(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177244
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】機器、サーバ、関連情報取得システム、関連情報取得方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/83 20190101AFI20231206BHJP
【FI】
G06F16/83
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023061818
(22)【出願日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】P 2022089314
(32)【優先日】2022-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】宮内 恒治
(72)【発明者】
【氏名】緒方 伸夫
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175FA01
(57)【要約】
【課題】機器の状態に応じて適切な情報を取得できる機器を提供する。
【解決手段】機器は、複数項目の機器情報を取得し、複数項目の機器情報を含む検索キーを生成する検索キー生成部と、検索キーに関連する関連情報を抽出するサーバに検索キーを送信し、関連情報を保有するサーバから関連情報を受信する通信部とを備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数項目の機器情報を取得し、前記複数項目の機器情報を含む検索キーを生成する検索キー生成部と、
前記検索キーに関連する関連情報を抽出するサーバに前記検索キーを送信し、前記関連情報を保有するサーバから前記関連情報を受信する通信部と、
を備える機器。
【請求項2】
前記複数項目は、前記機器の設定状態に関する項目、前記機器の動作状態に関する項目及び前記機器の外部接続状態に関する項目からなる群より選択される少なくとも一の項目を含む
請求項1に記載の機器。
【請求項3】
前記複数項目は、前記機器の設定状態に関する項目、前記機器の動作状態に関する項目、前記機器の外部接続状態に関する項目、及び前記機器と接続する外部機器の動作状態に関する項目からなる群より選択される少なくとも一の項目を含む
請求項1に記載の機器。
【請求項4】
前記外部接続状態に関する項目は、前記機器と接続する外部機器の種別及び外部接続方法からなる群より選択される一の項目を含む
請求項2又は3に記載の機器。
【請求項5】
前記関連情報は、前記設定状態、前記機器の動作状態、及び前記外部接続状態からなる群より選択される少なくとも一の状態に応じた情報を含む、請求項2に記載の機器。
【請求項6】
前記関連情報は、前記設定状態、前記機器の動作状態、前記外部接続状態、及び前記外部機器の動作状態からなる群より選択される少なくとも一の状態に応じた情報を含む、請求項3に記載の機器。
【請求項7】
前記機器の動作状態に関する項目の機器情報がエラー状態であることを示す場合、前記検索キーは、エラーコードを示す機器情報を含み、前記関連情報は、前記エラーコードが割り当てられたエラーに関する情報を含む
請求項2又は3に記載の機器。
【請求項8】
前記検索キー生成部は、前記関連情報を要求するユーザの操作をトリガとして前記複数項目の機器情報を取得する
請求項1~3のいずれか1項に記載の機器。
【請求項9】
前記関連情報をユーザに提示する提示部をさらに備える
請求項1~3のいずれか1項に記載の機器。
【請求項10】
前記提示部は、前記通信部が前記複数項目のうちの少なくとも一の項目の機器情報に関する複数の関連情報を受信した場合、前記複数の関連情報を提示する
請求項7に記載の機器。
【請求項11】
機器によって取得された複数項目の機器情報を含む検索キーを取得する検索キー取得部と、
機器情報の組み合わせに関連情報が関連付けられたデータベースから、前記検索キーに含まれる機器情報が一致する組み合わせに関連付けられた関連情報を抽出する関連情報抽出部と、
を備えるサーバ。
【請求項12】
請求項1~3のいずれか1項に記載の機器と、
請求項11に記載のサーバと、
を含む関連情報取得システム。
【請求項13】
複数項目の機器情報を取得し、関連情報を抽出するサーバに前記複数項目の機器情報を送信する機器情報送信部と、
前記複数項目の機器情報を含む検索キーに関連する関連情報を保有するサーバから前記関連情報を受信する通信部と、
を備える機器。
【請求項14】
前記複数項目は、前記機器の設定状態に関する項目、前記機器の動作状態に関する項目、前記機器の外部接続状態に関する項目、及び前記機器と接続する外部機器の動作状態に関する項目からなる群より選択される少なくとも一の項目を含む
請求項13に記載の機器。
【請求項15】
前記関連情報は、前記設定状態、前記機器の動作状態、前記外部接続状態、及び前記外部機器の動作状態からなる群より選択される少なくとも一の状態に応じた情報を含む、請求項14に記載の機器。
【請求項16】
機器によって取得された複数項目の機器情報を含む検索キーを生成する検索キー生成部と、
機器情報の組み合わせに関連情報が関連付けられたデータベースから、前記検索キーに含まれる機器情報が一致する組み合わせに関連付けられた関連情報を抽出する関連情報抽出部と、
を備えるサーバ。
【請求項17】
請求項13に記載の機器と、
請求項16に記載のサーバと、
を含む関連情報取得システム。
【請求項18】
複数項目の機器情報を取得する工程と、
前記複数項目の機器情報を含む検索キーを生成する工程と、
前記検索キーに関連する関連情報を抽出するサーバに前記検索キーを送信する工程と、
前記関連情報を保有するサーバから前記関連情報を受信する工程と、
を含む関連情報取得方法。
【請求項19】
コンピュータに、
複数項目の機器情報を取得する機能と、
前記複数項目の機器情報を含む検索キーを生成する機能と、
前記検索キーに関連する関連情報を抽出するサーバに前記検索キーを送信する機能と、
