(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023176998
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】箱
(51)【国際特許分類】
B65D 5/14 20060101AFI20231206BHJP
B65D 5/54 20060101ALI20231206BHJP
【FI】
B65D5/14 BRL
B65D5/14 BSE
B65D5/54 301J
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022089647
(22)【出願日】2022-06-01
(71)【出願人】
【識別番号】000115991
【氏名又は名称】ロート製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】田畑 仁
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB13
3E060BA03
3E060BC04
3E060CE04
3E060CE07
3E060CE08
3E060CE12
3E060CE18
3E060CE22
3E060CE27
3E060CF05
3E060DA17
3E060DA30
3E060EA14
(57)【要約】
【課題】意図せず箱が開くことを抑えつつ、容易に開けることができ、しかも環境に優しい箱を提供する。
【解決手段】本発明は、基端縁、該基端縁と平行に延びる先端縁、及び、これらを接続する一対の側縁を有し、基端縁を軸として回動させて開閉できる第一壁面部と、一方の側縁に対向する第一対向側縁、及び、第一対向側縁から内向きに延設されるフラップを有する第二壁面部と、他方の側縁に対向する第二対向側縁、及び、第二対向側縁から内向きに延設されるフラップを有する第三壁面部と、を備え、一方の側縁側の縁部の内面と、第二壁面部のフラップの外面とは、一方接着部で連結され、一方接着部は、基端縁と先端縁との間において、基端縁に近くなるように配置されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基端縁、該基端縁と平行に延びる先端縁、及び、前記基端縁と前記先端縁とを接続する一対の側縁を有し、前記基端縁を軸として回動させて開閉できる第一壁面部と、
前記一対の側縁のうち一方の側縁に対向する第一対向側縁、及び、該第一対向側縁から内向きに延設されるフラップを有する第二壁面部と、
前記一対の側縁のうち他方の側縁に対向する第二対向側縁、及び、該第二対向側縁から内向きに延設されるフラップを有する第三壁面部と、を備え、
前記第一壁面部の一方の側縁側の縁部の内面と、前記第二壁面部のフラップの外面とは、一方接着部で連結され、
前記一方接着部は、前記基端縁と前記先端縁との間において、前記基端縁に近くなるように配置されている、ことを特徴とする箱。
【請求項2】
前記一方接着部が設けられる前記第一壁面部の一方の側縁側の縁部の内面及び前記第二壁面部のフラップの外面の少なくとも一方の面に、前記一方接着部と重なるように、又は、前記一方接着部の周囲に切れ目が形成されている、請求項1に記載の箱。
【請求項3】
前記切れ目は、前記一方接着部を囲むように形成されている、請求項2に記載の箱。
【請求項4】
前記第一壁面部には、前記基端縁と前記先端縁との間に分断部が設けられており、
前記第一壁面部は、前記分断部より前記基端縁側と前記先端縁側とに分断可能である、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の箱。
【請求項5】
前記第一壁面部の前記基端縁と前記先端縁とを連結する連結壁面部を備え、
前記第一壁面部と前記連結壁面部とで、箱の収容空間を規定する環状壁を形成し、
前記第一壁面部が前記分断部で分断されることで、前記環状壁が帯状に展開する、請求項4に記載の箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品、薬品等の容器を包装する箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、化粧品等の内容物を包装する箱が公知である(特許文献1参照)。この箱は、
図6及び
図7に示すように、連続した側面板101、102、103、104と、側面板101、102、103、104の開口を覆う一対の蓋片110とを備える。側面板101、102、103、104の裏面には、内容物についての説明を記載した表示部106が設けられている。
