(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023176689
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20231206BHJP
【FI】
A63F7/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022089113
(22)【出願日】2022-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】100150430
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 元
(74)【代理人】
【識別番号】100217191
【弁理士】
【氏名又は名称】林 信吾
(72)【発明者】
【氏名】井上 雄貴
(72)【発明者】
【氏名】小宮 誉
【テーマコード(参考)】
2C333
【Fターム(参考)】
2C333AA11
2C333CA26
2C333CA48
2C333CA73
2C333EA04
2C333EA10
(57)【要約】
【課題】予告演出の趣向性を高めること。
【解決手段】疑似連演出1の1回目の単位図柄遊技には保留予告演出の表示タイミングT11~T12が設定され、2回目の単位図柄遊技には保留予告演出の表示タイミングT13~T14が設定されているので、遊技者の目線では1回目の単位図柄遊技に対応して保留予告演出が可変的なタイミングで行われた後に2回目の単位図柄遊技に対応して保留予告演出が可変的なタイミングで再び行われる。従って、疑似連演出1であるにも拘わらず、遊技者の目線では1回目の単位図柄遊技および2回目の単位図柄遊技のそれぞれで3列の演出図柄が大当りの組合せになることを期待することができるので、保留予告演出の趣向性が向上する。
【選択図】
図24
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に当否を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果を遊技者に報知するための図柄遊技の画像が表示される表示器と、
前記表示器に前記図柄遊技の画像を表示するものであって、当該図柄遊技の画像として、識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する複数回の単位図柄遊技からなる疑似連演出の画像を表示することが可能な図柄遊技手段と、
前記表示器に前記疑似連演出の画像が表示されている状態で保留絵柄を表示する絵柄表示手段と、
前記疑似連演出の画像で前記判定手段の判定結果が遊技者に報知される前に前記判定手段の判定結果に係る予告演出を行うものであって、当該予告演出として前記保留絵柄の態様を変化させる予告演出手段を備え、
前記疑似連演出には、前記予告演出手段が前記予告演出を行うことが可能な2以上の予告タイミングが前記複数の単位図柄遊技のうちの2以上のそれぞれに対応して設定されていることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
上記遊技機には遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に当否を判定し、図柄遊技の画像で当否の判定結果を遊技者に報知する構成のものがある。この遊技機の場合には図柄遊技の画像として疑似連演出の画像を表示する構成のものがある。この疑似連演出の画像は識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する複数回の単位図柄遊技からなるものであり、遊技者の目線では今回の単位図柄遊技で識別図柄が当りの態様にならなかった場合に次回の単位図柄遊技で識別図柄が当りの態様になることを期待することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の遊技機の場合には疑似連演出の1回目の単位図柄遊技の画像で識別図柄の可変表示が開始されてから識別図柄が可変停止状態とされる前までの間に予告演出を行うことに応じて最終回の単位図柄遊技で識別図柄が当りの態様になることを遊技者に予告しており、予告演出の趣向性に欠ける問題があった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、予告演出の趣向性を高めることが可能な遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の遊技機は、遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に当否を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を遊技者に報知するための図柄遊技の画像が表示される表示器と、前記表示器に前記図柄遊技の画像を表示するものであって当該図柄遊技の画像として識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する複数回の単位図柄遊技からなる疑似連演出の画像を表示することが可能な図柄遊技手段と、前記表示器に前記疑似連演出の画像が表示されている状態で保留絵柄を表示する絵柄表示手段と、前記疑似連演出の画像で前記判定手段の判定結果が遊技者に報知される前に前記判定手段の判定結果に係る予告演出を行うものであって当該予告演出として前記保留絵柄の態様を変化させる予告演出手段を備え、前記疑似連演出には前記予告演出手段が前記予告演出を行うことが可能な2以上の予告タイミングが前記複数の単位図柄遊技のうちの2以上のそれぞれに対応して設定されていることを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、2以上の単位図柄遊技のそれぞれに対して複数の予告タイミングが設定されているので、遊技者の目線では今回の単位図柄遊技に対応して予告演出が可変的なタイミングで行われた後に次回以後の単位図柄遊技に対応して予告演出が可変的なタイミングで再び行われる。従って、疑似連演出であるにも拘わらず、遊技者の目線では2以上の単位図柄遊技のそれぞれで識別図柄が当りの態様になることを期待することができるので、予告演出の趣向性が向上する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、予告演出の趣向性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施例1を示す図(パチンコ遊技機の外観を示す斜視図)
【
図3】遊技盤と演出図柄表示器と装飾枠の関係を示す断面図
【
図6】(a)は乱数カウンタの一覧を示す図、(b)は普図当り判定テーブルを示す図、(c)は普図変動表示時間テーブルを示す図、(d)は普図遊技パターンテーブルを示す図、(e)は特
図1大当り種別テーブルを示す図、(f)は特
図1領域を示す図、(g)は特
図2領域を示す図
【
図7】(a)は特図大当り判定テーブルを示す図、(b)は特図変動パターンテーブルを示す図
【
図8】(a)は特
図2大当り種別テーブルを示す図、(b)は大当り遊技パターンテーブルを示す図、(d)は小当り遊技パターンテーブルを示す図
【
図9】主制御回路のメイン処理を示すフローチャート
【
図10】主制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【
図11】主制御回路の特
図2処理を示すフローチャート
【
図12】主制御回路の特
図1処理を示すフローチャート
【
図15】スクロール演出の画像を示す図(リーチ演出)
【
図16】スクロール演出の画像を示す図(疑似連演出1)
【
図17】スクロール演出の画像を示す図(疑似連演出2)
【
図18】(a)は背景演出の一覧を示す図、(b)はスクロール演出と背景演出の関係を示す図、(c)(d)は通常背景画像を示す図
【
図22】(a)~(c)予告画像を示す図、(d)~(f)はコメント画像を示す図
【
図23】(a)~(f)は組合せ画像を示す図、(g)は組合せ画像の信頼度の一覧を示す図、(h)(i)は予告演出選択テーブルを示す図
【
図24】(a)(b)は予告演出の表示タイミングを示す図、(c)(d)は表示タイミング選択テーブルを示す図
【
図25】(a)は予告演出の表示タイミングを示す図、(b)(c)は表示タイミング選択テーブルを示す図
【
図26】サブ制御回路のメイン処理を示すフローチャート
【
図27】サブ制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【
図28】サブ制御回路の受信コマンド解析処理を示すフローチャート
【
図29】(a)はサブ制御回路の図柄遊技演出開始処理を示すフローチャート、(b)は図柄遊技演出停止処理を示すフローチャート
【
図30】(a)はサブ制御回路の大当り遊技演出開始処理を示すフローチャート、(b)は大当り遊技演出停止処理を示すフローチャート
【
図31】(a)はサブ制御回路の予告演出処理1を示すフローチャート、(b)は予告演出コマンドテーブルを示す図
【
図32】(a)はサブ制御回路の予告演出処理2を示すフローチャート
【
図33】予告演出の画像を示す図(1回目および2回目の単位図柄遊技)
【
図34】予告演出の画像を示す図(3回目の単位図柄遊技)
【
図41】実施例8を示す図(a~cは20相当図、d~fは示唆画像を示す図)
【
図42】実施例9を示す図(aは大当りの信頼度および色彩間の関係を示す図、bおよびcは変化パターン選択テーブルを示す図)
【
図43】実施例10を示す図(示唆演出の画像を示す図)
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施例1]
1.遊技機の構造
図1の外枠1はパチンコホールの台島に設置されるものである。この外枠1は前面および後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には本体枠2が装着されている。この本体枠2は額縁状をなすものであり、
図2に示すように、本体枠2には遊技盤3が支持されている。この遊技盤3は枠部材に相当する。
【0010】
外枠1には、
図1に示すように、前面枠4が装着されている。この前面枠4は外枠1の前面を前から覆う閉鎖状態および開放する開放状態間で回動可能にされたものであり、前面枠4には透明な窓板5が固定されている。この窓板5は前面枠4の閉鎖状態で遊技盤3に前から隙間を介して対向するものであり、遊技盤3は前面枠4の閉鎖状態で窓板5を通して視認可能にされている。この前面枠4には上皿6および下皿7が上下2段に固定されている。上皿6は遊技球を貯留するものであり、下皿7は上皿6が貯留不能な遊技球を貯留するものである。
【0011】
前面枠4には発射装置(図示せず)が装着されている。この発射装置は遊技球を叩く打球槌および打球槌を操作する発射モータを有するものであり、打球槌には上皿6から遊技球が1個毎に供給される。この発射装置は打球槌が1個の遊技球を叩く毎に打球槌に新たな1個の遊技球を供給するものであり、発射装置には発射ハンドル8が連結されている。この発射ハンドル8は、
図1に示すように、前面枠4の右下隅部に前後方向へ指向する軸を中心に回動操作可能に装着されたものであり、打球槌が遊技球を叩く打力は発射ハンドル8の時計回り方向への操作量(回転角度)に応じて調整される。
【0012】
遊技盤3の前面には、
図2に示すように、外レール9および内レール10が固定されている。これら外レール9および内レール10間には円弧状の発射通路11が形成されており、打球槌が叩いた遊技球は発射通路11内を下から上へ上昇する。これら外レール9および内レール10は遊技盤3の前面に遊技領域12を区画形成するものである。この遊技領域12は発射通路11の上端の出口に接続された円形状の領域であり、発射通路11内を上昇する遊技球は発射通路11の出口から遊技領域12内に放出される。この遊技領域12内には複数の遊技釘(図示せず)が打込まれており、遊技領域12内に放出された遊技球は複数の遊技釘に衝突しながら遊技領域12内を落下する。
【0013】
遊技領域12内には、
図2に示すように、左打ち領域13および右打ち領域14が設定されている。左打ち領域13は遊技領域12のうち左右方向の中心線に比べて左側の領域であり、発射ハンドル8の時計回り方向への操作量が少ない状態では遊技球が発射通路11の出口から左打ち領域13内に放出される。この遊技球が左打ち領域13内に放出される打ち方を左打ちと称する。右打ち領域14は遊技領域12のうち左右方向の中心線に比べて右側の領域であり、発射ハンドル8の時計回り方向への操作量が多い状態では遊技球が発射通路11の出口から左打ち領域13を通過して右打ち領域14内に放出される。この遊技球が右打ち領域14内に放出される打ち方を右打ちと称する。
【0014】
遊技領域12内には、
図2に示すように、第1始動口15が固定されている。この第1始動口15は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技球が上面から入球可能にされている。この第1始動口15は左打ち領域13および右打ち領域14間に跨って配置されたものであり、遊技球は左打ち状態で第1始動口15内にその上面の入口から容易に入球可能となり、右打ち状態では入球困難になる。この第1始動口15は所定の入球領域に相当する。
【0015】
遊技領域12内には、
図2に示すように、第1始動口15の下に位置して第2可変始動口16が固定されている。この第2可変始動口16は右側面が開口するものであり、左打ち領域13内に配置されている。この第2可変始動口16には開閉部材17が設けられている。この開閉部材17は第2可変始動口16の右側面を遊技球が入球不能に閉鎖する閉鎖状態および入球可能に開放する開放状態間で移動可能にされたものであり、第2可変始動口16の開放状態であっても遊技球は左打ち状態で第2可変始動口16内に入球困難となり、右打ち状態では第2可変始動口16が開放状態にある場合にその右側面から入球可能になる。この第2可変始動口16は所定の入球領域に相当する。
【0016】
遊技領域12内には、
図2に示すように、大入賞口18が固定されている。この大入賞口18は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、開閉部材19を備えている。この開閉部材19は鉛直な閉鎖状態および水平な開放状態間で下端部の水平な軸を中心に回動可能にされたものであり、大入賞口18の前面の入口は開閉部材19の閉鎖状態で遊技球が入球不能に閉鎖され、開閉部材19の開放状態では遊技球が入球可能に開放される。この大入賞口18は第1始動口15の右側に配置されたものであり、遊技球は遊技球の右打ち状態で大入賞口18に入球することが許容される。
【0017】
右打ち領域14内には、
図2に示すように、大入賞口18の上に位置して普図始動口20が固定されている。この普図始動口20は上面および下面が開口するコ字枠状をなすものであり、遊技球の右打ち状態で遊技球がその上面から下面へ通過可能にされている。大入賞口18内にはVゾーンが設けられている。このVゾーンは大入賞口18内に入球した遊技球が進入可能な領域であり、振分け部材を有している。この振分け部材は外れ状態および当り状態間で移動可能にされたものであり、振分け部材の外れ状態では大入賞口18内に入球した遊技球がVゾーンに進入不能となり、振分け部材の当り状態では大入賞口18内に入球した遊技球がVゾーンに進入可能となる。このVゾーン内にはVセンサ28(
図3参照)が設けられており、Vセンサ28は大入賞口18のVゾーン内に遊技球が進入した場合にV入球信号を出力する。
【0018】
前面枠4には、
図1に示すように、半球形ボタン29および剣形ボタン30が設けられている。半球形ボタン29は上皿6の前に配置されたものであり、遊技者が手指で下方へ押込み操作可能にされている。剣形ボタン30は上皿6の右に配置されたものであり、遊技者が手指で下方へ押込み操作可能にされている。遊技盤3には、
図2に示すように、左下隅部に位置してLED表示器31が設けられており、LED表示器31には普図当否判定結果および特図当否判定結果に加えて大当り種別の判定結果が表示される。
【0019】
遊技盤3には、
図3に示すように、貫通孔状の開口部3aが形成されている。この開口部3aは前から見て横長な長方形状をなすものであり、遊技盤3には開口部3aを後から塞ぐように演出図柄表示器32が固定されている。この演出図柄表示器32はカラー液晶画面32aを有するものである。この液晶表示画面32aは開口部3aに対して相似な長方形状をなすものであり、開口部3aに比べてサイズが大に設定されている。この液晶画面32aは開口部3aを後から塞ぐものであり、液晶画面32aは前から見て開口部3a内に位置している。この演出図柄表示器32は所定の表示器に相当し、演出図柄表示器32の液晶画面32aは表示領域に相当するものであり、演出図柄表示器32の液晶画面32aには演出図柄遊技の画像および大当り遊技演出の画像が表示される。
【0020】
遊技盤3には、
図3に示すように、有色不透明な装飾枠33が設けられている。この装飾枠33は遊技盤3を装飾するものであり、筒状の本体枠部33aおよび鍔状の装飾板部33bを有している。本体枠部33aは前面および後面が開口する横長な四角筒状をなすものであり、遊技盤3の開口部3aの内周面に嵌合されている。装飾板部33bは本体枠部3aの前端面に位置する垂直な板状をなすものであり、横長な長方形状の開口部33cを有している。この装飾枠33は前から見て演出図柄表示器32の液晶画面32aを取り囲む枠状をなすものであり、演出図柄表示器32の液晶画面32aは遊技者から前面枠4の窓板5と装飾枠33の開口部33cと遊技盤3の開口部3aを通して視認可能にされている。この装飾枠33の本体枠部33aは筒部材および枠部材に相当し、装飾板部33bは板部材に相当する。
【0021】
2.遊技機の電気的構成
図4の主制御基板50は主制御回路51が搭載されたものである。この主制御回路51はマイクロコンピュータを主体とするものであり、ROMとRAMとCPUを有している。この主制御回路51は特
図1抽選と特
図2抽選と特
図1の可変表示と特
図2の可変表示と大当り遊技と遊技状態の設定と普図抽選と普図の可変表示と普図遊技等の遊技利益に関する制御を行うものであり、主制御回路51のROMにはメイン処理用のプログラムとタイマ割り込み処理用のプログラムと普図当り判定テーブルと普図変動表示時間テーブルと普図遊技パターンテーブルと特図大当り判定テーブルと特
