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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023017725
(43)【公開日】2023-02-07
(54)【発明の名称】ケーブルコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/514 20060101AFI20230131BHJP
   H01R 13/6581 20110101ALI20230131BHJP
【FI】
H01R13/514
H01R13/6581
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022116036
(22)【出願日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】17/384850
(32)【優先日】2021-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】518345815
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ソリューソンズ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス ルフィニ
(72)【発明者】
【氏名】リン ロバート サイプ
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA08
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB07
5E021FC20
5E021LA11
5E087EE02
5E087EE13
5E087FF07
5E087FF13
5E087FF18
5E087HH01
5E087JJ08
5E087MM05
5E087RR03
5E087RR25
(57)【要約】      (修正有)
【課題】費用効率が高く確実な方法で製造し組み立てることができるケーブルコネクタの提供。
【解決手段】ケーブルコネクタ100は、孔を有する外殻を備え、外殻は、嵌合端部とケーブル端部との間に延びている。ケーブルコネクタは、対応するチャンバに受け入れられているコンタクトホルダ114を備える。各コンタクトホルダは、少なくとも1つのコンタクトチャネルと、可撓性ラッチ200とを含む。ラッチ200は、ラッチの遠位端にラッチヘッドを有し、このラッチヘッドは、外殻の対応するラッチポケットに受け入れられて、コンタクトホルダを外殻において軸方向に固定するように構成されている。ケーブルコネクタは、対応するコンタクトホルダの対応するコンタクトチャネルに受け入れられているコンタクトを備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルコネクタ(100)であって、
孔(124)を有する外殻(110)であって、嵌合端部(120)とケーブル端部(122)との間に延び、ラッチポケット(134)を有する外殻(110)と、
前記外殻に受け入れられているシールド(112)であって、前記シールドは前記孔をチャンバ(144)に分割し、前記シールドおよび前記外殻は前記チャンバを遮蔽する、シールドと、
対応するチャンバに受け入れられているコンタクトホルダ(114)であって、各コンタクトホルダは少なくとも1つのコンタクトチャネル(154)を含み、各コンタクトホルダは可撓性のラッチ(200)を含み、前記ラッチは、前記ラッチの遠位端(208)にラッチヘッド(210)を有し、前記ラッチヘッド(210)は、前記外殻の対応するラッチポケットに受け入れられて、前記コンタクトホルダを前記外殻において軸方向に固定するように構成され、前記ラッチは、前記ラッチの内端部に干渉バンプ(202)を有し、前記干渉バンプは、前記シールドに係合して、前記ラッチの前記ラッチヘッドを外方に押すように構成されている、コンタクトホルダと、
対応するコンタクトホルダの対応するコンタクトチャネルに受け入れられているコンタクト(106)であって、前記コンタクトは、前記コンタクトホルダによって前記外殻の前記孔に保持され、各コンタクトは、嵌合端部と終端部との間に延び、前記終端部は、ケーブル(104)のワイヤ(107)に終端されるように構成されている、コンタクトと、を備えるケーブルコネクタ。
【請求項2】
前記ラッチ(200)は、静止位置から拡張位置へ撓むことが可能であり、前記静止位置で、前記ラッチヘッド(210)は、前記コンタクトホルダ(114)の外面(214)に概ね一致し、前記拡張位置で、前記ラッチヘッドは前記外面から突出する、請求項1に記載のケーブルコネクタ(100)。
【請求項3】
前記コンタクトホルダ(114)は、前記シールド(112)に対向する内端部(160)を含み、前記干渉バンプ(202)は前記内端部から突出する、請求項1に記載のケーブルコネクタ(100)。
【請求項4】
