IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電産サンキョー株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-製氷装置 図1
  • 特開-製氷装置 図2
  • 特開-製氷装置 図3
  • 特開-製氷装置 図4
  • 特開-製氷装置 図5
  • 特開-製氷装置 図6
  • 特開-製氷装置 図7
  • 特開-製氷装置 図8
  • 特開-製氷装置 図9
  • 特開-製氷装置 図10
  • 特開-製氷装置 図11
  • 特開-製氷装置 図12
  • 特開-製氷装置 図13
  • 特開-製氷装置 図14
  • 特開-製氷装置 図15
  • 特開-製氷装置 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023176450
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】製氷装置
(51)【国際特許分類】
   F25C 1/10 20060101AFI20231206BHJP
   F25C 5/187 20180101ALI20231206BHJP
   F25D 29/00 20060101ALI20231206BHJP
【FI】
F25C1/10 302Z
F25C1/10 302B
F25C5/187 B
F25D29/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022088733
(22)【出願日】2022-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】ニデックインスツルメンツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002158
【氏名又は名称】弁理士法人上野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石水 昭夫
【テーマコード(参考)】
3L045
【Fターム(参考)】
3L045AA05
3L045BA01
3L045CA02
3L045DA02
3L045PA01
3L045PA02
3L045PA04
(57)【要約】
【課題】離氷機構の動作を制御するスイッチを備え、このスイッチを切り替える際のスパークの発生を防止または抑制することができる製氷装置を提供する。
【解決手段】製氷皿と、温度センサと、前記製氷皿から氷を排出する離氷機構と、を備え、前記離氷機構が氷を排出する機械的動作は、少なくともその一部が、前記温度センサの出力値に基づいて開始され、前記温度センサの信号線には、その接続/切断を外部から切替可能なスイッチが設けられている製氷装置によりこれを解決する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製氷皿と、
温度センサと、
前記製氷皿から氷を排出する離氷機構と、を備え、
前記離氷機構が氷を排出する機械的動作は、少なくともその一部が、前記温度センサの出力値に基づいて開始され、
前記温度センサの信号線には、その接続/切断を外部から切替可能なスイッチが設けられている、
製氷装置。
【請求項2】
前記離氷機構は、前記温度センサの出力値に基づく機械的動作の開始後に該温度センサの信号線が切断されても、その動作が継続される、
請求項1に記載の製氷装置。
【請求項3】
前記離氷機構が氷を排出する一連の機械的動作は、前記温度センサの出力値に基づいて開始され、
前記離氷機構は、前記一連の機械的動作の開始後に前記温度センサの信号線が切断されても、該一連の機械的動作が完了するまでその動作を継続する、
請求項1に記載の製氷装置。
【請求項4】
前記離氷機構は、その機械的動作の開始後に該温度センサの信号線が切断されたときには、所定の復帰動作を実行する、
請求項1に記載の製氷装置。
【請求項5】
前記離氷機構は、前記製氷皿に接続される出力部を含み、
前記出力部は、前記製氷皿を回転させてこれをひねることで該製氷皿の氷を排出する、
請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の製氷装置。
【請求項6】
氷が貯えられる容器である貯氷部と、
アーム状部材である検氷レバーと、を備え、
前記離氷機構は、前記検氷レバーを前記貯氷部内に下ろして該貯氷部内の氷の量を検査する、
請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の製氷装置。
【請求項7】
前記離氷機構は、駆動源である電気モータを含み、
前記離氷機構の動力線には、その接続/切断を外部から切替可能なスイッチが設けられていない、
