(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023176303
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】ギヤポンプ又はギヤモータ、ギヤポンプ又はギヤモータの製造方法
(51)【国際特許分類】
F04C 2/18 20060101AFI20231206BHJP
F04C 15/00 20060101ALI20231206BHJP
F03C 2/08 20060101ALI20231206BHJP
【FI】
F04C2/18 311B
F04C15/00 E
F03C2/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022088517
(22)【出願日】2022-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】小澤 佑
【テーマコード(参考)】
3H041
3H044
3H084
【Fターム(参考)】
3H041AA02
3H041BB02
3H041CC01
3H041CC15
3H041DD03
3H041DD04
3H041DD22
3H044AA02
3H044BB02
3H044CC01
3H044CC14
3H044DD03
3H044DD04
3H044DD09
3H044DD24
3H084AA24
3H084BB07
3H084BB23
3H084CC58
3H084CC59
(57)【要約】
【課題】ギヤポンプ又はギヤモータにおいて、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の微小な隙間への作動油の漏洩を防止する。
【解決手段】第1ギヤ11及び第2ギヤ12を収容する収容空間2を有するギヤケース1と、収容空間2の開放部分を閉じるようにギヤケース1に連結されるギヤカバー3,4とが備えられる。ギヤカバー3,4は、ギヤケース1に連結されると、ギヤケース1における収容空間2を形成する内周面1aに嵌合するように収容空間2に入り込む突出部5,6を有している。内周面1aと突出部5,6の外周面5a,6aとが互いに圧着されるように、ギヤケース1又はギヤカバー3,4を押圧操作するための押圧具18が取り付けられる押圧具取付部17が備えられている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ギヤと、第2ギヤと、前記第1ギヤが固定された第1支持軸と、前記第2ギヤが固定された第2支持軸と、
前記第1ギヤと前記第2ギヤとが互いに咬合した状態で、前記第1ギヤが前記第1支持軸と共に回転可能且つ前記第2ギヤが前記第2支持軸と共に回転可能に、前記第1ギヤ及び前記第2ギヤを収容する収容空間を有するギヤケースと、
前記収容空間の開放部分を閉じるように前記ギヤケースに連結されるギヤカバーとが備えられ、
前記ギヤカバーは、前記ギヤケースに連結されると、前記ギヤケースにおける前記収容空間を形成する内周面に嵌合するように前記収容空間に入り込む突出部を有し、
前記内周面と前記突出部の外周面とが互いに圧着されるように、前記ギヤケース又は前記ギヤカバーを押圧操作するための押圧具が取り付けられる押圧具取付部が備えられているギヤポンプ又はギヤモータ。
【請求項2】
前記収容空間に作動油を導入する入口ポートと、
前記収容空間から作動油を排出する出口ポートとが備えられ、
前記押圧具取付部は、前記内周面及び前記外周面における前記入口ポート及び前記出口ポートのうちの低圧側の前記入口ポート又は前記出口ポートの近傍の部分を圧着する位置に形成されている請求項1に記載のギヤポンプ又はギヤモータ。
【請求項3】
前記押圧具取付部が、前記ギヤケース及び前記ギヤカバーの一方から、前記ギヤケース及び前記ギヤカバーの他方の外周部に対向するように延出された延出部と、前記延出部に開口された雌ネジ孔とを有しており、
雄ネジ部を有する前記押圧具が、前記雌ネジ孔に挿入されネジ込み操作される請求項1又は2に記載のギヤポンプ又はギヤモータ。
【請求項4】
前記押圧具取付部が、前記ギヤケース及び前記ギヤカバーの一方から、前記ギヤケース及び前記ギヤカバーの他方の外周部に対向するように延出された延出部と、前記延出部に開口された開口部と、前記ギヤケース及び前記ギヤカバーの他方の外周部に形成された雌ネジ孔とを有しており、
雄ネジ部を有する前記押圧具が、前記開口部を通して前記雌ネジ孔に挿入されネジ込み操作される請求項1又は2に記載のギヤポンプ又はギヤモータ。
【請求項5】
第1ギヤと、第2ギヤと、前記第1ギヤが固定された第1支持軸と、前記第2ギヤが固定された第2支持軸と、
前記第1ギヤと前記第2ギヤとが互いに咬合した状態で、前記第1ギヤが前記第1支持軸と共に回転可能且つ前記第2ギヤが前記第2支持軸と共に回転可能に、前記第1ギヤ及び前記第2ギヤを収容する収容空間を有するギヤケースと、
前記収容空間の開放部分を閉じるように前記ギヤケースに連結されるギヤカバーとが備えられ、
前記ギヤカバーは、前記ギヤケースに連結されると、前記ギヤケースにおける前記収容空間を形成する内周面に嵌合するように前記収容空間に入り込む突出部を有するギヤポンプ又はギヤモータの製造方法であって、
前記内周面と前記突出部の外周面とが互いに圧着されるように、前記ギヤケース又は前記ギヤカバーを押圧操作する押圧工程を含むギヤポンプ又はギヤモータの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ギヤポンプ又はギヤモータにおける流入防止の構成及び製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ギヤポンプ(ギヤモータ)では、特許文献1に開示されているような第1ギヤ及び第2ギヤ、ギヤケース及びギヤカバーが設けられたものがある。
特許文献1では、第1ギヤと第2ギヤとが互いに咬合して、ギヤケースの収容空間に収容されている。ギヤカバーがギヤケースに連結されて、ギヤケースの収容空間の開放部分が閉じられている。
【0003】
ギヤポンプ(ギヤモータ)の性能確保の為には、高い組立精度が必要である。
特許文献1では、ギヤカバーに突出部が設けられており、ギヤカバーがギヤケースに連結されると、ギヤカバーの突出部がギヤケースの収容空間に入り込み、ギヤカバーの突出部の外周面が、ギヤケースにおける収容空間を形成する内周面に嵌合するように構成されており(インロー構造)、ギヤケースとギヤカバーとの連結位置の精度が確保される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ギヤポンプ(ギヤモータ)の組立工程において、ギヤカバーの突出部がギヤケースの収容空間に入り込むようにする為に、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間に、公差が設定されている。
これにより、ギヤカバーがギヤケースに連結され、ギヤカバーの突出部がギヤケースの収容空間に入り込んだ状態において、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間に、微小な隙間が入口ポートと出口ポートとに亘って形成される。
【0006】