前記コンタクトホルダ(114)は、前記シールド(112)に対向する内端部(160)を含み、前記ラッチ(200)は、静止位置から拡張位置へ撓むことが可能であり、前記静止位置で、前記干渉バンプ(202)は前記内端部から突出し、前記干渉バンプは前記シールドによって前記拡張位置へ内方に押される、請求項1に記載のケーブルコネクタ(100)。
【請求項5】
前記拡張位置で、前記干渉バンプ(202)は前記内端部(160)に概ね一致する、請求項4に記載のケーブルコネクタ(100)。
【請求項6】
前記外殻(110)は、前方部(130)と、前記前方部の後方にある後方部(132)とを含み、前記チャンバ(144)は、前記前方部の第1の幅(300)と前記後方部の第2の幅(302)とを有し、前記第2の幅は前記第1の幅よりも大きく、前記ラッチヘッド(210)は、前記後方部と比べて前記前方部でさらに外方に押される、請求項1に記載のケーブルコネクタ(100)。
【請求項7】
前記前方部(130)は第1の直径を有し、前記後方部(132)は、前記第1の直径よりも大きい第2の直径を有する、請求項6に記載のケーブルコネクタ(100)。
【請求項8】
前記ラッチ(200)は内面(212)と外面(214)とを含み、前記干渉バンプ(202)は前記内面を画定し、前記ラッチヘッド(210)は前記外面を画定し、前記ラッチは、前記内面と前記外面との間にラッチ幅(304)を有し、前記ラッチ幅は前記第1の幅(300)よりも大きい、請求項6に記載のケーブルコネクタ(100)。
【請求項9】
前記ラッチ幅(304)は前記第2の幅(302)以下である、請求項8に記載のケーブルコネクタ(100)。
【請求項10】
前記前方部(130)は前記ラッチポケット(134)の前方にあり、前記後方部(132)は前記ラッチポケットの後方にある、請求項6に記載のケーブルコネクタ(100)。
【請求項11】
前記シールドは、前記前方部にバンプを含んで、前記第1の幅を前記第2の幅と比べて小さくする、請求項6に記載のケーブルコネクタ(100)。
【請求項12】
前記コンタクトホルダは、内縁部と、前記内縁部の反対側の外端部とを含み、前記外端部は、前記外殻に係合して、前記内縁部を前記シールドに対して位置させ、前記内縁部は、前記後方部と比べて前記前方部に沿って、前記シールドの近くに位置決めされている、請求項6に記載のケーブルコネクタ(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の主題は、一般に、ケーブルコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
ケーブルコネクタは、軍事用途および航空用途などの多くの用途で使用されている。例えば、ケーブルコネクタは、ツイストペア線の端部に終端される差動対コンタクトを含むことができる。既知のケーブルコネクタには、ケーブルコネクタの異なる象限に配置された4つの差動対のコンタクトを有するクアドラックス(quadrax)コネクタとして知られているものがある。ケーブルコネクタは、コンタクト対を遮蔽する外殻を含む。しかしながら、既知のケーブルコネクタには欠点がないわけではない。例えば、ケーブルコネクタの組立てが困難である。コンタクトを外殻に保持することが困難である。例えば、コンタクトをケーブルコネクタの外殻内に保持するために、保持具が使用される。保持具を外殻に位置決めして固定することは困難である。
既知の保持具には、ラッチを使用するものがある。しかしながら、ラッチは、外殻に押し付けられるため、組立て中に損傷するおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
費用効率が高く確実な方法で製造し組み立てることができるケーブルコネクタが、依然として必要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
孔を有する外殻を備えるケーブルコネクタによって、解決策が提供される。外殻は、嵌合端部とケーブル端部との間に延びている。外殻はラッチポケットを有する。ケーブルコネクタは、外殻に受け入れられているシールドを備える。シールドは、孔をチャンバに分割する。シールドおよび外殻は、チャンバを遮蔽する。ケーブルコネクタは、対応するチャンバに受け入れられているコンタクトホルダを備える。各コンタクトホルダは、少なくとも1つのコンタクトチャネルを含む。各コンタクトホルダは、可撓性ラッチを含む。ラッチは、ラッチの遠位端にラッチヘッドを有し、このラッチヘッドは、外殻の対応するラッチポケットに受け入れられて、コンタクトホルダを外殻において軸方向に固定するように構成されている。
ラッチは、ラッチの内端部に干渉バンプを有し、この干渉バンプは、シールドに係合して、ラッチのラッチヘッドを外方に押すように構成されている。ケーブルコネクタは、対応するコンタクトホルダの対応するコンタクトチャネルに受け入れられているコンタクトを備える。コンタクトは、コンタクトホルダによって外殻の孔に保持されている。各コンタクトは、嵌合端部と終端部との間に延びている。終端部は、ケーブルのワイヤに終端されるように構成されている。
【0005】