請求項1に記載の製氷装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は製氷装置の防爆技術に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献には、製氷皿の配置角度を検知するスイッチを備える製氷装置が開示されている。この製氷装置は、スイッチに非接触のマグネットレバーとホールICを用いることで、スイッチを切り替えたときのスパーク(火花放電)の発生を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-181421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
製氷装置の動作を制御するスイッチを備えるにあたり、このスイッチを製氷装置の動力線(強電線)上に設けた場合、そのスイッチをオンオフにするときにスパークが生じることがある。このようなスパークは、製氷装置について例えば防爆規格の認定や認証を得ようとしたときに支障となる。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、離氷機構の動作を制御するスイッチを備え、このスイッチを切り替える際のスパークの発生を防止または抑制することができる製氷装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の製氷装置は、製氷皿と、温度センサと、前記製氷皿から氷を排出する離氷機構と、を備え、前記離氷機構が氷を排出する機械的動作は、少なくともその一部が、前記温度センサの出力値に基づいて開始され、前記温度センサの信号線には、その接続/切断を外部から切替可能なスイッチが設けられていることを要旨とする。
【0007】
一般に、サーミスタや測温抵抗体、熱電対などの温度センサは、信号線(弱電線)で制御装置に接続されている。このような低定格の信号線にスイッチを設けることにより、スイッチを切り替える際のスパークの発生が抑えられる。また、本発明の温度センサは、離氷機構による機械的動作(離氷動作)の開始条件の一部を担っている。その温度センサの死活をスイッチで切り替えて離氷動作を制御することにより、別途スイッチのための配線やその入力値の監視処理、オンオフ時の処理などを用意する必要がなくなる。そのため、本発明によれば、製氷装置の構成や機能を複雑化させることなく、離氷機構の状態(稼働状態/待機状態)を制御することが可能となる。
【0008】
このとき、前記離氷機構は、前記温度センサの出力値に基づく機械的動作の開始後に該温度センサの信号線が切断されても、その動作が継続されることが好ましい。本発明のスイッチは温度センサの信号線に設けられている。スイッチが切られたとき(信号線が切断されたとき)には、温度センサから制御装置への入力は途絶えるが、離氷機構の動力線や他の機能の死活は設計者が自由に決めることができる。そのため、例えば、離氷機構の作動中にスイッチが切られたときには、離氷機構を停止に適した状態になるまで作動させ続けることができる。
【0009】
またこのとき、前記離氷機構が氷を排出する一連の機械的動作は、前記温度センサの出力値に基づいて開始され、前記離氷機構は、前記一連の機械的動作の開始後に前記温度センサの信号線が切断されても、該一連の機械的動作が完了するまでその動作を継続することが好ましい。これにより、スイッチが切られているときは一切の離氷動作が行われず、また、離氷動作中にスイッチが切られても、離氷機構が中途半端な状態で停止することがなくなる。
【0010】
一方、前記離氷機構は、その機械的動作の開始後に該温度センサの信号線が切断されたときには、所定の復帰動作を実行してもよい。上でも述べたように、スイッチが切られたときには、温度センサから制御装置への入力は途絶えるが、離氷機構の動力線や他の機能の死活は設計者が自由に決めることができる。スイッチが切られたときにそのまま離氷動作を続けることに何か問題がある場合は、例えば離氷動作をロールバックして初期状態に復帰させてもよい。
【0011】
また、本発明の製氷装置は、前記離氷機構が前記製氷皿に接続される出力部を含み、前記出力部が前記製氷皿を回転させてこれをひねることで該製氷皿の氷を排出するものであってもよい。製氷皿をひねって氷を排出するいわゆるひねり式の製氷装置において、製氷皿がひねられた状態で離氷動作が停止してしまうと、製氷皿の寿命が著しく損われるおそれがある。本発明の製氷装置によれば、これがひねり式の製氷装置であっても、このような不都合は生じない。
【0012】
同様に、本発明の製氷装置は、氷が貯えられる容器である貯氷部と、アーム状部材である検氷レバーと、を備え、前記離氷機構が前記検氷レバーを前記貯氷部内に下ろして該貯氷部内の氷の量を検査するものであってもよい。検氷レバーが貯氷部内に下りた状態で離氷動作が停止されると、検氷レバーが氷と固着したり、製氷装置の取り外し等、メンテナンス作業に支障がでたりするおそれがある。本発明の製氷装置によれば、これが検氷レバーを備える製氷装置であってもこのような不都合は生じない。
