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特開2023-176404バーチャルアシスタント装置及びバーチャルアシスタント装置用のプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023176404
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】バーチャルアシスタント装置及びバーチャルアシスタント装置用のプログラム
(51)【国際特許分類】
   G10L 15/22 20060101AFI20231206BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20231206BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20231206BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20231206BHJP
   G10L 13/00 20060101ALI20231206BHJP
   G10L 15/10 20060101ALI20231206BHJP
   G06F 16/90 20190101ALI20231206BHJP
【FI】
G10L15/22 200H
G06F3/16 650
G06F3/16 690
G06F3/16 620
G06F3/01 510
G06F3/0481
G10L13/00 100M
G10L13/00 100S
G10L15/22 300Z
G10L15/10 200W
G06F16/90 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022088667
(22)【出願日】2022-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000004547
【氏名又は名称】日本特殊陶業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮嶋 一元
【テーマコード(参考)】
5B175
5E555
【Fターム(参考)】
5B175EA01
5B175GA04
5E555AA41
5E555AA76
5E555BA01
5E555BB01
5E555BC01
5E555BC07
5E555CB64
5E555DA01
5E555DA23
5E555DB32
5E555DB41
5E555DB45
5E555DB53
5E555EA23
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】バーチャルアシスタント装置を利用する利用者に対して話題を提供することができ、提供した話題に関する双方向の会話が適切に継続しやすい技術を提供する。
【解決手段】バーチャルアシスタント装置10は、利用者からの話が入力される入力部と、画像を表示する表示部15と、表示部15にキャラクタ70の画像を表示させる制御部11と、キャラクタ70からの話を出力する出力部と、を備える。制御部11は、キャラクタ70の画像とは異なる話題画像及び話題画像に関する言葉を表示部15に表示する。制御部11は、上記話題画像及び上記言葉が表示部15に表示された後、上記言葉を含む話が入力部に入力された場合に、上記言葉に関連する話をキャラクタ70からの話として出力部に出力させる。
【選択図】図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者からの話が入力される入力部と、画像を表示する表示部と、前記表示部にキャラクタの画像を表示させる制御部と、前記キャラクタからの話を出力する出力部と、を備えたバーチャルアシスタント装置であって、
前記制御部は、前記キャラクタの画像とは異なる話題画像及び前記話題画像に関する言葉を前記表示部に表示し、前記話題画像及び前記言葉が前記表示部に表示された後、前記言葉を含む話が前記入力部に入力された場合に、前記言葉に関連する話を前記キャラクタからの話として前記出力部に出力させる
バーチャルアシスタント装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記入力部に入力される話の解析を有効化する有効モードと、前記有効モードを解除する解除モードとを切り替え、
前記有効モード中に前記言葉を含む話が前記入力部に入力された場合に前記言葉に関連する話を前記キャラクタからの話として前記出力部に出力させ、
前記言葉に関連する話を前記キャラクタからの話として前記出力部に出力させた場合、前記有効モードを継続しつつ前記利用者からの話を受け付ける期間を設けた後、予め定められた終了条件が成立するまで前記有効モードを継続する
請求項1に記載のバーチャルアシスタント装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記話題画像に関する前記言葉として単一のキーワードのみを前記表示部に表示する
請求項1又は請求項2に記載のバーチャルアシスタント装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記話題画像に関する前記言葉として複数種類のキーワードを前記表示部に表示させ、前記複数種類の前記キーワードのうちのいずれかキーワードのみを含む話が入力部に入力された場合、入力された前記キーワードに対応する話を前記出力部に出力させる
請求項1又は請求項2に記載のバーチャルアシスタント装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記話題画像をいずれか1種以上の前記言葉と共に第1の組み合わせで前記表示部に表示した後、前記話題画像を前記第1の組み合わせとは異なる組み合わせで前記言葉と共に前記表示部に表示する
請求項1又は請求項2に記載のバーチャルアシスタント装置。
【請求項6】
利用者からの話が入力される入力部と、画像を表示する表示部と、前記表示部にキャラクタの画像を表示させる制御部と、前記キャラクタからの話を出力する出力部と、を備えたバーチャルアシスタント装置に用いられるプログラムであって、
前記キャラクタの画像とは異なる話題画像及び前記話題画像に関する言葉を前記表示部に表示させる制御を、前記制御部に行わせるステップと、
前記話題画像及び前記言葉が前記表示部に表示された後、前記言葉を含む話が前記入力部に入力された場合に、前記言葉に関連する話を前記キャラクタからの話として前記出力部に出力させる制御を、前記制御部に行わせるステップと、
を含むバーチャルアシスタント装置用のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バーチャルアシスタント装置及びバーチャルアシスタント装置用のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、音声出力システムが開示されている。特許文献1の音声出力システムは、音声情報取得手段、出力制御手段、会話情報取得手段、などを備える。音声情報取得手段は、話者から発せられた音声に関する音声情報を取得する。出力制御手段は、表示媒体に表示される表示内容に応じた文章を、音声情報に基づき話者の音声の態様を模した音声により、表示媒体のユーザに用いられる音声出力機器に出力させる。会話情報取得手段は、ユーザと話者との会話に関する会話情報を取得する。話者が文章を音声により発する際に、表示媒体には話者の態様を模した画像が表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-76885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表示部にキャラクタが表示され、キャラクタが利用者との間で会話を行うような装置では、利用者に話題を提供することが望まれ、提供した話題に関する会話が開始した場合には、その会話が双方向に継続することが望まれる。
【0005】
この種の装置において話題を提供する場合、例えば、利用者が興味を持ちやすい画像を表示部に表示させることが有効である。しかし、画像の表示によって話題を提供した場合、画像を見た利用者がどのような話を発するのか正確に予想しにくいため、装置が応答を返す場合に、利用者が発した話から大きくずれてしまう懸念がある。このように「大きなずれ」が生じると、利用者は、会話が噛み合わない印象を抱いたり、話をしっかり聞いてもらっていない印象を抱いたりする懸念があり、双方向の会話が適切に続かない虞がある。
【0006】
本発明は、バーチャルアシスタント装置を利用する利用者に対して話題を提供することができ、提供した話題に関する双方向の会話が適切に継続しやすい技術を提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つであるバーチャルアシスタント装置は、
利用者からの話が入力される入力部と、画像を表示する表示部と、前記表示部にキャラクタの画像を表示させる制御部と、前記キャラクタからの話を出力する出力部と、を備えたバーチャルアシスタント装置であって、
前記制御部は、前記キャラクタの画像とは異なる話題画像及び前記話題画像に関する言葉を前記表示部に表示し、前記話題画像及び前記言葉が前記表示部に表示された後、前記言葉を含む話が前記入力部に入力された場合に、前記言葉に関連する話を前記キャラクタからの話として前記出力部に出力させる。
【0008】
上記のバーチャルアシスタント装置は、話題となり得る画像(キャラクタの画像とは異なる話題画像)を表示する場合に、話題画像だけでなく、話題画像に関する言葉を表示部に表示することができる。このような表示がなされると、話題画像を見た利用者は、上記言葉を含んだ話を発しやすくなる。従って、バーチャルアシスタント装置側では、上記言葉を含んだ話がなされるものとして、上記言葉に関する応答用の話を用意しておくことができる。更に、バーチャルアシスタント装置は、上記話題画像及び上記言葉が表示された後に、実際に上記言葉を含んだ話が利用者から発せられた場合には、入力部に入力された情報から上記言葉が含まれることを確認した上で、上記言葉に関連する話をキャラクタからの話として出力することができる。このような動作がなされるため、話題画像を見た利用者が発した話に対してキャラクタが無関係の話を返すような対応が抑制されやすく、会話の適切化を図りやすい。
【0009】