前記関連情報を保有するサーバから前記関連情報を受信する機能と、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、機器、サーバ、関連情報取得システム、関連情報取得方法、プログラムに関する。本願は、2022年6月1日に、日本に出願された特願2022-089314号に基づく優先権を主張するものであり、その内容をここに援用する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、マニュアル情報を絞り込むキーワードを表示し、表示されたキーワード中からユーザが選択したキーワードを受け付け、受け付けたキーワード及びバージョン情報に対応するマニュアル情報をサーバから取得する技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された技術では、ユーザがキーワードの選択を誤った場合、ユーザにとって必要なマニュアル情報を取得できないおそれがある。そこで、本開示の一態様は、機器の状態に応じて適切な情報を取得できる機器、サーバ、関連情報取得システム、関連情報取得方法、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一形態に係る機器は、複数項目の機器情報を取得し、前記複数項目の機器情報を含む検索キーを生成する検索キー生成部と、前記検索キーに関連する関連情報を抽出するサーバに前記検索キーを送信し、前記関連情報を保有するサーバから前記関連情報を受信する通信部とを備える。
【0006】
本開示の一形態に係るサーバは、機器によって取得された複数項目の機器情報を含む検索キーを取得する検索キー取得部と、機器情報の組み合わせに関連情報が関連付けられたデータベースから、前記検索キーに含まれる複数項目の機器情報が一致する組み合わせに関連付けられた関連情報を抽出する関連情報抽出部とを備える。
【0007】
本開示の一形態に係る関連情報取得システムは、前記機器と前記サーバから成る。
【0008】
本開示の一形態に係る関連情報取得方法は、複数項目の機器情報を取得する工程と、前記複数項目の機器情報を含む検索キーを生成する工程と、前記検索キーに関連する関連情報を抽出するサーバに前記検索キーを送信する工程と、前記関連情報を保有するサーバから前記関連情報を受信する工程とを含む。
【0009】
本開示の一形態に係るプログラムは、コンピュータに、複数項目の機器情報を取得する機能と、前記複数項目の機器情報を含む検索キーを生成する機能と、前記検索キーに関連する関連情報を抽出するサーバに前記検索キーを送信する機能と、前記関連情報を保有するサーバから前記関連情報を受信する機能とを実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】関連情報取得システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】第一実施形態に係る機器の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3A】第一実施形態に係る機器の動作状態が正常動作状態である場合における複数項目の機器情報、及び各項目に付されるタグの一例を示す図である。
【
図3B】第一実施形態に係る機器の動作状態がエラー状態である場合における複数項目の機器情報、及び各項目に付されるタグの一例を示す図である。
【
図3C】第一実施形態に係る機器の動作状態が設定変更状態である場合における複数項目の機器情報、及び各項目に付されるタグの一例を示す図である。
【
図4A】
図3Aに例示する複数項目の機器情報を含む検索キーの一例を示す図である。
【
図4B】
図3Bに例示する複数項目の機器情報を含む検索キーの一例を示す図である。
【
図4C】
図3Cに例示する複数項目の機器情報を含む検索キーの一例を示す図である。
【
図5】サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】第一実施形態に係る関連情報取得システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図7A】ファイル名を示す参照先情報を含む関連情報データベースの一例を示す図である。
【
図7B】URLを示す参照先情報を含む関連情報データベースの一例を示す図である。
【
図8】関連情報を示す提示情報の一例を示す図である。
【
図9】第二実施形態に係る機器の外部接続方法が複数の場合における、複数項目の機器情報、及び各項目に付されるタグの一例を示す図である。
【
図10】
図9に例示する複数項目の機器情報を含む検索キーの一例を示す図である。
【
図11】第二実施形態に係る関連情報取得システムにおける、複数の関連情報を抽出して提示する動作の一例を示すフローチャートである。
【
図12】外部接続方法に関する複数の関連情報を示す複数の提示情報を順次、提示する一例を示す図である。
【
図13】複数の提示情報を、目次を示す提示情報にて選択する一例を示す図である。
【
図14】外部機器種別判別部を備える第三実施形態に係る機器の構成の一例を示すブロック図である。
【
図15】第三実施形態に係る機器における、機器の種別を含む複数項目の機器情報、及び各項目に付されるタグの一例を示す図である。
【
図16】
図15に例示する複数項目の機器情報を含む検索キーの一例を示す図である。
【
図17】外部接続方法毎の関連情報を示す複数の提示情報の一例を示す図である。
【
図18】第四実施形態に係る機器の構成の一例を示すブロック図である。
【
図19】第四実施形態に係るサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図20】第五実施形態に係る機器の構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第一実施形態)
図1~
図8を参照して、第一実施形態について説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。(以下同様)
【0012】
図1は、関連情報取得システム100の全体構成の一例を示す図である。関連情報取得システム100は、機器101と、サーバ102とを含む。機器101と、サーバ102とは、ネットワーク103を介して通信する。
【0013】
機器101は、通信手段を備える情報処理装置である。例えば、機器101は、テレビジョン等の表示装置、家庭用電子機器等の電子機器である。機器101は、機器101の状態を示す複数項目の機器情報を取得し、取得された複数項目の機器情報を含む検索キー111を生成し、ネットワーク103を介して、サーバ102に送信する。そして、機器101は、サーバ102から検索キー111に関連する関連情報112を取得する。関連情報112は、機器101の設定状態、機器101の動作状態、及び機器101の外部接続状態からなる群より選択される少なくとも一の状態に応じた情報を含む。例えば、関連情報112は、機器101の機能、操作設定、メンテナンス及びエラーに対する対応に関する取扱説明書の情報を示す。
【0014】
サーバ102は、検索キー111に関連する関連情報112を抽出する情報処理装置である。
【0015】
図2は、機器101の構成の一例を示すブロック図である。機器101は、記憶部201、操作受付部202、通信部203、外部機器接続部204、表示部205、制御部206等を備える。
【0016】