【0013】
また、本発明の製氷装置は、前記離氷機構が駆動源である電気モータを含み、前記離氷機構の動力線には、その接続/切断を外部から切替可能なスイッチが設けられていないことが好ましい。スイッチを切り替える際のスパークを確実に防止するためである。
【発明の効果】
【0014】
このように、本発明の製氷装置によれば、離氷機構の動作を制御するスイッチをオンオフする際のスパークを防止または抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態に係る製氷装置の外観を示す斜視図である。
図2】製氷装置が行う離氷動作の流れを示す模式図である。
図3】駆動ユニットの動力伝達経路を示す背面図である。
図4】製氷装置の制御構造を示す回路図である。
図5】第1変換軸、第2変換軸、及び検氷レバーの連結構造を示す斜視図である。
図6】カムギヤの構造を示す斜視図である。
図7】第1変換軸の構造を示す斜視図(a)及び側面図(b)である。
図8】第2レバーの構造を示す平面図(a)及び斜視図(b)である。
図9】製氷皿が製氷位置にあるときの駆動機構の様子を示す背面図である。
図10】離氷準備動作時の駆動機構の様子を示す背面図である。
図11】検氷動作時の駆動機構の様子を示す背面図である。
図12】離氷動作の続行時/中断時の各部の動作を示すタイミングチャートである。
図13】排出動作時の駆動機構の様子を示す背面図である。
図14】氷排出後の駆動機構の様子を示す背面図である。
図15】製氷装置のイニシャライズ動作を示す正面図である。
図16】イニシャライズ動作における第1スイッチの入出力の変化を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明にかかる製氷装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する製氷装置90は、図示しない冷蔵庫の冷凍室内に設置され、冷蔵庫から水の供給を受けて自動的に氷を製造する装置である。
【0017】
以下の説明における「上下」とは、図1に描かれた座標軸のZ軸に平行な方向を意味しており、Z1側を「上」、Z2側を「下」とする。「前後」及び「表裏」とは、同座標軸のX軸に平行な方向であり、X1側を「前」「表」、X2側を「後ろ」「裏」とする。同様に、「左右」とは、同座標軸のY軸に平行な方向であり、Y1側を「右」、Y2側を「左」とする。また、「水平」とは、同座標軸に示されるXY平面方向を意味している。
【0018】
(全体構成)
図1は製氷装置90の外観を示す斜視図である。製氷装置90は製氷皿20をひねって氷を排出するいわゆるひねり式の自動製氷装置である。製氷装置90は、複数のセル(貯水室)を有する樹脂製の製氷皿20と、製氷皿20を回動させるモータユニットである駆動ユニット10と、を有している。駆動ユニット10及び製氷皿20は、冷凍庫内に据え付けられる枠体であるフレーム91に支持されている。また、駆動ユニット10は、後述する貯氷部92内の氷の量を検査するアーム状部材である検氷レバー31を備えている。
【0019】
(離氷動作概要)
図2は、製氷装置90が行う離氷動作(製氷皿20から氷を排出する動作)の流れを示す模式図である。
【0020】
図2(a)は、製氷皿20が液体の水を保持する配置角度である「製氷位置」にある状態を示す図である。製氷装置90は、製氷皿20の温度をその下面に取り付けられた温度センサであるサーミスタ24で監視しており、製氷皿20の温度が規定値に至ったことを検知すると離氷動作を開始する。図2(b)から図2(d)は製氷装置90による離氷動作を示す図である。
【0021】
図2(b)は、製氷装置90による「離氷準備動作」を示す図である。「離氷準備動作」とは、製氷皿20から氷が剥がれやすくなるように、製氷皿20を予備的にひねる動作である。製氷皿20の温度が規定値に至ると、駆動ユニット10は、まず、製氷皿20を図示CCW方向へ回転させる。製氷皿20の前端には、フレーム91の軸穴に支持される軸部23がその中央に形成されており、軸部23の左右には、前方に突き出した凸部である第1凸部21及び第2凸部22が形成されている。フレーム91には、第1凸部21及び第2凸部22の回転軌道上に、これらがCCW方向およびCW方向に回転したときにこれらに接触し、その回転を妨げる、第1接触部911及び第2接触部912が設けられている。製氷皿20のCCW方向への回転は、その回転の開始とほぼ同時に第1接触部911及び第2接触部912により妨げられる。駆動ユニット10はその状態からさらに製氷皿20をCCW方向へ数十度回転させ、製氷皿20をひねる。これにより氷はある程度製氷皿20から剥がれる。
【0022】
