(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023176729
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】表示装置および表示プログラム
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20231206BHJP
H02J 7/35 20060101ALI20231206BHJP
B60L 50/60 20190101ALI20231206BHJP
B60L 53/14 20190101ALI20231206BHJP
B60L 53/30 20190101ALI20231206BHJP
B60L 53/51 20190101ALI20231206BHJP
B60L 53/53 20190101ALI20231206BHJP
B60L 55/00 20190101ALI20231206BHJP
B60L 58/10 20190101ALI20231206BHJP
【FI】
H02J7/00 U
H02J7/00 P
H02J7/35 K
B60L50/60
B60L53/14
B60L53/30
B60L53/51
B60L53/53
B60L55/00
B60L58/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022089164
(22)【出願日】2022-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001128
【氏名又は名称】弁理士法人ゆうあい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】上畑 涼太郎
(72)【発明者】
【氏名】中村 昌照
(72)【発明者】
【氏名】久保 和樹
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503AA04
5G503AA06
5G503BA01
5G503BB01
5G503EA07
5G503EA08
5G503FA06
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125BC24
5H125CD01
5H125EE27
5H125FF14
(57)【要約】
【課題】系統電源から電力を得ることができない場合に、使用者に車両用バッテリの存在を認識させることが可能な表示装置および表示プログラムを提供する。
【解決手段】
系統電源PSから供給される電力および車両用バッテリLBから供給される電力を充電し、充電した電力を負荷へ供給可能な蓄電池Bを有する蓄電池システム1に用いられる表示装置は、画像を表示する表示部12と、表示部に表示させる画像を制御する画像制御部13と、を備える。画像制御部は、蓄電池システムに接続可能な車両用バッテリが存在することを表示部に表示させることが可能であって、蓄電池システムが自立運転で動作する際に表示させる車両用バッテリが存在することを示す表示形態を、蓄電池システムが通常運転で動作する際に表示させる車両用バッテリが存在することを示す表示形態とは異なる形態で表示させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
系統電源(PS)から供給される電力および車両用バッテリ(LB)から供給される電力を充電し、充電した電力を負荷へ供給可能な蓄電池(B)を有する蓄電池システム(1)に用いられる表示装置であって、
画像を表示する表示部(12)と、
前記表示部に表示させる画像を制御する画像制御部(13)と、を備え、
前記蓄電池システムは、前記系統電源と電気的に接続されない状態で動作する自立運転および前記系統電源と電気的に接続された状態で動作する通常運転が可能であって、
前記画像制御部は、前記蓄電池システムに接続可能な前記車両用バッテリが存在することを前記表示部に表示させることが可能であって、前記蓄電池システムが前記自立運転で動作する際に表示させる前記車両用バッテリが存在することを示す表示形態を、前記蓄電池システムが前記通常運転で動作する際に表示させる前記車両用バッテリが存在することを示す表示形態とは異なる形態で表示させる表示装置。
【請求項2】
前記画像制御部は、前記車両用バッテリが存在することを示す表示形態を、車両の形状を模した図形で表示させる請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記画像制御部は、前記車両用バッテリから前記蓄電池へ供給される電力量に関する車両給電量情報および前記車両用バッテリから前記蓄電池へ向かって電力が流れる際の流れ方向を示す車両給電方向情報の少なくとも一方の情報を前記表示部に表示させる請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記画像制御部は、前記車両給電量情報を数字で前記表示部に表示させるとともに、前記車両用バッテリから前記蓄電池システムへ電力が供給されている場合に表示させる前記車両給電量情報の色および形状うちの少なくとも一方を、前記車両用バッテリから前記蓄電池システムへ電力が供給されていない場合に表示させる前記車両給電量情報の色および形状とは異なる色および形状で表示させる請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記画像制御部は、前記車両給電方向情報を文字、図形および記号の少なくとも1つで前記表示部に表示させるとともに、前記車両用バッテリから前記蓄電池システムへ電力が供給されている場合に表示させる前記車両給電方向情報の色および形状うちの少なくとも一方を、前記車両用バッテリから前記蓄電池システムへ電力が供給されていない場合に表示させる前記車両給電方向情報の色および形状とは異なる色および形状で表示させる請求項3に記載の表示装置。
【請求項6】
前記画像制御部は、前記蓄電池システムの運転が前記自立運転状態であるか前記通常運転状態であるかを前記表示部に表示させることが可能であって、前記蓄電池システムが前記自立運転で動作している状態を示す自立運転表示の形態を、前記蓄電池システムが前記通常運転で動作している状態を示す通常運転表示の形態とは異なる形態で表示させる請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項7】
前記画像制御部は、前記自立運転表示および前記通常運転表示を文字、図形および記号の少なくとも1つで前記表示部に表示させるとともに、前記自立運転表示の色および形状うちの少なくとも一方を、前記通常運転表示の色および形状とは異なる色および形状で表示させる請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記画像制御部は、前記蓄電池システムと前記車両用バッテリとの接続方法を前記表示部に表示させる請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項9】
前記表示部は、前記接続方法の表示を要求させる表示要求部(70)を有し、
前記表示要求部は、前記表示部に表示させる前記車両用バッテリと前記蓄電池システムとが接続されていない状態を示す表示形態によって構成されている請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記蓄電池は、前記蓄電池システムに設けられた太陽電池(SB)から供給される電力によって充電可能であって、
前記画像制御部は、前記蓄電池が前記系統電源、前記太陽電池および前記車両用バッテリの少なくとも1つから電力が供給されて充電される充電状態を前記表示部に表示させることが可能であって、前記太陽電池から供給される電力のみで充電されている場合に表示させる前記充電状態の表示形態を、前記系統電源から供給される電力および前記車両用バッテリから供給される電力の少なくとも一方を含む電力で充電されている場合に表示させる前記充電状態の表示形態とは異なる形態で表示させる請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項11】
前記画像制御部は、前記充電状態を文字、図形および記号の少なくとも1つで前記表示部に表示させるとともに、前記太陽電池から供給される電力のみで充電されている場合に表示させる前記充電状態の色および形状うちの少なくとも一方を、前記系統電源から供給される電力および前記車両用バッテリから供給される電力の少なくとも一方を含む電力で充電されている場合に表示させる前記充電状態の色および形状とは異なる色および形状で表示させる請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
系統電源(PS)から供給される電力および車両用バッテリ(LB)から供給される電力を充電し、充電した電力を負荷へ供給可能な蓄電池(B)を有する蓄電池システム(1)に用いられる表示装置を、
画像を表示する表示部(12)、
前記表示部に表示させる画像を制御する画像制御部(13)、として機能させる表示プログラムであって、
前記蓄電池システムは、前記系統電源と電気的に接続されない状態で動作する自立運転および前記系統電源と電気的に接続された状態で動作する通常運転が可能であって、
前記画像制御部は、前記蓄電池システムに接続可能な前記車両用バッテリが存在することを前記表示部に表示させることが可能であって、前記蓄電池システムが前記自立運転で動作する際に表示させる前記車両用バッテリが存在することを示す表示形態を、前記蓄電池システムが前記通常運転で動作する際に表示させる前記車両用バッテリが存在することを示す表示形態とは異なる形態で表示させる表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置および表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、二次電池および太陽電池を備える蓄電池システムに適用され、蓄電池アイコンに太陽電池が接続されている状態であるか否かを表示する太陽電池表示部を有する表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この表示装置の太陽電池表示部は、太陽電池が蓄電池システムに接続されていない状態のとき、太陽電池が蓄電池システムに接続されている状態であるときとは異なる色又は形状で太陽電池が蓄電池システムに接続されている状態であるか否かを表示する。これにより、表示装置は、蓄電池システムにおける太陽電池の接続状態を正確に認識することを可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、蓄電池システムでは、太陽電池に加えて、電気自動車等に搭載される車両用バッテリを接続可能に構成されるものが開発されている。この蓄電池システムが例えば住宅に用いられる際において、停電時等の系統電源から電力を得ることができない場合、蓄電池に充電された電力に加えて、車両用バッテリに充電された電力を、蓄電池システムに接続された電気機器へ供給させることができる。これにより、蓄電池システムが系統電源から電力を得ることができない場合に、車両用バッテリに充電された電力を活用することで蓄電池の使用可能な時間を延長させる。
【0005】
このような車両用バッテリが接続可能な蓄電池システムに用いられる表示装置は、蓄電池システムに車両用バッテリが接続された際、例えば、蓄電池システムと車両用バッテリとが接続された状態を示すアイコンを表示端末に表示することが考えられる。これに対して、蓄電池システムに車両用バッテリが接続されていない状態では、表示端末には、蓄電池システムと車両用バッテリとが接続されていない状態を示すアイコンを表示させないものが一般的である。この場合、蓄電池システムに車両用バッテリが接続されない限り、表示装置は、蓄電池システムに接続可能な車両用バッテリの存在を蓄電池システムの使用者に認識させることができない。