図1大当り種別テーブルと特
図2大当り種別テーブルと特図変動パターンテーブルと大当り遊技パターンテーブルと普図当り判定テーブルと普図遊技パターンテーブル等が格納され、主制御回路51のRAMには特
図1領域および特
図2領域等が設定されている。この主制御回路51は判定手段および変動パターン選択手段に相当し、大当りは特典に相当する。
【0022】
主制御回路51には、
図4に示すように、第1始動口センサ52と第2始動口センサ53と普図センサ54と大入賞口センサ55とVセンサ28が接続されている。第1始動口センサ52は第1始動口15に入球した遊技球を検知し、第2始動口センサ53は第2可変始動口16に入球した遊技球を検知し、普図センサ54は普図始動口20を通過した遊技球を検知する。大入賞口センサ55は大入賞口18に入球した遊技球を検知し、Vセンサ28は大入賞口18のVゾーンに進入した遊技球を検知する。これら各センサは遊技球を検知した場合にその検知内容に応じた信号を主制御回路51に出力する。
【0023】
主制御回路51には、
図4に示すように、第2可変始動口ソレノイド57と大入賞口ソレノイド58と振分けソレノイド60が接続されている。第2可変始動口ソレノイド57は第2可変始動口16の開閉部材17を操作するものであり、大入賞口ソレノイド58は大入賞口18の開閉部材19を操作するものであり、振分けソレノイド60は大入賞口18の振分け部材を操作するものである。この主制御回路51にはLED表示器31が接続されており、主制御回路51はLED表示器31の表示内容を制御することに応じて可変表示を行う。
【0024】
図4の払出制御基板70はマイクロコンピュータを主体とする払出制御回路71が搭載されたものであり、主制御回路51は第1始動口センサ52と第2始動口センサ53と大入賞口センサ55からのそれぞれの信号を検出した場合に払出制御回路71に払出コマンドを送信する。この払出制御回路71には賞球払出装置72が接続されており、払出制御回路71は主制御回路51からの払出コマンドを検出した場合に賞球払出装置72を駆動することに応じて上皿6に単位個数の遊技球を賞球として払出す。
【0025】
図5のサブ制御基板80はマイクロコンピュータを主体とするサブ制御回路81が搭載されたものであり、主制御回路51はサブ制御回路81に遊技の進行状況に応じたコマンドを送信する。このサブ制御回路81はROMとRAMとCPUとRTCを有するものであり、ROMにはメイン処理用と受信割り込み処理用とタイマ割り込み処理用のプログラムが格納されている。RAMはワークメモリとして機能するものであり、CPUはROMの複数のプログラムを主制御回路51からのコマンドに応じて実行する。このサブ制御回路81には半球形スイッチ84および剣形スイッチ85が接続されており、サブ制御回路81は半球形スイッチ84の電気的な状態に応じて半球形ボタン29の操作状態を検出し、剣形スイッチ85の電気的な状態に応じて剣形ボタン30の操作状態を検出する。
【0026】
図5の画像制御基板90はマイクロコンピュータを主体とする画像制御回路91が搭載されたものであり、サブ制御回路81は主制御回路51からのコマンドに基づいて演出図柄表示器32の表示内容を設定し、画像制御回路91に表示内容の設定結果を送信する。この画像制御回路91はROMとRAMとCPUとCGROMとCGRAMとVDPを備えている。ROMは画像データを指定するための画像制御用のプログラムが格納されたものであり、RAMはワークメモリとして機能するものであり、CPUはROMのプログラムを実行するものである。CGROMは演出図柄表示器32に画像を表示するための画像データが格納されたものであり、VDPはCPUからの指令に応じてCGROMから画像データを読出す。このVDPは画像データの読出し結果をCGRAMに展開し、画像データの展開結果を合成してCGRAMのフレームバッファに描画し、画像の描画結果をRGB信号として演出図柄表示器32に出力するものであり、演出図柄表示器32の液晶画面32aにはVDPからのRGB信号に応じて画像がカラーで表示される。この画像制御回路91は予告演出手段および絵柄表示手段に相当する。
【0027】
図5のランプ制御基板100には複数の枠ランプ39と複数の盤面ランプ37が接続されている。複数の枠ランプ39は前面枠4を電飾するものであり、複数の盤面ランプ37は装飾枠33を電飾するものであり、ランプ制御基板100はサブ制御回路81からのコマンドに応じて複数の枠ランプ39と複数の盤面ランプ37を駆動制御する。音制御基板110は複数のスピーカ40を駆動制御することに応じて複数のスピーカ40から音声と楽曲と効果音を出力するものである。
【0028】
3.遊技機能
3-1.普図遊技
3-1-1.普図抽選
遊技球が普図始動口20を通過した場合には
図6(a)の普通図柄当否判定用乱数の値が取得され、
図6(b)の普図当り判定テーブルから普通図柄当否判定用乱数の値の取得結果に応じた普図当否の判定結果が取得される。この普図当り判定テーブルには非電サポ状態および電サポ状態のそれぞれが設定されており、電サポ状態では非電サポ状態に比べて当りの判定結果が高確率で取得される。
【0029】
3-1-2.普図変動表示
普図当否の判定結果が取得された場合には普図変動表示が行われる。この普図変動表示はLED表示器31の所定の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始させた後に「普図当り」「普図外れ」のいずれかの態様で点滅停止させるものであり、所定の複数のLEDは「普図当り」と判定されている場合に「普図当りの態様」で点滅停止され、「普図外れ」と判定されている場合に「普図外れの態様」で点滅停止される。この普図変動表示の所要時間は
図6(c)の普図変動表示時間テーブルのデータに基づいて設定される。この普図変動表示時間テーブルは「電サポ状態」および「非電サポ状態」のそれぞれに普図変動時間を割付けたものであり、「電サポ状態」では「非電サポ状態」に比べて短い普図変動表示時間が設定される。
【0030】
3-1-3.普図遊技
普図変動表示が「普図当り」の態様で停止された場合には
図6(d)の普図遊技パターンテーブルから現在の遊技状態に応じた普図遊技パターンが選択され、普図遊技パターンの選択結果で普図遊技が開始される。この普図遊技は第2可変始動口16を開放状態とするものであり、「電サポ状態」では第2可変始動口16の1回の長時間(30秒)の開放が普図遊技として実行され、「非電サポ状態」では第2可変始動口16の1回の短時間(1秒)の開放が普図遊技として実行される。
【0031】
3-2.特
図1遊技
3-2-1.特
図1遊技データの取得
遊技球が第1始動口15に有効に入球した場合には
図6(a)の特別図柄当否判定用乱数の値と大当り種別決定用乱数の値と変動パターン乱数の値が取得され、特別図柄当否判定用乱数の値の取得結果~変動パターン乱数の値の取得結果が1組の特
図1遊技データとしてRAMに格納される。このRAMには、
図6(f)に示すように、特
図1保留領域1~4が設定されており、特
図1遊技データは取得された順に「特
図1保留領域4」「特
図1保留領域3」「特
図1保留領域2」「特
図1保留領域1」の順序で格納される。即ち、特
図1保留領域1~4の全てに特
図1遊技データが格納されている場合には「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データが最も古く、「特
図1保留領域1」の特
図1遊技データが最も新しい。これら特
図1保留領域1~4の全てに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「4」であると称し、特
図1保留領域2~4の3つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「3」であると称し、特
図1保留領域3~4の2つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「2」であると称し、特
図1保留領域4の1つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「1」であると称し、特
図1保留領域1~4のいずれにも特
図1遊技データが格納されていない状態を特
図1保留数が「0」であると称す。
【0032】
3-2―2.特
図1抽選
「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されている場合には現在が遊技停止状態にあることを条件に特
図1抽選が行われる。この遊技停止状態は特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技が全て停止している状態を称するものであり、特
図1抽選は普図遊技中には許容される。この遊技停止状態で「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されている場合には「特
図1保留領域4」から特別図柄当否判定用乱数の値の格納結果が検出され、「高確率状態」では
図7(a)の高確率状態用の特図大当り判定テーブルから特別図柄当否判定用乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得され、「通常確率状態」では通常確率状態用の特図大当り判定テーブルから特別図柄当否判定用乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得される。この「高確率状態」での大当りの判定確率は「通常確率状態」での大当りの判定確率に比べて高く設定されている。
【0033】
特図大当り判定テーブルから「大当り」の判定結果が取得された場合には「特
図1保留領域4」から大当り種別決定用乱数の値の格納結果が検出され、
図6(e)の特
図1大当り種別テーブルから大当り種別決定用乱数の値の検出結果に応じた大当り種別が取得される。この特
図1大当り種別テーブルには「大当り図柄1」~「大当り図柄5」の5種類の大当り種別が設定されている。
【0034】
「大当り」の判定結果が取得されることに応じて大当り種別が判定された場合には「特
図1保留領域4」から変動パターン乱数の値の格納結果が検出され、
図7(b)の特図変動パターンテーブルから変動パターン乱数の値の検出結果に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択される。
【0035】
「外れ」の判定結果が取得された場合には「特
図1保留領域4」から変動パターン乱数の値の格納結果が検出され、特
図1保留数が「0~2」の状態では
図7(b)の特図変動パターンテーブルから変動パターン乱数の値の検出結果に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択され、特
図1保留数が「3~4」の状態では特定の特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択される。この特図変動パターンは変動パターンに相当するものであり、演出図柄遊技の画像は特図変動パターンの選択結果に応じた時間で表示される。
【0036】
3-2―3.特
図1変動表示
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には特
図1変動表示が開始される。この特
図1変動表示はLED表示器31の所定の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始させた後に点滅停止させるものであり、所定の複数のLEDは外れと判定されている場合に「特
図1外れ」の態様で点滅停止され、大当りと判定されている場合に大当り種別の判定結果に応じた「大当り」の態様で点滅停止される。この点滅開始から点滅停止までは特図変動表示時間の選択結果に応じた所要時間で行われる。
【0037】
3-2―4.大当り遊技
LED表示器31の所定の複数のLEDが大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止された場合には
図8(b)の大当り遊技パターンテーブルから大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パーンが選択され、大当り遊技が大当り遊技パターンの選択結果で開始される。この大当り遊技は大入賞口18を開閉することに応じて遊技球が大入賞口18に入球することを許容するものであり、大当り遊技パターンには初回のラウンドの開始前にオープニング期間が設定され、最終回のラウンドの終了後にエンディング期間が設定されている。オープニング期間は大入賞口18を閉鎖状態とする期間であり、大入賞口18を遊技球が入球不能な状態から入球可能な状態とすることを待つ待機期間である。エンディング期間は大入賞口18を閉鎖状態とする期間であり、大当り遊技の終了を遊技者に認識させる期間である。このオープニング期間の開始からエンディング期間の終了までを大当り遊技と称する。
【0038】
図8(b)の大当り遊技パターンテーブルには「大当り遊技パターン1」「大当り遊技パターン23」「大当り遊技パターン4」「大当り遊技パターン5」の4種類が設定されている。これら「大当り遊技パターン1」~「大当り遊技パターン5」のそれぞれは複数回のラウンドからなるものである。これら各ラウンドは大入賞口18を限度時間が経過するまで継続的に開放した後に一定時間だけ閉鎖状態とするものであり、限度時間の経過前に限度個数の遊技球が入球した場合には限度時間の経過を待つことなく一定時間だけ閉鎖状態とされた後に終了する。即ち、「大当り遊技パターン1」~「大当り遊技パターン5」のそれぞれは複数回の単位遊技から構成されたものであり、1回目のラウンドはオープニング期間が終了することに応じて開始され、エンディング期間は最終回のラウンドの終了後に閉鎖時間が経過した後に開始される。
【0039】
[1]大当り遊技パターン1は、
図8(b)に示すように、「大当り図柄1」が選択された場合に行われるものである。この大当り遊技パターン1は2回のラウンドのそれぞれで大入賞口18を開放するものであり、各回のラウンドには大入賞口18に遊技球が入球可能な限度時間(2秒)が設定されている。
[2]大当り遊技パターン23は「大当り図柄2」または「大当り図柄3」が選択された場合に行われるものである。この大当り遊技パターン23は2回のラウンドのそれぞれで大入賞口18を開放するものであり、各回のラウンドには大入賞口18に遊技球が入球可能な限度時間(2秒)が設定されている。この大当り遊技パターン23は遊技者の目線で大当り遊技パターン1と同一に設定されている。
【0040】
[3]大当り遊技パターン4は「大当り図柄4」が選択された場合に行われるものである。この大当り遊技パターン4は15回のラウンドのそれぞれで大入賞口18を開放するものであり、各回のラウンドには大入賞口18に遊技球が入球可能な限度時間(30秒)が設定されている。
[4]大当り遊技パターン5は「大当り図柄5」が選択された場合に行われるものである。この大当り遊技パターン5は15回のラウンドのそれぞれで大入賞口18を開放するものであり、各回のラウンドには大入賞口18に遊技球が入球可能な限度時間(30秒)が設定されている。
【0041】
3-2-5.遊技状態の更新
3-2-5―1.高確率状態
大当り遊技で遊技球が大入賞口18のVゾーンに入球した場合には当該大当り遊技が終了するときに「高確率状態」が設定される。この大入賞口18のVゾーンは、
図8(b)に示すように、大当り遊技が「大当り遊技パターン23」「大当り遊技パターン5」で実行される場合に大入賞口18が開放状態とされることに同期して当り状態とされるものであり、大入賞口18に入球した遊技球が全て大入賞口18のVゾーンに進入する。即ち、大当り遊技が「大当り遊技パターン23」「大当り遊技パターン5」で実行される場合には遊技球が右打ちされていることを条件に大入賞口18のVゾーンに必ず進入し、大当り遊技が終了するときに「高確率状態」が設定される。この「高確率状態」は新たに「大当り」と判定されるまで継続される。
【0042】
3-2-5―2.電サポ状態および非電サポ状態
大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄2」である場合には、
図6(e)に示すように、大当り遊技が終了するときに「電サポ状態」が設定される。この「電サポ状態」は限度回数「20回」が設定されたものであり、特
図1遊技および特
図2遊技の合計回数が大当りと判定されることなく限度値に到達した場合に終了する。大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」「大当り図柄5」である場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態」が設定される。この「電サポ状態」には限度回数が設定されておらず、「大当り」と新たに判定されるまで継続される。
【0043】
3-2-6.特
図1先読み
遊技球が第1始動口15に入球したことに応じて特
図1遊技データの取得結果が特
図1保留領域1~4のいずれかに格納された場合には特
図1遊技データの取得結果に応じて当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定が行われ、当否の事前判定結果が大当りである場合には大当り種別の事前判定および遊技状態の事前判定が行われる。これら当否の事前判定~大当り種別の事前判定は上述の手順で行われるものであり、遊技状態の事前判定は当否の事前判定結果が大当りであった場合に大当り種別の事前判定結果に応じて行われる。即ち、大当り種別の事前判定結果が「大当り図柄1」である場合には「20回の電サポ状態」「通常確率状態」が事前判定され、「大当り図柄2」である場合には「20回の電サポ状態」「次回までの高確率状態」が事前判定され、「大当り図柄3」「大当り図柄5」である場合には「次回までの電サポ状態」「次回までの高確率状態」が事前判定され、「大当り図柄4」である場合には「非電サポ状態」「通常確率状態」が事前判定される。
【0044】
当否の事前判定~遊技状態の事前判定が行われた場合には当否の事前判定結果~遊技状態の事前判定結果が1組の特
図1先読みデータとしてRAMに格納される。このRAMには、
図6(f)に示すように、特
