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  • 特開-コンクリートフィニッシャ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177160
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】コンクリートフィニッシャ
(51)【国際特許分類】
   E01C 19/48 20060101AFI20231206BHJP
【FI】
E01C19/48 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022089944
(22)【出願日】2022-06-01
(71)【出願人】
【識別番号】000208204
【氏名又は名称】大林道路株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000000549
【氏名又は名称】株式会社大林組
(74)【代理人】
【識別番号】100197848
【弁理士】
【氏名又は名称】石塚 良一
(72)【発明者】
【氏名】相本 正幸
(72)【発明者】
【氏名】細見 耕平
(72)【発明者】
【氏名】川田 良秀
(72)【発明者】
【氏名】丈達 康太
(72)【発明者】
【氏名】青木 峻二
(72)【発明者】
【氏名】長塚 渉
【テーマコード(参考)】
2D052
【Fターム(参考)】
2D052AA01
2D052AC01
2D052BD12
(57)【要約】
【課題】コンクリートなどの敷き均し材料を、従来よりも、より効率的に敷き均すことが可能な、コンクリートフィニッシャを提供する。
【解決手段】機体1と、前記機体1を走行させることが可能な走行装置2と、前記機体1の下部に設けられるとともに敷き均し材料8を敷き均すことが可能なスクリード6と、前記機体1の前部に設けられるとともに該機体1の前方で荷受けした前記敷き均し材料8を押し均すことが可能な押し均し部材4と、を少なくとも備え、前記押し均し部材4は、該押し均し部材4の下部に前記機体1の前方に鋭角部431を形成して突出する突出部43を有していることを特徴とする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体と、
前記機体を走行させることが可能な走行装置と、
前記機体の下部に設けられるとともに敷き均し材料を敷き均すことが可能なスクリードと、
前記機体の前部に設けられるとともに該機体の前方で荷受けした前記敷き均し材料を押し均すことが可能な押し均し部材と、を少なくとも備え、
前記押し均し部材は、該押し均し部材の下部に前記機体の前方に鋭角部を形成して突出する突出部を有している
ことを特徴とするコンクリートフィニッシャ。
【請求項2】
前記突出部は、
前記鋭角部から敷き均し材料の均し面に下降傾斜する下降傾斜面と、
前記鋭角部から斜め後方に上昇傾斜する上昇傾斜面と、を少なくとも備えている
請求項1に記載のコンクリートフィニッシャ。
【請求項3】
前記押し均し部材は、前記突出部の前記下降傾斜面の端部から前記スクリードの敷き均し面に接続される押さえ部を有している
請求項2に記載のコンクリートフィニッシャ。
【請求項4】
前記押さえ部はバイブレータを備えている
請求項3に記載のコンクリートフィニッシャ。
【請求項5】
前記押し均し部材は、前記突出部の前記上昇傾斜面の上端から略鉛直方向に延設される鉛直面を有し、
前記鉛直面の背面には、ノッカーが設けられる
請求項4に記載のコンクリートフィニッシャ。
【請求項6】
前記押し均し部材は、少なくとも前記敷き均し材料との接触面の一部にフッ素樹脂によるコーティング又はフッ素樹脂加工品による被覆が施される
請求項1に記載のコンクリートフィニッシャ。
【請求項7】
前記敷き均し材料は、繊維補強されたセメント系複合材料である
請求項1乃至6のいずれかに記載のコンクリートフィニッシャ。
【請求項8】
前記敷き均し材料は、早期強度発現性能を有するUHPFRCである
請求項1乃至6のいずれかに記載のコンクリートフィニッシャ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートなどの敷き均し材料を敷き均すことが可能な、コンクリートフィニッシャに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、共用中の道路工事に適用することができるとして、特許文献1にはクローラ式走行装置を備えた小型のコンクリートフィニッシャの発明が開示されている。
【0003】