図7に示す展開図で両端に設けられる側面板101、102は、側面板101に設けられた糊代112での糊付けにより連結される。また、側面板101には、切断可能部105が設けられている。消費者は、組み立て後の箱において側面板101における切断可能部105を切り取り、側面板101、102、103、104を展開することで、表示部106の内容を読むことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記箱の蓋片110は、横折曲げ部108で折り曲げて側面板101、102、103、104の開口を覆うように構成されているが、箱に何らかの力がかかることにより、折り曲げた蓋片110が側面板101、102、103、104の開口を開放して、意図せず箱が開いて内容物が外部に出てしまうおそれがある。また、近年では、このような箱においても環境に配慮したものとすることが求められる。
【0005】
そこで、本発明は、意図せず箱が開くことを抑えつつ、容易に開けることができ、しかも環境に優しい箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の箱は、基端縁、該基端縁と平行に延びる先端縁、及び、前記基端縁と前記先端縁とを接続する一対の側縁を有し、前記基端縁を軸として回動させて開閉できる第一壁面部と、前記一対の側縁のうち一方の側縁に対向する第一対向側縁、及び、該第一対向側縁から内向きに延設されるフラップを有する第二壁面部と、前記一対の側縁のうち他方の側縁に対向する第二対向側縁、及び、該第二対向側縁から内向きに延設されるフラップを有する第三壁面部と、を備え、前記第一壁面部の一方の側縁側の縁部の内面と、前記第二壁面部のフラップの外面とは、一方接着部で連結され、前記一方接着部は、前記基端縁と前記先端縁との間において、前記基端縁に近くなるように配置されている。
【0007】
かかる構成によれば、一方接着部により第一壁面部が第二壁面部のフラップに接着されていることにより、意図せず箱が開くことを防ぎつつ、一方接着部が、基端縁に近くなるように配置されているので、一方接着部が先端縁の近くに配置されている場合と比べて、先端縁側を把持して第一壁面部を回動させたときに、一方接着部が剥がれやすく箱を開けやすい。また、一方接着部は、基端縁に近くなるように配置することで、基端縁と先端縁との間において部分的に配置することが可能となり、一方接着部をコンパクトにできて環境面で優れる。
【0008】
また、前記箱では、前記一方接着部が設けられる前記第一壁面部の一方の側縁側の縁部の内面及び前記第二壁面部のフラップの外面の少なくとも一方の面に、前記一方接着部と重なるように、又は、前記一方接着部の周囲に切れ目が形成されていてもよい。
【0009】
かかる構成によれば、一方接着部に重なる切れ目やその周囲の切れ目により、一方接着部が剥がれやすい。
【0010】
また、前記箱では、前記切れ目は、前記一方接着部を囲むように形成されていてもよい。
【0011】
かかる構成によれば、一方接着部を囲む切れ目により、一方接着部が剥がれやすいうえに、切れ目で囲まれた領域のみを剥がすことができる。
【0012】
さらに、前記箱では、前記第一壁面部には、前記基端縁と前記先端縁との間に分断部が設けられており、前記第一壁面部は、前記分断部より前記基端縁側と前記先端縁側とに分断可能であってもよい。
【0013】
かかる構成によれば、第一壁面部を分断することで、基端縁側を剥がして開放することができる。
【0014】
また、前記箱は、前記第一壁面部の前記基端縁と前記先端縁とを連結する連結壁面部を備え、前記第一壁面部と前記連結壁面部とで、箱の収容空間を規定する環状壁を形成し、前記第一壁面部が前記分断部で分断されることで、前記環状壁が帯状に展開してもよい。
【0015】
かかる構成によれば、箱から収容物を取り出した後に、第一壁面部を分断部で分断することで環状壁が帯状に展開するため、箱を平らにすることができる。
【発明の効果】
【0016】
以上より、本発明によれば、意図せず箱が開くことを抑えつつ、容易に開けることができ、しかも環境に優しい箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る箱の斜視図である。
【
図2】
図2は、前記箱の組み立て前の外面を示す展開図である。
【
図3】
図3は、前記箱の開け方を説明する模式図である。
【
図4】
図4は、前記箱を開けた後の内面を示す展開図である。
【
図5】
図5は、変形例に係る箱の組み立て前の外面を示す展開図である。
【
図7】
図7は、前記箱の組み立て前の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、
図1~
図4を参照しつつ説明する。本実施形態に係る箱10は、例えば、化粧品、医薬品、食品等の包装体として用いられる厚紙で構成される箱である。また、この箱10は、例えば、平面に展開可能な略直方体の形状をしている。なお、箱10は、樹脂製の板材やシート等で構成されてもよい。
【0019】
図1に示すように、箱10は、基端縁11、該基端縁11と平行に延びる先端縁12、及び、基端縁11と先端縁12とを接続する一対の側縁13、14を有し、基端縁11を軸として回動させて開閉できる第一壁面部1を備える。また、箱10は、
