(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177282
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】薄膜トランジスタ、及びこれを含む表示装置
(51)【国際特許分類】
H01L 29/786 20060101AFI20231206BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20231206BHJP
H01L 29/41 20060101ALI20231206BHJP
H01L 21/28 20060101ALI20231206BHJP
H10K 59/12 20230101ALI20231206BHJP
H10K 59/131 20230101ALI20231206BHJP
H10K 50/84 20230101ALI20231206BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20231206BHJP
【FI】
H01L29/78 616S
H01L29/78 619A
H01L29/78 612B
H01L29/44 Y
H01L21/28 301B
H01L29/78 618B
H10K59/12
H10K59/131
H10K50/84
G09F9/30 338
G09F9/30 365
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084666
(22)【出願日】2023-05-23
(31)【優先権主張番号】10-2022-0066661
(32)【優先日】2022-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】申東菜
(72)【発明者】
【氏名】盧相淳
(72)【発明者】
【氏名】チョン, ミジン
【テーマコード(参考)】
3K107
4M104
5C094
5F110
【Fターム(参考)】
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(57)【要約】 (修正有)
【課題】薄膜トランジスタ及び薄膜トランジスタが酸化物半導体パターンを含んで構成される有機発光表示装置を提供する。
【解決手段】駆動薄膜トランジスタDTは、酸化物半導体パターン311の下部にゲート電極305を含み、酸化物半導体パターンの上部にダミー電極315、ソース電極319S及びドレイン電極319Dを含み、ダミー電極は、ソース電極に電気的に接続されることで、駆動薄膜トランジスタのエスファクター(s-factor)値を高めることができる。また、本発明の有機発光表示装置は、酸化物半導体パターン312を含む複数のスイッチング薄膜トランジスタSTー1、…、を備え、複数のスイッチング薄膜トランジスタは、互いに異なる閾値電圧を有するように、酸化物半導体パターンとゲート電極306Aとの間の距離が互いに異なっていてももよい。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル領域、前記チャネル領域を挟んで互いに対応するソース領域及びドレイン領域を含む半導体パターンと、
前記半導体パターンの下で前記チャネル領域と重なるゲート電極と、
前記半導体パターンの上で前記ソース領域及び前記ドレイン領域にそれぞれ接続されるソース電極及びドレイン電極と、
前記半導体パターンの上で前記半導体パターンと重なるダミー電極とを含み、
前記ダミー電極は、前記ソース電極又はドレイン電極のうちいずれか1つに接続される、薄膜トランジスタ。
【請求項2】
前記半導体パターンは、酸化物半導体パターンを含む、請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
【請求項3】
前記ゲート電極と前記半導体パターンとの間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含むゲート絶縁層と、
前記半導体パターンと前記ダミー電極との間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含む第1層間絶縁層とをさらに含み、
前記ゲート絶縁層の厚さは、前記第1層間絶縁層の厚さより大きい、請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
【請求項4】
前記ゲート電極と前記半導体パターンとの間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含むゲート絶縁層と、
前記半導体パターンと前記ダミー電極との間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含む第1層間絶縁層とをさらに含み、
前記第1層間絶縁層の誘電率は、前記ゲート絶縁層の誘電率より大きい、請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
【請求項5】
前記ゲート絶縁層は、酸化シリコン薄膜を含み、
前記第1層間絶縁層は、前記酸化シリコン薄膜の誘電率よりも大きい誘電率を有するフッ素シリコン窒化膜を含む、請求項4に記載の薄膜トランジスタ。
【請求項6】
前記ダミー電極は、導電性金属パターンを含む、請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
【請求項7】
前記ソース電極は、前記ソース領域及び前記ダミー電極に1つのコンタクトホールを介して接続され、
前記ダミー電極は、前記コンタクトホールとの側面接触を介して前記ソース電極に接続される、請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
【請求項8】
前記ダミー電極と前記半導体パターンとの間に発生する寄生容量は、前記半導体パターンと前記ゲート電極との間に発生する寄生容量より大きい、請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
【請求項9】
表示領域、及び前記表示領域の周辺に配置される非表示領域を含む基板と、
前記基板上に配置され、第1半導体パターン、前記第1半導体パターンの上に配置される第1ゲート電極、第1ソース電極及び第1ドレイン電極を含む第1薄膜トランジスタと、
前記基板上に配置され、前記第1半導体パターンとは異なる層に配置される第2半導体パターン、前記第2半導体パターンの下に配置される第2ゲート電極、前記半導体パターンの上に配置される第2ソース電極及び第2ドレイン電極を含む第2薄膜トランジスタとを含み、
前記第2半導体パターンの上には、前記第2ソース電極又は前記第2ドレイン電極のいずれか1つに接続され、前記第2半導体パターンと重なるダミー電極を含む、表示装置。
【請求項10】
前記第2半導体パターンと同一層上に配置される第3半導体パターン、前記第3半導体パターンの下に配置される第3ゲート電極、前記第3半導体パターンの上に配置される第3ソース電極及び第3ドレイン電極を含む第3薄膜トランジスタをさらに含む、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第2半導体パターンと同一層上に配置される第4半導体パターン、前記第4半導体パターンの下に配置される第4ゲート電極、前記第4半導体パターンの上に配置される第4ソース電極及び第4ドレイン電極を含む第4薄膜トランジスタをさらに含み、
前記第3ゲート電極と前記第4ゲート電極とは、互いに異なる層に配置される、請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極とは、同一層上に配置される、請求項9に記載の表示装置。
【請求項13】
前記第1ゲート電極と同一層上に配置されるストレージキャパシタの第1電極と、前記ストレージキャパシタの第1電極の上部に配置されるストレージキャパシタの第2電極とを含むストレージキャパシタをさらに含み、
前記第2ゲート電極は、前記ストレージキャパシタの第2電極と同一層上に配置される、請求項9に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第2ゲート電極と前記第2半導体パターンとの間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含むゲート絶縁層と、
前記第2半導体パターンと前記ダミー電極との間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含む第1層間絶縁層とをさらに含み、
前記ゲート絶縁層の厚さは、前記第1層間絶縁層の厚さより大きい、請求項9に記載の表示装置。
【請求項15】
前記第2ゲート電極と前記第2半導体パターンとの間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含むゲート絶縁層と、
前記第2半導体パターンと前記ダミー電極との間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含む第1層間絶縁層とをさらに含み、
前記第1層間絶縁層の誘電率は、前記ゲート絶縁層の誘電率より大きい、請求項9に記載の表示装置。
【請求項16】
前記ゲート絶縁層は、酸化シリコン薄膜を含み、
前記第1層間絶縁層は、前記酸化シリコン薄膜の誘電率よりも大きい誘電率を有するフッ素シリコン窒化膜を含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記第1半導体パターンは、多結晶半導体パターンを含み、
第2半導体パターン、第3半導体パターン及び第4半導体パターンの少なくともいずれか1つは、酸化物半導体パターンを含む、請求項11に記載の表示装置。
【請求項18】
前記第1薄膜トランジスタは前記非表示領域に配置され、前記第2薄膜トランジスタは前記表示領域に配置される、請求項9に記載の表示装置。
【請求項19】
前記第3半導体パターンの上に配置され、前記第3ゲート電極に電気的に接続される第5ゲート電極をさらに含む、請求項10に記載の表示装置。
【請求項20】