図2(c)は、製氷装置90による「検氷動作」を示す図である。「検氷動作」とは、氷が貯えられる容器である貯氷部92内の氷の嵩高を測り、離氷動作を継続するか、それとも中断(キャンセル)するかを判断する動作である。離氷準備動作後、製氷皿20が図示CW方向への回転を開始すると、これに連動して検氷レバー31が貯氷部92内に降下する。ここで、検氷レバー31が予め定められた基準面よりも下まで降下すれば、氷の量が不足しているものと解釈され、離氷動作が続行される。一方、検氷レバー31が基準面に至る前に、堆積した氷によってその降下が妨げられると、貯氷部92はすでに氷で一杯と解釈され、離氷動作がキャンセルされる。
【0023】
図2(d)は、製氷装置90による氷の排出動作を示す図である。貯氷部92の氷の量が不足している場合、製氷装置90は離氷動作を続行する。製氷皿20が図示CW方向へ回転を継続すると、製氷皿20の第1凸部21及び第2凸部22は、フレーム91の第1接触部911及び第2接触部912に再び接触する。駆動ユニット10はその状態からさらに製氷皿20をCCW方向へ数十度回転させ、製氷皿20をひねる。これにより製氷皿20の氷が貯氷部92内に排出される。
【0024】
このように、製氷装置90の駆動ユニット10は、製氷皿20を一方(図示CCW方向)に回転させてひねり、その後他方(図示CW方向)へ回転させてひねることで、製氷皿20から氷を排出する。ひねり式を採用する従来の自動製氷装置は、一般に、製氷皿を一方にのみ回転させてこれをひねる仕様となっている。本形態の製氷装置90は、製氷皿20をまず一方へひねって氷を製氷皿から剥離させ、その後、製氷皿20を他方へひねりきって氷を排出することにより、従来よりも大型で剛性の高い製氷皿を採用することができる。また、本形態の製氷装置90では、製氷皿20の第1凸部21及び第2凸部22と、フレーム91の第1接触部911及び第2接触部912とが、製氷皿20の支点(駆動ユニット10との接続部)から離れた位置に設けられており、これにより製氷皿20を小さな力で効率的にひねることができる。
【0025】
(駆動機構概要)
図3は、駆動ユニット10の動力伝達経路を示す背面図である。図3は、駆動ユニット10の主に背面側の機構について説明するものである。製氷装置90は、これが設置された冷蔵庫から電力の供給を受け、種々の規定動作を行う。
【0026】
駆動ユニット10は、駆動源であるステッピングモータ81(電気モータ)と、製氷皿20を回動させる出力部であるカムギヤ40と、カムギヤ40の動作に連動して検氷レバー31を旋回させる第1変換軸50及び第2変換軸32と、を有している。
【0027】
カムギヤ40は、円形に広がったフランジ状の円板部であるギヤ部41を有している。ギヤ部41はその外周面に歯部が形成されており、平歯車として機能する。ステッピングモータ81の回転は減速歯車列によって減速され、カムギヤ40のギヤ部41に伝達される。本形態の減速歯車列は、ステッピングモータ81の出力軸に装着されたウォームギヤ811、第1歯車82、第2歯車83、及び第3歯車84により構成されている。第1~3歯車は、それぞれ、大径歯車と小径歯車とが軸線方向に重ねられ、一体化された複合歯車である。第1歯車82の大径歯車はウォームギヤ811と対になるウォームホイールとなっている。
【0028】
ギヤ部41の裏面41bは平面カム機構の原動節を構成している。第1変換軸50はギヤ部41の従動節を構成する軸体である。第2変換軸32は、第1変換軸50の回転に連動して回転し、検氷レバー31を旋回させる軸体である。第1変換軸50の軸線(回転中心線)とカムギヤ40の軸線はねじれの位置関係にあり、これらを平面視したときに、第1変換軸50の軸線はカムギヤ40の軸線の方向に対して直角に延びている。第1変換軸50の軸線と第2変換軸32の軸線は同一平面上にあり、これらは垂直に交わっている。
【0029】
また、ギヤ部41の裏面41bには、他の従動節である第2レバー72も接している。第2レバー72は、カムギヤ40の配置角度と第1変換軸50の配置角度(つまり検氷レバー31の降下角度)とに応じて、機械的なスイッチである第2スイッチ71(第2検知手段)のON/OFFを切り替える。冷蔵庫は第2スイッチ71の出力を監視し、冷凍庫内の氷量が十分(満氷)であるときは駆動ユニット10による離氷動作をキャンセルし、氷量が不足しているときは離氷動作を続行する。
【0030】
(防爆構造)
図4は、製氷装置90の制御構造を示す回路図である。以下、図4を参照して製氷装置90の防爆構造について説明する。
【0031】
本形態の製氷装置90は、これが設置された冷蔵庫から電力と水の供給を受け、製氷、氷の排出、貯氷量の管理の全てを自動的に行う製氷装置である。製氷装置90は制御装置15を有しており、制御装置15は、製氷皿20から氷を排出する離氷機構である駆動ユニット10の動作を制御する。冷蔵庫のAC電源はAC/DCコンバータ16により直流に変換され、制御装置15に入力される。制御装置15には、サーミスタ24、ステッピングモータ81、及び、冷蔵庫の給水バルブを開閉するリレー17が接続されている。