図2(外面側の展開図)に示すように、一対の側縁13、14のうち一方の側縁13に対向する第一対向側縁210、及び、第一対向側縁210から内向き(箱10における内向き)に延設されるフラップ22を有する第二壁面部2と、一対の側縁13、14のうち他方の側縁14に対向する第二対向側縁310、及び、第二対向側縁310から内向き(箱10における内向き)に延設されるフラップ32を有する第三壁面部3と、を備える。
【0020】
さらに、箱10は、第一壁面部1の基端縁11と先端縁12とを連結する連結壁面部4を備える。本実施形態の箱10では、第一壁面部1と連結壁面部4とで、箱10の収容空間を規定する環状壁5を形成する。
【0021】
第二壁面部2は、箱10の底面を構成する底面部21を有する。また、第二壁面部2は、底面部21と環状壁5とを連結する底面連結部211と、環状壁5の底側の部位と対向する端縁である底面端縁212、213と、を有する。第一対向側縁210は、底面部21とフラップ22とを連結する。
【0022】
底面部21は、底面連結部211を折り目として、底面連結部211を軸にして環状壁5に対して開閉可能に設けられている。フラップ22は、第一対向側縁210を折り目として、第一対向側縁210を軸にして折り曲げることで、第一壁面部1の内側に重ねられる。
【0023】
第三壁面部3は、箱10の天面を構成する天面部31を有する。また、第三壁面部3は、天面部31と環状壁5とを連結する天面連結部311と、環状壁5の天側の部位と対向する端縁である天面端縁312、313と、を有する。第二対向側縁310は、天面部31とフラップ32とを連結する。
【0024】
天面部31は、天面連結部311を折り目として、天面連結部311を軸にして環状壁5に対して開閉可能に設けられている。フラップ32は、第二対向側縁310を折り目として、第二対向側縁310を軸にして折り曲げることで、第一壁面部1の内側に重ねられる。
【0025】
第一壁面部1は、連結壁面部4とともに箱10の側面を構成する第一本体部15と、基端縁11から外向きに延設されるのり代16と、を有する。のり代16は、基端縁11を折り目として、基端縁11を軸にして折り曲げることで、連結壁面部4の内側に重ねられる。
【0026】
第一壁面部1の一方の側縁13側の縁部17の内面と、第二壁面部2のフラップ22の外面とは、一方接着部60で連結されている。第一壁面部1の他方の側縁14側の縁部18の内面と、第三壁面部3のフラップ32の外面とは、他方接着部61で連結されている。また、第一壁面部1ののり代16の外面と、連結壁面部4の内面とは、環状壁接着部62で連結されている。
【0027】
このように、本実施形態では、第一壁面部1と第二壁面部2とが一方接着部60で連結され、第一壁面部1と第三壁面部3とが他方接着部61で連結されているが、第一壁面部1と第二壁面部2とが一方接着部60で接着され、且つ、第一壁面部1と第三壁面部3とが連結されていない構成(他方接着部61が設けられていない構成)であってもよい。また、本実施形態では、一方接着部60及び他方接着部61が一つずつ設けられていたが、一方接着部60及び他方接着部61の少なくとも一方が複数設けられていてもよい。
【0028】
一方接着部60は、基端縁11と先端縁12との間において、基端縁11に近くなるように配置されている。本実施形態では、一方接着部60及び他方接着部61の両方が、基端縁11と先端縁12との間において、基端縁11に近くなるように配置されている。
【0029】
さらに、一方接着部60では、塗布領域の中央(基端縁11側から先端縁12側までの長さの中央)が、基端縁11と先端縁12との間の中心線よりも基端縁11側に配置されている。また、本実施形態の一方接着部60では、塗布領域の全部が、基端縁11と先端縁12との間の中心線よりも基端縁11側に配置されている。同様に、他方接着部61の塗布領域の中央(本実施形態では、他方接着部61の塗布領域の全部)が、基端縁11と先端縁12との間の中心線よりも基端縁11側に配置されている。なお、一方接着部60や他方接着部61が複数設けられている場合、最も基端縁11よりの接着部60、61の塗布領域の中央が、基端縁11と先端縁12との間の中心線よりも基端縁11側に配置されていればよい。
【0030】
なお、一方接着部60のみが、基端縁11と先端縁12との間において、基端縁11に近くなるように配置されていてもよい。この場合、他方接着部61は、基端縁11と先端縁12との間において、先端縁12に近くなるように配置することもできるし、基端縁11と先端縁12との間の中央に配置することもできる。或いは、他方接着部61は、基端縁11から先端縁12の全域に設けることもできる。
【0031】
本実施形態では、一方接着部60はフラップ22の外面に塗布された接着剤、他方接着部61はフラップ32の外面に塗布された接着剤、環状壁接着部62はのり代16の外面に塗布された接着剤により、それぞれ形成される。なお、一方接着部60は第一壁面部1の縁部17の内面に塗布された接着剤、他方接着部61は第一壁面部1の縁部18の内面に塗布された接着剤、環状壁接着部62は連結壁面部4の内面に塗布された接着剤により、それぞれ形成されてもよい。
