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特開2023-177311高密度電極アレイを有するマッピンググリッド及び歪み低減を提供するカテーテルエンドエフェクタ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177311
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】高密度電極アレイを有するマッピンググリッド及び歪み低減を提供するカテーテルエンドエフェクタ
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/14 20060101AFI20231206BHJP
   A61B 5/287 20210101ALI20231206BHJP
【FI】
A61B18/14
A61B5/287 200
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023088476
(22)【出願日】2023-05-30
(31)【優先権主張番号】63/347,381
(32)【優先日】2022-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/434,273
(32)【優先日】2022-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/303,404
(32)【優先日】2023-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】511099630
【氏名又は名称】バイオセンス・ウエブスター・(イスラエル)・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Biosense Webster (Israel), Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・エメリウス・バン・ニーキルク
(72)【発明者】
【氏名】ダスティン・アール・トビー
(72)【発明者】
【氏名】アマール・パテル
(72)【発明者】
【氏名】ババク・エブラヒミ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・クリスチャン・クヌードソン
【テーマコード(参考)】
4C127
4C160
【Fターム(参考)】
4C127AA02
4C127BB05
4C127LL08
4C127LL15
4C160KK03
4C160KK17
4C160KK39
4C160MM38
(57)【要約】
【課題】カテーテルを提供すること。
【解決手段】開示される技術は、電気生理学的用途のためのカテーテルを含む。カテーテルは、長手方向軸に沿って遠位端まで延びるシャフトと、シャフトの遠位端に連結されたエンドエフェクタとを備えることができる。エンドエフェクタは、複数のループ部材を含むことができる。複数のループ部材のうちの各ループ部材は、それぞれのループ部材の遠位部分に位置付けられた対応する応力分布ノードと、複数のループ部材に取り付けられた複数の電極とを含むことができる。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気生理学的用途のためのカテーテルであって、
(a)長手方向軸に沿って遠位端まで延びるシャフトと、
(b)前記シャフトの前記遠位端に連結されたエンドエフェクタであって、
(i)複数のループ部材であって、前記複数のループ部材のうちの各ループ部材は、前記それぞれのループ部材の遠位部分に位置付けられた対応する応力分布ノードを含む、複数のループ部材と、
(ii)前記複数のループ部材に取り付けられた複数の電極と、を含むエンドエフェクタと、
を備える、カテーテル。
【請求項2】
前記複数のループ部材は、3つのループ部材を含む、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記複数のループ部材は、一対の外側ループ部材と、前記長手方向軸に対して前記一対の外側ループ部材の半径方向内側に位置付けられた内側ループ部材とを含む、請求項2に記載のカテーテル。
【請求項4】
前記複数のループ部材のうちの各ループ部材は、細長い構造部材を含む、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項5】
各ループ部材の前記細長い構造部材は、前記それぞれのループ部材の前記対応する応力分布ノードを含む、請求項4に記載のカテーテル。
【請求項6】
各ループ部材の前記応力分布ノードは、前記それぞれのループ部材の前記対応する細長い構造部材に取り付けられている、請求項5に記載のカテーテル。
【請求項7】
各ループ部材の前記細長い構造部材及び前記それぞれのループ部材の前記対応する応力分布ノードは、互いに同じ材料を含み、各ノードは、前記長手方向軸を基準とした横軸から約3mmに位置する、請求項4に記載のカテーテル。
【請求項8】
各ループ部材の前記細長い構造部材及び前記それぞれのループ部材の前記対応する応力分布ノードは、互いに異なる材料を含む、請求項4に記載のカテーテル。
【請求項9】
各ループ部材の前記細長い構造部材は、第1の断面寸法を有する少なくとも1つの近位セグメントと、前記少なくとも1つの近位セグメントの遠位に位置付けられ、前記第1の断面寸法よりも大きい第2の断面寸法を有する少なくとも1つの遠位セグメントとを含み、前記少なくとも1つの遠位セグメントが、前記それぞれのループ部材の前記対応する応力分布ノードを画定する、請求項4に記載のカテーテル。
【請求項10】
前記第1の断面寸法は第1の幅を含み、前記第2の断面寸法は第2の幅を含む、請求項9に記載のカテーテル。
【請求項11】
前記第1の断面寸法は第1の厚さを含み、前記第2の断面寸法は第2の厚さを含む、請求項9に記載のカテーテル。
【請求項12】
前記第2の断面寸法は、前記第1の断面寸法よりも約20%大きい、請求項9に記載のカテーテル。
【請求項13】
各ループ部材の前記細長い構造部材は、前記少なくとも1つの近位セグメントから前記少なくとも1つの遠位セグメントへ階段状構成を介して移行する、請求項9に記載のカテーテル。
【請求項14】
各ループ部材の前記細長い構造部材は、前記少なくとも1つの近位セグメントから前記少なくとも1つの遠位セグメントへテーパ状構成を介して移行する、請求項9に記載のカテーテル。
【請求項15】
前記複数のループ部材のうちの各ループ部材は、前記対応する細長い構造部材の周りに配置されたカバーを含む、請求項4に記載のカテーテル。
【請求項16】
各ループ部材の前記カバーは、前記それぞれのループ部材の前記対応する応力分布ノードの周りに配置されている、請求項15に記載のカテーテル。
【請求項17】
カテーテルのエンドエフェクタであって、
(a)複数のループ部材であって、前記複数のループ部材のうちの各ループ部材は、細長い構造部材を含み、各細長い構造部材は、
(i)第1の断面寸法を有する少なくとも1つの近位セグメントと、
(ii)前記少なくとも1つの近位セグメントの遠位に位置付けられ、前記第1の断面寸法よりも大きい第2の断面寸法を有する、少なくとも1つの遠位セグメントとを含む、複数のループ部材と、
(b)前記複数のループ部材に取り付けられた複数の電極と、を備える、エンドエフェクタ。
【請求項18】
前記第2の断面寸法は、前記第1の断面寸法よりも約20%大きい、請求項17に記載のエンドエフェクタ。
【請求項19】
カテーテルのエンドエフェクタであって、
(a)長手方向軸に沿って延びる中央ループ部材と、
(b)前記長手方向軸のそれぞれの側に少なくとも部分的に配置された一対の側部ループ部材であって、前記側部ループ部材の各々は、前記それぞれのループ部材の遠位部分に位置付けられた対応する応力分布ノードを含む、一対の側部ループ部材と、
(c)複数の電極であって、前記複数の電極の各々が、前記中央ループ部材又は前記側部ループ部材のうちの対応する1つに取り付けられている、複数の電極と、を備える、エンドエフェクタ。
【請求項20】
各側部ループ部材の前記応力分布ノードは、前記それぞれの側部ループ部材の増加した幅によって画定されている、請求項19に記載のエンドエフェクタ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
心房細動などの心不整脈は、心組織の領域から隣接組織に電気信号が異常に伝導する場合に発生し、これにより、正常な心周期が乱されて非同期的リズムを引き起こす。望ましくない信号の重要な発信源は、例えば、心房の片方又は心室の片方などの組織領域内に位置している。発信源に関わらず、望ましくない信号は、心臓組織を通って他の場所に伝わり、不整脈を引き起こすか、又は不整脈を継続させる場合がある。
【0002】
不整脈を治療するための手順には、不整脈の原因となる信号の発生源を外科的に妨害すること、及びそのような信号の伝導路を妨害することが含まれる。更に最近では、心内膜の電気特性と心容積をマッピングし、エネルギーの印加により心組織を選択的にアブレーションすることによって、心臓のある部分から別の部分への望ましくない電気信号の伝播を中断又は修正することが可能であることが判明している。アブレーション過程では、非伝導病巣の形成によって望ましからざる電路を壊す。
【0003】
マッピングの後にアブレーションを行うこの2工程の処置において、通常、1つ又は2つ以上の電気センサを備えるカテーテルを心臓の中に前進させ、多数の点でデータを取得することによって、心臓内の各点における電気活動を検知し、測定している。次いで、これらのデータを利用して、アブレーションが実施される標的エリアが選択される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