図1先読み領域1~4が設定されており、「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域4」に格納され、「特
図1保留領域3」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域3」に格納され、「特
図1保留領域2」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域2」に格納され、「特
図1保留領域1」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域1」に格納される。
【0045】
3-3.特
図2遊技
3-3-1.特
図2遊技データの取得
遊技球が第2可変始動口16に入球した場合には
図6(a)の特別図柄当否判定用乱数の値と大当り種別決定用乱数の値と変動パターン乱数の値が取得され、特別図柄当否判定用乱数の値の取得結果~変動パターン乱数の値の取得結果が1組の特
図2遊技データとしてRAMに格納される。このRAMには、
図6(g)に示すように、特
図2保留領域1~4が設定されており、特
図2遊技データは取得された順に「特
図2保留領域4」「特
図2保留領域3」「特
図2保留領域2」「特
図2保留領域1」の順序で格納される。これら特
図2保留領域1~4の全てに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「4」であると称し、特
図2保留領域2~4の3つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「3」であると称し、特
図2保留領域3~4の2つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「2」であると称し、特
図2保留領域4の1つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「1」であると称し、特
図2保留領域1~4のいずれにも特
図2遊技データが格納されていない状態を特
図2保留数が「0」であると称す。
【0046】
3-3―2.特
図2抽選
特
図2抽選は特
図1抽選に対して優先的に行われるものであり、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されている場合には現在が遊技停止状態にあることを条件に特
図2抽選が行われる。即ち、特
図1遊技データおよび特
図2遊技データの双方が存在する場合には特
図2遊技データに応じて特
図2抽選が開始され、特
図1抽選は特
図2遊技データの全てが抽選済となった後に特
図1遊技データに応じて開始される。この特
図2抽選は「特
図2保留領域4」から特
図2遊技データを検出し、特
図2遊技データの検出結果に応じて行われるものであり、当否の判定には
図7(a)の特図大当り判定テーブルが使用される。
【0047】
特
図2の大当り種別の判定には
図8(a)の特
図2大当り種別テーブルが使用される。この特
図2大当り種別テーブルには大当り図柄1~3が設定されておらず、特
図2抽選では大当り図柄1~3が選択されない。この特
図2大当り種別テーブルには大当り図柄4~5のみが設定されており、特
図2大当り種別判定テーブルは「次回までの電サポ状態」「次回までの高確率状態」が設定されることとなる「大当り図柄5」の選択確率が特
図1大当り種別テーブルに比べて高い点で特
図1大当り種別テーブルに対して大きく異なる。
【0048】
特
図2用の特図変動パターンおよび特図変動表示時間の判定には特
図1と同一の
図7(b)の特図変動パターンテーブルが使用される。
【0049】
3-3―3.特
図2変動表示
特
図2用の特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には特図変動表示時間の選択結果に応じた所要時間で特
図2変動表示が行われる。この特
図2変動表示はLED表示器31の特
図2用の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始させた後に点滅停止させるものであり、特
図2用のLEDは外れと判定されている場合に「特
図2外れ」の態様で点滅停止され、大当りと判定されている場合に大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止される。
【0050】
3-3―4.大当り遊技
LED表示器31の特
図2用のLEDが大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止された場合には
図8(b)の大当り遊技パターンテーブルから大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パターンが選択され、大当り遊技が大当り遊技パターンの選択結果で開始される。
【0051】
3-3-5.遊技状態の更新
大当り種別の判定結果が「大当り図柄4」である場合には、
図8(a)に示すように、大当り遊技が終了するときに「通常確率状態」「非電サポ状態」が設定され、大当り種別の判定結果が「大当り図柄5」である場合には大当り遊技が終了するときに「次回までの高確率状態」「次回までの電サポ状態」が設定される。
【0052】
3-3-6.特
図2先読み
遊技球が第2可変始動口16に入球したことに応じて特
図2遊技データの取得結果が特
図2保留領域1~4のいずれかに格納された場合には特
図2遊技データの取得結果に応じて当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定が行われ、当否の事前判定結果が大当りである場合には大当り種別の事前判定および遊技状態の事前判定が行われる。これら当否の事前判定~遊技状態の事前判定は上述の手順で行われるものであり、当否の事前判定結果~遊技状態の事前判定結果は1組の特
図2先読みデータとしてRAMに格納される。このRAMには、
図6(g)に示すように、特
図2先読み領域1~4が設定されており、「特
図2保留領域4」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域4」に格納され、「特
図2保留領域3」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域3」に格納され、「特
図2保留領域2」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域2」に格納され、「特
図2保留領域1」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域1」に格納される。
【0053】
4.主制御回路51の処理機能
4-1.メイン処理
主制御回路51は電源が投入されることに応じてROMから
図9のメイン処理用のプログラムを検出し、S1の電源投入時処理でRAMへのアクセス許可とCPUとSIOとPIOとCTCとRTC等の設定を行う。そして、S2で割込み禁止を設定し、S3で
図6(a)の各乱数の値を更新し、S4で割込み許可を設定する。これら各乱数の値は現在値に「1」が加算されるものであり、上限値に加算された場合には「0」に戻して再び加算される。
【0054】
4-2.タイマ割込み処理
主制御回路51はS3で割込み許可を設定すると、S5のタイマ割込み処理の起動を許容する。このタイマ割込み処理は一定周期で実行されるものであり、今回のタイマ割込み処理が終了してから次回のタイマ割込み処理が開始されるまでの待機時間にはS3の乱数更新処理が繰返される。
【0055】
図10は主制御回路51のタイマ割込み処理を示すフローチャートであり、主制御回路51は前回のタイマ割込み処理でRAMの出力バッファにセットしたコマンド等を今回のタイマ割込み処理のS11の出力処理でサブ制御回路81に送信する。そして、S12の乱数更新処理で
図6(a)の各乱数の値を更新し、S13のセンサ検出処理でVセンサ28と第1始動口センサ52と第2始動口センサ53と普図センサ54と大入賞口センサ55からの信号を検出する。
【0056】
主制御回路51はS13のセンサ検出処理を終えると、S14で普図センサ54からの信号をS13のセンサ検出処理で検出しているか否かを判断する。ここで普図センサ54からの信号を検出していないと判断した場合にはS16へ移行し、普図センサ54からの信号を検出していると判断した場合にはS15の普図遊技データ取得処理で普通図柄当否判定用乱数の値を取得し、S16へ移行する。
【0057】
主制御回路51はS16へ移行すると、第2始動口センサ53からの信号をS13のセンサ検出処理で検出しているか否かを判断する。ここで第2始動口センサ53からの信号を検出していないと判断した場合にはS18へ移行し、第2始動口センサ53からの信号を検出していると判断した場合には特
図2保留数を「4」と比較する。ここで特
図2保留数が「4」であると判断した場合にはS18へ移行し、特
図2保留数が「4」未満であると判断した場合にはS17で特
図2遊技データを取得する。ここで特
図2遊技データの取得結果を格納順序に従って特
図2保留領域1~4のいずれかに格納し、出力バッファに特
図2保留コマンドをセットし、S18へ移行する。この特
図2保留コマンドは特
図2保留数をサブ制御回路81に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路81に送信される。
【0058】
主制御回路51はS17で特
図2遊技データの取得結果を格納すると、当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と大当り種別の事前判定と遊技状態の事前判定を特
図2遊技データの取得結果に対して行い、当否~遊技状態の事前判定結果を特
図2先読み領域1~4のうち格納順序に応じた1つに特
図2先読みデータとして格納する。次に特
図2先読みデータの格納結果を次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路81に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S18へ移行する。
【0059】
主制御回路51はS18へ移行すると、第1始動口センサ52からの信号をS13のセンサ検出処理で検出しているか否かを判断する。ここで第1始動口センサ52からの信号を検出していないと判断した場合にはS20の普図処理とS21の特
図2処理とS22の特
図1処理へ順に移行し、第1始動口センサ52からの信号を検出していると判断した場合には特
図1保留数を「4」と比較する。ここで特
図1保留数が「4」であると判断した場合にはS20~S22へ順に移行し、特
図1保留数が「4」未満であると判断した場合にはS19で特
図1遊技データを取得する。ここで特
図1遊技データの取得結果を格納順序に従って特
図1保留領域1~4のいずれかに格納し、出力バッファに特
図1保留コマンドをセットする。この特
図1保留コマンドは特
図1保留数をサブ制御回路81に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路81に送信される。
【0060】
主制御回路51はS19で特
図1遊技データの取得結果を格納すると、当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と大当り種別の事前判定と遊技状態の事前判定を特
図1遊技データの取得結果に対して行い、当否~遊技状態の事前判定結果を特
図1先読み領域1~4のうち格納順序に応じた1つに特
図1先読みデータとして格納する。次に特
図1先読みデータの格納結果を次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路81に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S20~S22へ順に移行する。
4-3.普図処理
【0061】
主制御回路51はS20の普図処理で普通図柄当否判定用乱数の値の取得結果に応じて当否の判定を行い、普図変動表示を実行することに応じて普図当否の判定結果を報知する。ここで「普図当り」の判定結果を報知した場合には現在の遊技状態に応じた普図遊技パターンを
図6(d)の普図遊技パターンテーブルから選択し、普図遊技パターンの選択結果で普図遊技を行うことに応じて遊技球が第2可変始動口16に入球することを許容する。
【0062】
4-4.特
図2処理
図11はS21の特
図2処理であり、主制御回路51は特
図2処理でS31の特
図2抽選処理とS32の特
図2変動停止処理とS33の特
図2大当り遊技開始処理とS34の特
図2大当り遊技中処理とS35の特
図2大当り遊技停止処理をRAMの第2ポインタP2の値の設定結果に応じて択一的に実行する。この第2ポインタP2の値は電源投入時に「1」に初期設定されるものである。
【0063】
4-4-1.特
図2抽選処理
主制御回路51は第2ポインタP2の値が「1」に設定されている場合にS31の特
図2抽選処理へ移行する。この第2ポインタP2の値は特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技がいずれも停止した遊技停止状態で「1」に設定されるものであり、主制御回路51はS31の特
図2抽選処理で「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されているか否かを判断する。ここで「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていないと判断した場合には特
図2抽選処理を終え、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていると判断した場合には「特
図2保留領域4」の特
図2遊技データに基づいて当否の判定と変動パターンの判定と変動表示時間の判定を行い、当否の判定結果が大当りである場合には大当り種別の判定を行う。そして、当否の判定結果が外れである場合には当否の判定結果と変動パターンの判定結果をサブ制御回路81に特
図2遊技データとして送信すべくRAMの出力バッファにセッし、当否の判定結果が大当りである場合には当否の判定結果と変動パターンの判定結果と大当り種別の判定結果をサブ制御回路81に特
図2遊技データとして送信すべくRAMの出力バッファにセッし、いずれの場合にも変動開始コマンド2をサブ制御回路81に送信すべくRAMの出力バッファにセッし、第2ポインタP2の値に「2」を設定する。
【0064】
主制御回路51は「電サポ状態」ではS31でカウンタの値から「1」を減算し、カウンタの値の減算結果を「0」と比較する。このカウンタは「20回の電サポ状態」の残り回数を計測するものであり、大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」または「大当り図柄2」が選択された場合に大当り遊技の終了時に「20」に初期設定される。この主制御回路51はS31でカウンタの値の減算結果が「0」であると判断した場合には「非電サポ状態」を設定し、サブ制御回路81に電サポ解除コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。
【0065】
主制御回路51はS31で第2ポインタP2を設定した場合には特図変動表示を開始し、「特
図2保留領域1」~「特
図2保留領域4」を整理する。この処理は「特
図2保留領域4」から特
図2遊技データを消去するものであり、「特
図2保留領域3」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域4」にシフトされ、「特
図2保留領域2」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域3」にシフトされ、「特
図2保留領域1」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域2」にシフトされる。この主制御回路51は「特
図2保留領域1~4」を整理した場合には同様の手順で「特
図2先読み領域1」~「特
図2先読み領域4」を整理する。
【0066】
4-4-2.特
図2変動停止処理
主制御回路51は第2ポインタP2の値が「2」に設定されている場合にS32の特
図2変動停止処理へ移行する。ここでタイマの値を加算し、タイマの値の加算結果を特図変動表示時間の判定結果と比較する。ここでタイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達していない場合には特
図2変動停止処理を終え、タイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達している場合には特図変動表示を当否の判定結果に応じた態様で停止し、サブ制御回路81に変動停止コマンド2を送信すべく出力バッファにセットする。そして、当否の判定結果が「外れ」である場合には第2ポインタP2の値を「1」に初期設定し、当否の判定結果が「大当り」である場合には第2ポインタP2の値を「3」に設定する。
【0067】
4-4-3.特
図2大当り遊技開始処理
主制御回路51は第2ポインタP2の値が「3」に設定されている場合にはS33の特
図2大当り遊技開始処理へ移行する。ここで大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パターンで大当り遊技を開始し、サブ制御回路81に大当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第2ポインタP2の値に「4」を設定する。
【0068】
4-4-4.特
図2大当り遊技中処理
主制御回路51は第2ポインタP2の値に「4」がセットされている場合にはS34の特
図2大当り遊技中処理へ移行し、大当り遊技パターンの設定結果で大当り遊技を進行させる。この主制御回路51は大当り遊技でラウンドを開始する毎にラウンド開始コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路81に送信する。この主制御回路51は大当り遊技でラウンドを停止する毎にラウンド停止コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路81に送信する。
【0069】
