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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023176271
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/02 20060101AFI20231206BHJP
   B60R 25/25 20130101ALI20231206BHJP
【FI】
B60R11/02 C
B60R25/25
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022088458
(22)【出願日】2022-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】仙 尊帆
(72)【発明者】
【氏名】外川 徹郎
【テーマコード(参考)】
3D020
【Fターム(参考)】
3D020BA04
3D020BA20
3D020BB01
3D020BC19
3D020BE03
(57)【要約】
【課題】 車両の状況を車外の人物に容易に報知することができる表示装置を提供する。
【解決手段】 画像を表示する表示部2と、車両Cの外部の人物を撮影し前記画像を取得する撮像部52と、を備え、前記表示部2が前記車両Cの外装面C2aに配置され、前記撮像部52は前記表示部2の上方に位置し、前記表示部2は表示パネル2を有し、前記表示部2はモノクロ仕様TFTであり、前記表示部2の前面側に前記外装面C2aとなる保護パネル12を有し、前記表示部2と前記保護パネル12との間に緩衝部材により隙間が設けられる。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示部と、
車両の外部の人物を撮影し前記画像を取得する撮像部と、を備え、
前記表示部が前記車両の外装面に配置され、
前記撮像部は前記表示部の上方に位置することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記表示部はモノクロ仕様TFTであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示部の前面側に前記外装面となる保護パネルを有し、
前記表示部と前記保護パネルとの間に緩衝部材により隙間が設けられることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記外装面は前記車両の運転席と前記運転席の後ろの後部座席との間であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記外装面は前記車両の左右のBピラー部に設けられることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示部は画像表示部と、インジケータ表示部と、を有し、
前記画像表示部は前記インジケータ表示部より前記撮像部側に位置することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記画像表示部は前記画像を表示し、
前記インジケータ表示部は前記車両はドアの施錠・開錠状況を報知することを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記車両の運転を許可した運転手登録画像と、前記車両の運転を許可しない乗員登録画像と、を有し、
前記運転手登録画像と同じ画像が前記撮像部で撮影されると、全てのドアが開錠され、
前記乗員登録画像と同じ画像が前記撮像部で撮影されると、運転席のドア以外のドアが開錠されることを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関するものであり、特に、車両に搭載する表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の外部に搭載される撮像部で車外の人物及びその動作を撮影し、その認識結果に基づき車両のドアの施錠・開錠を行うシステムが特許文献1に開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-188295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ドアの施錠・開錠状況等の車両の状況を車外の人物に分かり易く表示することができないといった問題点があった。