【0006】
したがって、系統電源から電力を得ることができない場合であっても、使用者が蓄電池システムに車両用バッテリを接続させることできることを認知していない場合、蓄電池システムに車両用バッテリを接続させることができない。また、使用者が蓄電池システムに車両用バッテリを接続させることを失念している場合、使用者に車両用バッテリに充電された電力の活用を促すことができない。すると、車両用バッテリに充電された電力を蓄電池へ供給させることができず、蓄電池の使用可能な時間延長の機会損失につながる。
【0007】
本開示は、系統電源から電力を得ることができない場合に、蓄電池システムの使用者に車両用バッテリの存在を認識させることが可能な表示装置および表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、
系統電源(PS)から供給される電力および車両用バッテリ(LB)から供給される電力を充電し、充電した電力を負荷へ供給可能な蓄電池(B)を有する蓄電池システム(1)に用いられる表示装置であって、
画像を表示する表示部(12)と、
表示部に表示させる画像を制御する画像制御部(13)と、を備え、
蓄電池システムは、系統電源と電気的に接続されない状態で動作する自立運転および系統電源と電気的に接続された状態で動作する通常運転が可能であって、
画像制御部は、蓄電池システムに接続可能な車両用バッテリが存在することを表示部に表示させることが可能であって、蓄電池システムが自立運転で動作する際に表示させる車両用バッテリが存在することを示す表示形態を、蓄電池システムが通常運転で動作する際に表示させる車両用バッテリが存在することを示す表示形態とは異なる形態で表示させる。
【0009】
これによれば、表示装置は、蓄電池システムが自立運転状態である場合に、車両用バッテリと蓄電池システムとが接続されていない状態を表示部に表示させる。このため、蓄電池システムが自立運転状態である場合に蓄電池システムの使用者に、蓄電池システムに接続可能な車両用バッテリの存在を認識させることができる。
【0010】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】本実施形態に係る表示部が表示する画像の一例である。
【
図3】パワーコンディショナが実行するシステム状態判定処理を示すフローチャートである。
【
図4】パワーコンディショナが実行する蓄電池判定処理を示すフローチャートである。
【
図5】パワーコンディショナが実行する消費電力判定処理を示すフローチャートである。
【
図6】パワーコンディショナが実行する系統電源判定処理を示すフローチャートである。
【
図7】パワーコンディショナが実行する太陽電池判定処理を示すフローチャートである。
【
図8】パワーコンディショナが実行する車両給電判定処理を示すフローチャートである。
【
図9】画像制御部が実行する画像決定処理を示すフローチャートの一部である。
【
図10】画像制御部が実行する画像決定処理を示すフローチャートの一部である。
【
図11】蓄電池システムが売電状態である際に表示部が表示する画像の一例である。
【
図12】太陽電池から蓄電池システムへ電力が供給されない状態である際に表示部が表示する画像の一例である。
【
図13】蓄電池システムが自立運転状態である際に表示部が表示する画像の一例である。
【
図14】表示部が表示する蓄電池システムと車両用バッテリとの接続方法を示す画像の一例である。
【
図15】表示部が表示する蓄電池システムと車両用バッテリとの接続方法を示す画像の一例である。
【
図16】表示部が表示する蓄電池システムと車両用バッテリとの接続方法を示す画像の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の一実施形態について
図1~
図16に基づいて説明する。本実施形態の表示装置10は、例えば、
図1に示す蓄電池システム1に用いられる。まず、蓄電池システム1について説明する。
【0013】
蓄電池システム1は、太陽電池SBおよび蓄電池Bを備えるとともに、商用電力を供給する系統電源PSおよび車両用バッテリLBに接続可能に構成されている。太陽電池SBは、太陽光を電気エネルギに変換することによって直流の電力を発電し、発電した直流電力を出力するものである。系統電源PSは、電力会社の商用配電線網から供給される交流電力を供給する電源である。車両用バッテリLBは、例えば、電気自動車に設けられるリチウムイオンバッテリであって、外部から供給される電力を充電するとともに、充電した電力を直流で外部へ出力可能な二次電池である。そして、蓄電池システム1は、太陽電池SBが発電する電力、系統電源PSから供給される電力、車両用バッテリLBから供給される電力を蓄電池Bに充電させることが可能に構成されている。
【0014】
なお、車両用バッテリLBは、燃料電池自動車やハイブリッド自動車に設けられる二次電池であって、車両の減速等で生じるエネルギを利用して充電可能なものが採用されてもよい。また、蓄電池システム1は、発電機に接続され、当該発電機が発電する電力を蓄電池Bに充電可能に構成されていてもよいし、ポータブル蓄電池に接続され、当該ポータブル蓄電池から供給される電力を蓄電池Bに充電可能に構成されていてもよい。
【0015】
また、蓄電池システム1は、太陽電池SBから供給される直流電力および車両用バッテリLBから供給される直流電力を交流電力に変換し、系統電源PSと連系することにより得た電力を住宅内に設けられた負荷である各電気機器EPに供給する。また、蓄電池システム1は、得られた電力に対して各電気機器EPで消費された電力の余剰の電力を系統電源PS側に売電可能に構成されている。
【0016】
この蓄電池システム1は、系統電源PS、太陽電池SBおよび車両用バッテリLBから供給される電力量や各電気機器EPで消費される電力量などを蓄電池システム1の使用者に示すために用いられる表示装置10を備える。また、蓄電池システム1は、
図1に示すように、AC/DC変換機3およびパワーコンディショナ5を備えている。
【0017】
AC/DC変換機3は、車両から出力される交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータである。AC/DC変換機3は、入力側が車室内に設けられた交流取出口に接続されるアダプタADを介して車両用バッテリLBと接続される。また、AC/DC変換機3は、出力側がパワーコンディショナ5に接続される。
【0018】
パワーコンディショナ5は、太陽電池SBおよび車両用バッテリLBから供給される電力を系統電源PSと連系させるとともに、連係させた電力を出力する蓄電池システム1の制御装置である。パワーコンディショナ5は、入力側に系統電源PS、太陽電池SBおよびAC/DC変換機3が電気的に接続されており、出力側に住宅内に設けられた各電気機器EPが電気的に接続されている。また、パワーコンディショナ5は、蓄電池Bに接続されており、連係させた電力を蓄電池Bに出力するとともに、蓄電池Bから出力される電力を受給可能に構成されている。
【0019】
パワーコンディショナ5は、入力される直流電力を昇圧する不図示のDC/DCコンバータおよび直流電力を交流電力に変換する不図示のDC/ACインバータ等を含んで構成されている。そして、パワーコンディショナ5は、変換した交流電力を各電気機器EPに出力するとともに、直流電力を蓄電池Bに出力可能に構成されている。
【0020】
パワーコンディショナ5は、太陽電池SBから供給される電力量が蓄電池システム1に接続される各電気機器EPの消費電力量の合計を上回り、余剰電力が生じる場合、その余剰電力を電力会社に売電したり、蓄電池Bに充電したりする。また、パワーコンディショナ5は、太陽電池SBから供給される電力量が蓄電池システム1に接続される各電気機器EPの消費電力量の合計を下回る場合には、不足分の電力を電力会社から買電して各電気機器EPに供給する。
【0021】
蓄電池システム1は、停電時等、系統電源PSと電気的に接続されない場合、太陽電池SBから供給される電力およびAC/DC変換機3を介して車両用バッテリLBから供給される電力によって動作可能に構成されている。また、本実施形態の蓄電池システム1は、停電時等、系統電源PSと電気的に接続されていない場合のみ、AC/DC変換機3を介して車両用バッテリLBから電力を受給可能に構成されている。以下、蓄電池システム1と系統電源PSとが電気的に接続された状態で動作する際の蓄電池システム1の運転モードを通常運転と呼ぶ。また、蓄電池システム1と系統電源PSとが電気的に接続されていない状態で動作する際の蓄電池システム1の運転モードを自立運転と呼ぶ。
【0022】
また、パワーコンディショナ5は、制御部6および通信部7を有する。制御部6は、CPU、ROMおよびRAM等の記憶部を含んで構成されるマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されており、蓄電池システム1の動作を制御する制御装置である。制御部6は、ROM内に記憶されたプログラムに基づいて各種演算、処理を行う。
【0023】
通信部7は、表示装置10と相互通信することで制御部6が実行した処理結果を表示装置10へ送信するとともに、表示装置10から送信される情報を取得する部分である。通信部7は、表示装置10へ制御信号を送信することで表示装置10の作動を制御可能に構成されている。また、通信部7は、表示装置10から送信される制御信号を受信することで、表示装置10へ入力される情報を制御部6へ伝達可能に構成されている。
【0024】
表示装置10は、パワーコンディショナ5から送信される制御信号に基づいて、系統電源PS、太陽電池SBおよび車両用バッテリLBから供給される電力量や各電気機器EPで消費される電力量などを蓄電池システム1の使用者に表示するディスプレイである。
【0025】
本実施形態の表示装置10は、例えば、スマートフォンで構成されており、パワーコンディショナ5の通信部7から送信される信号に基づいて、表示画面が変更されるとともに、蓄電池システム1の使用者によって表示画面の操作が可能となっている。また、表示装置10には、通信部7と相互送信を行うためのアプリケーション・プログラムがインストールされている。表示装置10は、インストールされたアプリケーション・プログラムに基づいて各種演算、処理を行う。本実施形態ではこのアプリケーション・プログラムが表示プログラムに対応する。
【0026】
表示装置10は、パワーコンディショナ5の通信部7と通信する表示通信部11と、画像を表示する表示部12と、表示部12が表示する画像を制御する画像制御部13とを有する。
【0027】
表示通信部11は、パワーコンディショナ5の通信部7と相互通信可能に構成されており、通信部7から送信される蓄電池Bの残量情報や、系統電源PS、太陽電池SB、車両用バッテリLBそれぞれから蓄電池システム1に供給される電力量の情報等を受信する。また、表示通信部11は、表示部12に入力される情報をパワーコンディショナ5の通信部7へ送信する。
【0028】
画像制御部13は、CPU、ROMおよびRAM等の記憶部を含んで構成されるマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されており、インストールされたアプリケーション・プログラムに基づいて各種演算、処理を行う。画像制御部13は、表示通信部11へ送信される各種情報に基づいて表示部12に表示させる画像の出力制御を行う。
【0029】
