(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023176022
(43)【公開日】2023-12-12
(54)【発明の名称】太陽光発電モジュールの製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 31/05 20140101AFI20231205BHJP
H01L 31/0224 20060101ALI20231205BHJP
H01L 31/18 20060101ALI20231205BHJP
H01L 31/043 20140101ALI20231205BHJP
H02S 50/10 20140101ALI20231205BHJP
【FI】
H01L31/04 570
H01L31/04 262
H01L31/04 460
H01L31/04 510
H02S50/10
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023177966
(22)【出願日】2023-10-16
(62)【分割の表示】P 2022506190の分割
【原出願日】2019-12-26
(31)【優先権主張番号】201910711983.2
(32)【優先日】2019-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519095522
【氏名又は名称】ジョジアン ジンコ ソーラー カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】519095533
【氏名又は名称】ジンコ ソーラー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100199819
【弁理士】
【氏名又は名称】大行 尚哉
(72)【発明者】
【氏名】グオ ジチウ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ジュアン
(72)【発明者】
【氏名】ジン イエイ
(57)【要約】 (修正有)
【解決手段】所定の厚さを有する電池セルを提供し、電池セルの表面にカッティングラインを形成するように、電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って電池セルをカットするステップと、カッティングラインに沿って電池セルを分割して、複数の電池セルピースを取得するステップと、電池セルピースの縁に位置するメイングリッドに、複数の電池セルピースをオーバーラップして、電池セルピースの間の導電性接着剤材料を硬化させて、電池ストリングを形成するステップと、電池ストリングをパッケージ化して太陽光発電モジュールを取得するステップと、を含む。
【効果】分割前に、導電性接着剤材料を電池セルに塗布していないため、分割中又は分割後に機器に問題が生じた場合、電池セルピースのリサイクルができ、電池セルピースの無駄を減少させ、導電性接着剤材料の無駄を減少させることができ、太陽光発電モジュールの製造コストを低減できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽光発電モジュールの製造方法であって、
所定の厚さを有する電池セルを提供し、前記電池セルの表面にカッティングラインを形成するように、前記電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って前記電池セルをカットするステップであって、前記電池セルの表面には、前記メイングリッドと細グリッドとを含む金属パターンが印刷されているステップと、
前記カッティングラインに沿って前記電池セルを分割して、複数の電池セルピースを取得するステップと、
前記電池セルピースの縁位置にある前記メイングリッドに導電性接着剤材料を塗布するステップと、
予め設定されたオーバーラップ方式で複数の前記電池セルピースをオーバーラップさせるステップであって、前記予め設定されたオーバーラップ方式が、第1電池セルピースの第1表面の前記導電性接着剤材料が塗布されたメイングリッドと、隣接する第2電池セルピースの第2表面でのメイングリッドとをオーバーラップさせることであり、前記第1表面が前記第2表面と対向するステップと、
前記電池セルピースの間の前記導電性接着剤材料を硬化させて、電池セルピースの間を電気的に接続する電池ストリングを形成するステップと、
前記電池ストリングをパッケージ化して、太陽光発電モジュールを取得するステップと、を含む、
前記細グリッドは、前記メイングリッドに対して垂直又は非垂直であり、直線セグメント又は非直線セグメントであり、前記メイングリッドは前記電池セルの表面に均一、又は不均一に分布される、
ことを特徴とする太陽光発電モジュールの製造方法。
【請求項2】
前記カッティングラインに沿って前記電池セルを分割して、複数の電池セルピースを取得した後に、
前記電池セルピースに対して効率テスト、ELテスト、PLテストのうちの任意の1つ又は複数のテストを行って、効率及び/又は輝度が同じグレード内にある電池セルピースを同じグループに分類するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電モジュールの製造方法。
【請求項3】
前記電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って、前記電池セルをカットするステップは、