【0005】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、車両の状況を車外の人物に容易に報知することができる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、画像を表示する表示部2と、車両Cの外部の人物を撮影し前記画像を取得する撮像部52と、を備え、前記表示部2が前記車両Cの外装面C2aに配置され、前記撮像部52は前記表示部2の上方に位置することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の表示装置の車両の搭載位置示す外観図。
図2】本開示の表示装置の表示例を示す図。
図3】本開示の表示装置の第1の実施形態における図2のA-A線に沿った断面図。
図4】本開示の表示装置の第2の実施形態における図2のA-A線に沿った断面図。
図5】本開示の表示装置の第3の実施形態における図2のA-A線に沿った断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付の図面に基づいて、本開示の表示装置の実施形態を自動車である表示装置を用いて説明する。本開示は、車両用の表示装置に関し、例えば、自動車や農業機械や建設機械を備えた移動体に搭載される車両用の表示装置に適用することができる。
【0009】
尚、以下では、表示装置の構成の理解を容易にするために、各図に示すように、車両Cについては、進行方向を前(Fr.)、その反対側を後(Re.)とし、上下方向(図のTo.、Bo.)は車両の天地方向に対応する。また、左右方向(図のL、R)は車両の右左折方向に対応する。
【0010】
また、各図に示すように、表示装置100については、進行方向を前(Fr.)、その反対側を後(Re.)とし、上下方向(図のTo.、Bo.)は車両の天地方向に対応する。また、左右方向(図のL、R)は車両の左右折方向に対応する。
【0011】
(第1の実施形態)
図1に示すように、車両Cは、車両Cの最前方に位置する所謂フロントピラーであるAピラーC1と、車両Cの最後方に位置する所謂リアピラーであるCピラーC3と、AピラーC1とCピラーC3の間に位置する所謂センターピラーであるBピラー(Bピラー部)C2と、を有する。また、BピラーC2は、車両Cの運転席と運転席の後ろの後部座席との間に位置するピラーである。また、BピラーC2は、運転手が車両Cに乗り降りする際に横を通過する位置に配置されるピラーである。BピラーC2は、所謂ピラーガーニッシュとある外装面C2aに矩形の孔の開いた開口のピラー開口C2bを有する。
【0012】
表示装置100は、図2に示すように、ピラー開口C2bの内部に配置される。表示装置100は、左右両方のBピラーC2に配置される。表示装置100は、縦長形状に形成される。表示装置100は、撮像部101と、表示部102と、を有する。撮像部101と表示部102は、ピラー開口C2bから車外の人物から視認可能に配置される。
【0013】
撮像部101は、後述する第1透光部11とカメラ52と回路基板5とから主に構成され、車両Cの外部の人物及びその動作を撮影し、その画像を取得する。撮像部101は、表示部102の上方に位置する。
【0014】
表示部102は、後述する第2透光部12と表示パネル2と拡散板3と光源51と回路基板5とから主に構成され、表示パネル2に画像表示部102aと、第1のインジケータ表示部102bと、第2のインジケータ表示部102cと、を有する。
【0015】
画像表示部102aは、第1のインジケータ表示部102b及び第2のインジケータ表示部102cより撮像部101側に配置される。画像表示部102aは、撮像部101で撮影された画像をモノクロ(2色)表示する。
【0016】
第1のインジケータ表示部102bは、撮像部101で撮影された人物の認証状況を報知する。第1のインジケータ表示部102bは、「OK」を示すOK意匠Z1と、「NG」を示すNG意匠Z2と、の意匠を有し、OK意匠Z1を青色で表示し、NG意匠Z2を赤色で表示する。
【0017】
第2のインジケータ表示部102cは、車両Cの左右のドアの施錠・開錠状況を報知する。第2のインジケータ表示部102cは、車両Cを上方から見た車両意匠Z3と、助手席側のドアである左ドアを示す左ドア意匠Z4と、運転席側のドアである右ドアを示す右ドア意匠Z5と、の3種類の意匠を有し、車両意匠Z3を白色で表示し、左ドア意匠Z4と右ドア意匠Z5を青色で表示する。
【0018】
表示装置100は、図3に示すように、外面から、上ケース1と、表示パネル(表示部)2と、拡散板3と、中ケース4と、回路基板5と、緩衝部材6と、下ケース7と、を有する。尚、回路基板5は、光源51と、カメラ(撮像部)52と、コネクタ53と、制御部54と、を有する。
【0019】
上ケース1は、例えば黒色等の遮光性の合成樹脂からなり、背面側が開口した略直方体の箱型形状に形成さる。上ケース1は、第1透光部11と、第2透光部(保護パネル)12と、有する。上ケース1は、上ケース前面13が外装面C2aと略同一面となるように、上ケース前面13がピラー開口C2bを閉じるように配置される。
【0020】