記憶部201は、各種データ、プログラム等を記録可能な記録媒体であり、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部201には、複数項目の機器情報及び機器制御プログラムが記憶される。記憶部201に記憶される機器情報は、機器101の状態変更の都度、記憶更新される。
【0017】
操作受付部202は、関連情報112を要求するユーザの操作を受け付ける。例えば、操作受付部202は、機器101が備える操作ボタン(図示せず)又はリモコンにより、関連情報112を要求するユーザの操作を受け付ける。
【0018】
通信部203は、ネットワーク103に接続して通信するためのインターフェイスである。具体的には、通信部203は、サーバ102に検索キー111を送信し、サーバ102から関連情報112を受信する。
【0019】
外部機器接続部204は、外部機器に接続するためのインターフェイスである。例えば、外部機器接続部204は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、USB(Universal Serial Bus)、LAN(Local Area Network)等を介して接続する有線接続機器、及び無線LAN、Bluetooth(登録商標)を介して無線接続機器に接続するためのインターフェイスである。
【0020】
表示部205は、関連情報112を含む各種情報を表示する。例えば、表示部205は、液晶パネルまたは有機EL(Electro-luminescence)パネル等である。
【0021】
制御部206は、記憶部201に格納される機器制御プログラム及びデータに従って、各種処理を実行する。例えば、制御部206は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを用いて実現される。
【0022】
制御部206は、検索キー生成部211、関連情報取得部212、提示部213等を備える。
【0023】
検索キー生成部211は、複数項目の機器情報を取得し、複数項目の機器情報を含む検索キー111を生成する。具体的には、検索キー生成部211は、関連情報112を要求するユーザの操作をトリガとして、複数項目の機器情報を記憶部201から取得し、取得した複数項目の機器情報を含む検索キー111を生成する。当該複数項目は、機器101の設定状態に関する項目、機器101の動作状態に関する項目及び機器101の外部接続状態に関する項目からなる群より選択される少なくとも一の項目を含む。外部接続状態に関する項目は、外部接続方法に関する項目を含む。
【0024】
関連情報取得部212は、通信部203によって受信された関連情報112を取得する。
【0025】
提示部213は、関連情報112をユーザに提示する。
【0026】
図3Aは、機器101の動作状態が正常動作状態である場合における複数項目の機器情報301、及び各項目に付されるタグの一例を示す図である。複数項目の機器情報301は、機種名、言語設定、ファームウェアバージョン、動作状態、機器詳細及び外部接続方法を示す。
【0027】
複数項目の機器情報301は、機種名がS001、言語設定が日本語、ファームウェアバージョンがV100、動作状態が正常動作状態であることを示す。さらに、機器詳細を示す機器情報は、機器101の動作状態と連動し、機器101の動作状態が正常動作状態である場合、正常動作している表示の入力を示す。例えば、機器101がTV放送を受信している場合には、地デジ(DTV)、BS、CSとなり、
図3Aの例では、HDMI入力信号を表示していることを示している。また、機器101が複数のHDMI端子を備えている場合に、機器詳細を示す機器情報は、どのHDMI端子に接続しているかが判別できるように、HDMI_1、HDMI_2のように末尾に番号が付される。HDMI端子ごとに対応機能が異なり関連情報も異なる場合があるので、このような識別が必要となる。
【0028】
また、
図3Aに例示するように、機種名、言語設定、ファームウェアバージョン、動作状態、機器詳細及び外部接続方法の各項目には、model、language、version、status、detail、connectionのタグが付される。
【0029】
図3Bは、機器101の動作状態がエラー状態である場合における複数項目の機器情報302、及び各項目に付されるタグの一例を示す図である。
図3Bに例示する各項目およびタグは、
図3Aに例示する各項目およびタグと同一であるため、詳細な説明は省略する。(以下同様)
【0030】
機器詳細を示す機器情報は、機器101の動作状態と連動し、機器101がエラー状態である場合、エラーコード(E001など)にて割り当てられたエラーが発生している状態であることを示す。具体的には、
図3Aに示すようなHDMI入力信号を表示中にエラーが発生した場合を例示する。この時、動作状態がNORMALからERRORに切り替わると共に、機器詳細がHDMI_1からエラーコード(E001)に切り替わる。外部接続方法を示す機器情報は、HDMI_1を維持したままである。
【0031】
図3Cは、機器101の動作状態が設定変更状態である場合における複数項目の機器情報303、及び各項目に付されるタグの一例を示す図である。複数項目の機器情報303は、動作状態が設定変更状態、機器詳細が設定メニュー(Tools)の画質(Picture)で輝度(Brightness)を調整中の状態、外部接続が無い状態であることを示す。
【0032】
図4Aは、
図3Aに例示する複数項目の機器情報301を含む検索キー111aの一例を示す図である。
図4Aに例示する検索キー111aは、各項目に
図3Aに例示するタグが付された機器情報301をXML形式で示す。具体的には、XML形式の場合には、
図3Aに例示する各タグの開始タグと終了タグの間に、各項目の機器情報が記述される。なお、
図4Aは、XML形式で検索キー111aを示すが、複数項目の機器情報301の必要な機器情報が漏れなく含まれていれば、検索キー111aは、他の形式であってもよい。
【0033】
図4Aに例示するように、検索キー111aは、
図3Aに例示する複数項目の機器情報301によって示される機種名、言語設定、ファームウェアバージョン、動作状態、機器詳細、外部接続方法を示す。さらに、
図4Aに例示するように、機器101の動作状態に関する項目の機器情報301が正常動作状態であることを示す場合、検索キー111aは、機器101の動作状態と連動し、detailのタグが付された機器情報は、HDMI_1を示す。HDMI_1を示す機器情報は、機器101がHDMIを介して信号を入力または出力している状態であることを示す。
【0034】
図4Bは、
図3Bに例示する複数項目の機器情報302を含む検索キー111bの一例を示す図である。
図4Bに例示する検索キー111bは、各項目に
図3Bに例示するタグが付された機器情報302をXML形式で示す。
【0035】