レーザースクライビング又はダイヤモンドワイヤースクライビングを利用して、前記電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って、前記電池セルをカットするステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電モジュールの製造方法。
【請求項4】
前記カッティングラインに沿って前記電池セルを分割するステップは、
コントローラ及び前記コントローラに接続された分割部材を含む電池セル分割装置によって、前記電池セルを分割するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電モジュールの製造方法。
【請求項5】
前記電池セルは、面取り付きの方形電池セルであり、前記電池セルの辺長は、156mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電モジュールの製造方法。
【請求項6】
前記メイングリッドは、インライン型メイングリッド、細グリッドグループメイングリッド、及び第2細グリッド付きのインライン型メイングリッドのいずれかであり、
前記細グリッドグループメイングリッドは、前記メイングリッドに平行な複数の第3細グリッドを含み、複数の前記第3細グリッドの間は、接続ブロックによって接続され、
前記第2細グリッド付きのインライン型メイングリッドは、前記インライン型メイングリッド、及び前記インライン型メイングリッドに平行な第2細グリッドを含むことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の太陽光発電モジュールの製造方法。
【請求項7】
前記第1電池セルピースの第1表面の2つの縁、前記第2電池セルピースの第2表面の2つの縁にはいずれも前記メイングリッドが印刷されてもよく、又は、前記第1電池セルピースの第1表面の2つの縁、前記第2電池セルピースの第2表面の2つの縁にはいずれも前記メイングリッドが印刷されていなく、若しくは、前記第1電池セルピースの第1表面の2つの縁のうちの1つの縁、前記第2電池セルピースの第2表面の2つの縁のうちの1つの縁にはいずれも前記メイングリッドが印刷され、
ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の太陽光発電モジュールの製造方法。
【請求項8】
太陽光発電モジュールの製造方法であって、
前記太陽光発電モジュールは、金属パターンが印刷され、前記金属パターンは、メイングリッドと細グリッドとを含み、前記太陽光発電モジュールは、複数の電池セルピースを含み、第1電池セルピースの第1表面での前メイングリッドと、隣接する第2電池セルピースの第2表面でのメイングリッドとをオーバーラップさせることであり、前記第1表面が前記第2表面と対向する、
ことを特徴とする太陽光発電モジュール。
【請求項9】
前記細グリッドは、前記メイングリッドに対して垂直又は非垂直であり、直線セグメント又は非直線セグメントであり、前記メイングリッドは前記電池セルの表面に均一、又は不均一に分布される、
ことを特徴とする請求項8に記載の太陽光発電モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年08月02日にて中国特許庁に提出され、出願番号が201910711983.2であり、発明名称が「太陽光発電モジュールの製造方法」である中国特許出願の優先権を主張して、その全内容を援用により本出願に組み込む。
【0002】
本出願は、太陽光発電モジュール製造の技術分野に関し、より具体的に、太陽光発電モジュールの製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
太陽電池技術の持続的発展に伴い、瓦状形態で接続され、間隔がなく、電池の表面には溶接ビードの遮蔽がない瓦状太陽光発電モジュールは広く注目され、同じサイズで、より多くの電池セルを収容できるため、瓦状太陽光発電モジュールは、太陽光発電モジュールの受光面積を大きくして、太陽光発電モジュールの発電量を向上させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の瓦状形態の太陽光発電モジュールの製造方法は、カッティングラインを形成するように電池セル全体をカットするステップと、電池セル全体のメイングリッドに導電性接着剤材料を印刷するステップと、カッティングラインに沿って分割して、導電性接着剤材料を有する電池セルピースを形成するステップと、電池セルピースに対して、オーバーラップ及び硬化を行って、電池ストリングを形成するステップと、電池ストリングをパッケージ化して、瓦状太陽光発電モジュールを形成するステップと、を含む。導電性接着剤材料は、一定時間置くと、粘着性を失うため、上記の製造過程では、分割中又は分割後に機器に問題が生じた場合、導電性接着剤材料が印刷された電池セルピースは、リサイクルできなくなり、電池セルピース及び導電性接着剤材料の無駄を招致し、瓦状太陽光発電モジュールの製造コストが高くなる。
【0005】
以上のように、太陽光発電モジュールの製造コストを低減させるために、太陽光発電モジュールの製造過程中の電池セルピース及び導電性接着剤材料の無駄を如何に減少させるかということは、当業者にとって、緊急に解决されるべき技術的問題である。
【0006】