主制御回路51は「大当り遊技パターン5」で大当り遊技を進行させている場合にはS34の大当り遊技中処理で大入賞口18の振分け部材を大入賞口18の開閉部材19の開閉に同期して移動操作し、遊技球が大入賞口18のVゾーンに進入することを許容する。この特
図2大当り遊技中処理中に大入賞口18のVセンサ28からの信号を検出した場合にはVフラグをオン状態に設定する。この主制御回路51は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終え、サブ制御回路81に大当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第2ポインタP2の値に「5」を設定する。
【0070】
4-4-5.特
図2大当り遊技停止処理
主制御回路51は第2ポインタP2の値が「5」が設定されている場合にはS35の特
図2大当り遊技停止処理へ移行し、大当り種別の判定結果を検出する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄4」である場合には遊技状態を「通常確率状態」「非電サポ状態」に設定し、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。この主制御回路51は大当り種別の判定結果が「大当り図柄5」である場合には遊技状態を「電サポ状態」に設定し、Vフラグがオン状態に設定されていることを条件に遊技状態を「高確率状態」に設定し、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。
【0071】
4-5.特
図1処理
図12はS22の特
図1処理であり、主制御回路51は特
図1処理でS41の特
図1抽選処理とS42の特
図1変動停止処理とS43の特
図1大当り遊技開始処理とS44の特
図1大当り遊技中処理とS45の特
図1大当り遊技停止処理をRAMの第1ポインタP1の値の設定結果に応じて択一的に実行する。この第1ポインタP1の値は電源投入時に「1」に初期設定されるものである。
【0072】
4-5-1.特
図1抽選処理
主制御回路51は第1ポインタP1の値が「1」に設定されている場合にS41の特
図1抽選処理へ移行する。この第1ポインタP1の値は特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技がいずれも停止した遊技停止状態で「1」に設定されるものであり、主制御回路51はS41の特
図1抽選処理で「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されているか否かを判断する。ここで「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されていないと判断した場合には特
図1抽選処理を終え、「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されていると判断した場合には「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されているか否かを判断する。
【0073】
主制御回路51は「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていると判断した場合には特
図1抽選処理を終え、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていないと判断した場合にはS41で「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データに基づいて当否の判定と変動パターンの判定と変動表示時間の判定を行い、当否の判定結果が大当りである場合には大当り種別の判定を行う。そして、当否の判定結果が外れである場合には当否の判定結果および変動パターンの判定結果をサブ制御回路81に特
図1遊技データとして送信すべくRAMの出力バッファにセッし、当否の判定結果が大当りである場合には当否の判定結果と変動パターンの判定結果と大当り種別の判定結果をサブ制御回路81に特
図1遊技データとして送信すべくRAMの出力バッファにセッし、いずれの場合にも変動開始コマンド1をサブ制御回路81に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、特
図1保留コマンドをサブ制御回路81に送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この特
図1保留コマンドは特
図1保留数をサブ制御回路81に通知するものである。
【0074】
主制御回路51は変動開始コマンド1等をセットすると、特図変動表示を開始した後に「特
図1保留領域1」~「特
図1保留領域4」を整理する。この処理は「特
図2保留領域1~4」と同様の手順で行われるものであり、主制御回路51は「特
図1先読み領域1~4」も同様の手順で整理した後に第1ポインタP1の値に「2」を設定する。即ち、特
図1抽選処理は特図抽選2処理に比べて優先順位が後に設定されたものであり、特
図2保留数が「0」でない場合には特
図2抽選処理が特
図1抽選処理に対して優先的に行われ、特
図2保留数が「0」になった時点で特
図1抽選処理が開始される。
【0075】
主制御回路51は「電サポ状態」ではS41でカウンタの値から「1」を減算し、カウンタの値の減算結果を「0」と比較する。このカウンタの値の減算結果が「0」であると判断した場合には「非電サポ状態」を設定し、サブ制御回路81に電サポ解除コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。
【0076】
4-5-2.特
図1変動停止処理
主制御回路51は第1ポインタP1の値が「2」に設定されている場合にS42の特
図1変動停止処理へ移行し、タイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達することに応じて特
図1変動表示を当否の判定結果に応じた態様で停止し、サブ制御回路81に変動停止コマンド1を送信すべく出力バッファにセットする。そして、当否の判定結果が「外れ」である場合には第1ポインタP1の値を「1」に初期設定し、当否の判定結果が「大当り」である場合には第1ポインタP1の値を「3」に設定する。
【0077】
4-5-3.特
図1大当り遊技開始処理
主制御回路51は第1ポインタP1の値が「3」に設定されている場合にはS43の特
図1大当り遊技開始処理へ移行する。ここで大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パターンで大当り遊技を開始し、サブ制御回路81に大当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第1ポインタP1の値に「4」を設定する。
【0078】
4-5-4.特
図1大当り遊技中処理
主制御回路51は第1ポインタP1の値に「4」がセットされている場合にはS44の特
図1大当り遊技中処理へ移行し、大当り遊技パターンの設定結果で大当り遊技を進行させる。この主制御回路51は大当り遊技でラウンドを開始する毎にラウンド開始コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路81に送信する。この主制御回路51は大当り遊技でラウンドを停止する毎にラウンド停止コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路81に送信する。この主制御回路51は大当り遊技で最終回のラウンドを停止した場合には最終ラウンド停止コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路81に送信する。この主制御回路51は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終え、サブ制御回路81に大当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第1ポインタP1の値に「5」を設定する。
【0079】
主制御回路51は「大当り遊技パターン23」「大当り遊技パターン5」で大当り遊技を進行させている場合にはS44で大入賞口18の振分け部材を開閉部材19の開閉に同期して移動操作し、大入賞口18のVセンサ28からの信号を検出した場合にはVフラグをオン状態に設定する。
【0080】
4-5-5.特
図1大当り遊技停止処理
主制御回路51は第1ポインタP1の値が「5」が設定されている場合にはS45の特
図1大当り遊技停止処理へ移行する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」である場合には遊技状態を「通常確率状態」「20回の電サポ状態」に設定し、カウンタの値を「20」に初期設定する。この主制御回路51は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」である場合には遊技状態を「20回の電サポ状態」に設定し、カウンタの値を「20」に初期設定する。この主制御回路51は大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」「大当り図柄5」である場合には遊技状態を「次回までの電サポ状態」に設定し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄4」である場合には遊技状態を「非電サポ状態」に設定する。この主制御回路51は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」「大当り図柄3」「大当り図柄5」である場合にはVフラグがオン状態に設定されていることを条件に遊技状態を「高確率状態」に設定し、第1ポインタP1の値を「1」に初期設定する。
【0081】
5.遊技演出
遊技演出は演出モードに応じた演出内容で行われるものであり、演出モードには「客待ち演出モード」「図柄遊技演出モード」「大当り遊技演出モード」が設定されている。 「客待ち演出モード」は特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技の全ての遊技停止状態で設定される演出モードであり、客待ち演出モード中には演出図柄表示器32に客待ち用の演出画像が表示され、盤面ランプ37および枠ランプ39が客待ち用の演出パターンで点滅し、スピーカ40から客待ち用の楽曲が出力される。
【0082】
5-1.大当り遊技演出モード
大当り遊技演出モードは大当り遊技が開始されることに応じて設定されるものであり、大当り遊技が終了することに応じて解除される。この大当り遊技演出モードでは演出図柄表示器32に大当り遊技演出画像が表示され、盤面ランプ37および枠ランプ39が大当り遊技演出パターンで点滅し、スピーカ40から大当り遊技演出用の楽曲が出力され、大当り遊技が映像と音と光で演出される。
【0083】
5-2.図柄遊技演出モード
図柄遊技演出モードは特
図1遊技または特
図2遊技が開始される場合に設定されるものであり、特
図1遊技または特
図2遊技の終了後に遊技停止状態が一定時間継続した場合には図柄遊技演出モードが解除されることに応じて客待ち演出モードが設定される。この図柄遊技演出モードでは演出図柄表示器32の液晶画面32aに演出図柄遊技の画像が表示される。この演出図柄遊技は特図変動表示の開始に時間的に同期して開始されるものであり、特図変動表示の終了に時間的に同期して終了する。この演出図柄遊技の画像はスクロール演出の画像および背景演出の画像から構成されたものであり、スクロール演出の画像および背景演出の画像のそれぞれは特図変動パターンの判定結果に応じて演出内容が設定される。この演出図柄遊技の画像は図柄遊技の画像に相当する。
【0084】
5-2―1.スクロール演出
スクロール演出の画像は「1」~「9」の数字からなる演出図柄を左列と中列と右列の横3列にスクロール状態およびスクロール停止状態で順に表示するものであり、各列のスクロール表示は「1」→「2」・・・「9」の昇順で行われた後に「9」から「1」に戻して繰返される。これら各列のスクロール表示は「1」~「9」のうちのいずれか1つで停止されるものであり、3列のスクロール表示の停止状態での組合せには「大当りの組合せ」「外れリーチの組合せ」「完全外れの組合せ」の3種類が設定されている。これら3列の演出図柄は識別図柄に相当する。
【0085】
大当りの組合せは3列が相互に同一な組合せであり、主制御回路51が大当り用の特図変動パターン(PO01~PO07)を判定した場合に設定される。外れリーチの組合せは左列および右列が相互に同一で中列が相違する組合せであり、主制御回路51が外れ用の特図変動パターン(PH01~PH07)を判定した場合に設定される。完全外れの組合せは左列および右列が相違する組合せであり、主制御回路51が外れ用の特図変動パターン(PH08~PH09)を判定した場合に設定される。
【0086】
図13はスクロール演出の一覧であり、スクロール演出には「ノーマル演出」「全図同時停止演出」「リーチ演出」「疑似連演出1」「疑似連演出2」の5種類が設定されている。ノーマル演出は「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」「中列」の順序に設定されている。このノーマル演出は外れ用の特図変動パターンPH08の判定時に設定されるものであり、
図14(a)(b)(c)(d)に示すように、外れ用の特図変動パターンPH08の判定時には3列のスクロール表示が「左列」「右列」「中列」の順序で停止することに応じて「完全外れの組合せ」が完成する。
【0087】
全図同時停止演出は、
図13に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「スクロール表示の停止」が3列同時に設定されている。この「全図同時停止演出」は特
図1保留数または特
図2保留数が「3~4」の外れ用の特図変動パターンPH09の判定時に設定されるものであり、「全図同時停止演出」では、
図14(a)(d)に示すように、3列のスクロール表示が互いに同時に停止することに応じて「完全外れの組合せ」が完成する。この全図同時停止演出は全ての演出図柄遊技のうち最短の所要時間で終了するものであり、「電サポ状態」では「非電サポ状態」に比べて「特図変動パターンPH07」が高確率で選択されることに応じて変動表示時間が短縮される。
【0088】
リーチ演出は、
図13に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「中列」に対して「スクロール表示の停止」の前に「スクロール速度の低下」が設定されたものである。このリーチ演出は外れ用の特図変動パターンPH01~PH05および大当り用の特図変動パターンPO01~PO05の判定時に設定されるものであり、
図15(a)(b)(c)に示すように、「リーチ演出」では「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」の順序で行われた時点で「左列」および「右列」が相互に同一なリーチ状態が発生し、「中列」のスクロール表示がリーチ状態で通常速度から低速度に切換えられる。
【0089】
「中列」のスクロール表示は外れ用の「リーチ演出」では「左列」「右列」と異なる演出図柄で停止されるものである。この外れ用の「リーチ演出」外れ用の特図変動パターンPH01~PH05の判定時に行われるものであり、外れ用の「リーチ演出」では、
図15(e)に示すように、最終の「中列」のスクロール表示が停止されることに応じて外れリーチの組合せが完成する。この「中列」のスクロール表示は大当り用の「リーチ演出」では「左列」「右列」と同一の演出図柄で停止されるものである。この大当り用の「リーチ演出」は大当り用の特図変動パターンPO01~PO05の判定時に行われるものであり、大当り用の「リーチ演出」では、
図16(d)に示すように、最終の「中列」のスクロール表示が停止することに応じて大当りの組合せが完成する。
【0090】
疑似連演出1は、
図13に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、スクロール表示の停止が「左列」「右列」の順序で行われた後に「中列」のスクロール表示が通常速度から低速度に切換えられ、「中列」が低速スクロール状態からスクロール停止状態となる。この疑似連演出1は外れ用の特図変動パターンPH06および大当り用の特図変動パターンPO06の判定時に設定されるものであり、当否の判定結果に拘わらず3列の演出図柄の組合せとして「外れリーチの1回目の仮の組合せ」が設定され、
図16(a)(b)(c)(d)に示すように、3列の演出図柄の1回目のスクロール表示が停止することに応じて「外れリーチの1回目の仮の組合せ」が完成する。この3列のスクロール表示の開始から「外れリーチの1回目の仮の組合せ」の完成までを1回目の単位図柄遊技と称する。
【0091】
1回目の単位図柄遊技の終了後には、
図13に示すように、「3列のスクロール表示の再開」が行われる。このスクロール表示の再開は「左列」「右列」の順序で停止されるものであり、「右列」のスクロール表示が停止された後には「中列」のスクロール表示が通常速度から低速度に切換えられ、「中列」が低速スクロール状態からスクロール停止状態となる。これら3列の演出図柄は外れ用の特図変動パターンPH06の判定時には「外れリーチの組合せ」に設定されるものであり、外れ用の特図変動パターンPH06の判定時には、
図16(e)(f)(g)(h)に示すように、3列の演出図柄の2回目のスクロール表示が停止することに応じて「外れリーチの組合せ」が完成する。これら3列の演出図柄は大当り用の特図変動パターンPO06の判定時には「大当りの組合せ」に設定されるものであり、大当り用の特図変動パターンPO06の判定時には、
図16(e)(f)(g)(i)に示すように、3列の演出図柄の2回目のスクロール表示が停止することに応じて「大当りの組合せ」が完成する。この3列のスクロール表示の再開から「外れリーチの組合せ」または「大当りの組合せ」の完成までを2回目の単位図柄遊技と称する。
【0092】
疑似連演出2は、
図13に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、スクロール表示の停止が「左列」「右列」の順序で行われた後に「中列」のスクロール表示が通常速度から低速度に切換えられ、「中列」が低速スクロール状態からスクロール停止状態となる。この疑似連演出2は外れ用の特図変動パターンPH07および大当り用の特図変動パターンPO07の判定時に設定されるものであり、当否の判定結果に拘わらず3列の演出図柄の組合せとして「外れリーチの1回目の仮の組合せ」が設定され、
