(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177401
(43)【公開日】2023-12-14
(54)【発明の名称】情報処理装置、移動端末、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231207BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022090029
(22)【出願日】2022-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】504050275
【氏名又は名称】株式会社 ミックウェア
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】鳴島 健二
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】従来、移動端末が撮影した動画の権利者に関する適切な処理が行えなかった。
【解決手段】2以上の各移動端末が撮影した動画であり、撮影位置を特定する位置情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合と権利者識別子とに対応付く動画であり、移動端末2から送信された動画を取得する動画取得部133と、動画取得部133が取得した動画をユーザ端末3に送信する動画送信部141と、動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に関する処理である権利者処理を行う権利者処理部134とを具備する情報処理装置1により、移動端末が撮影した動画の権利者に関する適切な処理が行える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2以上の各移動端末が撮影した動画であり、撮影位置を特定する位置情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合と権利者識別子とに対応付く動画であり、前記移動端末から送信された動画を取得する動画取得部と、
前記動画取得部が取得した前記動画を送信する動画送信部と、
前記動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に関する処理である権利者処理を行う権利者処理部とを具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記動画取得部は、
蓄積条件を満たす動画のみを取得する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
移動端末が動画を撮影した環境に関する環境情報に関する問合せをユーザ端末から受信する問合受信部をさらに具備し、
前記動画取得部は、
前記問合せに対応する動画を取得する請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記動画取得部は、
保全条件を満たす属性値集合に対応付く動画を前記移動端末から取得する請求項2記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記権利者処理部は、
前記動画送信部が送信した前記動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に対して、報酬を与える処理である報酬処理を行う報酬手段を具備する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記権利者処理部は、
前記動画の権利者を、当該動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者から、前記ユーザ端末のユーザに変更する変更処理を行う変更手段を具備する請求項3記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記変更手段は、
前記動画送信部が送信した前記動画に対応付く権利者識別子に対応付けて、前記ユーザ端末のユーザを識別するユーザ識別子を加える請求項6記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記動画取得部は、
前記問合受信部が前記問合せを受信した場合に、当該問合せに対応する動画を前記移動端末から取得し、
前記権利者処理部は、
前記動画取得部が取得した前記動画を、前記属性値集合に対応付けて蓄積する第一保全処理を行う第一保全手段を具備する請求項3記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記動画取得部は、
保全条件を満たす属性値集合に対応付く動画を前記移動端末から取得し、
前記権利者処理部は、
前記動画取得部が取得した前記動画を、前記属性値集合に対応付けて蓄積する第二保全処理を行う第二保全手段を具備する請求項4記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記権利者処理部は、
蓄積され動画にアクセスするためのアクセス情報を含む保全情報をブロックチェーンに蓄積する第三保全処理を行う第三保全手段を具備する請求項7または請求項8記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記属性値集合は、動画の特性を特定する1以上のタグを含む請求項1から請求項10いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
移動端末を識別する1以上の各端末識別子に対応付けて、属性値集合が格納されている集合格納部をさらに具備し、
前記動画取得部は、
前記集合格納部を参照し、前記問合せに対応する動画を決定し、当該動画を移動端末から取得する請求項3記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記動画取得部は、
前記集合格納部を参照し、前記問合せに対応する動画を決定し、当該動画が移動端末から送信できる状態であるか否かを判断し、送信できる状態であるのみ、前記移動端末から前記動画を取得し、
前記動画取得部が送信できない状態であると判断した場合には、当該状態に関する状態情報を前記ユーザ端末に送信する状態送信部をさらに具備する請求項12記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記動画取得部は、
前記集合格納部を参照し、前記問合せに対応する動画を決定し、当該動画が移動端末から送信できる状態であるか否かを判断し、送信できる状態であるのみ、前記移動端末から前記動画を取得し、
前記動画取得部が送信できない状態であると判断した場合に、当該動画に対応するユーザに、動画に対するニーズが存在する旨のニーズ情報を送信するニーズ送信部をさらに具備する請求項12記載の情報処理装置。
【請求項15】
移動端末の移動の終了時に、当該移動端末から属性値集合を受信する集合受信部と、
前記集合受信部が受信した前記属性値集合を前記集合格納部に蓄積する集合蓄積部とをさらに具備する請求項12記載の情報処理装置。
【請求項16】
移動端末の移動の開始時に、当該移動端末が移動することを特定する移動情報を当該移動端末から受信する移動情報受信部と、
前記移動情報受信部が受信した移動情報を前記移動端末に対応付けて蓄積する移動情報蓄積部とをさらに具備し、
前記動画取得部は、
移動情報に対応する1以上の移動端末が撮影した動画のうちの、前記問合せに対応する動画を取得する請求項3記載の情報処理装置。
【請求項17】
動画を撮影する撮影部と、
前記動画を情報処理装置に送信する移動動画送信部と、
移動の開始時に、移動端末が移動することを特定する移動情報を前記情報処理装置に送信する移動情報送信部とを具備する移動端末。
【請求項18】
撮影位置を特定する位置情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合が格納される移動格納部と、
動画を撮影する撮影部と、
前記撮影部の撮影中に、属性値集合を取得し、前記動画に対応付けて、前記移動格納部に蓄積する端末蓄積部と、
移動端末の移動の終了時に、前記移動格納部の前記属性値集合を情報処理装置に送信する集合送信部とを具備する移動端末。
【請求項19】
前記撮影部が撮影した動画に対する1以上のタグを取得し、当該動画に対応付けるタグ取得部をさらに具備する請求項17または請求項18記載の移動端末。
【請求項20】
動画取得部と、動画送信部と、権利者処理部とにより実現される情報処理方法であって、
前記動画取得部が、2以上の各移動端末が撮影した動画であり、撮影位置を特定する位置情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合と権利者識別子とに対応付く動画であり、前記移動端末から送信された動画を取得する動画取得ステップと、
前記動画送信部が、前記動画取得ステップで取得された前記動画を送信する動画送信ステップと、
前記権利者処理部が、前記動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に関する処理である権利者処理を行う権利者処理ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項21】
撮影位置を特定する位置情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合が格納される移動格納部と、撮影部と、端末蓄積部と、集合送信部とにより実現される情報処理方法であって、
前記撮影部が、動画を撮影する撮影ステップと、
前記端末蓄積部が、前記撮影ステップにおける撮影中に、属性値集合を取得し、前記動画に対応付けて、前記移動格納部に蓄積する端末蓄積ステップと、
前記集合送信部が、移動端末の移動の終了時に、前記移動格納部の前記属性値集合を情報処理装置に送信する集合送信ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項22】
コンピュータを、
2以上の各移動端末が撮影した動画であり、撮影位置を特定する位置情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合と権利者識別子とに対応付く動画であり、前記移動端末から送信された動画を取得する動画取得部と、
前記動画取得部が取得した前記動画を送信する動画送信部と、
前記動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に関する処理である権利者処理を行う権利者処理部として機能させるためのプログラム。
【請求項23】
撮影位置を特定する位置情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合が格納される移動格納部にアクセス可能なコンピュータを、
動画を撮影する撮影部と、
前記撮影部の撮影中に、属性値集合を取得し、前記動画に対応付けて、前記移動格納部に蓄積する端末蓄積部と、
移動端末の移動の終了時に、前記移動格納部の前記属性値集合を情報処理装置に送信する集合送信部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動端末が撮影した動画に関する処理を行う情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車載カメラで撮影された動画像や静止画像を記録する画像記憶装置、画像記録方法、および画像記憶装置に記録された画像を用いた犯罪捜査補助システムがあった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、移動端末が撮影した動画の権利者に関する適切な処理が行えなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報処理装置は、2以上の各移動端末が撮影した動画であり、撮影位置を特定する位置情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合と権利者識別子とに対応付く動画であり、移動端末から送信された動画を取得する動画取得部と、動画取得部が取得した動画をユーザ端末に送信する動画送信部と、動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に関する処理である権利者処理を行う権利者処理部とを具備する情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、移動端末が撮影した動画の権利者に関する適切な処理が行える。
【0007】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、動画取得部は、蓄積条件を満たす動画のみを取得する情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、蓄積条件に合致する動画の権利者に関する適切な処理が行える。
【0009】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、移動端末が動画を撮影した環境に関する環境情報に関する問合せをユーザ端末から受信する問合受信部をさらに具備し、動画取得部は、問合せに対応する動画を取得する情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、ユーザからの問合せに対応する動画の権利者に関する適切な処理が行える。
【0011】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、動画取得部は、保全条件を満たす属性値集合に対応付く動画を移動端末から取得する情報処理装置である。
【0012】
かかる構成により、保全条件に合致する動画の権利者に関する適切な処理が行える。
【0013】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、権利者処理部は、動画送信部が送信した動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に対して、報酬を与える処理である報酬処理を行う報酬手段を具備する情報処理装置である。
【0014】
かかる構成により、移動端末が撮影した動画の権利者に対して報酬を与えることができる。
【0015】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第三の発明に対して、権利者処理部は、動画の権利者を、動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者から、ユーザ端末のユーザに変更する変更処理を行う変更手段を具備する情報処理装置である。
【0016】
かかる構成により、移動端末が撮影した動画の権利者の権利情報を変更できる。
【0017】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第六の発明に対して、変更手段は、動画送信部が送信した動画に対応付く権利者識別子に対応付けて、ユーザ端末のユーザを識別するユーザ識別子を加える情報処理装置である。
【0018】
かかる構成により、移動端末が撮影した動画の権利者の履歴を管理できる。
【0019】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第三の発明に対して、動画取得部は、問合受信部が問合せを受信した場合に、問合せに対応する動画を移動端末から取得し、権利者処理部は、動画取得部が取得した動画を、属性値集合に対応付けて蓄積する第一保全処理を行う第一保全手段を具備する情報処理装置である。