本出願は、これに鑑みると、太陽光発電モジュールの製造過程中の電池セルピース及び導電性接着剤材料の無駄を減少させることで、太陽光発電モジュールの製造コストを低減させるために、太陽光発電モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本出願は以下の技術案を提供し、
太陽光発電モジュールの製造方法であって、
所定の厚さを有する電池セルを提供し、前記電池セル表面にカッティングラインを形成するように、前記電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って前記電池セルをカットするステップであって、前記電池セルの表面には、前記メイングリッドと細グリッドとを含む金属パターンが印刷されるステップと、
前記カッティングラインに沿って前記電池セルを分割して、複数の電池セルピースを取得するステップと、
前記電池セルピースの縁位置にある前記メイングリッドに導電性接着剤材料を塗布するステップと、
予め設定されたオーバーラップ方式で複数の前記電池セルピースをオーバーラップさせるステップであって、前記予め設定されたオーバーラップ方式が、第1電池セルピースの第1表面の前記導電性接着剤材料が塗布されたメイングリッドと、隣接する第2電池セルピースの第2表面でのメイングリッドとをオーバーラップさせることであり、前記第1表面が前記第2表面と対向するステップと、
前記電池セルピースの間の前記導電性接着剤材料を硬化させて、電池セルピースの間を電気的に接続する電池ストリングを形成するステップと、
前記電池ストリングをパッケージ化して、太陽光発電モジュールを取得するステップと、を含む。
【0008】
好ましくは、前記カッティングラインに沿って前記電池セルを分割して、複数の電池セルピースを取得した後に、さらに、
前記電池セルピースに対して効率テスト、ELテスト、PLテストのうちの任意の1つ又は複数のテストを行って、効率及び/又は輝度が同じグレード内にある電池セルピースを同じグループに分類するステップを含む。
【0009】
好ましくは、前記電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って前記電池セルをカットするステップは、
レーザースクライビング又はダイヤモンドワイヤースクライビングを利用して、前記電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って、前記電池セルをカットするステップを含む。
【0010】
好ましくは、前記カッティングラインに沿って前記電池セルを分割するステップは、
コントローラ及び前記コントローラに接続された分割部材を含む電池セル分割装置によって、前記電池セルを分割するステップを含む。
【0011】
好ましくは、各前記電池セルピースはいずれも、第1メイングリッドと第2メイングリッドとを含み、
第1メイングリッドは、前記電池セルピースの上面の第1長縁の所定距離内にあり、第2メイングリッドは、前記電池セルピースの下面の第2長縁の前記所定距離内にあり、前記第1長縁と前記第2長縁は、平行で且つ対向する。
【0012】
好ましくは、前記電池セルピースの縁位置にある前記メイングリッドに導電性接着剤材料を塗布するステップは、
前記電池セルピースの前記第1メイングリッド又は前記第2メイングリッドに前記導電性接着剤材料を塗布するステップを含む。
【0013】
好ましくは、前記電池セルピースの前記第1メイングリッド又は前記第2メイングリッドに前記導電性接着剤材料を塗布するステップは、
ディスペンス又は印刷の方式で、前記電池セルピースの前記第1メイングリッド又は前記第2メイングリッドに前記導電性接着剤材料を塗布するステップを含む。
【0014】
好ましくは、前記電池セルは、面取り付きの方形電池セルであり、前記電池セルの辺長は、156mm以上である。
【0015】
好ましくは、前記細グリッドは、前記メイングリッドに対して垂直又は非垂直であり、直線セグメント又は非直線セグメントである。
【0016】
好ましくは、前記メイングリッドは、インライン型メイングリッド、細グリッドグループメイングリッド、及び第2細グリッド付きのインライン型メイングリッドのいずれかであり、
前記細グリッドグループメイングリッドは、前記メイングリッドに平行な複数の第3細グリッドを含み、複数の前記第3細グリッドの間は、接続ブロックによって接続され、
前記第2細グリッド付きのインライン型メイングリッドは、前記インライン型メイングリッド、及び前記インライン型メイングリッドに平行な第2細グリッドを含む。
【0017】
本出願は、太陽光発電モジュールの製造方法を提供し、所定の厚さを有する電池セルを提供し、電池セル表面にカッティングラインを形成するように、電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って電池セルをカットするステップであって、電池セルの表面には、メイングリッドと細グリッドとを含む金属パターンが印刷されるステップと、カッティングラインに沿って電池セルを分割して、複数の電池セルピースを取得するステップと、電池セルピースの縁位置にあるメイングリッドに、導電性接着剤材料を塗布するステップと、予め設定されたオーバーラップ方式で複数の電池セルピースをオーバーラップさせるステップであって、予め設定されたオーバーラップ方式が、第1電池セルピースの第1表面の導電性接着剤材料が塗布されたメイングリッドと、隣接する第2電池セルピースの第2表面でのメイングリッドとをオーバーラップさせ、第1表面が第2表面と対向するステップと、電池セルピースの間の導電性接着剤材料を硬化させて、電池セルピースの間を電気的に接続する電池ストリングを形成するステップと、電池ストリングをパッケージ化して、太陽光発電モジュールを取得するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0018】