図16(a)(b)(c)(d)に示すように、3列の演出図柄の1回目のスクロール表示が停止することに応じて「外れリーチの1回目の仮の組合せ」が完成する。
【0093】
1回目の単位図柄遊技の終了後には、
図13に示すように、「3列のスクロール表示の再開」が行われる。このスクロール表示の再開は「左列」「右列」の順序で停止されるものであり、「右列」のスクロール表示が停止された後には「中列」のスクロール表示が通常速度から低速度に切換えられ、「中列」が低速スクロール状態からスクロール停止状態となる。この疑似連演出2では当否の判定結果に拘わらず3列の演出図柄の組合せとして「外れリーチの2回目の仮の組合せ」が設定され、
図16(e)(f)(g)(h)に示すように、3列の演出図柄の2回目のスクロール表示が停止することに応じて「外れリーチの2回目の仮の組合せ」が完成する。
【0094】
2回目の単位図柄遊技の終了後には、
図13に示すように、「3列のスクロール表示の再開」が再び行われる。このスクロール表示の再びの再開は「左列」「右列」の順序で停止されるものであり、「右列」のスクロール表示が停止された後には「中列」のスクロール表示が通常速度から低速度に切換えられ、「中列」が低速スクロール状態からスクロール停止状態となる。これら3列の演出図柄は外れ用の特図変動パターンPH07の判定時には「外れリーチの組合せ」に設定されるものであり、外れ用の特図変動パターンPH07の判定時には、
図17(a)(b)(c)(d)(e)に示すように、3列の演出図柄の3回目のスクロール表示が停止することに応じて「外れリーチの組合せ」が完成する。これら3列の演出図柄は大当り用の特図変動パターンPO07の判定時には「大当りの組合せ」に設定されるものであり、大当り用の特図変動パターンPO07の判定時には、
図17(a)(b)(c)(d)(f)に示すように、3列の演出図柄の3回目のスクロール表示が停止することに応じて「大当りの組合せ」が完成する。この3列のスクロール表示の2回目の再開から「外れリーチの組合せ」または「大当りの組合せ」の完成までを3回目の単位図柄遊技と称する。即ち、疑似連演出2は3回の単位図柄遊技からなるものであり、疑似連演出1は2回の単位図柄遊技からなるものである。
【0095】
6-2―2.背景演出
背景演出はスクロール演出の背景として演出図柄表示器32に表示される画像による演出を称するものであり、背景演出には通常背景画像およびバトル背景画像が設定されている。通常背景画像は静的な景色の画像からなるものであり、
図18に示すように、スクロール演出としてノーマル演出が行われる場合と全図同時停止演出と場合と疑似連演出1が行われる場合と疑似連演出2が行われる場合と通常のリーチ演出が行われる場合のそれぞれには3列の演出図柄のスクロール表示の開始から停止に至る全行程が「現代の街並み」の通常背景画像の前に重ねて表示される。この通常のリーチ演出は特図変動パターンPO05およびPH05の判定時に行われるリーチ演出である。
【0096】
バトル背景画像は女性のシルエットの画像を主体とした物語調の動的な画像であり、スクロール演出として特殊なリーチ演出が行われる場合には、
図18(b)に示すように、3列の演出図柄のスクロール表示の開始から右列の演出図柄のスクロール表示が停止するまでの前半部が通常背景画像の前に重ねて表示され、右列の演出図柄のスクロール表示が停止してから所定時間が経過する前までの中盤部が「太古の陸地」の通常背景画像の前に重ねて表示され、所定時間が経過した後から中列の演出図柄のスクロール表示が停止するまでの後半部がバトル背景画像の前に重ねて表示される。この特殊なリーチ演出は特図変動パターンPO01~PO04およびPH01~PH04の判定時に行われるリーチ演出である。
【0097】
バトル背景画像には、
図18(a)に示すように、バトル背景画像BL1~BL4の4種類が設定されている。これらバトル背景画像BL1~BL4のそれぞれは中列の演出図柄のスクロール速度が低速度に切換えられたリーチ状態で「太古の陸地」の通常背景画像に換えて表示開始されるものであり、バトル背景画像BL1~BL4が表示開始された場合には3列の演出図柄がリーチ状態で消去される。これらバトル背景画像BL1~BL4のそれぞれは女性のシルエットが敵の恐竜と格闘する内容に設定されたものである。
【0098】
バトル背景画像BL1は、
図19(a)に示すように、敵が「恐竜1」に設定されたものであり、大当り用の「特図変動パターンPO01」が選択された場合および外れリーチ用の「特図変動パターンPH01」が選択された場合のそれぞれに表示される。バトル背景画像BL2は、
図19(b)に示すように、敵が「恐竜2」に設定されたものであり、大当り用の「特図変動パターンPO02」が選択された場合および外れリーチ用の「特図変動パターンPH02」が選択された場合のそれぞれに表示される。バトル背景画像BL3は、
図19(c)に示すように、敵が「恐竜3」に設定されたものであり、大当り用の「特図変動パターンPO03」が選択された場合および外れリーチ用の「特図変動パターンPH03」が選択された場合のそれぞれに表示される。バトル背景画像BL4は、
図16(d)に示すように、敵が「恐竜4」に設定されたものであり、大当り用の「特図変動パターンPO04」が選択された場合および外れリーチ用の「特図変動パターンPH04」が選択された場合のそれぞれに表示される。これらバトル背景画像BL1~BL4の大当りの信頼度は「バトル背景画像BL4」「バトル背景画像BL3」「バトル背景画像BL2」「バトル背景画像BL1」の順に高く設定されている(
図7参照)。
【0099】
バトル背景画像BL1~BL4のそれぞれには勝利の結末および敗北の結末の2種類が設定されている。勝利の結末は、
図19(e)に示すように、主人公が勝利したことを示唆するものであり、大当り用の「特図変動パターンPO01~PO04」の選択時に表示される。即ち、大当り用のバトル背景画像BL1~BL4のそれぞれでは主人公が格闘に勝利した後に勝利の結末を経て3列の演出図柄が大当りの組合せで表示される。敗北の結末は、
図19(f)に示すように、主人公が敗北したことを示唆するものであり、外れリーチ用の「特図変動パターンPH01~PH04」の選択時に表示される。即ち、外れ用のバトル背景画像L1~BL4のそれぞれでは主人公が格闘に敗北した後に敗北の結末を経て3列の演出図柄が外れリーチの組合せで表示される。
【0100】
6-2-3.保留演出1
保留演出1は図柄遊技演出モードで行われるものであり、「非電サポ状態」では特
図1保留数を遊技者に報知し、「電サポ状態」では特
図2保留数を遊技者に報知する演出である。この図柄遊技演出モードでは、
図15(a)に示すように、演出図柄表示器32の下端部に横長な保留表示領域E1が設定され、「非電サポ状態」では保留表示領域E1内に特
図1保留数に応じた数の雲画像Cを表示することで遊技者に特
図1保留数が報知され、「電サポ状態」では保留表示領域E1内に特
図2保留数に応じた数の雲画像Cを表示することで遊技者に特
図2保留数が報知される。この雲画像Cは「非電サポ状態」では遊技球が第1始動口15に有効に入球した場合に表示され、演出図柄遊技の画像が表示開始された場合に消去されるものであり、「電サポ状態」では遊技球が第2可変始動口16に有効に入球した場合に表示され、演出図柄遊技の画像が表示開始された場合に消去される。
【0101】
6-2-4.保留演出2
保留演出2は図柄遊技演出モードで行われるものであり、当否の判定結果が報知されていない実行中の終了を待つ演出図柄遊技が存在すると遊技者に報知するものである。この図柄遊技演出モードでは、
図15(a)に示すように、保留表示領域E1 の上に保留表示領域E2が設定され、保留表示領域E2内に1つの雲画像Cを表示することで当否の判定結果が報知されていない実行中の演出図柄遊技が存在すると遊技者に報知される。この雲画像Cは今回の演出図柄遊技の画像が表示開始されることに応じて保留表示領域E1内から雲画像Cが消去された場合に保留表示領域E2内に表示されるものであり、今回の演出図柄遊技の画像が表示停止した場合に保留表示領域E2内から消去される。この雲画像Cは保留絵柄に相当する。
【0102】
6-2-4.予告演出
予告演出は3列の演出図柄が大当りの組合せになると遊技者に非確定的に報知するものであり、演出図柄遊技で特殊なリーチ演出が行われる場合と疑似連演出1が行われる場合と疑似連演出2が行われる場合のそれぞれに100%未満の所定の確率で実行される。この予告演出の画像は、
図20(a)に示すように、演出図柄表示器32の液晶画面32aに稲妻画像Tを表示することで開始される。
【0103】
図21は演出図柄表示器32の液晶画面32aおよび遊技盤3間の位置関係を示すものであり、液晶画面32aの外周部には四角環状の遮蔽領域32bが設定されている。この遮蔽領域32bは遊技盤3の開口部3aの周縁部および装飾枠33の本体筒部33aによって前から隠された領域であり(
図3参照)、液晶画面32aのうち視認性が損なわれた領域である。この液晶画面32aには演出表示領域32cが形成されている。この演出表示領域32cは液晶画面32aのうち遮蔽領域32aの残余の領域であり、本体枠部33aの内部領域である。この演出表示領域32cはコメント表示領域に相当する。
【0104】
稲妻画像Tは、
図21に示すように、液晶画面32aのうち遮蔽領域32b内の右端から同左端に向けて稲妻が横向きに放出される内容の画像からなるものであり、遊技者の目線では視認困難な領域から視認容易な領域に向けて延びる画像として映る。この稲妻画像Tは遊技者の目線で演出表示領域32cの外部から内部に飛込んで演出表示領域32cを横切る画像からなるものであり、稲妻画像Tの斜線部は遊技者から視認不能な部分である。この稲妻画像Tは、
図20に示すように、稲妻が右から左に向けて放出された後に左から右に向けて次第に収束する現象を模したものであり、映像的には次第に短くなった後に消去される。この稲妻画像Tは予告絵柄に相当し、稲妻画像Tが放出される演出の画像は飛込み演出の画像に相当する。尚、
図21の符号32dは半遮蔽領域である。この半遮蔽領域32dは装飾枠33の本体筒部33aおよび装飾板部33bによって視認性が落された領域であり、遮蔽領域32bに比べて良好な視認性を有するものの演出表示領域32cの中央部に比べて視認性が悪い領域である。
【0105】
予告演出では、
図20(b)に示すように、表示領域E3が設定される。この表示領域E3は最長状態の稲妻画像Tの左端部に設定されたものであり、表示領域E3内には1つの予告画像が表示される。この予告画像は稲妻画像Tの後方に重ねて表示されるものであり、稲妻画像Tが最長状態から次第に短くなることに応じて全体像が視認可能となる。
図22(a)~(c)は表示領域E3内に表示される予告画像の一覧であり、予告画像には予告画像W1~W3の3種類が設定されている。
【0106】
予告演出では、
図20(e)に示すように、枠画像Fが表示される。この枠画像Fは4本の直線で囲まれた長方形状をなすものであり、遊技者が視認可能なものである。この枠画像Fは稲妻画像Tの消去後に予告画像の近傍に表示されるものであり、枠画像F内には1つのコメント画像が表示される。このコメント画像は横一列に並ぶ複数の文字からなるものであり、コメント画像の表示状態ではスピーカ40からコメント画像の文字列と同一の音声が出力されることに応じて予告画像が言葉を発している状態が演出される。このコメント画像には、
図22(d)~(f)に示すように、コメント画像CM1~CM3の3種類が設定されている。これらコメント画像M1~CM3はコメントに相当する。
【0107】
予告演出は3列の演出図柄が大当りの組合せとなる確率の高さを予告画像およびコメント画像間の組合せ画像で遊技者に報知するものであり、
図23(a)~(f)に示すように、予告画像およびコメント画像間の組合せ画像には6種類が設定されている。
図23(h)の予告演出選択テーブルは大当りと判定されたことに応じて特殊なリーチ演出用の特図変動パターンPO1~PO4が判定された場合の組合せ画像の選択確率であり、
図23(i)の予告演出選択テーブルは外れと判定されたことに応じて特殊なリーチ演出用の特図変動パターンPH1~PH4が判定された場合の組合せ画像の選択確率である。
図23(g)は組合せ画像の信頼度の一覧であり、6種類の組合せ画像の信頼度は
図23(h)および
図23(i)の選択確率で組合せ画像が選択されることに応じてCE1からCE6に向けて段階的に高くなる。
【0108】
図24(a)は演出図柄遊技で特殊なリーチ演出の画像が表示される場合の予告演出の表示タイミングであり、特殊なリーチ演出の画像が表示される場合には予告演出が表示タイミングT0で1回だけ表示される。この表示タイミングT0は右列の演出図柄のスクロール表示が停止したリーチ状態に設定されており、通常背景画像が「近代の街並み」から「太古の陸地」に切換わる前の「近代の街並み」の表示状態に設定されている。従って、遊技者の目線では予告演出が「近代の街並み」の通常背景画像の前に重ねて表示された後に通常背景画像が「太古の陸地」に切換わり、バトル背景画像に発展することになる。
【0109】
図24(b)は演出図柄遊技で疑似連演出1の画像が表示される場合の予告演出の表示タイミングであり、疑似連演出1に対しては1回目の単位図柄遊技および2回目の単位図柄遊技のそれぞれに対して予告演出の2回の表示タイミングが設定されている。表示タイミングT11は1回目の単位図柄遊技で右列の演出図柄が仮停止した後から中列の演出図柄が仮停止する前のリーチ状態に設定されたものであり、表示タイミングT12は1回目の単位図柄遊技で中列の演出図柄が仮停止した後から3列の演出図柄のスクロール表示が再開される前の外れリーチ状態に設定されている。表示タイミングT13は2回目の単位図柄遊技で左列の演出図柄が停止した後から右列の演出図柄が停止する前のリーチ状態の発生前に設定されたものであり、表示タイミングT14は2回目の単位図柄遊技で右列の演出図柄が停止した後から中列の演出図柄が停止する前のリーチ状態に設定されている。これら表示タイミングT11~T14は予告タイミングに相当する。
【0110】
図24(c)の表示タイミング選択テーブル11および
図24(d)の表示タイミング選択テーブル12のそれぞれは1回目の単位図柄遊技での予告演出の2回の表示タイミングのうちから1つを選択し、2回目の単位図柄遊技での予告演出の2回の表示タイミングのうちから1つを選択するためのものであり、表示タイミング選択テーブル11は大当りと判定されたことに応じて疑似連演出1用の「特図変動パターンPO06」が選択された場合に使用され、表示タイミング選択テーブル12は外れと判定されたことに応じて疑似連演出1用の「特図変動パターンPH06」が選択された場合に使用される。これら表示タイミング選択テーブル11および表示タイミング選択テーブル12は予告演出の発生タイミングが遅い程に大当りの信頼度が高くなるように表示タイミングの選択確率が設定されたものであり、大当り用の「特図変動パターンPO06」が選択された場合には
図23(h)の予告演出選択テーブルから各回の表示タイミングで表示する組合せ画像が選択され、外れ用の「特図変動パターンPH06」が選択された場合には
図23(i)の予告演出選択テーブルから各回の表示タイミングで表示する組合せ画像が選択される。
【0111】
図25(a)は演出図柄遊技で疑似連演出2の画像が表示される場合の予告演出の表示タイミングであり、疑似連演出2に対しては1回目の単位図柄遊技と2回目の単位図柄遊技と3回目の単位図柄遊技のそれぞれに対して予告演出の2回の表示タイミングが設定されている。表示タイミングT21は1回目の単位図柄遊技で右列の演出図柄が仮停止した後から中列の演出図柄が仮停止する前のリーチ状態に設定されたものであり、表示タイミングT22は1回目の単位図柄遊技で中列の演出図柄が仮停止した後から3列の演出図柄のスクロール表示が再開される前の外れリーチ状態に設定されている。表示タイミングT23は2回目の単位図柄遊技で左列の演出図柄が仮停止した後から右列の演出図柄が仮停止する前のリーチ状態の発生前に設定されたものであり、表示タイミングT24は2回目の単位図柄遊技で中列の演出図柄が仮停止した後から3列の演出図柄のスクロール表示が再開される前の外れリーチ状態に設定されている。表示タイミングT25は3回目の単位図柄遊技で左列の演出図柄が停止した後から右列の演出図柄が停止する前のリーチ状態の発生前に設定されたものであり、表示タイミングT26は3回目の単位図柄遊技で右列の演出図柄が停止した後から中列の演出図柄が停止する前のリーチ状態に設定されている。これら表示タイミングT21~T26は予告タイミングに相当する。
【0112】
図25(b)の表示タイミング選択テーブル21および
図25(c)の表示タイミング選択テーブル22のそれぞれは1回目の単位図柄遊技での予告演出の2回の表示タイミングのうちから1つを選択し、2回目の単位図柄遊技での予告演出の2回の表示タイミングのうちから1つを選択し、3回目の単位図柄遊技での予告演出の2回の表示タイミングのうちから1つを選択するためのものであり、表示タイミング選択テーブル11は大当りと判定されたことに応じて疑似連演出1用の「特図変動パターンPO07」が選択された場合に使用され、表示タイミング選択テーブル22は外れと判定されたことに応じて疑似連演出2用の「特図変動パターンPH07」が選択された場合に使用される。これら表示タイミング選択テーブル21および表示タイミング選択テーブル22は予告演出の発生タイミングが遅い程に大当りの信頼度が高くなるように表示タイミングの選択確率が設定されたものであり、大当り用の「特図変動パターンPO07」が選択された場合には
図23(h)の予告演出選択テーブルから各回の表示タイミングで表示する組合せ画像が選択され、外れ用の「特図変動パターンPH07」が選択された場合には
図23(i)の予告演出選択テーブルから各回の表示タイミングで表示する組合せ画像が選択される。
【0113】
7.サブ制御回路81の処理機能
7-1.メイン処理
サブ制御回路81は電源が投入されることに応じてROMから
