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特開2023-176572二液混合容器及び二液混合容器の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023176572
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】二液混合容器及び二液混合容器の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/32 20060101AFI20231206BHJP
   B65D 51/22 20060101ALI20231206BHJP
【FI】
B65D81/32 R
B65D51/22 110
B65D81/32 T
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022088922
(22)【出願日】2022-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100154003
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 憲一郎
(72)【発明者】
【氏名】前田 信也
【テーマコード(参考)】
3E013
3E084
【Fターム(参考)】
3E013AB02
3E013AC01
3E013AD12
3E013AD17
3E013AD34
3E013AE02
3E013AE06
3E013AF02
3E013AF17
3E013AF26
3E084AA04
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB02
3E084DB12
3E084DC03
3E084EA03
3E084EB02
3E084EC03
3E084FA09
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084HD01
3E084HD04
3E084KA13
3E084KB01
3E084LA01
3E084LA15
3E084LA25
3E084LD01
(57)【要約】
【課題】容器体がバリア性を備え、内容物が容器体を通過し難い二液混合容器及び二液混合容器の製造方法を提案する。
【解決手段】本開示に係る二液混合容器100は、第1液Aを収容する第1収容空間S1を有する外容器体10と、外容器体10の径方向内側に配置されると共に第2液Bを収容する第2収容空間S2を有する内容器体20と、内容器体20をその開口部が第1収容空間S1側に方向づけられた状態で固定する内容器体中栓22と、外容器体10の口部11を閉塞するとともに、内容器体20を下方に押圧する押圧部37を有する押圧キャップ30と、内容器体20の開口部を閉塞する薄肉シール部材21に対向配置され、押圧部37による内容器体20の押圧により薄肉シール部材21を破断させる破断具45とを備え、内容器体20及び薄肉シール部材21は、第2液Bに対するバリア性を備えることを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1液を収容する第1収容空間を有する外容器体と、
前記外容器体の径方向内側に配置されると共に第2液を収容する第2収容空間を有する内容器体と、
前記内容器体をその開口部が前記第1収容空間側に方向づけられた状態で固定する内容器体中栓と、
前記外容器体の口部を閉塞するとともに、前記内容器体を下方に押圧する押圧部を有する押圧キャップと、
前記内容器体の前記開口部を閉塞する薄肉シール部材に対向配置され、前記押圧部による前記内容器体の押圧により前記薄肉シール部材を破断させる破断具と
を備え、
前記内容器体及び前記薄肉シール部材は、第2液に対するバリア性を備える、二液混合容器。
【請求項2】
前記内容器体及び前記薄肉シール部材は、アルミニウムを含むバリア性部材である、請求項1に記載の二液混合容器。
【請求項3】
前記内容器体中栓は、前記内容器体中栓を固定する装着部と、前記内容器体を保持する保持部とを備え、前記保持部は、第1弱化部を介して前記装着部に連なる、請求項1又は2に記載の二液混合容器。
【請求項4】
前記保持部は、周方向の一部に設けられ、前記押圧部による押圧に抗して前記内容器体の上下方向の変形を抑制する変形抑制リブを有する、請求項3に記載の二液混合容器。
【請求項5】
前記内容器体は、周方向における前記変形抑制リブとは反対側において、球弧状の天壁が形成されている、請求項4に記載の二液混合容器。
【請求項6】
前記破断具は、破断具中栓によって前記外容器体の口部に固定されており、前記内容器体中栓の前記装着部は、前記破断具中栓の内側に嵌合することで前記外容器体の口部に装着されている、請求項3に記載の二液混合容器。
