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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023176140
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】組付補助装置
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/16 20060101AFI20231206BHJP
【FI】
E04G21/16
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022088263
(22)【出願日】2022-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【弁理士】
【氏名又は名称】西木 信夫
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 朋浩
(72)【発明者】
【氏名】井上 龍二
【テーマコード(参考)】
2E174
【Fターム(参考)】
2E174BA01
2E174DA51
(57)【要約】
【課題】フレームへの板材の組み付けを容易にする。
【解決手段】組付補助装置10は、作業台40及び補助台60を備える。作業台40は、フレーム20が載置される木枠13をスライド可能に支持する複数のローラを有する。補助台60は、基台61と、基台61に取り付けられた複数のボールベアリング62と、基台61の上面64から斜め下向きに傾斜する傾斜面67を有するガイド部材69と、を有する。作業者は、ボールベアリング62のボール65の上に壁パネル33を乗せ、フレーム20の開口24の真上まで壁パネル33を移動させる。次いで作業者は、壁パネル33の手前の端を下に下げ壁パネル33を傾け、当該端をフレーム20の枠に当接させて位置合わせを行う。作業者は、その状態で木枠13を手前に引いて、壁パネル33の奥側の端を傾斜面67に乗せるとともに、傾斜面67上を滑らせ、壁パネル33をフレーム20の配置空間に配置する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームが載置される作業台と、
少なくとも一部が上記作業台の直上に位置しており、且つ上記作業台に載置された上記フレームに対して、水平方向に沿う第1方向へ相対移動可能な補助台と、を備えており、
上記補助台は、
上記第1方向に直交し且つ水平方向に沿う第2方向に沿って延びる基台と、
少なくとも一部が上記基台の上面から上方に突出して上記第2方向へ並んでおり、且つ上記第1方向へそれぞれ回転可能な複数の回転部材と、
上記基台の上面から斜め上記第1方向に沿って斜め下方へ延びる傾斜面を有するガイド部材と、を備える組付補助装置。
【請求項2】
上記回転部材はボールであり、
上記基台は、上記ボールを回転可能に支持する軸受を有する請求項1に記載の組付補助装置。
【請求項3】
支柱と、
上記支柱に回動可能に支持されたアームと、をさらに備えており、
上記補助台は、上記アームに支持されている請求項1又は2に記載の組付補助装置。
【請求項4】
上記ガイド部材は、上記傾斜面の下端から水平方向に沿って延びる水平面をさらに備える請求項1又は2に記載の組付補助装置。
【請求項5】
上記作業台は、上記第2方向を軸線として回転し、上記フレームが載置される複数のローラを備える請求項1又は2に記載の組付補助装置。
【請求項6】
複数の上記ボールは、上記第2方向に沿った列が上記第1方向に複数配置されており、
上記ガイド部材は、上記基台の上記第1方向の両側にそれぞれ設けられている請求項2に記載の組付補助装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板材をフレームに組み付ける際に使用される組付補助装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、フレーム及び複数のパネルを備えた外壁部材を開示する。外壁部材は、工場において組み立てられ、建築現場に運ばれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11-343683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
工場における外壁部材の組み立てでは、作業台の上にフレームが寝かせて載置される。作業台の脇には、組み付け予定の複数のパネルがパレット等に積み重ねられて置かれる。パネルは、建築予定の特定の住居の設計に応じて各フレームにおいて配置される。複数の作業者は、パネルを共同してフレームの上まで持ち運び、組付位置への位置合わせを行いつつフレーム上にパネルを載置する。そして、載置したパネルをフレームに固定金具などを用いて固定する。このような組立方法では、1つのフレームの両側に複数の作業者がそれぞれ配置される必要があり、工数が多い。しかしながら、パネルの重量を鑑みると、一人の作業者がパネルを持ち運んで、フレームに対して位置合わせすることは難しい。