上記のバーチャルアシスタント装置において、上記制御部は、上記入力部に入力される話の解析を有効化する有効モードと、上記有効モードを解除する解除モードとを切り替えるように動作してもよい。更に、上記制御部は、上記有効モード中に上記言葉を含む話が上記入力部に入力された場合に上記言葉に関連する話を上記キャラクタからの話として上記出力部に出力させるように動作してもよい。そして、上記制御部は、上記有効モード中に上記言葉に関連する話を上記キャラクタからの話として上記出力部に出力させた場合、上記有効モードを継続しつつ上記利用者からの話を受け付ける期間を設けた後、予め定められた終了条件が成立するまで上記有効モードを継続するように動作してもよい。
【0010】
上記のバーチャルアシスタント装置は、有効モードと解除モードを切り替えることができるため、有効モード中には話の解析を可能とし、解除モード中には処理負担を低減することができる。そして、制御部は、上記言葉に関連する話を上記キャラクタからの話として上記出力部に出力させた場合、有効モードを継続しつつ利用者からの話を受け付ける期間を設け、終了条件が成立するまで継続することができるため、上記言葉に関連する話を提供した後も、会話を円滑に継続することができる。
【0011】
上記制御部は、上記話題画像に関する上記言葉として単一のキーワードのみを上記表示部に表示するように動作してもよい。
【0012】
このように、話題画像と関連させて表示される言葉が単一のキーワードである場合、上記話題画像及び上記言葉を見た利用者が上記キーワードを発しやすくなる。よって、上記キーワードを含む話がバーチャルアシスタント装置にて認識されて会話が適切に継続する可能性が高まる。
【0013】
話題画像と関連付けて複数種類のキーワードが表示されると、利用者が興味を持ちやすいキーワードが含まれる可能性が高くなり、且つ、利用者は、より多くの観点で話をしやすくなる。そして、このバーチャルアシスタント装置は、利用者の話しやすさを高めつつ、いずれかのキーワードを含んだ話が発せられた場合にはそのキーワードに対応する話を返すことができるため、利用者の話しやすさと会話の適切化を両立することができる。
【0014】
上記制御部は、上記話題画像をいずれか1種以上の上記言葉と共に第1の組み合わせで上記表示部に表示した後、上記話題画像を上記第1の組み合わせとは異なる組み合わせで上記言葉と共に上記表示部に表示してもよい。
【0015】
このように、いずれかの話題画像を表示する場合に、関連付けて表示する言葉の組み合わせを変更可能であれば、同種の話題画像を継続的に又は繰り返し利用する場合でも、利用者にとって会話が飽きにくくなり、利用者の利用が促進されやすい。そして、このバーチャルアシスタント装置は、話題画像と言葉の組み合わせが変更されても、表示された言葉を含む話が発せられた場合には、その言葉に関連する話を返すことができるため、会話の飽きにくさと会話の適切化を両立することができる。
【0016】
本発明の一つであるバーチャルアシスタント装置用のプログラムは、
利用者からの話が入力される入力部と、画像を表示する表示部と、前記表示部にキャラクタの画像を表示させる制御部と、前記キャラクタからの話を出力する出力部と、を備えたバーチャルアシスタント装置に用いられるプログラムであって、
前記キャラクタの画像とは異なる話題画像及び前記話題画像に関する言葉を前記表示部に表示させる制御を、前記制御部に行わせるステップと、
前記話題画像及び前記言葉が前記表示部に表示された後、前記言葉を含む話が前記入力部に入力された場合に、前記言葉に関連する話を前記キャラクタからの話として前記出力部に出力させる制御を、前記制御部に行わせるステップと、
を含む。
【0017】
上記のバーチャルアシスタント装置用のプログラムは、話題となり得る画像(キャラクタの画像とは異なる話題画像)を表示する場合に、話題画像だけでなく、話題画像に関する言葉を表示部に表示することができる。このような表示がなされると、話題画像を見た利用者は、上記言葉を含んだ話を発しやすくなる。従って、バーチャルアシスタント装置側では、上記言葉を含んだ話がなされるものとして、上記言葉に関する応答用の話を用意しておくことができる。更に、このプログラムは、上記話題画像及び上記言葉が表示された後に、実際に上記言葉を含んだ話を利用者が発した場合に、入力部に入力された情報から上記言葉が含まれることを確認した上で、上記言葉に関連する話をキャラクタからの話として出力するように動作させることができる。このような動作がなされるため、話題画像を見た利用者が発した話に対してキャラクタが無関係の話を返すような対応が抑制されやすく、会話の適切化を図りやすい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、バーチャルアシスタント装置を利用する利用者に対して話題を提供することができ、提供した話題に関する双方向の会話が適切に継続しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置を備えたバーチャルアシスタントシステムの電気的構成を簡略的に示すブロック図である。
図2図2は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置における通常表示の例1を示す説明図である。
図3図3は、管理装置に記憶された利用者データのデータ構造例を概念的に示す説明図である。
図4図4は、管理装置に記憶されたコンテンツ関連データのデータ構造例を概念的に示す説明図である。
図5図5は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置での制御の流れを例示するフローチャートである。
図6図6は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置における通常表示の例2を示す説明図である。
図7図7は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置における通常表示の例3を示す説明図である。
図8図8は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置における通常表示の例4を示す説明図である。
図9図9は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置における「所定の報知」の一例を説明する説明図である。
図10図10は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置における通常表示の例5を示す説明図であり、報知情報が表示された例を示す図である。
図11図11は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置でのコンテンツの提供例1を示す説明図である。
図12図12は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置でのコンテンツの提供例2を示す説明図であり、図11の表示に続く表示の例である。
図13図13は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置でのコンテンツの提供例3を示す説明図であり、図12の表示に続く表示の例である。
図14図14は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置でのコンテンツの提供例4を示す説明図であり、図13の表示に続く表示の例である。
図15図15は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置において行われる表示に関し、話題画像を言葉と共に表示する具体例1を説明する説明図である。
図16図16は、各言葉に対応付けて各言葉に対応する話を用意したデータ構成を説明する説明図である。
図17図17は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置において行われる表示に関し、話題画像を言葉と共に表示する具体例2を説明する説明図である。
図18図18は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置において行われる表示に関し、話題画像を言葉と共に表示する具体例3を説明する説明図である。
図19図19は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置において行われる表示に関し、話題画像を言葉と共に表示する具体例4を説明する説明図である。
図20図20は、第1実施形態のバーチャルアシスタント装置において行われる表示に関し、話題画像を言葉と共に表示する具体例5を説明する説明図である。
図21図21は、比較例のバーチャルアシスタント装置において行われる表示を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
<第1実施形態>
1.バーチャルアシスタントシステムの概要
図1に示されるバーチャルアシスタントシステム1は、バーチャルアシスタント装置10と、管理装置90と、を備える。以下の説明では、バーチャルアシスタントシステム1は、単にシステム1とも称される。以下で説明される代表例は、バーチャルアシスタント装置10が、高齢者向けのバーチャルアシスタント装置として機能するものであり、例えば、利用者が、介護施設、自宅、病院などで利用することができるものである。
【0021】
2.バーチャルアシスタント装置のハードウェア構成
図1のように、バーチャルアシスタント装置10は、タブレット端末、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、外部装置と通信可能に構成されたテレビジョンなどの汎用の情報端末にアプリケーションプログラムをインストールし、記憶及び利用可能とした情報通信端末であってもよく、後述される各機能を実現できる専用装置であってもよい。バーチャルアシスタント装置10は、通信機能を有する携帯型の情報装置であってもよく、通信機能を有する据置型の情報装置であってもよい。
【0022】
図1のように、バーチャルアシスタント装置10は、制御部11と通信部12とインタフェース13と記憶部14とを備える。以下で説明されるバーチャルアシスタント装置10の代表例は、バーチャルアシスタント装置10が、図2のようにタブレット端末によって実現される例である。
【0023】
図1に示される制御部11は、例えば公知の情報処理装置として構成される。制御部11は、CPUなどの公知の演算装置及び他の周辺回路などを備え、様々な制御や演算を行い得る。制御部11は、インタフェース13を構成する表示部15に、具現化されたキャラクタを表示させる機能を有する。
【0024】