【請求項7】
前記押圧キャップの外周壁の下部には、第2弱化部を介してリング部材が連なり、前記二液混合容器の初期状態において、前記リング部材の下端部が前記外容器体の肩部に当接して前記押圧キャップの下方への押下を抑制する、請求項1又は2に記載の二液混合容器。
【請求項8】
前記第1収容空間内の内容物を注出孔から注出させる注出キャップを更に備える、請求項1又は2に記載の二液混合容器。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の二液混合容器の製造方法であって、前記内容器体をインサート材とするインサート成形により前記内容器体中栓を形成するステップを含む、二液混合容器の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、二液を分離した状態で収容し使用時に混合可能な、二液混合容器及び二液混合容器の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
第1液と第2液とを混合して使用する薬剤や飲料等には、使用直前に混合しないと効力や風味が失われるものがあり、そのような場合には、第1液と第2液を個別の容器に収容して保存し、使用直前に混合して使用する必要がある。そのような使い方に対応した容器として例えば、特許文献1には、第1容器体2の上方に第1連結部材4及び第2連結部材5を介して第2容器体3を連結し、第1容器体2を回動させて下降させることによって第1容器体2内が第2容器体3内と連通して二液が混合する、二液混合容器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平5- 51735号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の二液混合容器では、濃縮された少量の原液を内容物として収容すると、その内容物が徐々に容器体を通過して外部に漏れてしまい、必要量の内容物を使用できない場合があったため、この点において改善の余地があった。
【0005】
本開示は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、容器体がバリア性を備え、内容物が容器体を通過し難い二液混合容器及び二液混合容器の製造方法を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本開示の二液混合容器は、
[1]
第1液を収容する第1収容空間を有する外容器体と、
前記外容器体の径方向内側に配置されると共に第2液を収容する第2収容空間を有する内容器体と、
前記内容器体をその開口部が前記第1収容空間側に方向づけられた状態で固定する内容器体中栓と、
前記外容器体の口部を閉塞するとともに、前記内容器体を下方に押圧する押圧部を有する押圧キャップと、
前記内容器体の前記開口部を閉塞する薄肉シール部材に対向配置され、前記押圧部による前記内容器体の押圧により前記薄肉シール部材を破断させる破断具と
を備え、
前記内容器体及び前記薄肉シール部材は、第2液に対するバリア性を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本開示の二液混合容器は、
[2]
上記[1]の構成において、前記内容器体及び前記薄肉シール部材は、アルミニウムを含むバリア性部材であることが好ましい。
【0008】
また、本開示の二液混合容器は、
[3]
上記[1]又は[2]の構成において、前記内容器体中栓は、前記内容器体中栓を固定する装着部と、前記内容器体を保持する保持部とを備え、前記保持部は、第1弱化部を介して前記装着部に連なることが好ましい。
【0009】
また、本開示の二液混合容器は、
[4]
上記[3]の構成において、前記保持部は、周方向の一部に設けられ、前記押圧部による押圧に抗して前記内容器体の上下方向の変形を抑制する変形抑制リブを有することが好ましい。
【0010】
また、本開示の二液混合容器は、
[5]
上記[4]の構成において、前記内容器体は、周方向における前記変形抑制リブとは反対側において、球弧状の天壁が形成されていることが好ましい。
【0011】
また、本開示の二液混合容器は、
[6]
上記[3]から[5]のいずれかの構成において、前記破断具は、破断具中栓によって前記外容器体の口部に固定されており、前記内容器体中栓の前記装着部は、前記破断具中栓の内側に嵌合することで前記外容器体の口部に装着されていることが好ましい。
【0012】
また、本開示の二液混合容器は、
[7]
上記[1]から[6]のいずれかの構成において、前記押圧キャップの外周壁の下部には、第2弱化部を介してリング部材が連なり、前記二液混合容器の初期状態において、前記リング部材の下端部が前記外容器体の肩部に当接して前記押圧キャップの下方への押下を抑制することが好ましい。
【0013】
