(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023176633
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】シューズ
(51)【国際特許分類】
A43C 11/20 20060101AFI20231206BHJP
A43B 23/26 20060101ALI20231206BHJP
【FI】
A43C11/20
A43B23/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022089021
(22)【出願日】2022-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005935
【氏名又は名称】美津濃株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】成瀬 まりあ
(72)【発明者】
【氏名】中村 勉
(72)【発明者】
【氏名】串田 啓介
(72)【発明者】
【氏名】梶原 遥
(72)【発明者】
【氏名】林 玲美
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050AA01
4F050GA30
4F050HA05
4F050HA26
4F050HA28
4F050HA30
4F050HA56
4F050HA58
4F050HA73
4F050JA01
4F050LA01
(57)【要約】
【課題】シューズに対する足の着脱を容易にすることにある。
【解決手段】シューズ1は、アッパー4および舌片部11を備えている。アッパー4は、足挿入部5および開口部6を含む。舌片部11は、アッパー4の開口部6に対応する位置を含むように配置された本体部12と、本体部12における足長方向の中途部に設けられ、アッパー4と本体部12とを連結するための連結部13,13と、を含む。舌片部11は、連結部13,13の近傍の位置または連結部13,13の位置を軸心として、本体部12が回転可能となるように構成されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アッパーおよび舌片部を備えるシューズであって、
前記アッパーは、
前記アッパーの上側に設けられ、着用者の足を挿入するための足挿入部と、
前記アッパーの上側に設けられ、前記足挿入部と連通しかつ前記アッパーの足長方向に沿って開口する開口部と、を含み、
前記舌片部は、
前記アッパーの前記開口部に対応する位置を含むように配置され、着用者の足の甲部を覆うための本体部と、
前記本体部における足長方向の中途部に設けられ、前記アッパーと前記本体部とを連結するための連結部と、を含み、
前記舌片部は、前記連結部の近傍の位置または前記連結部の位置を軸心として、前記本体部が回転可能となるように構成されている、シューズ。
【請求項2】
請求項1に記載のシューズにおいて、
前記舌片部は、前記連結部の近傍の位置に配置された回転軸部をさらに含み、
前記回転軸部は、前記本体部が前記アッパーに対して回転可能となるように、前記本体部を前記アッパーに対して軸支しており、
前記回転軸部は、前記アッパーの、着用者の足の中足趾節関節に対応する位置よりも後方の位置かつ着用者の足の中足骨に対応する位置に配置されている、シューズ。
【請求項3】
請求項1に記載のシューズにおいて、
前記本体部は、前記本体部の、前記連結部よりも前方に位置する第1周縁部を有しており、
前記第1周縁部は、前記アッパーの下側に位置しかつ前記アッパーと上下方向に重なるように構成されている、シューズ。
【請求項4】
請求項1に記載のシューズにおいて、
前記本体部は、前記本体部の、前記連結部よりも後方に位置する第2周縁部を有しており、
前記第2周縁部は、前記アッパーの上側に位置しかつ前記アッパーと上下方向に重なるように構成されている、シューズ。
【請求項5】
請求項1に記載のシューズにおいて、
前記本体部は、足幅方向に弾性変形可能となるように構成されている、シューズ。
【請求項6】
請求項1に記載のシューズにおいて、
前記本体部は、前記連結部よりも前方に位置する部分が、前記連結部よりも後方に位置する部分よりも重くなるように構成されている、シューズ。
【請求項7】
請求項1に記載のシューズにおいて、
前記舌片部は、前記本体部における足長方向の剛性を高めるための剛性部材をさらに含む、シューズ。
【請求項8】
請求項1に記載のシューズにおいて、
紐状部材をさらに備え、
前記紐状部材は、前記本体部の前端部に設けられた第1支点と、前記本体部の後端部に設けられた第2支点と、前記アッパーの、前記連結部よりも後方に位置しかつ前記開口部の近傍に位置する第3支点と、により支持された状態で前記アッパーおよび前記舌片部に取り付けられており、
前記本体部の回転により前記本体部の前端部および後端部が前記アッパーから離れたときの開状態では、前記第2支点と前記第3支点とが互いに離間しかつ前記紐状部材が前記第3支点で屈曲する一方、