図4Bに例示するように、機器101の動作状態に関する項目の機器情報302がエラー状態であることを示す場合、検索キー111bは、エラーコードを示す機器情報302を含む。つまり、機器詳細を示す機器情報は、機器101の動作状態と連動し、動作状態がエラー状態であることを示す場合、検索キー111bにおいては、detailのタグが付された機器情報は、エラーコード(例:E001)を示す。
【0036】
図4Cは、
図3Cに例示する複数項目の機器情報303を含む検索キー111cの一例を示す図である。
図4Cに例示する検索キー111cは、各項目に
図3Cに例示するタグが付された機器情報303をXML形式で示す。
【0037】
図4Cに例示するように、機器101の動作状態に関する項目の機器情報303が設定変更状態であることを示す場合、検索キー111cにおいては、detailのタグが付された機器情報はTools/Picture/Brightnessを示す。この機器情報は、機器101が設定メニューで輝度調整中の状態であることを示す。ここで、外部接続方法の機器情報が空白になっているが、これは外部接続が無いことを意味しており、機器情報の外部接続方法を空要素で示す。
【0038】
図5は、サーバ102の構成の一例を示すブロック図である。サーバ102は、記憶部501、通信部502、制御部503を備える。
【0039】
記憶部501は、各種データ、プログラム等を記録可能な記録媒体であり、RAM、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部501には、関連情報データベース511及びサーバ制御プログラムが記憶される。関連情報データベース511は、検索キーに対応する全ての機器情報の組み合わせに応じて、細分化した状態で関連情報112を参照するための情報を関連付けて保存する。以下の説明では、関連情報データベース511に登録される機器情報を、索引情報と称呼する。なお、関連情報データベース511に保存される、関連情報122を参照するための情報を参照先情報と称呼する。例えば、関連情報112が、機器101の取扱説明書のデータである場合、参照先情報は、当該取扱説明書のデータの保存先を示す。
【0040】
通信部502は、ネットワーク103に接続して通信するためのインターフェイスである。具体的には、通信部502は、機器101から検索キー111を受信し、関連情報抽出部513によって抽出された関連情報112を機器101に送信する。通信部502によって受信される検索キー111は、機器101によって取得された複数項目の機器情報を含む。
【0041】
制御部503は、記憶部501に格納されるサーバ制御プログラム及びデータに従って、各種処理を実行する。例えば、制御部503は、CPU等のプロセッサを用いて実現される。
【0042】
制御部503は、検索キー取得部512、関連情報抽出部513等を備える。
【0043】
検索キー取得部512は、通信部502によって受信された検索キー111を取得し、関連情報抽出部513へ送る。
【0044】
関連情報抽出部513は、関連情報データベース511から、検索キー111に含まれる機器情報が一致する組み合わせに関連付けられた関連情報112を抽出する。ここで、当該機器情報には、機器の動作状態に関する機器情報が含まれることが好ましい。
【0045】
図6は、本実施形態に係る関連情報取得システム100の動作の一例を示すフローチャートである。機器101が、
図6に例示するステップS601の処理を開始する時点において、機器101は、サーバ102と通信可能な状態であるものとする。
【0046】
ステップS601において検索キー生成部211は、操作受付部202が関連情報112を要求するユーザの操作を受け付けたか否かを判定する。例えば、機器101が備えるボタン又はリモコンを利用して、ユーザにより関連情報112を要求する操作が行われた場合、操作受付部202は、関連情報112を要求するユーザの操作を受け付けたと判定する。
【0047】
ステップS601において操作受付部202が関連情報112を要求するユーザの操作を受け付けていない場合、制御部206は、処理をステップS601の処理に戻す。一方、ステップS601において操作受付部202が関連情報112を要求するユーザの操作を受け付けた場合、ステップS602において検索キー生成部211は、記憶部201から、その時点の機器の状態に応じた複数項目の機器情報を取得する。
【0048】
ステップS603において検索キー生成部211は、ステップS602で取得された複数項目の機器情報に基づき検索キー111を生成する。これにより、取得された複数項目の機器情報を欠落させることなく、検索キー111を生成できる。さらに、機器の状態に応じた複数項目の機器情報を取得して検索キー111を生成することで、機器101の状態とは関係がない検索キー111が生成されることを防止できる。
【0049】
ステップS604において通信部203は、検索キー111をサーバ102に送信する。
【0050】
ステップS605において通信部502が検索キー111を受信した場合、検索キー取得部512は、受信された検索キー111を取得し、関連情報抽出部513へ送る。
【0051】
ステップS606において関連情報抽出部513は、関連情報データベース511から、検索キー111に含まれる機器情報と一致する索引情報の組み合わせを特定する。
【0052】
ステップS607において関連情報抽出部513は、ステップS606で特定された索引情報の組み合わせに関連付けられた参照先情報を参照して関連情報112を抽出する。
【0053】
ここで、関連情報112は、関連情報データベース511に格納されている場合だけでなく、サーバ102とは別のサーバ(不図示)に格納されている場合も有り得る。例えば、参照先情報が、取扱説明書のデータにアクセスするためのURLを示す場合、関連情報抽出部513は、通信部502から、ネットワーク103を経由し当該URL先に接続し、当該URLによって示される取扱説明書のデータを関連情報112として取得する。参照先情報としてサーバ102とは別のサーバのURLを示すことで、関連情報データベース511に取扱説明書の全てのデータを格納する必要が無い。例えば、サーバ102がA国に設置され、関連情報データベース511には、B国で利用される機器101に関する索引情報と、C国で利用される機器101に関する索引情報とが含まれるとする。その場合、関連情報データベース511には、B国で利用される機器101に関する参照先情報として、B国に設置されるサーバのURLが示され、C国で利用される機器101に関する参照先情報として、C国に設置されるサーバのURLが示される。そして、B国で利用される機器101に関する取扱説明書のデータは、B国に設置されるサーバのメモリに格納され、C国で利用される機器101に関する取扱説明書のデータは、C国に設置されるサーバのメモリに格納される。これにより、サーバ102の関連情報データベース511内に取扱説明書の全てのデータを格納せず、分散して、複数のサーバに関連情報112を格納することが出来るので、取扱説明書のデータの保守性を向上できる。
