IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ゲオルク フィッシャー ローアライトゥングスズュステーメ アクチェンゲゼルシャフトの特許一覧

<>
  • 特開-ロック可能な係止 図1
  • 特開-ロック可能な係止 図2
  • 特開-ロック可能な係止 図3
  • 特開-ロック可能な係止 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177318
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】ロック可能な係止
(51)【国際特許分類】
   F16K 35/00 20060101AFI20231206BHJP
【FI】
F16K35/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023088946
(22)【出願日】2023-05-30
(31)【優先権主張番号】22176399
(32)【優先日】2022-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】311017474
【氏名又は名称】ゲオルク フィッシャー ローアライトゥングスズュステーメ アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Georg Fischer Rohrleitungssysteme AG
【住所又は居所原語表記】Ebnatstrasse 111,CH‐8200 Schaffhausen,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】マクシム ヴァセツキ
(72)【発明者】
【氏名】フラヴィオ カントーニ
【テーマコード(参考)】
3H064
【Fターム(参考)】
3H064AA07
3H064BA13
3H064CA10
3H064CA14
3H064DA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】弁の位置をロックすることができ、ロックされた位置ではグリップが弁から取外し不能となる装置を提供する。
【解決手段】弁、好ましくはロータリ弁、特に好適にはボール弁またはバタフライバルブの回動グリップをロックするための装置であって、弁の遮断機構を操作するためのグリップと、操作装置用の弁ハウジング支持体に相対回動不能に配置可能な係止リングと、遮断機構の駆動ピンに位置固定可能かつ再分離可能に配置可能なアダプタと、を備え、アダプタとグリップとが再分離可能に互いに結合されており、グリップには、軸線方向で移動可能である回動不能なスライドリングが配置されており、スライドリングは、軸線方向で阻害位置または開放位置へと移動可能であり、スライドリングの阻害位置では、グリップの回動運動をロックしており、阻害位置におけるスライドリングの位置によって、グリップが弁から取外し不能となる装置。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁(2)、好ましくはロータリ弁、特に好適にはボール弁またはバタフライバルブの回動グリップをロックするための装置(1)であって、弁(2)の遮断機構を操作するためのグリップ(3)と、操作装置用の弁ハウジング支持体(6)に相対回動不能に配置可能な係止リング(4)と、遮断機構の駆動ピン(8)に位置固定可能かつ再分離可能に配置可能なアダプタ(7)と、を備え、前記アダプタ(7)と前記グリップ(3)とが再分離可能に互いに結合されている、装置(1)において、
前記グリップ(3)には、軸線方向で移動可能である回動不能なスライドリング(13)が配置されており、該スライドリング(13)は、軸線方向で阻害位置または開放位置へと移動可能であり、前記スライドリング(13)の前記阻害位置で前記グリップ(3)の回動運動をロックしており、前記阻害位置における前記スライドリング(13)の位置によって、前記グリップ(3)が前記弁(2)から取外し不能となることを特徴とする、装置(1)。
【請求項2】
前記スライドリング(13)の前記阻害位置では、前記スライドリング(13)に設けられた歯列(16)が、前記係止リング(4)に設けられた歯列(15)に互いに噛み合っており、前記歯列(15,16)同士は、前記グリップ(3)の前記回動運動のロックを保証していることを特徴とする、請求項1記載の装置(1)。
【請求項3】
前記スライドリング(13)に設けられた前記歯列(16)は、前記スライドリング(13)の、前記前記係止リング(4)に面した領域に配置されており、前記スライドリング(13)は、前記阻害位置で、前記前記係止リング(4)に設けられた前記歯列(15)に係合して前記グリップをロックしていることを特徴とする、請求項1または2記載の装置(1)。
【請求項4】
前記アダプタ(7)は、該アダプタ(7)を前記駆動ピン(8)に再分離可能に位置固定する位置固定要素(10)を有することを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項5】
前記グリップ(3)は、該グリップ(3)を前記アダプタ(7)に再分離可能に位置固定する位置固定要素(12)を有することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項6】