また、本開示の二液混合容器は、
[8]
上記[1]から[7]のいずれかの構成において、前記第1収容空間内の内容物を注出孔から注出させる注出キャップを更に備えることが好ましい。
【0014】
また、上記課題を解決するため、本開示の二液混合容器の製造方法は、
[9]
上記[1]から[8]のいずれかに記載の二液混合容器の製造方法であって、前記内容器体をインサート材とするインサート成形により前記内容器体中栓を形成するステップを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本開示によれば、容器体がバリア性を備え、内容物が容器体を通過し難い二液混合容器及び二液混合容器の製造方法を提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本開示の一実施形態に係る二液混合容器の正面断面図である。
図2A図1における破断具中栓の構成を示す正面断面図である。
図2B図1における破断具中栓の構成を示す底面図である。
図3図1において、押圧キャップを押下して内容器体を押圧して、薄肉シール部材を破断させている状態を示す、正面断面図である。
図4図3の状態から押圧キャップを更に押下して内容器体内の内容物(第2液)を外容器体内の内容物(第1液)と混合している状態を示す、正面断面図である。
図5図4の状態から内容器体中栓、破断具中栓及び押圧キャップに代えて注出キャップを装着し、二液混合容器を傾倒させて注出孔から混合した内容物を注出させている状態を示す、断面図である。
図6】本開示の一実施形態に係る二液混合容器の製造方法の実施手順を示すフローチャートである。
図7A】本開示の一実施形態に係る二液混合容器の製造方法に用いる内容器体の底面図である。
図7B】本開示の一実施形態に係る二液混合容器の製造方法に用いる内容器体の正面図である。
図8A】内容器体をインサート材とするインサート成形により形成された内容器体中栓の底面図である。
図8B】内容器体をインサート材とするインサート成形により形成された内容器体中栓の正面断面図である。
図9図8Bの内容器体中栓内にインサートされた内容器体の第2収容空間内に内容物(第2液)を充填し、薄肉シール部材で密封する工程を示す図である。
図10図9の内容器体中栓の上下を反転させて破断具中栓の内側に嵌合させた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本開示をより具体的に説明する。
【0018】
図1に示す本開示の一実施形態である二液混合容器100は、第1液Aを収容する第1収容空間S1を有する外容器体10と、外容器体10の径方向内側に配置されると共に第2液Bを収容する第2収容空間S2を有する内容器体20と、内容器体20をその開口部が第1収容空間S1側(図1の下側)に方向づけられた状態で破断具中栓40を介して外容器体10の口部11に固定する内容器体中栓22と、外容器体10の口部11を閉塞するとともに、内容器体20を下方に押圧する押圧部37を有する押圧キャップ30と、内容器体20の開口部を閉塞する薄肉シール部材21に対向配置され、押圧部37による内容器体20の押圧により薄肉シール部材21を破断させる破断具45とを備えている。
【0019】
なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、押圧キャップ30が位置する側を上方(図1における上側)とし、外容器体10が位置する側を下方(図1における下側)とする。したがって、例えば内容器体20は、図1に示す二液混合容器100に組み込まれた状態を基準とし、上端部に天壁20bが設けられ、下端部にフランジ部20cが設けられているものとする。また、径方向外側とは、図1における二液混合容器100の中心軸線Oを通り中心軸線Oに垂直な直線に沿って中心軸線Oから離れる方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線Oに向かう方向を指すものとする。
【0020】
外容器体10は、第1液Aを収容する第1収容空間S1を有する容器体であり、後述する内容器体20及び押圧キャップ30が固定される円筒状の口部11と、肩部17を介して口部11に連なり第1収容空間S1を形成する略円筒形状の胴部13と、胴部13の下端を閉塞する底部15とを備えている。口部11の略中央高さよりも上方における外周面には、後述する破断具中栓40の外筒壁48の内周面に設けられた雌ねじ部48bにねじ係合して破断具中栓40を外容器体10に固定するための雄ねじ部11aが設けられている。
【0021】
外容器体10の材質には、例えばポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系あるいはポリスチレン系などの各種熱可塑性樹脂やガラス等を用いることができる。
【0022】