第1透光部11と第2透光部12は、同じ透光性の合成樹脂からなり、予め成形された後、上ケース1の成形時のインサート部品となる。第1透光部11は、第2透光部12の上方且つ、カメラ52に対向する位置に配置され、カメラ52で映る景色を撮影するための円形の透過孔からなる。第1透光部11は、カメラ52が車外の人物を撮影可能にする。第2透光部12は、車外の人物が表示パネル2を視認可能にする。第2透光部12は、表示パネル2に対向する位置に配置され、矩形の板状からなる。
【0021】
表示パネル2は、例えばアクティブマトリクス駆動方式により駆動するTFT(Thin Film Transistor)方式の液晶表示パネルである。表示パネル2は、液晶層を封入する一対のガラス基板を有する。一対のガラス基板には、ITO(Indium Tin Oxide)等により透明電極が形成される。通常のTFTパネルは、この前方のガラス基板にカラーフィルタが形成されるが、表示パネル2は、カラーフィルタが形成されない、モノクロ仕様のTFTパネルである。
【0022】
表示パネル2は、一対のガラス基板を挟み込むように配置された一対の偏光板(偏光フィルタ)を有する。表示パネル2は、FPC(Flexible Printed Circuits)を介して、回路基板5に接続される。表示パネル2においては、回路基板5の制御部54により制御されることにより、透明電極を介して液晶層に駆動電圧が印加される。これにより、液晶層の液晶分子の配向が制御され、表示パネル2の個々の画素の透過率が変化する。このような画素の組合せにより、表示パネル2は、表示画面2aに画像を表示する。
【0023】
拡散板3は、例えば透明又は半透明の透光性の合成樹脂からなる薄板状の基材からなり、表裏面に透光性のインキが印刷されている。拡散板3は、光源51からの光を拡散して透過し表示パネル2へ導く。
【0024】
中ケース4は、例えば白色等の遮光性の合成樹脂からなり、上ケース1と回路基板5の間に配置され、第1収容部41と、第2収容部42と、を有する。第1収容部41は、円筒形状に形成され、カメラ52を収容する。第2収容部42は、表示パネル2と拡散板3、光源51を収容する。第2収容部42は、拡散板3と回路基板5との間で3室に区画される。
【0025】
回路基板5は、例えばFR-4(Flame Retardant-4)等の平板状のガラスエポキシ系基材に配線パターンを施した硬質配線基板からなる。回路基板5は、中ケース4の背後に配置される。
【0026】
光源51は、回路基板5の表示パネル2側に実装配置され、拡散板3を介して表示パネル2を背後から照明する。光源51は、所謂3色LED(チップ型発光ダイオード:Light Emitting Diode)からなり、赤光源、緑光源、青光源が1つのパッケージに封印され、各光源の明るさを変えることで色を可変可能なフルカラーLEDである。光源51は、個々の色及び明るさを任意に制御することができる。光源51は、3室ある第2収容部42のそれぞれに複数個が配置される。
【0027】
カメラ52は、撮像による画像情報を出力するカメラや、レーザー光を照射し、物体に当たって跳ね返ってくるまでの時間を計測するLiDAR(LighTetection And Ranging)センサや、パルス状の電波を発射し、物体に当たって跳ね返ってきた電波を検知するレーダーセンサー等からなり、物体の存在(有無情報)を検出し、検出信号を制御部54へ出力(送信)する。
【0028】
コネクタ53は、方体の樹脂ソケットの内部に複数の電極ピンが並んだ、表面実装タイプの雌型コネクタである。コネクタ53は、車両Cの配線部材8と接続されることで車両ECU(Electronic Control Unit)と電気的に接続される。
【0029】
制御部54は、薄板矩形のIC(Integrated circuit)チップであり、マイコンとして機能し、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有しており、例えば、ROMに書き込まれたプログラムに従って所定の演算処理を実行する。制御部54は、車両CのECUから各種車両情報を取得し、取得した情報に基づき、表示パネル2,光源51,カメラ52を駆動・制御する。
【0030】
緩衝部材6は、例えば、黒色などのゴムやスポンジの弾性材料からなり、上ケース1及び表示パネル2と中ケース4との間に配置される。緩衝部材6により、表示パネル2と第2透光部12との間に隙間が設けられる。
【0031】
下ケース7は、黒色等の遮光性の合成樹、脂からなり、前面側が開口した直方体の略箱型形状に形成される。下ケース7は、上ケース1と嵌合し、閉じた筐体を形成し、この筐体の内部に表示パネル2,拡散板3,中ケース4,回路基板5,緩衝部材6を収容する。下ケース7は、通気孔71と、多孔質膜72と、取り付け部73と、コネクタ孔74と、ブーツ75と、を有する。
