理の実行先である会計装置(103a~103f)を選択する。そして、登録装置102aの通信制御手段153(伝達手段)が会計装置103aに対して、当該会計装置が選択されたことを伝達する。会計装置103aの通信制御手段155(受付手段)は、登録装置102aから、会計処理の実行先に選択されたことを受け付けて、報知手段154が、会計装置103aの表示を切り替えることによって、会計処理の実行先に選択されたことを報知する。したがって、そのときの会計装置(103a~103f)の混雑状況に応じて、会計処理を行うのに適切な会計装置(103a~103f)を選択することができる。
【0095】
そして、実施形態に係る会計システム101によれば、優先順位は、複数の会計装置(103a~103f)に対して、登録装置(102a、102b)との間の距離が近い順に付与される。したがって、選択手段151は、顧客Cからできるだけ近くにある会計装置(103a~103f)を優先的に選択することができる。
【0096】
また、実施形態に係る会計システム101によれば、登録装置102aの報知手段152は、選択手段151が選択した会計装置103aを示す情報を、登録装置102aの客用表示器117に表示する。したがって、顧客Cは、登録装置102aの客用表示器117を確認することによって、会計処理を行うべき会計装置103aを認識することができる。
【0097】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0098】
例えば、実施形態では、選択手段151によって選択された会計装置(103a~103f)であることを、当該会計装置(103a~103f)の表示器61に識別情報Kを表示することによって報知したが、この報知は、各会計装置(103a~103f)が有する情報表示部70に、識別情報Kを表示することによって行ってもよい。図3に示すように、情報表示部70は、表示器61と比べて、より高い位置に設置されているため、顧客Cは表示された識別情報Kにより気づきやすくなる。
【0099】
また、実施形態では、登録装置102aは、客用表示器117に、選択した会計装置103aを示す識別情報Kを表示するものとしたが、これは、図7のステップS32において、登録装置102aのプリンタ116が印字して発行する伝票に、選択手段151が選択した会計装置103aを示す識別情報Kを印字してもよい。
【符号の説明】
【0100】
61 表示器(表示部)
101 会計システム
102、102a、102b 登録装置
103、103a~103f 会計装置
117 客用表示器
151 選択手段
152、154 報知手段
153 通信制御手段(伝達手段)
155 通信制御手段(受付手段)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0101】
【特許文献1】特開2013-242839号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-11-06
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明の実施形態は、登録装置、会計装置およびプログラムに関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、複数設置された会計装置のうち、会計処理を行う会計装置まで顧客を迷わないように誘導することができる登録装置、会計装置およびプログラムを提供することである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
実施形態の登録装置は、複数の会計装置から離れた位置に設置されて、登録手段と、取得手段と、選択手段と、転送手段と、案内手段とを有する。登録手段は、客が購入する商品の商品情報を登録する。取得手段は、商品の代金を現金で支払う場合は複数の会計装置の動作状態を取得して、商品の代金をクレジットカードで支払う場合は複数の会計装置の動作状態を取得しない。選択手段は、取得手段が取得した複数の会計装置の動作状態と、自装置に応じて付与された複数の会計装置の優先順位とに基づいて、登録手段の登録結果に係る会計処理を行う会計装置を選択する。転送手段は、登録手段の登録結果を、選択手段が選択した会計装置に転送する。案内手段は、選択手段が選択した会計装置を特定する情報を客に対して表示する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の会計装置から離れた位置に設置された登録装置であって、
客が購入する商品の商品情報を登録する登録手段と、
前記商品の代金を現金で支払う場合は前記複数の会計装置の動作状態を取得して、前記商品の代金をクレジットカードで支払う場合は前記複数の会計装置の動作状態を取得しない取得手段と、
前記取得手段が取得した前記複数の会計装置の動作状態と、自装置に応じて付与された前記複数の会計装置の優先順位とに基づいて、前記登録手段の登録結果に係る会計処理を行う会計装置を選択する選択手段と、
前記登録手段の登録結果を、前記選択手段が選択した会計装置に転送する転送手段と、
前記選択手段が選択した会計装置を特定する情報を前記客に対して表示する案内手段と、を備える、
登録装置。
【請求項2】
前記商品の代金をクレジットカードで支払う場合は、当該クレジットカードの情報を読み取って、読み取った前記クレジットカードの情報に基づいて、前記登録手段の登録結果に係る会計処理を行う会計手段を、更に備える、
請求項1に記載の登録装置。
【請求項3】
前記複数の会計装置の優先順位は、前記登録装置と前記会計装置との間の距離が近いほど高い、
求項1または請求項2に記載の登録装置
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の登録装置から離れた位置に設置された会計装置であって、
前記登録装置からの問い合わせを受けて、自装置の動作状態を前記登録装置に送信する送信手段と、
前記登録装置から、前記登録手段の登録結果を受信する受信手段と、
前記転送手段によって前記登録結果が転送されたことを条件として、自身の表示部に、前記案内手段が表示した前記情報と同じ情報を報知する報知手段と、
前記客の操作に応じて、前記登録手段の登録結果に係る会計処理を行う会計手段と、を備える、
会計装置。
【請求項5】
複数の会計装置から離れた位置に設置された登録装置を制御するコンピュータを、
客が購入する商品の商品情報を登録する登録手段と、
前記商品の代金を現金で支払う場合は前記複数の会計装置の動作状態を取得して、前記商品の代金をクレジットカードで支払う場合は前記複数の会計装置の動作状態を取得しない取得手段と、
前記取得手段が取得した前記複数の会計装置の動作状態と、自装置に応じて付与された前記複数の会計装置の優先順位とに基づいて、前記登録手段の登録結果に係る会計処理を行う会計装置を選択する選択手段と、
前記登録手段の登録結果を、前記選択手段が選択した会計装置に転送する転送手段と、
前記選択手段が選択した会計装置を特定する情報を前記客に対して表示する案内手段と、
して機能させるためのプログラム。