【0032】
各接着部60、61、62は、例えば、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ゴム系樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合系樹脂、塩化ビニル酢酸共重合樹脂等の接着剤により形成される。各接着部60、61、62は、感圧接着剤層(粘着剤層)であってもよいし、感熱接着剤層(ヒートシール層)であってもよい。
【0033】
一方接着部60が設けられる第一壁面部1の一方の側縁13側の縁部17の内面及び第二壁面部2のフラップ22の外面の少なくとも一方の面に、一方接着部60と重なるように、又は、一方接着部60の周囲に切れ目としてのハーフカット7が形成されている。このハーフカット7は、一方接着部60が前記縁部17の内面とフラップ22の外面とを接着する領域に配置されており、本実施形態では、フラップ22の外面に設けられている。また、ハーフカット7は、組み立て後の箱10で、基端縁11と先端縁12との間において、基端縁11に近くなるように配置されている。本実施形態では、ハーフカット7は、組み立て後の箱10で、フラップ22における基端縁11と先端縁12との間において、基端縁11に近くなるように配置されている。また、本実施形態では、ハーフカット7は、フラップ22における基端縁11と対向する第一端縁221と、先端縁12と対向する第二端縁222との間において、第一端縁221に近くなるように配置されている。
【0034】
ハーフカット7は、第一壁面部1の縁部17又は第二壁面部2のフラップ22に対して、第一壁面部1や第二壁面部2の厚み方向に切り込んで形成されている。本実施形態では、ハーフカット7は、第二壁面部2のフラップ22の外面に形成されている。なお、ハーフカット7は、第一壁面部1の縁部17の内面に形成されていてもよいし、第一壁面部1の縁部17の内面及び第二壁面部2のフラップ22の外面の両方に形成されていてもよい。
【0035】
また、ハーフカット7は、他方接着部61が設けられる第一壁面部1の他方の側縁14側の縁部18の内面及び第三壁面部3のフラップ32の外面の少なくとも一方の面に、他方接着部61と重なるように、又は、他方接着部61の周囲に形成されている。このハーフカット7は、他方接着部61が前記縁部18の内面とフラップ32の外面とを接着する領域に配置されており、本実施形態では、フラップ32の外面に設けられている。また、ハーフカット7は、組み立て後の箱10で、基端縁11と先端縁12との間において、基端縁11に近くなるように配置されている。本実施形態では、ハーフカット7は、組み立て後の箱10で、フラップ32における基端縁11と先端縁12との間において、基端縁11に近くなるように配置されている。また、本実施形態では、フラップ32における基端縁11と対向する第一端縁321と、先端縁12と対向する第二端縁322との間において、第一端縁321に近くなるように配置されている。
【0036】
なお、ハーフカット7は、第一壁面部1の縁部18の内面に形成されていてもよいし、第一壁面部1の縁部18の内面及び第三壁面部3のフラップ32の外面の両方に形成されていてもよい。
【0037】
ハーフカット7は、箱10の折り目(本実施形態では、第一対向側縁210や第二対向側縁310)から離間した位置に形成されている。このように、組み立て後の箱10において、ハーフカット7が箱10の平面の部分に位置しているため、ハーフカット7が接着部60、61に引っ張られても、ハーフカット7が浮きにくく、不良品(例えば、運搬や陳列の時点で開封してしまった不良品)が生じにくい。
【0038】
本実施形態では、ハーフカット7は、一方接着部60を囲むように形成されている第一切れ目としての第一ハーフカット71を有する。第一ハーフカット71は、底面端縁212より底面端縁213に近くなるように配置されている。具体的に、第一ハーフカット71の全体が、第二壁面部2のフラップ22の水平方向における中心線よりも底面端縁213側に配置されている。また、第一ハーフカット71は、フラップ22における第一端縁221と第二端縁222との間において、第一端縁221に近くなるように配置されている。
【0039】
第一ハーフカット71は、基端縁11や先端縁12と平行に延びる一対の第一部位711と、基端縁11や先端縁12と垂直に延びる一対の第二部位712と、を有する。第一部位711の第一対向側縁210から遠い側の端縁同士は、第一対向側縁210から遠い側に位置する第二部位712により連結されている。また、第一ハーフカット71は、第一部位711の第一対向側縁210に近い側の端縁と第一対向側縁210に近い側に位置する第二部位712の端縁とを連結する第三部位713を有する。第三部位713は、湾曲形状(R形状)を有する。
【0040】