図26のメイン処理用のプログラムを検出し、S101でRAMへのアクセス許可を設定し、S102で割込み禁止を設定する。そして、S103の乱数更新処理でRAMの複数の乱数の値を更新し、S104で割込みを許可した後にS102~S104をループする。この割込み許可中にはS105の受信割り込み処理およびS106のタイマ割込み処理の起動を許容する。
【0114】
7-2.受信割込み処理
サブ制御回路81は主制御回路51からのSTB信号がINT端子に入力される毎にS105の受信割込み処理を起動する。この受信割込み処理はS106のタイマ割込み処理に優先して実行されるものであり、サブ制御回路81は主制御回路51が
図10のS11の出力処理で送信したコマンド等を受信割込み処理でRAMの受信バッファに格納する。
【0115】
7-3.タイマ割込み処理
サブ制御回路81は一定周期でタイマ割込み信号が入力される毎にS106のタイマ割込み処理を起動する。
図27はタイマ割込み処理であり、サブ制御回路81はS111の受信コマンド解析処理で図柄遊技演出開始処理フラグ(S112)と図柄遊技演出停止処理フラグ(S114)と大当り遊技演出開始処理フラグ(S116)と大当り遊技演出停止処理フラグ(S118)のそれぞれをオンオフし、図柄遊技演出開始処理フラグのオン状態ではS113の図柄遊技演出開始処理を実行し、図柄遊技演出停止処理フラグのオン状態ではS115の図柄遊技演出停止処理を実行し、大当り遊技演出開始処理フラグのオン状態ではS117の大当り遊技演出開始処理を実行し、大当り遊技演出停止処理フラグのオン状態ではS119の大当り遊技演出停止処理を実行する。
【0116】
7-3―1.受信コマンド解析処理
図28はS111の受信コマンド解析処理であり、サブ制御回路81はS131で主制御回路51からの変動開始コマンド1または変動開始コマンド2が受信バッファに格納されているか否かを判断し、変動開始コマンド1または変動開始コマンド2が格納されていると判断した場合にはS132で図柄遊技演出開始処理フラグをオンする。この図柄遊技演出開始処理フラグのオン状態ではタイマ割込み処理でS112からS113へ移行し、図柄遊技演出開始処理を実行する。
【0117】
サブ制御回路81は
図28の受信コマンド解析処理のS133で主制御回路51からの変動停止コマンド1または変動停止コマンド2が受信バッファに格納されているか否かを判断し、変動停止コマンド1または変動停止コマンド2が格納されていると判断した場合にはS134で図柄遊技演出停止処理フラグをオンする。この図柄遊技演出停止処理フラグのオン状態ではタイマ割込み処理でS114からS115へ移行し、図柄遊技演出停止処理を実行する。
【0118】
サブ制御回路81は
図28の受信コマンド解析処理のS135で主制御回路51からの大当り遊技開始コマンドが受信バッファに格納されているか否かを判断し、大当り遊技開始コマンドが格納されていると判断した場合にはS136で大当り遊技演出開始処理フラグをオンする。この大当り遊技演出開始処理フラグのオン状態ではタイマ割込み処理でS116からS117へ移行し、大当り遊技演出開始処理を実行する。
【0119】
サブ制御回路81は
図28の受信コマンド解析処理のS137で主制御回路51からの大当り遊技停止コマンドが受信バッファに格納されているか否かを判断し、大当り遊技停止コマンドが格納されていると判断した場合にはS138で大当り遊技演出停止処理フラグをオンする。この大当り遊技演出停止処理フラグのオン状態ではタイマ割込み処理でS118からS119へ移行し、大当り遊技演出停止処理を実行する。
【0120】
7-3―2.図柄遊技演出開始処理
図29(a)はS113の図柄遊技演出開始処理であり、サブ制御回路81はS141で特
図1遊技データ(当否の判定結果と大当り種別の判定結果と特図変動パターンの判定結果)の受信結果または特
図2遊技データ(当否の判定結果と大当り種別の判定結果と特図変動パターンの判定結果)の受信結果を受信バッファから検出し、S142で3列の演出図柄の組合せを設定する。この3列の演出図柄は当否の検出結果が大当りである場合に「大当りの組合せ」に設定されるものであり、特図変動パターンの検出結果が外れ用の「PH01~PH07」である場合には「外れリーチの組合せ」に設定され、特図変動パターンの検出結果が外れ用の「PH08~PH09」である場合には「完全外れの組合せ」に設定される。このサブ制御回路81は3列の演出図柄の組合せを設定すると、組合せの設定結果を画像制御回路91に送信する。
【0121】
サブ制御回路81はS142で3列の演出図柄の組合せを設定すると、S143で特図変動パターンの検出結果に応じてビデオデータ指定コマンドを設定し、ビデオデータ指定コマンドの設定結果を画像制御回路91に送信する。このビデオデータ指定コマンドは特図変動パターンの検出結果に応じたスクロール演出の画像および背景演出の画像を表示するためのものであり、画像制御回路91はサブ制御回路81からのビデオデータ指定コマンドを受信することに応じてCGROMからビデオデータ指定コマンドに応じたビデオデータを検出し、ビデオデータの検出結果を再生することに応じて演出図柄表示器32に演出図柄遊技の画像を表示開始する。
【0122】
サブ制御回路81はS143でビデオデータ指定コマンドの設定結果を送信すると、S144で特図変動パターンの検出結果をバトル背景画像用の「PO01~04」および「PH01~04」と比較する。ここで特図変動パターンの検出結果がバトル背景画像用であると判断した場合にはS145の予告演出処理1へ移行し、特図変動パターンの検出結果がバトル背景画像用でないと判断した場合にはS146で特図変動パターンの検出結果を疑似連演出用の「PO06~07」および「PH06~07」と比較する。ここで特図変動パターンの検出結果が疑似連演出用であると判断した場合にはS147の予告演出処理2を経てS148で図柄遊技演出開始処理フラグをオフし、特図変動パターンの検出結果が疑似連演出用でないと判断した場合にはS148で図柄遊技演出開始処理フラグをオフする。
【0123】
7-3―3.図柄遊技演出停止処理
図29(b)はS115の図柄遊技演出停止処理であり、サブ制御回路81はS151で画像制御回路91に変動停止コマンドを送信し、S152で図柄遊技演出停止処理フラグをオフする。この画像制御回路91は変動停止コマンドを受信した場合には3列の演出図柄をサブ制御回路81からの組合せの設定結果で確定表示する。
【0124】
7-3―4.大当り遊技演出開始処理
図30(a)はS117の大当り遊技演出開始処理であり、サブ制御回路81はS201で画像制御回路91に大当り遊技演出開始コマンドを送信し、S202で大当り遊技演出開始処理フラグをオフする。この画像制御回路91はサブ制御回路81からの大当り遊技演出開始コマンドを受信した場合には大当り遊技演出開始コマンドの受信結果に応じたビデオデータをCGROMから検出し、ビデオデータの検出結果を再生することに応じて演出図柄表示器32に大当り遊技演出の画像を表示開始する。
【0125】
7-3―5.大当り遊技演出停止処理
図30(b)はS119の大当り遊技演出停止処理であり、サブ制御回路81はS211で画像制御回路91に大当り遊技演出停止コマンドを送信し、S212で大当り遊技演出停止処理フラグをオフする。この画像制御回路91はサブ制御回路81からの大当り遊技停止コマンドを受信した場合には大当り遊技演出の画像を表示停止する。
【0126】
7-3―6.予告演出処理1
図31(a)はS145の予告演出処理1であり、サブ制御回路81はS221で特
図1遊技データまたは特
図2遊技データの受信結果から当否の判定結果を検出する。この当否の検出結果が大当りである場合には
図23(h)の大当り用の予告演出選択テーブルから乱数の値の更新結果に応じた予告画像およびコメント画像間の組合せを選択し、当否の検出結果が外れである場合には
図23(i)の外れ用の予告演出選択テーブルから乱数の値の更新結果に応じた予告画像およびコメント画像間の組合せを選択する。この乱数の値はサブ制御回路81が
図26のS103で更新するものであり、サブ制御回路81は予告画像およびコメント画像間の組合せを選択した場合にはS222へ移行する。
【0127】
サブ制御回路81はS222へ移行すると、
図31(b)の予告演出コマンドテーブルから予告画像およびコメント画像間の組合せの選択結果に応じた予告演出コマンドを選択する。この予告演出コマンドテーブルはサブ制御回路81のROMに格納されたものであり、サブ制御回路81はS223で画像制御回路91に予告演出コマンドの選択結果を送信する。この予告演出コマンドは予告演出で
図20の表示領域E3内に表示する予告画像および枠画像F内に表示するコメント画像を指定するものであり、画像制御回路91は予告演出コマンドの選択結果を受信した場合には
図24(a)の表示タイミングT0で予告演出の画像を演出図柄表示器32の液晶画面32aに表示開始し、予告演出コマンドで指定された予告画像を表示領域3内に表示し、予告演出コマンドで指定されたコメント画像を枠画像F内に表示する。
【0128】
7-3―7.予告演出処理2
図32(a)はS147の予告演出処理2であり、サブ制御回路81はS231で特
図1遊技データまたは特
図2遊技データの受信結果から特図変動パターンを検出し、特図変動パターンの検出結果を疑似連演出1用の「PO06」「PH06」と比較する。ここで特図変動パターンの検出結果が疑似連演出1用であると判断した場合にはS232で3列の演出図柄の仮の外れリーチの組合せとして1種類を設定し、S233で画像制御回路91に1種類の仮の外れリーチの組合せの設定結果を送信する。この画像制御回路91はサブ制御回路81からの仮の外れリーチの組合せの設定結果を受信した場合には疑似連演出1の1回目の単位図柄遊技で3列の演出図柄が仮の外れリーチの組合せの受信結果となるように左列と右列と中列の演出図柄を順に仮停止させる。
【0129】
サブ制御回路81は特図変動パターンの検出結果が疑似連演出2用である場合にはS231からS239へ移行し、3列の演出図柄の仮の外れリーチの組合せとして2種類を設定し、S233で画像制御回路91に2種類の仮の外れリーチの組合せの設定結果を送信する。この画像制御回路91はサブ制御回路81からの2種類の仮の外れリーチの組合せの設定結果を受信した場合には疑似連演出2の1回目の単位図柄遊技で3列の演出図柄が2種類のうちの1つの仮の外れリーチの組合せの受信結果となるように左列と右列と中列の演出図柄を順に仮停止させ、疑似連演出2の2回目の単位図柄遊技で3列の演出図柄が2種類のうちの別の1つの仮の外れリーチの組合せの受信結果となるように左列と右列と中列の演出図柄を順に仮停止させる。
【0130】
サブ制御回路81はS233で仮の外れリーチの組合せの設定結果を送信すると、S234で予告演出の表示タイミングを選択する。この処理は特図変動パターンの検出結果が疑似連演出1用である場合には
図24(c)の表示タイミング選択テーブル11および
図24(d)の表示タイミング選択テーブル12のうち当否の検出結果に応じたものから乱数の値の更新結果に応じた表示タイミングの組合せを選択することで行われ、特図変動パターンの検出結果が疑似連演出2用である場合には
図25(b)の表示タイミング選択テーブル21および
図25(c)の表示タイミング選択テーブル22のうち当否の検出結果に応じたものから乱数の値の更新結果に応じた表示タイミングの組合せを選択することで行われるものであり、サブ制御回路81は
図32のS234で表示タイミングの組合せを選択した場合にはS235で表示タイミングの組合せ選択結果を画像制御回路91に送信する。
【0131】
サブ制御回路81はS235で表示タイミングの組合せの選択結果を送信すると、S237で予告画像およびコメント画像間の組合せを選択する。この処理は当否の検出結果が大当りである場合には
図23(h)の予告演出選択テーブルから乱数の値の更新結果に応じた組合せを選択し、当否の検出結果が外れである場合には
図23(i)の予告演出選択テーブルから乱数の値の更新結果に応じた組合せを選択することで行われるものであり、予告画像およびコメント画像間の組合せは1つの表示タイミング毎に行われる。即ち、特図変動パターンの検出結果が疑似連演出1用である場合には1回目の単位図柄遊技中の表示タイミングおよび2回目の単位図柄遊技中の表示タイミングのそれぞれに対して予告画像およびコメント画像間の組合せが選択され、特図変動パターンの検出結果が疑似連演出2用である場合には1回目の単位図柄遊技中の表示タイミングと2回目の単位図柄遊技中の表示タイミングと3回目の単位図柄遊技中表示タイミングのそれぞれに対して予告画像およびコメント画像間の組合せが選択される。
【0132】
サブ制御回路81はS236で予告画像およびコメント画像間の組合せを選択すると、S237で予告画像およびコメント画像の組合せ毎に予告演出コマンドを
図31(b)の予告演出コマンドテーブルから選択し、
図32のS238で予告演出コマンドの選択結果を画像制御回路91に送信する。この画像制御回路91は疑似連演出1の画像を表示する場合には1回目の単位図柄遊技用の表示タイミングの受信結果および2回目の単位図柄遊技用の表示タイミングの受信結果のそれぞれで予告演出の画像を表示し、1回目の予告演出で1回目の単位図柄遊技用の予告演出コマンドに応じた予告画像およびコメント画像を表示し、2回目の予告演出で2回目の単位図柄遊技用の予告演出コマンドに応じた予告画像およびコメント画像を表示する。
【0133】
図33は疑似連演出1で表示タイミングの組合せ「T12-T13」が選択され、表示タイミングT12に対して予告画像およびコメント画像の組合せ「W2-CM1」が選択され、表示タイミングT13に対して予告画像およびコメント画像の組合せ「W3-CM2」が選択された場合の画像である。この場合には1回目の単位図柄遊技中の表示タイミングT12で1回目の予告演出が行われ、
図33(a)(b)(c)に示すように、1回目の予告演出で予告画像W2およびコメント画像CM1が表示される。次に、2回目の単位図柄遊技中の表示タイミングT13で2回目の予告演出が行われ、
図33(d)(e)(f)に示すように、2回目の予告演出で予告画像W3およびコメント画像CM2が表示される。
【0134】
画像制御回路91は疑似連演出2の画像を表示する場合には1回目の単位図柄遊技用の表示タイミングの受信結果と2回目の単位図柄遊技用の表示タイミングの受信結果と3回目の単位図柄遊技用の表示タイミングの受信結果のそれぞれで予告演出の画像を表示し、1回目の予告演出で1回目の単位図柄遊技用の予告演出コマンドに応じた予告画像およびコメント画像を表示し、2回目の予告演出で2回目の単位図柄遊技用の予告演出コマンドに応じた予告画像およびコメント画像を表示し、3回目の予告演出で3回目の単位図柄遊技用の予告演出コマンドに応じた予告画像およびコメント画像を表示する。
【0135】
例えば疑似連演出2で表示タイミングの組合せ「T22-T24-T26」が選択され、表示タイミングT22に対して予告画像およびコメント画像の組合せ「W2-CM1」が選択され、表示タイミングT24に対して予告画像およびコメント画像の組合せ「W3-CM2」が選択され、表示タイミングT26に対して予告画像およびコメント画像の組合せ「W3-CM3」が選択された場合には、
図33(a)(b)(c)に示すように、1回目の単位図柄遊技中の表示タイミングT22で1回目の予告演出が行われ、1回目の予告演出で予告画像W2およびコメント画像CM1が表示される。次に、
図33(d)(e)(f)に示すように、2回目の単位図柄遊技中の表示タイミングT24で2回目の予告演出が行われ、2回目の予告演出で予告画像W3およびコメント画像CM2が表示される。最後に、
図34(a)(b)(c)に示すように、3回目の単位図柄遊技中の表示タイミングT26で3回目の予告演出が行われ、3回目の予告演出で予告画像W3およびコメント画像CM3が表示される。
【0136】
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
演出図柄表示器32の液晶画面32aに演出図柄遊技の画像が表示されている演出図柄遊技中に演出表示領域32cの外部から内部に稲妻画像Tが飛込む挙動の飛込み演出の画像を表示し、稲妻画像Tの表示後に予告画像およびコメント画像を演出表示領域32c内に表示した。このため、表示器の表示領域内に予告絵柄を出現させるだけの単調な予告演出の画像を表示していた従来に比べて予告演出の趣向性が向上する。
遊技盤3に演出図柄表示器32の液晶画面32aを前から視認可能とする開口部3aを設け、演出図柄表示器32の演出表示領域32cを前から見て開口部3aの内部領域に設定した。このため、遊技者の目線で遊技盤3の開口部3aの内周面が邪魔になり、演出表示領域32cの周縁部の視認性が悪化するので、稲妻画像Tが演出表示領域32cの外部から内部に飛込む画像を見難くなる。従って、稲妻画像Tが演出表示領域32cの外部から内部に突然に飛込む視覚的な印象を遊技者に与えることができるので、予告演出の趣向性が一層向上する。
遊技盤3の開口部3aの内周面を装飾枠33の本体枠部33aによって覆ったので、開口部3aの内周面の見栄えを高めることが可能となる。
コメント画像CM1~CM3および予告画像W1~W3のそれぞれの選択肢のうちから一つを選択的に表示し、予告画像およびコメント画像間の組合せによって大当りに対する信頼度の高さを遊技者に示唆したので、予告演出の趣向性が一層向上する。
【0137】
[実施例2]
装飾枠33の装飾板部33bには、
図35(a)に示すように、重なり部33eが設けられている。この重なり部33eは演出図柄表示器32の演出表示領域32cの縁部に前から重なる部分であり、予告演出では予告画像W1~W3のいずれかが演出図柄表示器32の液晶画面32aのうち重なり部33eの右側に縮小サイズで表示される。この予告画像は右から左に向けて移動表示されるものであり、
図35(b)(c)に示すように、演出表示領域32cの外部から演出表示領域32cのうち重なり部33eの後方の領域を通して演出表示領域32cの中央部へ移動表示されることに応じて演出表示領域32cの外部から内部に飛込む挙動に演出される。この予告画像は右から左への移動が進行することに応じて表示サイズが拡大される。この予告画像の移動表示は演出表示領域32cの中央部で停止されるものであり、予告画像が演出表示領域32cの中央部で停止表示された場合には枠画像Fが表示され、枠画像F内にコメント画像CM1~CM3のいずれかが表示されることに応じて予告画像W1~W3が演出表示領域32c内でコメントを発する内容が演出される。これら予告画像W1~W3は予告絵柄に相当する。
【0138】