【0020】
かかる構成により、利用された動画を保全できる。
【0021】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第四の発明に対して、動画取得部は、保全条件を満たす属性値集合に対応付く動画を移動端末から取得し、権利者処理部は、動画取得部が取得した動画を、属性値集合に対応付けて蓄積する第二保全処理を行う第二保全手段を具備する情報処理装置である。
【0022】
かかる構成により、保全条件に合致する動画を保全できる。
【0023】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第七または第八の発明に対して、権利者処理部は、蓄積され動画にアクセスするためのアクセス情報を含む保全情報をブロックチェーンに蓄積する第三保全処理を行う第三保全手段を具備する情報処理装置である。
【0024】
かかる構成により、保全が必要な動画の管理情報を保全できる。
【0025】
また、本第十一の発明の情報処理装置は、第一から第十いずれか1つの発明に対して、属性値集合は、動画の特性を特定する1以上のタグを含む情報処理装置である。
【0026】
かかる構成により、動画の特性を特定するタグを含む属性値集合を動画に対応付けることができる。
【0027】
また、本第十二の発明の情報処理装置は、第三の発明に対して、移動端末を識別する1以上の各端末識別子に対応付けて、属性値集合が格納されている集合格納部をさらに具備し、動画取得部は、集合格納部を参照し、問合せに対応する動画を決定し、動画を移動端末から取得する情報処理装置である。
【0028】
かかる構成により、情報処理装置に格納されている動画の属性値集合を用いて、必要な動画を検索できるため、高速に必要な動画を決定できる。
【0029】
また、本第十三の発明の情報処理装置は、第十二の発明に対して、動画取得部は、集合格納部を参照し、問合せに対応する動画を決定し、動画が移動端末から送信できる状態であるか否かを判断し、送信できる状態であるのみ、移動端末から動画を取得し、動画取得部が送信できない状態であると判断した場合には、状態に関する状態情報をユーザ端末に送信する状態送信部をさらに具備する情報処理装置である。
【0030】
かかる構成により、ユーザにとって必要な動画を保有しているが、当該動画を送信できない状態の移動端末が存在する場合に、当該ユーザに動画を送信できない状態にある旨を知らせることができる。
【0031】
また、本第十四の発明の情報処理装置は、第十二の発明に対して、動画取得部は、集合格納部を参照し、問合せに対応する動画を決定し、動画が移動端末から送信できる状態であるか否かを判断し、送信できる状態であるのみ、移動端末から動画を取得し、動画取得部が送信できない状態であると判断した場合に、動画に対応するユーザに、動画に対するニーズが存在する旨のニーズ情報を送信するニーズ送信部をさらに具備する情報処理装置である。
【0032】
かかる構成により、ユーザにとって必要な動画を保有しているが、当該動画を送信できない状態の移動端末が存在する場合に、当該動画の権利者等のユーザに、動画に対するニーズが存在する旨を知らせることができる。
【0033】
また、本第十五の発明の情報処理装置は、第十二の発明に対して、移動端末の移動の終了時に、移動端末から属性値集合を受信する集合受信部と、集合受信部が受信した属性値集合を集合格納部に蓄積する集合蓄積部とをさらに具備する情報処理装置である。
【0034】
かかる構成により、移動端末の移動終了時に、動画の最新の属性値集合を受信し、蓄積できる。
【0035】
また、本第十六の発明の情報処理装置は、第三の発明に対して、移動端末の移動の開始時に、移動端末が移動することを特定する移動情報を移動端末から受信する移動情報受信部と、移動情報受信部が受信した移動情報を移動端末に対応付けて蓄積する移動情報蓄積部とをさらに具備し、動画取得部は、移動情報に対応する1以上の移動端末が撮影した動画のうちの、問合せに対応する動画を取得する情報処理装置である。
【0036】
かかる構成により、動画を送信できる状況にある移動端末に対して、動画を取得するための処理が行える。
【0037】
また、本第十七の発明の移動端末は、動画を撮影する撮影部と、動画を情報処理装置に送信する移動動画送信部と、移動の開始時に、移動端末が移動することを特定する移動情報を情報処理装置に送信する移動情報送信部とを具備する移動端末である。
【0038】
かかる構成により、移動端末の移動の開始時に、当該移動端末が移動することを特定する移動情報を情報処理装置に送信できる。
【0039】
また、本第十八の発明の移動端末は、撮影位置を特定する位置情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合が格納される移動格納部と、動画を撮影する撮影部と、撮影部の撮影中に、属性値集合を取得し、動画に対応付けて、移動格納部に蓄積する端末蓄積部と、移動端末の移動の終了時に、端末格納部の属性値集合を情報処理装置に送信する集合送信部とを具備する移動端末である。
【0040】
かかる構成により、移動端末の移動の終了時に、移動端末に格納されている動画の属性値集合を情報処理装置に送信できる。
【0041】
また、本第十九の発明の移動端末は、第十七または第十八の発明に対して、撮影部が撮影した動画に対する1以上のタグを取得し、動画に対応付けるタグ取得部をさらに具備する移動端末である。
【0042】
かかる構成により、移動端末が撮影した動画のタグを自動的に取得できる。
【発明の効果】
【0043】
本発明による情報処理装置によれば、移動端末が撮影した動画の権利者に関する適切な処理が行える。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
【
図4】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図5】同属性値集合取得処理の例について説明するフローチャート
【
図6】同移動体属性値タグ取得処理の例について説明するフローチャート
【
図7】同動画タグ取得処理の例について説明するフローチャート
【
図8】同第三保全処理の例について説明するフローチャート
【
図9】同登録動画検索処理の例について説明するフローチャート
【
図10】同未登録動画検索処理の第一の例について説明するフローチャート
【
図11】同次未登録動画検索処理の第二の例について説明するフローチャート
【
図12】同問合対応処理の例について説明するフローチャート
【
図13】同報酬処理の例について説明するフローチャート
【
図14】同移動端末2の動作例について説明するフローチャート
【
図15】同動画送信処理の例について説明するフローチャート
【
図16】同端末動画取得処理の例について説明するフローチャート
【
図17】同ユーザ端末3の動作例について説明するフローチャート
【
図18】同問合生成処理の例について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0046】
(実施の形態1)
本実施の形態において、撮影の位置情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合と、撮影した動画の権利者の識別子とに対応付く動画であり、2以上の各移動端末が撮影した動画のうち、蓄積条件を満たす動画を取得し、蓄積する情報処理装置について説明する。
【0047】
また、本実施の形態において、ユーザ端末から、環境情報に関する問合せを受信し、当該問合せに対応する動画を取得し、ユーザ端末に提供し、当該動画の提供に対して、所定の処理を行う情報処理装置について説明する。なお、所定の処理は、例えば、後述する報酬処理、変更処理、第一保全処理、第二保全処理、第三保全処理である。
【0048】
また、本実施の形態において、保全条件に合致する動画を自動的に移動端末から受信し、蓄積する情報処理装置について説明する。
【0049】
また、本実施の形態において、動画の解析等により得られた1以上のタグが付与されている動画を扱う情報処理装置について説明する。なお、タグを付与する処理は、例えば、情報処理装置または移動端末で行うが、他の装置で行っても良い。
【0050】
また、本実施の形態において、ユーザが所望の動画が存在するが、送信できない場合に、移動端末のユーザまたは動画を必要とするユーザに対する処理を行う情報処理装置について説明する。なお、動画を送信できない場合は、例えば、移動端末の電源がOFFである場合である。
【0051】
また、本実施の形態において、移動を開始したことに関する移動情報を移動端末から受信し、活用する情報処理装置について説明する。
【0052】
また、本実施の形態において、移動情報を情報処理装置に送信する移動端末について説明する。
【0053】
また、本実施の形態において、移動終了時に、撮影した動画に対する最新の属性値集合を情報処理装置に送信する移動端末について説明する。
【0054】
さらに、本実施の形態において、動画の解析等により1以上のタグを取得し、動画に対応付ける移動端末について説明する。
【0055】
なお、本実施の形態において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0056】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、1または2以上の移動端末2、および1または2以上のユーザ端末3を備える。
【0057】
情報処理装置1は、移動端末2から送信された動画をユーザ端末3に提供するサーバである。情報処理装置1は、例えば、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等であるが、その種類は問わない。情報処理装置1は、ブロックチェーンを構成する装置でも良い。
【0058】
なお、ここでの動画は、移動端末2により撮影された画像である。動画は、通常、2以上の静止画の集合であるが、一の静止画でも良い、と考えても良い。また、動画に含まれる2以上の各静止画の撮影時刻の間隔は、問わない。動画は、例えば、60フレーム/秒の動画、30フレーム/秒の動画であるが、所定時間(例えば、1分)以上の時間が空いて撮影された2以上の静止画の集合でも良く、所定条件を満たす時に撮影された2以上の静止画の集合でも良い。
【0059】
移動端末2とは、移動体に設置された端末であり、動画を撮影する端末である。移動体とは、移動する物体である。移動体は、例えば、自動車、二輪車、自転車、船、飛行機、人、動物である。移動端末2は、例えば、ドライブレコーダー、スマートフォン、タブレット端末、通信機能付きのカメラである。また、設置とは、通常、固定されていることを意味するが、接しているまたは保持している程度のことも含む、と考えても良い。また、移動端末2が、エンジン等の駆動手段や車輪等の移動手段を有しても良い。
【0060】
ユーザ端末3とは、ユーザが使用する端末である。ユーザは、動画を視聴する者、動画を必要とする者である。ユーザ端末3は、移動端末2の機能を有しても良い。つまり、ユーザ端末3は、動画を提供するユーザの端末でも良い。
【0061】
移動端末2とユーザ端末3は、例えば、ナビゲーション端末、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパーソナルコンピュータ等であり、その種類は問わない。
【0062】
情報処理装置1と1以上の各移動端末2とは、インターネット等のネットワークにより通信可能である。また、情報処理装置1と1以上の各ユーザ端末3とは、インターネット等のネットワークにより通信可能である。
【0063】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
図3は、情報処理装置1のブロック図である。
【0064】
情報処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、集合格納部111を備える。受信部12は、移動情報受信部121、問合受信部122、および集合受信部123を備える。処理部13は、移動情報蓄積部131、集合蓄積部132、動画取得部133、および権利者処理部134を備える。権利者処理部134は、第一保全手段1341、第二保全手段1342、第三保全手段1343、報酬手段1344、および変更手段1345を備える。送信部14は、動画送信部141、状態送信部142、およびニーズ送信部143を備える。移動端末2は、移動格納部21、移動受信部22、移動処理部23、および移動送信部24を備える。移動処理部23は、撮影部231、タグ取得部232、および移動情報取得部233を備える。移動送信部24は、移動情報送信部241、移動動画送信部242、および集合送信部243を備える。
【0065】
ユーザ端末3は、ユーザ格納部31、ユーザ受付部32、ユーザ処理部33、ユーザ送信部34、ユーザ受信部35、およびユーザ出力部36を備える。
【0066】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する端末情報、後述する属性値集合、後述する移動情報、動画である。
【0067】
集合格納部111には、1または2以上の端末情報が格納される。端末情報は、端末識別子と属性値集合とを含む。端末情報は、動画と対応付いていても良い。また、端末識別子は、属性値集合に含まれていても良い。
【0068】
端末識別子とは、移動端末2を識別する情報である。端末識別子は、移動端末2のユーザである権利者を識別する権利者識別子でも良い。端末識別子は、例えば、移動端末2のID、移動端末2の名称、移動端末2のMACアドレスである。権利者は、動画の初期の権利者である。権利者は、通常、移動端末2の保有者であるが、撮影された動画の権利を有する者であれば良い。
【0069】
権利者識別子とは、動画の権利者の識別子である。権利者識別子は、端末識別子でも良い。権利者識別子は、例えば、権利者のID、権利者の氏名、権利者のメールアドレス、権利者の電話番号である。権利者とは、動画に関する何らかの権利を有する者である。権利者は、例えば、動画の所有者、動画の著作権者、動画を撮影した移動端末2の所有者である。
【0070】
属性値集合とは、1または2以上の動画属性値の集合である。動画属性値とは、動画の属性値である。動画属性値は、例えば、環境情報である。動画属性値は、例えば、タグである。動画属性値は、例えば、後述する移動体属性値でも良い。
【0071】
環境情報とは、動画が撮影された環境に関する情報である。環境情報は、例えば、位置情報、時情報、天気情報、温度情報、季節情報である。位置情報とは、撮影位置を特定する情報である。位置情報は、例えば、(緯度,経度)、(緯度,経度,高度)、である。ただし、位置情報は、地図上の領域を特定する領域識別子、住所、道路を特定する道路識別子、道路の車線を特定する車線識別子等でも良い。時情報とは、動画が撮影された時を特定する情報である。時情報は、例えば、時刻、年月日時、年月日時分、年月日時分秒、年月日、月日である。つまり、時情報が示す時の粒度は問わない。天気情報とは、動画が撮影された場所の撮影された時の天気を特定する情報である。天気情報は、例えば、「晴」「雨」「雪」「曇」である。温度情報とは、動画が撮影された場所の撮影された時の外気温を特定する情報である。温度情報は、例えば、「25度」「30度以上」である。季節情報とは、動画が撮影された場所の撮影された時の季節を特定する情報である。季節情報は、例えば、「春」「夏」「初夏」「冬」である。
【0072】