以下で、添付図面を参照しながら、例として本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】相手側コネクタと嵌合するように構成されている電気コネクタを示す、例示的な実施形態による通信システムの正面斜視図である。
図2】相手側コネクタと嵌合するように構成されている電気コネクタを示す、例示的な実施形態による通信システムの後面斜視図である。
図3】例示的な実施形態によるケーブルコネクタの断面図である。
図4】例示的な実施形態によるケーブルコネクタの端面図である。
図5】例示的な実施形態によるケーブルコネクタの一部の正面斜視図である。
図6】例示的な実施形態によるケーブルコネクタの一部の後面斜視図である。
図7】例示的な実施形態によるコンタクトホルダのうちの1つの後面斜視図である。
図8】例示的な実施形態によるコンタクトホルダの一部の外側斜視図である。
図9】例示的な実施形態によるコンタクトホルダの一部の内側斜視図である。
図10】例示的な実施形態によるケーブルコネクタの一部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
一実施形態において、ケーブルコネクタが提供され、ケーブルコネクタは、孔を有する外殻を備える。外殻は、嵌合端部とケーブル端部との間に延びている。外殻はラッチポケットを有する。ケーブルコネクタは、外殻に受け入れられているシールドを備える。シールドは、孔をチャンバに分割する。シールドおよび外殻は、チャンバを遮蔽する。ケーブルコネクタは、対応するチャンバに受け入れられているコンタクトホルダを備える。各コンタクトホルダは、少なくとも1つのコンタクトチャネルを含む。各コンタクトホルダは、可撓性ラッチを含む。ラッチは、ラッチの遠位端にラッチヘッドを有し、このラッチヘッドは、外殻の対応するラッチポケットに受け入れられて、コンタクトホルダを外殻において軸方向に固定するように構成されている。
ラッチは、ラッチの内端部に干渉バンプを有し、この干渉バンプは、シールドに係合してラッチのラッチヘッドを外方に押すように構成されている。ケーブルコネクタは、対応するコンタクトホルダの対応するコンタクトチャネルに受け入れられているコンタクトを備える。コンタクトは、コンタクトホルダによって外殻の孔に保持されている。各コンタクトは、嵌合端部と終端部との間に延びている。終端部は、ケーブルのワイヤに終端されるように構成されている。
【0008】
別の実施形態において、ケーブルコネクタが提供され、ケーブルコネクタは、孔を有する外殻を備える。外殻は、外殻の前部にある嵌合端部と外殻の後部にあるケーブル端部との間に延びている。外殻は、前方部と、前方部の後方にある後方部とを有する。外殻はラッチポケットを有する。ケーブルコネクタは、外殻に受け入れられているシールドを備える。シールドは、孔をチャンバに分割する。チャンバは、前方部の第1の幅と後方部の第2の幅とを有する。第2の幅は第1の幅よりも大きい。シールドおよび外殻は、チャンバを遮蔽する。ケーブルコネクタは、対応するチャンバに受け入れられているコンタクトホルダを備える。各コンタクトホルダは、少なくとも1つのコンタクトチャネルを含む。各コンタクトホルダは、可撓性ラッチを含む。
ラッチは、ラッチの遠位端にラッチヘッドを有し、このラッチヘッドは、外殻の対応するラッチポケットに受け入れられて、コンタクトホルダを外殻において軸方向に固定するように構成されている。ラッチは、ラッチの内端部に干渉バンプを有する。内端部はシールドに係合して、ラッチのラッチヘッドを外方に押す。ラッチヘッドは、後方部と比べて前方部でさらに外方に押される。ケーブルコネクタは、対応するコンタクトホルダの対応するコンタクトチャネルに受け入れられているコンタクトを備える。コンタクトは、コンタクトホルダによって外殻の孔に保持されている。各コンタクトは、嵌合端部と終端部との間に延びている。終端部は、ケーブルのワイヤに終端されるように構成されている。
【0009】
さらなる実施形態において、ケーブルコネクタが提供され、ケーブルコネクタは、孔を有する外殻を備える。外殻は、全体として円筒形である。外殻は、嵌合端部とケーブル端部との間に延びている。外殻はラッチポケットを有する。ケーブルコネクタは、外殻に受け入れられているシールドを備える。シールドは、第1のシールドパネルと、第1のシールドパネルに垂直な第2のシールドパネルとを含み、孔を4つのチャンバに分割する。シールドおよび外殻は、チャンバを遮蔽する。ケーブルコネクタは、対応するチャンバに受け入れられているコンタクトホルダを備える。各コンタクトホルダは、内縁部で合う第1の側壁と第2の側壁とを含む。各コンタクトホルダは、第1の側壁と第2の側壁との間の外壁を含む。各コンタクトホルダは、対のコンタクトチャネルを含む。各コンタクトホルダは、可撓性ラッチを含む。