【0032】
図4に示されるように、製氷装置90では、サーミスタ24の信号線に、その接続/切断を装置外から切替可能なスイッチ241が設けられている。一方、AC電源からの動力線や、ステッピングモータ81、リレー17の動力線にはスイッチが設けられていない。
【0033】
上でも述べたように、本形態の製氷装置90は、製氷皿20の氷が完成したことをサーミスタ24で検知し、離氷動作を開始する。つまり、サーミスタ24が正常に動作していなければ、駆動ユニット10による一連の機械的動作は開始されない。本形態の製氷装置90では、低定格の信号線にスイッチ241を設けることにより、スイッチ241を切り替える際のスパークの発生を防止している。また、サーミスタ24の死活をスイッチ241で切り替えることで離氷動作の開始を制御しているため、別途スイッチのための配線やその入力値の監視処理、切り替え時の処理等は用意されていない。
【0034】
また、本形態の製氷装置90は、離氷動作の開始後にサーミスタ24のスイッチ241が切られた場合でも、離氷動作が完了するまでその動作を継続する。本形態においてサーミスタ24は、あくまで離氷動作の開始タイミングを計るための部品である。スイッチ241が切られることでサーミスタ24から制御装置15への入力は途絶えるが、制御装置15やステッピングモータ81、リレー17の動力線は活きている。そのため、離氷動作が開始された後は、スイッチ241が切られたとしてもその後の離氷動作に影響はない。
【0035】
特に、製氷装置90は、製氷皿20をひねって氷を排出するひねり式の製氷装置である。製氷皿20がひねられた状態で離氷動作が停止し、仮に製氷皿20がひねられたままになってしまうと、製氷皿20の寿命が著しく損われることになる。また、製氷装置90は、検氷レバー31を貯氷部92内に下ろして貯氷部92内の氷の量を検査する。検氷レバー31が貯氷部92内に下りた状態で離氷動作が停止してしまうと、検氷レバー31が氷と固着したり、製氷装置90の取り外し等、メンテナンス作業に支障がでたりするおそれがある。本形態の製氷装置90では、離氷動作の開始後にサーミスタ24のスイッチ241が切られた場合でも、離氷動作が完了するまでは駆動ユニット10が作動し続けるため、このような不都合は生じない。
【0036】
尚、本形態では、離氷動作に係る一連の機械的動作の開始条件をサーミスタ24が担っているが、サーミスタ24は、その一部の機械的動作の開始条件を担っていてもよい。その場合でも、その機械的動作が開始した後でスイッチ241を切っても動作が続行されるのであれば、本形態の効果の一部は得ることができる。また、スイッチ241が切られたときにそのまま離氷動作を続けることに何か問題がある場合は、例えば離氷動作をロールバックして初期状態に復帰させたり、停止に支障のないところまで動作を続けてフェールセーフ・シャットダウンさせたりすることも可能である。上でも述べたように、制御装置15やステッピングモータ81、リレー17の動力線はスイッチ241が切られても活きているからである。
【0037】
また、本形態では温度センサとしてサーミスタ24が採用されているが、製氷装置90に使う温度センサは、低温を検知可能な弱電部品であれば他の種類の温度センサであってもよい。
【0038】
(検氷レバーの構成)
図5は、第1変換軸50、第2変換軸32、及び検氷レバー31の連結構造を示す斜視図である。本形態の検氷レバー31は第2変換軸32に接続されている。以下、図1から図5を参照して、製氷皿20のサイズを最大化するための検氷レバー31の構成について説明する。
【0039】
図5に示されるように、第1変換軸50と第2変換軸32は、これらの軸線方向における一端に設けられた傘歯歯車59,321により直角に接続されている。第2変換軸32の他端(前端)には検氷レバー31の接続部322が設けられており、検氷レバー31の接続部311がこれに結合されている。つまり第2変換軸32の回転中心は検氷レバー31の回転中心でもある。上でも述べたように、第1変換軸50の軸線はカムギヤ40の軸線に対して平面視直角に交わっており、そして第1変換軸50の軸線と第2変換軸32の軸線も平面視直角に交わっている。これによりカムギヤ40の軸線と第2変換軸32(及び検氷レバー31)の軸線とが平行に配置されている。本形態の製氷装置90は、カムギヤ40の回転方向(軸線の向き)を第1変換軸50と第2変換軸32を用いて90°ずつ変換し、結果的に検氷レバー31の軸線をカムギヤ40の軸線と平行に配置している。これにより検氷レバー31の軸線を、カムギヤ40の軸線と平行に保ったまま、任意の位置に配置することを可能にしている。
【0040】