タグとは、動画の特性を特定する情報である。タグは、例えば、動画を解析した結果の情報である。タグは、例えば、1または2以上の移動体属性値を解析した結果の情報である。タグは、例えば、時系列の2以上の移動体属性値を解析した結果の情報である。
【0073】
移動体属性値とは、移動体に関する属性値である。移動体属性値は、例えば、移動体が移動中に取得できる、移動に関する情報である。移動体属性値は、例えば、CAN(Controller Area Network)データ、エアバックの利用を示す情報である。CANデータは、例えば、速度、エンジンの回転数、ブレーキの状態である。タグは、例えば、「事故」、「渋滞」、「危険運転」「速度オーバー」である。
【0074】
受信部12は、移動端末2またはユーザ端末3から各種の情報や指示を受信する。各種の情報や指示は、例えば、移動情報、問合せ、属性値集合、動画である。
【0075】
移動情報受信部121は、移動端末2の移動の開始時に、移動情報を移動端末2から受信する。開始時とは、開始直後が好適であるが、所定時間の経過後でも良い。
【0076】
移動情報とは、移動端末2が移動することを特定する情報である。移動することを特定する情報は、移動を開始したことを特定する情報でも良い。ここでの移動は、これから移動することでも良いし、移動中であることでも良い。移動情報は、例えば、移動開始フラグ、端末識別子である。移動開始フラグは、移動を開始することを示す情報である。端末識別子は、移動を開始する移動端末2の識別子である。なお、端末識別子は、権利者識別子と同じでも良い。
【0077】
問合受信部122は、環境情報に関する問合せをユーザ端末3から受信する。環境情報に関する問合せは、環境情報を条件に含む問合せである。問合せは、移動端末2が撮影した動画の要求である。問合せは、例えば、SQLであるが、その形式やデータ構造等は問わない。
【0078】
集合受信部123は、移動端末2から属性値集合を受信する。集合受信部123は、移動端末2の移動の終了時に、移動端末2から属性値集合を受信することは好適である。ここでの属性値集合は、移動端末2に格納されている動画を特定する情報である。
【0079】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、移動情報蓄積部131、集合蓄積部132、動画取得部133、権利者処理部134が行う処理である。
【0080】
移動情報蓄積部131は、移動情報受信部121が受信した移動情報を移動端末2に対応付けて蓄積する。移動端末2に対応付けることは、例えば、権利者識別子に対応付けることである。
【0081】
集合蓄積部132は、集合受信部123が受信した属性値集合を集合格納部111に蓄積する。集合蓄積部132は、通常、属性値集合を送信してきた移動端末2に対応付けて、属性値集合を蓄積する。移動端末2に対応付けることは、例えば、権利者識別子に対応付けることである。
【0082】
動画取得部133は、2以上の各移動端末2が撮影した動画であり、属性値集合と権利者識別子とに対応付く動画であり、移動端末2から送信された動画を取得する。動画取得部133は、蓄積条件を満たす動画を取得することは好適である。
【0083】
なお、蓄積条件とは、動画を蓄積するための条件である。蓄積条件は、例えば、問合せが特定する条件に合致することである。蓄積条件は、例えば、後述する保全条件に合致することである。
【0084】
動画取得部133は、例えば、問合受信部122が受信した問合せに対応する動画を取得する。問合せに対応する動画とは、問合せが有する条件に合致する動画である。条件に合致する動画は、1以上の動画属性値に関する条件を含む条件に合致する属性値集合に対応付く動画である。
【0085】
なお、取得する動画が格納されている装置は、移動端末2でも良いし、情報処理装置1でも良いし、図示しない他の装置でも良い。なお、他の装置は、例えば、ブロックチェーンを構成する装置である。
【0086】
動画取得部133は、例えば、問合受信部122が問合せを受信した場合に、当該問合せに対応する1または2以上の動画を移動端末2から取得する。動画取得部133は、例えば、問合せに含まれる環境情報に関する条件を満たす属性値集合と対になる1以上の動画を移動端末2から取得する。動画取得部133は、例えば、問合せを、1以上の移動端末2に送信し、1または2以上の移動端末2から、当該問合せに対応する1以上の動画を受信する。かかる処理を、未登録動画検索処理と言う。未登録動画検索処理とは、条件に合致する動画を、未登録の動画であり、移動端末2に格納されている動画から取得する処理である。未登録動画検索処理は、例えば、問合せに合致する動画を、未登録の動画であり、移動端末2に格納されている動画から取得する処理である。
【0087】
動画取得部133は、例えば、移動情報に対応する1以上の移動端末2が撮影した動画のうちの、問合せに対応する動画を取得する。動画取得部133は、移動情報に対応する1以上の各移動端末2に、問合せを送信し、移動端末2から当該問合せに合致する動画を受信する。
【0088】
動画取得部133は、例えば、問合受信部122が問合せを受信した場合に、当該問合せに合致する1以上の属性値集合を決定し、当該1以上の各属性値集合に対応する動画を格納部11から取得する。
【0089】
動画取得部133は、例えば、集合格納部111を参照し、問合せに対応する1または2以上の動画を決定し、当該1以上の動画を移動端末2から取得する。集合格納部111を参照し、問合せに対応する動画を決定する処理は、集合格納部111が有する1以上の属性値集合の中で、問合せに合致する属性値集合を決定することである。かかる処理を、登録動画検索処理と言う。登録動画検索処理とは、条件に合致する動画を、登録済みの動画から検索する処理である。登録動画検索処理は、例えば、問合せに合致する動画を、登録済みの動画から検索する処理である。なお、登録済みの動画とは、後述する第一保全処理または第二保全処理が行われた動画である。
【0090】
動画取得部133は、例えば、集合格納部111を参照し、問合せに対応する動画を決定し、当該動画が移動端末2から送信できる状態であるか否かを判断し、送信できる状態であるのみ、当該移動端末2から動画を取得する。
【0091】
動画取得部133は、例えば、移動端末2との通信を試みて、当該移動端末2からの情報を受信できれば、動画が移動端末2から送信できる状態であると判断する。動画取得部133は、例えば、移動端末2に対応する移動情報が格納部11に格納されているか否かを判断し、格納されていれば、動画が移動端末2から送信できる状態であると判断する。なお、動画が送信できる状態とは、例えば、移動端末2または移動端末2に対応する移動体の電源がONである状態(例えば、移動体である車のエンジンがONである状態)である。また、動画取得部133が、動画が送信できる状態か否かを判断する方法は問わない。
【0092】
動画取得部133は、例えば、保全条件を満たす属性値集合に対応付く動画を移動端末2から取得する。かかる処理により、自動的に動画が取得できる。
【0093】
保全条件とは、動画を蓄積するための条件である。保全条件は、属性値集合に関する条件である。
【0094】
保全条件は、1以上のタグに関する条件であることは好適である。保全条件は、例えば、属性値集合が「事故」を示すタグを含むこと、属性値集合が「渋滞」を示すタグを含むことである。
【0095】
保全条件は、予め決められた装置または領域(例えば、格納部11)に格納されている1以上の動画に対応する属性値集合に対して、予め決められた条件を満たす属性値集合に対応する動画であることである。予め決められた条件は、例えば、属性値集合が有する属性値が、予め決められた装置または領域に格納されている1以上の動画に対応する属性値集合の中に存在しないことである。
【0096】
権利者処理部134は、送信された動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に関する処理である権利者処理を行う。権利者処理部134は、例えば、動画送信部141が動画を送信したことに応じた処理であり、当該動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に関する処理である権利者処理を行う。権利者処理は、例えば、後述する第一保全処理、後述する第二保全処理、後述する第三保全処理、後述する報酬処理、後述する変更処理である。
【0097】
権利者処理部134は、例えば、動画取得部133が取得した動画を権利者識別子に対応付けて蓄積する。権利者処理部134は、蓄積条件を満たすとして、動画取得部133が取得した動画のみを蓄積することは好適である。また、権利者処理部134は、蓄積条件を満たさない動画は蓄積しないことは好適である。
【0098】
権利者処理部134は、例えば、問合せに対応する動画を保持している移動端末2が当該動画を送信できない状態であると、動画取得部133が判断した場合に、当該状態に関する状態情報を取得する。
【0099】
状態情報とは、動画を送信できない状態であることに関する情報である。状態情報は、例えば、動画を保有している移動端末2の状態を示す情報である。状態情報は、例えば、「動画は存在しますが、現在、貴殿に送付できる状態ではありません。」「○○様の移動端末に動画は存在しますが、現在、貴殿に送付できる状態ではありません。」である。状態情報は、例えば、移動端末2の電源がOFFであることを示す情報、または移動端末2の電源がONであることを示す情報である。
【0100】
権利者処理部134は、例えば、問合せに対応する動画を保持している移動端末2が当該動画を送信できない状態であると、動画取得部133が判断した場合に、ニーズ情報を取得する。
【0101】
ニーズ情報とは、動画に対するニーズが存在する旨の情報である。ニーズ情報は、例えば、「貴殿のXXXの動画が、他のユーザから要求されています。」「貴殿のXXXの動画を、他のユーザが○○円で要求されています。」である。
【0102】
第一保全手段1341は、動画取得部133が取得した動画を蓄積する第一保全処理を行う。第一保全手段1341は、例えば、受信された動画に対応付いている属性値集合に対応付けて、当該動画を格納部11に蓄積する。第一保全処理とは、ユーザにより問合せされた動画を蓄積する処理である。第一保全処理は、ユーザにより利用された動画を保全する処理である。動画に対する第一保全処理により、移動端末2で当該動画が削除された後にも、当該動画を利用できる。
【0103】
第二保全手段1342は、保全条件を満たす属性値集合に対応付く動画であり、動画取得部133が取得した動画を蓄積する第二保全処理を行う。第二保全処理とは、保全条件を満たす動画を自動的に蓄積する処理である。第二保全処理は、保全条件を満たす動画を保全する処理である。動画に対する第二保全処理により、移動端末2で当該動画が削除された後にも、当該動画を利用できる。
【0104】
第三保全手段1343は、蓄積された動画にアクセスするためのアクセス情報を含む保全情報を蓄積する第三保全処理を行う。動画の蓄積と当該動画に対応する保全情報に対する第三保全処理との順序の前後は問わない。
【0105】
なお、第三保全手段1343は、ブロックチェーンに保全情報を蓄積することは好適である。つまり、第三保全手段1343は、ブロックチェーンの分散台帳に保全情報を蓄積することは好適である。第三保全手段1343は、保全情報をNFT(non-fungible token)として登録することは好適である。第三保全手段1343は、保全情報をIPFS(InterPlanetary File System)ネットワークにある分散ファイルシステムに登録することは好適である。
【0106】
保全情報とは、動画のオリジナル性を確保するための情報である。保全情報は、動画の見出し情報である、と言える。保全情報は、例えば、アクセス情報と1以上の動画属性値である。保全情報は、例えば、1または2以上の権利者識別子を有することは好適である。保全情報が2以上の権利者識別子を有する場合、当該動画の権利者が共有である場合でも良いし、当該2以上の権利者識別子は権利者履歴情報でも良い。権利者履歴情報とは、権利者識別子の集合であり、権利者の履歴を示す情報である。第三保全処理により、登録された動画の保全情報のオリジナル性が担保できる。保全情報のオリジナル性の担保により、当該保全情報に対応する動画のオリジナル性も担保することとなる。
【0107】
保全情報には、第三者に動画を提供できるか否かを示す情報(フラグと言っても良い)が含まれることは好適である。フラグは、例えば、第三者が閲覧可能である旨を示す情報、販売可能である旨を示す情報、閲覧も販売も許さないことを示す情報である。
【0108】
報酬手段1344は、動画送信部141が送信した動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に対して報酬処理を行う。
【0109】
報酬処理とは、報酬を与える処理である。報酬処理は、例えば、動画に対応付く権利者識別子と対にして管理されているポイントを増加させる処理である。報酬処理は、例えば、動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に入金する処理である。報酬処理は、例えば、動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者のユーザ端末3に、動画または他のコンテンツを送信する処理である。報酬処理は、動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者にメリットが与えられれば良く、その内容は問わない。また、報酬は、例えば、金銭、ポイント、物品、コンテンツ等であり、その内容は問わない。
【0110】
変更手段1345は、動画の権利者を、動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者から、問合せに基づいて動画を取得したユーザ端末3のユーザに変更する変更処理を行う。変更処理とは、動画の権利者を変更するための処理である。
【0111】
変更手段1345は、例えば、動画送信部141が送信した動画に対応付く権利者識別子に対応付けて、ユーザ端末3のユーザを識別するユーザ識別子を加える。ここで、ユーザ識別子を加えることは、2世代以上の権利者の遷移を示す権利者履歴情報を構成することである。
【0112】
送信部14は、各種の情報または指示を移動端末2またはユーザ端末3に送信する。各種の情報または指示は、例えば、動画、問合せ、状態情報、ニーズ情報である。
【0113】
動画送信部141は、動画取得部133が取得した動画をユーザ端末3に送信する。動画送信部141は、問合せの受信に対応して、動画を送信することは好適である。
【0114】
状態送信部142は、動画取得部133が動画を送信できない状態であると判断した場合には、状態に関する状態情報をユーザ端末3に送信する。状態送信部142は、例えば、権利者処理部134が取得した状態情報をユーザ端末3に送信する。
【0115】
ニーズ送信部143は、動画取得部133が送信できない状態であると判断した場合に、当該動画に対応するユーザに、動画に対するニーズが存在する旨のニーズ情報を送信する。ニーズ送信部143は、例えば、権利者処理部134が取得したニーズ情報を、当該動画に対応するユーザに送信する。動画に対応するユーザに送信することは、例えば、動画に対応する権利者識別子と対になるメールアドレスの宛先に、ニーズ情報をメール送信することである。動画に対応するユーザに送信することは、例えば、動画に対応する権利者識別子と対になる電話番号の宛先に、ニーズ情報をショートメッセージで送信することである。動画に対応するユーザに送信することは、例えば、動画に対応する権利者識別子と対になる移動端末2に、ニーズ情報を送信することである。なお、動画に対応するユーザは、通常、動画の権利者である。