より大きいマッピング解像度のために、例えば、1平方センチメートルなどの小さい面積内で電気活動を検知する多数の電極を使用することによって、マッピングカテーテルが非常に高密度の信号マップを提供することが所望される。心房又は心室(例えば、心室の心尖部)内でのマッピングについては、カテーテルがより短い時間内により多くのデータ信号を収集することが望ましい。また、このようなカテーテルは、様々な組織表面、例えば、平らな、湾曲した、凹凸のある、又は非平面の表面組織に適合可能であり、かつ患者の脈管系を通って非侵襲的に前進及び後退するために折り畳み可能であることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に記載される様々な実施形態は、電気生理学的用途のためのカテーテルにより、心房又は心室を含む心臓内の組織表面の高密度マッピング及び/又はアブレーションを可能にする。カテーテルは、管状部材及びエンドエフェクタを含む。管状の部材は、長手方向軸に沿って近位部分から遠位部分に延在する。エンドエフェクタは、遠位部分に連結されている。エンドエフェクタは、第1、第2、及び第3のループ部材を含み、各ループ部材は、2つのスパインと、2つのスパインを接続するコネクタと、を含み、第1、第2、及び第3のループ部材は、第1、第2、及び第3のループ部材の各々の各コネクタが、隣接するループ部材のただ1つのコネクタと接触するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本明細書は、本明細書に記載の主題を特に指摘し、かつ明確にその権利を主張する特許請求の範囲で終了するが、その主題は、添付の図面と併せて取られた特定の実施例の以下の説明からよりよく理解されると考えられ、図面において、同様の参照番号は同じ要素を特定する。
図1A】カテーテルの遠位部分にあるエフェクタから近位ハンドルまでのカテーテルを示す。
図1B】エンドエフェクタの遠位部分の拡大図である。
図1C】エンドエフェクタの近位部分の斜視切断図である。
図1D】特定の構成要素が隠れている、図1Cの更に別の拡大図である。
図1E図1Aの遠位端の断面図である。
図2図1Aのエンドエフェクタの基礎となるフレーム枠の拡大平面図を示す。
図3図1Aのカテーテルとともに使用するためのエンドエフェクタの別の実施例の正面図である。
図3A】エンドエフェクタの応力分布ノードを示す、図3のエンドエフェクタの遠位部分の拡大図である。
図3B】エンドエフェクタのスパインを覆って位置付けられたカバーを示す、図3のエンドエフェクタの遠位部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の詳細な説明は、図面を参照しながら読まれるべきものであり、異なる図面における同様の要素には同一の番号が付けられている。図面は、必ずしも縮尺どおりとは限らず、選択された実施形態を示しており、また本発明の範囲を限定することを意図していない。詳細な説明は、限定ではなく例として本発明の原理を示す。この説明は、当業者が本発明を製造及び使用することを明らかに可能にし、また本発明を実施するための最良の態様であると現在考えられているものを含めて、本発明のいくつかの実施形態、適応例、変形例、代替物及び使用を説明する。
【0008】
本明細書に記載の教示、表現、変形例、実施例などのうちのいずれか1つ以上は、本明細書に記載の他の教示、表現、変形例、実施例などのうちのいずれか1つ以上と組み合わせることができる。したがって、以下に記載されている教示、表現、変形例、実施例などは、互いに単独で考慮されるべきではない。本明細書の教示を組み合わせることができる様々な好適な方法は、本明細書の教示に鑑みて当業者には容易に明らかであろう。このような修正例及び変形形態は、特許請求の範囲に含まれることが意図される。
【0009】
本明細書で使用される場合、任意の数値又は数値範囲に対する「約」又は「ほぼ」という用語は、構成要素の一部又は構成要素集合を、本明細書に記載のその意図された目的に沿って機能させるのに適した寸法の許容誤差を示すものである。より具体的には、「約」又は「ほぼ」は、挙げた値の±10%の数値範囲のことであってもよく、例えば「約90%」は、81%から99%の数値範囲のことであってもよい。更に、本明細書で使用される場合、「患者」、「宿主」、「ユーザ」、及び「被験者」という用語は、任意のヒト又は動物被験体を指し、ヒト患者における本発明の使用が好ましい実施形態を表すが、システム又は方法をヒトの使用に限定することを意図するものではない。「近位」及び「遠位」という用語は、ハンドルを操作するユーザに対して最も近位に指定されるハンドルに対する様々な構成要素の位置を参照するために使用される。
【0010】
I.カテーテルエンドエフェクタの実施例
図1に示すように、カテーテル10は、別の中間偏向セクション13内に配置された細長いカテーテル本体12と、遠位電極アセンブリ又はエンドエフェクタ14と、カテーテル本体12の近位端に取り付けられた偏向制御ハンドル16と、を含む。本発明の特徴によれば、エフェクタ14は、異なる平面上に位置する複数のスパイン1A、1B、2A、2B、3A、3Bを有する。中間セクション13は、エンドエフェクタ14の展開前に、近位部分12Aに沿った長手方向軸L-Lに沿って遠位部分12Bまで延びることができる。インピーダンス位置感知技術による位置感知を可能にするために、1つ以上のインピーダンス感知電極を遠位部分12B(図示せず)に設けることができ、そのことは、1999年8月31日に発行された「Catheter Positioning System」と題する米国特許第5,944,022号、1999年11月9日に発行された「Catheter Location System and Method」と題する米国特許第5,983,126号、及び2002年9月3日に発行された「Dispersion Compensating Optical Fiber」と題する米国特許第6,445,864号に記載されている。前述の参考文献の各々の開示は、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。カテーテル本体16の詳細は、2020年11月5日に公開された、「Mapping Grid with High Density Electrode Array」と題する米国特許出願公開第2020/0345262号を検討することから理解することができ、同出願は、ハンドルの説明、特に本先行出願の図2D図2E及び図3を含み、その開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0011】
遠位部分(12B)は、図1Aのエンドエフェクタ(14)に連結されている。エンドエフェクタ(14)は、3つのループ部材(100)、(200)、及び(200’)を有し、2つのループ部材(200)及び(200’)は同一であり、中央ループ部材(100)の両側に配置される。図1Aにおいて、ループ(200)は、ループ(200’)が軸(L-L)に対してループ(200)と比較して180度に配向されていることを除いて、ループ(200’)と同一であることが分かる。すなわち、ループ(200)及びループ(200’)は、互いの鏡像であると考えることができる。一方、ループ(100)は、ループ(200)及び(200’)とは異なる。3つのループ(100、200、200’)は、図1Bに示される遠位端で一緒に結ばれる。図1Bでは、スパイン部材(1A)はループ(100)の一部としてスパイン部材(1B)と一体であり、スパイン部材(2A、2B)はループ(200)と一体である。同様に、スパイン部材(2A’、2B’)は、ループ(200’)と一体である。これらのスパイン部材(1A、1B、2A、2B、2A’、2B’)は、共通の中心(C)で交差し、それにより、各スパイン部材(1A、1B、2A、2B、2A’、2B’)は、その隣接する隣接スパイン(1A、1B、2A、2B、2A’、2B’)の各々に対して約30度の分離角(α)で角度が付けられる。例えば、スパイン(1A)は、それぞれの角度(α)によって、その隣接するスパイン(2A、2B)の各々から分離される。
【0012】
図1C及び図1Dに示すように、ループ(100)のスパイン(1A、1B)及びループ(200)のスパイン(2A、2B)を含む4つのスパインが、中央ループ100及び外側ループ(200、200’)の構造部材(102、202、202’)が見えるように、スパイン(1B、2A、2B)上のカバー(典型的にはポリウレタンなどのポリマー)が除去された状態で示されている。すなわち、スパインフレーム(202、202’)を有する各外側ループ(200、200’)及びフレーム(102)を有する中央ループ(100)は、ループ(100、200、200’)の長さにわたって、管状部分(46)の一部である挿入部材(20)へ及び挿入部材から延びるそれぞれの細長い構造部材(102、202、202’)を有する。ループの好ましい実施形態は、単一の一体材料から形成されるが、各ループの各セグメント(図2に記載されるような)が、互いに取り付けられた別個の構成要素であり得ることは、本発明の範囲内である。各ループ構造部材(102、202、202’)の近位部分は、コネクタ管(46)(管状部材(12)の一部である)の遠位端部分内に延び、挿入部(20)内の管腔(48)内に係留される。ループ(100、200、200’)を血管内への送達のために非常に小さな形状に圧縮することができるようにするために、我々は、外側ループ(200、200’)が、図2に示される非対称構成の構造部材(202, 202’)を有する一方で、中央ループ(100)の構造部材(102)が、図2の対称構成を有するように考案した。
【0013】
図2を参照すると、中央ループ(100)のための構造部材(102)は、異なるセグメントを画定するように物理的に操作された単一構造フレーム枠である。図2において、中央ループ(100)は連続中央フレーム(102)を含み、連続的な中央フレーム(102)は、第1から第8の直線セグメント(102A、102B、102C、102D、102E、102F、102G、102H)をそれぞれ含み、第1~第7の曲線セグメント(CC1、CC2、CC3、CC4、CC5、CC6、CC7)が、第1~第8の直線セグメント(102A、102B、102C、102D、102E、102F、102G、102H)のそれぞれの間に配置され得ることに留意されたい。
【0014】
外側ループ部材(200、200’)の各々は、それぞれの第1の曲線セグメント(C1、C1’)を有するそれぞれの第2の直線セグメント(202B、202’B)に接続されたそれぞれの第1の直線セグメント(202A、202’A)を含み、第2の直線セグメント(202B、202’B)は、それぞれの第2の曲線セグメント(C2、C2’)を介してそれぞれの第3の直線セグメント(202C、202’C)に接続される。第3の直線セグメント(202C、202’C)は、それぞれの遠位湾曲セグメント(202D、202’D)に接続され、遠位湾曲セグメントは、それぞれの第4の直線セグメント(202E、202’E)に接続され、第4の直線セグメントは、それぞれの第6の湾曲セグメント(C6、C6’)を介してそれぞれの第5の直線セグメント(202F、202’F)に接続され、第5の直線セグメント(202F、202’F)は、それぞれの第7の湾曲セグメント(C7、C7’)を介してそれぞれの第6の直線セグメント(202G、202’G)に接続される。第7の曲線セグメント(C7、C7’)は、それぞれの最終的な第6の直線セグメント(202G、202’G)になる。