ギヤポンプにおいて、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間に微小な隙間が入口ポートと出口ポートとに亘って形成された状態でギヤポンプが駆動された場合、入口ポートに供給された作動油が、第1ギヤ及び第2ギヤにより出口ポートに送られると、出口ポートの高圧の作動油の一部が、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の微小な隙間に漏洩し、この微小な隙間を通って低圧の入口ポートに流入(逆流)することがある。
出口ポートの高圧の作動油の一部が微小な隙間を流入(逆流)すると、出口ポートの高圧の作動油の一部がギヤポンプから供給対象に供給されないので、第1ギヤ及び第2ギヤの駆動力の損失に発展する。
【0007】
ギヤモータにおいて、入口ポートに高圧の作動油が供給され、高圧の作動油が第1ギヤ及び第2ギヤを回転駆動しながら出口ポートに達して、出口ポートからギヤモータの外部に出て行くのであり、第1ギヤ及び第2ギヤから動力が出力される。
この場合、入口ポートの高圧の作動油の一部が、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の微小な隙間に漏洩し、この微小な隙間を通って低圧の出口ポートに流入することがある。このような状態が生じると、入口ポートの高圧の作動油の一部が第1ギヤ及び第2ギヤの駆動に寄与しないので、作動油による駆動力の損失に発展する。
【0008】
本発明は、ギヤポンプ又はギヤモータにおいて、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の微小な隙間への作動油の漏洩を防止することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のギヤポンプ又はギヤモータは、第1ギヤと、第2ギヤと、前記第1ギヤが固定された第1支持軸と、前記第2ギヤが固定された第2支持軸と、前記第1ギヤと前記第2ギヤとが互いに咬合した状態で、前記第1ギヤが前記第1支持軸と共に回転可能且つ前記第2ギヤが前記第2支持軸と共に回転可能に、前記第1ギヤ及び前記第2ギヤを収容する収容空間を有するギヤケースと、前記収容空間の開放部分を閉じるように前記ギヤケースに連結されるギヤカバーとが備えられ、前記ギヤカバーは、前記ギヤケースに連結されると、前記ギヤケースにおける前記収容空間を形成する内周面に嵌合するように前記収容空間に入り込む突出部を有し、前記内周面と前記突出部の外周面とが互いに圧着されるように、前記ギヤケース又は前記ギヤカバーを押圧操作するための押圧具が取り付けられる押圧具取付部が備えられている。
【0010】
本発明によると、ギヤポンプ又はギヤモータにおいて、突出部が設けられたギヤカバーが、ギヤケースの収容空間の開放部分を閉じるようにギヤケースに連結され、ギヤカバーの突出部の外周面が、ギヤケースにおける収容空間を形成する内周面に嵌合した状態で、押圧具が押圧具取付部に取り付けられてギヤケース又はギヤカバーに押圧操作されると、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面とが互いに圧着されて、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の微小な隙間が、塞がれるか又は極小な状態となる。
【0011】
ギヤポンプでは、前述の状態でギヤポンプが駆動され、入口ポートに供給された作動油が、第1ギヤ及び第2ギヤにより出口ポートに送られる場合、出口ポートの高圧の作動油の一部が、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の微小な隙間に漏洩し、この微小な隙間を通って低圧の入口ポートに流入(逆流)しようとしても、これが阻止される。
これにより、ギヤポンプにおいて、出口ポートの高圧の作動油の一部がギヤポンプから供給対象に供給されない状態を少なくすることができて、第1ギヤ及び第2ギヤの駆動力の損失を少なくすることができる。
【0012】
ギヤモータでは、入口ポートに高圧の作動油が供給され、高圧の作動油が第1ギヤ及び第2ギヤを駆動しながら出口ポートに達する場合、入口ポートの高圧の作動油の一部が、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の微小な隙間に漏洩し、この微小な隙間を通って低圧の出口ポートに流入しようとしても、これが阻止される。
これにより、ギヤモータにおいて、入口ポートの高圧の作動油の一部が第1ギヤ及び第2ギヤの駆動に寄与しない状態を少なくすることができて、作動油による駆動力の損失を少なくすることができる。
【0013】
本発明のギヤポンプ又はギヤモータにおいて、前記収容空間に作動油を導入する入口ポートと、前記収容空間から作動油を排出する出口ポートとが備えられ、前記押圧具取付部は、前記内周面及び前記外周面における前記入口ポート及び前記出口ポートのうちの低圧側の前記入口ポート又は前記出口ポートの近傍の部分を圧着する位置に形成されていると好適である。
【0014】
回転する第1ギヤ及び第2ギヤがギヤケースの収容空間に収容されているので、ギヤケースにおける収容空間を形成する内周面、及び、ギヤカバーの突出部の外周面は、第1ギヤの第1支持軸及び第2ギヤの第2支持軸の方向から視て、円弧状に形成されている。
【0015】
本発明によると、ギヤポンプでは、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の微小な隙間において、低圧側である入口ポートの近傍の部分が圧着される。
出口ポートの高圧の作動油の一部が出口ポートから微小な隙間に漏洩すると、出口ポートの高圧の作動油の一部により、微小な隙間における出口ポートの近傍の部分が押し広げられようとする。
【0016】
前述のように、微小な隙間における出口ポートの近傍の部分が押し広げられようとした場合、ギヤケースにおける収容空間を形成する内周面が円弧状であり、ギヤカバーの突出部の外周面が円弧状であることにより、微小な隙間における入口ポートの近傍の部分が狭められようとする。
これにより、ギヤポンプにおいて、出口ポートの高圧の作動油の一部がギヤポンプから供給対象に供給されない状態を少なくするという面で有利であり、第1ギヤ及び第2ギヤの駆動力の損失を少なくするという面で有利である。
【0017】
本発明によると、ギヤモータでは、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の微小な隙間において、低圧側である出口ポートの近傍の部分が圧着される。
入口ポートの高圧の作動油の一部が入口ポートから微小な隙間に漏洩すると、入口ポートの高圧の作動油の一部により、微小な隙間における入口ポートの近傍の部分が押し広げられようとする。
【0018】
前述のように、微小な隙間における入口ポートの近傍の部分が押し広げられようとした場合、ギヤケースにおける収容空間を形成する内周面が円弧状であり、ギヤカバーの突出部の外周面が円弧状であることにより、微小な隙間における出口ポートの近傍の部分が狭められようとする。
これにより、ギヤモータにおいて、入口ポートの高圧の作動油の一部が第1ギヤ及び第2ギヤの駆動に寄与しない状態を少なくするという面で有利であり、作動油による駆動力の損失を少なくするという面で有利である。
【0019】