表示部12は、画像制御部13が行う各種演算、処理によって決定される画像を表示させる表示器である。また、本実施形態の表示部12は、タッチパネルで構成されており、蓄電池システム1の使用者の操作によって、情報が入力可能に構成されている。表示部12に入力される情報は表示通信部11を介してパワーコンディショナ5の通信部7へ送信される。
【0030】
なお、表示装置10は、スマートフォンに限定されず、例えば、タブレットや、タッチパネルディスプレイ等で構成されていてもよい。
【0031】
表示部12が表示する画像には、
図2に示すように、蓄電池システム1に接続された機器を示す複数のアイコンと、当該接続された各機器と蓄電池システム1との間の電気の流れを示す複数の表示部分を有する。また、表示部12が表示する画像には、蓄電池システム1に供給される電力量および蓄電池システム1で消費される電力量等の情報を示す複数の表示部分を有する。さらに、表示部12が表示する画像には、蓄電池システム1の運転モードが自立運転であるか通常運転であるかを表示するシステム状態表示部80を有する。
【0032】
具体的には、表示部12が表示する画像には、蓄電池システム1に接続された機器を示すアイコンとして、蓄電池アイコン30と、家アイコン40と、系統アイコン50と、太陽アイコン60と、車両アイコン70とを有する。また、表示部12が表示する画像には、当該接続された各機器と蓄電池システム1との間の電気の流れを示す表示部分として、充放電方向表示部31と、系統方向表示部51と、太陽方向表示部61と、車両方向表示部71とを有する。さらに、表示部12が表示する画像には、蓄電池システム1に供給される電力量および蓄電池システム1で消費される電力量等の情報を示す表示部分として、充放電表示部32と、消費量表示部42と、系統売買量表示部52と、太陽給電量表示部62と、車両給電量表示部72とを有する。
【0033】
蓄電池アイコン30は、蓄電池システム1に接続された蓄電池Bを示すアイコンであって、例えば、円筒形状の電池を模した図形で構成されている。また、蓄電池アイコン30には、蓄電池Bに充電された電力量を示す直線が記載されている。そして、蓄電池アイコン30は、後述の
図13等に示すように、充電された電力の残量に応じて当該直線の位置が変更される。
【0034】
充放電方向表示部31は、蓄電池Bが系統電源PS、太陽電池SBおよび車両用バッテリLBのうちの1つまたは複数から電力が供給されて充電される充電状態および蓄電池Bが各電気機器EPへ充電した電力を供給して放電する放電状態を示すものである。具体的に、充放電方向表示部31は、家アイコン40から蓄電池アイコン30に向かう充電矢印31aおよび蓄電池アイコン30から家アイコン40に向かう放電矢印31bで構成されている。充電矢印31aは、蓄電池Bが系統電源PS、太陽電池SBおよび車両用バッテリLBのうちの1つまたは複数から電力が供給されて充電している状態を示すものである。放電矢印31bは、蓄電池Bが各電気機器EPへ充電した電力を供給することで放電している状態を示すものである。
【0035】
また、充放電方向表示部31は、蓄電池Bへ電力が供給されている場合と、蓄電池Bが電力を放電している場合とで、充電矢印31aおよび放電矢印31bの表示形態を変更可能に構成されている。具体的に、充電状態を示す充電矢印31aは、蓄電池Bへ電力が供給されている場合、濃い色で表示されることで、蓄電池Bへの電力供給状態がオン状態として表示されるように構成されている。これに対して、充電矢印31aは、蓄電池Bへ電力が供給されていない場合、薄い色で表示されることで、蓄電池Bへの電力供給状態がオフ状態として表示されるように構成されている。
【0036】
また、放電情報を示す放電矢印31bは、蓄電池Bが電力を放電している場合、濃い色で表示されることで、蓄電池Bからの電力放電状態がオン状態として表示されるように構成されている。これに対して、放電矢印31bは、蓄電池Bが電力を放電していない場合、薄い色で表示されることで、蓄電池Bからの電力放電状態がオフ状態として表示されるように構成されている。
【0037】
このように、充放電方向表示部31は、蓄電池Bへ電力が供給されている場合に、充電矢印31aがオン状態で表示され、放電矢印31bがオフ状態で表示される。また、充放電方向表示部31は、蓄電池Bが電力を放電している場合に、放電矢印31bがオン状態で表示され、充電矢印31aがオフ状態で表示される。
【0038】
なお、
図2において、放電矢印31bを薄い色で表示した状態を破線で示している。これに対して、充電矢印31aを濃い色で表示した状態を実線で示している。
図2および後述の
図11~
図13で示す各アイコン、図形および文字においても同様に、薄い色で表示する部分を破線で示し、濃い色で表示する部分を実線で示す。
【0039】
また、充放電方向表示部31は、蓄電池Bへ電力が供給されておらず、且つ、蓄電池Bが電力を放電していない場合、充電矢印31aおよび放電矢印31bのいずれもオフ状態で表示される。
【0040】
さらに、充放電方向表示部31は、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみである場合と、太陽電池SB以外を含む場合とで、表示形態を変更可能に構成されている。すなわち、充放電方向表示部31は、蓄電池Bが太陽電池SBから供給される電力のみで充電されている場合に表示させる充電状態の表示形態を、蓄電池Bが系統電源PSから供給される電力および車両用バッテリLBから供給される電力の少なくとも一方を含む電力で充電されている場合とで、表示させる充電状態の表示形態を変更可能に構成されている。
【0041】
具体的に、充放電方向表示部31は、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみである場合と、系統電源PSおよび車両用バッテリLBの少なくとも一方を含む場合とで、充電状態を示す充電矢印31aの色が異なるように構成されている。
【0042】
例えば、本実施形態では、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみである場合、充電矢印31aの色は、一般的に環境にとって安全を示す際に用いられる青色で表示される。そして、蓄電池システム1への電力供給源が系統電源PSおよび車両用バッテリLBの少なくとも一方を含む場合、充電矢印31aの色は、青色とは異なる色(本実施形態では、橙色)で表示される。
【0043】
なお、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみである場合の充電矢印31aの色は、青色に限定されるものではなく、青色以外の色で表示されてもよい。また、蓄電池システム1への電力供給源が系統電源PSおよび車両用バッテリLBの少なくとも一方を含む場合の充電矢印31aの色は、電力供給源が太陽電池SBのみである場合の充電矢印31aの色とは異なる色であれば、橙色以外の色で表示されてもよい。
【0044】
また、充電矢印31aの表示形態は、矢印のみに限定されない。例えば、充電状態を示すことが可能であれば、充電矢印31aの表示形態は、矢印とは異なる図形で表示されてもよい。また、充電矢印31aの表示形態は、図形とは異なる表示形態であって、例えば、文字や記号等で表示されてもよい。
【0045】
なお、後述する
図11においては、説明の便宜上、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみである場合の充電矢印31aを示す色として、ハッチングを付して表示している。これに対して、
図2および後述する
図12においては、蓄電池システム1への電力供給源が系統電源PSおよび車両用バッテリLBの少なくとも一方を含む場合の充電矢印31aを示す色として、ハッチングを付さずに表示している。
【0046】
充放電表示部32は、蓄電池Bの充電残量を示すとともに、蓄電池Bへ電力が供給されている際の電力供給量および蓄電池Bが各電気機器EPへ電力を供給している際の電力供給量に関する情報を示すものである。具体的に、充放電表示部32は、蓄電池Bの充電残量を示す充電残量表示部32aと、蓄電池Bへの電力供給量または蓄電池Bからの電力供給量を示す充放電量表示部32bとを有する。
【0047】
充電残量表示部32aは、例えば、蓄電池Bが満充電時の表示を100%、完全放電時の表示を0%として表示する。
【0048】
充放電量表示部32bは、例えば、蓄電池Bへ電力が供給されている際に、充電状態を示すものとして、「充電中」の文字を表示するとともに、蓄電池Bへ供給される電力量の値を表示する。また、充放電量表示部32bは、蓄電池Bが各電気機器EPへ電力を供給している際に、「放電中」の文字を表示するとともに、蓄電池Bが供給する電力量の値を表示する。さらに、充放電量表示部32bは、現在の充電残量および各電気機器EPへの供給電力量から算出される各電気機器EPへの電力供給可能な残り時間を表示する。
【0049】
家アイコン40は、蓄電池システム1に接続された負荷である各電気機器EPを示すアイコンであって、例えば、住宅の形状を模した図形で構成されている。
【0050】
消費量表示部42は、蓄電池システム1に接続された各電気機器EPで現在消費されている電量力の値および蓄電池システム1における自給率を表示する。ここで、自給率とは、蓄電池システム1に接続された各電気機器EPによって消費された電力量の当日の積算値と、太陽電池SBが発電した電力量の当日の積算値との比率である。各電気機器EPによって消費された電力量の積算値および太陽電池SBが発電した電力量の積算値は、各電気機器EPで消費された電力量と、太陽電池SBが発電した電力量を制御部6が定期的に得ることで算出することができる。
【0051】
自給率は、蓄電池システム1に接続された各電気機器EPによって消費された電力量のうち、系統電源PSから供給された電力量の割合が大きいほど小さくなる。これに対して、自給率は、蓄電池システム1に接続された各電気機器EPによって消費された電力量のうち、系統電源PSから供給された電力量の割合が小さいほど大きくなる。すなわち、自給率は、蓄電池システム1に接続された各電気機器EPによって消費された電力量のうち、太陽電池SBから供給された電力量の割合が大きいほど大きくなる。
【0052】
系統アイコン50は、蓄電池システム1に接続された電力会社の系統電源PSを示すアイコンであって、例えば、送電鉄塔の形状を模した図形で構成されている。系統アイコン50は、停電時等、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されていない場合および蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されている場合のいずれの場合も表示される。
【0053】
また、系統アイコン50は、停電時等、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されていない場合と、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されている場合とで、表示形態を変更可能に構成されている。具体的に、系統アイコン50は、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されていない場合と、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されている場合とで系統アイコン50を構成する図形の色が異なるように構成されている。なお、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されている場合とは、電力会社から買電可能な状態および蓄電池システム1で得られた電気を電力会社へ売電可能な状態である。
【0054】