前記本体部の回転により前記本体部の前端部および後端部が前記アッパーに接したときの閉状態では、前記第2支点と前記第3支点とが互いに近接しかつ前記紐状部材が張力により前記第1支点から前記第2支点に亘って直線状になる、シューズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、シューズに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、足の着脱性を考慮したシューズとして、例えば特許文献1のようなシューズが提案されている。
【0003】
特許文献1には、アッパーと、ピボットポイントを含むアーム部(アクチュエータアーム)と、閉鎖部(クロージャーシステム)と、を備えたシューズが開示されている。アーム部は、ピボットポイントを中心に上下に回転するように構成されている。アーム部および閉鎖部は、アーム部の前部と閉鎖部の後部とが結合点により互いに連結されかつ上下に回転するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2020/0000178号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のシューズでは、着用者が自らの手や足を使ってアッパーの後部(例えば、アッパーの、着用者の足の踵部に対応する位置に配置されたカラー)を押し下げることにより、アーム部および閉鎖部がピボットポイントおよび結合点を軸心として回動する(例えば、特許文献1の
図1Aおよび
図1Bを参照)。これにより、シューズの足挿入部が拡張するようになっていた。
【0006】
しかしながら、アーム部および閉鎖部が回動する前の状態では、当然のことながら足挿入部が拡張していない。このため、着用者は、シューズを履くときに、足挿入部を拡げるために、着用者自身の手や足を使ってアッパーの後部を押し下げなければならなかった。また、着用者がシューズを脱ぐときにも、足挿入部が拡張していないことから、着用者自身がアッパーの後部を押し下げる必要があった。このように、特許文献1のシューズでは、足の着脱の都度、足挿入部を拡げるための手間がかかってしまい、結果的にシューズに対する足の着脱が困難となっていた。
【0007】
本開示は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、シューズに対する足の着脱を容易にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、第1の開示はシューズに係るものであり、シューズは、アッパーおよび舌片部を備えている。アッパーは、アッパーの上側に設けられ、着用者の足を挿入するための足挿入部と、アッパーの上側に設けられ、足挿入部と連通しかつアッパーの足長方向に沿って開口する開口部と、を含む。舌片部は、アッパーの開口部に対応する位置を含むように配置され、着用者の足の甲部を覆うための本体部と、本体部における足長方向の中途部に設けられ、アッパーと本体部とを連結するための連結部と、を含む。そして、舌片部は、連結部の近傍の位置または連結部の位置を軸心として、本体部が回転可能となるように構成されている。
【0009】
第1の開示では、舌片部は、連結部の近傍の位置または連結部の位置を軸心として、本体部が回転可能となるように構成されている。かかる構成によれば、本体部の前端部および後端部がアッパーから離れたときの開状態と、本体部の前端部および後端部がアッパーに接したときの閉状態との切り替えが容易となる。これにより、例えば、開状態では、足挿入部と、足挿入部に連通する開口部の一部とが、上方に開いた状態となる。すなわち、開状態では、着用者の足をシューズに挿入する前から、シューズにおける足の出入り口が拡張した状態となっている。その結果、着用者は、例えば手や足を使って足挿入部を無理に拡げたりしなくても、着用者の足を、足挿入部および開口部からシューズの内部に挿入することが容易となる。すなわち、着用者は、容易にシューズを履くことができる。また、開状態では、足を足挿入部および開口部から出しやすくなる。すなわち、着用者は、容易にシューズを脱ぐことができる。したがって、第1の開示では、シューズに対する足の着脱を容易にすることができる。
【0010】
第2の開示は、第1の開示において、舌片部は、連結部の近傍の位置に配置された回転軸部をさらに含む。回転軸部は、本体部がアッパーに対して回転可能となるように、本体部をアッパーに対して軸支している。回転軸部は、アッパーの、着用者の足の中足趾節関節に対応する位置よりも後方の位置かつ着用者の足の中足骨に対応する位置に配置されている。
【0011】
この第2の開示では、回転軸部により、本体部を、アッパーに対してスムーズに回転させることができる。また、回転軸部は、アッパーの、着用者の足の中足趾節関節に対応する位置よりも後方の位置かつ着用者の足の中足骨に対応する位置に配置されている。これにより、回転軸部が、歩行時または走行時における中足趾節関節を中心とする着用者の足の動作を妨げないようにすることができる。
【0012】