ラッチは、固定端と自由端との間に延びるラッチアームを含む。ラッチアームは、内縁部に沿って延びている。ラッチは、ラッチの自由端にラッチヘッドを有し、このラッチヘッドは、外殻の対応するラッチポケットに受け入れられて、コンタクトホルダを外殻において軸方向に固定するように構成されている。ラッチは、ラッチの内端部に干渉バンプを有し、この干渉バンプは、シールドに係合してラッチのラッチヘッドを外方に押すように構成されている。ケーブルコネクタは、対応するコンタクトホルダの対応するコンタクトチャネルに受け入れられているコンタクトを備える。コンタクトは、対で配置されている。コンタクトは、コンタクトホルダによって外殻の孔に保持されている。各コンタクトは、嵌合端部と終端部との間に延びている。終端部は、ケーブルのワイヤに終端されるように構成されている。
【0010】
図1は、相手側コネクタ50と嵌合するように構成されている電気コネクタ100を示す、例示的な実施形態による通信システム10の正面斜視図である。図2は、相手側コネクタ50と嵌合するように構成されている電気コネクタ100を示す、例示的な実施形態による通信システム10の後面斜視図である。図示の実施形態において、電気コネクタ100はケーブルコネクタであり、以下でケーブルコネクタ100と称することがある。電気コネクタ100は、ケーブル104の端部に設けられているコネクタ102を備える。図示の実施形態において、相手側コネクタ50はケーブルコネクタであり、以下でケーブルコネクタ50と称することがある。相手側コネクタ50は、ケーブル54の端部に設けられているコネクタ部52を備える。
しかしながら、代替実施形態において、相手側コネクタ50は、ヘッダコネクタまたは回路基板に取り付けられた基板用コネクタなどの別のタイプのコネクタであってよい。
【0011】
例示的な実施形態において、コネクタ102は、コンタクト対108で配置された複数のコンタクト106を含む。相手側コネクタ部52も同様に、コンタクト対58で配置された複数の相手側コンタクト56を含み、これらの相手側コンタクト56は、ケーブルコネクタ100の対応するコンタクト106に嵌合するように構成されている。図示の実施形態において、相手側コンタクト56はソケットコンタクトであり、コンタクト106はピンコンタクトであるが、代替実施形態において他のタイプのコンタクトを使用してもよい。例示的な実施形態において、コネクタ102、50は、4つのコンタクト対108、58をそれぞれ含むクアドラックスコネクタである。コンタクト対108、58は、象限に(in quadrants)配置されている。
代替実施形態において、より多いまたは少ないコンタクト対108、58を有する他のタイプのコネクタを使用してもよい。
【0012】
以下の説明は、第1のケーブルコネクタ100およびケーブルコネクタ100の部品に言及する。しかしながら、第2のケーブルコネクタ50は、同様の部品を備えることができ、第1のケーブルコネクタ100に関して以下で説明するのと同様の方法で製造することができる。
【0013】
ケーブルコネクタ100は、外殻110と、外殻110に受け入れられているシールド112と、外殻110に受け入れられている1つまたは複数のコンタクトホルダ114とを備える。図示の実施形態において、ケーブルコネクタ100は、外殻110の4つの象限に配置された4つのコンタクトホルダ114を備える。シールド112は、コンタクトホルダ114を互いに分離し、コンタクトホルダ114間を電気的に遮蔽する。コンタクトホルダ114は、コンタクト106を保持する。例えば、各コンタクトホルダ114は、コンタクト対108のうちの1つを保持することができる。例示的な実施形態において、コンタクトホルダ114は、外殻110にラッチ可能に結合されて、コンタクト106を、相手側コンタクト56に嵌合するように、外殻110において保持および位置決めする。
【0014】
外殻110は、嵌合端部120とケーブル端部122との間に延びている。ケーブル104はケーブル端部122から延びている。嵌合端部120は、相手側コネクタ50に結合するように構成されている。外殻110は、金属材料などの導電性材料から製造されている。外殻110は、嵌合端部120とケーブル端部122との間で外殻110を軸方向に貫通する孔124を含む。例示的な実施形態において、外殻110は全体として円筒形である。外殻110は、中心の長手方向軸に沿って異なる内径および/または外径を有することができる。
【0015】
例示的な実施形態において、外殻110はフランジ126を含み、このフランジ126は、外殻110に沿って略中央に位置していてよい。フランジ126は、嵌合中に相手側コネクタ50に係合して、嵌合を止めることができる。外殻110は、相手側コネクタ50とキー嵌合するため、またはケーブルコネクタ100を別の部品に対して位置決めするためのキーイング機構128を含む。場合により、キーイング機構128はフランジ126に位置していてもよい。
【0016】
例示的な実施形態において、外殻110は、前方部130と、前方部130の後方にある後方部132とを含む。前方部130は、嵌合端部120に位置していてよい。後方部132は、ケーブル端部122に位置していてよい。外殻110は、前方部130と後方部132との間に、またはそれらの両側に、他の部分を含むことができる。外殻110は、前方部130および後方部132に沿って異なる直径(例えば、内径および/または外径)を有することができる。例示的な実施形態において、コンタクトホルダ114およびシールド112は、ケーブル端部122を通して孔124に後方から装填される。