本実施形態の系統アイコン50は、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されている場合、系統アイコン50の色が濃い色で表示されることで、系統電源PSとの接続状態がオン状態として表示されるように構成されている。また、系統アイコン50は、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されていない場合、系統アイコン50の色が薄い色で表示されることで、系統電源PSとの接続状態がオフ状態として表示されるように構成されている。このため、系統アイコン50は、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されていない場合に比較して、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されている場合に、蓄電池システム1の使用者に認識され易くなっている。
【0055】
系統売買量表示部52は、電力会社から買電している状態および太陽電池SBから供給される電力を電力会社へ売電している状態を示すものである。具体的に、系統売買量表示部52は、系統アイコン50から家アイコン40に向かう買電矢印51aおよび家アイコン40から系統アイコン50に向かう売電矢印51bで構成されている。買電矢印51aは、蓄電池システム1が電力会社から買電している状態を示すものである。売電矢印51bは、太陽電池SBから供給される電力を電力会社へ売電している状態を示すものである。
【0056】
また、系統売買量表示部52は、電力会社から買電している場合と、蓄電池システム1で得られた電気を電力会社へ売電している場合とで、表示形態を変更可能に構成されている。具体的に、買電矢印51aは、電力会社から買電している場合、濃い色で表示されることで、電力会社から買電している状態がオン状態として表示されるように構成されている。これに対して、買電矢印51aは、電力会社から買電していない場合、薄い色で表示されることで、電力会社からの買電状態がオフ状態として表示されるように構成されている。
【0057】
また、売電矢印51bは、電力会社へ売電している場合、濃い色で表示されることで、電力会社へ売電している状態がオン状態として表示されるように構成されている。これに対して、売電矢印51bは、電力会社へ売電していない場合、薄い色で表示されることで、電力会社への売電状態がオフ状態として表示されるように構成されている。
【0058】
このように系統売買量表示部52は、電力会社から買電している場合に、買電矢印51aがオン状態で表示され、売電矢印51bがオフ状態で表示される。また、系統売買量表示部52は、電力会社へ売電している場合に、売電矢印51bがオン状態で表示され買電矢印51aがオフ状態で表示される。
【0059】
さらに、停電時等、蓄電池システム1が系統電源PS系と電気的に接続されておらず、買電および売電が不可能な状態である場合、買電矢印51aおよび売電矢印51bは、いずれもオフ状態で表示される。
【0060】
また、買電矢印51aは、オン状態で表示される際の色が、蓄電池システム1への電力供給源が系統電源PSおよび車両用バッテリLBの少なくとも一方を含む場合の充電矢印31aの色と同じ色で構成されている。具体的に、本実施形態の買電矢印51aは、橙色で表示される。これに対して、売電矢印51bは、オン状態で表示される際の色が、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみである場合の充電矢印31aの色と同じ色で構成されている。具体的に、本実施形態の売電矢印51bは、青色で表示される。
【0061】
なお、買電矢印51aおよび売電矢印51bは、蓄電池システム1への電力供給源が系統電源PSおよび車両用バッテリLBの少なくとも一方を含む場合の充電矢印31aの色とは異なる色で表示されてもよい。
【0062】
系統売買量表示部52は、電力会社から買電している場合の買電する電力量に関する情報および電力会社へ売電している場合の売電する電力量に関する情報を示すものである。
【0063】
系統売買量表示部52は、例えば、電力会社から買電している際に、「買電中」の文字を表示するとともに、買電する電力量の値を表示する。また、系統売買量表示部52は、電力会社へ売電している際に、「売電中」の文字を表示するとともに、売電する電力量の値を表示する。さらに、系統売買量表示部52は、停電時等、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されていない場合、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されている場合に比較して薄い色の文字で電力量を「0.0kw」と表示する。
【0064】
太陽アイコン60は、蓄電池システム1に接続された太陽電池SBを示すアイコンであって、例えば、板状の太陽電池パネルの形状を模した図形で構成されている。太陽アイコン60は、蓄電池システム1に接続可能な太陽電池SBが存在することを表示するものである。本実施形態では、太陽アイコン60は、蓄電池システム1の運転が、自立運転である場合および通常運転である場合のいずれも表示される。また、太陽アイコン60は、太陽電池SBが発電することで蓄電池システム1に電力を供給可能である場合および太陽電池SBが発電しないことで蓄電池システム1に電力を供給不可能である場合のいずれの場合も表示される。
【0065】
そして、太陽アイコン60は、太陽電池SBが発電することで蓄電池システム1に電力を供給可能である場合と、太陽電池SBが発電しないことで蓄電池システム1に電力を供給不可能である場合とで、表示形態が変更されないように構成されている。すなわち、太陽アイコン60は、太陽電池SBが蓄電池システム1に電力を供給可能である場合および電力を不供給可能である場合のいずれも、オン状態として表示されるように構成されている。
【0066】
なお、太陽アイコン60は、太陽電池SBが発電することで蓄電池システム1に電力を供給可能である場合と、太陽電池SBが発電しないことで蓄電池システム1に電力を供給不可能である場合とで、表示形態を変更可能に構成されていてもよい。この場合、例えば、太陽アイコン60は、太陽電池SBが蓄電池システム1に電力を供給可能である場合、電力供給状態がオン状態として表示され、電力を供給不可能である場合、電力供給状態がオフ状態として表示されるように構成されていてもよい。
【0067】
太陽方向表示部61は、太陽電池SBが蓄電池システム1に電力を供給している状態および太陽電池SBが蓄電池システム1へ電力を供給していない状態を示すものである。太陽方向表示部61は、太陽アイコン60から家アイコン40に向かう矢印で構成されている。
【0068】
また、太陽方向表示部61は、太陽電池SBが蓄電池システム1に電力を供給可能である場合と、太陽電池SBが蓄電池システム1に電力を供給不可能である場合とで、表示形態を変更可能に構成されている。具体的に、太陽方向表示部61は、太陽電池SBが発電している場合と、太陽電池SBが発電していない場合とで、太陽方向表示部61を構成する図形の色が異なるように構成されている。
【0069】
本実施形態の太陽方向表示部61は、太陽電池SBが発電している場合、濃い色で表示されることで、蓄電池システム1への電力供給状態がオン状態として表示されるように構成されている。これに対して、太陽方向表示部61は、太陽電池SBが発電していない場合、薄い色で表示されることで、蓄電池システム1への電力供給状態がオフ状態として表示されるように構成されている。
【0070】
また、太陽方向表示部61は、オン状態で表示される際の色が、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみである場合の充電矢印31aの色と同じ色で構成されている。具体的に、本実施形態の太陽方向表示部61は、青色で表示される。
【0071】
なお、太陽方向表示部61は、オン状態で表示される際の色が、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみである場合の充電矢印31aの色とは異なる色で表示されてもよい。
【0072】
太陽給電量表示部62は、太陽電池SBが発電している場合の蓄電池システム1への電力供給量に関する情報を示すものである。太陽給電量表示部62は、例えば、太陽電池SBが蓄電池システム1へ電力を供給している際に、「発電中」の文字を表示するとともに、電力供給量の値を表示する。また、太陽給電量表示部62は、太陽電池SBが発電していない場合、太陽電池SBが発電している場合に比較して薄い色の文字で供給電力量を「0.0kw」と表示する。
【0073】
車両アイコン70は、蓄電池システム1に接続される車両用バッテリLBを示すアイコンであって、例えば、車両の形状を模した図形で構成されている。車両アイコン70は、蓄電池システム1に接続可能な車両用バッテリLBが存在することを表示部12に表示するものである。車両アイコン70は、車両用バッテリLBと蓄電池システム1とが接続されている場合および車両用バッテリLBと蓄電池システム1とが接続されていない場合のいずれの場合も表示される。
【0074】
また、車両アイコン70は、蓄電池システム1が自立運転で動作している場合と通常運転で動作している場合とで、表示形態を変更可能に構成されている。具体的に、車両アイコン70は、蓄電池システム1の運転が自立運転である場合と通常運転である場合とで、車両アイコン70を構成する図形の色が異なるように構成されている。
【0075】
本実施形態の車両アイコン70は、蓄電池システム1の運転が自立運転である場合、車両アイコン70の色が濃い色で表示されることで、蓄電池システム1に接続可能な車両用バッテリLBが存在することを明確に表示されるように構成されている。また、車両アイコン70は、蓄電池システム1の運転が通常運転である場合、車両アイコン70の色が薄い色で表示されることで、蓄電池システム1に接続可能な車両用バッテリLBが存在することを表示されるように構成されている。
【0076】
このため、車両アイコン70は、蓄電池システム1の運転が通常運転である場合に比較して、蓄電池システム1の運転が自立運転である場合に、蓄電池システム1の使用者に認識され易くなっている。ただし、蓄電池システム1の運転が自立運転である場合においても、蓄電池システム1に接続可能な車両用バッテリLBの存在を蓄電池システム1の使用者に認識させることが可能となっている。
【0077】
また、本実施形態の表示部12は、蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法を表示する接続方法表示部としても機能する。そして、車両アイコン70は、蓄電池システム1の使用者による操作によって、表示部12に蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法の表示を要求するための表示要求部として機能する。すなわち、蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法の表示を要求する表示要求部は車両アイコン70によって構成されている。そして、車両アイコン70が使用者によって押されると、表示部12には、画像制御部13にインストールされたアプリケーション・プログラムに予め登録された蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法に関する画像が表示される。
【0078】