図1に示される通信部12は、公知の有線通信方式又は公知の無線通信方式によって広域通信網に直接又は他装置を介して間接的にアクセス可能な装置である。通信部12は、基地局との間で無線通信を行い、図示されていない基地局を介して広域通信網(例えば、インターネット)に直接アクセスする構成であってもよい。通信部12は、図示されていないアクセスポイントとの間で無線通信を行い、アクセスポイントを介して広域通信網に間接的にアクセスする構成であってもよい。通信部12は、中継装置(ルータ等)との間で有線通信を行い、中継装置を介して広域通信網にアクセスする構成であってもよい。
【0025】
図1に示されるインタフェース13は、利用者からの入力の受入れおよび出力を行う装置である。インタフェース13は、表示部15と音声出力部16と操作部17と音声入力部18とを備える。
【0026】
表示部15及び音声出力部16は、出力部の一例に相当し、情報を出力する機能を有する。表示部15は、液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンスディスプレイなどの公知の画像表示装置として構成され、様々な画像を表示する機能を有する。以下で説明される代表例では、表示部15は、タッチパネル式の表示装置の一部をなす。音声出力部16は、例えば公知のスピーカなどの発音装置によって構成されている。音声出力部16は、制御部11と協働して各種音声を出力する機能を有する。
【0027】
操作部17及び音声入力部18は、情報を入力する入力部として機能する。操作部17は、動作検出部の一例に相当し、接触方式での入力操作が可能とされた入力デバイスである。操作部17は、例えば、タッチパネルなどが好適例であり、情報を入力するためのボタンを備えていてもよい。音声入力部18は、例えば公知のマイクなどの音声入力装置によって構成されている。音声入力部18は、入力される音を電気信号に変換して制御部11に与える機能を有する。音声入力部18は、利用者が音声入力部18に向かって声やその他の音を発した場合に利用者の音声を示す音声信号を取得するように機能する。具体的には、音声入力部18は、自身が検出可能な音声を利用者が発した場合、その音声の内容を示す音声信号を取得し、電気信号に変換し得る。
【0028】
以下で説明される代表例では、図2等で示されるように、表示部15と操作部17とがタッチパネル式表示装置20を構成する。図2等の例では、操作部17の一部又は全部をなすタッチパネルが、表示部15からの光を透過可能に構成され、表示部15からの画像を外部から視認可能な構成で透明性のパネルとして表示部15を覆っている。
【0029】
記憶部14は、様々な情報を記憶する機能を有する。記憶部14は、半導体メモリ、HDD、SSD、など、公知の記憶装置が採用される。制御部11は、記憶部14に対して各種情報を書き込む機能や、記憶部14に記憶された各種情報を読み出す機能を有する。記憶部14には、後述されるアプリケーションプログラムなどの様々なプログラムが記憶されている。記憶部14には、管理装置90によって管理されているサイト、情報、プログラム等に対して広域通信網を介してアクセスするための識別情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator)など)やその他のデータも記憶されている。
【0030】
3.管理装置
図1に示される管理装置90は、様々な情報処理機能や様々な演算機能を有する。管理装置90は、バーチャルアシスタント装置10の外部に設けられた外部装置である。管理装置90は、様々な情報を登録する機能、様々な情報を配信する機能、などを有する。管理装置90は、通信機能及び情報処理機能を有する装置であればよい。管理装置90は、例えば、CPU,記憶媒体、通信装置などを備えたコンピュータとして構成されている。図1の例では、管理装置90は、制御装置91と、通信部92、表示部93、入力部94、記憶部95、を備える。
【0031】
制御装置91は、例えば公知の情報処理装置として構成される。制御部11は、CPUなどの公知の演算装置及び他の周辺回路などを備え、様々な制御や演算を行い得る。
【0032】
通信部92は、公知の有線通信方式又は公知の無線通信方式によって広域通信網に直接又は他装置を介して間接的にアクセス可能な装置である。通信部92は、基地局との間で無線通信を行い、図示されていない基地局を介して広域通信網に直接アクセスする構成であってもよい。通信部92は、図示されていないアクセスポイントとの間で無線通信を行い、アクセスポイントを介して広域通信網に間接的にアクセスする構成であってもよい。通信部92は、中継装置(ルータ等)との間で有線通信を行い、中継装置を介して広域通信網にアクセスする構成であってもよい。
【0033】
表示部93は、公知の画像表示装置として構成される。入力部94は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、音声入力部など、公知の入力デバイスとして構成され、接触による操作や音声入力などによって情報の入力が可能とされる。記憶部95は、様々な情報を記憶する記憶装置である。記憶部95において、データベースが構成されていてもよい。
【0034】
4.管理装置からのコンテンツの配信
管理装置90には、情報の配信対象である利用者に関する情報が登録されている。図3は、図1に示される管理装置90の記憶部95に記憶される利用者データのデータ構造例を示している。図3のように、管理装置90に記憶される利用者データは、データベースを構成しており、各々の利用者に対応付けてID、登録種類、利用者情報が記憶されている。IDは、各々の利用者を識別可能な情報であり、各々の利用者を特定し得る識別情報である。登録種類は、利用者が希望する情報や利用者に有意義な情報の種類を登録する情報である。利用者情報は、利用者に関する各種情報であり、氏名、生年月日、メールアドレス、趣味、健康に関する情報、居住地、過去のエピソード等の個人情報を含んでいてもよく、コンテンツの配信先を特定する配信先情報を含んでいてもよい。例えば、図3の利用者データでは、利用者のIDとしてID1が特定されれば、「ID1」で特定される利用者が希望する情報の種類が「登録種類1」の情報によって特定され、その利用者の個人情報等が「利用者情報1」の情報によって特定される。
【0035】
本実施形態に係るシステム1では、「利用者が希望する情報の種類」や「利用者に有意義な情報」として、様々な種類が登録可能とされている。具体的には、「利用者が希望する情報の種類」や「利用者に有意義な情報」として、趣味又は生き甲斐に関する複数の種類が予め選定可能に用意され、それら複数の種類から選ばれるいずれか1以上の種類が登録情報に含まれていてもよい。趣味又は生き甲斐に関する種類としては、例えば、園芸、スポーツ、レクリエーション、体操、音楽、美術、料理、懐かしい景色や玩具、旅行、動物、乗り物、ショッピング情報など、様々な種類を用意しておくことができる。或いは、利用者が希望する情報の種類として、病気に関する複数の種類が予め選定可能に用意され、それら複数の種類から選ばれるいずれか1以上の種類が登録情報に含まれていてもよい。具体的には、老齢症候群の予防やリハビリテーションやリラクゼーションに関する複数の種類が予め選定可能に用意され、それら複数の種類から選ばれるいずれか1以上の種類が登録情報に含まれていてもよい。
【0036】
例えば、図3の利用者データにおいて、ID1が「00001」の情報であり、登録種類1が「園芸、体操」を特定する情報であり、利用者情報1が、利用者名として「山田太郎」を特定し、配信先アドレスとして「アドレス情報1」を特定する情報であるとする。この場合、制御装置91は、利用者データを参照すれば、「00001」のIDで特定される利用者の氏名が「山田太郎」であり、配信先アドレスが「アドレス情報1」であり、この利用者が希望する種類が「園芸、体操」であることを特定することができる。
【0037】
管理装置90は、コンテンツの登録及び配信を行うことが可能とされている。図4は、図4は、図1に示される管理装置90の記憶部95に記憶されるコンテンツ関連データのデータ構造例を示している。図4のように、管理装置90に記憶されるコンテンツ関連データは、データベースを構成しており、コンテンツ毎に、コンテンツ識別情報、コンテンツデータ、配信日時、コンテンツの種類が互いに対応付けられて記憶されている。本明細書では、コンテンツデータは、コンテンツ情報の一例に相当し、単にコンテンツとも称される。
【0038】
コンテンツ識別情報は、各々のコンテンツを識別可能且つ特定可能な情報であればよく、識別番号であってもよく、具体的な名称であってもよい。コンテンツデータは、コンテンツの具体的なデータであり、動画データ、静止画データ、音声データなどを含んでいてもよく、その他のデータ(例えば、プログラムデータ等)を含んでいてもよい。配信日時は、対応付けられたコンテンツ(コンテンツデータ)が配信される日時を特定する情報である。種類情報は、対応付けられたコンテンツ(コンテンツデータ)の種類を特定する情報である。種類情報で特定されるコンテンツの種類は、1種類であってもよく、複数種類であってもよい。
【0039】
管理装置90は、各識別情報で特定される各コンテンツ(コンテンツデータ)を、各コンテンツを配信すべき利用者(各コンテンツの種類を登録している利用者)のバーチャルアシスタント装置10に対し、各コンテンツに対応付けられた各配信日時に配信する。なお、図1では、一の利用者が所持する一のバーチャルアシスタント装置10のみが例示されているが、システム1では、多数の利用者がバーチャルアシスタント装置10を所持することができ、図1では、他の利用者が所持するバーチャルアシスタント装置10の図示は省略されている。管理装置90は、コンテンツを配信する場合において、そのコンテンツの配信対象の利用者が複数存在する場合、いずれの利用者のバーチャルアシスタント装置10に対してもコンテンツを配信することができる。なお、本実施形態では、管理装置90が各コンテンツを配信すべき利用者(各コンテンツの種類を登録している利用者)を特定し、当該利用者のバーチャルアシスタント装置10に対し、各コンテンツ(コンテンツデータ)を配信することとしたが、コンテンツの配信はこれに限られない。例えば、利用者のバーチャルアシスタント装置10が、自身の記憶部に記憶されている情報に基づき、管理装置90に対してコンテンツの配信を要求することで、当該利用者のバーチャルアシスタント装置10に対し、各コンテンツ(コンテンツデータ)を配信することとしてもよい。
【0040】