本出願で開示された上記の技術案によれば、電池セルをカットして、カッティングラインを取得してから、カッティングラインに沿って電池セルを分割して、電池セルピースを取得し、そして、電池セルピースに導電性接着剤材料を塗布し、電池セルピースに対してオーバーラップ硬化及びパッケージを行って、太陽光発電モジュールを取得する。上記の製造過程では、分割前に、電池セルに導電性接着剤材料を塗布していないため、分割中又は分割後に機器に問題が生じた場合、電池セルピースをリサイクルすることができ、電池セルピースの無駄を減少させ、また、分割中、電池セルピースに導電性接着剤材料を塗布していないため、導電性接着剤材料の無駄を減少させ、太陽光発電モジュールの製造コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明の実施例又は従来技術における技術案を明らかに説明するために、以下は、実施例又は従来技術の記載に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下に記載の図面は本発明の実施例のみであり、当業者にとって、進歩性に値する労働をしない前提で、提供された図面に基づき、他の図面を取得できる。
【
図1】本出願の実施例による太陽光発電モジュールの製造方法のフローチャートである。
【
図2】本出願の実施例による電池セルピースのオーバーラップ模式図である。
【
図3】本出願の実施例による最終的に取得した電池ストリングの構成模式図である。
【
図4】本出願の実施例による電池セル分割装置に含まれる分割部材の構成模式図である。
【
図5】本出願の実施例による分割部材の動作時の模式図である。
【
図6】本出願の実施例による第1細グリッドが直線セグメントであり、メイングリッドに垂直である電池セルの構成図である。
【
図7】本出願の実施例による第1細グリッドが直線セグメントであるが、メイングリッドに垂直ではない電池セルの構成図である。
【
図8】本出願の実施例による第1細グリッドが非直線セグメントである第1種の電池セルの構成図である。
【
図9】本出願の実施例による第1細グリッドが非直線セグメントである第2種の電池セルの構成図である。
【
図10】本出願の実施例によるシリコンウェハの表面に印刷されたインライン型メイングリッドの構成図である。
【
図11】本出願の実施例によるシリコンウェハの表面に印刷された細グリッドグループメイングリッドの部分拡大図である。
【
図12】本出願の実施例によるシリコンウェハの表面に印刷された細グリッド付きのメイングリッドの部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下は、本発明の実施例の図面を結合して、本発明の実施例の技術案を明らか且つ完全に記載し、明らかに、記載された実施例は、全ての実施例ではなく、本発明の実施例の一部のみである。本発明の実施例に基づき、当業者が進歩性に値する労働をしない前提で取得した他の全ての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に該当する。
【0021】
図1を参照し、本出願の実施例によって提供される太陽光発電モジュールの製造方法のフローチャートが示され、以下のステップを含み、
S11:所定の厚さを有する電池セルを提供し、電池セル表面にカッティングラインを形成するように、電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って、電池セルをカットする。
【0022】
電池セルの表面には、メイングリッドと細グリッドとを含む金属パターンが印刷される。
【0023】
完全な電池セルを製造して取得した後、所定の厚さを有する完全な電池セルを提供することができ、当該電池セルの表面には、導電のためのグリッド線である金属パターンが印刷される。具体的に、金属パターンは、メイングリッドと細グリッドとを含み、電池セルの第1表面及び第2表面には、電池内部で生じた電流を伝導するためのメイングリッドが印刷され、電池セルの第1表面及び第2表面に印刷されるメイングリッドの数は、同じであり、また、第1表面及び/又は第2表面には、内部の電流を収集するための細グリッドが印刷される。
【0024】
所定の厚さを有する電池セルを提供した後、製造対象となる太陽光発電モジュールに含まれる電池セルピースのサイズに基づき、電池セルのカット位置を決定し、そして、電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って、電池セルをカットし、これによって、電池セルの表面にカッティングラインを形成することができる。電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って、電池セルをカットするステップは、具体的に、メイングリッドに近い位置で、メイングリッドに平行な方向に沿ってカットし、また、細グリッドへの破壊を避けるために、カットによって得られたカッティングラインとメイングリッドとの間には細グリッドがないことである。無論、他の方式で、電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って電池セルをカットしてもよい。