【0015】
図2では、各外側ループ(200、200’)の遠位湾曲セグメント(202D、202’D)は、それぞれの第4の湾曲セグメント(C4、C4’)まで延びるそれぞれの第3の湾曲セグメント(C3、C3’)を含むことができ、第3の湾曲セグメントは、それぞれの第4の直線セグメント(202E、202’E)として続くそれぞれの第5の湾曲セグメント(C5、C5’)となることが分かる。上述したように、外側ループ(200、200’)の各々は、複数の部品から形成することができるが、好ましくは一体であるそれぞれの連続的な外側フレーム(202、202’)から形成することができる。
【0016】
ここで注目すべきは、外側フレーム(202、202’)の第4の湾曲セグメント(C4、C4’)の各々は、長手方向軸L-Lに向かって突出するように構成され、それぞれの第4の湾曲セグメント(C4、C4’)は、対応する第4の直線セグメント(202E、202’E)のそれぞれの仮想中心線(L1、L1’)を越えて延び、対応する第6の直線セグメント(202G、202’G)及び長手方向軸(L-L)に平行なそれぞれの平面(P4、P4’)に隣接する(又は接する)ことである。外側ループ(200、200’)のこの構成は、電気生理学的処置で使用される前の保管中に管状シース(13)内に圧縮されるにもかかわらず、はるかに大きい平面構成に展開されたときに外側ループ(202、202’)の各々がその意図された形状を維持することを可能にするのに十分な構造的堅牢性を保証すると考えられる。
【0017】
この設計により、外側フレーム(202、202’)は、一方の外側ループフレーム(202)が他方の外側ループフレーム(202’)の鏡像として見えるように、中央ループフレーム(102)の各側に配置される。図1Eに示されるように、第1の仮想平面(P1)は、外側ループ(200、200’)の中心を通って延び、第1の平面(P1)に平行な第2の平面(P2)は、中央ループ(100)の中心を通って延びる。外側ループ(200、200’)及び中央ループ(100)は、第1及び第2の平面(P1、P2)の間に配置された第3の平面(P3)に隣接していることに留意されたい。
【0018】
中央フレーム及び外側フレーム(102、202、202’)の各々は、最大幅が約0.25mm、最小幅が約0.1mm、厚さが約0.1mmの様々な寸法の略矩形の断面を有する。特に、中央フレーム(102)及び外側フレーム(202、202’)の幅(W1)は、約0.02平方mm~0.03平方mmの断面積の場合、約0.2mm~0.3mmである。各フレーム(102、202、202’)の幅(W2)は、幅(W1)から幅(W3)の約0.1mmまで連続的にテーパ状になるテーパ幅(W2)であり、テーパ状の断面積は、0.03平方mm~0.01平方mmである。幅(W3)は、約0.01平方mmの断面積の場合、約0.1mmである。外側フレーム(202、202’)の幅(W4)は、0.01平方mm~0.03平方mmの断面積の場合、幅(W3)(約0.1mm)から、約0.2mm~約0.3mmの範囲内の任意の値の幅まで増加する増加幅である。遠位端曲線(202D、202’D)の幅を別の方法で見ると、幅(W3)は、それぞれのループフレーム(202、202’)の主要部分(202C、202E、202’C、202’E)の幅(W1)の約半分であることが分かる。その最大において、幅(W4)は、ここで、それぞれの端部セグメント(202G、202’G)までの残りのセグメントの幅(W1)と同じである。端部セグメント(202G、202’G)の各々は、端部セグメント(202G、202’G)が互いに係止されるか、又は管状部分(46)にオーバーモールドされることを可能にするように、鋸歯状部(SR)を備えることができる。フレーム(102、202及び202’)の各々は、約0.1mmの同じ厚さ(T1)(図1E)を有する。フレーム(102、202、及び202’)の各々は、ステンレス鋼、コバルトクロム、又はニチノール等の生体適合性金属を含むことができる。
【0019】
図2では、曲率半径(R1)及び/又は曲率半径(R2)は、約2mmであってもよく、曲率半径(R3)は、約3mmであってもよく、曲率半径(R4)及び/又は曲率半径(R5)は、約1.5mmであってもよく、曲率半径(R6)及び/又は曲率半径(R7)は、約3mmであってもよい。曲率半径(RC1)及び/又は曲率半径(RC2)は、約3mmであってもよく、曲率半径(RC3)は、約1.5mmであってもよく、及び/又は曲率半径(RC4)は、約4mmであってもよい。
【0020】
フレーム(102、202、202’)は矩形の断面で説明されているが、断面が上記と同じ断面積を有し、記載される断面積が本発明の範囲内である限り、様々な非矩形(すなわち、円形、卵形、又は半円形の断面)が使用され得ることに留意されたい。
【0021】
図1Aに示すように、完成したエンドエフェクタ(14)は、連続した中央フレーム及び外側フレーム(102、202、202’)の各々の上に配置されたポリマー材料(PM)の形態のカバーを有し、複数の電極(37)がポリマー材料(PM)の外面上に配置されている。図1Bでは、中央ループ(100)及び外側ループ(200、200’)は、長手方向軸(L-L)に近接した中央フレーム(102)の遠位位置に物理的に接続され、それにより、遠位部分(1A、1B、2A、2B、2A’、2B’)の各々が、約30度の分離角度(α)だけその隣接ループに対して範囲を定められることが分かる。特に、中央ループ(100)の遠位部分(1A)は、ほぼ同じ角度(α)で、隣接する外側ループ(200)の遠位部分(2A)及び外側ループ(200)の遠位部分(2B)によって分離される。同様に、中央ループ(100)の遠位部分(1B)は、隣接する外側ループ(200’)の遠位部分(2A’)から角度(α)だけ分離され、外側ループ(200’)の遠位部分(2B’)は、ほぼ同じ角度(α)だけ分離される。物理的接続(C)は、縫合又はポリマー材料PMのリフローの形態であり得、その結果、全ての部材は、ポリマーの加熱及びリフローによって物理的に一緒に接合される。
【0022】
図1Aに戻って参照すると、複数の電極(37)は、外側ループ(200、200’)及び中央ループ(100)の上に配置され、それにより、電極(37)は、長手方向軸(L-L)に沿った第1の距離(dy)及び長手方向軸(L-L)を横断する軸に沿った第2の距離(dx)だけ、隣接する電極(37)からある距離にわたって離間される(1つの電極(37)の中心から別の電極(37)の中心まで測定される)ことが分かる。距離(dx、dy)は互いに異なっていても等しくなくてもよいが、第1及び第2の距離(dy、dx)が互いにほぼ等しくなるように、間隔(dx、dy)を構成することが好ましい。
【0023】
II.カテーテルエンドエフェクタのための代替ループ構成の例
いくつかの手順では、エンドエフェクタ(14)を管状シース(13)内に選択的に収容し、エンドエフェクタ(14)を管状シース(13)から選択的に展開することが望ましい場合があり、エンドエフェクタ(14)が管状シース(13)内に収容されるとき、ループ(100、200、200’)は折り畳み状態に弾性的に圧縮され(図示せず)、エンドエフェクタ(14)が管状シース(13)から展開されるとき、ループ(100、200、200’)が図1Aに示す構成をとるように、ループ(100、200、200’)は折り畳み状態から拡張状態に弾性的に拡張する。追加的に又は代替的に、挿入ツール(図示せず)を使用してエンドエフェクタ(14)を管状シース(13)内に誘導することが望ましい場合がある。したがって、ループ(100、200、200’)が、それらの弾性を維持し、ループ(100、200、200’)の最も外側のスパイン(2A、2B’)及び/又は遠位セグメント(102D、102E、202D、202’D)が管状シース(13)に対してエンドエフェクタ(14)の展開及び収容の繰り返しサイクル、及び/又は挿入ツールを介して管状シース(13)内に方向付けられる繰り返しサイクルの間に生じる可能性がある塑性変形への降伏を回避することを可能にする所定の方法で、ループ(100、200、200’)にわたって応力を分散させるようにループ(100、200、200’)を構成することが望ましい場合がある。
【0024】
これに関して、ループ(100、200、200’)の各々は、展開及び収容のサイクルが繰り返されると、面内変形(平面変形とも呼ばれる)及び面外変形の2つの変形モードを経験し得る。平面変形のいくつかの場合は、2つの最も外側のスパイン(2A、2B’)が集合的に砂時計形状を画定するように、2つの最も外側のスパイン(2A、2B’)が互いに向かって内向きに曲がることを含んでもよく、これは、2つの最も外側のスパイン(2A、2B’)が管状シース(13)への進入時にそれぞれの中間部分又はその付近で実質的に高い応力集中を受けるときに起こり得る。そのような変形は、「砂時計変形」と称され得る。追加的に又は代替的に、平面変形のいくつかの場合は、遠位セグメント(102D、102E、202D、202’D)のうちの任意の1つ以上の折り目を含んでもよい。そのような変形は、「遠位湾曲折り目」と称され得る。面外変形のいくつかの場合は、2つの最も外側のスパイン(2A、2B’)が、互いに独立して移動し、変形し、回転して折り畳む方向にカールすることができる2つの別個のループ(200、200’)の一部であることなどに起因して、2つの外側ループ(200、200’)を中央ループ(100)の周りで互いに向かって内向きに折り畳むことを含み得る。そのような変形は、「パドル折り畳み」と称され得る。
【0025】
望ましくない応力集中を最小化又は排除する所定の方法でループ(100、200、200’)にわたって応力を分散させることにより、前述の変形モードが発生するのを阻止することができ、その結果、ループ(100、200、200’)は、折り畳まれた状態から、電極(37)が上述の距離(dx、dy)などの所定の距離だけ互いに離間され得る所望の拡張状態まで、一貫して確実に拡張することができる。拡張状態にあるときにそのような所定の距離(dx、dy)からの意図しない逸脱を回避することにより、電極(37)の一貫した信頼性のある機能が促進され得ることが理解されよう。
【0026】