第3の開示は、第1の開示において、本体部は、本体部の、連結部よりも前方に位置する第1周縁部を有している。第1周縁部は、アッパーの下側に位置しかつアッパーと上下方向に重なるように構成されている。
【0013】
この第3の開示では、例えば開状態から閉状態に移行するときに、第1周縁部がアッパーの下面に当接して、本体部の回転が止まるようになる。すなわち、第1周縁部は、開状態から閉状態に移行するときの、ストッパーとしての機能を有する。これにより、本体部の回転を適切な位置で止めることができる。
【0014】
第4の開示は、第1の開示において、本体部は、本体部の、連結部よりも後方に位置する第2周縁部を有している。第2周縁部は、アッパーの上側に位置しかつアッパーと上下方向に重なるように構成されている。
【0015】
この第4の開示では、例えば開状態から閉状態に移行するときに、第2周縁部がアッパーの上面に当接して、本体部の回転が止まるようになる。すなわち、第2周縁部は、開状態から閉状態に移行するときの、ストッパーとしての機能を有する。これにより、本体部の回転を適切な位置で止めることができる。
【0016】
第5の開示は、第1の開示において、本体部は、足幅方向に弾性変形可能となるように構成されている。
【0017】
この第5の開示では、本体部の弾性変形に応じて、開口部における足幅方向の開口幅が可変する。これにより、着用者がシューズを履く時または脱ぐ時において、着用者の足の大きさにかかわらず、足をシューズに通しやすくなる。したがって、シューズに対する足の着脱性をより一層高めることができる。
【0018】
第6の開示は、第1の開示において、本体部は、連結部よりも前方に位置する部分が、連結部よりも後方に位置する部分よりも重くなるように構成されている。
【0019】
この第6の開示では、着用者がシューズを脱ぐときに、本体部の、連結部よりも前方に位置する部分がアッパーから離れやすくなる。すなわち、閉状態から開状態に移行しやすくなる。その結果、着用者は、足を足挿入部および開口部から出しやすくなる。
【0020】
第7の開示は、第1の開示において、舌片部は、本体部における足長方向の剛性を高めるための剛性部材をさらに含む。
【0021】
この第7の開示では、剛性部材により、本体部における足長方向の剛性が高められる。これにより、閉状態では、本体部が着用者の足の甲部に対するフィットしやすくなる。すなわち、第7の開示では、着用者の足の甲部に対する舌片部のフィット感を高めることができる。
【0022】
第8の開示は、第1の開示において、紐状部材をさらに備えている。紐状部材は、本体部の前端部に設けられた第1支点と、本体部の後端部に設けられた第2支点と、アッパーの、連結部よりも後方に位置しかつ開口部の近傍に位置する第3支点と、により支持された状態でアッパーおよび舌片部に取り付けられている。そして、本体部の回転により本体部の前端部および後端部がアッパーから離れたときの開状態では、第2支点と第3支点とが互いに離間しかつ紐状部材が第3支点で屈曲する一方、本体部の回転により本体部の前端部および後端部がアッパーに接したときの閉状態では、第2支点と第3支点とが互いに近接しかつ紐状部材が張力により第1支点から第2支点に亘って直線状になる。
【0023】
この第8の開示において、閉状態では、本体部の前端部から本体部の後端部に亘る範囲において紐状部材の張力が維持される。これにより、本体部の剛性が高められて、本体部の形状を保ちやすくなる。その結果、閉状態では、本体部が着用者の足の甲部に対してフィットしやすくなる。すなわち、第8の開示では、着用者の足の甲部に対する舌片部のフィット感を高めことができる。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように、本開示によると、シューズに対する足の着脱を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、開状態を示したシューズの全体斜視図である。
【
図2】
図2は、閉状態を示したシューズの全体斜視図である。
【
図3】
図3は、開状態および閉状態のシューズを概略的に示した側面図である。
【
図4】
図4は、開状態および閉状態のシューズを概略的に示した平面図である。
【
図5】
図5は、アッパーを、着用者の足の骨格構造と併せて上方から見て示した平面図である。
【
図6】
図6は、変形例1のシューズを概略的に示した
図3相当図である。
【
図7】
図7は、変形例2のシューズを概略的に示した平面図である。
【
図8】
図8は、変形例3のシューズを概略的に示した
図3相当図である。
【
図9】
図9は、変形例4のシューズを概略的に示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
【0027】
図1および
図2は、本開示の実施形態に係るシューズ1の全体を示している。このシューズ1は、例えば、ランニング用または各種競技用のスポーツシューズ、日常使用のスニーカー、リハビリ用シューズとして使用される。
【0028】
本開示の実施形態において、シューズ1は、左足用シューズのみを例示している。右足用シューズは、左足用シューズと左右対称になるように構成されているので、以下の説明では左足用シューズのみについて説明し、右足用シューズの説明は省略する。