【0017】
例示的な実施形態において、シールド112は、十字形(例えば、X字形)の十字シールドである。シールド112は、第1のシールドパネル140と、第1のシールドパネル140に垂直な第2のシールドパネル142とを含む。第1のシールドパネル140および第2のシールドパネル142は、孔124を、象限に配置された4つのチャンバ144などのチャンバ144に分割する。各チャンバ144は、コンタクトホルダ114のうちの1つを受け入れる。例示的な実施形態において、各チャンバ144は1対のコンタクト106を受け入れる。シールドパネル142は導電性で、例えば金属板である。シールドパネル142を、外殻110に電気的に接続することができる。シールド112および外殻110は、チャンバ144を遮蔽する。
【0018】
図3は、例示的な実施形態によるケーブルコネクタ100の断面図である。ケーブルコネクタ100は、外殻110の孔124に、シールド112とコンタクトホルダ114とを備える。シールド112は、コンタクトホルダを互いに分離する。例示的な実施形態において、コンタクトホルダ114は、コンタクトホルダ114と一体的なラッチなどのラッチを使用して、孔124に保持されている。
【0019】
各コンタクトホルダ114は、嵌合端部150と、嵌合端部150の反対側のケーブル端部152との間に延びている。コンタクト106(図示せず)は、通常、嵌合端部150で保持されている。ケーブル104のワイヤ(図示せず)が、ケーブル端部152から延びている。例示的な実施形態において、各コンタクトホルダ114は、コンタクトホルダ114を外殻110に固定するために使用されるラッチ200を含む。ラッチ200は、可撓性を有し、組立て中に外殻110にラッチ可能に結合するように構成されている。例示的な実施形態において、外殻110は、ラッチ200を受け入れるラッチポケット134を含む。ラッチポケット134は、外殻110の内面136に沿って位置している。
ラッチポケット134は、外殻110に沿って概ね中央に、例えば外殻110の中央を含む2分の1の範囲(in a middle half of the outer shell 110)に位置していてよい。ラッチポケット134は、外殻110の周溝によって形成されてもよく、あるいは、個々のポケットであってもよい。
【0020】
例示的な実施形態において、前方部130はラッチポケット134の前方に位置し、後方部132はラッチポケット134の後方に位置する。例示的な実施形態において、前方部130は第1の直径を有し、後方部132は、第1の直径とは異なる第2の直径を有する。例えば、第2の直径は第1の直径よりも大きくてよい。コンタクトホルダ114は、孔124に後方から装填される。後方部132に沿った直径が大きいほど、例えば、内面136に沿ったラッチ200の抵抗が低下することにより組立てが容易になるため、組立て中のラッチ200の損傷を減らすことができる。
【0021】
例示的な実施形態において、外殻110は、嵌合端部120の近くに肩部138を含む。肩部138は、前方部130に沿って位置していてよい。肩部138は、コンタクトホルダ114をチャンバ144に位置させるために使用される。肩部138は、孔124におけるコンタクトホルダ114の前方への移動を阻止する。ラッチ200は、ラッチポケット134で外殻110に係合すると、孔124におけるコンタクトホルダ114の後方への移動を阻止する。
【0022】
図4は、例示的な実施形態によるケーブルコネクタ100の端面図である。ケーブルコネクタ100は、外殻110の孔124に受け入れられているシールド112を備える。図4は、第1のシールドパネル140と第2のシールドパネル142とを示し、これらのシールドパネル140、142は、互いに垂直に向く十字構成に配置され、孔124を4つのチャンバ144に分割している。図示の実施形態において、シールドパネル140、142は、ケーブル端部122でスロット146に受け入れられている。コンタクトホルダ114は、ケーブル端部122を通して外殻110に後方から装填されている。
【0023】
図5は、例示的な実施形態によるケーブルコネクタ100の一部の正面斜視図である。図6は、例示的な実施形態によるケーブルコネクタ100の一部の後面斜視図である。図5および図6は、コンタクトホルダ114を示すために外殻(図3に示す)を取り外した状態のケーブルコネクタ100を示す。図5は、ケーブルホルダ114間にシールド112を有するケーブルコネクタ100を示す。図6は、シールド112のないケーブルコネクタ100を示す。
【0024】
例示的な実施形態において、ケーブルコネクタ100は4つのケーブルホルダ114を備え、これらのケーブルホルダ114は、シールド112によって画定された4つの象限に配置されている。代替実施形態において、ケーブルコネクタ100は、より多いまたは少ないケーブルホルダ114を備えていてもよい。図5は、嵌合端部150におけるケーブルホルダ114を示す。図6は、ケーブル端部152におけるケーブルホルダ114を示す。例示的な実施形態において、各ケーブルホルダ114は同一であるが、バンドル内で向きが異なる。