いくつかの手順では、ループ(100、200、200’)の様々な部分にわたって応力が分散される面積を増加させ、それによって各ループ(100、200、200’)が受ける歪みの量を低減又は排除することが望ましい場合がある。例えば、通常の使用中に最大量の応力を受けるループ(100、200、200’)の部分にわたって応力が分散される面積を増加させることが望ましい場合がある。この点に関して、管状シース(13)に対するエンドエフェクタ(14)の後退、及び/又は挿入ツールを介した管状シース(13)内へのエンドエフェクタ(14)の方向付けは、それぞれの遠位セグメント(202D、102E、102D、202’D)で又はその近くでループ(100、200、200’)が受ける最大量の応力を引き起こし、それによって、それぞれの遠位セグメント(102D、102E、202D、202’D)で又はその近くで比較的高い歪み点をもたらし得ることが理解されよう。そのような高歪み点は、最終的に、下にあるフレーム(102、202、及び202’)の永久変形をもたらし得る。ループ(100、200、300)の遠位セグメント(102D、102E、202D、202’D)にわたって応力が分散される面積を増加させることにより、そのような永久変形が生じるのを阻止することができ、その結果、ループ(100、200、200’)は、折り畳まれた状態から、電極(37)が上述の距離(dx、dy)などの所定の距離だけ互いに離間され得る所望の拡張状態まで、一貫して確実に拡張することができる。上述したように、拡張状態にあるときにそのような所定の距離(dx、dy)からの意図しない逸脱を回避することにより、電極(37)の一貫した信頼性のある機能を助けることができる。
【0027】
図3図3Bは、このような構成を有し、エンドエフェクタ(14)の代わりにカテーテル(10)に組み込まれ得る別の例示的なエンドエフェクタ(310)を示す。エンドエフェクタ(310)は、下記に述べる点を除き前述のエンドエフェクタ(14)と同様であってもよい。この点に関して、本実施例のエンドエフェクタ(310)は、第1及び第2の外側ループ部材(312a、312b)と、内側ループ部材(314)とを含み、各々が、それ自体が長手方向軸(L-L)に沿って延びるベース部材又はシャフト(316)から遠位方向に延びる。ループ部材(312a、312b、314)は、パドル、ループ、及び/又は電極ループアセンブリと呼ばれることもある。
【0028】
図示される例では、第1及び第2の外側ループ部材(312a、312b)は、互いに実質的に同一であり、長手方向軸(L-L)のいずれかの側に、第3又は中央ループ部材(314)の少なくとも部分的に半径方向外側に配置される。より具体的には、外側ループ部材(312a、312b)の各々は、対応する最も外側のスパイン部材(320a、320b)及び対応する最も内側のスパイン部材(322a、322b)を含み、内側ループ部材(314)は、一対の中間スパイン部材(324a、324b)を含む。スパイン部材(320a、320b、322a、322b、324a、324b)は、スパインと呼ばれることもある。この点に関して、最も外側のスパイン(320a、320b)は、長手方向軸(L-L)に対して中間スパイン(324a、324b)の半径方向外側に位置付けられ、最も内側のスパイン(322a、322b)は、少なくとも図3の座標系内で、長手方向軸(L-L)に対して中間スパイン(324a、324b)の半径方向内側に位置付けられる。第1の最も外側のスパイン部材(320a)は、第1の外側ループ(312a)の一部として第1の最も内側のスパイン部材(322a)と一体であり、第2の最も外側のスパイン部材(320b)は、第2の外側ループ(312b)の一部として第2の最内側のスパイン部材(322b)と一体であることが理解されるであろう。同様に、第1の中間スパイン部材(324a)は、内側ループ(314)の一部として第2の中間スパイン部材(324b)と一体である。
【0029】
ループ部材(312a、312b、314)の各々は、それぞれのスパイン部材(320a、320b、322a、322b、324a、324b)に固定された対応する複数の感知電極(330)も含む。電極(330)は、例えば、アブレーションの標的とされるべき組織領域を識別するために、電気生理学(EP)マッピングを提供するように構成されてもよい。例えば、このような感知電極(330)は、導電性心内膜組織から発する電気信号を監視して、不整脈の原因となる異常な導電性組織部位の位置を特定することができる。単に一例として、電極(330)は、2020年11月5日に公開された「Mapping Grid with High Density Electrode Array」と題する米国特許出願公開第2020/0345262号(開示内容はその全体が参照により本明細書に組み込まれる)の教示の少なくともいくつかに従って構成され、動作可能であってもよい。
【0030】
図示される例では、各ループ部材(312a、312b、314)は、対応する構造部材(340a、340b、342)を含む。この点に関して、各外側ループ部材(312a、312b)が、それぞれの外側ループ部材(312a、312b)の長さにわたってベース部材(316)まで及びベース部材から連続的に延びる、対応する細長い構造部材(340a、340b)を有する一方、内側ループ部材(314)は、内側ループ部材(314)の長さにわたってベース部材(316)まで及びベース部材から連続的に延びる細長い構造部材(342)を有する。構造部材(340a、340b、342)は、ループ構造部材、スパインフレーム、又はフレームと呼ばれることもある。構造部材(340a、340b、342)の各々は、ステンレス鋼、コバルトクロム、又はニチノールなどの生体適合性金属を含むことができる。
【0031】
図3Aに最もよく示されるように、外側ループ(312a、312b)の構造部材(340a、340b)の各々は、様々な幅(W1、W2、W3、W4、W5、W6)を有するそれぞれの複数のセグメント(351a、351b、352a、352b、353a、353b、354a、354b、355a、355b、356a、356b、357a、357b、358a、358b、359a、359b、360a、360b、361a、361b)を画定する単一構造フレーム枠として形成され、内側ループ(314)の構造部材(342)は、様々な幅(W7、W8、W9)を有する複数のセグメント(371、372、373、374、375)を画定する単一構造フレーム枠として形成される。
【0032】
より具体的には、外側ループ(312a、312b)の構造部材(340a、340b)の各々は、ベース部材(316)から遠位方向に延び、第1の幅(W1)を有するそれぞれの第1のセグメント(351a、351b)と、それぞれの第1のセグメント(351a、351b)から遠位方向及び/又は横方向内側に延び、第1のセグメント(351a、351b)の第1の幅(W1)よりも小さい第2の幅(W2)を有するそれぞれの第2のセグメント(352a、352b)と、それぞれの第2のセグメント(352a、352b)から遠位方向及び/又は横方向内側に延び、第2のセグメント(352a、352b)の第2の幅(W2)よりも大きい第3の幅(W3)を有するそれぞれの第3のセグメント(353a、353b)と、それぞれの第3のセグメント(353a、353b)から遠位方向及び/又は横方向内向きに延び、第3のセグメント(353a、353b)の第3の幅(W3)よりも大きい第4の幅(W4)を有するそれぞれの第4のセグメント(354a、354b)と、それぞれの第4のセグメント(354a、354b)から遠位方向及び/又は横方向内向きに延び、第4のセグメント(354a、354b)の第4の幅(W4)よりも大きい第5の幅(W5)を有するそれぞれの第5のセグメント(355a、355b)と、それぞれの第5のセグメント(355a、355b)から遠位方向及び/又は横方向内向きに延び、第5のセグメント(355a、355b)の第5の幅(W5)よりも大きい第6の幅(W6)を有するそれぞれの第6のセグメント(356a、356b)と、それぞれの第6のセグメント(356a、356b)から近位方向に及び/又は横方向内向きに延び、第5のセグメント(355a、355b)と同じ第5の幅(W5)を有するそれぞれの第7のセグメント(357a、357b)と、それぞれの第7のセグメント(357a、357b)から近位方向に及び/又は横方向内向きに延び、第4のセグメント(354a、354b)と同じ第4の幅(W4)を有するそれぞれの第8のセグメント(358a、358b)と、それぞれの第8のセグメント(358a、358b)から近位方向に及び/又は横方向内向きに延び、第3のセグメント(353a、353b)と同じ第3の幅(W3)を有するそれぞれの第9のセグメント(359a、359b)と、それぞれの第9のセグメント(359a、359b)から近位方向及び/又は横方向内向きに延び(図示の例では横方向外向きに湾曲し)、第2のセグメント(352a、352b)と同じ第2の幅(W2)を有するそれぞれの第10のセグメント(360a、360b)と、それぞれの第10のセグメント(360a、360b)からベース部材(316)まで近位方向に延び、第1のセグメント(351a、351b)と同じ第1の幅(W1)を有するそれぞれの第11のセグメント(361a、361b)と、を備える。以下でより詳細に説明するように、第1の幅(W1)から第2の幅(W2)への移行などの隣接する幅間の移行は、段階的(例えば、テーパ状)であってもよい。
【0033】
内側ループ(314)の構造部材(342)は、ベース部材(316)から遠位に延び、第7の幅(W7)を有する第1のセグメント(371)と、第1のセグメント(371)から遠位方向及び/又は横方向内向きに延び、第1のセグメント(371)の第7の幅(W7)よりも小さい第8の幅(W8)を有する第2のセグメント(372)と、第2のセグメント(372)から長手方向軸(L-L)を横切って横方向に延び、第2のセグメント(372)の第8の幅(W8)よりも大きい第9の幅(W9)を有する第3のセグメント(373)と、第3のセグメント(373)から近位方向に及び/又は横方向外向きに延び、第2のセグメント(372)と同じ第8の幅(W8)を有する第4のセグメント(374)と、第4のセグメント(374)からベース部材(316)まで近位方向に延び、第1のセグメント(371)と同じ第7の幅(W7)を有する第5のセグメント(375)とを含む。いくつかの変形例では、第7の幅(W7)は、第1の幅(W1)と同じであってもよく、第8の幅(W8)は、第2の幅(W2)と同じであってもよく、及び/又は、第9の幅(W9)は、第6の幅(W6)と同じであってもよい。