【0025】
また、カットしてカッティングラインを取得した後、カッティングラインは、電池セルをいくつかの領域(各領域は対応して1つの電池セルピースを取得する)に分けて、これらの領域の間の幅は、等しくてもよいし、等しくなくてもよく、即ち、最終的に取得した電池セルピースのサイズは、等しくてもよいし、等しくなくてもよく、本出願はこれを限定しない。
【0026】
S12:カッティングラインに沿って電池セルを分割して、複数の電池セルピースを取得する。
【0027】
電池セルをカットしてカッティングラインを取得した後、クランプ爪又はコンベヤーベルトを利用して、カッティングラインを有する電池セルを分割操作位置に輸送することができる。そして、カッティングラインに沿って電池セルを分割して、複数の電池セルピースを取得し、取得した電池セルピースは、矩形又は略矩形であってもよい。また、電池セルに近い各メイングリッド位置に沿ってカットすると、カット及び分割後、電池セル上のメイングリッドは、電池セルピースの表面の(1つ又は2つ)縁に位置することができ、各メイングリッド位置ではなく、電池セルに近いメイングリッド位置に沿ってカットすると、カット及び分割後、電池セルピースは、縁だけではなく、縁位置の内側にもメイングリッドが存在し、電池セルピースの縁位置にあるメイングリッドは、電池セルピースの縁から2mm以内にある可能性がある。
【0028】
電池セルピースを取得する過程では、カットによって得られたカッティングラインは、領域をマーキング及び区画する役割を果たすだけではなく、分割によって及ぼされる作用力を小さくして、電池セルに対する分割操作を容易にする。
【0029】
S13:電池セルピースの縁位置にあるメイングリッドに、導電性接着剤材料を塗布する。
【0030】
電池セルピースを取得した後、電池セルピースの縁位置にあるメイングリッドに、導電性接着剤材料を塗布することができ、これにより、電池セルピース同士の間は、縁位置にあるメイングリッドに塗布された導電性接着剤材料によって、接続されることができる。ここで、導電性接着剤の材料は、具体的に、導電性接着剤などのような、導電性及び接着性の両方を有する材料であってもよい。
【0031】
S14:予め設定されたオーバーラップ方式で複数の電池セルピースをオーバーラップさせる。
【0032】
予め設定されたオーバーラップ方式は、第1電池セルピースの第1表面の導電性接着剤材料が塗布されたメイングリッドと、隣接する第2電池セルピースの第2表面でのメイングリッドとをオーバーラップさせることであり、第1表面は第2表面と対向する。
【0033】
導電性接着剤材料を塗布した後、電池セルピースを予め設定されたオーバーラップ方式でオーバーラップするように、機械的把持機構を利用して導電性接着剤材料を有する電池セルピースを、導電性接着剤材料が塗布される位置(第1プラットフォームと呼ばれる)から、オーバーラップのための位置(第2プラットフォームと呼ばれる)に把持する。
【0034】
図2を参照し、本出願の実施例によって提供される電池セルピースのオーバーラップ模式図が示され、電池セルピースを予め設定されたオーバーラップ方式でオーバーラップさせるステップは、具体的に以下の通りであり、即ち、第1電池セルピース11を第2プラットフォームに配置し、第1電池セルピース11の第1表面(ここで、第1表面は上面を指す)の、導電性接着剤材料1112のある辺(左縁)は、第1プラットフォームに近く、次に、機械把持機構を利用して、第2電池セルピース12を第1プラットフォームから第2プラットフォームに把持し、第2電池セルピース12の第2表面(これに対応して、ここで、第2表面は下面を指す)の1辺(右縁)を第1電池セルピース11の第1表面の、導電性接着剤材料1112のある辺にオーバーラップさせることで、第1電池セルピース11の第1表面の、導電性接着剤材料1112のある辺は、導電性接着剤材料1112によって、第2電池セルピース12の第2表面の1辺に接続され、これにより、第1電池セルピース11と第2電池セルピース12との間の直列接続を実現する。
【0035】
図2は、3つの電池セルピースを例として説明し、電池セルピースの数が多い場合、そのオーバーラップ方式は、
図2に類似し、電池セルピースをオーバーラップさせる際に、第1電池セルピース11の第1表面は、第2電池セルピース12の第2表面と対向し(即ち、第1表面が電池セルの上面である場合、第2表面は、電池セルの下面であり、第1表面が電池セルの下面である場合、第2表面は、電池セルの上面である)、第1電池セルピース11の第1表面の、導電性接着剤材料1112のある辺(第1辺)と、第2電池セルピース12の第2表面の1辺(第2辺)とは対向分布され(即ち、第1辺が左縁である場合、第2辺は右縁であり、第1辺が右縁である場合、第2辺は左縁である)、これにより、電池セルピースの間の直列接続を実現する。
【0036】
S15:電池セルピースの間の導電性接着剤材料を硬化させて、電池セルピースの間を電気的に接続する電池ストリングを形成する。
【0037】
図3を参照し、本出願の実施例によって提供される、最終的に取得した電池ストリングの構成模式図である。電池セルピース10をオーバーラップさせた後、電池セルピース10に塗布される導電性接着剤材料を硬化させることで、電池セルピース10の間は導電性接着剤材料によって接続され(即ち、硬化後の導電性接着剤材料によって、電池セルピースの間を電気的に接続する)、最後に、電池ストリングを取得する。