前記位置固定要素(10,12)は、前記阻害位置における前記スライドリング(13)によって、前記グリップ(3)が前記弁(2)から取外し不能となるようにロックされていることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項7】
前記位置固定要素(10,12)はスナップ結合部として形成されていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項8】
前記歯列(16)は前記スライドリング(13)の内径部に配置されており、前記歯列(15)は前記係止リング(4)の外径部に配置されていることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項9】
前記係止リング(4)には、前記弁(2)の開度を特定するための目盛り(18)が配置されていることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項10】
前記スライドリング(13)は、前記阻害位置では軸線方向下向きに移動させられ、前記開放位置では軸線方向上向きに移動させられていることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項11】
前記スライドリング(13)は閉鎖可能に形成されていることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項記載の装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁、好ましくはロータリ弁、特に好適にはボール弁またはバタフライバルブの回動グリップをロックするための装置であって、弁の遮断機構を操作するためのグリップと、操作装置用の弁ハウジング支持体に相対回動不能に配置可能な係止リングと、遮断機構の駆動ピンに位置固定可能かつ再分離可能に配置可能なアダプタと、を備え、アダプタとグリップとが再分離可能に互いに結合されている、装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ロータリ弁、特にバタフライバルブは、たいてい、2つの部分から成るレバーを有している。このレバーは、操作時にロック用の歯列から傾倒し、これによって、ハウジング内でフラップを回動させることが可能となる。その後、レバーがもはや操作されなくなると、レバーに設けられた歯列が、ハウジングまたは剛性のディスクに設けられた歯列に再び噛み合い、これによって、この位置でバタフライバルブがロックされる。このようなレバーは、たいてい、大型のバタフライバルブに適しており、小型のコンパクトな弁には使用することができない。さらに、このようなレバーは、たいてい、フラップの回動軸に固く結合されている。
【0003】
米国特許出願公開第2009/0261280号明細書には、グリップと、付加的に組付け可能な係止要素とを備えたボール弁が開示されている。係止要素は、ボール弁の任意のあらゆる位置に取り付けることができ、弁の開度の変化を阻止している。この場合、係止要素を取り付けるために費やす必要がある付加的な手間に加えて、係止要素が別体の要素としても形成されていて、ひいては、紛失する傾向にあることも欠点である。さらに、係止機構が無くなることに基づき、レバー自体も紛失してしまうことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、弁の位置をロックすることができ、ロックされた位置ではグリップが弁から取外し不能となる装置を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は、本発明によれば、グリップには、グリップに対して軸線方向で移動可能である回動不能なスライドリングが配置されており、スライドリングは、軸線方向で阻害位置または開放位置へと移動可能であり、スライドリングの阻害位置でグリップの回動運動をロックしており、阻害位置におけるスライドリングの位置によって、グリップが弁から取外し不能となることによって解決される。
【0006】
弁の回動グリップをロックするための本発明に係る装置は、好ましくはロータリ弁に関連している。これには、回動可能な遮断機構を有していて、この遮断機構が回動軸を介して操作され、通常は90~180度回動可能であり、この回動軸が、たいてい、流れ方向に対して直角にまたは僅かに傾けられて配置されている、弁が含まれる。回動グリップをロックするための本発明に係る装置が使用される好適な弁としては、ボール弁またはバタフライバルブが該当する。回動グリップをロックするための本発明に係る装置は、弁の遮断機構を操作するためのグリップを備えている。このグリップは、好ましくはネックおよびグリップボディを有している。さらに、本発明に係る装置は、係止リングを備えており、この係止リングは、操作装置用の弁ハウジング支持体に相対回動不能に配置可能である。係止リングは、好ましくは形状接続的にハウジング支持体に配置されている。さらに、係止リングがコード化されている(kodiert)と有利であり、これによって、係止リングを1つの位置でのみハウジングに取り付けることができる。