【0034】
第1の幅(W1)は、例えば、約0.01インチであってもよく、第2の幅(W2)は、例えば、約0.005インチであってもよく、第3の幅(W3)は、例えば、約0.00525インチであってもよく、第4の幅(W4)は、例えば、約0.00550インチであってもよく、第5の幅(W5)は、例えば、約0.00575インチであってもよく、及び/又は第6の幅(W6)は、例えば、約0.006インチであってもよい。したがって、いくつかの変形例では、第6の幅(W6)は、第2の幅(W2)よりも約20%大きくてもよい。
【0035】
図示されるように、第3、第4、第5、第6、第7、第8、及び第9のセグメント(353a、353b、354a、354b、355a、355b、356a、356b、357a、357b、358a、358b、359a、359b)は、それぞれの外側ループ(312a、312b)の遠位部分に位置付けられ、そこでは、通常の使用中に外側ループ(312a、312b)が最大量の応力を受け得る。いくつかの変形例では、第6のセグメント(356a、356b)は、それぞれの外側ループ(312a、312b)の最遠位部分に、又はその近くに位置付けられてもよい。第2の幅(W2)に対して第3、第4、第5、及び第6の幅(W3、W4、W5、W6)の増大した大きさにより、第3、第4、第5、第6、第7、第8、及び第9のセグメント(353a、353b、354a、354b、355a、355b、356a、356b、357a、357b、358a、358b、359a、359b)は、(例えば、少なくとも、第3、第4、第5、及び/又は第6の幅(W3、W4、W5、W6)が第2の幅(W2)と実質的に等しいか又はそれ未満であるシナリオと比較して)それぞれの外側ループ(312a、312b)の遠位部分にわたって応力が分散される増大した面積を提供し得る。このようにして、各外側ループ(312a、312b)の第3、第4、第5、第6、第7、第8、及び第9のセグメント(353a、353b、354a、354b、355a、355b、356a、356b、357a、357b、358a、358b、359a、359b)は、それぞれの外側ループ(312a、312b)の対応する応力分布ノード(368a、368b)を集合的に画定することができる。いくつかの変形例では、各外側ループ(312a、312b)の応力分布ノード(368a、368b)は、第3、第4、第5、第6、第7、第8、及び第9のセグメント(353a、353b、354a、354b、355a、355b、356a、356b、357a、357b、358a、358b、359a、359b)より多い又は少ないセグメントによって画定されてもよい。例えば、各外側ループ(312a、312b)の応力分布ノード(368a、368b)は、それぞれの第6のセグメント(356a、356b)のみによって画定されてもよく、第3、第4、第5、第7、第8、及び第9のセグメント(353a、353b、354a、354b、355a、355b、357a、357b、358a、358b、359a、359b)は、第6のセグメント(356a、356b)がそれぞれの第2及び第10のセグメント(352a、352b、360a、360b)の間に直接挿入されるように省略される。
【0036】
同様に、第3のセグメント(373)は、内側ループ(314)の遠位部分に位置付けられ、この遠位部分において、通常の使用中に内側ループ(314)が最大量の応力を受け得る。いくつかの変形例では、第3のセグメント(373)は、内側ループ(314)の最遠位部分に、又はその近くに位置付けられてもよい。第8の幅(W8)に対する第9の幅(W9)の増大した大きさに起因して、第3のセグメント(373)は、(例えば、少なくとも第9の幅(W9)が第8の幅(W8)と実質的に等しいか又はそれ未満であるシナリオと比較して)応力が内側ループ(314)の遠位部分にわたって分散される増大した面積を提供し得る。このようにして、内側ループ(314)の第3のセグメント(373)は、内側ループ(314)の対応する応力分布ノード(378)を画定し得る。
【0037】
いくつかの変形例では、外側ループ(312a、312b)の第1のセグメント(351a、351b)は、第1の厚さ(図示せず)を有してもよく、外側ループ(312a、312b)の第11のセグメント(361a、361b)は、第1のセグメント(351a、351b)と同じ第1の厚さを有してもよい。第1の厚さは、例えば、約0.01インチであってもよい。追加的に又は代替的に、外側ループ(312a、312b)の第2のセグメント(352a、352b)は、第1の厚さよりも小さい第2の厚さ(図示せず)を有してもよく、外側ループ(312a、312b)の第3のセグメント(353a、353b)、第4のセグメント(354a、354b)、第5のセグメント(355a、355b)、第6のセグメント(356a、356b)、第7のセグメント(357a、357b)、第8のセグメント(358a、358b)、第9のセグメント(359a、359b)、及び/又は第10のセグメント(360a、360b)のうちのいずれか1つ以上は、第2のセグメント(352a、352b)と同じ第2の厚さを有してもよい。第2の厚さは、例えば、約0.005インチであってもよい。内側ループ(314)の第1のセグメント(371)及び第5のセグメント(375)は、外側ループ(312a、312b)の第1のセグメント(351a、351b)及び第11のセグメント(361a、361b)と同じ第1の厚さを有してもよく、内側ループ(314)の第2、第3、及び第4のセグメント(372、373、374)は、外側ループ(312a、312b)の第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、及び/又は第10のセグメント(352a、352b、353a、353b、354a、354b、355a、355b、356a、356b、357a、357b、358a、358b、359a、359b、360a、360b)と同じ第2の厚さを有してもよい。
【0038】
図示された例では、第1のセグメント(351a、351b)及び第11のセグメント(361a、361b)の第1の幅(W1)は、第1のセグメント(351a、351b)及び第11のセグメント(361a、361b)の第1の厚さに実質的に等しく、それにより、第1のセグメント(351a、351b)及び第11のセグメント(361a、361b)の各々は、略正方形の断面形状を有し、第2のセグメント(352a、352b)及び第10のセグメント(360a、360b)の第2の幅(W2)は、第2のセグメント(352a、352b)及び第10のセグメント(360a、360b)の第2の厚さに実質的に等しく、それにより、第2のセグメント(352a、352b)及び第10のセグメント(360a、360b)の各々は、略正方形の断面形状を有し、第3のセグメント(353a、353b)及び第9のセグメント(359a、359b)の第3の幅(W3)は、第3のセグメント(353a、353b)及び第9のセグメント(359a、359b)の第2の厚さよりも実質的に大きく、それにより、第3のセグメント(353a、353b)及び第9のセグメント(359a、359b)の各々は、略矩形の断面形状を有し、第4のセグメント(354a、354b)及び第8のセグメント(358a、358b)の第4の幅(W4)は、第4のセグメント(354a、354b)及び第8のセグメント(358a、358b)の第2の厚さよりも実質的に大きく、それにより、第4のセグメント(354a、354b)及び第8のセグメント(358a、358b)の各々は、略矩形の断面形状を有し、第5のセグメント(355a、355b)及び第7のセグメント(357a、357b)の第5の幅(W5)は、第5のセグメント(355a、355b)及び第7のセグメント(357a、357b)の第2の厚さよりも実質的に大きく、それにより、第5のセグメント(355a、355b)及び第7のセグメント(357a、357b)の各々が略矩形の断面形状を有し、第6のセグメント(356a、356b)の第6の幅(W6)は、第6のセグメント(356a、356b)の第2の厚さよりも大きく、それにより、第6のセグメント(356a、356b)の各々が略矩形の断面形状を有する。
【0039】
図示されるように、隣接する対のセグメント(351a、351b、352a、352b、353a、353b、354a、354b、355a、355b、356a、356b、357a、357b、358a、358b、359a、359b、360a、360b、361a、361b、371、372、373、374、375)間の各移行は、階段状構成を有し得る。いくつかの他の変形例では、任意の1つ以上の隣接する対のセグメント(351a、351b、352a、352b、353a、353b、354a、354b、355a、355b、356a、356b、357a、357b、358a、358b、359a、359b、360a、360b、361a、361b、371、372、373、374、375)間の移行は、連続的なテーパ状構成を有することができる。例えば、構造部材(340a、340b)の各々は、それぞれの第2のセグメント(352a、352b)からそれぞれの第3のセグメント(353a、353b)まで、それぞれの第3のセグメント(353a、353b)からそれぞれの第4のセグメント(354a、354b)まで、それぞれの第4のセグメント(354a、354b)からそれぞれの第5のセグメント(355a、355b)まで、及び/又はそれぞれの第5のセグメント(355a、355b)からそれぞれの第6のセグメント(356a、356b)まで、(それぞれの構造部材(340a、340b)の中心軸に対して)外向きにテーパ状であってもよい。追加的に又は代替的に、構造部材(340a、340b)の各々は、それぞれの第6のセグメント(356a、356b)からそれぞれの第7のセグメント(357a、357b)まで、それぞれの第7のセグメント(357a、357b)からそれぞれの第8のセグメント(358a、358b)まで、それぞれの第8のセグメント(358a、358b)からそれぞれの第9のセグメント(359a、359b)まで、それぞれの第9のセグメント(359a、359b)からそれぞれの第10のセグメント(360a、360b)まで、(それぞれの構造部材(340a、340b)の中心軸に対して)内向きにテーパ状であってもよい。いくつかの変形例では、構造部材(340a、340b)の各々は、それぞれの第2のセグメント(352a、352b)からそれぞれの第6のセグメント(356a、356b)まで連続的に(それぞれの構造部材(340a、340b)の中心軸に対して)外向きにテーパ状であってもよく、及び/又はそれぞれの第6のセグメント(356a、356b)からそれぞれの第10のセグメント(360a、360b)まで連続的に(それぞれの構造部材(340a、340b)の中心軸に対して)内向きにテーパ状であってもよい。