図9(a)の側面図及び図9(b)の平面図には、上記特許文献1に開示されたコンクリートフィニッシャが記載されている。図示されるように、特許文献1のコンクリートフィニッシャの前方側には、施工対象路面に敷き拡げられたコンクリート材料の表面を、平らに掻き均す「掻き均し部材」(図9の「4」の部材)が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-062432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した「掻き均し部材」は、図示されるように板状の部材が鉛直に設置されているため、上記「掻き均し部材」の前方に、余剰のコンクリート材料が早期に滞留してしまう可能性があった。特に、早期に強度発現するような可使時間が非常に短いコンクリート材料や、繊維材が混合されたコンクリート材料、骨材の粒径が大きなコンクリート材料などを使用する場合、上記「掻き均し部材」における問題は顕著となる可能性が高く、施工性の問題だけでなく、材料ロスや品質にも影響を及ぼすおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は上記した問題点に鑑み、コンクリートなどの敷き均し材料を、従来よりも、より効率的に敷き均すことが可能な、コンクリートフィニッシャを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)に係る発明は、機体と、前記機体を走行させることが可能な走行装置と、前記機体の下部に設けられるとともに敷き均し材料を敷き均すことが可能なスクリードと、前記機体の前部に設けられるとともに該機体の前方で荷受けした前記敷き均し材料を押し均すことが可能な押し均し部材と、を少なくとも備え、前記押し均し部材は、該押し均し部材の下部に前記機体の前方に鋭角部を形成して突出する突出部を有していることを特徴とするコンクリートフィニッシャである。
【0008】
(2)に係る発明は、前記突出部は、前記鋭角部から敷き均し材料の均し面に下降傾斜する下降傾斜面と、前記鋭角部から斜め後方に上昇傾斜する上昇傾斜面と、を少なくとも備えている上記(1)に記載のコンクリートフィニッシャである。
【0009】
(3)に係る発明は、前記押し均し部材は、前記突出部の前記下降傾斜面の端部から前記スクリードの敷き均し面に接続される押さえ部を有している上記(2)に記載のコンクリートフィニッシャである。
【0010】
(4)に係る発明は、前記押さえ部はバイブレータを備えている上記(3)に記載のコンクリートフィニッシャである。
【0011】
(5)に係る発明は、前記押し均し部材は、前記突出部の前記上昇傾斜面の上端から略鉛直方向に延設される鉛直面を有し、前記鉛直面の背面には、ノッカーが設けられる上記(4)に記載のコンクリートフィニッシャである。
【0012】
(6)に係る発明は、前記押し均し部材は、少なくとも前記敷き均し材料との接触面の一部にフッ素樹脂によるコーティング又はフッ素樹脂加工品による被覆が施される上記(1)に記載のコンクリートフィニッシャである。
【0013】
(7)に係る発明は、前記敷き均し材料は、繊維補強されたセメント系複合材料である上記(1)乃至(6)のいずれかに記載のコンクリートフィニッシャである。
【0014】
(8)に係る発明は、前記敷き均し材料は、早期強度発現性能を有するUHPFRCである上記(1)乃至(6)のいずれかに記載のコンクリートフィニッシャである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、機体の前部に設けられるとともに当該機体の前方で荷受けした敷き均し材料を押し均すことが可能な押し均し部材を備え、当該押し均し部材の下部に機体の前方に鋭角部を形成して突出する突出部を設けたことで、コンクリートフィニッシャの前方に荷降ろしされた敷き均し材料を切り分けるようにして、施工手間や材料ロスを抑制することが可能となるとともに、品質向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施例における、コンクリートフィニッシャの前方側斜視図である。
図2】本発明の実施例における、コンクリートフィニッシャの正面図である。
図3】本発明の実施例における、コンクリートフィニッシャの側面図である。
図4】本発明の実施例における、押し均し部材の前方側斜視図である。
図5】本発明の実施例における、押し均し部材の側面図である。
図6】本発明の実施例における、バイブレータ及びノッカーの配置態様を示した押し均し部材の側面図である。
図7】本発明の実施例における、押し均し部材の押し均し態様を示した側面図である。
図8】本発明の実施例における、バイブレータ及びノッカーの配置態様などを示した押し均し部材の平面図である。
図9】(a)は特許文献1に開示されたコンクリートフィニッシャの側面図、(b)は平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しつつ、本発明のコンクリートフィニッシャの一実施例について説明する。
【0018】
本実施例のコンクリートフィニッシャ100は、図1の前方斜視図に示されるように、少なくとも、機体1と、機体1を走行させることが可能な走行装置2と、機体1の下部に設けられるとともに敷き均し材料8を敷き均すことが可能なスクリード6と、機体1の前部に設けられるとともに、当該機体1の前方で荷受けした敷き均し材料8を押し均すことが可能な押し均し部材4とを少なくとも備えている。
【0019】