車両方向表示部71は、車両用バッテリLBと蓄電池システム1とが接続されて車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている状態および車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されていない状態を示すものである。車両方向表示部71は、車両アイコン70から家アイコン40に向かう矢印で構成されている。そして、車両方向表示部71は、車両用バッテリLBから蓄電池Bへ向かって電力が流れる際の流れ方向を示す車両給電方向情報を示す。
【0079】
また、車両方向表示部71は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合と、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されていない場合とで、表示形態を変更可能に構成されている。具体的に、車両方向表示部71は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合と、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されていない場合とで、車両方向表示部71を構成する図形の色が異なるように構成されている。
【0080】
本実施形態の車両方向表示部71は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合、濃い色で表示されることで、蓄電池システム1への電力供給状態がオン状態として表示されるように構成されている。これに対して、車両方向表示部71は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されていない場合、薄い色で表示されることで、蓄電池システム1への電力供給状態がオフ状態として表示されるように構成されている。
【0081】
また、車両方向表示部71は、オン状態で表示される際の色が、蓄電池システム1への電力供給源が系統電源PSおよび車両用バッテリLBの少なくとも一方を含む場合の充電矢印31aの色と同じ色で構成されている。具体的に、本実施形態の車両方向表示部71は、橙色で表示される。
【0082】
なお、車両方向表示部71は、蓄電池システム1への電力供給源が系統電源PSおよび車両用バッテリLBの少なくとも一方を含む場合の充電矢印31aの色とは異なる色で表示されてもよい。
【0083】
また、車両方向表示部71の表示形態は、矢印のみに限定されない。例えば、車両給電方向情報を示すことが可能であれば、車両方向表示部71の表示形態は、矢印とは異なる図形で表示されてもよい。また、車両方向表示部71の表示形態は、図形とは異なる表示形態であって、例えば、文字や記号等で表示されてもよい。
【0084】
車両給電量表示部72は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合の蓄電池システム1への電力供給量に関する車両給電量情報を示すものである。車両給電量表示部72は、例えば、車両用バッテリLBが蓄電池システム1へ電力を供給している際に、「給電中」の文字を表示するとともに、電力供給量の値を数字で表示する。また、車両給電量表示部72は、車両用バッテリLBが蓄電池システム1へ電力を供給していない場合、車両用バッテリLBが蓄電池システム1へ電力を供給している場合に比較して薄い色の数字で供給電力量を「0.0kw」と表示する。
【0085】
システム状態表示部80は、蓄電池システム1の運転状態を示すものである。具体的に、システム状態表示部80は、蓄電池システム1の運転が、自立運転であるか通常運転であるかを表示する。システム状態表示部80は、蓄電池システム1が自立運転である場合、蓄電池システム1が自立運転で動作している状態を示す自立運転表示の形態を「自立運転」と文字で表示する。これに対して、蓄電池システム1が通常運転である場合、蓄電池システム1が通常運転で動作している状態を示す通常運転表示の形態を「運転中」と文字で表示する。
【0086】
また、システム状態表示部80は、蓄電池システム1の運転が、自立運転である場合と通常運転である場合とで、表示形態を変更可能に構成されている。具体的に、システム状態表示部80は、蓄電池システム1が、自立運転である場合に「自立運転」と表示する際の文字の色が、通常運転である場合に「運転中」と表示する際の文字の色とは異なる色で表示されるように構成されている。
【0087】
なお、蓄電池システム1の運転状態が自立運転状態であることを示すことが可能であれば、「自立運転」とは異なる文字や図形、記号等で表示してもよい。また、蓄電池システム1の運転状態が通常運転状態であることを示すことが可能であれば、「運転中」とは異なる文字や図形、記号等で表示してもよい。
【0088】
続いて、制御部6および画像制御部13が実行する制御処理の一例について
図3~
図9に示すフローチャートを参照して説明する。
図3~
図9に示す各制御処理は、蓄電池システム1が動作する際に、所定の制御周期で繰り返し実行される。
【0089】
まず、制御部6が実行する制御処理のうち、
図3に示すシステム状態判定処理P1について説明する。システム状態判定処理P1は、システム状態表示部80に表示させる内容を決定するために実行される。ステップS11において、制御部6は、蓄電池システム1が通常運転であるか否かを判定する。具体的に、制御部6は、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続された状態で動作する場合に蓄電池システム1が通常運転であると判定する。これに対して、制御部6は、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されておらず、買電および売電が不可能な状態で動作する場合に蓄電池システム1が通常運転であると判定しない。蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されていない状態で動作する場合とは、例えば、蓄電池システム1が太陽電池SBから供給される電力によって動作する場合である。
【0090】
蓄電池システム1が通常運転であると判定する場合、ステップS12において、制御部6は、蓄電池システム1が通常運転状態である通常運転情報を通信部7を介して表示装置10へ送信する。これに対して、蓄電池システム1が通常運転であると判定しない場合、ステップS13において、制御部6は、蓄電池システム1が自立運転状態である自立運転情報を通信部7を介して表示装置10へ送信する。
【0091】
次に、制御部6が実行する制御処理のうち、
図4に示す蓄電池判定処理P2について説明する。蓄電池判定処理P2は、充放電方向表示部31および充放電表示部32に表示させる内容を決定するために実行される。ステップS21において、制御部6は、蓄電池Bから蓄電池Bの充電量に関する情報を取得する。制御部6が蓄電池Bから取得する蓄電池Bの充電量に関する情報には、蓄電池Bに供給される電力量または蓄電池Bから放電される電力量および蓄電池Bの充電量の情報が含まれる。
【0092】
ステップS22において、制御部6は、現在の蓄電池Bの充電量および各電気機器EPへの供給電力量に基づいて、蓄電池Bから各電気機器EPへの電力供給可能な残り時間を算出する。そして、ステップS23において、制御部6は、蓄電池Bが充電中であるか否かを判定する。蓄電池Bが充電中であると判定した場合、ステップS24において、制御部6は、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみであるか否かを判定する。
【0093】
蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみであると判定した場合、ステップS25において、制御部6は、第1充電状態情報を通信部7を介して表示装置10へ送信する。第1充電状態情報には、算出した各電気機器EPへの電力供給可能な残り時間、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみである情報、太陽電池SBから蓄電池Bへ供給される電力量の情報および蓄電池Bの充電量の情報が含まれる。
【0094】
これに対して、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみであると判定しない場合、ステップS26において、制御部6は、第2充電状態情報を通信部7を介して表示装置10へ送信する。第2充電状態情報には、算出した各電気機器EPへの電力供給可能な残り時間、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SB以外を含む情報、太陽電池SB以外から供給される電力量を含む蓄電池Bへの合計の電力供給量の情報および蓄電池Bの充電量の情報が含まれる。なお、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SB以外を含む情報とは、蓄電池システム1への電力供給源が系統電源PSおよび車両用バッテリLBの少なくとも一方を含んでいる状態を示す情報である。
【0095】
ここで、ステップS23で蓄電池Bが充電中であると判定しない場合とは、蓄電池Bに電力が供給されておらず、蓄電池Bが各電気機器EPへ充電した電力を放電している状態である。このため、ステップS23で蓄電池Bが充電中であると判定しない場合、ステップS27において、制御部6は、蓄電池Bから放電される電力量の情報、蓄電池Bの充電量の情報および算出した各電気機器EPへの電力供給可能な残り時間の情報を含む放電状態情報を通信部7を介して表示装置10へ送信する。
【0096】
次に、制御部6が実行する制御処理のうち、
図5に示す消費電力判定処理P3について説明する。消費電力判定処理P3は、消費量表示部42に表示させる内容を決定するために実行される。ステップS31において、制御部6は、本処理が実行される際において蓄電池システム1に接続された負荷である各電気機器EPで消費されている消費電力量の合計値の情報を現状の消費電力量として取得する。また、制御部6は、本処理が実行される日において、各電気機器EPによって消費された当日の電力量の積算値の情報および太陽電池SBが発電した当日の電力量の積算値の情報を取得する。
【0097】
ステップS32において、制御部6は、各電気機器EPによって消費された電力量の積算値の情報および太陽電池SBが発電した電力量の積算値の情報に基づいて、蓄電池システム1の自給率を算出する。
【0098】
ステップS33において、制御部6は、取得した現状の消費電力量の情報および算出した自給率の情報を含む負荷情報を表示部12に送信する。
【0099】
次に、制御部6が実行する制御処理のうち、
図6に示す系統電源判定処理P4について説明する。系統電源判定処理P4は、系統アイコン50、系統方向表示部51および系統売買量表示部52に表示させる内容を決定するために実行される。ステップS41において、制御部6は、蓄電池システム1が電力会社から買電している状態であるか否かを判定する。蓄電池システム1が電力会社から買電している状態と判定した場合、ステップS42において、制御部6は、系統電源PSから買電する電力量の情報を取得する。そして、ステップS43において、制御部6は、蓄電池システム1が買電状態である情報および買電する電力量の情報を含む買電情報を通信部7を介して表示装置10へ送信する。
【0100】
これに対して、蓄電池システム1が電力会社から買電している状態と判定しない場合、ステップS44において、制御部6は、蓄電池システム1が電力会社へ売電している状態であるか否かを判定する。蓄電池システム1が電力会社へ売電している状態であると判定した場合、ステップS45において、制御部6は、系統電源PSへ売電する電力量の情報を取得する。そして、ステップS46において、制御部6は、蓄電池システム1が売電状態である情報および売電する電力量の情報を含む売電情報を通信部7を介して表示装置10へ送信する。