検氷レバー31は、第2変換軸32の軸線に対して垂直方向に延びる旋回部312と、旋回部312の先端から水平に延びる昇降部313と、を有している。図1に示されるように、製氷皿20と検氷レバー31は、どちらも駆動ユニット10の前方(表側)に配置されている。そして図2に示されるように、検氷レバー31の旋回部312は、製氷皿20の軸部23の位置、つまりカムギヤ40の軸線の位置よりも下に配置され、カムギヤ40の前面を横切るように延びている。このように、本形態の製氷装置90では、第1変換軸50及び第2変換軸32を用いて検氷レバー31の回転端の位置を調節し、検氷レバー31の旋回部312を長く確保している。これにより本形態の検氷レバー31は、小さな回転角度でその先端(昇降部313)を大きく昇降させることができる。
【0041】
そして、図2(a)に示すように、検氷レバー31の昇降部313は、製氷位置にある製氷皿20の上面よりも低い位置に配置されている。つまり昇降部313は、その最も高く引き上げられた位置が製氷皿20の上面よりも低い。仮に検氷レバー31の昇降部313が製氷皿20の上面を超えて昇降する場合、製氷皿20は、冷蔵庫内の限られた設置スペースにおいて、検氷レバー31が占有する空間を除いた空間に配置されなければならない。つまり製氷皿20の水平方向の設置スペースが検氷レバー31に浸食されることになる。検氷レバー31の昇降範囲を製氷皿20の上面よりも低い位置に収めることにより、製氷皿20の水平方向のサイズを最大化することが可能となる。また、本形態の製氷装置90は、一般的な離氷動作に加え、離氷準備動作を行うことができるため、大型の製氷皿20の取り扱いに好適である。
【0042】
また、貯氷部92の氷量検査の精度を高めるためには、満氷かどうかを判断する基準面に対して、検氷レバー31を点ではなく線または面で触れることが望ましい。本形態の検氷レバー31はその昇降部313が水平に延びているため、氷量を常に線または面で検査することができる。
【0043】
(駆動機構詳細)
以下、図6から図8を参照して、駆動ユニット10の駆動機構を構成する各部品の細部について説明する。
【0044】
図6はカムギヤ40の構造を示す斜視図である。図6(a)はカムギヤ40の表面側を示す正面斜視図、図6(b)はカムギヤ40の裏面側を示す背面斜視図である。図6(a)に示されるように、カムギヤ40はその表面側に、製氷皿20の後端部に接続される矩形状の軸部である製氷皿嵌合軸42と、フレーム91に設けられた図示しない軸受に支持される円形の軸部であるフレーム嵌合軸43と、を有している。ギヤ部41の表面41aには、後述する第1レバー62を操作する凸部である第1レバー操作部63が形成されている。
【0045】
図6(b)に示されるように、カムギヤ40の裏面側には、その中央に円筒形状の筒部44が設けられている。筒部44の外面には、後述する降下止めスリーブ49が装着される。ギヤ部41の裏面41bには、平面カム機構の原動節を構成するリブである第1カム45及び第2カム46が形成されている。第1カム45は略円環形状のリブである。第1変換軸50は、第1カム45の内周面の形状に沿って回動する。第1カム45には、その周方向における一部の範囲に、径方向外側に張り出したスロープである凹スロープ451が設けられている。第2カム46は、ギヤ部裏面41bの周縁に沿って形成されたリブである。第2レバー72は、第2カム46の内周面の形状に沿って回動する。第2カム46は、第2レバー72が乗上げるスロープである前半凸スロープ461及び後半凸スロープ462、これら凸スロープの間に設けられた下りスロープである中間凹スロープ463、そして後半凸スロープ462から図示時計回り方向に続く下りスロープである終端凹スロープ464を有している。
【0046】
図7は、第1変換軸50の構造を示す斜視図(a)及び側面図(b)である。第1変換軸50は、駆動ユニット10のケース11(図1参照)に支持される軸部である先端軸51及び中間軸58を有している。第1変換軸50はその円柱形状の胴部に複数の突起が設けられている。これら突起は、Y1側からY2側に向かって、順に、第1カム45に接触するカムフォロアーである摺動部52、後述する降下止めスリーブ49に当接することで第1変換軸50の図6(b)視CW方向への回転を阻止する回転止め部53、コイルばね541(図3参照)により常に上方へ(つまり第1変換軸50を同CW方向へ回転させるように)付勢されるばね受け部54、フレーム91の図示しない凹部に嵌入され、第1変換軸50の回動範囲を制限する第1位置決め片55、第2レバー72に接触して第2レバー72の旋回角度を操作する第2レバー操作部56、フレーム91の図示しない仕切り壁に接触して第1変換軸50のY2方向への移動を阻止する第2位置決め片57により構成されている。また、第1変換軸50のY2側端部には、第2変換軸32が接続される傘歯歯車59が設けられている。
【0047】
