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特開2023-177196アクティブなジオフェンスを適用した災害警報システム
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  • 特開-アクティブなジオフェンスを適用した災害警報システム 図1
  • 特開-アクティブなジオフェンスを適用した災害警報システム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177196
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】アクティブなジオフェンスを適用した災害警報システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20120101AFI20231206BHJP
   G08B 21/10 20060101ALI20231206BHJP
   G08B 25/10 20060101ALI20231206BHJP
   G08B 27/00 20060101ALI20231206BHJP
   G08B 31/00 20060101ALI20231206BHJP
【FI】
G06Q50/26
G08B21/10
G08B25/10 D
G08B27/00 C
G08B31/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022128644
(22)【出願日】2022-08-12
(31)【優先権主張番号】10-2022-0067222
(32)【優先日】2022-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522322321
【氏名又は名称】ケイアイティーバレー株式会社
【氏名又は名称原語表記】KITVALLEY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1901-1910 ho, 68, Digital ro 9 gil, Geumcheon gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100074734
【弁理士】
【氏名又は名称】中里 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100164286
【弁理士】
【氏名又は名称】中里 卓夫
(74)【代理人】
【識別番号】100073483
【弁理士】
【氏名又は名称】八鍬 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100076451
【弁理士】
【氏名又は名称】三嶋 景治
(72)【発明者】
【氏名】チョウ ボム ジュン
(72)【発明者】
【氏名】キム ヨン ウーク
(72)【発明者】
【氏名】キム ヒョン チョル
(72)【発明者】
【氏名】ユ ハン アルム
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ユン シク
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5L049
【Fターム(参考)】
5C086AA01
5C086AA15
5C086AA22
5C086CA25
5C086DA33
5C086FA18
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA19
5C087BB73
5C087DD02
5C087DD04
5C087DD07
5C087EE05
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF23
5C087GG84
5L049CC35
(57)【要約】      (修正有)
【課題】災害被害予測範囲により設定されたゾーンのユーザ携帯電話70及びマスコミ80に、地図上の注意地域及び危険地域の情報を提供するアクティブなジオフェンスを適用した災害警報システムを提供する。
【解決手段】災害警報システムは、リアルタイム災害情報と、リアルタイム気象情報と、情報収集部10と、情報収集部10から収集して提供される災害情報、気象情報及び文献情報を複合的に分析し、災害発生時及び災害発生後に災害被害を誘発し得る地域の範囲を、ジオフェンス、災害状況別及び時系列に基づいて、地図上の注意地域及び危険地域として区分するジオフェンス分析部40と、注意地域及び危険地域への区分に基づいて、地図上に注意地域及び危険地域を表示するためのコンテンツを生成する情報生成部50と、災害被害予測範囲と設定されたゾーンのユーザ携帯電話70において地図上に注意地域及び危険地域を表示する情報通知部60と、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リアルタイム災害情報と、風向、風速、及び湿度を有するリアルタイム気象情報と、既存の災害状況別被害範囲を含む既存の災害に対する文献情報とを収集する情報収集部と、
前記情報収集部から収集して提供される災害情報、気象情報、及び文献情報を複合的に分析して、災害発生時及び災害発生後に災害被害を誘発し得る地域の範囲を、ジオフェンス、災害状況別、及び時系列に基づいて、地図上の注意地域及び危険地域として区分するジオフェンス分析部と、
前記ジオフェンス分析部の分析による地図上の注意地域及び危険地域への区分に基づいて、地図上に注意地域及び危険地域を表示するためのコンテンツを生成する情報生成部と、