【0005】
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フレームへの板材の組付作業を容易にすることができる組付補助装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 請求項1に係る組付補助装置は、フレームが載置される作業台と、少なくとも一部が上記作業台の直上に位置しており、且つ上記作業台に載置された上記フレームに対して、水平方向に沿う第1方向へ相対移動可能な補助台と、を備える。上記補助台は、上記第1方向に直交し且つ水平方向に沿う第2方向に沿って延びる基台と、少なくとも一部が上記基台の上面から上方に突出して上記第2方向へ並んでおり、且つ上記第1方向へそれぞれ回転可能な複数の回転部材と、上記基台の上面から斜め上記第1方向に沿って斜め下方へ延びる傾斜面を有するガイド部材と、を備える。
【0007】
作業者は、フレームを作業台に載置した後、回転部材の上に板材を乗せ、フレームにおける配置位置の近くまで第2方向に沿って板材を移動させる。作業者は、第1方向における板材の一方の端(手前の端)を下に下げ、当該一方の端をフレームに当接させて位置合わせを行う。作業者は、補助台とフレームとを第1方向において相対移動させて、板材の他方の端(後ろの端)を傾斜面上において滑らせ、当該他方の端を配置位置の高さまで下げる。当該他方の端が傾斜面から外れることにより、フレームにおける所定の配置位置に板材が配置される。すなわちフレームに板材が組み付けられる。
【0008】
(2) 請求項2は、上記回転部材はボールであり、上記基台は、上記ボールを回転可能に支持する軸受を有する請求項1記載の組付補助装置である。
【0009】
ボール及び軸受は、いわゆるボールベアリングを構成する。ボールは、第1方向及び第2方向に移動可能に板材を支持する。
【0010】
(3) 請求項3は、支柱と、上記支柱に回動可能に支持されたアームと、をさらに備えており、上記補助台は、上記アームに支持されている請求項1または2に記載の組付補助装置である。
【0011】
支柱に対してアームが回動されることにより、補助台が退避位置まで上昇され、或いは補助台が使用位置まで下降される。補助台が退避されることにより、作業者が移動する通路を広く確保することができ、また、作業者が補助台に誤って接触してしまうことを防止することができる。
【0012】
(4) 請求項4は、上記ガイド部材は、上記傾斜面の下端から水平方向に沿って延びる水平面をさらに備えた請求項1から3のいずれかに記載の組付補助装置である。
【0013】
作業者は、板材の他方の端を傾斜面上において滑らせた後、水平面で保持させた状態で板材の位置の微調整を行う。その結果、フレームへの板材の組み付けの精度がさらに向上する。
【0014】
(5) 請求項5は、上記作業台は、上記第2方向を軸線として回転し、上記フレームが載置される複数のローラを備えた請求項1から4のいずれかに記載の組付補助装置である。
【0015】
作業者は、フレームを手前に引くことにより、板材の他方の端を傾斜面上において滑らせる。
【0016】
(6) 請求項6は、複数の上記ボールは、上記第2方向に沿った列が上記第1方向に複数配置されており、上記ガイド部材は、上記基台の上記第1方向の両側にそれぞれ設けられた請求項1から5のいずれかに記載の組付補助装置である。
【0017】
複数のボールが複数の列で設けられ、且つガイド部材が、基台の両側にそれぞれ設けられているから、フレームにおける配置位置が基台のいずれの側にあっても、板材を当該配置位置に配置することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る組付補助装置は、フレームへの板材の組付作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、組付補助装置10及び作業台40の模式的な平面図である。
図2図2は、組付補助装置10の側面図である。
図3図3は、フレーム20への壁パネル30の組付を説明する説明図である。
図4図4は、壁パネル30を組み付けられたフレーム20の斜視図である。
図5図5(A)は、組付補助装置10の正面図であり、図5(B)は、組付補助装置10の右側面図であり、図5(C)は、組付補助装置10の平面図である。
図6図6(A)は、補助台60が使用位置にある状態における組付補助装置10の側面図であり、図6(B)は、助台60が退避位置にある状態における組付補助装置10の側面図である。
図7図7は、補助台60の右側面図である。
図8図8は、組付補助装置10を用いて壁パネル33をフレーム20に組み付ける作業手順を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は、本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