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
演出図柄遊技中に演出表示領域32cの外部から内部に予告画像W1~W3が飛込む挙動の飛込み演出の画像を表示し、予告画像W1~W3の表示後にコメント画像を演出表示領域32c内に表示した。このため、表示器の表示領域内に予告絵柄を出現させるだけの単調な予告演出の画像を表示していた従来に比べて予告演出の趣向性が向上する。
予告画像W1~W3を演出表示領域32cの外部から演出表示領域32cのうち重なり部33eの後方の領域を通して演出表示領域32cの中央部へ移動表示した。このため、予告画像W1~W3が物陰から飛び出して演出表示領域32c内に進入する視覚的な印象を遊技者に与えることができるので、予告演出の趣向性が一層向上する。
演出表示領域32cの外部から内部に飛込んだ予告画像W1~W3が演出表示領域32c内に留まってコメントを発する演出内容の画像を表示したので、予告演出の趣向性が一層向上する。
予告画像W1~W3のうちから1つを選択的に表示し、コメント画像CM1~CM3のうちから1つを選択的に表示し、予告画像およびコメント画像間の組合せによって大当りの信頼度の高さを遊技者に示唆したので、予告演出の趣向性が一層向上する。
予告画像W1~W3の移動が進行することに応じて予告画像W1~W3の態様を変化させた。このため、予告画像W1~W3が演出表示領域32cの外部から内部に飛込む画像に視覚的な変化が与えられるので、予告演出の趣向性が一層向上する。
予告画像W1~W3の態様を変化させるにあたって、予告画像W1~W3を初期のサイズから初期のサイズに比べて大きなサイズに変化させた。このため、予告画像W1~W3の移動が進行することに応じて予告画像W1~W3の存在が目立つようになるので、遊技者の目線を予告画像W1~W3に集めることが可能となる。
【0139】
[実施例3]
装飾枠33の装飾板部33bは、
図36(a)に示すように、演出図柄表示器32の演出表示領域32cの周縁部に前から重なる四角枠状の重なり部36cを有するものであり、予告演出は演出表示領域32cの外部から重なり部36cの後方を通して演出表示領域32cの内部に光線画像Lを表示開始することで始められる。この光線画像Lは光が液晶画面32aの右端部から左端部に向けて真っすぐに照射される様子を模したものであり、予告演出では光線画像Lの左端部に星形のフラッシュ画像Flが表示される。このフラッシュ画像Flは光線が物体に当たって拡散する様子を模したものであり、
図36(b)に示すように、フラッシュ画像FLが表示された場合には光線画像Lが消去され、
図36(c)に示すように、光線画像Lが消去された場合にはフラッシュ画像Flが消去され、フラッシュ画像Flが消去された場合にはフラッシュ画像Flが表示されていた領域内に予告画像W1~W3のいずれかがコメント画像CM1~CM3のいずれかと共に表示される。これら予告画像W1~W3は予告絵柄に相当し、光線画像Lとフラッシュ画像Flと予告画像W1~W3は予告絵柄がコメント表示領域の外部から内部に飛込む演出の画像に相当する。
【0140】
[実施例4]
予告演出は、
図37(a)に示すように、光線画像Lを表示することで開始される。この光線画像Lは光が下から上に向けて真っすぐに照射される様子を模したものであり、液晶画面32aのうち第1始動口15の近傍から表示開始される。この光線画像Lは光が演出表示領域32cの外部から重なり部36cの後方を通して演出表示領域32cの内部に飛込む画像に設定されたものであり、光線画像Lの上端部にはフラッシュ画像Flが表示される。これら光線画像Lおよびフラッシュ画像Flは当該順序で消去されるものであり、
図37(b)(c)に示すように、フラッシュ画像Flが消去された場合にはフラッシュ画像Flが表示されていた領域内に予告画像W1~W3のいずれかがコメント画像CM1~CM3のいずれかと共に表示される。
上記実施例4によれば次の効果を奏する。
予告演出を第1始動口15の近傍を起点に開始したので、大当りの信頼度に関する予告演出が始められると遊技者に示唆することが可能となる。
【0141】
[実施例5]
予告演出は、
図38(a)に示すように、液晶画面32aのうち演出表示領域32cの外部に示唆画像Sを表示し、示唆画像Sを重なり部33eの後方を通して演出表示領域32cの内部に移動表示することで開始される。この示唆画像Sは有色半透明な色彩を有するものであり、輪郭形状が不明瞭にされている。この示唆画像Sは、
図38(b)に示すように、右から左への移動が進行することに応じて拡大表示されるものであり、拡大表示されることに応じて輪郭形状が予告画像W1~W3のいずれかに向けて変化する。この示唆画像Sの移動表示は演出表示領域32cの中央部で停止されるものであり、示唆画像Sの移動表示が停止された場合には示唆画像Sが消去され、示唆画像Sが消去された場合には、
図38(c)に示すように、予告画像W1~W3のうち消去前の示唆画像Sが示唆していたものが表示される。これと共に枠画像Fが表示され、枠画像F内にコメント画像CM1~CM3のいずれかが表示される。これら予告画像W1~W3は予告絵柄に相当し、示唆画像Sおよび予告画像W1~W3は予告絵柄がコメント表示領域の外部から内部に飛込む飛込み演出の画像に相当する。
上記実施例5によれば次の効果を奏する。
予告画像W1~W3を視認困難な示唆画像Sの態様から視認容易な本来の態様に変化させた。このため、遊技者の示唆画像Sに対する興味が高まるので、遊技者の目線を示唆画像Sに引付けることが可能となる。
【0142】
[実施例6]
演出図柄表示器32は長方形状の液晶画面32aを有するものであり、
図39に示すように、液晶画面32aの前方には演出枠37が設けられている。この演出枠37は四角環状をなすものであり、液晶画面32aを左演出領域37Lと中央演出領域37Cと右演出領域37Rに区画している。中央演出領域37Cは前から見て演出枠37の内部の領域である。この中央演出領域37Cは演出図柄遊技の画像が表示される領域であり、コメント表示領域に相当する。左演出領域37Lおよび右演出領域37Rのそれぞれは中央演出領域37C内の演出図柄遊技の画像を演出する画像が表示される領域であり、雲画像Cは中央演出領域37C内に表示される。この演出枠37は枠部材に相当する。
【0143】
予告演出は、
図39(a)に示すように、右演出領域37R内に予告画像W1~W3のいずれかを表示すると共に枠画像Fをコメント画像CM1~CM3のいずれかの添付状態で表示することで開始される。この右演出領域37R内の予告画像は、
図39(b)に示すように、右演出領域37R内から消去されるものであり、予告画像が消去された場合には中央演出領域37C内の右端部にフラッシュ画像Flが表示される。この中央演出領域37C内にフラッシュ画像Flが表示された場合には、
図39(c)に示すように、枠画像Fがコメント画像と共に右演出領域37R内から中央演出領域37C内に移動表示されることに応じて中央演出領域37C内に飛込む様子が演出される。
【0144】
フラッシュ画像Flは、
図39(c)に示すように、中央演出領域37Cの右端部から中央部に向けて移動表示され、枠画像Fはコメント画像と共に同方向へ移動表示されるものであり、フラッシュ画像Flは中央演出領域37Cの中央部に到達することに応じて消去され、枠画像Fはフラッシュ画像Flが消去されることに応じて停止表示される。このフラッシュ画像Flが消去された場合には、
図39(d)に示すように、フラッシュ画像Flが消去される直前に表示されていた領域内に予告画像W1~W3のいずれかが表示される。この予告画像は予告演出の開始時に右演出領域37R内に表示されていたものであり、遊技者の目線では予告画像およびコメント画像が右演出領域37R内から中央演出領域37C内にワープした印象となる。この予告画像W1~W3は予告絵柄に相当し、フラッシュ画像Flおよび予告画像W1~W3は予告絵柄がコメント表示領域の外部から内部に飛込む演出の画像に相当する。
【0145】
上記実施例6によれば次の効果を奏する。
演出図柄表示器32の液晶画面32aの前方に演出枠37を設けることに応じて液晶画面32a内に中央演出領域37Cおよび右演出領域37Rを区画形成したので、液晶画面32a内に舞台のような中央演出領域37cを形成することが可能となる。しかも、予告画像W1~W3が右演出領域37R内から中央演出領域37C内に飛込む演出の画像を表示した。このため、芝居の演者が舞台の外部から舞台の上に登場するかのような演出を行うことが可能となるので、予告演出の趣向性が一層向上する。
【0146】
[実施例7]
装飾枠33の装飾板部33bには、
図40(a)に示すように、保留枠33fが設けられている。この保留枠33fは液晶画面32aの左下部に配置されたものであり、液晶画面32aに前から重ねられている。この保留枠33cは液晶画面32aに保留表示領域32gを区画形成するものであり、保留表示領域32g内には特
図1保留数または特
図2保留数に応じた数の雲画像Cが表示される。この保留表示領域32gはコメント表示領域に相当する。この保留枠37fは枠部材に相当する。
【0147】
予告演出は、
図40(b)に示すように、保留枠33fの上に予告画像W1~W3のいずれかを表示することで始められる。この予告画像は、
図40(c)に示すように、保留表示領域32gの外部から内部に移動表示されることに応じて保留表示領域32g内に飛込む様子に演出されるものであり、予告画像は保留表示領域32g内に表示されること応じて消去される。この予告画像が消去された場合には、
図40(d)に示すように、保留表示領域32g内に枠画像Fがコメント画像CM1~CM3のいずれかの添付状態で表示され、保留表示領域32gの外部に予告画像が表示される。この予告画像は予告画像W1~W3のうち保留表示領域32g内から消去されたものであり、保留表示領域32g内に表示されていたときのサイズに比べて大きな拡大状態で表示される。
上記実施例7によれば次の効果を奏する。
演出図柄表示器32の液晶画面32aに保留表示枠33fで囲まれた保留表示領域32gを区画形成し、予告画像が保留表示領域32gの外部から内部に飛込む演出の画像を表示した。このため、予告演出が大当りに係るものであると遊技者に明確に伝えられるので、予告演出の趣向性が向上する。
【0148】
[実施例8]
予告演出は演出図柄表示器32の液晶画面32aの左端部に予告画像W1~W3のいずれかを表示することで始められる。この予告画像は演出表示領域32cの外部から重なり部36cの後方を通して演出表示領域32cの内部に移動表示されるものであり、演出表示領域32cの中央部に到達することに応じて消去され、予告画像が消去された場合には、
図41(c)に示すように、枠画像Fが表示され、コメント画像CM1~CM3のいずれかが枠画像F内に表示される。
図41(d)は予告画像W1を遊技者に示唆する示唆画像S1であり、
図41(e)は予告画像W2を遊技者に示唆する示唆画像S2であり、
図41(f)は予告画像W3を遊技者に示唆する示唆画像S3であり、
図41(c)に示すように、コメント画像が表示されるときには示唆画像S1~S3のうちコメント画像の表示前に表示されていた直前の予告画像に応じたものが表示されることに応じて直前の予告画像の種類が遊技者に示唆される。
【0149】
上記実施例8によれば次の効果を奏する。
予告画像を演出表示領域32c内で消去し、予告画像に換えてコメント画像を表示したので、遊技者にとってコメント画像を見易くなる。しかも、予告画像を示唆する示唆画像をコメント画像に添付した。このため、遊技者が予告画像の消去後であってもコメント画像および予告画像間の組合せを把握することが可能となるので、予告演出の信頼度を認識することが可能となる。
【0150】
上記実施例1ないし8においては、サブ制御回路81が特殊なリーチ演出用の特図変動パターンおよび疑似連演出用の特図変動パターンを受信した場合に予告演出を行うか否かを判定し、予告演出を行うと判定した場合に予告演出を行う構成としても良い。即ち、特殊なリーチ演出の画像および疑似連演出の画像のそれぞれに対して予告演出が行われる第1パターンおよび予告演出が行われない第2パターンを設定しても良い。
上記実施例1ないし8においては、大当りの発生を確定的に予告するものとして予告演出を行っても良い。
上記実施例1ないし8においては、サブ制御回路81が疑似連演出1用の特図変動パターンおよび疑似連演出2用の特図変動パターンを受信した場合には単位図柄遊技毎に予告演出を行うか否かを判定し、予告演出を行うと判定した単位図柄遊技のみで予告演出を行う構成としても良い。
上記実施例1ないし8においては、装飾枠33から本体枠部33aを廃止し、前から見て遊技盤3の開口部3aの内周面で囲まれた領域を演出表示領域32cとしても良い。
上記実施例1ないし8においては、演出図柄表示器32の液晶画面32aに枠の画像を表示し、当該枠の画像で囲まれた領域を演出表示領域32cとしても良い。
【0151】
[実施例9]
演出図柄遊技が疑似連演出1または疑似連演出2の画像で演出される場合には予告演出に換えて保留予告演出が行われる。この保留予告演出は保留表示領域E2内の雲画像Cの色彩を表示タイミング選択テーブルからの表示タイミングの選択結果で変化させるものであり、サブ制御回路81は大当りの疑似連演出1用の特図変動パターンPO06および大当りの疑似連演出2用の特図変動パターンPO07を受信した場合には「100%」未満の高確率で保留予告演出を行うと判定し、外れの疑似連演出1用の特図変動パターンPH06および外れの疑似連演出2用の特図変動パターンPH07を受信した場合には「0%」超の低確率で保留予告演出を行うと判定する。即ち、疑似連演出1の画像および疑似連演出2の画像のそれぞれには保留予告演出が行われる第1パターンおよび保留予告演出が行われない第2パターンが設定されている。
【0152】
保留表示領域E2内の雲画像Cの色彩には、
図42(a)に示すように、5種類が設定されている。「白色」の色彩は通常の色彩であり、保留予告演出の開始前には保留表示領域E2内に雲画像Cが「白色」の色彩で表示される。この「白色」の色彩の雲画像Cは大当りの信頼度を遊技者に示唆するものではない。この雲画像Cの色彩は「緑色」→「赤色」→「金色」→「虹色」の順に大当りの信頼度が高く設定されている。
【0153】
図42(b)の変化パターン選択テーブル1および
図42(c)の変化パターン選択テーブル2はサブ制御回路81のROMに格納されたものであり、サブ制御回路81は大当りの疑似連演出1用の特図変動パターンPO06を受信した場合には
図42(b)の変化パターン選択テーブル1の大当りの欄から変化パターン1A~1Cのいずれかを選択し、外れの疑似連演出1用の特図変動パターンPH06を受信した場合には
図42(b)の変化パターン選択テーブル1の外れの欄から変化パターン1A~1Cのいずれかを選択し、保留表示領域E2内の雲画像Cの色彩を変化パターンの選択結果に応じた色彩に表示タイミングの選択結果で2回変化させる。この変化パターンの選択処理は乱数の値の更新結果に基づいて行われるものであり、
【0154】
サブ制御回路81は大当りの疑似連演出2用の特図変動パターンPO07を受信した場合には
図42(c)の変化パターン選択テーブル2の大当りの欄から変化パターン2A~2Bのいずれかを選択し、外れの疑似連演出2用の特図変動パターンPH07を受信した場合には
図42(c)の変化パターン選択テーブル2の外れの欄から変化パターン2A~2Bのいずれかを選択し、保留表示領域E2内の雲画像Cの色彩を変化パターンの選択結果に応じた色彩に表示タイミングの選択結果で3回変化させる。これら変化パターン1A~1Cおよび2A~2Bのそれぞれは雲画像Cの色彩を大当りの信頼度が高いものに向けて変化させるものであり、遊技者の目線では雲画像Cの色彩が変化する毎に大当りへの期待感が高まる。
【0155】
上記実施例9によれば次の効果を奏する。
疑似連演出1の1回目の単位図柄遊技に保留予告演出の1以上の表示タイミングT11~T12を設定し、2回目の単位図柄遊技に保留予告演出の1以上の表示タイミングT13~T14を設定したので、遊技者の目線では1回目の単位図柄遊技に対応して保留予告演出が行われた後に2回目の単位図柄遊技に対応して保留予告演出が再び行われる。従って、疑似連演出1であるにも拘わらず、遊技者の目線では1回目の単位図柄遊技および2回目の単位図柄遊技のそれぞれで3列の演出図柄が大当りの組合せになることを期待することができるので、保留予告演出の趣向性が向上する。この効果は疑似連演出2についても同様である。
疑似連演出1および疑似連演出2の画像が表示開始される場合には保留表示領域E2内に雲画像Cを表示したままの状態とし、疑似連演出1または2に対応する保留表示領域E2内の雲画像Cの色彩を変化させることに応じて保留予告演出を行ったので、遊技者の目線で予告演出が現在進行中の疑似連演出1または2に対応して行われていることが分り易くなる。
【0156】
疑似連演出1および2のそれぞれの保留予告演出で雲画像Cの色彩を高信頼度なものに変化させたので、遊技者の目線で保留予告演出の発生に対する期待感が高まる。
疑似連演出1用の特図変動パターンPO06またはPH06が選択された場合には保留予告演出用の2回の表示タイミングを選択し、疑似連演出2用の特図変動パターンPO07またはPH07が選択された場合には保留予告演出用の3回の表示タイミングを選択した。このため、表示時間が短い疑似連演出1の画像の場合には2回の保留予告演出が行われ、表示時間が長い疑似連演出2の画像の場合には3回の予告演出が行われるので(
図7参照)、遊技者に画像的な退屈感を覚えさせることを防止することが可能となる。
【0157】
[実施例10]
サブ制御回路81は疑似連演出1用の特図変動パターンを受信した場合には1回目の単位図柄遊技および2回目の単位図柄遊技のそれぞれに対して保留予告演出を行うか否かを判定し、保留予告演出を行うと判定した単位図柄遊技については表示タイミングの選択結果で示唆演出の画像を表示した後に雲画像Cの色彩を変える保留予告演出を行い、保留予告演出を行わない判定した単位図柄遊技については表示タイミングの選択結果で示唆演出の画像を表示した後に雲画像Cの色彩を現在の色彩に止める。即ち、保留予告演出には示唆演出の画像を表示した後に保留絵柄の表示態様を変化させる第1の演出パターンおよび示唆演出の画像を表示した後に保留絵柄の表示態様を変化させない第2の演出パターンが設定されている。
【0158】
図43は示唆演出の画像である。この示唆演出は、