内容器体20は、第2収容空間S2を区画形成する周壁20aと、周壁20aの上端部を閉塞する天壁20bと、周壁20aの下端部から径方向外側に延びるフランジ部20cとを備えている。内容器体20は、外容器体10の口部11の径方向内側に配置されている。内容器体20は、左右方向の一方側(図1における左半分、図7A及び図7Bにおける右半分)は平面視で略矩形形状を有する一方、左右方向の他方側(図1における右半分、図7A及び図7Bにおける左半分)は球弧状の天壁20b1及び円筒状の周壁20a1を備えている。
【0023】
内容器体20は、例えばアルミニウム板のプレス成型によって形成することができる。また、内容器体20の開口部を閉塞する薄肉シール部材21には、例えばアルミニウムを含むシート部材を用いることができる。この構成によって、内容物(第2液B)を収容した内容器体20のバリア性を高めることができる。したがって、濃縮された少量の原液を内容物(第2液B)として第2収容空間S2内に収容した場合であっても、その内容物が容器体を透過して外部に漏れてしまうことを効果的に抑制することができる。ただし、内容器体20及び薄肉シール部材21の構成はこの態様には限定されず、アルミニウム以外の金属やバリア性樹脂材料等を用いて形成してもよい。なお、本実施形態では、薄肉シール部材21は、熱溶着によって後述する内容器体中栓22の保持部23に固定されている。
【0024】
内容器体20と一体形成された内容器体中栓22は、フランジ部20cを上方及び径方向外側から覆い内容器体20を保持する円板状の保持部23と、後述する破断具中栓40を介して外容器体10の口部11に装着される装着部25とを備えている。保持部23は、図1に示すように、第1弱化部23bを介して装着部25に連結されている。本実施形態では、内容器体中栓22は、内容器体20をインサート材とするインサート成形によって形成されている。
【0025】
保持部23には、周方向の一部において上方に延びる変形抑制リブ23aが立設されている。変形抑制リブ23aは、図1に示すように内容器体20の天壁20b近傍に向けて立設されている。変形抑制リブ23aは、後述するように、押圧キャップ30の押圧部37により内容器体20を下方に押圧した際に、内容器体20の上下方向の変形を抑制する。この構成によって、押圧部37により内容器体20を下方に向かって押圧した際に、平面視で略矩形形状を有する側の周壁20aの変形を抑制するとともに、球弧状の天壁20b1及び円筒状の周壁20a1を有する側を優先的に押圧して第2収容空間S2内に収容された第2液Bを押し出して第1収容空間S1側に供給する。
【0026】
内容器体中栓22の装着部25は、破断具中栓40の嵌合凹所47aに嵌合することによって破断具中栓40を介して外容器体10の口部11に固定される固定フランジ25aと、固定フランジ25aの径方向内側端から垂下する装着筒部25bとを備えている、保持部23の径方向外側端と装着筒部25bの下端部とは、第1弱化部23bによって連結されている。第1弱化部23bは、図1図8A及び図8Bに示すように、中心軸線Oと同心状に形成されている。
【0027】
破断具中栓40は、図1図2A及び図2Bに示すように、外容器体10の口部11に装着される外筒壁48と、外筒壁48の上端部に連なり径方向内側に延びる天壁47と、外筒壁48の径方向内側において天壁47から垂下する内筒壁41と、内筒壁41の下端部における四方から中心軸線Oに向かって十字状に径方向内側に延びる破断具アーム43とを備えている。破断具アーム43の内端には破断具45が一体形成されている。
【0028】
また、図2Bに示すように、破断具アーム43の間の周方向位置には、内容器体20からの内容物(第2液B)を通過させるアーム開口43aが形成されている。
【0029】
破断具45は、図1図2A及び図2Bに示すように、平面視で十字状に形成された支持台45bと、支持台45bの上端部に設けられ上方に向かって突出する四角錐形状の刃部45aとを備えている。
【0030】
押圧キャップ30は、破断具中栓40の外筒壁48の外面に形成された雄ねじ部48aに雌ねじ部31aをねじ係合することで破断具中栓40に装着される外周壁31と、外周壁31の上端を閉塞する天壁33と、外周壁31の径方向内側において天壁33から垂下するシール壁35と、天壁33における径方向中央位置から垂下する押圧部37と、外周壁31の下部に第2弱化部32aを介して設けたリング部材32とを備えている。
【0031】
リング部材32は、二液混合容器100の初期状態(未使用状態)において、リング部材32の下端部が外容器体10の肩部17に当接して押圧キャップ30が下方へ押し下げられることを抑制する。この構成によって、利用者の意図に反して内容物同士が混合されてしまうことを抑制することができる。
【0032】