【0116】
移動端末2を構成する移動格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、動画、属性値集合、権利者識別子、移動開始の旨を示す移動情報、属性値タグ条件とタグとの組、動画タグ条件とタグとの組、1または2以上の保全条件、1または2以上の取得情報である。移動格納部21には、通常、属性値タグ条件とタグとの組が1または2以上格納される。移動格納部21には、通常、動画タグ条件とタグとの組が1または2以上格納される。
【0117】
動画を構成する1以上の静止画(フィールド、フレームと言っても良い)には、属性値集合を構成する1以上の動画属性値が対応付いている。
【0118】
属性値タグ条件とは、1または2以上の移動体属性値に基づいて、タグを取得するための条件である。属性値タグ条件は、1または2以上の移動体属性値に関する条件である。属性値タグ条件は、例えば、「急ブレークが踏まれたこと」「単位時間内の速度の減速の度合い(加速度)が閾値以下であること(急ブレークが踏まれたこと)」「エアバッグが作動したこと」「第一速度以下の時間が第二時間以上経過したこと(渋滞であること)」である。属性値タグ条件と対になるタグは、例えば「異常運転」「事故」「渋滞」である。
【0119】
動画タグ条件とは、動画に関する条件である。動画タグ条件は、動画の解析結果に基づく条件である。動画タグ条件は、例えば、「2以上の自動車が接触した静止画を有すること(事故であること)」「所定距離以内に、第一閾値以上の自動車が存在している期間が第二閾値以上であること(渋滞であること)」「前の車の重心点と車線との距離の変化量の単位時間当たりの累積が閾値以上であること(前の車が蛇行運転をしていること)」である。動画タグ条件と対になるタグは、例えば「異常運転」「事故」「渋滞」である。
【0120】
保全条件とは、動画を保全するための条件である。保全条件は、属性値集合に関する条件である。保全条件は、例えば、取得情報に対応付いている。
【0121】
取得情報とは、取得する動画を特定する情報である。取得情報は、保全条件が満たされた場合に取得する動画を特定する情報である。
【0122】
移動受信部22は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、問合せ、ニーズ情報、他の移動端末2が撮影した動画である。
【0123】
移動処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、撮影部231、タグ取得部232、移動情報取得部233が行う処理である。移動処理部23は、移動受信部22が受信した情報を、出力するデータ構造にする。
【0124】
移動処理部23は、例えば、移動開始を検知する。移動開始の検知は、例えば、移動端末2の電源ONの検知、または移動体のエンジンONの検知である。
【0125】
移動処理部23は、例えば、移動終了を検知する。移動終了の検知は、例えば、移動端末2の電源OFFの検知、または移動体のエンジンOFFの検知である。
【0126】
移動処理部23は、例えば、移動受信部22が受信した問合せに合致する属性値集合を決定し、当該属性値集合と対になる動画を移動格納部21から取得する。
【0127】
移動処理部23は、例えば、移動の開始から移動の終了までの動画を取得する。移動処理部23は、例えば、移動の開始から移動の終了までの動画を、移動中に取得した属性値集合に対応付けて、取得する。
【0128】
移動処理部23は、例えば、撮影中に属性値集合を取得する。移動処理部23は、取得した属性値集合を移動格納部21に蓄積する。また、移動処理部23は、例えば、取得した属性値集合を、動画に対応付ける。動画に対応付けることは、通常、動画を構成するフレームに対応付けることである。属性値集合とフレームとは、時間的な同期が取れていることは好適である。
【0129】
なお、属性値集合は、例えば、1以上の環境情報である。環境情報は、例えば、位置情報、時情報、天気情報、温度情報、季節情報である。
【0130】
移動処理部23は、例えば、撮影中に、位置情報を取得する。GPS受信機の機能を有する移動処理部23は、例えば、位置情報を取得する。移動処理部23は、例えば、常時、予め決められた期間ごと、または取得条件を満たす場合に、位置情報を取得する。取得条件とは、情報を取得するための条件である。取得条件は、例えば、事故が発生したことを検知した場合、渋滞を検知した場合、天気情報の変化があった場合である。
【0131】
移動処理部23は、例えば、撮影中に、図示しない時計から時情報を取得する。移動処理部23は、例えば、常時、予め決められた期間ごと、または取得条件を満たす場合に、時情報を取得する。
【0132】
移動処理部23は、例えば、撮影中に、図示しない時計から時情報を取得し、当該時情報に対応する季節情報を取得する。
【0133】
移動処理部23は、例えば、撮影中に、天気情報を取得する。移動処理部23は、例えば、図示しないサーバから位置情報に対応する天気情報を取得する。移動処理部23は、例えば、常時、予め決められた期間ごと、または取得条件を満たす場合に、天気情報を取得する。
【0134】
移動処理部23は、例えば、撮影中に、温度情報を取得する。移動処理部23は、例えば、図示しないサーバから位置情報に対応する温度情報を取得する。移動処理部23は、例えば、移動体に設置された温度センサから温度情報を取得する。移動処理部23は、例えば、常時、予め決められた期間ごと、または取得条件を満たす場合に、温度情報を取得する。
【0135】
移動処理部23は、例えば、取得した属性値集合が保全条件に合致するか否かを判断する。移動処理部23は、例えば、取得した時系列の属性値集合が保全条件に合致するか否かを判断する。移動処理部23は、例えば、保全条件に合致する場合に、当該属性値集合に対応する動画を取得する。移動処理部23は、例えば、保全条件に合致する場合に、当該保全条件に対応する動画を取得する。移動処理部23は、例えば、保全条件に合致する場合に、当該保全条件と対になる取得情報を取得し、当該取得情報に従って動画を取得する。
【0136】
撮影部231は、動画を撮影する。撮影部231は、例えば、移動の開始の検知後、撮影を開始する。また、撮影部231は、例えば、移動の終了の検知まで、撮影を継続することは好適である。
【0137】
撮影部231は、撮影した動画を移動格納部21に蓄積することは好適である。撮影部231は、限られた記憶容量の移動格納部21に動画を蓄積する場合に、古い動画が格納されている領域に、新しい動画を上書きすることは好適である。つまり、移動格納部21の構造は、リングバッファの構造であることは好適である。
【0138】
タグ取得部232は、撮影部231が撮影した動画に対する1以上のタグを取得し、動画に対応付ける。
【0139】
タグ取得部232は、例えば、撮影部231が撮影した動画を解析し、当該動画に対する1以上のタグを取得する。
【0140】
タグ取得部232は、例えば、撮影部231の撮影中に取得された1または2以上の移動体属性値を用いて、1以上のタグを取得する。移動体属性値は、例えば、CANデータである。
【0141】
タグ取得部232は、例えば、動画タグ条件に合致する1以上の静止画を決定し、当該動画タグ条件と対になるタグを取得する。また、タグ取得部232は、当該タグを当該1以上の静止画に対応付けても良い。なお、静止画は、動画を構成するフレームである。
【0142】
例えば、動画タグ条件が「前後の間隔が閾値以内の自動車の数が閾値以上 & 自動車の移動速度が閾値以下」であり、当該動画タグ条件と対になるタグが「渋滞」である場合、タグ取得部232は、動画が有するフレームを解析し、2以上の自動車を認識し、当該2以上の各自動車間の間隔を取得する。また、タグ取得部232は、自動車の間隔が閾値以内の自動車の数を取得する。また、タグ取得部232は、2以上のフレームにおける一の自動車の移動距離とフレームレートとを取得し、自動車の速度を取得する。そして、タグ取得部232は、自動車の間隔が閾値以内の自動車の数と自動車の速度とを用いて、動画タグ条件に合致するか否かを判断する。そして、動画タグ条件に合致する場合、タグ取得部232は、当該動画タグ条件と対になるタグ「渋滞」を取得する。また、タグ取得部232は、当該タグ「渋滞」を解析した動画の解析したフレームに対応付けても良い。
【0143】
タグ取得部232は、例えば、属性値タグ条件に合致する1以上の移動体属性値を決定し、当該属性値タグ条件と対になるタグを取得する。また、タグ取得部232は、当該タグを当該1以上の移動体属性値と対になる動画に対応付けても良い。
【0144】
例えば、属性値タグ条件が「速度が30km未満の走行時間が10分以上 & 当該走行時間における速度が30%未満の割合が80%以上」であり、当該属性値タグ条件と対になるタグが「渋滞」である場合、タグ取得部232は、動画が有する各フィールドに対応付けられているCANデータが有する速度の履歴を用いて、当該属性値タグ条件に合致するCANデータを検知し、当該属性値タグ条件と対になるタグ「渋滞」を取得し、当該タグを当該CANデータに対応付くフィールドに対応付ける。なお、動画が有する各フィールドに対応付けられているCANデータとは、当該フィールドが撮影されたタイミングと同じタイミングで取得されたCANである。
【0145】
移動情報取得部233は、移動端末2の移動を検知し、当該移動の開始時に、移動情報を取得する。移動情報取得部233は、例えば、移動格納部21の権利者識別子である移動情報を取得する。移動情報取得部233は、例えば、移動格納部21の移動情報を取得する。なお、移動情報は、例えば、権利者識別子、「移動を開始した旨」の情報である。
【0146】
移動送信部24は、各種の情報を情報処理装置1に送信する。各種の情報は、例えば、移動情報、動画、属性値集合である。
【0147】
移動情報送信部241は、移動の開始時に、移動端末2が移動することを特定する移動情報を情報処理装置1に送信する。移動情報送信部241は、移動情報取得部233が取得した移動情報を情報処理装置1に送信する。
【0148】
移動動画送信部242は、撮影部231が撮影した動画を情報処理装置1に送信する。移動動画送信部242が動画を送信するタイミングは問わない。移動動画送信部242は、例えば、移動処理部23が受信された問合せに合致する属性値集合と対になる動画を取得した後、当該動画を情報処理装置1に送信する。移動動画送信部242は、例えば、移動の終了を検知した際に、移動の開始の検知以降に蓄積された動画を、情報処理装置1に送信する。移動動画送信部242は、例えば、保全条件に合致すると判断された場合に、当該判断に対応する動画を情報処理装置1に送信する。
【0149】
集合送信部243は、移動格納部21の属性値集合を情報処理装置1に送信する。集合送信部243は、例えば、移動端末2の移動の終了時に、移動格納部21の属性値集合を情報処理装置1に送信する。なお、集合送信部243は、属性値集合を取得すれば、直ちに当該属性値集合を情報処理装置1に送信しても良い。つまり、集合送信部243が属性値集合を送信するタイミングは問わない。
【0150】
ユーザ端末3を構成するユーザ格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ユーザ識別子、動画である。
【0151】
ユーザ受付部32は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、問合せ、購入指示である。
【0152】
なお、購入指示とは、動画を購入する指示である。購入指示は、ユーザ識別子に対応付いている。購入指示は、通常、動画を特定する情報を含む。購入指示は、例えば、動画識別子を有する。購入指示は、例えば、購入の条件を含む。購入の条件は、例えば、購入金額である。購入の条件は、例えば、権利期間を特定する情報を含む。
【0153】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0154】
ユーザ処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、ユーザ受付部32が受け付けた各種の指示や情報を送信するデータ構造にする処理である。各種の処理は、例えば、ユーザ受信部35が受信した情報を送信する構造にする処理である。
【0155】
ユーザ送信部34は、各種の指示や情報を情報処理装置1に送信する。各種の指示や情報は、例えば、問合せ、購入指示である。
【0156】
ユーザ受信部35は、各種の情報や指示を受信する。各種の情報や指示は、例えば、問合せ、動画、状態情報である。
【0157】
ユーザ出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、動画、状態情報である。
【0158】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0159】
格納部11、集合格納部111、移動格納部21、およびユーザ格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0160】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0161】
受信部12、移動情報受信部121、問合受信部122、集合受信部123、移動受信部22、およびユーザ受信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0162】
処理部13、移動情報蓄積部131、集合蓄積部132、動画取得部133、権利者処理部134、第一保全手段1341、第二保全手段1342、第三保全手段1343、報酬手段1344、変更手段1345、移動処理部23、タグ取得部232、移動情報取得部233、およびユーザ処理部33は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。
【0163】
処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0164】
なお、動画取得部133、および権利者処理部134は、無線または有線の通信手段で実現されても良い。
【0165】
送信部14、動画送信部141、状態送信部142、ニーズ送信部143、移動送信部24、移動情報送信部241、移動動画送信部242、集合送信部243、およびユーザ送信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0166】
撮影部231は、カメラにより実現される。なお、カメラは、例えば、CCDカメラ、CMOSカメラ、3Dカメラ、LiDARであるが、その種類は問わない。
【0167】
ユーザ受付部32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0168】
ユーザ出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。ユーザ出力部36は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0169】
次に、情報システムAの動作例について説明する。まず、情報処理装置1の動作例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0170】