【0021】
図1が示す組付補助装置10は、製造工場に設置されて使用される。この製造工場では、住宅などの建築物(以下、住宅等と記載する)に用いられる外壁パネル部材11(図4参照)が製造される。図3に示されるように、外壁パネル部材11は、壁パネル30がフレーム20に組み付けられることによって製造される。組付補助装置10は、フレーム20への壁パネル30の組付作業に用いられる。
【0022】
住宅等には、種々の外壁パネル部材11(図4参照)が使用される。外壁パネル部材11の種類としては、窓が配置される開口25を有する外壁パネル部材11や、開口を有さない外壁パネル部材(不図示)や、縦の長さや横の長さが互いに異なる外壁パネル部材11や、壁パネル30の組付位置(配置位置)が互いに異なる外壁パネル部材11などが挙げられる。外壁パネル部材11の種類によって、使用される壁パネル30の個数や大きさ(サイズ)や組付位置が変わる。図4には、窓が配置される開口25を有する外壁パネル部材11であって、開口25の一方の側に小サイズの2つの壁パネル31及び中サイズの2つの壁パネル32が組み付けられ、他方の側に大サイズの2つの壁パネル33が組み付けられた外壁パネル部材11が示されている。
【0023】
小サイズの壁パネル31及び中サイズの壁パネル32は、例えば作業者が1人で配置位置まで手で持ち運んでフレーム20に組み付けることが容易な大きさ及び重量である。大サイズの壁パネル33は、壁パネル33が積まれたパレット12(図1参照)から組付位置までの距離が近ければ1人或いは2人の作業者で組付位置まで手で持ち運んでフレーム20に組み付けることができ、パレット12から組付位置までの距離が長ければ作業者が壁パネル33を組付位置まで手で持ち運んでフレーム20に組み付けることが困難な大きさ及び重量である。組付補助装置10は、主に大きいサイズの壁パネル33であって、パレット12から組付位置までの距離が長い場合に使用される。すなわち、組付補助装置10は、大きいサイズの壁パネル33をフレーム20に組み付ける作業を補助して作業者の負担を軽減する装置である。
【0024】
複数種類の外壁パネル部材11は、住宅等の建築における外壁パネル部材11の施工を容易にするため、当該施工の順番に応じた順番で製造される。当該施工の順番は、住宅等の設計仕様書や建築仕様書において予め決まっている。製造工場では、設計仕様書や建築仕様書に基づいて複数種類の外壁パネル部材11の製造順を決定し、決定した製造順で外壁パネル部材11を製造し、製造した順で住宅の建築現場へ運搬する。この製造順に基づいて、フレーム20及び壁パネル30が製造される。詳しく説明すると、外壁パネル部材11の種類に応じた複数種類のフレーム20が、外壁パネル部材11の製造順に応じた製造順で製造される。また、小サイズ、中サイズ、大サイズなどの複数種類の壁パネル30が、外壁パネル部材11の製造順に応じて製造される。
【0025】
図1に示されるように、複数種類のフレーム20は、製造順で作業台40に乗せられる。また、複数種類の壁パネル30は、フレーム20への組付順でパレット12に積まれ、製造順で作業台40まで運搬されて作業台40の傍に置かれる。作業者は、パレット12に積まれた壁パネル30が小サイズ或いは中サイズの壁パネル31、32である場合、壁パネル31、32を組付位置まで手で持ち運んでフレーム20に組み付ける。作業者は、パレット12に積まれた壁パネル30が大サイズの壁パネル33であって、且つパレット12から組付位置までの距離が長い場合、組付補助装置10を使用して壁パネル33をフレーム20に組み付ける。以下、外壁パネル部材11及び組付補助装置10の構成について詳しく説明がされる。なお、以下では、窓が配置される開口25を有し、且つ小サイズ、中サイズ、及び大サイズの壁パネル31、32、33が組付けられる外壁パネル部材11について説明がされる。
【0026】
図3が示すように、外壁パネル部材11は、フレーム20と、小サイズの2つの壁パネル31と、中サイズの2つの壁パネル32と、大サイズの2つの壁パネル33とを備える。
【0027】
フレーム20は、矩形枠状の外枠21と、複数の縦桟22及び横桟23と、を有している。外枠21と、複数の縦桟22及び横桟23とは、複数の開口24、25を区画する。フレーム20は、例えば角筒状の鋼管を用いて製造される。
【0028】
開口24は、壁パネル30が配置される開口である。開口24に配置された壁パネル30は、接着剤や金具などによってフレーム20に固着されている。図3に示す例では、フレーム20は、6つの開口24を有している。ただし、フレーム20が有する開口24の個数は、6つに限られない。
【0029】