前記ジオフェンス分析部で地図上の注意地域及び危険地域として区分され、災害被害予測範囲と設定されたゾーンのユーザ携帯電話に、前記情報生成部から提供される地図上に注意地域及び危険地域を表示するためのコンテンツを提供し、前記ユーザ携帯電話において地図上に注意地域及び危険地域を表示するようにして、前記ユーザ携帯電話のユーザが地図上の注意地域及び危険地域を見ることができるようにする情報通知部と、を含むことを特徴とするアクティブなジオフェンスを適用した災害警報システム。
【請求項2】
前記情報通知部は、さらに、前記ジオフェンス分析部で地図上の注意地域及び危険地域として区分され、災害被害予測範囲と設定されたゾーンのマスコミに、前記情報生成部から提供される地図上に注意地域及び危険地域を表示するためのコンテンツを提供し、前記マスコミにおいて、地図上に注意地域及び危険地域を表示するようにして、前記マスコミを見る大衆が地図上の注意地域及び危険地域を見ることができるようにすることも特徴とする請求項1に記載のアクティブなジオフェンスを適用した災害警報システム。
【請求項3】
更に、前記情報収集部が収集した災害情報、気象情報、及び文献情報を保存及び管理し、前記ジオフェンス分析部及び前記情報生成部にアクセスされ、前記情報通知部の動作履歴を保存及び管理するデータベースを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のアクティブなジオフェンスを適用した災害警報システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクティブなジオフェンスを適用した災害警報システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ジオフェンスとは、特定区域に対するユーザの出入り現況を報知する位置ベースサービスである。
【0003】
災害は、突然発生するため、予防し難い。特に、空気が乾燥した場合、小さな火事が大型山火事に広がる場合が頻繁であり、都心でも様々な火災が頻繁に発生する。災害の例としては、火災、山火事、洪水、感染病、有害化学物質流出などがある。
【0004】
このような災害が発生すると、災害被害予測地域に鑑みて設定されたゾーンの人々に災害が発生したことを報知して、該当人々が災害に迅速に対処するようにするのが非常に重要である。
【0005】
そこで、災害発生時及び災害発生後に災害被害を誘発し得る地域の範囲を、アクティブなジオフェンス、災害状況別、及び時系列に基づいて、地図上の注意地域及び危険地域として区分し、災害被害予測範囲により設定されたゾーンのユーザ携帯電話及びマスコミに、地図上の注意地域及び危険地域の情報を提供することで、災害被害予測範囲により設定されたゾーンのユーザが、災害に迅速且つ効率よく対処するようにする必要がある。
【0006】
これに関する先行技術として、公開特許公報第10-2020-0038894号(2020.04.14.)「ジオフェンスデータを用いた情報提供システム」がある。該当文献には、位置情報を含めたモバイル機器が該当領域に位置するか否かを正確に判断して、複雑なジオフェンス領域でも、地域内に位置したモバイル機器に対して、情報を提供できるようにしている。
【0007】
しかし、前記文献は、災害発生時及び災害発生後に災害被害を誘発し得る地域の範囲を、アクティブなジオフェンス、災害状況別、及び時系列に基づいて、地図上の注意地域及び危険地域として区分し、災害被害予測範囲により設定されたゾーンのユーザ携帯電話及びマスコミに、地図上の注意地域及び危険地域の情報を提供してはいない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国出願公開第10-2020-0038894号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、前記課題を解決するためになされたもので、災害発生時及び災害発生後に災害被害を誘発し得る地域の範囲を、アクティブなジオフェンス、災害状況別、及び時系列に基づいて、地図上の注意地域及び危険地域として区分し、災害被害予測範囲により設定されたゾーンのユーザ携帯電話及びマスコミに、地図上の注意地域及び危険地域の情報を提供するアクティブなジオフェンスを適用した災害警報システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記のような目的を達成するために、本発明の一様態によると、リアルタイム災害情報と、風向、風速、及び湿度を有するリアルタイム気象情報と、既存の災害状況別被害範囲を含む既存の災害に対する文献情報とを収集する情報収集部10と、前記情報収集部10から収集して提供される災害情報、気象情報、及び文献情報を複合的に分析して、災害発生時及び災害発生後に災害被害を誘発し得る地域の範囲を、ジオフェンス、災害状況別、及び時系列に基づいて、地図上の注意地域及び危険地域として区分するジオフェンス分析部40と、前記ジオフェンス分析部40の分析による地図上の注意地域及び危険地域への区分に基づいて、地図上に注意地域及び危険地域を表示するためのコンテンツを生成する情報生成部50と、前記ジオフェンス分析部40で地図上の注意地域及び危険地域として区分され、災害被害予測範囲と設定されたゾーンのユーザ携帯電話70に、前記情報生成部50から提供される地図上に注意地域及び危険地域を表示するためのコンテンツを提供し、前記ユーザ携帯電話70において地図上に注意地域及び危険地域を表示するようにして、前記ユーザ携帯電話70のユーザが地図上の注意地域及び危険地域を見ることができるようにする情報通知部60と、を含むことを特徴とする。
【0011】