【0101】
また、蓄電池システム1が電力会社へ売電している状態であると判定しない場合、ステップS47において、制御部6は、蓄電池システム1が買電状態でなく、且つ、売電状態でないことを示す非売買状態情報を通信部7を介して表示装置10へ送信する。
【0102】
次に、制御部6が実行する制御処理のうち、
図7に示す太陽電池判定処理P5について説明する。太陽電池判定処理P5は、太陽方向表示部61および太陽給電量表示部62に表示させる内容を決定するために実行される。ステップS51において、制御部6は、太陽電池SBが発電している状態であるか否かを判定する。太陽電池SBが発電している状態と判定した場合、ステップS52において、制御部6は、太陽電池SBが発電して蓄電池システム1へ供給する電力量の情報を取得する。そして、ステップS53において、制御部6は、太陽電池SBが蓄電池システム1へ供給する電力量の情報を含む発電情報を通信部7を介して表示装置10へ送信する。
【0103】
これに対して、太陽電池SBが発電している状態と判定しない場合、ステップS54において、制御部6は、太陽電池SBから電力を得ることができない状態である情報を含む非発電情報を通信部7を介して表示装置10へ送信する。
【0104】
次に、制御部6が実行する制御処理のうち、
図8に示す車両給電判定処理P6について説明する。車両給電判定処理P6は、車両アイコン70、車両方向表示部71および車両給電量表示部72に表示させる内容を決定するために実行される。ステップS61において、制御部6は、蓄電池システム1の運転が通常運転であるか否かを判定する。蓄電池システム1の運転が通常運転であると判定する場合、ステップS62において、制御部6は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ供給する電力量の情報を取得する。そして、ステップS63において、制御部6は、車両用バッテリLBから供給される電力量の情報を含む供給電力情報を通信部7を介して表示装置10へ送信する。
【0105】
これに対して、ステップS61で蓄電池システム1の運転が通常運転であると判定しない場合、ステップS62およびステップS63の処理をスキップする。
【0106】
次に、画像制御部13が実行する
図9に示す画像決定処理P7について説明する。画像決定処理P7は、表示装置10が制御部6から各種情報を受信すると実行される。ステップS71において、画像制御部13は、制御部6が
図3~
図8に示した各制御処理において送信する各種情報を取得する。ステップS72において、画像制御部13は、取得した通常運転情報または自立運転情報に基づいて、蓄電池システム1が通常運転状態であるか否かを判定する。
【0107】
蓄電池システム1が通常運転状態であると判定する場合、ステップS73において、画像制御部13は、表示部12のシステム状態表示部80を「運転中」と文字で表示させる。そして、画像制御部13は、表示部12の車両アイコン70および車両方向表示部71を、蓄電池システム1の運転が自立運転である場合に比較して薄い色で表示させる。すなわち、表示部12は、蓄電池システム1が通常運転状態である場合、車両アイコン70および車両方向表示部71をオフ状態で表示する。また、画像制御部13は、ステップS75~ステップS78の処理をスキップする。
【0108】
これに対して、蓄電池システム1が通常運転状態であると判定しない場合、ステップS75において、画像制御部13は、表示部12のシステム状態表示部80を「自立運転」と文字で表示させる。そして、ステップS76において、画像制御部13は、表示部12の車両アイコン70および車両方向表示部71を、蓄電池システム1の運転が通常運転である場合に比較して濃い色で表示させる。すなわち、表示部12は、車両アイコン70および車両方向表示部71をオン状態にして表示する。車両方向表示部71は、橙色で表示される。また、画像制御部13は、車両給電量表示部72において、「給電中」の文字を表示させるとともに、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ供給される電力量の値を表示させる。
【0109】
ステップS77において、画像制御部13は、蓄電池システム1の使用者による操作によって、蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法の表示要求の操作が行われたか否かを判定する。具体的に、画像制御部13は、蓄電池システム1の使用者によって車両アイコン70が押されたか否かを判定する。蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法の表示を要求操作が行われたと判定する場合、ステップS78において、画像制御部13は、予め登録された蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法を示す画像を表示部12に表示させる。
【0110】
これに対して、蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法の表示要求の操作が行われたと判定しない場合、画像制御部13は、ステップS78の処理をスキップする。
【0111】
ステップS81において、画像制御部13は、第1充電状態情報、第2充電状態情報または放電状態情報のいずれかに基づいて、蓄電池Bが充電中であるか否かを判定する。蓄電池Bが充電中であると判定する場合、ステップS82において、画像制御部13は、表示部12の充電残量表示部32aにおいて蓄電池Bの充電残量を表示させる。また、画像制御部13は、表示部12の充放電量表示部32bにおいて、「充電中」の文字を表示させるとともに、蓄電池Bへの電力供給量の値を表示させる。
【0112】
そして、ステップS83において、画像制御部13は、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみであるか否かを判定する。蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみであると判定する場合、ステップS84において、画像制御部13は、表示部12に第1充電状態を表示させる。具体的に、画像制御部13は、表示部12の充電矢印31aをオン状態にさせ、青色で表示させる。
【0113】
これに対して、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみであると判定しない場合、ステップS85において、画像制御部13は、表示部12に第2充電状態を表示する。具体的に、画像制御部13は、表示部12の充電矢印31aを、蓄電池システム1への電力供給源が太陽電池SBのみである場合の充電矢印31aの色とは異なる色で表示させる。本実施形態において、画像制御部13は、充電矢印31aをオン状態にさせ、橙色で表示させる。
【0114】
また、ステップS81で蓄電池Bが充電中であると判定しない場合、ステップS86において、画像制御部13は、表示部12に放電状態を表示させる。具体的に、画像制御部13は、表示部12の充電残量表示部32aにおいて蓄電池Bの充電残量を表示させる。また、画像制御部13は、表示部12の充放電量表示部32bにおいて、「放電中」の文字を表示するとともに、蓄電池Bが放電する電力供給量の値および制御部6が算出した残り時間を表示する。
【0115】
ステップS89において、画像制御部13は、負荷情報に基づいて、表示部12の消費量表示部42において、各電気機器EPの消費電力量の合計値および自給率を表示させる。
【0116】
ステップS90において、画像制御部13は、買電情報、売電情報および非売買状態情報のいずれかに基づいて、蓄電池システム1が買電状態であるか否かを判定する。蓄電池システム1が買電状態であると判定する場合、ステップS91において、画像制御部13は、買電表示を行う。具体的に、画像制御部13は、表示部12の系統アイコン50および買電矢印51aをオン状態にさせる。また、画像制御部13は、表示部12の系統売買量表示部52において、「買電中」の文字を表示させるとともに、系統電源PSから買電する電力量の値を表示させる。買電矢印51aは、橙色で表示される。
【0117】
蓄電池システム1が買電状態であると判定しない場合、ステップS92において、画像制御部13は、蓄電池システム1が売電状態であるか否かを判定する。蓄電池システム1が売電状態であると判定する場合、ステップS93において、画像制御部13は、売電表示を行う。具体的に、画像制御部13は、表示部12の売電矢印51bをオン状態にさせる。また、画像制御部13は、表示部12の系統売買量表示部52において、「売電中」の文字を表示させるとともに、系統電源PSへ売電する電力量の値を表示させる。
【0118】
また、蓄電池システム1が売電状態であると判定しない場合、ステップS94において、画像制御部13は、系統アイコン50、買電矢印51aおよび売電矢印51bを、蓄電池システム1が買電状態および売電状態である場合に比較して薄い色で表示させる。すなわち、表示部12は、系統アイコン50、買電矢印51aおよび売電矢印51bをオフ状態にして表示する。
【0119】
ステップS95において、画像制御部13は、発電情報または非発電情報に基づいて、太陽電池SBが発電状態であるか否かを判定する。太陽電池SBが発電状態であると判定する場合、ステップS96において、画像制御部13は、表示部12に発電表示をさせる。具体的に、画像制御部13は、表示部12の太陽アイコン60および太陽方向表示部61をオン状態にさせる。また、画像制御部13は、表示部12の太陽給電量表示部62において、「発電中」の文字を表示させるとともに、太陽電池SBが発電する電力量の値を表示させる。太陽方向表示部61は、青色で表示される。
【0120】
これに対して、太陽電池SBが発電状態であると判定しない場合、ステップS97において、画像制御部13は、表示部12に非発電表示をされる。具体的に、画像制御部13は、太陽電池SBが発電状態であると同様、表示部12の太陽アイコン60および太陽方向表示部61をオン状態にさせる。ただし、画像制御部13は、表示部12の太陽給電量表示部62において、太陽電池SBが発電している場合に比較して薄い色の文字で供給電力量を「0.0kw」と表示させる。
【0121】
続いて、
図9に示した制御処理によって表示部12が表示する表示画面の一例について、
図2および
図11~
図16を参照して説明する。
【0122】
図2は、表示装置10が制御部6から通常運転情報、第2充電状態情報、負荷情報、買電情報および発電情報を受信した際に表示する画像の一例である。
【0123】
このような場合、表示部12は、
図2に示すように、システム状態表示部80において、「運転中」と文字で表示するとともに、充電矢印31aをオン状態にして、橙色で表示する。
【0124】
また、表示部12は、充電残量表示部32aにおいて蓄電池Bの充電残量を表示し、充放電量表示部32bにおいて、「充電中」の文字を表示するとともに、蓄電池Bへの電力供給量の値を表示する。そして、表示部12は、消費量表示部42において、各電気機器EPの消費電力量の合計値および自給率を表示する。
【0125】
また、表示部12は、系統アイコン50および買電矢印51aをオン状態にして、橙色で表示し、系統売買量表示部52において、「買電中」の文字を表示するとともに、系統電源PSから買電する電力量の値を表示する。そして、表示部12は、太陽アイコン60および太陽方向表示部61をオン状態にして青色で表示し、太陽給電量表示部62において、「発電中」の文字を表示するとともに、太陽電池SBが発電する電力量の値を表示する。
【0126】