【0040】
図示される例では、第3、第4、第5、第6、及び第9の幅(W3、W4、W5、W6、W9)の各々は、それぞれの構造部材(340a、340b、342)自体によって画定されている。いくつかの他の変形例では、1つ以上のスリーブ(図示せず)を構造部材(340a、340b、342)上に適用して、第3、第4、第5、第6、及び/又は第9の幅(W3、W4、W5、W6、W9)のうちの任意の1つ以上を画定してもよい。このようにして、そのようなスリーブは、それぞれの応力分布ノード(368a、368b、378)を画定することに寄与し得る。そのようなスリーブは、それぞれの構造部材(340a、340b、342)の材料と同じ材料、及び/又はそれぞれの構造部材(340a、340b、342)の材料と異なる材料を含むことができることが理解されよう。
【0041】
本実施例における外側ループ(312a、312b)の応力分布ノード(368a、368b)は、第2の幅(W2)に対する第3、第4、第5、及び第6の幅(W3、W4、W5、W6)の増大した大きさを介して、第3、第4、第5、第6、第7、第8、及び第9のセグメント(353a、353b、354a、354b、355a、355b、356a、356b、357a、357b、358a、358b、359a、359b)によって画定されているが、追加的又は代替的に、外側ループ(312a、312b)の応力分布ノード(368a、368b)は、第2及び第10のセグメント(352a、352b、360a、360b)の厚さに対する第3、第4、第5、第6、第7、第8、及び第9のセグメント(353a、353b、354a、354b、355a、355b、356a、356b、357a、357b、358a、358b、359a、359b)の幅の増大した大きさによって画定され得ることが理解されるであろう。例えば、各々が第2及び第10のセグメント(352a、352b、360a、360b)と同じ第2の厚さを有するのではなく、第3、第4、第5、第6、第7、第8、及び第9のセグメント(353a、353b、354a、354b、355a、355b、356a、356b、357a、357b、358a、358b、359a、359b)は、それぞれ第3、第4、第5、及び第6の幅(W3、W4、W5、W6)について上述したものと同様の大きさを有する第3、第4、第5、及び第6の厚さなど、第2の厚さよりも実質的に大きいそれぞれの厚さを有してもよい。
【0042】
応力分布ノード(368a、368b)の各々は、(長手方向軸(L-L)に垂直な)横軸(T-T)からそれぞれの距離(RB1、RB2)に位置する最も厚い部分(すなわち、最大断面積)を有し得る。横軸(T-T)は、湾曲セグメント(352a)及び直線セグメント(351a)が境界面(351c)で合流する位置で構造部材(340a)と交差する。距離(RB1)は、約2mm~約4mm、例えば約3mmであってもよい。距離(RB2)は、距離(RB1)と同じ範囲を有してもよい。
【0043】
同様に、本実施例における内側ループ(314)の応力分布ノード(378)は、第8の幅(W8)に対する第9の幅(W9)の増大した大きさを介して第3のセグメント(373)によって画定されているが、内側ループ(314)の応力分布ノード(378)は、追加的に又は代替的に、第2及び第4のセグメント(372、374)の厚さに対する第3のセグメント(373)の厚さの増加した大きさによって画定されてもよいことが理解されよう。例えば、各々が第2及び第4のセグメント(372、374)と同じ第2の厚さを有するのではなく、第3のセグメント(373)は、第9の幅(W9)について上述したのと同様の大きさの厚さなど、第2の厚さよりも実質的に大きい厚さを有してもよい。
【0044】
図3Bに示すように、各ループ部材(312a、312b、314)は、対応するカバー(380a、380b、382)を更に含むことができ、対応する構造部材(340a、340b、342)(対応する応力分布ノード(368a、368b、370)を含む)は、対応するカバー(380a、380b、382)の下にあり、対応する複数の電極(330)は、対応するカバー(380a、380b、382)の外面上に配置される。カバー(380a、380b、382)の各々は、電気絶縁性であってもよく、及び/又は、例えば、ポリウレタンなどのポリマー材料を含んでもよい。単に例として、各カバー(380a、380b、382)は、コーティングとして、オーバーモールドとして、又は何らかの他の好適な様式で提供されてもよい。
【0045】
III.本発明の範囲内にある組み合わせの例
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせる又は適用することができる様々な非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願又は本出願のその後の出願において任意の時点で提示され得る特許請求の範囲を限定することを意図するものではないことを理解されたい。一切の権利放棄が意図されていない。以下の実施例は、単に例示的な目的で提供されているに過ぎない。本明細書の様々な教示は、他の多くの方法で構成及び適用され得ることが企図される。また、一部の変形形態では、以下の実施例において言及される特定の特徴を省略し得ることも企図される。したがって、以下に言及される態様又は特徴のいずれも、本発明者ら又は本発明者らの権利相続人によって後にそのように明示的に示されていない限り、重要であるとみなされるべきではない。本出願又は本出願に関連する後続の出願において提示される特許請求の範囲が、以下に言及されるもの以外の追加の特徴を含む場合、それらの追加の特徴は、特許性に関するいかなる理由で追加されたものとみなされるべきではない。
【0046】
実施例1は、電気生理学的用途のためのカテーテル(図1の14)とすることができる。カテーテルは、長手方向軸に沿って近位部分(12A)から遠位部分(12B)に延びる管状部材と、遠位部分(12B)に連結されたエンドエフェクタ(14)とを含み、エンドエフェクタ(14)は、エンドエフェクタ(14)上に配置された複数の電極(37)と、管状部材(12)の遠位部分(12B)から中央ループ部材(100)の遠位部分(100D)まで長手方向軸(L-L)に沿って延びる中央ループ部材(100)であって、中央ループ部材の遠位部分は、2つの平行なスパイン(100C、100F)に接続された湾曲部分(100E)を有する、中央ループ部材(100)と、中央ループ部材(100)に隣接して長手方向軸のそれぞれの側に配置された第1及び第2の外側ループ部材(200、200’)とを含み、第1及び第2の外側ループ部材(200、200’)の各々は、管状部材(12)の遠位部分(12B)から中央ループ部材(100)の遠位部分(100D)まで延び、第1及び第2の外側ループ部材の各々の遠位部分は、各外側ループ部材の2つの平行なスパインに接続された屈曲部分を有し、屈曲部分は、中央ループから離れて長手方向軸に向かって延びる腎臓形部分を含む。
【0047】
実施例2は、外側ループ部材(200又は200’)の各々は、第1の湾曲セグメント(C1)で第2の直線セグメント(202B)に接続される第1の直線セグメント(202A)と、第2の湾曲セグメント(C2)を介して第3の直線セグメント(202C)に接続される第2の直線セグメント(202B)と、第6の湾曲セグメント(C6)を介して第5の直線セグメント(202F)に接続される第4の直線セグメント(202E)に接続される遠位湾曲セグメント(202D)に接続される第3の直線セグメント(202C)と、第7の湾曲セグメント(C7)を介して第6の直線セグメント(202G)に接続される第5の直線セグメント(202F)とを備えるフレーム(202又は202’)を含む、実施例1を参照して図示及び説明されるカテーテルであり得る。
【0048】
実施例3は、各外側ループ(202、202’)の遠位湾曲セグメント(202D)が、第5の湾曲セグメント(C5)に接続された第4の湾曲セグメント(C4)に接続された第3の湾曲セグメント(C3)を備える、先の実施例を参照して図示及び説明されたカテーテルであり得る。
【0049】
実施例4は、外側ループ(200及び200’)が、一方の外側ループ(200)が他方の外側ループ(200’)の鏡像であるように中央ループ(100)の各側に配置される、実施例2を含む先の実施例を参照して図示及び説明されたカテーテルであり得る。
【0050】
実施例5は、第1の平面(P1)が外側ループの中心を通って延び(図1E)、第1の平面(P1)に平行な第2の平面(P2)が中央ループの中心を通って延びる、実施例4を含む先の実施例を参照して図示及び説明されたカテーテルであり得る。
【0051】
実施例6は、外側ループ及び中央ループが、第1の平面(P1)と第2の平面(P2)との間に配置された第3の平面(P3)に隣接している、実施例5を含む先の実施例を参照して図示及び説明されたカテーテルであり得る。
【0052】
実施例7は、外側ループ(200、200’)の各々が、連続的な外側フレーム(202、202’)を含み、各フレームは、第1~第6の直線セグメントと、それぞれの第1~第6の直線セグメントの間に配置された第1~第7の曲線セグメントとを備える、実施例6を含む先の実施例を参照して図示及び説明されたカテーテルであり得る。
【0053】
実施例8は、中央ループ(100)が連続的な中央フレーム(102)を含み、連続中央フレーム(102)が第1~第6の直線セグメントを備え、第1~第7の曲線セグメントが、それぞれの第1~第6の直線セグメントの間に配置されている、実施例6を含む先の実施例を参照して図示及び説明したカテーテルであり得る。
【0054】
実施例9は、ポリマー材料が、連続的な中央フレーム及び外側フレームの各々の上に配置され、複数の電極が、ポリマー材料の外面上に配置される、実施例8を含む先の実施例を参照して図示及び説明したカテーテルであり得る。
【0055】
実施例10は、中央ループ及び外側ループが、長手方向軸(C)に近接した中央フレームの遠位位置で物理的に接続される、実施例9を含む先の実施例を参照して図示及び説明されたカテーテルであり得る。