例えば、図4のコンテンツ関連データにおいて、「識別情報1」が「0000A」の情報であり、「データ1」が「園芸に関する所定の動画データ」であり、「日時情報1」が「2021年1月1日10:00」であり、「種類情報1」が「園芸」を特定する情報であるとする。この場合、制御装置91は、図4のコンテンツ関連データを参照すれば、「0000A」に対応付けられたコンテンツデータ(データ1の「園芸に関する所定の動画データ」)を、「園芸」の種類のデータとして、「2021年1月1日10:00」に配信すべきことを特定することができる。この場合、管理装置90は、識別情報1(0000A)で特定されるコンテンツデータ(データ1の「園芸に関する所定の動画データ」)を、「園芸」の種類のデータを登録する利用者(図3の利用者データにおいて、登録種類として「園芸」を含む利用者)のバーチャルアシスタント装置10に対し「2021年1月1日10:00」に配信する。
【0041】
5.バーチャルアシスタント装置の受信制御
5-1.基本制御
バーチャルアシスタント装置10には、アプリケーションプログラムが記憶されている。このアプリケーションプログラムは、バーチャルアシスタント装置10にインストールされている。このアプリケーションプログラムは、記憶部14に記憶され、制御部11によって読み出されて実行される。
【0042】
上述されたように、管理装置90は、バーチャルアシスタント装置10に対してコンテンツ(コンテンツデータ)を配信する。管理装置90からバーチャルアシスタント装置10に配信されるコンテンツは、バーチャルアシスタント装置10を所持する利用者が予め登録した種類に属するコンテンツであってもよく、利用者による登録に関係なく管理装置90が選定したコンテンツであってもよい。バーチャルアシスタント装置10は、管理装置90から自身に対して配信されるコンテンツを通信部12によって受信する。制御部11は、外部(管理装置90)から配信されるコンテンツ(コンテンツデータ)を通信部12が受けた場合に、そのコンテンツデータを記憶部14に記憶し、インタフェース13を介して「所定の報知」を行う制御を実行する。なお、「所定の報知」は、コンテンツデータを記憶部14に記憶する前に行ってもよい。
【0043】
具体的には、上記アプリケーションプログラムは、図5のような流れで制御部11に制御を行わせるプログラムである。制御部11は、所定の開始条件が成立した場合(例えば、操作部17に対して予め定められた開始操作(例えば、当該アプリケーションプログラムを起動させるためのタッチパネル式表示装置20の操作)がなされた場合)に上記アプリケーションプログラムを実行し、ステップS1において、画像によって具現化されたキャラクタ70を表示部15に表示させる。
【0044】
図2には、ステップS1でなされる表示の具体例が示される。図2において、キャラクタ70は、一般人を模したバーチャルアシスタント(擬人)である。図2に表示されるキャラクタ70は、あくまで一例であり、例えば、介護福祉士、看護師、医師などの特定の職業の者を模したバーチャルアシスタントであってもよい。また、人に限らず動物やロボット等を模したバーチャルアシスタントであってもよい。上記アプリケーションプログラムは、図2に表示されるキャラクタ70が自動的に会話を行うようにチャットボットの機能を実現するプログラムが備えられていてもよい。自動的に行う会話の内容は、利用者が事前に登録した属性(男女、家族構成、住宅環境、誕生日、趣味、コンテンツの難易度など)に合わせて、変更、選択することができる。図2に示されるキャラクタ70の画像は、静止画や動画などによって実現することができ、後述されるステップS3,S8の処理が実行されていない期間には、時間経過に応じて図6図7図8のようにキャラクタ70の表情、姿勢、動作、行為などを様々に変化させてもよい。
【0045】
制御部11は、ステップS1、S3、S4、S8等において、図2図6図8のようにキャラクタ70を表示させ、その場合には、表示部15に、季節、暦、日付、時刻等を表示してもよく、朝・昼・夕方・夜の時間帯をイメージするイラストレーション、写真、コンピューターグラフィック、その他の画像等を表示してもよい。例えば、図6は、予め定められた昼の時間帯の画像を示しており、この画像では、昼の時間帯であることを示すようにキャラクタ70の外側の背景の色を明るい色(具体的には予め定められた明色)で示している。一方、図8は、予め定められた夜の時間帯の画像を示しており、この画像では、夜の時間帯であることを示すようにキャラクタ70の外側の背景の色を暗い色(予め定められた暗色)で示している。
【0046】
制御部11は、ステップS1の後、ステップS2において、会話開始条件が成立したか否かを判定する。会話開始条件は、バーチャルアシスタント装置10から会話を発する条件として予め定められた条件である。会話開始条件は、音声入力部18に対して所定の音声が入力されたこと(例えば、予め定められたウエイクワードが入力されたこと)であってもよい。以下で説明される代表例では、キャラクタ70の名前がウエイクワードとされており、このウエイクワードが音声入力されることが会話開始条件の一つとされている。なお、この例はあくまで一例であり、予め定められた挨拶(例えば「こんにちは」の言葉)がウエイクワードとされ、このウエイクワードが音声入力されることが会話開始条件の一つとされてもよい。会話開始条件は、これらの例に限定されず、例えば、操作部17に対して所定の操作がなされたこと(例えば、表示部15近傍をタップする操作がなされたこと)であってもよい。或いは、会話開始条件は、予め設定された予約時刻が到来したことであってもよい。
【0047】
制御部11は、ステップS2において会話開始条件が成立した判定した場合、ステップS3に進んで会話又はコンテンツの提供を開始する。ステップS3での会話やコンテンツの提供は、後述されるステップS8と同様に行うことができる。一方、ステップS2において会話開始条件が成立していないと判定した場合、ステップS4に進んで通常表示を継続する。なお、ステップS2でのNo判定及びステップS5でのNo判定が繰り返される間は、図2図6図8のようなキャラクタ表示を継続させ、継続中には、キャラクタ70の表情、姿勢、動作、行為などを様々に変化させる。
【0048】
制御部11は、ステップS3又はステップS4の後、ステップS5において、新たな配信があったか否かの判定を行う。制御部11は、ステップS5において、通信部12が管理装置90から配信されたコンテンツ(コンテンツデータ)を受けていない判定した場合、ステップS5においてNoと判定するとともにステップS2に処理を戻し、ステップS2以降の処理を再び行う。制御部11は、ステップS5において新たな配信があったと判定した場合、ステップS5においてYesと判定し、ステップS6以降の処理を行う。
【0049】
5-2.新たな配信があった場合
制御部11は、ステップS5において、通信部12が管理装置90から配信されたコンテンツ(コンテンツデータ)を受けたか否かを判定し、受けたと判定した場合、ステップS6において、インタフェース13に「所定の報知」を行わせる。「所定の報知」は、「バーチャルアシスタント装置10が外部から新たなコンテンツの配信を受けたことを伝える伝達情報」の表示や音声出力などである。上記伝達情報の表示や音声出力は、メッセージの表示や音声出力などであってもよく、新たなコンテンツの配信を受けたことを伝える記号や絵柄などの画像表示であってもよく、新たなコンテンツの配信を受けたことを伝える報知音(アラーム音やブザー音などの発生)の出力であってもよい。報知音としては、例えば日常生活で聴きなれた電話のベル音やチャーム音が好ましい。例えば、図9には、「所定の報知」の一例が示されている。図9の例では、「所定の報知」として、配信名で特定される配信が届いた旨のメッセージの画像72を表示部15に表示させているが、このようなメッセージ表示に代えて又はメッセージ表示と併用して音声によるメッセージ報知、絵柄等の画像表示、報知音の出力などを行ってもよい。例えば、キャラクタの会話により報知してもよい。
【0050】
このように、上記のアプリケーションプログラムは、外部(管理装置90)から配信されるコンテンツデータ(コンテンツ情報)を通信部12が受けた場合に、ステップS6において、「インタフェース13を介して所定の報知を行う制御」を制御部11に実行させる。
【0051】
制御部11は、ステップS6において、インタフェース13に「所定の報知」を行わせた後、ステップS7において、提供指示があったか否かを判定する。具体的には、制御部11は、ステップS7において、「インタフェース13を介してコンテンツの提供を指示する入力を受けたか否か」を判定する。
【0052】
「コンテンツの提供を指示する入力」は、例えば、操作部17に対する所定操作であってもよく、所定の音声入力であってもよい。例えば、ステップS6の処理によって図9のような「所定の報知」がなされる例では、「所定の報知」のメッセージと共に2つの選択ボタン(「見ない」「見る」のボタン画像)が表示される。この場合、それら選択ボタンのうちの「見る」を選択する操作(例えば、「見る」の画像72をクリックする操作)が「コンテンツの提供を指示する入力」の一例に相当する。従って、ステップS6において図9のような表示が行われた後、「見る」を選択する操作がなされた場合、ステップS7では、コンテンツの提供を指示する入力を受けたと判定し、ステップS8の処理を実行する。
【0053】
制御部11は、ステップS7において「コンテンツの提供を指示する入力」を受けなかった判定した場合、ステップS9において新たに配信されたコンテンツデータを記憶部14に蓄積する。例えば、制御部11は、ステップS6において「所定の報知」を行った後、所定時間を経過するまで「コンテンツの提供を指示する入力」がなされない場合、図10のように、コンテンツデータ(コンテンツ情報)の配信があったことを示す報知情報の表示を表示部15に行わせる。例えば、管理装置90から新たに2つのコンテンツデータが配信され、ステップS6において図9のように「所定の報知」が行われた場合に、「所定の報知」の開始から所定時間を経過しても「見る」のボタンが押されなかった場合には、ステップS9に進み、新たに配信されてきたコンテンツデータを蓄積するとともに、図10のような画像を表示する。図10の画像では、報知情報として、新たに配信されたコンテンツのうち未提供となっているコンテンツの数を画像74によって表示している。なお、ステップS6において図9のように「所定の報知」が行われた場合に、「見ない」のボタンが選択された場合(即ち、コンテンツの提供の保留を指示する入力がなされた場合)にも、ステップS9に進んで同様の処理を行う。
【0054】