【0025】
コンタクトホルダ114は、嵌合端部150に1つまたは複数のコンタクトチャネル154を含み、ケーブル端部152に1つまたは複数のワイヤチャネル156を含む。コンタクトチャネル154は、対応するコンタクト106(例示のために1つを図5に示す)を受け入れる。ワイヤチャネル156は、対応するワイヤ107(例示のために1つを図5に示す)を受け入れる。図示の実施形態において、各コンタクトホルダ114は、1対のコンタクトチャネル154と1対のワイヤチャネル156とを含む。代替実施形態において、コンタクトホルダ114は、より多いまたは少ないチャネルを含んでいてもよい。例示的な実施形態において、ワイヤチャネル156はケーブル端部152で開いて、ワイヤ107をワイヤチャネル156に送り込む。
例示的な実施形態において、コンタクトチャネル154はコンタクトホルダ114の側面で開いて、コンタクト106をコンタクトチャネル154に側面から装填できるようにする。あるいは、コンタクトチャネル154は閉じていてもよく、コンタクト106を後方または前方から装填してもよい。図示の実施形態において、コンタクト106は、コンタクトホルダ114内に収容されるように構成されている。あるいは、コンタクト106は、相手側コネクタ50(図1に示す)と嵌合するように、コンタクトホルダ114の前部から延びていてもよい。
【0026】
例示的な実施形態において、コンタクトホルダ114はパイ片形状(pie-piece shaped)であり、半径方向内側端部が狭く、半径方向外側端部が広くなっている。コンタクトホルダ114は、内縁部160と、内縁部160の反対側の外端部162とを含む。コンタクトホルダ114は、内縁部160と外端部162との間に延びる第1の側面164と、内縁部160と外端部162との間に延びる第2の側面166とを含む。第1の側面164および第2の側面166は、シールドパネル140、142に対向している。場合により、第1の側面164および第2の側面166は、互いに概ね垂直であってよい。例示的な実施形態において、外端部162は、外殻1の曲率半径と同様の曲率半径を有する湾曲した外面を有する。例示的な実施形態において、内縁部160は、第1の側面164と第2の側面166との間で湾曲していてよい。代替実施形態において、コンタクトホルダ114は他の形状を有していてもよい。
【0027】
例示的な実施形態において、コンタクトホルダ114は、外端部162に沿って肩部168を含む。肩部168は、肩部138(図3に示す)と接触して(連動して、interface with)、コンタクトホルダ114を外殻110に位置決めするように構成されている。コンタクトホルダ114は、肩部168の前方でより小さく、肩部168の後方でより大きくてよい。例えば、コンタクトホルダ114は、コンタクトホルダ114の前方部170において、内縁部160と外端部162との間の第1の幅を有し、コンタクトホルダ114の後方部172において、内縁部160と外端部162との間の第2の幅を有することができる。第2の幅は第1の幅よりも大きくてよい。
【0028】
コンタクトホルダ114はラッチ200を含む。図示の実施形態において、ラッチ200は、ケーブル端部152に近接して位置している。ラッチ200は、コンタクトホルダ114と一体に形成されている。例えば、ラッチ200とコンタクトホルダ114の本体とは、1つの、単一の、一体の構造として成形されている。ラッチ200は可撓性を有する。ラッチ200は、外端部162に露出したラッチ面を含み、ラッチ面は、外殻110にラッチ可能に結合して、コンタクトホルダ114を外殻110に固定するように構成されている。
【0029】
図7は、例示的な実施形態によるコンタクトホルダ114のうちの1つの後面斜視図である。コンタクトホルダ114は、嵌合端部150とケーブル端部152との間に延びている。図7は、コンタクトホルダ114のベース174から延びるラッチ200を示す。ベース174は、前方部170と後方部172との間に位置している。
【0030】
例示的な実施形態において、ラッチ200は、内縁部160から内方に延びてシールド112(図3に示す)に接触し、外端部162を越えて外方に延びて外殻1(図3に示す)に接触する。例示的な実施形態において、以下でさらに詳細に説明するように、ラッチ200は、ラッチ200の内部を押してラッチ200の外部をラッチポケット134(図3に示す)内へ外方に押し込むことによって、組立て中に外方に撓む。例えば、ラッチ200は、シールド112に係合してラッチ200を外方に押すように構成されている干渉バンプ202を内部に含む。コンタクトホルダ114が外殻110に装填されると、干渉バンプ202は、内縁部160から突出してシールド112に干渉する。ラッチ200のラッチ外縁部が、外端部162から突出して外殻110に係合してもよい。