リング部材32は、利用者が二液混合容器100の利用に先立って外周壁31から容易に切り離すことができるように、第2弱化部32aを介して外周壁31に連なるとともに、周方向の1か所において周方向に切り離されている。外周壁31の内側に設けた雌ねじ部31aは、後述するようにリング部材32を第2弱化部32aにおいて破断して外周壁31から切り離したのち、外周壁31を把持して平面視で時計回りに回転させることによって押圧キャップ30を中心軸線Oに沿って下方に移動させることができる。
【0033】
シール壁35は、押圧キャップ30が中心軸線O周りの回転によって下方に移動したとき、内容器体中栓22の装着筒部25bの内面に嵌合して内容器体20の周りの空間を外部から液密にシールする役割を果たす。この構成によって、破断具45によって薄肉シール部材21を破断して第2収容空間S2内から押し出された内容物(第2液B)を押圧キャップ30の外側に漏出させることなく第1収容空間S1内の内容物(第1液A)と混合することができる。
【0034】
リング部材32は、図1に示すように、周方向の一部において、外面から径方向外側に突出する保持板32cを介して把持部32bが一体形成されている。利用者が二液混合容器100の利用に先立ってこの把持部32bを把持してリング部材32を径方向外側かつ周方向に引っ張ると、リング部材32は周方向の切れ目位置から第2弱化部32aを破断させながら外周壁31から周方向に順次切り離されていく。
【0035】
押圧キャップ30の材質には、例えばポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系あるいはポリスチレン系などの各種熱可塑性樹脂等を用いることができる。
【0036】
以上の構成を有する二液混合容器100を使用するに際しては、まず利用者が一方の手で外容器体10の胴部13を把持し、他方の手で押圧キャップ30の把持部32bを把持してリング部材32を径方向外側かつ周方向に引っ張ることによって、第2弱化部32aを破断させながら外周壁31から周方向に順次切り離していく。リング部材32を外周壁31から切り離すことによって、外周壁31の下端部は外容器体10の肩部17に対して上下方向に自由に移動可能な状態となる。次に、利用者は、一方の手で外容器体10の胴部13を把持し、他方の手で押圧キャップ30を平面視で中心軸線O周りの時計回りに回転させて、押圧キャップ30を外容器体10の口部11に沿って下方に移動させていく。
【0037】
下降した押圧キャップ30の押圧部37が図3に示すように内容器体20を下方に押圧すると、天壁20b及び周壁20aを僅かに下方に凹ませるとともに変形抑制リブ23aの上端部に当接する。変形抑制リブ23aはリブとして形成され上下方向の弾性係数が天壁20b及び周壁20aよりも大きいため、変形抑制リブ23aは大きく変形することなく保持部23を下方に押し下げる。下方に押し下げられた保持部23は、変形抑制リブ23aが形成された側(図3の左側)の第1弱化部23bが切断されることで変形抑制リブ23a側が下方に大きく傾いて薄肉シール部材21が対向配置された破断具45の刃部45aに当接する(図3参照)。
【0038】
図3の状態から利用者が押圧キャップ30を中心軸線O周りに回転させてさらに下方に押し込むと、図4に示すように、薄肉シール部材21は、鋭利な破断具45の刃部45aの押し込みによって破断する一方、内容器体20は、変形抑制リブ23aとは反対側(図4における右側)の切断されていない第1弱化部23b周りに回転し、変形抑制リブ23aが押圧部37の外縁部よりも外側に逃げるように変位する(図4参照)。この変形抑制リブ23aの変位によって、内容器体20はもはや変形抑制リブ23aにより上下方向の変形が抑制されることがない。したがって、押圧キャップ30の押圧部37を下方にさらに押し込むことによって、図4に示すように、押圧部37が変形抑制リブ23aとは反対側(図4の右側)の円筒状の周壁20a1及び球弧状の天壁20b1(図7A及び図7B参照)を大きく押し潰して第2収容空間S2を減容変形させる。これによって、第2収容空間S2内の内容物(第2液B)は、破断された薄肉シール部材21を通じて内容器体20の外部に押し出され、図4に示すように、破断具中栓40のアーム開口43aを通って第1収容空間S1内に供給される。
【0039】
本実施形態では、図1の内容器体20における変形抑制リブ23aとは反対側(図1における右側)において球弧状の天壁20b1及び円筒状の周壁20a1を備えるように構成されている(図7A及び図7B参照)。この構成によって、図3及び図4に示すように内容器体20が変形抑制リブ23aとは反対側(図3及び図4における右側)の切断されていない第1弱化部23b周りに回転したとき、押圧部37がこの球弧状の天壁20b1に当接するため、押圧部37からの押圧力が内容器体20の傾きに依存せず球弧状の天壁20b1を下方に押圧して、内容器体20が比較的均等に押し潰される。したがって、第2収容空間S2内の内容物を無駄なく効率的に第1収容空間S1内へと供給することができる。