開口25は、不図示の窓が配置される空間である。当該窓を保持する窓枠(サッシ)が、開口25を区画する外枠21及び横桟23に取り付けられる。図3に示される例では、開口25は、外枠21及び横桟23によって区画されているが、開口25は、縦桟22及び横桟23によって区画されていてもよい。すなわち、外壁パネル部材11は、開口25の全周囲に壁パネル30が配置されたものであってもよい。また、外壁パネル部材11は、開口25を有していなくてもよい。
【0030】
壁パネル30は、矩形板状である。壁パネル30は、例えばコンクリート製のコンクリートパネルである。壁パネル30は、小サイズの壁パネル31や、中サイズの壁パネル32や、大サイズの壁パネル33などである。なお、壁パネル30のサイズは、2種類或いは3種類以上であってもよい。壁パネル30は、板材の一例である。
【0031】
図1に示されるように、複数種類の壁パネル30は、パレット12に積み重ねられ、フォークリフトなどの運搬作業車などによって作業台40の近くまで運搬される。
【0032】
小サイズの壁パネル31や中サイズの壁パネル32は、作業者が1人で持ち上げて開口24まで運搬し且つ位置合わせを行ってフレーム20に組み付けることが可能な大きさ及び重量である。大サイズの壁パネル33は、作業者が1人で持ち上げて開口24まで運搬し且つ位置合わせを行って組み付けることが困難な大きさ及び重量である。作業者は、例えば小サイズ及び中サイズの壁パネル31、32を手で持ち運んで位置決め及び組付を行い、大サイズの壁パネル33については組付補助装置10を用いて移動、位置決め、及び組付を行う。ただし、作業者は、中サイズ及び大サイズの壁パネル32、33について組付補助装置10を用いて移動、位置決め、及び組付を行ってもよいし、全てのサイズの壁パネル31、32、33について組付補助装置10を用いて移動、位置決め、及び組付を行ってもよい。なお、壁パネル31、32、33は、サイズを区別しない場合、壁パネル30と記載されて説明される。
【0033】
図2に示されるように、組付補助装置10は、作業台40と、回動装置50と、補助台60と、を備える。回動装置50は、作業台40の側方且つ近傍に位置し、補助台60は、回動装置50に支持されて作業台40の上方に位置している。なお、壁パネル30が乗せられたパレット12は、作業台40における回動装置50とは反対側に置かれる。
【0034】
作業台40は、台座本体41と、複数の脚42と、複数のローラ43とを有している。台座本体41は、矩形板状である。複数の脚42は、台座本体41の下面から下向きに突出して製造工場の床に当接している。台座本体41は、複数の脚42によって、製造工場の床よりも高い位置にある。台座本体41は、概ね作業者の腰の高さ位置に位置している。
【0035】
複数のローラ43は、円柱状である。各ローラ43の中心軸線は、同一方向(図2の紙面に垂直な方向)に沿っている。ローラ43は、中心軸線周りに回転可能に台座本体41に支持されている。フレーム20は、複数のローラ43上に載置された木枠13の上に載置される。すなわち、フレーム20は、木枠13とともに水平面に沿う方向(図2における左右方向)に移動可能である。作業者は、組付補助装置10を用いて、大サイズの壁パネル33をフレーム20における開口24の真上まで移動させる。詳しくは後述される。
【0036】
本実施形態では、ローラ43の回転軸線が沿う方向を第2方向7と称し、フレーム20がスライドする方向を第1方向6と称し、鉛直方向に沿う方向を上下方向8と称する。第1方向6と第2方向7と上下方向8とは、互いに直交している。
【0037】
図5が示すように、回動装置50は、一対の支柱51と、アーム52と、回動軸部材53と、伸縮シリンダ54と、を備える。
【0038】
一対の支柱51の下端は、製造工場の床に、ボルトを用いてそれぞれ固定されている。一対の支柱51は、第2方向7において相互に離間している。一対の支柱51は、回動軸部材53を回動可能に支持している。
【0039】
回動軸部材53は、中心軸線が第2方向7に沿う円柱状である。第2方向7における回動軸部材53の一端部は、一方の支柱51に支持されており、回動軸部材53の他端部は、他方の支柱51に支持されている。すなわち、回動軸部材53は、第2方向7における両端部において一対の支柱51に回動可能に支持されている。
【0040】
アーム52は、筒状や棒状である。アーム52が延びる方向である第3方向9におけるアーム52の一端部(基端部)は、回動軸部材53に固着されている。すなわち、アーム52は、回動軸部材53を介して一対の支柱51に回動可能に支持されている。なお、アーム52は、一対の支柱51に固着された回動軸部材53に回動可能に支持されていてもよい。すなわち、アーム52は、支柱51に対して回動可能であればよい。
【0041】
伸縮シリンダ54は、アーム52を回動させる駆動装置である。伸縮シリンダ54は、例えばエアによって伸縮するエアシリンダや、油圧によって伸縮する油圧シリンダや、電力によって伸縮する電動シリンダである。伸縮シリンダ54は、例えば製造工場に設置されたエア配管を通じてエアを供給されて伸縮する。伸縮シリンダ54を伸縮させる不図示の駆動スイッチが支柱51などに設けられている。
