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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177270
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】フィッシング用ルアー
(51)【国際特許分類】
   A01K 85/12 20060101AFI20231206BHJP
   A01K 85/16 20060101ALI20231206BHJP
【FI】
A01K85/12
A01K85/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023081664
(22)【出願日】2023-05-17
(31)【優先権主張番号】P 2022088285
(32)【優先日】2022-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】513124916
【氏名又は名称】ブルーブルー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
(74)【代理人】
【識別番号】100128392
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 秀一
(74)【代理人】
【識別番号】100165456
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 佑子
(72)【発明者】
【氏名】村岡 昌憲
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307BA42
2B307BA44
2B307BA46
2B307BA49
2B307BA70
(57)【要約】
【課題】移動距離が小さく思い通りにアクションする使い勝手の良いフィッシング用ルアーを提供する。
【解決手段】フィッシング用ルアー1は、細長状のボディ部4を備え、このボディ部4の長手方向の一端に、この一端側に向けて凹状に開口した開口部3Aを有するすり鉢状のカップ部3が設けられ、このカップ部3の開口部3Aとボディ部4との間には、所定の間隔Aが設けられ、カップ部3とボディ部4との連結部には、断面略L状の縊れ部5が周方向に亘って設けられている。アクションを加えた場合に、カップ部3に加え縊れ部4も海面Lからの抵抗を受けてスプラッシュしたりドッグウォークしたりする。アクション時の移動距離を小さくでき、アクションを小刻みかつ大きくできる。魚に対するアピールを大きくでき、釣果アップが期待できる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長状の胴体部を備え、
この胴体部の長手方向の一端に、この一端側に向けて凹状に開口した開口部を有するすり鉢状の水受部が設けられ、
この水受部の開口部と前記胴体部との間には、所定の間隔が設けられ、
前記水受部と前記胴体部との連結部には、断面略L状の縊れ部が周方向に亘って設けられている、
ことを特徴とするフィッシング用ルアー。
【請求項2】
前記胴体部は、細長略円柱状に形成され、
前記水受部は、一端側が最大外径部とされ、
この水受部の最大外径部は、前記胴体部の最大外径部より大きく形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載のフィッシング用ルアー。
【請求項3】
前記縊れ部は、長手方向の中心位置が最も小径に形成され、
この中心位置から長手方向の一端側および他端側のそれぞれに向けて、放物線状に徐々に拡径する形状とされている、
ことを特徴とする請求項1または2記載のフィッシング用ルアー。
【請求項4】
前記水受部が透明に形成され、
前記胴体部には、魚を模したデザイン部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2記載のフィッシング用ルアー。
【請求項5】
前記胴体部は、この胴体部の長手方向の上側に位置する背部と、この長手方向の下側に位置する腹部と、を有し、
前記胴体部の長手方向の一端側には、内部に移動体が移動可能に収容された移動体収容室が区画形成され、
この移動体収容室の前記長手方向の他端側に位置する隔壁は、前記腹部から前記背部に向けて前記長手方向の他端側に傾斜して形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載のフィッシング用ルアー。
【請求項6】
前記隔壁の前記背部寄りの位置には、前記胴体部の前記長手方向の一端側を上方に向けた状態で、前記移動体の移動を規制する移動規制部が設けられている、