本発明のギヤポンプ又はギヤモータにおいて、前記押圧具取付部が、前記ギヤケース及び前記ギヤカバーの一方から、前記ギヤケース及び前記ギヤカバーの他方の外周部に対向するように延出された延出部と、前記延出部に開口された雌ネジ孔とを有しており、雄ネジ部を有する前記押圧具が、前記雌ネジ孔に挿入されネジ込み操作されると好適である。
【0020】
本発明によると、雄ネジ部を有する押圧具が取り付けられる押圧具取付部が、延出部及び雌ネジ孔を有して簡素に構成されるので、ギヤポンプ又はギヤモータの構造の簡素化の面で有利である。
【0021】
本発明のギヤポンプ又はギヤモータにおいて、前記押圧具取付部が、前記ギヤケース及び前記ギヤカバーの一方から、前記ギヤケース及び前記ギヤカバーの他方の外周部に対向するように延出された延出部と、前記延出部に開口された開口部と、前記ギヤケース及び前記ギヤカバーの他方の外周部に形成された雌ネジ孔とを有しており、雄ネジ部を有する前記押圧具が、前記開口部を通して前記雌ネジ孔に挿入されネジ込み操作されると好適である。
【0022】
本発明によると、雄ネジ部を有する押圧具が取り付けられる押圧具取付部が、延出部及び開口部、雌ネジ孔を有して簡素に構成されるので、ギヤポンプ又はギヤモータの構造の簡素化の面で有利である。
【0023】
本発明のギヤポンプ又はギヤモータの製造方法は、第1ギヤと、第2ギヤと、前記第1ギヤが固定された第1支持軸と、前記第2ギヤが固定された第2支持軸と、前記第1ギヤと前記第2ギヤとが互いに咬合した状態で、前記第1ギヤが前記第1支持軸と共に回転可能且つ前記第2ギヤが前記第2支持軸と共に回転可能に、前記第1ギヤ及び前記第2ギヤを収容する収容空間を有するギヤケースと、前記収容空間の開放部分を閉じるように前記ギヤケースに連結されるギヤカバーとが備えられ、前記ギヤカバーは、前記ギヤケースに連結されると、前記ギヤケースにおける前記収容空間を形成する内周面に嵌合するように前記収容空間に入り込む突出部を有するギヤポンプ又はギヤモータの製造方法であって、前記内周面と前記突出部の外周面とが互いに圧着されるように、前記ギヤケース又は前記ギヤカバーを押圧操作する押圧工程を含む。
【0024】
本発明によると、ギヤポンプ又はギヤモータにおいて、突出部が設けられたギヤカバーが、ギヤケースの収容空間の開放部分を閉じるようにギヤケースに連結され、ギヤカバーの突出部の外周面が、ギヤケースにおける収容空間を形成する内周面に嵌合した状態で、押圧具が押圧具取付部に取り付けられてギヤケース又はギヤカバーに押圧操作されると、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面とが互いに圧着されて、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の微小な隙間が、塞がれるか又は極小な状態となる。
【0025】
ギヤポンプでは、前述の状態でギヤポンプが駆動され、入口ポートに供給された作動油が、第1ギヤ及び第2ギヤにより出口ポートに送られる場合、出口ポートの高圧の作動油の一部が、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の微小な隙間に漏洩し、この微小な隙間を通って低圧の入口ポートに流入(逆流)しようとしても、これが阻止される。
これにより、ギヤポンプにおいて、出口ポートの高圧の作動油の一部がギヤポンプから供給対象に供給されない状態を少なくすることができて、第1ギヤ及び第2ギヤの駆動力の損失を少なくすることができる。
【0026】
ギヤモータでは、入口ポートに高圧の作動油が供給され、高圧の作動油が第1ギヤ及び第2ギヤを駆動しながら出口ポートに達する場合、入口ポートの高圧の作動油の一部が、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の微小な隙間に漏洩し、この微小な隙間を通って低圧の出口ポートに流入しようとしても、これが阻止される。
これにより、ギヤモータにおいて、入口ポートの高圧の作動油の一部が第1ギヤ及び第2ギヤの駆動に寄与しない状態を少なくすることができて、作動油による駆動力の損失を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図3】
図2をIII-III方向から視た断面図である。
【
図4】ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の隙間の状態を示す概略図である。
【
図5】発明の実施の第1別形態において、ギヤポンプの縦断側面図である。
【
図6】発明の実施の第2別形態において、ギヤポンプの縦断側面図である。
【
図7】発明の実施の第3別形態において、ギヤポンプの縦断側面図である。
【
図8】発明の実施の第4別形態において、ギヤポンプの縦断側面図である。
【
図9】発明の実施の第4別形態において、IX-IX方向から視た図である。
【
図10】発明の実施の第7別形態において、ギヤモータの縦断側面図である。
【
図11】発明の実施の第7別形態において、ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の隙間の状態を示す概略図である。
【
図12】発明の実施の第8別形態において、ギヤモータの縦断側面図である。
【
図13】発明の実施の第9別形態において、ギヤモータの縦断側面図である。
【
図14】発明の実施の第10別形態において、ギヤモータの縦断側面図である。
【
図15】発明の実施の第11別形態において、ギヤモータの縦断側面図である。
【
図16】発明の実施の第11別形態において、
図15をXVI-XVI方向から視た図である。
【
図17】発明の実施の第16別形態において、ギヤポンプ又はギヤモータの横断平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
(ギヤポンプの構成)
図1,2,3に示すように、ギヤポンプは、ギヤケース1、ギヤカバー3,4、第1ギヤ11、第2ギヤ12、第1支持軸13、第2支持軸14、側板9及びシール部材10等を有している。
【0029】
ギヤケース1は、筒状に形成されて、
図1及び
図2の右部分及び左部分が開放されており、収容空間2がギヤケース1の内部に形成されている。
2個のギヤカバー3,4が設けられており、ギヤケース1の収容空間2と略同じ形状の突出部5,6がギヤカバー3,4に設けられている。入口ポート7がギヤカバー3に設けられており、出口ポート8がギヤカバー4に設けられている。
【0030】
ギヤカバー3,4がギヤケース1の収容空間2の開放部分を閉じるようにギヤケース1に連結されることにより、ギヤカバー3,4の突出部5,6がギヤケース1の収容空間2に入り込み、ギヤケース1における収容空間2を形成する内周面1aと、ギヤカバー3,4の突出部5,6の外周面5a,6aとが嵌合する(接する)。
【0031】
第1ギヤ11及び第2ギヤ12が設けられている。第1支持軸13が、第1ギヤ11から
図1及び
図2の右方及び左方に出るように、第1ギヤ11に設けられている。第2支持軸14が、第2ギヤ12から
図1及び
図2の右方及び左方に出るように、第2ギヤ12に設けられている。
【0032】
第1支持軸13及び第2支持軸14がギヤカバー3,4に回転可能に支持されており、第1ギヤ11と第2ギヤ12とが、互いに咬合して一緒に回転可能に、ギヤケース1の収容空間2に収容されている。これにより、収容空間2は、第1ギヤ11が収容される空間と第2ギヤ12が収容される空間とが接続されて形成されており、第1支持軸13及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する断面において、収容空間2の断面形状はメガネ状に形成されている。
