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  • 特開-パワーコンディショナシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023176700
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】パワーコンディショナシステム
(51)【国際特許分類】
   H02J 3/32 20060101AFI20231206BHJP
   H02J 3/38 20060101ALI20231206BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20231206BHJP
   H02J 7/35 20060101ALI20231206BHJP
   B60L 55/00 20190101ALI20231206BHJP
【FI】
H02J3/32
H02J3/38 110
H02J3/38 130
H02J7/00 P
H02J7/35 K
B60L55/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022089131
(22)【出願日】2022-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保 和樹
(72)【発明者】
【氏名】大竹 高
(72)【発明者】
【氏名】大田 準二
【テーマコード(参考)】
5G066
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G066AA04
5G066HA11
5G066HB06
5G066HB09
5G066JA02
5G066JB03
5G503AA01
5G503AA06
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA10
5G503DA04
5G503DA05
5G503FA06
5G503GB03
5G503GB06
5G503GD02
5G503GD06
5H125AA01
5H125AC24
5H125BE02
5H125EE61
5H125FF14
(57)【要約】
【課題】電力変換回路を収容する筐体とパワーコンディショナの筐体とが互いに独立している構成において、電力系統の状態に基づいて、移動体の電力を用いた自立運転を行うことが可能なパワーコンディショナシステムを提供する。
【解決手段】PCS100は、系統側電圧センサ26(電圧センサ)の検出値に基づいてPCSユニット20(パワーコンディショナ)を自立運転させるための通信信号を生成するMCU24(制御部)を収容する筐体部27(第1筐体部)を備える。また、PCS100は、AC/DCコンバータ11(電力変換回路)と補助入力リレー13(接続リレー)とを収容するとともに、筐体部27とは独立した筐体部14(第2筐体部)とを備える。補助入力リレー13は、筐体部27に収容されているMCU24からの通信信号に基づいて閉状態にされる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力系統からの電力を所定の電気機器に供給する系統運転が可能なパワーコンディショナと、前記パワーコンディショナにおける前記電力系統側の所定の電路における電圧を検出する電圧センサと、前記電圧センサの検出値に基づいて前記パワーコンディショナを自立運転させるための信号を生成する制御部と、を収容する第1筐体部と、
移動体からの電力を変換して前記パワーコンディショナに供給する電力変換回路と、前記移動体と前記電力変換回路との電気的な接続状態、または、前記電力変換回路と前記パワーコンディショナとの電気的な接続状態を切り替え可能な接続リレーとを収容するとともに、前記第1筐体部とは独立して設けられている第2筐体部と、を備え、
前記第2筐体部に収容される前記接続リレーは、前記第2筐体部とは独立して設けられる前記第1筐体部に収容されている前記制御部からの前記信号に基づいて閉状態にされる、パワーコンディショナシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、パワーコンディショナシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2020-005341号公報(特許文献1)には、蓄電池システム用ブレーカを介して商用電力系統と接続されるパワーコンディショナが開示されている。上記パワーコンディショナは、V2Hスタンドを介して、外部への給電機能を有する電動車と接続可能である。上記特許文献1には明記されていないが、V2Hスタンドの筐体とパワーコンディショナの筐体とは、互いに独立して(別個に)設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-005341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、V2Hスタンドの電力変換回路と電動車との間の電気的な接続状態の切り替えについて考慮されていない。電力系統の電力が用いられる系統運転(連系運転)時においては、パワーコンディショナを正常に使用するために、電力変換回路と電動車とを電気的に非接続状態にすることが望まれている。