【0040】
第2収容空間S2内の内容物が第1収容空間S1内に供給されると、利用者は、図1の押圧キャップ30を平面視で反時計回りに回転させて破断具中栓40から取り外し、次に破断具中栓40を平面視で反時計回りに回転させて外容器体10の口部11から取り外す。そして図5に示すように、第1収容空間S1内の混合された内容物を外部に注出するための注出キャップ50を外容器体10の口部11に装着する。
【0041】
注出キャップ50は、図5に示すように、周壁51と、周壁51の上端部に連なる頂壁53と、頂壁53の径方向中央部に形成された注出筒54とを備えている。注出キャップ50は、周壁51の内面に形成された雌ねじ部51aを口部11の外面に設けられた雄ねじ部11aにねじ係合させることによって外容器体10の口部11に装着されている。注出筒54の内側には、第1収容空間S1内の内容物を注出させる注出孔54aが形成されている。
【0042】
注出キャップ50は、周壁51の上端部においてヒンジ部51bを介して連結された蓋体60と一体形成されている。蓋体60は、蓋体周壁61と、蓋体周壁61の上端部に連なる蓋体頂壁63とを備えている。蓋体頂壁63の下面には、注出筒54の内面に嵌合する内シール筒63a及び注出筒54の外面を内側に嵌合させる外シール筒63bが設けられている。
【0043】
利用者は、蓋体60をヒンジ部51b周りに回転させて開放した後、図5に示すように外容器体10の口部11が底部15よりも低くなるように傾倒させて、第1収容空間S1内の混合された内容物を注出孔54aから外部に注出する。
【0044】
次に、本実施形態に係る二液混合容器100の製造方法について、図6から図10を用いて説明する。
【0045】
本実施形態に係る二液混合容器100を製造するに際しては、まず、内容器体20をアルミニウム板のプレス成型により形成しておく(図6のステップS101)。プレス成型によって形成された内容器体20は、図7A及び図7Bに示すように、図の右側が平面視で略矩形形状を有する一方、図の左側は球弧状の天壁20b1及び円筒状の周壁20a1を備えている。なお、図7Aの右側の略矩形形状を有する周壁20aについても、角部にR面が形成されている。
【0046】
次に、ステップS101で準備した内容器体20をインサート材として、内容器体中栓22をインサート成形によって形成する(図6のステップS102)。本実施形態では、図8A及び図8Bに示すように、内容器体20のフランジ部20cよりも保持部23の外径の方が一回り大きく形成されており、この保持部23におけるフランジ部20cから外側に突出した領域に後述する薄肉シール部材21を熱溶着可能とされている。フランジ部20cは図8Bに示すように保持部23の下面(図8Bにおける上面)に埋め込まれている。本実施形態では、略矩形形状をなす周壁20a側(図8A及び図8Bにおける右側)において、内容器体20の上下方向の変形を抑制する変形抑制リブ23aが保持部23に立設されている。このように、内容器体中栓22をインサート成形によって形成することによって、内容器体20の取り扱い及び内容物の充填がし易くなるほか、薄肉シール部材21を熱溶着する際の受け面を設けることができる。
【0047】
次に、ステップS102で内容器体中栓22と一体化された内容器体20内の第2収容空間S2に第2液Bを充填する(図6のステップS103)。本実施形態では、原液と希釈液とからなる2液を混合して使用する二液性薬剤における濃縮された原液側を第2液Bとして充填している。
【0048】
次に、薄肉シール部材21で内容器体20の開口部を覆い、薄肉シール部材21の外縁部を熱溶着によって保持部23に固定する(図6のステップS104)。本実施形態では、保持部23におけるフランジ部20cよりも外側の領域を用いて熱溶着している(図9参照)。
【0049】
次に、内容器体中栓22を上下反転させて破断具中栓40に装着する(図6のステップS105)。内容器体中栓22の破断具中栓40への装着は、図10に示すように、内容器体中栓22の固定フランジ25aを破断具中栓40の上部内側の嵌合凹所47aに嵌合することによって実現されている。なお、内容器体中栓22の破断具中栓40への装着は上記態様には限定されず、ねじ係合やアンダーカット係合などの他の手段によって実現されてもよい。
【0050】
次に、外容器体10の第1収容空間S1内に第1液Aを充填する(図6のステップS106)。本実施形態では、原液と希釈液とからなる2液を混合して使用する二液性薬剤における希釈液側を第1液Aとして充填している。
【0051】
次に、外容器体10の口部11に破断具中栓40を装着する(図6のステップS107)。この外容器体10の口部11への破断具中栓40の装着は、図1に示すように、外筒壁48の内面に設けた雌ねじ部48bを外容器体10の口部11に設けた雄ねじ部11aにねじ係合させることによって行う。