ことを特徴とする請求項5記載のフィッシング用ルアー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主としてマグロやブリ等の比較的大型な魚を釣るために用いられるフィッシング用ルアーに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、持続可能な開発のための2030アジェンダ、平成27(2015)年9月25日国連サミット採択、以下「SDGs」という。)の推進に向けた取り組みが国際規模で行われている。具体的に、SDGsの目標としては、目標12:作る責任、使う責任、目標14:海の豊かさを守ろう、等があり、これら目標の解決を目指した技術開発が望まれている。
【0003】
これら目標の解決に貢献できる技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。この特許文献1には、「ハードルアーで構成され、ルアーの先端部に金属線環状体(8)を遊動状態で繋ぎ、金属線環状体(8)を構成する金属線の太さより大きい孔(7a,7b)をあけたブレード(7)に金属線を入れてブレード(7)を前後方向及びルアーの進行方向に対して任意の角度に遊動可能に取り付ける。」釣用ブレード付きルアー(10)について記載されている。そして、特許文献1に記載の釣用ブレード付きルアー(10)は、「進行方向に向かって左右上下など様々な方向に不規則で大きな変化をした泳ぎをする。よって、小型魚~中型魚の一般魚にも好適であり、ブラックバス等の大型魚を釣るのにとくに好適なルアーを提供できる。」としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-080826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の釣用ブレード付きルアー(10)は、ルアーの先端部に金属線環状体(8)を遊動状態で繋ぎ、金属線環状体(8)を構成する金属線の太さより大きい孔(7a,7b)をあけたブレード(7)に金属線を入れてブレード(7)を前後方向及びルアーの進行方向に対して任意の角度に遊動可能に取り付けた構成となっている。このため、ロッドアクションやリーリング等にて釣用ブレード付きルアー(10)にアクションを加えると、水の抵抗を受けたブレード(7)とルアーとが金属線環状体(8)によって屈曲するような動作をしてしまうため、移動距離が大きく、思い通りにアクションさせることが容易でない。また、釣用ブレード付きルアー(10)に魚がヒットした場合や障害物に当たった場合等において大きな負荷が加わると、ブレード(7)や金属線環状体(8)が変形するおそれがあるため、使い勝手が容易ではないという問題がある。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、移動距離が小さく、思い通りにアクションできる、使い勝手の良いフィッシング用ルアーを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のフィッシング用ルアーは、細長状の胴体部を備え、この胴体部の長手方向の一端に、この一端側に向けて凹状に開口した開口部を有するすり鉢状の水受部が設けられ、この水受部の開口部と前記胴体部との間には、所定の間隔が設けられ、前記水受部と前記胴体部との連結部には、断面略L状の縊れ部が周方向に亘って設けられている、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、移動距離が小さく、思い通りにアクションでき、使い勝手を良くできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態に係るフィッシング用ルアーを示す概略図である。
図2】上記フィッシング用ルアーの使用状態を示す平面図である。
図3】上記フィッシング用ルアーの使用状態を示す斜視図である。
図4】上記フィッシング用ルアーの長手方向垂直断面図である。
図5】上記フィッシング用ルアーを水面に浮かべた状態を示す図である。
図6】上記フィッシング用ルアーをアクションさせた状態を示す図である。
図7】上記フィッシング用ルアーをさらにアクションさせた状態を示す図である。
図8】本発明の第2実施形態に係るフィッシング用ルアーの長手方向垂直断面図である。
図9】上記フィッシング用ルアーを水面に浮かべた状態での内部状態を示す図である。