前記ダミー電極と前記第2半導体パターンとの間に発生する寄生容量は、前記第2半導体パターンと前記第2ゲート電極との間に発生する寄生容量より大きい、請求項9に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[1] 本発明は、有機発光表示装置に関し、特に、サブピクセルの画素回路部分を構成する複数の薄膜トランジスタ及びゲートインパネル(GIP)回路部の複数の薄膜トランジスタを構成するにあたって、異なる種類の半導体物質を用いるハイブリッド型の薄膜トランジスタを含む有機発光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[2] 有機発光表示装置は、液晶表示装置に比べて、バックライトを使用せずに自発光する発光素子を用いるため、優れた薄膜性と画質を有し、ディスプレイ分野の主流になっている。
【0003】
[3] 特に、フレキシブル基板上に発光素子を形成できるため、曲げたり折ったりするなど様々な形態で画面を構成でき、また薄膜性に優れた点からスマートウォッチなどの小型電子機器の表示装置として適している。
【0004】
[4] また、静止画面の多いスマートウォッチなどの表示装置に適用するために、静止画面でリーク電流を防止できる新しい形態の画素回路を備える表示装置が求められている。
【0005】
[5] このようなリーク電流の遮断に有利な薄膜トランジスタは、活性層として酸化物半導体を用いるものなどが提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
[6] しかし、ハイブリッド型の薄膜トランジスタを用いる表示装置は、異なる種類の半導体素子、例えば、多結晶半導体パターンを活性層として用いる多結晶薄膜トランジスタ(polycrystalline TFT)と、酸化物半導体パターンを活性層として用いる酸化物薄膜トランジスタ(oxide TFT)とを用いる点から、多結晶半導体パターンを形成する工程と酸化物半導体パターンを形成する工程とが別に行わなければならないため工程が複雑である。また、多結晶半導体パターンと酸化物半導体パターンとは、化学ガスに対して互いに異なるエッチング特性を有するため、さらに複雑な工程を必要とする。
【0007】
[7] 特に、多結晶半導体パターンは、酸化物半導体パターンに比べて、電子や正孔のようなキャリアの移動速度がより速いため、迅速な駆動が必要な駆動薄膜トランジスタに適している。その結果、通常の駆動薄膜トランジスタは多結晶半導体パターンを用いている。
【0008】
[8] しかし、多結晶半導体パターンを用いた駆動薄膜トランジスタは、駆動速度が速い代わりに、電流ストレスによる電流変動率が大きいため、低階調の表現に不利な問題点を有している。したがって、本発明は、酸化物半導体パターンを用いた駆動薄膜トランジスタを構成すると共に、電流ストレス後の電流変動率も小さく、エスファクター(s-factor)値も大きい画素回路部分を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[9] 上記の目的を達成するための本発明の有機発光表示装置に含まれる薄膜トランジスタは、チャネル領域、チャネル領域を挟んで互いに対応するソース領域及びドレイン領域を含む半導体パターンと、半導体パターンの下でチャネル領域と重なるゲート電極と、半導体パターンの上でソース領域及びドレイン領域にそれぞれ接続されるソース電極及びドレイン電極と、半導体パターンの上で半導体パターンと重なるダミー電極とを含み、ダミー電極は、ソース電極又はドレイン電極のうちいずれか1つに接続される。
【0010】
[10] 半導体パターンは、酸化物半導体パターンを含んでもよい。
【0011】
[11] 前記薄膜トランジスタは、ゲート電極と半導体パターンとの間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含むゲート絶縁層と、半導体パターンとダミー電極との間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含む第1層間絶縁層とをさらに含み、ゲート絶縁層の厚さは、第1層間絶縁層の厚さより大きくてもよい。
【0012】
[12] また、前記薄膜トランジスタは、ゲート電極と半導体パターンとの間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含むゲート絶縁層と、半導体パターンとダミー電極との間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含む第1層間絶縁層とをさらに含み、第1層間絶縁層の誘電率は、ゲート絶縁層の誘電率より大きくてもよい。
【0013】
[13] また、ゲート絶縁層は、酸化シリコン薄膜を含み、第1層間絶縁層は、酸化シリコン薄膜の誘電率よりも大きい誘電率を有するフッ素シリコン窒化膜を含んでもよい。
【0014】
[14] また、ダミー電極は、導電性金属パターンを含んでもよい。
【0015】
[15] また、ソース電極は、ソース領域及びダミー電極に1つのコンタクトホールを介して接続され、ダミー電極は、コンタクトホールとの側面接触を介してソース電極に接続されてもよい。
【0016】
[16] 一方、本発明の有機発光表示装置は、表示領域、及び表示領域の周辺に配置される非表示領域を含む基板と、基板上に配置され、第1半導体パターン、第1半導体パターンの上に配置される第1ゲート電極、第1ソース電極及び第1ドレイン電極を含む第1薄膜トランジスタと、基板上に配置され、第1半導体パターンとは異なる層に配置される第2半導体パターン、第2半導体パターンの下に配置される第2ゲート電極、半導体パターンの上に配置される第2ソース電極及び第2ドレイン電極を含む第2薄膜トランジスタとを含み、第2半導体パターンの上には、第2ソース電極又は第2ドレイン電極のいずれか1つに接続され、第2半導体パターンと重なるダミー電極を含んでもよい。
【0017】
[17] また、本発明の有機発光表示装置は、第2半導体パターンと同一層上に配置される第3半導体パターン、第3半導体パターンの下に配置される第3ゲート電極、第3半導体パターンの上に配置される第3ソース電極及び第3ドレイン電極を含む第3薄膜トランジスタをさらに含んでもよい。
【0018】
[18] また、本発明の有機発光表示装置は、第2半導体パターンと同一層上に配置される第4半導体パターン、第4半導体パターンの下に配置される第4ゲート電極、第4半導体パターンの上に配置される第4ソース電極及び第4ドレイン電極を含む第4薄膜トランジスタをさらに含み、第3ゲート電極と第4ゲート電極とは、互いに異なる層に配置されてもよい。
【0019】
[19] また、本発明の有機発光表示装置において、第1ゲート電極と第2ゲート電極とは、同一層上に配置されてもよい。
【0020】
[20] また、本発明の有機発光表示装置は、第1ゲート電極と同一層上に配置されるストレージキャパシタの第1電極と、ストレージキャパシタの第1電極の上部に配置されるストレージキャパシタの第2電極とを含むストレージキャパシタをさらに含み、第2ゲート電極は、ストレージキャパシタの第2電極と同一層上に配置されてもよい。
【0021】
[21] また、本発明の有機発光表示装置は、第2ゲート電極と前記第2半導体パターンとの間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含むゲート絶縁層と、第2半導体パターンと前記ダミー電極との間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含む第1層間絶縁層とをさらに含み、ゲート絶縁層の厚さは、前記第1層間絶縁層の厚さより大きくてもよい。
【0022】
[22] また、本発明の有機発光表示装置は、第2ゲート電極と前記第2半導体パターンとの間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含むゲート絶縁層と、第2半導体パターンと前記ダミー電極との間に配置され、少なくとも1つの無機質絶縁層を含む第1層間絶縁層とをさらに含み、第1層間絶縁層の誘電率は、ゲート絶縁層の誘電率より大きくてもよい。
【0023】
[23] また、ゲート絶縁層は、酸化シリコン薄膜を含み、第1層間絶縁層は、前記酸化シリコン薄膜の誘電率よりも大きい誘電率を有するフッ素シリコン窒化膜を含んでもよい。
【0024】
[24] また、第1半導体パターンは、多結晶半導体パターンを含み、第2半導体パターン、第3半導体パターン、及び第4半導体パターンの少なくともいずれか1つは、酸化物半導体パターンを含んでもよい。
【0025】
[25] また、第1薄膜トランジスタは非表示領域に配置され、第2薄膜トランジスタは表示領域に配置されてもよい。
【0026】
[26] また、本発明の有機発光表示装置は、第3半導体パターンの上に配置され、第3ゲート電極に電気的に接続される第5ゲート電極をさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0027】
[27] 本発明の有機発光表示装置は、酸化物半導体パターンを含む駆動薄膜トランジスタ及びスイッチング薄膜トランジスタを導入することで、オフ状態でリーク電流を減少させ、電力の消費を減らすことができる。
【0028】
[28] また、駆動薄膜トランジスタの内部に形成される寄生容量を調節することで、酸化物半導体パターンにかかる実効電圧を減らし、低階調での精密な階調表現によりムラ発生などの不良を制御することができる。
【0029】
[29] また、駆動薄膜トランジスタは、ゲート電極が活性層の下に配置されるボトムゲート(bottom gate)を用い、活性層上にダミー電極を備えることで、活性層の上下より流入し得る水素粒子から活性層を保護する効果を得ることができる。
【0030】
[30] また、薄膜トランジスタの構成のために複数のレイヤー(layer)を形成するとき、マスクを統合して用いることができるため、工程を単純化することができる。
【0031】
[31] また、1つのサブピクセルの画素回路部分で互いに異なる構造の酸化物薄膜トランジスタを配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】[32]
図1は、本発明の一実施例による表示装置の概略図である。
【
図2】[33]