【0056】
実施例11は、複数の電極は、電極が長手方向軸(dy)に沿って第1の距離(dy)だけ、かつ長手方向軸を横切る軸に沿って第2の距離(dx)だけ隣接するものから離間される(d)ように、外側ループ及び中央ループの上に配置されている、実施例9を含む先の実施例を参照して図示及び説明されたカテーテルであり得る。
【0057】
実施例12:第1及び第2の距離(dy、dx)がほぼ等しい、実施例11を含む先の実施例を参照して図示及び説明したカテーテル。
【0058】
実施例13は、第1及び第2の距離(dy、dx)が等しくない、実施例11を参照して示され、説明されるカテーテルであり得る。
【0059】
実施例14は、外側フレーム及び中央フレームの各々が、約0.2mmの最大幅及び約0.1mmの最小幅を有し、約0.1mmの厚さを有する、実施例11を含む先の実施例を参照して図示及び説明されたカテーテルであり得る。
【0060】
実施例15は、(a)長手方向軸に沿って遠位端まで延びるシャフトと、(b)シャフトの遠位端に連結されたエンドエフェクタであって、(i)長手方向軸の第1の側に配置された第1のループ部材と、(ii)長手方向軸の第2の側に配置された第2のループ部材と、(iii)第3のループ部材であって、(A)長手方向軸の第1の側に配置され、第1の複数の電極を含み、長手方向軸に対して第1のループ部材の半径方向外側に位置付けられた第1のスパインと、(B)長手方向軸の第2の側に配置され、第2の複数の電極を含み、長手方向軸に対して第2のループ部材の半径方向外側に位置付けられた第2のスパインとを含む第3のループ部材とを含む、エンドエフェクタと、を含む、電気生理学的用途のためのカテーテルであり得る。
【0061】
実施例16は、第3のループ部材が、長手方向軸に対して対称であり得る、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0062】
実施例17は、第1及び第2のループ部材の各々が非対称である、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0063】
実施例18は、第1及び第2のループ部材が、長手方向軸に対して互いの鏡像である、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0064】
実施例19は、第3のループ部材が、第1のスパインと第2のスパインとの間に延びる遠位アーチを含む、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0065】
実施例20は、第3のループ部材が、第1のスパイン、第2のスパイン、及び遠位アーチの各々を少なくとも部分的に画定する細長い構造部材を含む、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0066】
実施例21は、細長い構造部材がニチノールを含む、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0067】
実施例22は、細長い構造部材が、第1のスパインを少なくとも部分的に画定する第1の線形セグメントと、第2のスパインを少なくとも部分的に画定する第2の線形セグメントとを含み、第1及び第2の線形セグメントは、単一部品として互いに一体的に形成される、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0068】
実施例23は、細長い構造部材が、遠位アーチを少なくとも部分的に画定する第1及び第2の直線セグメントを含み、第1及び第2の直線セグメントが、互いに対して鈍角に配向される、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0069】
実施例24は、鈍角が約120度である、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0070】
実施例25は、細長い構造部材が、遠位アーチを少なくとも部分的に画定する湾曲セグメントを含む、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0071】
実施例26は、湾曲セグメントが約5.33mmの曲率半径を有する、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0072】
実施例27は、細長い構造部材が、遠位アーチを少なくとも部分的に画定する少なくとも1つのセグメントを含み、少なくとも1つのセグメントが、変化する幅を有する、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0073】
実施例28は、エンドエフェクタが、拡張状態と折り畳み状態との間で移行するように構成される、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0074】
実施例29は、エンドエフェクタが、拡張状態をとるように弾性的に付勢される、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0075】
実施例30は、(a)長手方向軸に沿って遠位端まで延びるシャフトと、(b)シャフトの遠位端に連結されたエンドエフェクタであって、(i)(A)長手方向軸の第1の側に配置され、第1の複数の電極を含む第1のスパインと、(B)長手方向軸の第1の側に配置され、第2の複数の電極を含む第2のスパインと、を含む第1のループ部材と、(ii)(A)長手方向軸の第1の側と反対側の長手方向軸の第2の側に配置され、第3の複数の電極を含む第3のスパインと、(B)長手方向軸の第2の側に配置され、第4の複数の電極を含む第4のスパインと、を含む第2のループ部材と、(iii)(A)長手方向軸の第1の側に配置され、第5の複数の電極を含み、長手方向軸に対して第1及び第2のスパインのそれぞれの半径方向外側に位置付けられる第5のスパインと、(B)長手方向軸の第2の側に配置され、第6の複数の電極を含み、長手方向軸に対して第3及び第4のスパインの各々の半径方向外側に位置付けられる第6のスパインと、を含む第3のループ部材とを含む、電気生理学的用途のためのカテーテルであり得る。
【0076】
実施例31は、第1のスパインが、長手方向軸に対して第2のスパインの半径方向内側に位置付けられ、第3のスパインが、長手方向軸に対して第4のスパインの半径方向内側に位置付けられる、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0077】
実施例32は、第1及び第2のループ部材の各々が非対称であり、第3のループ部材が長手方向軸に対して対称である、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0078】
実施例33は、第1、第2、第3、第4、第5、及び第6のスパインの各々が、互いに実質的に平行である、先の実施例のいずれかのカテーテルであり得る。
【0079】
実施例34は、(a)長手方向軸に沿って遠位端まで延びるシャフトと、(b)シャフトの遠位端に連結されたエンドエフェクタとを備え、エンドエフェクタは、(i)複数のループ部材であって、複数のループ部材のうちの各ループ部材が、それぞれのループ部材の遠位部分に位置付けられた対応する応力分布ノードを含む、複数のループ部材と、(ii)複数のループ部材に取り付けられた複数の電極とを含む、電気生理学的用途のためのカテーテルであり得る。
【0080】
実施例35は、複数のループ部材が、3つのループ部材を含む、実施例34のカテーテルであり得る。
【0081】
実施例36は、複数のループ部材が、一対の外側ループ部材と、長手方向軸に対して一対の外側ループ部材の半径方向内側に位置付けられた内側ループ部材とを含む、実施例35のカテーテルであり得る。
【0082】
実施例37は、複数のループ部材のうちの各ループ部材が、細長い構造部材を含む、実施例34~36のいずれかのカテーテルであり得る。
【0083】
実施例38は、各ループ部材の細長い構造部材が、それぞれのループ部材の対応する応力分布ノードを含む、実施例37のカテーテルであり得る。
【0084】
実施例39は、各ループ部材の応力分布ノードが、それぞれのループ部材の対応する細長い構造部材に取り付けられている、実施例37のカテーテルであり得る。
【0085】
実施例40は、各ループ部材の細長い構造部材及びそれぞれのループ部材の対応する応力分布ノードは、互いに同じ材料を含み、各ノードは、長手方向軸を基準とした横軸から約3mmに位置する、実施例37~39のいずれかのカテーテルであり得る。
【0086】
実施例41は、各ループ部材の細長い構造部材及びそれぞれのループ部材の対応する応力分布ノードが、互いに異なる材料を含む、実施例37~39のいずれかのカテーテルであり得る。
【0087】
実施例42は、各ループ部材の細長い構造部材が、第1の断面寸法を有する少なくとも1つの近位セグメントと、少なくとも1つの近位セグメントの遠位に位置付けられ、第1の断面寸法よりも大きい第2の断面寸法を有する少なくとも1つの遠位セグメントとを含み、少なくとも1つの遠位セグメントが、それぞれのループ部材の対応する応力分布ノードを画定する、実施例37~41のいずれかのカテーテルであり得る。本明細書で使用される場合、「断面寸法」という用語は、一次元(例えば、幅、長さ、半径)又は二次元(断面積)における断面寸法を含む。
【0088】
実施例43は、第1の断面寸法が第1の幅を含み、第2の断面寸法が第2の幅を含む、実施例42のカテーテルであり得る。
【0089】
実施例44は、第1の断面寸法が第1の厚さを含み、第2の断面寸法が第2の厚さを含む、実施例42のカテーテルであり得る。
【0090】
実施例45は、第2の断面寸法が、第1の断面寸法よりも約20%大きい、実施例42~44のいずれかのカテーテルであり得る。
【0091】
実施例46は、各ループ部材の細長い構造部材が、少なくとも1つの近位セグメントから少なくとも1つの遠位セグメントへと階段状構成を介して移行する、実施例42~45のいずれかのカテーテルであり得る。
【0092】
実施例47は、各ループ部材の細長い構造部材は、少なくとも1つの近位セグメントから少なくとも1つの遠位セグメントへとテーパ状構成を介して移行する、実施例42~45のいずれかのカテーテルであり得る。
【0093】