【0029】
以下の説明において、各図に示した「上」および「下」は、シューズ1における上下方向の位置関係を表している。また、各図に示した「前」および「後」は、シューズ1における足長方向(前後方向)の位置関係を表している。また、各図に示した「内甲側」および「外甲側」は、シューズ1における足幅方向の位置関係を表している。
【0030】
さらに、
図5に示すように、シューズ1において、着用者の足の前足部に対応する範囲を符号Fにより示し、着用者の足の中足部に対応する範囲を符号Mにより示し、着用者の足の後足部に対応する範囲を符号Hにより示すものとする。
【0031】
(ソール)
シューズ1は、ソールを備えている。
図3に示すように、ソールは、アウトソール2およびミッドソール3により構成されている。
【0032】
アウトソール2は、ミッドソール3よりも高硬度の硬質弾性部材により構成されている。アウトソール2の材料としては、例えば、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合成樹脂、ポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂、ブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー材、またはそれらを発泡させたフォーム材が適している。
【0033】
図6に示すように、ミッドソール3は、例えば接着剤によりアウトソール2の上側に積層配置されている。ミッドソール3は、アウトソール2よりも剛性が低い軟質の弾性材により形成されている。ミッドソール3の材料としては、例えば、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合成樹脂やその発泡体、ポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂やその発泡体、ブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー素材やその発泡体などが適している。
【0034】
(アッパー)
図1~
図5に示すように、シューズ1は、着用者の足を覆うためのアッパー4を備えている。アッパー4の素材としては、編物、織物、不織布、合成皮革、人工皮革、天然皮革などが適している。アッパー4は、例えばミッドソール3の周縁部に対し接着剤などで固着される。
【0035】
アッパー4は、足挿入部5および開口部6を含む。足挿入部5および開口部6は、アッパー4の上側に形成されている。
【0036】
足挿入部5は、着用者の足を挿入するための要素である。足挿入部5は、平面視において、アッパー4における着用者の足の中足部Mおよび後足部Hに対応する位置に配置されている(
図5参照)。
【0037】
開口部6は、足挿入部5よりも前側に配置されている。具体的に、開口部6は、平面視において、アッパー4における着用者の足の前足部Fに対応する位置に配置されている(
図5参照)。開口部6は、足挿入部5に連通して前後方向に延びている。また、アッパー4の、開口部6に対応する位置の左右縁部には、後述する連結部13,13と係合するための切り欠き部6a,6aが形成されている(
図1、
図2、および
図5を参照)。なお、
図3および
図4では、切り欠き部6a,6aの図示を省略している。
【0038】
図1および
図2に示すように、アッパー4は、第1ハトメ飾り7を含む。第1ハトメ飾り7は、例えば人工皮革からなる。第1ハトメ飾り7は、縫製等により、アッパー4の、開口部6に対応する位置の縁部に固着されている。
【0039】
第1ハトメ飾り7には、複数のハトメ孔8が形成されている。複数のハトメ孔8は、前後方向に間隔をあけて配置されている。なお、
図3~
図5では、第1ハトメ飾り7およびハトメ孔8の図示を省略している。
【0040】
図1および
図2に示すように、アッパー4には、靴紐9(紐状部材)が設けられている。靴紐9は、複数のハトメ孔8に挿通可能となっている。なお、
図3~
図5では、靴紐9の図示を省略している。
【0041】
(舌片部)
図1~
図4に示すように、シューズ1は、舌片部11を備えている。舌片部11は、アッパー4の開口部6を、後述する開状態または閉状態にするための要素である。
【0042】
(本体部)
舌片部11は、着用者の足の甲部を覆うための本体部12を含む。本体部12は、アッパー4の開口部6に対応する位置を含むように配置されている。本体部12の内部には、図示しないクッション材が設けられていてもよい。また、本体部12は、例えば上記クッション材が有する伸縮性を利用して、足幅方向に弾性変形可能となるように構成されていてもよい。なお、
図5では、図示の便宜上、本体部12の図示を省略している。
【0043】
(連結部)
図1~