一方、電力系統が停電等の異常時に電力変換回路と電動車とを電気的に接続させることにより、電動車の電力を用いた自立運転が可能となる。そこで、電力変換回路を収容する筐体とパワーコンディショナの筐体とが互いに独立している構成において、電力系統の状態に基づいて、電動車(移動体)の電力を用いた自立運転が可能なパワーコンディショナシステムが望まれている。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電力変換回路を収容する筐体とパワーコンディショナの筐体とが互いに独立している構成において、電力系統の状態に基づいて、電動車(移動体)の電力を用いた自立運転が可能なパワーコンディショナシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の局面に係るパワーコンディショナシステムは、電力系統からの電力を所定の電気機器に供給する系統運転が可能なパワーコンディショナと、パワーコンディショナと電力系統との間の所定の電路における電圧を検出する電圧センサと、電圧センサの検出値に基づいてパワーコンディショナを自立運転させるための信号を生成する制御部と、を収容する第1筐体部と、移動体からの電力を変換してパワーコンディショナに供給する電力変換回路と、移動体と電力変換回路との電気的な接続状態、または、電力変換回路とパワーコンディショナとの電気的な接続状態を切り替え可能な接続リレーとを収容するとともに、第1筐体部とは独立して設けられている第2筐体部と、を備える。第2筐体部に収容される接続リレーは、第2筐体部とは独立して設けられる第1筐体部に収容されている制御部からの信号に基づいて閉状態にされる。
【0007】
本開示の第1の局面に係るパワーコンディショナシステムでは、上記のように、第2筐体部に収容される接続リレーは、第2筐体部とは独立して設けられる第1筐体部に収容されている制御部からの信号(電力系統の電圧状態に基づく信号)に基づいて閉状態にされる。これにより、電力変換回路を収容する筐体とパワーコンディショナの筐体とが互いに独立している構成において、電力系統の状態(電圧状態)に基づいて、移動体の電力を用いた自立運転を行うことができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、電力変換回路を収容する筐体とパワーコンディショナの筐体とが互いに独立している構成において、電力系統の状態に基づいて、移動体の電力を用いた自立運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態によるパワーコンディショナシステムの構成を示す図である。
図2図2(A)は、連系運転から自立運転へ移行する際のシーケンス図である。図2(B)は、自立運転から連系運転へ移行する際のシーケンス図である。
図3】連系運転から自立運転へ移行する際の制御フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0011】
図1は、本実施形態に係るPCS(Power Conditioning System)100の構成を示す図である。
【0012】
図1に示すように、PCS100は、AC/DCユニット10と、PCSユニット20とを備える。なお、PCSユニット20は、本開示の「パワーコンディショナ」の一例である。
【0013】
AC/DCユニット10は、AC/DCコンバータ11と、MCU(Micro Controller System)12と、補助入力リレー13と、筐体部14と、を含む。筐体部14は、AC/DCコンバータ11、MCU12、および、補助入力リレー13を収容する。なお、AC/DCコンバータ11および補助入力リレー13は、それぞれ、本開示の「電力変換回路」および「接続リレー」の一例である。また、筐体部14は、本開示の「第2筐体部」の一例である。
【0014】
AC/DCコンバータ11は、電動車両200からの交流電力を直流電力に変換してPCSユニット20に供給する。なお、電動車両200は、AC/DCユニット10の給電ケーブル15が挿入されることにより、AC/DCユニット10に電力を供給可能である。なお、電動車両200は、本開示の「移動体」の一例である。また、電動車両とは、自動車だけでなく自動2輪車等を含んでいてもよい。
【0015】
補助入力リレー13は、電動車両200とAC/DCコンバータ11との電気的な接続状態を切り替え可能に構成されている。具体的には、補助入力リレー13が閉状態の場合、電動車両200とAC/DCコンバータ11とが電気的に接続される。補助入力リレー13が開状態の場合、電動車両200とAC/DCコンバータ11とが電気的に非接続状態にされる。なお、補助入力リレー13が、AC/DCコンバータ11のPCSユニット20側に設けられているとともに、AC/DCコンバータ11とPCSユニット20との電気的な接続状態を切り替え可能であってもよい。
【0016】
MCU12は、補助入力リレー13に信号を送信することにより、補助入力リレー13の開閉状態を制御する。
【0017】
PCSユニット20は、電力系統300からの交流電力を家400の電気機器401に供給する連系運転が可能に構成されている。なお、PCSユニット20は、家400以外(たとえば商用ビル等)の電気機器に電力を供給してもよい。また、電気機器401は、本開示の「所定の電気機器」の一例である。また、連系運転は、本開示の「系統運転」の一例である。