(ステップS401)移動情報受信部121は、移動端末2から、権利者識別子に対応付付く移動情報を受信したか否かを判断する。移動情報を受信した場合はステップS402に行き、受信しなかった場合はステップS403に行く。
【0171】
(ステップS402)移動情報受信部121は、権利者識別子に対応付付けて、ステップS401で受信された移動情報を格納部11に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0172】
(ステップS403)集合受信部123は、移動端末2から、権利者識別子に対応付付く属性値集合を受信したか否かを判断する。属性値集合を受信した場合はステップS404に行き、受信しなかった場合はステップS406に行く。
【0173】
(ステップS404)集合蓄積部132は、ステップS403で受信された属性値集合を、権利者識別子に対応付けて集合格納部111に蓄積する。
【0174】
(ステップS405)処理部13は、当該権利者識別子に対応付く移動情報を格納部11から削除する。ステップS401に戻る。なお、移動情報を削除することは、移動情報を「動画を送信できる状態にないことを示す情報に書き換えること」と同意義である。
【0175】
(ステップS406)受信部12は、移動端末2から、権利者識別子に対応付付く動画等を受信したか否かを判断する。動画等を受信した場合はステップS407に行き、受信しなかった場合はステップS410に行く。
【0176】
(ステップS407)処理部13は、ステップS406で受信された動画に対応する属性値集合を取得する処理を行う。かかる属性値集合取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。また、ここでの属性値集合取得処理は、受信された動画に対応付いている属性値集合を取得する処理でも良い。
【0177】
(ステップS408)第二保全手段1342は、ステップS407で取得された属性値集合に対応付けて、ステップS406で受信された動画を蓄積する。なお、第二保全手段1342は、例えば、動画を格納部11に蓄積するが、ブロックチェーンを構成する装置等の他の装置に蓄積しても良い。また、第二保全手段1342が動画を蓄積する処理は、第二保全処理である。
【0178】
(ステップS409)第三保全手段1343は、第三保全処理を行う。ステップS401に戻る。なお、第三保全処理の例について、
図8のフローチャートを用いて説明する。
【0179】
(ステップS410)問合受信部122は、ユーザ端末3から問合せを受信したか否かを判断する。問合せを受信した場合はステップS411に行き、受信しなかった場合はステップS414に行く。
【0180】
(ステップS411)動画取得部133は、登録動画検索処理を行う。登録動画検索処理の例について、
図9のフローチャートを用いて説明する。なお、ここで動画取得部133は、動画を取得できない場合もあり得る。
【0181】
(ステップS412)動画取得部133は、未登録動画検索処理を行う。未登録動画検索処理の例について、
図10、
図11のフローチャートを用いて説明する。なお、ここで動画取得部133は、動画を取得できない場合もあり得る。
【0182】
(ステップS413)処理部13は、取得された1または2以上の動画等を用いて、問合対応処理を行う。ステップS401に戻る。問合対応処理の例について、
図12のフローチャートを用いて説明する。なお、ステップS411、ステップS412で動画が取得できなかった場合は、問合対応処理は行われない。
【0183】
(ステップS414)受信部12は、ユーザ端末3から購入指示を受信したか否かを判断する。購入指示を受信した場合はステップS415に行き、受信しなかった場合はステップS401に戻る。
【0184】
(ステップS415)動画取得部133は、購入指示に対応する動画を取得する。なお、動画取得部133は、例えば、購入指示に対応する動画を移動端末2から受信する。また、動画取得部133は、例えば、購入指示に対応する動画を登録済みの動画から取得する。動画取得部133は、例えば、購入指示に対応する動画を未登録の動画から取得しても良い。
【0185】
(ステップS416)第三保全手段1343は、購入指示を送信したユーザ端末3に対応するユーザ識別子を取得する。なお、このユーザ識別子は、購入した動画に対する権利者識別子になる。
【0186】
(ステップS417)第三保全手段1343は、ステップS416で取得したユーザ識別子を用いて、第三保全処理を行う。第三保全処理の例について、
図8のフローチャートを用いて説明する。
【0187】
(ステップS418)報酬手段1344は、購入される動画の元の権利者に対する報酬処理を行う。ステップS401に戻る。報酬処理の例について、
図13のフローチャートを用いて説明する。
【0188】
なお、
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0189】
次に、ステップS407の属性値集合取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0190】
(ステップS501)移動処理部23または集合蓄積部132(以下、移動処理部23等という)は、対象の動画に対応付いている1以上の環境情報等を取得する。なお、対象の動画とは、動画属性値を取得する対象の動画であり、例えば、受信された動画、撮影した動画または撮影中の動画である。また、環境情報等とは、環境情報のみでも良いし、環境情報と1以上の移動体属性値でも良い。
【0191】
(ステップS502)移動処理部23等は、受信された動画に対応付いている権利者識別子を取得する。
【0192】
(ステップS503)移動処理部23等は、動画に対するアノテーション処理を行うか否かを判断する。アノテーション処理を行う場合はステップS504に行き、行わない場合はステップS511に行く。なお、アノテーション処理を行うか否かは、予め決まっている、とする。
【0193】
(ステップS504)移動処理部23等は、カウンタiに1を代入する。
【0194】
(ステップS505)移動処理部23等は、動画の中に、i番目のアノテーションの単位が存在するか否かを判断する。i番目のアノテーションの単位が存在する場合はステップS506に行き、存在しない場合はステップS511に行く。
【0195】
(ステップS506)移動処理部23等は、アノテーションの際に、移動体属性値を使用するか否かを判断する。移動体属性値を使用する場合はステップS507に行き、使用しない場合はステップS508に行く。なお、アノテーションの際に、移動体属性値を使用するかは、予め決まっている、とする。
【0196】
(ステップS507)移動処理部23等は、移動体属性値タグ取得処理を行う。移動体属性値タグ取得処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0197】
(ステップS508)移動処理部23等は、アノテーションの際に、動画を使用するか否かを判断する。動画を使用する場合はステップS509に行き、使用しない場合はステップS510に行く。なお、アノテーションの際に、動画を使用するかは、予め決まっている、とする。
【0198】
(ステップS509)移動処理部23等は、動画タグ取得処理を行う。動画タグ取得処理の例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0199】
(ステップS510)移動処理部23等は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS505に戻る。
【0200】
(ステップS511)移動処理部23等は、1以上の環境情報、1以上のタグ、および権利者識別子を有する属性値集合を構成する。上位処理にリターンする。
【0201】
なお、
図5のフローチャートにおいて、動画を2以上の検査単位に分割し、各検査単位ごとに、ステップS501からステップS611の処理を行っても良い。
【0202】
次に、ステップS507の移動体属性値タグ取得処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0203】
(ステップS601)移動処理部23等は、カウンタiに1を代入する。
【0204】
(ステップS602)移動処理部23等は、i番目の属性値タグ条件が存在するか否かを判断する。i番目の属性値タグ条件が存在する場合はステップS603に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0205】
(ステップS603)移動処理部23等は、i番目の属性値タグ条件を取得する。
【0206】
(ステップS604)移動処理部23等は、i番目の属性値タグ条件の判断に使用する1または2以上の移動体属性値を取得する。
【0207】
(ステップS605)移動処理部23等は、当該1以上の移動体属性値がi番目の属性値タグ条件を満たすか否かを判断する。属性値タグ条件を満たす場合はステップS606に行き、満たさない場合はステップS607に行く。
【0208】
(ステップS606)移動処理部23等は、i番目の属性値タグ条件と対になるタグを取得し、当該タグを、対応する動画に対応付ける。タグを動画に対応付けることは、通常、タグを、動画を構成するフィールドに対応付けることである。
【0209】
(ステップS607)移動処理部23等は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0210】
次に、ステップS509の動画タグ取得処理の例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0211】
(ステップS701)移動処理部23等は、カウンタiに1を代入する。
【0212】
(ステップS702)移動処理部23等は、i番目の動画タグ条件が存在するか否かを判断する。i番目の動画タグ条件が存在する場合はステップS703に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0213】
(ステップS703)移動処理部23等は、i番目の動画タグ条件を取得する。
【0214】
(ステップS704)移動処理部23等は、i番目の動画タグ条件の判断のために使用する1以上の動画属性値を取得する。
【0215】
(ステップS705)移動処理部23等は、当該1以上の移動体属性値がi番目の属性値タグ条件を満たすか否かを判断する。属性値タグ条件を満たす場合はステップS706に行き、満たさない場合はステップS707に行く。
【0216】
(ステップS706)移動処理部23等は、i番目の属性値タグ条件と対になるタグを取得し、当該タグを、対応する動画に対応付ける。タグを動画に対応付けることは、通常、タグを、動画を構成するフィールドに対応付けることである。
【0217】
(ステップS707)移動処理部23等は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS702に戻る。
【0218】
次に、ステップS409の第三保全処理の例について、
図8のフローチャートを用いて説明する。
【0219】
(ステップS801)第三保全手段1343は、動画の蓄積先を特定するアクセス情報を取得する。
【0220】
(ステップS802)第三保全手段1343は、蓄積した動画に対応する属性値集合を取得する。
【0221】
(ステップS803)第三保全手段1343は、ステップS801で取得したアクセス情報とステップS802で取得した属性値集合と当該動画の権利者識別子とを有する保全情報を構成する。なお、新たな権利者識別子が取得されている場合、第三保全手段1343は、当該新たな権利者識別子と元の権利者識別子とを含む保全情報を構成する。
【0222】
(ステップS804)第三保全手段1343は、ステップS803で構成した保全情報を蓄積する。上位処理にリターンする。
【0223】
なお、ステップS804において、蓄積する保全情報に対応する動画の保全情報が蓄積されている場合、当該保全情報を、ステップS803で構成した保全情報に上書きする。かかることにより、例えば、動画の権利者の遷移が管理できる。
【0224】
次に、ステップS411の登録動画検索処理の例について、
図9のフローチャートを用いて説明する。
【0225】
(ステップS901)動画取得部133は、すべての保全情報を取得する。動画取得部133は、例えば、ブロックチェーン上に存在する保全情報を取得する。
【0226】
(ステップS902)動画取得部133は、カウンタiに1を代入する。
【0227】
(ステップS903)動画取得部133は、ステップS901で取得した保全情報の中で、i番目の保全情報が存在するか否かを判断する。i番目の保全情報が存在する場合はステップS904に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0228】
(ステップS904)動画取得部133は、i番目の保全情報を検査し、当該i番目の保全情報に対応する動画が、第三者に提供可能であるか否かを判断する。提供可能である場合はステップS905に行き、提供可能でない場合はステップS911に行く。なお、提供可能とは、例えば、閲覧可能であること、販売可能であること、または閲覧および販売が可能であることである。
【0229】
(ステップS905)動画取得部133は、カウンタjに1を代入する。
【0230】
(ステップS906)動画取得部133は、i番目の保全情報またはi番目の保全情報に対応する動画において、j番目の検索単位が存在するか否かを判断する。j番目の検索単位が存在する場合はステップS907に行き、存在しない場合はステップS911に行く。
【0231】
なお、検索単位とは、問合せを満たすか否かを判断する量の動画である。検索単位の動画は、例えば、撮影開始から撮影終了までの動画、一定時間の動画、予め決められたイベントが発生するまでの間の動画(例えば、移動体属性値である速度が0から次の速度0までの間の動画、常駐の位置(例えば、自宅の駐車場)を出発し、常駐の位置に戻るまでの動画)、予め決められたタグ(例えば、「事故」「渋滞」)が付された前後の所定期間の動画である。ただし、検索単位は問わない。
【0232】
(ステップS907)動画取得部133は、i番目の保全情報の中から、j番目の検索単位の動画属性値の集合を取得する。
【0233】
(ステップS908)動画取得部133は、j番目の検索単位の動画属性値の集合が問合せを満たすか否かを判断する。問合せを満たす場合はステップS909に行き、満たさない場合はステップS910に行く。
【0234】
(ステップS909)動画取得部133は、j番目の検索単位に対応する動画等を取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。なお、動画等とは、例えば、動画と動画属性値の集合、または動画である。
【0235】
(ステップS910)動画取得部133は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS906に戻る。
【0236】
(ステップS911)動画取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS903に戻る。
【0237】
次に、ステップS412の未登録動画検索処理の第一の例について、
図10のフローチャートを用いて説明する。未登録動画検索処理の第一の例は、集合格納部111の属性値集合を使用する場合である。
【0238】
(ステップS1001)動画取得部133は、カウンタiに1を代入する。
【0239】