【0038】
なお、電池セルピースの間を滑らかにオーバーラップさせるために、各電池セルピースの第1表面の第1縁位置(具体的に、メイングリッドに平行な位置)、第2表面の第2縁位置(具体的に、メイングリッドに平行な位置)にはいずれもメイングリッドが存在する必要があり、そして、第1縁位置と第2縁位置とは対向分布される。
【0039】
S16:電池ストリングをパッケージ化して、太陽光発電モジュールを取得する。
【0040】
ガラスや接着フィルムなどのパッケージ材料を利用して、取得した電池ストリングをパッケージ化し、太陽光発電モジュールを取得する。
【0041】
本出願で開示された上記の技術案において、電池セルをカットして、カッティングラインを取得してから、カッティングラインに沿って電池セルを分割して、電池セルピースを取得して、そして、電池セルピースに導電性接着剤材料を塗布し、電池セルピースに対してオーバーラップ硬化及びパッケージを行って、太陽光発電モジュールを取得する。上記の製造過程では、分割前に、電池セルに導電性接着剤材料を塗布していないため、分割中又は分割後に機器に問題が生じた場合、電池セルピースをリサイクルすることができ、電池セルピースの無駄を減少させ、また、分割中、電池セルピースに導電性接着剤材料を塗布していないため、導電性接着剤材料の無駄を減少させ、これにより、太陽光発電モジュールの製造コストを低減させることができる。
【0042】
本出願の実施例によって提供される太陽光発電モジュールの製造方法において、カッティングラインに沿って電池セルを分割して、複数の電池セルピースを取得した後に、さらに、
電池セルピースに対して、効率テスト、ELテスト、PLテストのうちの任意の1つ又は複数のテストを行って、効率及び/又は輝度が同じグレード内にある電池セルピースを同じグループに分類するステップを含む。
【0043】
電池セル自体には効率の分布が不均一であるという問題が存在し(効率の不均一は、輝度の不均一を招致する)、そして、電池セルをカットすることによって生じるカット損失により、最終的に取得した電池セルピースには効率が不均一であるという問題が生じることを考慮して、効率が不均一である電池セルピースを、同じ電池ストリング及び同じ太陽光発電モジュールに製造すると、効率差のため、太陽光発電モジュールの再修理を必要とし、労働力と時間を増やし、コストを大きくするだけではなく、太陽光発電モジュールの電流と電圧との不一致を招致し、結果として、太陽光発電モジュールの出力電力を低減させ、そのため、同じ電池ストリングと同じ太陽光発電モジュールにおける電池セルピースの間に存在する効率差をできるだけ避けて、太陽光発電モジュールの再修理率を低減させ、太陽光発電モジュールの電流と電圧との不一致を減少させ、これにより、労働力を節約し、コストを低減させ、太陽光発電モジュールの出力電力を向上させるために、効率テスト、ELテスト、PLテストのうちの任意の1つ又は複数のテストに従って、電池セルピースを選別することができる。
【0044】
具体的に、分割後に得られた電池セルピースには導電性接着剤材料が存在していないことを考慮すると、分割後の電池セルピースを選別し、カッティングラインに沿って電池セルピースを分割して、複数の電池セルピースを取得した後、電池セルピースに対して効率テスト、ELテスト、PLテストのうちの任意の1つ又は複数のテストを行って、そして、効率及び/又は輝度(「及び」は、効率テストだけではなく、ELテストとPLテストとのうちの少なくとも1つを行ったことを示し、「又は」は、効率に対応する効率テスト、又は輝度に対応するELテストとPLテストとのうちの少なくとも1つを行ったことを示す)が同じグレード内にある電池セルピースを同じグループに分類することで、その後、同じグループ内の電池セルピースを直接的に利用して、接着剤塗布、オーバーラップ及びパッケージを行うことができ、これにより、電池セルピースの効率が同じグレード内にある太陽光発電モジュールを取得し、太陽光発電モジュールにおける電池セルピースの間の効率差を低減させる。
【0045】
上記のグレードは、電池セルピースの効率及び/又は輝度、電池ストリング及び太陽光発電モジュールが許容できる効率差に基づき、予め(テスト前)又はテスト後、設定されることで、効率差が小さい電池セルピースをできるだけ同じグループに分け、効率差が著しい電池セルピースをできるだけ異なるグループに分け、同じ電池ストリングと同じ太陽光発電モジュールにおける電池セルピースの間に存在する効率差をできるだけ避けて、太陽光発電モジュールの再修理率を低減させ、太陽光発電モジュールの電流と電圧との不一致を減少させ、これにより、労働力を節約し、コストを低減させ、太陽光発電モジュールの出力電力を向上させる。
【0046】
また、ELテスト及びPLテストは、ひび割れなどの欠陥が存在する電池セルピースを即時探し出すことを容易にし、これらの電池セルピースを即時選び出すことを容易にし、これにより、これらの電池セルピースが太陽光発電モジュールの製造に参加することを避け、製造された太陽光発電モジュールの性能を向上させる。
【0047】
本出願の実施例によって提供される太陽光発電モジュールの製造方法において、電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って、電池セルをカットするステップは、
レーザースクライビング又はダイヤモンドワイヤースクライビングを利用して、電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って、電池セルをカットするステップを含む。