【0033】
ギヤケース1の収容空間2において、側板9が、ギヤカバー3の突出部5と第1ギヤ11及び第2ギヤ12との間に設けられ、ギヤカバー4の突出部6と第1ギヤ11及び第2ギヤ12との間に設けられている。シール部材10が、ギヤケース1とギヤカバー3,4との間に設けられ、ギヤカバー3,4の突出部5,6と側板9との間に設けられている。
【0034】
(ギヤポンプの作動状態)
図4に示すように、外部のエンジン(図示せず)や駆動モータ(図示せず)により、第1支持軸13が矢印A1の方向に回転駆動されるのであり、第1ギヤ11と咬合する第2ギヤ12が矢印A2の方向に回転駆動される。
【0035】
図1~
図4に示すように、第1ギヤ11及び第2ギヤ12が矢印A1,A2の方向に回転駆動されることにより、作動油が、入口ポート7に導入され、入口ポート7から第1ギヤ11のギヤ歯の間及び第2ギヤ12のギヤ歯の間に作動油が入り込む。
【0036】
第1ギヤ11のギヤ歯の間の作動油及び第2ギヤ12のギヤ歯の間の作動油が、ギヤケース1の内周面1aに沿って出口ポート8に向けて、第1ギヤ11のギヤ歯の間及び第2ギヤ12のギヤ歯の間から出口ポート8に出て行き、出口ポート8から吐出(排出)されて、ギヤポンプの外部の供給対象(油圧アクチュエータ等)に供給される。これにより、入口ポート7の作動油は低圧であり、出口ポート8の作動油は高圧である。
【0037】
(押圧具取付部の構成)
図2及び
図3に示すように、延出部15が、ギヤカバー3の外周部における入口ポート7の外方の部分に設けられ、ギヤカバー3からギヤケース1の外周部に対向するように延出されている。
【0038】
内面に雌ネジ部が形成された雌ネジ孔16が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図2の上下方向)に、延出部15に開口されている。
以上のように、延出部15及び雌ネジ孔16を有する押圧具取付部17が設けられている。
【0039】
(ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の隙間の状態)(その1)
図1,2,3に示すように、ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー3,4の突出部5,6の外周面5a,6aとの間に、公差が設定されている。
【0040】
これにより、
図2及び
図4に示すように、ギヤカバー3,4がギヤケース1に連結されて、ギヤカバー3,4の突出部5,6がギヤケース1の収容空間2に入り込んだ状態において、ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー3,4の突出部5,6の外周面5a,6aとの間に、微小な隙間B1が入口ポート7と出口ポート8とに亘って形成される場合がある。
【0041】
押圧ボルト18(雄ネジ部を有する押圧具に相当)が、押圧具取付部17の雌ネジ孔16に挿入されネジ込み操作されて、ギヤケース1の外周部における入口ポート7の近傍の部分に押圧操作されると、押圧ボルト18によりギヤケース1が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向に押圧操作される。
【0042】
図4に示すように、押圧ボルト18が押圧具取付部17に取り付けられてネジ込み操作されることにより、ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー3の突出部5の外周面5aとが互いに圧着されるように、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図2及び
図3の下方)に、ギヤケース1が押圧操作される。
【0043】
ギヤケース1の内周面1a及びギヤカバー3の突出部5の外周面5aにおいて、特に、入口ポート7及び出口ポート8のうちの低圧側である入口ポート7の近傍の部分が圧着されるので、隙間B1における入口ポート7の近傍の部分が、塞がれるか又は極小な状態となる。
【0044】
以上のように、押圧ボルト18による押圧工程が行われる。ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー3の突出部5の外周面5aとの圧着が十分に行われた場合、この後に押圧ボルト18を取り外してもよい。
【0045】
(ギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の隙間の状態)(その2)
図4に示すように、第1ギヤ11及び第2ギヤ12が矢印A1,A2の方向に回転駆動されて、入口ポート7に吸引された作動油が出口ポート8に送られ、出口ポート8からギヤポンプの外部の供給対象に供給される場合、出口ポート8の高圧の作動油の一部が、出口ポート8から隙間B1に漏洩し、隙間B1を通って低圧の入口ポート7に流入(逆流)しようとすることがある。
【0046】
ギヤケース1の内周面1a及びギヤカバー3の突出部5の外周面5aにおいて、特に、入口ポート7及び出口ポート8のうちの低圧側である入口ポート7の近傍の部分が圧着されており、隙間B1における入口ポート7の近傍の部分が、塞がれるか又は極小な状態となっている。
これによって、出口ポート8の高圧の作動油の一部が、出口ポート8から隙間B1に漏洩し、隙間B1を通って低圧の入口ポート7に流入(逆流)しようとする状態が阻止される。
【0047】
図3及び
図4に示すように、回転する第1ギヤ11及び第2ギヤ12がギヤケース1の収容空間2に収容されているので、ギヤケース1における収容空間2を形成する内周面1a、及び、ギヤカバー3,4の突出部5,6の外周面5a,6aは、第1支持軸13及び第2支持軸14の方向から視て、円弧状に形成されている。
【0048】
ギヤケース1の内周面1a及びギヤカバー3の突出部5の外周面5aにおいて、入口ポート7の近傍の部分が圧着されていた場合、出口ポート8の高圧の作動油の一部が、出口ポート8から隙間B1に漏洩すると、出口ポート8の高圧の作動油の一部により、隙間B1における出口ポート8の近傍の部分が押し広げられようとする。
【0049】
隙間B1における出口ポート8の近傍の部分が押し広げられようとした場合、ギヤケース1における収容空間2を形成する内周面1aが円弧状であり、ギヤカバー3の突出部5の外周面5aが円弧状であることにより、隙間B1における入口ポート7の近傍の部分が狭められようとする。
【0050】
(発明の実施の第1別形態)
ギヤポンプにおいて、押圧具取付部17を以下の説明のように構成してもよい。
図5に示すように、延出部15が、ギヤケース1の外周部における入口ポート7の反対側の部分に設けられ、ギヤケース1からギヤカバー3の外周部に対向するように延出されている。
【0051】
内面に雌ネジ部が形成された雌ネジ孔16が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図5の上下方向)に、延出部15に開口されている。以上のように、延出部15及び雌ネジ孔16を有する押圧具取付部17が設けられている。
【0052】