図8は、第2レバー72の構造を示す平面図(a)及び斜視図(b)である。第2レバー72は、その回転中心である軸部729と、軸部729を回転端とする複数の自由端とを有するアーム状部材である。第2レバー72はその自由端として、第2カム46に接触するカムフォロアーである摺動部721、コイルばね79によって常に第2スイッチ71側に付勢されるスイッチ操作部722、及び、ケース11の凹部111に嵌入され、第2レバー72の回動範囲を制限する回動制限部723を有している。
【0048】
(離氷動作詳細)
以下図9から図14を参照して製氷装置90の離氷動作についてより詳細に説明する。
【0049】
図9は、製氷皿20が製氷位置にあるときの駆動機構の様子を示す背面図である。このとき、第1変換軸50の摺動部52は第1カム45の凹スロープ451の外にあり、これにより検氷レバー31は引き上げられている。第2レバー72の摺動部721はまだ前半凸スロープ461に乗り上げておらず、第2スイッチ71はONの状態にある。
【0050】
図10は、離氷準備動作時の駆動機構の様子を示す背面図である。製氷皿20の温度が規定値に至ると、又は前回の離氷動作の開始から一定時間が経過すると、駆動ユニット10は、まず、製氷皿20を図示CW方向へ一定量回転させて製氷皿20をひねる。このとき、第1変換軸50の摺動部52は、依然として凹スロープ451の外にあり、検氷レバー31は引き上げられたままである。第2レバー72の摺動部721も、依然として前半凸スロープ461には乗り上げておらず、第2スイッチ71はONの状態のままである。
【0051】
図11は、検氷動作時の駆動機構の様子を示す背面図である。図12は、離氷動作の続行時/キャンセル時の各部の動作を示すタイミングチャートである。離氷準備動作が完了すると、駆動ユニット10は、カムギヤ40を図示CCW方向へ回転させる。これにより第1変換軸50の摺動部52は凹スロープ451に入り込み、検氷レバー31が降下する。検氷レバー31が降下を始めると同時に、第2レバー72の摺動部721が前半凸スロープ461に乗り上げ、第2スイッチ71がOFFに切り替わる。
【0052】
検氷レバー31の降下が氷に妨げられず、その旋回部312が30°以上回転し、昇降部313が貯氷部92内の基準面を超えて降下すると、つまり第1変換軸50の摺動部52が凹スロープ451の深部に至ると、第1変換軸50の第2レバー操作部56が第2レバー72のスイッチ操作部722に接触し、これを第2スイッチ71から遠ざける方向へ押動する。第1変換軸50の摺動部52が凹スロープ451の深部にさしかかる位置までカムギヤ40が回転すると、第2レバー72の摺動部721は第2カム46の中間凹スロープ463の位置に至る。ここで、検氷レバー31が十分に降下しており、第2レバー72のスイッチ操作部722の復帰(第2スイッチ71側への復帰)が第1変換軸50のスイッチ操作部722により制限されている場合、第2スイッチ71はOFFのまま維持され、カムギヤ40はCCW方向への回転を継続する。
【0053】
ここで、堆積した氷によって検氷レバー31の降下が妨げられ、第1変換軸50が十分に回転しなかった場合、第1変換軸50のスイッチ操作部722は第2レバー72のスイッチ操作部722に届かず、その結果、第2レバー72の摺動部721が中間凹スロープ463を下り、第2スイッチ71がONに切り替えられる。冷蔵庫の制御装置は、第2スイッチ71が所定の時間内にONに切り替わったことを検知すると、離氷動作をキャンセルし、氷を排出しないまま製氷皿20を製氷位置に復帰させる。
【0054】
図13は、氷の排出動作時の駆動機構の様子を示す背面図である。第2スイッチ71がOFFのまま中間凹スロープ463を通り過ぎると、第1変換軸50の摺動部52は凹スロープ451の対岸側に上り、これにより検氷レバー31が引き上げられる。このとき、第2レバー72の摺動部721は後半凸スロープ462に乗り上げているため、第1変換軸50の第2レバー操作部56が第2レバー72のスイッチ操作部722を押さえなくても、第2スイッチ71はOFFのまま維持される。製氷皿20が図示CCW方向にひねりきられ、氷が排出されると、第2レバー72の摺動部721は終端凹スロープ464を下り、第2スイッチ71がONに切り替えられる。冷蔵庫はこの第2スイッチ71の切り替わりによって氷の排出完了を検知する。
【0055】
図14は、氷排出後の駆動機構の様子を示す背面図である。氷の排出が終わると、製氷装置90は製氷皿20を製氷位置に復帰させる。ここで、カムギヤ40の筒部44には、円筒形状の降下止めスリーブ49が装着されている。降下止めスリーブ49は、スリット492が形成された胴部と、胴部から外側に突き出した凸部493とを有している。降下止めスリーブ49は筒部44に固定されておらず、摩擦抵抗により筒部44に連れ回って回転する。凸部493の旋回範囲はケース11によって制限されており、凸部493はカムギヤ40の回転方向に沿ってその可動範囲を往復する。氷の排出後にカムギヤ40が図示CW方向に回転すると、第1変換軸50の摺動部52が再び凹スロープ451にさしかかるが、このとき、第1変換軸50は、その回転止め部53が降下止めスリーブ49の凸部493に当接し、回転が阻止される。そのため復帰動作中に検氷レバー31が降下することはない。