しかしながら、様々な実施形態において、ラッチ外縁部は、干渉バンプ202がラッチ200を外方に押すまで、外端部162と同一平面にあっても、外端部162に対して引っ込んでいてもよい。
【0031】
図8は、例示的な実施形態によるコンタクトホルダ114の一部の外側斜視図である。図9は、例示的な実施形態によるコンタクトホルダ114の一部の内側斜視図である。図8および図9は、ベース174から延びるラッチ200を示す。例示的な実施形態において、コンタクトホルダ114は、ベース174に開口部176を含む。ラッチ200は開口部176内に延びている。
【0032】
ラッチ200は、固定端206から遠位端208へ延びるラッチアーム204を含む。固定端206は、ベース174に接続されている。ラッチアーム204は、ベース174から片持ち梁状になっている。ラッチ200は、可撓性を有し、固定端206で回転または旋回するように構成されている。ラッチ200は、遠位端208にラッチヘッド210を含む。ラッチヘッド210は、外殻110(図3に示す)の対応するラッチポケット134(図3に示す)に受け入れられるように構成されている。
【0033】
ラッチ200は、内面212と外面214とを含む。内面212は、ラッチ200の半径方向内側部分に設けられている。外面214は、ラッチ200の半径方向外側部分に設けられている。例示的な実施形態において、ラッチヘッド210は内面212に設けられ、干渉バンプ202は外面214に設けられている。内面212にある干渉バンプ202は、組み立てられると、シールド112(図3に示す)に係合するように構成されている。外面214にあるラッチヘッド210は、外殻110に係合するように構成されている。例えば、ラッチヘッド210は、ラッチポケット134に受け入れられるように構成されている。例示的な実施形態において、ラッチヘッド210は、外面214を画定する外面216を含む。
様々な実施形態において、外面216を、ラッチヘッド210のラッチ縁部218に設けてもよい。ラッチ縁部218は、ラッチヘッド210の一部であり、外殻110に係合して、ラッチ200をラッチポケット134に保持するように構成されている。代替実施形態において、外面216を、ラッチヘッド210に沿った別の位置、例えばラッチヘッド210の半径方向外面から延びる摺動バンプ(図示せず)に沿った位置に設けてもよく、この摺動バンプは、組立て中に外殻110に沿って摺動して、組立て中にラッチ縁部218が外殻110に沿って係合および摺動することを防ぐために使用される。摺動バンプは、組立て中の干渉および抵抗を低減させるための平坦面または湾曲面を有することができる。
【0034】
例示的な実施形態において、ラッチ200は、静止位置から拡張位置(extended position)へ撓むことが可能である。ラッチ200は、静止位置から拡張位置へ外方に移動する。例えば、干渉バンプ202がシールド112に係合すると、ラッチ200は外方に押される。拡張位置への移動中、ラッチアーム204は旋回して、ラッチヘッド210を、例えばラッチポケット134内へ外方に回転させる。例示的な実施形態において、静止位置で、ラッチヘッド210は、コンタクトホルダ114の外面の外端部162に概ね一致する。したがって、ラッチヘッド210は、組立て中、外殻110に沿って係合および摺動したとしても、それは最小限であるので、ラッチヘッド210のラッチ縁部218に与える損傷は低減される。様々な実施形態において、ラッチヘッド210は、コンタクトホルダ114の外端部162からわずかに引っ込んでいてよい。
拡張位置で、ラッチヘッド210は、コンタクトホルダ114の外端部162から突出して、ラッチポケット134に受け入れられる。例示的な実施形態において、静止位置で、干渉バンプ202はコンタクトホルダ114の内縁部160から突出して、組立て中に干渉バンプ202がシールド112に干渉および係合することを確実にする。干渉バンプ202は、組立て中に、シールド112によって拡張位置へ内方に押され、これにより、ラッチヘッド210を拡張位置へ外方に押す。
【0035】
図10は、例示的な実施形態によるケーブルコネクタ100の一部の断面図である。図10は、ラッチ位置にあるコンタクトホルダ114のラッチ200を示す。ラッチ200は、拡張位置に撓んだ状態で示され、ラッチ200のラッチヘッド210は、ラッチポケット134に受け入れられている。シールド112は、コンタクトホルダ114間に示されている。シールド112は、コンタクトホルダ114間を電気的に遮蔽する。
【0036】
組み立てられると、コンタクトホルダ114の内端部160はシールド112に対向する。干渉バンプ202は、内端部160から突出して、干渉バンプ202とシールド112との係合を確実にする。ラッチ200の内面212の干渉バンプ202は、シールド112に係合して、ラッチヘッド210をラッチポケット134内へ外方に押す。拡張位置で、干渉バンプ202は内端部160に概ね一致する。場合により、干渉バンプ202は、内端部160からわずかに拡張して、干渉バンプ202が外殻110との係合を維持し、ラッチ200をラッチ位置に保持することを確実にすることができる。