押圧ボルト18が、押圧具取付部17の雌ネジ孔16に挿入されネジ込み操作され、ギヤカバー3の外周部における入口ポート7の反対側の部分に押圧操作されると、押圧ボルト18によりギヤカバー3が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図5の上方)に押圧操作される。
【0053】
これにより、ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー3の突出部5の外周面5aとが互いに圧着される。特に入口ポート7及び出口ポート8のうちの低圧側である入口ポート7の近傍の部分が圧着されるので、隙間B1における入口ポート7の近傍の部分が、塞がれるか又は極小な状態となる。
【0054】
以上のように、押圧ボルト18による押圧工程が行われる。ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー3の突出部5の外周面5aとの圧着が十分に行われた場合、この後に押圧ボルト18を取り外してもよい。
【0055】
(発明の実施の第2別形態)
ギヤポンプにおいて、押圧具取付部17を以下の説明のように構成してもよい。
図6に示すように、延出部15が、ギヤカバー3の外周部における入口ポート7の反対側の部分に設けられ、ギヤカバー3からギヤケース1の外周部に対向するように延出されている。
【0056】
開口部19が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯と直交する方向に沿った方向(
図6の上下方向)に、延出部15に開口されている。雌ネジ孔20が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図6の上下方向)に、ギヤケース1の外周部における入口ポート7の反対側の部分に形成されている。以上のように、延出部15及び開口部19、雌ネジ孔20を有する押圧具取付部17が設けられている。
【0057】
押圧ボルト18が、押圧具取付部17の開口部19を通して雌ネジ孔20に挿入されネジ込み操作されると、押圧ボルト18が押圧具取付部17の延出部15を介してギヤカバー3に押圧操作されるのであり、ギヤカバー3が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図6の上方)に押圧操作される。
【0058】
これにより、ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー3の突出部5の外周面5aとが互いに圧着される。特に入口ポート7及び出口ポート8のうちの低圧側である入口ポート7の近傍の部分が圧着されるので、隙間B1における入口ポート7の近傍の部分が、塞がれるか又は極小な状態となる。
【0059】
以上のように、押圧ボルト18による押圧工程が行われる。ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー3の突出部5の外周面5aとの圧着が十分に行われた場合、この後に押圧ボルト18を取り外してもよい。
【0060】
(発明の実施の第3別形態)
ギヤポンプにおいて、押圧具取付部17を以下の説明のように構成してもよい。
図7に示すように、延出部15が、ギヤケース1の外周部における入口ポート7の近傍の部分に設けられ、ギヤケース1からギヤカバー3の外周部に対向するように延出されている。
【0061】
開口部19が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図7の上下方向)に、延出部15に開口されている。雌ネジ孔20が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図7の上下方向)に、ギヤカバー3の外周部における入口ポート7の近傍の部分に形成されている。以上のように、延出部15及び開口部19、雌ネジ孔20を有する押圧具取付部17が設けられている。
【0062】
押圧ボルト18が、押圧具取付部17の開口部19を通して雌ネジ孔20に挿入されネジ込み操作されると、押圧ボルト18が押圧具取付部17の延出部15を介してギヤケース1に押圧操作されるのであり、ギヤケース1が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図7の下方)に押圧操作される。
【0063】
これにより、ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー3の突出部5の外周面5aとが互いに圧着される。特に入口ポート7及び出口ポート8のうちの低圧側である入口ポート7の近傍の部分が圧着されるので、隙間B1における入口ポート7の近傍の部分が、塞がれるか又は極小な状態となる。
【0064】
以上のように、押圧ボルト18による押圧工程が行われる。ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー3の突出部5の外周面5aとの圧着が十分に行われた場合、この後に押圧ボルト18を取り外してもよい。
【0065】
(発明の実施の第4別形態)
ギヤポンプにおいて、押圧具取付部17を廃止し、以下の説明のようなクランプ21を使用してもよい。
図8及び
図9に示すように、クランプ21は、本体部22、締め付け部23及び受け部24、押圧ボルト25等を有している。
【0066】
本体部22は平板状に形成されており、開口部22aが開口されている。締め付け部23が、本体部22の一方の端部から延出されており、内面に雌ネジ部が形成された雌ネジ孔23aが締め付け部23に設けられている。受け部24が、本体部22の他方の端部から締め付け部23と同じ方向に延出されている。
【0067】
クランプ21をギヤポンプに対して使用する場合、
図8及び
図9に示すように、本体部22の開口部22aに入口ポート7を挿入しながら、締め付け部23を、ギヤケース1及びギヤカバー3の外周部における入口ポート7の近傍の部分に位置させる。受け部24を、ギヤカバー3の外周部における入口ポート7の反対側の部分に当て付ける。押圧ボルト25を、締め付け部23の雌ネジ孔23aに挿入しネジ込み操作して、ギヤケース1の外周部における入口ポート7の近傍の部分に押圧操作する。
【0068】
クランプ21において、押圧ボルト25がギヤケース1に押圧操作されると、押圧ボルト25によりギヤケース1が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図8及び
図9の下方)に押圧操作される。
【0069】
これにより、ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー3の突出部5の外周面5aとが互いに圧着される。特に入口ポート7及び出口ポート8のうちの低圧側である入口ポート7の近傍の部分が圧着されるので、隙間B1における入口ポート7の近傍の部分が、塞がれるか又は極小な状態となる。
【0070】
以上のように、クランプ21による押圧工程が行われる。ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー3の突出部5の外周面5aとの圧着が十分に行われた場合、この後にクランプ21をギヤポンプから取り外してもよい。
クランプ21は、
図8及び
図9に示す構成に限られるものではなく、ギヤケース1やギヤカバー3の形状等に応じて、適宜変更してもよい。例えば、入口ポート7がギヤケース1に設けられた場合、クランプ21の開口部22aを設けない形状に構成してもよい。