図4に示すように、舌片部11は、連結部13,13を含む。各連結部13は、アッパー4と本体部12とを連結するための要素である。この実施形態の各連結部13は、切り欠き部からなる。各連結部13は、本体部12における足長方向の中途部に設けられている。連結部13,13は、本体部12における外甲側および内甲側の各々の周縁部から足幅方向に沿って部分的に切り欠かれている。この実施形態において、連結部13,13は、アッパー4の、開口部6に対応する位置の左右縁部(具体的には、切り欠き部6a,6a)に係合している。
【0044】
本体部12は、平面視において、開口部6よりも大きくなるように形成されている(
図4参照)。具体的に、本体部12は、連結部13,13よりも後方に位置する部分が、連結部13,13よりも前方に位置する部分よりも足幅方向に長くなるように構成されている。
【0045】
(第1周縁部)
図3および
図4に示すように、本体部12は、第1周縁部14を有する。第1周縁部14は、本体部12の、連結部13,13よりも前方に位置する周縁部に相当する。第1周縁部14は、アッパー4の下側に位置している。具体的に、第1周縁部14は、アッパー4における第1ハトメ飾り7の下側に位置している。そして、第1周縁部14は、閉状態においてアッパー4と上下方向に重なるように構成されている。
【0046】
(第2周縁部)
図1~
図4に示すように、本体部12は、第2周縁部15を有する。第2周縁部15は、本体部12の、連結部13,13よりも後方に位置している。具体的に、第2周縁部15は、本体部12の、内甲側および外甲側の各々に対応する周縁部に相当する。第2周縁部15は、アッパー4よりも上側に位置している。そして、第2周縁部15は、閉状態においてアッパー4と上下方向に重なるように構成されている。
【0047】
図1および
図2に示すように、第2周縁部15には、第2ハトメ飾り16が設けられている。第2ハトメ飾り16は、例えば人工皮革からなる。第2ハトメ飾り16は、縫製等により第2周縁部15に固着されている。第2ハトメ飾り16には、複数のハトメ孔8が形成されている。第2ハトメ飾り16に形成された複数のハトメ孔8には、靴紐9が挿通されている。なお、
図3および
図4では、第2ハトメ飾り16およびハトメ孔8の図示を省略している。
【0048】
(回転軸部)
図1~
図5に示すように、舌片部11は、回転軸部17,17を含む。回転軸部17,17は、本体部12における内甲側および外甲側の各々に配置されている。回転軸部17,17は、連結部13,13の近傍の位置に配置されている。回転軸部17,17は、本体部12がアッパー4に対して回転可能となるように、本体部12をアッパー4に対して軸支している。
図4および
図5に示すように、回転軸部17,17の軸心Aは、足幅方向に沿って延びている。なお、回転軸部17,17としては、例えばスナップボタンのような部材が用いられる。
【0049】
図5に示すように、回転軸部17,17は、アッパー4の、着用者の足の中足趾節関節(MP関節)に対応する位置よりも後方の位置、かつ、着用者の足の中足骨MTに対応する位置に配置されている。なお、
図5では、足の中足趾節関節に対応する位置を一点鎖線により示している(
図5の符号MPを参照)。
【0050】
(特徴的構成)
本開示の実施形態に係る特徴的構成として、舌片部11は、側面視において、連結部13,13の近傍の位置(すなわち、回転軸部17,17)を軸心として、本体部12が回転可能となるように構成されている。上記軸心は、
図4および
図5に示した足幅方向に延びる仮想線(軸心A)に相当する。そして、舌片部11は、開口部6が上方に開いた開状態と、開口部6が本体部12により塞がれた閉状態との切り替えが可能となっている。
【0051】
図3および
図4に示すように、開状態では、本体部12の前端部および後端部がアッパー4から離れた状態となる。具体的に、開状態では、本体部12が、略鉛直方向に立ち上がった状態となる。このとき、本体部12の、連結部13,13よりも前側に位置する部分が、シューズ1の内部を前後に隔てた状態となる。そして、開状態では、足挿入部5と、連結部13,13よりも後方に位置する開口部6の一部とが、上方に開いた状態となる。すなわち、開状態では、着用者の足を挿入するための出入り口が拡がった状態となる。
【0052】
一方、開状態から閉状態に移行するときには、連結部13,13の近傍の位置(回転軸部17,17)を軸心として、本体部12がアッパー4に向かって倒れ込むように回転する。そして、閉状態では、本体部12がアッパー4の前端部および後端部と接して、本体部12が開口部6の全体を塞いた状態となる。すなわち、閉状態では、足挿入部5のみが上方に開いた状態となる。
【0053】
なお、開状態において、図示しない弾性部材を用いることにより、本体部12が立ち上がった状態を維持するようにしてもよい。また、開状態において、連結部13,13(切り欠き部)とアッパー4との係合状態を利用することにより、本体部12が立ち上がった状態を維持するようにしてもよい。
【0054】
[実施形態の作用効果]
上述のように、舌片部11は、連結部13,13の近傍の位置を軸心として、本体部12が回転可能となるように構成されている。かかる構成によれば、本体部12の前端部および後端部がアッパー4から離れたときの開状態と、本体部12の前端部および後端部がアッパー4に接したときの閉状態との切り替えが容易となる。