【0032】
通気孔71は、下ケース7に形成された孔である。多孔質膜72は、通気性の良い布からなり、通気孔71に配置される。取り付け部73は、BピラーC2の内側面C2cにネジなどの固定具で固定される。コネクタ孔74は、コネクタ53に対向する位置に形成された孔である。ブーツ75は、ゴム材料からなり、コネクタ孔74を覆うように配置されると共に配線部材8を挿通する。
【0033】
このように形成されることにより、表示装置100は密封性を有する。
【0034】
表示装置100は、事前に登録された人物(車両Cの運転手や乗員)の顔の画像である登録画像を有する。次に、登録画像の登録方法を説明する。
【0035】
車両Cの電子キーが車両Cの所定の距離に位置する時に、運転席に着座した人物が車両Cのハンドル等に配置されたスイッチ等でメータ(車内の計器装置)等の表示部を操作し、表示装置100を登録モードにする。表示装置100が登録モードの時に、表示装置100の撮像部101で撮影されている人物の顔画像は画像表示部102aとメータの表示部に表示される。表示された顔画像が登録したい人物の顔画像であった場合、乗員は、前記スイッチを操作し、顔画像を登録画像として登録する。
【0036】
登録画像は、運転手登録画像と、乗員登録画像と、を有する。運転手登録画像は、車両Cの運転を許可する人物を登録する。乗員登録画像は、車両Cの運転を許可しない人物を登録する。
【0037】
表示装置100は、車両Cのドアが施錠状態の時に、事前に登録された登録画像と同じ画像が撮像部101で撮影されると、車両Cのドアを開錠させる。次に、ドアの開錠方法を説明する。
【0038】
表示装置100は、撮像部101で車両Cの外部の人物を撮影すると、画像表示部102aに撮影した人物の顔の画像を表示する。そして、表示装置100は、この顔画像と登録画像とを比較することで顔認証を行い、運転手登録画像に一致する(同じ)と判断すると、第1のインジケータ表示部102bのOK意匠Z1を表示と共に、そして、表示装置100は、第2のインジケータ表示部102cの車両意匠Z3と左ドア意匠Z4と右ドア意匠Z5を表示する。そして、表示装置100は、車両Cに全てのドア(左右のドア)の開錠指示を出し、車両Cは全てのドアを開錠する。
【0039】
また、表示装置100は、この顔画像と登録画像とを比較することで顔認証を行い、乗員登録画像に一致する(同じ)と判断すると、第1のインジケータ表示部102bのOK意匠Z1を表示する。そして、表示装置100は、第2のインジケータ表示部102cの車両意匠Z3と左ドア意匠Z4のみを表示する。そして、表示装置100は、車両Cに助手席側のドアである左ドアのみの開錠指示を出し、車両Cは左ドアのみ(運転席側のドア以外)を開錠する。
【0040】
また、表示装置100は、この顔画像と登録画像とを比較することで顔認証を行い、運転手登録画像若しくは乗員登録画像のいずれにも一致しないと判断すると、第1のインジケータ表示部102bのNG意匠Z2を表示する。そして、表示装置100は、第2のインジケータ表示部102cの車両意匠Z3のみを表示する。そして、表示装置100は、車両Cにドアの開錠指示を出さないので、車両Cは施錠されたままとなる。
【0041】
このように形成されることにより、表示装置100は、第1のインジケータ表示部102b及び第2のインジケータ表示部102cにより車両Cのドアの施錠・開錠状況を車外の人物に容易に報知することができる。また、上ケース前面13に衝撃が付加された場合でも、表示パネル2への衝撃を防止することができる。また、表示装置100に被水した場合でも、表示装置100の内部への浸水を防止することができる。
【0042】
また、表示パネル2がモノクロ仕様のTFTパネルであるので、カラーフィルタを有する表示パネルに比べ光透過率が高くなり、光源51の出力を抑えられるので、結果として、光源51の発熱量を低減することができる。
【0043】
(第2の実施形態)
本開示に係る表示装置200の第2の実施形態を図4に基づいて説明する。前述した第1の実施形態と同一部分、均等部箇所については同一符号を付して説明する。
【0044】
第1の実施形態では、第1のインジケータ表示部102bのOK意匠Z1及びNG意匠Z2並びに第2のインジケータ表示部102cの車両意匠Z3及び左ドア意匠Z4,右ドア意匠Z5は、表示パネル2に形成されていたが、本実施形態では、文字板9に形成される。文字板9は、例えば透明又は半透明の透光性の合成樹脂からなる薄板状の基材91の表裏面に遮光性のインキ92により意匠が印刷されている。
【0045】
第1の実施形態では、BピラーC2は矩形の孔の開いた開口であるピラー開口C2bを有し、上ケース前面13は外装面C2aと略同一面となるように配置されていたが、本実施形態では、BピラーC2は、ピラー開口C2bに相当する位置にピラー開口C2bを閉じる透光性の合成樹脂からなるピラー透光部(保護パネル)C2dを有し、ピラー透光部C2dは、上ケース前面13の前面側に配置される。