【0071】
クランプ21をギヤポンプに対して使用する場合、締め付け部23を、ギヤカバー3の外周部における入口ポート7の反対側の部分に位置させ、受け部24を、ギヤケース1及びギヤカバー3の外周部における入口ポート7の近傍の部分に位置させてもよい。
これにより、入口ポート7及び出口ポート8のうちの高圧側である出口ポート8側の部分が圧着されるので、隙間B1における出口ポート8側の部分が、塞がれるか又は極小な状態とすることができる。
【0072】
(発明の実施の第5別形態)
図1,2,3に示すギヤポンプにおいて、押圧具取付部17をギヤカバー3の外周部における入口ポート7の反対側の部分に設けてもよい。
【0073】
(発明の実施の第1別形態)及び
図5に示すギヤポンプにおいて、押圧具取付部17をギヤケース1の外周部における入口ポート7の近傍の部分に設けてもよい。
【0074】
(発明の実施の第2別形態)及び
図6に示すギヤポンプの押圧具取付部17において、延出部15をギヤカバー3の外周部における入口ポート7の近傍の部分に設け、雌ネジ孔20をギヤケース1の外周部における入口ポート7の近傍の部分に設けてもよい。
【0075】
(発明の実施の第3別形態)及び
図7に示すギヤポンプの押圧具取付部17において、延出部15をギヤケース1の外周部における入口ポート7の反対側の部分に設け、雌ネジ孔20をギヤカバー3の外周部における入口ポート7の反対側の部分に設けてもよい。
【0076】
以上の構成によると、入口ポート7及び出口ポート8のうちの高圧側である出口ポート8側の部分が圧着されるので、隙間B1における出口ポート8側の部分が、塞がれるか又は極小な状態とすることができる。
【0077】
(発明の実施の第6別形態)
図1,2,3に示すギヤポンプにおいて、押圧具取付部17をギヤカバー4に設けてもよく、2組の押圧具取付部17をギヤカバー3及びギヤカバー4の両方に設けてもよい。
【0078】
(発明の実施の第1別形態)及び
図5に示すギヤポンプにおいて、押圧具取付部17をギヤカバー4に対応するようにギヤケース1に設けてもよく、2組の押圧具取付部17をギヤカバー3及びギヤカバー4の両方に対応するようにギヤケース1に設けてもよい。
【0079】
(発明の実施の第2別形態)及び
図6に示すギヤポンプにおいて、押圧具取付部17をギヤカバー4とギヤケース1とに亘って設けてもよく、2組の押圧具取付部17を、ギヤカバー3とギヤケース1とに亘って設け、ギヤカバー4とギヤケース1とに亘って設けてもよい。
【0080】
(発明の実施の第3別形態)及び
図7に示すギヤポンプにおいて、押圧具取付部17をギヤカバー4とギヤケース1とに亘って設けてもよく、2組の押圧具取付部17を、ギヤカバー3とギヤケース1とに亘って設け、ギヤカバー4とギヤケース1とに亘って設けてもよい。
【0081】
(発明の実施の第4別形態)及び
図8,9に示すギヤポンプにおいて、クランプ21をギヤカバー4とギヤケース1とに亘って取り付けてもよく、2組のクランプ21を、ギヤカバー3とギヤケース1とに亘って取り付け、ギヤカバー4とギヤケース1とに亘って取り付けてもよい。
【0082】
(発明の実施の第7別形態)
(発明の実施の第7別形態におけるギヤモータの構成)
図1,2,3に示す構成がギヤモータである場合、油圧ポンプ(図示せず)からの高圧の作動油が入口ポート7に供給され、入口ポート7から第1ギヤ11のギヤ歯の間及び第2ギヤ12のギヤ歯の間に作動油が入り込む。
【0083】
図11に示すように、第1ギヤ11のギヤ歯の間及び第2ギヤ12のギヤ歯の間に入り込んだ作動油は、第1ギヤ11を矢印A1の方向に回転駆動し、第2ギヤ12を矢印A2の方向に回転駆動しながら、出口ポート8に達して、出口ポート8からギヤモータの外部に出て行くのであり、第1ギヤ11及び第2ギヤ12が回転駆動される動力が第1支持軸13から出力される。これにより、入口ポート7の作動油は高圧であり、出口ポート8の作動油は低圧である。
【0084】
(発明の実施の第7別形態における押圧具取付部の構成)
図10に示すように、延出部15が、ギヤカバー4の外周部における出口ポート8の近傍の部分に設けられ、ギヤカバー4からギヤケース1の外周部に対向するように延出されている。内面に雌ネジ部が形成された雌ネジ孔16が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図10の上下方向)に、延出部15に開口されている。
以上のように、延出部15及び雌ネジ孔16を有する押圧具取付部17が設けられている。
【0085】
(発明の実施の第7別形態におけるギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の隙間の状態)(その1)
図10及び
図11に示すように、押圧ボルト18が、押圧具取付部17の雌ネジ孔16に挿入されネジ込み操作されて、ギヤケース1の外周部における出口ポート8の近傍の部分に押圧操作されると、押圧ボルト18によりギヤケース1が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図10及び
図11の上方)に押圧操作される。
【0086】
これにより、ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー4の突出部6の外周面6aとが互いに圧着される。ギヤケース1の内周面1a及びギヤカバー4の突出部6の外周面6aにおいて、特に、入口ポート7及び出口ポート8のうちの低圧側である出口ポート8の近傍の部分が圧着されるので、隙間B1における出口ポート8の近傍の部分が、塞がれるか又は極小な状態となる。
【0087】
以上のように、押圧ボルト18による押圧工程が行われる。ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー4の突出部6の外周面6aとの圧着が十分に行われた場合、この後に押圧ボルト18を取り外してもよい。
【0088】
(発明の実施の第7別形態におけるギヤケースの内周面とギヤカバーの突出部の外周面との間の隙間の状態)(その2)
図11に示すように、入口ポート7に供給された作動油が、第1ギヤ11及び第2ギヤ12を矢印A1,A2の方向に回転駆動しながら出口ポート8に達する場合、入口ポート7の高圧の作動油の一部が、入口ポート7から隙間B1に漏洩し、隙間B1を通って低圧の出口ポート8に流入しようとすることがある。
【0089】
ギヤケース1の内周面1a及びギヤカバー4の突出部6の外周面6aにおいて、特に、入口ポート7及び出口ポート8のうちの低圧側である出口ポート8の近傍の部分が圧着されており、隙間B1における出口ポート8の近傍の部分が、塞がれるか又は極小な状態となっている。
これにより、入口ポート7の高圧の作動油の一部が、入口ポート7から隙間B1に漏洩し、隙間B1を通って低圧の出口ポート8に流入しようとする状態が阻止される。
【0090】
回転する第1ギヤ11及び第2ギヤ12がギヤケース1の収容空間2に収容されているので、ギヤケース1における収容空間2を形成する内周面1a、及び、ギヤカバー3,4の突出部5,6の外周面5a,6aは、第1支持軸13及び第2支持軸14の方向から視て、円弧状に形成されている。
【0091】