本発明に係る装置は、さらにアダプタを備えており、このアダプタは、ピンの延長に用いられ、遮断機構の駆動ピンに配置可能であるように形成されている。アダプタは、位置固定可能に、また再分離可能に駆動ピンに配置されている。遮断機構の駆動ピンは、もちろん、一貫して延びる回動軸の端部によって形成されてもよい。グリップとアダプタも同じく再分離可能に結合されている。好ましくは、アダプタとグリップとは、工具なしで再分離可能に互いに結合されている。ロック位置におけるロックの機能および取外し不能なグリップの機能を実現するために、本発明に係る装置はスライドリングを有しており、このスライドリングは、グリップに、好ましくはグリップのネックに配置されている。スライドリングは、軸線方向でグリップに沿って、弁の回動軸に対して平行に、阻害位置と開放位置とに移動可能である。阻害位置ではスライドリングがグリップを阻害するので、スライドリングはもはや回動不能であり、これによって、遮断機構の位置がロックされている。さらに、グリップは、スライドリングのこの位置において、弁から取り外すことができず、または軸線方向において回動軸に沿って引き外すことができない。
【0007】
好ましくは、スライドリングの阻害位置では、スライドリングに設けられた歯列が、係止リングに設けられた歯列に互いに噛み合っており、歯列同士は、グリップの回動運動のロックを保証している。開放位置へのスライドリングの移動によって、スライドリングの歯列と係止リングの歯列とはもはや互いに噛み合っておらず、グリップは再び回動可能である。
【0008】
スライドリングに設けられた歯列が、スライドリングの、係止リングに面した領域に配置されており、スライドリングが、阻害位置で、係止リングに設けられた歯列に係合していると、好適な実施形態であると判った。歯列が少なくともスライドリングの下側の領域に配置されていて、かつ係止リングに設けられた歯列が僅かな幅を有していることによって、スライドリングを係止リングに設けられた歯列との係合から解除するためには、僅かな行程しか必要とならない。
【0009】
好適な一実施形態によれば、アダプタが、このアダプタを駆動ピンに再分離可能に位置固定する位置固定要素を有している。アダプタは、弁の駆動ピンに再分離可能に配置されていて、軸線方向においても半径方向においても位置固定されている。このとき、半径方向における位置固定のために、好ましくは、アダプタと駆動ピンとの間には形状接続部が存在している。軸線方向における位置固定のために、弾性的に形成された位置固定要素が用いられる。位置固定要素はアダプタに配置されており、駆動ピンに被せ嵌める際に、駆動ピンに設けられた切欠きに係合し、これによって、アダプタは再分離可能に位置固定されている。
【0010】
グリップが、このグリップをアダプタに再分離可能に位置固定する位置固定要素を有していると、有利である。グリップに設けられた位置固定要素は弾性的に形成されており、アダプタにグリップを被せ嵌める際に切欠きまたは凹部に係合し、これによって、グリップを軸線方向で位置固定する。好ましくは、アダプタのピンと、このピンが押し込まれるグリップの収容部とが、形状接続部を有しており、これによって、アダプタのピンとグリップの収容部とが半径方向で互いに位置固定されている。
【0011】
好ましくは、位置固定要素は、阻害位置におけるスライドリングによって、グリップが弁から取外し不能となるようにロックされている。阻害位置におけるスライドリングの位置によって、位置固定要素は阻害されており、もはや弾性的に変形することができない。なぜならば、位置固定要素が、スライドリングによって阻害されているからである。そのために、スライドリングに支持舌片が配置されていると有利である。この支持舌片は、位置固定要素に対して同心に外方に向かってずらされて配置されており、位置固定要素の可撓性を阻害している。
【0012】
位置固定要素がスナップ結合部として形成されていると有利であることが判った。このことは、切欠きまたは凹部内への弾性的なスナップ嵌めを可能にし、結合を再び解除できることを可能にする。ここで、スライドリングが阻害位置にある場合には、位置固定要素のスナップまたは弾性的な外向きの旋回の可能性が抑制される。好ましくは、位置固定要素は、スライドリングに設けられた支持舌片によって阻害される。
【0013】
好ましくは、歯列は、スライドリングの内径部と係止リングの外径部とに配置されている。係止リングに設けられた歯列が係止リングの全周の少なくとも4分の1にわたって延びていて、スライドリングに設けられた歯列が少なくとも1つの歯によって形成されると、有利であることも判った。これとは逆の構成も考えられる。
【0014】
複数の歯が、好ましくは規則的な間隔をおいてスライドリングの内径部に配置されていても、更なる有利な実施形態であると判った。
【0015】
係止リングに、弁の開度を特定するための目盛りが配置されていると有利である。
【0016】
好ましくは、スライドリングは、阻害位置では軸線方向下向きに移動させられ、開放位置では軸線方向上向きに移動させられている。すなわち、スライドリングは、阻害位置では下方に配置されていて、開放位置では上方でグリップのネックに配置されている。
【0017】