【0046】
ピラー透光部C2dは、外装面C2aと面一になるように形成され、BピラーC2の外装面を構成する。
【0047】
第1の実施形態では、上ケース1と中ケース4との間に緩衝部材6が配置されていたが、本実施形態では、緩衝部材61は、上ケース1と中ケース4との間には配置されず、BピラーC2の内側面C2cと上ケース1との間に配置される。緩衝部材61により、内側面C2cと上ケース前面13との間に隙間が設けられる。
【0048】
このように形成されることにより、表示装置200は、ピラー透光部C2dに衝撃が付加された場合でも、表示パネル2への衝撃を防止することができる。また、表示装置200への被水を防止することができる。
【0049】
(第3の実施形態)
本開示に係る表示装置300の第3の実施形態を図5に基づいて説明する。前述した第1の実施形態と同一部分、均等部箇所については同一符号を付して説明する。
【0050】
第1の実施形態では、BピラーC2は孔の開いたピラー開口C2bを有していたが、本実施形態では、BピラーC2は、ピラー開口C2bに相当する位置に第1ピラー透光部(保護パネル)C2eと、第2ピラー透光部C2fと、を有する。第1ピラー透光部C2eは、カメラ52に対向する位置に配置される透光性の合成樹脂からなる。第2ピラー透光部C2fは、表示パネル2に対向する位置に配置され透光性の合成樹脂からなる。
【0051】
第1ピラー透光部C2e及び第2ピラー透光部C2fは、外装面C2aと面一になるように形成され、BピラーC2の外装面を構成する。
【0052】
第1の実施形態では、表示パネル2,中ケース4,下ケース7前面側に上ケース1を有していたが、本実施形態では、上ケース1は存在せず、下ケース7は、下ケース7の前面側に配置されるBピラーC2と嵌合し、閉じた筐体を形成し、この筐体の内部に表示パネル2,拡散板3,中ケース4,回路基板5,緩衝部材62を収容する。
【0053】
緩衝部材62は、内側面C2cと中ケース4及び表示パネル2との間に配置され、内側面C2cと表示パネル2との間に隙間が設けられる。
【0054】
このように形成されることにより、BピラーC2と表示パネル2を一体化することができるので、表示装置300を薄型化することができる。また、表示装置300は、第2ピラー透光部C2fに衝撃が付加された場合でも、表示パネル2への衝撃を防止することができる。
【0055】
尚、本開示は前述した本実施形態に限定されるものでなく、本開示の要旨の範囲において、種々の変形が可能である。
【0056】
例えば、第1の本実施形態においては、光源51は、3色LEDであったが、単色の色しか発光できない所謂単色LEDであってもよく、画像表示部102aの光源51は白色の光を発する単色光源で、第2のインジケータ表示部102cの光源51は赤色の光を発する単色光源で、あってもよい。
【0057】
表示装置100の表示手段である表示パネル2は、有機EL(Electro Luminescence)モジュールであってもよい。また、照明手段である光源51としてLEDを用いていたが、他の照明手段であってもよい。
【0058】
例えば、前述した本実施形態においては、表示装置100の表示手段である表示パネル2は、有機EL(Electro Luminescence)モジュールであってもよい。また、照明手段である光源51としてLEDを用いていたが、他の照明手段であってもよい。
【0059】
本開示は、車両用の表示装置に関し、例えば、自動車や農業機械や建設機械を備えた移動体に搭載される車両用の表示装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0060】
C 車両
C1 Aピラー
C2 Bピラー(Bピラー部)
C2a 外装面
C2b ピラー開口
C2c 内側面
C2d ピラー透光部(保護パネル)
C2e 第1ピラー透光部(保護パネル)
C2f 第2ピラー透光部
C3 Cピラー
Z1 OK意匠
Z2 NG意匠
Z3 車両意匠
Z4 左ドア意匠
Z5 右ドア意匠
100 表示装置
101 撮像部
102 表示部
102a 画像表示部
102b 第1のインジケータ表示部
102c 第2のインジケータ表示部
1 上ケース
11 第1透光部
12 第2透光部(保護パネル)
13 上ケース前面
2 表示パネル(表示部)
2a 表示画面
3 拡散板
4 中ケース
41 第1収容部
42 第2収容部
5 回路基板
51 光源
52 カメラ(撮像部)
53 コネクタ
54 制御部
6 緩衝部材
61 緩衝部材
62 緩衝部材
7 下ケース
71 通気孔
72 多孔質膜
73 取り付け部
74 コネクタ孔
75 ブーツ
8 配線部材
9 文字板
91 基材
92 インキ
図1
図2
図3
図4
図5