制御部11は、ステップS7において「コンテンツの提供を指示する入力」を受けたと判定した場合、ステップS8において、会話やコンテンツを提供する表示を表示部15に行わせる。制御部11は、ステップS7でYesと判定してステップS8の処理を行う場合、管理装置90から新たに配信されたコンテンツデータ(コンテンツ情報)に基づくコンテンツの出力(例えば、新たに配信されたコンテンツデータに含まれる動画の再生や静止画の表示、音声の出力等)を表示部15や音声出力部16に行わせる。
【0055】
ステップS7でYesに進んだ場合にステップS8で行う制御は、「通信部12が受けたコンテンツに関する会話」を、インタフェース13を介して出力する制御である。図11図14は、ステップS7でYesに進んだ場合に、制御部11がステップS8で行う制御の一例を示している。図11図14は、管理装置90から「園芸」に関する「いきいき配信」というコンテンツが新たに配信された場合においてステップS8でこのコンテンツを提供する例であり、この例では、配信されたコンテンツデータに「園芸」に関する動画や会話データが含まれている。この場合、制御部11は、ステップS8において動作を再生しつつ会話のために音声を発するように制御を行う。例えば、図13の例では、ひまわり畑が表示されたタイミングで「夏の花、ひまわりは元気なイメージですね」という会話を発している。この会話を発する際には、キャラクタ70を表示させておくことで、キャラクタ70が話しかけている印象を与えることができる。なお、制御部11は、会話を発する場合、予め登録された利用者のニックネームで発話をしてもよい。
【0056】
制御部11は、ステップS8にてコンテンツの提供を行い、図13のように利用者に対して会話を発した場合には、その後、動作検出部が検出する動作又は音声入力部に入力される音声の少なくともいずれかに基づいて「利用者からの応答の認識」を試みる。例えば、操作部17に対する所定の応答操作(例えば、キャラクタ70やその他のデザインをタップする操作)や音声入力部18に対する所定の音声入力(例えば、言葉の入力)が「利用者からの応答」と定められている。制御部11は、インタフェース13において「利用者からの応答」があった場合に、この応答に対する更なる会話を、インタフェース13を介して出力するように制御を行う。「応答に対する更なる会話」は、提供されているコンテンツの種類の話題であってもよく、その種類とは異なる話題であってもよい。「応答に対する更なる会話」は、文字表示と音声出力を併用することが望ましいが、いずれか一方であってもよい。なお、制御部11が「応答に対する更なる会話」を発するように制御を行った場合、再び、「利用者からの応答の認識」を試みることが望ましい。そして、「利用者からの応答」があった場合には、この応答に対する更なる会話を、インタフェース13を介して出力することが望ましい。このように、「応答に対する更なる会話」と「利用者からの応答の認識」を繰り返すことで、会話を継続させることができる。また、更なる会話が行える状態であることを、文字やイラスト、音声、点滅など視覚的効果で知らせてもよい。例えば、「連続会話」と表示することで連続会話が行える状態であることがわかり、利用者にとって親切であるといえる。
【0057】
このように、制御部11は、インタフェース13を介して「コンテンツに関する会話」を出力した後、インタフェース13を介して「利用者からの応答」を認識した場合に、インタフェース13を介して「応答に対する会話」を出力するように制御を行う。ステップS8は、このような制御を制御部11に行わせるステップである。
【0058】
なお、制御部11は、ステップS8にて会話を行う場合、音声の入出力と併用して、音声入力部18を介して音声入力された発話内容(利用者の発話内容)やバーチャルアシスタント装置10の発話内容(例えば、キャラクタ70の発話内容)を表示部15に文字で表示してもよい。
【0059】
なお、図11図14は、バーチャルアシスタント装置10と対応付けて登録されている種類(利用者が希望する種類)のコンテンツを提供する例が示されるが、ステップS8で提供するコンテンツや会話はこの例に限定されない。
【0060】
5-3.新たな配信が無い期間の通常動作の詳細
次の説明は、新たな配信が無い期間(ステップS5のNoと判定される期間)になされる通常動作の詳細に関する。この期間、制御部11は、主に、解除モード(待機モード)と有効モード(会話モード)とに切り替わる。本実施形態では、新たな配信が無い期間(ステップS5のNoと判定される期間)において、ステップS4の処理を継続するモードが解除モードの一例である。また、上記期間において、ステップS3の処理を継続するモードが有効モードの一例である。
【0061】
有効モード(会話モード)は、ステップS2でYesと判定されてから、有効モードの終了条件が成立するまでのモードである。有効モードの終了条件は、有効モードで実行されたコンテンツが終了したことであってもよく、一定時間以上インタフェースに所定入力(例えば、音声入力やタッチパネルに対する操作等)がなされなかったことであってもよく、利用者からインタフェースに対して終了を指示する入力(終了を指示する音声入力や接触操作等)がなされたことであってもよい。有効モードは、具体的には、制御部11がウェイクワード以外の言葉を検出するモードである。制御部11は、有効モード中にインタフェースに音声が入力された場合、インタフェースに入力された音声を解析し、その音声が意味する言葉を公知の方法で認識する。
【0062】
解除モード(待機モード)は、ステップS2でNoと判定される期間のモードであり、有効モードが解除されているときのモードである。解除モードは、上記インタフェースにウェイクワードが入力されたか否かを制御部11が監視するモードである。制御部11は、解除モード中にインタフェースに音声が入力された場合、その音声がウェイクワードであるか否かを公知の方法で判定する。但し、制御部11は、解除モード中にインタフェースに入力される音声からウェイクワード以外の音声は認識しない。つまり、制御部11は、解除モードのときには、ウェイクワード以外の音声認識する必要が無く、ウェイクワードであるか否かの判定を行うだけで済むため、有効モードのときよりも音声の認識を簡略化することができる。
【0063】
図5のフローチャートで示されるように、制御部11は、ステップS2、S5でNoの判定が繰り返される期間は解除モードに設定され、解除モード中には、ウェイクワードの検出を継続的に試みる。制御部11は、解除モード中にインタフェース13にウェイクワードが音声入力されたことを検出した場合、ステップS2にてYesと判定するとともに有効モードに切り替わり、処理をステップS3に進める。そして、有効モードの終了条件が成立するまで、有効モードを継続する。制御部11は、有効モードの終了条件が成立した場合、解除モードに切り替わり、解除モードを継続する。制御部11は、解除モード中に、キャラクタが待機動作を行う画像を表示部15に表示させることもできる。
【0064】
バーチャルアシスタント装置がステップS3、S8で提供するコンテンツは、単に静止画を表示したり単に動画を流したりするコンテンツであってもよいが、疑似体験ができるコンテンツであってもよい。なお、ステップS3でいずれのコンテンツを実施するかは、ユーザが選択できるようになっていることが望ましい。ユーザによるコンテンツの選択方法は、例えば、複数種類のコンテンツ名をタッチパネル式表示装置20に表示させたうえで、ユーザが希望するコンテンツを選択するような方法であってもよく、キャラクタ70が会話の中で「旅行の動画を見ましょうか?」といった具合にコンテンツの種類を提案し、それに応じてユーザが希望する指示(タップ操作や指示する用語の音声入力など)を行った場合に、そのコンテンツが選択されるようにしてもよい。これらの方法に限定されず、他の方法でコンテンツが選択されてもよい。
【0065】
5-4.会話の具体例
次の説明は、ステップS3、S8でなされる会話の具体例に関する。
以下で説明される具体例は、キャラクタ70からの話を出力部が出力することが前提の例である。本実施形態では、音声出力部16及び表示部15が出力部の一例に相当し、キャラクタ70からの話を出力する機能を有する。キャラクタ70からの話を出力する動作は、キャラクタ70が表示部15に表示された状態でキャラクタ70からの話を音声や文字表示などによって出力する動作であってもよい。或いは、キャラクタ70からの話を出力する動作は、キャラクタ70が表示部15に表示された状態でキャラクタ70からの話を音声によって出力する動作とキャラクタ70が表示されずにキャラクタ70からの話を音声によって出力する動作とが併用されてもよい。また、以下で説明される具体例は、利用者からの話が入力部に入力され得ることが前提の例である。本実施形態では、音声入力部18及び操作部17が入力部の一例に相当し、利用者からの話が入力される装置として機能する。制御部11は、各種制御を行う機能を有し、例えば、表示部15にキャラクタ70の画像を表示させる機能、出力部に出力動作を行わせる機能、入力部に入力された情報を解析する機能、などを有する。
【0066】
本実施形態では、上述のように、制御部11は、有効モードと解除モードとを切り替えるように動作する。有効モードは、上記入力部に入力される話の解析を有効化するモードである。解除モードは、上記有効モードを解除したモードである。解除モード中には、「入力部に入力される話の解析」は行われない。
【0067】
制御部11は、図5の制御においてステップS3の処理で採用する会話として、様々な種類の会話を採用し得るが、ステップS3の処理を行う時点で予め定められた提供条件が成立している場合には、話題画像を表示させるように表示部15を制御する。上記提供条件は、話題画像を提供する条件である。上記提供条件は、予め定められた時間条件が成立したことであってもよく、話題画像を含むコンテンツの配信がバーチャルアシスタント装置10に対してなされたことであってもよく、その他の条件であってもよい。予め定められた時間条件は、予め定められた時刻、日にち、曜日のいずれかが到来したことであってもよく、前回の話題画像の提供終了から一定時間が経過したことであってもよく、その他の時間条件であってもよい。
【0068】
制御部11は、ステップS3の処理において上記話題画像を表示するように表示部15を制御する場合、表示する話題画像を決定する。話題画像は、キャラクタ70の画像とは異なる画像であり、会話の話題となる画像である。「会話の話題となる」とは、少なくとも話題画像と対応付けられた言葉が利用者から発せられた場合に、その言葉に関連する話をバーチャルアシスタント装置10が提供するようにして話題になることを含む。
【0069】