なお、第一ハーフカット71において、第一部位711の第一対向側縁210に近い側の端縁同士を、第一対向側縁210に近い側に位置する第二部位712により連結することもでき、この場合、第一ハーフカット71は、第一部位711及び第二部位712のみで形成された矩形状となる。また、第一ハーフカット71において、第一部位711の第一対向側縁210から遠い側の端縁と、第一対向側縁210から遠い側に位置する第二部位712とを離間して配置し、これらを湾曲形状の部位(第三部位713)により連結してもよい。
【0041】
また、ハーフカット7は、第一ハーフカット71の内側に配置され、一方接着部60と重なるように形成されている第二切れ目としての第二ハーフカット72を有する。第二ハーフカット72は、基端縁11や先端縁12と平行に延びる直線状であり、複数(例えば、6本)設けられている。また、複数の第二ハーフカット72は、互いに等間隔をあけた状態で配置されている。本実施形態では、第二ハーフカット72は、第一ハーフカット71の一方の第二部位712から他方の第二部位712まで延びているため、第一ハーフカット71の内側領域を基端縁11と先端縁12とが対向する方向で並ぶよう複数に分割している。
【0042】
さらに、ハーフカット7は、他方接着部61を囲むように形成されている第三切れ目としての第三ハーフカット73を有する。第三ハーフカット73は、天面端縁312より天面端縁313に近くなるように配置されている。具体的に、第三ハーフカット73の全体が、第三壁面部3のフラップ32の水平方向における中心線よりも天面端縁313側に配置されている。また、第三ハーフカット73は、フラップ32における第一端縁321と第二端縁322との間において、第一端縁321に近くなるように配置されている。
【0043】
第三ハーフカット73は、基端縁11や先端縁12と平行に延びる一対の第一部位731と、基端縁11や先端縁12と垂直に延びる一対の第二部位732と、を有する。第一部位731の第二対向側縁310から遠い側の端縁同士は、第二対向側縁310から遠い側に位置する第二部位732により連結されている。また、第三ハーフカット73は、第一部位731の第二対向側縁310に近い側の端縁と第二対向側縁310に近い側に位置する第二部位732の端縁とを連結する第三部位733を有する。第三部位733は、湾曲形状(R形状)を有する。
【0044】
なお、第三ハーフカット73において、第一部位731の第二対向側縁310に近い側の端縁同士を、第二対向側縁310に近い側に位置する第二部位732により連結することもでき、この場合、第三ハーフカット73は、第一部位731及び第二部位732のみで形成された矩形状となる。また、第三ハーフカット73において、第二部位732の第二対向側縁310から遠い側の端縁と、第二対向側縁310から遠い側に位置する第二部位732とを離間して配置し、これらを湾曲形状の部位(第三部位733)により連結してもよい。
【0045】
また、ハーフカット7は、第三ハーフカット73の内側に配置され、他方接着部61と重なるように形成されている第四切れ目としての第四ハーフカット74を有する。第四ハーフカット74は、基端縁11や先端縁12と平行に延びる直線状であり、複数(例えば、6本)設けられている。また、複数の第四ハーフカット74は、互いに等間隔をあけた状態で配置されている。本実施形態では、第四ハーフカット74は、第三ハーフカット73の一方の第二部位732から他方の第二部位732まで延びているため、第三ハーフカット73の内側領域を基端縁11と先端縁12とが対向する方向で並ぶよう複数に分割している。
【0046】
第二ハーフカット72や第四ハーフカット74は、1つであってもよい。また、第二ハーフカット72や第四ハーフカット74は、一対の側縁13、14と平行な直線や、その他の方向に延びる直線、曲線等であってもよい。
【0047】
本実施形態では、第一ハーフカット71と第三ハーフカット73とは、同じサイズ及び形状である。また、第二ハーフカット72と第四ハーフカット74とは、同じサイズ及び形状である。なお、ハーフカット71、73は、異なるサイズや異なる形状であってもよいし、ハーフカット72、74は、異なるサイズや異なる形状であってもよい。
【0048】
さらに、本実施形態では、第一ハーフカット71と第三ハーフカット73とは、フラップ22やフラップ23を厚み方向に貫通していない。同様に、第二ハーフカット72と第四ハーフカット74とは、フラップ22やフラップ23を厚み方向に貫通していない。なお、第二ハーフカット72と第四ハーフカット74とは、フラップ22やフラップ23を厚み方向に部分的に貫通している構成であってもよい。
【0049】
なお、箱10の組み立て時に、第一対向側縁210でフラップ22を折り曲げるときに、第一対向側縁210と第一ハーフカット71との間の領域で、紙が浮き上がりやすい傾向があるが、この第一ハーフカット71では、第一対向側縁210に近い側にR形状が形成されているため、第一対向側縁210と第一ハーフカット71との間の領域で、紙が浮き上がりにくい。そのため、第一壁面部1とフラップ22との間の隙間が抑えられ、箱10が意図せず開封する可能性を抑えられる。また、第一壁面部1とフラップ22との間の隙間を介した箱10内への汚れの混入を抑え、箱10の美観を維持できる。また、第三ハーフカット73についても、第二対向側縁310に近い側にR形状が形成されているため、同様の効果がある。