なお、蓄電池システム1が通常運転状態である場合、蓄電池システム1には、車両用バッテリLBから電力が供給されない。このため、蓄電池システム1が通常運転状態である場合、表示部12は、車両アイコン70および車両方向表示部71をオフ状態で表示する。
【0127】
また、
図11において、太陽電池SBから蓄電池システム1へ供給される電力量が蓄電池システム1に接続された各電気機器EPの消費電力の合計値を上回っている状態における表示部12が表示する画面の一例を示す。このような場合、蓄電池システム1は、太陽電池SBから供給される電力量に対して各電気機器EPの消費電力量および蓄電池Bの充電に用いられる電力量の余剰分を電力会社へ売電する。また、蓄電池システム1は、この余剰分の電力を用いて蓄電池Bを充電する。そして、蓄電池システム1への電力供給源は、太陽電池SBのみとなる。
【0128】
このような場合、制御部6は、
図2に示した例における第2充電状態情報の代わりに第1充電状態情報を表示装置10へ送信する。また、制御部6は、買電情報の代わりに売電情報を表示装置10へ送信する。
【0129】
すると、表示部12は、
図11に示すように、充電矢印31aをオン状態にして、青色で表示する。また、表示部12は、売電矢印51bをオン状態にして青色で表示し、系統売買量表示部52において、「売電中」の文字を表示するとともに、系統電源PSへ売電する電力量の値を表示する。
【0130】
また、
図12において、太陽電池SBから電力が供給されない場合における表示部12が表示する画面の一例を示す。このような場合、蓄電池システム1への電力供給源は、買電した電力のみとなる。このため、制御部6は、
図2に示した例における発電情報の代わりに非発電情報を表示装置10へ送信する。
【0131】
すると、表示部12は、
図12に示すように、太陽方向表示部61をオフ状態にして表示する。そして、表示部12は、太陽給電量表示部62において、太陽電池SBが発電している場合に比較して薄い色の文字で供給電力量を「0.0kw」と表示する。
【0132】
また、
図13において、停電時等、蓄電池システム1が系統電源PSと電気的に接続されていない状態で車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合おける表示部12が表示する画面の一例を示す。すなわち、
図13に示す画面を表示する際の蓄電池システム1は、自立運転状態である。このような場合、制御部6は、供給電力情報を表示装置10へ送信する。
【0133】
このような場合、制御部6は、
図2に示した例における通常運転情報の代わりに自立運転情報を表示装置10へ送信する。また、制御部6は、第2充電状態情報の代わりに放電状態情報を表示装置10へ送信する。そして、制御部6は、買電情報の代わりに非売買状態情報を表示装置10へ送信する。
【0134】
すると、表示部12は、
図13に示すように、システム状態表示部80において、「自立運転」と文字で表示する。表示部12は、「自立運転」の文字を、蓄電池システム1が通常運転である場合に表示させる「運転中」の文字の色とは異なる色で表示させる。例えば、「自立運転」の文字を「運転中」の文字よりも目立つ色(例えば、橙色)で表記とすることで、蓄電池システム1の使用者に蓄電池システム1が自立運転状態であることを認識させ易くできる。なお、
図13においては、便宜上、自立運転状態であることを示す色に、ハッチングを付している。
【0135】
また、表示部12は、放電矢印31bをオン状態にして、青色で表示する。そして、表示部12は、充電残量表示部32aにおいて蓄電池Bの充電残量を表示し、充放電量表示部32bにおいて、「放電中」の文字を表示するとともに、蓄電池Bが放電する電力供給量の値および算出した残り時間を表示する。そして、表示部12は、系統アイコン50、買電矢印51aおよび売電矢印51bをオフ状態にして表示する。
【0136】
また、蓄電池システム1が自立運転状態である場合、表示部12は、車両アイコン70および車両方向表示部71をオン状態にして表示する。車両方向表示部71は、橙色で表示される。また、表示部12は、車両給電量表示部72において、「給電中」の文字を表示するとともに、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ供給される電力量の値を表示する。
【0137】
この場合において、表示部12への蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法の表示要求がある場合、表示部12は、
図14~
図16に示すような、蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法を示す画像を表示させる。
図14~
図16に示す画像は、蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法を示す画像の一例であって、例えば、アダプタADとAC/DC変換機3との接続図、アダプタADを車室内に設けられた交流取出口に接続させるための接続図、各接続線を接続した際に使用者が実行する車両側の操作方法を示す図等を示す。
【0138】
以上の如く、本実施形態の表示装置10の画像制御部13は、蓄電池システム1が自立運転で動作する際に、蓄電池システム1に接続可能な車両用バッテリLBが存在することを表示部12に表示させる。そして、画像制御部13は、蓄電池システム1に接続可能な車両用バッテリLBが存在することを示す車両アイコン70を、蓄電池システム1が通常運転で動作する際に、蓄電池システム1に接続可能な車両用バッテリLBが存在することを示す車両アイコン70とは異なる形態で表示させる。
【0139】
これによれば、蓄電池システム1が自立運転状態である場合に蓄電池システム1の使用者に、蓄電池システム1に接続可能な車両用バッテリLBの存在を認識させることができる。
【0140】
そして、車両用バッテリLBに充電された電力が蓄電池システム1へ活用可能であることを認知していない使用者や失念している使用者へ車両用バッテリLBに充電された電力の活用を促すことができる。したがって、蓄電池システム1が自立運転状態である場合に、車両用バッテリLBが蓄電池システム1に接続されないことに起因する蓄電池Bの使用可能な時間延長の機会損失を抑制することができる。
【0141】
また、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0142】
(1)上記実施形態では、画像制御部13は、蓄電池システム1に接続可能な車両用バッテリLBが存在することを示す車両アイコン70を、車両の形状を模した図形で表示する。
【0143】
これによれば、蓄電池システム1の使用者が視覚的に車両用バッテリLBの存在を認識し易くなるので、使用者に蓄電池システム1に接続可能な車両用バッテリLBの存在を認識させ易くできる。
【0144】
(2)上記実施形態では、画像制御部13は、車両用バッテリLBから蓄電池Bへ向かって電力が流れる際の流れ方向を示す車両給電方向情報を表示部12に表示させる。また、画像制御部13は、車両用バッテリLBから蓄電池Bへ供給される電力量に関する車両給電量情報を表示部12に表示させる。
【0145】
これによれば、車両用バッテリLBから蓄電池Bへ電力が供給されている際に、蓄電池システム1の使用者に、電力が供給されていることを認識させ易くできる。
【0146】
(3)上記実施形態では、画像制御部13は、車両給電量情報を数字で表示部12の車両給電量表示部72に表示させる。また、画像制御部13は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合に表示させる電力供給量の色を、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されていない場合に表示させる電力供給量の色とは異なる色で表示させる。
【0147】
これによれば、蓄電池システム1の使用者が視覚的に車両用バッテリLBから蓄電池Bへ供給されている電力量を認識することができるので、車両用バッテリLBから蓄電池Bへ電力が供給されていることをさらに認識させ易くできる。
【0148】
(4)上記実施形態では、画像制御部13は、車両給電方向情報を矢印の図形で表示部12の車両方向表示部71に表示させる。また、画像制御部13は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合に表示させる車両給電方向情報の色を、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されていない場合に表示させる車両給電方向情報の色とは異なる色で表示させる。
【0149】
これによれば、蓄電池システム1の使用者が視覚的に車両用バッテリLBから蓄電池Bへ供給されている際の電力の流れを認識することができるので、車両用バッテリLBから蓄電池Bへ電力が供給されていることをさらに認識させ易くできる。
【0150】
(5)上記実施形態では、画像制御部13は、蓄電池システム1の運転が、自立運転状態であるか通常運転状態であるかを表示部12に表示させる。そして、画像制御部13は、蓄電池システム1が自立運転で動作している状態を示す自立運転表示の形態を、蓄電池システム1が通常運転で動作している状態を示す通常運転表示の形態とは異なる形態で表示させる。
【0151】
これによれば、表示装置10は、蓄電池システム1が自立運転状態である場合に、蓄電池システム1の使用者に視覚的に蓄電池システム1が自立運転状態であることを認識させ易くできる。このため、蓄電池システム1が自立運転状態である場合に、車両用バッテリLBに充電された電力の蓄電池システム1への活用を認知している使用者へ車両用バッテリLBに充電された電力の活用をさらに促すことができる。
【0152】
(6)上記実施形態では、画像制御部13は、自立運転表示の形態を「自立運転」と文字で表示部12に表示させる。また画像制御部13は、通常運転表示の形態を「運転中」と文字で表示部12に表示させる。また、画像制御部13は、自立運転表示を示す文字の色を、通常運転表示を示す文字の色とは異なる色で表示させる。
【0153】
これによれば、表示装置10は、蓄電池システム1が自立運転状態である場合に、蓄電池システム1の使用者にさらに視覚的に蓄電池システム1が自立運転状態であることを認識させ易くできる。このため、使用者へ車両用バッテリLBに充電された電力の活用をさらに促すことができる。
【0154】
(7)上記実施形態では、画像制御部13は、蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法を表示部12に表示させる。
【0155】
これによれば、車両用バッテリLBに充電された電力が蓄電池システム1へ活用可能であることを認知しているが、蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法を失念している使用者でも車両用バッテリLBを蓄電池システム1に接続させることができる。このため、車両用バッテリLBに充電された電力の活用をさらに促すことができる。
【0156】
(8)上記実施形態では、表示部12は、接続方法の表示の要求させる表示要求部を有する。そして、当該表示要求部は、表示部12に表示させる蓄電池システム1に接続可能な車両用バッテリLBが存在することを示す車両アイコン70によって構成されている。
【0157】
これによれば、蓄電池システム1の使用者が接続方法の要求操作を行う際に、このような構成になっていない場合に比較して、使用者が感覚的に当該要求操作を行い易くできる。
【0158】