【0054】
従って、関連情報抽出部513は、ステップS606~ステップS607の処理を実行することで、検索キー111に含まれる機器情報が一致する組み合わせに関連付けられた関連情報112を抽出する。検索キー111が、機器101の状態を示す複数項目の機器情報を含むため、関連情報抽出部513は、機器101の状態に応じた関連情報112を抽出できる。
【0055】
ステップS608において通信部502は、ステップS607で抽出された関連情報112を機器101に送信する。サーバ102に関連情報112を格納するため、機器101が関連情報112を保有する必要がない。これにより、機器101毎に、関連情報112を保有するためのメモリが不要になり、機器101のメモリコストを抑制できる。
【0056】
ステップS609において通信部203が、サーバ102から関連情報112を受信した場合、関連情報取得部212は、受信された関連情報112を取得し、提示部213へ送る。
【0057】
ステップS610において提示部213は、関連情報112をユーザに提示する。具体的には、提示部213は、関連情報112を提示する形態に合わせて変換する。以下の説明では、関連情報112を提示する形態に合わせて変換した情報を、提示情報と称呼する。例えば、提示部213は、関連情報112を表示部205に表示させる場合、関連情報112を提示情報に変換する。この場合、提示情報は、表示部205に表示される文字及び画像を含む情報である。または、提示部213は、機器101とは異なる端末に、関連情報112を送信してもよい。機器101とは異なる端末とは、例えば、スマートフォンである。または、機器101がスピーカ(不図示)を備える場合、提示部213は、関連情報112を示す音声をスピーカから出力させるように、関連情報を変換してもよい。この場合、提示情報は、関連情報112を示す音声をスピーカから出力するための音声信号である。
【0058】
図7Aは、ファイル名を示す参照先情報を含む関連情報データベース511の一例を示す図である。
図7Aは、XML形式で索引情報及び参照先情報を示す。
【0059】
領域701において、機種名に関するタグであるmodelによって示される索引情報は、S001である。さらに、言語設定に関するタグであるlanguageによって示される索引情報は、JAPANESEである。さらに、ファームウェアバージョンに関するタグであるversionによって示される索引情報は、V100である。さらに、領域701には、ERROR、NORMAL及びSETTINGのそれぞれの動作状態における機器詳細に関連した索引情報及び参照先情報が階層構造で記載されている。具体的には、<ERROR>及び</ERROR>で挟まれた範囲内に記載された索引情報は、動作状態がエラー状態である場合に関連する索引情報を示す。<NORMAL>及び</NORMAL>で挟まれた範囲内に記載された索引情報は、動作状態が正常動作状態である場合に関連する索引情報を示す。<SETTING>及び</SETTING>で挟まれた範囲内に記載された索引情報は、動作状態が設定変更状態である場合に関連する索引情報を示す。さらに、領域701には、動作状態及び機器詳細に関連する参照先情報が、<manual>及び</manual>で挟まれた文字列として示される。
【0060】
以下の説明では、動作状態がエラー状態である場合において、関連情報データベース511から検索キー111bに含まれる少なくとも一の機器情報と一致する領域を階層的に順に特定することで、参照先情報を抽出する処理を例示して説明する。また、以下の説明では、説明の便宜上、領域701内に含まれる領域702及び領域703を例示して説明する。領域701内の領域702においては、動作状態に関するタグであるstatusによって示される索引情報は、ERRORである。領域702には、エラーコードがE001である場合に関連する索引情報と、エラーコードがE002である場合に関連する索引情報とが含まれる。
【0061】
例えば、検索キー取得部512が、
図4Bに例示する検索キー111bを取得したとする。その場合、関連情報抽出部513は、関連情報データベース511から、検索キー111bに含まれる機器情報によって示される機種名、言語設定、ファームウェアバージョンと一致する領域701を抽出する。そして、関連情報抽出部513は、領域701から、動作状態に関するタグであるstatusによって示される索引情報が、ERRORである領域702を抽出する。そして、関連情報抽出部513は、領域702から、機器詳細に関するタグであるdetailによって示される索引情報がE001である領域703を抽出する。そして、関連情報抽出部513は、領域703の直後のタグであるmanualによって示される参照先情報を抽出する。
【0062】
例えば、「C:\data/S001_JAPANESE_V100_E001.html」を示す参照先情報は、検索キー111bに含まれる複数項目の機器情報によって示される機種名、言語設定、及びファームウェアバージョンに関して、エラーコードE001が割り当てられたエラーに関する機器101の取扱説明書のファイル名を示す。機器101の取扱説明書のデータがサーバ102に保存されている場合、このファイルに記述されたエラーコードE001に関する取扱説明書のデータを、関連情報112として抽出する。
【0063】
図7Bは、URLを示す参照先情報を含む関連情報データベース511の一例を示す図である。
図7Aと同一の箇所は説明を省略する。
図7Aとの違いは参照先情報の指定方法のみである。
【0064】
機器101の取扱説明書のデータがサーバ102とは異なるサーバに保存されている場合、
図7Bに例示するように、機器101の取扱説明書のURLを参照先情報に用いる。例えば、「https://・・・・/S001/JAPANESE/V100/E001.html」を示す参照先情報は、検索キー111bに含まれる複数項目の機器情報によって示される機種名、言語設定、及びファームウェアバージョンに関して、エラーコードE001が割り当てられたエラーに関する機器101の取扱説明書のURLを示す。この場合、関連情報抽出部513は、当該URLを参照することで、検索キー111bに含まれる複数項目の機器情報によって示される機種名、言語設定、及びファームウェアバージョンに関して、エラーコードE001が割り当てられたエラーに関する取扱説明書のデータを、関連情報112として抽出する。以上の説明では関連情報データベース511としてXML形式で構成する例を説明したが、索引情報と参照先情報が漏れなく登録されていれば他の形式でもよい。