(ステップS1002)動画取得部133は、i番目の属性値集合が集合格納部111に存在するか否かを判断する。i番目の属性値集合が存在する場合はステップS1003に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0240】
(ステップS1003)動画取得部133は、カウンタjに1を代入する。
【0241】
(ステップS1004)動画取得部133は、i番目の属性値集合に対応するj番目の検索単位が存在するか否かを判断する。j番目の検索単位が存在する場合はステップS1005に行き、存在しない場合はステップS1010に行く。
【0242】
(ステップS1005)動画取得部133は、i番目の属性値集合の中のj番目の検索単位の動画属性値の集合を集合格納部111から取得する。
【0243】
(ステップS1006)動画取得部133は、ステップS1005で取得した動画属性値の集合が問合せを満たすか否かを判断する。問合せを満たす場合はステップS1007に行き、満たさない場合はステップS1011に行く。
【0244】
(ステップS1007)動画取得部133は、当該動画に対応する権利者識別子を取得する。
【0245】
(ステップS1008)動画取得部133は、ステップS1007で取得した権利者識別子に対応する移動情報が存在するか否かを判断する。移動情報が存在する場合(例えば、移動端末2の電源がONの場合)はステップS1009に行き、存在しない場合(例えば、移動端末2の電源がOFFの場合)はステップS1012に行く。
【0246】
(ステップS1009)動画取得部133は、ステップS1007で取得した権利者識別子に対応する移動端末2から、j番目の検索単位に対応する動画を取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。なお、動画取得部133は、例えば、当該移動端末2に、j番目の検索単位に対応する動画の要求を送信し、当該要求に対応する動画を当該移動端末2から受信する。
【0247】
(ステップS1010)動画取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1002に戻る。
【0248】
(ステップS1011)動画取得部133は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1004に戻る。
【0249】
(ステップS1012)動画取得部133は、状態情報等を取得する。なお、状態情報等とは、例えば、当該移動端末2の電源がOFFであることを示す状態情報を含む。
【0250】
(ステップS1013)状態送信部142は、ステップS1012で取得された状態情報等を、問合せを送信したユーザに送信する。
【0251】
(ステップS1014)動画取得部133は、ニーズ情報を取得する。
【0252】
(ステップS1015)ニーズ送信部143は、ステップS1014で取得されたニーズ情報を、当該動画の権利者に送信する。ステップS1010に戻る。
【0253】
次に、ステップS412の未登録動画検索処理の第二の例について、
図11のフローチャートを用いて説明する。未登録動画検索処理の第二の例は、移動端末2に問い合わせる場合である。
【0254】
(ステップS1101)動画取得部133は、カウンタiに1を代入する。
【0255】
(ステップS1102)動画取得部133は、i番目の移動情報が格納部11に存在するか否かを判断する。i番目の移動情報が存在する場合はステップS1103に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0256】
(ステップS1103)動画取得部133は、i番目の移動情報に対応する移動端末2に問合せを送信する。
【0257】
(ステップS1104)動画取得部133は、i番目の移動情報に対応する移動端末2から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1105に行き、受信しなかった場合はステップS1104に戻る。
【0258】
(ステップS1105)動画取得部133は、ステップS1104で受信された情報の中に動画が含まれるか否かを判断する。動画が含まれる場合はステップS1106に行き、含まれない場合はステップS1107に行く。
【0259】
(ステップS1106)動画取得部133は、ステップS1104で受信された動画等を、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0260】
(ステップS1107)動画取得部133は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1102に戻る。
【0261】
次に、ステップS413の問合対応処理の例について、
図12のフローチャートを用いて説明する。
【0262】
(ステップS1201)権利者処理部134は、カウンタiに1を代入する。
【0263】
(ステップS1202)権利者処理部134は、図示しないバッファに、i番目の動画が存在するか否かを判断する。i番目の動画が存在する場合はステップS1203に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0264】
(ステップS1203)変更手段1345は、i番目の動画の権利者を変更するか否かを判断する。権利者を変更する場合はステップS1204に行き、権利者を変更しない場合はステップS1205に行く。
【0265】
なお、問合せに応じて、常に動画の権利者を変更しても良いし、問合せの中に「権利者変更要求を示す情報」が含まれる場合に、権利者を変更しても良い。
【0266】
(ステップS1204)変更手段1345は、ユーザ端末3のユーザ識別子を取得する。なお、かかるユーザ識別子は、新たな権利者識別子となる。
【0267】
(ステップS1205)権利者処理部134は、i番目の動画は、登録済みであるか否かを判断する。登録済みである場合はステップS1207に行き、未登録である場合はステップS1206に行く。
【0268】
(ステップS1206)第一保全手段1341は、i番目の動画を蓄積する。
【0269】
(ステップS1207)第三保全手段1343は、ステップS1204で取得した新たな権利者識別子を用いて、i番目の動画に関する第三保全処理を行う。第三保全処理の例は、
図8のフローチャートを用いて説明した。
【0270】
(ステップS1208)報酬手段1344は、報酬処理を行う。報酬処理の例について、
図13のフローチャートを用いて説明する。
【0271】
(ステップS1209)動画送信部141は、i番目の動画を、問合せを送信してきたユーザ端末3に送信する。
【0272】
(ステップS1210)権利者処理部134は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1202に戻る。
【0273】
次に、ステップS418の報酬処理の例について、
図13のフローチャートを用いて説明する。
【0274】
(ステップS1301)報酬手段1344は、対象となる動画の1または2以上の権利者識別子を取得する。報酬手段1344は、対象となる動画の今までの権利者の権利者識別子を取得しても良い。
【0275】
(ステップS1302)報酬手段1344は、対象となる動画の属性値集合を取得する。
【0276】
(ステップS1303)報酬手段1344は、対象となる動画に対して行われたサービスを識別するサービス識別子を取得する。サービス識別子は、例えば、「閲覧」「購入」である。
【0277】
(ステップS1304)報酬手段1344は、ステップS1302で取得した属性値集合、ステップS1303で取得したサービス識別子のうちの1以上の情報を用いて、報酬量を取得する。
【0278】
2以上の権利者識別子が取得されている場合、報酬手段1344は、各権利者識別子に対する報酬量を取得する。2以上の権利者識別子を含む権利者の履歴情報が取得されている場合、報酬手段1344は、各権利者識別子に対する報酬量を取得しても良い。
【0279】
(ステップS1305)報酬手段1344は、ステップS1301で取得した権利者識別子で識別される権利者に対して、ステップS1304で取得した報酬量の分の報酬を与える処理を行う。
【0280】
(ステップS1306)報酬手段1344は、対象となる動画に関するサービスを享受したユーザに、報酬を負担させる処理を行う。上位処理にリターンする。
【0281】
報酬を負担させる処理は、例えば、ステップS1304で取得した報酬量の分を負担させる処理である。報酬を負担させる処理は、例えば、ステップS1304で取得した報酬量の分と情報処理装置1の運営側が得る利益の分とを負担させる処理である。
【0282】
なお、
図13のフローチャートにおいて、情報処理装置1の運営側が得る利益を取得し、蓄積しても良い。
【0283】
次に移動端末2の動作例について、
図14のフローチャートを用いて説明する。
【0284】
(ステップS1401)移動処理部23は、移動開始を検知したか否かを判断する。移動開始を検知した場合はステップS1402に行き、検知しなかった場合はステップS1417に行く。なお、移動開始は、例えば、移動端末2が設置されている移動体のエンジンONによる。
【0285】
(ステップS1402)移動情報取得部233は、移動情報を取得する。移動情報送信部241は、当該移動情報を情報処理装置1に送信する。
【0286】
(ステップS1403)撮影部231は、撮影を開始する。
【0287】
(ステップS1404)撮影部231は、動画を取得する。
【0288】
(ステップS1405)移動処理部23は、1または2以上の動画属性値を取得し、当該1以上の動画属性値を、ステップS1404で取得された動画に対応付ける。
【0289】
移動処理部23は、例えば、位置情報、時情報、天気情報、温度情報、季節情報を取得する。また、移動処理部23は、例えば、1または2以上の移動体属性値(例えば、CANデータ)を取得する。
【0290】
(ステップS1406)タグ取得部232は、移動体属性値タグを取得するか否かを判断する。移動体属性値タグを取得する場合はステップS1407に行き、取得しない場合はステップS1409に行く。なお、移動体属性値タグを取得するか否かは、予め決まっている。
【0291】
(ステップS1407)タグ取得部232は、移動体属性値タグ取得処理を行う。移動体属性値タグ取得処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明した。なお、ここで、タグを取得できない場合があっても良い。
【0292】
(ステップS1408)タグ取得部232は、ステップS1407で1以上のタグを取得された場合、当該1以上のタグを、ステップS1404で取得された動画に対応付ける。
【0293】
(ステップS1409)タグ取得部232は、動画タグを取得するか否かを判断する。動画タグを取得する場合はステップS1410に行き、取得しない場合はステップS1412に行く。なお、動画タグを取得するか否かは、予め決まっている。
【0294】
(ステップS1410)タグ取得部232は、動画タグ取得処理を行う。動画タグ取得処理の例について、
図7のフローチャートを用いて説明した。なお、ここで、タグを取得できない場合があっても良い。
【0295】
(ステップS1411)タグ取得部232は、ステップS1410で1以上のタグを取得された場合、当該1以上のタグを、ステップS1404で取得された動画に対応付ける。
【0296】
(ステップS1412)移動処理部23は、移動終了を検知したか否かを判断する。移動終了を検知した場合はステップS1413に行き、検知しなかった場合はステップS1404に戻る。
【0297】
(ステップS1413)移動処理部23は、移動格納部21から権利者識別子を取得する。
【0298】
(ステップS1414)移動処理部23は、ステップS1405で取得された1以上の移動体属性値、ステップS1407で取得された1以上のタグ、ステップS1410で取得された1以上のタグを有する属性値集合を構成する。
【0299】
(ステップS1415)集合送信部243は、権利者識別子に対応付けて、ステップS1414で構成した属性値集合を情報処理装置1に送信する。
【0300】
(ステップS1416)移動動画送信部242等は、動画送信処理を行う。ステップS1401に戻る。なお、動画送信処理の例について、
図15のフローチャートを用いて説明する。動画送信処理は、保全条件に合致する動画を自動送信する処理である。
【0301】
(ステップS1417)移動受信部22は、情報処理装置1から問合せを受信したか否かを判断する。問合せを受信した場合はステップS1418に行き、受信しない場合はステップS1401に戻る。
【0302】
(ステップS1418)移動処理部23は、ステップS1417で受信された問合せに対応する端末動画取得処理を行う。端末動画取得処理の例について、
図16のフローチャートを用いて説明する。端末動画取得処理とは、移動格納部21に格納されている動画の中から問合せに合致する動画を取得する処理である。
【0303】
(ステップS1419)移動処理部23は、ステップS1418で動画を取得したか否かを判断する。動画を取得した場合はステップS1420に行き、取得しなかった場合はステップS1421に行く。
【0304】
(ステップS1420)移動動画送信部242は、動画等を情報処理装置1に送信する。なお、動画等とは、例えば、動画と属性値集合と権利者識別子である。
【0305】
(ステップS1421)移動動画送信部242は、エラー情報を送信する。なお、エラー情報は、動画を取得できなかった旨を示す情報である。
【0306】
なお、
図14のフローチャートにおいて、ステップS1405で取得した1以上の動画属性、ステップS1407で取得したタグ、およびステップS1410で取得したタグのうちの全部または一部である動画属性値の集合を、動画を取得するごと、所定期間ごと、または予め決められた条件(例えば、タグ「事故」または「渋滞」を取得したこと)を満たした場合に、情報処理装置1に送信することは好適である。
【0307】
また、
図14のフローチャートにおいて、移動終了の検知後に、動画送信処理(S1416の処理)を行っていたが、常時、動画送信処理を行っても良い。常時、動画送信処理を行うことは、例えば、ステップS1411の直後に、動画送信処理(S1416)を行うことである。かかることにより、格納部11における動画の格納領域が小さい場合でも、保全条件に合致する動画を保全できる。
【0308】
また、
図14のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0309】
次に、ステップS1416の動画送信処理の例について、
図15のフローチャートを用いて説明する。
【0310】
(ステップS1501)移動処理部23は、移動格納部21の属性値集合を取得する。
【0311】
(ステップS1502)移動処理部23は、カウンタiに1を代入する。
【0312】
(ステップS1503)移動処理部23は、i番目の検索単位が存在するか否かを判断する。i番目の検索単位が存在する場合はステップS1504に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0313】
(ステップS1504)移動処理部23は、i番目の検索単位の動画属性値の集合を取得する。
【0314】
(ステップS1505)移動処理部23は、カウンタjに1を代入する。
【0315】
(ステップS1506)移動処理部23は、j番目の保全条件が存在するか否かを判断する。j番目の保全条件が存在する場合はステップS1507に行き、存在しない場合はステップS1510に行く。
【0316】