図2は、本発明の一実施例による表示装置で1つの画素を駆動する画素回路を示す回路図である。
【
図3】[34]
図3は、本発明の一実施例による非表示領域に配置される1つの薄膜トランジスタ、画素領域内に配置される駆動薄膜トランジスタ、スイッチング薄膜トランジスタ、及びストレージキャパシタの断面図である。
【
図4A】[35]
図4Aは、本発明の一実施例による駆動薄膜トランジスタを示す断面図である。
【
図4B】[36]
図4Bは、本発明の駆動薄膜トランジスタに発生する寄生キャパシタの間の連結関係を示す回路図である。
【
図5】[37]
図5は、本発明の実施例による画素領域内に配置される駆動薄膜トランジスタ、及び互いに異なる構造を有する2つのスイッチング薄膜トランジスタの断面図である。
【
図6】[38]
図6は、本発明の実施例によるスイッチング薄膜トランジスタがデュアルゲートで構成される表示装置の断面図である。
【
図7】[39]
図7は、本発明の実施例による非表示領域に多結晶半導体パターンを含む薄膜トランジスタと、酸化物半導体パターンを含む薄膜トランジスタとがCMOSを構成する表示装置の断面図である。
【
図8】[40]
図8は、本発明の実施例による駆動薄膜トランジスタの層間絶縁層に誘電率の高い無機絶縁層を用いる表示装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
[41] 本発明の利点及び特徴、またそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳しく後述する実施例の参照により明らかになるであろう。しかし、本発明は、以下に開示される実施例により限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で具現可能であり、単に本実施例は、本発明の開示を完全にさせ、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を示すために提供されるものである。
【0034】
[42] 本発明の実施例を説明するための図面に開示の形状、大きさ、比率、角度、数などは例示的であり、本発明が図面に示された事項に限定されるのではない。明細書全体にわたって同一の構成要素は同一の参照符号で指称され得る。また、本発明の説明にあたって、関連する公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0035】
[43] 本明細書で言及された「含む」、「有する」、「なる」などが使用される場合、「~のみ」という表現が使用されていない限り、他の部分が加えられ得る。構成要素が単数で表現された場合、特に明示的な記載事項がない限り複数を含む。
【0036】
[44] 構成要素の解釈において、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0037】
[45] 例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~側に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」又は「直接」という表現が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置し得る。
【0038】
[46] 空間的に相対的な用語である「下(below、beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」などは、図面に示したように、1つの素子又は構成要素と他の素子又は構成要素との相関関係を容易に記述するために使用し得る。空間的に相対的な用語は、図面に示されている方向だけでなく、使用時又は動作時における素子の相異なる方向を含む用語として理解されたい。例えば、図面に示されている素子を覆す場合、他の素子の「下(below又はbeneath)」にあると記述された素子は、他の素子の「上(above)」に位置することができる。よって、例示的な用語である「下」は下と上の方向をいずれも含むことができる。同様に、例示的な用語である「上」は上と下の方向をいずれも含むことができる。
【0039】
[47] 時間関係についての説明の場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的に前後関係が説明されている場合、「すぐに」又は「直接」という表現が使用されていない限り、連続していない場合も含むことができる。
【0040】
[48] 第1、第2などが、様々な構成要素を説明するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は単にある構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であり得る。
【0041】
[49] 「少なくとも1つ」との用語は、1つ以上の関連項目から提示可能な全ての組み合わせを含むものとして理解されたい。例えば、「第1項目、第2項目及び第3項目のうち少なくとも1つ」という意味は、第1項目、第2項目又は第3項目それぞれだけでなく、第1項目、第2項目及び第3項目のうち2つ以上から提示され得る全ての項目の組み合わせを意味し得る。
【0042】
[50] 本発明の各実施例のそれぞれの特徴を部分的に又は全体的に互いに結合又は組み合わせ可能であり、技術的に様々な連動及び駆動が可能であり、各実施例が相互に独立して実施されてもよく、相互に関連して共に実施されてもよい。
【0043】
[51] 本発明の実施例を説明する各図面の構成要素に参照符号を付する際、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されるとしても、できるだけ同一の符号を付する。
【0044】
[52] 本発明の実施例において、ソース電極とドレイン電極とは、説明の便宜のために区別したものであるだけ、ソース電極とドレイン電極とは互いに入れ替わることができる。ソース電極がドレイン電極となり、ドレイン電極がソース電極となることができる。また、ある実施例のソース電極が他の実施例でドレイン電極となり、ある実施例のドレイン電極が他の実施例でソース電極となることができる。
【0045】
[53] 本発明のある実施例において、説明の便宜のために、ソース領域とソース電極を区別し、ドレイン領域とドレイン電極を区別することもあるが、本発明の実施例がこれらに限定されるのではない。ソース領域がソース電極となり、ドレイン領域がドレイン電極となることができる。また、ソース領域がドレイン電極となり、ドレイン領域がソース電極になることもできる。
【0046】
[54] 以下、添付の図面を参照して本発明の様々な実施例について詳しく説明する。
【0047】
[55]
図1は、本発明による表示装置(100)を示す平面図である。
【0048】
[56] 表示パネル(102)は、基板(101)上に設けられる表示領域(AA)と、表示領域(AA)の近傍(例えば、隣接)に配置されるか又は表示領域(AA)に囲まれる非表示領域(NA)とを含む。基板(101)は、ガラス、プラスチック又はフレキシブルポリマーフィルムを含むことができる。例えば、フレキシブルポリマーフィルムは、曲げ可能であるように可撓性(flexibility)を有するプラスチック材質で形成されてもよい。例えば、基板(101)は、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリシレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリアリレート(PAR)、ポリスルホン(PSF)、環状オレフィン共重合体(COC)、トリアセチルセルロース(TAC)フィルム、ポリビニルアルコール(PVA)フィルム、及びポリスチレン(PS)などの材質で形成されてもよい。しかし、基板の材質としてガラスが排除されるものではない。
【0049】
[57] 表示領域(AA)のサブピクセルは、活性層として酸化物半導体物質又は多結晶シリコン半導体を用いる薄膜トランジスタを含む。例えば、酸化物半導体物質は、インジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、インジウムガリウム錫酸化物(IGTO)、インジウムガリウム酸化物(IGO)のいずれか1つから形成されてもよいが、これらに限定されるものではない。
【0050】
[58] 非表示領域(NA)には、データ駆動部(104)及びゲート駆動部(103)の少なくともいずれか1つが配置されてもよい。また、基板(101)が曲げられる曲げ領域(BA)をさらに含んでもよい。例えば、表示領域(AA)内に曲げ領域(BA)が設けられてもよい。
【0051】
[59] このうち、ゲート駆動部(103)は、活性層として多結晶半導体物質を用いる薄膜トランジスタを用いて基板(101)に直接形成されてもよく、多結晶半導体物質を活性層として用いる薄膜トランジスタと、酸化物半導体物質を活性層として用いる薄膜トランジスタとを含んで対をなして形成されてもよいが、本発明はこれに限定されるものではない。非表示領域(NA)及び表示領域(AA)にそれぞれ配置された薄膜トランジスタが同一の半導体物質を含む場合、非表示領域(NA)及び表示領域(AA)にそれぞれ配置される薄膜トランジスタは、同一工程で同時に形成することができる。
【0052】
[60] このような酸化物半導体パターンを有する薄膜トランジスタ及び多結晶半導体パターンを有する薄膜トランジスタは、チャネルでの電子移動度が高いため、高解像度及び低電力の具現が可能である。
【0053】
[61] 表示領域(AA)には、複数のデータライン及び複数のゲートラインが配置されてもよい。例えば、複数のデータラインは、行(Row)又は列(Column)で配置されてもよく、複数のゲートラインは、列(Column)又は行(Row)で配置されてもよい。また、データラインとゲートラインによって定義される領域には、サブピクセル(PX)が配置されてもよい。
【0054】
[62] 非表示領域(NA)には、ゲート駆動回路を含むゲート駆動部(103)が配置されてもよい。ゲート駆動部(103)のゲート駆動回路は、複数のゲートライン(GL)にスキャン信号を順に供給することで、表示領域の各画素行を順に駆動させる。ここで、ゲート駆動回路はスキャン駆動回路ともいう。ここで、画素行は、1つのゲートラインに連結された画素がなす行を称する。