【0042】
伸縮シリンダ54は、シリンダ本体55と、シリンダ本体55にスライド可能に保持されたロッド56とを備える。シリンダ本体55は、支柱51に固定されている。ロッド56の先端部は、第3方向9におけるアーム52の中央部に取り付けられている。具体的には、アーム52の当該中央部には、回転軸ピン57が設けられており、ロッド56の先端部には、回転軸ピン57が挿通される挿通孔を有する連結部材58が取り付けられている。
【0043】
伸縮シリンダ54が伸長すると、ロッド56によってアーム52の中央部が押されてアーム52が回動軸部材53の中心軸線周りに回動する。伸縮シリンダ54が縮小すると、ロッド56によってアーム52の中央部が引っ張られてアーム52が回動軸部材53の中心軸線周りに回動する。すなわち、伸縮シリンダ54が伸縮すると、アーム52が回動軸部材53の中心軸線周りに回動し、アーム52の先端部が上下動する。この先端部に、補助台60が取り付けられている。すなわち、補助台60は、伸縮シリンダ54によって上昇或いは下降される。具体的には、補助台60は、使用される際に使用位置(図6(A))参照)まで下降され、使用されない場合は退避位置(図6(B)参照)まで上昇される。図6(B)に示される退避位置は、例えば作業者の頭の高さ位置よりも高い位置である。すなわち、退避位置にある補助台60は、作業者の歩行を妨げない。
【0044】
図1及び図2に示されるように、使用位置において、補助台60は、作業台40に載置されたフレーム20の第1方向6における中央部の上であって、且つ当該フレーム20に近接する位置に在る。補助台60が使用位置を超えて回動されてフレーム20に接触しないように、且つ使用中においてアーム52や伸縮シリンダ54に過剰な負荷が加わらないように、使用位置にある補助台60の下端を支持する支持部材71が設けられている。具体的には、支持部材71は、第2方向7に沿って延びる延出部材72の一端部に、ボルト等によって固定されている。延出部材72の他端部は、ボルト等によって支柱51に固定されている。以下では、特に言及しない限り、補助台60が使用位置に在るものとして説明がされる。
【0045】
補助台60は、基台61、複数のボールベアリング62、及び3組のガイド部材対63を備える。
【0046】
基台61は、第2方向7に沿って延びる角筒状であり、上面64を有している。基台61は、例えば鋼板を折り曲げることによって製造される。
【0047】
ボールベアリング62は、作業者が壁パネル30を基台61に乗せて移動させる際に、壁パネル30との間の摩擦を低減するためのものである。ボールベアリング62は、ボール65及び軸受66を有している。ボール65は、球状である。軸受66は、例えば複数の支持ボール、及び当該複数の支持ボールを保持する保持部材を備える。複数の支持ボールは、円状に配置されて、ボール65を全方向に回転可能に支持している。
【0048】
ボールベアリング62の軸受66は、基台61の上面64に取り付けられている。すなわち、ボール65は、基台61の上面64の上に位置している。よって、壁パネル30をボール65の上に乗せることができる。なお、ボールベアリング62の軸受66は、ボール65の少なくとも一部が上面64より上に位置するようにして基台61の内部に取り付けられていてもよい。
【0049】
複数のボールベアリング62は、2つの列を形成している。一方の列を形成する複数のボールベアリング62は、第2方向7において等間隔で相互に離間し、第2方向7に沿っている。他方の列を形成する複数のボールベアリング62も、第2方向7において等間隔で相互に離間し、第2方向7に沿っている。2つのボールベアリング列は、第1方向6において並んでいる。第1方向6において並ぶ2つのボールベアリング列により、1つのボールベアリング列だけの場合に比べ、乗せられた壁パネル30を安定して支持することができる。すなわち、2つのボールベアリング列を設けることにより、作業者が壁パネル30を補助台60上で第2方向7に沿って移動させる場合に、壁パネル30が補助台60から誤って脱落してしまうことを抑制することができる。なお、3つ以上のボールベアリング列が補助台60に設けられていてもよい。
【0050】
図5に示される例では、一方のボールベアリング列の一のボールベアリング62は、他方のボールベアリング列における隣り合う2つのボールベアリング62の間となる位置にあり、他方のボールベアリング列の一のボールベアリング62は、一方のボールベアリング列における隣り合う2つのボールベアリング62の間となる位置に位置している。すなわち、複数のボールベアリング62は、いわゆる千鳥に配置されている。したがって、一方のボールベアリング列のボールベアリング62と、他方のボールベアリング列のボールベアリング62とが第1方向6において並ぶ場合に比べ、第1方向6における一方のボールベアリング列と他方のボールベアリング列との間の距離を短くして補助台60をコンパクトにすることができる。ただし、一方のボールベアリング列のボールベアリング62と、他方のボールベアリング列のボールベアリング62とは、第1方向6において並んでいてもよい。