図43(a)に示すように、予告画像W2が演出表示領域32cの外部から重なり部33eの後方を通して演出表示領域32c内に飛込む演出の画像で開始されるものであり、予告画像W2は演出表示領域32c内を右から左に向けて移動表示され、
図43(b)に示すように、保留表示領域E2の右側で停止表示される。この予告画像W2が停止表示された場合には「お願い、変わって。」のコメント画像CM4が表示され、予告演出を行うと判定されている場合には、
図43(c)に示すように、雲画像Cの色彩が変化パターンの選択結果に応じたものに変えられ、予告演出を行わない判定されている場合には、
図43(d)に示すように、雲画像Cの色彩が現在の色彩に止められる。
上記実施例10によれば次の効果を奏する。
第1の演出パターンでは示唆画像の表示後に保留表示領域E2内の雲画像Cの色彩を変化させ、第2の演出パターンでは示唆画像の表示後に雲画像Cの色彩を現在の色彩に止めたので、遊技者は示唆画像が表示された時点で雲画像Cの色彩の変化を期待するようになる。従って、遊技者にとって雲画像Cの色彩の変化を期待する機会が増えるので、保留予告演出の趣向性が向上する。
【0159】
上記実施例9~10においては、保留予告演出で保留表示領域E2内の雲画像Cの形状や大きさを変えることに応じて雲画像Cの態様を変化させても良く、あるいは、雲画像Cに別の絵柄を添付することに応じて雲画像Cの態様を変化させても良い。特に雲画像Cに別の絵柄を添付する場合には保留予告演出が発生する毎に単位数の別の絵柄を添付し、別の絵柄の添付数を増やすことで信頼度の高さを遊技者に示唆することが好ましい。
上記実施例9~10においては、サブ制御回路81が疑似連演出用の特図変動パターンを受信した場合に予告演出および保留予告演出の双方を行う構成としても良い。この場合には各回の単位図柄遊技で予告演出より先に保留予告演出を行うことが好ましい。
上記実施例9~10においては、疑似連演出1の画像または疑似連演出2の画像が表示開始される場合には保留表示領域E1内から雲画像Cを消去せず、保留表示領域E1内の雲画像Cのうち疑似連演出1の画像または疑似連演出2の画像に対応するものの色彩を変化させる保留予告演出を行っても良い。この場合には保留表示領域E2内に雲画像Cを表示しないことが好ましい。
【0160】
上記実施例9~10においては、疑似連演出1および疑似連演出2の1以上の単位図柄遊技の2つの表示タイミングのそれぞれで予告演出を行っても良い。この場合には2つの表示タイミングの一方で保留予告演出を行い、他方で保留予告演出とは異なる予告演出を行っても良く、2つの表示タイミングの双方で保留予告演出を行っても良く、2つの表示タイミングの双方で保留予告演出とは異なる演出を行っても良い。
上記実施例1~10においては、疑似連演出のN回目の単位図柄遊技で3列の演出図柄を偶数の大当りの組合せとした後にN+1回目の単位図柄遊技で奇数の大当りの組合せとしても良い。
【0161】
上記実施例1ないし10においては、本発明を1種または2種または3種のパチンコ遊技機に適用しても良い。
本発明は上記実施例1ないし10に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することが可能である。
【0162】
上記実施例1ないし10には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の参考発明[1-1]~[1-7][2-1]が記載されている。
遊技機には遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に当否を判定し、図柄遊技の画像を表示することに応じて当否の判定結果を遊技者に示唆する構成のものがある(特開2016-158689号公報参照)。この従来の遊技機の場合には図柄遊技の画像で当否の判定結果が遊技者に示唆される前に予告演出の画像を表示することに応じて当否の判定結果を予告することが行われている。この予告演出は表示器の表示領域内に予告絵柄を出現させるだけのものであり、趣向性に欠ける問題があった。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は予告演出の趣向性を高めることが可能な遊技機を提供することにある。
【0163】
参考発明[1-1]
遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に特典を付与するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果を遊技者に示唆するための図柄遊技の画像を所定の表示器に表示する図柄遊技手段と、
前記図柄遊技の画像で前記判定手段の判定結果が遊技者に示唆される前に前記判定手段の判定結果を非確定的または確定的に予告する予告演出を行う予告演出手段を備え、
前記予告演出手段は、前記予告演出として、
前記表示器の所定のコメント表示領域の外部から内部に予告絵柄が移動する飛込み演出の画像を表示した後に当該コメント表示領域の内部にコメントの表示を行うことを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、表示器の表示領域内に図柄遊技の画像が表示されている図柄遊技中に当該表示領域のうちコメント表示領域の外部から内部に予告絵柄が飛込む挙動の飛込み演出の画像が表示され、飛込み演出の画像が表示された場合にはコメントがコメント表示領域内に表示される。このため、表示器の表示領域内に予告絵柄を出現させるだけの単調な予告演出の画像を表示していた従来に比べて予告演出の趣向性が向上する。
【0164】
参考発明[1-2]
前記表示器は、遊技盤の後面側に設けられ、
前記遊技盤には、前記表示器の表示領域を前から視認可能とする開口部が設けられ、
前記表示器のコメント表示領域は、前から見て前記開口部の内部に位置する領域であることを特徴とする参考発明[1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技者の目線で遊技盤の開口部の内周面が邪魔になり、コメント表示領域の周縁部の視認性が悪化するので、予告絵柄がコメント表示領域の外部から内部に飛込む画像を見難くなる。このため、予告画像がコメント表示領域の外部から内部に突然に飛込む視覚的な印象を遊技者に与えることができるので、予告演出の趣向性が一層向上する。
【0165】
参考発明[1-3]
前記遊技盤の開口部の内周面に嵌合された筒部材を備え、
前記表示器のコメント表示領域は、前から見て前記筒部材の内部に位置する領域であることを特徴とする参考発明[1-2]に記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技盤の開口部の内周面が筒部材によって覆われるので、内周面の見栄えを高めることが可能となる。
【0166】
参考発明[1-4]
前記筒部材に設けられ、前記表示器のコメント表示領域の縁部に前から重なる重なり部を有する板部材を備え、
前記予告演出手段は、前記飛込み演出の画像で前記予告絵柄を前記コメント表示領域の外部から前記コメント表示領域の内部のうち前記重なり部の後方の領域を通して前記コメント表示領域の中央部へ移動表示することを特徴とする参考発明[1-3]に記載の遊技機。
上記手段によれば、予告絵柄が物陰から飛び出してコメント表示領域内に進入する視覚的な印象を遊技者に与えることができるので、予告演出の趣向性が一層向上する。
【0167】
参考発明[1-5]
前記予告演出手段は、前記予告演出の画像として、前記予告絵柄が前記飛込み演出の後に前記コメント表示領域の内部で前記コメントを発する演出内容の画像を表示することを特徴とする参考発明[1-1]ないし[1-4]のいずれかに記載の遊技機。
上記手段によれば、コメント表示領域内に飛込んだ予告絵柄がコメント表示領域内に留まってコメントを発する演出内容の画像が表示されるので、予告演出の趣向性が一層向上する。
【0168】
参考発明[1-6]
前記予告演出手段は、複数の絵柄のうちから一つを前記予告絵柄として選択的に表示し、複数のコメントのうちから一つを前記コメントとして選択的に表示するものであって、当該一つの予告絵柄および当該一つのコメント間の組合せによって特典が付与されることに対する信頼度の高さを遊技者に示唆するものであることを特徴とする参考発明[1-1]ないし[1-5]のいずれかに記載の遊技機。
上記手段によれば、予告絵柄およびコメント間の組合せによって特典の付与に対する信頼度の高さが遊技者に示唆されるので、予告演出の趣向性が一層向上する。
【0169】
参考発明[1-7]
前記予告演出手段は、前記飛込み演出の画像で前記予告絵柄の移動が進行することに応じて前記予告絵柄の態様を変化させることを特徴とする参考発明[1-1]ないし[1-6]のいずれかに記載の遊技機。
上記手段によれば、予告絵柄がコメント表示領域の外部から内部に飛込む画像に視覚的な変化が与えられるので、予告演出の趣向性が一層向上する。
【0170】
参考発明[2-1]
遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に当否を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果を遊技者に報知するための図柄遊技の画像を所定の表示器に表示する図柄遊技手段と、
前記表示器の表示領域の前方に設けられ、前記表示器の表示領域内に枠で囲まれたコメント表示領域を形成する枠部材と、
前記図柄遊技の画像で前記判定手段の判定結果が遊技者に報知される前に前記図柄遊技の画像で当りと報知される確度を示唆する予告演出を行う予告演出手段を備え、
前記予告演出手段は、前記予告演出として、
前記表示器のコメント表示領域の外部から内部に予告絵柄が移動する飛込み演出の画像を表示した後に当該コメント表示領域の内部にコメントの表示を行うことを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、表示器の表示領域内に図柄遊技の画像が表示されている図柄遊技中に当該表示領域のうちコメント表示領域の外部から内部に予告絵柄が飛込む挙動の飛込み演出の画像が表示され、飛込み演出の画像が表示された場合にはコメントがコメント表示領域内に表示される。このため、表示器の表示領域内に予告絵柄を出現させるだけの単調な予告演出の画像を表示していた従来に比べて予告演出の趣向性が向上する。
【0171】
上記実施例1ないし10には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の参考発明[3-1]~[3-5][4-1]が記載されている。
遊技機には遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に当否を判定し、図柄遊技の画像で当否の判定結果を遊技者に報知する構成のものがある。この遊技機の場合には図柄遊技の画像として疑似連演出の画像を表示する構成のものがある。この疑似連演出の画像は識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する複数回の単位図柄遊技からなるものであり、遊技者の目線では今回の単位図柄遊技で識別図柄が当りの態様にならなかった場合に次回の単位図柄遊技で識別図柄が当りの態様になることを期待することが可能となる(特開2016-158689号公報参照)。この従来の遊技機の場合には疑似連演出の1回目の単位図柄遊技の画像で識別図柄の可変表示が開始されてから識別図柄が可変停止状態とされる前までの間に予告演出を行うことに応じて最終回の単位図柄遊技で識別図柄が当りの態様になることを遊技者に予告しており、予告演出の趣向性に欠ける問題があった。
【0172】
参考発明[3-1]
遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に当否を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果を遊技者に報知するための図柄遊技の画像が表示される表示器と、
前記表示器に前記図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
前記図柄遊技の画像で前記判定手段の判定結果が遊技者に報知される前に前記判定手段の判定結果を遊技者に示唆する予告演出を行う予告演出手段を備え、
前記図柄遊技手段は、前記図柄遊技の画像として、識別図柄を可変状態および可変停止状態で当該可変状態および当該可変停止状態の順に表示する第1の単位図柄遊技および第2の単位図柄遊技を含む2回以上の単位図柄遊技からなる疑似連演出の画像を表示することが可能なものであり、
前記第1の単位図柄遊技および前記第2の単位図柄遊技のそれぞれには、前記予告演出手段が前記予告演出を行うことが可能な1以上の予告タイミングが設定されていることを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、第1の単位図柄遊技および第2の単位図柄遊技のそれぞれに対して1以上の予告タイミングが設定されているので、遊技者の目線では第1の単位図柄遊技に対応して予告演出が行われた後に第2の単位図柄遊技に対応して予告演出が再び行われる。従って、疑似連演出であるにも拘わらず、遊技者の目線では第1の単位図柄遊技および第2の単位図柄遊技のそれぞれで識別図柄が当りの態様になることを期待することができるので、予告演出の趣向性が向上する。
【0173】
参考発明[3-2]
前記疑似連演出の画像の表示状態で前記表示器に保留絵柄を表示する絵柄表示手段を備え、
前記絵柄表示手段は、前記疑似連演出の画像が表示開始される場合には前記保留絵柄を表示状態とし、
前記予告演出手段は、前記疑似連演出に対応する前記保留絵柄の表示態様を変化させることに応じて前記予告演出を行うことを特徴とする参考発明[3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、疑似連演出では予告演出で保留絵柄の態様が変化するので、遊技者の目線で予告演出が現在進行中の疑似連演出に対応して行われていることが分り易くなる。
【0174】
参考発明[3-3]
前記予告演出手段は、前記予告演出で前記保留絵柄の表示態様を当りの信頼度が高いものに変化させることを特徴とする参考発明[3-2]に記載の遊技機。
上記手段によれば、疑似連演出では予告演出で保留絵柄の態様が高信頼度なものに変化するので、遊技者の目線で予告演出の発生に対する期待感が高まる。
【0175】
参考発明[3-4]
前記予告演出手段は、前記保留絵柄の態様が変化することを遊技者に示唆する示唆演出の画像を前記表示器に表示することが可能なものであって、当該示唆演出の画像を表示した後に前記保留絵柄の表示態様を変化させる第1の演出パターンおよび当該示唆演出の画像を表示した後に前記保留絵柄の表示態様を変化させない第2の演出パターンを有していることを特徴とする参考発明[3-2]または[3-3]に記載の遊技機。
上記手段によれば、第1の演出パターンでは示唆画像が表示された後に保留絵柄の態様が変化し、第2の演出パターンでは示唆画像が表示されたにも拘わらず保留絵柄の態様が変化しないので、遊技者は示唆画像が表示された時点で保留絵柄の態様の変化を期待するようになる。従って、遊技者にとって保留絵柄の態様の変化を期待する機会が増えるので、予告演出の趣向性が一層向上する。
【0176】
参考発明[3-5]
遊技球が前記入球領域に有効に入球した場合に変動パターンを選択する変動パターン選択手段を備え、
前記図柄遊技手段は、前記変動パターンの選択結果に応じた時間で前記疑似連演出の画像を表示するものであり、
前記予告演出手段は、前記変動パターンの選択結果に応じて前記予告演出の回数を選択することを特徴とする参考発明[3-1]ないし[3-4]のいずれかに記載の遊技機。
上記手段によれば、疑似連演出の画像の表示時間が短い場合には少数回の予告演出を行い、疑似連演出の画像の表示時間が長い場合には多数回の予告演出を行うことができるので、遊技者に退屈感を覚えさせることを防止することが可能となる。
【0177】
参考発明[4-1]
遊技球が所定の入球領域に有効に入球した場合に当否を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果を遊技者に報知するための図柄遊技の画像が表示される表示器と、
前記表示器に前記図柄遊技の画像を表示するものであって、当該図柄遊技の画像として、識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する複数回の単位図柄遊技からなる疑似連演出の画像を表示することが可能な図柄遊技手段と、
前記表示器に前記疑似連演出の画像が表示されている状態で保留絵柄を表示する絵柄表示手段と、
前記疑似連演出の画像で前記判定手段の判定結果が遊技者に報知される前に前記判定手段の判定結果に係る予告演出を行うものであって、当該予告演出として前記保留絵柄の態様を変化させる予告演出手段を備え、
前記疑似連演出には、前記予告演出手段が前記予告演出を行うことが可能な2以上の予告タイミングが前記複数の単位図柄遊技のうちの2以上のそれぞれに対応して設定されていることを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、2以上の単位図柄遊技のそれぞれに対して複数の予告タイミングが設定されているので、遊技者の目線では今回の単位図柄遊技に対応して予告演出が可変的なタイミングで行われた後に次回以後の単位図柄遊技に対応して予告演出が可変的なタイミングで再び行われる。従って、疑似連演出であるにも拘わらず、遊技者の目線では2以上の単位図柄遊技のそれぞれで識別図柄が当りの態様になることを期待することができるので、予告演出の趣向性が向上する。
【符号の説明】
【0178】
3は遊技盤(枠部材)、3aは開口部、15は第1始動口(入球領域)、16は第2可変始動口(入球領域)、32は演出図柄表示器(表示器)、32aは液晶画面(表示領域)、32cは演出表示領域(コメント表示領域)、32gは保留表示領域(コメント表示領域)、33aは本体枠部(筒部材、枠部材)、33bは装飾板部(板部材)、33eは重なり部、36cは重なり部、37は演出枠(枠部材)、37fは保留枠(枠部材)、37Cは中央演出領域(コメント表示領域)、51は主制御回路(判定手段、変動パターン選択手段)、91は画像制御回路(予告演出手段、絵柄表示手段)、Cは雲画像(保留絵柄)、Tは稲妻画像(予告絵柄)、CM1~CM3はコメント画像(コメント)、W1~W3は予告画像(予告絵柄)である。