【0055】
これにより、例えば、開状態では、足挿入部5と、足挿入部5に連通する開口部6の一部とが、上方に開いた状態となる。すなわち、開状態では、着用者の足をシューズ1に挿入する前から、シューズ1における足の出入り口が拡張した状態となっている。その結果、着用者は、例えば手や足を使って足挿入部5を無理に拡げたりしなくても、着用者の足を、足挿入部5および開口部6からシューズ1の内部に挿入することが容易となる。すなわち、着用者は、容易にシューズ1を履くことができる。
【0056】
また、着用者の足が足挿入部5および開口部6からシューズ1内の前側に向かって進むにつれて、着用者の足先が例えば本体部12の前端部に当接するようになる。着用者の足先が本体部12の前端部に当接すると、本体部12の前端部が押し上げられる。これにより、本体部12の前端部および後端部がアッパー4に近づくように、連結部13,13の近傍の位置を軸心として本体部12が回転する。すなわち、開状態から閉状態に移行する。その結果、閉状態では、舌片部11の本体部12が着用者の足の甲部に当接するようになる。すなわち、閉状態では、着用者の足に対するシューズ1のフィット性が発揮される。
【0057】
さらに、着用者がシューズ1を脱ぐときには、着用者の足がシューズ1内部の後方に向かって移動する動作が、着用者の足の甲部に当接していた本体部12に伝わる。これにより、本体部12が上記動作に追従するようになる。その結果、本体部12の前端部および後端部がアッパー4から離れるように、連結部13,13の近傍の位置を軸心として本体部12が回転する。すなわち、閉状態から開状態に移行する。開状態に移行した後では、本体部12が略鉛直方向に立ち上がり、足挿入部5および開口部6が上方に開いた状態となる。このため、着用者は、足を足挿入部5および開口部6から出しやすくなる。すなわち、着用者は、容易にシューズ1を脱ぐことができる。
【0058】
以上のように、本開示の実施形態では、シューズ1に対する足の着脱を容易にすることができる。また、シューズ1では、着用者の足に対するフィット性も得ることができる。
【0059】
また、舌片部11は、連結部13,13の近傍の位置に配置された回転軸部17,17をさらに含む。この回転軸部17,17により、本体部12を、アッパー4に対してスムーズに回転させることができる。また、回転軸部17,17は、アッパー4の、着用者の足の中足趾節関節に対応する位置よりも後方の位置かつ着用者の足の中足骨MTに対応する位置に配置されている。このような位置関係により、回転軸部17,17が、歩行時または走行時における中足趾節関節を中心とする着用者の足の動作を妨げないようにすることができる。
【0060】
また、本体部12の第1周縁部14は、アッパー4の下側に位置しかつアッパー4と上下方向に重なるように構成されている。かかる構成によれば、例えば開状態から閉状態に移行するときに、第1周縁部14がアッパー4の下面に当接して、本体部12の回転が止まるようになる。すなわち、第1周縁部14は、開状態から閉状態に移行するときの、ストッパーとしての機能を有する。これにより、本体部12の回転を適切な位置で止めることができる。
【0061】
また、本体部12の第2周縁部15は、アッパー4の上側に位置しかつアッパー4と上下方向に重なるように構成されている。かかる構成によれば、例えば開状態から閉状態に移行するときに、第2周縁部15がアッパー4の上面に当接して、本体部12の回転が止まるようになる。すなわち、第2周縁部15は、開状態から閉状態に移行するときの、ストッパーとしての機能を有する。これにより、本体部12の回転を適切な位置で止めることができる。
【0062】
また、本体部12は、足幅方向に弾性変形可能となるように構成されている。かかる構成によれば、本体部12の弾性変形に応じて、開口部6における足幅方向の開口幅が可変する。これにより、着用者がシューズ1を履く時または脱ぐ時において、着用者の足の大きさにかかわらず、足をシューズ1に通しやすくなる。したがって、シューズ1に対する足の着脱性をより一層高めることができる。
【0063】
[実施形態の変形例1]
上記実施形態の変形例1として、本体部12の、連結部13,13よりも前方に位置する部分が、連結部13,13よりも後方に位置する部分よりも重くなるように構成されていてもよい。例えば、
図6に示すように、この変形例に係るシューズ1の舌片部11には、おもり部18が設けられていてもよい。なお、
図6では、おもり部18を明示するために、おもり部18にドットハッチングを付している。
【0064】
おもり部18は、本体部12の前端部側(第1周縁部14が位置する側)に配置されている。この変形例では、着用者がシューズ1を脱ぐときに、おもり部18が重力の影響を受けて、本体部12の前端部がアッパー4から離れやすくなる。すなわち、閉状態から開状態に移行しやすくなる。その結果、着用者は、足を足挿入部5および開口部6から出しやすくなる。さらに、おもり部18により、本体部12が略鉛直方向に立ち上がった状態を維持しやすくなる。すなわち、この変形例のシューズは、おもり部18により開状態を維持しやすくなるという利点を有する。