ギヤケース1の内周面1a及びギヤカバー4の突出部6の外周面6aにおいて、出口ポート8の近傍の部分が圧着されていた場合、入口ポート7の高圧の作動油の一部が、入口ポート7から隙間B1に漏洩すると、入口ポート7の高圧の作動油の一部により、隙間B1における入口ポート7の近傍の部分が押し広げられようとする。
【0092】
隙間B1における入口ポート7の近傍の部分が押し広げられようとした場合、ギヤケース1における収容空間2を形成する内周面1aが円弧状であり、ギヤカバー4の突出部6の外周面6aが円弧状であることにより、隙間B1における出口ポート8の近傍の部分が狭められようとする。
【0093】
(発明の実施の第8別形態)
前述の(発明の実施の第1別形態)及び
図5に示す構成がギヤモータである場合、押圧具取付部17を以下の説明のように構成してもよい。
図12に示すように、延出部15が、ギヤケース1の外周部における出口ポート8の反対側の部分に設けられて、ギヤケース1からギヤカバー4の外周部に対向するように延出されている。
【0094】
内面に雌ネジ部が形成された雌ネジ孔16が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図12の上下方向)に、延出部15に開口されている。以上のように、延出部15及び雌ネジ孔16を有する押圧具取付部17が設けられている。
【0095】
押圧ボルト18が、押圧具取付部17の雌ネジ孔16に挿入されネジ込み操作され、ギヤカバー4の外周部における出口ポート8の反対側の部分に押圧操作されると、押圧ボルト18によりギヤカバー4が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図12の下方)に押圧操作される。
【0096】
これにより、ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー4の突出部6の外周面6aとが互いに圧着される。特に入口ポート7及び出口ポート8のうちの低圧側である出口ポート8の近傍の部分が圧着されるので、隙間B1における出口ポート8の近傍の部分が、塞がれるか又は極小な状態となる。
【0097】
以上のように、押圧ボルト18による押圧工程が行われる。ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー4の突出部6の外周面6aとの圧着が十分に行われた場合、この後に押圧ボルト18を取り外してもよい。
【0098】
(発明の実施の第9別形態)
前述の(発明の実施の第2別形態)及び
図6に示す構成がギヤモータである場合、押圧具取付部17を以下の説明のように構成してもよい。
図13に示すように、延出部15が、ギヤカバー4の外周部における出口ポート8の反対側の部分に設けられて、ギヤカバー4からギヤケース1の外周部に対向するように延出されている。
【0099】
開口部19が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図13の上下方向)に、延出部15に開口されている。雌ネジ孔20が第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図13の上下方向)に、ギヤケース1の外周部における出口ポート8の反対側の部分に形成されている。以上のように、延出部15及び開口部19、雌ネジ孔20を有する押圧具取付部17が設けられている。
【0100】
押圧ボルト18が、押圧具取付部17の開口部19を通して雌ネジ孔20に挿入されネジ込み操作されると、押圧ボルト18が押圧具取付部17の延出部15を介してギヤカバー4に押圧操作されるのであり、ギヤカバー4が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図13の下方)に押圧操作される。
【0101】
これにより、ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー4の突出部6の外周面6aとが互いに圧着される。特に入口ポート7及び出口ポート8のうちの低圧側である出口ポート8の近傍の部分が圧着されるので、隙間B1における出口ポート8の近傍の部分が、塞がれるか又は極小な状態となる。
【0102】
以上のように、押圧ボルト18による押圧工程が行われる。ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー4の突出部6の外周面6aとの圧着が十分に行われた場合、この後に押圧ボルト18を取り外してもよい。
【0103】
(発明の実施の第10別形態)
前述の(発明の実施の第3別形態)及び
図7に示す構成がギヤモータである場合、押圧具取付部17を以下の説明のように構成してもよい。
図14に示すように、延出部15が、ギヤケース1の外周部における出口ポート8の近傍の部分に設けられ、ギヤケース1からギヤカバー4の外周部に対向するように延出されている。
【0104】
開口部19が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図14の上下方向)に、延出部15に開口されている。雌ネジ孔20が第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図14の上下方向)に、ギヤカバー3の外周部における出口ポート8の近傍の部分に形成されている。以上のように、延出部15及び開口部19、雌ネジ孔20を有する押圧具取付部17が設けられている。
【0105】
押圧ボルト18が、押圧具取付部17の開口部19を通して雌ネジ孔20に挿入されネジ込み操作されると、押圧ボルト18が押圧具取付部17の延出部15を介してギヤケース1に押圧操作されるのであり、ギヤケース1が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図14の上方)に押圧操作される。
【0106】
これにより、ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー4の突出部6の外周面6aとが互いに圧着される。特に入口ポート7及び出口ポート8のうちの低圧側である出口ポート8の近傍の部分が圧着されるので、隙間B1における出口ポート8の近傍の部分が、塞がれるか又は極小な状態となる。
【0107】
以上のように、押圧ボルト18による押圧工程が行われる。ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー4の突出部6の外周面6aとの圧着が十分に行われた場合、この後に押圧ボルト18を取り外してもよい。
【0108】
(発明の実施の第11別形態)
ギヤモータにおいて、押圧具取付部17を廃止し、以下の説明のようなクランプ21を使用してもよい。
図15及び
図16に示すように、クランプ21は、本体部22、締め付け部23及び受け部24、押圧ボルト25等を有している。
【0109】
本体部22は平板状に形成されており、2個の開口部22aが開口されている。締め付け部23が、本体部22の一方の端部から延出されており、内面に雌ネジ部が形成された雌ネジ孔23aが締め付け部23に設けられている。受け部24が、本体部22の他方の端部から締め付け部23と同じ方向に延出されている。
【0110】
クランプ21をギヤモータに対して使用する場合、
図15及び