【0048】
レーザースクライビング又はダイヤモンドワイヤースクライビングを利用して、電池セルのメイングリッドに平行な方向に沿って、電池セルをカットすることで、カット率を向上させ、電池セルに対する損傷を減少させることができる。
【0049】
本出願の実施例によって提供される太陽光発電モジュールの製造方法において、カッティングラインに沿って電池セルを折るステップは、
コントローラ及びコントローラに接続された分割部材を含む電池セル分割装置を利用して、電池セルを分割するステップを含む。
【0050】
電池セル分割装置を利用して、電池セルを分割することで、電池セルの分割率、及び太陽光発電モジュールの製造効率を向上させることができる。
【0051】
図4及び
図5を参照して、
図4は、本出願の実施例によって提供される電池セル分割装置に含まれる分割部材の構成模式図であり、
図5は、本出願の実施例によって提供される分割部材の動作時の模式図である。電池セル分割装置には、コントローラと、コントローラに接続されるいくつかの分割部材20(分割部材20の数は、カッティングラインにより区画された領域の数に等しい)が含まれ、分割部材20には、2つ又は他の数の吸着孔21が設けられる。分割する際、分割部材20は、コントローラの作用下で、吸着孔21によって、対応して電池セルの異なる領域に吸着され、次いで、コントローラの作用下で、下向き又は上向きに移動し(
図5を参照する)、この場合、電池セルは、力の作用を受けて、カッティングラインに沿って、電池セルピースに分けられる。
【0052】
本出願の実施例によって提供される太陽光発電モジュールの製造方法において、各電池セルピースはいずれも第1メイングリッドと第2メイングリッドとを含むことができ、
第1メイングリッドは、電池セルピースの上面の第1長縁の所定距離内にあり、第2メイングリッドは、電池セルピースの下面の第2長縁の所定距離内にあり、第1長縁と第2長縁は平行で且つ対向する。
【0053】
電池セルの上面及び下面にはいずれもメイングリッドが印刷されるため、カット及び分割によって、電池セルピースを取得した後、各電池セルピースはいずれも第1メイングリッドと第2メイングリッドとを含むことができ、第1メイングリッドは、電池セルピースの上面の第1長縁の所定距離(具体的に、2mmであってもよく、無論、必要に応じて調整してもよい)内にあり、第2メイングリッドは、電池セルピースの下面の第2長縁の所定距離内にあり、第1長縁と第2長縁は平行で且つ対向し、これによって、第1メイングリッドと第2メイングリッドを介して電池セルピースをオーバーラップさせる。
【0054】
本出願の実施例によって提供される太陽光発電モジュールの製造方法において、電池セルピースの縁位置にあるメイングリッドに、導電性接着剤材料を塗布するステップは、
電池セルピースの第1メイングリッド又は第2メイングリッドに導電性接着剤材料を塗布するステップを含む。
【0055】
電池セルピースをオーバーラップさせる場合、1番目の電池セルピースの第1表面の第1メイングリッドと2番目の電池セルピースの第2表面の第2メイングリッドとを接続すればよいことを考慮すると、導電性接着剤材料の無駄、及び不要な位置に導電性接着剤材料を塗布することで導電性接着剤材料が太陽光発電モジュールの発電に影響すること避けるために、電池セルピースの第1メイングリッド又は2メイングリッドのみに導電性接着剤材料を塗布すればよく、これによって、当該電池セルピースを他の電池セルピースにオーバーラップさせることができる。
【0056】
本出願の実施例によって提供される太陽光発電モジュールの製造方法において、電池セルピースの第1メイングリッド又は第2メイングリッドに導電性接着剤材料を塗布するステップは、
ディスペンス又は印刷の方式で、電池セルピースの第1メイングリッド又は第2メイングリッドに導電性接着剤材料を塗布するステップを含む。
【0057】
ディスペンス又は印刷の方式で、電池セルピースの第1メイングリッド又は第2メイングリッドに導電性接着剤材料を塗布することで、導電性接着剤材料をできるだけ正確に縁位置のメイングリッドに分布させることができる。
【0058】
本出願の実施例によって提供される太陽光発電モジュールの製造方法において、電池セルは、面取り付きの方形電池セルであり、電池セルの辺長は、156mm以上であってもよい。
【0059】
本出願で使用する電池セルは具体的に、面取り付きの方形電池セルであり、電池セルの辺長は156mm以上であってもよく、これによって、電池セルを利用して電池セルピースを取得することができる。面取り付きの方形電池セルにおいて、電池セルの四隅はいずれも面取り構成であり、面取り構成のサイズは2mm、5mm、10mm又は他のサイズなどであってもよく、本出願は、面取り構成のサイズを限定しない。
【0060】
無論、他の辺長の面取り付きの方形電池セルを利用して、電池セルピースを製造してもよく、本出願は、電池セルのサイズを限定しない。
【0061】
図6~
図9を参照して、
図6は、本出願の実施例によって提供される第1細グリッドが直線セグメントであり、メイングリッドに垂直である電池セルの構成図であり、
図7は、本出願の実施例によって提供される第1細グリッドが直線セグメントであるが、メイングリッドに垂直ではない電池セルの構成図であり、
図8は、本出願の実施例によって提供される第1細グリッドが非直線セグメントである第1種の電池セルの構成図であり、