実施例48は、複数のループ部材のうちの各ループ部材が、対応する細長い構造部材の周りに配置されたカバーを含む、実施例37~47のいずれかのカテーテルであり得る。
【0094】
実施例49は、各ループ部材のカバーが、それぞれのループ部材の対応する応力分布ノードの周りに配置されている、実施例48のカテーテルであり得る。
【0095】
実施例50は、カテーテルのエンドエフェクタとすることができ、エンドエフェクタは、(a)複数のループ部材であって、複数のループ部材のうちの各ループ部材は、細長い構造部材を含み、各細長い構造部材が、(i)第1の断面寸法を有する少なくとも1つの近位セグメントと、(ii)少なくとも1つの近位セグメントの遠位に位置付けられ、第1の断面寸法よりも大きい第2の断面寸法を有する少なくとも1つの遠位セグメントとを含む、複数のループ部材と、(b)複数のループ部材に取り付けられた複数の電極とを備える。
【0096】
実施例51は、第2の断面寸法は、第1の断面寸法よりも約20%大きい、実施例50のエンドエフェクタであり得る。
【0097】
実施例52は、カテーテルのエンドエフェクタであり得、エンドエフェクタが、(a)長手方向軸に沿って延びる中央ループ部材と、(b)長手方向軸のそれぞれの側に少なくとも部分的に配置された一対の側部ループ部材であって、側部ループ部材の各々が、それぞれのループ部材の遠位部分に位置付けられた対応する応力分布ノードを含む、一対の側部ループ部材と、(c)複数の電極であって、複数の電極の各々が、中央ループ部材又は側部ループ部材のうちの対応する1つに取り付けられている、複数の電極とを備える。
【0098】
実施例53は、各側部ループ部材の応力分布ノードは、それぞれの側部ループ部材の増加した幅によって画定されている、実施例52のエンドエフェクタであり得る。
【0099】
実施例54は、先の実施例のいずれかの任意の順列又は組み合わせであり得る。
【0100】
これまで述べた実施形態は、例として引用したものであり、本発明は、本明細書にこれまで具体的に図示し述べたものに限られるものではない。むしろ、本発明の範囲は、上記に記載及び図示される様々な特徴の組み合わせ及び副次的組み合わせの両方、並びに前述の説明を読むと当業者に想起されるであろう、従来技術で開示されていないそれらの変形例及び修正を含む。
【0101】
IV.その他
本明細書に記載の器具のいずれも、処置前及び/又は処置後に洗浄及び滅菌することができる。1つの滅菌技術では、デバイスをプラスチック製又はTYVEK製のバックのような密閉及び封止された容器に入れる。次に、容器及びデバイスは、ガンマ線、X線、又は高エネルギー電子線など、容器を透過することができる放射線場に置かれ得る。放射線は、デバイス上及び容器内の細菌を死滅させ得る。次に、滅菌されたデバイスは、後の使用のために、滅菌容器内に保管され得る。デバイスはまた、限定されないが、ベータ線又はガンマ線、エチレンオキシド、過酸化水素、過酢酸、及びガスプラズマ又は水蒸気を伴う又は伴わない気相滅菌を含む当技術分野で既知の任意の他の技術を使用して滅菌されてもよい。
【0102】
本明細書に記載の実施例のいずれも、上述のものに加えて又はそれらに代わって、様々な他の特徴を含み得ることを理解されたい。単なる例として、本明細書に記載の実施例のいずれも、参照により本明細書に組み込まれている様々な参考文献のいずれかに開示されている様々な特徴のうちの1つ以上を含むことができる。
【0103】
本明細書に記載の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ以上は、本明細書に記載の他の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ以上と組み合わせることができることを理解されたい。したがって、上記の教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して単独で考慮されるべきではない。本明細書の教示を組み合わせることができる様々な好適な方法は、本明細書の教示に鑑みて当業者には容易に明らかであろう。このような修正例及び変形形態は、特許請求の範囲に含まれることが意図される。
【0104】
本明細書に参照により組み込まれると言及されるあらゆる特許、刊行物、又は他の開示内容の全部又は一部は、組み込まれる内容が本開示に記載されている既存の定義、見解、又は他の開示内容と矛盾しない範囲でのみ、本明細書に組み込まれることを理解されたい。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれると言及されているが、現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は、組み込まれた内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、組み込まれるものとする。
【0105】
本発明の様々な変形例について図示し説明してきたが、本明細書に記載の方法及びシステムの更なる適応は、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者による適切な修正によって達成することができる。そのような可能な修正のいくつかについて述べたが、その他の修正は当業者には明らかであろう。例えば、上述の実施例、変形例、幾何学的形状、材料、寸法、比率、ステップなどは例示的なものであり、必須ではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲に関して考慮されるべきであり、本明細書及び図面に示され記載された構造及び操作の詳細に限定されないことが理解される。
【0106】
〔実施の態様〕
(1) 電気生理学的用途のためのカテーテルであって、
(a)長手方向軸に沿って遠位端まで延びるシャフトと、
(b)前記シャフトの前記遠位端に連結されたエンドエフェクタであって、
(i)複数のループ部材であって、前記複数のループ部材のうちの各ループ部材は、前記それぞれのループ部材の遠位部分に位置付けられた対応する応力分布ノードを含む、複数のループ部材と、
(ii)前記複数のループ部材に取り付けられた複数の電極と、を含むエンドエフェクタと、
を備える、カテーテル。
(2) 前記複数のループ部材は、3つのループ部材を含む、実施態様1に記載のカテーテル。
(3) 前記複数のループ部材は、一対の外側ループ部材と、前記長手方向軸に対して前記一対の外側ループ部材の半径方向内側に位置付けられた内側ループ部材とを含む、実施態様2に記載のカテーテル。
(4) 前記複数のループ部材のうちの各ループ部材は、細長い構造部材を含む、実施態様1に記載のカテーテル。
(5) 各ループ部材の前記細長い構造部材は、前記それぞれのループ部材の前記対応する応力分布ノードを含む、実施態様4に記載のカテーテル。
【0107】
(6) 各ループ部材の前記応力分布ノードは、前記それぞれのループ部材の前記対応する細長い構造部材に取り付けられている、実施態様5に記載のカテーテル。
(7) 各ループ部材の前記細長い構造部材及び前記それぞれのループ部材の前記対応する応力分布ノードは、互いに同じ材料を含み、各ノードは、前記長手方向軸を基準とした横軸から約3mmに位置する、実施態様4に記載のカテーテル。
(8) 各ループ部材の前記細長い構造部材及び前記それぞれのループ部材の前記対応する応力分布ノードは、互いに異なる材料を含む、実施態様4に記載のカテーテル。
(9) 各ループ部材の前記細長い構造部材は、第1の断面寸法を有する少なくとも1つの近位セグメントと、前記少なくとも1つの近位セグメントの遠位に位置付けられ、前記第1の断面寸法よりも大きい第2の断面寸法を有する少なくとも1つの遠位セグメントとを含み、前記少なくとも1つの遠位セグメントが、前記それぞれのループ部材の前記対応する応力分布ノードを画定する、実施態様4に記載のカテーテル。
(10) 前記第1の断面寸法は第1の幅を含み、前記第2の断面寸法は第2の幅を含む、実施態様9に記載のカテーテル。
【0108】
(11) 前記第1の断面寸法は第1の厚さを含み、前記第2の断面寸法は第2の厚さを含む、実施態様9に記載のカテーテル。
(12) 前記第2の断面寸法は、前記第1の断面寸法よりも約20%大きい、実施態様9に記載のカテーテル。
(13) 各ループ部材の前記細長い構造部材は、前記少なくとも1つの近位セグメントから前記少なくとも1つの遠位セグメントへ階段状構成を介して移行する、実施態様9に記載のカテーテル。
(14) 各ループ部材の前記細長い構造部材は、前記少なくとも1つの近位セグメントから前記少なくとも1つの遠位セグメントへテーパ状構成を介して移行する、実施態様9に記載のカテーテル。
(15) 前記複数のループ部材のうちの各ループ部材は、前記対応する細長い構造部材の周りに配置されたカバーを含む、実施態様4に記載のカテーテル。
【0109】
(16) 各ループ部材の前記カバーは、前記それぞれのループ部材の前記対応する応力分布ノードの周りに配置されている、実施態様15に記載のカテーテル。
(17) カテーテルのエンドエフェクタであって、
(a)複数のループ部材であって、前記複数のループ部材のうちの各ループ部材は、細長い構造部材を含み、各細長い構造部材は、
(i)第1の断面寸法を有する少なくとも1つの近位セグメントと、
(ii)前記少なくとも1つの近位セグメントの遠位に位置付けられ、前記第1の断面寸法よりも大きい第2の断面寸法を有する、少なくとも1つの遠位セグメントとを含む、複数のループ部材と、
(b)前記複数のループ部材に取り付けられた複数の電極と、を備える、エンドエフェクタ。
(18) 前記第2の断面寸法は、前記第1の断面寸法よりも約20%大きい、実施態様17に記載のエンドエフェクタ。
(19) カテーテルのエンドエフェクタであって、
(a)長手方向軸に沿って延びる中央ループ部材と、
(b)前記長手方向軸のそれぞれの側に少なくとも部分的に配置された一対の側部ループ部材であって、前記側部ループ部材の各々は、前記それぞれのループ部材の遠位部分に位置付けられた対応する応力分布ノードを含む、一対の側部ループ部材と、
(c)複数の電極であって、前記複数の電極の各々が、前記中央ループ部材又は前記側部ループ部材のうちの対応する1つに取り付けられている、複数の電極と、を備える、エンドエフェクタ。
(20) 各側部ループ部材の前記応力分布ノードは、前記それぞれの側部ループ部材の増加した幅によって画定されている、実施態様19に記載のエンドエフェクタ。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図3A
図3B
【外国語明細書】