図16に示すように、本体部22の一方の開口部22aに第1支持軸13を挿入しながら、締め付け部23を、ギヤケース1及びギヤカバー4の外周部における出口ポート8の近傍の部分に位置させる。受け部24を、ギヤカバー4における出口ポート8の反対側の部分に当て付ける。押圧ボルト25を、締め付け部23の雌ネジ孔23aに挿入しネジ込み操作して、ギヤケース1の外周部における出口ポート8の近傍の部分に押圧操作する。
【0111】
クランプ21において、押圧ボルト25がギヤケース1に押圧操作されると、押圧ボルト25によりギヤケース1が、第1支持軸13の軸芯方向及び第2支持軸14の軸芯方向と直交する方向に沿った方向(
図15及び
図16の上方)に押圧操作される。
【0112】
これにより、ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー4の突出部6の外周面6aとが互いに圧着される。特に入口ポート7及び出口ポート8のうちの低圧側である出口ポート8の近傍の部分が圧着されるので、隙間B1における出口ポート8の近傍の部分が、塞がれるか又は極小な状態となる。
【0113】
以上のように、クランプ21による押圧工程が行われる。ギヤケース1の内周面1aとギヤカバー4の突出部6の外周面6aとの圧着が十分に行われた場合、この後にクランプ21をギヤモータから取り外してもよい。
【0114】
クランプ21は、
図15及び
図16に示す構成に限られるものではなく、ギヤケース1やギヤカバー3の形状等に応じて、適宜変更してもよい。例えば、クランプ21の開口部22aを設けない形状に構成してもよい。
【0115】
クランプ21をギヤモータに対して使用する場合、締め付け部23を、ギヤカバー3の外周部における出口ポート8の反対側の部分に位置させ、受け部24を、ギヤケース1及びギヤカバー3の外周部における出口ポート8の近傍の部分に位置させてもよい。
これにより、入口ポート7及び出口ポート8のうちの高圧側である入口ポート7側の部分が圧着されるので、隙間B1における入口ポート7側の部分が、塞がれるか又は極小な状態とすることができる。
【0116】
(発明の実施の第12別形態)
(発明の実施の第7別形態)及び
図10,11に示すギヤモータにおいて、押圧具取付部17をギヤケース1の外周部における出口ポート8の反対側の部分に設けてもよい。
【0117】
(発明の実施の第8別形態)及び
図12に示すギヤモータにおいて、押圧具取付部17をギヤケース1の外周部における出口ポート8の近傍の部分に設けてもよい。
【0118】
(発明の実施の第9別形態)及び
図13に示すギヤモータにおいて、押圧具取付部17の延出部15を、ギヤカバー4の外周部における出口ポート8の近傍の部分に設け、押圧具取付部17の雌ネジ孔20を、ギヤケース1の外周部における出口ポート8の近傍の部分に設けてもよい。
【0119】
(発明の実施の第10別形態)及び
図14に示すギヤモータにおいて、押圧具取付部17の延出部15を、ギヤケース1の外周部における出口ポート8の反対側の部分に設け、押圧具取付部17の雌ネジ孔20を、ギヤカバー4の外周部における出口ポート8の反対側の部分に設けてもよい。
【0120】
以上の構成によると、入口ポート7及び出口ポート8のうちの高圧側である入口ポート7側の部分が圧着されるので、隙間B1における入口ポート7側の部分が、塞がれるか又は極小な状態とすることができる。
【0121】
(発明の実施の第13別形態)
(発明の実施の第7別形態)及び
図10,11に示すギヤモータにおいて、押圧具取付部17をギヤカバー3に設けてもよく、2組の押圧具取付部17をギヤカバー3及びギヤカバー4の両方に設けてもよい。
【0122】
(発明の実施の第8別形態)及び
図12に示すギヤモータにおいて、押圧具取付部17をギヤカバー3に対応するようにギヤケース1に設けてもよく、2組の押圧具取付部17をギヤカバー3及びギヤカバー4の両方に対応するようにギヤケース1に設けてもよい。
【0123】
(発明の実施の第9別形態)及び
図13に示すギヤモータにおいて、押圧具取付部17をギヤカバー3とギヤケース1とに亘って設けてもよく、2組の押圧具取付部17を、ギヤカバー3とギヤケース1とに亘って設け、ギヤカバー4とギヤケース1とに亘って設けてもよい。
【0124】
(発明の実施の第10別形態)及び
図14に示すギヤモータにおいて、押圧具取付部17をギヤカバー3とギヤケース1とに亘って設けてもよく、2組の押圧具取付部17を、ギヤカバー3とギヤケース1とに亘って設け、ギヤカバー4とギヤケース1とに亘って設けてもよい。
【0125】
(発明の実施の第11別形態)及び
図15,16に示すギヤモータにおいて、クランプ21をギヤカバー3とギヤケース1とに亘って取り付けてもよく、2組のクランプ21をギヤカバー3とギヤケース1とに亘って取り付け、ギヤカバー4とギヤケース1とに亘って取り付けてもよい。
【0126】
(発明の実施の第14別形態)
図1,2,3に示す構成、(発明の実施の第1別形態)~(発明の実施の第13別形態)において、ギヤケース1とギヤカバー3とが一体的に形成されてギヤケース1となり、これとは別に1個のギヤカバー4が設けられるように構成してもよい。この構成では、ギヤケース1のギヤカバー4側の部分が開放される。
【0127】
この構成において、第1支持軸13及び第2支持軸14が、ギヤケース1から
図1の右方に突出し、ギヤカバー4から
図1の左方向に突出しないように構成し、第1支持軸13及び第2支持軸14が、ギヤケース1に設けられた軸受け部(図示せず)に支持され、ギヤカバー4に支持されないように構成してもよい。
【0128】
(発明の実施の第15別形態)
図1,2,3に示す構成、(発明の実施の第1別形態)~(発明の実施の第13別形態)において、ギヤケース1とギヤカバー4とが一体的に形成されてギヤケース1となり、これとは別に1個のギヤカバー3が設けられるように構成してもよい。この構成では、ギヤケース1のギヤカバー3側の部分が開放される。
この構成において、第1支持軸13及び第2支持軸14が、ギヤケース1に設けられた軸受け部(図示せず)に支持され、ギヤカバー3に支持されないように構成してもよい。
【0129】
(発明の実施の第16別形態)
ギヤポンプ及びギヤモータにおいて、
図17に示すように、2組の収容空間2がギヤケース1に設けられ、2個の収容空間2の各々に、第1ギヤ11及び第2ギヤ12、第1支持軸13及び第2支持軸14が設けられるように構成し、ギヤケース1の内部において、2個の第1支持軸13が連結されるように構成してもよい。
この場合、3組以上の収容空間2がギヤケース1に設けられ、第1ギヤ11及び第2ギヤ12、第1支持軸13及び第2支持軸14が、収容空間2の各々に設けられるように構成してもよい。
図17に示すギヤポンプ及びギヤモータに対して、
図1,2,3に示す押圧具取付部17の構成、(発明の実施の第1別形態)~(発明の実施の第13別形態)に示す押圧具取付部17の構成を適用すればよい。
【産業上の利用可能性】
【0130】
本発明は、ギヤポンプ又はギヤモータに適用でき、ギヤポンプ又はギヤモータの製造方法に適用できる。
【符号の説明】
【0131】
1 ギヤケース
1a 内周面
2 収容空間
3 ギヤカバー
4 ギヤカバー
5 突出部
5a 外周面
6 突出部
6a 外周面
7 入口ポート
8 出口ポート
11 第1ギヤ
12 第2ギヤ
13 第1支持軸
14 第2支持軸
15 延出部
16 雌ネジ孔
17 押圧具取付部
18 押圧ボルト(押圧具)
19 開口部
20 雌ネジ孔