【0050】
また、複数の第二ハーフカット72や複数の第四ハーフカット74は、それぞれ、互いに等間隔をあけた状態で配置されていたが、隣り合う第二ハーフカット72の間隔や隣り合う第四ハーフカット72の間隔は、不均一であってもよい。第二のハーフカット72や第四のハーフカット74の本数や間隔は、箱10の収容物の質量や箱10の運搬環境により異なる箱10の強度と、箱10の開封しやすさとが両立するよう設定すればよい。
【0051】
第一壁面部1には、基端縁11と先端縁12との間に分断部19が設けられている。第一壁面部1は、分断部19より基端縁11側と先端縁12側とに分断可能である。本実施形態では、第一壁面部1が分断部19で分断されることで、環状壁5が帯状に展開する。
【0052】
分断部19は、例えば、ミシン目である。このミシン目は、第一壁面部1を厚み方向に全体的に貫通している。また、分断部19は、基端縁11と先端縁12との間で、先端縁12に近くなるように配置されている。つまり、第一壁面部1では、基端縁11、接着部(本実施形態では、一方接着部60及び他方接着部61)、分断部19、及び、先端縁12が、順に配置されている。
【0053】
さらに、分断部19は、一対の側縁13、14の並び方向(
図2における上下方向)における中央部で先端縁12に沿って延びる第一分断部191を有する。さらに、分断部19は、第一壁面部1の一方の側縁13と先端縁12とで形成される角部から第一分断部191の一端(
図2における下端)に向けて延びる第二分断部192と、第一本体部15他方の側縁14と先端縁12とで形成される角部から第一分断部191の他端(
図2における上端)に向けて延びる第三分断部193と、を有する。第二分断部192及び第三分断部193は、一対の側縁13、14の並び方向における中央に近づくほど、先端縁12から遠ざかるように延びている。
【0054】
なお、分断部19は、一対の側縁13、14の間で、先端縁12に沿って延びる直線状であってもよい。また、分断部19は、ミシン目以外の構成、例えば、ハーフカット等であってもよい。
【0055】
連結壁面部4は、例えば、第四壁面部44、第五壁面部45、及び、第六壁面部46を有する。このように、三面で構成される連結壁面部4と第一壁面部1とで、環状壁5が形成されるため、環状壁5は周方向に第一壁面部1、第四壁面部44、第五壁面部45、第六壁面部46と順に連結した四角筒状となる。この環状壁5の上下一対の開口に、それぞれ第二壁面部2及び第三壁面部3が設けられることにより、箱10が六面体(具体的には、直方体)となっている。箱10がこのような形状であることにより、複数の箱10を隙間なく並べることができ、運搬や陳列時に有用である。
【0056】
連結壁面部4は、第一壁面部1の基端縁11と対向する第三対向側縁400と、第四壁面部44と第五壁面部45とを連結する第一連結部401と、第五壁面部45と第六壁面部46とを連結する第二連結部402と、を有する。また、連結壁面部4は、第一壁面部1の先端縁12と対向する第三連結部403を有する。連結壁面部4と第一壁面部1とは、第三連結部403と先端縁12とが連結することで繋がっている。
【0057】
第四壁面部44は、箱10の側面を構成する第四本体部440と、一対の側縁13、14の並び方向における第四本体部440の両端縁からそれぞれ外向きに延設されるフラップ441、442と、を有する。また、第四壁面部44は、第四本体部440とフラップ441、442とをそれぞれ連結するフラップ連結部443、444と、を有する。第四壁面部44が、第一連結部401を折り目として、第一連結部401を軸にして折り曲げることで、第三対向側縁400は基端縁11に重ねられる。フラップ441が、フラップ連結部443を折り目として、フラップ連結部443を軸にして折り曲げることで、第二壁面部2の内側に重ねられる。フラップ442が、フラップ連結部444を折り目として、フラップ連結部444を軸にして折り曲げることで、第三壁面部3の内側に重ねられる。
【0058】
第五壁面部45は、箱10の側面を構成する第五本体部450で構成されている。また、第五壁面部45は、底側で第二壁面部2(具体的には、底面部21)と連結し、天側で第三壁面部3(具体的には、天面部31)と連結している。
【0059】
第六壁面部46は、箱10の側面を構成する第六本体部460と、一対の側縁13、14の並び方向における第六本体部460の両端縁からそれぞれ外向きに延設されるフラップ461、462と、を有する。また、第六壁面部46は、第六本体部460とフラップ461、462とをそれぞれ連結するフラップ連結部463、464と、を有する。フラップ461が、フラップ連結部463を折り目として、フラップ連結部463を軸にして折り曲げることで、第二壁面部2の内側に重ねられる。フラップ462が、フラップ連結部464を折り目として、フラップ連結部464を軸にして折り曲げることで、第三壁面部3の内側に重ねられる。