【0055】
[63] ゲート駆動回路は、多結晶半導体パターンを有する薄膜トランジスタで構成されてもよく、酸化物半導体パターンを有する薄膜トランジスタで構成されてもよく、多結晶半導体パターンを有する薄膜トランジスタと酸化物半導体パターンを有する薄膜トランジスタとで対なして構成されてもよい。非表示領域(NA)と表示領域(AA)に配置された薄膜トランジスタに同一の半導体物質を用いる場合は、同一工程で同時に行うことができる。
【0056】
[64] ゲート駆動回路は、シフトレジスター(Shift Register)、レベルシフタ(Level Shifter)などを含んでもよい。
【0057】
[65] ゲート駆動回路は、本明細書の実施例による表示装置のように、ゲートインパネルタイプで具現され、基板(101)に直接配置されてもよい。又は、ゲート駆動部(103)は、表示パネル(102)上に一体化して配置されてもよく、各ゲート駆動部(103)は、表示パネル(102)に接続されたフィルム上に素子を実装するチップオンフィルム(COF)方式により具現されてもよい。
【0058】
[66] ゲート駆動回路を含むゲート駆動部(103)は、オーン(On)電圧又はオフ(Off)電圧のスキャン信号を複数のゲートラインに順に供給する。
【0059】
[67] 本明細書の一実施例による表示装置(100)は、データ駆動回路をさらに含んでもよい。また、データ駆動回路は、ゲート駆動回路を含むゲート駆動部(103)によって特定のゲートラインが有効になると、画像データをアナログ形態のデータ電圧に変換して複数のデータラインに供給する。データライン(DL)は、データパッドを介してデータ駆動部(104)と接続されてもよい。
図1では、データ駆動部(104)は、表示パネル(102)の一側に配置されているように示されているが、データ駆動部(104)の数及び位置はこれに限定されない。
【0060】
[68] 基板(101)に配置された複数のゲートライン(GL)は、複数のスキャンライン及び複数の発光制御ラインなどを含んでもよい。複数のスキャンライン及び複数の発光制御ラインは、異なる種類のトランジスタ(スキャントランジスタ、発光制御トランジスタ)のゲートノードに、異なる種類のゲート信号(スキャン信号、発光制御シグナル)を伝達する配線である。
【0061】
[69] ゲート駆動回路を含むゲート駆動部(103)は、ゲートライン(GL)の一種である複数のスキャンラインにスキャン信号を出力するスキャン駆動回路と、ゲートライン(GL)の他の種類である複数の発光制御ラインに発光制御シグナルを出力する発光駆動回路とを含んでもよい。
【0062】
[70] データライン(DL)は、曲げ領域(BA)を通過するように配置されてもよく、様々なデータライン(DL)が配置されてデータパッド(PAD)に接続されてもよい。
【0063】
[71] 曲げ領域(BA)は、基板(101)が曲げられる領域であってもよい。基板(101)は、曲げ領域(BA)を除いた領域では平坦な状態に維持される。
【0064】
[72]
図2は、本発明の一実施例で提案するサブピクセルの画素回路図である。一実施例として、7つの薄膜トランジスタと1つのストレージキャパシタとで構成される画素回路図を開示する。7つの薄膜トランジスタのうち、1つは駆動薄膜トランジスタであり、残りは薄膜トランジスタの内部補償(例えば、閾値電圧及び/又は移動度)のためのスイッチング薄膜トランジスタであってもよいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0065】
[73] 一例として、本発明は、駆動薄膜トランジスタ(D-TFT)は、酸化物半導体パターンを活性層として用い、残りは酸化物半導体パターンを活性層として用いるスイッチング薄膜トランジスタであってもよい。また、内部補償のためのスイッチング薄膜トランジスタのうち少なくとも1つは、多結晶半導体パターンを活性層として用いてもよい。しかし、本発明は、
図2で提示する画素の回路図に制限されず、様々な構成の内部補償回路の構成が可能である。例えば、本発明の画素回路における薄膜トランジスタの数は3つ以上であってもよく、ストレージキャパシタの数は1つ以上であってもよい。例えば、本発明の画素回路は、3つの薄膜トランジスタと1つのストレージキャパシタとを含む3T1C画素回路であってもよく、3つの薄膜トランジスタと2つのストレージキャパシタとを含む3T2C画素回路であってもよく、5つの薄膜トランジスタと1つのストレージキャパシタとを含む5T1C画素回路であってもよく、5つの薄膜トランジスタと2つのストレージキャパシタとを含む5T2C画素回路であってもよく、7つの薄膜トランジスタと2つのストレージキャパシタとを含む7T2C画素回路などであってもよい。
【0066】
[74]
図3は、非表示領域(NA)、特にゲート駆動部に配置され多結晶半導体パターンを活性層として用いるゲート駆動用の第1薄膜トランジスタ(GT)と、サブピクセル(PX)内に配置され酸化物薄膜トランジスタで構成される駆動薄膜トランジスタ(DT)と、第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)及びストレージキャパシタ(Cst)とを開示する断面図である。しかし、実施例はこれに限定されない。一例として、第1薄膜トランジスタ(GT)の活性層と駆動薄膜トランジスタ(DT)の活性層とは、同一の物質から形成されてもよく、異なる物質から形成されてもよい。
【0067】
[75] 1つのサブピクセル(PX)の断面構成について簡単に説明すると、基板(101)上に配置され各サブピクセルの回路を構成する画素回路部分(370)と、画素回路部分(370)に電気的に接続される発光素子部分(380)と、画素回路部分(370)と発光素子部分(380)を互いに分離して画素回路部分(370)の上面を平坦化する第1及び第2平坦化層(PLN1、PNL2)とに区分することができる。発光素子部分(380)上に、封止部分(328)及びタッチパネル部分(図示せず)がさらに配置されてもよい。
【0068】
[76] ここで、画素回路部分(370)は、駆動薄膜トランジスタ(DT)と、第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)及びストレージキャパシタ(Cst)とを含んで1つのサブピクセル(PX)を駆動するアレイ部を指称する。また、発光素子部分(380)は、アノード電極とカソード電極、及びそられの間に配置される発光層を含み、発光のためのアレイ部を指称する。
【0069】
[77]
図3では、画素回路部分(370)の一例として1つの駆動薄膜トランジスタ(DT)と、1つの第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)と、1つのストレージキャパシタ(Cst)を示している。
【0070】
[78] 特に、本発明の一実施例において、駆動薄膜トランジスタ(DT)と少なくとも1つの第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)とは、酸化物半導体パターンを活性層として用いる。
【0071】
[79] 酸化物薄膜トランジスタは、リーク電流の遮断効果に優れただけでなく、多結晶薄膜トランジスタに比べて相対的に製造コストが低い。よって、消費電力を減少させかつ製造コストを低めるために、本発明の一実施例は、酸化物半導体物質を用いて駆動薄膜トランジスタを製造し、少なくとも1つのスイッチング薄膜トランジスタも酸化物半導体物質を用いて製造している。
【0072】
[80] 酸化物半導体は、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、スズ(Sn)、チタン(Ti)などの金属の酸化物、又は亜鉛(Zn)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、スズ(Sn)、チタン(Ti)などの金属とこれらの酸化物との組み合わせであってもよい。さらに具体的に、酸化物半導体は、酸化亜鉛(ZnO)、亜鉛-スズ酸化物(ZTO)、亜鉛-インジウム酸化物(ZIO)、インジウム酸化物(InO)、チタン酸化物(TiO)インジウム-ガリウム-亜鉛酸化物(IGZO)、インジウム-亜鉛-スズ酸化物(IZTO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化インジウムガリウムスズ(IGTO)、酸化インジウムガリウム(IGO)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0073】
[81] 1つのサブピクセルの画素回路部分において、全ての薄膜トランジスタを酸化物薄膜トランジスタとして構成してもよく、一部だけ酸化物薄膜トランジスタとして構成してもよい。
【0074】
[82] しかし、酸化物薄膜トランジスタは、信頼性の確保が困難である一方、多結晶薄膜トランジスタは、動作速度が速く信頼性が高いため、
図3に示す本発明の一実施例は、スイッチング薄膜トランジスタのうち少なくとも1つ及び駆動薄膜トランジスタ(DT)を酸化物薄膜トランジスタとして製造し、ゲート駆動部を構成する薄膜トランジスタは、多結晶薄膜トランジスタとして製造されることを例として説明する。
【0075】
[83] しかし、本発明は、
図3に示す実施例に限定されるものではない。すなわち本発明は、サブピクセルを構成する全ての薄膜トランジスタを酸化物半導体を用いて構成してもよく、ゲート駆動部を構成する薄膜トランジスタを全て多結晶半導体パターンで構成してもよい。又はゲート駆動部を構成する薄膜トランジスタを、酸化物薄膜トランジスタと多結晶薄膜トランジスタとを混合して構成してもよい。
【0076】
[84] 基板(101)は、有機膜と無機膜とが交互に積層された多層(multi-layer)で構成されてもよい。例えば、基板(101)は、ポリイミド(polyimide)のような有機膜と酸化シリコン(SiO2)のような無機膜とが互いに交互して積層されて構成されてもよい。他の例として、基板(101)は、曲げ可能なように可撓性を有するプラスチック物質を含んでもよい。例えば、基板(101)は、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリアリレート(PAR)、ポリスルホン(PSF)、又は環状オレフィン共重合体(COC)などの物質を含んでもよい。