図10】上記フィッシング用ルアーをアクションさせた状態での内部状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0011】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るフィッシング用ルアーを示す概略図である。図2はフィッシング用ルアーの使用状態を示す平面図である。図3はフィッシング用ルアーの使用状態を示す斜視図である。図4はフィッシング用ルアーの長手方向垂直断面図である。図5はフィッシング用ルアーを水面に浮かべた状態を示す図である。図6はフィッシング用ルアーをアクションさせた状態を示す図である。図7はフィッシング用ルアーをさらにアクションさせた状態を示す図である。
【0012】
<外形構成>
本第1実施形態に係るフィッシング用ルアー1は、船上等からキャスティングして、例えばクロマグロやブリ等の比較的大型な魚(対象魚)を釣るために用いられる、キャスティング用プラグである。このフィッシング用ルアー1は、いわゆる小口径ポッパーと呼ばれるスリムタイプのハードルアーである。
【0013】
具体的に、フィッシング用ルアー1は、細長略円柱状のルアー本体2を備えている。以下の説明において、フィッシング用ルアー1は、ルアー本体2の長手方向の一端部である、小魚の頭部を模した一側(先端側)をヘッド側2Aと呼び、このヘッド側2Aの反対側の長手方向の他側(基端側)をテール側2Bと呼ぶ。特に、このフィッシング用ルアー1は、いわゆるフローティングタイプであり、図5に示すように、何らアクションを加えない静止状態においては、ヘッド側2Aの一部を海面Lから若干突き出した状態で斜めに傾斜した姿勢で浮く構造となっている。
【0014】
フィッシング用ルアー1のルアー本体2は、このルアー本体2のヘッド側2Aに略円錐状の肉厚なカップ部(水受部)3が設けられている。このカップ部3は、透明に形成されている。そして、このカップ部3は、小径側をテール側2Bに向けた状態で、このカップ部3のテール側2Bに、魚を模した形状のボディ部(胴体部)4が設けられている。カップ部3は、ヘッド側2Aの大径側である先端側に断面凹状の開口部3Aが略同心状に設けられている。この開口部3Aは、ヘッド側2Aに向けて広がる凹弧面状に形成されている。そして、カップ部3とボディ部4とは一体的に連結した形状となっており、これらカップ部3とボディ部4との間には、長手方向断面略L字状の縊れ部5が周方向に亘って設けられている。
【0015】
ボディ部4は、ヘッド側2A寄りの位置の両側面に、魚の目を模した、例えばアイシール(目玉シール)等が貼られて構成された左右一対の目玉部6が設けられている。また、ボディ部4の目玉部6よりテール側2Bの部分の主として両側面には、小魚の鱗模様等を模したデザインが施された色彩部(デザイン部)7が設けられている。この色彩部7は、ボディ部4に種々の色彩を付したり、アルミシートやホログラムシート等のシート材(図示せず)を貼り付けたりして形成されている。
【0016】
そして、ボディ部4は、長手方向の中心位置よりヘッド側2A寄りの位置を最大外径寸法する最大外径部4Aとし、この最大外径部4Aからヘッド側2Aおよびテール側2Bのそれぞれに向けて徐々に縮径した形状に構成されている。よって、一対の目玉部6を水平に並べた状態でボディ部4の長手方向の上方(上側)に位置する背部8は、ヘッド側2Aからテール側2Bに向けて側面視円弧状に湾曲した流線状に形成されている。そして、ボディ部4の長手方向の下方(下側)であって背部7の反対側に位置する腹部9もまた、ヘッド側2Aからテール側2Bに向けて側面視円弧状に湾曲した流線状に形成されている。
【0017】
また、カップ部3の開口部3Aは、図4に示すように、カップ部3の小径側であるテール側2Bから所定の間隔Aを空けて設けられている。そして、開口部3Aは、この開口部3Aの深さ寸法(高さ寸法)が、この開口部3Aの中心位置からカップ部3のテール側2Bの厚さ寸法より小さく形成されている。要するに、カップ部3の開口部3Aとボディ部4との間には、所定の間隔Aが設けられている。
【0018】
そして、開口部3Aは、図4に示すように、腹部9(下)側よりも背部8(上)側の部分の開口縁が先端側に突出した形状となっている。そして、カップ部3の外周面は、ヘッド側2A(先端側)からテール側2B(基端側)に向けて円弧状に徐々に縮径した形状となっている。さらに、カップ部3は、腹部9(下)側部分の曲率よりも背部8(上)側部分の曲率が大きく形成されている。
【0019】
さらに、カップ部3は、ヘッド側2Aの開口部3Aの開口縁部分(ヘッド側2Aの外周部分)が最も外径寸法が大きな最大外径部3Bとなっており、このカップ部3の最大外径部3Bは、ボディ部4の最大外径部4Aと略等しい、もしくは若干大きな外径寸法に形成されている。
【0020】