前記情報通知部60は、さらに、前記ジオフェンス分析部40で地図上の注意地域及び危険地域として区分され、災害被害予測範囲と設定されたゾーンのマスコミ80に、前記情報生成部50から提供される地図上に注意地域及び危険地域を表示するためのコンテンツを提供し、前記マスコミ80において、地図上に注意地域及び危険地域を表示するようにして、前記マスコミ80を見る大衆が地図上の注意地域及び危険地域を見ることができるようにする。
【0012】
更に、前記情報収集部10が収集した災害情報、気象情報、及び文献情報を保存及び管理し、前記ジオフェンス分析部40及び前記情報生成部50にアクセスされ、前記情報通知部60の動作履歴を保存及び管理するデータベース30を含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、災害発生時及び災害発生後に災害被害を誘発し得る地域の範囲を、アクティブなジオフェンス、災害状況別、及び時系列に基づいて、地図上の注意地域及び危険地域として区分し、災害被害予測範囲により設定されたゾーンのユーザ携帯電話及びマスコミに、地図上の注意地域及び危険地域の情報を提供するので、災害被害予測範囲により設定されたゾーンのユーザが、災害に迅速且つ効率よく対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明によるアクティブなジオフェンスを適用した災害警報システムの一実施例を示すブロック図である。
図2図2は、図1のアクティブなジオフェンスを適用した災害警報システムにより提供される災害警報サービスの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照して、本発明による実施例について詳述する。
【0016】
図1は、本発明によるアクティブなジオフェンスを適用した災害警報システムの一実施例を示すブロック図であって、情報収集部10と、コントロール部20と、データベース30と、ジオフェンス分析部40と、情報生成部50と、情報通知部60と、ユーザ携帯電話70と、及びマスコミ80とを含む。
【0017】
このような本発明を、図2を参照して説明する。
【0018】
図2は、図1のアクティブなジオフェンスを適用した災害警報システムにより提供される災害警報サービスの例を示す図である。
【0019】
図1乃至図2において、情報収集部10は、リアルタイム災害情報と、風向、風速、及び湿度を含むリアルタイム気象情報と、既存の災害状況別被害範囲を含む既存の災害に対する文献情報を収集して、コントロール部20、データベース30、及びジオフェンス分析部40に提供する。災害情報、気象情報、及び文献情報は、政府で運営する各機関から、インターネットなどを介して提供される。
【0020】
ジオフェンス分析部40は、情報収集部10から収集して提供される災害情報、気象情報、及び文献情報を複合的に分析して、災害発生時及び災害発生後に災害被害を誘発し得る地域の範囲を、ジオフェンス、災害状況別、及び時系列に基づいて、地図上の注意地域及び危険地域として区分する。
【0021】
情報生成部50は、ジオフェンス分析部40の分析による地図上の注意地域及び危険地域への区分に基づいて、図2のように、地図上に注意地域及び危険地域を表示するためのコンテンツを生成する。
【0022】
情報通知部60は、情報生成部50から提供される地図上に注意地域及び危険地域を表示するためのコンテンツを受けて、災害被害予測範囲により設定されたゾーンのユーザ携帯電話70に提供し、ユーザ携帯電話70が、地図上に注意地域及び危険地域を表示するようにして、ユーザが地図上の注意地域及び危険地域を見ることができるようにする。
【0023】
また、情報通知部60は、情報生成部50から提供される地図上に注意地域及び危険地域を表示するためのコンテンツを受けて、災害被害予測範囲により設定されたゾーンのマスコミ80に提供して、マスコミ80が地図上に注意地域及び危険地域を表示するようにして、大衆が地図上の注意地域及び危険地域を見ることができるようにする。マスコミ80は、デジタルサイネージ、バス情報システムなどを含む。情報通知部60は、マスコミ80と、無線、有線、又は無線と有線などの情報通信網を通じて、通信することができる。
【0024】
データベース30は、情報収集部10が収集した災害情報、気象情報、及び文献情報を保存及び管理し、ジオフェンス分析部40及び情報生成部50にアクセスされ、情報通知部60の動作履歴を保存及び管理する。
【0025】
コントロール部20は、情報収集部10及びデータベース30に連結され、災害状況を観察、管理、及び統制する。
【0026】
前記のような本発明は、災害発生時及び災害発生後に災害被害を誘発し得る地域の範囲を、アクティブなジオフェンス、災害状況別、及び時系列に基づいて、地図上の注意地域及び危険地域として区分し、災害被害予測範囲により設定されたゾーンのユーザ携帯電話及びマスコミに、地図上の注意地域及び危険地域の情報を提供するので、災害被害予測範囲により設定されたゾーンのユーザが、災害に迅速且つ効率よく対処するというメリットがある。
【0027】
以上、本発明に対する技術思想を、添付図面と共に説明したが、これは、本発明の好適な実施例を例示的に説明したことであり、本発明を限定するものではない。また、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、誰でも、本発明の技術思想の範疇を逸脱しない範囲内で、様々な変形及び変形が可能であることは、明白な事実である。
【符号の説明】
【0028】
10: 情報収集部
20: コントロール部
30: データベース
40: ジオフェンス分析部
50: 情報生成部
60: 情報通知部
70: ユーザ携帯電話
80: マスコミ
図1
図2