【0077】
[85] 基板(101)上に下部バッファ層(301)が形成される。下部バッファ層(301)は、外部から浸透する水分などを遮断するためのものであり、単層又は多層の無機膜によって形成されていてもよい。例えば、単層の無機膜は、酸化シリコン(SiOx)膜又は窒化シリコン(SiNx)膜であってもよく、多層の無機膜は、1つ又は複数の酸化シリコン(SiOx)膜、1つ又は複数の窒化シリコン(SiNx)膜、及び1つ又は複数のアモルファスシリコン(a-Si)を交互に積層して形成してもよいが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0078】
[86] 下部バッファ層(301)の上には、透湿から画素回路部分(370)に配置される薄膜トランジスタをさらに保護するために、第2バッファ層(図示せず)をさらに形成してもよい。
【0079】
[87] 基板(101)上の非表示領域(NA)には第1薄膜トランジスタ(GT)が形成される。第1薄膜トランジスタは多結晶薄膜トランジスタであってもよい。第1薄膜トランジスタ(GT)は、電子又は正孔が移動するチャネルを含む多結晶半導体パターン(303)と、第1ゲート電極(304)と、第1ソース電極(317S)及び第1ドレイン電極(317D)とを含む。
【0080】
[88] 多結晶半導体パターン(303)は、中央に第1チャネル領域(303C)を備え、第1チャネル領域(303C)を挟んで第1ソース領域(303S)及び第1ドレイン領域(303D)が配置される。
【0081】
[89] 第1ソース領域(303S)及び第1ドレイン領域(303D)は、真性の多結晶半導体パターンにV族又はIII族の不純物イオン、例えばリン(P)やホウ素(B)を所定の濃度でドーピングして導体化させた領域であってもよい。
【0082】
[90] 第1チャネル領域(303C)は、多結晶半導体物質が真性の状態を維持するもので、電子や正孔が移動する経路を提供する。
【0083】
[91] 一方、第1薄膜トランジスタ(GT)は、多結晶半導体パターン(303)のうち第1チャネル領域(303C)と重なる第1ゲート電極(304)を含む。第1ゲート電極(304)と多結晶半導体パターン(303)との間に第1ゲート絶縁層(302)が介在される。例えば、第1ゲート絶縁層(302)は無機層であってもよい。例えば、第1ゲート絶縁層(302)はSiOx又はSiNxを含んでもよい。
【0084】
[92] 本発明の一実施例において、第1薄膜トランジスタ(GT)は、第1ゲート電極(304)が多結晶半導体パターン(303)の上部に位置するトップゲート方式を採用する。第1薄膜トランジスタ(GT)は、トップゲート方式を採用することで、ボトムゲート方式を採用する駆動薄膜トランジスタ(DT)の第2ゲート電極(305)と前記第1ゲート電極(304)とを同層に配列でき、1つのマスクを用いて製造することができるという長所がある。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1薄膜トランジスタ(GT)は、ボトムゲート型又はデュアルゲート型であってもよい。
【0085】
[93] 第1ゲート電極(304)は金属物質で構成される。例えば第1ゲート電極(304)は、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)及び銅(Cu)のいずれか1つ又はこれらの合金からなる単層又は多層であり得るが、これらに限定されない。
【0086】
[94] 第1ゲート電極(304)上には第1層間絶縁層(307)が蒸着される。第1層間絶縁層(307)は、酸化シリコン(SiO2)又は窒化シリコン(SiNx)で構成されてもよい。又はこれらの積層である複数の層で構成されてもよい。特に、第1層間絶縁層(307)は、少数粒子を含む窒化シリコン(SiNx)層を含んでもよい。
【0087】
[95] 第1半導体パターン(303)(多結晶半導体パターン)を形成し、第1半導体パターン(303)上に第1層間絶縁層(307)を蒸着した後、熱処理工程を行うと、第1層間絶縁層(307)に含まれた水素粒子が第1ソース領域(303S)及び第1ドレイン領域(303D)に浸透し、第1半導体パターン(303)の空隙が水素で満たされることによって、多結晶半導体物質の導電率の向上かつ安定化に寄与することができる。これを水素化工程とも呼む。
【0088】
[96] また、第1層間絶縁層(307)上に第1ソース電極(317S)及び第1ドレイン電極(317D)が配置される。
【0089】
[97] 第1層間絶縁層(307)と、第1ソース電極(317S)及び第1ドレイン電極(317D)との間には、複数の無機絶縁層が介在されてもよい。
【0090】
[98] 第1ソース電極(317S)及び第1ドレイン電極(317D)は、第1ソース領域(303S)及び第1ドレイン領域(303D)に、それぞれ第1コンタクトホール(CH1)及び第2コンタクトホール(CH2)を介して電気的に接続されてもよい。第1コンタクトホール(CH1)及び第2コンタクトホール(CH2)は、第1層間絶縁層(307)、第2層間絶縁層(308)、上部バッファ層(310)(第3層間絶縁層)、及び第1ゲート絶縁層(302)を貫通するように形成されてもよい。
【0091】
[99]
図3を参照する本発明の一実施例においては、第1層間絶縁層(307)は、分離絶縁膜として機能することができる。すなわち、第1層間絶縁層(307)上に酸化物半導体パターンを含む駆動薄膜トランジスタ(DT)及び第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)を形成することができる。これによって、第1層間絶縁層(307)は、多結晶半導体パターン(303)と酸化物半導体パターンを互いに絶縁させる分離絶縁膜の役割をすることができる。
【0092】
[100] 第1層間絶縁層(307)が水素粒子を含む窒化シリコン(SiNx)層を含む場合、第1層間絶縁層(307)は、窒化シリコン(SiNx)層と、その上に酸化シリコン(SiO2)層が積層される手順で構成されてもよい。窒化シリコン(SiNx)層に含まれる水素粒子は、多結晶半導体パターンの導体化に寄与できるが、酸化物半導体には酸素空隙(oxide vacancy)を減少させ、酸化物半導体の信頼性を損なうおそれもある。したがって、第1層間絶縁層(307)上に酸化物半導体パターンが形成される場合、酸化物半導体パターンが酸化シリコン(SiO2)層上に直接形成されるように、無機絶縁層の積層手順を選択することができる。
【0093】
[101] 第1ソース電極(317S)及び第1ドレイン電極(317D)は、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)及び銅(Cu)のいずれか1つ又はこれらの合金からなる単層又は多層であってもよいが、これに限定されない。
【0094】
[102] 一方、駆動薄膜トランジスタ(DT)は、第1層間絶縁層(307)上に形成される。
【0095】
[103] 本発明の一実施例において、駆動薄膜トランジスタ(DT)は、第1酸化物半導体パターン(311)を含む。第1酸化物半導体パターン(311)は、チャネル領域(311C)、ソース領域(311S)、及びドレイン領域(311D)を含む。一実施例において、ソース領域(311S)はチャネル領域(311C)の第1端にあり、ドレイン領域(311D)はチャネル領域(311C)の第1端の反対側の第2端にある。ソース電極(319S)は、第1酸化物半導体パターン(311)のソース領域(311S)に接続され、ドレイン電極(319D)は第1酸化物半導体パターン(311)のドレイン領域(311D)に接続される。ゲート電極(305)は、第1酸化物半導体パターン(311)の第1側と重なる。一実施例において、ダミー電極(315)は、第1酸化物半導体パターン(311)の第1側と反対側の第2側と重畳する。
【0096】
[104] 従来は、駆動薄膜トランジスタ(DT)として高速動作に有利な多結晶薄膜トランジスタを使用していた。しかし、多結晶薄膜トランジスタは、オフ(off)状態でリーク電流が発生するため、電力の消費が大きいという問題点があった。よって、本発明の一実施例でリーク電流発生の遮断に有利な酸化物半導体パターンを活性層として用いた駆動薄膜トランジスタ(DT)を提案する。
【0097】
[105] しかし、酸化物薄膜トランジスタの場合、酸化物半導体の物質特性上、単位電圧変動値に対する電流変動値が大きい点から、精密な電流制御が必要な低階調領域で不良が発生する場合が多い。したがって、本発明の一実施例において、活性層でゲート電極に印加される電圧の変動値に対して電流の変動値が相対的に鈍感な駆動薄膜トランジスタを提供する。
【0098】
[106]
図3を参照すると、駆動薄膜トランジスタ(DT)は、第1層間絶縁層(307)上に第1酸化物半導体パターン(311)と、第1酸化物半導体パターン(311)を覆う第2層間絶縁層(308)と、第1層間絶縁層(307)を挟んで第1酸化物半導体パターン(311)の下部に配置される第2ゲート電極(305)と、第2層間絶縁層(308)上に配置されるダミー電極(315)と、ダミー電極(315)を覆う第3層間絶縁層(310)と、第3層間絶縁層(310)上に配置される第2ソース電極(319S)及び第2ドレイン電極(319D)とを含む。
【0099】
[107] 第1酸化物半導体パターン(311)は、中央に第2チャネル領域(311C)と、第2チャネル領域(311C)の両側に配置され互いに対向する第2ソース領域(311S)及び第2ドレイン領域(311D)とを含む。
【0100】
[108] 第2ソース電極(319S)及び第2ドレイン電極(319D)は、それぞれ第3コンタクトホール(CH3)及び第4コンタクトホール(CH4)を介して第2ソース領域(311S)及び第2ドレイン領域(311D)に接続される。
【0101】