【0065】
[実施形態の変形例2]
上記実施形態の変形例2として、舌片部11は、本体部12における足長方向の剛性を高めるための剛性部材19を含んでいてもよい。
【0066】
図7に示すように、剛性部材19は、本体部12の内部に設けられている。剛性部材19の材料としては、例えば、剛性を有する金属材料または樹脂材料(樹脂成型体、樹脂発泡体など)が適している。剛性部材19は、例えば略Y字状に形成された芯材により構成されている。剛性部材19は、前後方向に沿って直線状に延びる部分が、本体部12の長手方向(足長方向)に沿うように構成されている。なお、剛性部材19は、例えば略T字状に形成された芯材(図示せず)により構成されていてもよい。
【0067】
この剛性部材19により、本体部12における足長方向の剛性が高められる。具体的に、剛性部材19により、本体部12が足長方向に沿って真っ直ぐな状態を維持しやすくなる。その結果、閉状態では、本体部12が着用者の足の甲部に対するフィットしやすくなる。すなわち、この変形例では、着用者の足の甲部に対する舌片部11のフィット感を高めことができる。
【0068】
[実施形態の変形例3]
上記変形例2では剛性部材19により上記フィット感を高めたが、この剛性部材19の有無にかかわらず、
図8で示した変形例3のように、靴紐9(紐状部材)を利用することにより上記フィット感を高めるようにしてもよい。
【0069】
図8に示すように、この変形例の靴紐9は、第1~第3支点21~23により支持された状態でアッパー4および舌片部11に取り付けられている。
【0070】
第1支点21は、本体部12の前端部に設けられている。具体的に、第1支点21は、本体部12の第1周縁部14に設けられている。第1支点21では、靴紐9が本体部12の第1周縁部14に固定された状態となっている。
【0071】
第2支点22は、本体部12の後端部に設けられている。この変形例において、第2支点22は、本体部12の第2周縁部15に形成されたハトメ孔に相当する。第2支点22に相当するハトメ孔には、靴紐9が挿通された状態となっている。
【0072】
第3支点23は、アッパー4において連結部13,13よりも後方に配置されている。また、第3支点23は、アッパー4の、開口部6に対応する位置の左右縁部に配置されている。この変形例において、第3支点23は、側面視において、アッパー4の、足挿入部5と開口部6との境界近傍に形成されたハトメ孔に相当する。第3支点23に相当するハトメ孔には、靴紐9が挿通された状態となっている。
【0073】
ところで、
図8では、本体部12の外甲側に設けられた第1~第3支点21~23を図示しているが、これと同様に、本体部12の内甲側にも第1~第3支点21~23が設けられている。なお、本体部12の内甲側に設けられた第1~第3支点21~23については、図示を省略している。
【0074】
本体部12の回転により本体部12の前端部および後端部がアッパー4から離れたときの開状態では、第2支点22と第3支点23とが互いに離間している。開状態では、靴紐9が第3支点23で屈曲している。
【0075】
一方、本体部12の回転により本体部12の前端部および後端部がアッパー4に接したときの閉状態では、第2支点22と第3支点23とが互いに近接した状態となる。そして、閉状態では、靴紐9がその張力により第1支点21から第2支点22に亘って直線状になる。かかる状態では、本体部12の前端部から本体部12の後端部に亘る範囲において靴紐9の張力が維持される。これにより、本体部12の剛性が高められて、本体部12の形状を保ちやすくなる。具体的に、閉状態における靴紐9の張力により、本体部12が足長方向に沿って真っ直ぐな状態を維持しやすくなる。その結果、閉状態では、本体部12が着用者の足の甲部に対してフィットしやすくなる。したがって、靴紐9を利用した変形例であっても、上記変形例2と同様に、着用者の足の甲部に対する舌片部11のフィット感を高めことができる。
【0076】
なお、この変形例では、靴紐9を利用した形態を示したが、靴紐9に代えて、他の紐状部材(例えばワイヤー)を用いてもよい。
【0077】
[実施形態の変形例4]
上記実施形態では、回転軸部17,17を設けた形態を示したが、この形態に限られない。例えば、上記実施形態において、連結部13,13(すなわち、本体部12の内甲側および外甲側に設けられた切り欠き部)の位置を軸心として本体部12が回転可能である場合には、回転軸部17,17を設けなくてもよい。このような場合であっても、上述した作用効果と同じ作用効果を奏しうる。
【0078】
また、連結部13を、
図1などに示した切り欠き部の構成に代えて、
図9に示した変形例4のように構成してもよい。なお、この変形例では、開口部6の前端部が、後述の縫製部(連結部13)よりも後側に位置するように構成されている。そして、閉状態では、本体部12の、縫製部(連結部13)よりも後側に位置する部分が、アッパー4よりも下側に位置するように構成されている。
【0079】