(ステップS1507)移動処理部23は、ステップS1504で取得した動画属性値の集合がj番目の保全条件を満たすか否かを判断する。j番目の保全条件を満たす場合はステップS1508に行き、満たさない場合はステップS1511に行く。
【0317】
(ステップS1508)移動処理部23は、i番目の検索単位の動画等を取得する。なお、i番目の検索単位の動画等とは、例えば、i番目の検索単位の動画と当該動画に対応する属性値集合である。
【0318】
(ステップS1509)移動動画送信部242は、ステップS1508で取得された動画等を情報処理装置1に送信する。
【0319】
(ステップS1510)移動処理部23は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1503に戻る。
【0320】
(ステップS1511)移動処理部23は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1506に戻る。
【0321】
次に、ステップS1418の端末動画取得処理の例について、
図16のフローチャートを用いて説明する。
【0322】
(ステップS1601)移動処理部23は、カウンタiに1を代入する。
【0323】
(ステップS1602)移動処理部23は、i番目の検索単位が存在するか否かを判断する。i番目の検索単位が存在する場合はステップS1603に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0324】
(ステップS1603)移動処理部23は、i番目の検索単位の動画属性値の集合を取得する。
【0325】
(ステップS1604)移動処理部23は、i番目の検索単位の動画属性値の集合が問合せに合致するか否かを判断する。問合せに合致する場合はステップS1605に行き、合致しない場合はステップS1606に行く。
【0326】
(ステップS1605)移動処理部23は、i番目の検索単位の動画等を取得する。なお、動画等とは、例えば、動画と動画属性値の集合である。
【0327】
(ステップS1606)移動処理部23は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1602に戻る。
【0328】
次に、ユーザ端末3の動作例について、
図17のフローチャートを用いて説明する。
【0329】
(ステップS1701)ユーザ受付部32は、ユーザから問合せを受け付けたか否かを判断する。問合せを受け付けた場合はステップS1702に行き、受け付けなかった場合はステップS1707に行く。
【0330】
(ステップS1702)ユーザ処理部33は、送信する問合せを構成する。次に、ユーザ送信部34は、ユーザ識別子に対応付けて、問合せを情報処理装置1に送信する。
【0331】
(ステップS1703)ユーザ受信部35は、情報処理装置1から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1704に行き、受信しなかった場合はステップS1703に戻る。
【0332】
(ステップS1704)ユーザ処理部33は、ステップS1703で受信された情報の中に動画を含むか否かを判断する。動画を含む場合はステップS1705に行き、動画を含まない場合はステップS1706に行く。
【0333】
(ステップS1705)ユーザ出力部36は、受信された動画を出力する。ステップS1701に戻る。
【0334】
(ステップS1706)ユーザ出力部36は、受信された他の情報を出力する。ステップS1701に戻る。
【0335】
(ステップS1707)ユーザ処理部33は、問合せのタイミングであるか否かを判断する。問合せのタイミングであればステップS1708に行き、問合せのタイミングでなければステップS1709に行く。
【0336】
なお、問合せのタイミングは、例えば、ナビゲーション端末であるユーザ端末3において目的地が設定された場合、自動車に設置されたユーザ端末3が渋滞を検知した場合である。
【0337】
(ステップS1708)ユーザ処理部33は、問合生成処理を行う。ステップS1702に行く。問合生成処理の例について、
図18のフローチャートを用いて説明する。
【0338】
(ステップS1709)ユーザ受付部32は、ユーザから購入指示を受け付けたか否かを判断する。購入指示を受け付けた場合はステップS1710に行き、受け付けなかった場合はステップS1701に戻る。
【0339】
(ステップS1710)ユーザ処理部33は、送信する購入指示を構成する。次に、ユーザ送信部34は、ユーザ識別子に対応付けて、購入指示を情報処理装置1に送信する。
【0340】
(ステップS1711)ユーザ受信部35は、情報処理装置1から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1712に行き、受信しなかった場合はステップS1711に戻る。なお、情報は、例えば、動画、権利者の移転が完了した旨の情報、動画の属性値集合である。
【0341】
(ステップS1712)ユーザ処理部33は、受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。ユーザ出力部36は、当該情報を出力する。ステップS1701に戻る。
【0342】
なお、
図17のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0343】
次に、ステップS1708の問合生成処理の例について、
図18のフローチャートを用いて説明する。
【0344】
(ステップS1801)ユーザ処理部33は、目的地を取得する。
【0345】
(ステップS1802)ユーザ処理部33は、現在地を取得する。
【0346】
(ステップS1803)ユーザ処理部33は、目的地と現在地とを用いて、経路探索し、経路情報を取得する。
【0347】
(ステップS1804)ユーザ処理部33は、ステップS1803で取得した経路情報が特定する経路上の地点であり、抽出条件を満たす1以上の地点の情報を取得する。
【0348】
(ステップS1805)ユーザ処理部33は、ステップS1804で取得した1以上の地点情報を用いた問合せを構成する。上位処理にリターンする。なお、ユーザ処理部33は、例えば問合せ、「今から1時間以内の動画であり、「渋滞」「事故」のいずれかのタグが付加された動画であり、1以上の地点情報のいずれかを含む属性値集合と対になる動画を検索する」を構成する。
【0349】
なお、
図18のフローチャートの処理に代えて、ユーザ処理部33は、現在地を取得し、当該現在地を含む問合せを構成しても良い。なお、かかる問合せは、現在地を含む周辺(例えば、距離が閾値以内)の領域における、所定のタグ(例えば、「事故」「渋滞」)に対応する動画の送信要求である。
【0350】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。
【0351】
今、情報処理装置1の集合格納部111には、
図19に示す構造を有する端末管理表が格納されている。端末管理表とは、1または2以上の端末情報を管理する表である。端末管理表は、動画を送信する移動端末2を管理する表である。端末管理表は、「ID」「端末識別子」「動画情報」「移動情報」「登録フラグ」「提供フラグ」を有する1以上のレコードを管理する。「動画情報」とは、撮影された動画に関する情報であり、ここでは、「フレーム識別子」「環境情報」「タグ」を有する。「環境情報」は、ここでは「位置情報」「時情報」「天気情報」「温度情報」を有する。「タグ」は、ここでは「事故」、「渋滞」、「危険運転」を有する。つまり、ここでは、動画には、「事故」、「渋滞」、「危険運転」のうちの1以上のタグが付与され得る。
【0352】
「ID」は、レコードを識別する情報である。「端末識別子」は、移動端末2の識別子であり、ここでは、初期の動画の権利者を識別する権利者識別子と同じである。「フレーム識別子」は、動画を構成するフレームのIDである。フレームは、フィールド、静止画と言っても良い。「位置情報」は、ここでは(緯度,経度)である。「時情報」は、ここでは、年月日時分秒である。「天気情報」は、例えば、「晴」「雨」「曇」「雪」である。「温度情報」は移動体の外の気温(℃)である。「事故」の値「1」は、事故が発生したことを示すタグが対応するフレームに付されていることを示す。「渋滞」の値「1」は、渋滞が発生していることを示すタグが対応するフレームに付されていることを示す。「危険運転」の値「1」は、前を走行する自動車等が危険運転していることを示すタグが対応するフレームに付されていることを示す。「移動情報=1」は、現在、移動端末2から動画を送信できる状態にあることを示す。「移動情報=0」は、電源OFF等のため、現在、移動端末2から動画を送信できない状態にあることを示す。「登録フラグ=1」は、動画が既に登録されており、登録先(例えば、格納部11または他の装置)から動画が取得できることを示す。「提供フラグ」の「1」は、動画の閲覧が許容されることを示す。「提供フラグ」の「2」は、動画の販売(権利者の移転)が許容されることを示す。
【0353】
また、ブロックチェーン上に、
図20に示す構造を有する登録動画管理表が格納されている。登録動画管理表とは、登録された動画を管理する表である。登録された動画は、例えば、ユーザからの問合せにより、ユーザに提供された動画、保全条件を満たす動画である。登録動画管理表は、「ID」「動画識別子」「アクセス情報」「権利者識別子」「権利登録日」「動画情報」「提供フラグ」を有する。なお、登録された動画は、情報処理装置1、他の装置、またはブロックチェーンに格納される、とする。
【0354】
また、2以上の移動端末2のうちの一部の移動端末2の移動格納部21には、
図21に示すタグ条件管理表が格納されている、とする。また、情報処理装置1の格納部11には、
図21に示すタグ条件管理表が格納されている、とする。
【0355】
タグ条件管理表とは、属性値タグ条件とタグの組、または動画タグ条件とタグの組を管理する表である。タグ条件管理表は、「ID」「条件」「タグ」を有する。「ID=1」「ID=2」の条件は属性値タグ条件である。「ID=1」の条件は、エアバッグが作動したことである。「ID=2」の条件は、時系列の2以上の速度から判断され得る条件である。「ID=3」「ID=4」の条件は動画タグ条件である。「ID=3」の条件は、フレーム内の自動車の輪郭を認識し、2つの輪郭に交点または接する点が存在する場合に合致する条件である。「ID=4」の条件は、前を走行する自動車と車線とを認識し、当該自動車の重心点を検知し、当該重心点と車線とを距離を取得し、当該距離の変化量の累積を算出することにより判断され得る条件である。なお、条件の記述方法は問わない。条件は、プログラムの中に記述されていても良い。
【0356】
また、移動端末2の移動格納部21には、
図22に示す保全条件管理表が格納されている、とする。なお、情報処理装置1において、保全する動画を決定する場合には、
図22に示す保全条件管理表は、格納部11に格納される。
【0357】
保全条件管理表は、1または2以上の保全条件を管理する表である。保全条件管理表は、「ID」「保全条件」「取得情報」を有するレコードを管理する。ここでの保全条件管理表は、3つのレコードを有する。「取得情報」とは、取得する動画を特定する情報である。「取得情報」は、通常、保全条件を満たしたフレームを含む動画を特定する情報である。「ID=1」の取得情報は、エアバッグが作動する前後3分(合計6分)間の動画を取得することを示す。「ID=2」の取得情報は、画面の中の車の数が10以上((1)の条件)であり、速度が0から20km/h((2)の条件)を満たすに至る1分前から、(1)または(2)の条件を満たさなくなった後の1分までの間の動画を取得することを示す。「ID=3」の取得情報は、「危険運転」のタグが付与されたフレームの前1分のフレームから、「危険運転」のタグが最後に付与された後1分までのフレームの動画を取得することを示す。なお、保全条件や取得情報の記述方法は問わない。保全条件や取得情報は、プログラムの中に記述されていても良い。
【0358】
かかる状況において、以下の2つの具体例について説明する。具体例1は、ユーザにより動画が利用された場合に、報酬を当該動画の権利者に与える報酬処理の例である。また、具体例1では、利用された動画を登録する第一保全処理と第三保全処理の例も含む。具体例2は、保全条件に合致する動画を自動登録する第二保全処理と第三保全処理の例である。
【0359】
(具体例1)
今、ユーザAは、自分のユーザ端末3に、問合せ「時刻が今から1時間前以内 & 地点Xの周辺での事故」を入力した、とする。かかる問合せは、今から1時間以内で、地点Xの周辺(ここでは、1km以内とする)で事故が発生している場合、その動画を要求する、というものである。
【0360】
次に、ユーザ端末3は、当該問合せを受け付け、当該問合せを、ユーザ識別子「U211」と共に、情報処理装置1に送信する。なお、ユーザ識別子「U211」は、ユーザ格納部31に格納されている、とする。
【0361】
次に、情報処理装置1の問合受信部122は、ユーザ端末3から、ユーザ識別子「U211」と当該問合せとを受信する。次に、動画取得部133は、
図19を参照し、移動情報が「1」または登録フラグが「1」であるレコードの動画属性値が問合せを満たすか否かを判断する。移動情報が「1」または登録フラグが「1」であるレコードに対応する動画が、取得でき得る動画である。
【0362】
そして、動画取得部133は、移動情報が「1」または登録フラグが「1」である
図19のレコードのみの動画属性値に対して、レコードごとに問合せを満たすか否かを判断する。つまり、動画取得部133は、
図19の動画属性値を検索し、当該問合せに合致するレコードが存在するか否かを判断する。ここで、時情報「t12」は現在時刻から1時間以内を満たし、かつ「地点Xと位置情報(x
12,y
12)の地点との距離<=1km」を満たす、とする。つまり、動画取得部133は、
図19の「ID=1」のフレーム識別子「F1002」は、「事故=1」であるので、当該フレーム識別子「F1002」と対になる動画属性値は、問合せを満たす、と判断する。なお、動画取得部133は、
図19の他のレコードは、当該問合せを満たさない、と判断した、とする。
【0363】
次に、動画取得部133は、「ID=1」のレコードに対応する権利者識別子「U001」を取得する。次に、動画取得部133は、権利者識別子「U001」で識別される移動端末2に、移動端末2に格納されている動画の全部または移動端末2に格納されている動画のうちのフレーム識別子「F1002」で識別されるフレームを含む所定時間の動画の送信の指示を送信する。
【0364】
次に、当該移動端末2は、当該動画の送信の指示を受信し、当該動画を移動格納部21から取得し、当該送信の指示に対応する動画を、権利者識別子「U001」と共に情報処理装置1に送信する。
【0365】
次に、情報処理装置1の受信部12は、移動端末2から権利者識別子「U001」と動画とを受信する。次に、変更手段1345は、当該ユーザ端末3のユーザ識別子「U211」を取得する。なお、かかるユーザ識別子は、新たな権利者識別子となる。そして、変更手段1345は、ユーザ識別子「U211」を、
図19の「ID=1」のレコードに対応付ける。
【0366】
次に、第一保全手段1341は、受信された動画は、登録フラグ「0」から、未登録である、と判断する。次に、第一保全手段1341は、当該動画を、例えば、格納部11に蓄積する。
【0367】
次に、第三保全手段1343は、ユーザ端末3のユーザ識別子「U211」を用いて、当該動画に関する第三保全処理を行う。つまり、第三保全手段1343は、第一保全手段1341が蓄積した動画の蓄積先を特定するアクセス情報(例えば、URL)を取得する。また、第三保全手段1343は、