【0052】
次に、破断具中栓40に押圧キャップ30を装着する(図6のステップS108)。この破断具中栓40への押圧キャップ30の装着は、図1に示すように、外周壁31の内面に設けた雌ねじ部31aを破断具中栓40の外筒壁48に設けた雄ねじ部48aにねじ係合させて、リング部材32の下端部を外容器体10の肩部17に当接させることによって行う。
【0053】
以上の工程によって、図6に示す製造方法に基づく二液混合容器100の製造が完了する。
【0054】
以上述べたように、本実施形態に係る二液混合容器100は、第1液Aを収容する第1収容空間S1を有する外容器体10と、外容器体10の径方向内側に配置されると共に第2液Bを収容する第2収容空間S2を有する内容器体20と、内容器体20をその開口部が第1収容空間S1側に方向づけられた状態で固定する内容器体中栓22と、外容器体10の口部11を閉塞するとともに、内容器体20を下方に押圧する押圧部37を有する押圧キャップ30と、内容器体20の開口部を閉塞する薄肉シール部材21に対向配置され、押圧部37による内容器体20の押圧により薄肉シール部材21を破断させる破断具45とを備え、内容器体20及び薄肉シール部材21は、第2液Bに対するバリア性を備えるように構成した。このような構成の採用によって、第2収容空間S2がバリア性を備えた材料によって形成されているため、第2収容空間S2内に濃縮された少量の原液を内容物として収容した場合であっても少量の内容物が容器体を通過して外部に逃げ難くすることができる。また、内容器体20の開口部及び薄肉シール部材21が破断具45と対向配置されているので、押圧キャップ30の押圧により薄肉シール部材21を破断させないと第2収容空間S2内の内容物を使用することができない。したがって、製造者の意に反して2液を混合することなしに内容器体20内の原液(第2液B)のみが用いられることを抑制することができる。
【0055】
また、本実施形態では、内容器体20及び薄肉シール部材21は、アルミニウムを含むバリア性部材であるように構成した。このような構成の採用によって、第2収容空間S2がアルミニウムを含む高いバリア性を備えた材料によって形成されているため、第2収容空間S2内に濃縮された少量の原液を収容した場合であっても少量の内容物が容器体を通過して外部に逃げ難くすることができる。
【0056】
また、本実施形態では、内容器体中栓22は、内容器体中栓22を固定する装着部25と、内容器体20を保持する保持部23とを備え、保持部23は、第1弱化部23bを介して装着部25に連なるように構成した。このような構成の採用によって、押圧キャップ30からの所定の押圧力により第1弱化部23bの少なくとも一部が切断されることによって、破断具45が薄肉シール部材21を破断する。したがって、利用者が押圧キャップ30に作用させる押圧力によって、第1液Aと第2液Bとが混合されるタイミングを制御し易くすることができる。
【0057】
また、本実施形態では、保持部23は、周方向の一部に設けられ、押圧部37による押圧に抗して内容器体20の上下方向の変形を抑制する変形抑制リブ23aを有するように構成した。このような構成の採用によって、内容器体20が押圧部37からの押圧力によって押し潰される前に第1弱化部23bの少なくとも一部をより確実に切断して薄肉シール部材21を破断させることができる。したがって、内容器体20の開口部を開放した後に内容器体20を押し潰して第2収容空間S2内の第2液Bを第1収容空間S1内の第1液Aと混合することができる。したがって、薄肉シール部材21を破断させる前に内容器体20が破裂するなど意図しない第2液Bの飛散等の発生を抑制することができる。
【0058】
また、本実施形態では、内容器体20は、周方向における変形抑制リブ23aとは反対側において、球弧状の天壁20b1が形成されるように構成した。このような構成の採用によって、押圧キャップ30の押圧部37が球弧状の天壁20b1に当接し、押圧部37からの押圧力が内容器体20の傾きに依存せず球弧状の天壁20b1を下方に押圧するため、内容器体20が比較的均等に押し潰される。したがって、第2収容空間S2内の内容物を無駄なく効率的に第1収容空間S1内へと供給することができる。
【0059】
また、本実施形態では、破断具45は、破断具中栓40によって外容器体10の口部11に固定されており、内容器体中栓22の装着部25は、破断具中栓40の内側に嵌合することで外容器体10の口部11に装着されるように構成した。このような構成の採用によって、外容器体10への装着の前に内容器体中栓22と破断具中栓40とを組み立ててモジュール化しておくことによって製造工程を簡素化することができる。
【0060】