【0051】
3組のガイド部材対63は、基台61の上からフレーム20における組付位置まで壁パネル30をガイドするための部材である。
【0052】
一の組のガイド部材対63は、一対のガイド部材69からなる。すなわち、補助台60は、6個のガイド部材69を有している。一の組のガイド部材対63において一方のガイド部材69は、第1方向6における基台61の一方の側面に、ボルト73(図7参照)によって取り付けられており、他方のガイド部材69は、第1方向6における基台61の他方の側面に、ボルト73によって取り付けられている。第1方向6における基台61の一方の側面に位置する3つのガイド部材69は、第2方向7に沿って並んでいる。当該3つのガイド部材69のうちの1つのガイド部材69は、第2方向7における基台61の基端部側(支柱51側)に位置しており、他の1つのガイド部材69は、第2方向7における先端部側に位置しており、更に他の1つのガイド部材69は、第2方向7における中央部に位置している。すなわち、3つのガイド部材69は、第2方向7における補助台60の一方の端部から他方の端部に亘って設けられている。したがって、壁パネル30が配置される開口24が補助台60の先端部の下方に位置していても、中央部の下方に位置していても、基端部の下方に位置していても、ガイド部材69によって壁パネル30を開口24にガイドすることができる。
【0053】
なお、図に示す例では、3つのガイド部材69は、第2方向7において相互に離間している。しかしながら、3つのガイド部材69は、第2方向7において相互に隣接(当接)していてもよい。また、補助台60が1組のガイド部材対63のみを有していてもよい、その場合、ガイド部材69は、第2方向7における補助台60の一方の端部から他方の端部に亘って設けられる。
【0054】
ガイド部材69は、例えば鋼板を折り曲げて製造される。ガイド部材69は、一方のガイド部材69と他方のガイド部材69とは、第1方向6における基台61の中心線に対して対称な形状である。第1方向6における基台61の両側にそれぞれガイド部材69が設けられているから、第1方向6における基台61のいずれの側においても補助台60を使用することができる。
【0055】
図7に示されるように、ガイド部材69は、第1方向6における基台61の上面64の端から斜め下に向かう傾斜面67と、傾斜面67の下端から水平方向に沿って延びる水平面68とを有している。傾斜面67は、図8(C)に示されるように、作業者によって傾けられた壁パネル33の端が摺接する面である。図8(D)に示されるように水平面68は、壁パネル33を組付位置に配置する際に壁パネル33の端部を一時的に支持する面である。
【0056】
以下では、作業者がフレーム20に壁パネル30を組み付ける作業(工程)について、図1図2、及び図8を参照して説明がされる。なお、当該作業の開始時において、補助台60は、退避位置(図6(B)参照)に位置している。
【0057】
作業者は、作業台40のローラ43(図2参照)の上に載置された木枠13にフレーム20をセットする。次いで、作業者は、開口24を区画する外枠21、縦桟22、及び横桟23に接着剤を塗布する。また、作業者は、壁パネル30が積まれたパレット12を作業台40の傍に置く。なお、作業者は、1人でもよしい、複数人であって作業を分担していてもよい。
【0058】
作業者は、小サイズの壁パネル31及び中サイズの壁パネル32を、フレーム20における所定の開口24(図1及び図3参照)まで運び、当該開口24にセットして組み付ける。ここにおいて、例えば、パレット12は、作業者の負担を低減するため、小サイズ及び中サイズの壁パネル31、32を配置する開口24に近い位置に載置される。但し、パレット12の載置位置は、小サイズ及び中サイズの壁パネル31、32を配置する開口24に近い位置に限定されない。
【0059】
なお、壁パネル31、32の大きさや重量が、作業者が容易に所定の開口24にセットすることができない大きさや重量である場合、作業者は、後述の壁パネル33と同様にして組付補助装置10を用いて壁パネル31、32を所定の開口24にセットしてもよい。
【0060】
作業者は、壁パネル31、32をフレーム20に組み付けた後、上述の駆動スイッチ(不図示)を操作して伸縮シリンダ54を縮小させ、退避位置にある補助台60を使用位置まで降ろす。
【0061】
上述のように、壁パネル30が乗せられたパレット12は、作業台40における回動装置50とは反対側に置かれる。したがって、使用位置に下ろされた補助台60のガイド部材69は、パレット12から遠い方の端部側(基端部側)に位置している。
【0062】
1人或いは2人の作業者は、図1に示されたパレット12に積まれた大サイズの壁パネル33を、補助台60の先端部(図1における左端部)に乗せる。ここにおいて、パレット12の位置と、補助台60の先端部とは近い位置にあり、作業者は、大きいサイズの壁パネル33を補助台60の上に容易に乗せることができる。