本実施形態では、複数種類の話題画像が予め用意されており、ステップS3の処理で話題画像を提供する場合には、いずれかの話題画像を選定して表示する。本実施形態では、図16に示される話題画像A、話題画像Bのように、複数の話題画像の画像データが予め用意されており、図16には図示されていないが、話題画像C、話題画像D・・・などの多数の画像データも用意されている。用意される話題画像の種類は特に限定されないが、例えば、風景、旅、自然、植物、動物、建物、食べ物、イベント、活動の様子など、様々な画像が挙げられる。
【0070】
更に、図16の例では、複数の話題画像A,B,C,D・・・の各々の画像データには各話題画像に関連する1以上の言葉のデータが対応付けられて用意されている。話題画像に対応付ける言葉は、1つの単語又は少数の単語の組み合わせからなるキーワードが望ましく、例えば短い語数の名詞が好適例である。但し、この例に限定されず、例えば短文などであってもよい。
【0071】
更に、図16の例では、更に、各々の言葉のデータには、各言葉に関連する1以上の話のデータが対応付けられて用意されている。例えば、話題画像Aに対応付けられて言葉A1,A2,A3・・・が用意されており、言葉A1に対応付けられて話A11,A12,A13・・・・が用意され、言葉A2に対応付けられて話A21,A22,A23・・・・が用意されている。話題画像Bについても、同様の対応付けがなされている。話題画像に対応付ける言葉としては、風景、植物、動物、建物、食べ物、イベント、活動などの名称、画像の場所の地名などが挙げられる。言葉に関連する1以上の話は、その言葉が含まれた話であることが望ましい。例えば、「熱海」という言葉に関連する話としては、「熱海はいいですよね。」といった話のように、言葉の対象を称賛する話や、「私は熱海にいったことがないな。」といった話のように、言葉の対象に関連する経験の話であってもよく、「熱海は盛況のようですよ。」といった話のように、言葉の対象についての状況に関する話であってもよい。
【0072】
各々の話題画像に対して1以上の言葉及び各言葉に関連する話を対応付け対応データが図16のようなデータ構造で記憶部14に記憶されているため、いずれかの話題画像が選定された場合には、当該話題画像のデータ、当該話題画像に対応付けられたいずれかの言葉のデータ、当該言葉に対応付けられたいずれかの話のデータを読み出すことができる。
【0073】
図16のように複数種類の話題画像を用意しておく場合、各々の話題画像がどの属性に属するかを識別する識別情報が付されていてもよい。例えば、話題画像Aは、「旅行」の属性に属し、話題画像Bは、「スポーツ」の属性に属し、話題画像Cは、「花」「イベント」の属性に属するいったように、識別情報を付しておくことができる。各々の話題画像の属性を特定する識別情報は、1種類の属性のみを特定してもよく、2種類以上の属性を特定してもよい。
【0074】
制御部11がステップS3で話題画像を選定する方法は、図15のように複数用意された話題画像からランダムに選定する方法であってもよく、複数用意された話題画像を予め決められた順序で順番に選定してもよく、複数用意された話題画像の中から利用者が設定した条件に合致した話題画像を選定してもよい。例えば、上述された「利用者が希望する情報の種類」や「利用者に有意義な情報」として、1以上の種類が登録情報に含まれている場合に、登録された種類に属する話題画像を選定してもよい。例えば、「利用者が希望する情報の種類」や「利用者に有意義な情報」として「旅行」が登録されている場合に、「旅行」に属する話題画像を選定してもよい。
【0075】
制御部11は、いずれかの話題画像を選定した場合に、選定された話題画像に対応する複数の言葉の中からいずれかの言葉を選定するが、言葉の選定方法は、選定された話題画像に対応付けられた複数の言葉の中からランダムに選定する方法であってもよく、複数の言葉の中から予め決められた順序で順番に選定してもよく、複数の言葉の中から利用者が設定した条件に合致した話題画像を選定してもよい。選定された話題画像に対応する言葉を選定する場合、当該話題画像に対応付けられた複数の言葉の中から1つのみを選定してもよく、複数の言葉を選定してもよい。
【0076】
制御部11は、ステップS3の処理で上記話題画像を表示する場合、上述のように選定された話題画像及び言葉を互いに関連付けて表示する。例えば、図15のような熱海の海岸の風景を示す話題画像82Aが選定され、話題画像82Aに対応付けられた複数の言葉の中から「熱海」の言葉が選定された場合には、図15のように、選定された話題画像82A及び言葉84Aを同時期に表示するように制御を行う。図15の例では、キャラクタ70の画像とともに、キャラクタ70の背景画像として話題画像82Aを表示し、この話題画像82Aに重ねた形で「熱海」の言葉を同時期に表示している。話題画像82Aを表示する場合に話題画像82Aに対応する言葉84Aを表示する期間は、話題画像82Aが表示される全期間にわたって言葉84Aを表示してもよく、話題画像82Aが表示される一部期間に言葉84Aを表示してもよい。また、話題画像82Aと言葉84Aを関連付けて表示する方法は、両方を同時期に表示する方法でなくてもよい。例えば、「熱海」の言葉84Aを一定期間表示した後、「熱海」の言葉84Aの表示から話題画像82Aの表示に即座に切り替えるように表示を行ってもよい。
【0077】
制御部11は、ステップS3の処理において図15のように話題画像82Aの表示を行う場合、話題画像82Aとともに表示部15に表示される言葉84Aをキャラクタ70が読み上げるように音声出力部16に音声を出力させてもよい。
【0078】
上述の例では、図5の制御を実行するためのプログラムにおいて、ステップS3又はステップS8を実行するためのプログラムの一部が、「キャラクタ70の画像とは異なる話題画像及び話題画像に関する言葉を表示部15に表示させる制御を、制御部11に行わせるステップ」の一例に相当する。制御部11は、このプログラムに従って、図15のようにキャラクタ70の画像とは異なる話題画像及び当該話題画像に関する言葉を表示部15に表示するように動作する。
【0079】
上述の例では、図5の制御を実行するためのプログラムにおいて、ステップS3又はステップS8を実行するためのプログラムの一部が、「話題画像及び言葉が表示部15に表示された後、上記言葉を含む話が入力部に入力された場合に、上記言葉に関連する話をキャラクタ70からの話として出力部に出力させる制御を制御部11に行わせるステップ」の一例に相当する。制御部11は、このプログラムに従い、話題画像及び言葉が表示部15に表示された後、上記言葉を含む話が入力部に入力された場合に、上記言葉に関連する話をキャラクタ70からの話として出力部に出力させるように動作する。
【0080】
制御部11は、ステップS3又はS8において上述の話題画像及び言葉の表示を行った場合、その表示後、所定の終了条件が成立するまで有効モードを継続する。具体的には、上述の話題画像及び言葉の両方の表示がなされてから所定期間の間、上記言葉を含む話が入力部(例えば音声入力部18)に入力されたか否かを確認する。「話題画像及び言葉の両方がなされてからの所定期間」は、例えば、「話題画像の表示が開始されたこと」及び「当該話題画像に対応付けられた言葉の表示が開始されたこと」の両条件を満たした時点からの一定期間であってもよく、上記両条件を満たした後、所定条件(例えば、上記言葉を含まない音声が入力されたこと、上記言葉を含まない音声が一定時間継続したこと等)が成立するまでの期間であってもよい。上述の終了条件(有効モードの終了条件)は、上記所定期間が経過したことであってもよく、上記所定期間の経過後、他の条件が成立したことであってもよい。他の条件を採用する場合、他の条件は、上記所定期間よりも長い規定期間が経過したことであってもよく、設定時刻が到来したことであってもよく、操作部に対して所定操作があったことであってもよい。
【0081】
制御部11は、有効モード中において話題画像及び当該話題画像に対応する言葉の両方の表示がなされてから上記所定期間の間に上記言葉を含む話が音声入力部18に入力されたか否かを確認し、上記有効モード中の上記所定期間の間に上記言葉を含む話が入力部(例えば音声入力部18)に入力された場合には、上記言葉に関連する話をキャラクタ70からの話として出力部(例えば、音声出力部16)に出力させるように動作する。この場合、上記言葉に対応付けて用意された複数の話(図16のように用意された候補となる複数の話)の中からいずれかの話を選定して出力するが、話の選定方法は、上記言葉に対応付けられて用意された複数の話の中からランダムに選定する方法であってもよく、複数の話の中から予め決められた順序で順番に選定してもよく、複数の話の中から利用者が設定した条件に合致した話を選定してもよい。
【0082】
例えば、制御部11は、図15のように話題画像(熱海の海岸の画像)とともに当該話題画像に関連させた言葉として「熱海」という単一のキーワードを表示するように制御を行った場合、上記話題画像及び上記単一のキーワードの表示後において上記所定期間にわたって音声入力部18に入力された音声を解析する。そして、制御部11は、上記所定期間の間に上記単一のキーワードを含む音声が音声入力部18に入力されたか否かを確認する。単一のキーワードを含む音声は、「熱海」のように当該単一のキーワードのみを発した音声であってもよく、「熱海だね」「熱海はいいね」などのように、当該単一のキーワードに他の語が加えられた音声であってもよい。図15の例では、制御部11は、上記所定期間の間に上記単一のキーワードを含む音声が音声入力部18に入力されたと判定した場合、上記単一のキーワードに対応する話を音声出力部16に出力させるように動作してもよい。例えば、上記所定期間の間に、「熱海だね」といった音声が音声入力部18に入力され、制御部11が、この音声の解析によって「熱海」のキーワードが含まれると判定した場合、制御部11は、「熱海」の言葉に対応付けられて用意された複数の話の中からいずれかの話を選定し、表示部15にキャラクタ70を表示させながら、選定した話の音声を音声出力部16によって出力する。
【0083】
なお、図15のように表示しても、「熱海」の言葉が発せられない懸念もある。そこで、図15のような表示がなされた状態で、「写真がどこなのか教えてよ。」といった話(表示される言葉を含まない話)が利用者から発せられた場合、「気になりますよね。写真に書いてある文字情報を読み上げていただけませんか。」といった話を、キャラクタ70からの話として音声出力し、画面に表示された文字情報の読み上げを促してもよい。その後、上記所定期間の間に、「「熱海」って書いてあるよ。」といった話(表示される言葉を含む話)が入力された場合に、「熱海」に対応付けられた話として、「東京からも新幹線で行けますし、近くて有名な観光地ですね。」といった話を音声出力してもよい。