図9に示すように、変形例4の連結部13は、アッパー4の下面と、舌片部11(本体部12)の上面とを縫製糸により縫い合わせた縫製部として構成されている。縫製部(連結部13)は、足幅方向に沿って真っ直ぐに延びている。かかる構成によれば、舌片部11を、縫製部(連結部13)の位置を軸心として回転させることが可能となる。したがって、変形例4であっても、上記実施形態と同様に、シューズ1に対する足の着脱を容易にすることができる。
【0080】
好ましくは、縫製部(連結部13)は、アッパー4の、着用者の足の中足趾節関節(MP関節)に対応する位置よりも後方の位置、かつ、着用者の足の中足骨MTに対応する位置に配置される。このような配置により、縫製部(連結部13)が、上記実施形態で示した回転軸部17,17と同様の機能を兼ねることになる。その結果、変形例4のシューズ1では、回転軸部17,17を省略することができる。
【0081】
さらに好ましくは、上記縫製糸は、弾性変形可能な材料からなる。すなわち、縫製部(連結部13)は、足幅方向に弾性変形可能となるように構成されていてもよい。このように構成すれば、本体部12が足幅方向に弾性変形したときに、本体部12の弾性変形に応じて、縫製部も足幅方向に弾性変形するようになる。これにより、開口部6における足幅方向の開口幅が可変し、着用者がシューズ1を履く時または脱ぐ時において、着用者の足の大きさにかかわらず、足をシューズ1に通しやすくなる。したがって、シューズ1に対する足の着脱性をより一層高めることができる。
【0082】
ここで、
図9に例示した縫製部(連結部13)は、足幅方向に沿って真っ直ぐに延びるように形成されているが、このように形成されていなくてもよい。例えば、図示しないが、縫製部(連結部13)は、足幅方向に沿う方向にジグザグ状に形成されていてもよい。また、縫製部(連結部13)は、湾曲状に形成された部分を有していてもよい。また、縫製部(連結部13)は、不連続となる部分を有していてもよい。さらに、縫製部(連結部13)は、上述した種々の形状を適宜組み合わせた構成であってもよい。
【0083】
なお、
図9に示した変形例4では、連結部13が縫製部からなる形態を説明したが、これに限られない。例えば、連結部13は、足幅方向に延びる弾性変形可能な芯材により構成されていてもよい。
【0084】
[その他の実施形態]
上記実施形態および上記各変形例では、アウトソール2およびミッドソール3により構成されたソールを備える形態を示したが、この形態に限られない。例えば、アウトソール2からなるソールを備えた形態であってもよい。
【0085】
上記実施形態および上記各変形例では、アッパー4の、開口部6に対応する位置の左右縁部に、切り欠き部6a,6aを設けた形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、連結部13,13がアッパー4(アッパー4の、開口部6に対応する位置の左右縁部)に係合するように構成されていれば、切り欠き部6a,6aを設けなくてもよい。
【0086】
上記実施形態および上記各変形例では、回転軸部17,17の軸心Aが足幅方向に沿って延びる形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、回転軸部17,17の軸心Aは、足幅方向に対してわずかに傾いた方向に延びていてもよい。
【0087】
上記実施形態および上記各変形例では、回転軸部17,17として、スナップボタンを用いた形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、回転軸部17,17としての機能を有する部材であれば、スナップボタンに代えて、他の部材を用いてもよい。あるいは、連結部13,13が回転軸部17,17と同様の機能を兼ね備えていれば、スナップボタンのような部材を省略することも可能である。
【0088】
上記実施形態および上記各変形例では、本体部12が第1および第2周縁部14,15を有する形態を示したが、この形態に限られない。例えば、本体部12が、第1および第2周縁部14,15の少なくともいずれか一方を有する形態(図示せず)であってもよい。あるいは、本体部12が、第1および第2周縁部14,15のいずれも有しない形態(図示せず)であってもよい。さらに、第1および第2周縁部14,15に代えて、上述したストッパー機能を有する他の構成を適用してもよい。
【0089】
以上、本開示についての実施形態を説明したが、本開示は上述の実施形態のみに限定されず、本開示の範囲内で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本開示は、例えば、ランニング用や各種競技用のスポーツシューズ、日常使用のスニーカーおよびリハビリ用シューズとしてとして産業上の利用が可能である。
【符号の説明】
【0091】
1:シューズ
4:アッパー
5:足挿入部
6:開口部
7:第1ハトメ飾り
8:ハトメ孔
9:靴紐(紐状部材)
11:舌片部
12:本体部
13:連結部
14:第1周縁部
15:第2周縁部
16:第2ハトメ飾り
17:回転軸部
18:おもり部
19:剛性部材
21:第1支点
22:第2支点
23:第3支点
A:軸心