そして、カップ部3とボディ部4との間が縊れ部5となっている。この縊れ部5は、カップ部3とボディ部4との連結位置を最も外径寸法が小さい最小外径部5Aとし、この最小外径部5Aからヘッド側2Aおよびテール側2Bのそれぞれに向けて放物線状に徐々に外径寸法が大きくなる(拡径する)ように形成されている。
【0021】
さらに、カップ部3の開口部3Aの中心位置、ボディ部4の腹部9の長手方向の略中心位置より若干ヘッド側2Aの位置、およびボディ部4のテール側2Bの位置のそれぞれには、スプリットリングS1やスナップS2等の連結部材を接続するための円環状のアイ(アイレット,接続部)E1,E2,E3が設けられている。そして、図1ないし図4に示すように、カップ部3の開口部3Aに設けられたアイE1は、側面視の状態でカップ部3の先端面(開口縁)より若干突出するように形成されている。また、ボディ部4の腹部9に設けられたアイE2は腹部12側(下側)に突出し、ボディ部4のテール側2Bに設けられたアイE3は、テール側2Bの端部よりもテール側2Bに突出するように形成されている。
【0022】
<内部構造>
フィッシング用ルアー1のルアー本体2は、例えばABS樹脂等の合成樹脂にて形成されており、図3に示すように、幅方向の中心位置において長手方向に沿って2分割された、一対の本体部材11,12を備えている。これら本体部材11,12は、接着線Bにて接着されて固定されており、図4に示すように、浮力を確保する観点から中空に形成されている。そして、本体部材11,12のボディ部4を構成する部分には、高さ方向の中心位置にヘッド側2Aからテール側2Bに沿った平板状の水平リブ13が設けられている。また、本体部材11,12のボディ部4を構成する部分には、水平リブ13に交差するように、ボディ部4の高さ方向に沿って、複数、例えば3枚の平板状の垂直リブ14a,14b,14cが略等間隔かつ平行に離間して設けられている。
【0023】
さらに、本体部材11,12のボディ部4を構成する部分のテール側2Bには、複数、例えば3つの内部ウエイト(錘体)W1,W2,W3を収容するためのウエイト保持部15a,15b,15cが設けられている。これら内部ウエイトW1,W2,W3は、それぞれが球状に形成され、例えば鉄(スチール)、鉛、タングステン、真鍮(ブラス)等の比較的比重が大きな素材にて構成されている。各ウエイト保持部15a,15b,15cは、ボディ部4のテール側2Bの部分に、長手方向に沿って直線状に並べて設けられている。そして、これらウエイト保持部15a,15b,15cに内部ウエイトW1,W2,W3を1つずつ収容させることによって、図5に示すように、フィッシング用ルアー1のヘッド側2Aの一部を海面Lから若干突き出した状態で斜めに傾斜した姿勢に浮く構造となっている。
【0024】
また、本体部材11,12のカップ部3を構成する部分の背部8側には、各アイE1,E2,E3を形成するための一本の線材Cの一端部を収容する第1溝部16が形成されている。この第1溝部16は、カップ部3の開口部3Aよりテール2B側の位置において、上下方向の中心位置から上側に向けて形成されている。そして、第1溝部16の下端側には、カップ部3の開口部3Aの略中心位置までに亘って連続する第2溝部17が長手方向に沿って形成されている。この第2溝部17は、開口部3Aから突出するアイE1を形成するための溝部であって、一本の線材Cを折り曲げてアイE1を形成するため、折り曲げた2本の線材Cが収容できる幅寸法に形成されている。また、この第2溝部17の基端側に連続して直線状の第3溝部18が長手方向に沿って形成されている。この第3溝部18は、第2溝部17に折り曲げて収容された線材Cのうちの下方の線材Cを収容する幅寸法に形成されている。
【0025】
第3溝部18のテール側2Bには、ボディ部4の腹部9に沿って形成された第4溝部19が設けられている。この第4溝部19には、図4に示すように、ボディ部4の腹部9側に向けて貫通した一対の挿通孔21a,21bが所定の間隔を空けて平行に設けられている。これら一対の挿通孔21a,21bは、ヘッド側2Aに位置する一方の挿通孔21aから線材Cを外側に突出させて環状に折り曲げてからテール側2Bに位置する他方の挿通孔21bに挿通させることによって、ボディ部4の腹部9にアイE2を形成する。
【0026】
また、第4溝部19は、ボディ部4のテール側2Bに向けて略直線状に貫通して貫通孔19aが設けられている。この第4溝部19の貫通孔19aの上方には、略L字状の第5溝部22が設けられている。この第5溝部22は、ボディ部4の背部8寄りの位置に設けられ、一端側をボディ部4のテール側2Bに貫通させ、他端側をボディ部4の背部8側に向けて構成されている。
【0027】