また、本実施形態では、押圧キャップ30の外周壁31の下部には、第2弱化部32aを介してリング部材32が連なり、二液混合容器100の初期状態において、リング部材32の下端部が外容器体10の肩部17に当接して押圧キャップ30の下方への押下を抑制するように構成した。このような構成の採用によって、二液混合容器100の初期状態(未使用状態)において、意図しない押圧キャップ30の押下によって、第1液Aと第2液Bとが混合されてしまうのを抑制することができる。
【0061】
また、本実施形態では、第1収容空間S1内の内容物を注出孔54aから注出させる注出キャップ50を更に備えるように構成した。このような構成の採用によって、二液混合後に利用者が蓋体60の開放/閉塞という簡単な操作により混合薬剤を注出し使用することができる。
【0062】
また、本実施形態に係る二液混合容器100の製造方法は、内容器体20をインサート材とするインサート成形により内容器体中栓22を形成するステップを含むように構成した。このような構成の採用によって、内容器体20の取り扱い及び内容物の充填がし易くなるほか、薄肉シール部材21を熱溶着する際の受け面を設けることができる。
【0063】
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
【0064】
例えば、本実施形態では、内容器体20及び薄肉シール部材21がアルミニウムを含むように構成したが、この態様には限定されず、例えば他の金属材料、金属蒸着膜やエチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)等のバリア性樹脂を含むように構成してもよい。
【0065】
また、本実施形態では、内容器体中栓22の保持部23が第1弱化部23bを介して装着部25に連なるように構成したが、この態様には限定されない。内容器体中栓22の保持部23は、弱化部を介さずに外容器体10等に固定されていてもよい。
【0066】
また、本実施形態では、内容器体中栓22が変形抑制リブ23aを有するように構成したが、この態様には限定されない。内容器体中栓22が変形抑制リブ23aを有しておらず、代わりに内容器体20が適度な剛性を備えるようにしてもよい。
【0067】
また、本実施形態では、内容器体20が変形抑制リブ23aとは反対側において球弧状の天壁20b1を備えるように構成したが、この態様には限定されない。内容器体20が球弧状の天壁20b1を備えておらず、例えば平板状の天壁のみから構成されていてもよい。
【0068】
また、本実施形態では、内容器体中栓22の装着部25は、破断具中栓40の内側に嵌合することで外容器体10の口部11に装着されるように構成したが、この態様には限定されず、例えば内容器体中栓22の装着部25が外容器体10の口部11に直接装着されるようにしてもよい。
【0069】
また、本実施形態では、押圧キャップ30が破断具中栓40に直接装着されるように構成したが、この態様には限定されず、例えば押圧キャップ30は外容器体10に直接装着されるようにしてもよい。
【0070】
また、本実施形態では、押圧キャップ30の外周壁31の下部には、第2弱化部32aを介してリング部材32を設けるように構成したが、この態様には限定されず、押圧キャップ30がリング部材32を設けず、別部材によって押圧キャップ30の押圧が制限されるようにしてもよい。
【0071】
また、本実施形態では、内容器体中栓22が内容器体20をインサート材とするインサート成形によって形成されるように構成したが、この態様には限定されず、内容器体20とは別体で形成されてもよい。
【符号の説明】
【0072】
10 外容器体
11 口部
11a 雄ねじ部
13 胴部
15 底部
17 肩部
20 内容器体
20a 周壁
20a1 円筒状の周壁
20b 天壁
20b1 球弧状の天壁
20c フランジ部
21 薄肉シール部材
22 内容器体中栓
23 保持部
23a 変形抑制リブ
23b 第1弱化部
25 装着部
25a 固定フランジ
25b 装着筒部
30 押圧キャップ
31 外周壁
31a 雌ねじ部
32 リング部材
32a 第2弱化部
32b 把持部
32c 保持板
33 天壁
35 シール壁
37 押圧部
40 破断具中栓
41 内筒壁
43 破断具アーム
43a アーム開口
45 破断具
45a 刃部
45b 支持台
47 天壁
47a 嵌合凹所
48 外筒壁
48a 雄ねじ部
48b 雌ねじ部
47a 嵌合凹所
50 注出キャップ
51 周壁
51a 雌ねじ部
51b ヒンジ部
53 頂壁
54 注出筒
54a 注出孔
60 蓋体
61 蓋体周壁
63 蓋体頂壁
63a 内シール筒
63b 外シール筒
100 二液混合容器
A 第1液
B 第2液
O 中心軸線
S1 第1収容空間
S2 第2収容空間
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10