【0060】
本実施形態の箱10の外面には、箱10に収容される内容物の用法や取り扱いの説明書き等の情報を示す表示部が設けられている。なお、表示部は、箱10の内面に設けられていてもよい。さらに、表示部は、箱10の第一壁面部1、第二壁面部2、第三壁面部3、第四壁面部44、第五壁面部45、第六壁面部46の少なくとも一つに設けられていればよく、本実施形態では、第一壁面部1の外面及び連結壁面部4の外面に設けられている。また、表示部は、箱10の第一壁面部1、第二壁面部2、第三壁面部3、第四壁面部44、第五壁面部45、第六壁面部46の少なくとも一つの面(内面及び外面の少なくとも一つ)に設けられていればよい。このように、箱10自体に表示部が設けられていることにより、別途、紙の説明書等を作成する必要が無いため環境に優しい。
【0061】
以上の箱10によれば、一方接着部60及び他方接着部61により第一壁面部1が第二、第三壁面部2、3のフラップ22、32に接着されていることにより、意図せず箱が開くことを防ぎつつ、一方接着部60が、基端縁11に近くなるように配置されているので、一方接着部60が先端縁12の近くに配置されている場合と比べて、
図3に示すように、先端縁12側を把持して第一壁面部1を回動させたときに、一方接着部60が剥がれやすく箱10を開けやすい。また、一方接着部60は、基端縁11に近くなるように配置することで、基端縁11と先端縁12との間において部分的に配置することが可能となり、一方接着部60をコンパクトにできて、接着剤の使用量を減らすことができるため、環境面で優れる。
【0062】
本実施形態の箱10では、一方接着部60に重なるハーフカット71により、一方接着部60が剥がれやすい。また、他方接着部61に重なるハーフカット72により、他方接着部61が剥がれやすい。このように、ハーフカット71、72により、接着部60、61が剥がれやすいため箱10をさらに容易に開けることができる。
【0063】
また、本実施形態の箱10では、一方接着部60を囲む第一ハーフカット71により、一方接着部60が剥がれやすいうえに第一ハーフカット71で囲まれた領域のみを剥がすことができる。また、他方接着部61を囲む第三ハーフカット73により、他方接着部61が剥がれやすいうえに、第三ハーフカット73で囲まれた領域のみを剥がすことができる。
【0064】
ハーフカット71~74は、箱10の他の部位の表面より剥がれやすいため、一方接着部60や他方接着部61を剥がす際のガイドとなっている。また、ハーフカット71~74が箱10の外面に設けられているため、箱10の内面に表示部が設けられている構成では、ハーフカット71~74で箱10の表面が破れても、表示部を破損することがない。
【0065】
さらに、本実施形態の箱10では、基端縁11と先端縁12との間に設けられた分断部19において第一壁面部1を分断することで、基端縁11側を剥がして開放することができる。また、この箱10では、分断部19がミシン目であり、箱10の外観から分断部19を視認可能であるため、消費者が箱10の外観により第一壁面部1の分断方法をすぐに理解することができる。
【0066】
この箱10では、分断部19を分断することで、第一壁面部1が先端側と基端側とに分断される。このとき、箱10の基端側では
図3の左手が把持している壁面部(第一壁面部1)が開き、箱10の先端側では
図3の右手が把持している壁面部(第四壁面部44)が開く。
【0067】
本実施形態の箱10では、
図4(内面側の展開図)に示すように、第一壁面部1を分断部19で分断することで環状壁5が帯状に展開するため、箱10から収容物を取り出した後に、箱10を平らにすることができる。本実施形態では、環状壁5が帯状に展開するため、環状壁5の表示部に示された情報を読み取りやすい。また、内容物の説明書の代わりに、説明等が記載された箱10をコンパクトな状態として(平面に展開して)保管することができる。さらに、本実施形態では、環状壁5を展開する際に、紙片が生じることがない。また、箱10を処分する際に、廃棄物の体積を抑えることができるため、環境に優しい。
【0068】
さらに、分断部19は、分断部19の一対の側縁13、14の並び方向における両端(第二、第三分断部192、193)が、中央に近づくほど、先端縁12から遠ざかるように延びた形状、即ち、基端縁11側ほど上下方向における幅寸法が狭くなる形状である。この形状の分断部19では、分断部の全体が一対の側縁13、14から先端縁12に沿って延びている形状と比べて、分断部19が形成される領域が長くなっている。また、分断部19が、基端縁11側ほど上下方向における幅寸法が狭くなる形状であるため、