[109] 特に、ダミー電極(315)は、第1酸化物半導体パターン(311)上に配置されかつ第1酸化物半導体パターン(311)と一部重なるように配置される。また、ダミー電極(315)は、第2ソース電極(319S)又は第2ドレイン電極(319D)のいずれか1つに電気的に接続される。
【0102】
[110] ダミー電極(315)は、第1酸化物半導体パターン(311)の上部より流入し得る水素粒子から第1酸化物半導体パターン(311)を保護する役割をする。したがって、ダミー電極(315)は、水素粒子に対する捕集能力を有するチタン(Ti)物質を含んでもよい。例えば、ダミー電極(315)は、チタン単層、又はモリブデン(Mo)とチタン(Ti)との多層、又はモリブデン(Mo)とチタン(Ti)との合金であってもよい。しかし、これらに限定されることなく、チタン(Ti)を含む他の金属層も可能である。
【0103】
[111] ダミー電極(315)が第2ソース電極(319S)又は第2ドレイン電極(319D)のいずれか1つに接続されると、下記のようなさらなる効果を得ることができる。(説明の便宜上、第2ソース電極に接続されたものとして説明する)
【0104】
[112] これについて、
図4A及び
図4Bを参照して説明する。
【0105】
[113]
図4Aは、
図3で駆動薄膜トランジスタ(DT)だけ分離して示す断面図である。
図4Bは、駆動薄膜トランジスタ(DT)に発生する寄生容量と印加される電圧との関係を示す回路図である。
【0106】
[114]
図4Aを参照すると、第1酸化物半導体パターン(311)は、第2ソース領域(311S)及び第2ドレイン領域(311D)の導体化によって、第1酸化物半導体パターン(311)の内部で寄生容量Cactが発生し、第2ゲート電極(305)と第1酸化物半導体パターン(311)との間で寄生容量Cgiが発生し、第2ソース電極(319S)に電気的に接続されるダミー電極(315)と第1酸化物半導体パターン(311)との間には寄生容量Cbufが発生する。
【0107】
[115] 第1酸化物半導体パターン(311)とダミー電極(315)とは、第2ソース電極(319S)によって電気的に接続れているため、寄生容量Cactと寄生容量Cbufとは互いに並列に連結され、寄生容量Cactと寄生容量Cgiは直列に連結される。また、第2ゲート電極(305)にVgatのゲート電圧を印加すると、実際に第1酸化物半導体パターン(311)に印加される実効電圧Veffは、下記のような式1が成立する。
【0108】
[116]
[117] ここで、Cgiは、第2ゲート電極(305)と第1酸化物半導体パターン(311)との間の寄生容量を表し、Cactは、第1酸化物半導体パターン(311)の寄生容量を表し、Cbufは、ダミー電極(315)と第1酸化物半導体パターン(311)との間の寄生容量を表す。ΔVgatは、第2ゲート電極(305)に実際に印加される電圧の変化を表し、ΔVは、第1酸化物半導体パターン(311)に実際に印加される実効電圧Veffの変化を表す。
【0109】
[118] したがって、第1酸化物半導体パターン(311)のチャネルに印加される実効電圧は、寄生容量Cbufと反比例関係にあり、寄生容量Cbufを調節することで、第1酸化物半導体パターン(311)に印加される実効電圧を調節することができる。
【0110】
[119] すなわち、ダミー電極(315)を第1酸化物半導体パターン(311)の近くに配置して寄生容量Cbuf値を大きくすると、第1酸化物半導体パターン(311)に流れる実際の電流値を下げることができる。
【0111】
[120] 第1酸化物半導体パターン(311)に流れる実効電流値が下がるということは、実際に第2ゲート電極(305)に印加されるゲート電圧Vgatによって制御できる駆動薄膜トランジスタ(DT)の制御範囲が広くなるということを意味する。
【0112】
[121] したがって、
図3を参照する本発明の一実施例においては、ダミー電極(315)が第1酸化物半導体パターン(311)にさらに近く配置され、駆動薄膜トランジスタ(DT)が階調を制御する範囲を広げる。その結果、低階調でも精密に発光素子を制御できるようになり、低階調でよく発生していた画面ムラの問題を解決することができる。同様に、第1酸化物半導体パターン(311)のチャネルに印加される実効電圧は、寄生容量Cgiに反比例するため、寄生容量Cgiを制御することにより、第1酸化物半導体パターン(311)に印加される実効電圧を制御することができる。
【0113】
[122] よって、本実施例において、寄生容量Cbuf値は寄生容量Cgi値より大きくてもよい。
【0114】
[123] 一方、第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)は、第1層間絶縁層(307)上に形成される第2酸化物半導体パターン(312)、第2酸化物半導体パターン(312)の下部に配置される第3ゲート電極(306A)、第2酸化物半導体パターン(312)を覆う第2層間絶縁層(308)及び第3層間絶縁層(310)、第3層間絶縁層(310)上に形成される第3ソース電極(318S)及び第3ドレイン電極(318D)を含む。
【0115】
[124] 第2酸化物半導体パターン(312)は、中央に第3チャネル領域(312C)と、第3チャネル領域(312C)の両側に配置される第3ソース領域(312S)及び第3ドレイン領域(312D)とを含む。
【0116】
[125] 第3ソース電極(318S)及び第3ドレイン電極(318D)は、それぞれ第6コンタクトホール(CH6)及び第7のコンタクトホール(CH7)を介して第3ソース領域(312S)及び第3ドレイン領域(312D)に接続される。
【0117】
[126] 特に、第2ゲート電極(305)及び第3ゲート電極(306A)は、それぞれ第1酸化物半導体パターン(311)及び第2酸化物半導体パターン(312)の下に配置され、酸化物半導体パターンの下部から流入し得る光から酸化物半導体パターンを保護する機能もするようになる。
【0118】
[127] また、第1ゲート電極(304)、第2ゲート電極(305)及び第3ゲート電極(306A)は同一層上に配置可能であり、1つのマスクを用いて同時に形成することができる。すなわち、マスク工程を減らすことができるという長所がある。
【0119】
[128] 一方、第1ソース電極(317S)、第1ドレイン電極(317D)、第2ソース電極(319S)、第2ドレイン電極(319D)、第3ソース電極(318S)及び第3ドレイン電極(318D)は、同一層上に配置されてもよい。すなわち、ソース電極及びドレイン電極は全て第3層間絶縁層(310)上に配置されてもよい。よって、ソース電極及びドレイン電極は、1つのマスクを用いて同時に形成でき、マスク工程を減らすことができるという長所がある。
【0120】
[129] 一方、
図3を参照すると、本発明の一実施例による1つのサブピクセルは、ストレージキャパシタ(Cst)をさらに含む。
【0121】
[130] ストレージキャパシタ(Cst)は、データラインを介して印加されるデータ電圧を一定期間保存してから発光素子に提供する。
【0122】
[131] ストレージキャパシタ(Cst)は、互いに対応する2つの電極と、それらの間に配置される誘電体とを含む。ストレージキャパシタ(Cst)は、多結晶半導体パターン(303)と同一の物質から形成されて導体化されたストレージキャパシタ(Cst)の第1電極(309A)と、第1ゲート電極(304)と同一の物質でなり、第1電極(309A)と同一層上に配置されるストレージキャパシタ(Cst)の第2電極(309B)とを含む。
【0123】
[132] ストレージキャパシタ(Cst)の第1電極(309A)とストレージキャパシタ(Cst)の第2電極(309B)との間には、第1ゲート絶縁層(302)が介在される。
【0124】
[133] ストレージキャパシタ(Cst)のうち、ストレージキャパシタの第2電極(309B)は、第1層間絶縁層(307)、第2層間絶縁層(308)、及び上部バッファ層(310)(第3層間絶縁層)を貫通するように形成された第8コンタクトホール(CH8)を介して、第2ソース電極(319S)と電気的に接続されてもよい。
【0125】
[134] 一方、コンタクトホール、すなわち、第1コンタクトホール(CH1)ないし第8コンタクトホール(CH8)は、1つのマスクを用いて同時に形成されてもよい。その結果、互いに異なる複数のコンタクトホールを形成するために複数のマスクを用いることを減らし、工程を短縮することができる。
【0126】
[135] 第1コンタクトホール(CH1)ないし第8コンタクトホール(CH8)が1つのマスクを用いて同時に形成されることで、第3層間絶縁層(310)上に第1ソース電極(317S)、第1ドレイン電極(317D)、第2ソース電極(319S)、及び第2ドレイン電極(319D)を同時に形成することができる。これによって、マスク数を減らし、工程を短縮する効果を得ることができる。
【0127】
[136] 以上で本発明の一実施例によるサブピクセルを構成する画素回路部分(370)の構成について説明してきた。本発明の一実施例による画素回路部分(370)は、異なる種類の半導体物質を含む複数の薄膜トランジスタで構成されるため、複数の層を有し、多くの数のマスクを用いなければならない。したがって、本発明の一実施例で使用されるマスク数を減らすように複数の層が同時に形成される構成を有することが分かる。
【0128】
[137] すなわち、第1薄膜トランジスタ(GT)を構成する多結晶半導体パターン(303)と、ストレージキャパシタの第1電極(309A)とが同一層上に同時に形成されてもよい。
【0129】
[138] また、第1ゲート電極(304)、第2ゲート電極(305)、第3ゲート電極(306A)及びストレージキャパシタの第2電極(309B)は、同一層上に同時に形成されてもよい。
【0130】
[139] また、第1酸化物半導体パターン(311)と第2酸化物半導体パターン(312)とは、同一層上に同時に形成されてもよい。
【0131】
[140] また、第1ソース電極(317S)、第1ドレイン電極(317D)、第2ソース電極(319S)、第2ドレイン電極(319D)、第3ソース電極(318S)及び第3ドレイン電極(318D)は、同一層上に同時に形成されてもよい。
【0132】
[141] 一方、