【0084】
このように制御部11は、言葉に関連する話をキャラクタ70からの話として出力する。キャラクタ70からの話として出力する方法は、キャラクタ70を表示させながら話を音声として出力する方法でもよく、キャラクタ70を表示せずにキャラクタ70の声で話を音声として出力する方法でもよい。
【0085】
なお、制御部11は、このように上記有効モード中に上記言葉に関連する話をキャラクタ70からの話として出力部(例えば、音声出力部16)に出力させた場合、その後、上記有効モードを継続しつつ上記利用者からの話を受け付ける期間を設けた後、予め定められた終了条件が成立するまで上記有効モードを継続するように動作してもよい。制御部11は、上記言葉に関連する話を出力した後、有効モードを継続する場合、利用者から追加の話が音声入力部18に入力された場合には、その話に対応する話を音声出力部16によって出力するように動作してもよい。例えば、図15の例において、「熱海」の言葉に対応付けられた話を選定し、キャラクタ70を表示させながら選定した話の音声出力した後、利用者から「熱海」に関する追加の話が音声入力部18に入力された場合には、「熱海」に対応付けられて用意された複数の話の中から既に出力した話以外の話を選定し、キャラクタ70を表示させながら選定した話を音声出力してもよい。バーチャルアシスタント装置10では、このような会話を有効モードの終了まで継続することができる。
【0086】
なお、本実施形態では、図16のように、いずれかの話題画像に対応させて複数の言葉が用意されている。このような例では、いずれかの話題画像を「複数種類のうちのいずれか1種以上の言葉」と共に第1の組み合わせで表示部15に表示して上述のように会話を実現した後(具体的には、第1の組み合わせに含まれる言葉が音声入力された場合に、その言葉に対応する話を音声出力するように会話を実現した後)、上記話題画像を上記第1の組み合わせとは異なる組み合わせで当該話題画像に対応付けられた言葉と共に表示部15に表示し、別観点の会話を実現してもよい。この場合、話題画像と言葉を第1の組み合わせとは異なる組み合わせで表示する時期(話題画像再表示時期)は、様々に設定することができ、例えば、第1の組み合わせで表示がなされてから、所定の経過時間(例えば、所定時間、所定日数等)が経過した後の時期であってもよく、所定の日にちや曜日が到来した時期であってもよく、その他の時期であってもよい。
【0087】
例えば、図15のような話題画像(熱海の海岸の画像)と言葉の組み合わせが第1の組み合わせである場合、図15のように第1の組み合わせで表示部15に表示し、「熱海」が音声入力されることに応じて、「熱海」に対応する話を音声出力するように、第1の組み合わせに関する会話を実現した後、上述の話題画像再表示時期が到来した場合に、図17のように、図15と同様の話題画像(熱海の海岸の画像)を上記第1の組み合わせとは異なる組み合わせ(第2の組み合わせ)で当該話題画像に対応付けられた言葉と共に表示部15に表示してもよい。図17の例では、上記話題画像(熱海の海岸の画像)と「海水浴」の組み合わせが「第1の組み合わせとは異なる組み合わせ」である。このように表示を行った場合でも、第1の組み合わせでなされた会話と同様に会話を行うことができ、制御部11は、図17のように表示を行った後、上記所定期間の間に「かいすいよく」を含む話(例えば、「海水浴、そういう季節だね。」といった話)が音声入力されることに応じて、「海水浴」に対応付けられた話(例えば、「いよいよ夏本番ですね。夏の浜辺でスイカ割りしたいなー。」といった話)を音声出力するように、制御を行えばよい。
【0088】
更には、図17のように第2の組み合わせで会話を行った後、上述の話題画像再表示時期が到来した場合には、図18のように、図15図17と同様の話題画像(熱海の海岸の画像)を第1及び第2の組み合わせとは異なる組み合わせ(第3の組み合わせ)で当該話題画像に対応付けられた言葉と共に表示部15に表示してもよい。例えば、図15図17図18のような画像を異なる日にそれぞれ表示すれば、例えば、同じ話題画像を用いつつ日によって違った話題を提供することができる。
【0089】
図18の例は、話題画像に対応付けて用意された複数の言葉を組み合わせた例である。例えば、図18のような話題画像82A(熱海の海岸の画像)に対応付けて予め「熱海」「温泉」といった2種類の言葉が用意されている場合、図18のように、話題画像82Aと共に上記2種類の言葉(「熱海」「温泉」)を同時期に表示するように話題画像及び言葉を提供してもよい。話題画像と対応付けて用意された複数種類の言葉を同時期に表示する方法は、図18のように複数種類の言葉を1行で表示する方法であってもよく、図19のように複数行で表示する方法であってもよい。或いは、複数種類の言葉を離間させて別々の場所に表示する方法であってもよい。図19の例は、話題画像82A(熱海の海岸の画像)に対応付けて予め「熱海」「温泉」「サンビーチ」といった3種類の言葉が用意された例であり、話題画像82Aと関連させて3種類の言葉(「熱海」「温泉」「サンビーチ」)を同時期に複数行で表示する例である。
【0090】
図18図19の例では、制御部11は、話題画像82Aに関する言葉として複数種類のキーワードを表示部15に表示させ、これら複数種類のキーワードのうちのいずれかキーワードのみを含む話が入力部に入力された場合、入力されたキーワードに対応する話を出力部(例えば音声出力部16)に出力させるように動作する。例えば、図18のように第3の組み合わせで表示を行った後、上記所定期間の間に「熱海」「温泉」のうちの「熱海」のみを含む話が音声として音声入力部18に入力された場合、入力されたキーワード(「熱海」)に対応する話を音声出力部16に音声出力させるように動作する。
【0091】
或いは、図19のように第4の組み合わせで表示を行った後、上記所定期間の間に「熱海」「温泉」「サンビーチ」のうちの「サンビーチ」のみを含む話(例えば、「サンビーチは知っているよ」といった話)が音声として音声入力部18に入力された場合、入力されたキーワード(「サンビーチ」)に対応する話(例えば、「この写真は熱海サンビーチの写真です。外国のリゾートのようで雰囲気がとっても気に入ってます。」といった話)を音声出力部16に音声出力させるように動作する。このようにすれば、確実に関心のある話題について深堀できて、会話がつながる。
【0092】
なお、図18図19のような例では、図15図16のような例と同様、話題画像と対応付けて用意された複数種類の言葉の各々に対して、対応する話が1以上用意されていることが望ましいが、複数種類の言葉の中から選ばれる2以上の言葉の組み合わせに対して、対応する話が1以上用意されていてもよい。例えば、図18のような例では、「熱海」「温泉」のそれぞれに対応する話だけでなく、「熱海温泉」に対応する話が1以上用意されていてもよい。この場合、図18のような表示がなされた場合において、上記所定期間の間に、「熱海」及び「温泉」のいずれも含む音声(例えば、「今日は、熱海温泉について話しましょう。」といった音声など)が入力された場合に、「熱海温泉」に対応付けられて用意された話(例えば、「熱海駅の周辺には、たくさんのホテルや旅館、名所がありますね。行かれたことはありますか。」といった話)を音声出力すればよい。同様に、図19のような例でも、「熱海」「温泉」「サンビーチ」のそれぞれに対応する話だけでなく、「熱海」と「温泉」の組み合わせに対応する話、「熱海」と「サンビーチ」の組み合わせに対応する話、「温泉」と「サンビーチ」の組み合わせに対応する話、「熱海」と「温泉」と「サンビーチ」の組み合わせに対応する話などが、それぞれ1以上対応付けられて用意されていてもよい。この場合、図19のような表示がなされた場合において、上記所定期間の間に、「熱海」「サンビーチ」のいずれも含む音声(例えば、「熱海のサンビーチだね」といった音声など)が入力された場合に、「熱海」と「サンビーチ」の組み合わせに対応付けられて用意された話を音声出力すればよい。
【0093】
図15図17図19の例は、「話題画像82A」と「話題画像82Aに対応付けられた言葉」を表示する例であったが、図20のように話題画像を変更することもできる。図15のように話題画像82Aを表示して会話を行った後、図20のような新たな話題画像を表示する場合、その表示時期は様々に設定することができ、前回の話題画像の表示から一定時間が経過したことであってもよく、任意の時刻、時間、曜日等が到来したことであってもよく、その他の条件が成立したことであってもよい。例えば、図20のような例では、図20のような画像が表示された状態で「写真が変わったね。」といった音声が入力された場合に、「新しい話題です。写真に書いてある文字情報を読み上げてお話しましょう。」といったメッセージを音声等で出力し、写真やイラストの変化を報知することによって新しい感動、話題につなげつつ、画像に表示されている文字情報の読み上げを促すことができる。図20のような画像が表示された状態で、「桜まつりに行きたい」といった話のように、言葉84Dを含む話の音声入力があった場合には、言葉84Dに対応付けられた話(例えば、「この近くで桜の名所はどこですか。」といった話)を音声出力することにより、会話を適切に行いつつ話題を広げることができる。
【0094】
6.効果の例示
バーチャルアシスタント装置10は、話題となり得る画像(キャラクタ70の画像とは異なる話題画像)を表示する場合に、話題画像だけでなく、話題画像に関する言葉を表示部15に表示することができる。このような表示がなされると、話題画像を見た利用者は、上記言葉を含んだ話を発しやすくなる。従って、バーチャルアシスタント装置10側では、上記言葉を含んだ話がなされるものとして、上記言葉に関する応答用の話を用意しておくことができる。更に、バーチャルアシスタント装置10は、上記話題画像及び上記言葉が表示された後に、実際に上記言葉を含んだ話が利用者から発せられた場合には、入力部に入力された情報から上記言葉が含まれることを確認した上で、上記言葉に関連する話をキャラクタ70からの話として出力することができる。このような動作がなされるため、話題画像を見た利用者が発した話に対してキャラクタ70が無関係の話を返すような対応が抑制されやすく、会話の適切化を図りやすい。
【0095】