【0018】
PCSユニット20は、DC/DCコンバータ21と、インバータ22と、連系リレー23と、MCU24と、入力側電圧センサ25と、系統側電圧センサ26と、筐体部27とを備える。筐体部27は、DC/DCコンバータ21、インバータ22、連系リレー23、MCU24、入力側電圧センサ25、および、系統側電圧センサ26を収容する。なお、系統側電圧センサ26およびMCU24は、それぞれ、本開示の「電圧センサ」および「制御部」の一例である。また、筐体部27は、本開示の「第1筐体部」の一例である。
【0019】
DC/DCコンバータ21は、AC/DCコンバータ11からの直流電圧を昇圧する。また、DC/DCコンバータ21は、たとえば太陽光発電システム500からの直流電圧を昇圧する。
【0020】
インバータ22は、DC/DCコンバータ21からの直流電圧(電力)を交流電圧(電力)に変換する。入力側電圧センサ25は、DC/DCコンバータ21とインバータ22とを電気的に接続する電路の電圧を検出する。
【0021】
連系リレー23は、インバータ22と電力系統300との電気的な接続状態を切り替え可能に構成されている。具体的には、連系リレー23が閉状態の場合、インバータ22と電力系統300とが電気的に接続される。この場合、電力系統300の電力(およびインバータ22の電力)が電気機器401に供給される連系運転が行われる。連系リレー23が開状態の場合、インバータ22と電力系統300とが電気的に非接続状態にされる。この場合、電力系統300の電力が電気機器401に供給されずにPCSユニット20(インバータ22)の電力のみが電気機器401に供給される自立運転が行われる。
【0022】
系統側電圧センサ26は、PCSユニット20における電力系統300側(下流側)の所定の電路における電圧を検出する。具体的には、系統側電圧センサ26は、インバータ22と連系リレー23との間の電路26aの電圧を検出する。
【0023】
また、筐体部14と筐体部27とは、互いに独立して設けられている。言い換えると、筐体部14と筐体部27とは、互いに別個に(別部材として)設けられている。
【0024】
MCU24は、連系リレー23に信号を送信することにより、連系リレー23の開閉状態を制御する。また、MCU24は、AC/DCユニット10のMCU12と通信可能に構成されている。MCU24とMCU12とは、通信ライン24aを通じて有線で通信されている。通信ライン24aは、互いに独立した筐体のMCU同士(12、24)を接続している。なお、MCU24とMCU12とは、互いに無線通信されていてもよい。
【0025】
また、MCU24は、系統側電圧センサ26の検出値に基づいてPCSユニット20を自立運転させるための信号を生成する。具体的には、MCU24は、電力系統300の停電時に系統側電圧センサ26の検出値が0(または0に近い値)になったことに基づいて上記信号を生成する。なお、上記信号のうちMCU12に送信される信号を、通信信号と称する。
【0026】
ここで、従来のパワーコンディショナシステムでは、AC/DCユニット10の筐体部14とPCSユニット20の筐体部27とが互いに独立している構成において、電力系統300の状態に基づいて、電動車両200の電力を用いた自立運転を行うことが望まれていた。
【0027】
そこで、本実施形態では、筐体部14に収容される補助入力リレー13は、筐体部14とは独立して設けられる筐体部27に収容されているMCU24からの通信信号に基づいて閉状態にされる。
【0028】
具体的には、MCU24は、通信信号を通信ライン24aを通じて筐体部14内のMCU12に送信する。MCU12は、通信信号を受信したことに基づいて、補助入力リレー13に信号を送信して補助入力リレー13を閉状態にする。また、MCU24は、上記信号を連系リレー23に送信して連系リレー23を開状態にする。
【0029】
図2(A)は、PCS100の運転状態を連系運転から自立運転に変化させる場合のシーケンスを示す。ここで、時刻t1において電力系統300が停電したとする。この場合、MCU24は、時刻t1において、系統側電圧センサ26の検出値の変化に基づいて、連系リレー23を開状態(オフ)にする。MCU24は、連系リレー23を開状態にするのと同時に、インバータ22をオフにする。これにより、連系運転が終了する。
【0030】
次に、MCU24は、時刻t1の所定時間後(たとえば5秒後)の時刻t2において、連系リレー23の溶着チェックを開始する。MCU24は、時刻t2から、時刻t2の所定時間後(たとえば5秒後)の時刻t3まで、連系リレー23の溶着チェックを実施する。溶着チェックでは、入力側電圧センサ25の検出値が300V以上であることが確認される。
【0031】
次に、MCU24は、時刻t3において、通信ライン24aを通じてAC/DCユニット10のMCU12に通信信号を送信する。これにより、時刻t3から所定の通信遅延時間後(たとえば0.3秒)の時刻t4において、補助入力リレー13が閉状態(オン)にされる。また、MCU24は、時刻t3において、インバータ22をオンにする。これにより、自立運転が開始される。すなわち、時刻t1から時刻t3までの期間は、自立運転の準備期間となる。なお、図2(A)に示す例では、電動車両200からAC/DCコンバータ11への入力(図2(A)の「補助入力」参照)は、常にオン状態である。
【0032】