【0063】
作業者は、第1方向6における壁パネル33の一方の端部(以下、「奥側端部」とも称する)をボールベアリング62のボール65に支持させ、壁パネル33の他方の端部(以下、「手前側端部」とも称する)を手で支持しつつ、壁パネル33を第2方向7に沿って移動させる。具体的には、作業者は、パレット12から離れる向きへ向かって(図1における左から右に向かって)壁パネル33を水平移動させる。
【0064】
図8(A)に示されるように、作業者は、壁パネル33を、開口24(図3参照)の直上となる位置まで、補助台60上を水平移動させる。次いで、作業者は、図8(B)に示されるように、支持する壁パネル33の手前側端部を下に下げ、壁パネル33を傾ける。その際、作業者は、壁パネル33を第2方向7において微妙に移動させて、壁パネル33と開口24との位置合わせを行う。すなわち、作業者は、壁パネル33の位置や姿勢の微調整を行う。作業者は、微調整後、壁パネル33の手前側端部を、開口24を区画する外枠21に当接させる。
【0065】
次に、作業者は、図8(C)に示されるように、フレーム20或いは木枠13(図2参照)を手前に引き、フレーム20を手前側へスライドさせる。壁パネル33の手前側端部は、フレーム20とともに作業者の手前側へ移動する。なお、作業者は、フレーム20或いは木枠13を手前に引く際に、壁パネル33の手前側端部をフレーム20の外枠21に押さえ付けていてもよい。
【0066】
壁パネル33の奥側端部は、壁パネル33がフレーム20とともに作業者の手前側へ移動することにより、ボール65から外れて傾斜面67に乗り移って傾斜面67上を滑り下り、次いで図8(D)に示されるように水平面68上に乗る。作業者は、壁パネル33の奥側端部が傾斜面67から水平面68に移った状態で、フレーム20或いは木枠13のスライドを一旦停止する。すなわち、作業者は、壁パネル33の奥側端部が水平面68に支持された状態にする。作業者は、この状態において、壁パネル33と開口24との最終的な位置合わせを行う。例えば作業者は、壁パネル33を水平方向に沿って微妙に回転させて壁パネル33と開口24との位置合わせを行う。
【0067】
作業者は、最終的な位置合わせの後、フレーム20或いは木枠13をさらに手前に引く。そうすると、壁パネル33の奥側端部が水平面68から外れて下がり、壁パネル33が開口24に配置されてフレーム20に組み付けられる。
【0068】
作業者は、全ての壁パネル30をフレーム20に組み付けた後、上述の駆動スイッチ(不図示)を操作して伸縮シリンダ54を伸長させ、使用位置にある補助台60を退避位置まで上昇させる。
【0069】
なお、作業者は、接着剤が固化するまで、金具などによって壁パネル30をフレーム20に固定してもよい。
【0070】
[実施形態の作用効果]
作業者は、壁パネル33をボールベアリング62のボール65の上で移動させることにより、壁パネル33をフレーム20の開口24の真上まで容易に移動させることができる。また、作業者は、フレーム20或いは木枠13を手前にスライドさせて壁パネル33の奥側端部を傾斜面67上において滑らせることにより、壁パネル33を開口24に容易に配置することができる。したがって、本実施形態の組付補助装置10は、フレーム20への壁パネル33の組付作業を容易にすることができる。
【0071】
本実施形態では、ボールベアリング62が用いられることにより、第1方向6及び第2方向7を含むあらゆる方向に移動可能に壁パネル33が支持される。したがって、作業者は、壁パネル33を水平方向に沿って回転させて位置合わせを行うことができる。
【0072】
本実施形態では、補助台60は、使用されない場合、退避位置に退避される。したがって、作業者が移動する通路を広く確保することができ、また、作業者が補助台60に誤って接触してしまうことを防止することができる。
【0073】
本実施形態では、作業者は、壁パネル33の奥側端部をガイド部材69の水平面68に乗せた状態で壁パネル33の位置や姿勢の微調整を行って壁パネル33と開口24との位置合わせを行う。ガイド部材69に水平面68が設けられることにより、作業者における壁パネル33の位置や姿勢の微調整が容易になり、その結果、フレーム20への壁パネル33の組付作業がさらに容易になる。
【0074】
本実施形態では、壁パネル33の奥側端部を滑らせる傾斜面67を有するガイド部材69が第1方向6における基台61の両側にそれぞれ設けられているから、開口24が第1方向6における基台61のいずれの側にあっても、壁パネル33を開口24に配置して壁パネル33をフレーム20に組み付けることができる。
【0075】
本実施形態では、2つのボールベアリング列が基台61に設けられているから、壁パネル33の奥側端部が安定して支持され、壁パネル33が誤って補助台60から脱落してしまうことが抑制される。
【0076】
[変形例]