図9は本出願の実施例によって提供される第1細グリッドが非直線セグメントである第2種の電池セルの構成図である。本出願の実施例によって提供される太陽光発電モジュールの製造方法において、細グリッドは、メイングリッドに対して垂直又は非垂直であり、細グリッドは、直線セグメント又は非直線セグメントである。
【0062】
電池セルの第1表面及び第2表面にはいずれもメイングリッド100が設けられ、電池セルの第1表面及び/又は第2表面には細グリッド110が設けられる。第1表面及び第2表面にはいずれも細グリッド110が設けられる場合、当該電池セルは、両面がいずれも発電できる電池セル(即ち、両面電池セル)であり、第1表面又は第2表面には細グリッド110が印刷される場合、当該電池セルは、片面が発電できる電池セル(即ち、片面電池セル)である。
【0063】
細グリッド110は直線セグメントであってもよく、直線セグメントである細グリッド110はメイングリッド100に垂直してもよいし(
図6を参照)、垂直していなくてもよく(
図7を参照)、また、細グリッド110は非直線セグメントであってもよく(
図8及び
図9を参照)、
図6~
図9に言及された電池セルは、片面電池セル又は両面電池セルであってもよく、本出願はこれを限定しない。
【0064】
図10~
図12を参照し、
図10は、本出願の実施例によって提供されるシリコンウェハ表面に印刷されたインライン型メイングリッドの構成図であり、
図11は、本出願の実施例によって提供されるシリコンウェハ表面に印刷された細グリッドグループメイングリッドの部分拡大図であり、
図12は、本出願の実施例によって提供されるシリコンウェハ表面に印刷された細グリッド付きのメイングリッドの部分拡大図である。本出願の実施例によって提供される太陽光発電モジュールの製造方法において、メイングリッド101はインライン型メイングリッド101、細グリッドグループメイングリッド102、及び第2細グリッド付きのインライン型メイングリッド103のいずれかであり、
細グリッドグループメイングリッド102は、メイングリッド100に平行な複数の第3細グリッド112を含み、複数の第3細グリッド112の間は接続ブロックによって接続され、
第2細グリッド付きのインライン型メイングリッド103は、インライン型メイングリッド101、及びインライン型メイングリッド101に平行な第2細グリッド113を含む。
【0065】
電池セルの表面に含まれるメイングリッド100は、インライン型メイングリッド101(具体的に、
図10を参照)、細グリッドグループメイングリッド102(具体的に、
図11参照)、及び第2細グリッド付きのインライン型メイングリッド103(具体的に、
図12を参照)のいずれかであってもよく、細グリッドグループメイングリッド102は、メイングリッド100に平行な複数の第2細グリッド112を含み、複数の第2細グリッド112の間は接続ブロック122によって接続され、第2細グリッド付きのインライン型メイングリッド103は、インライン型メイングリッド101、及びインライン型メイングリッド101に平行な第2細グリッド113を含み、第2細グリッド113はインライン型メイングリッド101の外側にある。これらのメイングリッド100はいずれも電池セル内部の電流を伝導することで、発電を実現することができる。無論、セグメント化されたメイングリッド(具体的に、縁に平行な複数の接触点である)、徐変式メイングリッドを電池セルのメイングリッド100として利用してもよい。
【0066】
メイングリッド100は電池セルの表面に均一、又は不均一に分布される。また、電池セルの第1表面の2つの縁、第2表面の2つの縁にはいずれもメイングリッド100が印刷されてもよく、又は、電池セルの第1表面の2つの縁、第2表面の2つの縁にはいずれもメイングリッド100が印刷されていなく、若しくは、電池セルの第1表面の2つの縁のうちの1つの縁、第2表面の2つの縁のうちの1つの縁にはいずれもメイングリッド100が印刷され、つまり、電池セルの表面の縁にはメイングリッド100が印刷されてもよいし、印刷されていなくてもよい。
【0067】
なお、本明細書において、第1及び第2のような関係用語は、1つのエンティティ又は操作を他のエンティティ又は操作に区別するためのものであり、これらのエンティティ又は操作同士の間にはこのような実際の関係又は順序があるように要求又は暗示するとは限らない。また、用語「含む」「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより、一連の要素を含む過程、方法、品物又は機器はそれらの要素を含むだけでなく、更に明確に列挙されていない他の要素を含み、或いは、更にこのような過程、方法、品物又は設備の固有の要素を含む。これ以上限定しない限り、語句「○○を含む」で限定された要素は、該要素を含む過程、方法、品物又は設備には更に他の同じ要素があることを排除しない。また、贅言しないように、本出願の実施例によって提供される上記の技術案における、従来技術の対応技術案の実現原理と一致する部分を詳しく説明しない。
【0068】
開示された実施例に対する上記の説明によって、当業者は本出願を実現又は使用できる。これらの実施例に対する様々な補正は、当業者にとって自明であり、本明細書で定義された一般的な原理は、本出願の精神又は範囲から逸脱しない場合、他の実施例で実現されることができる。従って、本出願は、本明細書に記載のこれらの実施例に限定されず、本明細書が開示した原理及び新規特点と一致する最も範囲に合う。