よって、線材Cは、本体部材11,12の第1溝部16に一端を収容させ、この第1溝部16から第2溝部17に亘って収容させてから、この第2溝部17の開口部3A側の端部から突出した部分を円環状に折り曲げて180°屈曲させてアイE1を形成する。そして、屈曲させた先の線材Cを第2溝部17から第3溝部18および第4溝部19と収容させ、この第4溝部19のヘッド側2Aに位置する挿通孔21aから線材Cが腹部9より外側に突出するように約90°屈曲させる。さらに、この挿通孔21aから突出させた線材Cの一部を円環状に折り曲げて180°屈曲させてから、さらにその線材Cの先端側を約90°屈曲させて、テール側2Bに位置する挿通孔21bへ収容させてからテール側2Bの第4溝部19へ収容させる。また、線材Cの第4溝部19の貫通孔19aから突出した線材Cの端部を、約220°屈曲させてアイE3を形成する。そして、この屈曲させた線材Cの先端部をさらに約90°屈曲させて第5溝部22に収容させている。
【0028】
この線材Cは、例えばステンレス線(ステン線)、好ましくはステンレス硬線等の錆び難い金属材料にて形成されている。そして、この線材Cを一対の本体部材11,12の第1ないし第5溝部16,17,18,19,22のそれぞれに収容させつつ、各ウエイト保持部15a,15b,15cに内部ウエイトW1,W2,W3をそれぞれ収容させた状態で、これら一対の本体部材11,12の互いに向かい合う接触面11aを、例えば溶剤にて溶着させる等して接着線Bにて貼り合わされてルアー本体2が構成されている。
【0029】
<使用方法>
次に、フィッシング用ルアー1の使用方法、及びその特徴等について、図1図7を参照しつつ説明する。
【0030】
まず、図2および図3に示すように、フィッシング用ルアー1のテール側2BのアイE3および腹部9のアイE2のそれぞれに、スプリットリングオープナー等の工具を用いてスプリットリングS1を取り付け、これら各スプリットリングS1にトレブルフック(釣り針)T1,T2を取り付ける。
【0031】
また、リール(図示せず)のスプールに巻き取ったPEライン等の道糸(図示せず)の先端部に、フロロラインやナイロンライン等のリーダー(ショックリーダーライン)Uを結束させる。次いで、リールをロッド(釣り竿)にセットし、このリールからリーダーUおよび道糸を引き出していき、ロッドの各ガイドにリーダーUおよび道糸を順次挿通させていく。
【0032】
次いで、ロッドのトップガイドから引き出されたリーダーUの先端にスナップS2を結束させる。そして、このスナップSを、フィッシング用ルアー1のカップ部3に設けられたアイE1に接続して、フィッシング用ルアー1のセットを完了させる。
【0033】
そして、船上等から、ロッドを用いてフィッシング用ルアー1をキャストする。このとき、フィッシング用ルアー1は、図5に示すように、ルアー本体2の長手方向を略鉛直方向に向けかつ腹部9側に若干傾斜し、カップ部3とボディ部4のヘッド側2Aの一部とを海面Lより上方に飛び出して浮いた状態となる。この状態で、ロッドを操作(ロッドアクション)したり、リールのハンドルを回転させて道糸を巻き取ったりし(リーリングし)たり等するアクションを加えることによって、フィッシング用ルアー1がヘッド側2Aに引っ張られる。
【0034】
このとき、図6および図7に示すように、フィッシング用ルアー1に長手方向に沿った直線的なアクションを加えた場合には、カップ部3が海面Lから海中に潜り込む動作をし、このカップ部3の開口部3Aおよび縊れ部5が海面Lを切って水しぶきを上げスプラッシュすると同時に、例えば「カポ」といったポップ音を生じさせる。また、ロッドアクションやリーリング等によって、フィッシング用ルアー1のヘッド側2Aを左右のいずれかの方向へ引っ張る等の横方向のアクションを加えた場合には、カップ部3の開口部3Aおよび縊れ部5のそれぞれが海面Lの抵抗を受け、アクションさせた方向にヘッド側2Aを振る(首を振る)動作、いわゆるドッグウォークをする。
【0035】
その後、フィッシング用ルアー1のアクションを適宜繰り返し、例えばクロマグロ等の魚がフィッシング用ルアー1に食い付いた場合には、ロッドを大きくしゃくり上げる動作をしたりリールを強く巻いたり等してフッキングを行い、フィッシング用ルアー1にセットしたトレブルフックT1,T2の少なくともいずれか一方を魚の口元、好ましくは閂等に大きく突き刺してヒットさせる。
【0036】
次いで、適宜ロッドをポンピングしながらリールのハンドルを巻いて道糸を回収していき、ヒットした魚を船縁に近づけていく。その後、ロッドやリールを適宜操作して、ヒットした魚を船縁へ近づけた状態で、船上からフィッシングネットやギャフ(図示せず)等を用いて、ヒットした魚を船上へ引き上げることにより、この魚を捕獲(キャッチ)する。
【0037】
<作用効果>