【0065】
なお、検索キー111bには、外部接続方法を示すconnectionのタグが付された機器情報が含まれる。しかし、ユーザにとっては、機器101の動作状態がエラー状態である場合、外部説明方法に関する関連情報112を取得することよりも、エラーを解消するために、エラーコードを示す機器情報に関する関連情報112を取得することが望まれる。そのため、サーバ102は、機器101の動作状態がエラー状態である場合、エラーコードを示す機器情報に関する関連情報112のみを取得する。これにより、機器101の動作状態に応じて、ユーザにとって相対的に優先度が高い関連情報112を、優先して提示できる。
【0066】
図8は、エラーコードE001に関する関連情報112を示す提示情報801の一例を示す図である。例えば、提示情報801に示されるエラーコードE001の説明は、エラーコードE001が割り当てられたエラーに関して、当該エラーの症状、対策、及びユーザの参考になる情報を示す。
【0067】
以上より、本実施形態に係る関連情報取得システム100においては、ユーザがキーワードを指定することなく、機器101が、機器の状態を示す機器情報を取得して検索キー111を生成するため、機器の状態に応じて適切な情報を取得できる。
【0068】
(第二実施形態)
図9~
図13を参照して、機器101の動作状態が正常動作状態であり、且つ外部接続が複数である第二実施形態について説明する。なお、他の実施形態と実質的に共通の機能を有する構成及び処理は共通の符号で参照して説明を省略する。(以下同様)
【0069】
本実施形態に係る提示部213は、複数項目のうちの少なくとも一の項目の機器情報に関する複数の関連情報112を提示する。
【0070】
図9は、機器101の外部接続方法が複数の場合における、複数項目の機器情報901、及び各項目に付されるタグの一例を示す図である。
【0071】
複数項目の機器情報901のうち、外部接続方法を示す機器情報は、機器101が、Bluetooth、USB、LAN及びHDMI_1の複数の外部接続方法を介して接続している状態であることを示す。
【0072】
図10は、
図9に例示する複数項目の機器情報901を含む検索キー111dの一例を示す図である。
図10に例示する検索キー111dは、各項目に
図9に例示するタグが付された複数の機器情報901をXML形式で示す。
【0073】
検索キー111dにおいては、connectionのタグが複数の機器情報に付されている。具体的には、connectionのタグがBLUETOOTHを示す機器情報、USBを示す機器情報、LANを示す機器情報、及びHDMI_1を示す機器情報に付されている。
【0074】
本実施形態に係るサーバ102の構成は、
図5に例示する通りである。本実施形態に係る関連情報抽出部513は、関連情報データベース511から、検索キー111に含まれる機器情報が一致する組み合わせに関連付けられた複数の関連情報112を抽出する。
【0075】
本実施形態に係る通信部502は、関連情報抽出部513によって抽出された複数の関連情報112を機器101に送信する。
【0076】
図11は、本実施形態に係る関連情報取得システム100における、複数の関連情報を抽出して提示する動作の一例を示すフローチャートである。
図11に例示するステップS1101~ステップS1105の処理は、
図6に例示するステップS601~ステップS605の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0077】
ステップS1105において検索キー取得部512が、検索キー111を取得した場合、ステップS1106において関連情報抽出部513は、関連情報データベース511から、検索キーによって示される機器情報の組み合わせに含まれる複数の機器情報と一致する複数の索引情報を特定する。
【0078】
ステップS1107において、関連情報抽出部513は、ステップS1106で特定された複数の索引情報の各索引情報に関連付けられた複数の参照先情報を参照して、複数の関連情報112等を関連情報データベース511から抽出する。つまり、本実施形態に係る関連情報抽出部513は、機器101の動作状態、外部接続状態等に応じて、第一実施形態に係る関連情報抽出部513とは異なり、複数の関連情報112を抽出できる。
【0079】
ステップS1108において通信部502は、ステップS1107で抽出された複数の関連情報112を機器101に送信する。
【0080】
ステップS1109において通信部203が、サーバ102から複数の関連情報112を受信した場合、関連情報取得部212は、受信された複数の関連情報112を取得し、提示部213へ送る。
【0081】
ステップS1110において提示部213は、取得された複数の関連情報112のうちの選択された関連情報112をユーザに提示する。例えば、操作受付部202が、ユーザに提示される関連情報112を選択する操作を受け付けた場合、提示部213は、選択された関連情報112をユーザに提示する。
【0082】
図12は、外部接続方法に関する複数の関連情報を示す提示情報1201~提示情報1204を順次、提示する場合の一例を示す図である。提示情報1201~提示情報1204は、
図9及び
図10に例示するconnectionのタグが付された機器情報に関連付けられた関連情報112を示す。
【0083】
提示部213は、提示情報1201~提示情報1204を順に表示部205に表示させる。その場合、提示部213は、ユーザの操作により提示情報1201~提示情報1204を切り替えて、表示部205に表示させてもよい。これにより、提示部213は、機器101の状態に応じた複数の関連情報112のうち、ユーザが要求する関連情報112をユーザに提示できる。
【0084】
図13は、外部接続方法に関する複数の関連情報112を示す複数の提示情報1301~提示情報1304を、目次を示す提示情報1305にて選択する一例を示す図である。提示情報1301~提示情報1304は、
図10に例示する検索キー111dに含まれる複数項目の機器情報に関連する複数の関連情報112を示す。
【0085】
提示情報1305は、提示情報1301~提示情報1304に関する目次画面を示す。提示情報1305に示されるHDMI、BLUETOOTH、USB、LANの項目は、提示情報1301~提示情報1304をそれぞれ提示するための目次である。
【0086】
例えば、提示部213が、提示情報1305を表示部205に表示させた状態において、操作受付部202が、HDMIの項目、BLUETOOTHの項目、USBの項目、又はLANの項目を選択するユーザの操作を受け付けた場合、提示部213は、選択された項目に応じて、提示情報1301~提示情報1304のうち選択された提示情報を表示部205に表示させる。
【0087】