(9)上記実施形態では、蓄電池Bは、蓄電池システム1に設けられた太陽電池SBから供給される電力によって充電可能である。また、画像制御部13は、蓄電池Bが系統電源PS、太陽電池SBおよび車両用バッテリLBの少なくとも1つから電力が供給されて充電される充電状態を充電矢印31aとして表示部12に表示させる。そして、画像制御部13は、太陽電池SBから供給される電力のみで充電されている場合の充電矢印31aの表示形態を、系統電源PSから供給される電力および車両用バッテリLBから供給される電力の少なくとも一方を含む電力で充電されている場合の充電矢印31aの表示形態とは異なる形態で表示させる。
【0159】
これによれば、蓄電池Bへの充電方法が、発電時に二酸化炭素を排出しない太陽電池SBでの発電のみであるか否かを蓄電池システム1の使用者に視覚的に認識させ易くできる。このため、蓄電池Bへの充電方法が太陽電池SBでの発電のみである場合に、蓄電池システム1の使用者に対して、環境改善への貢献を実感させ易くできる。
【0160】
(10)上記実施形態では、画像制御部13は、充電状態を矢印の図形で表示部12に表示させる。また、画像制御部13は、太陽電池SBから供給される電力のみで充電されている場合の充電矢印31aの色を、系統電源PSから供給される電力および車両用バッテリLBから供給される電力の少なくとも一方を含む電力で充電されている場合の充電矢印31aの色とは異なる色で表示させる。
【0161】
これによれば、蓄電池システム1の使用者が視覚的に蓄電池Bを充電させる際の電力供給源が太陽電池SBの発電のみであることを認識し易くできるので、環境改善への貢献をさらに実感させ易くできる。
【0162】
なお、本実施形態では、太陽方向表示部61の色が、蓄電池Bに供給される電力が太陽電池SBから供給される電力のみである場合の充電矢印31aの色である青色で表示される。そして、太陽方向表示部61は、蓄電池システム1への電力供給源が系統電源PSおよび車両用バッテリLBの少なくとも一方を含む場合の充電矢印31aの色および車両方向表示部71の色とは異なる色で表示される。
【0163】
このため、蓄電池システム1への電力供給源である太陽電池SB、系統電源PSおよび車両用バッテリLBのうち、太陽電池SBが発電時に二酸化炭素を排出しない電力供給源であることを認識し易くできる。
【0164】
(他の実施形態)
以上、本開示の代表的な実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
【0165】
上述の実施形態では、蓄電池システム1に接続可能な車両用バッテリLBが存在することを示す車両アイコン70が車両の形状を模した図形で表示される例について説明したが、これに限定されない。例えば、車両アイコン70は、直方体状のバッテリの形状を模した図形等、車両の形状を模した図形以外の図形で表示されていてもよいし、「車両」や「バッテリ」などの文字で表示されてもよい。
【0166】
上述の実施形態では、画像制御部13が、車両給電方向情報および車両給電量情報を表示部12に表示させる例について説明したが、これに限定されない。例えば、画像制御部13は、車両給電方向情報および車両給電量情報のうち一方のみを表示部12に表示させる構成であってもよいし、車両給電方向情報および車両給電量情報のいずれも表示部12に表示させない構成であってもよい。
【0167】
上述の実施形態では、画像制御部13が、車両給電量情報を電力量に関する数字で車両給電量表示部72に表示させる。そして、画像制御部13は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合の電力供給量の色を、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されていない場合の電力供給量の色とは異なる色で表示させる例について説明したが、これに限定されない。
【0168】
例えば、画像制御部13は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合と、電力が供給されていない場合とで、電力供給量の色を同じ色で表示させてもよい。また、画像制御部13は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合の電力供給量の数字の大きさを、電力が供給されていない場合の電力供給量の数字の大きさとは異なる大きさで表示させる構成であってもよい。また、画像制御部13は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合の電力供給量を常時表示させ、電力が供給されていない場合の電力供給量を点滅させて表示させる構成であってもよい。
【0169】
上述の実施形態では、画像制御部13が、車両給電方向情報を矢印の図形で車両方向表示部71に表示させる。そして、画像制御部13が、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合の車両方向表示部71の色を、電力が供給されていない場合の車両方向表示部71の色とは異なる色で表示させる例について説明したが、これに限定されない。
【0170】
例えば、画像制御部13は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合と電力が供給されていない場合とで、車両方向表示部71の色を同じ色で表示させてもよい。また、画像制御部13は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合の車両方向表示部71の大きさを、電力が供給されていない場合の車両方向表示部71の大きさとは異なる大きさで表示させる構成であってもよい。また、画像制御部13は、車両用バッテリLBから蓄電池システム1へ電力が供給されている場合の車両方向表示部71を常時表示させ、電力が供給されていない場合の車両方向表示部71を点滅させて表示させる構成であってもよい。
【0171】
上述の実施形態では、画像制御部13は、蓄電池システム1の運転が、自立運転状態であるか通常運転状態であるかを表示部12に表示させる。そして、画像制御部13は、自立運転表示の形態を、通常運転表示の形態とは異なる形態で表示させる例について説明したが、これに限定されない。
【0172】
例えば、画像制御部13は、蓄電池システム1の運転が、自立運転状態であるか通常運転状態であるかを表示部12に表示させない構成であってもよい。また、画像制御部13は、自立運転表示の形態を、通常運転表示の形態と同じ形態で表示させる構成であってもよい。具体的に、画像制御部13は自立運転表示の形態を示す文字の色を、通常運転表示の形態を示す文字の色と同じ色で表示させる構成であってもよい。
【0173】
上述の実施形態では、画像制御部13が、蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法を表示部12に表示させる例について説明したが、これに限定されない。例えば、画像制御部13は、蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法を表示部12に表示させない構成であってもよい。また、画像制御部13は、上記実施形態では、画像制御部13は、蓄電池システム1と車両用バッテリLBとの接続方法を表示部12とは別の表示器に表示させる構成であってもよい。
【0174】
上述の実施形態では、表示部12が、接続方法の表示の要求させる表示要求部を有する。そして、当該表示要求部が、表示部12に表示させる車両用バッテリLBと蓄電池システム1とが接続されていない状態を示す車両アイコン70によって構成されている例について説明したが、これに限定されない。
【0175】
例えば、表示部12は、車両アイコン70とは別に、接続方法の表示の要求させる入力ボタンを有する構成であってもよい。
【0176】
上述の実施形態では、画像制御部13が、蓄電池Bが系統電源PS、太陽電池SBおよび車両用バッテリLBの少なくとも1つから電力が供給されて充電される充電状態を充電矢印31aとして表示部12に表示させる。そして、画像制御部13は、太陽電池SBから供給される電力のみで充電されている場合の充電矢印31aの表示形態を、系統電源PSから供給される電力および車両用バッテリLBから供給される電力の少なくとも一方を含む電力で充電されている場合の充電矢印31aの表示形態とは異なる形態で表示させる例について説明したが、これに限定されない。
【0177】
例えば、画像制御部13は、充電矢印31aを表示部12に表示させない構成であってもよい。また、画像制御部13は、蓄電池Bに供給される電力が太陽電池SBから供給される電力のみである場合の充電矢印31aの表示形態を、蓄電池Bに供給される電力が系統電源PSから供給される電力および車両用バッテリLBから供給される電力の少なくとも一方を含む場合の充電矢印31aの表示形態と同じ形態で表示させる構成であってもよい。
【0178】
上述の実施形態では、画像制御部13が、充電状態を示す充電矢印31aを矢印の図形で表示部12に表示させる。また、画像制御部13は、太陽電池SBから供給される電力のみで充電されている場合の充電矢印31aの色を、系統電源PSから供給される電力および車両用バッテリLBから供給される電力の少なくとも一方を含む電力で充電されている場合の充電矢印31aの色とは異なる色で表示させる例について説明したが、これに限定されない。
【0179】
例えば、画像制御部13は、太陽電池SBから供給される電力のみで充電されている場合と、系統電源PSから供給される電力および車両用バッテリLBから供給される電力の少なくとも一方を含む電力で充電されている場合とで、充電矢印31aの色を同じ色で表示させてもよい。また、画像制御部13は、太陽電池SBから供給される電力のみで充電されている場合の充電矢印31aの大きさを、系統電源PSから供給される電力および車両用バッテリLBから供給される電力の少なくとも一方を含む電力で充電されている場合の充電矢印31aの大きさとは異なる大きさで表示させる構成であってもよい。また、画像制御部13は、太陽電池SBから供給される電力のみで充電されている場合の充電矢印31aを常時表示させ、系統電源PSから供給される電力および車両用バッテリLBから供給される電力の少なくとも一方を含む電力で充電されている場合の充電矢印31aを点滅させて表示させる構成であってもよい。
【0180】
上述の実施形態では、AC/DC変換機3を介して車両用バッテリLBがパワーコンディショナ5に接続されており、車両から出力される交流電力が直流電力に変換されてパワーコンディショナ5に供給される例について説明したが、これに限定されない。例えば、蓄電池システム1は、AC/DC変換機3を備えておらず、車両用バッテリLBから出力される直流電力がパワーコンディショナ5に供給される構成であってもよい。
【0181】
上述の実施形態では、蓄電池システム1は、停電時等、系統電源PSと電気的に接続されていない自立運転で動作している場合のみ、車両用バッテリLBから電力を受給可能に構成されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、蓄電池システム1は、系統電源PSと電気的に接続されている通常運転で動作している場合であっても、車両用バッテリLBから電力を受給可能に構成されていてもよい。
【0182】
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
【0183】
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
【0184】
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
【符号の説明】
【0185】
1 蓄電池システム
6 制御部
20 表示部
B 蓄電池
LB 車両用バッテリ
SB 太陽電池