例えば、図21の比較例は、キャラクタの背景に海岸の風景画像が表示される例である。図21のように単に画像を表示するだけでは、利用者が発する話は様々な内容に発散しやすく、例えば、「そこはどこなの?」「どこにいるの?」といった様々な質問がなされたり、「きれいな写真ね」といった感想が述べられたりする。これら以外にも、話題の候補は無数に想定される。このような比較例において、バーチャルアシスタント装置側で会話を継続させるためには、画像を見た利用者からの応答をバーチャルアシスタント装置側で正確に認識し、その認識結果を踏まえて、無数に想定される話題の候補から話題(内容や要旨等)を正確に特定しなければならない。しかし、無数に想定される話題から会話のポイントを正確に特定することは困難であり、例えば、膨大なデータを有する高性能な会話装置を用いつつ、認識の誤りをある程度覚悟しながら会話を行うような方法を採用せざるを得ない。これに対し、上述のバーチャルアシスタント装置10は、表示部に表示される言葉を用いたやり取りにより、キャラクタから無関係の話を返すような事態を防ぐことができるため、会話をより適切に行うことができる。
【0096】
なお、図16の例では、話題画像と、話題画像に対応する言葉と、各言葉に対応する話とが対応付けられた構成で対応データが構成されているが、対応データにおいて話題画像が対応付けられていなくてもよい。つまり、話題画像と言葉を含んだ画像(例えば、図15の背景画像のように話題画像と言葉を同時に表示する画像)のデータと、言葉と話を対応付けた対応データ(例えば、図16のデータ構成から、話題画像のデータを除いた対応データ)とが別々に用意されていてもよい。この場合、バーチャルアシスタント装置10が対応データを利用できる環境にあれば、これとは別で画像データ(話題画像と言葉を同時に表示する画像のデータ)が独立していても、適切に会話を成立させることができる。例えば、上記画像データが独立して配信されるようなシステムでは、バーチャルアシスタント装置10が上記画像データを取得して表示するとしても、どのような画像が表示されるのかを認識できない虞がある。例えば、図21の例において、「写真がどこなのか教えてよ」といった会話が利用者から提供された場合、バーチャルアシスタント装置10側で写真の場所を把握していないと、キャラクタからは「ごめんなさい、わからないです」といった回答となってしまい、会話が続かなかったり、話題が広がらなかったりする。しかし、本実施形態を適用すれば、利用者から上記言葉を含む話が発せられやすく、上記言葉を想定した応答を適切に行うことができ、話題も広がりやすい。
【0097】
バーチャルアシスタント装置10は、有効モード(会話モード)と解除モードを切り替えることができるため、有効モード中には話の解析を可能とし、解除モード中には処理負担を低減することができる。そして、制御部11は、上記言葉に関連する話を上記キャラクタ70からの話として出力部に出力させた場合、有効モードを継続しつつ利用者からの話を受け付ける期間を設け、終了条件が成立するまで継続することができるため、上記言葉に関連する話を提供した後も、会話を円滑に継続することができる。
【0098】
図15のように、話題画像82Aと関連させて表示される言葉84Aが単一のキーワードである場合、話題画像82A及び言葉84Aを見た利用者が言葉84A(キーワード)を発しやすくなる。よって、言葉84A(キーワード)を含む話がバーチャルアシスタント装置10によって認識される可能性が高まり、ひいては、会話が適切に継続する可能性が高まる。
【0099】
図19の例では、制御部11は、複数種類のキーワード(言葉84E,84F,84G)のうちのいずれかキーワードのみを含む言葉が発せられた場合、発せられたキーワードに対応する話を出力部に出力させるように動作する。話題画像と関連付けて複数種類のキーワードが表示されると、利用者が興味を持ちやすいキーワードが含まれる可能性が高くなり、且つ、利用者は、より多くの観点で話をしやすくなる。バーチャルアシスタント装置10は、利用者の話しやすさを高めつつ、いずれかのキーワードを含んだ話が発せられた場合にはそのキーワードに対応する話を返すことができるため、利用者の話しやすさと会話の適切化を両立することができる。
【0100】
制御部11は、図15のように話題画像82Aを言葉84Aと共に第1の組み合わせで表示部15に表示した後、図17のように話題画像82Aを第1の組み合わせとは異なる組み合わせで言葉84Bと共に表示部15に表示するように動作する。或いは、図18のように話題画像82Aを第1の組み合わせとは異なる組み合わせで言葉84Cと共に表示部15に表示するように動作する。このように、話題画像82Aを表示する場合に、関連付けて表示する言葉の組み合わせを変更可能であれば、同種の話題画像82Aを継続的に又は繰り返し利用する場合でも、利用者にとって会話が飽きにくくなり、利用者の利用が促進されやすい。そして、バーチャルアシスタント装置10は、話題画像と言葉の組み合わせが変更されても、表示された言葉を含む話が発せられた場合には、その言葉に関連する話を返すことができるため、会話の飽きにくさと会話の適切化を両立することができる。
【0101】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施形態や後述する実施形態の様々な特徴は、矛盾しない組み合わせであればどのように組み合わされてもよい。
【0102】
上述された実施形態では、利用者からの話が入力される入力部として、話が音声として入力され得る音声入力部18が例示されるが、この例に限定されない。例えば、利用者からの話が文字入力によって入力されてもよく、この例では文字入力を行うための操作部17が入力部の一例に相当する。この例では、操作部17は、文字入力を行い得る公知の様々な入力デバイスが採用され得る。
【0103】
上述された実施形態では、利用者が話題画像と共に表示された言葉を含んだ話を発した場合に、制御部11は、この言葉に対応する話をキャラクタからの話として音声によって出力するように制御を行うが、この例に限定されない。例えば、利用者が話題画像と共に表示された言葉を含んだ話を発した場合に、制御部11は、この言葉に対応する話をキャラクタからの話として文字表示によって出力するように表示部15を制御してもよく、文字表示と音声の両方を出力するように表示部15及び音声出力部16を制御してもよい。
【0104】
上述された実施形態では、動作検出部の一例に相当する操作部17がタッチパネルとして構成されるがこの例に限定されない。操作部17は、その他の公知の入力デバイス(キーボード、マウス、タッチペン等)であってもよい。或いは、動作検出部は、操作部17に代えて又は操作部17に加えて他の入力デバイス(例えば、非接触方式での入力操作が可能とされた入力デバイス)を備えていてもよい。具体的には、動作検出部は、撮像部やモーションセンサなどの非接触センサを有していてもよい。この場合、その非接触センサと制御部11とが協働し、利用者の動きやジェスチャーなどを検知してもよい。
【0105】
上述された実施形態では、表示部15は、静止画や動画を二次元で表示する表示装置として構成されるが、この例に限定されない。表示部15は、三次元表示を行い得る三次元ディスプレイであってもよい。
【0106】
上述されたシステム1では、バーチャルアシスタント装置10の外部に設けられた登録部(記憶部95)に利用者が希望する情報の種類が登録され、そして、制御部11は、登録部に登録される種類のコンテンツに関する会話を、インタフェース13を介して出力する制御を行うようになっていた。しかし、この例に限定されない。例えば、バーチャルアシスタント装置10に登録部が設けられ、利用者が希望する種類の情報が登録されてもよい。例えば、バーチャルアシスタント装置10は、バーチャルアシスタント装置10に登録された種類(利用者が希望する種類)のコンテンツのみを管理装置90から受信してもよい。或いは、バーチャルアシスタント装置10は、管理装置90からコンテンツを受信した場合において、バーチャルアシスタント装置10に登録された種類(利用者が希望する種類)のコンテンツを受信した場合にステップS2において新たな配信があったと判定してもよい。そして、ステップS7では、バーチャルアシスタント装置10に登録された種類(利用者が希望する種類)のコンテンツのみを提供してもよい。
【0107】
上述された実施形態では、バーチャルアシスタント装置10が、主に高齢者向けのバーチャルアシスタント装置として構成された例を示したが、この例に限定されない。例えば、子供などの他のカテゴリの対象者を対象としてもよい。
【0108】
本明細書のいずれの例でも、図15図17図18図19図20のような話題画像を提供して会話を行う場合、会話を行う過程で、キャラクタの表情、キャラクタの動作、テロップ、効果音、アイコンのいずれか1つ又は複数の表示又は音声出力を発生又は変化させてもよい。例えば、制御部11は、キャラクタ70の表情を笑顔にしたり、キャラクタ70に対してジャンプやスキップ等の動作を行わせたりしてもよい。採用されるキャラクタの表情は笑顔に限定されず、沈んだ表情、怒った表情、悲しんだ表情などに変化させてもよく、キャラクタ70に喜んだ動作や泣く動作などを行わせてもよい。
【0109】
上述された実施形態では、バーチャルアシスタント装置10に記憶部14が設けられ、記憶部14に上述の対応情報が記憶されるが、この例に限定されない。例えば、第1実施形態の記憶部14に記憶される対応情報と同様の対応情報がバーチャルアシスタント装置10の外部に設けられた装置に記憶されてもよい。例えば、管理装置90の記憶部95が上述の対応情報を記憶する記憶部として機能してもよい。或いは、上述の対応情報は、記憶部14と記憶部95の両方に設けられていてもよい。外部に設けられた装置(例えば記憶部95)に対応情報が記憶される場合、制御部11は、いずれかの話題画像を表示する前に、当該話題画像のデータ及び当該話題画像に対応付けられた言葉のデータを、外部の装置から受信すればよい。更に、制御部11は、上記話題画像を表示する前又は表示した後に当該話題画像に対応付けられた話のデータを外部の装置から受信しておき、記憶部14に記憶しておけばよい。
【0110】
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0111】
1…バーチャルアシスタントシステム
10…バーチャルアシスタント装置
11…制御部
12…通信部
13…インタフェース
14…記憶部
15…表示部(出力部)
16…音声出力部(出力部)
17…操作部(入力部)
18…音声入力部(入力部)
70…キャラクタ
82A…話題画像
82B…話題画像
84A…言葉
84B…言葉
84C…言葉
84D…言葉
84E…言葉
84F…言葉
84G…言葉
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図21