図2(B)は、PCS100の運転状態を自立運転から連系運転に変化させる場合のシーケンスを示す。ここで、時刻t11において、電力系統300が停電状態から復帰したとする。この場合、MCU24は、時刻t11において、系統側電圧センサ26の検出値の変化に基づいて、MCU12に送信している通信信号をオフにする。これにより、時刻t11から所定の通信遅延時間後(たとえば0.3秒)の時刻t12において、補助入力リレー13が開状態(オフ)にされる。また、MCU24は、時刻t11において、インバータ22をオフにする。これにより、自立運転が終了する。
【0033】
次に、MCU24は、時刻t13において、連系リレー23を閉状態(オン)にするとともに、インバータ22をオンにする。これにより、連系運転が開始される。すなわち、時刻t11から時刻t13までの期間は、連系運転の準備期間となる。
【0034】
なお、時刻t13は、時刻t12よりも後の時刻である。これにより、補助入力リレー13と連系リレー23とが同時に閉状態(オン)になることが防止されている。
【0035】
図3は、連系運転から自立運転に移行する際のMCU24の制御を示す制御フロー図である。
【0036】
まず、ステップS1において、系統側電圧センサ26の検出値に基づいて電力系統300の異常(たとえば停電)が検知される。次に、ステップS2において、連系リレー23が開状態(オフ)にされるとともにインバータ22がオフされることにより連系運転が停止される。次に、ステップS3において、自立運転モードの初期化処理が行われる。
【0037】
ここで、ステップS3において、ステップS4およびS5が行われる。ステップS4では、ステップS3における初期化処理においてエラーの有無が判定される。エラーがある場合(Yesの場合)は、処理はステップS40に進む。エラーがない場合(Noの場合)は、処理はステップS5に進む。ステップS5では、手動でPCS100の運転の停止操作が行われたか否かが判定される。停止操作が行われた場合(Yesの場合)、処理はステップS50に進む。停止操作が行われなかった場合(Noの場合)、処理はステップS6に進む。なお、ステップS4およびS5の順番が上記とは逆であっても同時に行われていてもよい。また、ステップS4およびステップS5の処理をまとめて処理Aと称する。
【0038】
ステップS6では、連系リレー23の溶着チェックが行われる。また、ステップS6におけるステップS60では、上記の処理Aが行われる。
【0039】
次に、ステップS7では、補助入力リレー13が閉状態(オン)にされる。また、ステップS7におけるステップS70では、上記の処理Aが行われる。
【0040】
次に、ステップS8では、MCU12に通信信号が送信されるとともにインバータ22がオンされることにより、自立運転が開始される。また、ステップS8におけるステップS80では、上記の処理Aが行われる。ステップS80の処理AにおけるステップS4およびS5の各々においてNoの場合、処理は終了される。
【0041】
また、ステップS40では、エラー処理が行われる。ステップS40におけるステップS41では、PCS100の運転が自動復帰可能か否かが判定される。自動復帰が可能な場合(Yesの場合)、処理はステップS3に戻る。自動復帰が可能ではない場合(Noの場合)、処理はステップS5に進む。ステップS40におけるステップS5においてYesの場合、処理はステップS50に進む。ステップS40におけるステップS5においてNoの場合、処理はステップS42に進む。なお、ステップS41およびS5の順番が上記と逆であっても同時に行われていてもよい。
【0042】
ステップS42では、PCS100の状態が故障モードに変化される。その後、処理が終了される。ステップS50では、PCS100の運転が停止される。その後、処理はステップS3に戻る。
【0043】
以上のように、本実施形態においては、筐体部14に収容される補助入力リレー13は、筐体部14とは独立して設けられる筐体部27に収容されているMCU24からの通信信号に基づいて閉状態にされる。これにより、補助入力リレー13を、補助入力リレー13とは異なる筐体に収容されるMCU24からの通信信号により制御することができる。
【0044】
また、上記実施形態では、PCSユニット20のMCU24がAC/DCユニット10のMCU12を介して補助入力リレー13を制御する例を示したが、本開示はこれに限られない。MCU24は、MCU12を介さずに補助入力リレー13を直接制御してもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、パワーコンディショナシステム100にAC/DCユニット10が設けられる例を示したが、本開示はこれに限られない。AC/DCユニットの代わりにDC(直流電力)が入力されるユニットが設けられていてもよい。
【0046】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0047】
11 AC/DCコンバータ(電力変換回路),13 補助入力リレー(接続リレー),14 筐体部(第2筐体部),20 PCSユニット(パワーコンディショナ),24 MCU(制御部),26 系統側電圧センサ(電圧センサ),26a 電路(所定の電路),27 筐体部(第1筐体部),100 パワーコンディショナシステム,200 電動車両(移動体),300 電力系統,401 電気機器(所定の電気機器)。
図1
図2
図3