スライドリングが、阻害位置で閉鎖可能に形成されていると有利である。これによって、スライドリングが権限のない者によって操作されないことを保証することができる。そのためには、スライドリングが、安全ロックをスライドリングに取り付けるために、アイレットまたは一種のフックを有していると有利であり、このことは、開放位置へのスライドリングの移動を不可能にする。
【0018】
好ましくは、本発明に係る装置の要素であるグリップ、アダプタ、係止リングおよびスライドリングは全て、互いに単なる差合せによって再分離可能に結合されていて、弁に再分離可能に取り付けられている。別の取付け要素は不要である。
【0019】
全ての構成可能性は、互いに自由に組合せ可能である。
【0020】
本発明の一実施例を図面に基づき説明する。なお、本発明は、この実施例にのみ限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明に係る装置を備えた弁の立体図である。
図2】本発明に係る装置の分解図である。
図3】阻害位置における本発明に係る装置の断面図である。
図4】開放位置における本発明に係る装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1には、弁2の回動グリップをロックするための本発明に係る装置1、または弁2の遮断機構を備えた、ボール弁の立体図が示してある。本発明に係る装置1は、遮断機構を操作するためのグリップ3を備えている。さらに、本発明に係る装置1は、弁ハウジング5に形状接続的に配置された係止リング4を有している。この係止リング4は、操作装置を収容するために用いられる弁ハウジング支持体6に配置されている。係止リング4は、単に差被せによって取り付けられ、別体の取付け手段は不要である。係止リング4は指標を有している。これによって、係止リング4を1つの位置でのみ組み付けることができる。さらに、本発明に係る装置1は、図3および図4に良好に認められるアダプタ7を備えている。このアダプタ7は、弁2の駆動ピン8に配置される。アダプタ7と駆動ピン8との間の半径方向の位置固定のために、形状接続が用いられる。つまり、駆動ピン8が、アダプタ7に設けられた凹部9内に形状接続的に収容される。再分離可能である軸線方向の位置固定のために、位置固定要素10が用いられる。この位置固定要素10は、好ましくはスナップ結合部として形成されている。図4には、位置固定要素10が、駆動ピン8に設けられた切欠き11内にどのように突出しているのかが明示してある。このことは、図3および図4にも良好に認められる。グリップ3も同じく位置固定要素12によってアダプタ7に再分離可能に連結されている。このために、ここでも、好ましくはスナップ結合が実現される。図3には、本発明に係る装置1に含まれる、阻害位置で示したスライドリング13が良好に認められる。このスライドリング13は、グリップ3に配置されており、軸線方向に移動可能である。スライドリング13は、グリップ3のネック14に配置されており、阻害位置において下方から、図4に認められる上方に位置する開放位置へと移動させることができる。要素として、グリップ3、アダプタ7、係止リング4およびスライドリング13を備えた本発明に係る装置1は、全て単なる差合せによって互いに結合され、弁2に取り付けられている。更なる取付け要素は不要である。阻害位置では、スライドリング13の歯列16が、係止リング4の歯列15に噛み合っている。これによって、グリップ3の回動運動が阻害されるか、または弁2の位置および弁2の遮断機構がロックされている。さらに、スライドリング13は、位置固定要素10,12を阻害している。このことは、図3から良好に明らかとなる。位置固定要素10,12は、この位置固定要素10,12の運動自由度を阻害する支持舌片17によって、もはや弾性変形することも短時間移動することもできない。これによって、グリップ3とアダプタ7とを弁2から引き外すことができないようになっている。こうして、スナップ結合がスライドリング13によって阻害される。
【0023】
図3には、係止リング4に設けられた歯列15が示してある。この歯列15は、係止リング4の全周の少なくとも1/4を取り囲んでいるものの、好適には全周を取り囲んでいる。図2には、スライドリング13の内径部に設けられた歯列16を認めることができる。この歯列16は、少なくとも1つの歯を備えているものの、好ましくは、規則的に離間した複数の歯から形成されている。
【0024】
好ましくは、係止リング4は、弁2の開度がどの程度であるかを示す目盛り18を有している。
【0025】
図3には、スライドリングが、舌片またはアイレット19を有しているか、またはスライドリング13に設けられた舌片が、グリップ3と共にアイレットを形成しており、これによって、ここに安全ロックが設けられていると有利であることが良好に認められる。これによって、阻害位置において、権限のない者がスライドリング13を開放位置に移動させ、弁2を調整するかまたはグリップ3を弁2から引き外すことができないことが保証されている。
【符号の説明】
【0026】
1 装置
2 弁
3 グリップ
4 係止リング
5 弁ハウジング
6 弁ハウジング支持体
7 アダプタ
8 駆動ピン
9 凹部
10 位置固定要素
11 切欠き
12 位置固定要素
13 スライドリング
14 ネック
15 係止リングの歯列
16 スライドリングの歯列
17 支持舌片
18 目盛り
19 舌片/アイレット
図1
図2
図3
図4
【外国語明細書】