【0056】
(イニシャライズ動作)
図15は、製氷装置90のイニシャライズ動作を示す正面図である。図16は、イニシャライズ動作における第1スイッチ61の入出力の変化を示すタイミングチャートである。ここで「イニシャライズ(初期化)」とは、例えば冷蔵庫の設置後に初めて電力を投入する際や、停電後に電力が再投入されたときなどに、製氷皿20を製氷位置に配置し直すことをいう。また、離氷後の復帰動作においても、製氷皿20を製氷位置に配置する際にイニシャライズ動作を行ってもよい。以下、図15及び図16を参照して製氷装置90のイニシャライズ動作について説明する。
【0057】
駆動ユニット10は、製氷皿20が製氷位置に配置されたことを検知するための機械的なスイッチである第1スイッチ61と、そのON/OFFを切り替える第1レバー62とを有している。第1レバー62は、回転端を中心として自由端を旋回させるアーム状部材であり、第1スイッチ61は第1レバー62の旋回範囲に配置されている。第1レバー62は、付勢部材であるトーションばね69によって第1スイッチ61をONにする方向へ常時付勢されている。
【0058】
そして、カムギヤ40のギヤ部表面41aには、その周回軌道上で第1レバー62に接触し、第1レバー62をトーションばね69の付勢力に抗して旋回させる凸部である第1レバー操作部63が形成されている。第1レバー操作部63は製氷皿20が製氷位置に配置されたときに第1レバー62に接触し、製氷位置を通り過ぎたときに第1スイッチ61をOFFに切り替える。
【0059】
上でも述べたように、本形態の駆動ユニット10は、検氷レバー31の昇降範囲を製氷皿20の上面よりも低い範囲に収めることにより、製氷皿20の水平方向のサイズを最大化している。そのため本形態の製氷皿20は、一般的な製氷皿よりも剛性が高くなっており、製氷皿20を一方にひねるだけでは氷を排出しきれないおそれがある。そこで製氷皿20を一方だけではなく他方にもひねることで氷が製氷皿20に残ることを防いでいる。製氷皿20を両方にひねることが可能な仕様にしたことにより、イニシャライズ動作時に製氷皿20が不必要にひねられるおそれがある。特に、製氷皿20に液体の水が保持された状態でこれがひねられると、製氷皿20の水が貯氷部92内にこぼれるおそれがある。また、製氷皿20が不必要にひねられることは、製氷皿20の部品寿命の点からも望ましくない。本形態の製氷装置90は、製氷皿20が製氷位置に配置されたことを検知する手段を別途備えることにより、製氷皿20が不必要にひねられることが防止される。また、本形態の製氷装置90は、製氷皿20が製氷位置に配置されたことを検知する手段(第1スイッチ61)と、これが他の配置角度になったことを検知する手段(第2スイッチ71)とを別々に備えることにより、つまり第1スイッチ61を製氷位置の検知に特化させることにより、製氷皿20が製氷位置に配置されたことを高い精度で検知することができる。
【0060】
また、一般に自動製氷装置の駆動ユニットは、製氷皿に接続される出力部よりも内側(出力部の裏面側)にその駆動機構が置かれる。つまり出力部の表面側は製氷皿の駆動以外にはあまり用いられない。本形態の製氷装置90は、カムギヤ40(出力部)の表面側を積極的に活用することで、自動製氷装置の占有空間を大きくすることなく追加機能を実装する余地を得ている。
【0061】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
【符号の説明】
【0062】
10:駆動ユニット(離氷機構),15:制御装置,16:AC/DCコンバータ,17:リレー,20:製氷皿,21:第1凸部,22:第2凸部,24:サーミスタ(温度センサ),241:スイッチ,31:検氷レバー,312:旋回部,313:昇降部,32:第2変換軸,321:傘歯歯車,40:カムギヤ(出力部),41:ギヤ部,41a:表面,41b:裏面,44:第1レバー操作部,42:製氷皿嵌合軸,50:第1変換軸,52:摺動部,54:ばね受け部,541:コイルばね,56:第2レバー操作部,59:傘歯歯車,61:第1スイッチ,62:第1レバー,63:第1レバー操作部,69:トーションばね,71:第2スイッチ(第2検知手段),72:第2レバー,721:摺動部,722:スイッチ操作部,729:軸部,81:ステッピングモータ(電気モータ),811:ウォームギヤ,82:第1歯車,83:第2歯車,84:第3歯車,90:製氷装置,91:フレーム,911:第1接触部,912:第2接触部,92:貯氷部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16