図3を参照すると、画素回路部分(370)の上には画素回路部分(370)の上端を平坦化するために、第1平坦化層(PLN1)及び第2平坦化層(PLN2)が順に形成されてもよい。第1平坦化層(PLN1)が形成される前に第4層間絶縁層(313)がさらに形成されてもよい。しかし、第4層間絶縁層(313)の形成は必須ではない。
【0133】
[142] 発光素子部分(380)は、アノード電極として第1電極(323)、第1電極(323)と対応するカソード電極である第2電極(327)、及び第1電極(323)と第2電極(327)との間に介在される発光層(325)を含む。第1電極(323)は、各サブピクセル毎に形成される。すなわち、複数のサブピクセルの各サブピクセルはそれぞれ第1電極(323)を有し、複数のサブピクセルは共通に第2電極(327)を有するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、発光層(325)は、マイクロLEDなどの無機発光デバイス層として具現されてもよい。
【0134】
[143] 一方、発光素子部分(380)は、第1平坦化層(PLN1)上に形成される連結電極(321)を介して画素回路部分(370)と連結される。特に、発光素子部分(380)の第1電極(323)と、画素回路部分(370)を構成する駆動薄膜トランジスタ(DT)の第2ドレイン電極(319D)とが、第4層間絶縁層(313)及び第1平坦化層(PLN1)を貫通するように形成された第9コンタクトホール(CH9)に満たされる連結電極(321)によって電気的に互いに接続されてもよい。
【0135】
[144] 第1電極(323)は、第2平坦化層(PLN2)を貫通する第10コンタクトホール(CH10)を介して連結電極(321)に接続される。
【0136】
[145] 第1電極(323)は、透明導電膜、及び反射効率の高い不透明導電膜を含む多層構造で形成されてもよい。透明導電膜としては、インジウム-チン-オキシド(ITO)又はインジウム-ジンク-オキシド(IZO)のような仕事関数値が比較的大きな材質からなり、不透明導電膜としては、Al、Ag、Cu、Pb、Mo、Ti又はこれらの合金を含む単層又は多層構造でなってもよい。例えば、第1電極(323)は、透明導電膜、不透明導電膜、及び透明導電膜が順に積層された構造で形成されてもよく、透明導電膜及び不透明導電膜が順に積層された構造で形成されてもよい。第1電極(323)は、発光層(325)に正孔を供給してもよい。第1電極(323)の種類は、発光層(325)に正孔を供給できるものであれば特に限定されない。
【0137】
[146] 発光層(325)は、第1電極(323)上に正孔関連層、有機発光層、電子関連層の順又は逆順に積層されて形成される。例えば、発光層(325)は、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、電子輸送層(ETL)、及び電子注入層(EIL)のうち1つ又は複数を含むことができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0138】
[147] バンク層(324)は、各サブピクセルの第1電極(323)を露出させる画素定義膜である。バンク層(324)は、隣接するサブピクセルの間の光干渉を防止するように不透明な材質(例えば、ブラック)で形成されてもよい。この場合、バンク層(324)は、カラー顔料、有機ブラック及びカーボンのうち少なくともいずれか1つからなる遮光材質を含む。バンク層(324)の上には、スペーサ(326)がさらに配置されてもよい。スペーサ(326)は、発光層(325)の蒸着工程において、ファインメタルマスク(FMM)が第1電極(323)と接触しないように、ファインメタルマスクと第1電極(323)との間の隙間を確保することができる。
【0139】
[148] カソード電極である第2電極(327)は、発光層(325)を挟んで第1電極(323)と対向し、発光層(325)の上部面及び側面上に形成される。第2電極(327)は、活性領域の全面に一体に形成されてもよい。第2電極(327)は、全面発光型の有機電界発光表示装置に適用される場合、インジウム-チン-オキシド(ITO)又はインジウム-ジンク-オキシド(IZO)のような透明導電膜でなってもよい。
【0140】
[149] 第2電極(327)上には、水分の浸透を阻害する封止部分(328)が配置される。
【0141】
[150] 封止部分(328)は、順に積層される第1無機封止層(328a)、第2有機封止層(328b)、及び第3無機封止層(328c)を含んでもよい。
【0142】
[151] 第1無機封止層(328a)及び第3無機封止層(328c)は、酸化シリコン(SiOx)などの無機物質から形成されてもよい。第2有機封止層(328b)は、アクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、及びポリイミド樹脂(polyimide resin)などの有機物質から形成されてもよい。但し、第1無機封止層(328a)、第2有機封止層(328b)、及び第3無機封止層(328c)を形成する物質は、これらに限定されるものではない。
【0143】
一方、封止部分(328)は3層に限定されず、例えば、封止部分(328)は、無機封止層と有機封止層とが交互に積層されたn層(nは3以上の整数)を含んでもよい。
[152]
図3には示されていないが、封止部分(328)上にタッチパネルがさらに配置されてもよい。
【0144】
[153] 以上で、
図3を参照して表示領域(AA)のサブピクセル内に配置される複数の薄膜トランジスタのうち、酸化物半導体パターンを含む駆動薄膜トランジスタ(DT)と、酸化物半導体パターンを用いる第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)と、非表示領域(NA)のゲートインパネル領域に配置され多結晶半導体パターンを含む第1薄膜トランジスタ(GT)とを備える本発明の第1実施例について説明した。
【0145】
[154] しかし、本発明は、サブピクセル内に互いに異なる構造のスイッチング薄膜トランジスタが配置されてもよい。
【0146】
[155] 以下で、
図5を参照して、互いに異なる構造を有する第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)と第2スイッチング薄膜トランジスタ(ST-2)とを備える場合について説明する。
【0147】
[156]
図3を参照する本発明の第1実施例と同一の構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
【0148】
[157]
図5を参照すると、非表示領域(NA)に配置される第1薄膜トランジスタ(GT)は、
図3を参照した第1実施例と同一であってもよい。また、表示領域(AA)のサブピクセルに配置される駆動薄膜トランジスタ(DT)も
図3を参照した第1実施例と同一の構成であってもよい。
【0149】
[158]
図2を参照すると、サブピクセルは、複数のスイッチング薄膜トランジスタを含む内部補償回路を備える。そのうち、駆動薄膜トランジスタ(DT)のゲートノードに連結される第2スイッチング薄膜トランジスタ(T3)は、他のスイッチング薄膜トランジスタに比べて駆動電圧に非常に敏感に作動し、サブピクセルの初期輝度ムラの原因となる。これを解決するために、第2スイッチング薄膜トランジスタ(T3)の閾値電圧を高める必要がある。
【0150】
[159] したがって、本発明の内部補償回路は、スイッチング薄膜トランジスタのうち閾値電圧が高くなった第2スイッチング薄膜トランジスタ(ST-2)を含んでもよい。
【0151】
[160]
図5を参照すると、第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)は、閾値電圧の調節が行われていないスイッチング薄膜トランジスタを示し、第2スイッチング薄膜トランジスタ(ST-2)は、閾値電圧が第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)に比べて高くなった構造を示す。
【0152】
[161] 酸化物薄膜トランジスタにおいて、ゲート電極と活性パターンとの間には寄生容量が発生し、ゲート電極と活性パターンとの間の距離が遠くなると寄生容量が小くなり、その結果、閾値電圧が高くなる関係を示す。
【0153】
[162] したがって、
図5を参照すると、第2スイッチング薄膜トランジスタ(ST-2)の第4ゲート電極(306B)は、第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)の第3ゲート電極(306A)に比べて第2酸化物半導体パターン(312)からさらに遠い所に位置する。
【0154】
[163] すなわち、第4ゲート電極(306B)は、第1ゲート電極(304)と同一層上である第1ゲート絶縁層(302)上に配置され、第3ゲート電極(306A)は、第1ゲート絶縁層(302)上に蒸着される第1層間絶縁層(307)上に配置される。また、第2酸化物半導体パターン(312)は、第1層間絶縁層(307)上に蒸着される第2ゲート絶縁層(314)上に配置される。よって、第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)の第2酸化物半導体パターン(312)と第3ゲート電極(306A)との間の距離より、第2スイッチング薄膜トランジスタ(ST-2)の第2酸化物半導体パターン(312)と第4ゲート電極(306B)との間の距離がさらに遠いように構成することができる。
【0155】
[164] 参照として、第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)と第2スイッチング薄膜トランジスタ(ST-2)とで同一の構成を有する構成要素は、説明の便宜上同一の符号を使用した。
【0156】
[165] 第2スイッチング薄膜トランジスタ(ST-2)は、駆動薄膜トランジスタ(DT)のゲートノードに連結されるサンプリングスイッチングトランジスタの一例であってもよく、第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)は、それ以外のスイッチング薄膜トランジスタの一例であってもよい。