以上の通り、提示部213は、ユーザによって選択された項目に関する提示情報1301~提示情報1304をユーザに提示でき、ユーザの利便性を向上できる。さらに、提示部213は、提示情報1301~提示情報1304を順に表示部205に表示させる場合よりも、提示情報1301~提示情報1304を素早く表示部205に表示させることができる。
【0088】
以上より、本実施形態に係る関連情報取得システム100においては、機器101は、機器101の状態に応じた複数の関連情報112を適切にユーザに提示できる。
【0089】
(第三実施形態)
図14~
図17を参照して、機器101が接続する外部機器の機種名等、外部機器の種別を判別し、判別された種別に応じた関連情報を提示する第三実施形態について説明する。
【0090】
図14は、本実施形態に係る機器101の構成の一例を示すブロック図である。
図14に例示する機器101の構成と、
図2に例示する機器101の構成との相違点は、
図14に例示する機器101は、外部機器種別判別部1401を備え、提示部213が、機器101が接続する外部機器の種別に応じた関連情報112を提示する点にある。
【0091】
外部機器種別判別部1401は、機器101が接続する外部機器の種別を判別する。外部機器の種別とは、分類上の種別だけでなく、機種名等のより詳細な情報も含まれる。
【0092】
本実施形態に係る検索キー生成部211は、外部機器種別判別部1401によって判別された外部機器の種別を示す機器情報を含む検索キー111を生成する。そして、検索キー生成部211は、ネットワーク103を介して、生成された検索キー111をサーバ102に送信する。
【0093】
本実施形態に係るサーバ102の構成は、
図5に例示する通りである。
【0094】
本実施形態に係る検索キー111が、機器101が接続する外部機器の機種名を示す機器情報を含む場合、関連情報抽出部513は、外部機器のメーカーが管理する情報処理装置等、サーバ102とは異なる情報処理装置から、機器情報によって示される機種名の外部機器に関連する関連情報112を取得する。具体的には、関連情報抽出部513は、インターネットを介して、機器情報によって示される機種名の外部機器に関する取扱説明書を示すURLを検索し、検索されたURLによって示される当該外部機器の取扱説明書のデータを、関連情報112として取得する。
【0095】
図15は、機器101における、機器の種別を含む複数項目の機器情報1501、及び各項目に付されるタグの一例を示す図である。複数項目の機器情報1501は、機種名、言語設定、ファームウェアバージョン、動作状態、機器詳細、接続機器の種別、外部接続方法、外部機器の種別である。
【0096】
複数項目の機器情報1501のうち、機器詳細を示す機器情報、及び接続機器の種別を示す機器情報は、機器101がHDMIを介して接続しているBDプレーヤを再生している状態であることを示す。さらに、外部接続方法を示す機器情報は、機器101が、BLUETOOTH、及びHDMI_1を介して外部接続している状態であることを示す。さらに、外部機器の種別を示す機器情報は、外部接続方法であるBLUETOOTH、及びHDMI_1のうち、1番目に列挙したBLUETOOTHを介して、外部スピーカに外部接続している状態であることを示す。
【0097】
また、
図15に例示するように、機種名、言語設定、ファームウェアバージョン、動作状態、機器詳細、接続機器の種別、外部接続方法、及び外部機器の種別の各項目には、model、language、version、status、detail、detail1、connection、connection1のタグが付される。
【0098】
図16は、
図15に例示する複数項目の機器情報1501を示す検索キー111eの一例を示す。
図16に例示する検索キー111eは、各項目に
図15に例示するタグが付された複数項目の機器情報1501をXML形式で示す。
【0099】
図17は、外部接続方法毎の提示情報1701~提示情報1702の一例を示す図である。
【0100】
提示情報1701は、HDMIを介してBDプレーヤと接続する場合に関する関連情報112を示す。例えば、提示情報1701に示されるHDMI説明は、機器101がHDMIを介してBDプレーヤと接続する方法についての説明を示す。また、提示情報1701は、関連情報抽出部513がBDプレーヤの取扱説明書を示すURLを検索することで取得した、BDプレーヤの取扱説明書に記載された説明を示してもよい。
【0101】
提示情報1702は、Bluetoothを介して外部スピーカと接続する場合に関する関連情報112を示す。例えば、提示情報1702に示されるBLUETOOTH説明は、Bluetoothを介して外部スピーカと接続する方法についての説明を示す。また、提示情報1702は、関連情報抽出部513が外部スピーカの取扱説明書を示すURLを検索することで取得した、外部スピーカの取扱説明書に記載された説明を示してもよい。
【0102】
以上より、本実施形態に係る関連情報取得システム100においては、機器101が接続する外部機器の機種を含む種別に応じた関連情報112を取得する。そして、本実施形態に係る関連情報取得システム100においては、機器101が外部機器に接続している状態である場合、機器101の動作状態に応じた関連情報112とともに、接続している外部機器の機種を含む種別に応じた関連情報112を、ユーザに提示できる。ここで、サーバ102が、インターネットを介して、外部機器の機種に応じた取扱説明書のデータ等を、関連情報112として取得して、機器101に送信することで、機器101を提供するメーカーと、外部機器を提供するメーカーとが異なる場合であっても、外部機器の機種に応じた関連情報をユーザに提示できる。そのため、本実施形態に係る関連情報取得システム100においては、機器101の動作状態及び外部接続状態に応じて、他の実施形態よりもより詳細に、ユーザが必要な情報を提示できる。
【0103】
(第四実施形態)
図18~
図19を参照して、サーバ102が検索キー111を生成する第四実施形態について説明する。
【0104】
図18は、本実施形態に係る機器101の構成の一例を示すブロック図である。
図18に例示する機器101の構成と、
図2に例示する機器101の構成との相違点は、
図18に例示する機器101は、検索キー生成部211に替えて、機器情報送信部1801を備える点にある。
【0105】
機器情報取得部1801は、複数項目の機器情報を取得し、取得された複数項目の機器情報をサーバ102に送信する。例えば、機器情報送信部1801は、操作受付部202が関連情報112を要求するユーザの操作を受け付けた場合、記憶部201から、その時点の機器の状態に応じた複数項目の機器情報を取得し、取得された複数項目の機器情報をサーバ102に送信する。
【0106】
図19は、本実施形態に係るサーバ102の構成の一例を示すブロック図である。