以上説明したように、上記第1実施形態に係るフィッシング用ルアー1は、ボディ部4のヘッド側2Aにすり鉢状のカップ部3を一体的に連結した構成とし、さらに、カップ部3の最大外径部3Bをボディ部4の最大外径部4Aと略等しい、もしくは若干大きな外径寸法に形成したスリムボディなフローティングタイプの小口径ポッパーとしている。この結果、このフィッシング用ルアー1に直線的なアクションを加えた場合に、カップ部3の開口部3Aに加え、このカップ部3とボディ部4との間の縊れ部5においても、海面Lからの抵抗を受けてスプラッシュする。
【0038】
要するに、アクション時にカップ部3の開口部3Aにて受ける水の抵抗に加え、断面略L字状とした大きな縊れ部5においても同時に水の抵抗を受けるため、これらカップ部3Aおよび縊れ部5のそれぞれにおいて海水を押し分ける動作をする。よって、本フィッシング用ルアー1は、単に開口部を有する一般的なポッパーに比べ、アクション時における海面Lへの抵抗を大きくできるから、アクション時の移動距離を小さくでき、かつアクション時のスプラッシュやポップ音を大きくできる。また、左右方向へのアクション時においても、カップ部3の開口部3Aおよび縊れ部5のそれぞれが海面Lから抵抗を受けるため、フィッシング用ルアー1のヘッド側2Aを左右に首を振るドッグウォーク動作についても小刻みかつ大きくできる。
【0039】
よって、フィッシング用ルアー1は、一般的なポッパーに比べ、より思い通りにアクションさせることができるため、使い勝手を大幅に向上できる。また、フィッシング用ルアー1は、アクション時の移動距離が小さく、アクション自体が小刻みかつ大きいため、海面Lに与える振動や波動を大きくできるから、魚に対するアピールを大きくでき、釣果アップを期待できる。
【0040】
特に、フィッシング用ルアー1は、カップ部3を肉厚な形状とし、このカップ部3とボディ部4とを一体に形成しているため、平板体をカップ状に変形させたカップ体をボディ部のヘッド側に取り付けたフィッシング用ルアーに比べ、例えばヒットした魚が暴れる等して船縁その他の障害物に激突した際のカップ部3の損傷を少なくできる。
【0041】
また、フィッシング用ルアー1は、カップ部3を透明に形成し、ボディ部4に目玉部6や小魚の鱗模様等を模した色彩部7を設けた構成としている。したがって、ターゲットとする魚に対し、カップ部3を除くボディ部4のみが、捕食対象となるベイトの大きさとして認識されるため、小さなシルエットのルアーとして用いることができる。この結果、カップ部3を有することにより全体重量を大きくできるから、キャスティング時の飛距離を大きく確保できるとともに、カップ部3を有しないルアーと同様のシルエットとして用いることができる。よって、よりシビアな状況においても、本フィッシング用ルアー1を用いることにより、釣果アップを期待できる。
【0042】
以上により、本発明に係るフィッシング用ルアー1は、SDGsの目標である、目標12:作る責任、使う責任、および目標14:海の豊かさを守ろう、等の目標の解決に寄与している。
【0043】
(第2実施形態)
図8は本発明の第2実施形態に係るフィッシング用ルアーの長手方向垂直断面図である。図9はフィッシング用ルアーを水面に浮かべた状態での内部状態を示す図である。図10はフィッシング用ルアーをアクションさせた状態での内部状態を示す図である。
【0044】
<外形構成および内部構造>
本第2実施形態に係るフィッシング用ルアー1Aは、上述した第1実施形態に係るフィッシング用ルアー1と同様の外形構成を有するものの、その内部構造が相違している。具体的に、フィッシング用ルアー1Aは、本体部材11,12のボディ部4を構成する部分の最もテール側2Bに設けられたウエイト保持部15cの形状が異なり、これら本体部材11,12のテール側2Bに設けられた第5溝部22よりヘッド側2Aであり、かつウエイト保持部15bよりテール側2Bの空間がウエイト保持部15cとして構成され、このウエイト保持部15cと同形状の内部ウエイトW3がウエイト保持部15cに収容されて取り付けられた構成となっている。
【0045】
ウエイト保持部15a,15bは、第1実施形態に係るフィッシング用ルアー1のウエイト保持部15a,15bより小さく構成され、これらウエイト保持部15a,15bに内部ウエイトW1,W2が取り付けられていない、要するに空洞とした構成となっている。この結果、フィッシング用ルアー1Aは、第1実施形態に係るフィッシング用ルアー1に比べ、よりテール側2B寄りのウエイトバランスとされている。
【0046】