より詳細に説明すると、本実施例のコンクリートフィニッシャ100の機体1の両側には、不図示の変速機付走行用電動モータを備えたクローラ式の走行装置2が設けられている。当該走行装置2は昇降装置3を介して機体1に接続されている。当該昇降装置3は昇降アクチュエータ31を備えており、これを動作することで、走行面に対して機体1の高さを上下に調整することが可能となっている。
【0020】
また、機体1の下部には、敷き均し材料8を敷き均すことが可能なスクリード6が設けられ、機体1の上部には、2.8kVAの発電容量を有する発電機54が2機、バイブレータ用分電盤52とバイブレータ用インバータ53がそれぞれ2機設置されている。上記発電機54は、走行装置2やバイブレータなどの動力源となる。
【0021】
機体1の上部に設置される操作盤51は、コンクリートフィニッシャ100の操作及び制御に必要な装置が内蔵されており、例えば、敷き均し厚さに応じた機体1の高さ制御や、走行装置2の走行制御、バイブレータなどの動作制御を手動又は自動で行うように構成することが可能である。
【0022】
機体1の後方には、左右方向に矩形形状を有する作業台57が設けられており、施工時に、作業者や運転者がその上部に乗って、必要な操作や作業を行うことが可能となっている。
【0023】
さらに、機体1の前部には、当該機体1の前方で荷受けした敷き均し材料8を、押し均すことが可能な押し均し部材4が設けられており、さらに当該押し均し部材4の両側には、施工範囲(敷き均しの範囲)から敷き均し材料8が漏出することを防ぐサイドカバー61が設けられている。
【0024】
より詳細に説明すると、図2の正面図及び図3の側面図に示されるように、押し均し部材4は4つのターンバックル連結部材72と、3つのアクチュエータ付き連結部材71によって、機体1の前部に連結固定されている。
【0025】
なお、図8の押し均し部材4の平面図に記載されているように、押し均し部材4の押さえ部44には、上記アクチュエータ付き連結部材71のアクチュエータ取付部711が3箇所に形成されている。また、押し均し部材4の湾曲面41の背面には、ターンバックル連結部材72のターンバックル取付部721が4箇所に形成されている。
【0026】
次に、本実施例における押し均し部材4について説明する。図4には、本実施例における押し均し部材4の前方斜視図が示され、図5には側面図が、図8には平面図がそれぞれ図示されている。
【0027】
図示されるように、本実施例の押し均し部材4は、当該押し均し部材4の下部に、機体1の前方に鋭角部431を形成して突出する突出部43を有している。そして、図5等に示されるように、上記突出部43には、鋭角部431から敷き均し材料8の均し面に下降傾斜する下降傾斜面432と、鋭角部431から斜め後方に上昇傾斜する上昇傾斜面433が形成されている。
【0028】
より詳細に説明すると、本実施例の上記下降傾斜面432は幅50mmで11°下降傾斜して形成されてる。一方、上記上昇傾斜面433はR200mmの曲面を有して形成されている。加えて、上記鋭角部431の先端部はR20mmの曲面加工が施されている。特に、下降傾斜面432を形成することで、押し均し部材4の前方に滞留する敷き均し材料8を飲み込みやすくすることが可能となる。
【0029】
加えて、下降傾斜面432の後端部からスクリード5の敷き均し面にかけて、図示されるような、押さえ部44が設けられている。また、上記上昇傾斜面433の上端からは、略鉛直方向に延設される鉛直面42が形成され、さらに、当該鉛直面42の上端からは前方にR150mmで湾曲する湾曲面41が形成されてる。上記した各部の寸法は図示されるとおりである。
【0030】
上記鉛直面42の背面と、押さえ部44の背面との間には、押し均し部材4の形状を安定的に維持するための、補強用リブ45が所定間隔で設けられている。また、押し均し部材4の左右両端部には、施工範囲(敷き均し範囲)から敷き均し材料8が漏出することを防ぐサイドカバー61を取り付けるための取付板46が設けられている。
【0031】
図6の側面図に示されるように、本実施例の鉛直面42の背面にはノッカー48が設けられ、押さえ部44にはバイブレータ47が設けられている。より詳細に説明すると、図8の押し均し部材4の平面図に示されるように、本実施例では押さえ部44に4箇所のバイブレータ取付部471が配置されており、押し均し部材4の幅方向に所定間隔でバイブレータ47を設置可能としている。同様に、鉛直面42の背面に4箇所のノッカー取付部481が配置されており、押し均し部材4の幅方向に所定間隔でノッカー48を設置可能としている。
【0032】
続いて、本実施例におけるコンクリートフィニッシャ100の施工態様について説明する。図7は、押し均し部材4による、敷き均し材料8の押し均しから敷き均しの様子を模式図で示したものである。
【0033】
コンクリートフィニッシャ100の前方の敷き均し対象面に荷降ろしされた敷き均し材料8は、図示されるように、コンクリートフィニッシャ100の進行にともない、押し均し部材4によって押し均される。このとき、押し均し部材4の下部に形成された突出部43の鋭角部431によって、敷き均し材料8を切り分けるようにして、効率的に押し均すことができる。