図19の「ID=1」のレコードの動画属性値の集合であり、受信した動画に含まれる1以上の各フレームに対応する動画属性値の集合である属性値集合を取得する。次に、第三保全手段1343は、移動端末2の権利者識別子「U001」と取得したユーザ識別子「U211」とアクセス情報と1以上の属性値集合とを有する保全情報を構成する。次に、第三保全手段1343は、当該保全情報を、ブロックチェーンに蓄積する。かかる保全情報の例は、
図20の「ID=1」のレコードである。なお、「ID=1」のレコードのNFT識別子は、保全情報の生成されたIDである。また、提供フラグは、権利者識別子「U001」に対応付けて、格納部11に管理されている情報である、とする。
【0368】
次に、報酬手段1344は、以下のように報酬処理を行う。つまり、報酬手段1344は、動画を送信した移動端末2の権利者識別子「U001」(元の権利者の識別子)を取得する。
【0369】
次に、報酬手段1344は、動画属性値(例えば、動画の時間的長さ、タグ「事故」)を用いて、報酬量を取得する。なお、報酬手段1344は、例えば、タグごと(例えば、「事故」「渋滞」)に異なる基準で報酬量を取得することは好適である。異なる基準とは、例えば、異なる演算式、異なる料金である。演算式は、例えば、動画の時間的長さをパラメータとする増加関数である。
【0370】
次に、報酬手段1344は、取得した権利者識別子「U001」で識別される権利者に対して、取得した報酬量の分の報酬(例えば、ポイント)を与える処理を行う。
【0371】
次に、報酬手段1344は、対象となる動画に関するサービスを享受したユーザ(「U211」のユーザ)に、報酬を負担させる処理を行う。
【0372】
次に、権利者処理部134は、
図19の「ID=1」のレコードの登録フラグを「1」に変更する。
【0373】
次に、動画送信部141は、当該動画と1以上の動画属性値の集合(
図19のレコードの動画属性値の集合)とを、ユーザ端末3に送信する。
【0374】
次に、ユーザ端末3は、動画等を受信し、出力する。なお、ユーザ端末3における動画の出力態様は問わない。
【0375】
その後、権利者識別子「U001」で識別されるユーザは、移動端末2の電源をOFFにした(例えば、自動車のエンジンをOFFにした)とする。次に、移動端末2の移動処理部23は、移動終了を検知する。次に、移動処理部23は、移動格納部21から権利者識別子「U001」を取得する。次に、移動処理部23は、移動格納部21の動画または今回の電源ON以降の動画の属性値集合を構成する。次に、集合送信部243は、権利者識別子に対応付けて、構成した属性値集合を情報処理装置1に送信する。
【0376】
次に、移動処理部23は、保全条件を満たすか否かを判断する。その結果、満たす保全条件が存在しなかった、とする。つまり、ここでは、動画は、情報処理装置1に送信されない。
【0377】
次に、情報処理装置1の受信部12は、権利者識別子「U001」に対応付けて、属性値集合を受信する。また、集合蓄積部132は、受信された属性値集合を用いて、
図19の「ID=1」のレコードの動画情報を更新する。
【0378】
また、集合蓄積部132は、
図19の「ID=1」のレコードの移動情報を「0」にする。以上の処理により、移動端末2から動画が取得できない旨を示す「移動情報=0」が格納される。
【0379】
以上、本具体例によれば、問い合わせたユーザに送信された動画の権利者に、報酬を与えることができる。また、利用された動画を蓄積でき、その後も利用できる状態にできる。さらに、利用された動画の保全情報をブロックチェーン上に保全できる。
【0380】
(具体例2)
今、ユーザBは、自動車でドライブを開始した、とする。つまり、ユーザBは、自動車のエンジンをONにした、とする。すると、当該自動車に設置されている通信機能付きの移動端末2であるドライブレコーダーの電源がONになる。
【0381】
次に、移動端末2の移動処理部23は、移動開始を検知する。そして、移動情報取得部233は、移動情報を取得する。次に、移動情報送信部241は、当該移動情報を情報処理装置1に送信する。なお、ここでは、移動情報は、当該自動車の権利者識別子「U333」である、とする。
【0382】
次に、情報処理装置1の移動情報受信部121は、移動端末2から、権利者識別子である移動情報を受信し、当該移移動情報を格納部11に蓄積する。
【0383】
そして、ユーザBが自動車のエンジンをかけたことにより、移動端末2の撮影部231は、撮影を開始する。そして、撮影部231は、動画を取得しながら、当該動画を格納部11に蓄積していく。
【0384】
また、移動処理部23は、動画の撮影中に、常時、位置情報、時情報、天気情報、温度情報、季節情報等の環境情報を取得し、取得したタイミングで撮影されたフレームに対応付ける。また、移動処理部23は、動画の撮影中に、CANデータ等の移動体属性値を取得し、取得した移動体属性値を、取得したタイミングで撮影されたフレームに対応付ける。なお、ユーザBの移動端末2の移動処理部23は、タグ取得部232を具備しない、とする。つまり、ここでは、動画または移動体属性値に基づいて、タグが取得されることはない、とする。
【0385】
また、移動処理部23は、動画の撮影中に、常時、
図21のいずれかの条件に合致する動画属性値が存在か否かを判断し、いずれかの条件に合致する動画属性値が存在することを検知した場合に、当該条件と対になるタグを、当該検知したタイミングで撮影されたフレームに対応付ける。
【0386】
また、本具体例では、移動処理部23等は、常時、
図15で説明した動画送信処理を行っている、とする。
【0387】
そして、ユーザBは、ドライブ中に、他の自動車と衝突してしまい、エアバッグが作動した、とする。そして、移動端末2の移動処理部23は、移動体属性値「エアバッグ=ON」を取得する。次に、移動処理部23は、「エアバッグ=ON」が、
図22の「ID=1」の保全条件に合致する、と判断する。
【0388】
次に、移動処理部23は、
図22の「ID=1」の取得情報「前後3分間の動画」を取得する。これらの間、撮影部231は、動画を取得しながら、当該動画を格納部11に蓄積していっている。また、これらの間、移動処理部23は、多数の環境情報、多数の移動体属性値を含む属性値集合を取得し、当該属性値集合を動画の対応するフレームに対応付ける。なお、属性値集合を動画の対応するフレームに対応付ける処理は、属性値集合が取得されたタイミングのフレームに、当該属性値集合を対応付けて、移動格納部21に蓄積することである。
【0389】
そして、エアバッグが作動して3分が経過した、とする。
【0390】
次に、移動処理部23は、取得情報「前後3分間の動画」に従って、エアバッグが作動する前3分から後3分の動画と、当該動画に対応付いている1または2以上の属性値集合を移動格納部21から取得する。なお、2以上の属性値集合が存在する場合、かかる属性値集合は、時系列の属性値集合である。また、移動処理部23は、ユーザBの権利者識別子「U333」を移動格納部21から取得する。
【0391】
次に、移動動画送信部242は、権利者識別子と、取得された6分間の動画と、動画を構成する1または2以上の各フレームに対応付く属性値集合とを情報処理装置1に送信する。
【0392】
次に、情報処理装置1の受信部12は、移動端末2から、権利者識別子「U333」と6分間の動画と時系列の属性値集合とを受信する。
【0393】
次に、集合蓄積部132は、
図21の表を用いて、上述したタグ取得部232が行う処理と同様の処理(
図6、
図7で説明した処理)により、条件に合致する動画またはフレームに、当該条件と対になるタグを付与する。また、集合蓄積部132は、当該タグを、同じタイミングの属性値集合に加える。
【0394】
そして、集合蓄積部132は、受信された時系列の属性値集合と、取得したタグとを有する、1または2以上の属性値集合を構成する。なお、集合蓄積部132は、受信された権利者識別子も有する属性値集合を構成する。
【0395】
次に、第二保全手段1342は、取得された属性値集合に対応付けて、受信された6分間の動画を蓄積する。なお、動画の蓄積先は、例えば、格納部11であるが、ブロックチェーンでも良い。
【0396】
次に、第三保全手段1343は、以下のように第三保全処理を行う。つまり、第三保全手段1343は、蓄積された動画の蓄積先を特定するアクセス情報を取得する。次に、第三保全手段1343は、構成された属性値集合を取得する。次に、第三保全手段1343は、アクセス情報と属性値集合と当該動画の権利者識別子「U333」とを有する保全情報を構成する。次に、第三保全手段1343は、構成した保全情報を、例えば、ブロックチェーンに蓄積する。なお、かかる保全情報は、
図20の新たなレコードとして追記される。
【0397】
なお、情報をブロックチェーンに蓄積することは、いわゆる分散台帳に蓄積することである。
【0398】
以上、本具体例において、保全条件に合致する動画を自動登録できる。また、自動登録した動画の保全情報を保全できる。
【0399】
以上、本実施の形態によれば、移動端末が撮影した動画の権利者に関する適切な処理が行える。権利者に関する適切な処理とは、例えば、上述した報酬処理、変更処理、第一保全処理、第二保全処理、第三保全処理である。
【0400】
また、本実施の形態によれば、蓄積条件に合致する動画の権利者に関する適切な処理が行える。
【0401】
また、本実施の形態によれば、ユーザからの問合せに対応する動画の権利者に関する適切な処理が行える。
【0402】
また、本実施の形態によれば、保全条件に合致する動画の権利者に関する適切な処理が行える。
【0403】
また、本実施の形態によれば、移動端末が撮影した動画の権利者の履歴を管理できる。
【0404】
また、本実施の形態によれば、動画の特性を特定するタグを含む属性値集合を動画に対応付けることができる。
【0405】
また、本実施の形態によれば、情報処理装置1に格納されている動画の属性値集合を用いて、必要な動画を検索できるため、高速に必要な動画を決定できる。
【0406】
また、本実施の形態によれば、ユーザにとって必要な動画を保有しているが、当該動画を送信できない状態の移動端末2が存在する場合に、当該ユーザに動画を送信できない状態にある旨を知らせることができる。
【0407】
また、本実施の形態によれば、ユーザにとって必要な動画を保有しているが、当該動画を送信できない状態の移動端末2が存在する場合に、当該動画の権利者等のユーザに、動画に対するニーズが存在する旨を知らせることができる。
【0408】
また、本実施の形態によれば、移動端末の移動終了時に、動画の最新の属性値集合を受信し、蓄積できる。
【0409】
また、本実施の形態によれば、動画を送信できる状況にある移動端末2に対して、動画を取得するための処理が行える。
【0410】
また、本実施の形態によれば、移動端末の移動の開始時に、当該移動端末2が移動することを特定する移動情報を情報処理装置1に送信できる。
【0411】
また、本実施の形態によれば、移動端末2の移動の終了時に、移動端末2に格納されている動画の属性値集合を情報処理装置1に送信できる。
【0412】
さらに、本実施の形態によれば、移動端末2が撮影した動画のタグを自動的に取得できる。
【0413】
なお、本実施の形態において、移動端末2が設置される移動体は、主に、自動車であったが、二輪車、自転車、船、飛行機、人、動物等、問わない。
【0414】
また、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、2以上の各移動端末が撮影した動画であり、撮影位置を特定する位置情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合と権利者識別子とに対応付く動画であり、前記移動端末から送信された動画を取得する動画取得部と、前記動画取得部が取得した前記動画を前記ユーザ端末に送信する動画送信部と、前記動画に対応付く権利者識別子で識別される権利者に関する処理である権利者処理を行う権利者処理部として機能させるためのプログラムである。
【0415】
また、移動端末2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、撮影位置を特定する位置情報を含む1以上の環境情報を含む属性値集合が格納される移動格納部にアクセス可能なコンピュータを、動画を撮影する撮影部と、前記撮影部の撮影中に、属性値集合を取得し、前記動画に対応付けて、前記移動格納部に蓄積する端末蓄積部と、移動端末の移動の終了時に、前記端末格納部の前記属性値集合を情報処理装置に送信する集合送信部として機能させるためのプログラムである。
【0416】
また、
図23は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置1、移動端末2等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図23は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図24は、システム300のブロック図である。
【0417】
図23において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0418】
図24において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0419】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0420】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0421】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0422】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0423】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0424】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0425】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0426】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、移動端末が撮影した動画の権利者に関する適切な処理が行えるという効果を有し、情報処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0427】
A 情報システム
1 情報処理装置
2 移動端末
3 ユーザ端末
11 格納部
12 受信部
13 処理部
14 送信部
21 移動格納部
22 移動受信部
23 移動処理部
24 移動送信部
31 ユーザ格納部
32 ユーザ受付部
33 ユーザ処理部
34 ユーザ送信部
35 ユーザ受信部
36 ユーザ出力部
111 集合格納部
121 移動情報受信部
122 問合受信部
123 集合受信部
131 移動情報蓄積部
132 集合蓄積部
133 動画取得部
134 権利者処理部
141 動画送信部
142 状態送信部
143 ニーズ送信部
231 撮影部
232 タグ取得部
233 移動情報取得部
241 移動情報送信部
242 移動動画送信部
243 集合送信部
1341 第一保全手段
1342 第二保全手段
1343 第三保全手段
1344 報酬手段
1345 変更手段