そして、フィッシング用ルアー1Aの最もヘッド側2Aに位置する垂直リブ14aのテール側2Bには、球状の内部ウエイト(移動体)W4が移動可能に収容される錘収容室としてのウエイト収容室31が設けられている。このウエイト収容室31は、ボディ部4のヘッド側2Aに区画形成されている。また、ウエイト収容室31よりテール側2Bの垂直リブ14b,14cは、第1実施形態に係るフィッシング用ルアー1に比べ、よりテール側2Bに移動させた位置に設けられている。また、ウエイト収容室31のヘッド側2Aの隔壁を構成する垂直リブ14aは、第1実施形態に係るフィッシング用ルアー1に比べ、ヘッド側2Aに若干寄った位置に設けられている。
【0047】
ウエイト収容室31は、一対の本体部材11,12の内部空間を仕切って形成され、このウエイト収容室31のテール側2Bが、腹部9側から背部8側に向けてテール側2Bに凹弧状に傾斜した隔壁リブ32にて区画形成されている。この隔壁リブ32は、図8に示すように、ルアー本体2の幅方向に向けて水平に形成され、腹部9側から背部8側に進むに連れて曲率が大きくなる側面視凹弧状に形成されている。また、隔壁リブ32のウエイト収容室31側に位置する内側面は、ボディ部4の幅方向の両側部から、その中央部に向けて略V字状に傾斜したウエイト規制面部32aとなっている。このウエイト規制面部32aは、ルアー本体2の幅方向が水平に位置した際に、このウエイト規制面部32aの傾斜により、ウエイト収容室31内に収容されている内部ウエイトW4を、その自重により、隔壁リブ32の幅方向の中心位置に移動させて保持させる構成となっている。
【0048】
そして、隔壁リブ32の背部8寄りの位置には、ボディ部4のヘッド側2Aを上側に向けた状態で、ウエイト収容室31内の内部ウエイトW4が保持される凹状のウエイト収容凹部33が設けられている。このウエイト収容凹部33は、内部ウエイトW4の外形形状、要するに円周形状にほぼ等しい曲率を有する側面視凹弧面状に形成され、この内部ウエイトW4が保持された際に、この内部ウエイトW4の移動を規制する移動規制部として機能する重心移動システムである。
【0049】
内部ウエイトW4は、例えば鉄(スチール)、鉛、タングステン、真鍮(ブラス)等の比較的比重が大きな素材にて構成された球状の錘体かつラトル球として機能する構成となっている。そして、内部ウエイトW4は、ウエイト収容室31内に1つ収容され、このウエイト収容室31内を自由に移動するワンノックラトル構造となっている。このため、内部ウエイトW4は、ロッドアクションやリーリング等によりフィッシング用ルアー1Aを海面L等で操作して泳がせた際に、ウエイト収容室31内のいずれかの面に衝突してラトル音を発生させ、集魚効果をアップさせる機能を有している。
【0050】
<使用方法>
次に、フィッシング用ルアー1Aの使用方法、及びその特徴等について、図9図10を参照しつつ説明する。
【0051】
まず、フィッシング用ルアー1AのアイE2,E3のそれぞれにスプリットリングS1を介してトレブルフックT1,T2を取り付ける。その後、リーダーUの先端に結束したスナップS2をフィッシング用ルアー1AのアイE1に接続する。
【0052】
そして、ロッドを持ち、フィッシング用ルアー1Aのヘッド側2Aが上側に向きリーダーUから垂れ下がった状態とする。このとき、フィッシング用ルアー1Aのウエイト収容凹部33に内部ウエイトW4が保持された状態となり、ウエイト収容室31内での内部ウエイトW4の移動が規制された状態となる。この状態で、ロッドを用いてフィッシング用ルアー1Aをキャストする。すると、フィッシング用ルアー1Aは、テール側2Bに設置された内部ウエイトW3の重量によって、テール側2Bを先頭にして飛んでいく。このとき、内部ウエイトW4がウエイト収容凹部33に保持されているため、フィッシング用ルアー1Aの遠投性を阻害しない。
【0053】
また、フィッシング用ルアー1Aが海面Lに着水した状態においては、図9に示すように、ルアー本体2の長手方向を略鉛直方向に向けかつ腹部9側に若干傾斜し、カップ部3およびボディ部4のヘッド側2Aの一部が海面Lより上方に飛び出して浮いた状態となる。この状態においても、ウエイト収容凹部33に内部ウエイトW4が保持された状態となっているため、フィッシング用ルアー1Aを海面Lに浮かべて静止させた状態(ステイ状態)が安定する。
【0054】
この状態から、ロッドアクションやリーリング等して、フィッシング用ルアー1Aに直線的なアクションを加え、このフィッシング用ルアー1Aをヘッド側2Aに引っ張る動作をさせる。すると、ウエイト収容室31に収容された内部ウエイトW4は、図10に示すように、この内部ウエイトW4自体の自重によって、隔壁リブ32のウエイト収容凹部33より腹部9側へ移動し、ウエイト収容室31内で自由に移動可能な状態となる。
【0055】