【0157】
[166] また、
図5を参照する本発明の第2実施例において、ストレージキャパシタ(Cst)は、第4ゲート電極(306B)と同一層上に配置されるストレージキャパシタの第1電極(309A)と、第1層間絶縁層(307)上に配置されるストレージキャパシタ(Cst)の第2電極(309B)とを含んでもよい。
【0158】
[167] 第4ゲート電極(306B)とストレージキャパシタの第1電極(309A)とは、第1ゲート絶縁層(302)上で1つのマスクを用いて形成されてもよい。
【0159】
[168] また、駆動薄膜トランジスタ(DT)の第2ゲート電極(305)、第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)の第3ゲート電極(306A)、及びストレージキャパシタの第2電極(309B)は、第1層間絶縁層(307)上で1つのマスクを用いて形成されてもよい。
【0160】
[169]
図5を参照すると、結果として、サブピクセル内に配置される全ての薄膜トランジスタは、ゲート電極が活性パターンの下に配置されるボトムゲート構造を有することができる。
【0161】
[170] 一方、本発明のサブピクセル内のスイッチング薄膜トランジスタは、デュアルゲート構造を有することができる。
【0162】
[171]
図6を参照すると、スイッチング薄膜トランジスタが活性パターンの上下にそれぞれゲート電極を有するデュアルゲート構造を有することができる。
【0163】
[172]
図6を参照すると、第1薄膜トランジスタ(GT)、ストレージキャパシタ(Cst)、及び駆動薄膜トランジスタ(DT)の構成は、
図5を参照するサブピクセルの構成と同一であるため、説明を省略する。
【0164】
[173]
図6で説明の便宜上1つのスイッチング薄膜トランジスタのみ示しているが、サブピクセル内のスイッチング薄膜トランジスタはいずれも同一の構造を有することができる。しかし、
図5のように互いに異なる構造を有するスイッチング薄膜トランジスタが1つのサブピクセル内に混合されていてもよい。
【0165】
[174]
図6を参照すると、サブピクセルを構成する第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)がデュアルゲート構造を有することができることを説明している。
【0166】
[175] 第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)は、第2酸化物半導体パターン(312)の下部に配置される第3ゲート電極(306A)と、第2酸化物半導体パターン(312)の上部に配置される第5ゲート電極(306C)とを含む。いくつかの実施例において、第3ゲート電極(306A)は、第2酸化物半導体パターン(312)の第1側と重なり、第5ゲート電極(306C)は、第2酸化物半導体パターン(312)の第1側と反対側の第2側と重なる。第3ゲート電極(306A)と第5ゲート電極(306C)とは互いに電気的に接続されてもよい。
【0167】
[176] スイッチング薄膜トランジスタがデュアルゲートを有するように構成すると、チャネルの移動度を高め、さらに多くの電流を流すことができ、外部光から活性層を保護することで、薄膜トランジスタの安定性を高めることができる。
【0168】
[177] サブピクセル内には複数のスイッチング薄膜トランジスタが配置され、サブピクセル内で駆動薄膜トランジスタ(DT)を除いた全てのスイッチング薄膜トランジスタをデュアルゲート構造で製造することができる。
【0169】
[178] また、
図5のように、サブピクセル内で一部のスイッチング薄膜トランジスタを第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)と同一の構造で構成し、他の一部のスイッチング薄膜トランジスタを第2スイッチング薄膜トランジスタ(ST-2)と同一の構造で構成する場合にも、サブピクセル内の全てのスイッチング薄膜トランジスタはデュアルゲート構造を有することができる。
【0170】
[179]
図6を参照すると、第3ゲート電極(306A)は、駆動薄膜トランジスタ(DT)の第2ゲート電極(305)と同層に同一の物質から形成されてもよい。すなわち、第3ゲート電極(306A)と第2ゲート電極(305)とは、第1層間絶縁層(307)上に形成される。
【0171】
[180] また、第5ゲート電極(306C)とダミー電極(315)とは、同一層上に同一の物質から形成されてもよい。すなわち、第5ゲート電極(306C)とダミー電極(315)とは、第2層間絶縁層(308)上に形成される。
【0172】
[181] これによって、第3ゲート電極(306A)と第2ゲート電極(305)とを、1つのマスクを用いて同時に形成でき、第5ゲート電極(306C)とダミー電極(315)とを、1つのマスクを用いて同時に形成できるため、工程を短縮する効果を得ることができる。
【0173】
[182] 一方、
図7を参照すると、本発明の非表示領域(NA)に配置される一部の薄膜トランジスタは、CMOSで構成されることも可能である。すなわち、
図7を参照すると、多結晶半導体パターンを含むP型の第1薄膜トランジスタ(GT)と、酸化物半導体パターンを含むN型の第3スイッチング薄膜トランジスタ(ST-3)とが互いに相補的に構成されてCMOSを構成してもよい。
【0174】
[183] 第3スイッチング薄膜トランジスタ(ST-3)は、第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)と同一の構造を有することができる。
【0175】
[184]
図7においては、第3スイッチング薄膜トランジスタ(ST-3)が、
図6に示すデュアルゲート構造を有する第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)と同一の構造を採用することを例示した。しかし、第3スイッチング薄膜トランジスタ(ST-3)は、
図5に示す第1スイッチング薄膜トランジスタ(ST-1)のように、シングルゲート構造を有することも可能である。
【0176】
[185] また、
図8を参照すると、第1酸化物半導体パターン(311)とダミー電極(315)との間に配置される第2層間絶縁層(308)は、誘電率の高い複数の無機質絶縁層で構成されることも可能である。
【0177】
[186] 一方、
図8を参照すると、第2層間絶縁層(308)は、シリコン酸化膜(SiO2)で構成される第1サブ-第2層間絶縁層(308a)と、フッ素シリコン窒化膜(SiN:F)で構成される第2サブ-第2層間絶縁層(308b)との積層によって構成されてもよい。シリコン酸化膜(SiO2)の誘電率が4.5程度であることに対し、フッ素シリコン窒化膜(SiN:F)の誘電率は7程度である。したがって、第2層間絶縁層(308)がフッ素シリコン窒化膜(SiN:F)を含む多層で構成される場合、シリコン酸化膜(SiO2)の単一膜で構成する場合よりも絶縁層の誘電率を高めることができる。すなわち、第2層間絶縁層(308)を形成するために、シリコン酸化膜(SiO2)の単一膜を用いるより、シリコン酸化膜(SiO2)とフッ素シリコン窒化膜(SiO2)との積層によって構成すると、絶縁膜の厚さをさらに薄くすることができる。
【0178】
[187] また、フッ素シリコン窒化膜(SiN:F)は、絶縁膜中の酸素含量が少ないため、酸素粒子に対して脆弱な酸化物半導体パターン上に蒸着するのに適している。
【0179】
[188] 第2層間絶縁層(308)の厚さを薄くすることは、式1で確認されるように、寄生容量Cbuf値を増加させ、結果としてエスファクター(S-factor)を高めることができる。
【0180】
[189] 一方、
図8を参照すると、第2ソース電極(319S)は、第3コンタクトホール(CH3)を介して第2ソース領域(311S)に接続されてもよい。また、第2ソース電極(319S)は、ダミー電極(315)とも電気的に接続される。このとき、
図8を参照すると、第2ソース電極(319S)は、1つのコンタクトホール、すなわち、第3コンタクトホール(CH3)を介して第2ソース領域(311S)及びダミー電極(315)と同時接続されるように、第2ソース電極(319S)は、ダミー電極(315)の側面と接触するサイドコンタクト(side contact)方式を採用することができる。このように構成することで、ダミー電極(315)が第1酸化物半導体パターン(311)と重なる面積を広げることができる。また、コンタクトホールの数を減らすこともできる。
【0181】
[190] 以上の説明及び添付の図面は、本発明の技術思想を例示的に示したものに過ぎず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で構成の結合、分離、置き換え及び変更などの様々な修正又は変形が可能であろう。よって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものでなく説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるのではない。本発明の保護範囲は、下記の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるあらゆる技術思想は、本発明の権利範囲に含まれると解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0182】
100:表示装置、101:基板、102:表示パネル
103:ゲート駆動部、104:データ駆動部
370:画素回路部分、380:発光素子部分、328:封止部分
ST-1、ST-2、ST-3:第1、2、3スイッチング薄膜トランジスタ
Cst:ストレージキャパシタ
DT:駆動薄膜トランジスタ
317S、318S、319S:ソース電極、
317D、318D、319D:ドレイン電極
304:第1ゲート電極、305:第2ゲート電極、306A:第3ゲート電極、
306B:第4ゲート電極、306C:第5ゲート電極
303:多結晶半導体パターン
311、312:酸化物半導体パターン
315:ダミー電極