図3に示すように、消費者が第一壁面部1の先端縁12側に指を掛けて、第一壁面部1の先端縁12側を奥に(箱10の内側に)押し込む際に、フラップ22、32をかわしやすくなり、押し込みやすい。また、横方向における分断部19の幅が広くなっていれば(例えば、親指の幅程度となっていれば)、第一壁面部1の先端縁12側に親指を当てて押し込みやすい。
【0069】
また、分断部19の一対の側縁13、14の並び方向における中央部(第一分断部191)が、先端縁12から離れていることから、第一分断部191と先端縁12との間の面積が広く確保されているため、消費者が指(例えば、親指)を安定した状態で当てることができる。これにより、分断部19を容易に破ることができる。
【0070】
さらに、この箱10は、
図3に示すように横開きであるため、箱10に収容された内容物を取り出しやすく、内容物の取り出しの際に箱10から内容物が落下しにくい。
【0071】
また、この箱10では、一方接着部60や他方接着部61が、基端縁11と先端縁12との間の中央よりも基端縁11側に配置されることで、接着部60、61が第二壁面部2や第三壁面部3の外面に形成された他の部分よりも剥がれやすいハーフカット7と重なるため、箱10の開封時に、箱10の外面に形成されたハーフカット7の表面(例えば、紙)が接着部60、61に付着した状態で剥がれるため、箱10の内面が破れることなく開封できる。そのため、開いた箱10の内面に記載された表示が読みやすい。なお、仮に、一方接着部60や他方接着部61が、基端縁11と先端縁12との間の中央よりも先端縁12側に位置していると、ハーフカット7と重ならないため、第一壁面部1の内面が接着部60、61に付着した状態で剥がれてしまい、箱10の内面が破れて、箱10の内面の表示が読めなくなるおそれがある。
【0072】
なお、本発明の箱は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
【0073】
例えば、ハーフカット7は、一方接着部60に重なる位置や、一方接着部60の周辺のみに形成されていてもよい。この場合、ハーフカット7は、他方接着部61に重なる位置や、他方接着部61の周辺に形成されていなくてもよい。また、ハーフカットの代わりに、切れ目として、ミシン目が形成されていてもよい。なお、箱10にハーフカットが形成されていなくてもよい。
【0074】
また、
図5(外面側の展開図)に示すように、ハーフカット7は、具体的に、第二壁面部2のフラップ22の水平方向における中央領域や、第三壁面部3のフラップ32の水平方向における中央領域まで延びていてもよい。この箱10においても、第一ハーフカット71の中央は、第二壁面部2のフラップ22の水平方向における中心線よりも底面端縁213側に配置されている。第三ハーフカット73についても同様に配置されている。この場合、ハーフカット7で囲まれる領域において、一方接着部60や他方接着部61が配置されていない部分が大きくなるため、ハーフカット7で囲まれる領域の破れ強度を上げることができるため、箱10に質量の大きな収容物を収容することができる。
【0075】
連結壁面部4は、1つの壁面部で構成されていてもよい。この場合、連結壁面部4は組み立て後に曲面になる。また、連結壁面部4は、4つ以上の複数の壁面部で構成されていてもよい。
【0076】
上記実施形態等では、第三壁面部3の天面部31が箱10の天面を構成していたが、箱10の第三壁面部3以外の面が天面を構成してもよい。例えば、第一壁面部1の第一本体部が箱10の天面を構成してもよい。
【符号の説明】
【0077】
1…第一壁面部(壁面部)、2…第二壁面部(壁面部)、3…第三壁面部(壁面部)、4…連結壁面部(壁面部)、5…環状壁、7…ハーフカット、10…箱、11…基端縁、12…先端縁、13、14…側縁、15…第一本体部、16…のり代、17、18…縁部、19…分断部、21…底面部、22…フラップ、31…天面部、32…フラップ、44…第四壁面部、45…第五壁面部、46…第六壁面部、60…一方接着部(接着部)、61…他方接着部(接着部)、62…環状壁接着部(接着部)、71…第一ハーフカット、72…第二ハーフカット、73…第三ハーフカット、74…第四ハーフカット、101、102、103、104…側面板、105…切断可能部、106…表示部、108…横折曲げ部、110…蓋片、112…糊代、191…第一分断部、192…第二分断部、193…第三分断部、210…第一対向側縁、211…底面連結部、212、213…底面端縁、221…第一端縁、222…第二端縁、310…第二対向側縁、311…天面連結部、312、313…天面端縁、321…第一端縁、322…第二端縁、400…第三対向側縁、401…第一連結部、402…第二連結部、403…第三連結部、440…第四本体部、441、442…フラップ、443、444…フラップ連結部、450…第五本体部、460…第六本体部、461、462…フラップ、463、464…フラップ連結部、711…第一部位、712…第二部位、713…第三部位、731…第一部位、732…第二部位、733…第三部位