この状態で、フィッシング用ルアー1Aにヘッド側2Aへ進む直線的なアクションを加えた場合には、カップ部3から海中に潜り込む動作をしつつ、このカップ部3の開口部3Aおよび縊れ部5が海面Lを切ってスプラッシュすると同時にポップを生じさせ、かつウエイト収容室31内で内部ウエイトW4が暴れてラトル音を発生させる。また、ロッドアクションやリーリング等して、フィッシング用ルアー1Aをドッグウォークさせた際においても、ウエイト収容室31内で内部ウエイトW4が暴れラトル音を発生させる。
【0056】
<作用効果>
以上説明したように、本第2実施形態に係るフィッシング用ルアー1Aは、上記第1実施形態に係るフィッシング用ルアー1と同様の外形形状であるため、このフィッシング用ルアー1と同様の作用効果を奏することができる。特に、この第2実施形態に係るフィッシング用ルアー1Aは、ルアー本体2のヘッド側2Aにウエイト収容室31を設け、このウエイト収容室31に内部ウエイトW4を移動可能に収容させた構成としている。このため、フィッシング用ルアー1Aを海面Lでアクションさせた際に、ウエイト収容室31内で内部ウエイトW4が暴れラトル音を発生させることができるから、このラトル音による魚を寄せる効果、要するに集魚効果を向上でき、状況に応じた使い分けによる釣果アップが期待できる。
【0057】
また、フィッシング用ルアー1Aのウエイト収容室31のテール側2Bの隔壁リブ32を腹部9側から背部8側に向けて凹状に傾斜させ、さらに、この隔壁リブ32の背部8寄りの部分に、内部ウエイW4を保持するウエイト収容凹部33を設けた構成としている。この結果、キャスト時に内部ウエイトW4がウエイト収容凹部33に保持されるため、この内部ウエイトW4が暴れる等して生じるルアー本体2の飛行時のバタつきを防止できる。よって、ルアー本体2の飛行姿勢を安定させ、飛行時の空気抵抗を少なくできるから、フィッシング用ルアー1Aの飛距離を向上できる。また同時に、着水後の海面Lに浮いたステイ状態においても、ウエイト収容凹部33に内部ウエイトW4が保持されるため、フィッシング用ルアー1Aのステイ状態を安定させることができる。
【0058】
(その他)
なお、本発明は前述した各実施形態に限定されるものではなく、様々な変形態様が含まれる。例えば、前述した各実施形態は、本発明を分りやすく説明するために説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
【0059】
例えば、上記各実施形態では、例えばクロマグロやブリ等の比較的大きな魚を釣るために用いられるフィッシング用ルアー1としたが、その他のルアーフィッシング(エギング)、例えばシーバス・ブラックバス・アオリイカ・中型トラウト等の中型魚(烏賊等を含む)や、小型トラウト・アジ・メバル・カサゴ等の小型魚(烏賊等を含む)用等であっても、釣るターゲットの魚種やサイズに合わせて、ルアー本体2その他の大きさや形状等を適宜変更し、小口径ポッパー以外のポッパーやペンシルベイト等のフィッシング用ルアーとして製造することもできる。
【0060】
また、上記第1実施形態においては、ボディ部4のテール側2Bに3つの内部ウエイトW1,W2,W3を取り付けた構成としたが、ルアーバランスや浮力等の調整から、例えば、ボディ部4の長手方向の中心位置やヘッド側2Aに適宜内部ウエイトW1,W2,W3を取り付けてもよく、上記第2実施形態に係るフィッシング用ルアー1Aのように、ラトル音を発生させる移動可能な内部ウエイトW4を取り付けてもよい。要するに、内部ウエイトW1,W2,W3,W4は、その個数、取付位置、サイズ(大きさ)、比重および機能を適宜変更することもできる。
【符号の説明】
【0061】
1,1A フィッシング用ルアー
2 ルアー本体
2A ヘッド側
2B テール側
3 カップ部(水受部)
3A 開口部
3B 最大外径部
4 ボディ部(胴体部)
4A 最大外径部
5 縊れ部
5A 最小外径部
6 目玉部
7 色彩部
8 背部
9 腹部
11,12 本体部材
11a 接触面
13 水平リブ
14a,14b,14c 垂直リブ
15a,15b,15c ウエイト保持部
16 第1溝部
17 第2溝部
18 第3溝部
19 第4溝部
19a 貫通孔
21a,21b 挿通孔
22 第5溝部
31 ウエイト収容室(移動体収容室)
32 隔壁リブ(隔壁)
32a ウエイト規制面部
33 ウエイト収容凹部(移動規制部)
A 所定の間隔
B 接着線
C 線材
E1,E2,E3 アイ(接続部)
L 海面
S1 スプリットリング(連結部材)
S2 スナップ(連結部材)
T1,T2 トレブルフック(釣り針)
U リーダー
W1,W2,W3 内部ウエイト(錘体)
W4 内部ウエイト(移動体)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10