上述の実施形態では、作業台40にローラ43が設けられ、フレーム20が第1方向6に沿って移動可能である例が説明された。しかしながら、フレーム20が作業台40に固定されていてもよい。その場合、補助台60が第1方向6に沿って移動可能とされる。例えば、第1方向6に沿って移動可能に支柱51を支持するレールが製造工場の床に付設される。作業者は、壁パネル33をフレーム20に組み付ける際、支柱51とともに補助台60を第1方向6に沿って移動させる。
【0077】
上述の実施形態では、支柱51が製造工場の床に固定され、組付補助装置10が製造工場で使用される例が説明された。しかしながら、支柱51が作業台40に固定されていて、組付補助装置10が建築現場において使用されてもよい。作業者は、組付補助装置10を作業現場まで運搬し、作業現場において壁パネル30をフレーム20に組み付けた後、家屋の構造材に組み付けて施工する。
【0078】
上述の実施形態では、回転部材としてボール65が用いられた例が説明された。しかしながら、ボールベアリング62に代えて、ローラが用いられてもよい。ローラは、例えば軸線が第1方向6に沿うようにして配置されて回転可能に基台61に支持される。
【0079】
上述の本実施形態では、補助台60が使用位置と退避位置との間で回動される例が説明された。しかしながら、補助台60は、使用位置と退避位置との間で上下方向8に沿ってスライドされてもよい。例えば、ガイドレールが支柱51に設けられ、当該ガイドレールに嵌る被嵌合部材が基台61に設けられる。そして、被嵌合部材或いは基台61は、伸縮シリンダ54のロッド56に固定される。
【0080】
上述の本実施形態では、第1方向6における基台61の両側にガイド部材69が設けられた例が説明された。しかしながら、ガイド部材69は、第1方向6における基台61の片側のみに設けられていてもよい。
【0081】
上述の本実施形態では、壁パネル30が板材の一例として説明され、壁パネル30が組付けられるフレーム20がフレームの一例として、外壁パネル部材11の製造に用いられる組付補助装置10が説明された。しかしながら、組付補助装置10は、外壁パネル部材11以外の製造に用いられてもよい。
【0082】
上述の本実施形態では、ガイド部材69が、第2方向7における基台61の先端部、中央部、及び近端部のそれぞれに設けられた例が説明された。しかしながら、小サイズや中サイズの壁パネル30は作業者によって手で運ばれるとの作業手順が採用される場合、ガイド部材69は、補助台60の基端部や中央部や先端部にのみなど、大きいサイズの壁パネル33が配置される開口24の位置に応じた位置にのみ設けられていてもよい。
【0083】
[請求項1]
フレームが載置される作業台と、
少なくとも一部が上記作業台の直上に位置しており、且つ上記作業台に載置された上記フレームに対して、水平方向に沿う第1方向へ相対移動可能な補助台と、を備えており、
上記補助台は、
上記第1方向に直交し且つ水平方向に沿う第2方向に沿って延びる基台と、
少なくとも一部が上記基台の上面から上方に突出して上記第2方向へ並んでおり、且つ上記第1方向へそれぞれ回転可能な複数の回転部材と、
上記基台の上面から斜め上記第1方向に沿って斜め下方へ延びる傾斜面を有するガイド部材と、を備える組付補助装置。
【0084】
[請求項2]
上記回転部材はボールであり、
上記基台は、上記ボールを回転可能に支持する軸受を設けられている請求項1に記載の組付補助装置。
【0085】
[請求項3]
支柱と、
上記支柱に回動可能に支持されたアームと、をさらに備えており、
上記補助台は、上記アームに支持されている請求項1又は2に記載の組付補助装置。
【0086】
[請求項4]
上記ガイド部材は、上記傾斜面の下端から水平方向に沿って延びる水平面をさらに備える請求項1又は2に記載の組付補助装置。
【0087】
[請求項5]
上記作業台は、上記第2方向を軸線として回転し、上記フレームが載置される複数のローラを備える請求項1又は2に記載の組付補助装置。
【0088】
[請求項6]
複数の上記ボールは、上記第2方向に沿った列が上記第1方向に複数配置されており、
上記ガイド部材は、上記基台の上記第1方向の両側にそれぞれ設けられている請求項2に記載の組付補助装置。
【符号の説明】
【0089】
6・・・第1方向
7・・・第2方向
8・・・上下方向
9・・・第3方向
10・・・組付補助装置
11・・・外壁パネル部材
12・・・パレット
13・・・木枠
20・・・フレーム
21・・・外枠
22・・・縦桟
23・・・横桟
30、31、32、33・・・壁パネル
40・・・作業台
41・・・台座本体
43・・・ローラ
51・・・支柱
52・・・アーム
54・・・伸縮シリンダ
60・・・補助台
61・・・基台
62・・・ボールベアリング
64・・・上面
65・・・ボール
66・・・軸受
67・・・傾斜面
68・・・水平面
69・・・ガイド部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8