図19に例示するサーバ102の構成と、
図5に例示するサーバ102の構成との相違点は、
図19に例示するサーバ102は、検索キー取得部512に替えて、検索キー生成部1901を備える点にある。
【0107】
検索キー生成部1901は、複数項目の機器情報を取得し、複数項目の機器情報を含む検索キー111を生成する。そして、検索キー生成部1901は、生成された検索キー111を関連情報抽出部513へ送る。
【0108】
サーバ102が検索キー111を生成することにより、機器101は、検索キー111を生成する処理を行うことなく、機器101は、関連情報を取得できる。これにより、本実施形態に係る関連情報取得システム100は、機器101における処理負荷を軽減できる。
【0109】
(第五実施形態)
図20を参照して、機器101が外部機器の動作状態を示す機器情報を取得し、外部機器の動作状態に応じた関連情報を提示する第五実施形態について説明する。
【0110】
図20は、本実施形態に係る機器101の構成の一例を示すブロック図である。
図20に例示する機器101の構成と、
図14に例示する機器101の構成との相違点は、
図20に例示する機器101は、外部機器情報取得部2001を備え、機器101は、外部機器の動作状態に関する項目を含む機器情報を取得し、提示部213が、外部機器の動作状態に応じた関連情報112を提示する点にある。
【0111】
外部機器情報取得部2001は、外部機器の動作状態を示す外部機器情報を取得する。例えば、外部機器情報は、外部機器において発生したエラーに関する情報を示す。例えば、外部機器情報が、外部機器において発生したエラーに関する情報を示す場合、外部機器情報は、エラーコード等を示す。外部機器情報は、機器101と外部機器との間の接続方法に応じた形式で示される。
【0112】
外部機器情報取得部2001は、外部機器から外部機器情報を受信することで、外部機器情報を取得する。または、外部機器情報取得部2001は、外部機器に所定の信号を送信し、当該所定の信号に対する応答を、外部機器情報として取得してもよい。または、外部機器情報取得部2001は、機器101と外部機器との通信状態に応じて、外部機器の動作状態を判定し、外部機器の動作状態を示す外部機器情報を生成してもよい。例えば、外部機器情報取得部2001は、外部機器から所定の信号を受信しない場合、外部機器がエラー状態であることを示す外部機器情報を生成してもよい。
【0113】
外部機器情報取得部2001が外部機器情報を取得した場合、機器情報は、外部機器情報によって示される外部機器の動作状態に関する項目を含む。
【0114】
本実施形態に係る検索キー生成部211は、外部機器情報取得部2001が外部機器情報を取得した場合、外部機器情報によって示される外部機器の動作状態に関する項目を含む検索キー111を生成する。そして、検索キー生成部211は、ネットワーク103を介して、生成された検索キー111をサーバ102に送信する。
【0115】
本実施形態に係る検索キー111が、機器101が接続する外部機器の機種名を示す機器情報と、外部機器情報とを含む場合、関連情報抽出部513は、外部機器のメーカーが管理する情報処理装置等、サーバ102とは異なる情報処理装置から、外部機器情報に関する関連情報112を取得する。
【0116】
例えば、外部機器情報が、外部機器がエラー状態であることを示す場合、関連情報112は、外部機器のエラーに関する対処方法を示す。そして、提示部213が、外部機器のエラーに関する対処方法を示す関連情報をユーザに提示することで、ユーザは、外部機器において発生したエラーに対処できる。
【0117】
以上より、本実施形態に係る関連情報取得システム100においては、外部機器の動作状態に応じた関連情報112を取得する。そして、本実施形態に係る関連情報取得システム100においては、機器101の動作状態に応じた関連情報112とともに、接続している外部機器の動作状態に応じた関連情報112を、ユーザに提示できる。そのため、本実施形態に係る関連情報取得システム100においては、外部機器の動作状態に応じて、他の実施形態よりもより詳細に、ユーザが必要な情報を提示できる。
【0118】
(変形例)
機器101が外部機器の動作状態に関する項目を含む機器情報をサーバ102に送信し、サーバ102が当該機器情報を受信し、外部機器の動作状態に関する項目を含む検索キーを生成する変形例について説明する。
【0119】
第五実施形態に係る関連情報取得システム100の変形例として、機器101は、
図18に例示する通り、検索キー生成部211に替えて、機器情報送信部1801を備え、且つサーバ102は、
図19に例示する通り、検索キー取得部512に替えて、検索キー生成部1901を備えてもよい。
【0120】
本変形例に係る機器101においては、外部機器情報取得部2001が外部機器情報を取得した場合、機器情報送信部1801は、取得された外部機器情報を含む複数項目の機器情報をサーバ102に送信する。そして、検索キー生成部1901は、機器101から外部機器の動作状態に関する項目を含む機器情報を受信することで、機器情報を取得し、取得された機器情報を含む検索キー111を生成する。これにより、本変形例に係る関連情報取得システム100においては、サーバ102が、外部機器の動作状態に関する項目を含む検索キー111を生成できる。
【0121】
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態に夫々開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。更に、各実施形態に夫々開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【符号の説明】
【0122】
100 関連情報取得システム、101 機器、102 サーバ、103 ネットワーク、111 検索キー、111a~111e 検索キー、112 関連情報、201 記憶部、202 操作受付部、203 通信部、204 外部機器接続部、205 表示部、206 制御部、211 検索キー生成部、212 関連情報取得部、213 提示部、301 機器情報、302 機器情報、303 機器情報、501 記憶部、502 通信部、503 制御部、511 関連情報データベース、512 検索キー取得部、513 関連情報抽出部、701 領域、702 領域、703 領域、801 提示情報、901 機器情報、1201 提示情報、1202 提示情報、1203 提示情報、1204 提示情報、1301 提示情報、1302 提示情報、1303 提示情報、1304 提示情報、1305 提示情報、1401 外部機器種別判別部、1501 機器情報、1701 提示情報、1702 提示情報、1801 機器情報送信部、1901 検索キー生成部、2001 外部機器情報取得部