【0037】
ラッチ200は、干渉バンプ202とシールド112との係合によって拡張位置へ撓むことが可能であり、ラッチヘッド210をラッチポケット134内へ押す。拡張位置で、ラッチヘッド210は、コンタクトホルダ114の外面から突出する。ラッチアーム204の遠位端208のラッチヘッド210は、ラッチポケット134に受け入れられて、コンタクトホルダ114を外殻110において軸方向に固定する。
【0038】
外殻110は、前方部130と、前方部130の後方にある後方部132とを含む。前方部130はラッチポケット134の前方にあり、後方部132はラッチポケット134の後方にある。例示的な実施形態において、コンタクトホルダ114は、孔124に装填方向で後方から装填されることにより、後方部132から前方部130へ通る。チャンバ144は、シールド112と外殻110とによって画定される。チャンバ144は、前方部130の第1の幅300と後方部132の第2の幅302とを有する。第1の幅300は、シールド112の表面と前方部130に沿った外殻110の内面との間に画定される。第2の幅302は、シールド112の表面と後方部132に沿った外殻110の内面との間に画定される。第2の幅302は第1の幅300よりも大きい。
例示的な実施形態において、外殻110は円筒形である。前方部130は第1の直径を有し、後方部132は、第1の直径よりも大きい第2の直径を有し、前方部130および後方部132に沿って幅が異なる。
【0039】
コンタクトホルダ114は、前方部130および後方部132の両方でチャンバ144に位置決めされている。コンタクトホルダ114は、後方部132に沿った追加の幅により、前方部130よりも後方部132に多くの間隙を有する。組立て中に、コンタクトホルダ114は、ラッチ200がシールド112に係合するようにチャンバ144に装填される。例えば、干渉バンプ202は、シールド112の表面に沿って摺動する。コンタクトホルダ114が前方部130に摺動すると、コンタクトホルダ114の本体はシールド112に向かって半径方向内方に押される。そのような半径方向内方への移動により、干渉バンプ202をシールド112に押し込んで、ラッチ200を拡張位置へ外方に押す。コンタクトホルダ114の本体の半径方向内方への移動により、ラッチヘッド210を外方に押す。
干渉バンプ202が後方部132と比べて前方部130にあるときに、ラッチヘッド210はさらに外方に押される。後方部132に沿って、コンタクトホルダ114の本体は、チャンバ144において、シールド112からさらに外方に離間して着座することができる。前方部130に沿って、コンタクトホルダ114の本体は、シールド112に近い内方に位置決めされて、ラッチ200を外方に押す。例示的な実施形態において、外端部162は、外殻110に係合して、内縁部160をシールド112に対して位置させる。内縁部160は、後方部132と比べて前方部130に沿って、シールド112の近くに位置決めされている。例えば、外殻110は前方部130の直径が小さいため、コンタクトホルダ114は内方に押されて、内縁部160をシールド112に近付け、それにより、干渉バンプ202をシールド112に押し込んで、ラッチヘッド210をラッチポケット134内へ外方に動かす。
【0040】
例示的な実施形態において、ラッチ200は、内面212と外面214との間のラッチ幅304を有する。ラッチ幅304は、内面212と外面214との間に画定される。例えば、ラッチ幅304は、干渉バンプ202とラッチヘッド210との間に画定される。例示的な実施形態において、ラッチ幅304は、前方部130を通る第1の幅300よりも大きい。ラッチ200が拡張位置へ外方に押されると、ラッチヘッド210はラッチポケット134に押し込まれる。例示的な実施形態において、ラッチ幅304は、後方部132を通る第2の幅302以下である。したがって、ラッチ200は、後方部132でチャンバ144を通って摺動することができ、摺動摩擦がほとんどもしくはまったく生じることがなく、またはラッチ200、特にラッチ縁部218に損傷を与えることがない。
例えば、ラッチ200は、ラッチ縁部218が傷つくまたは変形することなく、後方部132を通ることができる。
【0041】
様々な実施形態において、シールド112は、前方部130にバンプ180(図10に破線で示す)を含んで、第1の幅300を第2の幅302と比べて小さくすることができる。バンプ180は、コンタクトホルダ114がチャンバ144に完全に装填されたときに干渉バンプ202に接触するように位置決めされて、ラッチ200を作動させ、ラッチ200を拡張位置に押し込む。様々な実施形態において、異なる直径部分の代わりに、バンプ180を使用してラッチ200を作動させることができる。言い換えると、外殻110は、前方部130および後方部132に沿って共通の直径を有することができ、バンプ180は干渉バンプ202を外方に押す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【外国語明細書】