【0034】
また、突出部43の下降傾斜面432によって、敷き均し材料8を敷き均しレベルまで送り込むことが可能となっており、順次スクリード5で敷き均しが行われるように構成されている。
【0035】
一方、突出部43の鋭角部431によって切り分けられ、上昇傾斜面433から鉛直面42へと送り出された敷き均し材料8は、鉛直面42の背面に設けられたノッカー48の打撃振動によって前方へ送り出される。これにより、押し均し部材4の前に敷き均し材料8が滞留してしまうことを大幅に抑制することが可能となる。
【0036】
特に、強度発現速度が速く、可使時間が非常に短い敷き均し材料8を敷き均す場合、押し均し部材4の前方に長時間滞留した材料は使用することができない。そのため、従来はこのような余剰材料は人力で取り除く必要があった。しかし、上記した本実施例の特徴的な押し均し部材4の構成により、強度発現速度が速く、可使時間が非常に短い敷き均し材料8であっても、効率的に押し均しから敷き均しまで行うことが可能となる。これにより、施工手間や材料ロスを抑制することが可能となるとともに、品質向上を図ることが可能となる。
【0037】
本実施例のコンクリートフィニッシャ100は、敷き均し材料8として種々の材料の敷き均しに対応が可能であるが、特に、繊維補強されたセメント系複合材料、所謂FRCCの敷き均しに有益である。さらに、強度発現速度の速く、可使時間が短い超高性能繊維補強セメント系複合材料を含む所謂UHPFRCなどの敷き均しにおいて、本実施例の特徴的な押し均し部材4の構成によって顕著な効果を発揮する。
【0038】
(他の実施形態)
以上、本実施例のコンクリートフィニッシャ100について説明したが、必ずしも前述の実施例に限定されるものではなく、以下に示す種々の変形が可能である。
【0039】
例えば、押し均し部材4は、少なくとも敷き均し材料8との接触面の一部に、フッ素樹脂によるコーティング又はフッ素樹脂加工品による被覆を施すことが可能である。このように押し均し部材4の表面に処理を行うことで、押し均し部材4の前方で敷き均し材料8が滞留することをより効果的に抑制することが可能となる。
【0040】
押し均し部材4の各寸法は、前述した効果を得る範囲において、適宜変更することが可能である。また、バイブレータ47やノッカー48の設置個数や設置間隔についても、敷き均し材料8の物性に応じて、適宜変更することが可能である。
【0041】
前述した実施例では、押し均し部材4をターンバックル連結部材72と、アクチュエータ付き連結部材71によって機体1の前部に連結固定したが、これらの長さ調整を可能にし、押し均し部材4の傾斜角度を調整できるように構成してもよい。
【0042】
前述した実施例では、押し均し部材4の突出部43において、鋭角部431から敷き均し材料8の均し面に下降傾斜する下降傾斜面432と、鋭角部431から斜め後方に上昇傾斜する上昇傾斜面433とを形成した。しかし、必ずしもこのような構成に限定されるものではなく、下降傾斜面432を無くし、押さえ部44と同様に水平にフラットな構成とすることが可能である。
【0043】
前述した実施例では、押し均し部材4の前面側に、上昇傾斜面433、鉛直面42、湾曲面41を形成したが、必ずしもこのような形状に限定されるものではない。例えば、鉛直面42を湾曲面にすることも可能であるし、上昇傾斜面433を直線形状にすることも可能である。もちろん、押し均し部材4の前面側全体を湾曲面とすることも可能である。特に、流動性のある敷き均し材料8を敷き均す場合は、押し均し部材4の前面側(上昇傾斜面433等)が湾曲面となることで、よりスムーズに素早く敷き均し材料8を押し均すことが可能となるので、より好ましいと言える。
【0044】
前述した実施例のコンクリートフィニッシャ100は、クローラ式の走行装置2を備えているが、施工現場に敷設したレールを走行するように構成してもよい。
【0045】
以上、本発明の実施例及び他の変形例について説明したが、本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。また、上記実施例に記載された具体的な材質、寸法形状等は本発明の課題を解決する範囲において、変更が可能である。
【符号の説明】
【0046】
1 機体
2 走行装置
3 昇降装置
4 押し均し部材
6 スクリード
8 敷き均し材料
31 昇降アクチュエータ
41 湾曲面
42 鉛直面
43 突出部
44 押さえ部
45 補強用リブ
46 取付板
47 バイブレータ
48 ノッカー
51 操作盤
52 バイブレータ用分電盤
53 バイブレータ用インバータ
54 発電機
57 作業台
61 サイドカバー
71 アクチュエータ付き連結部材
72 ターンバックル連結部材
1 土壁
10 既存壁
100 コンクリートフィニッシャ
431 鋭角部
432 下降傾斜面
433 上昇傾斜面
471 バイブレータ取付部
481 ノッカー取付部
711 アクチュエータ取付部
721 ターンバックル取付部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9